鳰「黒組全員閉じ込められたっス」【悪魔のリドル】 (280)

初SS

何か間違っている所などございましたら遠慮なく言ってください。

時系列としては黒組が終わって1ヶ月ぐらい? 真夜も出ます。

よろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426988211

兎角「あれ、ここは…」

兎角は、見知らぬ部屋で目覚めた。

あるのは寝ていたベット、机。

周りは白い壁に覆われていた。

ー兎角sideー

少し痛む頭を動かし、状況を整理するが

兎角「駄目だ、何にも思い出せない」

とりあえず部屋から出てみることにした。

この時、兎角は部屋の端にある紙に気付かなかった。

扉を開ける…

鳰「あれ、兎角さんじゃないっスか」

鳰が扉の前を歩いていた。

兎角「走り…? もしかしてお前の仕業か?」

鳰「いや~今回ばかりは何も企んでないっスよ。ウチもついさっき目覚めたばかりですから」

と、言って少し遠くの方にある扉を指さす。

兎角「そうか」

兎角は、鳰が歩いていた方向と反対方向に歩き出した。

鳰「ちょ、ちょ! 兎角さーん一緒に行動しないんスか!?」

兎角「お前が敵じゃないという保証はどこにもないだろう」

鳰「違うっスよ! 信じてくださいよぅ…」

寂しそうな顔をする鳰。

兎角「…わかったよ。 とりあえず一緒に行動することは許可してやる」

鳰は先程までの顔が嘘のように、笑いだした。

鳰「ありがとうっス~!」

こうして、二人は歩き出す。

あれ、これってsageになってるけどダメだよね?

もう一回sagaで投稿しますね

兎角「あれ、ここは…」

兎角は、見知らぬ部屋で目覚めた。

あるのは寝ていたベット、机。

周りは白い壁に覆われていた。

ー兎角sideー

少し痛む頭を動かし、状況を整理するが

兎角「駄目だ、何にも思い出せない」

とりあえず部屋から出てみることにした。

この時、兎角は部屋の端にある紙に気付かなかった。

扉を開ける…

鳰「あれ、兎角さんじゃないっスか」

鳰が扉の前を歩いていた。

兎角「走り…? もしかしてお前の仕業か?」

鳰「いや~今回ばかりは何も企んでないっスよ。ウチもついさっき目覚めたばかりですから」

と、言って少し遠くの方にある扉を指さす。

兎角「そうか」

兎角は、鳰が歩いていた方向と反対方向に歩き出した。

扉を開ける…

鳰「あれ、兎角さんじゃないっスか」

鳰が扉の前を歩いていた。

兎角「走り…? もしかしてお前の仕業か?」

鳰「いや~今回ばかりは何も企んでないっスよ。ウチもついさっき目覚めたばかりですから」

と、言って少し遠くの方にある扉を指さす。

兎角「そうか」

兎角は、鳰が歩いていた方向と反対方向に歩き出した。

鳰「ちょ、ちょ! 兎角さーん一緒に行動しないんスか!?」

兎角「お前が敵じゃないという保証はどこにもないだろう」

鳰「違うっスよ! 信じてくださいよぅ…」

寂しそうな顔をする鳰。

兎角「…わかったよ。 とりあえず一緒に行動することは許可してやる」

鳰は先程までの顔が嘘のように、笑いだした。

鳰「ありがとうっス~!」

こうして、二人は歩き出す。

……

三十分程たっただろうか、出口はおろか、人とすら遭遇しない。

鳰「そろそろ疲れたっス」

兎角「このくらいで根を上げるな さっさと進むぞ」

鳰「つっても結構な広さっスよこの建物」

鳰の言う通り、三十分歩いてもフロア全体を回りきれていない。つまり、相当広いということだ。

鳰「ほら、あそこの部屋で1回休憩しましょう?」

鳰の指さす先には、二つの扉があった。

一つは扉が完全に壊されていて、もう一つは綺麗なまま。

兎角「…?なぜ扉が壊されているんだ?」

鳰「ウチらの他にも人が居る…ってことスかね?」

兎角「そうだといいな」

壊れた扉の部屋に警戒しながら入る二人。

兎角は、床に散らばっている紙切れを見つけた。

兎角「なんだこれは?」

鳰「何か書いてあるけど読めねーっス」

兎角「…はぁ」

折角見つけたかもしれない脱出への手掛かり。
まだ何もここについて分かっていない状況は、少し マズイ。

鳰「う~ん。 ここにはもう何もないっスね。次の扉に行きましょうか。」

兎角「あぁ」

次の扉を開け、慎重に中に入る。

鳰「おっ これさっきの紙じゃないっスか?」

鳰が見つけた紙は、隣の部屋で破られていた紙とそっくりだった。

兎角「なんて書いてある?」

鳰「え~っと」

黒組の皆さん。おはようございます。
私は、星空学園の生徒でございます。
皆様を閉じ込めたのは私です。
…さて、前置きはこれくらいにして、皆様が今思っていることは、この建物から出たい。そうですよね?
この建物から出るためには、10人いる星空学園の生徒を倒し、鍵を手に入れ五階にある扉に差し込んでください。
それだけです。
私はゲームが好きなのでこのような形で喧嘩を売らせていただくことにしました。
では、皆様。
ご健闘を祈ります。

ちなみに、このフロアは一階でございます。

鳰「っス」

鳰が読み終わる。

兎角「…ふざけるな。とっととこんな所出てやる」

鳰「星空学園… あぁ、昔からミョウジョウ学園に喧嘩を売ってる奴らっスね。…そろそろ潰しとくべきかも知れねーっスね」

鳰「ところで、五階ってことは少なくともこの建物は五階あるってことっスよね?」

兎角「あぁ、一階でこの広さだ。 探索するのは少し辛そうだ。」

鳰「まぁ、もう少し探索してみますか」

……四十分前

真夜「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

真夜「どこなんだよここはぁぁぁ!!」

真夜は目覚めた。 部屋の扉を壊しながら。

ー真夜sideー

真夜「クソっ なんなんだよここは…! 閉じ込められてるのかぁ? …真昼を出すわけにはいかねぇなこりゃ」

辺りを軽く見回す。廊下?か?

真夜「ちっ……ん?」

そこで真夜は、扉が近くにもう一つあることに気付いた。

気付くと同時に、その扉が開く。そこにはー

しえな「…うるさいなさっきから」

しえなが扉を、開けていた。

しえな「あれ、番場?」

真夜「あ? 剣持じゃねぇか てめぇの仕業か?ここはどこだ?」

しえな「いや、僕も目が覚めたばかりだ。状況が把握できてないのはこちらも同じだ。」

真夜「…そうか」

しえな「なぁ、番場」

真夜「ぁぁ?」


しえな「お前の部屋にもこんな紙、あったか?」

そう言ってしえなは一枚の紙を見せる。

真夜「なんだそりゃ?」

一度部屋に戻り、見渡す。

部屋の端に紙切れを見つけた。

真夜「これのことかぁ?」

しえな「それだ。少し、読んでみてくれないか?」

……

真夜「この星空学園ってやつが俺らに喧嘩売ってるってことだよぁ」

しえな「あぁ、その判断でいいと思うぞ。」

しえなは紙をもう一度見渡す。

しえな「ん? 最後の一文僕のと違うぞ?」

しえなの紙に書いてあったのは、
ちなみに、このフロアは、一階でございます。

真夜の紙に書いてあったのは、
このフロアには、四人の生徒がいます。

しえな「ここは一階で、僕らの他に二人いるっていうことか…?」

真夜「ムカつくなぁ!」

真夜は紙を細かく破ってしまった。

しえな「あ」

真夜「おい!とっとと生徒やらなんやら知らねぇけど倒しに行くぞ!」

しえな「はぁ…まぁいいか」

しえなは自分が出てきた部屋に紙を戻し、真夜についていった。

とりあえず書き貯めは投稿し終えました。

1日一回ペースで更新を目指しますので、よろしくお願いします。

男女逆転の朗読劇でしたっけ

少し似たような内容になってますね。

聞いたことないんで知らない内に内容被っちゃうかも知れないっス
お許しください

sageとsagaの仕組みが分かってきました
ここまでの話は少し読みにくいっスね
すいません

そして読んでくれてる人ありがとうっス
エタらせる事は絶対にしないんで、完結までよろしくお願いします。

ー兎角sideー

兎角は、階段の前の廊下の壁によりかかり、階段の様子をみる。

兎角「…分かるか?」

鳰「はい。階段があるっスね」

兎角「あぁ、その前に人が立ってるな」

鳰「見たことない人っスね 多分敵で間違いないっス」

兎角「そうだな。とりあえず階段は登りたいな」

鳰「そうっスね。できるだけ上に登っておいた方が良さそうっス」

兎角「じゃあ、行くか。お前はここにいろ」

鳰「了解っス」

兎角は身を出し、相手に向かってナイフを思い切り投げた。

だが、ナイフは当たらなかった。

敵1「あぶねーな いきなりナイフ投げるとか非常識にも程があるぜ」

兎角「うるさい」

兎角は敵に向かって走り出す。相手は何も持っていない。

距離を詰め、足払いを決めようとする。

だが、敵はそれを読んでいたかのように後ろに下がった。

敵1「ったく こっちは戦闘は得意じゃねーってのに」

敵1「お前身体能力たけーな 素手で戦うのはやめにした方がいいかな」

敵はそのまま後ろに下がり、角を曲がる。

ズガァンととても大きい音がして、角の壁が破壊された。

敵1「さっき拾ったんだ 欲しいっつってもやんねーぜ?」

敵は、大きいハンマーを持って兎角に接近する。

ー真夜sideー

真夜「なぁ、あの部屋怪しくねーか? 俺らと同じ感じに二つ扉が続いてやがる」

しえな「本当だ。 あそこにこのフロアの残り二人がいるのかもしれないな。」

真夜は扉を蹴りで破壊した。

しえな「…普通に入るって選択肢は無いのか?」

真夜「ねーよ」

真夜「つーか誰もいねーしよ無駄足だったな
おい、行くぞ」

しえな「待て待て、少し探索していくぞ」

真夜「あぁ? なんにも見つかるわけねーじゃねーか」

しえな「さぁ、どうかな。」

そう言ってしえなは、一枚の紙を見せびらかすように真夜に見せた。

真夜「そいつぁ俺らと同じ紙じゃねーか?見たところで関係ねーだろ」

しえな「忘れたのか?僕たちの紙の最後はそれぞれ別の事が書いてあっただろ? この紙にも違う事が書いてあるかも知れないだろ?」

真夜「なるほどなぁ じゃああっちの扉の方も探してみっか」

探索開始

探索終了

真夜「まぁ、紙切れ一枚しか無かったわけだがな」

しえな「こっちに書いてあった情報を読むぞ?」

1、2、3階の階段はフロアの中央にある。

真夜「こっちに書いてあったのはこうだ」

二階と四階は休憩スペース。ご飯、水、ふかふかのベット、本、インターネット などなど、御自由に使用して下さって結構です。

真夜「はーん とりあえず上の階を目指すとするかぁ」

しえな「それには賛成だな。…インターネットの設備が揃っていれば僕にも何かできるかもしれないし」

その時、決して遠くない場所でズガァンと音がした。

しえな「方角的に階段の方か?」

真夜「まぁ、行くとするかぁ」

ー兎角sideー

敵1「ん? さっきみたいにせめてこねーのか?」

ハンマーを持っている相手に迂闊に近付く事ができるはずもなく、兎角は相手の様子を疑っている。

敵1「こねーなら行くぜ?」

ハンマーを引きずりながら兎角への距離を縮める。

兎角は少し距離を取り、様子見でナイフを投げる。

敵1「だからあたんねーっつーの」

それをいとも簡単に避ける。

敵は、ハンマーを兎角の頭上めがけて振り回した。

が、兎角はそのハンマーをしゃがんで避ける。
そしてそのまま腹に蹴りを入れる。

敵1「ぐふっ」

冷静に、相手の顔を拳でぶん殴る。

敵1「ぁぁぁ 痛てぇな お前、あんま調子乗ってんじゃねーぞ?」

敵は、足につけていたホルスターから銃を取り出す。反応が遅れた兎角は、咄嗟に避けようとする。が、間に合わない。

敵1「貰った! …?でぇぇぇぇぇ!!」

兎角(…?)

一瞬死を覚悟した兎角の前には、銃を持っていた手を痛そうにしている敵がいた。

そして、まだ煙が上がっている銃を手に持っている鳰が後ろにいた。

鳰「ウチも忘れてもらっちゃ困るっスよ~」

兎角「走り!」

鳰「大丈夫っスか?兎角さん」

兎角「あぁ、助かった。」

鳰「怪我らしい怪我も無いっすね よかったっス」

兎角「そうだな。 ありがとう、走り。」

鳰「へぇ~ 兎角さんも普通に礼が言えるんスね~」

兎角「…」

凄く嫌なものを見る目で鳰を見る兎角。

鳰「……冗談っス」

鳰「それよりも、早く2階にあがってみましょうよ。なにかあるかもしれないっスよ?」

兎角「あぁ、そうだな。」

兎角と鳰は、2階に上がる。

ただ1人、絶叫する敵を背後に。

敵1「ぁぁァァァァァァ!!!」

敵1「痛てぇっ…クソっ油断した…」

敵1「誰だよ一階には下っ端とポンコツと眼鏡とコミュ障しかいねーからすぐに倒せるって言ってたやつ…」

真夜「あぁ!?誰だよ真昼をコミュ障って言った奴はよぉ!」

敵1「…あれ、お前いつからそこにいたんだ?」

真夜「いや、ついさっきだ。それよりもさ、真昼の事を馬鹿にされた仕返しだ。歯ぁ食いしばれ」

敵1「いや、俺が言ったんじゃねーんだけど」

ボゴッ

しえな「眼鏡って…他にもいろいろあるじゃん…」

真夜「なぁ、下っ端とポンコツってこの黒組にいたか?」

しえな「……下っ端ってのは走りじゃないか?わかんないけど」

真夜「ハハッ お前も結構ひでーこと言うんだな!」

しえな「いや、皆そう言うと思うぞ…」

真夜「まぁ、その二人は2階に上がったろ。とっとと追いつこうぜ」

しえな「そうだな そうと決まればすぐ出発しよう。 2階は多分休めるスペースだしな… 歩きっぱなしで疲れたよ」

真夜「…このハンマー…間違いなく俺のだよなぁ」

真夜「こいつもう一発殴っとくか」

持ち物

東兎角 ナイフ少々

走り鳰 銃一丁

番場真昼真夜 大型(?)ハンマー

剣持しえな 銃一丁

戦闘描写などは自分で読み返しても無いなぁって思ったっス

この先どうなることやら

今日はここまでにしとくっス


真夜「休憩スペース…か。」

しえな「そうだな 誰かと合流できたらいいんだが…」

真夜が少し疲れたように言う

真夜「あー 悪ぃ剣持 少し疲れた 真昼に変わるな」

しえなは、真夜がいないことで戦闘力が落ちることを危惧したが、ずっと真夜が出てるわけにもいかないだろう。 ここはしっかり休んでもらわないとな。
と、思った。

しえな「あぁ、分かった」

……

真昼「……」

しえな「とりあえず休憩できそうな部屋を探してみようか」

真昼「……わかり…ますた」コクリ

しえなが歩き出し、それについていく真昼。

ー三階ー

敵2「くっ…くそっ…」

千足「まだやる気か?」

乙哉「お姉さん往生際が悪いね~♪」

乙哉「切り刻みたくなっちゃう」

敵2「ひぃっ!」

千足「おい、そこら辺にしといたらどうだ 武智」

乙哉「えー? こんなに可愛いのにチョッキンできないなんて…」

千足「黒組の人達が全員閉じ込められてるのなら桐ヶ谷が心配だ」

乙哉「…しえなちゃん無事かなぁ」

乙哉「仕方ないから見逃してあげるよお姉さん♪」ジャーネー

ー乙哉sideー

千足「とりあえず、だ どうする?武智」

乙哉「最初に情報を整理してみよっか」

千足の紙に書いてあった最後の一文は

ここは、三階です。

乙哉の紙に書いてあったのは

皆様の武器は一部、取り上げさせていただきます。
が、この建物の中のどこかには置いてありますので、一生懸命お探しくださいませ。

乙哉「私は武器を探すのが第一目標かな 私の鋏取られちゃってるし~」

武智の腰には何もついていない。

千足「私は桐ヶ谷を見つけるのが最優先だ」

千足の腰にはレイピアが収まっている。
私の武器が没収されてないのは何か意味があるのだろうか?

乙哉「どうする?とりあえず下に下りる階段はあるけど」

千足「……」

ー真昼sideー

しえな「番場、あそこの部屋に入ってみないか?」

真昼「了解…ます…」

真夜のハンマーをしえなが担ぎながら歩く。

扉に手をかけ開けるとそこには、可愛いぬいぐるみを持っている男の人が立っていた。

敵3「どうもこんにちは」

しえな「なっ!?」

敵3「休憩スペースだとか言っといて休憩させない すみませんね 今が一番狙いやすいんですよ」

そうだ。今は戦える人間がこちらにはいない。
この状況は非常にまずい。

真昼「あ…あのぬいぐるみ…」

しえな「…? あれ、桐ヶ谷のか?」

真昼「そうだと思う…ます…」

敵3「あぁ、このぬいぐるみはさっき拾ったものですよ この建物はあちこちに武器が散らばっているみたいですね」

しえな「…なんでそのぬいぐるみが武器だと思った?」

敵3「中に毒を発見しましてね。 これは使えると思いまして持ってきました」

敵3「まぁ、私の得意分野は体術なんですけどね」

敵は一瞬でしえなに近付いて、腹のあたりを蹴り飛ばした。

しえな「ぐっ…がぁ…」

敵3「あれ、手加減したつもりなんですけど」

敵3「まぁ、いいか。 あなたも一緒にぶちのめしてあげますよ。 さぁ」

真昼は、ビクッと震えた。

ー兎角sideー

兎角「ざっと回ってみたがここは休憩できる場所なのか?」

鳰「そうみたいっスね」

兎角「良くわかんないな 何がしたいのか」

鳰「まぁ、そんなこと言っちゃぁこんなところに連れ込んでこないですぐさま殺しちゃえって話ですけどね」

兎角「…そうだな」

二人は食堂みたいな部屋を発見した。

鳰「お、なんか食ってけって事スかね?」

兎角「…食べていくか」

鳰「そっスね 何食うっスか?」

兎角「カレーはあるか?」

鳰は用意されている料理を一望する。

鳰「ないっス」

兎角「ふざけるな!」

今日一番の苛立ちを感じる兎角であった。

今日は終了っス

初SSはやっぱもうちょっと短編にしたほうが良かったと後悔してたり

ーしえなsideー

しえな「ぐっ…」

しえなと真昼は圧倒的な力を持つ敵に為すすべもなく、床に突っ伏す。

真昼は恐怖で気絶をしているようだ。

敵3「この程度で終わりですか? まだまだ暴れ足りないんですけど」

しえなの髪を持ち上げ顔の近くに無理やり近づけられる。

敵3「…つまんないですね」

そう言って敵はしえなを投げ飛ばす。

しえなは頭を打ち、気絶した。

その時、部屋の扉が開く。そこにいたのは、

乙哉「お前っ…何してんだよぉぉぉぉぉ!!」

しえなが傷だらけなのを見、怒りに震える乙哉と

千足「女の子をいたぶる趣味があるとはいただけないな」

壁に寄りかかり片目を開けそう言った千足だった。

ー乙哉sideー

敵3「折角楽しんでたのに…邪魔しないで下さいよ」

乙哉「殺す」

敵3「…あぁ、もしかしてこの娘が傷だらけなのに怒ってるんですか?」

乙哉「殺す」

敵3「ほい」

気絶したしえなを軽く蹴る。

乙哉「…」

乙哉は、敵に向かって攻撃を仕掛ける。だが鋏を没収されている今、できる攻撃といえば体術しかない。

乙哉は思いっきり突進をしたが、かわされてしまう。

千足「援護するっ」

千足はレイピアを手に持ち、敵に向かって思いっきり突く。

敵3「よっと」

だがそれもひらりとかわす。

乙哉が全体重を乗っけた蹴りを放つ

体制が整っていないところを上手く突いたつもりだったが、それを両手でガードし、最小限のダメージで抑える敵。

敵3「ちっ…」

敵は、ガードした反動で床に叩きつけられる。

敵3「じゃあさっき拾った…」

敵3「これでも食らいなさい」

そう言って隠してあったぬいぐるみの中に入っていた毒を取り出した。

投げようとしたその時、千足が敵の腕を思いっきり掴んだ。

千足「拾ったと言ったな。どこで拾ったんだ?」

敵3「さぁね?」

千足「…まぁ、いい。 だがそれは桐ヶ谷のだ。返してもらおう」

敵の顔面を全力で殴りとばす。

乙哉が、殴られ宙に浮いている敵の頭を掴み壁に叩きつける。

敵は悶え苦しんでいる。

乙哉「しえなちゃん!」

そしてすぐさましえなの元へ駆けつける乙哉。

千足「多分大丈夫だろう。少し傷はあるが命に関わるほどではない。番場の方も傷らしい傷はない。」

千足「さっき近くに休めるスペースがあったろう。あそこに連れていこう」

乙哉「…わかった」

乙哉はしえなをかつぐ。

千足「よし」

千足は真昼をかつぐ。

敵3「待ちなよ」

乙哉「ぁ? まだやんの? 別にいいけどさ」

敵3「いやいや、もうやる気はありませんよ」

乙哉「じゃあ邪魔すんなよ」

敵3「…いや、まぁ、わかりましたよ…ですが、鍵はいらないんですか?」

乙哉「鍵?」

千足「…そういえば脱出には10の鍵が必要だったな」

乙哉「…あーそうだっけ じゃあ一応貰っとくよ」

乙哉達は鍵を貰い部屋を後にした…

乙哉と千足は、その数分後に三階で会った敵から鍵を貰うのを忘れていることに気が付いた。

しえなと真昼をベットに寝かしつけたあと、千足は今後について話を進めた。

千足「武智、この後はどうする気だ?」

乙哉「しえなちゃん達が起きるのを待つよ」

千足「わかった。 私は桐ヶ谷を探す事にする」

乙哉「じゃあ、ここは任せてね」

千足「あぁ、よろしく」

千足は、柩のぬいぐるみと自分のレイピアを片手に、歩き出す。

「さぁて、どうすっかね」

「まずは現状の確認をするべきだな」

「……そうだな」

「まず、ここに黒組全員が閉じ込められてることは間違いなさそうだ」

「気になるのはこの2つの紙、最後の一文が違うってことだな」

乙哉と千足が別れたと同時刻。

そこにいたのは。

香子「この紙によると、ここは五階らしいな」

春紀「こっちの方には五階と一階を行き来できるエレベーターがあるって書いてあるぜ」

香子と、春紀 だった。

ようやく鍵を一個手にいれました。

先が長いっス...

今日はここまでっス
結局日付変わっちゃったけど

少ししたら書き始めるっス

投下は少し遅くなると思うっス

ー春紀sideー

春紀「さ、どーする神長サン」

香子「ふむ…とりあえずは鍵を持っている敵を探しながら味方を見つけていく。 この方針で行かないか?」

春紀「オッケー 行こうか」

香子「ああ」

香子「まず、ここは五階だ。 ここより上の階がある可能性は一旦捨て、下に降りていこう」

春紀「なぜだ?」

香子「一階ずつ虱潰しに探していけば味方と合流するのはさほど難しくは無いだろう」

春紀「あぁ、そうだな。 …エレベーター使われたらダメじゃないか?それ」

香子「……私達の武器は没収されている。持っているのは私の銃が一丁だけだ。早く味方と合流したいな」

春紀「誤魔化すなよ」

ー千足sideー

千足(階段か…)

二階を歩いていた千足は、下に降りる階段を見つける。

千足(…降りてみるか)

千足(?)

階段を降りた先には少量の血と、破壊された壁があった。

千足(ここで戦闘があったのか? この破壊された跡は…番場っぽいな)

千足(剣持も番場も流血した跡は無かった。つまりここで戦闘をし、番場が勝ったということか?)

少しズレた推理をする千足。

千足(敵に勝ったのなら鍵を1つ手に入れているはずだ。これで私が知っている限り鍵は2つ…か)

千足は自分達と同じように鍵を取り忘れていたなんてことは想像していないようだ。

千足(それよりも、早く桐ヶ谷を探さなければな)

千足は直感で歩き出した。

ー春紀sideー

春紀「お、階段あったぞ」

香子「降りてみるか?」

春紀「五階もある程度回ったしもう降りるとするか」

香子「わかった」

春紀と香子は下に降りる。

……

春紀「お、なんか雰囲気違くないか?」

香子「そうだな、部屋もたくさんある。1つ入ってみるか」

扉を開く。

柩が1人、焦ったように言った。

柩「あ!神長さん!寒河江さん!その扉閉めないでください!」

香子「え?」

扉が閉まる。

柩「あ、あぁ…」

春紀「…え、えっと、どういう反応をすればいいんだ? 再会したことを喜べばいいのか?」

香子「いや、状況説明を求めるべきじゃないか?」

柩「その扉…外側からしか開かないんです。」

春紀「……閉じ込められたってことか?」

香子「だから閉めるなって言ってたのか」

2人は香子を見る。

香子「…そんな目でこっちを見るな」

2人は大きくため息をついた。

春紀「なぁ、ところで桐ヶ谷」

柩「はい」

春紀「1人なのか? 私達は起きた部屋が隣同士だったんだが」

柩「…え? …あ、そう言えば私が起きた部屋の隣にもう一つ部屋がありました」

春紀「じゃあここまで一人で来たってことか?」

柩「そうです 起きたら僕のぬいぐるみがなかったんで隣の部屋とか全く気にしてませんでした」

香子「ちなみに何階で起きたんだ?」

柩「階数はわかんないです… ここには1つ階段を登って来ました。」

香子「じゃあここが四階だから 三階で目が覚めたってことか…」

柩「ここが四階ですか」

春紀「じゃあ三階にはもう一人いるかもしれないって事だな」

香子「もう移動しているかもしれないけどな」

春紀「…そうだな なんにせよ、ここで救助を待つしか無いか」

香子「……ああ」

3人は座り込む。幸い、食べ物や飲み物などに困ることは無さそうだ。

春紀「なぁ、質問ばっかで悪ぃんだけどさ、起きた部屋に紙が無かったか?」

柩「ありましたね 一通り読んだのでこの状況は分かってます。」

春紀「その紙さ、私達二人は最後の一文が違ったんだ。 桐ヶ谷はなんて書いてあったんだ?」

柩「えーっとですね…休憩スペースで目が覚める人が1人います。相棒となる存在がいないのでそれを幸運なのか不運なのか捉えるのは人それぞれですね」

春紀「休憩スペースってなんだ?」

香子「休憩できるフロアでもあるんじゃないか?」

柩「そういえば三階とは少し雰囲気が違いますねここは」

香子「…五階とも違うな もしかしてここが休憩スペースだったりするのか?」

柩「それなら助けに来てくれるかもしれませんね!」

ところが不幸な事に休憩スペースは2つあり、4階の休憩スペースにはもう、この三人しかいないのであった。

ー現在の状況ー

一階 千足

二階 兎角 鳰
乙哉 しえな(気絶) 真昼(気絶)

三階 ー

四階 春紀(閉鎖)香子(閉鎖)柩(閉鎖)

五階 ー

現在行方不明

晴 伊介 涼 純恋子

ーヒントー

二階に1人いるかも?

柩の隣の部屋にいた人間は今、どこに?

見てくれてる人がいるかどうかは分からないけど完結まで頑張っていきたいです。
質問などございましたら気軽にどうぞ。
今日はこの辺で終わりにしとくっス

リドルSS増えてくれると嬉しいっス

応援ありがとうございます

ー乙哉sideー

しえな「う…うん…」

乙哉「しえなちゃん!」

しえなが目覚める。

しえな「うん…あれ?武智?」

乙哉「しえなちゃーん!」

しえな「おい!抱きつくな!っていたたた!傷!痛い!」

乙哉「あ、ごめんごめん♪」

しえな「反省してないだろお前」

乙哉「うん♪」

しえな「おい」

しえな「あ…この手当てしてくれたのはお前か?」

乙哉「そうだよ! しえなちゃんの傷 ハァハァ」

しえな「敵といるよりも命の危険を感じた…ありがとな」

乙哉「え?え?なんて言ったのしえなちゃん!デレ期?デレ期なの?ねぇねぇ!」

しえな「う…うるさい武智ぃ!」

しえなが起きた少し後に真昼が目覚めたが、

真昼(…起きづらい…)

起きるのは当分後になりそうだった。

しえな「で?あれからどうなったんだ?」

真昼「私は…気絶してから何も分かってない…ます」

しえな「僕もそうだな」

乙哉「じゃあ説明するね」

乙哉は二人に千足と二人でここに来て、敵と戦い鍵を手に入れた後ここに二人を運んで、千足は柩を探しに行くために別行動をとった事を話した。

しえな「なるほど、生田目は別行動をとってるのか」

乙哉「そうゆうことだね!」

しえな「僕たちはどうする?」

乙哉「私はしえなちゃんを探せた事だし、鋏を探したいな 今の戦力じゃ武器が無いと辛いしね」

しえな「お前に鋏は持たせたくないが仕方ないか…」

真昼「鋏…探す…ます」

3人は部屋を出て、鋏を探しに行く。

しえな「鋏の場所は見当ついてるのか?」

乙哉「いいや? でもとりあえず上に行くかな~って思ってるよ」

しえな「なぜだ?」

乙哉「実はさ、ここの敵と戦う前にもう一人戦ってるんだ。そこの敵に鍵貰うの忘れちゃってさ♪」

しえな「何やってるんだお前…」

乙哉「と、いうわけで上を目指すよ!」

しえな「はいはい」

3人は一つの部屋を横切り、乙哉の案内で階段がある場所へ行く。

横切ったその部屋には、一人の人間がいた。

「なるほどねぇ」

「伊介を拉致監禁するなんて本当に度胸があるわねぇ」

「いいわ 少し遊んであげる♡」

伊介だ。

ー伊介sideー

伊介(とりあえず、状況を把握するために紙に書いてあることを読んだけど…最後が気になるわね)

ここで目覚めた人は、ペアがいないハンデ?として、情報が多いです。
1、ここは二階です。
2、二階と四階は休憩スペースです。
3、武器は没収いたしません。あなたのだけね。
4、武器のヒントを与えます。
番場 ハンマー→一階
寒河江 ガントレット→一階
東 日本刀→三階
桐ヶ谷 毒ありぬいぐるみ→ 三階
武智 鋏→五階
5、一階と五階を行き来できるエレベーターがあります。

伊介(このヒントが与えられてるのは伊介だけ?)

伊介「それなら…」

伊介「まずは武器を探してあげなきゃね♡」

伊介「貸しを作っとくのもわるくないしね」ニヤァ

伊介(そうと決まったら、一階から回収していくのがいいかな?)

伊介は部屋を出る。

部屋のすぐそばに階段があった。

伊介(ついてる♡)

その時、後ろの方で大きい音がした。

伊介(……?)

ー兎角sideー

兎角「ちっ…」

食材があったので鳰にカレーを作らせ、もうすぐで出来上がるというところで、扉が破壊され、敵が来た。

それも…

敵1「よぉ さっきの仕返しに来たぜ」

右手に包帯を巻いた先程の男と、

敵4「…1回やられたのかい?」

初対面の女。

兎角「……」

二人も…だ。

ー千足sideー

千足(…?これは…)

一階をほぼ探索し終わり戻ろうとしたとき、不自然な扉を見つけた。

千足(入ってみるか…)

扉を開け入るとそこには、ボタンが1つあるだけだった。

躊躇なくそのボタンを押すと、謎の浮遊感に襲われる。

千足(あぁ、これはエレベーターか)

エレベーターが止まり、扉が開く。

千足(ここは何階だ? 二階、三階っていうことは無さそうだが)

とりあえず、目に入った扉を開ける。

そこには、机が1つ設置してあるだけで他には何も無かった。

千足(…私が見つけてどうする)

乙哉の鋏がそこには置いてあった。

千足(とりあえず、届けることにしようか。ここは消去法で考えると四階か五階だな。なら、下に降りていってみるか。その間に桐ヶ谷が見つかればいいが…)

ー春紀sideー

春紀「あ、扉が開いたぞ!」

扉が開く。が、そこにいたのは見知らぬ人だった。

敵5「本当に閉じ込められるやつなんかいたんだな」

敵は、扉を閉める。

香子「…敵だな」

柩「ですね」

春紀「あぁ」

敵5「逃げ場はねーぜ?」

手に大きい斧を持ち、笑いながらそう言った。

ー兎角sideー

兎角(鳰は部屋の奥でカレーを作っている。この音で出てこないとなると、敵が攻めてきたことに気付いていないだろう。)

敵1「あれ、一人かい?」

兎角「あぁ 一人でも十分だがな」

敵1「そーかよ」

兎角は攻める。まずは弱そうな女の方を狙う。

ナイフを投げる。

だが、そのナイフは片手でキャッチされた。

敵4「じゃあ次はこっちからだ」

敵は一瞬にして距離を詰め、右手で殴りかかってくる。それを左手でいなし、腹に向かって蹴りを放つ。

だがその攻撃をよけられたので、少し下がる。

下がったところで後ろから男の方の敵に背中を殴られた。

敵1「利き手が使えねーけど結構効いたはずだぜ?」

兎角は少し苦しそうに距離をとる。

だが、また後ろから女の方の敵が攻撃をしてくる。

兎角(よけきれない…)

瞬時に判断し、防御の構えをとる。

が、その攻撃は兎角に当たることは無かった。

敵4「嫌だなぁ もう少し気付くのが遅かったらやられてたよ」

ナイフが壁に突き刺さる。

伊介「当たると思ったのにね… 東さん大丈夫ぅ?」

兎角「犬飼! あぁ、問題ない」

伊介「じゃあさっさとこいつら倒そーね♡」

兎角「…そうだな」

ー現在の状況ー

一階 ー

二階 兎角伊介(鳰)VS敵1、4

三階 乙哉しえな真昼

四階 春紀香子柩VS敵5 (閉鎖)

五階 千足

現在行方不明
晴 純恋子 涼

今日は終わりっス

ー現在の状況ーが多いのは自分でも時々誰がどこにいるのか全く分からなくなってくるからっス

基本行き当たりばったり進行っスので矛盾とか見つけたら報告お願いいたします。

伊介様良いですよね

では続きを投下していきます。

ー兎角sideー

敵1「なぁ、お前はあっちのお姉さんと戦っててくれないかい?」

敵1「こいつには借りがあるからね」

敵4「りょーかいだ」

鳰「兎角さーん カレーできたっスよぉ!」

鳰がキッチンから大型の鍋を持って飛び出してきた。

鳰「ってあれ、いつぞやの敵さんじゃないっスか」

敵1「あれ、君もいたのかい」

鳰「ってあれ!伊介さんじゃないっスか!」

伊介「あれ~? 鳰もいたの?」

兎角「鳰」

鳰「なんすか?」

兎角「その鍋全部カレーなのか?」

鳰「そっスよ」

見た限り五人前は軽くありそうだ。

兎角「食べきれるかは分からないが、カレーの為に早く終わらせなければな」

鳰「…いや、一人で食う気だったんスか?当然ウチの分もあるっスよ?」

伊介「とりあえず…速攻!」

伊介は両手にナックルダスターナイフを持ち、敵に向かっていく。

敵は武器を持っている両手を警戒しながらカウンターを狙おうと準備をする。

が、伊介は両手を使わず、敵の膝を横から思いっきり蹴った。

敵4「だっ!」

敵はバランスを崩し、床に転げ落ちる。

そこに容赦なく刃を刺すが、体を捻ってその追撃から逃れる。

そして即座に体制を立て直し、胸のポケットからナイフを取り出す。

敵4「やってくれるじゃん」

伊介「ちっ…すぐ殺せるって思ったのに…」

敵1「じゃあ 借りは返させてもらうぜ」

兎角「無駄だっ!」

兎角は相手が突進をしてくるのを読み、軌道上にナイフを置く。

敵1「おっと 危ないな」

鳰「…なんかナイフは当たらないものって思えてきたっス」

兎角「フッ」

兎角は相手の顔めがけて拳を放つ。

その手を左手でガードされる。と、同時に蹴りを放たれる。

兎角は咄嗟に体を庇うように手を出すが、勢いが少し弱まった程度で、最大の威力では無いものの重い一撃を食らってしまった。

兎角「ぐっ…」

だが兎角は前にも似たようなパターンの攻撃を食らった経験で必死に敵から離れないように踏ん張り、腹部に渾身の一撃を放った。

伊介「ねえ、そろそろ終わりにしない?」

敵4「はぁ…はぁ…こんなに強いなんて…」

敵1「あぁ、クソ、腹がいてぇ」

敵は、お互いの背中を守り合うように部屋の真ん中に立った。

敵1「なぁ、獲物を交換しないかい?」

敵4「…そうだな」

敵1「ってなわけで やらせてもらうぜ」

伊介「あんた若すぎ~♡ 伊介のタイプじゃないー♡」

敵4「よろしくな 東クン」

兎角「……」

第2ラウンドが始まる。

ー春紀sideー

春紀「さぁてどうするよ。武器は神長の銃が一丁だけ」

香子「肉弾戦ならお前の仕事だろう」

春紀「あんな大きい斧持ってる奴に迂闊に近づけるかっつーの」

柩「下手したら一瞬ですね」

春紀「…まぁやるしかねーか」

春紀は敵に向かって突進していく。

春紀「おっと」

だが突っ込んだ先には斧の刃の部分を置かれていた。

春紀「あぶねー」

敵5「やっぱこんなんには当んねーか」

敵は春紀に向かって斧を振り上げた。

春紀「やば…」

春紀は間一髪斧の攻撃範囲から横にズレることができた。

斧が床に食い込む。

柩「あれ、奪えたら扉開きますかね?」

香子「試してみる価値はあるが…まずは敵を倒さないとな」

銃を構える。打つ。

食い込んだ斧を慌てて自分の体の前に戻し、銃弾をしのぐ。

その隙に春紀は敵の背後に回り込み、首を締め上げる。

敵5「ぐっ…がぁ…」

敵は意識を失った。

春紀「…鍵、貰ってくぜ」

柩「春紀さんかっこいいです! 千足さんの方がかっこいいですけどね!」

春紀「…おう」

何か釈然としない顔で答えた。

香子「こいつ 3回しか喋ってないな」

春紀「放っといてやれ」

柩「春紀さん、この斧で扉を破壊できませんかね?」

春紀「ん! やってみるか」

斧を持ち上げ、扉に向かって振り下ろす。

が、扉はすごく頑丈で何回やっても全く壊れる素振りも見せない。

春紀「……ダメだ」

ー千足sideー

その頃千足は、四階に降りてきていた。

千足(……なんか凄い音が聞こえるな…この部屋からか?)

音がやむ

千足(誰かいるのか?)

その扉に張り付き、聞き耳をたてる。

??「……」

??「……」

千足(誰かが話をしているな…)

??「……」

千足「…この声は!」

扉を開ける。

春紀「…? あ」

香子「お」

柩「千足さん!」

千足「遅れてすまなかった。桐ヶ谷」

春紀「扉は閉めるなよ!?」

春紀は部屋から廊下に飛び出す。

春紀「セーフ やっと出れたぜ!」

親指をぐっとたてる。

その様子を冷えた目でみる3人であった。

まとめ速報に載っててガッツポーズしました。

今日は終わりっス

戦闘が短くてワンパターンなのは作者の実力不足っス

ー乙哉sideー

誰かが走ってくるのが分かった。

近くの壁に身を隠し、接近を待つ。

しえな「敵…か?」

乙哉「…」

角からその人物が顔を出す……

涼「ん?おお、お主ら! ちょっと助けてくれんかのう」

しえな「あ、首藤じゃないか」

乙哉「おばあちゃんだー♪」

真昼「首藤さん…ます」

角からもう一人の人物が顔を出す。

敵2「…げっ」

乙哉「あ、あの時のお姉さんだ~♪」ニヤァ

ー兎角sideー

兎角「…」

敵4「おいおい 黙ってないで始めようぜ?」

兎角は全速力で敵への距離を詰める。

敵4「速っ…」

敵の顎にアッパーを決め込む。

敵4「痛ぇ…なんだ?さっきまでの速度とは段違いじゃねぇか…」

兎角「あぁ、…お腹が空いた。早く終わらせたい」

敵4「…舐めてんなぁ」

兎角「お前如きに苦戦している場合じゃないしな」

敵4「なんだよ… 結構強いじゃないか」

敵の脇腹を思い切り蹴る。敵は壁に激突し、そのまま意識を失った。

敵1「あーあ やられちゃってんの」

伊介「こっちも早く片付けないとね?」

敵1「そうだね 長引かせるとあっちをやる体力が無くなるからな」

突進を仕掛けられる伊介。それを難なくかわす。

と、同時に相手の懐に潜り込む。

敵1「…あ?」

…敵の股間をめがけて膝蹴りを仕掛ける。

敵1「て…てめ…卑怯…」

悶絶し、悶絶し、失神する。

伊介「暗殺者の戦いに卑怯もなんもねーよ♡」

伊介「さ、腹ごしらえ腹ごしらえ♡」

兎角「お前の分は無いぞ」

伊介「…もう一戦してもいいのよ?」

ー乙哉sideー

敵2「わ…分かったから!鍵渡すから許して!」

乙哉「えー?どうしよっかな~♪」

乙哉「切り刻みたいなぁ…」

しえなと真昼はげんなりとしている。
乙哉が鋏を持っていない事は分かっているが身の危険を感じる。

涼「じゃあ鍵を渡してくれんかのう?」

敵2「ひぃぃ」

敵は鍵を置いて逃走していった。

乙哉「鍵ゲッチュー♪」

涼「良かったのう」

しえな「そうだな 首藤と出会えたのも大きいしな。」

涼「まぁわしはちょっと前に目覚めたばかりじゃから何もわからないぞ?」

しえな「紙は部屋に無かったのか?」

涼「…あったかのう…」

しえな「じゃあ探しに行くか」

涼の出てきた部屋を探しに歩いていく。

ー兎角sideー

伊介「あ、そうそう」モグモグ

伊介はステーキを食べている。

兎角「なんだ?」モグモグ

兎角はカレーを食べている。…もうすでに半分以上食べられている。

鳰「なんスか?」モグモグ

鳰は結局カレーを食べれなかったのか伊介と同じステーキを食べている。

伊介「取られている武器がどこにあるかわかるんだけど取りに行く?」

兎角「なんだと?」

伊介「書いてあったのよ」

と言い、兎角に紙を見せる。

兎角「…取りに行くか?」

伊介「戦闘力はあった方がいいでしょ?」

兎角「そうだな…」

鳰「賛成っス」

兎角「食べ終わったら行くぞ」

鳰「…え? もうそんなに食べたんスか?」

ー春紀sideー

千足「あぁ、桐ヶ谷。これを」

柩「あ! ありがとうございます!」

千足はぬいぐるみを柩に渡した。

柩「どこにあったんですか?」

千足「……拾った」

春紀「なぁ、これからどうする?」

千足「桐ヶ谷にぬいぐるみを渡して思い出したが、武智に鋏を渡さなければ」

香子「武智がどこにいるのかは分かっているのか?」

千足「二階で別れてそれっきりだな…あ、上に向かうとは言ってたな」

春紀「じゃあここで待ってればいずれ来るんじゃないか?」

千足「…そうだな ここは二階と同じ雰囲気だ。休憩ができる所だろう。」

香子「それではひとまず休むことにするか」

...晴ちゃんと純恋子さんを早く出したいので明日は頑張るっス

これで鍵の数は5個かな?
進行度も半分ぐらいってことでいいんだよね?

1回でも接触した味方同士の最後の一文情報は把握済みという設定でお願いします。

まとめますね

この辺は全く理解しなくてもいいです

階数 現在の階数を分かる

エレ エレベーターの存在が分かる

休憩 休憩スペースが分かる

休憩目覚め 休憩スペースで目覚める人がいることがわかる

武器取り上げ 武器を取り上げられている事が分かる

一階の人数 一階の人数が分かる

123階の階段 123階の階段の場所が分かる

武器ヒント 武器がどこにあるかわかる

一号室

兎角 階数 エレ 休憩 武器ヒント

晴 ー

二号室

伊介 階数 エレ 休憩 武器ヒント

春紀 階数 エレ 休憩目覚め 武器取り上げ

三号室

香子 階数 エレ 休憩目覚め 武器取り上げ

涼 ー

四号室

柩 階数 エレ 休憩目覚め 武器取り上げ

千足 階数 エレ 休憩目覚め 武器取り上げ

五号室

しえな 階数 武器取り上げ 一階の人数 123階の階段場所

乙哉 階数 武器取り上げ 一階の人数 123階の階段場所

六号室

純恋子 ー

真昼夜 階数 武器取り上げ 一階の人数 123階の階段場所

七号室

鳰 階数 エレ 休憩 武器ヒント

春紀「あー…悪ぃ。私の武器も探したいんだ」

千足「ん…そうか」

春紀「私は色々歩き回ってみるよ」

柩「一人で大丈夫ですか?」

春紀「多分大丈夫だ」

春紀は下に向かう。

ー乙哉sideー

乙哉「あ、あれじゃない?」

しえな「部屋が2つ並んでるな あれか?」

涼「うーむ? 多分そこじゃ」

中に入る。

紙を探す。

まず、状況確認をさせるために涼に紙を渡し、しえながその紙をのぞき込む。

しえな「休憩スペースで目覚める人…か」

しえな「だれなんだろうな?」

もう一つの部屋に入る。

紙を見つける。

最後の一文は、
5つの鍵を見つけたらひとまず休憩時間になります。お好きに武器を探してください。
一時間ほどたったらアナウンスがなります。

しえな「……休憩時間?」

乙哉「私が持ってる鍵は2つだけど…」

真昼「まだまだ…先は長い…ます」

…そう思っている。が、鍵は既に5つ手に入っていて、休憩時間になっていることをまだ誰も知らない。

ー春紀sideー

春紀「しっかし、広いな…」

その頃、春紀は三階に降りてきていた。

春紀「……おっ」

真昼「あっ」

合流した。

涼「おー!寒河江じゃないか 久しぶりじゃのう」

乙哉「春紀っち~♪」

春紀「おう お前ら」

しえな「寒河江」

春紀「なんだ?」

しえな「鍵は持っているか?」

春紀「あぁ、1つ持ってんぜ」

春紀「で、こっちも質問。 私の武器知らねーか?」

しえな「いや、見てないな… 鍵の件は了解した」

5人は自分が知っている情報を話し合った。

春紀「じゃあまた武器探しに行くとすっかね」

涼「また後での~」

真昼「さよなら…ます」

春紀「あ、そうそう 武智の鋏なら生田目が持ってるぜ」

乙哉「え?ラッキー♪ どこにいるの?」

春紀「多分4階じゃないか?休むって言ってたし」

乙哉「じゃあ4階にレッツゴー!」

しえな「お前は… まぁいいけどさ」

春紀「じゃあねー」

上に上がる四人と下に降りる春紀。

階段の場所はお互いに教えあったのですんなりと移動ができる。

春紀は、階段の近くに刀が置いてあるのを見つけた。

春紀「んだこりゃ? …持ってるに越したことは無いか」

そのまま階段を降りる。

春紀「ん…」

階段を降りる…

春紀「…なんだこの戦闘痕」

ハンマーで破壊された壁、もう乾いている血。

春紀「うーん?」

兎角「それは私と敵の戦闘で傷ついているだけだ」

伊介「やっほー春紀~♡」

鳰「やっほー」

春紀「…仲間ラッシュか?」

口角を少し上げながら呟いた。

兎角「おい、その手に持ってるのは…」

春紀「あぁ、三階で拾った」

兎角「私のだな」

春紀「そうなのか?」

情報を交換し合う。

伊介「…それならもう鍵は5つ揃ってるわよ?」

春紀「んあ? そうなのか」

兎角「じゃあ何か連絡があるまで休憩時間なのか」

鳰「そんな感じじゃないっスかね?」

春紀「…この階に私の武器があるのか」

伊介「探しにいく?」

春紀「おう」

ー乙哉sideー

乙哉「やっほー!」

千足「お、来たな」

七人が合流した。

千足「これ、鋏だ」

乙哉「ありがと!」

しえな「結構な大人数になったな」

香子「そうだな」

涼「香子ちゃん無事だった?」

香子「あぁ、心配ない」

涼「良かったの~」

しえな「……」

柩「…あの、剣持さん」

しえな「なんだ?」

柩「あの時は…すいませんでした」

しえな「いや、気にしてはいないさ」

千足「私からも謝罪しておこう」

しえな「大丈夫だって」

若干苦笑いになりつつも、お互いを許しあえた。

ー兎角sideー

鳰「この部屋入ったことありましたっけ」

兎角「そういや見たことないな」

伊介「じゃあここじゃない?」

中に入ってみると、鏡が1つある部屋だった。
ガントレットも置いてあった。

春紀「お、あったあった」

伊介「これで全員分の武器は揃ったってことかなー?」

鳰「そっスね」

伊介「じゃあこれからどうする?」

春紀「二階に戻らないか?あそこは休むにはうってつけの場所だろ?」

伊介「そーね じゃあ1回戻ることにしましょ♡」

鳰「兎角さん いくっスよ」

兎角は鏡をじっと見ている。

兎角「あぁ、今行く」

部屋から出ていく四人。

その部屋の中にあった鏡は、未だに兎角の全身を写している。

鏡の中の兎角は、ニヤリと笑った。

ピーンポーンパーンポーン

5つの鍵を手に入れ、1時間が経ちました。

一階、二階、三階、四階、五階の各階層に敵を送り込みました。

そして五階に貴方達の仲間二人を開放しました。

それでは、後半戦をお楽しみください。

兎角「今のは…」

春紀「始まったな」

ー乙哉sideー

乙哉「始まったみたいだね」

千足「そうだな」

柩「どうします? このまま七人全員固まって行動しますか?」

真昼「効率…悪い…ます」

涼「そうじゃのう…ここは4 3に別れないか?」

しえな「賛成だ」

香子「3人の方が上の階層に行った方がいいな」

乙哉「なんでー?」

香子「上に二人仲間を解放したと言っていただろう。」

乙哉「なるほどねー じゃあぱぱっと決めちゃいますか♪」

結果

乙哉しえな香子涼のチームと千足柩真昼のチームに分かれることになった。

香子「それでは解散だ。3人は上に向かってくれ」

千足「わかった」

ー現在の状況ー
一階 兎角鳰伊介春紀
二階 ー
三階 ー
四階 乙哉しえな香子涼 千足柩真昼
五階 晴?純恋子?

敵は各階層に一体ずつ。

感謝しか無いっス...
ありがとうございます

今日は...夜に更新できるように頑張るっス

ー晴sideー

晴「ん…」

純恋子「ようやくお目覚めになられましたね」

晴「英さん?」

純恋子「ええ、ひとまず状況を説明しますね」

ー説明中ー

晴「なるほど…」

純恋子「私達は敵が5人倒されたら解放される特殊なプレイヤーって訳ですわ」

晴「じゃあ味方を探しつつ敵を倒せばいいんだね?」

純恋子「そんな感じですわ」

晴「そうと決まったら行きましょう!英さん!」

純恋子「そうですわね こんな小さい部屋、とっとと出ていくに限りますわ」

五階のとある部屋。そこで二人が解放される。

晴「とりあえず部屋から出てみたけど…広いね」

純恋子「片っ端から探すしかありませんわね」

晴「あそこの部屋開いてるけど…」

純恋子「まずはそこから探していきましょうか」

部屋の中に入る。

晴「ここは…武器庫?」

純恋子「いろいろありますわね…」

晴「持ち運べるだけ持っていこうか」

……

晴はハンドガン、ナイフを手に入れた。

晴「もういいかな?」

扉に手を掛け、部屋を出る。

そこには、とかくがいた。

晴「…あ! 兎角!」

とかく「晴! 怪我は無いか?」

晴「うん!大丈夫だよ!」

とかく「良かった」

純恋子「どうしてここに?」

とかく「あぁ、五階に誰かが解放されたと聞いてな。 まだ誰にも合流ができてなかったから来てみたわけだ」

純恋子「なるほど」

晴「じゃあ一緒に行動しよう兎角さん!」

とかく「あぁ」

とかくは、不気味な表情でニヤけた。

ー兎角sideー

兎角「なぁ これからどうするんだ?」

伊介「ここが一階でしょー? 順番にやっつけちゃえばいんじゃねー?」

春紀「…まあそうだよな」

鳰「それに賛成っス!」

兎角「じゃあ敵を探しに行くとするか」

歩く。

敵6「…」

春紀「…」

伊介「…」

春紀「こいつ敵かな?」

鳰「寝てるっスよ」

兎角「鍵だけ貰っていくか?」

春紀「…そうだな」

鍵を探す。ポケットの中、腰、帽子。

敵6「…何をしている」

春紀「ゲッ」

起きてしまった

敵6「面倒くせぇ…」

横に転がっていた槌を持ち、ふらふらと立つ。

兎角「危ない!」

敵は伊介に向かって槌を振り下ろす。

間一髪でそれを避けた伊介。

伊介「東ぁ ここは私に任せてあっち行ってくれない?」

兎角「あっち?」

伊介「そこで誰かが走ってくのを見たのよ。敵か味方かは分からないけどね…」

兎角「しかし、一人で大丈夫か?」

春紀「私も残るよ 多分、伊介様一人でかなう相手じゃねー」

伊介「馬鹿にしてんの? 一人でも大丈夫よ」

春紀「わかったわかった 楽に倒すための手駒として考えていいよ」

伊介「仕方ないわね…」

兎角「じゃあ私達は行くか」

鳰「了解っス」

二人はその影を追いかけていく。

伊介「…なんで待っててくれる訳?」

敵6「…………面倒事は少ない方が良いだろう」

春紀「余裕だな…」

今日は終わりっス

また明日

乙哉誕生日おめでとう!

...申し訳ないっス
昨日は書けなかったっス...

兎角「どこにもいないぞ?」

鳰「1回戻るっスか?」

兎角「いや…」

兎角は稼働しているエレベーターを見つけた。

ー晴sideー

3人は歩き、敵、あるいは味方を探す。

少し歩いて見つけたのは階段だった。

晴「降りてみる?」

純恋子「…そうですわね…」

階段を降りる。

すると、一人の男がやってきた。

敵7「……やっと、見つけた」

その男は両腕にトンファーを持ち、睨みつけるようにそう言った。

敵7「さっさとすまそうぜ」

晴は紙一重でよけることができた。

速い。

敵はとても速く、常人では見ることすらできないほどの速さで晴にトンファーを振りかぶっていた。

純恋子「っ!」

瞬時の判断で銃口を敵に向け、発砲した。

それすらも、よけられた。

敵は純恋子に照準をあわせ、目にも止まらぬスピードで殴りかかろうとする。

純恋子は目を瞑った。

その時、横の壁が大きい音を立て、崩れ落ちる。

敵7「…?」

「おぉい 大丈夫かぁ?」

「間一髪といったところか?」

土煙が晴れ、その人物らは姿を表す。

真夜「ヒヒッ 怪我はないかぁ純恋子ぉ」

千足「…こっち側は6人…割と有利なのか?」

柩「私は戦いませんけどね!」

真夜と千足、柩の3人が。姿を表す。

ー伊介sideー

春紀「しっかし、私が相手するやつはなんでこうも大型の武器が多いのかね」

敵6「…」

伊介「…」

春紀「…やるならやろーぜ」

敵6「…………あぁ」

敵は槌を春紀に向かって振りおろした。

春紀はそれをよけ、殴りかかる。

が、右手で掴まれてしまい、腹を蹴られる。

春紀「がっ…」

伊介「春紀!」

伊介は銃を取り出し、撃つ。

槌の柄でそれを弾き、春紀に向かって槌を振りおろした。

春紀は壁を蹴り、槌の攻撃をギリギリで避けた。

春紀「あぶねー」

伊介「春紀、下がってて」

春紀「伊介様… あぁ、任せた」

ナックルダスターナイフを構え、相手との距離を詰める。

一気に至近距離まで詰め、振るう。

敵の肩の部分の服が少し破ける。

振るった手を膝で蹴られる。

ナイフを1つ落とし拾いに行くかを判断し、拾いに行くふりをする。

ナイフの前で待ち構えていたかのように槌が振り下ろされる。

それをなんなく回避し、もう一つのナイフを相手の腹に向かって投げる。

敵6「ぐっ…」

当たった。

その一瞬を見逃さず、春紀は相手を殴り飛ばした。

敵は壁にあたり、腹を塞ぎながら、目を閉じた。

敵6「怠い。…………鍵やるからさっさといけ」

伊介「伊介が言うのもなんだけど…やる気無さすぎじゃない?」

敵6「……………………あぁ」

春紀「まぁいいじゃん 鍵も手に入ったし」

伊介「…そうね」

春紀「それより、これからどうする? 東と鳰を追うか?」

伊介「……そうね、追いましょう」

春紀「分かった」

ー兎角sideー

鳰「五階に来てみたはいいものの」

兎角「なんにも見当たらないな…」

その時、下から壁が崩れるような音がした。

鳰「…行きますか?」

兎角「行くか」

兎角「あれは…」

鳰「えーっと…晴と英さんと生田目さんと桐ヶ谷さんと番場さんと……? 兎角さん?」

兎角「敵もいるな…しかし、私の偽物はなんなんだ?」

鳰「敵…っスかね…」

兎角「……様子見だ。隠れていよう」

鳰「了解っス」

今日はここまでっス

あと1週間ぐらいで完結できるかなぁ

ー乙哉sideー

その頃乙哉、しえな、涼、香子は三階に来ていた。

しえな「じゃあここの階から見つけていくか」

乙哉「りょーかい♪」

……

しえな「いないな」

香子「そうだな」

涼「見つからないな」

乙哉「ん~」

乙哉「諦めて下行く?」

二階に移動する。

敵がいた。

敵8「や!」

乙哉「…」

敵8「怖い怖い!そんなに睨まないでくれよ!」

しえな「敵…か」

敵8「流石に四対一は辛いなぁ!一人ずつかかってきてよ!」

涼「ではわしが行こうかの」

香子「首藤!大丈夫なのか?」

涼「いやなに。わしも戦闘ができぬわけではない。任せてくれ」

しえな「分かった。頼む」

乙哉「まぁ無視して四人でゴリ押ししてもいいと思うけどね♪」

敵8「勘弁してくれよ!」

香子「まあ、ここは任せることにしよう」

ー現在の状況ー

一階 伊介春紀エレベーター移動中
二階 乙哉しえな香子涼敵8戦闘中
三階 ー
四階 兎角晴千足柩真夜純恋子鳰敵7戦闘中
五階 ー

一階の敵は撃破
敵は各階層に一人ずつ

ー兎角sideー

敵は真夜に向かってトンファーを振り落とす。
真夜はそれを避け、敵の腹をハンマーで殴る。

敵7「…! ってぇなぁ」

腹を抑えつつ、真夜から距離を取る。

そこをチャンスだということを見逃さなかった千足は敵にレイピアを突く。

が、そのレイピアは敵に届くことは無かった。そして、視界が暗転する。

千足「…?」

最後に見えたのは、こちらを見て固まっている柩と、叫んでいる真夜と。

不気味に笑うとかくであった。

ー乙哉sideー

涼が一歩、二歩、踏み出す。三歩踏み出すと、同時に乙哉達が立っていた床が抜け落ちた。

涼「…!」

敵8「だーいせーいこーう!」

乙哉達は一階に落ちていった。

涼「これが目的か…!」

敵8「そうだよ! ちなみに一階と二階を繋ぐ階段はもう使えないようにしたから!合流は結構後になるんじゃないかな!」

敵8「ま、させないけどね!」

涼「……」

敵8「しかもしかも!一階には僕より強い人がいるからね~!あの3人はすぐやられちゃうんじゃないかな!」

涼「…まぁ、よい。 先にお主をやっつけるのが先じゃ」

敵8「じゃっ はじめよっか!」

……

乙哉「いっててて…」

香子「くっ…はやく助けに行かねば!」

しえな「…おい、あそこ誰かいないか?」

香子「こんな時に敵か…!」

敵6「…………………………戦う気はねーよ」

しえな「…は?」

敵6「……………………もう鍵は持ってない」

乙哉「なーんだ やられた後かー」

敵6「………………」

香子「とりあえず助けに行くぞ。階段を目指そう」

敵6「………………無駄だぞ」

しえな「なんでだ?」

敵6「……階段は封鎖されている」

敵6「エレベーターを使って五階から降りてけ」

乙哉「信じるー?」

しえな「…僕は信じていいと思う」

香子「ならエレベーターを探そう」



真夜「生田目ぇ!」

千足は気を失った。

兎角「どういうつもりだ!」

とかく「…お前らの敵だっていうことだ」

鳰「結局、戦う羽目になるんスね」

晴「兎角さん……」

兎角「ちっ…」

純恋子「真夜さん!」

純恋子が叫ぶ頃には敵が真夜に向かって攻撃を開始していた。

真夜「おっ…と」

ギリギリでそれを避ける。後ろの壁にへこみが生じる。

真夜「……東、偽物は任せていいか?」

兎角「わかった だがそいつに一人で勝てるのか?」

真夜「あぁ」

兎角「…」

とかく「じゃあ始めよう。私」



伊介「やっと着くわね」

エレベーターを見つけ、五階に登った2人。エレベーターの扉が開く……

敵10「がぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

獣のような雄叫びと、壁が破壊される音が聞こえた。エレベーターから覗き込むと、人の二倍はあるだろう体格をした大男がいた。

伊介はそっとエレベーターの扉を締めた。

一階に戻った2人。

春紀「あれは無理だなー」

伊介「二階から攻めて行くことにしましょう」

乙哉「一階と二階を移動する階段は崩壊してるよ~」

乙哉、しえな、香子がやってきた。

春紀「お前ら!無事だったか」

しえな「あぁ、なんとかな…」

伊介「で、崩壊してるってどういうこと~?」

香子「そのまんまの意味だ。現在、一階から二階もしくは二階から一階への通行はできない」

伊介「……じゃああそこを通るしか道が無いわね」

春紀「あぁ…」

しえな「?」

乙哉「とりあえず五階に行こー♪」

ー兎角sideー

柩と晴は千足の介抱をしている。

兎角はとかくと、真夜は敵7と戦っている。

純恋子と鳰は戦闘の行く末を見ている。一人は真夜を心配そうに、一人はニヤニヤしながら。

とかくは兎角に蹴りを繰り出す。その蹴りを横に避け、肘で顔に一撃を与える。

とかく「痛いな…」

とかくは鼻血を流す。

兎角「そうか」

兎角は答える。

とかくはナイフを右手に持ち、左脇腹、右頬、左足、左肩と狙っていくが、全て躱される。

とかく「くっ…」

兎角「…私の偽物とはいっても、私よりは強くなかったようだな。 まだ、走りの方が強かった。」

兎角「そろそろ終わりにしよう。」

真夜「見切ったぜぇ お前の弱点」

敵8「……あぁ?」

真夜「まぁ、来いよ」

敵は真夜に突進をする。だが真夜はそれを難なくよける。

2度目も、3度目も。

敵7「…!?」

真夜「お前は攻撃の時、直進しかしないんだ」

真夜「だから、お前が動き始めると同時に横に動いちまえばお前の攻撃は当たらねぇ」

突進してくる。が、当たらない。

そこに、ハンマーで追撃をする。

敵7「がっ…」

真夜「さぁ、もう一回来いよ」

敵7「くっそぉぉ!」

真夜は敵が迫ってくるのを目で追い、拳で殴る。

敵は一撃で沈んだ。

真夜「俺ら黒組に喧嘩売った時点で、お前らの負けは決定してんだよ」

真夜「舐めやがってよ」

とかく「くっ…くそ」

床にうつ伏せにされ、身動きが取れない。

兎角「で…お前は結局なんなんだ?」

とかく「私は… たまたま見たお前に憧れた、一人の馬鹿ってとこだ」

とかくは、鏡が割れるような音を立て、鏡が割れたように、細かく散っていった。

兎角「そうか」

兎角はポツリと呟いた。

久しぶりに更新した気がするっス

申し訳無いです

あー なるほど...
御指摘ありがとうっス

すいません

何か違和感あると思ったら少し抜けてたっス
グダグダで申し訳無いです

>>183から>>186の間


ー晴sideー

真夜「一ノ瀬、純恋子。 下がってな」

千足「桐ヶ谷も安全なところにお行き」

とかく「……」

敵7「…ちっ わらわらと」

敵7「邪魔だ」

千足に向かってダッシュし、トンファーで頭を殴ろうとする。

それをしゃがんでよけ、足を払う。

敵7「うっ…おっ…」

バランスを崩した敵に容赦なくハンマーを振り下ろす真夜。

体をうまく捻り、それをよけられる。

そのまま真夜に蹴りを放つ。

真夜「ってぇ!」

真夜の体が吹っ飛ぶ。それをとかくが受け止める。

とかく「大丈夫か?」

真夜「あぁ、ありがとよ東ぁ」

千足が敵にレイピアを突く。

それをトンファーで弾き、頭に一撃を放たれる。

柩「千足さん!」

千足「ぐっ…」

千足は頭から血を流し、痛そうに傷口をおさえる。

そこに更に追撃をしようと、敵がトンファーを振りかぶる。

千足がよけきれない事を悟り、せめてダメージを軽減しようと両手をクロスさせてガードをする。

そこで、敵が迫ってくるナイフに気付き、後退する。そして、ナイフをトンファーで弾く。

敵7「…また増援かよ……」

兎角「見てられないな」

鳰「ウチらも混ぜるっス」

晴「と…兎角さん!? あれ?」

真夜「…どういうことだ?」

とかく「……」

兎角「お前には話したいことが山ほどあるが…」

兎角「先にこいつを片付けよう」

とかく「わかってる」

読みにくくてすみません。

読む順番は
183→211→212→213→214→186~
って風にお願い致します。

ー涼sideー

涼「しばらくぶりに体を動かすのう」

涼と敵は間合いをとり、様子を窺っている。

敵が急に接近してきて、頭の辺りを狙われる。

それを下に避け追撃しようとしたが、相手の足がこちらを狙っているのに気付き、後ろに下がる。足は空をきった。

そのまま距離を取り、銃を取り出す。

敵8「げっ! 銃!?」

撃つ。

敵8「まっ…待って! 銃はダメだって!」

敵は後ろの壁に逃げる。

涼「逃げる気かのう?」

敵8「戦略的撤退~!」

どんどん声が離れていく。

涼「……まあよい。 早く合流するかの」


階段に向かって歩いていた時、後ろから飛び蹴りを食らった。

涼「くぅ…」

敵8「ひひ! 一撃与えてすぐ離脱!階段にはたどり着かせないからね!」

見えなくなった。

予想以上に一撃は重かった。階段にたどり着く前にやられるかもしれない。

涼「かくれんぼか…懐かしいのう」

涼「ちと本気…出すかのう」


敵8(みつけた!)

敵は涼を見つけると、音を立てずに近付く。

敵8「貰ったぁ!」

涼「…!」

敵に銃を取られた。

敵8「よっしゃ!」

涼「くっ…」

涼は焦り、逃げる。

敵8「おーい? もう正々堂々戦ってあげてもいいよ?」

涼「何が正々堂々じゃ…」

壁に寄りかかって呟く。

涼「じゃが、もう逃げないというならば相手をしてやろう」

敵8「いーよ! じゃあそっち行くね!」

敵は近付いてくる。

涼「遊びみたいな暗殺…暗殺とは言えるかは分からんが、最近似たような事があってのう」

敵は近付いてくる。

涼「その時に、ある2つのもの を香子ちゃんから貰ってのう」

敵は近付いてくる。

涼「そのうち1つはパスワード式爆弾?だったっけのう。…遊びで使ってしもうたがの」

敵は近付いてくる。もう、十歩も距離は無い。

涼「そしてもう一つは…これじゃ」

敵8「…!!」

手榴弾を壁越しに投げる。

爆発した。敵は間一髪でガードし、最小限のダメージですんだ。

だが、左手に持っていたはずの銃が無い…と気付いた時には。

涼「チェック・メイトじゃ」

敵8「参ったよ… 降参だ」

後ろから頭に銃を突きつけられていた。

更新速度遅くて申し訳無いっス

ちょっと忙しくなってきたので亀進行になっちゃうけどできるだけ頑張るので変わらずよろしくお願いします。

ー伊介sideー

伊介「あれ?いないわね」

春紀「もうどこか行ったんじゃないか?」

しえな「さっきからなんなんだ?」

春紀「んー 敵のこと?」

伊介「あれと戦うのは最後の方にした方がいいんじゃない?」

春紀「それもそうだ。 全員集まってやっと倒せるかどうかっぽいしな」

香子「どんな怪物だったんだ…」

乙哉「まー 壊れてる壁が幾つもある時点でお察しかな?」

しえな「まあいい、下に行くぞ」

……

ー兎角sideー

兎角「…誰か来る」

真夜「あぁ、降りてくるな。五階の敵かぁ?」

香子「誰が敵だ」

晴「…あ!神長さん!それに、皆も!」

兎角「これで黒組は全員揃ったか?」

鳰「首藤さんがいないっスね」

涼を除く、黒組全員が集まった。

……情報交換中

敵1 兎角、鳰、伊介が撃破

敵2 乙哉、しえな、真昼、涼が撃破

敵3 千足、乙哉が撃破

敵4 兎角、鳰、伊介が撃破

敵5 春紀、香子、柩が撃破

敵6 伊介、春紀が撃破

敵7 兎角、晴、柩、千足、純恋子、真夜、鳰が撃破

敵8 未撃破。 (実は涼が撃破済み)

敵9 未撃破。

敵10 未撃破。

兎角「あと三人か…」

香子「一階と四階は撃破した。 …首藤と敵8が戦っている」

鳰「ほえー 首藤さん大丈夫っスかね~?」

春紀「とりあえず、だ。 ここは二手に分かれないか?」

乙哉「またー?」

春紀「…また…って二手に分かれた事があるのか」

真夜「まぁいいんじゃねーの?そっちの方が効率良さそうだしなぁ」

純恋子「と、なると…」

純恋子「生田目さんの看病をする待機組グループ、敵の撃破、首藤さんの救出が目的の行動グループに分かれることになりますわね」

晴「戦えない人は待機組になるかな…?」

柩「私は待機しますよ。千足さんを放っておけないし」

しえな「お前はそう言うと思ったよ……」

会議の結果。
待機組 千足(気絶)柩 晴 純恋子 しえな 真夜

行動組 兎角 鳰 香子 乙哉 伊介 春紀

と、なった。

真夜「なんで俺は待機組なんだぁ?」

少し不貞腐れたように言う。

純恋子「もし三階から敵が上がってきたり、五階から降りてきたりしたら非戦闘員だけではすぐやられてしまいます。ですから、残っていただきます」

真夜「…ま、純恋子が言うんならしゃーねーな」

純恋子(真夜さんとお話できる時間ゲット!)

伊介「神長さんはどうしてくるの? あんた戦闘にはあまり向いてなくなーい♡?」

香子「確かに私は戦闘力は低いな。 だが、首藤は放っておけない」

伊介「ふ~ん♡」ニヤニヤ

兎角「おい、そろそろ行くぞ」

下に向かう…

あと3日ぐらいで完結するかもしれません。
完結するする詐欺かもしれません。
少しづつ書いていくのでよろしくっス

三階…

二階…

兎角「ここか?」

乙哉「そうだよ~」

香子「いないな…」

伊介「とりあえず虱潰しに探していきましょ」

鳰「了解っス!」

……

敵8「ん?」

敵と兎角達が鉢合わせした。

兎角「敵か!」

敵8「ちょ!待って!」

伊介「速攻~♡」

聞く耳を持たない伊介はナイフを二、三本投げる。

敵8「痛い!ナイフ投げないで!お願い!」

春紀「戦う気は無いのか?」

敵8「いや、鍵もう持ってないから!」

乙哉「なんで持ってないの~?」

敵は男なのであまり乗り気ではない様子だ。

敵8「負けたんだって!あの年寄り?みたいな喋り方の奴に!」

香子「首藤か! そいつは今どこにいる?」

敵8「上に行ったよ! てゆーか下にいけないし!」

兎角「入れ違いか…」

香子「じゃあ戻るとするか」

乙哉「あ、でも落としてもらった礼として一発殴っとくね♪」

敵8「ごめんなさいぃぃぃぃ!!」

…三階に上がる。

兎角「…?あそこにいるのは…?」

伊介「え?」

春紀「黒組繋がり…って事か?でも一般人だぞ…」

そこにいたのは。

溝呂木「お!お前ら!無事だったか!」

乙哉「せんせい…?」

溝呂木先生だった。

その右手には、チェーンソウが握られていた。

兎角「…なんだ…?」

香子「…先生、そのチェーンソウは?」

溝呂木「あぁ、これかい?これで君達を殺そうと思ってね」

迫ってくる。

兎角「…!!」

伊介「どうなってるの…一般人のはずでしょ?」

春紀「走り、こいつは暗殺とはなんにも関係ないはずだよな…?」

春紀「走り…?」

兎角、伊介、春紀、乙哉、香子。そして溝呂木。
それ以外の人間は、この空間にいなかった。

乙哉「鳰っちは?」

どこにもいない。

ー鳰sideー

鳰「ふ~ 危なかったっス!なんとかよけれたっス!」

鳰「それにしても…ねぇ…」

三階の階段のすぐ近く。

そこには鳰と、眠っている5人の姿があった。

敵9「あれ、なんで起きてんの?」

女が、壁から姿を表す。

鳰「あんたの仕業っスか?これ」

敵9「そうだよ~ こう、幻術でさ、ちょちょいと」

鳰「ま、幻術ってことは分かってたっスけどね」

敵9「とりあえず悪夢を見せといて、現実世界でスパッとヤっちゃう予定だったんだけどね…」

鳰「でもウチが起きてたから作戦失敗…と」

鳰「ざぁんねんだったっスね~」

敵9「イラッとするな」

鳰「まー こんなとこで馬鹿やってる場合じゃねーんで、サクッと片付けさせて貰いますよ」

敵9「やってみな」

ー晴sideー

千足「む…」

柩「千足さん!」

千足「あ…? 敵…は?」

柩「大丈夫ですよ、千足さん。もうここにはいません」

千足「なんとかなったのか…」

柩は経緯を全て話した。

千足「なるほどな 大体分かった…」

晴「兎角さんたちが戻ってくるまではゆっくり休んでて下さいね」

千足「ん…じゃあもう少し、寝させてもらうとするよ」

ー鳰sideー

敵9「って、なんで幻術が効かない…?」

あれから何度幻術をかけようとしても、全くかかる様子がない。

鳰「耐性ついちゃってるっスから」

敵9「ふーん…じゃあ肉弾戦に持ち込むとするか!」

ナイフを持ち、突進してくる。

鳰「…げっ」

敵9「もらい!」

そのナイフは鳰にグッサリと突き刺さった。

鳰「…ぐっ…がはっ…」

鳰は血を吐き、床に崩れ落ちた。

敵9「なんだ、弱いじゃん」

その時、後ろから声がした。

鳰「勘弁してくださいっス…ウチ、戦うのあんま好きじゃ無いっス」

敵9「!?」

鳰「あれ、もしかしてこの程度の幻術で騙されちゃってんスか?」

鳰「同じ幻術使いとしてどうなんスかね~」ニヤニヤ

敵9「本当にイラつくなぁ!」

時間空いてしまって本当に申し訳ないです。
水曜日辺りから落ち着いてきますんで。

鳰「まあ、冗談は置いといて…」

鳰「……」

目を閉じる。
開ける。睨む。


鳰「黒組に手ぇ出してタダで済むと思うなよ」


敵は少し、後ずさる。

敵9「くっ…」

敵9(どうする…幻術はもう無理だ! このナイフで頑張るしか…?)

ナイフは手に無かった。

代わりに手には、蛇がいた。

敵9「ひぃっ!?」

慌てて投げ落とす。

敵は少し落ち着き、周りを見回す。そこには、十匹、二十匹…数えられないほどの蛇がいた。

敵9「ひ…ひ…」

敵は恐怖で気絶した。

……

鳰「割とあっけなかったっスね」

鳰「さ、皆さんを起こしましょうっと」

伊介「ん…」

伊介「…はっ!」

鳰「やっと起きたっスか」

伊介「あれ?鳰?あんたどこ行ってたの?」

鳰「その話は全員起きてからするっス」

ー起床&説明ー

鳰「…つまり、溝呂木先生に追いかけ回されてたってことっスか」

春紀「なんで溝呂木先生だったんだろうな」

鳰「あー… それは多分皆さんと面識がある共通の人物だからじゃないっスかね」

兎角「…なるほどな」

乙哉「あ、一番最初にやられちゃった人がなんか言ってる~♪」

香子「私よりも先にやられるとは思わなかったな」

兎角「うるさいっ!」

鳰「兎角さん…晴がいないと途端にポンコツになるっスよね」

兎角「おい!さっさと行くぞ!」

伊介「そういや首藤さんもまだ見つかって無いからね~」

香子「そうだな こんなことしてる場合じゃなかった」

伊介「…で、結局」

いくら探しても見つからなかった涼であったが

待機組と既に合流していたようだ

涼「おお、お主ら 遅かったのう」

春紀「てめぇ!」

ちょっと怒った

鳰「…さて、久しぶりッスね」

純恋子「そうですわね …黒組全員が揃うとは…」

しえな「前は武智がすぐ居なくなってしまったからな」

乙哉は肩をすくめる。

兎角「…さて、残る敵は?」

鳰「五階の敵…だけっスね」

伊介「ついにあれと戦うのね…」

春紀「できれば遠慮したいんだけどなぁ…」

兎角「?」

鳰「行きましょっか」

全員で階段を上がる。

……

晴「あ!ここ!私達が最初にいた部屋だよ!」

兎角「そうか 行くぞ」スタスタ

晴「…もうちょっと…なんか…ねぇ?」シュン

……

乙哉「これこれ! この壁!」

千足「なんだ?これは」

春紀「多分敵がやった」

見つけたのは穴があいた壁、壊れた壁。

涼「…化物じゃな…」

伊介「だから戦いたくねーんだっての」

柩「破壊された壁を辿っていけばあえそうですね」

純恋子「ここで喋ってたって何も変わりませんわ さっさと行きましょう」

伊介「あ、いた」

柩「大きいですね…」

普通の人間の二倍の大きさだ。大きい。

しえな「いやいや、本当に人間か?」

兎角「…さあな」

真夜「もうすぐこっから出られるんだ 行こうぜ」

乙哉「こっち来たよ~?」

千足「桐ヶ谷、下がってて」

柩「…わかりました」

千足が敵に向かって一直線に向かう。

敵の足に刃を刺した。

敵「……!」

敵「がぁっ!」

千足「…くっ…」

全くダメージにはなっていないようだった。

千足に向かって拳が振り下ろされる。

千足「なっ…」

柩「千足さん!」

兎角が千足の襟を引っ張って間一髪、その拳に当たらずにすんだ。

兎角「一人で突っ走るな 折角全員揃ったんだ。」

千足「あぁ… 助かった すまない」

鳰「ほえ~ やっぱり晴ちゃんの前ではかっこいいっスね~」

兎角「何か言ったか」

鳰「いえ」

香子「下がってろ!」

お手製の爆弾を取り出し、投げる。

頭に直撃した。無傷だ。

香子「…馬鹿な!?威力最大だぞ! 人ぐらいなら簡単に吹っ飛ぶはずだ…」

涼「香子ちゃん! 1回落ち着き!」

香子「あ、投げる爆弾間違えてた」

涼「香子ちゃん…」

伊介「なにあれ? コント?」

春紀「…さぁ」

春紀「って!来てる!来てる!」

伊介「…げっ」

真夜「おらぁ!」

左足をハンマーで思い切り殴った。

乙哉「いえーい!」

右足にハサミを突き立てた。

あまりダメージは食らっていないようだが、足止めはできたようだ。

春紀「お~ サンキュー」

真夜「…いいからお前らも働けよ」

しえな「珍しいな番場がツッコミ役だなんて」

乙哉「っ! やば!」

右足へのダメージは少なかったようですぐに復帰した敵が乙哉に向かって蹴りを放つ

乙哉「…!ぐふっ」

しえな「武智ぃ!」

乙哉「まずいかも…」

敵は乙哉へと拳を振りかぶった。

と、同時にその手が爆発した。

敵「……?」

香子「ふん、次は間違えなかったぞ」

首藤「おお…うむ…」

更新速度遅くて申し訳ないです

ありがとうございます!

それでは、最後まで突っ走って行くっスよ!

伊介「うーん 効いてる気がしないわね…」

先程から敵に発砲しているが痛がる素振りすら見せない。

春紀「武智のナイフとかは少し効いてたよな… 少し殴ってみるか」

ガントレットを構える。

伊介「いっけー!」

春紀「おっけぇ!」

春紀は跳躍し、敵の腹を殴った。

敵「ぐぁぁおおお!」

伊介「お、効いてる?」

敵はよろけて床に突っ伏した。

兎角「っ…今だ!」

真夜「オラァ!」

兎角は腹に追撃、真夜は頭をハンマーで叩く。

敵「ぐぅぁ!」

効いてはいる…が、手応えは無い。

すぐに起き上がり、兎角を見る。

兎角「なっ!」

右足で兎角が蹴られる。

晴「兎角さんっ!」

少し離れた壁に激突する。

兎角「ぐ…ふっ…」

晴が駆け寄る。

晴「兎角さんっ!大丈夫!?」

兎角「ぁ…すまない、晴…」

晴「とにかく一旦安全なところに…!」

同時に敵が兎角、晴に向かってくる。

千足「……!まずい!」

鳰「幻術を…!」

先ほどから幻術をかける用意をしていた鳰が動き出す。

ガラスが割れるような音がした。

鳰「…っ 効かないっスか…」

晴が兎角を担ぎながら敵の一撃を避けられないと悟り、目を固く閉じた。

その時、敵に何発かの弾が当たる。

敵「……?」

純恋子「…仕方がありませんわ」

真夜「お前...それ...」

純恋子「東さんと一ノ瀬さん、それに走りさんにももう知られていますしね」

純恋子「もう、隠す必要もございませんわ」

真夜「……お前」

純恋子「ごめんなさいね。真夜さん。」

真夜「それすっげーかっけーな! どうなってんだこれ!? へえ~ 今度じっくり見してもらっていいか!?」

純恋子「…… え、えぇ、構いませんわ」

真夜「ひひっ! じゃあまずはアイツを倒さねぇとなぁ!」

隠れていた壁から顔を出す。

晴「みんな…大丈夫かな…?」

兎角は目を覚まさない。 幸い、大きい傷はなさそうだ。 回復も時間の問題だろう。

鳰「と、ウチは推測するっス」

晴「鳰? いつの間に」

鳰「術が効かないっぽいっスからね あそこでできることはないっぽいっス」

鳰「でも…まずいっスねこれ」

晴「うん…」

鳰「先ほどから皆さんの戦闘見てたんスけどね」

鳰「あれは無理っス 未だに有効打が無いっス」

晴「じゃあどうすれば…」

鳰「せめてロケットランチャーやらの高威力武器があればイイんスけどね…」

鳰「英さんとの戦闘で使ったような…ね」

晴「……」

鳰「……冗談っスよ そんな睨まないで欲しいっス」

晴「いや、鳰! あるかも!」

鳰「え?」

兎角が目を覚ます。

何回も、何回も、真夜のハンマーで殴り、乙哉のハサミで刺し、香子の爆弾で吹き飛ばし、純恋子の銃で打ち、伊介の銃で打ち、ナイフで刺し、千足のレイピアで突いても。

多少のダメージはある…とは思うが、倒れる素振りが全く無い。

少し離れた所。

しえな「やばいぞ…」

柩「皆さんそろそろ疲れて来てますね…」

涼「そろそろ辛いんじゃないかのう」

しえな「せめて何か…一発でも決められればな」

涼「うむ…」



兎角「…っ すまない、寝ていたようだな」

鳰「大丈夫っス…それより、兎角さん。」

兎角「なんだ」

鳰「少し、ついて来て欲しいっス」

兎角「?」

伊介「ふぅ…ふぅ… どうすんのよこれ」

乙哉「私に聞かないでよ…」

香子「…ちっ」

真夜「つれーなぁ…」

真夜「つーかよぉ 一ノ瀬達はどこ行った?」

純恋子「あそこの陰に隠れるんじゃないですの?」

千足「…いや、いないな」

春紀「…逃げた?」

伊介「違うとこで休んでんじゃない?」

兎角「なるほどな 事情は分かった。…が、なぜ晴の最初の部屋に戻ろうとしている?高威力の武器が欲しいんだろう?」

晴「実はあの部屋の近くに武器庫があるんです。」

鳰「そこからロケランとか探そうって寸法っスよ」

兎角「なるほどな…」

晴「もう少しだよ」

武器庫に到着する。

晴「これとかどう?」

鳰「いいっスね 効きそうっス」

兎角「本当に色々あるな」

鳰「早く行きましょう 兎角さん」

兎角「…あぁ」

伊介「っ… そろそろ限界…」

春紀「やっべ…」

晴「皆さん!」

乙哉「…晴っち? どこ行ってたの?」

晴「後で説明するのでとにかくそこから逃げてください!」

しえな「おい、いくぞ。武智」

乙哉の肩を持つ。

乙哉「ん、ありがとね」

涼「香子ちゃん、急ぎ」

香子「悪い…」

柩「千足さん!」

千足「あぁ、私は大丈夫だ。一人で歩ける。」

純恋子「行きますわよ」

真夜「りょーかい」

春紀「……」

伊介「……」

春紀「行こうか 伊介様」

伊介「…うん」

見逃してくれる訳が無い。

追ってくる。

柩「これでもっ…食らってください!」

投げたのはいかにも怪しい色をした薬。

敵はよろける。視界を一時的に歪める薬だ。

涼「香子ちゃん、爆弾借りるぞ」

しえな「武智、ハサミ借りるな」

乙哉「えー やだ」

しえな「空気読め!」

しえなは右足にハサミを、涼は左足に爆弾を、それぞれ投げ、敵の足止めをする。

兎角「よし、全員避難し終えたぞ」

鳰「準備おっけーっスよ!」

晴「兎角さん、お願いします!」

兎角「ああ」

晴は兎角に武器庫から持ってきたロケットランチャーを渡した。

兎角「…食らえ」

敵めがけ、放つ。

純恋子「終わりましたわね」

真夜「あぁ、ようやく出られるな」

香子「鍵、あったぞ」

晴「後は扉を探して、帰るだけかな?」

兎角「そうだな」

扉を見つける。敵全員を倒すと現れる仕掛けだったようだ。道理で見つからないわけだ。

扉を開け、用意されていた階段を降りる。

外に出る。

伊介「ん~♡ 久しぶりの外の空気!」

春紀「1日も閉じ込められて無いけどな~」

乙哉「刑務所戻らないとダメかな? やだな~」

しえな「お前は一刻も早く戻れよ…?」

兎角「なんだあれは」

自衛隊のような連中がこちらに寄ってくる。

兎角「敵か?」

鳰「? あ、ミョウジョウの奴らっスね」

鳰「理事長が手を回してくれたんですね」

香子「じゃあ敵の殲滅はそちらに任せていいんだな?」

鳰「OKっス」

真夜「じゃ、ここでお別れだな」

千足「そうだな」

涼「もう全員で集まることは無いんじゃろうな」

晴「そう…ですね」

鳰「じゃぁ最後にパァ~っとお別れ会でも開いちゃうっスか!? 色々なお礼に奢るっスよ?」

純恋子「いいですわね」

晴「賛成!」

春紀「…奢りならいっか たらふく食うぜ~」

晴「行きましょう!皆さん!」

兎角「…フッ」

黒組の皆は歩き始める。

繋がりは、途切れることなく、そこにある。

これにて終了っス!

処女作なので細かいところは見逃して頂けたら幸いっス(キャラ崩壊やら登場回数の違いとか)

リドルSSは構想ができたらこれからも書いていきたいと思うのでこれからもよろしくお願いいたします。

では

これにて終了っス!

処女作なので細かいところはスルーしていただけると幸いです。

リドルSSは構想ができ次第、投稿していくのでこれからもよろしくお願いいたします。

なんかあぼーんされる...

これにて終了っス

処女作なので細かいところはスルーしていただけると幸いっス

リドルSSは構想ができ次第投稿していくのでこれからもよろしくお願いいたします。

ではまた

これにて終了っス

初めての投稿なので細かいところはスルーしていただけると幸いっス

リドルSSは構想ができ次第投稿していくのでこれからもよろしくお願いいたします。

ではまた

やっとあぼーんの仕組みがわかった...

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