P「心が読める機械!?」【安価SS】 (199)




・アイドルマスター(765)の安価SSです
・キャラ崩壊注意
・あんまり長くならない程度で終わります




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427104428




P「心が読める機械!?」

小鳥「はい! 対象にこの機械を握らせると、付属のイヤホンから心の声が聞こえてくるんです」

P「なんですって!? 科学の力ってすげー!!」

小鳥「思考がそのまま聞こえてくるというより、脳波をキャッチして、だいたいどんなことを考えているか推測して翻訳してくれるそうです」

P「というと……バウリンガルやニャウリンガルのようなものってことですか?」

小鳥「まさしくその通りです! 私も使ってみましたが、なかなか面白かったのでプロデューサーさんにも貸してあげます!」

P「い、いいんですか!? ありがとうございます!」

小鳥「ちょうどこれから泊まりで温泉ロケに行く子がそっちで待機してますよね? さぁさぁ、どうぞ! さぁさぁさぁ!」グイグイ

P「わっ、音無さん……?」





小鳥(ぴよよ……相手の心が聞こえるだなんて真っ赤な嘘!)

小鳥(本当は私のマイクに喋った言葉が、加工音声となってプロデューサーさんの付けたイヤホンに送られる仕組みです!)

小鳥(先日はこっぴどいイタズラでプロデューサーさんに泣かされましたからね……この恨みは100倍にして返しますよ!!)

小鳥(エッグいアテレコしてやります!!)ピヨピヨ



P(心が読める……かぁ。なんだか楽しみなような、怖いような……)

P(えっと、このコードレスイヤホンを右耳につけて、このたまごっちみたいな機械を握らせればいいんだな)


 ガチャッ




↓+2 そこに待機していた765プロアイドルは?





春香「あ、プロデューサーさん!」

P「春香か。すまないが、まだロケのメンバーは全員そろってないから待機だ」

春香「はい、わかりました! あの、プロデューサーさん。クッキー焼いてきたんですけど、よかったらどうぞ!」

P「お、ありがとう! 春香のクッキーは絶品だからな。役得役得」

春香「えへへっ、褒めたってお菓子しか出ませんよ?」ニコニコ


P(相変わらずはるるんは天使だなぁ……!)

P(春香は裏表のない子だから、この機械を気兼ねなく試せるな)


P「なぁ春香、ちょっとこのたまごっちを握ってみてくれるか?」

春香「はい? いいですけど……」ギュッ

P「……!」ピピッ



↓+2 春香が考えていることは?





春香(貴音は何時になったらAV女優になるのかな)


P「……え゛っ」ビクッ

春香「プロデューサーさん?」


春香(あのおっきな胸とお尻なら、すぐに人気になると思うんだけどな)


P「ちょっ、は、春香? 春香さん?」

春香「なんですか?」キョトン


春香(タイトルは『ザーメン二十郎』で決まりだね)


P「なに言ってるんだ春香!?」

春香「えっ!? なにも言ってませんよ!?」





P「なにちょっとうまいこと言ってやったみたいな雰囲気出してるんだ!? 不謹慎すぎるだろ!」

春香「な、なに言ってるんですかプロデューサーさん!?」

P「春香は貴音のことが嫌いなのか!?」

春香「ええっ!? そんなことないですよ! 大好きです!」

P「大好きでソレなら、それはそれで問題があるぞ!?」

春香「どういうことですか!?」


P(ハッ……! お、落ち着け……なにかの聞き間違いかもしれない)

P(そうだ、あの天使はるるんが、AVなんて言葉を考えているはずがないじゃないか)

P(もう一度冷静に、冷静になって聞いてみよう……!)


P「……!」ピピッ



↓+2 さらに春香が考えていることは?





春香(エッチなこと考えてたらセックスしたくなっちゃったな)


P「セッ……!?」///


春香(仕事終わったらいつものように公園に行ってホームレスさん達のチンポくわえ込むか)


P「春香ぁぁああああああああああああああああああああ!?」ドガシャーン!!

春香「っ!?」ビクッ

P「おま、おままままッ……!? どういうことだ!? それはいったいどういうことなんだ!?」

春香「な、なにがですか?」


P(そそそそそんなはずはない、なにかの間違いだ、そうに違いない……!!)


春香「プロデューサーさん、ほんとに大丈夫ですか……? ちょっと外の空気でも吸いに行きますか? ほら、公園にでも行って……」スタスタ

P「ダメだ!! 公園なんて汚らわしい場所、絶対に行かせるものか!!」ギュッ

春香「汚らわしい!? って、なんで抱き付いて……!?」///

P「もう二度と行くんじゃない! あと知らない男なんかに近づくな!! むしろずっと俺の傍にいろーっ!!」

春香「えええええっ!?」///





春香「プ、プロデューサーさん! ちょっと落ち着いてください!」グイッ

P「!!」

春香「プロデューサーさん、きっと疲れてるんですよ。ちょっとお茶淹れてきますから、それで一息ついてください!」トテテ

P「待て! 俺の傍にいてくれ春香ぁぁぁ!! 他の男のところになんか行くな!!」

春香「えっ!? い、行きませんよ! お茶淹れたら、すぐ戻ってきますからっ!」/// ガチャッ



P(こ、これはなにかの間違いだ……そうに違いない)ガタガタ

P(きっとほかの誰かで試せば、正常に機能するんだ、そうに決まっている……)ガタガタガタガタ


 ガチャッ


P「!」



↓+2 そこで新たに現れた765プロアイドルは?





美希「あふぅ……あ、ハニー! おはようなのー!」ギュッ

P「お、おう、美希……おはよう」

美希「なんかすごい声聞こえたけど、大丈夫? 春香がなにかやったの? 春香、顔真っ赤だったけど」

P「いや、違うんだ……違わないといえば違わないんだが、違うんだ……」

美希「?」


P(美希は……俺にとてもよく懐いてくれている……と、思うが)

P(ほ、本当に大丈夫か? さっきみたいなことにならないよな?)

P(いや、美希を信じるんだ! 自分のアイドルを、そしてこれまで築いてきた信頼関係を!!)


美希「あれ、なにこれ、たまごっち?」ヒョイ

P「あっ、ちょ、まだ心の準備が……!?」ピピッ



↓+2 美希が考えていることは?





美希(お米食べたい)


P「え?」

美希「?」


美希(お米食べたいお米食べたいお米食べたい……)


P「美希? おなか減ってるのか?」

美希「え? べつにそんなことないよ? さっきもおにぎり食べてきたばっかりなの!」


美希(お米食べたいお米お米米食べお米めめお米)


P「!?」ビクッ


美希(食べたいお米おこおおお米食べたお米米お米めめめ)


P「わ、わかったから! ほら、俺の弁当やるから落ち着け美希! さぁ食べろ! お米食べろ!!」グイグイ

美希「え、ええっ……? 今日のハニー、ちょっとおかしいの……」モグモグ



↓+2 さらに美希が考えていることは?





美希(ハニー今朝もおなってきたのかな。くさいの)


P「えっ!?」バッ

美希「?」

P「いや、そんなことしてないぞ!? っていうか『今朝も』ってなんだ!? まるで常日頃してるみたいじゃないか!」

美希「ハニー? なに言ってるの? してるって、なにを?」

P「ナニもしてないぞ!? ……で、でもなんか臭うのか……?」スンスン


美希(あ、さっきミキが抱き付いちゃったから、またハニーがトイレでおなっちゃうの)


P「いやそんなことしたことないからな!? 美希をそういう対象としてみたことはないからな!?」

美希「えっ……?」ビクッ

P「そ、それにここは職場だし、そんなことするはずないだろ?」

美希「……なんかさっきから会話がかみ合ってないってカンジ。ミキ、ちょっと出発の時間まで寝てくるの」スタスタ

P「お、おう……わかった」


P(な、なんで美希は俺の下半身事情に食いついてくるんだ? 女子中学生ってそういう年頃なのか?)

P(っていうか、俺って臭かったのか……くそぅ、全然気が付かなかった。みんな言ってくれればいいのに……)スンスン


 ガチャッ


P「ん?」



↓+2 続いて現れた765プロアイドルは?


ちょっと休憩です。




響「はいさい! ごめんねプロデューサー、家族のごはんを支度してたら遅くなっちゃった」

P「ああ、おはよう響。泊まりだもんな、仕方ないさ」

響「ありがと! ……ところでプロデューサー、なんか美希が暗い顔してたけど、なにかあったの? 春香も変な感じだったし」

P「……えっと、まぁ、いろいろな」

響「?」



P(ひ、響はどうする……? やってみるか?)

P(いや、やめといたほうがいいかも……いつも変態プロデューサーとか罵ってくるしな。もしかしたら……)

P(さっきまでの流れで、なんというか、心が折れそうだ……いやもうほとんど折れてると言っていい)

P(い、いや! 一応最後にもう一度だけやってみるか……? よし、これで最後! 最後にするぞっ!!)


P「……なぁ響、ちょっとこのたまごっちを握ってみてくれ」

響「ん? いいけど……なにこれ?」ギュッ


P「……!」ピピッ



↓+2 響の考えていることは?





響(にぃにに会いたい)


P「……うん?」

響「ん?」


響(にぃにに会いたいよ。もうずっと会ってない。さびしい)


P「……!!」

響「え、なんだその顔? なにを驚いてるんだ?」

P「響……寂しいのか?」

響「え?」

P「実家の家族に会いたいのか? いや、そうだよな。響はまだ高校生……寂しいに決まってるよな」

響「い、いきなりなに言ってるの、プロデューサー? べつに自分は寂しくなんか……」


響(にぃにに会いたい。会えなかったらさびしくて死んじゃう)


P「死ぬな響ぃぃぃ! 次のロケが終わったら実家に帰らせてやるから!!」

響「ええっ!? いや、べつにそこまで帰りたくはないぞ!?」

P「いいんだ、わかってる……わかってるから帰れ、響……!!」



↓+2 さらに響が考えていることは?





響(貴音に会いたいなぁ)


P「貴音か!? 貴音に会えば寂しくないのか!?」

響「さ、さっきからなに言ってるんさー!? だから自分、べつに寂しくなんか……」///


響(貴音どこ? 会いたいぞ貴音)


P「もしもし貴音か!? 今どこにいる!? ……なにぃ、ラーメン二十郎!? バカヤロー、早く戻って来ーい!!」

響「戻ってこさせなくていいから!! なに!? なんなの今日のプロデューサー!?」

P「替え玉注文したばっかりだと!? いいから戻って来い! 響が寂しくて死んじゃうだろうがっ!!」

響「死なないから! 貴音、ゆっくりご飯食べていいからな!? ほらもう電話切って!!」ピッ

P「はぁ、はぁ……」

響「も、もう……自分が着いたんだから、早くロケに出発しようよ! 春香も美希も待ってるぞ!」

P「そうか、そうだな……でも本当に大丈夫か響? 貴音も連れて行くか?」

響「泊まりのロケに!? 貴音にもスケジュールがあるんだよ!?」


すみません、花粉がひどいので寝させていただきます。
ここまで見ていただきありがとうございました。


どちらが良いかを多数決させてください。

1、このまま3人を連れて温泉ロケへ(もっと掘り下げる)
2、同じくらいのノリで他のアイドルと一通り絡む




響「もう、ほらプロデューサー、行くよ!」

P「あ、ああ……響、ほんとに寂しくはないのか? 俺がついてなくて大丈夫か?」

響「大丈夫だってばー! プロデューサーは自分をなんだと思ってるんだ!? 寂しくて死ぬって、兎じゃないんだぞ! ……いや兎も死なないけど!」

P「う、うぅむ……まぁ今度実家に帰ってゆっくりするといい」

響「……プロデューサーがそんなに帰れ帰れって言うんなら、帰ってやるぞ! ふんっ!!」プイッ


P(よしよし、これで響が寂しさのあまり死ぬようなことはないだろう)


P「おーい、春香、美希。響が来たからそろそろ出発する準備してくれ」

春香「え、まだお茶が……」

美希「あふぅ……いま寝たばっかりなのに」

P「ほら早く早く。けっこう時間がギリなんだ」





P(こうして俺は3人をテレビ局まで連れて行き、スタッフの皆さんに任せてきた)


P(春香には特にハメを外さないように言い含めて、俺以外の男には指一本触れるなと厳命しておいた。なぜか顔が真っ赤になっていた)

P(美希には途中でおにぎりを買ってやって、俺の匂いがうつったらマズイので春香経由で渡しておいた。なぜか複雑な顔をしていた)

P(響には寂しくなったらいつでも実家や貴音に電話して、我慢したりしないように言っておいた。なぜか頬を膨らませて睨まれてしまった)





 ガチャッ 


P「ただいま戻りましたー」

小鳥「あらプロデューサーさん、お帰りなさい」

P「え、ええ」

小鳥「機械の具合はどうですか?」

P「……この機械、壊れてませんよね?」

小鳥「そんなはずはありませんけど……もしかして悪口でも言われちゃいましたか?」

P「まぁ、そんな感じです」

小鳥「相手は年頃の女の子ですから、どんなことを考えていたとしても真摯に受け止めないといけませんよ?」

P「……はい」



小鳥「ところでそっちのお部屋で、プロデューサーさんを待ってる子がいますよ? 行ってあげてください」

P「え? はぁ、そうですか……じゃあ」スタスタ


 ガチャッ



↓+2 そこで待っていた765プロアイドルは?






亜美「あ、兄ちゃん! おはおは→」

P「お、亜美か。おはよう。どうかしたのか?」

亜美「これから亜美、お仕事っしょ? でも早く着きすぎちゃったから遊んでよ兄ちゃん!」

P「んー、俺も仕事があるんだが……あっ」ゴソゴソ

亜美「ん? なにそれ、たまごっち?」

P「いや、これはそういうのじゃなくって……音無さんに返すの忘れてたな」

亜美「とりゃ、隙あり!」パシッ

P「あっ、ちょっ……!?」ピピッ



↓+2 亜美が考えていることは?





亜美(兄ちゃん相変わらず目がいやらしいなぁ)


P「ぬぁ!?」

亜美「へ?」


亜美(兄ちゃんみたいなのを、“ろりこん”っていうんだよね)


P「そんなことはない! そんなことはないぞ!?」

亜美「え、なに? なにが?」


P(俺は亜美にそんなことを思われていたのか!? いや、美希にもさっき似たようなことを言われてたな)

P(そんなつもりはなかったが、しかし実際はみんなからするとそんな男に見えていたのか……!!)


P「亜美……言っておくが、俺は年上が好きだ。全然まったく微塵も毛ほども、年下の女の子なんかに興味はないッ!! 断言する!!」

亜美「え、あ、そう……」



↓+2 さらに亜美が考えていることは?





亜美(でも今だって見てるじゃん)


P「見てない! 俺は亜美のことなんか見てないぞ!?」

亜美「に、兄ちゃん……?」


亜美(そんなに見られたらまたムラムラしてきちゃうYO!)


P「え……?」


亜美(あとでトイレでしよっと)


P「亜美ぃぃぃいいい!?」

亜美「!?」ビクッ

P「な、なにを言ってるんだ亜美! お前はそんな子じゃないだろう!? 純粋で可愛いみんなの亜美だろう!?」

亜美「ちょ、なに言ってんの兄ちゃん!?」///

P「事務所でいかがわしいことはするんじゃありません! やるならせめて自宅とかでしなさい!」

亜美「ちょっ!? に、兄ちゃん!? なに言ってんのホントに!?」///





亜美「に、に、兄ちゃんのセクハラ大魔神っ! 律っちゃんに言いつけてやるーっ!!」///

P「セクハラだと? バッキャロー、俺は年上好きだー!!」

亜美「もう兄ちゃんなんて知んないもんね! そんなに年上好きならピヨちゃんにでもセクハラしてなよ!」ダッ

P「あ、こら待て亜美! まだ話は……!」


P(行ってしまった……)

P(くっ、俺はそんなにいやらしい目つきをしていたのか……! 今後は視線に気をつけなければ)


 ガチャッ


P「!」



↓+2 続いて現れた765プロアイドルは?





雪歩「あのぅ、プロデューサー……」




P「やぁおはよう雪歩! どうかしたのかい?」




雪歩「え……あ、おはようございます。あの、なんだか遠くありませんか?」




P「そ、そんなことはないんじゃないかっ? これくらいが男女間の適切な距離さ!」




雪歩「は、はぁ……?」




P(もし雪歩も俺をいやらしい目つきをしたイカ臭いロリコン野郎だと思っているのなら、絶対に近づいてはならない……!)

P(現在俺は部屋の隅っこ、対して雪歩は対角線上の反対側―――部屋の入り口だ)

P(そして俺は雪歩の方角から70度以上視線を逸らすことで、雪歩へのいやらしい視線をカット! 完璧だ!!)

P(女子はゴーゴンかなにかだと考えよう。……見たら死ぬ、見たら死ぬ)





雪歩「あの、亜美ちゃんが顔を真っ赤にして飛び出してきたので、なにかあったのかと……」




P「いや、なんにもないよ? ちょっと不幸な行き違いがあったというだけで」




雪歩「はぁ……あの、どうしてこっちを向いてくれないんですか?」




P「え、なにが? ちょっとなに言ってるかわかんない」




雪歩「ええっ……!? ……あれ、これってなんですか? たまごっちみたいな……」スッ




P「あ、それに触っちゃ……!!」ピピッ



↓+2 雪歩の考えていることは?





雪歩(今年は何人片付けることになるのかな)


P「えっ」


雪歩(世の中、考えが足らない人が多すぎると思うなぁ。大人しくしてれば長生きできるのに)


P「!?」




雪歩「プロデューサー?」




P「は、はいっ!? なんでしょうか雪歩様!?」




雪歩「ええっ!? ど、どうしたんですか、急に……? 様ってなんですか?」




P「い、いえ……雪歩様には常々お世話になっておりますので、その敬意を示さねばと……」ガタガタ




雪歩「どういうことですか!? お世話になってるのは私の方で……」スタスタ



P(ちょ、なんで近づいてくるんだ!? 殺る気か!? 殺る気なのか!?)



↓+2 さらに雪歩が考えていることは?





雪歩(こいつにはまだ利用価値がある)


P「ッ!!??」ビクッ

雪歩「その……いつも私、迷惑かけちゃってますけど……でもプロデューサーのおかげで、毎日頑張れてます!」///


雪歩(利用できるうちは、生かしておいてあげます……)


P「!!!???」ビックゥ!!

雪歩「プロデューサーのおかげで、男の人が苦手なのも、ちょっとずつ克服できて……い、今では、こうして触ることも……!」チョイ

P「あ、当たり前じゃないか雪歩! 俺はお前のためならどんなことだってしてやる覚悟なのだからな!!」ガシッ

雪歩「え……」/// ドキッ

P「そう、雪歩が必要としてくれるのなら、俺はいつどんな場所にでも飛んでいって、雪歩の助けになる! いや、ならせてくれ!!」

雪歩「あ、う……プロデューサー……」///

P「これから次々と困難が立ちはだかり、悩みは尽きないだろう。しかしずっと俺が雪歩の隣で、一緒に立ち向かってやる! 約束だ!!」

雪歩「あぅ……ありがとうございます……」///





雪歩「あ、あ、あの、私、お茶を淹れてきますぅ……!」/// トテテ

P「いや、それくらい俺がやるぞ!? いえ、やりますよ!?」

雪歩「いいんです、私がやりたい思ってやることですから……えへへ」///

P「そ、そうか……それじゃあ、お願いします」

雪歩「はいっ!」ニコッ



P(こ、これでどうにか、俺の命は助かったのだろうか……?)ガタガタ

P(ゆ、雪歩があんなにも恐ろしいことを考えていただなんて……! というか『今年は』って、今までも何人か消されて……!?)ゾクッ

P(いや、余計な事を考えるのはやめよう……それが長生きの秘訣だ)


 ガチャッ


P「!!」



↓+2 続いて現れたアイドルは?





千早「プロデューサー、すみません。遅くなりました」

P「いやいや、遅くはないよ。時間にはまだ余裕がある」

千早「そうですか。今日はバラエティの収録なんですよね?」

P「ああ。しかしまぁ、亜美がいるから気負わなくて大丈夫だよ」

千早「亜美……さっきそこで見ましたけど、とても機嫌が悪そうでした」

P「そうなのか? いったいどうしたんだろうな?」キョトン


P(まったくもって心当たりがない)


千早「あら? これポケットピカチュウですか?」スッ

P「懐かしいな!?」ピピッ


↓+2 千早が考えていることは?





千早(今日もプロデューサー、体臭キツいですね)


P「……」ササッ


千早「? どうしたんですか、プロデューサー?」


P「え、なにが?」


千早「どうして今、露骨に後ずさったんですか?」


P「……いや、後ずさってなんかないよ? むしろ俺以外の地球上のすべてが前方に移動した可能性が高いな!」


千早「なにを言っているのかわかりませんが……」スタスタ



千早(やっぱり臭いですね。一度人体を通した食べ物みたいな臭いがします)



P「……」ジリジリ


千早「……どうして私から遠ざかるんですか」


P「え、遠ざかってなんかないよ? この偉大なる宇宙という大きなスケールで物事を観測するのならば、俺と千早の距離はゼロにも等しいな!」


千早「…………。プロデューサー、なにか隠してますか?」



↓+2 さらに千早が考えていることは?





千早(二人でいるとやばいです……すーはーすーはー)


P「うん?」

千早「どうしました?」スタスタ


千早(ほんと臭くてたまりません……くんかくんか)


P「ち、千早……? なんで近づいてくるんだ?」ジリジリ

千早「何故って、プロデューサーが逃げるからです」スタスタ


千早(……またあとでプロデューサーの私物を取ってこないと)


P「!?」

千早「やっと止まりましたね。追いつめましたよ。さぁ、白状してください。何を隠してるんですか?」


千早(ああっ、この臭いやばい。ずっと嗅いでたいです……はすはす)


P「千早ぁぁあああ!?」

千早「!?」ビクッ





千早「ど、どうしたんですか?」

P「は、はやく収録に行くぞ! さぁ行くぞ! 今行くぞ!!」

千早「は、はぁ……わかりました」

P「あと千早はあんまり俺に近づかないように!」

千早「えっ……どうしてですか?」

P「俺の悪い臭いがうつるからだ! 今後半径3メートル以内に近づかないように!!」

千早「そ、そんな……!? それに匂いなんて、べつに……」


P(くっ、千早にこんな変態性が秘められていようとは……!)

P(もしかして俺の私物を嗅がれたりとかしてたのか? マジで!?)

P(くっ、しかしそんなに体臭がひどいと言うことなら、今後はみんなとの距離感とか気をつけなければ……)

P(っていうか今日仕事終わったら即、病院行こう。皮膚科でいいのかな?)





P「よし、それじゃあ車でスタジオまで送って行くからな。……あっ、雪歩、どうぞ」ガチャッ

雪歩「あ、ありがとうございますぅ……!」

P「いえいえそんな、当然のことだよ」

亜美「兄ちゃん、ど→してさっきからゆきぴょんにだけ親切なの!? 年下には興味ないって言ってたじゃんYO!」

P「バカヤロー! 俺が雪歩にそんな下賤な感情で付き従ってるわけないだろ!! これは純粋なる忠誠心だ!!」

千早「あの、プロデューサー……」

P「!!」ササッ

千早「あっ……」

P「大丈夫だ、さっき社内用ファブリーズを設置したからな。安心して乗ってくれ」

千早「で、ですからそんな、匂いなんて……」


P(いろいろあったが、とりあえず3人を無事にスタジオまで送り届けることができた)


P(亜美は終始むっすりしていてご機嫌ななめだった。きっとまだ俺の視線がいやらしいように感じるんだろう。精進せねば)

P(雪歩は頬を赤らめながら、ちらちらと俺へ視線を向けてきていた。きっと俺を監視して、利用価値があるかを吟味しているに違いない……)

P(千早はなにやら怪訝そうな顔で俺を見つめていた。申し訳ないが体臭の件は、しばらく距離を取らなければなるまい)


休憩です。




P「……ただいま戻りました」

小鳥「おかえりなさい、プロデューサーさん。浮かない顔ですけど、もしかして……」

P「ええ、なんだか衝撃的な事実が発覚してばかりです……」

小鳥「衝撃的な事実?」

P「とりあえず今日にでも病院へ行って、改善してこようと思います」

小鳥「そ、そうですか。それじゃあタイムリミットは今日の終業までですね」

P「え?」

小鳥「いえいえ、こっちの話です」ニコッ



小鳥「それより、またあっちのお部屋でプロデューサーさんを待ってる子がいますよ?」

P「え、そうですか?」スタスタ


 ガチャッ



↓+2 そこにいた765プロアイドルは?





P「お、真か。おはよう」

真「おはようございます、プロデューサー!」

P「今日もかっこいいな、真」

真「それは褒めているようであって、その実まったく褒めていませんからね!!」

P「今日もかわいいよ、真」

真「なんだかナンパ男みたいです!」

P「いつもすまないねぇ、真」

真「病気がちのおじいちゃんですか!?」

P「恋の病かもしれないな」

真「変な病という説が濃厚です」


P(ふむ、真はいつも通りのように見える。そもそも裏表というものからは程遠い真のことだ、彼女を信じたいという気持ちは決して無いではないが)

P(しかしながら俺はここまでの下りで自信を喪失しつつある。いやむしろ負の自信を持ちつつあるところまでいってるかも)

P(……よし、もうこうなったらみんなが俺に抱えている不満をすべて聞いておこう!)

P(ここで聞かなかったら、後日それはそれで後悔することになる気がするしな)


P「へい真、パース」ポイッ

真「なんですか、これ? デジヴァイス?」パシッ

P「お前の悲しい少女時代を明らかにしないでくれ」



↓+2 真が考えていることは?





真(ぬわああああん疲れたもおおおおおおおおおん)


P「!?」

真「どうかしましたか?」

P「い、いや……真、疲れてるのか?」

真「そんなことないですよ? 元気百倍です!」


真(やめたくなりますよ~アイドルぅ……)


P「そんなに疲れてるのか!? 今日は休むか!?」

真「ええっ!? ひゃ、百倍じゃ足らないって言うんですか……ふふ、なかなか言ってくれますね」

P「ほ、ほんとに無理はするなよ? 真はうちの大事なアイドルなんだから……」

真「では元気百億倍だって事を見せてあげます! 見ててくださいね、シライ2!!」


真(見とけよ見とけよ~)


真「とぅ!!」ヒュバッ、ダンッ

P「おおっ!」

真「ねっ、元気でしょ?」ニッ



↓+2 さらに真が考えていることは?





真(プロデューサーのケツ良い形してるな……)


P「―――ッ!!?」ゾクッ

真「ボクは元気が取り柄ですからね。そうそう疲れることなんてありませんよ」スタスタ

P「っ」ササッ

真「? どうしたんですか、プロデューサー? どうしてそんな部屋の隅っこで小動物みたいに震えてるんですか?」テクテク

P「待て真、それ以上こっちに来るんじゃない……」

真「近づくな? どうしてですか? ボクとプロデューサーの仲ですよ?」


真(よし、ちょっとひん剥いて、裸の突き合いをするか……)


P「待て待て待て! ほんとにストップ!」

真「もう、どうしたっていうんですか」



P「真……お前、女の子だよな?」


真「………………」ブチッ



真「プロデューサー」

P「は、はい」

真「これからボクの下着姿を見せてあげます」シュルッ

P「……は?」

真「代わりに、ボクが女の子だということが分かったら、一発殴らせてください」パサッ





P「………………」ピクピク


真「次に同じような冗談を言ったら……今度は手加減じゃなくて、ステゴロ・ザウラーに放った一撃をかましますからね」

P「ず、ずびばぜんでじだ……」

真「ふーんだっ! それではボクは女の子らしく、あっちでファッション誌でも読んでますからねっ!」スタスタ



P(こ、これ内臓爆発してないよな……? あれ、俺ちゃんと生きてるか?)

P(まぁさっきのは俺が悪かった。でも妙なこと考えてる真も真だと思うが……)

P(……なんにせよ、眼福ではあったか)


P「うぐぐっ……」ヨロッ


 ガチャッ


P「!」



↓+2 続いて現れた765プロアイドルは?





伊織「……あんた、いったいなにしたのよ? なんか道に立てられたサンドバッグに軽トラがぶつかったような音が聞こえたけど?」

P「衝撃の大きさとしては、まぁ似たようなものだったかもな……」

伊織「どうせ真を怒らせるようなことしたんでしょ、アンタのことだから」

P「まぁ、そうなんだが」

伊織「まったく、ほんとアンタって変態ね! このder変態!!」

P「あ、いつもありがとうございます」ペコッ

伊織「な、なんで罵られといて、当たり前みたいな真顔でお礼を言うのよ……きもすぎるわ」ヒクッ

P「いや、だって、ご褒美をもらったらお礼を言わなきゃ。常識だろ?」

伊織「こいつ……」


P(なぜだろう、伊織を引かせてしまった。感謝の誠意が足りなかったのだろうか?)


伊織「……あら、これなんだっけ? たしか昔のオモチャだったかしら?」ヒョイッ

P「あ、それは……」ピピッ



↓+2 伊織の考えていることは?





伊織(引き抜きの話どうしようかしら。正直かなり条件いいのよね)


P「……えっ」

伊織「なに? どうかした?」


伊織(こんなしょぼくれた事務所と、こんな変態プロデューサーなんかより、あっちでアイドルやった方が未来あるかも)


P「いぃぃい伊織ぃぃいいい!!!!」ガバッ

伊織「きゃあっ!? な、なに!?」///

P「765プロを出ていくつもりなのか!? そうなのか!?」

伊織「は、はぁ? そんなわけ……」

P「出ていかないでくれ! 見捨てないでくれ!! 俺たちには伊織が必要なんだ!! 伊織がいなかったら生きていけない!!」

伊織「ちょ、ちょっと、なに言って……」///

P「お、俺か……? 俺が気にくわないのか? だったらもう、本当に苦渋の決断ではあるが……くっ……俺が消えることも吝かではッ……!!」

伊織「……」



↓+2 さらに伊織の考えていることは?





伊織(やよいも一緒につれてこ)



P「 」



伊織「もう、なに突然変なこと言いだしてるのよ……またいつもの発作? まったく、救いようのない変態プロデューサーねっ!」

P「 」

伊織「……でもね、一応こんな小さな事務所でも、私はそれなりに楽しくやってるのよ? きっと、他のみんなもね」

P「 」

伊織「それに……アンタみたいなのでも、この事務所には必要っていうか……その……」

P「 」

伊織「それに……た、たまにはアンタにも感謝したりとか、しないでもないんだからっ!」///

P「 」

伊織「だから馬鹿なこと言ってないで、アンタはアンタの仕事をしなさい! ……みんなをトップアイドルに、してくれるんでしょ?」

P「 」

伊織「……プロデューサー? ちょっと、どうしたのよ? ねぇってば!」ユサユサ





P「ハッ!?」


P(あ、あまりの衝撃に、立ったまま気絶していたみたいだ)

P(伊織は……くそ、もういないか)

P(時間はそう経ってないみたいだな)


P「…………」


P(まさか、伊織に引き抜きの話が来ているとはな)

P(本当に行ってしまうんだろうか。なにかの間違いであってほしいが……)

P(たしかに俺、ちょっと伊織相手に飛ばしすぎてたかもしれない。変態と言われても仕方がないか)

P(今後、伊織の気に障らないようにしなくては……それから社長にもアイドルの待遇を改めてもらって……)

P(……退職願も書いておくか)


 ガチャッ


P「!」



↓+2 続いて現れた765プロアイドルは?


休憩です。




真美「あ、兄ちゃん起きてる!」

P「真美か……」

真美「いおりんから聞いたよ? なんか立ったまま死んでたんだってね?」

P「ちょっと世紀末覇王ごっこがしたくなってな」グッ

真美「それなら真美も誘ってくれたらよかったのに→。……【ラオ】 君が空を握ることはない」ビシッ

P「それはちょっと違うなー」

真美「そういえばさっき亜美から『兄ちゃんがセクハラ大魔神になった。気をつけろ』みたいなメールが来たんだけど」

P「まったくもって身に覚えがないな。イタズラじゃないか?」キョトン

真美「んー、そっかー」


P(まったく亜美のやつ、根も葉もないことを吹き込みおって)


真美「あれ、なにこれ? たまごっち?」ヒョイ

P「あ、それは……」ピピッ



↓+2 真美が考えていることは?





真美(今日は生理がひどいなあ)


P「んぐっ!?」

真美「ほへ?」


真美(あ、やばっ。ナプキン切れかけてるの忘れてた。足りるかな? 漏れたらどうしよう)


P(ななななんだと!? くっ、ここにきて女子特有のネタをぶっ込んでくるとは真美め、なかなかやるじゃないか)

P(ちょうど俺は今日、たまたま中学生用のナプキンを持ってきてはいるが、しかしながらそれを真美に手渡すことはセクハラと取られかねない行為だ)

P(それによって俺のセクハラ大魔神などという火も煙も上がっていないような事実無根のあだ名が定着しかねない)

P(……ここは我慢して、まったく関係のない当たり障りのない話題を振ることで乗り切ることとしようじゃないか)


P「なぁ真美、腹痛くないか?」

真美「セクハラ大魔神だーっ!?」

P「しまった、これも罠か!」


P(なんという策士! この俺がセクハラを誘導されるとは、なんというやり手だ……恐ろしい子!)


真美「もぉ→、兄ちゃんってはホント筋金入りの変態さんなんだから。あははっ!」



↓+2 さらに真美の考えていることは?





真美(セクハラに気を付けるのは兄ちゃんっしょー。兄ちゃんはむしろみんなのセクハラたいちょーなのに )


P「……へ?」

真美「どしたの?」

P「いや……」


真美(兄ちゃん鈍いし、自分がみんなにやらしー目で見られてることに気づいてないっぽいしなー)


P「な、なんだと……!?」


P(俺がセクハラをされていた? いやらしい目で見られていた?)

P(いやいや、そんな馬鹿な。たしかにさっき真は俺のケツを狙ってきていたが、しかしそれ以外のみんなは……)

P(あ、春香は公園で……それに亜美もトイレで……千早も妙な性癖を……)

P(あれ、意外とマジなのかこれ!? 俺って気が付かないうちにセクハラされていたのか!?)


P「くっ……そんな……セクハラしていると思ったら、その実逆にセクハラをされていた……だと……!?」ガクッ

真美「兄ちゃん、ついに本音がポロってるよ。セクハラしてるって自白しちゃってるよ」

P「なんてことだ、とんだピエロじゃないか。くそぅ、一生の不覚だ」

真美「あー、兄ちゃんまた壊れちゃったかぁ。やれやれ」





P「……ともあれ、そろそろ仕事の時間だな。移動するか」

真美「ん、リョーカイ!」ビシッ

P「たしか撮影だったな。近場だけど送って行くよ」

真美「わーい、やった→! 兄ちゃん太っ腹! ビールっ腹!」

P「失敬な、腹筋バキバキに割れてるぞ。いやむしろバラバラに割れてるぞ」

真美「さっきまこちんに殴られたからバラバラになっちゃったの?」

P「うん」


P(ともあれ俺は、真、伊織、そして真美の三人を撮影のためにプールへと送って行った)

P(もしかしたら俺はそう長くこの事務所にいられないことになるかもしれないしな。そう思えば送迎の時間でさえかけがえのないものだ)


P(真は頬を膨らませてジトッと俺を睨んでいたが、平謝りの末に機嫌を直してくれたみたいだった。冗談混じりでなく褒めてやったのが功を奏したのかもしれない)

P(伊織はなんだかしきりに俺のことを気遣うような言葉をかけてくれていたが……それはもうすぐ別れる俺への餞別みたいなものなんだろう)

P(亜美はなんというかいつも通りで、それがなんだか今の俺にはありがたかった。ただ伊織の前でセクハラ大魔神呼ばわりはやめてください)


誤字。真美でした。というわけで休憩です。




 ガチャッ


P「…………」

小鳥「プロデューサーさん?」

P「あ、音無さん……ただいま戻りました」

小鳥「おかえりなさい。なんだか顔色が悪いような……?」

P「いえいえ、大丈夫です。全然元気ですよ!」

小鳥「ふふっ、そうですか。ではそっちの部屋で待ってる子がいますから……」

P「ん、またですか……わかりました!」スタスタ


 ガチャッ



↓+2 そこに待っていた765プロアイドルは?





あずさ「あら、プロデューサーさん。おはようございます~」

P「おはようございます、あずささん」

あずさ「ん~……」ジー

P「あの、なにか?」

あずさ「いえいえ、ただちょっと、亜美ちゃんからおかしなメールが届いたので」

P「俺はセクハラ大魔神じゃありません!!」クワッ

あずさ「いえ、プロデューサーさんは年上好きなので気をつけろ、というメールだったのですが……セクハラ大魔神?」

P「しまった、墓穴かッ!!」


P(だがよくよく考えてみるとあずささんはべつに年上でも何でもない)

P(まぁしかしながら、彼女の21歳らしからぬそのほとばしる母性に、なにがしかの感銘を受けないでもないわけであるが)


あずさ「ところで、これって新しいたまごっちですか?」スッ

P「あ、いやそれは……」ピピッ



↓+2 あずさが考えていることは?





あずさ(あらあら、今日も私の胸を見てるわね。はあ、童貞中学生みたいでかわいい)


P「ぬぁっ!?」

あずさ「ぬあ?」キョトン


あずさ(きっと帰ったらこの胸を想像しながら精一杯おちんちんしごくのね。ふふふ、想像するだけで興奮しちゃう)


P(こ、これが真美の言う、俺がセクハラの対象になっているというアレか!? いやらしい目で見られてるというアレなのか!?)

P(っていうか俺が童貞と推定される到底肯定できない想定! イェァー♪)


P「あずささん……俺はたしかにあずささんに、いやさ他のアイドル達にも多様な魅力を感じています。それはもう、男として当然の節理ですから」

あずさ「はぁ」

P「しかしながら、その邪な感情を直接的にしろ間接的にしろ婉曲的にしろ、アイドルのみんなで発散することはありえません!!」

あずさ「……」

P「あ、あと、どどど童貞ちゃうわ!」



↓+2 さらにあずさが考えていることは?





あずさ(でも私って小学生の恋人がいるのよねー、イケナイけど帰ったら今日も朝まで頑張っちゃお♪)


P「な、なんだってぇー!!?」

あずさ「プロデューサーさん?」

P「いけません、それは本当にいけませんよあずささん! 都条令にロックンロールしたらダメです!!」

あずさ「あ、あの……なにがなにやら」

P「あずささんには、もっとこう……ふさわしい男がいると思います! 逆・光源氏計画なのかもしれませんが、もっと健全に恋をすべきかと!!」

あずさ「恋……ですか? えっと、気になる人なら、いないでもないですが……」///


あずさ(最近やっと精通した、私のダーリンが♪)


P「今思い浮かべてる男だけはだめですッ!!」

あずさ「ええっ? だ、ダメなんですか……?」

P「ええダメです、もっとふさわしい男がいます!!」

あずさ「う~ん……とっても素敵な人だと、思うんですけど……」





あずさ「ちなみにプロデューサーさんは、年上好きということですけど……」

P「ああいえ、あれは亜美がロリコンだなんだと言ってきたので、それで売り言葉に買い言葉で言ったってだけです」

あずさ「あらあら、そういうことだったんですね。それでは、年齢にこだわりはないんですか?」

P「ええ、まぁ。歳の差とかも気にしませんし……」

あずさ「うふふ、そうでしたか♪」

P「あっ、でも小学生とかはどうかと思いますよ、小学生とかは! それは大問題です!!」

あずさ「そうですね~。すみません、ちょっとお化粧を直してきますね」スタスタ

P「あ、はい……」


P(まさかあずささんが小学生と付き合っているだなんて……驚愕の事実だ)

P(アイドルとして以前に人としてやばいからやめさせたいが、どうしたものか……)

P(というかそれを言うなら、他にもやばい子はいっぱい……)


 ガチャッ


P「!」



↓+2 続いて現れた765プロアイドルは?





やよい「あっ、プロデューサー! おはようございまーっす!」ガルーン

P「おはよう、やよい」

やよい「こっちのお部屋にいたんですね、気が付きませんでした!」

P「そうか、それはすまなかったな。やよいが事務所に来ていたのなら、それは真っ先にあいさつをすべく出迎えるべきだったよ」

やよい「ええっ、そんなのだいちょうぶですよ!?」

P「いやいや、他ならぬやよいのことだ。この事務所のお姫様にして、アイドルの中のアイドルであるやよいのことだ、それくらい当然さ」

やよい「ヴぇえっ!? そ、そんなことないかなーって……」///


P(……伊織はやよいをとても大切に思っている。それこそ、事務所をやめるのであればやよいを連れて行きたがるほどには)

P(逆に言えば、やよいがこの事務所をとても大切に思っていて、さらに伊織を引き留めるようなことがあれば、伊織も考えを改めるかもしれない)

P(今、この事務所の存亡はやよいにかかっていると言っても過言ではないだろう)


やよい「? これ、なんですか?」ヒョイッ

P「!」



↓+2 やよいが考えていることは?





やよい(だりぃ)


P「!?」

やよい「あ、これ知ってるかも! いなごっち、でしたっけ?」

P「いや、そんな女子受けしなさそうなものをバンダイは開発しません」

やよい「あなごっち?」

P「そんなキャラクターボイスが容易に想像できるようなものも開発しぬぁい、ぶるぁ」


やよい(ちょーだりぃ。やべぇ)


P「……やよいちゃん? もしかして、だるかったりするか? 疲れてたり?」

やよい「え? そんなことありませんよ?」

P「無理しなくていいぞ? だるかったらすぐに言ってくれ? それから事務所に不満があったりしても言ってくれ、即座に対応して改善するからな」

やよい「は、はぁ……でも、不満なんてぜんぜんありません! みんながいるだけで、元気バクハツです!! うっうー!」



↓+2 さらにやよいが考えていることは?


今日はここまでです。ありがとうございました。




やよい(うわ! 今日もやし買い足さないといけないじゃん、マジだりぃ)


P「!!」


P(そうだ、やよいは倹約家だからお金に弱い!)

P(こないだやよいにほっぺにちゅーしてくれとお願いしながら500円ちらつかせたら、すっごい悩んでたからな)

P(ならば世に満ちたる闇の魔力『マネェ』の御力によって、やよいをこの聖域に留めさせ―――)


P「しまったぁ!!」ハッ

やよい「う?」


P(それを言うなら伊織こそ、金にものを言わせることができるじゃないか!!)

P(だ、だめだ……金、友情、信頼、モラル……俺が伊織に勝てる要素が一つだって見当たらない!! このままではやよいまで引き抜かれてしまう!!)


P「や、やよいぃ!!」

やよい「は、はい!」

P「やよいはこの事務所を出ていったりとかしないよなっ!? 俺を捨てたりしないよな!?」

やよい「ええっ!? ……プロデューサー、なにかあったんですか?」


やよい(アイドルとかちょーだりぃ。あとプロデューサーと喋んのもハイパーだりぃ)


P「ハイパーだりぃ!?」





P「そ、そんな……やよいまで……!」ガクッ

やよい「プロデューサー!?」

P「……ごめん、ごめんなやよい……俺がふがいないばっかりに……俺がアイドルの楽しさを教えてやらなければならなかったのに……!!」グスッ

やよい「わ、私アイドル楽しいですよ!? プロデューサー、泣かないでください!?」ギュッ

P「うぅぅぅ~……!! やよいぃぃ!! 捨てないでくれぇぇ……!!」グスグス

やよい「だいちょうぶ、だいちょうぶですから……私はずっとプロデューサーといっしょですから」ナデナデ


P(その後、俺はやよいの腕の中で泣き続けた。役得だった)

P(765プロの終わりを予感させる絶望的な状況の中、俺の嗚咽と、やよいの穏やかな声だけが室内に響きわたる)


P(やがて俺が落ち着いた頃、思わずもらい泣きしてしまっていたらしいやよいが、静かに部屋を後にした)

P(これから765プロは、どうなるのだろうか―――)


 ガチャッ


P「……!」





貴音「あなた様、おはようございます」ペコッ

P「たァかァねェェェええええええええええええええええ!!!」クワッ

貴音「なんと!?」ビクッ

P「お前コラァ! 響が寂しくて死にそうだって電話してから何時間経ってると思ってんだ! 響を殺す気か!?」

貴音「あ、あれはじょぉくであると、響が……」

P「それにしてもなんかこう……もうちょっとなんか……あるだろッ!! よりによってなんで一番最後に来るんだよ!? のん気かっ!!」

貴音「は、はぁ……申し訳ありませんでした」

P「まったく……! まったくだよまったく!」プンスカ


P(俺が事務所をやめるかどうかの瀬戸際だっていうのに、このらぁめん娘は! 今度目の前でカップラーメン食ってやろうか!)


貴音「むっ……なにやらこの機械から面妖な気配が」スッ

P「あっ」ピピッ



↓+2 貴音の考えていることは?





貴音(究極のラーメンを作るバラエティ番組出演をもくろむ)


P「え?」


貴音(もちろん作る方でなく食す方での出演をもくろむ)


P「貴音?」

貴音「はい?」

P「お前、まだラーメン食べ足りないのか?」

貴音「と、おっしゃいますと?」

P「……まぁ、なんというか。他の子たちに比べたら、一番素直かもな」

貴音「?」

P「いいよ、『究極ラーメン道場』の仕事、頑張って取ってきてあげよう」

貴音「な、なんと!?」

P「すぐにとはいかないだろうけど、貴音なら大丈夫だろう」

貴音「……!!」キラキラ

P「それと真から聞いたんだが、この辺に美味いラーメン屋の屋台が来てるらしいから、見つけたら奢ってやる」

貴音「それは真ですかあなた様!?」///

P「ああ。素直な良い子にはご褒美だ」



↓+2 さらに貴音の考えていることは?





貴音(あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様)


P「えっ、なに!? なにこれ!?」

貴音「あなた様?」


貴音(あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様)


P「ちょ、ちょっと貴音、落ちつけ! ラーメンの件、そんなに嬉しかったのか!?」

貴音「は、はい! それはもう! さすがはあなた様です!!」キラキラ


貴音(あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様)


P(いや、でもこれは……なんかヤバい感じが……!)


P「落ち着け貴音ーっ!!」ガシッ

貴音「わ、わかりました。少し、冷静になろうと思います」フー


貴音(あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様)


P「いや全然落ち着いてないぞ!?」

貴音「なんと!? 自分でも感情が抑えられていないのやもしれません……!」


貴音(あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様あなた様)


P(そ、そういうレベルの問題なんですかこれは!?)





P「と、とにかくまずは目の前の仕事に集中だ! 貴音も来てみんな揃ったことだし、仕事に向かうぞ!」

貴音「わかりました。本日の仕事はより一層の気合いが入りそうです」フンス

P「そうか、がんばれ!」

貴音「はい!」


??(プロデューサー殿、ちょっとこちらへ)


P「……うん?」

貴音「あなた様?」

P「いや、気のせいか……?」


??(気のせいじゃありません。早く貴音を連れて部屋から出てきてください)


P(こいつ直接脳内に……!?)





 ガチャッ


P「あれ、律子? 営業から戻ってたのか。ずいぶん早かったな」

律子「ええ。順調に話がまとまったので、早めに帰社することができました。そうしたら……」ギロッ


小鳥「ぴよっ!?」ビクッ


律子「小鳥さんが、このオモチャを使ってプロデューサー殿をからかっている場面に出くわしまして」

P「え?」

律子「このマイクで小鳥さんが喋ったことが……」スッ


律子(そのままプロデューサー殿のイヤホンから聞こえるということらしいです)


P「えええええっ!? じゃあまさか、今までのは全部……!!」

律子「そうです、小鳥さんが勝手に声をあてただけの、事実無根の心の声というわけです」





P「……すまないが律子、あずささんとやよい、それから貴音を次の仕事場まで連れて行ってくれるか。3人ともマイペースだから、迷ったら大変だ」

律子「プロデューサー殿は?」

P「…………音無さんに、話がある」

律子「わかりました。“しっかり”お話ししてくださいね」スタスタ

P「任せておけ」


小鳥「ぴよ……」




律子「では、ごゆっくり」


 ガチャッ バタン




P「………………」

小鳥「………………」






P「ちょっとwww勘弁してくださいよwwwww」


小鳥「ごwめwんwなwさwいwwwww」




P「ちょ、まじっすかwwwほんとにビビったじゃないですかwww」


小鳥「こないだのアレの仕返しですってwww」


P「やりすぎですよ!!www 俺そこまでやってないwwwwww」


小鳥「まぁプロデューサーさんなら大丈夫かなってwwwww」


P「ひwwどwwいwwwww」






P「あー、笑った笑った……腹筋攣るかと思った」ハァハァ

小鳥「1ヶ月分くらい笑ったかも……」ゼェゼェ

P「もぉー、なんだぁ、焦って損しましたよー。軽く死のうかと思いました」

小鳥「私も正直、途中からやりすぎかなーって思いました」

P「じゃあ完走しないでくださいよ!」

小鳥「いえいえ、中途半端なのは芸人として一番良くないですから」

P「俺たち芸人じゃないですから!!」ビシッ

小鳥「のヮの」





P「よっし、じゃあ仲直りの印に、今日宅飲みする人ー!!」バッ

小鳥「はいはいはいっ!! 昨日すっごいお酒手に入ったので、今日は私の家!」バッ

P「よし決まり! ってかその酒いっしょに飲みたかったからイタズラしたんでしょ!」

小鳥「バレましたか!」

P「よっしゃ、それじゃ全力で仕事片付けますか!!」シュババッ

小鳥「了解です!!」シュババッ






P(父さん、母さん)

P(なんだかんだで、今日も765プロは平和です)

P(後日アイドルの子たちにはちゃんとフォローしといたので、心配しないでください)

P(それと今度は趣向を変えて、音無さんと2人で協力して誰かをハメようと思っています)

P(俺は人生が楽しくて仕方ないので、どうか心配しないでください)




 劇終!!!!!



あっ! >>183 のあとにこれ入れるの忘れてました。脳内保管お願いします。




P「今までのは、全部イタズラだったんですね」

小鳥「……はい」

P「あれは心の声でもなんでもなくて、ただのアテレコだったと」

小鳥「……はい」

P「俺の体臭とか、みんなのドギツイ下ネタとか、雪歩のダークサイドとか、伊織の引き抜きとかも、全部デタラメだったと」

小鳥「……はい」


P「………………」

小鳥「………………」


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
後日談とかも一瞬考えましたが、完全に蛇足だと思ったので、この速度のまま墜落して終わりたいと思います。

読んでいただいてありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom