兄「肝試しやろーぜ!」妹「うん!」(24)

【グロ注意】

兄「動けないように妹をテーブルに縛ってと……」

妹「あうぅ」

兄「麻酔は最小限にしとかないとな。反応がないとつまらないし」

妹「お兄ちゃん、肝試しって外でやるんじゃないの?」

兄「あははは……妹、肝試しって言ったらお医者さんごっこのレベルアップ版なんだぞ?」

妹「お医者さんごっこの? ……ちょっとはずかしい///」

兄「それじゃあ、メス入れるぞー」

妹「え……ナイフ?」

兄「よっと」ツー……

妹「いぎっ!? ひっぎああああああっ!?」

兄「こら、暴れるな」

妹「おにいちゃ……いたい……いたいよ……」

兄「止血もしてるから大丈夫だって……よし、腹筋切開できた。広げるぞ」グイッ

妹「ぐぶっ!?」

兄「血で赤いけど、妹のお肉はえっちなピンク色だなあ……」

妹「そんなとこ……えっちじゃ……ない……」

兄「うん? ああ、えっちなのは……こっちか」ぷにっ

妹「……やん///」

兄「というのはおいといて、お腹をかき混ぜよう」ぐちゅん!

妹「うぐっへ……おえぁぁぁ……」

兄「へー、これが妹の肝臓かあ」

妹「けぶ……おにいちゃ……それ、かえして……」

兄「大丈夫だって。兄ちゃん特製の培養液に浸しておくから、ちゃんと元通りにできるから」

妹「……ほんと?」

兄「もちろん。さて、腸を引きずり出すぞー」ずるるるげちゅん

妹「ぎあっは……ああぁぁ……」

兄「うーん、小腸と大腸って、けっこうきっちり分かれてるんだな」

妹「ううぅ……観察してるぅ」

兄「あははは、妹、おまえ最近便秘気味だろ?」

妹「な……///」カアァ

兄「便秘の詰まってるものを、絞り出しておこう……ふふ、くさいなあ」ボトボト

妹「においかがないでよ」

兄「でもこれで、元に戻せばお腹はスッキリだぞ?」

妹「ほんとに、元に戻せるの?」

兄「心配すんなって。兄ちゃんがウソついたことあるか?」

妹「……おとといのプリン」

兄「……」

妹「……」ジトー

兄「ま、まあなんとかなるさ。な?」

妹「むー」

兄「消化器系は胃までひとつながりで取り出すからな」

妹「もう、どうにでもして」

兄「うんちのにおいかがれたくらいで、そんなに落ち込むなよ」

妹「そんなんじゃないよ……」

兄「おちこむなって、こちょこちょ」

妹「ひやっは! あはは!」

兄「腹筋に麻酔効いてるからな、笑おうにも笑えまい! それそれ」

妹「あははは! ひゃめ……やめてえ」

兄「兄ちゃんの言うこと聞くか?」コチョコチョ

妹「きく! きくから!」

兄「そうか……それじゃ、やめてやろう」

妹「はぁ……はぁ……もう、お兄ちゃん!」プンプン

兄「あははは、テーブルに固定されて、お腹開かれて、内臓取り出されながら怒る妹はかわいいな!」

妹「かわいいって……もう……///」

兄「スキあり!」ずるるん

妹「ひにゃああああっ!?」

兄「なになに? この胃袋にくっついてきてるのが胆嚢か」

妹「はぁ……あうぅ……」

兄「どうした?」

妹「お兄ちゃんがわたしの胃袋とったら、すごくお腹減った感じなの」

兄「なるほどな。まあ少しの辛抱だ」

妹「お兄ちゃん」

兄「なんだ?」

妹「……こういうコトして、楽しいの?」

兄「うーん、微妙!」

妹「えーそんなー……それならなんでこんなコトするの?」

兄「ヒマだから……かな?」

妹「この兄は……死んだら化けて出てやる」

兄「えっと、これが腎臓、膀胱に……生殖器♡」

妹「あんまり、いじらないでよ」

兄「妹の子宮は、プニプニしててかわいいな!」モミモミ

妹「やっは……そんなところ、やめ……」

兄「え? 感じちゃったりする?」

妹「お兄ちゃんがどんな幻想抱いてるかわからないけど、痛いだけだよ」

兄「そっか……じゃあ抜くぞ」

妹「実の妹の子宮を雑草みたいに言わないでよ」

兄「……よっと」すぽん

妹「ん……っは」ぴくん

兄「あとは呼吸器と心臓くらいかな?」

妹「それ止めたら、さすがに死んじゃうよね?」

兄「まあそうだろうな」

妹「おねがい、やめて」

兄「大丈夫! これを見ろ」

妹「……なにこれ?」

兄「超高性能人工心肺装置!」

妹「こんなモノをどこから?」

兄「近所の病院からパクってきた」

妹「返してきなさい!」

兄「あれ? そんなこと言っていいの?」

妹「え?」

兄「取り出したおまえの子宮と膣に……兄ちゃんのあふれんばかりの性欲をぶつけるぞ!」

妹「やめて! お嫁に行けなくなる!」

兄「それなら言うこと聞きなさい」

妹「ううぅ……はい」

兄「そしたら、首元に人工心肺のバイパスつなげて……痛くないか?」

妹「うん。これって太い点滴みたいな?」

兄「まあそんなところ」

妹「なんか、頭がスッキリする」

兄「人工心肺通した血は、含まれてる酸素が多いからな」

妹「えへへぇ……なんか、おとーさんのお酒のんだときみたい……」

兄「あーあ、酸素酔いおこしてら。まあこのまま……」ゴリン

妹「んっえ? なんか静かになった?」

兄「うん。ほら、妹の心臓……生まれたときから一緒の音が離れたんだよ」

妹「あははぁ……そっかー……静かになるわけだー」

兄「これも特殊培養液に入れて……うん。切り離されても血液を送り続けてけなげだね。さすが妹の心臓だ」ナデナデ

妹「お兄ちゃん……あへへぇ……」

兄「さて、太い血管の止血も終わったし、呼吸器を取りますか!」

妹「おー!」

兄「……と、その前に」カポッ

妹「んー? なにこれ?」

兄「脳波を読み取る機械だ。これがあれば声が出せなくても話が出来るぞ」

妹「へー……すごーい」




とりつ

兄「試しに声を出そうとしてみろ」

妹「うん……」

兄「……」

妹『こうかな? うわっ!?』

兄「どうした?」

妹『スピーカーからわたしの声がするー』

兄「これで話が出来るわけだ」

妹『お兄ちゃん、すごーい』

兄「あははは、まあ、肺を取れば酸素酔いも治まるだろうな」

妹『んー? 何か言った?』

兄「何でもないよ。肺取るぞ」

妹『りょーかい!』

兄「よっと」すぽん

兄「……どうだ?」

妹『んー……頭のスッキリがなくなってく』

兄「そうか」

妹『自分で声出せないって、へんなかんじー』

兄「そうだろうな……さて、肝試しはいよいよクライマックスだ」

妹『もどしてくれるの?』

兄「いやいや、まだ最後の肝が残ってるだろ?」

妹『のこってる? どこに?』

兄「妹の頭のなか」

妹『あー……のーみそかー』

兄「電動ノコギリで」ぎぎぎぎぎん

妹『あばばばば』

兄「はい、頭蓋骨外すぞ」

妹『えっさー!』

兄「よっと」かぽん

妹『おおう、帽子みたいに脱げるんだね』

兄「頭蓋骨じたい、ヘルメットみたいなもんだしな」

妹『かがみ見せてー』

兄「ほいよ」

妹『ん……あははは! のーみそみえてる!』

兄「だなあ。さて、取り出すか」

妹『え……』

兄「えって、なんだよ」

妹『それはちょっとこわいかも……』

兄「でも、これやらないと肝試しにならないぞ?」

妹『でもぉ……』

兄「な、兄ちゃんためと思ってさ」ナデナデ

妹『……のーみそ直接撫でないでよ……もう』

兄「良いか?」

妹『すぐにもどしてよ? こわいんだから』

兄「そりゃもちろん。じゃあ、脳みそ外すからな」

妹『うん……あ……』

兄「妹の脳みそを手で持ってると、不思議な感覚だな」

妹『……』

兄「ここで疑問が。もはや妹の肉体は、ただの骨と筋肉の塊に過ぎない」

妹『……』

兄「人間の本質は、つまりは内臓にあるんじゃないかと、兄ちゃんはそう思ってるんだ」

妹『……』

兄「さて、そろそろもとにもど、おっとおおお! 手がすべったあああ!」

つるーん

兄「しまった、妹の脳みそが!」

ひゅー……べちゃ

妹『……』

兄「おおぅ、床に落としたヨーグルトの塊みたいだ」

妹『……』

兄「こりゃあもうダメだな……捨てとこ」ポイッ

妹『……』

後日

兄「なあ、知ってる? このへんって本物の幽霊が出るんだってさ」

女「えー、ウソだぁ!」

妹「うらみはらさておくべきかー」ドロドロドロン

女「ひ、ひいいいいい! でたああああ!」

兄「わー、おばけだー、こわいなー」

女「ねえ、早く逃げようよ!」

兄「あ? あー、そうだなー……にげよー」

タッタッタッタ……

妹「お兄ちゃん、私をこの木の下に埋めるんだもん……死んだのに、天国にいけないよぅ……」シクシク

女「はぁ……はぁ……もう、本当に幽霊が出るんだもん。驚いたぁ」

兄「だから言っただろ?」

女「もう、兄くん……でも、あの幽霊の女の子」

兄「ん?」

女「なんか悲しそうだった」

兄「うん……あ、そうだ!」

女「なにか思いついたの?」

兄「さっきの幽霊の女の子に、お友達を作ってあげようかなって」

女「へえ、兄くんやさしいんだね……なにか手伝える?」

兄「うん。女さ……肝試ししないか?」

女「肝試し? 今したのに?」

兄「ううん。ちょっと違う肝試し」

女「へえ……面白そう」


end?

おしまい。
後味悪いね! ごめん!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom