【冴えない彼女の育てかた】 冴えない嫁の育てかた 【詩羽編】 (48)

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【冴えない彼女の育てかた】 冴えない嫁の育てかた 【英梨々編】
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   ~マンション~
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詩羽「ねぇ、倫也くん」ユサユサ

詩羽「早く起きなさい」

倫也「う、う~ん...もうそんな時間?」

詩羽「えぇ、早くしないと会社に遅刻するわよ」

倫也「...ん」

時計を見ると8時半を過ぎたところだった

倫也「...今日は土曜だろ、会社は休みじゃないか...」

詩羽「はぁ...何言ってるの倫也くん」

詩羽「あなたが「大事な用があるから明日会社に一緒に行って欲しい」って昨日言ったんじゃない」

詩羽「もう忘れたのかしら?」

倫也「...もちろん覚えてるよ、すぐ支度する」

詩羽「えぇ、私はもう支度終わっているから早く来てね」

倫也「おっけ~...」ふぁぁ~...はぁ...

倫也「...さてと、それじゃあ"準備"しますか」

俺が勤める会社「株式会社 S-Works Entertainment」は今から5年前、大学を卒業した詩羽先輩が立ち上げた会社だ

高校卒業後も、「Blessing software」のサークルメンバーとは連絡を取り合っていた

その中でも特に詩羽先輩とは、直接会う頻度が高かった(半ば強制的に呼び出されてだったけど...)

詩羽先輩と付き合うことになったり、同棲しだしたのもこの頃からだった
(この事で英梨々と一悶着あったらしいが詳しいことは知らない、女と女の話だそうだ)

そして俺は大学卒業後、大学在学中に詩羽先輩から誘われていた「株式会社 S-Works Entertainment」に入社した


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5年前 ~株式会社 S-Works Entertainment本社~
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倫也「はぁ~、ドキドキする!」

詩羽「何をそんなに緊張しているのかしら?ただのクリエイターとの顔合わせでしょ?」

倫也「何って!緊張するに決まってるじゃん!」

倫也「これから作品を作っていくための大事な仲間だよ!」

倫也「その仲間がいったいどんな人たちか気になって、昨日眠れなかったんだから!」

倫也「そりゃ、詩羽先輩g」

詩羽「...」ギロッ

倫也「う、詩羽が集めてきたクリエイターだから良い人材なのは間違いないと思うけど...」

詩羽「...///」ニヘラ

倫也「...」

倫也「...やっぱりどうしても気になるよ」

詩羽「まぁ、そうね...」

詩羽「各クリエイターの特徴を上げるのであれば...」

詩羽「原画担当の子は、背が小さくて、金髪の可愛い女の子よ」

詩羽「それとプログラミング担当の子は、少し影が薄いけど可愛い女の子よ」

詩羽「シナリオ補佐がいるんだけど、その子はアンバランスだけど可愛い女の子よ」

詩羽「後はBGM担当の子だけど、モデルみたいな体型の可愛い女の子よ」

倫也「ん?待てよ...え、えぇええ!!!」

倫也「ちょ!聞いたところじゃ俺以外、全員女子じゃないか!」

詩羽「えぇそうよ、何か問題あるかしら?」

詩羽「私は、優秀なクリエイターを集めただけであって、それがたまたま全員女の子だっただけよ」

倫也「えぇ~...」

詩羽「あっ、もし他の女の子に手を出したら!」

詩羽「あなたの???を○○○して二度と「ピー」できないようにしてやるから!」

詩羽先輩の目が笑ってなかった

倫也「ひっ!」マエカガミ

詩羽「まぁ冗談はさて置き、そろそろ急がないと遅れちゃうわ」

詩羽「急ぎましょう倫也くん」

倫也「あっ、うん!」

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  ~株式会社 S-Works Entertainment会議室~
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ガチャ...ギギギッ...バタン

詩羽「遅れてごめんなさいね」

???「ちょっと!遅いわよ!社長が顔合わせに遅れてどうすんのよ!」

倫也「ん?...!英梨々!?」

???「...え?えぇ!!!!!倫也ぁ!?」

倫也「久しぶりだな!英梨々!元気にしてたか?」

英梨々「えぇ!私は元気よ!倫也こそ元気そうでよかったわぁ!」

英梨々「でも、どうして"コイツ"の会社なんかにいるのよ?」

詩羽「だ・れ・が"コイツ"ですってぇ!」

詩羽「まだ上下関係がわかっていないようねぇ!このワンコは!」

英梨々「だ、だからワンコ言うなぁ!」

詩羽「それより、他のクリエイターはどこに行ったのかしら?」

英梨々「それなら「???」がまだ来てないから「???」に迎えに行かせたわ」

英梨々「まぁ???なら、さっきからそこでスマホいじってるけど」

倫也「え?」

???「ん~?」キョトン

詩羽「まったく...相変わらずのステルス性能ね加藤さん」

倫也「加藤ぉ?!」

加藤「あっ久しぶりだねぇ~安芸くん」フリフリ

加藤「なにげに直接会うのは、高校卒業以来だねぇ」

倫也「あぁ!そうだな!久しぶり加藤!元気だったか?」そしておかえり俺のメインヒロイン!

加藤「まぁ~、ぼちぼちかなぁ~」

詩羽「分かっていると思うけど、加藤さんはプログラマーであってメインヒロインでは無いわよ」

倫也「...」ギクッ

詩羽「そこの区別はしっかりね...と・も・や・く・ん」ニコ

倫也「は、はい!」

ピロンッ

加藤「あっ...メール帰ってきた」

英梨々「恵、だれからのメール?」

加藤「「???」ちゃんからぁ、「???」さん見つけたからすぐ連れて来るって」

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     数分後
--------------

ガチャ...ギギギッ...バタン

???「はぁはぁはぁ...遅れてすいません!」

???「ちぇ~っ、もう少しで良い歌詞が書けたのになぁ」(-ε-)ブーブー

倫也「い、出海ちゃん?」

???「...って!えぇええ!倫也先輩!?」

倫也「うわぁ~!出海ちゃんだ!」

倫也「まさか出海ちゃんもこの会社に入社したの?!」

出海「え?あぁ、いやぁ~そうじゃなくてですね」

出海「まぁ私は別にそれでも良かったんですが...親が「大学には行きなさい」って」

出海「だから今は、大学に通いながらのお手伝いと言うことです!」

出海「なので倫也先輩!これからも宜しくお願いします!」ペコ タユンタユン

倫也「あはは、こちらこそよろしくね出海ちゃん(確かにアンバランスだ...どことは言わないけど)」

出海「えへへ」ニコニコ


???「お~いトモ~?」

???「私もいるんだぞぉ~?」

倫也「ん?あぁ、みっちゃんもよろしくな」

美智留「あれ~?私の時だけ反応薄くない?」

倫也「だってみっちゃんとは毎年正月とかに家族ぐるみで会ってるし、別に久しぶりとかでも無いし、BGMで予想できたし」

美智留「へぇ~、そう言うこと言っちゃうんだぁ?」

美智留「そんな奴はこ・う・し・て・や・る~!」

倫也「え?ちょっ!」

倫也「や、やめろぉ!みっちゃん!痛いって...色々当たってるって!」

美智留「ほらほら~どうだ!」

倫也「く、首が...しまる...」

美智留「あれれ~もう降参~?」

倫也「う、うぅ~,..」

詩羽「そろそろ、そのアホ面を放してあげて美智留さん」

美智留「え~今からがいいとこなのにぃ」

詩羽「それと倫也くん...あとで個別に話があるから」ギロッ

倫也「そんなぁ~...」

詩羽「とりあえず、一通り挨拶が済んだところで簡単な自己紹介をしてもらいましょうか」

詩羽「まずは私ね、株式会社 S-Works Entertainmentの社長でシナリオライターよ」

詩羽「そして倫也くんの"彼女"よ!」

倫也「ぶーっ!」ゲホゲホ

英梨々「ぶーっ!」ゲホゲホ(どのタイミングでぶっちゃけてんのよ!)

加藤「わ~お!///」

美智留「ひゅ~!やるじゃんトモぉ!」

出海「...あれ?」

出海「倫也先輩の彼女さんって恵さんじゃないんですか?」

加藤「え?」

倫也「ち、違うよ!出海ちゃん!加藤はメインヒロインだから!彼女じゃないから!」

加藤「元...だけどね」

倫也「ちょっ加藤!"元"だけじゃ誤解が生じちゃうだろ!」

出海「あぁ~元カノさんでしたか!」

倫也「だから違うんだよ出海ちゃん!元メインヒロインってことだから!」

詩羽「...」ゴゴゴッ

ものすごい殺意を感じた、あぁ...最近詩羽先輩ってヤンデレの素質ありそうだと感じる事が多くなってきている

詩羽「まぁ良いわ...今夜ゆっくり聞かせてもらうから...」

倫也「ははは...」

詩羽「仕切り直して、次は澤村さんお願いね」

英梨々「えぇ、原画の澤村・スペンサー・英梨々よ、よろしくね」

加藤「順番的に次は私だねぇ」

加藤「プログラミング担当の加藤 恵です、みんなよろしくねぇ」

出海「次は私ですね!」

出海「シナリオ補佐+色々やります!波島 出海です!」

出海「将来はこの会社に入社したいと思っています!なのでみなさんよろしくお願いします!」

美智留「じゃあ次!私~!」

美智留「BGM担当の氷堂 美智留で~すっ!みんなよろしくねぇ~」

詩羽「ちなみに美智留さんは所属バンド「icy tail」のライブなどで来れないこともあるから頭に入れておいてね」

詩羽「それじゃあ最後ね、ちゃんと締めてよ倫也くん」クス

倫也「あっ、うん!」

倫也「プロデューサーの安芸 倫也です!よろしくお願いします!!!」

倫也「えっと...俺、またみんなと作品を一緒に作ることが出来るなんて幸せだよ!」

倫也「みんな!あらためてよろしくお願いします!」

倫也「俺、絶対業界No1のプロデューサーになるから!」

5年ぶりに「Blessing software」のメンバーが全員揃った
またこのメンバーで作品を作れることがすごく嬉しかった

...回想終了

-------------
  ~マンション玄関~
-------------

倫也「おまたせ詩羽」

倫也「あら、遅かったわね倫也くん」

倫也「"準備"に少し時間がかかっちゃって」

倫也「それに少し昔を思い出してたんだ」

倫也「会社の顔合わせの時の事とかさ」

詩羽「あらあら、懐かしいわね」

倫也「俺、あの時の約束守れてるのかな?」

詩羽「業界No1のプロデューサーになるって言ったことかしら?」

倫也「...うん」

詩羽「...それなら大丈夫よ倫也くん」

詩羽「あなたは確実に、一歩ずつだけどその目標に近づいているわ」

詩羽「だから自信を持ちなさい倫也くん、あなたはこの私が認めた男なのよ」クス

倫也「...詩羽」

倫也「うん!俺、これからも頑張るよ!」

詩羽「ふふっ、その活きよ倫也くん」

詩羽「それじゃあ、そろそろ会社に行きましょうか」

倫也「うん」

詩羽「...」ンッ

倫也「...え?」

詩羽「...」ン-ンッ

倫也「...///」チュッ

詩羽「!...///」ニヘラ

倫也「...///」

詩羽「~♪」

寝ます
起き次第続きを投稿します

遅くなり申し訳ありません
再開します

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  ~株式会社 S-Works Entertainment制作室~
-------------------------

英梨々「ちょっと!急いで恵!倫也たちもう会社についちゃうよ!」

加藤「待ってよ英梨々、もう終わるからぁ」

英梨々「まさか、最後の最後にバグがみつかるなんて!」

英梨々「本当にもう一回テストプレイしておいてよかったわ」

加藤「ほんとうだよねぇ~、危うく安芸くんの計画が失敗しちゃいところだったし」

美智留「だよねぇ~、トモの一世一代の挑戦だもんね」ハハハッ

加藤「...ところで美智留はなんでここにいるのよ」

加藤「あんたの仕事は終わったでしょ」

美智留「え~いいじゃん別にぃ!私だってトモの挑戦見たいしぃ」


美智留「それに出海ちゃんだっているしぃ」

出海「...!」ペコリ

英梨々「はぁ...分かってると思うけど絶対邪魔しちゃ駄目よ!」

美智留「分かってるって~」ハハハッ

出海「もちろんです!なんたって倫也先輩が男になる日なんですから!」

加藤「あはは...出海ちゃん、その言い方だと色々語弊があるようなぁ」

英梨々「本当に大丈夫かしら?心配だわ」

加藤「...よし!終わったよ英梨々」

英梨々「本当?!じゃあ、ついに完成ね」

英梨々「よし!なら私達は見つからないようにさっさと隠れるわよ!」

一同「ラジャー(です!)」(`・ω・´)ゞ

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数分後 ~株式会社 S-Works Entertainment制作室~
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ガチャ...ギギギッ...バタン

詩羽「言われるがまま、制作室に来たけど...」

詩羽「大事な用って制作に関係することかしら?」

倫也「まぁ、そうなんだけど」

倫也「詩羽にプレイして欲しいゲームがあるんだ」

詩羽「ゲーム?今作っている新作のチェックならまだ先のはずでしょ?」

倫也「いや、このゲームは詩羽のためだけに作ったゲームなんだよ」

詩羽「私のため?」

倫也「うん」

詩羽「...」(倫也くんの真剣な目...)

詩羽「わかったわ」

倫也「ほんと!」

詩羽「えぇ」

倫也「分かったよ!今準備するからちょっと待ってて」

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     数分後
--------------

倫也「よし!準備できたよ」

詩羽「あらあら、会議用のスクリーンまで持ちだして大掛かりね」

倫也「あはは...まぁ、そこら辺はあまり気にしないでさ」

詩羽「えぇ、わかったわ」

倫也「それじゃあ、起動するね」

--------------
  ~Eternal Lovers~
--------------

詩羽「Eternal Loversねぇ、タイトルから想像するに恋愛ものかしら?」

倫也「まぁ、内容はプレイして考えてみてよ」

詩羽「ふむ」

~Eternal Lovers~は俺が詩羽先輩のために一年前から仕事の合間を縫って制作してきたゲームだ

みんなの協力もあって完成することができた(もちろん詩子先輩には内緒だったけど)

主人公は女性小説家の詩子、詩子は自分のファンだという、滝に出会い恋をしてしまう

お互いの気持を知った二人は...といった内容のいわゆる恋愛ゲームである

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     数十分後
--------------

詩羽「...」カチ

詩羽「...」カチカチカチ

倫也「...」(詩羽先輩、真剣にプレイしてるな...今らな)キョロキョロ

英梨々「(ともや~こっちこっち~)」テマネキ

倫也「...!」コソコソ ~移動中~

倫也「(ふぅ...)」

倫也「(英梨々、今日はありがとうな)」

英梨々「(今は、そんなお礼なんて言ってる場合じゃないでしょ!)」

英梨々「(ゲームのエンディングまで時間ないんだから!早く着替えなさい!)」

倫也「(うん!ありがとう英梨々)」頭ポンポン

英梨々「(な!///べ、別にあんたのためにやってるんじゃないから!)」

加藤「(あははっ、英梨々照れてる~)」

英梨々「(ちょっ///めぐみぃ!)」

倫也「(加藤もありがとうな)」

加藤「(そんなぁお礼なんていいよぉ、それよりも頑張ってね安芸くん)」

倫也「(あぁ)」

倫也「(みっちゃんと出海ちゃんもありがとう)」

美智留「( ´∀`)bグッ!」

出海「(倫也先輩!頑張ってくださいね!)」

倫也「(うん!それじゃあ行ってくるよ)」

--------------
  ~Eternal Lovers~
--------------

詩子「わ、私ね!ずっと...滝くんのことが...」

滝「待ってくれ詩子!その言葉は俺に言わせてくれ!」

滝・倫也「俺は(僕は)ずっと詩子(詩羽)のことが好きだ!だから俺と(僕と)結婚してくれ(欲しい)!」

詩羽「...え?」

倫也くんの声が聞こえた...私は声のする方へと振り返った...

そこにはスーツを着た倫也くんが立っていた...

倫也くんの表情は真剣そのもので、そして彼は私に向かって指輪を差し出した...

滝・倫也「答えを(選択肢)を聞かせて欲しい」

スクリーンに映し出される「はい」と「いいえ」の2つの選択肢

詩羽「...私の選択肢は...」

倫也「...」ゴクリ

私はゆっくりとマウスを動かし、そして...








「はい」の選択肢を選んだ





倫也「う、詩羽!」

詩羽「えぇ、もちろん「はい」よ、倫也くん」クス

倫也「や、やったぁあ!!!」ガッツポーズ

詩羽「ふふふっ、本当に嬉しそうね倫也くん」

詩羽「それよりも、早く指輪をはめてくれないかしら?」

詩羽「そ、その...あなた///」

倫也「...///」ドキッ

倫也「う、うん!!!」

倫也「そ、それじゃあ...」

俺は詩羽先輩の手を取り、そして指輪をはめた

指輪は詩羽先輩の指にピッタリとはまった

その時の先輩の嬉しそうな笑顔と、ほんの少しの涙を俺は絶対にわすれないだろう

詩羽「本当にありがとう、倫也くん...///」

倫也「うん!///」

詩羽「それと...さっきからそこに隠れてる澤村さんたちも出てきなさい」

英梨々「なっ!なんでバレてるのよ!」

詩羽「私を甘く見ないほうが良いわよ、さ・わ・む・わ・さ・ん」クスッ

加藤「えへへ、ばれてたねぇ」

美智留「ちぇ~、飛び出して驚かしたかったのになぁ」

出海「あらら、バレてましたか」アハハ

詩羽「...でも、みんな本当にありがとう」

詩羽「みんなのおかげで私...今、とっても幸せよ」

笑顔で笑いながらも、詩羽先輩の目から大粒の涙がこぼれた

英梨々「ま、まぁ!倫也に「サプライズ・プロポーズがしたいから協力して欲しい!」って言われた時は驚いたけど」

英梨々「今のあんたのその笑顔を見たら...なんだか嬉しくて...私...」

英梨々も泣きだした、とっても幸せそうな泣き顔だった

二人につられるように残りの俺達も嬉しくなって泣いた、みんな幸せそうな笑顔のままで...

--------------
     数分後
--------------

詩羽「うふふっ、こんなに泣いたのっていつぶりかしら?」

英梨々「確かにね、お父さんに怒られた時だってこんなには泣かなかったわ」ニコ

英梨々「あっ、そう言えば」

英梨々「実はあのゲームって、完全に完成してるわけじゃないのよね」

詩羽「え?そうなの澤村さん?」

英梨々「ねぇ、そうでしょ?倫也」

倫也「ん?あ、あぁ」

倫也「あのゲームを完全に完成させるには詩羽の力が必要なんだよ」

詩羽「私の?」

英梨々「そう言うことだから!」

英梨々「あなたには着替えてきてもらうわよ!」

詩羽「着替え?!ちょっ、どういう事よ」

英梨々「三人さん!連れていっちゃって!」

加藤・出海・美智留「了解です(`・ω・´)ゞ」

詩羽「えーっ、ちょっと待ちなさい!引っ張らないでぇ~」キャー

--------------
     数分後
--------------

加藤・出海・美智留「おまたせ!(しました!)」

英梨々「うん!思った通りね、ピッタリじゃない!」

詩羽「う、うぅ///」

英梨々「なに恥ずかしがってるのよ!いつもの威勢はどこへいったのかしら?」

詩羽「なっ!いきなりこんな格好させられて...恥ずかしいに決まっているじゃない」チラッ

詩羽「ねぇ、倫也くん?私変じゃないかしら?」

倫也「そんなことないよ!ずっごく似合ってる!」

俺の目の前には、ウエディングドレスを着て恥ずかしそうにしている詩羽先輩がいた

恥じらった顔の先輩は新鮮で、とっても可愛かった

倫也「それに...とっても綺麗だよ」

詩羽「本当?」

倫也「うん!」

詩羽「ほっ、良かったわ///」

英梨々「ほらほら~二人とも、そんな所でイチャイチャしてちゃだめよ」

詩羽・倫也「なっ///」

英梨々「早くこっちにきて、座りなさい」

英梨々「恵、カメラの準備はいいかしら?」

加藤「こっちはOK~だよぉ」

詩羽「カメラ?記念写真でも撮るの?」

英梨々「写真は写真でも、ゲームのエンディング用のね!」ウインク

英梨々「ゲームのエンディングCGはウエディングドレスを着た詩羽と皆が写った写真を使いたい!」って倫也がうるさくて」

英梨々「だから、そのための写真よ」

詩羽「倫也くん...それに澤村さんも...本当にありがとう///」ニコ

英梨々「...///」(お、女の私が照れてどうすんのよ!)

英梨々「ま、まぁそう言うことだから!早く座りなさい!」

詩羽「えぇ、わかったわ」

英梨々「それじゃあ、恵!お願いね」

加藤「は~い、タイマーセット完了ぉ!シャッタ~ON」タッタッタッ

英梨々「ほら恵、こっちよ」

加藤「よいしょっと...ありがとう英梨々」

英梨々「ほらぁ、二人とももっと寄って寄って」

倫也「ちょっと!あんまり押すなよ英梨々!///」

詩羽「そ、そうよ!澤村さん!少し近すぎるというか///」

出海「いやいや!それぐらい近くないとだめですよ、お二人とも!」

美智留「そ~そ~、夫婦は近くないとねぇ~」アハハハ

倫也「出海ちゃんにみっちゃんまで!」

英梨々「それよりも、笑顔よ!笑顔!最高の笑顔をみせなさ!一生残るんだから!」

ピピッピピ

英梨々「ほら!みんな、カメラの方向かって!」

カシャッ

--------------
    ~五年後~
--------------

あれから五年が経った...俺と詩羽先輩はあの後、直ぐに結婚をした

そうして今は...

愛衣「パパ-!」

倫也「おっ!愛衣、どうしたんだ?」

愛衣「これな~にぃ?」

倫也「ぶーっ!!!」ゲホゲホ

倫也「あ、愛衣?それどこで見つけたんだい?」

愛衣「パパのおへやぁ~」

倫也「こらこら~愛衣、勝手にパパのお部屋に入っちゃいけないだろ?」

愛衣「ごめんなさ~い」

愛衣「でも~こっれってなんなのぉ?」

倫也「これか?これはな「ゲーム」だよ」

愛衣「げ~む?」

倫也「それにここにはパパとママの思い出、それからみんなとの思い出が詰まっているんだよ」

愛衣「みんなぁ?」

倫也「パパの仕事仲間のみんなだよ」

愛衣「じゃあ~えりりおばさんもいるの~?」

倫也「あぁ、いるよ」

愛衣「ほんとぉ~!」

愛衣はなんでも買ってくれる英梨々に懐いている、あまり甘やかし過ぎないで欲しいのは親心ゆえか...

詩羽「あら、あんだか楽しそうね」

愛衣「あっ!ママー!」ダキッ

詩羽「あらあら、相変わらず愛衣は元気ね」

愛衣「うん!」

詩羽「倫也くん、それって」

倫也「あぁ、愛衣が俺の部屋から見つけてきたんだ」

詩羽「本当にに、懐かしいわねぇ」

倫也「そうだ!せっかくだし久しぶりにプレイしてみるか?」

詩羽「え!?やるの?」

愛衣「はーい!はーい!あいもやりた~い」

倫也「よし!じゃあ、パパと一緒にやるか?」

愛衣「うん!」

倫也「詩羽も一緒にやるだろう?」

詩羽「はぁ、分かったわよ」

--------------
    ~リビング~
--------------

倫也「よし!準備出来だぞ」

愛衣「わ~い!わ~い!」

詩羽「あぁ、なんだか急に恥ずかしくなってきたわ」

倫也「じゃあ、起動するぞ!」

そう言って俺は、ゲームのアイコンをダブルクリックして、ゲームを起動した

リビングには3人の幸せな笑顔があった

3人がゲームの中にいる6人の幸せな笑顔にであうのは数時間後の事だろう

どうかこの笑顔が永遠でありますように、そうしてみんながいつまでも幸せでいられますように 冴えない嫁の育て方 完

終了です
長くなり申し訳ありません

おつ
良かったぞ次もよろしく

>>41
ありがとうございます

次は出海か美智留ですが、まだどちらになるかは分かりません

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