【安価】京太郎「和に告白したいんだ」咲「ふ、ふぅーん……?」 (208)



 注意

・ありがちな京太郎育成スレ

・咲キャラの恋愛アリーヴェデルチ

・京太郎がメインヒロインのどっちと付き合うのを目指します……が

・修羅場 ヤンデレ あり

・とりまやってみよー


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その恋心を自覚したのは、果たしていつのことだったか

和「咲さん、須賀君。おはようございます」ニコッ

咲「おはよう、和ちゃん」

 同じ部に入って
 共に麻雀に励んで

京太郎「おはよう、和」

 ずっとアイツのことを見てきた

和「はい。おはようございます」

 頑張る姿も

 戦う姿も

 喜ぶ姿も
 
和「……須賀君?」

京太郎「……なんでもない」

 俺は弱虫だった

 力も無くて、これといった取り得も無い

 成績優秀、容姿端麗、品行方正の和に――俺なんかが釣り合うわけが無い

咲「京ちゃん? 具合悪い?」

京太郎「なんでもないって。ほら、急がねぇと」

 全国大会優勝の和達と、県予選の初戦敗退の俺

 どこで差が付いたのか
 
 あるいは始めから次元が違う存在だったのか

和「……」

 なんにしても、だ

京太郎「……」

 俺と和のこの距離は、一体いつまで離れ続けるのだろうか




【清澄 部室】


優希「それ、ローン!」バラッ

京太郎「あっ! くそっ」

優希「跳満頂きだじぇー!」

久「相変わらず東場は元気ねー」

まこ「止められんのぅ」

優希「まだまだこれから! どんどんむしってやるじょ!」ニヒヒ

久「じゃあ次は須賀君の……」

京太郎「あの、すみません。俺、抜けていいですか?」

まこ「ん? 具合が優れんのか?」

京太郎「はい。ちょっと」

 卓を離れ、ベッドに腰掛ける

 頭が痛い
 胸が痛い

 ズキズキと、心臓の鼓動が早くなるのが分かる

咲「それでね、その時……」

和「くすっ、咲さんらしいですね」

 お茶しながら、楽しく話す咲と和

 いいな、咲は
 同じ女だから、強いから

 ああして、和と対等に話すことが出来る

和「……? 須賀君、何か?」チラッ

京太郎「あっ、え? いや、なんでも、ない」ドキッ

 俺の視線を感じたのか、和が訝しむようにこちらを見た
 たったそれだけで俺は何も考えられなくなるくらい、頭が真っ白になっちまう

咲「……」

京太郎「は、あはは……」

 悔しい以上に腹立たしかった
 腑抜けな自分も、咲に嫉妬している自分も

 俺に勇気さえあれば
 フラれて傷つく、覚悟さえあれば

 きっと、和に告白出来るのに



久「さーて、それじゃあ帰りましょうか」

まこ「最後の部活じゃったな」

久「ええ。これですっきりと、受験に専念できるわ」

 晴れやかな顔で、元部長……竹井先輩が笑う
 この人には色々と恩がある反面、こき使われたもんだ

優希「来年も二連覇を約束するじぇ」

久「ありがとう。その前に、まずは新入部員ね」

まこ「全国優勝の看板があるけぇ、大丈夫じゃろ」

優希「のどちゃん目当ての男もたくさん入るじょ! よかったな京太郎!」ポンッ

京太郎「え?」

咲「ゆ、優希ちゃん」

優希「そうしたら来年は京太郎も団体戦出れるじぇ!」

京太郎「!」

 ドクンと心臓が跳ねる
 確かに、団体戦に出られればうれしい

 でも、それ以上に男子が増えるということは……

和「ゆーき」

優希「?」

和「そんな不純な動機で入る人なんて、必要ありませんよ」

京太郎「え?」

 凍り付く背中
 
和「正直、女性目当ての入部希望者なんて気持ち悪いです」

 和の声の一文字一文字が、俺の心をえぐる

咲「の、和ちゃん! そんな言い方……」

久「あら? でも実際そうじゃない?」

まこ「確かにのぅ。じゃが、京太郎の為にも……」

京太郎「い、いえ。俺は別に……」

咲「あ、あの! 今日はちょっと、用事があるんです!」

久「咲? どうしたの急に?」

咲「えっと、だから京ちゃんと行くところがあって」

京太郎「咲……?」

咲「なので、失礼します! ほら、京ちゃん! 行くよ!」グイグイッ

京太郎「あ、ちょっ! 引っ張るなって!」





【河川敷】

咲「……」

京太郎「おい、咲! いい加減にしろ!」バッ

 黙ったまま、俺をこんな場所まで連れてきた咲
 一体何が目的なんだ?

京太郎「今日は竹井先輩達とファミレス行く約束だったろ? いいのか?」

咲「よくないよ」

京太郎「じゃあ、なんで?」

咲「だって! 京ちゃんが辛そうにするから!」

 振り返った咲の顔は、涙に濡れていた
 俺のことを心配してくれていたのか

京太郎「ごめん、咲。俺のせいで」

咲「う、うぅん。ごめんね、私こそ」グスッ

京太郎「なんでお前が謝るんだよ」

咲「だって、部室で様子がおかしいのには気付いてたけど……何も出来なかったから」

京太郎「……お前には、話しておいたほうがいいかもな」

 知らず知らずのうちに心配かけちまって
 俺って、本当にダメな奴だ

咲「……和ちゃんの、こと?」

京太郎「ははは、気付いてたのかよ」

 参ったな、そしたら和自信にも気づかれている可能性がある
 だとしたら、もう隠す必要も無い

京太郎「ああ、そうだよ。和のことだ」

咲「……」

京太郎「なぁ、咲。俺は見ての通り、ダメダメな男だけど」

 言ってしまえば楽になると思った

京太郎「和に告白したいんだ」

 何もかもが、うまくいくと信じたかった

咲「……」

 それが、全ての始まりだとも知らずに



咲「ふ、ふぅーん……?」

京太郎「やっぱ、身の程知らずだよな」

咲「……そう、かもね」

京太郎「隠し立てしないところを見ると、やっぱそれだけ勝算低いよなぁ」

 落ちている石を拾い、川に放り投げる
 向こう岸までは届かない

 それは俺と和の関係のように、ずっと交わることはない平行線

咲「京ちゃんは……和ちゃんのことが好きなんだ?」

京太郎「ん? ああ。好きだよ」

咲「そっか。好きなんだ」

 咲も俺と同じように石を拾い、川に投げる
 俺の投げた半分も飛ばずに、石は川底へ沈んでいった

咲「……ねぇ、京ちゃん知ってる?」

京太郎「何を?」

咲「京ちゃんのこと、好きな女の子がいるんだって」

京太郎「え?」

咲「何よりも、誰よりも京ちゃんのことが好きで! ずぅーっと一緒にいたいって思ってる女の子!」

京太郎「……俺の、ことを」

咲「もし、その子が京ちゃんに告白したらさ」

京太郎「……」

咲「京ちゃんは、その子と付き合ってあげるのかな?」

 俺と咲の視線がぶつかる
 その目は潤んでいて、何かを期待しているようにも見える

 でも

京太郎「ごめん。フラれると分かっていても……俺は和が好きだから」

 俺は、あの和が好きなんだ

咲「そっか。それだけ和ちゃんが……好きなんだ」


咲「分かった」

京太郎「分かった? 何が分かったんだ?」

咲「えへへ、京ちゃんの気持ち! そんなこと言われたら、応援するしかないよ!」

 咲ははにかんで、俺の手を取る
 その手はゾッとするほど、冷たく……震えていた

咲「和ちゃんは強敵だけど、きっとなんとかなるよ!」

京太郎「咲……いいのか?」

咲「うん! でも、和ちゃんの心を掴むには努力が必要だよ?」

京太郎「うっ、そりゃな」

咲「だから! まずは私が鍛えてあげる!」

京太郎「え?」

 俺を、鍛える?
 咲が……?

咲「麻雀も、その他のことも。ふふ、私だって女の子なんだから、それくらいできるよ」

京太郎「そうすれば、和に告白できるかな」

咲「大丈夫! だから、一緒に頑張ろうよ!」ニコッ

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    厶イ: : : : : .:|i:八: : :.|.:ハ:i: :l|ノ州: : : : : .:|    
      |.:: : : : :才Zノ\:|( 斗笊ミメ|: _: : -=j  
      | i: : : : ;抖笊ミ     Vーり l/ }: :/:   
      l人: : : :::.乂_り       ̄  .ノ.:// 
       乂: {:八 、、   '__  ``.刈乂      
         ヾ(      ヽ ノ  イリ
              >r‐   乂}ト。.
                Y^}     _./      、
     ___    /     |`` '"´ /       __:.
.   / 、Vn   ∧     :|  ̄ ̄ /      _/.  ;ミメ、
  〈 ュ`Yノ ノ  ′ト、    :|   /    ..:::イ :!′ } Ⅵ \
.   }⌒;´イ  {:!.!:.\  ;    ′ ....::::::/ ; |  / ∨\ ハ
   ハ   人  八 ;、:::.:\l   厶イ.:.::/---マ:!.:// . }  ヾ|
   [__フ_彡ヘ/  |  ー‐ミ以r‐… ´      |// {:八
   { 【  ハト、 !      )___{           j/  ≧=- 、
   ∨\  } ⅵ    /:.:.:.ハ        〈    \ } 

京太郎「……ありがとう、咲」

咲「ううん、いいよ! でも、今度クレープ奢ってね?」ニコニコ


咲「それで、京ちゃんは今何か努力してるの?」

京太郎「努力?」

咲「ほら、運動してるとか! 麻雀の自主練やってるとか!」

京太郎「あ、ああ。つまり和に好かれる努力ってことね」

 そう言われても、どうせ無理だと決めつけていたしな
 いや、待てよ

 一個だけ……

京太郎「バカげた噂なんだけど……これ、やってたよ」パカッ

咲「ケータイ? あっ、待ち受けが和ちゃん!」

京太郎「ほら、好きな人を待ち受けにして三週間誰にもバレなかったら付き合えるってやつ」

咲「あ、そういえば一時期流行ったね!」

京太郎「ああ。それで……こっそり取った和の横顔を待ち受けにしたんだ」

咲「それで? 三週間経ったんだ?」

京太郎「いや、今日で二日目だけど」

咲「え? 私にばれちゃったけど、いいの?」

京太郎「あっ」

 何やってんだ俺
 自分からバレしちゃ意味ねぇってのに

京太郎「あーあ、やっちまった」

咲「もぅ、馬鹿だなぁ京ちゃん」クスクス



京太郎「でも……いいんだ。どうせおまじないだし」

咲「そう捻くれないの。ほら、私が付いてるから」

京太郎「ありがとな、咲」ポンッ

 ポツッ ポツッ

京太郎「おっと、雨か」

咲「わっ、傘忘れちゃった!」

京太郎「俺が持ってるよ。ほら、入れって」バッ

咲「ありがと、京ちゃん!」

 ザァァァ

京太郎「……ほんと、助かったよ咲」

咲「ふぇ?」

京太郎「お前がいてくれてよかった。じゃなきゃ俺、どうしていいか分かんなかったよ」

咲「もう、大袈裟だなぁ」クスクス

 そうだ
 俺には心強い味方がいる

咲「ふふっ。じゃあこれからは私と……」

 咲がいれば……きっと和とも付き合える
 だから、もう何も恐れる必要は無いんだ

                    /   / /             /イ         /    V ヽ、    `
                     / /              ,  ´/          |   \
              '      / /        _/  '   '    ,:      |    \
              /      / /           ̄ ̄/  /   //     }       |
            '     / /            /    /    〃     /   |    |
                     / /           /      {   /.'       ∧  }    |
              /     / /         /_, ィ   ∧ /_ |       / V ∧
                   / /               / /  / ∧{tォミ、  ,  /   | '  、
           /     / /                / イ  / /| 弐_ V | /   __}/   _ヽ
                / /                | / , :  ー':, ∨/   イ乎(_ ヽV |
        /      / /  _____          ∨ {/ '   / /      Vzソ   V}
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      /     ,: / /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`: .、     ∧   `
''⌒\      /:./ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \     、
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.        / /:从{ィチ忙ミV : |从{  -}: :∧: |: : : : :/: : : :}: :|  {/////〈/{   / |      //,
      / /|: : : :} Vzソ \{   イテ忙ミ/: |: : : :/⌒}: :ハ:| ∧//// ∨、  ,   }   ,://
    _,/ /〉|: : :八 "  ,       ヒz(ソムイj: :/ イ: /  }' {// ∧// ∨V{  |  「 ̄/´///
    _/⌒V }/   、  、     "" /イ-<:|: :/     ///,'/ ∨/ ∨V〉 ' r/ |//////
-、 { \/       \  _ ー     <   V⌒\:'     /// {///∨/ ∨{  r,/ ///////
  ∨、   ヽ      /|...≧== r 、´     /.............\   {///|////////V__/ ////////
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!  ヽ_ノ乂_  }    {l.||........./―/.................//   .'//////|/////乂__ノ'////////////
乂  ヽ、    |     |l.||....../ /..................//   ////////}///// ////////////////
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咲「いっぱい、【練習】しようね……京ちゃん」


https://www.youtube.com/watch?v=HIsd-568FJY




 そろそろステータス決めをば
 
京太郎
・容姿(0/100)
・学力(0/100)

【雀力】
・スピード(0/100)
・パワー(0/100)
・ガード(0/100)

【能力】
・不明 

 
コンマ判定 二桁

 容姿 ↓2  
 学力 ↓3



京太郎
・容姿(82/100)
・学力(85/100)

【雀力】
・スピード(0/100)
・パワー(0/100)
・ガード(0/100)

【能力】
・不明 


 コンマ判定 二桁÷4 ゾロ目は÷2 

スピード ↓2

パワー ↓3

ガード ↓4 


 京太郎のステータスが決定しました
 麻雀やらずにもっと別の何かを目指すべきじゃないですかねぇ……


京太郎
・容姿(82/100)
・学力(85/100)

【雀力】
・スピード(15/100)
・パワー(2/100)
・ガード(23/100)

【能力】
・不明 

スピードは小数点以下切り上げなら18
切り下げなら17だね


>>47
 すまない

京太郎
・容姿(82/100)
・学力(85/100)

【雀力】
・スピード(18/100)
・パワー(2/100)
・ガード(23/100)

【能力】
・不明 


 和の京太郎に対する現在好感度 

 ↓2 の二桁 ゾロ目はniceboat



 準備が整ったので今日は終了
 次はいよいよのどっちのターン

京太郎
・容姿(82/100)
・学力(85/100)

【雀力】
・スピード(18/100)
・パワー(2/100)
・ガード(23/100)

【能力】
・不明 

【ヒロイン】
・宮永咲(?/100)
・原村和(87/100)




【Side-Nodoka】


その恋心を自覚したのは、果たしていつのことでしょうか?


和「咲さん、須賀君。おはようございます」ニコッ

咲「おはよう、和ちゃん」

 同じ部に入って
 共に麻雀に励んで

京太郎「おはよう、和」

 最初は気にかけたこともありませんでした

和「はい。おはようございます」

 頑張る姿も

 戦う姿も

 喜ぶ姿も――私は見ないフリをしてきました
 
和「……須賀君?」

京太郎「……なんでもない」

 私は悪い女です

咲「京ちゃん? 具合悪い?」

和「……」ズキッ

 寄り添う、掛け替えのない友人を前に
 邪な気持ちを、抱いてしまう

京太郎「なんでもないって。ほら、急がねぇと」

 たかだか半年の付き合いの私と、中学からの付き合いの彼女

 どこまで差が開いているのか 
 あるいは始めから次元が違う存在だったのか


和「……」


 なんにしても、です


京太郎「……」


 私と彼のこの距離は、一体いつまで離れ続けるのでしょうか




【清澄 部室】


咲「でね、私それで頭きちゃって! 京ちゃんにガントをお見舞いしたんだ!」

和「ふふ、咲さんらしいですね。私なら……」チラッ

 咲さんが話してくれる須賀君の話はとても興味深いです
 でも、それでも私はやっぱり

和「(須賀君……)」チラチラ


優希「それ、ローン!」バラッ

京太郎「あっ! くそっ」

優希「跳満頂きだじぇー!」

久「相変わらず東場は元気ねー」

まこ「止められんのぅ」

優希「まだまだこれから! どんどんむしってやるじょ!」ニヒヒ

久「じゃあ次は須賀君の……」

京太郎「あの、すみません。俺、抜けていいですか?」

まこ「ん? 具合が優れんのか?」

京太郎「はい。ちょっと」

 彼が卓を離れ、ベッドに腰掛けました

 どこか具合が悪いのでしょうか
 普段の整った顔が、少し……歪んでいるように見えます

咲「それでね、その時……」

和「くすっ、咲さんらしいですね」

 お茶しながら、咲さんと楽しく話す
 笑いを浮かべ、彼女と話すひと時は幸せです

 でも、ごめんなさい
 私は……アナタと話している時でさえ、彼のことを目で……

京太郎「……」ジッ

和「!」ドキッ

 彼が、私を見ている……?

和「……? 須賀君、何か?」チラッ

京太郎「あっ、え? いや、なんでも、ない」ドキッ

 私の言葉に、須賀君は慌てて視線を逸らしました
 この態度を見ると、もしかして……見ていたのは咲さん?

咲「……」

京太郎「は、あはは……」

和「……」ズキズキ

 悔しい以上に、腹立たしかった
 腑抜けな自分も、咲さんに嫉妬している自分も

 私に勇気さえあれば
 フラれて傷つく、覚悟さえあれば

 きっと、彼に告白出来るのに




久「さーて、それじゃあ帰りましょうか」

まこ「最後の部活じゃったな」

久「ええ。これですっきりと、受験に専念できるわ」

 晴れやかな顔で、元部長……竹井先輩が笑います
 この人には色々と恩がある反面、振り回されたこともありましたね

優希「来年も二連覇を約束するじぇ」

久「ありがとう。その前に、まずは新入部員ね」

まこ「全国優勝の看板があるけぇ、大丈夫じゃろ」

優希「のどちゃん目当ての男もたくさん入るじょ! よかったな京太郎!」ポンッ

京太郎「え?」

 ゆーきの言葉で、私の心臓は鷲掴みにされたように鼓動を止めました

咲「ゆ、優希ちゃん」

優希「そうしたら来年は京太郎も団体戦出れるじぇ!」

京太郎「!」

 それは正しいこと
 須賀君からすれば、男の人が増えるのはきっと……嬉しいこと、ですよね

和「ゆーき」

 でも

優希「?」

和「そんな不純な動機で入る人なんて、必要ありませんよ」

 須賀君以外の男の人なんて、考えたくありません
 だって、私の好きな人は――

京太郎「え?」
 
和「正直、女性目当ての入部希望者なんて気持ち悪いです」

 自分の何がそうさせるのか
 驚く程に冷ややかな声が飛び出しました

咲「の、和ちゃん! そんな言い方……」

久「あら? でも実際そうじゃない?」

まこ「確かにのぅ。じゃが、京太郎の為にも……」

京太郎「い、いえ。俺は別に……」

 須賀君も困ったような顔で私を見ています
 あぁ……私、なんて酷いことを

和「(訂正するなら、今ですよね)」ゴクッ

 謝らなきゃ
 そう思い、口を開こうとして――

咲「あ、あの! 今日はちょっと、用事があるんです!」

 私の友達が、彼の袖を掴みました


久「咲? どうしたの急に?」

咲「えっと、だから京ちゃんと行くところがあって」

 待ってください

京太郎「咲……?」

咲「なので、失礼します! ほら、京ちゃん! 行くよ!」グイグイッ

 待って、私は……まだ!

京太郎「あ、ちょっ! 引っ張るなって!」

 バタン

久「……行っちゃったわね」

和「……」ズキン

 咲さん
 私はやっぱり、アナタが羨ましいです

優希「今日は……みんなでご飯食べに行く予定だったじょ?」

 彼の傍にいて
 悩みを聞いて、支えて、連れ添って

和「私は……」

 私はどうしたら、アナタと同じステージに立てますか?



【ファミレス】

久「ふぅー、美味しかったわね」

優希「まだまだ食い足らないじぇ! タコスの屋台!」

まこ「わしらはもう帰るけぇ。二人も遅くならんようにの」

和「はい。お気を付けて」

 あれから、須賀君と咲さんを欠いた私達だけで食事に行きました
 あの二人がいなくても、皆さんの空気は変わりません

 でも

和「……帰りましょう、ゆーき」

 私の心の中は、まるで空っぽでした

優希「おうともよー! でも、タコスの屋台が先だじぇ!」

和「もう、しょうがないですね。では親に連絡を……」

 あまり遅くなるとお父さんが心配しますから
 私は電話を入れようと、カバンから携帯を取り出しました

和「……っ」

 ゆーきに気づかれないように、そっと画面を開きます
 だって、そこには……

和「(須賀君……)」

         ,  ´    /V    <⌒`
        /,     /   ∨      ̄\___
       ' /       '     ∨   、 < ̄ ̄´
       / /    ,  |      V   l | V \
     '  .'  / l |  | l     | } 、 | }  、`
     |  |  { |{ |  {∧ l   |//V /   \
     } ∧ ∨从>-、从  |'___}イ }、r----

     /イ' 从 {  =====∨\ }  ̄  |ノ `\   ____
      乂  \           リ    |  ,. : :´: : : : : : : : : :`: : : .
       \__、              人/: : : : : : : /: : : : : : : : : :`: 、
     /⌒7/{込、  ,  ―--‐  イ/: : ,: : : : : :/: /: :/: : : : : : : : : : ヽ
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   ` <_////////////// |    〉               ヾ>jイ:イ: : /
      |//// -=<__()__ノ--≦:く     ,....::⌒\        /: : : : :,
      |////////////////////乢\  `ヽ、:.:.:У     ,:⌒V:∧: :{
      |////////////()//// ̄Vノ >,   __      ,イ_ノ/ \|
      ////////rく(ヽr,// く...、......∧---/........\/: イ ̄ }://イ
      //////// し'--く/  {:.:`\....、 /........//r、/ )-、
      ,'/////////ノ---' \  ` ー-`、∨.....イ/r'-、 ーく
     //////////∧            [二] ̄  ∧_二}´


和「……」ギュッ

 私の待受は、須賀君と咲さんがじゃれあっている時のものです
 これは……あくまで、部活の余興として撮ったようにみせかけましたが、実は違います

 三週間、好きな人の写真を待受にして誰にもバレなければ……付き合える
 そう、噂を聞いて須賀君の写真を待受にしたかったんです

和「(でも、とても一人の時に写真を撮る勇気が無かったから……)」

 私の待受は、この【不完全】な【完全】のまま
 このおまじないは、仮に三週間が経ったとしても――きっと、うまくいかないんでしょうね




優希「のどちゃん?」

和「え?」

優希「ボーッとしてたじぇ?」

和「あっ、いえ。なんでもありませんよ」パタン
 
 隠すように携帯をしまって、私は愛想笑いを浮かべます

優希「ふーん? ま、あまり気にしないほうがいいじょ」

和「え?」

優希「咲ちゃんが京太郎ごときに靡くわけないじぇ」

和「もぅ、それってどういう意味ですか?」クスクス

 きっと、ゆーきは分かってるんだと思います
 だから、こうして元気づけようとしてくれる

優希「……のどちゃん」

和「はい? なんですか?」

優希「私は……」


 コンマ判定↓3 ゾロ目でniceboat

00~09 優希「どんな手を使おうと、誰にも京太郎を渡さないから」ボソッ
10~49 優希「……負けない、じぇ」
50~79 優希「……なんでもない」プイッ
80~99 優希「応援、するじょ!」ニッ




優希「応援、するじょ!」ニッ

和「!」

 それは、とてもいい笑顔でした
 私はてっきり、ゆーきも須賀君のことを……

優希「ふふふっ! この優希様の目は節穴ではないじぇ!」

和「ゆ、ゆーき?」

優希「勝ち目があるか無いかくらい、簡単に分かるじょ」

和「っ!」

 
 違います、ゆーき! 
 それを言えば、私だって……


優希「確かに咲ちゃんは強敵。でも、のどちゃんなら大丈夫!」ニカッ

和「……」ジワッ

優希「だから、私の分ものどちゃんが京太郎を幸せにして」

和「……私で、いいんでしょうか?」

優希「当たり前だじょ! 嫌だと言っても、私が許さないじぇ!」

 ありがとうございます
 私は本当に……いい、友人を持ちました

和「はい。頑張ります」

優希「そうと決まれば、明日早速告白しよう! そうしよう!」

和「え!?」ドキッ

優希「私の直感が訴えてるじょ! 今告白すれば成功する! 後になればなるほど危険だって!」

和「そ、そうでしょうか? もっとお互いのことを……」

優希「チョコラテは置いていくじぇニーニョ! 私の占いは三割当たる!」

和「ゆーき……でも」

 私なんかが、果たして本当に咲さんに勝てるんでしょうか?
 あの、待受写真のように

 完全な二人の間に――

 



【和の部屋】

和「……」

 カチカチと、時計の音だけが響く自室
 ゆーきと別れてから、私はずっと明日のことを考えていました

和「須賀君に、告白?」

 考えただけで頬が赤くなります
 本当に、告白していいんでしょうか?

 だって彼はあんなに格好良くて、頭もいいんです
 優しくて、明るくて、私のことを……見てくれる

 そんな人が、私と付き合ってくれるなんて……

和「そんなオカルトありえません」

 ベッドに体を沈め、携帯の画面を開きます
 こんな、おまじないなんてオカルトに頼って……デジタルの名が泣きますね

和「本当に……馬鹿みたいです」

 須賀君
 アナタは、私のことをどう思っていますか?

 私は……

和「んっ……須賀君」



【清澄高校】


京太郎「おっはよー」

咲「おはよう、京ちゃん!」

 咲が俺を手伝ってくれるという話から明けて翌日

京太郎「なんか元気だな」

咲「えへへ、そうかな?」

京太郎「なんつぅのかな、吹っ切れてるっていうか」

 憑き物が落ちたように表情が晴れやかだ

咲「んー……どうだろう? それは、京ちゃんの今後次第かな」

京太郎「?」

咲「それより、ほら! 遅刻しちゃうよ!」

京太郎「あ、おい! だから引っ張るなって!」

 一瞬だけ、表情が曇ったような?
 気のせいか……?

咲「……」クスッ


        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
                   /|       /   \




【昼休み】


京太郎「おーい、咲。学食行こうぜ!」

咲「あ、うん。でも、今日は待って」

京太郎「なんだ?」

咲「ねぇ、今日は屋上で食べない?」

京太郎「屋上で?」

咲「うん。実はねおべ……」

京太郎「でも購買混んでるだろうし……」

咲「もう! だから、お弁当を作ってきたの!」

京太郎「え?」

 咲が、俺にお弁当?

京太郎「それマジ?」

咲「マジだよ。だからさ、ほら! 屋上で食べよ?」

 そりゃ確かにありがてぇけど
 でも俺には和という心に決めた人がいるわけで……


 選択安価↓3

1 咲に悪いので一緒に屋上へ

2 一人で学食に行く




咲「えっとね、朝早く起きて京ちゃんの好きな甘い卵焼きとか……」

京太郎「ごめん、咲!」

咲「……え?」

京太郎「気持ちはすげぇ嬉しいけど! 俺は和が好きだからさ!」

咲「あ、うん」

京太郎「だからその弁当は貰えねぇ! すまん!」

咲「そ、そっか。そうだよね……ごめんね。私の方こそ、迷惑だったよね」

京太郎「いや、迷惑じゃないさ。それに、嫁田あたりなら喜んで食ってくれるぜきっと」

咲「あはは、そうだね。後で聞いてみるよ」

京太郎「じゃあ咲、俺学食行くから!」

咲「うん、また後でね」

 ガラガラ ピシャッ

咲「あ、あはは……早起きしたのに。昨日の夜にも、準備して」ツカツカ

嫁田「お、旦那はどうしたんだー?」アハハ

咲「一緒に食べて、彼女とのお弁当の食べ方の練習……したかったなぁ」ツカツカ

嫁田「? どうしたんだ? ゴミ箱の前で……」

咲「こんなもの……いらないよね」

 ガコォンッ! グシャッ

嫁田「!?」ビクッ

咲「……」フラフラ

嫁田「……」ゾクゾク


【学食】

京太郎「ふぅ、やっと注文できたのはいいけど」

 座る場所が無いな
 さて、どうすっか

優希「あ、いたいた!」

京太郎「ん? なんだ優希?」

優希「いいからこっちに来るじぇ!」グイグイ

京太郎「ちょ、おい!」

 なんだなんだ?
 何がしたいんだこいつ?

優希「はい。ここに座れ!」

京太郎「ここって?」チラッ

和「……//」ソワソワ

京太郎「の、和ァ!?」ビクッ

和「はいっ!」ビクッ

京太郎「あっ、え? なん、で」

 なんで和がここに?
 ていうか、これってどういうつもりなんだ優希!?

京太郎「おい!」

優希「ア、イケナーイ! センセイニヨバレッタンダッタジェー」タタタッ

和「ゆ、ゆーき!」

優希「(後は頑張るんだじぇー!)」ウィンク

和「うっ」

優希「にょははははっ! サラダバー!」

京太郎「こら、待て!!」

 くそ、逃げ足早いなあいつ!

京太郎「……」チラッ

和「……」チラッ

京太郎「あ、その、だな」

和「ひゃ、ひゃひっ!」ビクンッ

京太郎「隣、いいか?」

和「……はい」コクッ


京太郎「……」モグモグ

和「……」モグモグ

 き、気まずいな
 俺って、こんなに和と話せない人間だったか?

京太郎「……あ、あー」

和「い、いー」

京太郎「う?」

和「え?」

京太郎「お?」

和「???」

京太郎「……ぷっ」

和「ま、間違えましたか?」ビクビク

京太郎「あははっ! いや、なんか面白くてさ」

 やっぱり和は可愛いな
 こんなに緊張していても、それだけは変わらない

和「ひ、酷いですよ! 笑うなんて」

京太郎「ごめんごめん」

和「……」モジモジ

京太郎「あ、それ……レディースランチなんだな」

和「え? あ、はい」

京太郎「いいなぁ。今日は咲と一緒じゃないから、普通のA定食なんだよ」

 男子がレディースランチを頼めないという風潮
 マジでやめてほしいよなぁ

和「……これ、食べたかったんですか?」

京太郎「ああ。そのおかず、レディースランチにしか無いんだよ」ハァ

和「……(今がチャンス今がチャンス今がチャンス)」ドクンドクンドクンドクン

京太郎「和?」

和「じゃ、じゃあ」ドクンドクン


 コンマ判定↓2

00~19 和「……なんでもないです」

20~49 和「わ、私が頼んできましょうか?」

50~79 和「これ、食べますか?」

80~99 和「あ、あーん……//」カァッ

ゾロ 和「スキです!」ダンッ




和「(ゆーきが作ってくれたこのチャンス)」ドクン

京太郎「?」

                       _ -───- _
                    .               、
                    /:>                     \  __
            ___j/                 __ Y´::::ノ:ヽ
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           l_:l イ: : :|: :|: :ト{、: :ハ|: :| : : :|: ヽ :| }厶イ、 |丁/::::::::}:::::::〉、

           /:| ハ: :| |: :l | `ト、}lヽ: :'、: :ト、斗匕/ l | ||| l::r‐く|ヽ/{´

            ヽl |_l: : |: :|: :|rテ干示ト'\lヽl´::rf苡圷¨} |/-|:  ̄:|: :l |
            レ \ト、 \ヽ 弋:ツ : : ::. ::.   ゞ夕 ノ/ ´|: : : :|: :|  |
                    イl| |\}l`.:xwx:. ,     .:xwx::.  _ノ;  ::| |  |
                / j|! ハ             // |  : :|:l: : :|
                  / .イ j|l介 、             /´   !  : :!:l: : : |
              / /| ||l|{  、 ´ `   イ_    |  : :l l: : 八
                / / l| |l|||  __」 ̄    {、:::::ヽ、  |  : :| !: : : ∧
            / // l| ||厶斗‐::´:r‐!     /::::::::::::`::|  : :ト、: : : : ハ
              l /   /| |::::::::::::::::::/-、   ァ´:::::::::::::::::::::八 . : }>、\: : :ヘ
              | 〃 ∧!  ト、::::::::::::::::l ̄ ̄ 7::::::::::::::::::::::::/  . :j   ヽ }: : :ヘ
             l//  }/'| 八::\::::::::::|    /:::::::::,.-‐::´:::// . ::/ /´∨: : : :ヘ
             // ∨ / ハ:.:.\::\::::l  /-‐::´:_,..:.: ̄// . ∨〃   }ヾ: : : :ヘ
          {イ  / / / l ヽ:.:.:}>-::!./-‐<:.:.:.:.:.:.:.:.:イ/   ∨イ     Vヽ 、: : }{
          |ハ  }ァ'./ {   `ー-ゝ、レ_∠≠=- ´ /   . :/ l|     ト:l | l: :ハ|
          | ∨} j |l|      {_j} /    / イ  Y ヾjl;     |::|Ⅳ}/ }|
              / / イ 八l      /:/:::Y    // l |/    Y      |::l / リ|
               l〃/l|   \   {::八::::}    /    |ハ|    }   ;/ |::|  /|

和「(無駄にするわけには、行きません!)」グッ

京太郎「おっ、おかずくれるのか? ありが……」

和「あ、あーん……//」カァッ

京太郎「え、えっ? えええええええっ!?」

和「……///」ボシュウ

京太郎「で、でもっ、俺! いいのか?」

和「ひゃ、ひゃずかしいので……早く、してください」モジモジ

京太郎「お、おう……」

 差し出される箸とおかず
 この箸は、和が口を付けたやつ……だよな

京太郎「……」パクッ

和「~~~っ」ゾクゾク

京太郎「……んまぃ」モグモグ

和「そ、そうですか……」ドキドキ

京太郎「世界一うまい」

和「えっ」

京太郎「あ、いや! それくらい嬉しかったっていうか! なんていうか!」

和「そ、そそそそうですよね! ごめんなさい!」

 


優希「……いい感じだじぇ~! ワイルドだろぉ~?」ニヤニヤ






京太郎「……あ、あー!」

和「?」

                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:       }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧ ///    /// 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、


京太郎「俺ばっかり、貰うのも気が引けるよなぁー」ドキドキ

和「!?」

京太郎「こ、この唐揚げ……いるか?」

和「っ!」ドキィーン

京太郎「(か、神よぉぉぉっ!!)」

和「……(ど、どどどどどどどどうすればばばば)」ドキドキドキドキ


 コンマ判定↓2

00~19 咲「のーどーかっちゃんっ♪」

20~49 和「い、いいです……お気持ちだけで」

50~79 和「で、ではここに……置いてください」

80~99 和「あ、あーん……//」カァッ

ゾロ 和「大好きです!!!!」ガタンッ



京太郎「あ、あーん……」ドキドキドキ

和「あ、あー……ん」

 い、イケル!
 これで、俺は和と――!

咲「のーどーかっちゃんっ♪」

京太郎「え?」

和「きゃぁっ!?」

咲「わっ! びっくりしたー」

京太郎「さ、咲ぃっ!?」

咲「あれぇ? 京ちゃん?」

京太郎「な、ななななんでお前がここに!?」

 屋上に行ったハズじゃ!?

咲「京ちゃんにフラレたから食堂で食べようかなって」

京太郎「あ、そう。そういうことか」

和「……」

咲「でも驚いたなぁ。和ちゃんを見かけて近づいたら……ふふ」

和「あ、はい。奇遇ですね……」

京太郎「(ちくしょう。でも、事故みたいなもんだしな)」

咲「……お邪魔だったかな?」

和「い、いえ! せっかくですし三人で食べましょう!」

咲「え? でも、いいの?」

京太郎「あ、ああ。是非ともいてくれ(会話を繋げるためにも)」

咲「そっか。じゃあ、甘えちゃおうかな」ニコッ

      /      /  /|   | |    ヽ       \
.       /  /  / / / |  |. |   | |   |   ', ヽ    ∧
     /  /  /./ / |  | |   | _|L.--|.,,,_  |  |   :l ',
     /  /  |  ト|_,r|''´|`:|   |  |\ | `ト| :|    | :|
    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
.      |  ヽ  ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' |  ハ!
.      |   ト、 || | ';::::::::!:|::::::::::   ヾ、;;;;;;;ノ  |/ ハ  / |
.      |    ハ, \:::ヾ.;;;;;...'   ,          ハ /  /
.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
                   /|       /   \


咲「ごめんね、和ちゃん」ニコッ



優希「……やられたじょ」ガクッ



 完全に咲さんがお邪魔キャラになってしまった……すまぬ、すまぬ
 この世界線の京太郎と和はさっさとくっつけて、β世界線を目指すほうがいいんじゃなかろうか

 育成要素は次更新にて


京太郎
・容姿(82/100)
・学力(85/100)

【雀力】
・スピード(18/100)
・パワー(2/100)
・ガード(23/100)

【能力】
・不明 

【ヒロイン】
・宮永咲(?/100)
・原村和(90/100)

そろそろ更新するんですが、ちょっち咲ちゃんにヘイトが集まる展開になりそうなのが私、気になります
ここはどうしたらよいのでしょう

1 咲と和のスクールデイズ かなしみの向こうへ
2 和とのラブラブスクールライフをしてハッピーエンド→β世界線へ
3 二人だとドロドロなので、中和する為にヒロインを増やして対抗  例・ヤンテル入ってる
4 愛を捨てて鬼神の如き雀士を目指す京太郎と、それを戻そうと奔走するメインヒロインのどっち

では2が多いのでこの世界線はのどっち安牌ルートに進みます
最初に決めたステは二週目で使いまわすので、ご安心ください



【教室】

京太郎「はぁ……」

 さっきは残念だったな
 せっかく和とご飯を食べていたのに

嫁田「おい、須賀」コソコソ

京太郎「ん? どうした?」

先生「ほぅ? 授業中によそ見とは余裕だな?」

京太郎「あ、すみません」

先生「それならこの問題を解いてもらおうか?」ニヤリ

 クスクス カワイソー
 ムリデショー

京太郎「え? あ、はい」ツカツカ

嫁田「?」

京太郎「……こんなもんかな」サラサラ

先生「!!」

京太郎「合ってますか?」

先生「せ、正解だ……」

 ザワッ 
 ウソデショー マジカヨ

咲「うわぁ、京ちゃんすごい!」

京太郎「これくらい簡単だろ」

嫁田「(これ、先生が大学入試レベルだって言って出した問題だぞ……)」

咲「でも意外だなぁ。京ちゃんが勉強してるなんて」

京太郎「ん、まぁな」

 俺だって勉強はそこまで好きじゃない
 でも、俺が勉強できないと……

京太郎「(和と釣り合わないからな)」




【和と優希のクラス】

女子A「最近さぁ、須賀君ってよくなぁい?」

女子B「だよねぇ。カッコイイしぃ」

女子C「ぶっちゃけアイドル並だよねぇ」


 ワイワイ アハハハ


和「……はぁ」

優希「のどちゃん、何かあった?」

和「いえ。須賀君が人気だなぁと」ムスッ

優希「のどちゃんだって男子に人気だじぇ」


男子A「ハァ……ハァ……」

男子B「ちくしょう勃起が半端ねぇ」

男子C「嫌ァァァァァ!」



和「そうでしょうか」

優希「鈍感ってレベルじゃないじぇ」ヤレヤレ

和「大体私、思うんです」

優希「?」

和「須賀君って、ずるくないですか?」

優希「ずるい?」

和「まず、カッコイイですよね?」

優希「まぁ……顔は」

和「しかもそれでいて、気遣いは出来ますし」

優希「確かに。雑用はよくこなすじょ」

和「それでいて、文句の一つも言わない優しさで」

優希「気が弱いだけじゃ?」

和「何より……暖かいんです」ギュッ

優希「あー、それは同感だじょ」



和「だから私なんかでは釣り合わないんですよ」ハァ

優希「でも、のどちゃんだって可愛いじぇ」

和「そうですか?」

優希「それに気遣いも出来るし、優しい。おっぱいも暖かいじぇ」サワサワ

和「ゆ、ゆーき!!」


男子D「うっ! ふぅ……」ビュルッ

男子M「なんだここは滑るぞ!?」ズルッ

女子D「あったよスコッティが!」

男子A「でかした!」


優希「だから自信を持った方がいいじょ。のどちゃんの方が頭もいいし」

和「そ、そうですよね。私にだって、須賀君と釣り合う部分の一つや二つ……」

 ガラガラ

男子F「おい大変だ! 前のテストの結果が張り出されてるぞ!」

男子E「それの何が大変なんだ?」

男子F「は、原村が一位じゃなくて! 須賀京太郎って奴が一位なんだよ!」


和「!?」


男子F「しかも全教科満点!!」


和「」

優希「」


 スゴォーイ ワタシコクハクシチョオウカナー
 ムリムリツリアワナイッテー アハハハ


和「……」ジワッ

優希「だ、だぁぁぁぁっ!! 焦れったいじぇ!!」バンッ

和「!?」ビクッ

優希「この私が自ら活を入れてやるじょ!!!」

和「な、何をするつもりなんですか?」

優希「京太郎を!! のどちゃんの部屋に連れ込む!」

和「え」

優希「そして他愛ない部活の話をして、飲み物を差し出す」

和「の、飲み物……」

優希「緊張が解れた瞬間を狙って」

和「狙って?」

優希「押し倒すっ!!!」

和「」ゴフッ


咲「ねぇ、こんなことになっちゃたけど>>1くんが悪いんだよ?時代は京咲なのに京和なんて書くから...」
>>1「...」

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