【安価】提督「艦娘を惚れさせた後突き放して反応を見たいんだが」2周目 (1000)

~執務室~

提督「どうだ?」

明石「はぁ…?」

大淀「とうとうおかしくなったんですね」

提督「違う!……言っちゃあなんだが、俺はそれなりに艦娘の皆から慕われている」

明石「うわーそれ自分で言っちゃいますか」ドンビキ

大淀「それで、何で慕ってくれる子達にそんなことをしたいんですか?」

提督「よくぞ聞いてくれた。確かにこんな俺に付いてきてくれる娘達は泣かせたくない」

提督「練度も高く、皆ケッコンできるようだしな」

提督「だがな!そんな彼女らが絶望と悲しみに暮れ、歪む顔が見たいとは思わんかね!?」

明石「あ、は、はぁ……」

大淀「わかります!」

明石「え!?」

大淀「あの可愛く、美しく、強い彼女達の顔が歪む……ウフフフフフフフ」ジュルリ

明石「ヒイイイィィ!」

提督「明石、お前はどうだ?」

明石「嫌ですよ!こんなサイコ女と一緒にしないでください!」

提督「そうか……残念だ。じゃあこの前大本営から送られてきた試作20連装砲のメンテは夕張に任せて――」

明石「やります!一緒に歪む顔を拝みましょう!!」

提督「(ククク、チョロイな)」

提督「もしかしたら艦娘達も俺達が知らない意外な一面を見せるかもしれない。それはキャラ崩壊だがウチの鎮守府ではこうなんだという認識で挑んでいこう」

提督「二次創作だしな」

大淀「提督、誰に言ってるんですか?」

提督「俺を含めた皆だよ」

大淀「はぁ……?」

提督「それに歪んだ顔を見たいと言っても物理的やシャレにならないことはNGだ」

明石「例えばどんな?」

提督「ボコボコにしたり、体に一生残る傷を作ったりすることだな。ここはひとつ穏便に行きたい」

大淀「心の傷はいいんですか……」

提督「なぁに、後で謝ってお許しを得ればいいさ」

大淀「(それで済めばいいですが)」

提督「俺は紳士だ。R-18な展開も控えて、あくまで紳士的に泣かせていこうぜ!」

明石「これが矛盾ってやつなんですねぇ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427120587


提督「始める前に大淀、ウチって結構デカくなってきたけど、まだ出てない艦娘もいるよな。誰が出てないんだ?」

大淀「はぁ……しっかりしてください。我が鎮守府に配属されていないのは

大鯨・能代・矢矧・酒匂・大淀・秋月・名取・鬼怒・瑞鳳・鈴谷・熊野・天津風・時津風・磯風
浦風・野分・舞風・朝霜・早霜・清霜・プリンツ・U-511 ・天城・雲龍・香取

ですね」

提督「はぁ……何がドロップ限定だよ……イベント海域なんてそんな行かねぇんだよ……あぁプリンツたん会いたかったなぁ」

大淀「その割には普通にデイリーで出そうな艦もたくさんいますが」

提督「うるせぇ、1日のプレイ時間が短い万年大佐で悪いか!」

大淀「もっとやる気出してくださいよ……そんなんだからイベントを連続で逃がすし他の提督からもナメた目で見られるんですよ」

提督「出ないものはしょうがないだろ!」

大淀「鎮守府はこんなに大きいのに……ウチのあだ名知ってます?『見かけ倒し』ですよ」

提督「うっせ!明石と浜風は死ぬ気で出したんだからそれくらい褒めろ!

提督「それより、大淀はここにいるのに、何で軽巡洋艦大淀はいないんだ?」

大淀「フフフ……あと、私も万能ではありません。1、2の漏れがあるかもしれませんがその辺は私も人間ということで」

提督「艦娘だろ」


 ※安価について、痛いの(焼き鏝とか暴力とか)は基本NGです!ヤバいけど、どこか安心して見れるようなものにしましょう!
  エロ系については、別に否定しません 


 イカれたメンバーを紹介するぜ!!

・下衆部隊

提督:諸悪の根源。艦娘の絶望に歪む顔をみることを楽しんでいる
   それなのに普段は良い提督を演じてきたため、周りからの評価・信頼は高い
   下衆

大淀:提督と同様他人の不幸を笑って楽しむ
   持ち前の頭脳を活かしてチームに貢献する
   下衆

明石:物に釣られてチームに加入した
   チーム内唯一の常識人  


・元仲間(今回は仲間に選べません)

吹雪

川内

・元ターゲット(今回はターゲットに選べません)

卯月

五十鈴


 ※なお1周目の事に関しましては、何一つ引き継いでおりませんのでご了承ください

1周目(未HTML)【安価】提督「艦娘を惚れさせた後突き放して反応を見たいんだが」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426771165/)


1周目の最後にあった多数決の結果 山城

彼女が仲間になるかターゲットになるか選んでください
>>13

ターゲット


今回のターゲット 山城


大淀「それで提督、これからどうするんですか?」

提督「ああ、いくら惚れさせて突き放すと言っても、俺達3人だけじゃ限界がある」

提督「だからな、艦娘の中から仲間を作ろうと思う」

明石「ほう、仲間ですか」

提督「一応何人かリストアップしておいた」

大淀「北上、霧島、叢雲、夕立、陽炎、ですか……」

提督「人の歪む顔を見て愉悦を感じそうな一線級のゲス共を選んだ」

明石「ちょ、ちょっと!?何人かそうだと思いますが、叢雲ちゃんに陽炎ちゃん、夕立ちゃんがそんなヒドイわけ……!」

提督「まぁまぁ、抗議は俺の説明を聞いてからにしてくれよ」

提督「まず北上、コイツはもう言わずもがなだろ?」

明石「別にたまに駆逐艦をうざがってるだけでそこまでヒドイわけじゃないですよ!?」

提督「次に霧島……こいつは大淀と同じ臭いがする」

大淀「ああ、なんか分かります」

明石「じゃあ叢雲ちゃんは!?」

提督「俺的に史上最強のツンデレ艦娘叢雲はな……本当は優しいんだけど、人をいじめる過程で徐々にその趣味に目覚めていいなぁと思ってリストアップした」

提督「夕立に関しては、なんとなくコイツはぽいぽい言いながら人をいじめる残忍な一面も持ち合わせてるんじゃないかと思ってな」

明石「じゃあ陽炎ちゃんは!?彼女が一番納得できません!!」

提督「ああ、陽炎はな……せっかく1000をとったのに無下にするのは勿体ない。しかしあんまり特別扱いもできないから、リストにだけ入れておいた」

大淀「ウチの鎮守府はケッコンを意識してか皆練度の高い者ばかりですね」

明石「ほとんどが改二だもんねー」

提督「ああ。俺もぶっちゃけ改前のことは忘れつつある……」

提督「まぁ、リストアップしたとはいえ流石に5人は多すぎる。この中から2人に絞ろうと思うのだが、どうしようか

大淀「そうですね……じゃあ>>37で」

明石「はぁ……私は>>38を誘えばいいと思いますよ」

陽炎

夕立


提督「陽炎に夕立か……理由を聞こう」

大淀「はい。やはり1000は無視できないので」

明石「私は……なんとなくです」

明石「(夕立ちゃんはそんな残忍じゃない、はず!)」

提督「よし、早速スカウトに行くぞ!まずは陽炎からだ!!」


~陽炎の部屋~

大淀「私が付けた発信機によりますと、陽炎さんは自室に居ますね」

明石「(ウチは平時は艤装つけてないけど……服でもない、どこにつけられてるんだろ)」

明石「にしても、何故陽炎ちゃんだけ個室なんです?普通は同型艦の1部屋のはずじゃ……」

提督「ああ、それは陽炎がな、小説の主人公やってるからだよ」

提督「小説って文字しかないけどさ、アレ実際に起こってることを文字化してるんだから、ロケに行かなくちゃいけないし、アニメ程ではないにしろ大変な仕事だ」

提督「だから、別室にしてリラックスしてほしいのさ」

明石「なるほど……」

提督「まぁ、入ってみるか」

コンコンコン

提督「陽炎ーいるかー?俺だ」

コンコンコン

提督「え、留守?」

大淀「いえ、ここにいますよ」

提督「仕方ないなぁ……陽炎ー入るぞー」

提督「あ、鍵開いてる」


ガチャ

ジャンジャンジャン!ジャンジャンジャン!デデデデデデン!ジャジャジャジャジャン!

http://www.youtube.com/watch?v=d7l_wAfTZ9Q

提督「うおぉぉ!?なんだぁ!!?」

明石「ヒイイイイィィィィィ!?」


陽炎「俺は地獄のテロリィィィィスト!!」ブンブン

陽炎「昨日母さん犯したぁぁぜ!!」ブンブン

陽炎「明日は父さん掘ってやぁぁれ!!」ブンブン

提督・大淀・明石「」


陽炎「SATSUGAI-!SATSUGAIせよ!SATSUGAI-!SATSUGAIせよおおおおおおおおぉぉーーーーー!」

陽炎「KILL!KILL!KILL!KILL!!」ブンブンブンブン

陽炎「SATSUGAI-!さーつが……ッ!?」ハッ

提督・大淀・明石「」

陽炎「」プルプル

バタンッ!


~廊下~

提督「俺は夢でも見ていたんだろうか……」

大淀「いえ、あれは確かにヘドバン中の陽炎さんでした」

明石「ど、どうします?提督……」

提督「どうするったって……入るしかないだろ……」

コンコンコン

<はーい!

大淀「うっ、胃の辺りが……」キリキリ

明石「わ、私ちょっと用事を思い出してー!」

提督「逃げるな!一番辛いのは陽炎だろうが!!」ガシッ

明石「いやあああぁぁぁ!」ジタバタ

また主人公か…壊れるなぁ


~陽炎の部屋~

ガチャッ

陽炎「あれ、司令じゃない!どうしたの?お話したいの?」カオマッカ

提督「(あっ!)」

明石「(これアカンやつだ!)」

大淀「(さっきのを無かったことにしてシレッと接したいけど、自分が恥ずかしすぎてできてない奴!)」

シーーーーーーン

提督「あ、ああ。実はお前を誘おうと思ってな」

陽炎「何に!!!!!!!!???!!?」カオマッカ

明石「(声デカッ!)」キーン

大淀「(よっぽど恥ずかしかったんでしょうね」

提督「ゴホン!実はな、俺達――」

野球チームかもしれない


提督「(思った通りだ……!)」

提督「(小説の現場がどんなか知らんが(注・読んでない)陽炎も、表面はそんなに変わってないのに内面はほんの少しゲスな一面を見せ始めている!!)」

提督「(DMCなんて聞いてたのがいい証拠だ!)」

提督「(コイツァ期待できるぞ……!)」


提督「ドッキリをしよう」

不知火「え?」

提督「ドッキリだよ」

提督「ドッキリチームを作る」

提督「チーム名は、ココロクダキーズだ!」

OP流れそう(K並感)


・・・・・・

~かくかくしかじか~

陽炎「ええっ、か、艦娘を……絶望の淵に……!?」

提督「ああ。大淀や明石も賛同してくれている」

明石「(私賛同してない!物に釣られただけ!……ってもっと酷いや!)」

提督「どうだ?」

陽炎「ど、どうって……そんなことできるわけないでしょ!?そんな、酷い……」モジモジ

提督「(フッフッフ)」ニヤッ

提督「なぁ陽炎よ、俺は別に艦娘のことが嫌いなわけじゃない。皆に愛を持って接してるし、これからもそうしてるつもりだ」

提督「ちょっとしたレクリエーションだ。後で謝ればいいさ。そうだろう?」

大淀「ええ、そうです」

陽炎「え、ええっ?」

陽炎「(そ、そういうものなの……?そんなに、軽いノリの……)」ウズウズ

かわいい(かわいい)

おや ? かげろう の ようす が ?


提督「大丈夫だ。向こうもドッキリだとわかれば許してくれるさ。テレビでもそうだろう?」

明石「(慢心だなぁ……)」

提督「どこにも悪者はいない。ただちょっと彼女達の可愛い表情を見たいだけなんだ。お前はそうは思わないか?」

陽炎「わ、私は……」

陽炎「(なんて甘美な響きなの……!?遺恨の残らないイジメ……ドッキリ……ああっ、すごい!やってみたい!!)」ウズウズ

提督「あとは陽炎しだいだ。なぁに、何かあっても俺が守ってやるさ!」ニッ

陽炎「(はうっ!)」ドキッ

提督「(落ちたな……)」ニヤリ

大淀「(落ちましたね)」ニヤリ

陽炎「……わ、わかりました……協力しましょう」


提督「よく言ってくれた!これから俺達は仲間だ!!」ワァァア

大淀「よろしくお願いしますね、陽炎さん」

陽炎「う、うん……よろしく」

提督「詳細は追って知らせる!また後でな!」

・・・・・・

ちなみに、仮に1周目で吹雪の下衆度安価時に1が選ばれていたら、吹雪もこんな感じでした

誰だ!あそこで1をえらばなかったのは!


・・・・・・

提督「よーし早速素質ある仲間を1人GETだ!」

大淀「意外と簡単に落ちましたね」

明石「ホント、意外ですよ……」

提督「よし、次は夕立だな」

大淀「夕立さんは>>96に居ますよ」

提督の私室のベッド

ぞろ目でベッドか


 ゾロ目についてですが、コンマ判定の時にその都度ゾロ目についての設定を行っていきます
 ですので、今回は場所安価ですのでゾロ目は残念ながら無視です

大淀「提督の私室のベッドにいます」

提督「俺のベッド……?なんだろう、なにか懐かしいような、本能めいたものが頭の中に……」

明石「ついに中二病ですか?天龍と同じ部屋で寝ますか?」

提督「違うわ!お前も辛辣だな!」

大淀「とりあえず、向かいましょう」


~提督の私室~

提督「まさか、自分の部屋を除く羽目になるとは……だけど初めてじゃないような」

大淀「あ、居ました。夕立さんです」

<ポイー ポイー

明石「何やってるんでしょう……」

提督「さぁな……にしても、俺のベッドですることか」

大淀「どうやら、>>108をやっているようですね」

激しい自慰


夕立(改二)「はぁっ、はぁっ、提督、さん……」クチュックチュッ

・・・・・・

大淀「激しく艶やかに自慰をなさっておいでです」

提督「見りゃわかるよ!!」

大淀「流石煩悩レス番……」

提督「ん?何か言ったか?」

大淀「いいえ」

明石「と、とりあえずどうするんですか?終わるまで待ちます?私この場から離れたいです……」

・・・・・・

夕立「提督さん、提督さん、提督さん、提督さん……っ!」ズチュッズチュッ

夕立「提督さんに触ってもらった髪……」ハムッ

夕立「改二になった時滑って提督さんが触っちゃった胸……」コリコリ

夕立「提督さんのためにとっておいているココ……」クチュクチュ

夕立「全部、全部奪って――ぽいぃっ!!」プシャアアァァ

・・・・・・

大淀「達しましたね」クイッ

明石「あわわわわ、夕立ちゃん……!」

確かに煩悩だわwwwwww


夕立「ふぅ……」

夕立「あ、もうこんな時間……急がないと時雨が心配するっぽい」ゴソゴソ

・・・・・・

提督「よし、突入だ」

バンッ

提督「ゆうだちいいいぃぃ!」

夕立「ッ、て、提督さん!?」

提督「ここにいたか、探したぞぉぉ!」


 提督は夕立の自慰を

 1.気付かないフリする
 2.言う

 >>120

2


提督「ん?なんだこの臭い」スンスン

夕立「(あっ、事後のファブリーズ忘れてたっぽい!)」アセアセ

提督「それにこのベッドのシミ……」ジーッ

夕立「(ああああぁぁっ、今日は白熱してお漏らしもしちゃったっぽい!!)」アワワ

提督「お前オ○ニーしてたな!」

夕立「ごめんなさいいいいいいぃい!」


提督「まったく、するのは別に自由だが、俺のベッド汚すなよー?」

提督「(そういや前にもオネショしたかのようなシミが新品のシーツについてたな……)」

夕立「あううぅぅ……」シュン

夕立「(め、メチャメチャ恥ずかしいのに、そんなに罪悪感が無いっぽい…それどころか、ちょっとドキドキするっぽい?)」

提督「わかったか!このおバカ!」

夕立「ぽいっ!」ビクンッ

提督「変態!」

夕立「ぽいぃぃ!」ゾクゾクッ

提督「ん?」

あっ…


夕立「提督さん、も、もう1回言ってほしいっぽい……」ハァハァ

提督「何を?」

夕立「今の……」ハッハツ

大淀「変態、ですよ」ヒソヒソ

提督「ああ……ゴホン、変態!」

夕立「ぽいいいぃぃ!」ビクンビクン

大淀「これは……なるほど」

提督「夕立、おまえまさか……!」

夕立「そうなのぉぉぉ!夕立は提督に罵られて気持ちいいのぉぉ!」ビクンッ

明石「えええええぇぇぇ!?」


明石「ま、まさか夕立ちゃんがドMだったなんて……!」ワナワナ

大淀「意外ですね」

提督「(そういえば前お尻ペンペンした時も妙な反応してたなぁ……)」

夕立「あうううぅぅ提督さん、もっと!もっと色々言ってほしいっぽい!」ワクワク

提督「今は待て!俺はお前を罵りに来たんじゃない!お前をスカウトに来たんだ」

夕立「スカウト……っぽい?」

ターゲットだったら愉悦とは程遠いものとなるんですがそれは…


~かくかくしかじか~

夕立「……提督さん酷いっぽい」ジトーッ

提督「ええっ!?」

大淀「これは……先程までの様子と打って変わって」

明石「そう、これが正常の反応なんですよ!!」

夕立「どうせなら、夕立にしてほしかったっぽい!!」

明石「だめだあああああぁぁ!!」ガーン


提督「じゃあこの企みへの賛同は?」

夕立「勿論OKっぽい!」

提督「いただきましたふたつ返事ー!!チュー○ーですよ風に言うと、いただきました!返事ふたつですー!」イエーイ

夕立「最高に素敵なパーティしましょ!」


 イカれた追加メンバーを紹介するぜ!

陽炎:提督の甘言に誘われ加入した
   小説の主人公という重圧の為か、既に下衆としての資質が目覚めつつある

夕立:ご主人様主義のドM雌犬っぽい?
   でも他の人に対してはキツいっぽい?


~夕方・執務室~

提督「皆、集まってくれたな」

一同「はいっ!!」

提督「よろしい。各々、やることは分かっていると思う」

大淀「ここに集いし、同じ穴のムジナの下衆の皆さん、今回は艦娘を惚れさせ突き放そう作戦へのご参加ありがとうございます。では早速ですが、提督からターゲットの発表があります」

提督「最初のターゲットは…………戦艦、山城!!」

一同「おおーっ!!」

提督「コイツは常日頃から自分の事を不幸だなんだと言い場のムードを下げる変態野郎だ!」

提督「ここは灸をすえると考え、今の不幸が幸福に感じるくらい、さらなる地獄へと叩き落とそうじゃないか!」

夕立「賛成っぽいー!」

陽炎「例え相手が戦艦でも……陽炎型ネームシップの実力、見せてあげる!」


夕立「それで提督さん、これからどうするの?」

提督「ああ。まずは惚れさせる。そこが重要だが……」

大淀「聞くところによると、山城さんはケッコンすら姉の扶桑さんを理由に断るほどの重度のシスコンです」

提督「難易度は高いと言える……」

提督「だが、そんなことで諦める俺じゃない!!皆、力を貸してくれ!!」

一同「おおーっ!!」

ガシッ


提督「というわけで、カモン大淀!」

大淀「ハッ、現在山城さんがいるのはここです!」

提督「ここか……よし皆、急行するぞ!!」

どこ?
>>150

間宮


~甘味処間宮~

間宮「はい、アイスクリームお待たせ」コトッ

山城「ありがと……」ハムッ

山城「はぁ……今日は2回何もない所で転んだ……やっぱり不幸だわ」

~店の前~

陽炎「それってただマヌケなだけじゃ……」

提督「いや、むしろ2回で済んだことが驚きだ」

大淀「さて、ここからどうします?」

提督「まずはアプローチだ。俺達も相席させてもらうぞ」


提督「大淀と明石はバックアップを頼む。後でアイス持って帰るからさ」

大淀「了解です。では皆さんこれを」っイヤホン

大淀「これでいつでも指示が出せたり会話ができます。ご武運を」

明石「ま、頑張ってオトしてくださいね」

・・・・・・

提督「おーす」

間宮「あら、提督いらっしゃい。それに夕立ちゃんに陽炎ちゃんも。珍しいわね、その組み合わせ」

提督「ははっ、まぁな……おお!山城じゃないか!相席いいか?」

間宮「ええ、別にかまわないけど……」

提督「じゃあ失礼するよ!」

山城「断りも無く相席にされた……やっぱり不幸なんだわ私」


提督「とりあえずアイスクリーム3つで!」

間宮「はーい」

夕立「えー夕立とく盛りあんみつ食べたいっぽいー」ブー

提督「何言ってんだ!あんなんアニメの中だけだ!」

夕立「せっかくメインキャラになったのに……アニメの中の方が気楽っぽいー」

陽炎「いいじゃないのよ、私なんて手袋投げただけよ!?」

提督「それ言ったら俺なんて影しかねーよ!」


山城「はあぁぁ~~~~~~~~~~~~」

一同「ッ!?」

山城「皆揃いも揃ってアニメアニメアニメアニメ……」ハァ

山城「存在すらしないのもいるのよ?」クドクド

提督「(あっ地雷だった?)」


山城「これも運の無さが成せる業ってことでしょうね」ヘッ

提督「(ヤバイ!他の話題に持っていかないと!)」

提督「(かくいう山城は俺が提督に着任してから初めて出た戦艦なんだ!必ずオトしてやる!!)」ゴオオオ


提督「そういえば山城って扶桑以外に好きなものとかあるのか?例えばそのアイスみたいな」

山城「アイスと扶桑姉様が同列……!?提督、何言ってるんですか!?」ダンッ

提督「(やべえーまたミスった!)」

大淀『提督、ここは一旦流れを絶ちましょう』

大淀『>>160とかどうです?』

山城改二になった姿を褒めると同時にお前たち姉妹は頼りになると目を見ながら言う


大淀『山城さんはこの鎮守府に初期からずっといますが、改二になったのは最近です。ここは改二になったことを褒めてみてはどうでしょう』

提督「よし、やってみるか」

・・・・・・

提督「時に山城」

山城「なんです?」

提督「ホント、改二になってくれて嬉しいよ!その鉢巻!その柄着物!その甲板!」

山城「鉢巻と柄の着物って褒めるところですか……?それにこの甲板なら改の時からありましたよ……」ジトッ

提督「(うぐっ、手強い!……だが、ここで諦めるもんか!)」

陽炎「(めんどくさい人だなぁ山城さんって)」

夕立「(不幸自慢もほどほどにしてほしいっぽい)」


提督「それにさ、お前達姉妹、特にお前は最初の頃からずっと居てくれたろ?その頃からずっと思ってたが、やっぱりお前達は頼りになるよ!」

山城「本当……?」ジトッ

提督「もちろんさ!(途中金剛型や大和型に乗り換えた時もあったけど……)」

山城「それ、私の目を見て言える……?」ジーッ

提督「ああ!お前達が居てくれて本当によかった!」

大淀『そこで顔を近づけて!』

グイッ

山城「…………」ジーッ

提督「(近いなぁ)」ジーッ

山城「……わかったわ。ありがとう」ソラシッ

山城「っていうか、近いです!」グググ

提督「あいたたたっ!顔を思い切り押すな!潰れちゃうだろ!」

山城「あ、ごめんなさい……ぷっ、ふふふ!」

提督「なんだよ」

山城「いえ、提督の顔が潰れたらどうなるのかなって想像して、あはは!」

提督「ふぅ、やっと笑ってくれたな」

山城「え……?」

提督「もしかしたら、今日1回も笑ってないんじゃないのか?笑うってことも重要だぜ」

山城「あ、そ……そう、ですか」カァァ

提督「笑う門には福来るって言うしな。笑ってお前の不幸なんか吹き飛ばしちゃえ!」

山城「提督は、笑った程度で私の不幸は振り払えると……?」ジトッ

提督「ああ!こんなふうにな!」ニカッ

山城「…………わかりました。考えておきます」フフッ


山城「なんだか、少し肩の荷が下りた気がします。アイスも心なしか美味しいわ……」

山城「(笑うって、こういうことなのね……)」

提督「ああ!っていうか……俺のアイスは……?」

陽炎「あ、それならそこに」

ドロォ

提督「あああ!俺のアイスううぅ!」

夕立「提督さんアホっぽーい」アハハ

山城「…………(笑う、笑う……こんな光景も、笑う材料に、なる)」フフ

>>76で唐突に登場した不知火について


 >>172 スマン不知火は素で間違えた

間宮「ありがとうございましたー!」

・・・・・・

夕立「アイス美味しかったっぽいー」

陽炎「いつ食べても最高ね。2人へのお土産に包んでくれたし」

山城「じゃあ、私はこれで……」

提督「おう、じゃあな」

・・・・・・

提督「よし、ここで俺は1人山城を追う。2人は戻ってアイスを渡してやれ」

2人「はーい」

・・・・・・

提督「あ、おーい!まってくれー!おーい!」

山城「提督?どうしたんですか」

提督「行ったかと思ったよ」フゥ

山城「?」

提督「>>177

死んでくれよ鬱々しい


提督「死んでくれよ鬱々しい……」

山城「ッ!」ビクッ

提督「まったく、なにが不幸だ……そういってムード下げられるこっちが不幸だっての」

山城「ぁ、ぁ……」ガクガク

提督「お前みたいな欠陥戦艦、誰も使いたがらないよ」

山城「ご、めん…なさっ」

提督「姉妹揃って欠陥欠陥不幸不幸……こんなお荷物押し付けられる側にもなってみろってんだ」


提督「――って、言われるんじゃないかって、いつもビクビクしてたんじゃないか?」

山城「…………えっ……?」

提督「いや、俺にはお前が何かに怯えているように見えたからさ」

提督「そう言われるんじゃないか、いつか使い捨てにされるんじゃないかって」

提督「お前は思ってたんじゃないか?」手ニギッ

山城「あっ……」

提督「安心しろ。俺はそんなこと言わないし、しない。さっきも言ったように、俺はお前達姉妹を頼りにしている」

提督「お前達を捨てる事なんてありえないよ」

山城「ほ、本当ですか……?」

提督「ああ。それに」

山城「?」

提督「俺は扶桑のことも……お前の事も大好きだよ」ニコッ

山城「ッ!!?」


山城「そ、それは一体どういう……?」オロオロ

山城「いけないわ、私には扶桑姉様がいて……」オロオロ

提督「ん?何言ってるんだ?」

提督「俺は仲間としてお前達が大好きだってことさ」

山城「あ、そう……」シュン

山城「(って、今の『シュン』は何よ私!相手は提督よ?)」

山城「あ、あの……もう帰っていいですか?そろそろ扶桑姉様と食事に行きたいんで」

提督「え、ああ!すまんな!急に呼び止めたのにこんな拘束しちゃって」

山城「いえ、別に……嬉しかったからいいですけど」ボソッ

提督「え?」

山城「なんでもないです。もう行きますよ」

提督「おう、また明日な!」

山城「はい」

スタスタスタ

提督「おーい山城ー!」

山城「?」クルッ

提督「笑顔笑顔ー!」アハハ

山城「バカらしいですー!」スタスタ

山城「まったくもう……」フフッ

ちょろい(かわいい)


~執務室~

提督「帰ったぜ」

陽炎「おかえりなさい!」

大淀「流石の手腕ですね」

陽炎「もうドラマよドラマ!女子的にキュンキュンするわー!」

夕立「見てるこっちが恥ずかしかったっぽいー」

提督「ふふんそうだろう?見たか俺の手腕を!」

明石「もう提督ってば、本当は山城さんとくっつきたいからわざわざ嘘ついてまで私達を誘ったんですねー!そうならそうと先に行ってくれれば――」

提督「何言ってんだ。俺は山城を陥れるぞ」

明石「」


提督「アイツにとって人生最大の不幸は、この俺に狙われたことだ~!」ヒッヒッヒ

陽炎「(山城さんの笑う顔……綺麗だった。でも、あの顔が……!)」ヒヒ

提督「大淀、山城は今何してる?」

大淀「現在、自室にて扶桑さんと一緒に居ますね」

提督「モニターには」

大淀「映します」カチッ

明石「ホント……この鎮守府ってプライベート無いわよね……」


~扶桑型の部屋~

扶桑「聞いて、山城。今日の定食、隣に座ってた伊勢よりポテトが1本多かったの!」パァァ

扶桑「缶コーンスープのコーンも最近ではほぼ全部取れるようになったし、近頃はいい事尽くしだわ」ニコニコ

山城「よかったわね、姉様」ニコッ

扶桑「あら……?」

山城「え、どうしたんです?」

扶桑「いいえ、山城が笑うのなんて久しぶりに見たから…ちょっと驚いてね」

扶桑「山城の笑顔が見れた……これも幸運だわ」ニコッ

山城「そ、そうですか……?」カァァ


山城「最近、笑う門には福来るって言われて……たまには自分から笑おうって思ってみて…」

扶桑「あらあら」

扶桑「確かにその通りね。お互い笑っていると、いつもの何気ない会話もより楽しいものだわ」

扶桑「その人のお蔭かしらね」

山城「いえっ、別にその人のお蔭ってわけでは…!」

扶桑「あらあら、提督に意地を張っているの?」

山城「ね、姉様!?」ドキッ

扶桑「カマをかけてみたのだけれど、当たりだったようね」

山城「あ、あわわ……」カァァ

扶桑「山城にもようやく春かしら」ウフフ

山城「違います!私には姉様がおります!あんな男のことなんか……!」ブンブン

扶桑「じゃあ今日だけはそういうことにしておきましょうね」フフ

扶桑「もう夜も遅いわ。寝ましょう」

山城「はい。姉様」

扶桑「明日も幸せな一日であるように……おやすみなさい」

山城「おやすみなさい」


~執務室~

提督「感動するねぇ」ウンウン

夕立「幸運レベルがしょぼすぎて笑えなかったっぽい……」ドンビキ

陽炎「私、明日扶桑さんに飲み物買ってあげよう」

大淀「2人は眠りについたようですね」

提督「んじゃあ俺達も寝るか。もう夜も深いしな」

夕立「寝るっぽい?」

提督「ああ。ちゃんと寝て明日に備えろよ雌犬!」パシンッ

夕立「ひうっ!も、もうバカ~これじゃ眠れないっぽいー!」ビクンッビクンッ

大淀「では、我々も解散、明日また行動しましょう」

提督「おう!!」


 今日はここまで
 再開は明日のお昼頃です


~翌日・昼・食堂~

扶桑「今日のお昼は何かしらね、山城」

山城「そうですね」

吹雪「あっ、扶桑さーん!山城さーん!」タッタッタ

扶桑「あら、吹雪ちゃん。聞いたわよ。アニメ頑張っているみたいね」

吹雪「はいっ!最初は色々不安だったんですけど、皆仲良くしてくれて、今じゃ普段話さなかった人とも仲良くなれたんですよー!」キラキラ

扶桑「あらあら~よかったわね」ナデナデ

吹雪「ッ、はい~!」エヘヘ


山城「そういえばあなた、赤城さんはいいの……?」

吹雪「え、赤城さんですか?」

山城「アニメを見たのだけれど、吹雪の憧れ設定が私達じゃなくて赤城さんになっていたわね…どうせ私達なんて…」ハァ

吹雪「そんなことないですよ!」

吹雪「確かに赤城さんは以前より尊敬してて、アニメでも良くしてもらって大好きですが、私はどちらかなんて選べません!」

吹雪「私は、赤城さんも扶桑さん達も憧れなんです!」

扶桑「うふふ…嬉しい事言ってくれるわね。ありがとう」

山城「あ、ありがとう……」フフッ


吹雪「あっ……」ポカン

山城「な、なによ…」タジッ

吹雪「いえ……山城さんの笑う姿、私初めて見たかもしれません」

山城「わ、悪い?私だって笑うわ」

吹雪「いいえ悪くなんかありません!笑った山城さん、とっても素敵です!」

吹雪「もっと見たいです!」

山城「わ、わかったわ。わかったから……また今度ね」カアァァ

吹雪「えー」

扶桑「吹雪ちゃん、山城はこういうのに慣れてないから。あんまり恥ずかしがらせると、吹雪ちゃんに惚れちゃうわ」ウフフ

吹雪「それはそれで……エヘヘ」

吹雪「あっ、いけない!今日は睦月ちゃんと食べるんだった!それじゃ扶桑さん、山城さん!また!」タッタッタ

扶桑「ええ、またね」


・・・・・・

提督「おかしいな……あれ本当に吹雪か?」

大淀「何を言っているんですか?」

明石「あの純真で素朴な感じ。どう見ても吹雪ちゃんですよ?」

提督「そ、そうか……」

提督「よし、とりあえず今日は山城にたくさんアプローチするぞー!」

一同「おおー!!」

・・・・・・

扶桑「今日はエビフライ定食ね。嬉しいわ」ニコニコ

山城「そうですね、姉様」

提督「あ、おーい2人とも!」

山城「ッ」ピク

扶桑「あら提督。どうしました?」

提督「いやな、たまには食堂で食べようと思ったが思ったより埋まっててなぁ……隣りいいか?」


扶桑「ええ。構いませんよ」

提督「いやーすまないな!じゃあ早速――」

大淀「失礼しますね、扶桑さん」

扶桑「え?ええ」

提督「あっ!席とりつけたの俺だぞー?」

山城「ッ(提督が、私の隣に座った……)」

山城「(いえいえ、何を意識してるのよ。たかだか一緒にご飯を食べるだけだわ)」


陽炎「向かい失礼するわねー」

明石「よかった座れたぁ」

扶桑「あら、珍しい」

明石「あ、扶桑さんに山城さん……それに提督達も。こんにちは」

陽炎「今日はいつもより混んでたわー」フゥ

大淀「……夕立さんはどうしたんですか?」ヒソヒソ

明石「夕立ちゃんは、時雨ちゃんに捕まっちゃって……」ヒソヒソ

大淀「ああー……」ヒソヒソ

・・・・・・

夕立「いただきますっぽいー!(本当は提督さんと食べたかったけど、時雨と食べるのも良いっぽい)」

時雨「いただきます(はああぁあぁん夕立かわいい夕立かわいい!食べる姿もかわいいハスハスハスハスハス)」


時雨「あっ、夕立!ご飯粒ついてるよ!(さりげなく僕が付けたんだけど!)」

夕立「えっ?今日夕立ラーメンっぽい」

時雨「ここ!」ペロペロペロペロ

夕立「ぽいっ!?くすぐったいっぽい~!」

時雨「(夕立のほっぺ美味しい夕立のほっぺ美味しい)」ペロペロペロペロ

・・・・・・

扶桑「そういえば提督でしたね。山城に笑っていろと助言してくださったのは」

提督「え?なにが?」

扶桑「なんでも、昨日山城に笑うことの大切さを教えてくれたそうではないですか。山城ったら、昨日からよく笑ってくれているんです」

山城「ふ、扶桑姉様!」カアァァ

この鎮守府には変態しかいないのか...


提督「そうだったのか!いやぁ嬉しいなぁ、役に立ててよかったよ!」

扶桑「ええ、ありがとうございます」フフ

山城「もう、姉様ったら……」モグモグ

扶桑「まんざらではないのでしょう?」ウフフ

・・・・・・

一同「ごちそうさまでした」

提督「あっ、山城。今日暇か?」

山城「な、なんですか……」ジトッ

提督「いやー今日お前に時間があったら>>227しようと思ってな」

お出かけ


提督「出かけようかなって」

陽炎「なになに、もしかしてデートー?」ニヤニヤ

山城「でっ…!?いけないわ!私には扶桑姉様が!」

扶桑「ええ、山城は今日一日暇でしたね。山城、提督とお出かけしてきなさい」

山城「そ、そんなぁ姉様~!」

扶桑「たまには私のいない日というのも良いでしょう。私の事は気にせず、提督と楽しんできなさい」

山城「ううぅ~…」ガクッ

提督「ありがとな扶桑。よし、じゃあ着替えたら正門前に待ち合わせな!」

山城「提督……お恨み申し上げますわ……!」ジトッ


~執務室~

提督「いともあっさりデートに誘うことができた自分が怖い」

明石「というより、扶桑さんが思ったよりこっちに有利な行動ばかりしてきましたね」

大淀「ですね。彼女のブーストが無ければ今頃次はどうしようかと作戦を練っていたところでしょう」

陽炎「ところで、デートってどこに行くの?聞いたところ鎮守府の外みたいだけど」

提督「ああ、それはな……>>235に行こうと思ってる」

 鎮守府の外です。具体的な地名は避けましょう
 (○・公園、遊園地等 ×・上野動物園、大阪等)

水族館


提督「水族館さ!」

陽炎「うっわぁベッタベタ」

夕立「夕立のほっぺもさっきベタベタだったっぽい……」

提督「やっぱ艦娘といえば海だからな。最近じゃ制海権が戻った海で取れた魚を使って結構規模の大きい水族館が近くに出来たらしいし」

大淀「その制海権を取り戻したのがここにいるあなたなのだから驚きです」

陽炎「ほんっとこの提督普通にしてれば有能なのに……」

提督「とりあえず今回のデートは俺と山城の2人だ。お前達はバックアップを頼むぞ!」

一同「了解!!」


~正門前~

山城「うぅ……こんな格好、恥ずかしい……不幸だわ」

提督「お待たせー!って、めちゃくちゃ可愛いな!それ私服か?」

山城「え、えぇ……姉様が選んでくださったの」カァァ

提督「(肩出しのニットセーターにミニスカ……ミニスカについてはいつもの恰好もそうだが、今日はなんかイメージが違うぞ!!)」

山城「ど、どう……?」

提督「えっ?」

山城「こういう時は、感想を聞くのがお約束なのでしょう?どうかしら……」

提督「めちゃくちゃ可愛い。いやマジで予想以上に」

山城「あ、ありがとう……」フフッ

提督「んじゃあ行こうか。バスで20分だしすぐ着くだろう」


~水族館~

受付員「ここは水族館……ふふ、楽しみか?」

提督「大人2枚ください」

受付員「ほらよ、大人2枚。2人ともデートかい?この水族館を選んだのは正解だな。なにせ規模が世界水準軽く超えてるからなー」

提督「行こうか」

山城「そうね」

受付員「夜戦に行くなら、ここではするなよ」


・・・・・・

提督「うおおおおぉぉぉぉ!!!すっげ!すっげえ!!」

山城「提督、はしゃぎすぎです……」ジトッ

提督「いやだって、見ろよ!このトンネルガラス張りだぞ!?魚見えるじゃん!」

山城「確かに……潜水艦の皆はいつもこんな光景を見てるのでしょうかね」

提督「ハッ!てことはあいつら……ズルイな!」

山城「別にズルイってことはないんじゃないです?」

提督「いいや、ズルイ!だがあいつらもオリョールで疲れてるだろう。帰ったら魚が綺麗なキス島に行かせてやるか」

フリョウさんアルバイトしすぎぃ!


提督「ん?なんだこれ……幻の魚たちショー?」

山城「15:00開演……もうすぐですね」

提督「行ってみるか!」

山城「え、ええ……」

・・・・・・

ショーステージ

アナウンス「マイク、チェックワン、ツー!OK!?」

観客「オーケー!」

バーン!

\ワアアアアアアアアア!!/

アナウンス「はーい!皆さんこんにちは!幻の魚たちショーの時間です!」

アナウンス「今日も、決して普段は相いれることのない魚たちの競演をお楽しみください!!」

\ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!/

提督「すごい熱気だ」


アナウンス「数々の魚をリードしてくれる方はこの人!飛行・ジョウキさんでーす!」

飛行「……」オジギ

\ワアアアァァァ! カワイイゾー!/

飛行「…………」テレテレ

提督「ん?どっかで見たような……」

山城「気のせいじゃないですか?」

アナウンス「とっても無口な飛行・ジョウキさん!しかし腕は超一流!さぁ今日もステージ、スタート!」

飛行「……」クイッ

バシャアアン

提督「うおっ!いきなりサメだ!それにラッコも一緒にいる!」

山城「見てください、シャチの背中にアシカがしがみついてます!」

\ワアアアアアアアアアアアァァァァ!!/

飛行…ジョウキ?
飛行場キ?

あっ…


提督「トビウオとイルカの競演だぁ!」

山城「シャチとサメが空中でハートマークを!?」

提督「その間をタチウオが通り過ぎてった!?」

山城「すごい!」

・・・・・・

アナウンス「これにてしゅーりょー!皆様、飛行・ジョウキさんに惜しみない拍手を!」

パチパチパチパチパチ

\すごかったーーー!/
\かわいーー!/
\ワアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ/

飛行「…………」テレテレエヘヘ

・・・・・・


提督「いや~~すんごかったな!」

山城「まさに世界に一つだけのショーでしたね」ニコニコ

提督「(おっ、笑ってる。だがここで言ったら恥ずかしがるな)」

提督「次はクラゲに行くか!」

山城「いいですね」

・・・・・・

~クラゲコーナー~

プカプカ

提督「これはこれで癒されるなぁー」

山城「否定できませんー」

提督「海の中にはこんな生き物もいるんだな」

山城「確かに潜水艦の皆さんはズルイかもしれませんね」フフッ

提督「ああ。キス島は遠いし、今度はバシー島に行かせてクラゲに癒されてもらおうか」


・・・・・・

~おさわりコーナー~

提督「ここでは海の生き物に触れるらしいな」

山城「うぅっ……ちょっとこういうのは苦手です……」ジトッ

提督「でもほら、小さな子供だって水に手を突っ込んでるぞ」

山城「私達艦娘は違うんです」

提督「違わないだろ。ほら、亀でもいいから触ってみろ!」

亀「」ヤァ

山城「わ、わかりました……甲羅だけなら」サワッ

山城「わっ!亀の頭が出てきました!」


山城「敏感なのかしら…亀の頭を触ってるとビクビクしてるわ」

提督「(なんかドキドキする言い方だな)」

山城「ちょ、ちょっと楽しい、かも」サワサワ

提督「あ、その亀ちょっと特殊らしいぞ。あんまり頭ばかり撫でてると……」

山城「うわぁっ!?て、提督!亀の頭から変な白いのが!」

提督「白い体液を噴射して威嚇するらしいって、遅かったな」

・・・・・・

なんだその亀はけしからんな


~夕方~

アナウンス「皆さま今日はおいでいただきまして誠にありがとうございます!まもなく閉館時間です。焦らず出口からお帰りくださいませ」

受付員「そろそろ閉館だ。ちゃっちゃか帰れよな~」

提督「ん~!今日は楽しかったな!」

山城「そ、そうですね」フフッ

提督「山城も今日は笑ってばかりだったし、よかったな!」

山城「え?あっ……」カァァ

提督「それより山城、今日は何も落としてないし何にもぶつかってないんじゃないか?」

山城「あ……そういえば…いつもはこの時点で5回は転んで財布を落として人にぶつかって因縁を付けられているところです」

提督「やっぱり、笑う門には福来るんだよ!」ヘヘッ

山城「そう、かもしれませんね…」フフッ

・・・・・・


提督「あ!この水族館、すぐそこに観覧車があるらしいぞ!」

提督「(まるで○遊館だな…)」

山城「乗るんですか?」

提督「ここまできたら乗るっきゃないだろ!行くぞ」手ニギッ

山城「あっ…」カァァァァ

提督「ん、どうした?」

山城「い、いえ……行きましょう」

提督「おう!」


~観覧車~

受付員「いらっしゃいませぇ~乗りたい人はどこかしら」ニコニコ

提督「大人2人でお願いします」チャリン

受付員「はいは~い、大人2人ですねぇ~」ニコニコ

受付員「ゴンドラ内での粗相は禁止されています~もしそうなったら、ゴンドラ落ちても知らないですよ~?」ニコニコ

受付員「では行ってらっしゃい~」ニコニコ


提督「なんか怖い人だったな……」ヒソヒソ

山城「同感です……」ヒソヒソ


~ゴンドラ内~

山城「わぁ……夕日が綺麗……」ウットリ

提督「ああ。来てよかったな」

山城「はい……!」

大淀『実に良いムードですね』

夕立『仕掛けるなら今っぽいー?』

提督「(だな、仕掛けるか……)」

提督「なぁ、山城」

提督「これ、貰ってくれないか?」

山城「えっ……?」

山城「それ、ブレスレットですか?」

提督「ああ。今日は楽しかったからさ。付き合ってくれた山城にお礼だ」

山城「……ありがとう、ございます……」ポッ


山城「いいのでしょうか……姉様にあげずに私なんかで…」

提督「何言ってんだよ。俺は山城だからあげたんだよ」

山城「え、それってどういう……」

大淀『さぁ、行きましょう!』

陽炎『ガツンと決めちゃってー!』


提督「山城……俺は、山城が好きだ」

山城「ッ!」

山城「それは、昨日聞きました……仲間として大好きだって」ジトッ

提督「違う!」

提督「俺は、男として、一人の女性としてお前の事が好きなんだ!!」

山城「えっ……?」


提督「昨日はああ言ったが、確かに最初の頃、俺が鎮守府に着任して間もない頃はお前の事は仲間として見ていた……」

提督「けれど、いつしかそれは恋心に変わっていった……」

提督「扶桑が来た時も、他の奴が来た時も、俺はお前だけを見続けていたんだ!」

提督「どうか、この気持ちを受け取って欲しい!!」

山城「そ、そんな…………」

山城「わ、私は……」

提督「………………!」ジーッ

山城「わ、私は…………>>266

提督を愛しています扶桑姉さまよりも

いやああああああああ


山城「提督を……愛しています…扶桑、姉様より、も……」ジワッ

提督「!!」バッ

提督「本当か!?」

山城「は、はいっ!!」ポロポロ

陽炎『えんだあああああああああぁぁぁぁぁ』

夕立『ぽいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ』

大淀『やりましたね』

提督「ありがとう!こんな俺の、俺の為に……扶桑を比べさせてしまってごめん!」

山城「いいんです……私」ダキッ

明石『はぁぁ……ラブロマンスですねぇ…』キャー


<ありがとうございました~

・・・・・・

~夜・執務室~

提督「戻ったぜえええぇぇぇ!!」

陽炎「司令サイコー!」

提督「俺、最高ぅー!」

夕立「すごくドキドキしたっぽいー!」

明石「もうこれがエンディングでいいですよ!素晴らしいです!」

提督「いいや、駄目だ!これから俺は超絶デレ山城を泣かせなきゃいかんのだ!」

大淀「………………」ブルブル

提督「どうした、大淀」

大淀「て、提督……これ……」

扶桑型を敵対させることのないように慎重に安価を運ばなければ…


提督「ん?これ、扶桑型の部屋のカメラじゃないか」

陽炎「山城さんが扶桑さんに抱き付いているわね」

明石「彼氏ができたことを報告してるんでしょうか」

大淀「いえ……スピーカーに繋ぎます……」カチッ

~モニター~

山城『扶桑姉様あああぁぁぁ!』ダキッ

扶桑『ふふふ、よく頑張りましたね』

山城『はい!姉様の言う通り、告白もOKしてきました!』


提督「……え?」

山城『今頃提督は浮かれ喜んでいるはずです!』

扶桑『ふふふ……』ニヤッ

扶桑『提督が山城の事を好きなのはずっと前から感じていました……それが確信に変わったのは昨日』

扶桑『私の山城を奪おうとした罰です……提督、あなたは偽りの愛に悶え、苦しんでもらいましょう』

陽炎「な、なんて邪悪!!」ワナワナ

山城『姉様、具体的にはどうするんですか?』

扶桑『やることは簡単です。山城が私に寝取られれば良いんです』

何…だと!?
敵対勢力…そういうのもあるのか…


山城『寝取られ……?私は最初から姉様の物です』ブー

扶桑『まずは、提督の物におなりなさい。苦しいでしょうけど、耐えるのよ』

山城『提督の、物に……?』

扶桑『ええ。キスをしたり抱き合ったり……果てには……』

山城『ッ、そ、そんな姉様!この身を姉様以外に捧げろと言うの!?』

扶桑『一時ですよ。耐えなさい。必ず私が迎えに行ってあげるから』ナデナデ

山城『本当ですか?』

扶桑『ええ』ニコッ

山城『うふふ……扶桑姉様、大好きです……!』

・・・・・・

なるほど
では偽りの愛が本気になった時が堕とし時だな
「最初から扶桑に言われて付き合ってたんだろ?」と責めて壊してやろう


提督「な、なんということだ……!」ワナワナ

陽炎「まさかそんな裏があったなんて……」

大淀「むしろこんなに監視しているのに今までこちらが気付かなかったのが驚きです」

大淀「しかし、作戦成功に浮かれたのでしょう。ウッカリ私達が見ているとも知らずに話してしまったのが運の尽き……」クイッ

大淀「提督、もちろん制裁ですよね?」ニコッ


提督「当然だ!!」

提督「この提督、ここまでの屈辱は初めてだ……!まさか、この俺が、一瞬とはいえ不運(ハードラック)姉妹の掌で踊(ダンス)っていたとは!!」

提督「許せん!あいつらではなく、騙されていたこの俺がなあぁッ!!」

夕立「て、提督さんが燃えてるっぽい!!」


提督「これよりターゲットを改める!!」

提督「扶桑型戦艦、山城!及び扶桑型戦艦、扶桑!!!!」ダンッ

提督「この俺に弓引くことの意味を体と心に刻み込んでやる!!」ゴオオオオオ

大淀「私も、少し燃えてきました」クイッ

大淀「幸い、カメラのことや私達の企みに向こうは気付いていない様子。つけこむ隙は十分にあります」

夕立「提督さんを陥れようとしたクズ共、許せないっぽい!」

陽炎「私も、頑張る!」

提督「よし!まずは山城だ!」

提督「いくら偽りの愛とは言え、俺はアイツの中に本当の心のようなものを感じた!水族館で見せた笑顔の数々、アレは偽りとは思えん!」

大淀「では、まだ提督側に引き入れる事が出来ると?」

提督「その余地は十分にある」

提督「扶桑はその後にしよう」


提督「とりあえず山城を本当の意味でオトす!手段は選ばん!」

提督「純愛で進んでくれると思ったが、やはり人生そううまくはいかんな」

明石「い、痛いことはだめですよ!拷問して臣従させるとか!」

提督「なぁに、そんなことしねぇよ」

提督「俺はあくまで、心を狙っているんだ。アイツを本当の意味で俺のモノにする……」

提督「そのための手段が>>298だ!!」

金で釣る

事あるごとに「扶桑より山城が優れている」と誉め[ピーーー]


提督「そのための手段が金だ!!」

シーーーーーーーーン

提督「えっ?」

陽炎「資本主義者め……」

明石「なんてこと!結局は金が欲しいのですか!?」

大淀「提督、流石に今回はこの私でも理解しかねます。説明を希望します」


提督「兵糧攻めにしてやるのさ。まずは扶桑姉妹の持ってる金の全てを奪い取る!」

夕立「て、提督さんすっごくクズっぽい~!」

陽炎「(……ちょっと想像してワクワク)」

提督「大淀、確かお前……」

大淀「ええ。スリくらいお手のものです」クイッ

提督「よし!お前は扶桑が持ってる財布をスれ!」

提督「あの2人の金の管理は基本的に扶桑がしている。その財布をスッちまえばこっちのものだ!」

提督「明石、お前は2人の部屋に行って通帳とへそくりを盗め!」

明石「えええっ!?できませんよぉ!」

提督「大淀がサポートしてくれる!やれ!」

明石「うううぅぅぅ……」

お金を言い訳に扶桑を裏切る事への抵抗を徐々になくす作戦か


提督「この鎮守府も艦娘は金銭面でも結構優遇されているが、それはあくまで金を持っていればの話!」

提督「一文無しは駆逐定食すら買えないわ!フッハッハッハ!」

大淀「……なるほど、見えてきました」

陽炎「私も……!」

提督「ほう、鋭いな……そう、俺の目的は、飢えた山城を金で釣ることだったんだよ!!」

明石「な、なんだってー!?」


提督「金も無く、給料日は来月……そんな中、大食らいのあいつらが一文無しになってみろ。多分一週間で死ぬぞ」

提督「ちなみに赤城はそうなった場合3日で死ぬ」

明石「な、なんて恐ろしい……!」

提督「そこで、俺が山城にだけ手を差し伸べたらどうなる?」

大淀「『提督ステキ!金の管理にだらしのない姉なんかよりも!』ですか?」

提督「その通っぅぅぅぅううり!!」ビシッ

提督「それか扶桑にも金をやるから山城に色々要求するとか」

大淀「『これは裏切りじゃない……お金の為に、提督に身を落とすだけ……私の心は、扶桑姉様の物……だけど徐々に!』ってやつですね」

陽炎「完全にお金に困ってた彼氏持ち貧乏娘が援交に手を出すパターンじゃない!!」

提督「ふっふっふ……扶桑よ…お前は俺から山城を寝取ると言ったな……だが、真実はその逆!山城を寝取るのは俺だぁ!!」バァーン

提督「よし、明日の朝から早速作戦開始!!」

一同「おおーっ!!!!」


~翌日・朝・廊下~

扶桑「さて、今日も1日頑張りましょう……」スタスタ

大淀「あ、扶桑さん。おはようございます」

扶桑「あら大淀さん。おはようございます」ニコッ

大淀「フフッ」サッ

シュバッ

扶桑「どうかしましたか?」

大淀「いえ、今日も頑張っていきましょう!」

扶桑「ええ」ニコッ

スタスタスタ

大淀「ミッション、コンプリート」クイッ


~扶桑型の部屋~

山城「今日も不幸だわ……」ハァ

コンコンコン

山城「はーい?」

<すいませーん!
<ちょっと来てほしいっぽいー!

山城「何かしら…」

ガチャリ

陽炎「あ、山城さん!ちょっと来て!」

夕立「吹雪ちゃんが(私の当身で)気絶しちゃったっぽい!」

山城「吹雪が?わかったわ」

バタン

大淀『さぁ、出番ですよ』

明石「うぅ……これもお仕事……!」

ガサゴソ

明石「通帳発見!」

大淀『あとは引き出しの二重底と額縁の隙間にあるへそくりです』

明石「はーい……」


・・・・・・

山城「吹雪ったら、気絶するなんて運の無い……まぁ私程じゃないけど」

ガチャリ

扶桑「あら山城、おかえりなさい」オロオロ

山城「姉様、どうしたんです?」

扶桑「それが……さっき出かけていた時にお財布を落としてしまったみたいで……」

山城「いつもの事じゃないですか。それなのにどうしてそんなに慌てて?」

扶桑「その、あの……それはいつもの事だから別に気にしてなかったのだけど、今度は部屋にあった通帳も無いの!」

山城「えええっ!!?」


山城「そんな!通帳が無かったら、私達お金が……!」

扶桑「ええ……だからこの部屋中を探してるんだけど、どこにも無くて……!」

山城「そんな……!」ガクゼン

扶桑「通帳なんて普段持ち歩かないし、固定の場所から動かさないから無くならないはずなのに……不幸どころじゃないわ……」オロオロ

山城「…………ッ!」ハッ

空いた窓

山城「もしかして、姉様。この窓から鳥が入って来て持って行っちゃったとか……?」

扶桑「ええっ!?」

山城「私、さっき陽炎たちに呼ばれて部屋を空けてたから……その間に窓から……とか」

扶桑「そんなぁ……あの通帳が無ければ、私達は生きていけないわ……!」

誰かに取られたと考えない扶桑姉妹は天使か

本当の不幸はこれからだ…


~執務室~

提督「普通は泥棒を疑うんだが……ここは鎮守府だからな」

夕立「仲間を疑うなんてできないっぽい!」

陽炎「(そんな信じ切ってる仲間を騙す……良い!)」ゾクゾク

大淀「まぁ私達はそんなことされたら真っ先に仲間を疑いますが」

・・・・・・

扶桑「通帳の再発行なんて銀行に頼んでも来るのは2週間くらい後だわ……これからどうしましょう……」

山城「あっ、姉様!へそくり!もしもの時の為に2人で別々の場所に隠していた!」

扶桑「ああっ!忘れていたわ。私はこの引き出しの二重底!」ガラッ

山城「私は額縁の隙間に……!」


扶桑・山城「な、無い……!!?」


扶桑「そ、そんな……私、へそくりの存在なんて今まで忘れていたし、誰にも場所なんて教えてない……!」

山城「私だって……そんな……」


扶桑・山城「はぁー…………」

扶桑・山城「不幸だわ……」

・・・・・・

提督「ふっふっふ、俺を陥れようとした罰だ。こんなんじゃ済まんぞ」

大淀「これで2人は一文無し。いい仕事してくれましたね、明石さん」

明石「私をMVPにしないで!あなた達とは違うの!」ウワーン

新型兵器のために仲間売る奴がなんか言ってる


提督「しばらくはこのまま放っておこう。奴らが飢え始めてからが本番だ」

大淀「わかりました。では私達は敢えて2人の前で高い定食やデザートを食べましょう」

夕立「おおー!よりどりみどりっぽい!?」

陽炎「やったー!」

提督「金の事は気にするな!」

提督「臨時収入があったしなぁヘッヘッヘ」

明石「クズ!本物の人間のクズ!!」


大淀「彼女達は人にお金を借りるという発想がないですからね」

提督「ああ。1度借りて無くしてるからな…もう他人に迷惑をかけたくないんだろう」

・・・・・・

提督「チームゲスプレゼンツ、『今夜、提督に抱かれます・・・』近日公開!」

陽炎「ちょ、ちょっと興奮しますね!」

夕立「ヌルヌルっぽい!」

大淀「では、これから数日間彼女達の前で豪遊しましょう」

一同「おおーーー!!」


~次の日~

扶桑「うぅ……備品や日用品は支給されるのに艦娘の食堂は割引だけだなんて……」

山城「仕方ないわ姉様……ただでさえ資材を消費する戦艦もこの鎮守府にはたくさんいるんだから……」

扶桑「飲み物の自動販売機が無料なのが唯一の救いね…」


提督「今日は仔牛の煮込みだぁ!」

夕立「ぽい~!!」

陽炎「死ぬほど食べたかったのよ~!!」


扶桑・山城「………………」ハァ

半年もまともな飯食ってなかったのか


~次の次の日~

提督「今日はイノシシのステーキだぁっ!」

陽炎「いえーーーい!!」


山城「嫌味な野郎だわ……クソッタレ」ボソッ

扶桑「こ、こら山城!」

・・・・・・

~次の次の次の日~

提督「今日のデザートは間宮特製とく盛りあんみつだー!!」

夕立「アニメ以来っぽいー!」

陽炎「こ、これがアニメ待遇なのねー!」ガツガツ


扶桑・山城「」ゲッソリ


~次の次の次の次の日~

山城「もうだめ……我慢できない!ジュースじゃお腹は満たせないわ!!」ウワアアァァン

扶桑「頑張るのよ山城!通帳の再発行まであと1週間とちょっと!耐えるのよ!」

山城「もう4日もまともなご飯食べてない!やってられないわ!」ダッ

扶桑「あっ、山城!」

・・・・・・

~廊下~

山城「うぅ……ご飯……」

ドンッ

山城「あっ、ごめんなさい……ッ!」

提督「山城、どうした?」

山城「て、提督……」ウルウル

山城「提督ー!!」ガバッ

提督「のわっ!?」


山城「提督~!提督~!!」ワアアァァン

提督「おいおい山城、どうしたんだ!?」

山城「そ、それが……」

・・・・・・

提督「ええっ!?それでもう4日も食べてないのかよ!?」

山城「……」コクリ

ぐうううぅぅ~

山城「…………」カァァァ

提督「仕方ないな、来い」

山城「えっ?」

・・・・・・

まあ向こうも嵌めようとしてきたし、多少はね?


~食堂~

赤城「(今日は、何にしよう)」

赤城「(『期間限定マグロラーメン』……)」

赤城「(素晴らしい。マグロとラーメン……食べてみたい)」

赤城「(決めた……今の私は、マグロ腹だ)」

赤城「すいませーん。このマグロラーメン大盛りで」

鳳翔「はーい」

赤城「(出てきたラーメン、におい。合格)」パチッ

赤城「(マグロの風味が、ベストマッチ……麺の硬さもちょうどいい)」ズルルルル

赤城「(うまい……胃の中でマグロが踊る。私の口は大渦、喉はトンネル、胃は、大海原だ)」ズルルル

赤城「(スープの濃さとマグロが、まるで最初から一緒だったかのよう……そう、このラーメンは海だ)」ズルルルル

赤城「(海、ごちそうさま……このまま、2速にシフト)」パチンッ

赤城「すいませーん、これと、これと、これと、ここからここまでと、これ、お願いします」

鳳翔「はーい」

赤城「(私の食欲は今、大シケだ)」ワクワク

・・・・・・

~別の場所~

山城「ハムッ、ゴクッ、ムグッ!」ガツガツムシャムシャ

食器の山

提督「よっぽど腹減ってたんだな……」

山城「ふぅー……ごちそうさまでした…」

これは亀裂になるな


提督「よっぽど腹減ってたんだなぁ」ハッハッハ

山城「うぅ……お恥ずかしい」

提督「まったく、困ったことがあったら俺に言えよ。俺、彼氏だろ?」ニッ

山城「ッ」ビクッ

山城「え、ええ!そうですね……私ったら」アハハ

提督「なんなら、いくらか貸そうか?」

山城「えっ?」

提督「いや、お前も腹は減るだろうし、通帳の再発行まで時間がかかるなら俺がその間立て替えてやろうかと」

山城「そんなっ、悪いです……」

提督「じゃあまた腹減り生活に戻るか?」

山城「…………」

<<「仔牛の煮込みだぁっ!」「イノシシのステーキだぁー!」「とく盛りあんみつだあああぁぁぁぁーーーーー!!」>>

山城「じゃあ、お願いします」プルプル

提督「ああ、任せろ。可愛い彼女のお腹くらい満たしてやるさ」ニコッ

提督「(落ちたッ………)」ニヤァ

・・・・・・

赤城「(提督のおごり……!そういうのもあるのか……!)」

(アカン)

(提督の財布が)やばい


~廊下~

山城「あぁーやってしまった……」ズーン

山城「(目の前の欲に釣られて、姉様を裏切ってしまった!)」

山城「(しかも、明日からもご飯を奢ってもらえる約束まで……!)」

山城「(提督……姉様…………)」

 山城は提督の提案を

 1.喜んで受け入れた
 2.扶桑を気にしつつ受け入れた

>>362

1


山城「いえ、これは喜ばしいことだわ!」

山城「不幸続きじゃない、提督にお世話になるのは幸運よ!」

山城「それに、今借りたお金で扶桑姉様にも食べさせてあげましょう」フフッ

・・・・・・

山城「姉様、戻りました!」

扶桑「やま、しろ……?」ゲッソリ

山城「さぁ、食堂へ行きましょう!」グイッ

扶桑「え……?」


~食堂~

加賀「(参った……ここに来るとにおいにやられる)」

加賀「(完全にお腹がペコちゃん……気付くとカウンターの前に立ってる)」

加賀「すいません、これをお願いします」

鳳翔「期間限定、イノシシのステーキですね!お待ちください」

加賀「(自然に注文してしまった……イノシシ肉)」

鳳翔「お待ちどうさまです」

加賀「ッ!(こ、これは……すごい)」

加賀「ハムッ(ああっ、においを嗅ぐやいなや、口に含んでしまった)」

加賀「(大地を感じる……イノシシが口の中で走っている……確かな食感だ。雑味も無い)」モグモグ

加賀「(下手にソースを使っていないのもグッドだ。塩だけ。これ、うまいだけ)」モグモグ

加賀「(ヴオォン、私は今、人間精肉場だ)」

加賀「(気付けば、もう皿は空。でも、胃はカラカラ)」

加賀「すいません、おかわり。10皿」

鳳翔「はーい」

加賀「(今のははぐれイノシシ。次は、イノシシの群れ)」ゴクリ

・・・・・・

扶桑「はぁ…………ご馳走様」ツヤツヤ

食器の山

山城「よかったわ。提督にお金を借りて本当によかった……姉様っ」ダキッ

・・・・・・

加賀「(がーんだわ。提督にタカる出鼻を挫かれた)」


 すまないが、飯を作って食ってくる
 30分程で戻る

すぐに食事を済ませるのは軍人のたしなみ


扶桑「それにしても……提督に助けられるなんて…」ワナワナ

山城「仕方ないわ……これも、生きていくため……」

扶桑「この屈辱……忘れないわ!」モグモグ

山城「ああっ、姉様……!」シナシナ

・・・・・・

大淀「ちゃっかりデザートのアイスまで平らげましたね」

提督「仕方ないさ、4日も何も喰わないってのは辛いもんだ」

提督「っと、俺はそろそろ自室のベッドに行かないとな……」

陽炎「えっ、もう寝るの?」

提督「いいや」ニヤァ

提督「山城がな……>>373

ミス!378

完璧すぎるがここで抱くのはまだ早い気がする

あの艤装を買って何に使うんだ…


提督「体を売りに来るんだよぉ……」ニタァァ

陽炎・夕立・明石「ええええええぇぇぇぇーーーー!?」

大淀「ほぅ……」クイッ

提督「だが勿論、俺からは何も言ってないぜぇ?部屋に戻った2人を映してみろ」

~モニター~

扶桑『こうなったら……山城!提督に色仕掛けに行くのよ!』

山城『ええっ!?そ、そんな姉様!それは、あんまりです!』ワタワタ

扶桑『まだ少し早すぎるかと思うけれど、もうなりふり構っていられないわ!』

扶桑『(このままでは山城が提督に恩を感じて上手く陥れられない可能性も……!)』

扶桑『さぁ、山城……夜戦よ。大丈夫?』

山城『だ、大丈夫じゃ……』

山城『(………………)』

 山城は提督の部屋に

 1.少しばかりの期待を持って行った
 2.嫌々行った

>>393


<<提督「笑顔だ笑顔!」ニッ>>
<<提督「彼氏だからなっ」ニカッ>>

山城『(私の脳裏によぎったのは、どういうわけか、彼の笑顔だった)』

山城『……わかりました…扶桑型戦艦、山城!行きます!』

扶桑『それでこそよ山城!』

・・・・・・

提督「な?」

陽炎「す、すごすぎる……」

夕立「提督の言ったことが、全部当たってるっぽい~!」

明石「これが、戦術眼というものなのですか!?」

提督「フッフッフ」

素晴らしい
最終的には提督を巡って醜い姉妹喧嘩が展開されるのかな?


明石「これで提督も童貞卒業ということですね!」

提督「ッ、お、おう……」ビクッ

夕立「ええぇー!!提督さんのさくらんぼ貰いたかったっぽいー!」ワァァン

提督「ああ!そうだな!これで俺も童貞卒業だー!あははー!嬉しいなー!」アセアセ

夕立「むううぅぅぅー!!」ジタバタ

大淀「………………フフッ」クイッ

・・・・・・

ここで卒業するのは時期尚早じゃねえかなぁ…


~提督の私室~

提督「あーもう寝なきゃなー(棒)」

コンコンコン

提督「あれー誰だーこんな時間にー(棒)」

ガチャリ

山城「こ、こんばんは……」プルプル

提督「おう、どうした山城。珍しいじゃないか」

山城「提督……」

山城「(なんなのだろう、私にはこの人に抱かれるというビジョンが浮かばない……けれど、もしかしたら)」モジモジ

提督「まぁ座れよ。ベッドで悪いけど」チョイチョイ

山城「はっ、はい……(べ、ベッドで隣に座ってる……)」ドキドキ

提督「で、なんだ?」

山城「そ、その…………>>406

私を女にしてください

>>402


山城「私を……女にしてください」ハラリ

夕立『わあああぁぁーーー!大胆っぽい!!』

陽炎『ちょ、ちょっと本当にするの!?』

明石『キャーーーー!』キャー


提督「や、山城!何を!?」

山城「私は、あなたに多大なるご恩をいただきました。ここに着任してからずっと気にかけていただいたこと。笑顔の大切さを教えてくれたこと。楽しい時間を過ごさせてくれたこと。私を好きだと言ってくれたこと。空腹の私を助けてくださったこと。そして、このブレスレット……」

山城「私は、あなたに貰いっぱなしです……私も、あなたに何かをあげたい……私の、大切な物をあげたいんです!」

提督「山城…………!」

山城「お願いします、どうか……」

提督「山城……」

提督「…………>>415

ダメだ、そんな理由でするわけにはいかない

バカヤロウ、もっと自分を大切にしろ(涙)


提督「バカ野郎!!」ガシッ

山城「ッ、えっ……?(だ、抱き付かれ……!)」

提督「もっと、自分を大事にしないか!!」ポロポロ

山城「てい、とく……?」

提督「俺は、お前にこんな真似をしてほしくて今まで行動してきたわけじゃない!」

・・・・・・

陽炎「と、言っているけれど……」

大淀「まぁ、もっと他に大望がありますしね」

夕立「なにはともあれ提督さんのどーていは守られたっぽいー」

明石「にしても、涙まで流して……あれが本心…なわけないですよね……」ハァ

大淀「その気になれば脈も自ら止めそうですね」

明石「あはは、まっさかー!」

・・・・・・


提督「お前の事は大好きだ。だからこそ、な?」

山城「は、はい……ありがとう、ございます…」シュン

山城「(え、私、今残念に……)」

山城「(そう……期待していたのね、提督に抱かれることを……でも、叶わなかった……)」ポロポロ

提督「や、山城!?」

山城「いえ…………ちょっと、涙が……」

提督「なんだよ、安心したのか?」

山城「違います………でも、提督には、教えてあげません……」ギュウウ

提督「そう、か……」ギュウウ

大淀『…………落ちたッ』フフフフフフ

堕ちたな(確信)


山城「(提督は、こんなにも私の事を想ってくれていた……自分が、浅ましく感じるくらいに……)」

山城「(今こそ私は……答えなければならない……本当の気持ちで)」

山城「提督……お話があります…」

提督「ああ。だがその前に服を着ろよ?」

山城「ッ、はい……」ジトッ

・・・・・・

提督「で、話って?」

山城「告白の答え…………私は、提督に嘘をついていました」

提督「え……?」キョトン

山城「私はあの時、姉様よりもあなたを愛してるといった。しかし、それは嘘でした……まだあの時、私の頭にはまだ扶桑姉様が居た」

提督「…………」

山城「ですが今は、はっきりと言えます……あなたも大好きだと。姉様より、とはまだ言えませんが……同じくらい、には……」

提督「山城ッ!」ダキッ

山城「わっ!」

提督「ありがとう……本当の事を言ってくれて……俺はお前の事が好きだ。けど今はもっと好きだ!!」ギュウウウ

山城「私も……私もです……!」ギュウウウ

ベッドインからの合体直後にネタバラシ→嫌がる山城をムリヤリとか考えたけどどうにも愉快じゃない


提督「ほら、今夜はもう遅い。気を付けて帰れ」

山城「はい……ありがとうございます」

山城「あの、提督」

提督「ん?」

山城「愛して、ます……」ニコッ

提督「ああっ!」ニッ

・・・・・・

山城「(結局私は姉様の指示に従わずに、提督への夜這いを断念した)」

山城「(この失敗、扶桑姉様に話すべきなのかしら……)」

 山城は扶桑にこの結果を

 1.ありのまま言った
 2.成功したと嘘をついた

>>429

 判定 2.嘘を吐く
すまんが出かけちまう!帰るのは1時かもしれねぇし2時かもしれねえ!

あぁこの償いはするよ!2倍でも3倍でも書く!2倍でも3倍でも絶対損はさせねぇ!だからなんとか……

愉悦のためならば3時でも4時でも待とう

>>424
扶桑の前で山城との絆を見せつけて絶望させて
擦り寄ってきた山城を「扶桑に言われたから付き合ってたんだろ?」と突き放して
姉妹が醜い喧嘩を始めてからネタばらししてあげるのはどうだろうか?

でもこれだとまだ扶桑へのダメージが薄い気がする
もっと扶桑が自己嫌悪でボロボロになるような方法はないものか…

>>446
山城が自分から離れていくのをなんとなく感じ取った扶桑にもっと提督へのドギツイ要求をさせて
それで「姉様は……私のことはどうでもいいのですか? そんなに提督を陥れる方が大事なんですか?」って言わせるとかどーよ

それ+提督への心変わりを見せてからの、突き離されて「姉様の所為で……提督から……」って姉妹の醜い喧嘩で

>>447
扶桑を焦らせて暴走させて山城に見限られるようにするのか、悪くないな
ただ扶桑にはもう少し提督を騙している(つもりになってる)事への罪悪感を持って欲しいんだよな…

今も援助してやっても感謝どころか「提督に借りができた」事へキレてる感じだし
あの強情さを素直に変えてから、絶望の底に落としてやりたい

すみません、飲みの席でお酒入って潰れてました……
続きは起きてから 多分朝?にやるかと


~扶桑型の部屋~

山城「ただいま戻りました。姉様」

扶桑「あら、結構早かったのね」

扶桑「(まだ30分くらいしか経ってないけれど…早い、のよね?わからないわ……)」

扶桑「それで、うまく提督はたらしこめたかしら?」

山城「はい……成功しました」

扶桑「そう……ウフフ」

山城「…………」


~執務室~

提督「ふぅ、危なかったぜ」

陽炎「一時はどうなる事かと思ったわ」

提督「だろー?流石俺の回避スキルだよな!」

大淀「それで、山城さんを落としたところでこれからどうするんですか?」

提督「ああそれだがな。今の状況なら先に扶桑に痛い目を見せてやれると思うんだ」

明石「ということは、扶桑さんを提督に惚れさせるんですか……?」

提督「いや、それは流石に時間がかかるし、俺がどっちかに刺されかねん。奴にはとびきりの敗北感を味わってもらう」

夕立「提督さん悪い顔っぽいー!」


提督「なぁに、あくまで今回のメインターゲットは山城だ。扶桑まで惚れさせるこたぁない」

提督「というわけで、誰か明日から扶桑にドギツ~い復讐(ヴェンデッタ)をかけられるような案を持った奴はいるか?」

夕立「例えばどんなー?」

提督「そうだな。例えば目の前で山城とガチイチャラブしたり、NTRエロ同人によくありがちなことをしたり、それ以外にも色々だ……とりあえずアイツが信じてやまないのは山城が自分を一番に好きだということだ。そこを上手く突ければ勝機は見える」

陽炎「…………私、ちょっと考えがあるわ」

提督「ほう……ついに陽炎の実力が見れると」

陽炎「ええ。司令の期待に応えてあげる!」

陽炎「>>462よ!」

山城の前で扶桑が故意に提督を怪我させた様に見せる


陽炎「誰だって、大切な人を傷つけられるような真似をされたらいい気分はしないですよね?」

提督「ああそうだな」

陽炎「ということは、山城さんの目の前で、扶桑さんが提督を酷い事――たとえば怪我をさせるとか!」

提督「なるほど……そこで山城の反応如何によっては、クックック」

大淀「ここで山城さんが現在どちらに傾いているかも確認できますね」

陽炎「と言っても、本当に提督が怪我をしちゃったらアレですし……怪我をしたフリなどにしておきましょう」

提督「ああ、任せろ。俺の演技力は伊達じゃないぜ!」


提督「陽炎も随分と下衆心がわかってきたじゃないか」ポンポン

陽炎「サーンキュー!私の活躍はまだまだこれからよ!」ブイ

提督「よし。今日は流石に夜も遅いし、決行は明日にしよう」

大淀「それまでにシチュを決めなくていいんですか?」

提督「ああそうだった!忘れてた!」

提督「シチュエーションかぁ……普通にうっかり扶桑が俺を突き飛ばして俺が骨折ってのでもいい気がするが……ちょっと捻りを入れたほうがいいかな」

一同「うーん……」

夕立「ぽい!」

提督「夕立!どんなシチュだ?」

夕立「>>474

演習中に故意に流れ弾を当てたようにみせかける


夕立「たしか、明日の昼は演習があったっぽい?」

提督「ああ。あったな。確か扶桑と山城も参加予定だ」

夕立「じゃあその演習の流れ弾に当たるっぽい!」

提督「ええっ!?」

大淀「なるほど。扶桑さんなら流れ弾と見せかけて故意に威嚇射撃くらいしてきそうですね」

夕立「提督さん嫌われてるっぽいー」

提督「クッ!俺の慕われてる設定とはなんだったのか!!まぁいいや…その威嚇射撃に本当に当たったフリをすればいいんだな」

陽炎「え、演習の流れ弾って……演習とは言え生身の人間だと死ぬんじゃ……」

提督「そこは、ほら。明石になんとかしてもらって」

明石「結局私ですか……」

提督「頼んだぜ発明王」

提督「よし!この作戦でいこう!これにより山城がどちらに傾くか、見てやろうじゃないか!!」


~翌日~

山城「確か、今日は演習でしたね」

扶桑「そうね……」

扶桑「(昨日はつい熱くなってけしかけてしまったけれど……山城の純潔はもう、提督に奪われてしまった……なんてこと…)」

扶桑「(それに今私達が食べているご飯も…提督のお蔭……)」

山城「今日は確か、提督自ら指導するとか」

扶桑「それは本当!?」

山城「えっ、ええ……」ビクッ

扶桑「そう……そうなのね……」フフフ

山城「姉様……?」

扶桑「(私の可愛い山城……心まで提督に染まってしまわない内に、あの提督には少しだけ懲りてもらいましょう……)」

扶桑「フフフフ……」


・・・・・・

 ※演習はアニメのような的当てや陣形確認等

提督「今日は俺直々に演習の指導をする!日頃の成果を見せてくれ!」

一同「ハッ!」ビシッ

演習編成《扶桑・山城・陽炎・夕立》

提督「今日は少人数による陣形と射撃の精度向上を目指してもらう!では、まずは陣形から。始め!」ピーッ

・・・・・・

~演習中~

扶桑「輪形陣から単横陣。スムーズに切り替わりましょう」

陽炎「まかせて!」

夕立「っぽい~!」

・・・・・・

提督「よーし次は的当てー!」

ガチャン ガチャン ガチャン ガチャン


陽炎「今日は随分と的の位置が陸側にあるわね……」

夕立「間違えたら陸に着弾しちゃうぽい~」

提督「(クックック、陣形演習の時に4人共沖側まで出てるからな……それに)」

扶桑「(……ここからなら、私の腕なら提督を巻き込まない程度の誤射ができるわね)」

提督「(と思っているであろう扶桑よ…それは大甘というものだ!今お前が付けているその艤装、演習前に明石にメンテさせていたのがお前の運の尽きだ!)」

提督「(重心が微妙にズレたその主砲、俺に直撃コースまっしぐらなんだよ!!)」ニヤァ


扶桑「(大恩ある提督……しかし、少しだけびっくりしてください!)」

提督「(心優しい扶桑よ。お前の歪む顔を見せてみろ!!)」

ダァァン!!


ヒュウウウウウン

提督「…………(ミッション、コンプリート)」ニィッ

ドォォォン!!


山城「あれ、姉様……その方向は……!」

扶桑「えっ……!?」キョトン

陽炎「え、嘘……!」

夕立「提督さん!!?」


扶桑「そ、そんな……私……ッ」ワナワナ

陽炎「司令ーーーーーーー!!」ザーッ

夕立「提督さーーーーーーん!!」ザーッ

山城「ッ!!」

 山城は……
 1.扶桑に駆け寄った
 2.提督の無事を確認しに行った

>>497

2


山城「提督ッ!」ザーッ

・・・・・・

提督「ゴッホ!ウエッホ!さ、流石演習とはいえ戦艦の主砲……!もうちょっとタイミング遅かったらホントに怪我してたかもな……」

明石『ちゃんと作動しましたか?』

提督「ああ。上出来だよ。この遠隔起爆弾」

明石『もう!リモコンで着弾前に爆発四散するような弾なんてそうそう作れないんですから感謝してくださいよね!』

提督「わかってるよ。感謝している。結構離れた場所で爆発させたけど沖からは俺に直撃したように見えるだろう」

提督「あとは予定通りこの血糊を使って……」


・・・・・・

陽炎「司令!大丈夫?」

提督(血だらけで横たわりながら)「ああ。俺は何ともない。後は手筈通りに頼むぞ」

夕立「ぽい!」

・・・・・・

山城「提督!だいじょう、ぶ……」

提督「」

陽炎「司令!司令目を開けて!」ワアァァン

夕立「提督さん、何で起きないの!?」ワアァァン

山城「え、そ、そんな……提督」ガクッ

提督「う、うぅ……」

山城「ッ、提督!」

提督「や、ましろ、か……」

山城「喋らないでください!陽炎、夕立!提督を医務室へ!」

陽炎「は、はいっ!」


大淀「どうしました!?」タッタッタ

山城「提督が流れ弾に当たっちゃって……今医務室に……」

大淀「なんですって!?わかりました。演習は中止、今日はもう解散です」

山城「わかったわ」

・・・・・・

~扶桑型の部屋~

扶桑「私……私………そんな、わざとじゃ…」フルフル

山城「姉様…………」

・・・・・・

~モニター~

扶桑『そんな、わざとじゃ…』

提督「いええええええええええええいい!!」

夕立「ぽーーーーーーーーーーーい!!」

大淀「まずは作戦成功ですね」

提督「見たか!扶桑め!俺を騙そうとするからこうなるんだ!」

陽炎「素晴らしいですねっ!」

明石「ああ…味方はいないのね……」ガックシ


提督「次はいよいよ、扶桑から山城を引きはがす……!」

大淀「ついに扶桑さんの心を折りに行くんですね」

陽炎「楽しみだわ!扶桑さんの心がどう壊れていくのか!」フーッ

夕立「素敵なパーティーしましょう!」フーッ

明石「(ちょくちょく駆逐艦2人が怖い)」


提督「とりあえず、山城に二択を迫るか」

大淀「提督か扶桑さんか、ですね。機は熟していますが……果たして成功しますでしょうか」

提督「ああ。だが俺には勝機が十分にあると思えるんだ」

陽炎「その心は?」

提督「アイツは数々の場面で、俺か扶桑かを選ぶ選択肢があったと思うんだ。例えば、さっきの演習でも扶桑を置いて単身で俺の所に来たということは、扶桑ではなく俺という選択肢をとったことになる」


提督「さて、問題は最後の二択だが……山城にどういう形で迫ろうか」

提督「まさか俺と扶桑で山城の両腕を持って『どっちを選ぶの!?』みたいなラブコメはできんし」

大淀「ここでもまたシチュエーションですか」

提督「ああ……シチュだ……山城が扶桑ではなく俺を選ぶような選択肢…………うーん」

大淀「有才ながら、この大淀に案があります」

明石「自分で有才っていうのね……」

大淀「ここは>>520でいきましょう」クイッ

車椅子生活になってしまった提督に本気で身体を委ねさせる


大淀「ここは、両足の大けがにより車椅子生活になってしまった提督の性欲処理をさせる……というのは」

提督「俺はたまにお前が分からなくなるよ」

大淀「ミステリアスでしょう?」ニッ

提督「というか、そんなの選択になるのか?」

大淀「今度の山城さんは恐らく、本気で身を委ねてくるでしょう」

大淀「そこで自分と扶桑さん、どちらが大切かを聞き、それを録画し、扶桑さんに見せれば……」

提督「大淀、俺、お前の事ずっと――」

ガシッ

提督「予想の遥か上の成層圏を行く奴だと思ってたよ」アクシュ

大淀「その通り」アクシュ


大淀「ではこれ。明石さんの部屋から物色してきた『真・絶倫無双~夜の猛将伝~』です」

明石「ああああああぁぁあぁーーーーー!!な、なんでそれをぉおおぉぉぉ!!?」

大淀「何に使うのかは知りませんでしたが、今回にピッタリですので頂いてきました」

明石「この鎮守府のプライベートって本当にどうなってるんですかあああぁぁぁぁ!!」


大淀「これを飲んでから私室のベッドで休んでいてください。山城さんは私が誘導しておきますので」

提督「お、おう……(まさか本当に『今夜提督に抱かれます』だとは)」

陽炎「というか、また私達はモニターから提督達の情事をみなきゃいけないの!?」カアァァ

夕立「これ以上は精神持たないっぽい~!」カアアァァ

大淀「コトが始まったら録画モードにして消しますから安心してください」

大淀「(フフフフフ……)」クイッ


~夕方・提督の私室~

両足にギプスをした提督「で、何でお前はここにいるんだ?」

夕立「えへへ、夕立は見たいっぽい!」ダキッ

提督「何言ってんだ!山城にバレたらどうするんだよ!」

夕立「クローゼットから見てるっぽい!」

提督「んなこと言ってないでとっとと帰れ!」グググ

夕立「そんなに乱暴にすると夕立気持ちいいっぽい~!」ムムム

提督「いいから帰れ~!」

コンコンコン

提督・夕立「ッ!?」

<提督、入りますよ…

ガチャッ


山城「失礼します……って、どうしたんですか?」

提督「いや、なんでもない……どうした?」ダラダラ

夕立「(あ、危なかったっぽい……)」inクローゼット


山城「提督が無事だったと大淀さんに聞いて……脚、大丈夫ですか?」

提督「ああこれか。まぁな……俺としたことがドジったよ」

山城「ッ、そんなことありません!あれは誤射です!姉様の……」

提督「おいおいそう悪く言ってやるな。扶桑だってわざとじゃなかったんだろ」

山城「…………」

提督「とりあえず、俺は無事だ。それでいいじゃないか」

山城「わかりました……」

提督「………………」

山城「…………………」

山城「シーツ、取り替えますね」

提督「え、いいよ別に。これくらい――」

山城「彼女、ですから……」

提督「…………わかった。お願いするよ」


山城「では失礼します」

提督「あっ、ちょ、ちょっと待って!」アセアセ

山城「何を言ってるんですか?お願いするって言ったじゃないですか」グイッ

提督「いや、だから――」

バサッ

山城「………………ッ!!」ボンッ

提督「あ、あはは……」

夕立「(提督さんのてーとくさん、元気っぽい!)」ドキドキ


提督「いや、これはだな…最近執務ばかりで処理してなかったというか、機能的に仕方ないというか」

山城「べっ、べつに、気にしてましぇん!」ドキドキ

提督「(あ、噛んだ)」

山城「………………」カアァァ

・・・・・・

明石「そ、そろそろ本番ですね……あぁぁあのドリンク高かったのにぃ……」

大淀「では録画モードにしてモニターは切りましょうか。私達は夜ご飯までUNOでもしてましょう」

陽炎「もう、夕立だけ部屋に行ってー!」

・・・・・・


大淀『では提督、よろしくお願いします。私達からの通信はこれで終わりますので、後は山城さんを好きにしてください』

プツン

・・・・・・

提督「っていうか、早くシーツ換えないのか?そろそろ恥ずかし――」

山城「そっ、その!」

提督「うおっ、なに?」

山城「し、仕方ないので……ソレ、わ、私が鎮めてあげます……彼女、ですから」プルプル

提督「え?い、いいよ別に!そこまでしてくれなくても――」

山城「駄目です!彼女の誘いを断るんですか!?」ガバッ

提督「いや、そういうわけじゃ……」

山城「…………」ジトッ

提督「…………じゃあ、これも、お願いしようかな…」

山城「は、はいっ!」

山城「(ああああああぁぁ成り行きでそうなったったけど……どうすればいいのおおおぉぉ)」アワアワ

山城「(と、とりあえず、ズボンをぬがせて>>545すればいいのかしら)」

お触り


山城「て、手で触ってあげます……」

提督「お、おう……」

山城「(こ、これが提督の…………)」サワッ

てーとく「」ピクッ

山城「(この前の水族館の亀みたい……触るとピクピクしてる」サスサス

山城「(えっと、握るといいのかしら…)」ニギッ

提督「うぐっ」

山城「あっ、痛かったですか?」オロオロ

提督「いや、大丈夫だ……そのまま上下にしごくように動かすと」

山城「こう、ですか」シュッ

提督「あ、ああ……(やばい、役得すぎる)」


山城「(思い出すのよ私……昔姉様と一緒に見て驚いていたあの本……あれにはたしか)」パッ

提督「(ん?やめるのか?」

山城「えいっ!」カプ

てーとく「!!」ビクビクビク

山城「(く、口で……出し入れしてあげると喜ぶ、だったっけ……)」マクマク

提督「や、山城……それ、やばっ!」

山城「ふぇ、だふぇれしあ?(え、駄目でした?)」

提督「いや、そうじゃないて……クッ!」

ドピュルルル!

山城「んくぅっ!?」

山城「(え、な、なにこれぇ!?お漏らし!?)」

山城「(でも、違うわね……なんなの、これ……)」ンクンク

山城「うっ、げほっげほっ」


提督「お、おい大丈夫か?」サスサス

山城「うぅ……変な味がするぅ……」

提督「それは無理に飲む必要なんてないし、吐き出しな」

山城「~~~~~~~!」ゴクッ

山城「っはぁっ、はぁっ」フゥ

提督「山城…………」

山城「今の、精子っていうんですか?本で読んだことがあります」

提督「ああ。そうだが……」

山城「じゃあ、気持ち良かったってことですよね……よかった」ボソッ

てーとく「」ビンビン

山城「……まだ元気ですね…………」ジトッ

提督「あ、あははー(明石どんだけヤバイの買ってたんだよ!)」

山城「し、仕方ありません……彼女として」シュルル

山城「この身をもって、鎮めてあげます……」ドキドキ


山城「提督はそのまま動かないでくださいね……んんっ」ズズズ

提督「くあっ……!」ピクピク

山城「なかなか、はいらなっ……」グリグリ

提督「山城、入らないなら無理に入れなくても……!」

山城「えいっ!」ズプンッ

山城「いっ――――っ!」プルプル

提督「(つ、ついにやってしまった……山城と、セック)」

山城「動きますよ…!」ナミダメ

提督「おいまだ動かなくていいって!痛いだろ?しばらくこうしていよう」

山城「は、はいっ……!」


夕立「(わっ、本当にしてるっぽい!?)」

夕立「……いいなぁ…」ボソッ

・・・・・・

山城「そ、そろそろ動きますよ」

提督「ああ…」

山城「んっ、くふっ……」ズチュッズチュッ

提督「(山城のムチムチな胸と脚……それと引き締まったお腹……すごくエロいな)」ムクムク

山城「んぁっ、また、中で大きくぅ……」ズチュッズチュッ

提督「山城、もう慣れてきたか?」

山城「は、はいっ……まだちょっとジンジンしますけど……徐々に、慣れて」


提督「(よし……とりあえず受け姿勢は取った。次は、攻め!)」

ズンッ

山城「――ッ!ぁ……ぁ」ピクピク

山城「て、提督……なにをぉ……」

ズンッズンッ

山城「ああっ、んあっ!」

山城「(な、なに……!?痛いのが、何かに、上書きされて……)」

提督「山城……」ズンッズンッ

山城「は、はひぃ!?」

提督「愛してる」

山城「ッ!」ビクビク

提督「(くっ、急に締まる!)」

山城「わ、私もぉ!愛して、ますぅぅ!」ギュウウ

提督「山城、そろそろ出るっ、外に――」

山城「ッ、だめっ!」ガバッ

提督「うわっ!」

ビュルルルル ビュルル

山城「んああぁぁっ、お、奥で……ていとくの、がぁ……」ハァッハァッ

提督「(な、中に――!)」


山城「ていとくのせーしぃ……やっと中でもらえたぁ……嬉しいっ」ポロポロ

ズルンッ

提督「山城……気持ち良かったよ」ナデナデ

山城「えへへぇ……よかったぁ……」

提督「(なんか幼児退行してないか?)」

提督「なぁ、山城。出しておいてなんだが……」ビンビン

山城「ふぁ、ふぁい……また、山城の中……使ってくださぃ……」クパァ

提督「(や、山城の局部からあんなに……俺出しすぎだろ)」ムラムラ

提督「山城っ!」ズプッ

山城「んあああぁぁ!きたあぁっ!」ズッチュッズッチュッ

・・・・・・


~2時間後・夜~

山城「…………ッ、……ッ」ビクッビクッ

提督「はぁっ、はぁっ」ズッチュズッチュ

提督「うっ……!」ドプッ、ビュルルルル、ビュルルルルル

山城「ん、ひあぁっ……っ」ピクピク

提督「どうだ、山城、気持ちいいか?」ズチュズチュ

山城「ふぁ、ふぁいぃ……も、もう何も、考えられなぁぁ……」

提督「もう抜かずに7発だ……ほら、また出るぞ」ドピュッ、ビュルル

山城「んあああぁぁっ!!」ビクンッ

提督「(完全にイッてるな……そろそろ例の質問するか)」

提督「なぁ山城……」

山城「へぇ……?」

提督「俺と扶桑……どっちが好きだ?」

山城「へ……?」


山城「て、ていとふ……しょれ、どういう……」

提督「そのまんまの意味、だっ」ズンッ

山城「だ、だめええぇぇ!奥にグリグリしてしょれ聞かないれえぇぇ!」ビクンッビクンッ

提督「どうなんだ?」

山城「だめなのぉ!くらべ、られないのぉぉ!」

提督「ほう、そうか……」ピタッ

山城「へ……?」

提督「答えられないなら抜こうかなー」

山城「ッ、駄目!抜いちゃダメなのぉ!」ウルウル

提督「じゃあどうなんだよ」ニヤニヤ

山城「わ、わらひは…………」

提督「えいっ」ズンッ

山城「くひぃっ!!」ビクビクビク

山城「てっ、提督が!提督がいいのおおおぉーー!」

山城「姉様じゃ、こんな奥まで突けない!提督じゃなきゃダメなのおぉぉ!」

提督「(クックック)」


提督「山城!扶桑よりも俺を選ぶんだな?」ズッチュズッチュ

山城「ひゃ、ひゃいぃ!てーとくがいいれすぅぅーっ!」

提督「じゃあ、ご褒美、だ!」ズンッ

山城「おっ、おっおっ奥、にぃ……」

ドプッ ビュルルルルル

山城「んあああああぁぁぁぁーーーーっ!!」ガクッ

・・・・・・

山城「…………」スゥスゥ

提督「ふぅ、これで扶桑はおしまいだな」ニィ

クローゼット<ポイー ポイー

提督「あ、夕立忘れてた」

ガチャッ

夕立「だ、駄目ぇ提督さん……見ないで欲しいっぽいぃ……」クチュクチュ

夕立「で、でも見られて……んああぁぁっ!」プシッ

提督「はいはい。コトが済んだから報告に行くぞ」


~執務室~

提督「ただいまー!」ツヤツヤ

夕立「ただいまっぽいー!」ツヤツヤ

陽炎「おっそーーーい!!いつまでかけてんのよ!!」

明石「やっぱりあのドリンクならそれくらい行きますよねぇ」

大淀「作戦成功ですね。お疲れ様です」

提督「ああ!俺の交渉で山城は服従を誓ってくれたぜ」

大淀「ではこの約2時間強に渡る映像を編集して扶桑さんの机の上に置いておきますね」

提督「頼んだぞ」

大淀「はい」クイッ


~扶桑型の部屋~

ガチャリ

扶桑「ふぅ……お散歩終了。提督、大丈夫かしら……」ハァ

扶桑「あっ、て、提督はにっくき私の仇敵!山城は奪わせはしないわ!」アセアセ

扶桑「あら、なんでしょう……このモニター」

・・・・・・

提督「ちゃんと扶桑の顔も録画しとけよ~!」

陽炎「待望の瞬間ですね!」ワクワク

夕立「ゴートゥーヘルっぽい!」

大淀「フッフッフ、さぁ、扶桑さん。せいぜい美しく散ってください」


扶桑「誰が置いていったのかしら……」ポチッ

扶桑「これは……ベッド?ッ、山城!?」

山城『私が鎮めてあげます……彼女、ですから』

山城『えいっ』カプ

扶桑「あ、ああ……そ、そんな……山城……!」プルプル


提督『山城、そろそろ出るっ、外に』

山城『ダメっ!』ガバッ

山城『んああぁぁっ、お、奥で……ていとくの、がぁ……』

扶桑「え、な、中で……それも、山城から……?」


提督『もう抜かずに7発目だ、そらっ!』

山城『んああああぁぁぁーーーっ!!』

提督『俺と扶桑どっちが好きだ?』

山城『てっ、提督が!提督がいいのおおおぉーー!』

・・・・・・

扶桑「」


扶桑「あ、ああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」ガクッ

扶桑「そんな、山城、山城ー!」

バタンッ

・・・・・・

夕立「部屋を出ちゃったっぽい」

大淀「恐らく提督の部屋に行く気でしょう。映しますね」ポチッ

山城『あれ、提督……どこかしら』

提督「お、目を覚ましてたんだな」

陽炎「いよいよ姉妹対面ね!」


~提督の私室~

バンッ

扶桑「山城!」

山城「扶桑姉様?」

ガバッ

扶桑「ごめんなさい……!私が、私があなたに色仕掛けなんて言ったから……っ!」ウワアァァン

・・・・・・

提督「泣かせるねぇ。姉妹愛だ」

大淀「しかし、私達はこんなシーンを望んでいるわけではありませんね」フフフ

・・・・・・

山城「扶桑姉様、何を言っているの?」

扶桑「えっ……?」


山城「これは、私が自分でやったことです…姉様のせいじゃないわ」ニコニコ

山城「それにほら…まだ出てくる……提督の精子……うふふ」ドロォ

山城「提督の、すごくおっきくて……何度も奥をズンズン突いてきて……気持ち良かった」フフフ

扶桑「あ、あぁ……!あぁぁぁ……!」

山城「あと、ごめんなさい扶桑姉様……」

山城「私、提督の女になっちゃったみたい……」

山城「あんなにしたのに……また提督のが欲しくなってきちゃったの」ゴボッドロォ

扶桑「ああああぁぁぁ……や、ま、しろ……山城おおおぉぉぉーーーーーーっ!!」ガクッ


提督「きたああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

陽炎「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

大淀「興奮しますね」キリッ

明石「ああぁ……扶桑さん……ごめんなさいぃ…」ガクブル

提督「これだよ!この顔!この絶望と失意と悲しみが混在したこの顔が見たかったんだよぉぉ!!」

大淀「ミッション」

陽炎「コンプ!」

夕立「リートっぽい!」

一同「イエエエエエエエエエエーーーーーーーイ!!」


陽炎「シャンパン空けますか!?」

夕立「素敵なパーティーしたいっぽい!」

明石「もうどうにでもなれぇー!」


大淀「ですが、提督」

提督「ああ。初めての愉悦に心を躍らせるのも分かる。だがな、俺達の真の目的を忘れているぞ」

夕立「え?」

陽炎「あ」

提督「そう、俺達が真に泣かせたいのは、YA・MA・SHI・ROだああぁぁぁー!!」


~次の日~

提督「見事山城をオトし扶桑を打ち負かした俺達!通称、特攻野郎G(ゲス)チーム!」

提督「そして真なる目標、山城へとターゲットをシフトした俺達は次の作戦を立てるのだった!」

・・・・・・

~執務室~

提督「さて、扶桑の絶望は十分に味わった。次は山城だ」

大淀「興奮します」クイッ

陽炎「もうじゃんじゃんやっちゃいましょう!泣かせて狂わせるの!」

夕立「もう立ち直らせないんだからっ!」

明石「がんばりましょー!」


提督「そのために、俺達は鬼になってアイツを陥れるしかない。その作戦を考え付く者!」

シーーーーーン

提督「うむむ、まあそうだよな…」

陽炎「山城さんは一線を越えているだけにデリケートに扱わないと、こちらの被害がすごそうだわ」

夕立「ヤンデレ化は勘弁っぽい」

大淀「どうにかして血を見ずに絶望へ叩き落とす方法……私も提督が死んだことにするとか、実は本妻がいたとか考えたんですけど、いまいちピンと来ていません」

一同「うーーーーーん」


明石「はいっ!」

提督「おっ、明石か。お前昨日から随分ノリノリだよな」

明石「はい!吹っ切れました!」

提督「よーしよしそれでこそだ!」

提督「で、真の下衆に覚醒した明石の出す作戦ってのは何だー?」

明石「>>600

扶桑との企みのビデオを見せておもいっきり冷たくする

方針が決まったところで、今はここまで

続きは11時くらいに


明石「そりゃあもちろん、これですよ!」

提督「どれだよ」

明石「大淀!この前のビデオ、録画してあるのよね!?」

大淀「この前……?扶桑姉妹の密談なら逐一全てを録音してありますが」

明石「『その密談の録画映像を、提督が知っている』と、山城さんが知ったら……?』

提督「おいおいおい明石!そいつぁ人道として非常に凶悪だぞ!!」

提督「それに、無許可の盗撮盗聴は犯罪だぞ?もしバレたりしたら……」

明石「いつも平気でやっていることでしょうが!今更御託を並べない!」

明石「やるんです」ニタァ

大淀「提督、これくらい外道行為とは言いませんよ」

陽炎「私も明石さんの意見にさんせーい!」

提督「お、お前ら……!」

提督「わかった……俺がビビリすぎていた。この作戦で行こう!!」ガシッ

提督「山城の泣き顔が~~~~~~~~!!」

一同「みたーーーーーーーーい!!」


~昼・扶桑型の部屋~

扶桑「うぅ……山城ぉ…山城ぉ……」ヒッグヒッグ

山城「(姉様……寝ながら泣いてる……)」

山城「ごめんなさい、姉様……私、提督の所に行ってきます」

ガチャ バタン

・・・・・・

~食堂~

\ワイワイ ガヤガヤ/

卯月「しれーかーん!うーちゃんと一緒に食べるぴょん!」ダキッ

長月「こら卯月!……すまないな、いつもの懐き癖なんだ」

提督「いいさいいさ、いつものことだ。なー?」ナデナデ

卯月「ぴょーん!」キラキラ

大淀『提督、山城さんが動き出しました。目的地は提督の部屋かと』

提督「わかった。飯食い終わったらすぐ行く」ヒソヒソ

提督「(昼飯も食わずに俺の部屋か……よっぽど俺に会いたいんだな。泣けるぜ)」

提督「(だがまぁ、そこから落ちるところが見たいんだがな……)」クックック


~提督の私室~

山城「提督……いない」ハァ

山城「そうよね。今はお昼時だし……食堂かしら」

山城「?机の上に……モニター?電源が点いてるわ」スッ

ピッ

山城『扶桑姉様あああぁぁぁ!』ダキッ

扶桑『ふふふ、よく頑張りましたね』

山城『はい!姉様の言う通り、告白もOKしてきました!』

山城「…………えっ?」


扶桑『提督が山城の事を好きなのはずっと前から感じていました……それが確信に変わったのは昨日』

扶桑『私の山城を奪おうとした罰です……提督、あなたは偽りの愛に悶え、苦しんでもらいましょう』


扶桑『こうなったら……山城!提督に色仕掛けに行くのよ!』

山城『ええっ!?そ、そんな姉様!それは、あんまりです!』

扶桑『まだ少し早すぎるかと思うけれど、もうなりふり構っていられないわ!』


山城「……ぁ、…………ぅ、そ……そ、そんな…」カタカタ


ガチャリ

山城「ッ!」ビクッ

提督「こんなところにいたのか……山城」

山城「(愛しいあの人が私の名前を呼ぶ)」

山城「(けれど……その声は昨日、私に愛を囁いてくれたあの声と、まるで違うように聞こえた……)」


山城「て、提督……これ、は?」

提督「(小動物みたいに震えてるかわえええぇぇぇぇ)ああ。俺もさっき知ったよ」

提督「さっき匿名で俺の部屋にこれが届けられてな。蓋を開けてみれば……」

提督「正直、残念でならない……」

山城「(そんな、なんでそんな、部下の失敗を咎める上司のような……言い方なの?)」

山城「(私達、恋人なの。に……)」

山城「提督、これは……」

山城「>>637

 1.扶桑姉様が全部悪いの!
 2.ごめんなさい……

1


山城「こ、これは……ッ」


山城「ぜ、全部扶桑姉様が悪いの……!私は、最初から本当に提督を愛していたわ!」

山城「(その瞬間、私は私を否定してしまった。私の愛する扶桑姉様を否定するということは、私自身を否定することと同じ……)」

山城「(私は、浅ましくも提督の愛情を求めてしまった)」


提督「扶桑が全部悪い、か……」

山城「そう、そうなの!だから……」

提督「だってよ、扶桑」

山城「えっ…………?」

山城「(提督が振り返ると、そこには涙をいっぱい目に溜めた扶桑姉様の姿があった)」

di molto bene!!
続けて、どうぞ


~すこし前~

扶桑「山城ぉ…………はっ!」ガバッ

扶桑「……居ない。そうよね……だって……もう、提督に……」ジワッ

扶桑「うぅ……山城……」ヨヨヨ

コンコンコン

扶桑「だれかしら……はーい」

ガチャ

扶桑「……誰もいない?イタズラかしら……あら?なにかしらこれ」ヒョイ

扶桑「手紙?」ペラ

【山城を取り戻す最後のチャンスをあげよう PN.発明王】

扶桑「ッ、なにこれ……!」ペラ

扶桑「提督の部屋に行けば……全てがわかる、ですって!?」

扶桑「山城!」ダッ

もうやめたげてよぉ!(ガン見


山城「そんな、なんで姉様が、ここに……?」

扶桑「う、そんな……山城が……山城が……!」

陽炎「それが、山城さんの本性なのよ。扶桑さん」ニヤニヤ

扶桑「ぇ……?」

陽炎「自分の肉欲のためなら、愛する姉も平気で切り捨てる。それがあなたの、愛に溺れた山城さんの本性」

扶桑「そんな……山城」ジワッ

山城「ち、違う!!私は、どっちも!」

陽炎「ふーん。この期に及んでそういうこと言うんだぁ……」ニタニタ

山城「文句ある!?私は、提督と結ばれて幸せなの!もう私の邪魔をしないで!!」

陽炎「へー、そう……姉の命令で純潔を失い、その姉を切った癖に」

山城「そ、それは……」

陽炎「ねー司令、こんなに嘘吐きで薄情な山城さんのこと……まだ信じられるぅ?」

山城「ッ!」ビクッ


山城「ね、ねぇ提督……!提督なら、私の愛する提督なら……!わかってくれるわよね!?」

提督「(こええええ!!ヤンデレみたいな目をしていらっしゃるぞ!?)…………」

山城「提督……どうして、答えてくれな、い、の……?」プルプル

提督「…………」

陽炎「ざぁんねん!司令は、処女も身内も軽々しく捨てるような薄情ビッチとはもう付き合えないってー!」ケラケラ

山城「そんな、嘘ですよね提督……陽炎が口からでまかせ言ってるだけですよねぇ!?」

提督「…………お前とは、もうこれきりだ。提督と艦娘という関係性上、これからも顔をあわせることはあるだろうが……」

提督「これからは、普通の仲間。他人だ」

ふと思った。もしかして自棄になって理想の提督を妄想しながら下衆提督と無理心中とかしそう?妹様壊れそうな流れっぽいんですけど(名推理


山城「ぇ……う、そ……嘘よ…提督がそんなこと言うはずがない……昨日はあんなに優しくしてくれたのに!」

陽炎「昨日までは真実を知らなかったからじゃない?」フフッ

山城「何も知らないあなたがそんなこと言わないで!あなたこそ他人!出ていってよ!!」

陽炎「何も知らない他人……?っぷっあっははははは!」

陽炎「よく言うわ!何も知らないのはあなたの方よ!!」

山城「なん、ですって……」ギリッ

陽炎「教えてあげる……私は、>>672

提督の奴隷

>>672ktkr

まるで意味が分からんぞ!(ゲス顏


陽炎「私は……司令の奴隷なの」ポッ

山城「へっ……?」キョトン

・・・・・・

~執務室~

明石「陽炎ちゃん、アドリブはんぱない!」

夕立「なんか、スイッチ入るとヤバイ人だったっぽい!?」

大淀「それにしても……好きなだけあの姉妹をいたぶっていいとは言いましたが……まさかあれほどとは」

大淀「素晴らしいです」

・・・・・・

陽炎「もちろん……そんな中世のもののようではなく……あなたの大好きな肉欲のね……」

陽炎「司令は私の上で、私の下で、私の横で……全てを教えてくれたわ……もちろん、あなたと司令が寝たことも知っていた…」

陽炎「それなのに泳がせてやったのは……」

陽炎「司令がまだあなたのことを本心から好きだったから……私は内心、司令とあなたの恋を応援していたの」

この立て直し…流石は>>1

早いと山城を鳴かせてあげて下さい(ゲス顏

俺の陽炎がゲスになってるううううう!?
いやああああああ!

>>689
ここまで読んで何を今更泣いているのかね?


陽炎「けれどあなたは、最もとってはいけない行動に出てしまった……」

陽炎「だから、ね……」ニコッ

陽炎「司令はもう、あなたの所には戻ってこないの」ニタァ

山城「――ァ、うそ、よ…うそよ!嘘よ!嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ!!」

陽炎「(よく噛まずにいられるわね……)」

山城「提督は私と、私とおおぉぉっ…………!!」ポロポロ

陽炎「かわいそうな山城さん……じゃあ」スッ

・・・・・・

大淀「陽炎さんがそっと山城さんの頬に触れましたね」

明石「これって、俗にいうトドメというやつじゃ……」

・・・・・・

陽炎「私の提督との夜戦回数を教えてあげますよ」ニコッ

山城「ゃ、めて……」シクシク

陽炎「なんとその数、63回!」アッハッハ

山城「やめてえええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーっっ!!!!!」


山城「どうしてっ、どうしてそんな酷い事をするのぉ……」エッグエッグ

陽炎「ひどいこと?何をおかしなことを……」

陽炎「司令を最初に騙そうとしたのはあなた達なんですよ?そこんとこ、よく考えてくださいね。行きましょ、司令♪」

提督「(どっこい本当に最初に騙そうとしたのは俺達である)」

提督「ああ。じゃあなお前ら」

バタン

山城「…………っ、…………うぅっ……!」

扶桑「山城…………」


・・・・・・

陽炎「かくして不幸姉妹は更なる不幸のどん底に落ちていくのでした!ちゃんちゃん!」

提督「いええええええええええーーーーーーーーーーーい!」

明石「すっごいです!素晴らしいです!!陽炎ちゃんMVPですー!!」

提督「な、言ったろ?こいつには秘めたる素質があるって!」

大淀「陽炎さんもさることながら、提督も良い演技でした。主演男優賞を差し上げます」

夕立「皆みんなすごいっぽい!夕立も負けてられないっぽいー!」ゴオオオオ


明石「夕立ちゃんも燃えてるねぇ!」

夕立「山城さんに悪夢、見せてあげる!!」

提督「ほう、ならば……最後の作戦立案、夕立に全て任せよう」

夕立「ほ、本当!?提督さん!!」パァァ

提督「ああ。お前の案ですべての決着を付けようじゃないか!」


大淀「ということは、ネタバラシですね」

明石「いよいよですかー!楽しみな瞬間です!」

提督「ふっふっふ……待たせたな……昼ドラは終わり!これからは月曜夜7時の時間だ!!」

皆幸せでええやないの(今更


夕立「う~~~~~~~~~~~ん……」

明石「悩むねぇ」

提督「悩むのはいい事だ。一瞬の内に夕立の中で様々な案が推敲される」

提督「その果てにあるものを、俺達はただ待つだけさ」

・・・・・・

夕立「う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん……」

陽炎「ふあぁぁぁ……」

大淀「随分長いですね……」

提督「ま、まぁそんなもんさ」

夕立「う~~~~~~~~~~~~~~~~ん…………っぽい!!」ポンッ


提督「おおっ!思いついたか!?」

夕立「っぽい!」エッヘン

大淀「では、聞かせてもらいましょう。ネタバラシするまでに私達が行う作戦は……?」

夕立「>>719っぽい!!」

山城のせいで提督が自殺、そのことを皆に攻めさせる

王大人「死亡確認」


夕立「提督さんが自殺すればいいっぽい!!」

一同「えげつなっ!!」

提督「ヘイヘーイマイリトルゆうダッチ。冗談きついぜHAHAHA」

夕立「むううぅぅ!夕立そんなサイコじゃないっぽいー!」プンスカ

夕立「ここは夕立の案の詳細を聞くっぽい!」ピカリン

すまねぇ、今日はもう閉店だ。
え、早いって?馬鹿言っちゃいけねぇ。焦らすようで悪いが、ちゃんと見返りはある

明日は、1日中だニヤリ

おつおつー(ゲス顔


夕立「別に提督さんは本当に自殺するんじゃなくて、山城さんの前で自殺したっていうアクションがあればいいっぽい!」

夕立「で、提督さんが大好きな私達が山城さんに詰め寄り、一気に責めたてて――」

夕立「山城さんを罪悪感で追い込むっぽい!」

夕立「どう、提督さん!?」


提督「…………」

提督「夕立、俺は陽炎には素質があって仲間に加えて良かったと言ったが……」

提督「訂正しよう。陽炎と夕立、2人とも十分に資質を兼ね備えているよ!!」

夕立「当然っぽい!」エッヘン


大淀「なるほど……提督、その案について私からも提案があります」

提督「ほう、それはなんだ?」

大淀「そこからどうやってネタバラシに持って行くか、ですよ」ニヤッ

・・・・・・

~提督の私室~

山城「うぅっ……ごめんなさいぃ…………提督、姉様ぁ……」

扶桑「山城…………」

 扶桑は山城に

 1.抱き付いた
 2.謝罪した

 >>752


扶桑「私こそ……ごめんね、山城………」ウルウル

山城「姉様……?」

扶桑「私があなたに、提督に近づけなんて言ったから……こんなことに……本当にごめんなさい」ワァァン

山城「謝らないで!私は……姉様を売ったの…今更姉様の謝罪を受ける立場じゃ……」

扶桑「山城、私はあなたを利用して、純潔すら奪わせてしまった……だから、私の方こそ謝罪を受けるべきではないのよ……」

山城「いいえ、悪いのは私!」

扶桑「違うわ私よ!」

山城・扶桑「私なの!」


山城・扶桑「………………」

扶桑「…………フフッ」

山城「本当、何してるのかしら、私達」フフッ

扶桑「わからないわ……でも、山城」ダキッ

山城「姉様……」ダキッ

扶桑「どんなことがあろうと、私達姉妹の絆は、壊れはしない……今回の件で、私も反省したわ」

山城「私も……反省しました……ごめんなさい、扶桑姉様」

扶桑「こちらこそごめんね……山城」


~執務室~

提督「おーうイエイエイエイふざけんなこんなのアリかよマジで契約違反だ!」

提督「俺達は醜い姉妹喧嘩が見たかったんだよ。ピザのトッピングにカナディアンベーコン頼んだらジャーマンソーセージ乗っけてきたよなもんさ。詐欺だよ詐欺!」

大淀「良い話じゃないですか。私達にとっては胸糞ですが」

夕立「でも、良い話で終わらせないっぽい!」

提督「そうだな。駆逐艦夕立!出撃だ!!」

夕立「突撃するっぽい!」タッタッタ


~提督の私室~

扶桑「山城……」ギュウウ

山城「扶桑姉様……」ギュウウ

バンッ!

夕立「大変っぽい~~~~~~!!」

扶桑「ッ、どうしたの?」

夕立「て、提督さんが……提督さんが~~~!!」オロオロ

山城「提督が!?どうしたのよ!」

夕立「とにかく来るっぽい~!!」

扶桑「行きましょう、山城」

山城「はいっ!」

ダッ


~執務室(※5階にあります)~

バンッ

夕立「ここっぽい!」

扶桑「なっ……!」

山城「提督、何を!?」

窓際に立った提督「止めるなぁっ!!」


提督「俺はもう……この世に生きている意味が無い…」

大淀「バカな真似は止めて、こっちに来てください!」

山城「そうです!提督、そんな事やめてください!」

提督「うるさい!俺にあんなひどい事したその口で、よくそんな綺麗事が言えるな!!」

山城「ッ」ズキン

大淀「ひどい事……?」

夕立「提督さん、何言ってるっぽい!?」

提督「ああそうだな……俺からの置き土産に、事の真相を見せてやろう……」ピッ


~扶桑と山城の密談が流れるモニター~

大淀「こ、これは……!?」

提督「俺はそこの2人に、もてあそばれていたんだよ!」

夕立「ええええぇぇぇぇ~~!?」


扶桑「提督!もう私達はそんなこと考えていません!」

山城「そうです!私は、本当に提督を愛しているんです!」

提督「黙れ!黙れ黙れ黙れぇっ!!そう言ってまた打ち合わせした愛を俺になすりつけるんだろう!!その手に乗るかぁっ!!」バッ

山城「ッ、て、提督!早まらないで!!」

ヒュウウウウウ

提督「(うおっ、意外と高い……!)」

提督「明石、準備はいいな?」ボソボソ


~窓直下の庭~

明石「はいっ。ダミー死体の用意は完璧です!見えますか?この提督の体格を完全に模したマネキンと飛び散った血糊!」

提督『ああ。完璧だな。こっからじゃ本物の死体にしか見えんぞ』

明石「ふっふっふ、そうでしょうそうでしょう」

提督『陽炎の方はどうだ?』


~執務室のすぐ下にある4階の部屋~

陽炎「窓を全開にして……提督をキャッチするネットを設置、っと」カチッ

陽炎「オッケーよ!」

明石『そのネットは提督を受け止めた反動で本体ごと部屋に飛び込むようセッティングしてありますので、上からタネが見えることもありません!』

提督『よーしよくやった!うまく受け止めてくれよー』


~執務室~

提督「この執務室から見えるこの光景……大好きだった。死ぬ前にまた見ることができて、俺は幸せだった……」

大淀「て、提督……何を――」

夕立「夕立達も提督さんが大好きっぽい!だからそんな馬鹿なことしないで!」ワアァァン

扶桑「提督!」

山城「提督、やめてください!」

提督「…………」


提督「ありがとう…………」

提督「山城、俺は今でも、愛しているよ…………」ユラッ

山城「ッ、ていと――」

提督「さようなら」バッ

夕立「落ちた!!」

一同「提督!!」


陽炎「ネットでキャーッチ!」カチッ

提督「うおっ!」

ポスッ バイーン

陽炎「やった!キャッチ成功!」

陽炎「大丈夫!?司令!」

提督「死んでんじゃない……」

陽炎「生きてるわ」グッ

・・・・・・

明石「ネットは作動したようね。よかったぁ……さて、私もはけましょう」


山城「提督!!」

提督『ミッション・コンプリートだ!』

大淀・夕立「ふぅ」


大淀「あ、ああ……アレ……」ユビサシ

夕立「て、提督さん……真っ赤なトマトになっちゃったっぽい……?」

山城「そっ、そん、な…………」フラッ

ドサッ

扶桑「山城!?」

大淀「…………扶桑さん」

扶桑「ッ、はい?」

大淀「この件については、大本営に報告させていただきます」ギロッ

大淀「無事でいられると思わないでください……!では、この場は解散で」

扶桑「そ、そんな……!」


大淀「とっとと山城さんを連れて出て行ってください!」

大淀「じゃないと、私はあなた達を殺してしまう!!」

扶桑「ッ!わ、わかったわ……」

バタン

大淀「…………ふぅ、やりましたね」グッ

夕立「作戦成功っぽい!」グッ

クルッ バタン

提督「よくやったな!お前ら!!」

陽炎「私達の大勝利ね!」

明石「もう~たまんない!最高~!」


夕立「か、壁が回転して3人が現れたっぽい!!?!?!?」

大淀「一体この部屋にはどれだけギミックがあるんですか……」


提督「見てたぞ~あの山城が気絶する瞬間の顔!もう最高だったな!!!!」

大淀「私なんか隣で見てましたよ」フフッ

提督「あ~!いいな~!」

大淀「録画してあるし大画面で見ましょう」

一同「いえーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!」

・・・・・・

~扶桑型の部屋~

扶桑「ああ……なんてこと……」

扶桑「提督が、私達のせいで……」ジワッ

扶桑「うぅっ……ううぅぅ…………っ」ポロポロ

山城「ん……姉様…………?」

扶桑「山城ぉ!」ダキッ

山城「私、提督が死んでしまう夢を見ました……不幸ならぬ不吉ですよね……」フフッ

扶桑「山城……それは…………夢じゃ、ない、のぉ」ワァァァン

山城「ぇ……?嘘、ですよね?悪い嘘…………だって、提督……」

<<提督「さようなら」>>

山城「提督、提督……提督っ」ヒッグ

山城「うわああああああぁぁぁぁぁぁん!!」


~次の日・執務室~

大淀「大本営からの返答が来ました(大嘘)」

扶桑・山城「…………」

~提督の私室~

提督「おっ、目が赤いし泣きすぎて腫れぼったいな」

夕立「勿論そのシーンもカメラにおさめてるっぽい!」

明石「早く見たいですねぇ~!」

・・・・・・

大淀「艦娘という身分で提督を陥れ、結果自殺へと追い込んだ事実を、大本営は重く受け止め――」

大淀「扶桑型戦艦、扶桑、及び山城。以上2人に――」

大淀「解体処分が言い渡されました」


扶桑「そう、ですか……」

大淀「おや、随分と潔いですね」

山城「なんとなくそうなるというのは……予想していたわ」

大淀「話が早くて助かります」

大淀「正直、個人的にあなた達2人へは恨み言しか申し上げられませんが、今まで戦ってきた仲間のよしみです。私自ら案内しましょう」

・・・・・・

提督「よーし!工廠へGO!!」

明石「私のホームグラウンドですね!」

提督「と言っても、ただネタバラシするだけだから大して意味は無いけどな」

陽炎「ついに待望の瞬間ね……!」

夕立「ドキがムネムネするっぽい~!」

・・・・・・


~工廠~

大淀「…………この部屋です」

扶桑「わかったわ……」

大淀「最期に言い残すことはありますか?公式には残せませんが、遺書程度なら書けますよ」

山城「いらないわ。読んでほしい人は、もう……この世に居ないもの……」

大淀「そうですか」クルッ

大淀「提督、準備の方は」ボソボソ

提督『OKだ!シャンパンにご馳走、ケーキも用意してあるぞ!!』

夕立『よりどりみどりっぽい!』

陽炎『もう誕生日のパーティよこれ!』

大淀「グッドです」ボソボソ


扶桑「ごめんね、山城……」

山城「いいんです。姉様のお蔭で、不幸続きだった人生にも光明がありました」

山城「この数日間幸運だった分、これくらいの報いは当たり前です」ニコッ

扶桑「山城……」ジワッ

山城「さぁ、行きましょう」


提督「来やがれぇツラ見せろぉ……入ってこい……!サプライズが待ってるぜ……!」

ガチャリ


扶桑・山城「失礼しま――」

パンッ! パンッ!パンッ!   パンッ!

提督・明石・陽炎・夕立「いええええええええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーい!!!!」

大淀「ドッキリィ!」

提督「大!!!!!!!!!」

明石「成!!!!!!!!!!」

陽炎「こーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!!!!!!」

夕立「ぽ~~~~~~~~~~~~~い!!!!!」

垂れ幕\ドッキリ 大 成 功 !!/


扶桑・山城「……………………」

扶桑・山城「え?」


提督「いや~~~~~お疲れ様~~~~!」

陽炎「さぁさ!2人もグラス持って!」

扶桑「え?」

山城「はい?」

夕立「さぁ、素敵なパーティーしましょ!」

明石「じゃあ音頭は大淀!」

大淀「コホン、僭越ながらこの大淀。乾杯の音頭をとらせていただきます」

大淀「かんぱ~~~い!!」

一同「かんぱーーーーーーーい!!」

扶桑・山城「ええぇ…………?」ポカン


提督「ほらほら!取り寄せたカニと七面鳥だぞ!!」

提督「ケーキもあるでよ~!」

夕立「美味しいっぽい~!!」モグモグ

明石「カニおいし~!」モグモグ

陽炎「さ、2人もお皿持って!食べましょう!立食パーティーよ!」

扶桑「え?」

山城「はい?」

大淀「どうしました、食べましょう飲みましょう」ニコニコ

扶桑「え?」

山城「はい?」


コンコンコン

大淀「はーい」

電「第六駆逐ピザのデリバリーなのです!」

雷「ペパロニのピッヅァよ。激ウマだでぇ~!」

暁「はい、これ領収書ね」

響「хорошо」

提督「おーう!ありがとうなー!」

扶桑「え?」

山城「はい?」


提督「よーし!ピザも来たことだし、食おうぜ~!!」

扶桑「あ、あのー……」

提督「ん?なんだ?」

山城「て、提督……生きてっ!?」

提督「ああ。幽霊じゃないんだぜ」

山城「提督~~~~~~~~~~~~!!」ダキッ

提督「のわっ、危ねぇな!シャンパン零れるとこだ!」

山城「提督、提督、提督、提督、で”い”ど”ぐ”~~~~!!」ワァァン


扶桑「提督……生きてたのですね……よかったです」グスッ

提督「ああ。すまんな」

扶桑「それより、さっきからドッキリだのパーティーだの、どういう意味ですか?」

提督「え?そりゃあそのままの意味だよ」

扶桑「?」

提督「だから、今までのは全部嘘!俺が死んだのもお前らを解体するのも、ぜ~~~~~~んぶ、ドッキリってことだ!!」

扶桑「?」

大淀「(あっ、これ頭の処理能力が追い付いてないやつ)」


扶桑「えっと……仰っている意味がよく分からないのですが……」

提督「ええぇー?これ以上どう言えってんだよ……」

大淀「お2人とも、今は楽しみましょう。宴の席ですよ」

扶桑「そ、そうですね……食べましょうか」

山城「はいっ、姉様」

・・・・・・

陽炎「美味しい!美味しいわ~!目的を達成した時のご飯は美味しいわぁぁぁぁ!!」

夕立「勝利の味っぽい!」

扶桑「山城、大丈夫?料理が跳ねるわよ」

山城「大丈夫です。ハムッ……美味しいです!」

大淀「丸く収まって良かったですね」

提督「ああ。俺達の勝利だ」


明石「うい~~~飲み過ぎちゃいました……ちょっと外の風に当たってきます~」トローン

提督「お、酔ってるな~料理は残しといてやるよー」

ガチャリ

扶桑「(はて、私は何故こんな場所でこんなことをしているのでしょう……?)」

山城「(何で私皆と宴してるんだっけ……?)」

提督「うめええぇぇぇ!」バクバク

陽炎「おいしいいぃぃ!!」バクバク

大淀「フフフ」コクコク

・・・・・・

~外~

明石「はぁぁー風がきもちい~」

???「あれ、明石さん。こんなところで何してるんですか?」

明石「あー、パーティーよ~、パーティー」

???「パーティー?何のです?」

明石「ドッキリのね~成功のね~パーティーなの~」アハハ

???「ドッキリ……?なんのですか?」

明石「それがね~扶桑さんと山城さんにね~」


明石「――ってことなの~!楽しいわよねぇ~!!」ケラケラ

???「扶桑さんと、山城さんに……そんなことを……?」

明石「ドッキリだってドッキリ!ドッキリ大成功って言えば何しても許されるの~!」アハハ

明石「今もほら、工廠の一室でパーティーやってて皆仲良しなの~~!!」ケラケラ

???「へーそうですかー……」

???「ふんっ!!」シュッ

明石「ぐえっ!?」ドサッ

???「許せませんね…………そんな、外道」


・・・・・・

提督「いや~料理も酒もうまいな~!」

大淀「素晴らしいですね」

夕立「むーそろそろ無くなっちゃうっぽいー」

提督「ホントか!?じゃあまた第六ピザ頼むか!」

陽炎「わーい!」

バンッ!

一同「?」

???「なに、してるんですか……?」

吹雪「司令官達」ニコッ


夕立「あれ、吹雪ちゃーん!アニメ以来っぽい!」

吹雪「夕立ちゃんもいたんだ……」

提督「おう吹雪!お前も食うか?今さ~電達にピザのデリ頼もうと思って――」

吹雪「その前に、扶桑さんと山城さんを陥れようとしたって本当ですか?」

提督「はぁ?それが成功したからこうやってパーティーやってるんじゃないか。な?」

陽炎「ねぇ?」


扶桑「えっ!?私達陥れられていたんですか!?」

山城「え、それ本当!?」

吹雪「遅ッ!!」


大淀「やっと理解した奴ですね」

提督「なんだよ鈍いなぁ2人とも~」ハッハッハ

扶桑「えっえっ、今まで全部提督の計画だったんですか!?」

提督「だからさっきからそう言ってんじゃんよ」

山城「私に愛を囁いたのも!?」

提督「ああ。そうだよ~?」ピロピロ

扶桑「どこから!?」

提督「えー……間宮で山城に笑顔云々言ってた時から……」

山城「最初からじゃないのよ!」

扶桑「じゃ、じゃあ私達のお金が消えたのは!?」

提督「おーう、それも俺達だ。俺以外に頼れないようにするためにな~」ハッハッハ

扶桑「そ、そんなぁ!?」


吹雪「司令官」ニコニコ

提督「ん?なんだ~?」

吹雪「確かに扶桑さん達が司令官にしたことは酷いですが、司令官は山城さんの純潔を奪って、扶桑さん達を泣かせたからそこはおあいことも言えますね」

提督「ああ!だから別に俺達正当防衛だよー」

吹雪「じゃあ扶桑さん達のお金を盗んだ挙句使い込んで豪遊したっていうのは?」

提督「いや、それはアレだよ。コラテラルダメージって言って軍事目的の為の致し方ない犠牲ってやつで」

吹雪「フンッ!」ドカッ

提督「ぐぇぇぇー!?」ドンガラガッシャーン

夕立「て、提督さーん!?」

吹雪「なんでも、そのせいで扶桑さん達は4日間何も食べられなかったそうじゃないですかぁ~」ニコニコ

吹雪「じゃあ、それに対するお仕置きっていうのは、まだってことですねぇ~」ニコニコ


提督「いってぇぇぇ~~~~!!」

提督「フッ、だが馬鹿め吹雪!こっちには軽巡の大淀や火力の夕立がいるんだよ!駆逐艦1人でなんとかなると思うな!」

提督「扶桑と山城は俺に対する罪悪感から攻撃なんてしかけてこない!単身乗り込んできたお前の詰みなんだよ!」

吹雪「ええ、なんとかなるとは思っていませんよ」ニコニコ

吹雪「だから、>>845型の皆さんに協力をお願いしたんです」

大和


吹雪「大和型のお2人に協力を仰ぎました」ニコッ

提督「えっ……?」


武蔵「なんだかんだと聞かれたら」

大和「答えてあげるが世の情け!」

武蔵「提督の悪逆を防ぐため」

大和「鎮守府の平和を守るため」

武蔵「愛と真実の悪を文字通り貫く!」

大和「ラブリーな吹雪ちゃんの協力者!」

武蔵「ムサシ!!」

大和「大和!!」

武蔵「大海原を駆ける、大和型の2人には」

大和「ホワイトホール、白い明日が待ってるわ!」

吹雪「イエイ」


提督「や、ややややや大和ォ!?武蔵ィッ!?」

大淀「終わった……」

提督「というか明石!アイツいつまで出てってるんだよ!こういう時こそアイツのビックリドッキリメカが必要だってのにぃぃ!!」

武蔵「明石の奴なら、縛って吊るしてあるぞ」

提督「デスヨネー」

提督「っていうかあの野郎ーーーー!酔った勢いで吹雪に全部ゲロりやがったなぁああぁぁぁぁぁ!!!!」

大淀「まずいですね……」

提督「くそおおぉぉぉ!相手が戦艦であろうと……!陽炎!夕立!!」


大和「2人ならもうオネンネしてもらってますよ」フフッ

陽炎・夕立「」チーン

提督「はやっ!!」


提督「扶桑、山城!お前らからも何か言ってやれ!」

扶桑・山城「………………」

提督「お前ら、どうした?」

山城「提督…………私達、ご飯を食べられなかった4日間……とても辛かったです……」ジトッ

扶桑「私はこんな展開、アリだと思うわ。元々こういうのが欲しかったし」ウフフ

提督「テメェェェェ!形勢逆転した瞬間返り咲きやがってえぇぇぇ!!」

山城「でも、1度捧げたこの身は提督の物。だから…………」

提督「そうだ!山城は俺の味方だよな!」

山城「全部終わったら、迎えに行きますね」ニコッ

提督「」


大和「お話は」ガシッ

武蔵「終わったようだな」ガシッ

提督「ちょ、ちょっと待て!待てお前ら!!」グググ

提督「大淀ぉ!大淀はどこだぁ!」

武蔵「大淀?ああ、アレのことか」

大淀「」チーン

提督「うわああああぁぁぁぁぁ大淀おおおおぉぉぉぉぉ!!」

吹雪「では、司令官おひとりご案内~」

吹雪「扶桑さん、山城さん!また今度会いましょう~」ヒラヒラ

扶桑「ええ」ニコッ

山城「また今度」ニコッ


・・・・・・

~大和型の部屋~

提督「うぅ……」パチッ

武蔵「おお、目を覚ましたか」

提督「こ、ここは!皆は!?」

大和「ここは私達の部屋。他の皆さんは吹雪ちゃんにお仕置きを受けています」

提督「そんな……!」

武蔵「ふっ、どんなお仕置きか教えてやろうか?そうだな、例えば明石なんかは……」

大和「>>891ですね」

淫乱化


武蔵「媚薬を飲ませて放置しているようだ」

大和「はい、これです」

~モニター~

明石『あ、あぁぁぁぁぁ!!欲しい!誰かぁ!私に、私にぃぃぃぃ!!』アヘェェ

武蔵「まぁ、今の明石に何かするのもご褒美になってしまうから、このもどかしい状態のまま放置しておくのが一番のお仕置きだな」

大和「次は……夕立ちゃんかしら?」

武蔵「ああ。吹雪はアニメでよく絡んでいたが……まさかそんな相手に>>902をしているとはな」

96時間耐久座学


~モニター・駆逐級教室~

足柄『はぁい!夕立が真面目に勉強したがってるって吹雪から聞いたわ!』

那智『しかも相当のやる気で、96時間ぶっ通しで授業をしてほしいらしいじゃないか』

妙高『意識が高いですね』

羽黒『じゃあ夕立ちゃん、私達4人でローテーションして沢山教えるね!』

夕立(椅子に拘束)『ぽい~~!?た、助けてっぽい~~~!!!!』

・・・・・・

提督「確かに夕立にとっては地獄だな……てか96時間も起きてたら確実に死ぬぞ」

武蔵「そこは仮眠なりなんなりをとるだろう。さぁ次だ」

大和「次は……陽炎ちゃんですね」

武蔵「アイツには何故か吹雪自らお仕置きをすると言っていたな……確か内容は、>>912

吹雪教洗脳


~吹雪の部屋~

吹雪「ねぇ陽炎ちゃん……アニメってどう思う?」

陽炎(椅子に拘束)「アニメ?そりゃあ凄いものなんじゃない?2期も決定したっていうし」

吹雪「そうなの。もう2期が決まったってことは劇場版までもう少しなの」

吹雪「でも、陽炎ちゃんは手袋を投げるだけ……」

陽炎「うるさい!私には小説があるわ!」

吹雪「小説とアニメ、どっちがユーザーが多いんだろうね」アハハ

陽炎「な、何よ!吹雪になんかに小説の苦労はわからないわ!」

吹雪「そういう陽炎ちゃんこそアニメの苦労は分からないと思うの。だからね」スッ

ヘッドホン<フブキチャンカワイイ、フブキチャンカワイイ

吹雪「このヘッドホンを付けながら、アニメ全12話をループして見てもらおうと思うの。そうすれば陽炎ちゃんもアニメの素晴らしさに気付くよ!」

陽炎「い、いやぁぁやめてぇぇぇぇ!!」

・・・・・・

武蔵「ちなみにこれはつい昨日の話だ」

提督「って、俺1日気絶してたのかよ!!」

大和「そしてできあがったのがこれです!」

・・・・・・

テレビ「とーどけ、とーどけ。おーもいーよとーどけ」

陽炎「フブキチャン、カワイイ……フブキチャン、カワイイ……」

・・・・・・

提督「うわあああぁぁぁぁぁ陽炎ーーーーー!!!!」

武蔵「恐ろしいことをするものだな」

大和「でも、お仕置きですし」ニコッ

武蔵「最後は大淀か」

大和「ええ……彼女には吹雪ちゃんがつきっきりでお仕置き……すこし妬けちゃうわ。>>920しているんだもの」


大和「尿道調教なんて……ってなに言わせるんですかっ」ポッ

提督「えええええぇぇぇぇぇっ!!?」

・・・・・・

大淀「う、うううぅぅぅ……」

吹雪「あ、もう抜いちゃいます?おしっこの穴に差したソレ」

大淀「お願い……もう、抜いて……これ以上したら……尿道が元に戻らなくなってしまいます……」

吹雪「えーどうしよっかなぁ」キラキラ

大淀「お願いします!もう、悪いことしませんからぁ!」

吹雪「本当ですか?」

大淀「はいっ!本当ですうううぅぅうぅぅ!」

吹雪「ならその言葉を信じましょう。えいっ」ズポッ

大淀「~~~~~ッ!!」

大淀「んあああああぁぁぁぁっぁーーーーーーっぅ!!」プシャアアアアァァ

吹雪「あーーっはっはっはっは!!」ケラケラ

・・・・・・

提督「OH…………女子同士のいじめって……」

武蔵「おっと、提督へのお仕置きはこれからだぞ」

提督「えっ!?」


武蔵「と言っても、我らが何かをしようという訳ではない」

大和「吹雪ちゃんも満足しているようですし、他の方にお仕置きを頼みました」

提督「え、他のって……?」

大和「どうぞー!」

ガチャリ

赤城「提督が1ヶ月ご飯を奢ってくれると聞いて!」

加賀「流石に気分が高揚します」


赤城「私見ました!提督が山城さんにご飯を奢っているところ!」

加賀「私も扶桑さんに間接的に奢っているところを見ました」

提督「はあああぁぁ!?馬鹿野郎!お前らはお呼びじゃねぇんだよ!」

武蔵「駄目だぞ提督。既に貴様のハンコで契約書を書いた。ほら」

【当鎮守府提督、空母赤城及ビ加賀ニ1ヶ月ノ飲食代ヲ負担ス】

大和「駄目ですよ~提督。ハンコは隠しておかないと」

赤城「さぁ、さっそく行きましょう!私、食べたい物があるんです!」グイッ

加賀「ここは譲れません」グイッ

提督「や、やめて!お願い!引っ張らないで!俺だって日々倹約して生きてるんだ!お前らみたいなのの飯代を1ヶ月も払ってたら破産だ!」

武蔵「ではな」

大和「ごゆっくりー」

提督「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

バタン


大淀レポート
『今回の作戦は、まずは成功と言えましょう。
 しかし、思わぬ妨害により気持ちのいい勝利とは言えなくなってしまいました。あ、私は少し気持ち良かったです。
 
 この1ヶ月で提督は急激に痩せました。
 空母のお2人にご飯を奢っているから自分のご飯は節約しているんだとか。
 
 さらに、ほぼ毎日山城さん。そして扶桑さんと夜戦をしているようです。
 驚くべきことに扶桑さんも実は提督の事が好きだったらしく、今では3人でよくコトに及んでいます。
 今度責任をとってケッコンカッコカリをするとかしないとか。
 
 私はそろそろ吹雪さんの部屋に行こうと思いますので、ここに筆を置きます

 軽巡洋艦大淀』


 【山城編END】


大淀レポート
『今回の作戦は、まずは成功と言えましょう。
 しかし、思わぬ妨害により気持ちのいい勝利とは言えなくなってしまいました。あ、私は少し気持ち良かったです。
 
 この1ヶ月で提督は急激に痩せました。
 空母のお2人にご飯を奢っているから自分のご飯は節約しているんだとか。
 
 さらに、ほぼ毎日山城さん。そして扶桑さんと夜戦をしているようです。
 驚くべきことに扶桑さんも実は提督の事が好きだったらしく、今では3人でよくコトに及んでいます。
 今度責任をとってケッコンカッコカリをするとかしないとか。
 
 私はそろそろ吹雪さんの部屋に行こうと思いますので、ここに筆を置きます

 軽巡洋艦大淀』

あれ、連投失礼……

山城編お疲れ様でした 長っ長いよ!自分でも本当は卯月編みたいなスパッと終わるの書きたいんじゃ……
ターゲット艦娘の提督への好感度により惚れさせるまでのパートに時間がかかるので致し方ない犠牲だと思ってください

駄文読んでいただきありがとうございます


というわけで、このスレが山城1人で終わってしまったので、この周を続けるかどうか多数決を取ります
直下から+7まで

 1.この周を続ける
 2.次の周回へ

ちなみにこの周を続けた場合、仲間勧誘などが省かれるため、次は短くできるかと


結果 1.この周を続ける に決まりました

ゲスメンバーですが、陽炎と夕立のどちらかを変えることができます。
お仕置きで壊れてしまったという体です

陽炎(or夕立)を〇○(好きな艦娘)と書き込んでください

交代させる必要が無い場合は 無し と

>>976

無し


最後に、>>1000ですが、次のターゲット艦娘にしようと思っています
また>>1000かよ とお思いでしょうが、次スレではちゃんと2人3人陥れるから!

熊野

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 11:29:22   ID: sJ9wwZES

とんでもねえ、待ってたんだ

2 :  SS好きの774さん   2015年03月26日 (木) 04:15:36   ID: dY-o6rRo

安価スレとは思えないほど1と住民が有能すぎる

3 :  SS好きの774さん   2015年05月17日 (日) 03:22:04   ID: LJBj-SqO

なんて素晴らしいSSだよ……こんなに楽しい事ってあっていいのかよ……これ程の幸福感を感じたのはいつぶりだろうか……

4 :  SS好きの774さん   2016年03月26日 (土) 02:57:42   ID: bkWUZ4t0

前スレの五十鈴でやり切った感あったのに山城編で綺麗に変化球決めてきてビビるわ
有能な1には有能な安価が付いてくるんやな

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