【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」03 (1000)

・軽度のエログロリョナあり

・鬱あり

・全年齢

・艦娘が酷い目にあう

・愉悦重点な

・ほのぼのしないとは言ってない


過去スレ
【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」
【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」02
【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」02 - SSまとめ速報
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ルールとか

①ゾロ目が出ると死にます

②0が出るとイチャコラほのぼのします

③9が出ると更に判定して強烈に壊れます

④単発ダメゼッタイ。安価出てからの回避ダメゼッタイ。セプク。ズレます

⑤『応急修理要員』と艦名と共に宣言すればゾロ目を最大ダメージにダウン

⑥『応急修理女神』と宣言すればゾロ目を、その目の通常判定にランクダウン

⑦宣言しただけで消費。ほのぼので『要員』、複数ほのぼので『女神』補強

⑧正規空母が実際平坦なまな板を晒すと思いますか?おかしいと思いませんか?あなた

◆これまでの轟沈艦な◆

●羽黒(22):殿として死亡
●望月(33):ケッコンの約束をして遠征に出たら提督の策略により死亡
●那珂(33):顔に怪我をした(14)が、提督を気遣い笑顔。最後までアイドルとして笑顔で死亡
●足柄(44):龍田の背中で息を引き取る。トラウマメイカー
●秋月(55):過労で精神状態が不安定となり、自殺
●加賀(66):提督の事を憎からず思っていたが特性甲標的で提督に殺される
●吹雪(77):初期艦として提督の傍で戦い続けた。提督の本性に気付いていた。護衛船と大破する船を庇い死亡。トラウマメイカー
●山城(88):気に喰わないと思ってた金剛だけど、戦いを通して実は……と思ったところで瑞鶴の艦載機による誤爆。トラウママシマシ(57)
        結構金剛にベタベタ。い、妹は駄目だけど妹分なら……と思ったところで金剛の凄惨な討死を見て鬼に(58)
        瑞鶴と乱闘後、懲罰房送り。そこで提督の正体に気付いてしまったが、金剛への想いから自ら出撃を申し出、レ級との戦闘により死亡。提督好きくないけど板挟み
●金剛(99):山城を庇って艦載機により誤爆。子宮全摘出で療養(49の45)。山城は妹分デース!
        その後、提督の何かを見抜いた後単身相当数の深海棲艦を撃滅。トラウマメイカー

◆現存艦な◆

△清霜:戦艦に憧れていたが、本部製の実験段階仮想試作機でトラウマ(74)、その後幻痛に悩まされ自傷(12)
      更には幻肢痛と現実の境が分からなくなり錯乱して出撃。右手を欠損で両足にも重大な損害で車椅子に(39の57)
      早く傷を治せば戦艦になれると、錯乱状態で前向きにリハビリ中(83からの74)
      おっぱいが大きくなれば戦艦になれると思ったけどそんな事はなかった!(71)
○卯月:ガードベント(35)。瑞鶴に提督も辛いんだと言ったり。激辛麻婆豆腐チョコをホワイトデーにオカエシされた(11)
     激辛麻婆豆腐チョコはトラウマ(83)
○朝潮:喪ったものの傷も癒えない司令官を促したために首絞められた(36)と思っている。ぐちゃぐちゃの戦場と戦闘鬼化した戦艦を見る(56)
     提督を受け入れたような雌の顔に(86)
     敵深海棲艦の砲撃により、腹部にドス黒い痣が出来る。血尿が出た(37)
○名取:魚雷攻撃で炎上したが軽傷(41) 胸部装甲を戦艦と称されて注目を浴びる(24)
○龍田:深海棲艦の攻撃により片目に怪我(42)。更には軍艦時代のトラウマを足柄に抉られる(ゾロ目の被害)。提督からは「自由意思」で協力すると言わされ(96)
〇瑞鶴:加賀が轟沈したショックで提督と激突。罪悪感(56)。
     誰もいない分奮戦したらメタンフェタミンを投与された搭乗員による誤爆で味方大破。本部へ連行(59の10)。トラウマメイカー
     疲労で手が炎症を起こし、取り調べから発見が遅れ、矢を数射れなくなった。艦載機を特攻徹甲弾や空中機雷として使う空母カッコカリに(79の95)
     幸せそうに笑っている奴らを見ると不快。次に気安く加賀を引き合いに出したら殺す(58)

○飛龍:提督から前の人の事とか感じる中古はちょっと(63)と言われた後に、赤城から人と比べないでと怒鳴られる(58)
     鳳翔さんに癒されたと思ったら、後輩が戦闘マシーンと化していたでござる (63)
○時雨:姉妹艦の夕立は褒められているのに、提督に気遣った自分は余り良い目を見れていない。病み(68)
     提督とイチャラブ、うれしいね(70)
     どうして僕だけ……司令官から、何も言われないのかな……?怪我をしたのに……(23)
○まるゆ:素潜りしよっかと爽やかにプレッシャーかけられる(73)
○春雨:深海棲艦っぽいとか言われてたけど提督は受け入れてくれたから役に立ちたい、けど艦艇時代のトラウマを抉られる(74)
     深海棲艦の攻撃により、多少の火傷を負う。司令官に頭を撫でで貰った(12)
     (93)
○鈴谷:暗くなってる提督にいつでも相談して、という。あと勇気づける(意味深)想像したらヌメヌメする。でも利根に比べて信用できないと遠回しに……(95)
     すっかりと荒んでしまった瑞鶴と一悶着。仲間なのに、殺すと脅されて怖くてちょっと部屋に帰ってからジャージに着替えて体育座りで毛布に包まる。漏れそうになった(78)
○利根:実力があるからと、かつて望月とケッコンしようとしていたんだ……とここだけの話を打ち明けられプレッシャー(75)
     片腕に重度の打撲。女性らしからぬほどの痛々しい見た目。なお利き腕の為、ものを食べるのに苦労するとか(35)

○綾波:一緒に船団護衛をしていた吹雪が目の前で……(94)
     本当は安静にしておかねば成らぬのにリハビリを続ける清霜に……(72)
○夕立:ぽいぬ。てーとくさん、笑顔じゃないのに笑顔にならなくていいっぽい!
     榛名さん心配っぽい。本人気付いてないっぽい(95)
     戦艦レ級“改”flagshipを前にタイマン。保身無きゼロ距離射撃を敢行し、相手の隙を作るために斬撃を加え込んだ影響で片頬が削げて歯茎が剥き出し、片耳喪失(19の92)
△五月雨:吹雪は死んだ! もういない! だけど吹雪の生き方は俺たちの心の中で(ry
      提督と卯月の会話に目茶目茶モンモンとした (35)
      レ級との交戦でお腹に手を入れられ、両腕の関節すべてを外され、お腹の中に傷口からフナムシを入れられる。あと食べさせられる(19の28)
○赤城:資源が少ないという提督と本営の会話を聞き断食を決意(74)、そののち体調不良の赤城を庇って加賀と那珂が轟沈。でも二人の分までボーキ食う!
     今度は万全だ、仇を取るためにここに残って打って出ると言っていたら、その資源を集めようと奮戦した自分を憧れと崇める後輩の吹雪が轟沈(79)
     今はすっかり何が正しいのか解らなくなり、虚無感に包まれて自室にこもる(39)。君がいない間に奮戦した後輩がメタンフェタミンで……
     でも間宮でつられて顔を出した。これからは艦隊の為に頑張ります!(71の10)。シリアス&ボーキスレイヤー
     清霜を助けに出撃し、圧倒的数的差を覆して損害なく勝利。これが一航戦。これが正規空母。これが赤城。その後、痛みに呻く清霜から傷を(24)
     フナムシはおいしくない。あかぎわかった(67)
○瑞鳳:卵焼き。 新戦術で若干の被害が……(45)
○大井:提督に舌打ち。なんかあーんとか見せつけられる(72)。どうやら何かあるようだ(44)
     雷を眺めながら意味深な大井っち (52)。夜戦で被害を受ける……(36)

◆現存艦な 2/2◆

○三日月:妹が気になっていたであろう人が妹なんて初めから居なかったかのようにあーんしてた(58)
       妹と真逆な艦娘が秘書官やってるのを見て……。とりあえず気を取り直してその胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(94)
○ゆーちゃん:派遣中に深海棲艦に追い立てられ、腕を咥えられて犬がやるようにブンブン振り回される(47)。助けてくれた榛名にベッタリ
         瑞鶴から、役立たずはいらないと言われ、更に瑞鶴と鈴谷の言い争いを見て高まる不安(76)
○榛名:中破したけど、榛名は大丈夫です(35)! ……でも姉が。でも榛名は大丈夫です!(71)
      火災にはいい思い出がないんですけど……榛名は大丈夫です!(23)
○あきつ丸:自分、影が薄いであります!影絵じゃないであります!(54)
        ほのぼのであります!これが陸軍の実力であります!むふー!(07)
○大鳳:その胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(43)
      何かが削られる音がするけど削れるぐらい胸はない。実際平坦だった(91)
○鳳翔:自分の後に生まれた空母たちが傷付き、さらには一人が艦載機を爆弾として運用するようになっていた(78)

○天津風:べ、別のあなたに喜んでもらおうと思ってカレー作ったわけじゃ……おいしい?(70)
○早霜:ヤンデレ
○浜風:それなりに悲惨
○比叡:流石ですお義兄様! 比叡感激です!
○加古:提督のおかげで大活躍だよぉ!

◆要員×4・女神×1

【ここまでのあらすじ】


世界全土をシンカイセイカンが覆いつくし、オカルティック技術が普遍化した未来。世界平和など稚気じみた夢。

人々は茶色のバラックシティに棲み、夜な夜なダイバースペースへ逃避する。

人類よりも力を持つシンカイセイカン群が、海洋を背後から掌握する。ここはネオヨコスカ。鎖国体制を敷かれた日本の鎮守府だ。

そして、マッポー的なこの時代に伝説化され空想の産物であると考えられていたグンカンが突如現れ始め、暗躍している……


テイトクはネオヨコスカ鎮守府の誇るカーネルである。彼は温厚で誠実な人柄で艦娘から慕われているが、実は違う。

その本性は人々の狂気と絶望を好む血に飢えた狂犬だった。

「フィーヒヒ」彼の齎す策略により次々と大破・轟沈していくカンムス。果たして彼女たちに未来はあるのか。アカギ=サンはカワイイ、いいね?


「イヤーッ!」アカギ=サンの容赦のないウンヨウ・ジツ。レ級に襲い掛かる九九カトン・モータークラフト。なんたる制空力か!これがアカギ=サンのシリアス!スゴイ!

「オヌシは……」アカギ=サンの鋭い眼光。「カガ=サンの食べたマグロよりもヒサンな死体になって貰う。それが運命だ。ハイクを詠め」

 二人の正規空母が居た。提督の財布は燃え上がった。何故だか判りますか?彼女たちがエアーキャリアー・カンムスだからです。

 おお、なんたることか!レ級に襲い掛かるのはそれよりも凄惨な運命だ!

「イヤーッ!」「ンアーッ!」レ級を吹き飛ばし、揺れるアカギ=サンの胸部装甲は実際豊満だった。隣の大鳳は装甲空母。装甲空母は母性がない。実際平坦だった。カナシイネ!


※嘘です※

とりあえず、本編が

榛名78 女神
清霜23
加古60



それにしてもさぁ……もう何回目だよ……三回だよ、三回

三回も嫁艦殺す描写書く奴なんてこの世にいねーよ……しかもまたゾロ目で……99で……

何が恐ろしいってね、また吹雪も77だし、比叡も44でゾロ目なんですよ

なんなんだよ……なんなんだよこれェ……これが人間のすることかよぉ……

今日はここまで

どうやって殺すか考えておきます


◆金剛嫁艦だけど別に好きでも何でもないから沈めるのは構わんが、かわいい青葉やかわいい曙と違って殺すシチュが浮かばないのだ◆

◆今日はない◆思い付かない金剛の殺し方◆

◆アイツ物理ダメージはともかく精神ダメージ受けるのか?いつ静でシリアスな顔しててかわいかったけど壊れそうですか?◆暫し待て◆

◆と、思ってたけど思い付いた◆グロ注意な◆


◆閲覧注意◆吹雪提督には詫びる◆


 人間には、どうしても引き返せないという場所がある。

 ――分水嶺。

 その線を超えたら最後、二度とやり直しが利かない場所。取り戻せないバニシング・ポイント。

 その境はなんだろうか。

 きっと。

 きっと愉しんだ時から、人は取り返しの付かない領域に至るのだと思う。

 だから……。


金剛「テートクぅー、ワタシに用事ってなんですカー?」

提督「ああ」

金剛「もしかしてmarriageの相談ですカー!?」

金剛「ワタシはwedding dressesにも興味あるケドー、テートクがどうしてもって言うなら白無垢でもいいかナーって」

提督「金剛、君に打ち明けたい事があるんだ」

金剛「What?」

提督「そう……」

金剛「……」

提督「そう、もう……ずっと言いたいと思っていた……ずっと打ち明けたいと……」

金剛「なん、ですカ……?」

提督「君たちの事を殺して殺して殺したくて仕方なかった。いつだって君たちをどう殺したら輝くかを考えていたんだ」

金剛「……」

提督「その首の、うなじを見て……ナイフを突き立てたかった。白い首筋には赤い後が口紅みたいによく似合う」

金剛「……」

提督「美しいものは、穢されて初めて完成する……そうは思わないか?」


 静かな提督の言葉に、部屋は静寂を保つ。

 先に吐息が口をついたのは、提督の側だった。


提督「驚かないのか……」

金剛「……」

提督「そうだな……君たちはそういう奴だ。明るく振る舞って、傷を隠そうとする。自分、他人に構わず……な」

金剛「テートク……」

提督「ああ、なんだ……そうか。私の正体は知られていたのか」

金剛「……」

提督「どうした? 軽蔑の目を向けていいぞ? その方がいっそ清々しい」

金剛「提督は……それでも、ワタシたちの提督デース」

提督「……」

金剛「テートクがどんな風な人でも……ワタシたちと同じところを見ていたのは……確かデース」

提督「……」

金剛「むしろ、ちゃんと打ち明けてくれて嬉しいネー」

提督「……」

金剛「提督のこれまでの事を信じるから……どんな事を考えていても、提督の事を……見限ったりなんかしないデース」

提督「……」

金剛「だから、テートク?」

提督「……なるほど」

金剛「?」

提督「感動的だな」


提督「だが無意味だ。無意味なんだよ、金剛」

金剛「……?」

提督「受け入れたつもりでいい気になっているのかもしれないが……違う、そうじゃない」

金剛「……テートク?」

提督「私が欲しいのはそんな慈愛じゃなくて恐怖なんだよ、金剛。君たちの怯えた目が見たいんだ」

金剛「っ、テートク! それは……!」

提督「そう、この吹雪みたいに」


 腰を上げて、ソファの中敷きを持ち上げる。

 その中には、両手足を縛られ、猿轡を噛まされた吹雪。

 どれぐらい拘束されていたのだろうか。指先は病的なまでに色を失い、浮かんだ汗に力なく前髪が額に張り付く。

 セーラーは水気を帯びて、その、兵器だというのに年相応にか細い二の腕の形をしかと浮かび上がらせていた。

 それは、未だに無垢な少女の幼さを湛えながらも……性行為の気配を思わせるもので。

 だからこそ余計に背徳的であり、扇情的だった。

 汗を吸い重さを持ったセーラーの上、僅かに見える小さく短い呼吸と、二次性徴を受けて膨らんだ女の兆し。

 椅子の中には押し込められ、碌に酸素も得られずに縛られ続けた吹雪の体は熱を持ち、力なく胡乱と向けられる瞳からは蠱惑の趣を感じさせた。


金剛「ッ、ブッキー……!?」

提督「吹雪もそうだった。君と同じだよ、金剛」

提督「口を開けば『私を信じる』とか……『私を受け入れる』とか……」

提督「全く……反吐が出る。そうは思わないか?」

金剛「テートク、何を……」

提督「私がこれまでひた隠しにしていた事を、安っぽいホームドラマの飲酒や喫煙みたいに扱われると……一周回って逆に愉快だ」

金剛「ち、違いマース!」

提督「何も知らないで好きな目を向けると思っていたが……今度は判ったつもりで御大層に感動劇か。相当、艦娘ってのは御目出度いな」

金剛「……」

提督「だから前の大戦でも負けるんだよ。この脳みそお花畑どもが」

金剛「……」

提督「……まあいいさ。まあいい」

入渠デース

べ、別に金剛なんて好きじゃないんだからね!

◆俺は大和とケッコンするぞージョジョー!◆もっぱら政略結婚だと囁かれているとげん地の言葉です◆燃費が辛い◆備えよう◆


提督「さて……と」

提督「考えたんだ……どうしたら私の事を分かって貰えるのか、と」

金剛「テートク! ワタシたちは、テイトクの事を信じマース! でも、それでもテイトクの事を……!」

提督「……ああ」

提督「それとも……どうすれば君たちのそんな言葉を信用できるのか」

提督「馬鹿は死ななきゃ治らない、という言葉もあるが」


 懐から、オートマチック拳銃を取り出す。

 海洋を航行する不審船を拿捕した際に押収した一品。

 深海棲艦の出現を気に、一般の船の航行というのが控えられた。逆にその隙をついて、密輸を行う船も居た。

 そんな内の一つから、書類上の処理に応じて一つだけ抜き取っていた。

 粗悪品だ。海賊版と呼んでも差しさわり無いコピー品。

 それを、金剛の眉間に照準した。

 俄かに眉を歪める金剛と、目を見開いて呻き声を上げる吹雪。

 身体を必死に捩る吹雪のその様を眺めれば、いい姿だと溜飲が下がるが――。

 金剛の目は、気に喰わない。

 落ち着いた。どこか遠くを見つめるような瞳。


金剛「提督……」

提督「そう、信じたいんだよ金剛。私にも、人間は信じられるものだと教えてほしい」

提督「例えば……ずっと不思議に思っている。仲間とか、信頼とか」

提督「咄嗟に庇うのは分かる。……でもそれは、ただの反射じゃないのか? 思いつきの行動じゃないのか?」

金剛「……」

提督「だから……こうしようと思う」


 同じく懐からナイフを取り出す。逆手。鈍色に光る、軍用の刃渡りの大きな短剣。

 勿体を付けて、吹雪の頬に当てる。ひやりとした感触に、また見開かれる吹雪の目。

 咄嗟に踏み出そうとした金剛に目掛けて、右手の銃を強調する。


提督「そこから一歩でも進んでくれて構わない。好きにしたらいい」

提督「ただ、やはりと失望するだけだ。……まあ、こんな事をされたら当然止めに入るとは思うが」

金剛「……」

提督「これから、吹雪の指を切り落とそうと思う。可愛らしい指だが……二度と箸を持てなくなる」

金剛「提督、それはNoデース! そんな事をしなくても、ワタシたちテートクの事を……!」

提督「……」

金剛「だから、ブッキーを離して下サーイ!」

提督「だから、信じさせてほしい」

提督「吹雪の指を切られたくないなら……仲間が大事だというんなら……それが信頼だというんなら」

提督「――君が代わりになれ」

提督「そうしたら……ああ、そうしたら信じるよ。君たちが私を受け入れてくれるというのも」

提督「後は好きにしたらいい。私を憲兵に突き出してもいいし、それでもまだ艦隊に必要だというならここで指揮を執る」


 言いながら提督は、お笑い草だなと思った。

 既に刃や銃を向けた次点で、金剛と吹雪にとっては最早外敵と同じであろう。

 今更信じるも何もない。彼女たちが行うのは、まず第一に彼の拘束で在る筈だ。

 恋だろうが憧憬だろうが、ここまでされたらそんなものはクソにもならない。そういう次元の話ではないからだ。

 それでも言葉に従うというのは、現実が見えない悍ましさでしかない。


金剛「それは……」

提督「君の作るカレーは美味かった。悪くないと思う。スコーンを作ったり、紅茶を入れたり……綺麗な指だ」

金剛「……」

提督「それを、自分で落とせ。勿論、刃物なんて渡さない。噛み切るんだ、自分の口で……歯で」

金剛「……テートク」

提督「自分の大切な指を、一本一本噛み切ってみろ」


 言いながら、募るのはただ虚しさだ。

 こうなってしまったら、何もかも立ち行かなくなる。

 信頼の証明の為に指を食いちぎるとか、その事自体はあり得るとしても。

 仲間が人質に取られていたら、それは信頼の証明なんて意味ではない。

 もっと丁寧に壊したかった。丁寧に丁寧に時間をかけて、その信頼を踏みにじり、或いは光ある未来を奪いたかった。

 なのに、これは何だ。

 全てが台無しだ。それも何も、くだらない綺麗ごとを吐いたこの二人が悪い。

 だから、こうして奇妙な運びになっている。

 驚いてくれたのなら。或いは時期が悪く二人が来るタイミングが違うなら。もっと上手くやれたのに。

 そう考えると、些か腹立たしい。


提督「で、どうするんだ?」

提督「やるのか? やらないのか?」


 当然、やらないだろう――と考えた。

 そして次に、ここをどう切り抜けるか、だ。

 もう取り返しが付かない。こうなってしまっては、平穏に趣味を楽しむとは行かない。

 二人を殺して、それからどうするのか。折角手に入れた提督の椅子を捨てて逃げるのか。

 これからの事を考えると、些か以上に気が重い。


金剛「ワタシが……」

提督「なんだ?」

金剛「ワタシがそれをしたら、ブッキーには手を出しませんカ?」

提督「約束する」

金剛「ワタシがそれをしたら、テイトクは人を信じられますカ?」

提督「そうだな」

金剛「……」


 おいおいマジかよ――と。

 提督は、うすら寒くなる思いだった。この戦艦は、一体どんな精神構造をしているんだ。

 本当に話が通じているのか。やはり艦娘というのは、同じ人間ではないのか。理解不能の極致だ。

 或いはここで油断させて従うフリをしながら、仲間の到着を待っているのかも知れない。そう考えるのがむしろ自然だ。


提督「……、……で?」

金剛「……テイトクを信じるから……嘘吐いちゃ、NOなんだからネ……?」

提督(……なんだ、こいつ)


吹雪「んー、んー!」


 何度も、何度も。

 男の一物を舐るように、己の指を咥えて。

 震えながら、涙を浮かべながら、顔から血の気をなくして。

 前歯で指を咀嚼する。

 一度では飽き足らず、二度、三度、四度と指を噛む。


吹雪「んー、んんー! んんんー! んー!」


 当然、自分自身に暴力を使える筈がない。どうしても制限を掛けてしまうのが人間だ。

 だけども、金剛は遣り遂げた。

 前歯が欠けても、遣り遂げた。

 頬まで血で濡らして。両手を真っ赤に染め上げて。脂汗を浮かべて。

 遣り遂げた金剛に提督が向けたのは――恐怖であった。

 久しく忘れていた感情。どんな事があっても己なら切り抜けられると、どこか楽天的で危機感に欠ける彼が。いつしか心から失っていた感情。

 それを取り戻した。


吹雪「んー! んー!」


 理解不能すぎる。何がどうしたら、こんな事が出来るのだろうか。

 鳥肌が立った。

 彼は己自身、抑えきれない狂気を宿している事を理解していた。狂人の、外道であると。

 だが――これは。なんと呼べばいいのか。

 常人から見ても異常過ぎる。狂人から見ても異常過ぎる。これを、なんと言い表せばいい?


金剛「ッ、は、ぁ……う、うう……ううっ、あ……」

吹雪「んー!? んんん、んー! んんー!」

金剛「テートク、これで……ブッキーを離してく、れ……ますカ?」

提督「……」

金剛「これで……テートクは、人を信じられ、ます……カ?」


 なんなんだ、これは。理解が出来ない。ただ、恐怖が勝る。

 だから提督は、こう言った。

 この理解不能な存在を、この世から取り除かなくてはならない。


提督「駄目だな、金剛」

吹雪「んー!? んー!」

提督「死んでみろ。今すぐに」

吹雪「んー! んー、ン、グッ――」

提督「静かにするんだ、吹雪。今、君の頼りになる仲間が、無様に拘束されて転がる君を助けようとしている」

提督「なあ、静かにしてやるんだ。君の為に指を噛み切ったんだぞ?」

金剛「テイトク!」

提督「……なんなんだ、本当に」


 せめてもの慰みに。

 髪を掴み上げ吹雪の耳元で彼女の精神を抉ろうとすれば、咎めるような金剛の目。

 怒るところはそこなのか。一体、何を考えているんだ。

 理解できない。一寸たりとも理解できない。


金剛「ブッキー、Sorryネ……」

吹雪「んー ふぐ、んー! んー!」

金剛「それと、テイトク……?」

提督「……なんだ?」

金剛「ブッキーには手を出さないで……それと、罪を償ってくだサーイ」

提督「……分かったよ。ああ、判った」


 これ以上、金剛の言葉など聞きたくなかった。耳触りを通り越している。

 何がどうすれば、他人の為に指を噛み切るなんて行為ができるのだ。頭が本当に狂っているとしか思えない。

 異常過ぎる。

 理屈として人間の精神反応について学んではいたが、完全に納得できない行動はこれが初めてだろう。


 指を失って。

 前歯を失った人間の、自殺の方法など限られる。


提督「見たか、吹雪」

提督「何度も何度も無様に転がる金剛……糸の切られた操り人形みたいだったな」

提督「何がどうしたらあんな無様を晒せるんだ?」

提督「よほど地面とキスをしたかったのか、頭で」

吹雪「んー!」


 猿轡の向こうで必死に叫んだ吹雪の顔は濡れていた。

 頬を涙が伝わり、口元からは唾液が垂れる。何度も何度も身をよじって、それだけ体は汗に濡れた。

 彼女が向ける、憤怒と怨嗟の視線に――これが自分の欲しかったものだと、提督は胸を撫で下ろした。

 それに比べて、金剛の。

 あの、何かを思いやるような光は……悍ましい。


提督「あの戦艦、相当にお気楽な奴なのだな」

提督「ああ、確かに……ここまでやったら私は罪を償う事になるだろう。もう、何もかも台無しだ」

提督「だが……君が無事でいられる保証なんてない。そうは思わないか? なあ?」


 ペチペチと、ナイフの腹で吹雪の頬を打つ。

 約束を守るなんて一言も言ってない。嘘を吐かないなんてこれっぽっちも保障してない。

 とどのつまり金剛の死は虚飾に塗れた自己満足で、ただの独りよがりだ。

 彼女がすべきだったのは彼の言葉に従う事ではなく、誰か人を呼びに行くなり、或いは無茶を承知で跳びかかるなりする事だ。

 それとも、吹雪を見捨てればいい。見捨てて隙を窺えばいい。

 自分は死んで、残りに自分よりか弱いものと狂人を残すなんて――理屈もクソもない。

 だから吹雪は、こうして恐怖を煽られる……


提督「……なんだ、吹雪。その目は」


 煽られるはずなのに。

 吹雪が向けるそれは、諦観にも似た目線だ。だけどどこか別の色を含んだ目線だ。遠くを見るように、落ち着いた目。

 金剛が向けるそれと、同じ。


提督「……君は、立場を理解していないのか?」


 胸の内で何かが這い回る。その感触を確かめて――気が変わった。

 暫くこうして、気ままに吹雪を甚振ればよかった。

 金剛の死の責任を追及して、彼女の心を滅茶苦茶にすればよかった。

 だけど、これは何だ。

 無様に死んだというのに。或いは、生殺与奪を握られているというのに。

 どうしてそんな、得意げに振舞える?


提督「……気が変わった」


 抑えようのないほどの怒りを胸に、テイトクは吹雪の胸倉を掴んで床に転がした。

 手首と足首を拘束され、スカートを床に咲かせる彼女の様は――芋虫みたいだなと。

 彼はそう感じた。息を漏らし、腹部に蹴りを打ちこんだ。


吹雪「ん゛……、ん、ぅ、んん」


 それでも、苦痛に呻かない吹雪。

 先ほどまであれほど声を上げようとしていたのに、今度は声を潜めるとはどういう事だ。

 生意気だ。生意気すぎる。


提督「……はぁ、そうだ、きっとそうだな」

吹雪「……?」

提督「金剛は、レズビアンか何かで……だから君の為に命を張った。そうだろう?」

吹雪「……ッ」

提督「いい、皆まで言わなくていい。大体解った。……だったら金剛にも少し役得があってもいい、そうは思わないか?」

吹雪「……?」

提督「死んでから役得、なんてのもおかしな話だが……」


 吹雪から離れ、金剛の死体に歩み寄る提督。

 どことなく穏やかそうに閉じられた目が……顔が疎ましく踏みにじりたくなるが、それ以上に悍ましく触れるのすら躊躇われた。

 そのまま、金剛が落とした指を拾う。

 喰いかけのフライドチキンみたいに、或いはヘタクソに割った割り箸みたいに骨に肉が付いた残骸。

 血が飛び散った皮膚は乾いて黄色く染まり、それが何とも汚らわしいと提督は顔を歪めて摘まみ上げる。

 窺うような吹雪の視線に、笑顔。


提督「――君の始めては、この“金剛”に捧げよう。それが良いだろう?」





提督「……夢、か」

提督「……」

提督「……」

提督「……」

提督「金剛も吹雪も……死んだん、だったな」


 何故そんな夢を見たのかと、提督は頭を振った。

 山城が。あの、山城が。

 あの女が――できそこないの航空戦艦が。

 あんな言葉を口にするから。理解できない事を言ってくるから。だから――。


提督「二人とも……もう、居ないんだったな……」

提督「……」

提督「深海棲艦どもめ……」

提督「……」

提督「……」

提督「……」

提督「……春雨と、麻婆豆腐でも作るか」



◆青葉、教えてくれ◆1=サンはあと一体何回金剛を殺せばいい?◆ちょっと息継ぎさせて。疲れた◆


◆元々別ジャンルで純愛ばっかり書いてた1=サンには荷が重い◆もっと青葉の耳元で過去の事を離して傷を抉るとかほのぼの書きたい◆始めよう◆


提督「……抉るか、清霜のを」


 どうにも寝覚めが悪い。

 昔から、夢など碌に見ない性質であるし、見たとしても碌でもないものばかりだ。

 だけれどもそれにしても。

 起きてからの、気の重さが強い。

 深海棲艦、戦艦レ級改――――奴の存在は実に悩ましい。

 殺すつもりで殺したものを探られるのはうっとおしいが、そうでないものまで探られるのは恨めしい。

 痛くもない腹を探られるのが、一番腹立たしい。

 ここまでの轟沈続き。戦いが終わったならいずれ司令部から呼び出しが来るであろうし、そうなったら平穏に愉悦を貪る生活からは遠ざかる。

 何もかもが、あの深海棲艦が原因だと思うと――本当に、心底殺意が湧いてくる。

 こうして、苛立ちが強い時。

 或いは、退屈を持て余して体力が余っているときに、特段破壊衝動というのは強くなった。


提督「清霜は、明るくてな……犬みたいだ」


 あの能天気な清霜が。

 本当に戦艦になれると思って、歪んだ瞳でリハビリに精を出すのは。

 何ともいじましくて、健気で、可愛らしくて。

 早くそんな事が不可能だと、耳元で告げて粉々にしてあげたくて――。

 同じだけ、まだ収穫には程遠いと自分を抑えて――。

 いずれ来る愉悦に胸を高鳴らせる。

 清霜、可愛らしい。


提督「うー、清霜清霜」


 今、清霜を求めて全力疾走している私は、艦隊に所属するごく一等海佐的な男の子。

 強いて違うところを上げるとすれば、愉悦に興味があるってことかナ――名前は提督。

 そんな訳で、通り道にあるドックのリハビリ室に通りかかったのだ。

 ふと見ると、リハビリの椅子に一人の若い女が座っていた。

 ウホッ、いい愉悦……いい艦娘。


榛名「……」


榛名(榛名は……どう言ってあげたらよかったのでしょうか)

榛名(……)

榛名(……)

榛名(……)

榛名(きっと、榛名たちが頼りないから……だから。だから清霜も……)

榛名(……もっと)

榛名(金剛お姉さまみたいに、強くならないと……)

榛名(戦艦だって……憧れられてるのに応えないと……)

榛名(だから……お姉さまの事を悲しんでたら、駄目です)

榛名(もう、金剛お姉さまに会えない事を悲しんでいるなんて……そんな暇なんてないのに……)

榛名(榛名は……駄目な子です……)


提督「……!」

提督(愉悦の気配!)


 ここは偶然を装って榛名に話しかけて、その傷口を抉るべきだろう。

 なんて丁度いいところに居るんだ。素晴らしい。

 昔戯れに加賀をお茶に誘って(その後、普段以上に食べられて後悔した。何故あんなに食べるのだろうか)、居たみたいに気軽に声を――


加古「よっ、ここいーい?」

榛名「あ、はい」


提督「……」


 出遅れた。


加古「ふーんふーん」

榛名「……」

加古「ふっふふーん」

榛名「……」

加古「ふふふふっふーん」

榛名「……」

加古「……で」

加古「どーしたの、そんな思い詰めた顔しちゃってさー」

榛名「え」

榛名「えっと、あの……」

加古「あたしで好かったら、話聞く……って言うかさ」

榛名「えっと」

加古「ここに来たばっかりだから、むしろちょーっと話聞かせてくれないかな? なんて」

榛名「あ、えっと、はい、その――」


提督「……」


加古「……」

榛名「……それで。榛名は、清霜さんにどう答えてあげればよかったのか、って」

加古「……」

榛名「戦艦だからって……なんでもできる訳じゃないのに」

加古「……」

榛名「それに……駆逐艦が戦艦には、なれないのに」

加古「……」

榛名「でも……それを言ってしまったら、清霜さんは支えをなくすと思って……」

加古「……」

榛名「だけど……あまり、それだけを頼りにしてても、いずれ真実が分かったときにどうなるかと思うと……榛名は心配で……」


提督「……」 |0M0)


榛名「それで、榛名はどうしたらいいのでしょうか……?」

加古「あー、えっと、ごめん」

榛名「え」

加古「そこまでは判んない」

榛名「……そう、ですか。そう、ですよね」

加古「でも……うーん、なんていうかな」

加古「脚とか折っちゃってさ、その時に杖とか必要っしょ?」

榛名「……はい」

加古「で、便利だけど……その、杖とかいつまでも使っとく訳にはいかないよね?」

榛名「そう、ですね」

加古「だから……まあ、今は何かを支えにして立ち上がるのも必要かもしんねーけどさ」

加古「その、時間が経てば段々と傷も癒えて……その内整理がつくって」

加古「目標がないとおかしな事しでかすかも知んないけど、一応の目標があれば、あとはちゃんと手順を教えておけば早々変にはならねーよ」

榛名「……そう、でしょうか」

加古「ま、これあたしの意見だけどさー」


提督(加賀……は、居ないんだったな)

提督(何かをじーっと見るのは加賀の得意技だったな、確か)

提督(良く見られたものだが……)

提督(……)

提督(……加賀用にとっておいた、ケーキバイキングのチケットももう必要ないか)

提督(ゴミ箱に捨てておけば赤城が拾うか)


榛名「……ありがとう、ございました」

加古「え、今ので参考になった?」

榛名「ええ……はい。その、ありがとうございます」

加古「え、いやー、お礼言われるほどかなこれ?」

加古「あと、無理してない。だって戦艦って結構出撃とかするんでしょ?」

榛名「はい、榛名は大丈夫です」



 相談を受けたのは自分なのに、何も思いつかなかった。


 人に頼って、意見を聞いて……彼女は何にも関係ないのに……。


 もし彼女の言うとおりにして失敗したら、まるで、彼女の責任みたいになってしまう。


 相談された自分が考えるべきだったのに……。


 しかも、余計に心配をさせてしまった。


 こんな自分が……戦艦だからって……憧れられるなんて……そんなの、身に余る。勿体ない。申し訳ない。


 だから……もっと頑張らないと。


 今、この場所に……戦艦は自分しかいないのだから……。


 もっと、休まず働かないと……。



 シーツが赤く濡れていた。どうやら、脚の包帯から沁みだしたらしい。

 無理のない範囲でと、妖精と職員からは言われた。

 だから、見つかってはいけない。

 まるで骨が軋むように、脚が固く張って、筋が痛む。指先を動かしただけで、骨が薄く剥がされるように痛い。

 でも、なんでもないって言わなければいけない。

 そうじゃなきゃ、リハビリが出来なくなる。

 今日、戦艦のお姉さんと話をした。だけど、少し困っているようだった。

 きっと、戦艦が足りないからだ。戦艦にあんな顔をさせるなんて。

 だから。

 もっともっと、早く治さなければならない。

 そう。きっとそうしたら、司令官は褒めてくれる。いい子だな、清霜はって言ってくれる。

 きっとみんなも、これで安心だって言ってくれる。


 包帯をズラして見たら、傷口が開いていた。

 少し悩んで、売店で買った裁縫セットを取り出す。

 針の先を曲げると縫いやすいと、何かに書いてあった。

 あとは確か、人の髪の毛が良いとか。自分の髪の毛が良いとか。

 だから、長い髪の毛を一本だけ抜いて、針に通す。

 何度も何度も自分で縫って、外すから、傷口の周りが茶色くなっていた。

 太腿に、針を当てる。


 終わったら、手が血だらけになっていた。

 これも、洗わなきゃ。他に飛んでやしないかと、あたりを見回す。

 ああ……あと、包帯、どこかで手に入れて取り換えないと。


◆26:40分になったら安価に備えよう◆それで今日の更新は最後だ。状態表の更新は難しいという話だ◆明日は仕事。ガンバルゾー!◆



提督「……ゴミ箱からケーキバイキングのチケットがなくなってる」

提督「……」

提督「この、ゴミ箱の周りのは……涙なのか? 涎なのか?」





コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2  (◆応急修理要員×5・応急修理女神×0◆要員か女神って略な◆)

はえーよホセ


◆明日あるかは未定◆ここまで0しか出さない加古とかいう女神◆さすおに比叡と舌打ち大井っちという組み合わせには胸が高鳴りますね◆

◆もう金剛殺したくないんや……オタッシャデー!◆

◆本日はあるのではないかとかく地で話されているようです。圧倒的ほのぼのにあなたは震えるだろう◆文体でバレたりするのだろうか◆備えよう◆

◆ハジメルゾー!ハジメルゾー!◆このスレ息抜きのつもりで始めたのにこんなに長くなると思いますか?◆


比叡「比叡、着任しました!」

提督「ここまでご苦労だった」

比叡「いえ、お義兄……司令の為ならこれぐらい!」


 おに……なんだ?


提督「本当にありがとう……それと、一つ謝らなければならないことがある」

比叡「……」

提督「聞いてはいるかもしれないが……その……」

比叡「……金剛お姉様」

提督「彼女を止められなかったのは、私の責任だ。……本当にすまない」


 しかし真実、何故彼女があのような死を選んだのかは提督にも判らなかった。

 壊すつもりもあったし抉るつもりもあったが、戦艦としての金剛には使い道がある。

 可能ならば瑞鶴のように“仕上げ”て運用できるのが望ましい。もっともそれは副次的な効果であり、リサイクルと同じ。

 正常な状態と憎しみに塗れた状態のどちらが好ましいかと言われたら、前者。判断能力や制御能力、士気への恭順という意味で差が在りすぎる。

 ただ、使い終わってもまだ戦力となるのは大きいし、或いは余計に壊す楽しみがあるのは良い。

 それにしても……。

 深海棲艦への強い憎しみや、或いは己の不運を嘆いた訳ではない。なのに何故金剛はあのような死に方をしたのか。

 厄介である――と彼は思っていた。

 故に司令部への報告と、艦娘への通達は分離する。

 司令部には『入渠中の金剛が独断で出撃』、艦娘には『金剛は艤装の試運転中、泊地周辺で敵大規模艦隊と遭遇』と伝えている。

 真実を知るのは一部だ。


比叡「いえ……司令はきっと最善を尽くしたと思います!」

比叡「お姉さまも……お姉さまもきっと、そう言っていると……思います」

提督「君からでも……そう言って貰えると、嬉しいよ」


 山城は、元々あまり他人と積極的に交流をする艦娘ではない。

 それに何より、彼女が軽々しく金剛の死を口にするような者でもなければ――もう話す口もない。

 やはり不可解な死であったが、とりあえずの口封じは行えた。

 朝潮も、簡単には人に話すまい。どことなく、提督の抱えるものを己だけが知れる事を喜びと感じている節がある。

 ただし、だ。

 やはり、入居中の金剛の死というのは不審である。

 それとなく――金剛は相当な怪我を負い、思い詰めていたらしいという噂を流すように仕向けたが……。

 しかしながらそこに「提督が見舞いに行った直後」と付属したら、快い話ではなくなる。

 そうして、不信感を抱かれるのはよろしくない。ここまで腐心して作り上げた城なのだ。

 歯車が狂った。本当に。


提督「さて……案内をしたいのだが。生憎と……」

比叡「大丈夫です! 顔通しも兼ねて、どなたかに頼りますから!」

提督「そうか……なら」


 なら、阿呆の赤城でも――と言いかけたとき、


大井「あらー、なら私が丁度いいんじゃないですか、提督?」


 大井が、そこにいた。

 いつの間にか。ドアを開けて。


提督「……ッ」

比叡「本当ですか? いやー、親切な人が居てよかったなー」

大井「こちらこそ、いいんですよ。新しい人とは早く仲良くなりたいから」


 咄嗟に止めようとしたが、あの、大井の目。

 得体の知らない目線。内心が窺えず、さりとて釘を刺すような目線。

 彼は結局、複雑な思いながらも一切顔に出さず了承した。


比叡「それじゃあお義兄……じゃなかった、司令、比叡見回りしてきまーす!」

提督「……ああ、くれぐれも――」


 くれぐれも気を付けろと言いかけて、提督は口を噤んだ。

 一体、何に対して。誰に対してなのだ。

 そしてそれを伝えたところで――どうしろというのだ。


比叡「ひぇ? なんですか?」

提督「いや、くれぐれも……大井に迷惑を掛けないようにな?」

比叡「ええー、酷いなー」

大井「まさか。迷惑だなんて、思いませんよ?」

比叡「ほらほら、こう言ってるじゃないですかー! ねー!」

提督「……。それじゃあ大井、任せた」

大井「それじゃあ、任されました」

比叡「行ってきまーす!」


提督(……厄介だな、大井)

提督(……)

提督(邪魔なんだよ。俺の思い通りにならない奴は全て……)

提督(俺の平穏を壊す奴は……)


比叡「それでお義兄様と一緒に中南米風麻婆カレー作ったり――」

比叡「試しにって、ボルシチ風ホワイトカレー春雨ヌードル作ったり――」

比叡「シナモンとコリアンダーを居れた体が温かくなる戦闘用チョコ作ったり――」


大井(……聞いてるだけで吐き気がするわね)


 それも事細かに材料と工程まで知らせてくる当たり、凄まじい精神攻撃だと大井は顔を歪めた。

 ケミカルマジカルクッキングダムデストロイ。瑞雲にでも乗せて散布すれば、深海棲艦を撃滅できそうなメニューだ。

 それ以上に、気になるのは、


大井「……その、お義兄様というのは?」

比叡「え、アレ、治ってなかった?」

大井「……ええ」

比叡「いやー、金剛お姉さまと仲良くしてるならお義兄様って司令の事呼んだ方がいいかなーって」

大井「はあ」

比叡「……お姉さま」

大井「……」

比叡「……」

大井「その……」

比叡「でも、司令は無事だから……きっとお姉さまも喜んでいるはず!」

大井「……」

比叡「司令の指揮は流石だから……きっとこんなピンチも切り抜けてくれるって!」

大井「……ああ、そうですね」


大井(……この子も、か)

大井(……)

大井(使えないわね……本当)

入渠

(話が進むのが遅くて)スマンな

>比叡「それでお義兄様と一緒に中南米風麻婆カレー作ったり――」

>比叡「試しにって、ボルシチ風ホワイトカレー春雨ヌードル作ったり――」

>比叡「シナモンとコリアンダーを居れた体が温かくなる戦闘用チョコ作ったり――」

提督「安価で艦娘を壊す(料理)」

ライダー・・・テラフォ・・・嗜虐嗜好・・・忍殺・・・うっ腹が

金剛存命時


比叡「うーん、辛さが足りない……?」

提督「そこは違う、比叡……必要なのはこれだ」

比叡「こ、これは……砂糖!?」

提督「それも和三盆だ」

比叡「ど、どうして……? 辛さが足りないのに、砂糖を……?」

提督「人間の舌は、同じ刺激には麻痺をして感じ取れなくなってしまう」

提督「だが」

提督「そこで別の刺激を加える事で、含まれているものを分析しようとし……逆に味が際立つ!」

比叡「ひ、ひえー!?」

提督「そして、フォン・ド・ヴォだ」

比叡「ひ、ひえー!?」

提督「コクとは様々な風味の混ざった旨味……それがあれば分析も冴える」

提督「ただ辛さを足しただけでは辛い麻婆豆腐が作れない。コクが必要なんだ」

比叡「さ、流石お義兄さまです! 比叡、感服しました!」

提督「ふ……」


金剛「手法は間違ってないけど……行き着く先がDangerデース……」

榛名「は、榛名は大丈夫……大丈夫……大丈夫……大丈夫に決まってる……大丈夫……大丈夫です……」

霧島「統計的に見ても、総合的に見ても、感覚的に見ても……99.999%で化学料理兵器が出来上がります……」


ほのぼの


大井「……」

大井「その、金剛の件なんだけど……」

比叡「金剛お姉さまがどうかしたんですか!?」

大井「死んだのは、提督の所為かも……」

比叡「そ、そんな……」

大井「……」

比叡「そんな……」

比叡「そんな訳ない! そんな事は絶対ない!」

大井「……チッ」


 大仰に否定を行う比叡を前に、大井の顔に僅かに嫌悪感が浮かぶ。

 しかし気付いた様子もなく比叡は、続ける。


比叡「司令は、今までだって私たちを導いてくれた! そんな司令が、金剛お姉さまを殺すわけなんて……!」

大井「殺す……」

比叡「ええ、そう! 絶対に――」

大井「どうして『殺す』、って言ったんですか?」

比叡「え」

大井「『提督の指揮の所為で死んだ』……じゃなくて」

比叡「あ……」

大井「『殺す』……って」

比叡「ちが……これは……あの……」

大井「普通……そんな発想は出てこないけど……」


 挑むような、或いは嘲るような、暴き立てるような。

 そんな大井の目線に応じたのは――


比叡「黙って!」


 比叡からの平手打ちだった。

 見れば藍色の瞳を怒りに染めて、拳を震わせながら立ち尽くす比叡。


比叡「お姉さまが死んだのを……そんな風に面白おかしく……!」

大井「……」

比叡「それに、司令の事まで……! 絶対、お姉さまが死んだ事にショックを受けてるのは司令なのに!」

大井「……」

比叡「それ以上二人を馬鹿にしたら、許さないんだから!」


 暫しの、睨み合い。

 過剰なまでに憤怒を露わにした比叡と、先ほどまでの慇懃な態度が見る影もないほどの蔑視を向ける大井。

 一触即発の空気を前に、それを割ったのは、


赤城「うー、ボーキボーキ」


 という一航戦空母の威厳の欠片も失われてしまった駄声ではなく。


大井「ごめんなさい。言い過ぎたみたいね」

比叡「え」

大井「別に馬鹿にするつもりはなくて……そういう噂があるってだけで、私も金剛さんの事を詳しく聞きたくて」

比叡「あ、あのー?」

大井「『姉妹なら何か知っているんじゃないか』って思っただけなんです。どうしてそんな噂が出るのか……真相が気になって」

比叡「え、あ、あれ? あれ? あれー?」

大井「軽率でした、すみません」

比叡「え、えっと……こっちも叩いちゃってごめんなさい」


 大井の謝罪。

 そのまま、何事もなかったかのように会話が再開されるが……。

 しかし、比叡の顔からは、先ほどまでの明るさが喪われてしまっていた。


◆23:05に安価な◆備えよう◆


提督「……大井、か」

提督「……」

提督「……」

提督「……」



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 ↓4  (◆応急修理要員×5・応急修理女神×0◆要員か女神って略な◆)

チッ、沈まねえなぁ……オイ


ところで青葉って冗談めかしながらも結構内心はちゃんと褒められる事に飢えてると思うんですよ
かわいいですね

壊したい

コンマ神「え?金剛?」

元々、青葉曙皐月舞風が可愛過ぎて壊したくて始めたスレなのにね

なんで嫁艦三回も殺してるんだろうね。おかしいね


続けます


浜風「……ッ」


 話には聞いていた。

 一時的に深海棲艦への打撃を与えながらも持久戦を強いられている泊地が存在するという事は。

 ただし、縁がない――とは思っていた。それもついこの間までの話だ。


浜風「この、程度……ッ!」


 波状的に襲い掛かる深海棲艦の潜水艦による雷撃。

 方位――およそ、十一時の方向。このまま直進すれば、間違いなく直撃。

 右側に回頭するには間に合わない。かといって、完全に左へと直角に曲がる事も不可能。

 ならば、と左足に力を込める。

 ――取り舵。

 浜風は、左前方から迫り来る雷撃の航跡目掛けて船首を傾け、そして、ヘッドオン――向かい合う形となった。

 それぞれのノット数から、単純に魚雷を受けるよりも半分近くとなる体感時間。それだけの時間で、回避を行わなければならない。


浜風(曲がれ――)

浜風(曲がれ――)

浜風(曲がれ――)


 このまま、回頭が間に合うのなら。右舷を掠めるようにやり過ごせるだろう。

 だが、運が悪ければ。このまま直撃。それも真っ向からの衝突だ。

 そして――


浜風(間に合わない……っ!)



 そう判断した浜風は、咄嗟に取り舵を停止。

 同じく、面舵をいっぱいに入れた。身体が、右に曲がらんと力が加わる。

 再現されれば、形としては蛇行に等しい。

 左に向きかけていたそこへの当て舵。カウンターとして加わる水力に、力の制動が危ぶまれた。

 その豊満な乳房が揺れる。

 強烈なGとして襲い掛かる余剰慣性が、右を向こうとする浜風の体をそうはさせんと左前方に引き寄せる。

 ――横滑り。

 右を向いたまま、左に体が流れる。こんな衝撃に耐えきれる船体ではなく、人の身だから出来る大技だ。

 更に浜風は、そこで錨を降ろした。

 海中に投じられる錨。

 突如として生まれた抗力に、今度は体がつんのめる。首に縄でも付けられたかの如く、急制動に視界が揺れる。

 首が座らない。或いは鞭打ちになるかも/なったかもしれない。

 だが、両足が浮いた。


浜風(ぎょ、雷……っ)


 その足元を通り抜けた魚雷を確認して――錨を切り離す。

 飛び来る魚雷を乗り越えて、そして、直後――丁度右に回頭したが故に、魚雷と真反対の角度で着水し前進を開始。

 万が一遅れて魚雷が作動しても――水上航行する艦娘の構造上、魚雷は直撃ではなく機雷的に爆発する)――その間に最大限の距離が取れる寸法だ。

 賭けには、勝った。

 そう思ったその時。


浜風(――っ、二発目!?)


 群狼の二の太刀が、彼女の体を吹き飛ばした。

 大破、着底。

 尤も着底などという生易しい事はなく、溺死するか、身動き取れぬ海中で喰われるかだろうが。

回避



提督「着任、ご苦労」

浜風「……いえ」


 右腕を吊り上げ、左足にも包帯。右目を隠すような医療用眼帯――痛々しい姿の浜風を前に、提督は静かにほくそ笑む。

 どこか憮然とした浜風の態度には、その先にある喜悦しか覚えない。

 それが彼と言う男である。

 拒絶の意思とは即ち、弱点を曝されているのと同じだ。尤も、彼が愛でるのは内に向かう拒絶だけだ(外に向かうものは厄介である)。


提督「君自身体験してくれた……という言い方はよろしくないが、この泊地の現状は見てくれた通りだ」

浜風「……はい」

提督「上としては既に戦果を報じてしまっている以上、ここでの戦いは終わっているが……」

提督「ただ、依然として海域は安定には遠い」

提督「是非とも君にも、協力してもらいたい」

浜風「もうすでに……移動通知は出てますから」


 そう打ち切って、頭を下げる浜風。

 対する司令は鷹揚な笑みを崩さずに、残る艦娘に声をかけた。


提督「朝潮、まるゆ……浜風を案内してやってくれないか」

朝潮「はい!」

まるゆ「判りました!」

浜風「私は……」

提督「君を助けた二人なんだ。食事にくらいは、付き合ってやってくれ」

浜風「……はい」


朝潮「駆逐艦娘朝潮型ネームシップ、朝潮よ」

まるゆ「陸軍からの出向の……まるゆです。よろしくお願いします」

浜風「私は……」


 断ろうと試みて。

 浜風の目に留まったのは、まるゆの二の腕に浮かんだ歯形と、顔の痣である。

 沈みかけた浜風の救助をまるゆは行ってくれたのだが――。

 当の浜風が、深海棲艦に捕捉されたものと勘違いして、その腕に噛み付き、そして顔面に後頭部をくれていた。

 そして暴れ回る浜風に、潜行が得意ではないまるゆ。

 二人して溺れているのではないかと肝を冷やしたのは朝潮だ。


浜風「駆逐艦娘陽炎型13番艦、浜風です。……先ほどはありがとう」


 結局、浜風は折れた。

 しかし――やはり、心の内は優れなかった。

 この場に移動する事になった際の言葉が、忘れられない。



浜風(……)


 ――例の、輸送任務の件だが……。


 ――当該海域は既に平穏と報じられている。


 ――その海域でのこれほどまでの損害は認められない、というのが上の判断だ。


 ――申し訳ないが、つまりはこれは、人的に由来する損害と言う事になる。


 ――すまない。


 ――総合的に判断して、君がその責任を取るのが適任と言う事になった。


 ――庇いきれなくて、すまない。


 ――上も、その海域の安定については腐心している。デリケートなんだ。


 ――ひょっとしたら、その泊地に派遣されている提督の指揮に問題があるのでは……とも。


 ――今回、このような形になってしまったが……君の事は頼りにしている。


 ――向こうに行っても、連絡はしてくれ。出来る限り力になる。



浜風(総合的……私だけ、再改造を受けていないから)

浜風(そう言えばいいのに……)

浜風(責任を取らされて、挙句はそのついでに内偵の真似事まで)

浜風(元はと言えばこの海域も、司令部が早急に『安定した』との報を出したいから……)

浜風(……)

浜風(私は……)


◆乳風は左遷されました◆かわいそうにね◆35分から安価するという話を聞きますので備えよう◆



提督「いいな……あの」

提督「……」

提督「裏切られた……という瞳」

提督「優しくしてやりたい」



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 ↓4  (◆応急修理要員×5・応急修理女神×0◆要員か女神って略な◆)

早霜やったぜ!!!!!!


やったぜ!!!!!!!!!!! よっしゃあ!!!!!!!!

……コイツヤンデレじゃねーか!!!!


◆しばし待て◆惨劇重点な◆

さーて、早霜は?




コンマ十の位 1ほど妄執 9ほど排除
コンマ一の位 1ほど小 9ほど大
0:特殊判定
ゾロ目:???(夕立が)???

↓5

チッ……



M.A.R.S.ランキング (Marine Abyssal fleets and Realm Suitability Ranking:海上における深海棲艦への制圧力ランキング)

ランカー夕立

普通なら避けるだろうと、海洋戦においては相手の回避を念頭に置きながらの射撃を行う
これは艦艇なら会敵距離が離れている為であり、艦娘なら互いが人のサイズとしては高速(100m世界記録の全力疾走を上回る速度)で航行する為である
が、夕立はこれを外す
普通なら避けるだろうと予測して行う攻撃を避けないから致命傷を免れ、普通なら直進しない、普通なら同じ方向に回避をしないところでする
死なない限り死んでない、の精神である。コワイ
どちらにしても有効距離まで近づかないと敵を倒せず殺せない(殺される)ので、だったら死ぬ気で突っ込むという戦法。コワイ

なお、提督から撫でられるのは好きであり、5分も続くと膝の上に頭を預けて机に臥せるように寝る。幸せそうだ


専用武器:対深海棲艦用スタン魚雷「レイン・ハード」(夕立とは急に振る激しい雨である)


という感じにね。ね


夕立「てーとくさん、褒めて褒めてー!」

提督「ん、戦果は……」

夕立「夕立すっごくすっごく頑張ったっぽい!」

提督「そうだな。良くやった、夕立」

夕立「えへへー」


 珍しく、と言おうか。

 彼はさして、夕立に対して他の艦娘に対するような害意――と言うのを抱く回数が少ない。

 というのも、だ。

 夕立はどことなく、人と言うよりは犬や動物に近しいから……だ。


 要するに。

 隠すべきものを隠し、取り繕うべきものを取り繕う。

 そういう、自尊心とか自負心とか、或いは猜疑心などの――“人間としての要素”が薄いのである。

 欲望にある種忠実と言おうか。

 女というものを感じもさせなければ、それどころか人間というものも感じさせない。

 これが夢に燃える子供などであったら――彼は嬉々としてそれを踏みにじりに行っているだろうが――。

 夕立というのは、その手のものが薄い。

 喜ぶときは素直に喜ぶし、欲しいものは素直に欲しいというそれでいて現状に満足している節がある。

 細やかな機微が無ければ、彼としても特段壊したい……とか暴きたいという好奇心のような嗜虐心を抱かないのだ。

 そしてそれで、夕立は役に立つ。

 つまり、これと言って彼の中での破壊の合理性が薄いのである。


夕立「んふふー、こうされてると嬉しいっぽいー」


 意外な事に。

 提督は、猫が好きであった。

 過剰にじゃれついてくる犬をうっとおしいと蹴り飛ばしたくなる事は多々あったが……。

 「おーよしよし、よしよし」と嫌がる猫を撫で繰り回したくなるのである。嫌がらない猫も。

 その点、夕立は褒めてほしそうなときに褒めてと来る。そして犬と違って実際に褒めるべき事柄である。

 となれば、


提督「夕立」

夕立「……なーに?」

提督「あとで麻婆豆腐をあげよう」

夕立「本当!? てーとくさんの料理ーおりょうりー手料理ー♪」

提督「……」

夕立「うー? うー!」


 ひたすらに撫で繰り回した。それはそれは。夕立が目を細めるくらいに。


夕立「あ、あと大事な話があったっぽい!」

提督「ん?」

夕立「新しい人がきたっぽい! どーぞー!」

提督「新しいひ、と……?」

夕立「あれ? あれあれ?」

提督「……うむ、わかった。夕立は休んでいい」

夕立「本当!? ごっはんーごっはんー♪」


 ――何故。


 ――何故、彼の隣にいる。


 ――許せない。


 ――許せない。


 ――許せない。


 ――今まで、数々の地獄を見てきた。地獄に塗れてきた。地獄に染まってきた。


 ――いつしか自分もその地獄の一部なんだと思っていたけど。


 ――でも彼は受け入れてくれた。必要としてくれた。


 ――地獄を見たその一部までも肯定してくれた。



 ――だから。


 ――だから、そんな風に。


 ――あの頃の地獄を知らずに先に旅立った奴が。


 ――そこで沈んだ所為で後に地獄を押し付ける事になった奴が。


 ――彼の隣に近付くな。


 ――この地獄が。地獄があるから。地獄があるから分かる。

 
 ――知っているか。目の前で、仲間が死ぬ光景を。


 ――知っているか。助けに来た仲間が死んでいく光景を。


 ――自分が仲間を地獄に引き摺り込んだという光景を。


 ――罪の証を突きつけられる事を。


 ――自分は呪われているのだと、嫌が応にも知らされる事を。



 ――だから。


 ――だから、地獄を再現できる。ホンの少しでも。


 ――教えてやる。


夕立「~♪」

早霜「……どうも」

夕立「あ、さっきの……」

夕立「どこ行ってたの? 夕立、結構探したっぽい!」

夕立「てーとくさんのところに、一緒に報告に行かなきゃ――」

早霜「うるさい」

夕立「へ?」


 静かに、鼻先へと現れた早霜。

 咄嗟に応対しそうになった夕立は――手を止めた。

 これは、艦娘だ。仲間だ。

 攻撃してはならない。相手を間違えてはいけない。


早霜「あなた……夕立、よね……?」

夕立「あたしが夕立だけど、どうか――」

早霜「ねえ、助けに来た船が目の前で沈んだのを見た事がある……?」

夕立「へ?」

早霜「来るな、って言っても……皆が助けに来て、死んでいく……」

夕立「えっと」

早霜「それを……何もできずに……ただ、見てる……」

夕立「あのー」

早霜「ただ……ずっと……見てる」

夕立「大丈夫? 昔の記憶に引きずられて――」

早霜「その内……自分が疫病神なんじゃないかって……自分がいるからそうなるんじゃないかって……」

早霜「いくら呼んでも、泣いても、叫んでも……皆……皆……」

夕立「……」


 無言で。

 咄嗟に夕立は、早霜を抱きしめていた。

 以前の記憶に引きずられて――というかそれが艦娘としての少女たちの性格を形成している大きな要因となる。

 だから。

 だから今回では、今生ではそんな事はないのだと。

 それは終わっていて、もしまた同じ事になっても、今度はそれをやり直す事ができるのだと。

 夕立は、早霜を抱きしめていた。


夕立「辛いなら、こうしてれば楽になるかも?」

早霜「――」

夕立「大丈夫?」

早霜「あなた……優しいのね……ふふ」



 だから――と。


 ――みぢりと、音を立てた。


 何が起きているのか、判らなかった。

 頬が引き攣る感覚と、それから、血に染まった早霜の指先を見て。

 夕立は、そこで漸く己の身に起きた事を知った。


早霜「いい子だから……これで、ね……」

早霜「でも……」

早霜「今度、あの人に……気安く近付いたら……」

早霜「どうなるかは……ふふ……」


 頬に指を突き立てられて。

 既に閉じる事が出来なくなった片方の口の端を。

 そのまま引っ掛けて、勢いよく振りぬかれて。

 抉られていた。


早霜「それじゃあ……」

早霜「……」

早霜「あなたは……地獄の仲間入りをしないでね……?」

早霜「ふふふ、うふふ、ふふ……♪」



 これで――許してあげると。

 早霜は髪を翻して、去って行った。


夕立「……ぁ」

夕立「……」

夕立「えっと……あ……」

夕立「……痛い」

夕立「……」

夕立「これじゃあ……」

夕立「これじゃあてーとくさんがお料理作ってくれても、食べられないっぽい……」


 暫し頬を押さえて呆然とした夕立は。

 突如、言われも無い暴力を受けた事よりも――。

 己の身体に、女性としては避けたいと考える傷跡を残されたよりも――。

 ただ、その事が申し訳ないと。本当に申し訳ないと。

 そんな風に、佇んでいた。


U511(Unglaublich......!?)

U511(Murahachi......? Japanisches Kawaigari...?)

U511(ユーも……)

U511(ユーも、日本になじめなかったら……Kawaigariされるの……?)


 そして、影でそんな様を見てしまった潜水艦は。

 己の体を掻き抱くように手を回して。

 壁に寄りかかって、そのまま崩れ落ちた。


U511(Helfen...Helfen Sie mir)

U511(おうち……帰りたいよぉ……)


提督「早霜」

早霜「あ、司令官」

提督「君が増援なんだな。……またこうして会えて、嬉しいよ」

早霜「……私も、よ」


 そのまま抱きしめられたとき――。

 早霜は、天にも昇る思いだった。

 前世の因縁か、験を担いでか。

 或いは当人自身の性格を気味悪がったのかは知らないが、作戦に中々組み込まれようとしない早霜を――。

 そんな彼女の有用性を認めて起用してくれたのが、彼だ。

 だから、心酔している。陶酔していると言っても過言ではない。

 本来なら自分から彼の元に出向く筈だったのに、こうして彼が自分を探しに来てくれたことには申し訳なさを感じつつも――。

 それ以上に、嬉しかった。

 だが、


提督「どこか、怪我をしているのか?」

早霜「え?」

提督「血の匂いがする」


 少し、冷えた――そんな気がする声色。

 体が震えそうになりながらも、上目遣いで彼を見上げる早霜。

 その目はいつも通り。笑っている。

 だけど、


提督「それとも、夕立か?」

早霜「え、っと……」

提督「聞いたぞ。U511から」

早霜「え」

提督「君が来てくれたのは嬉しいが……だけれども、艦隊の仲間に傷を負わせるとはな」

早霜「あ、え……その……」

提督「確かに……夕立のあの明るさは、君にとっては思うところがあるのかも知れないが」

提督「彼女は、今やこの艦隊でも有数の戦力だ。……特にこんな状況とあっては」

提督「無理に仲良くやれとは言わないが……任務以外で傷つけあうのはやめてくれないか?」

早霜「……」

提督「約束、できるか?」



 頭ごなしに然るのではなく――。

 そんな風に、優しい視線で嗜められてしまえば……断る事など出来る筈も無かろう。

 どことなく、彼の言葉は的を外したものであるが……。

 寧ろそんな風な純朴さすらも、好ましいとは早霜には思えた。

 困るだろう。

 艦隊の戦力である夕立がこのように、言い逃れの出来ない、提督の管轄下である泊地の中で傷を負ったら。

 彼は――ああ、困るだろう。

 そうされたら、犠牲の数からしてただでさえあまりよろしいとは言えない彼を――追い詰めてしまう事になる。


早霜「ええ……ごめんなさい……」

早霜「もう、やりません……緊張して……気が立っていて……」

提督「そうか」

提督「夕立には私から言っておく。顔を合わせ辛いだろう?」

提督「ただ……出来ると思ったならそのときには、ちゃんと謝るんだ。いいね?」

早霜「ぁ……はい」


 だから――。

 やるなら泊地ではない戦闘中か。それとも戦力ではない連中か。或いは肉体的ではなく精神的にか。

 ああ、そうだ。

 まずは提督に……そんな事を告げた外来艦からだろうか。

 彼の迷惑にならないように、やらなくては。


提督(……カンフル剤としては望むところだ。かき乱してくれる分にはいい)

提督(だけれども、私の得物であるし……)

提督(夕立はまだ、役に立つ)

提督(……)

提督(地獄……か)

提督(人の身を得たからこその地獄というのも……あるんだがな)

提督(とりあえずは、Uボートに対してでも……誘導しておけばいいか)

◆今日はここまでとなる◆最後に安価を出そう◆26:25あたりに◆ほのぼのに備えよう◆


上位ランカー

赤城
夕立
山城
金剛
加賀
瑞鶴
吹雪
綾波
???
比叡(ケミカルドラッグ)

多分こんなん



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2  (◆応急修理要員×4・応急修理女神×0◆要員か女神って略な◆)

これじゃあほのぼのじゃねーか!!!!!


沈めよ? ね?

◆現存艦な◆

△清霜:戦艦に憧れていたが、本部製の実験段階仮想試作機でトラウマ(74)、その後幻痛に悩まされ自傷(12)
      更には幻肢痛と現実の境が分からなくなり錯乱して出撃。右手を欠損で両足にも重大な損害で車椅子に(39の57)
      早く傷を治せば戦艦になれると、錯乱状態で前向きにリハビリ中(83からの74)
      おっぱいが大きくなれば戦艦になれると思ったけどそんな事はなかった!(71)
      無茶なリハビリの影響で傷口が開くが、その度自分で縫合している。でも周りに知られたらリハビリが出来なくなる(23)
○卯月:ガードベント(35)。瑞鶴に提督も辛いんだと言ったり。激辛麻婆豆腐チョコをホワイトデーにオカエシされた(11)
     激辛麻婆豆腐チョコはトラウマ(83)
○朝潮:喪ったものの傷も癒えない司令官を促したために首絞められた(36)と思っている。ぐちゃぐちゃの戦場と戦闘鬼化した戦艦を見る(56)
     提督を受け入れたような雌の顔に(86)
     敵深海棲艦の砲撃により、腹部にドス黒い痣が出来る。血尿が出た(37)
     浜風のおっぱいの大きさに同じ駆逐艦ながら絶望した(72)
○名取:魚雷攻撃で炎上したが軽傷(41) 胸部装甲を戦艦と称されて注目を浴びる(24)
○龍田:深海棲艦の攻撃により片目に怪我(42)。更には軍艦時代のトラウマを足柄に抉られる(ゾロ目の被害)。提督からは「自由意思」で協力すると言わされ(96)
△瑞鶴:加賀が轟沈したショックで提督と激突。罪悪感(56)。
     誰もいない分奮戦したらメタンフェタミンを投与された搭乗員による誤爆で味方大破。本部へ連行(59の10)。トラウマメイカー
     疲労で手が炎症を起こし、取り調べから発見が遅れ、矢を数射れなくなった。艦載機を特攻徹甲弾や空中機雷として使う空母カッコカリに(79の95)
     幸せそうに笑っている奴らを見ると不快。次に気安く加賀を引き合いに出したら殺す(58)

○飛龍:提督から前の人の事とか感じる中古はちょっと(63)と言われた後に、赤城から人と比べないでと怒鳴られる(58)
     鳳翔さんに癒されたと思ったら、後輩が戦闘マシーンと化していたでござる (63)
○時雨:姉妹艦の夕立は褒められているのに、提督に気遣った自分は余り良い目を見れていない。病み(68)
     提督とイチャラブ、うれしいね(70)
     どうして僕だけ……司令官から、何も言われないのかな……?怪我をしたのに……(23)
○まるゆ:素潜りしよっかと爽やかにプレッシャーかけられる(73)
      沈みかけの浜風を助けようとしたらヘッドバッドや噛み付きを食らわされた(64)
○春雨:深海棲艦っぽいとか言われてたけど提督は受け入れてくれたから役に立ちたい、けど艦艇時代のトラウマを抉られる(74)
     深海棲艦の攻撃により、多少の火傷を負う。司令官に頭を撫でで貰った(12)
     提督の強烈・激辛麻婆豆腐とそれを食して死にかける天津風を見る(93)
○鈴谷:暗くなってる提督にいつでも相談して、という。あと勇気づける(意味深)想像したらヌメヌメする。でも利根に比べて信用できないと遠回しに……(95)
     すっかりと荒んでしまった瑞鶴と一悶着。仲間なのに、殺すと脅されて怖くてちょっと部屋に帰ってからジャージに着替えて体育座りで毛布に包まる。漏れそうになった(78)
     (12)
○利根:実力があるからと、かつて望月とケッコンしようとしていたんだ……とここだけの話を打ち明けられプレッシャー(75)
     片腕に重度の打撲。女性らしからぬほどの痛々しい見た目。なお利き腕の為、ものを食べるのに苦労するとか(35)

○綾波:一緒に船団護衛をしていた吹雪が目の前で……(94)
     本当は安静にしておかねば成らぬのにリハビリを続ける清霜に……(72)
○夕立:ぽいぬ。てーとくさん、笑顔じゃないのに笑顔にならなくていいっぽい!
     榛名さん心配っぽい。本人気付いてないっぽい(95)
     戦艦レ級“改”flagshipを前にタイマン。保身無きゼロ距離射撃を敢行し、相手の隙を作るために斬撃を加え込んだ影響で片頬が削げて歯茎が剥き出し、片耳喪失(19の92)
     早霜から嫉妬で頬っぺたの傷を抉られたっぽい。でもてーとくさんのご飯を食べれないのが残念っぽい(18)
△五月雨:吹雪は死んだ! もういない! だけど吹雪の生き方は俺たちの心の中で(ry
      提督と卯月の会話に目茶目茶モンモンとした (35)
      レ級との交戦でお腹に手を入れられ、両腕の関節すべてを外され、お腹の中に傷口からフナムシを入れられる。あと食べさせられる(19の28)
○赤城:資源が少ないという提督と本営の会話を聞き断食を決意(74)、そののち体調不良の赤城を庇って加賀と那珂が轟沈。でも二人の分までボーキ食う!
     今度は万全だ、仇を取るためにここに残って打って出ると言っていたら、その資源を集めようと奮戦した自分を憧れと崇める後輩の吹雪が轟沈(79)
     今はすっかり何が正しいのか解らなくなり、虚無感に包まれて自室にこもる(39)。君がいない間に奮戦した後輩がメタンフェタミンで……
     でも間宮でつられて顔を出した。これからは艦隊の為に頑張ります!(71の10)。シリアス&ボーキスレイヤー
     清霜を助けに出撃し、圧倒的数的差を覆して損害なく勝利。これが一航戦。これが正規空母。これが赤城。その後、痛みに呻く清霜から傷を(24)
     フナムシはおいしくない。あかぎわかった(67)
○瑞鳳:卵焼き。 新戦術で若干の被害が……(45)
○大井:提督に舌打ち。なんかあーんとか見せつけられる(72)。どうやら何かあるようだ(44)
     雷を眺めながら意味深な大井っち (52)。夜戦で被害を受ける……(36)
     提督の現在の行動を快く思っておらず、比叡に疑念を仕込もうとする……が。あとケミカルマジカルクッキングダムデストロイの描写でオエっ(85)

◆現存艦な 2/2◆

○三日月:妹が気になっていたであろう人が妹なんて初めから居なかったかのようにあーんしてた(58)
       妹と真逆な艦娘が秘書官やってるのを見て……。とりあえず気を取り直してその胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(94)
○ゆーちゃん:派遣中に深海棲艦に追い立てられ、腕を咥えられて犬がやるようにブンブン振り回される(47)。助けてくれた榛名にベッタリ
         瑞鶴から、役立たずはいらないと言われ、更に瑞鶴と鈴谷の言い争いを見て高まる不安(76)
         早霜による夕立虐めシーンを目撃。その事をたまらず提督に報告。……が、敢えて標的とするため提督から早霜にバラされた(53)
○榛名:中破したけど、榛名は大丈夫です(35)! ……でも姉が。でも榛名は大丈夫です!(71)
      火災にはいい思い出がないんですけど……榛名は大丈夫です!(23)
      清霜から相談を受けたのにちゃんと答えられずに、挙句加古に頼ってしまった。金剛が居なくて自分がやらなきゃというプレッシャー(78)
○あきつ丸:自分、影が薄いであります!影絵じゃないであります!(54)
        ほのぼのであります!これが陸軍の実力であります!むふー!(07)
○大鳳:その胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(43)
      何かが削られる音がするけど削れるぐらい胸はない。実際平坦だった(91)
○鳳翔:自分の後に生まれた空母たちが傷付き、さらには一人が艦載機を爆弾として運用するようになっていた(78)

○天津風:べ、別のあなたに喜んでもらおうと思ってカレー作ったわけじゃ……おいしい?(70)
       人間の到底食べれるレベルではない麻婆豆腐を食す事で催涙スプレーを喰らったのと同等のダメージ(54)
△早霜:地獄に塗れた自分を受け入れてくれた司令官に心酔している。彼に甘えてた夕立にお仕置き。良い子なので控えめにした。当社日で(89の71)
○浜風:赤城と五月雨に助けてもらった一件だが、その際の船団の損害への責任を取らされる形で島流し。右腕骨折左足に怪我右目負傷(26)
○比叡:流石ですお義兄様! 比叡感激です! だけど、大井から提督への不信感を煽られる言葉を……(94)
○加古:提督の榛名への愉悦行動をガード&励ます。女神女神アンド女神(60)

◆要員×4・女神×0


◆明日はあるかもしれないしないかもしれないが、あまりないとのうわさです◆金剛はもう死んだからやめーや◆オタッシャデー!◆

ちょっと任せられませんね…

◆少しだけ始める◆備えよう◆


M.A.R.S.ランキング (Marine Abyssal fleets and Realm Suitability Ranking:海上における深海棲艦への制圧力ランキング)

上位ランカー:“正規航空母艦娘型”赤城

たゆまぬ訓練の末に限界を超えた精密動作性と空母型艦娘一の火力が持ち味。
同じだけのボーキ消費量を誇る鋼鉄の胃袋はフナムシをも捕食する(当人的には不味いという評価の模様)。
装備は全て初期の頃のままだが、矢と艦載機の変換を自由自在に操り、
矢のまま機銃掃射や爆雷投下、機体の一部だけを発現、艦載機への分裂と再結合が自由自在など、鍛練の結果恐ろしく強い。

ゴミ箱に捨てられた提督と加賀のデート用(提督はそう理解していない)ケーキバイキングチケットを涙と涎で顔をくしゃくしゃにしながら拾っていった。


専用武器:対ボーキサイト食あたり解消用消化液“神便鬼毒酒”
      対深海棲艦艦載機用“震電・改”(加賀から受け継いだ)

備えよう


瑞鳳「うー、卵焼き卵焼き」


 今、卵を求めて全力疾走している私は、艦隊に所属するごく一般的な女の子。

 強いて違うところを上げるとすれば、艦載機に興味があるってことかナ――名前は瑞鳳。

 そんな訳で、通り道にある台所の資材管理室に通りかかったのだ。

 ふと見ると、資材置き場の床に一人の若い女がしゃがみこんでいた。

 ウホッ、いい焼き鳥……いい艦娘。


瑞鶴「……」


 何か焦げるような匂い。

 まさか――と瑞鳳は思った。

 まさか、かの一航戦赤城ではあるまいし……。

 皆が食べる為の食糧の備蓄に手をつけているのだろうか。内緒で。一人で。

 せめて自分を誘ってくれれば生じゃなくて極上の卵焼きを――――じゃない、それは違う。

 銀蝿などけしからん。それでは提督に卵焼きを――――でもない。

 とにかくけしからんのだ。それは違う。

 具体的に言えば三菱が作ったのと中島が作った零戦ぐらい違う。


瑞鳳(何をやってりゅ……)

瑞鳳(……)

瑞鳳(……)

瑞鳳(……)

瑞鳳(……何をやってるの?)


 噛みまみた。

 わざとじゃない。あざとくない。



瑞鶴「十六……」

瑞鶴「一七……」

瑞鶴「十八……」


 ――それは、皿を数えている怪談の幽霊めいた囁きだった。

 視線は彼女の中程だろうか。頭を下げている。背中ごしなので覗けない。

 ただ、瑞鶴が呟く度に何かの焼ける匂いが鼻をつく。

 嗅いだ事がない匂いだ。

 粘りつくような、独特の、焦げの中に更なる焦げが含まれたような、匂い。

 いや、これは。


瑞鳳(戦場の――にお、い)


 そこで合点がいった。

 これはいくさ場の匂いだ。死の匂いだ。生者を亡者に変える匂いだ。

 彼や彼女の持つ歴史や人格を焼き払い、過去に変える為の匂いだ。

 あの戦争で、嫌というほど味わった。最後は自分自身で体験した。記憶の奥底に封じられる匂い。

 そう、瑞鶴は――


瑞鳳(ひっ……)


 一瞬だけ見えた瑞鶴の右手には。

 異様なほとびっしりと、ところ狭しと「正」の文字が焼き付けられ埋め尽くされていた。

 それは彼女の正気を繋ぎ止めようとする烙印か/はたまた狂気を保障する為の焼印か。

 傍目にも以上なほど、曲げた針金で瑞鶴は己の右手に「撃墜数」を記しているのだ。


瑞鶴「二十二」

瑞鶴「今日は……これぐらいか」


 ――痛みを与えても。


 もう、このポンコツの右手は反応しない。

 熱されているのに、指先は碌に動こうとしない。

 痛いし、熱い。

 なのに、艦載機を打ち切ってしまった右手は回りにぼやけるように輪郭が曖昧で、それなのに鉛みたいに重くて――。

 物を持つ事は愚か、何かを掴む事も摘まむ事もできなくて、痛みに震える事も困難で。

 本当に――自分が使い物にならない役立たずだと教えてくれる。

 これを、加賀が見たらなんと言うだろうか。

 でも、文句なんて言わせない。ちゃんとキルレートを記して、見せ付けてやる。

 これぐらいはやれたんだぞって、教えてやる。


瑞鶴「七面鳥だなんて……あんたには絶対言わせないわ」


 じくじくと。

 ずきずきと。

 焼き痕は心臓のように。殺した深海棲艦から奪ったように疼くのに。

 なのに――。


瑞鶴「……」


 指先は、動いてくれない。

 いくら痛くても。

 いくら辛くても。

 いくら悲しくても。

 ――動いて、くれない。


瑞鶴「……」

瑞鶴「……助けてよぉ」

瑞鶴「助けてよぉ、翔鶴姉ぇ……」

瑞鶴「うう……誰かぁ……」

◆23:00からアンカ。本日はこれまでにするとスタッフも言っているらしいです◆泣きながら提督の死体を掘り返そうとする曙はまだですか?◆ほのぼの低威力に備えよう◆

!?>鈴谷じゃないの

なん……だと……?

まぁいいや。鈴谷は鈴谷主体でほのぼのを書く。何もなかった(瑞鶴は自傷した)、いいね?


とりあえずケジメ


↓3 応急修理要員

↓5 応急修理女神

これは>>1=サンのケジメ案件では?
金剛がまた犠牲になるのかな?

コンマ神「金剛! 金剛!」

要員1の女神7ですね……壊れねえなあ……


では23:05に備えよう。瑞鶴は泣いてるカワイイヤッター

これは勝ったな(慢心)


提督「加賀の顔色を把握できるように……」

提督「そういえばいろいろな場所に誘ったな」

提督「懐かしい」



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2  ↓4(◆応急修理要員×5・応急修理女神×7◆要員か女神って略な◆)

あきつ丸 女神

とれねーや(白目)

>>瑞鶴は泣いてるカワイイヤッター

これが
瑞鶴は泣いてるワイヤカッター

に見えて、何をするつもりかとワクワクしたじゅないか

五月雨が要員持ってきて、女神二つ使用ですね
……チッ


要員×6、女神×5


ここまでの異常に気付いた1=サンのコンマに着目してみよう。溢れるほのぼの愛をあなたに理解できますか?


>>332
採用

44ばっかで[ピーーー]気満々じゃないですかヤダー!

コンマ神「>>1もそんなに金剛を沈めたいのかな?」


◆金剛の話はやめーや◆嫁艦殺すのしんどいんやぞ◆

◆今日はここまで◆

◆鈴谷とのお詫びほのぼのでして欲しいことがあったら採用する◆なお鈴谷は前後未経験奥ゆかしいオイラン◆

乙乙
同じグラスから二つのストローで飲み物飲むアレ


やっぱり鈴谷はビッチ風処女が似合う
というわけで自分の経験(嘘)を話す鈴谷とか


◆しかしレートでも通じるのです◆パーセンテージは分かりやすい、統合して部隊運用するからね◆自爆させてるから仕方ないね◆

◆総合すると同じグラスから二つのストローを使う提督の目の前でスッ転んで怪我をして指を舐められながら熊野の前で精神を抉られつつ殆ど違法初前後される◆

◆特殊判定でゾロ目でも出たのか◆かく実に鬼畜の所業◆まだ素敵な案をください◆


(ここまでのあらすじ)


 ――21世紀、増加する人口。枯渇する資源。

 行き場のない未来に絶望した人類は、新たなエネルギー政策に乗り出した。

 そこで着目したのは節足動物門 甲殻綱 等脚目 フナムシ科――フナムシ。

 特殊な油を作成する藻を食用とする、水中でも活動可能に品種改良したフナムシを海に放ち、

 生体濃縮を利用して新たなる海底資源の獲得を試みたのだ。


 それから500年──。




 奴等はより強力に進化していた。

 死体を喰らう性質はそのままに、あらゆる残骸への食性を獲得した奴等は――。

 水棲生物と、遥か過去に海底に沈んだ艦船――そして死した人の姿を会得したのだ。


 情報がない中このフナムシと遭遇した一度目の調査船団は、進化したフナムシにより壊滅。

 二度目は、人類も軍艦少女という特殊改造手術を元に対抗を試みたが、それも失敗に終わる。


 そして三度目。


提督「艦娘……?」

提督「軍艦以外の船が使えるようになったから、なんだと言うのだ?」

提督「20年前、あの大和や長門でも敵わなかったんだぞ?」

提督「そんな進化したフナムシ――深海棲艦に、一体何の船が通用すると言うんだ?」

明石「今回は手術の補強ベースに“榛名”を使いました」

明石「幾度となく改修を受け艦種を変え、さらに終戦まで生き残った榛名の力により……」

明石「戦艦の主砲はより強力に……その他の船は奇々怪々な特性の使用が可能となっています」

明石「ところで、軍艦とは何かご存知ですか?」

提督「戦艦、巡洋艦、練習戦艦、練習巡洋艦、航空母艦、水上機母艦、潜水母艦、敷設艦の総称だろう?」

明石「ええ」

明石「先程、どんな船が……と言いましたね?」

明石「たとえば――――駆逐艦」


◆嘘です◆後々のほのぼのに備えよう◆

◆艦隊が母港に帰投しました◆入渠の後始めます◆30分で修復が完了するとの報告です◆

やめーや

お待たせ、始めます


提督「……」

提督(戦艦レ級改か……厄介な奴だ。本当に)

提督(適度に忙しければよかったが、思った以上に面倒なのがな)


 廊下を歩く提督は、心の内で鼻を鳴らした。

 一切構わぬのなら、いっそレ級が全てに被害を与えるのをいいことに己の欲望を満たしていただろうが……。

 しかしそれでも彼は、深海棲艦に好い様にされるというのを肯んぜられない性質だった。

 プライドが高いと言っていい。

 己の領域に土足で踏み込まれるのを嫌っていた。


提督(まあいい……今までも、こんな場面は切り抜けてきた)

提督(きっと今回もどうにかなるだろう)


鈴谷(……) |0M0)


鈴谷(てーとく、なんか悩み中じゃん?)

鈴谷(ここで提督に声を掛ける……うん、ごく自然に。ごくごく自然に)

鈴谷(そう、これは通りがかっただけだから挨拶ぐらいしょーがないっしょ。うん)

鈴谷(うん)

鈴谷(いやでもここは爽やかに『てーとく、おっす』って行くか)

鈴谷(でもそれなんか考え事してるてーとくにとってちょいウザそうってかなー)

鈴谷(うーん、なんか空気読めてない的な?)

鈴谷(どうせなら、だったら……)

鈴谷(それか、『てーとく、かっこいいねー』とか?)

鈴谷(無理無理無理無理恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい)

鈴谷(そそそそそそそれで『鈴谷は今日もかわいいな』とか言われたらどーすんのさもう恥ずかしいしヤバいしそう言われたいってか言われたら)

鈴谷(そそそそそそそそその後夜戦!? ヌメヌメする!?)

鈴谷(……)

鈴谷(……)

鈴谷(……)

鈴谷(それともやっぱ直球で『大丈夫、元気ないじゃん?』って行くか)

鈴谷(うーん)

鈴谷(……)

鈴谷(でも提督になんか信用されてないっぽいし……地味に凹むなぁ)

鈴谷(……)

鈴谷(……)

鈴谷(……)

鈴谷(よし! まあ、ここはいつも通りフランクでクールに――)


提督「どうした、鈴谷」

鈴谷「わひゃぁ!?」


 出だしからコケた。


提督「……どうした?」

鈴谷「い、いやそこに、人間大の凄くマッチョなフナムシが居て」

提督「え、なにそれは」

鈴谷「……」

提督「……」

鈴谷「……」

提督「……」

鈴谷「……」

提督「手tえ」

鈴谷「……あ、あのさー」

提督「鈴谷」

鈴谷「へっ!? な、なに!?」

提督「居ないぞ」

鈴谷「……」

提督「もう逃げたのか……すばしっこいんだな」

鈴谷「……」

提督「どうした?」

鈴谷「……ごめんなんでもない」

提督「そうか?」


 残念だな、見てみたかった。

 そうとでも呟きそうな提督を前に、鈴谷は流石にねーよと思った。


提督「ところで鈴谷」

鈴谷「ん、なに?」

提督「肩にゴミが――」

鈴谷「~~~~~~~~~~~~~!?」


 ――ドガシャアアンと。


 凄まじい音と共に、ガラスの破片が舞った。

 飛びのいた鈴谷が、足元に居たフナムシを踏んで滑り、更には脇に積まれていた缶飯の缶に乗り上げ、

 そのまま半分開いていた窓に後頭部を打ちつけたのだ。

 そこまでは不幸な事故だろう。不幸な事故で済まされるかもしれない。

 だが、その後。

 提督が、「黒か……大人だな」と呟いた事で事態は一変した。

 猶更顔を真っ赤にした鈴谷が、


鈴谷「ちちちちちちちち違ッ!? 違うっていうかまだっていうか遊んでないっていうか全然まだ航海初めてもないっていうか――」


 と、両手を必死に左右に振りながら勢いよく立ち上がろうとした鈴谷が。

 また、缶飯の缶を踏み付けた。

 幸運は二度も続かなかった。

 一度目は何とか応急修理要員で立ち直った窓さんも、流石に二発目の大破進軍開幕雷撃(後頭部)には耐えられなかったらしい。

 そのまま、鈴谷は窓を突き破り茂みの向こうに消えて行った。黒だった。

 一度――。

 屋上から、取りこぼしてしまったおでんのゆで卵を追って赤城がつい飛び降りた事がある。(なお加賀は提督が作った麻婆豆腐を汗だくで憮然と食べていた)

 そう考えれば、まあ、大丈夫だろう。二階だし。


提督「……」


 昔、潜入ゲームでフナムシを踏んだら滑って転ぶなどというアクションがあった事を提督は思い返していた。


提督(この反応……使えるかも知れないな)


 ……気を取り直して。


提督「……ふむ」


 特製の麻婆豆腐を片手に。

 そのまま提督は、病室へと向かう。

 戦艦レ級改からの拷問とも呼べるべき攻撃を受けた五月雨を見舞うのである。


提督(……清霜のようになっていたら、きっと麻婆豆腐がおいしい)


 差し入れ、一緒に食べよう――なんて名目で。

 怯える五月雨の前で、震える五月雨の前で。

 麻婆豆腐を食べたらきっといつもより美味いだろう。或いはワインを付けてもいいかも知れない。

 などと考えていたが。


五月雨「すみません、ドジっちゃいました……」

提督「……」


 ところが、そこに居たのは普段と変わらぬ五月雨である。

 人の幸福で飯が不味いとはこの事か。


提督「いや……相手はレ級。それも、夕立にあれほどに傷を負わせたレ級だ」

提督(飯が不味い)

提督「むしろ、五月雨は良くやった。狙われていた船団も、無事に乗員の救助をできたようだし」

提督(飯が不味い)

提督「それほどまでに怪我を負っても、決して仲間に深海棲艦の手を及ばせなかったのは……五月雨の力だ」

提督(飯が不味い)

提督「誇っていい。……赤城からも、『ありがとうございます』と伝えてくれ、とな」

提督(飯が不味い)


五月雨「本当!? えへへ、嬉しいな……その、えっと」

提督「ん?」

五月雨「あの、恥ずかしいんですが……その……えっと……」

提督「どうした?」

提督(平然としてそうで飯が不味い)

五月雨「夕立みたいに……撫でて欲しいな、なんて……」

提督「……」

五月雨「あ、な、なんでもない――わぷっ」


提督「ああ、君は本当によく頑張った。……それほどの傷を負わされて」

提督「ずっと痛みに耐えて……仲間に助けも求めずに、敵を引きつけて……」

提督「諦めないで……よく頑張った」

提督「偉いぞ、五月雨」

五月雨「えへへ……ありがとうございます」


提督「ところでこれ、差し入れなんだが……」

五月雨「あ、ごめんなさい……」

五月雨「私、お腹を開いたばっかりで……その……」

提督「……そうか」

提督「……」

提督「……加古」

加古「へっ」

提督「良かったら食べてくれ、余りものを渡すようで気が引けるが……」

加古「あ、あまりものなんて……はは、いやあ、ははは……」

提督「……嫌だったか?」

加古「え、いやー、そのー」

五月雨「ごめんなさい。……やっぱり、誰かが断ったものは嫌ですよね」

加古「え゛」

提督「無理して食べなくてもいいぞ。人が断った物を渡されても、押し付けられてるみたいだからな」

五月雨「……」

加古(じょ、冗談キツイよぉ~)


提督「……」 ジー

五月雨「……」 シュン

加古(うう……)


加古「た、食べるって! お腹が空いてたから丁度いいってもんだよ!」

提督「そうか。……なら、私の分も食べてくれ。五月雨を見ていたら、胸がいっぱいになってしまってな」

加古「い゛」

五月雨「提督……!」

加古「……」

加古(あたし被害担当艦だっけ……?)


 それは――。


 それは麻婆豆腐というにはあまりにも辛すぎた。


 辛く、ぶ熱く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに灼熱だった。


 そう、一言で言うなら、灼熱であった。


加古「うう……」

加古(なにこれ無理無理無理無理無理無理だって!?)


 蓮華を挿し込んだ瞬間に。

 解き放たれた熱気と水蒸気。

 収まりきらない分子が激しく運動し、湯気と共に立ち上る。

 目が、やられる。鼻もやられる。湯気が当たった皮膚もやられる。

 なんなのだ、これは。

 許されるのだろうか。こんな暴虐が。こんな災禍が。こんな煉獄が。

 熊撃退用スプレーを水に溶かして、霧吹きをしたマスクを付けられているような――。

 それほどまでに分かりやすい、痛み。


提督「今回は……今回も餡を多めにしてな」

提督「外側のとろみを強く、ゼリー状にして……中には十分に熱した麻婆豆腐。マーボーとマーボーとの二重構造だ」

提督「箸を入れたら小龍包のように、出来立ての麻婆豆腐が噴き出すようになっている」

提督「苦労したんだ。様々な薬ひ……調味料で試行錯誤してな」

五月雨「それなのに……ごめんなさい」

提督「いいさ。五月雨が無事だっただけで、満足だ」

加古(断れねぇー空気……っ)


 この。

 この、湯気だけでマウス数匹をあの世に送りそうな。

 そんな、そんなものを喰えと。

 名状しがたき闇の業火を、食えと――言うのか。


加古「……」


 その後の加古については……言うまでもないだろう。


 ――なお。


鳳翔「……」


鳳翔(瑞鶴の事……)

鳳翔(あの子は……加賀がいなくなった事に……責任を感じて、あんな風に……)

鳳翔(どんどんと、自分を傷付ける風に……)

鳳翔(もう、皆と同じ場所で食事もしない……他人との交流を避けている)

鳳翔(どうにかしたいけど)

鳳翔(きっと、同じ空母が何かを言っても……聞かないでしょう)

鳳翔(……)

鳳翔(人間のように、お腹を痛めて産んだ子ではないけど……やはり……)

鳳翔(……)

鳳翔(……提督に、相談すべきなのでしょうか)


 そして、通りがかった台所で。


提督「――ペクチン」

提督「――グアーガム」

提督「――キサンタンガム」

提督「――タマリンドガム」

提督「――カラギーナン」

提督「――プロピレングリコール」

提督「――カルボキシメチルセルロース」

提督「ナパームは……駄目か」

提督「ゲル化剤……増粘剤……とろみ剤……」

提督「うむ、こうすれば……」


鳳翔「……」

鳳翔「……」

鳳翔「……」

鳳翔(……出直しましょう)

◆25:07にアンカを出します◆誰かがほのぼのだと(基本的に)他もほのぼのになりますね◆このスレはほのぼの、いいね?◆


提督「艦娘なら、ナパームでもいけるかと思うが」

提督「加賀で試し……」

提督「……」

提督「……赤城でいいか」



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 (◆応急修理要員×6・応急修理女神×5◆要員か女神って略な◆)

下4も出しておけばよかったね(ニッコリ



さーて、飛龍の被害はー?


コンマ十の位 1ほど内臓 9ほど外見
コンマ一の位 1ほど小 9ほど大
0:特殊判定
ゾロ目:???
↓5

チッ


チッ

でも大丈夫!

折角二人とも大ダメージだから、コンボだドン!


 ――奴らは、学習する。


 ――奴らは、進化する。


 ――奴らは、昇華する。


 ――奴らは。


 発勁――という概念は、何も難しい力でもなければ、摩訶不思議な奇術でもない。

 全ては術理であり、理合だ。

 関節には方向がある。最適な角度がある。可動域がある。

 例えば肘と首を付ける事は出来ない。双方の可動域が、それぞれ接触する位置にないから。

 広背筋の力をよりよく伝達する為に最適な動作というのは、横拳ではなく縦拳。

 小さく前習えをするような動作が、最も腕と背中が極まる。

 広背筋と上腕三頭筋、更には肩と連動する股関節の力が最大限に効率的に続くのは、これが拳。

 基本の姿勢は三戦立ちにほど近い。

 正しく肉体を硬化させ防御に用いる構えは、大腿筋の力を有利に働かせる。

 だからこそ――それは攻撃に繋がる。

 右足を踏み出し、同じく棒で繋がったかの如く繰り出される右の肩。

 そして――。

 直撃の瞬間に両踵を大きく外に開くように。大地を踏みしめる反動と捻転の力を伝えるように。

 それでこそ、全身の力を利用するからこその――発勁。


春雨「か、ぁ――」


 土台が、狂っていた。

 人に近似しながら、人にはない器官を持つ深海棲艦。

 それからよもや、人の持つ――人が磨いた武術の攻撃を受けるとは。

 流石の春雨も、予測はしていなかった。

 水上を地上と同じく扱う艦娘や深海棲艦が。戦艦レ級改の両足と尾撃が地面を打ち――。

 夕立が行ったように。或いは五月雨が行ったように。

 戦艦の装甲を貫くために接近した春雨の腹部を打撃が打ちぬくとは、誰が想像しようか。


 衝撃の杭にも似ていた。

 痛みと共に、そこに何か膜ができて突っ張るように。胃と首元を引っ張られるように。

 痛みが走る。呼吸が浅くなる。脈動に合わせて、腹部がうねり上がる。

 口からは胃液か、或いは唾液が。頬には涙が。

 春雨の華奢な体をくの字に折り曲げる、戦艦レ級の発勁。


 そしてこれは、単なる打撃ではない。

 半ば体当たりめいた、衝撃の伝達だ。

 即ち――


飛龍「春さ――――くうッ」


 レ級の打撃は、春雨を壊すためのものではない。

 彼女を弾き飛ばし、道を作るための物。

 後方に控え、艦載機を射出する飛龍目掛けて――春雨の肉体を、砲弾として撃ち出した。

 前に一度。投げただけでは。

  ヤツラ
 “艦娘”には止められてしまった。

 ならば、止められない砲弾を打てばいい。

 兆候の分からぬ、一撃での破損を臨めばいい。

 そして果たしてそれは為された。己の拳が撃ちぬいた春雨の体を盾に、飛龍の視界を隠して、自己を隠蔽して。

 戦艦レ級改は、見事に飛龍への砲撃を為した。


春雨「げほっ、かほっ、う、えほっ、うえっ……」

春雨(痛……痛い、いたいぃ……)

春雨(う、なに……なに、これ……)


 砲弾に耐えれる程度の装甲――艤装はある。

 だけれども、これは何だ。

 無論、かつての軍艦時代のような十数万馬力という力を持った艦娘はいない。

 だけれども、いざ艤装を纏った戦いに於いては、人の身に余るほどの力を発揮するのが艦娘。

 その膂力が。打撃に使われた。砲撃ではなく、打撃に。

 そして――


飛龍「あい、たたた……これ、やばい、かも……」


 砲弾と化した春雨の背嚢の、艤装が。背面に展開された鋼鉄の装備が。その突起が。

 飛龍の腹部に、突き刺さっていた。


春雨「……ぁ」

春雨「ご、ごめんなさ……ぁ、あ、これ、あ」


 予想だにしない同士討ちに硬直する春雨に、しかし飛龍は。


飛龍「――っ、前! 応戦して!」

春雨「え」



 ――それは、優しかった。


 ――まるで提督が。褒めてくれるように。


 ――おどおどとしている自分を慰めてくれるように。


 ――大丈夫だよ、と笑ってくれるように。


 ――優しかった。


 ――頭に手を置かれる。


 ――なんで自分が、と思った。


 ――もう、何人も沈められているというのに。


 ――なんで自分は、殺されないのだろうか。


 ――頭に置かれた手が、動く。


 ――力が籠められる。


 ――嗤っている。


 ――あいつは嗤っている。


 ――仲間を慈しむように。慰めるように。頭の上に手を置いて。


 ――ゆっくりと、ゆっくりと。撫でつけてくる。


 ――その度に背中の艤装に、伝わるものがあった。


 ――幾多にも重ねられた、弾力のあるスポンジを潰しているみたいに。


 ――手が動くたびに、呻き声が上がる。


 ――ああ、これは、仲間を見る目ではない。


 ――役に立つ道具を、可愛がって気に入るような目だ。


 ――頭を、髪を撫でられれば。


 ――その分、飛龍が悲鳴を上げた。


 ――大切な思い出を踏みにじるように。受け入れてくれたあの人を穢すように。


 ――弄ばれながら、道具にされる。


 ――髪が、くしゃりと鳴った。


 ――殴られた腹よりも、よほど熱い。




 ――やめてぇ!


 ――やだ、やだぁ……!


 ――やだよぉ、やだぁ……こんなのやだぁ……!


 ――やだぁ、やだよぉ……司令官、司令官……!



 悲鳴が聞こえる。

 内臓を撹拌される自分よりも、よほど痛苦を孕んだ悲鳴。

 それは専横な領主に組み敷かれる、生娘にも似ている。



 ――ごめんなさい、ごめんなさい……!


 ――もう、謝るから……やだぁ……!


 ――やめて……やだよぉ……!


 ――助けて、司令官……! 助けて……!



 与えられた痛みに抵抗は叶わず。

 ただ、仲間を壊すための道具として使われる。

 それが……どれほどまでに春雨を苛むだろう。

 自分は知っている。

 春雨が、かつて遭遇した深海棲艦に似ている事を、どこかで不安に思っている事や――そのせいで司令部から処分されそうになった事を。

 だから、これは痛みよりも。

 なお酷く、春雨の尊厳を陵辱する行為。

 ただ殺されれば、彼女は艦娘として死ねただろう。

 だけれども、殺されもせず、壊されもせずに道具として使われるなんて――。

 それは、余計に酷い。



 ――殺して……ください。


 ――お願い……。


 ――もう、やだよぉ……やめてよぉ……。


 ――いや、いやぁ……。



 だから飛龍は。耐えた。

 体の痛みよりも、春雨の痛みの方が大きいと。

 これ以上彼女に重荷を背負わせたくないと。自分の苦痛に染まった声一つが刃になるのだと。

 耐えた。


 ――そして。


飛龍(これしかないからさ……多聞丸、褒めてくれるよね)

飛龍(……ゴメン)

飛龍(こうするしか……)


 思いっきり、相手を小ばかにするように。

 戦艦レ級目掛けて飛龍は舌を突き出して――


春雨「え」

     ・ ・ ・ ・ ・
 ――噛み切った。


 筋肉でできた筋束を噛みちぎるというのは、どれほどまでに喜色が悪いのだろうか。

 独特の弾力がある、ざらついた、繊維ばった肉の感触。

 仮に生きて帰っても、二度と牛タンなどは食べるまいと思わせるほどの、骨に響く噛喰音。

 中ほどから食いちぎられて、筋肉としての制御を失った後端が巻き込まれ、気道へと後退する。

 そのまま、上蓋に。口腔の中、喉の奥を塞ぎ切った。


春雨「ぇ……ぁ……」


 窒息まで――人が完全なる脳への血流(酸素)が停止して死亡するまでは二十秒。

 しかしこれは折よく頸動脈を締め上げて絞め続けた場合だけ。

 気道を塞いだなら、数分は地獄が続く。

 ましてや、己の舌が気道を塞ぐなどと言う悠長な方法の場合、それにかかる時間は比べ物ではなく――。

 ――飛龍はその分、地獄を味わうのだ。


春雨「え……あ……ああ……」


 そしてそれから。

 死亡して、艤装を、浮上航行能力を失った飛龍の躰が。

 沈む。

 崩れ落ちるように鋭端を腹部から引き抜いて、海中に没していく。


春雨「なんで……あ、あ……ああ……」



春雨「どうして……なんで……」

春雨「なんで……こんなの…………どう、して……」


 海中に沈む飛龍の体を呆然と眺める春雨。

 飛龍は自害した。

 彼女なら――彼女ならば。

 或いはレ級の背中側から。未だ上空に居る艦載機を用いて、爆撃もできたはずだ。

 春雨が巻き込まれるかもしれないけど。

 それでも、いざとなったら――そうする事ができるのだと。できたはずなのに。

 なのに飛龍は、自害した。

 これは――誰のせいだ? 誰が悪い?


レ級「キヒッ」

春雨「ひいっ……」


 嗤うレ級が、春雨の頬に手を伸ばす。

 そのまま顎に手を当てて、頬を撫でながら親指を伸ばす。

 触れた春雨の唇。侵入を続ける拇指。

 舌を押さえた。抑えられた。

 まるで、お前がするべきだったのに――と。

 だけど、お前にはできなかったのだ――と。

 そう、咎められて詰られている風な――いやらしい嗤い。


春雨「う、う、ううう……」



 空を飛び交う艦載機が、次々と矢に戻る。飛行能力を喪う。

 正しく飛龍は死んだのである。

 それも――春雨の為に。春雨が自害するべきだったのに。そうでなくとも、一緒に焼き払ってと言うべきだったのに。


飛龍「あーあ、ごめんね、友永隊」


 だから、そんな声が聞こえたときは――心底驚いた。

 海中から突き出された右手と、そして握られた矢。

 それが、レ級の尾に突き刺さり――


飛龍「瑞鶴にはああ言ったけど……仲間の為なら、ね」


 爆発を起こした。

 内側から、鏃が艦載機に変化して――徹甲弾の如く爆裂したのであった。

 抑えられた親指が離れる。

 苦痛に呻き踏鞴を踏むレ級と、春雨との間に割り込む影。

 全身を水に浸して、濡れそぼった体で――。

 正規空母飛龍が、其処に居た。


飛龍「さて、こうだっけ……ハッケイってのはさ」


 右拳。

 何の理合も術理もない大ぶりのテレフォンパンチが、レ級の顔面に突き刺さる。

 殴りつけて、そのまま体重をかけて、投手が足を踏み出すように――振りぬいた。

 弾き飛ばされるレ級の身体。


春雨「どう、して……ですか?」

飛龍「え?」

飛龍「気合! 多聞丸ならきっとそー言う!」 


 なんて笑う飛龍であったが、理由は単純。応急修理女神――ダメージコントロールを積載していたのであった。

 ただし、もう一つ。

 即座に発生されるはずのそれを、彼女は堪えた。痛みを押し殺し、本当に心臓が停止するまで耐えた。

 舌を噛み切った痛みと、地上で溺れる窒息を堪えて、発動を遅らせたのだ。

 全ては、春雨を――仲間を助けるために。


飛龍「さて、こっからが百倍返しの時間って奴だけどさ――」


飛龍「踏ん張ろうとしてるとこ悪いけど」

飛龍「あーそこさあ」

飛龍「――『置いてあるから』」


 弾き飛ばされて、それでも体勢を立て直そうとしたレ級の。

 その足元には――空中から落下した、矢。

 かつて艦載機であった、矢。

 という事は――


飛龍「どうよ! 多聞丸スペシャル……直撃命中率1000%! なんてね!」


 爆裂。

 そして、吹き飛ばされたその先にもまたしても矢。

 転々と転がる、複数の矢。

 全ては――窒息して、心停止して、脳の血流と電流が途絶える一瞬。

 海底に没する一瞬の内に、飛龍が配備したのである。

 あとは次々に艦載機へと変化する矢が、それが抱えた爆雷が、レ級の体を水切り石の如く跳ね飛ばす。


飛龍「ごめんなさい、怖い思いさせちゃった?」

春雨「どうして……」

飛龍「へ?」

春雨「どうして……私の所為で……怪我したのに……」

春雨「艦載機、あんな、使い方して……痛い思いまでして……」

春雨「私のせいで痛かったのに……どうしてそんな風に、してくれたんですか……?」

飛龍「あー」

飛龍「あのー、そのー、それはさー」

春雨「……」

飛龍「仲間が沈むの見たいくないから……じゃ、駄目?」

春雨「……!」

飛龍「ほら、まあ、それより帰りましょう! もうお腹空いちゃって!」

春雨「はい……!」


◆どうしてこの間の五月雨とは違うのですか?それはこのスレが人間讃歌だからと話されていると聞きました◆

◆発勁の打ち方試してくれてもいいけど難しいぞ◆ノーカラテノーカキテ◆

◆26:41から安価◆今日はこれで最後な◆備えよう◆



提督「飛龍が麻婆春雨を食べていた」

提督「麻婆豆腐をセットにしようとしたら丁重に断られた」

提督「……」

提督「……今日の味は普通だな。香辛料が足りないか」



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 (◆応急修理要員×6・応急修理女神×4◆要員か女神って略な◆)

榛名威力最大やったぜ!!!!!

そしてぽいぬがまた虐待される模様


コンマ神「沈まないなら最大ダメージを与え続ける」



さーて、榛名の被害はー?


コンマ十の位 1ほど内臓 9ほど外見
コンマ一の位 1ほど小 9ほど大
0:特殊判定
ゾロ目:???
↓5

下3にしておけばよかった

下3にしておけばよかった


榛名、ハイエースです

>430 :1 ◆8awvOzhCwi6S[saga] 投稿日:2015/03/10(火) 01:17:11.01 ID:Bl7ULapNo
>イチタリタ……危なかった……

>あ、肉体ダメージで特殊な判定が出るとハイエースされたり激しく前後されたり殆ど違法行為されたりダンケダンケします


榛名は大丈夫と破れたスカートと投げ出された足と痣だらけの顔をそのままにする榛名


はい判定な。一対一なら兎も角今回は犬もいるから仕方ないね


十の位
1~3:性的な意味で
4~6:依存的な意味で
7~9:ダンケダンケ的な意味で

一の位
1~9で威力や人数など

0:特殊判定
ゾロ目:阿賀野は妊娠しやすい(偏見)

↓3


◆本日はここまで◆二人同時で高ダメージだと単純にハイエースできなくて困る◆或いは提督による前後も◆

◆ファック&サヨナラな。やはりこの鎮守府はマッポー◆1=サンはエロゲ童貞なので奈良原さんは判りません◆冲方は大好きです◆

◆ようやく長門が出ました◆着任からおよそ一年近く。戦艦の中で最後に配備されました◆

◆段々と愉悦するというよりはほんの少しハードなだけの普通の艦これになってきているとの意見もありますが、このスレは人間讃歌。いいね?◆

ごめん

榛名間違えた……肉体じゃなくて精神だ……


本当にごめん

◆ケジメな◆


コンマ十の位 1ほど虚無感 9ほど好戦的
コンマ一の位 1ほど小 9ほど大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓3


↓1 要員
↓2 女神

もう女神はいいんだ……要らないんだ……

榛名がついに大丈夫じゃなくなりましたね。楽しいです

◆現存艦な◆

△清霜:戦艦に憧れていたが、本部製の実験段階仮想試作機でトラウマ(74)、その後幻痛に悩まされ自傷(12)
      更には幻肢痛と現実の境が分からなくなり錯乱して出撃。右手を欠損で両足にも重大な損害で車椅子に(39の57)
      早く傷を治せば戦艦になれると、錯乱状態で前向きにリハビリ中(83からの74)
      おっぱいが大きくなれば戦艦になれると思ったけどそんな事はなかった!(71)
      無茶なリハビリの影響で傷口が開くが、その度自分で縫合している。でも周りに知られたらリハビリが出来なくなる(23)
○卯月:ガードベント(35)。瑞鶴に提督も辛いんだと言ったり。激辛麻婆豆腐チョコをホワイトデーにオカエシされた(11)
     激辛麻婆豆腐チョコはトラウマ(83)
○朝潮:喪ったものの傷も癒えない司令官を促したために首絞められた(36)と思っている。ぐちゃぐちゃの戦場と戦闘鬼化した戦艦を見る(56)
     提督を受け入れたような雌の顔に(86)
     敵深海棲艦の砲撃により、腹部にドス黒い痣が出来る。血尿が出た(37)
     浜風のおっぱいの大きさに同じ駆逐艦ながら絶望した(72)
○名取:魚雷攻撃で炎上したが軽傷(41) 胸部装甲を戦艦と称されて注目を浴びる(24)
○龍田:深海棲艦の攻撃により片目に怪我(42)。更には軍艦時代のトラウマを足柄に抉られる(ゾロ目の被害)。提督からは「自由意思」で協力すると言わされ(96)
△瑞鶴:加賀が轟沈したショックで提督と激突。罪悪感(56)。
     誰もいない分奮戦したらメタンフェタミンを投与された搭乗員による誤爆で味方大破。本部へ連行(59の10)。トラウマメイカー
     疲労で手が炎症を起こし、取り調べから発見が遅れ、矢を数射れなくなった。艦載機を特攻徹甲弾や空中機雷として使う空母カッコカリに(79の95)
     幸せそうに笑っている奴らを見ると不快。次に気安く加賀を引き合いに出したら殺す(58)
     握力がなくなった右手には撃墜数を焼印。ちなみにキルレートは(撃墜数)/(撃墜数+被撃墜数)のパーセンテージな(12)

○飛龍:提督から前の人の事とか感じる中古はちょっと(63)と言われた後に、赤城から人と比べないでと怒鳴られる(58)
     鳳翔さんに癒されたと思ったら、後輩が戦闘マシーンと化していたでござる (63)
     気合で舌を噛み切って死亡してから、我慢してダメコン発動。しばらくお肉は食べたくない(59の14)
○時雨:姉妹艦の夕立は褒められているのに、提督に気遣った自分は余り良い目を見れていない。病み(68)
     提督とイチャラブ、うれしいね(70)
     どうして僕だけ……司令官から、何も言われないのかな……?怪我をしたのに……(23)
○まるゆ:素潜りしよっかと爽やかにプレッシャーかけられる(73)
      沈みかけの浜風を助けようとしたらヘッドバッドや噛み付きを食らわされた(64)
○春雨:深海棲艦っぽいとか言われてたけど提督は受け入れてくれたから役に立ちたい、けど艦艇時代のトラウマを抉られる(74)
     深海棲艦の攻撃により、多少の火傷を負う。司令官に頭を撫でで貰った(12)
     提督の強烈・激辛麻婆豆腐とそれを食して死にかける天津風を見る(93)
     発勁で飛龍に弾き飛ばされて自分の艤装で飛龍のお腹を。更にはナデナデ攻撃で精神レイプ。でも飛龍が助けてくれた。麻婆春雨作る(37)
○鈴谷:暗くなってる提督にいつでも相談して、という。あと勇気づける(意味深)想像したらヌメヌメする。でも利根に比べて信用できないと遠回しに……(95)
     すっかりと荒んでしまった瑞鶴と一悶着。仲間なのに、殺すと脅されて怖くてちょっと部屋に帰ってからジャージに着替えて体育座りで毛布に包まる。漏れそうになった(78)
     てーとくと話そうとしてたらテンパって窓から落ちた。ガラスごと。勝負下着は黒。前後未経験の奥ゆかしいオイラン (12)
○利根:実力があるからと、かつて望月とケッコンしようとしていたんだ……とここだけの話を打ち明けられプレッシャー(75)
     片腕に重度の打撲。女性らしからぬほどの痛々しい見た目。なお利き腕の為、ものを食べるのに苦労するとか(35)

◆現存艦な 2/2◆

○綾波:一緒に船団護衛をしていた吹雪が目の前で……(94)
     本当は安静にしておかねば成らぬのにリハビリを続ける清霜に……(72)
○夕立:ぽいぬ。てーとくさん、笑顔じゃないのに笑顔にならなくていいっぽい!
     榛名さん心配っぽい。本人気付いてないっぽい(95)
     戦艦レ級“改”flagshipを前にタイマン。保身無きゼロ距離射撃を敢行し、相手の隙を作るために斬撃を加え込んだ影響で片頬が削げて歯茎が剥き出し、片耳喪失(19の92)
     早霜から嫉妬で頬っぺたの傷を抉られたっぽい。でもてーとくさんのご飯を食べれないのが残念っぽい(18)
     (38)
△五月雨:吹雪は死んだ! もういない! だけど吹雪の生き方は俺たちの心の中で(ry
      提督と卯月の会話に目茶目茶モンモンとした (35)
      レ級との交戦でお腹に手を入れられ、両腕の関節すべてを外され、お腹の中に傷口からフナムシを入れられる。あと食べさせられる(19の28)
      提督からなでなでされて、よく頑張ったなと労われた。なお麻婆豆腐の被害は加古に。何気にメンタルクソつよい(09)
○赤城:資源が少ないという提督と本営の会話を聞き断食を決意(74)、そののち体調不良の赤城を庇って加賀と那珂が轟沈。でも二人の分までボーキ食う!
     今度は万全だ、仇を取るためにここに残って打って出ると言っていたら、その資源を集めようと奮戦した自分を憧れと崇める後輩の吹雪が轟沈(79)
     今はすっかり何が正しいのか解らなくなり、虚無感に包まれて自室にこもる(39)。君がいない間に奮戦した後輩がメタンフェタミンで……
     でも間宮でつられて顔を出した。これからは艦隊の為に頑張ります!(71の10)。シリアス&ボーキスレイヤー
     清霜を助けに出撃し、圧倒的数的差を覆して損害なく勝利。これが一航戦。これが正規空母。これが赤城。その後、痛みに呻く清霜から傷を(24)
     フナムシはおいしくない。あかぎわかった(67)
○瑞鳳:卵焼き。 新戦術で若干の被害が……(45)
     卵焼きの材料を求めて奔走していたら、瑞鶴が自分自身の右手を焼き鳥にしていたでござる(81)
○大井:提督に舌打ち。なんかあーんとか見せつけられる(72)。どうやら何かあるようだ(44)
     雷を眺めながら意味深な大井っち (52)。夜戦で被害を受ける……(36)
     提督の現在の行動を快く思っておらず、比叡に疑念を仕込もうとする……が。あとケミカルマジカルクッキングダムデストロイの描写でオエっ(85)


○三日月:妹が気になっていたであろう人が妹なんて初めから居なかったかのようにあーんしてた(58)
       妹と真逆な艦娘が秘書官やってるのを見て……。とりあえず気を取り直してその胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(94)
○ゆーちゃん:派遣中に深海棲艦に追い立てられ、腕を咥えられて犬がやるようにブンブン振り回される(47)。助けてくれた榛名にベッタリ
         瑞鶴から、役立たずはいらないと言われ、更に瑞鶴と鈴谷の言い争いを見て高まる不安(76)
         早霜による夕立虐めシーンを目撃。その事をたまらず提督に報告。……が、敢えて標的とするため提督から早霜にバラされた(53)
○榛名:中破したけど、榛名は大丈夫です(35)! ……でも姉が。でも榛名は大丈夫です!(71)
      火災にはいい思い出がないんですけど……榛名は大丈夫です!(23)
      清霜から相談を受けたのにちゃんと答えられずに、挙句加古に頼ってしまった。金剛が居なくて自分がやらなきゃというプレッシャー(78)
      (79の67)
○あきつ丸:自分、影が薄いであります!影絵じゃないであります!(54)
        ほのぼのであります!これが陸軍の実力であります!むふー!(07)
○大鳳:その胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(43)
      何かが削られる音がするけど削れるぐらい胸はない。実際平坦だった(91)
○鳳翔:自分の後に生まれた空母たちが傷付き、さらには一人が艦載機を爆弾として運用するようになっていた(78)
     瑞鶴の不安を提督に相談しようとしていたら名状しがたきマジカルケミカルクッキングをしていたでござる(62)

○天津風:べ、別のあなたに喜んでもらおうと思ってカレー作ったわけじゃ……おいしい?(70)
       人間の到底食べれるレベルではない麻婆豆腐を食す事で催涙スプレーを喰らったのと同等のダメージ(54)
△早霜:地獄に塗れた自分を受け入れてくれた司令官に心酔している。彼に甘えてた夕立にお仕置き。良い子なので控えめにした。当社日で(89の71)
○浜風:赤城と五月雨に助けてもらった一件だが、その際の船団の損害への責任を取らされる形で島流し。右腕骨折左足に怪我右目負傷(26)
○比叡:流石ですお義兄様! 比叡感激です! だけど、大井から提督への不信感を煽られる言葉を……(94)
○加古:提督の榛名への愉悦行動をガード&励ます。女神女神アンド女神(60)
      それは――麻婆豆腐というにはあまりにも辛すぎた。辛く、ぶ熱く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに灼熱だった。(76)


◆要員×9・女神×9

提督「麻婆で艦娘を壊す」
レ級「コンマで艦娘を壊す」
コンマ神「安価で>>1を壊す」

今こんな感じだよな

麻婆被害者の会
●望月
●加賀
●羽黒
●那珂
●秋月
○卯月
○赤城
○天津風
○加古

もうこれ(何のスレか)わかんねえな

◆金剛は壊す類いの可愛さじゃないと古事記にも書かれている◆備えよう◆そろそろ提督をギャグキャラではなくしたい◆



 姉が死んだ。頼りになる姉が――死んだ。

 いつぞやと同じように。自分を残して逝ってしまった。

 二度と廻り逢えると思わなかった分、再会の感慨は一入だった。

 今度こそは、四人の姉妹で共に過ごす――。

 そう、想っていたのに。

 想っていて止まなかったのに。



榛名「……はあ」


 額の汗を拭う。

 潮風に吹かれて、遮るもの無き海上と照り返しをそのまま反射する海面に焦らされて浮かんだ汗の塩分。

 中々、拭おうと想って拭えるものではない。匂いがスッカリ染み付いている気がした。

 そのせいで、胸を吐くような磯の香りに慣れなくて。重油と鉄錆の匂いも髪に移って。

 特に匂いを強く意識するのは、スコールを浴びて身体の表面だけが洗い流されたとき。だからこそ、余計に臭気が立ち上る。

 どこにいても、戦場にいるように気が休まらない。

 いや、事実ここは戦場なのだ。

 持久戦と消耗戦に彩られた深海棲艦によるゲリラ戦に、赤道近くの熱帯の気候。うんざりするほど纏わり付く湿気と熱気。

 人の身を得た不便さはここだろうか――。

 他の艦娘ならば、それなりに身を整える時間はある。

 だが榛名は、つい先日までこの鎮守府唯一の――しかも高速の――戦艦となってしまっていたために、任務に追われていた。


榛名(少し、疲れたわ……)

榛名(……)

榛名(……なんて言ってちゃ駄目です。榛名は、もっと頑張らないと)


 既に姉はいない。

 そして、姉と懇意にしていたという航空戦艦も――居ない。

 同じ泊地に来れば会話がされるかと思えば、その実、任務のシフトの関係で顔を合わせる事はなかった。

 結局。

 深海棲艦の攻撃により重傷を負い――。

 そしてそのリハビリの最中、泊地に目掛けて動き出していた敵侵攻勢力と遭遇。

 打破と引き換えに、帰らぬ人となったと聞いている。

 そして、姉と共に戦っていたという戦艦も。

 同じく、轟沈していた。

 空母型の艦娘と食堂で騒動になったのちに、一晩だけの営倉入り。

 直後の迎撃に於いて――敵艦隊と交戦。そのまま、帰還はしなかった。


 ――“戦艦レ級改flagship”。


 それが彼女を殺した船であり、今の榛名たちの共通の敵であり――そして最大の障害だ。

 超々弩級戦艦を超える主砲火力。

 航空戦艦以上の艦載機運用能力。

 雷巡と同じだけの雷撃性能。

 巡洋艦クラスの高速力。

 駆逐艦と同等の機動性。

 潜水艦並みの隠密性。

 おまけに艦娘の装備や艤装を鹵獲し使用する――という特性付き。

 この海峡で沈んだ船を寄り合わせたような。或いは深海棲艦すべての特性を受け継いだような。

 そんな化け物。


榛名(闘えるのは榛名しかいないから……榛名が、皆を守らないと)


提督「榛名、ここに居たのか?」

榛名「提督……」


 若干――ほんの少しだけ、心が重くなった。

 また、自分に何か仕事が来るのかと思うと、訳もなく胃の辺りが痛くなる。

 だが、頭を振ってそんな考えを逃がす。

 自分は軍艦だ。戦うための船だ。こうして役立てられる事を喜びこそすれ、厭う理由などない。

 頼られるというのは、使われるというのは道具にとっては最上である。

 最も良い主に巡り合い、そして、その性能を最大限に発揮する――――それこそが武器としての幸せ。

 今も昔も変わらない。

 人の身を得ても、榛名は“戦艦”であった。


榛名「榛名に、何かご用でしょうか」

提督「いや……いつも頑張ってくれているな、と思って。ありがとう、君には迷惑をかける」

榛名「そんな……榛名には、勿体ないです」


 加えるなら。

 そんな、兵器としての当然を与えてくれつつも、労わってくれる。

 そういう人に出会えるのはきっと幸せなんだな――と思った。

 「ありがとう」という言葉を望んでいる訳ではないが、やはり、そうして言われてみると胸が温かくなる。

 それでこそ、この人の為にもっと頑張ろうと思えるのだ。


榛名「それで、なんでしょうか? 打って出ますか? 榛名、対空戦闘には自信があります!」

提督「いや、最近忙しくて……君には伝えられていなかったな、と思って」

榛名「何を、でしょうか?」

提督「――比叡が派遣された。これで君一人にかかる負担も減るだろう」

榛名「――」

提督「榛名?」

榛名「いえ……あの、比叡姉さまが?」

提督「ああ。彼女から頼み込んで、こちらに来てくれたらしい。義理堅いな」

榛名「……」


 映画か何かの一幕のように、どこか遠くを見る提督の横顔が眩しい。

 義理、だけではない――。

 提督は気付かないのかもしれないし、或いは知ってはいるが実感していないのかもしれないが。

 比叡は提督を慕っている。それこそ、金剛と同等に。

 だからそれは、提督への義理を果たすために無理を通したというよりは――。

 心から望んで、比叡はこの泊地を訪れたのだろう。榛名には分かった。


提督「これで霧島も来てくれたら、心強いんだが……」

榛名「……」

提督「……いや、すまない。金剛を失う指揮を執った私が言っていい事ではなかったな」

榛名「いえ……すみません」


 違うのだ――と、榛名は首を振った。

 妹艦の霧島。

 金剛型随一の火力を誇る彼女が来たならば、確かに提督の云うように心強いだろう。

 きっと、戦艦レ級改への対抗戦力となる。

 噂によれば人類の編み出した武術をも纏い近接戦闘を行うレ級には――頭脳的肉体派の霧島は、相性がいい。

 提督は認識しなかったが……。

 榛名が僅かに顔を歪めたのは――


榛名(霧島は……改二……)


 妹艦が彼女よりも先んじて再改造を受けているという事実である。

 金剛も、比叡も、霧島もそう。

 ただ、榛名だけは――未だ強化改造を受けてはいなかった。

 受ける暇もなくこの泊地への派遣を行われ、そして、物資が制限されている中でそれを行う余裕がないのだ。


榛名(榛名は……榛名が……)

榛名(榛名が頑張らなきゃ、いけないのに……)


 頼りにされるのは嬉しい。

 期待を掛けられると、その期待に応えようと普段以上の力を出せる。

 確かに重荷に想う心もあるが――。

 それでもやはり、誰かから頼られるというのを、心の底では喜んでいる“兵器”としての自分が居る。


提督「……とにかく、これで君一人が頑張らなくていい」


 その言葉の裏に――勝手な音声を重ねてしまう。


提督「戦艦は居るんだ。それに、赤城達歴戦の空母も居る」


 お前よりも頼りになる奴がいるから。

 お前は用済みなんだと。


提督「これでどうにか、もっと本腰を入れる事ができるだろう。被害も減るさ」


 お前以外によりよい戦力がいるから。

 お前は役立たずなんだと。

 黙って、見ていればいいんだと――。


提督「今まで随分と不自由したが、これで多少は楽になるだろう」


 お前が及ばないから。

 だから、我々は不自由したのだと。

 その所為で姉が死んだのだと。

 耳元で――葡萄酒の如き熟成された芳香を放つ蛇が這い回るような。


提督「後で、どこかで姉妹で語れる時間を増やそう」


 骨の中まで響き惑わせる、心地のよい、それでいて背筋に震えが走るような声色。

 提督はただ笑顔で感謝を述べているというだけなのに。

 巻き付き、咥え込み、舐り、飲み込み、蕩けさせられるような――――。


提督「榛名、これで少し休んでいいんだよ」


 心を締め上げられる、奇妙な痛みを榛名は覚えた。



夕立「この風……まさに戦場の風っぽい」

榛名「……」


 隣を進む夕立は、帆船の帆が如き艤装を首に巻いて、海風を頬に受ける。

 その内には、片側が裂けて歯茎が剥き出しになった火傷。女性としては到底見過ごせないほどの裂傷。

 彼女もそう思っているのか、マフラーが如き艤装の下に追いやっている。

 或いは、彼女が気にはせずとも。それを見た仲間の心に考慮してか。


榛名(……)


 榛名の場合は、違う。

 それが――どこかで羨ましいのだ。

 そんな勲章を得るほどに彼女は戦った。駆逐艦として、艦娘として、兵器として十二分に闘った。

 戦艦レ級改を相手に、単身戦闘を演じて見事生還したのだ。

 それは、兵器として考えるのならば至上であるだろう。

 どことなく夕立に傷を恥じる気持ちがない風に見えるのも、彼女が平然としているのも、そんな意味があるのではないか。

 榛名は勝手に、そう思ってしまっていた。


榛名(榛名は……戦艦だから……)

榛名(皆を守らないと……戦わないと……)

榛名(榛名が、やらないと……)

榛名(金剛お姉さまの分まで……榛名が……)


 もう二度と、動かす油もなくなって。己の両足を奪われて。

 護るべき街が、護るべき人が、護るべき国が焼かれていくところなんて――。

 ただ黙ってそれを見ているだけだなんて。

 そんなのは、耐えられない。


夕立「ねえ、戦艦のお姉さん?」

榛名「榛名です。……何か?」

夕立「大丈夫?」

榛名「……、榛名は大丈夫です」

夕立「そーお?」

榛名「……はい」

夕立「んー、辛くなったら、いつでも言ってきてくれていいっぽい!」

榛名「……、……はい」

大天使ぽいぬ

なお大ダメージを受ける模様

ID被った

なんだこれは……自演ですね。那珂ちゃんのファンをやめます。金剛と幸せに暮らします

この場合回避はどうしたらいいんだ


 そして見つけたのは、数隻の船。

 護衛の艦娘もつけずに進むその船は――本土への輸送船だろうか。

 不自然なほどの沈黙。

 しかしそれでも、船は進む。特段の異常というものも見られない。外傷はない。

 だが――果たして何の護衛もつけずに、こうして航行できるものか?

 或いは、護衛役の艦娘も船に上り休憩をしているのかも知れないが。


榛名「……気になりますね」

夕立「確かにそうだけど……」


 眉を寄せる榛名と、同じく首を傾げて頤を上げ、辺りの芳香を確かめる夕立。

 上手く違和感を言い表せないが……。

 どことなく、奇妙なものを覚えた。ただの、勘でしか無いが――。


榛名「登って、確かめてみましょう」

夕立「ええー」


 しかし、異であると首を振る夕立。


夕立「これは……なんか、嫌な予感がするっぽい」

榛名「そう……ですけど」


 そうだからこそ、榛名も確かめたいと思っているのだ。

 だけれども夕立は乗り気ではなく。渋る風に、あたりを見回す。


夕立「試しに信号を送ってみるとか? それとも、航路に出て邪魔してみたり?」

榛名「そんな、乱暴な……」


 もしそれで相手が無事ならば、或いは衝突でもされたなら、大変な事になる。


夕立「でもー」


 煮え切らない夕立の態度。

 もしもこれで何かが起きていたら――と、焦燥が勝る。奇病とか、或いは操縦不能とか、はたまた何かあったなら――。


榛名「艦載機を飛ばして、辺りを探ります!」

そら(ID被りとか)そう(死ぬほどびっくりする)やろ
やっぱスマホってクソだわ

Wi-Fiがどっかで被ったとかなんか判らんので、切りました。新たに回避してください


◆パソコンに移るのは24:00を超える◆自演重点な◆これから少しほのぼのを超えます◆備えよう◆


 そして上った先で見たのは――。


 ――――赤。


 ――――黒。


 ――――白。



 そこは一つの実験場だった。

 そこは一つの屠殺場だった。

 そこは一つの廃棄場だった。


 男がいた。女がいた。

 どちらか判らないものがいた。

 どちらでもあるものがいた。

 どちらとも思えないものがいた。

 半分だけそうで、半分だけ違うものがいた。


 泣き/笑い/嘆き/怒り/悲しみ/悔やみ/恨み/吠え/叫び――――数多の表情を浮かべた顔。

 そして、そのままで固定された皮。

 壁にいくつも並べられた、剥製じみた顔。表面を剥がされて、無造作に壁に叩きつけられている。


 この船は幽霊船だった。

 乗組員は皆殺されて、指定された航路だけを進む幽霊船だった。

 人間を図るように。人間を漁るように。人間を解すように。

 何かの実験のように、彼らは解体されている。生きたまま、解体されている。


 玩具で遊ぶように。どこまでも愉しむように。

 検証されていた。

 人間の恐怖を/強度を/脅威を/業態を――――愉しみながら、身体の部分と共に暴き立てられている。



 引き裂かれた壁。

 千切られた胴体。

 貫き抜かれた扉。


 これは――人間の所業ではない。まさしく、人間業ではない。



 そして――気付いたときにはもう遅い。

 これは、罠だ。

 艦娘は――陸上でも思うほどの力を発揮できる訳ではない。それは彼女たちが船であるから。

 だからこそ、人類同士の戦いに艦娘は利用されないで済んでいる。

 敵はこうして。

 巡航する船を囮に――その乗組員で人間という存在を解剖して――その残り滓を、囮として再利用した。


 周辺を通りがかった艦娘が、タラップを上がる事や、或いは何らかのコンタクトを取る事を見越して。

 “奴”は、人間を――艦娘を研究した。

 それほどまでの知性と知能を抱いた、深海棲艦の中でも異物中の異物。


榛名(……ぁ)


 人々の命を容易く踏みにじられた事への怒りよりも。

 まんまと相手の策略に乗ってしまったと。

 こうして、己の真価が発揮できない場所へと導かれてしまったと。

 後悔する榛名に襲い掛かったのは――爆炎だった。



夕立「戦、艦の……お、ねーさん……?」

榛名「ぁ……」

夕立「だ、い……丈、夫……?」

榛名「あ、ああ……あ、あ……ぁ……」

夕立「え、ー……っと、あた……し、は……」

榛名「そんな……ぁ、ああ……」

夕立「見た目、ほど……酷、く……はないっぽい……?」


 「だからへーきよ?」と、腕の中の榛名に笑いかける夕立の背中には。

 数多の爆片と、数多の焼創。

 背中の皮なのか、艤装なのか、服なのか――判別が付かない。

 かさぶたみたいに茶色く罅割れて、べろりと剥がれ落ちた背面の皮膚。

                        フライフェイス
 炎は彼女の顔にも至って、中途半端な火傷顔を演出する。

 剥き出しになった歯茎と、顔の一部を彩る火傷の痕跡。

 本来なら、火傷なんて軽傷の部類なのに――。

 船として闘っている最中に負った傷ではないから、癒せない。

 どう修復しようとしても、癒せない。


榛名「榛名が……榛名が、ここで、上るなんて言わなければ……!」

榛名「ごめんなさい……! ごめんなさい……!」


 夕立は、彼女は、傷を誇りにしていると感じたと――先ほど榛名は言ったが。それは違うのだ。

 柔らかな笑み。

 彼女はただ、嬉しかったのだ。

 闘える事が。敵を倒せる事が。仲間を守れる事が。

 だから――どれほどの傷を負ったって、いずれ仲間に及ぶであろう魔の手を妨げられただけで。

 それが嬉しくて、夕立は、傷を嘆かないのだ。

 ただ、それだけだった。それだけの――そんな尊い艦だった。

 それなのに、自分は……。


夕立「戦、艦の……おねーさん、の、判……断は……間違って、な……い、っぽい……?」

夕立「人が居たら……助けたいと思……うから、仕方ない……っぽい」

榛名「でも、こんなに……! こんなに、傷を……!」

榛名「榛名は……! 榛名は……!」


榛名「なんで……榛名を、庇って……」

夕立「えっ、と……」

榛名「榛名のせいで……榛名が間違ったから、だから、こんな……」


 んーん、と首を振り。

 夕立はある一点を指し示す。

 彼女の目が告げている。

 それは――夕立では倒せない相手だから。戦えない相手だから。倒しきれない敵だから。

 だから、榛名が無事の方が良かったのだと。

 呆けている場合ではないのだ――と。

 軍艦の、戦艦の力を使ってくれ――と。

 開いた手で夕立は榛名の腕を握りしめて、既に呼吸も難しいほど肩を震わせながら、無言で告げる。


 その先には――


レ級改「……キヒッ」


 おそらくは、船に乗り移り。

 そこで働く命を蝕み、嗤い、嬲り、愉しみ、味わい――。

 そして最後に、その死体の尊厳までもを奪い去った相手が其処に居る。


榛名「……ッ」


 拳が震える。

 言いようのない怒りが――ただ只管に怒りが湧いてくる。

 この感情をどう言い表したら良いのだろうか。

 普段温厚な榛名が、決して味わう事が出来ない感覚。

 猛烈なまでの、憎しみ。

 あの、船の中で解体された人々が。爆風で吹き飛ばされる手足が――あの日の呉の光景に重なった。

かいひ


榛名「……、――せん」

夕立「お、ねー、さん……?」



 よくも――。


 よくも、殺したな。


 よくも――。


 よくも、奪ってくれたな。


 よくも――。


 よくも、弄んでくれたな。



榛名「勝手は……!」



 何故貴様は嗤える。


 どうして人の命を、人の嘆きを、人の苦しみを、人の尊厳を嗤えるのだ。


 なにゆえそうも、人間を嘲笑できる。



榛名「榛名が……!」



 許さない――。


 絶対に許さない――。


 絶対に、絶対に許さない――。


 こんなもの、断じて肯んずる訳にはいかない。絶対に否定しなければならない。

 その存在を、悪夢を――見過ごしてはならない。



榛名「――――許しませんッ!」



  ――――深海棲艦、殺すべし!


◆パソコンを立ち上げた◆24:15から安価を始める模よう◆自演的なアトモスフィアはそれも全て青葉って奴の仕業なんだ◆備えよう◆

回避

そなえっぽい


提督「……任務から外されて、慌てふためく榛名が見たかったが」

提督「……」

提督「まあいいさ。これはこれで、面白い」


 今まで以上に任務にのめり込もうとする榛名の姿は、きっとおもしろい結末に至るだろう。

 その事自体は不幸中の幸いというか、瓢箪から駒というか。

 或いは、糞でも燃料になる程度の有用性。

 ただし、


提督「……今度は囮か」

提督「進化――しているんだろうな。奴は学習している」

提督「……」

提督「海のゴキブリ風情が、随分と調子に乗ってくれる」




コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 (◆応急修理要員×9・応急修理女神×9◆要員か女神って略な◆)

朝潮女神

あきつ丸 女神

朝潮やったぜ!!!!!!!!!!


やったぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うるせえ金剛ぶつけんぞ

うわあああああああ
畜生俺が間に合ってれば…しかしカンストしてるのになぜ朝潮や清霜に女神を付けないのか…

女神のない方が慈悲かもしれん

ちょい判定

そろそろ死に方にもバリエーションーが必要だと思いませんか?

いや、ごめん、なんでもない


大鳳も大打撃だもんね

そうなったら誰が殺すかなんてわかりきってるもんね



キヒッ


一応そーっと


十の位 1ほど弄んで   9ほど戦闘で
一の位 1ほどハートフル 9ほどハートフル
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓5

ああ…(絶望)

ズレますね(ニッコリ

◆さあリュウノスケ、弄ばれてhurtfulなお時間ですよ◆

誰だ俺の嫁艦をこのスレに入れたのは…(血涙)

あ、hurtfulとheartfulの違いですね
具体的に言うなら、那珂ちゃんと夢の中の金剛ぐらい違う


嫁の話をするならもう3回も殺されてる人間がここにいるんですがそれは

コンマ神「ん?三回では不満か?」

なんだ、まだ三回か(白目)

じゃあ1の9って一番アカン死に方じゃないですかーヤダー


 ――責めるとしたら、一体誰だろうか。


 ――同じく哨戒に出た装甲空母の大鳳だろうか。


 ――それとも未だに事態を鑑みずに主戦力を投入しない司令部だろうか。


 ――或いは全力で撃滅に当たらない提督だろうか。


 ――責任は誰にあるとしても。


 ――責任を誰が取るとしても。



 壊したのはまぎれもなく、深海棲艦である。

 駆逐艦朝潮は、壊れた。

 不審船に近寄るなと。決して一人で出歩くなと。常に周囲を警戒しろと。行動の前に援軍を呼べと。

 提督がそう言いつけたが。

 駆逐艦朝潮は、壊れた。


 大破した大鳳の前で、弄ばれた。

 大鳳を逃すために。ほんの少しでも生存の確率を上げるために。

 駆逐艦朝潮は弄ばれた。

 必死に食い縛った歯からは苦悶が漏れ。

 相手を睨み付ける瞳からは涙が流れ。

 その細き腕で必死に抵抗を露わにして。白い両足は、痛みに引き攣って。

 女性としての尊厳を穢された。

 敵を打つはずの武器を己に用いられて。


 奴は学んだ。

 焼き払われた船に、卑劣な罠として使われた船に――その痕跡はあった。

 どうすれば女性が最も被害を受けるのか。

 奴は、学んだ。

 人間がどのようなものに嫌悪感を示すのかを学んだ。

 奴は学んだ。

 その小さき生物が、死肉だけでなく、肉を喰らうのだと。

 奴は学んだ。

ふえぇ…
愉悦部怖いよぉ……

キャラも相まって正直最高

(嫁の影が薄い(安堵))

悲しいなあ…


 戦場で殺される事は、いつか命を落とす事は彼女も覚悟していただろう。

 或いは、人間よりも強い。

 何しろ大元は艦艇で、戦場に身を馳せた船である。

 だけれども、知らない。

 何故なら乗員に、女はいないから。

 船の戦いに於いて、旧来の船の戦いに於いては起こらない。

 船が女で、そこには女は乗せられないから。


 人の身を得たからこその苦痛である。

 或いは痛みなら耐えただろう。欲望なら、屈しないと口を堅く結んだだろう。虜囚なら、自決をしたであろう。

 だが、これは欲望にあらじ。

 ただそれが最も効率的だからだと――――そんな風に、手段として弄ばれるだけだ。

 朝潮が舌を噛んで自殺したなら、きっと相手はそれでも構わぬ。

 残ったもう一人に、己と同様の事が繰り返されるだけ。


 だから――助けて、とは言わなかった。

 最初は、殺してやると呟いた。

 次に、絶対にお前は駆除されると睨み付けた。

 精々、今の内だけだと、彼女は必死に相手を嘲笑おうとした。

 己の方が優位なのだと、こんな事に折れないのだと、口を動かした。

 痛いとか助けてとか、弱音は吐かなかった。

 心の中でいかほどに己の愛しい提督を呼ぼうと、顔には出さなかった。

 睥睨する双眸と対照的に、止め処なく頬を伝う滂沱だけがその証明だ。ほんの少しの維持だった。

 やがて、言葉をぶつける事は止めた。

 何故なら相手が、上手だったから。

 口を開けば、意図せず与えられる苦痛に苦悶を漏らしてしまうと知ったから。レ級は、散々人体で実験していた。痛点を十分に把握していた。


 朝潮が叫んだのは――。

 今まで己に与えられた屈辱と恥辱が、まだ入り口でしかないと知ったその時。

 耳に残る、掠れた笑いと。

 相手が取り出した、親指ほどの虫が――。良く見かけるその虫が――。

 これから何に使われるのかと、理解したから。


 指は分かる。男も分かる。砲身も分かる。

 だけどそれは。

 だけどそれは、余りにも冒涜的で――――本当の本当に、尊厳を踏みにじられるのだ。

フナムシェ…

出してからのお楽しみにしちくり~



提督「……」

大鳳「……すみません、ごめんなさい、ごめんなさい」

提督「……二人にして貰えるか、大鳳」


 救助は為せた。

 朝潮の意地は、立った。

 怪我したその身を押して、榛名と赤城が駆けつけたから。

 だから大鳳は生きている。

 朝潮も生きている。

 ベットに横たわって――彼女は目を閉じている。


提督「……」

朝潮「……」

提督「……朝潮」

朝潮「しれいかん」

提督「……朝潮」

朝潮「しれいかん」


 呼びかけて、虚空を見つめる朝潮。

 そんな彼女の髪を手梳く提督の表情は優しい。

 普段の、どこか仮面めいた微笑ではない。

 心底愛おしいと――朝潮を思いやる、慈愛の目線だ。


提督「朝潮」

朝潮「しれいかん、あさしおはここにたいきしています」

提督「朝潮」

朝潮「しれいかん、ごめいれいを」

提督「朝潮」

朝潮「しれいかん、それは新しい暗ごうでしょうか」

提督「……」

朝潮「しれいかん」

提督「……」

朝潮「しれいかん」

提督「……」

朝潮「しれいかん、すきです」

提督「……」

朝潮「しれいかん」

きっとここから更に提督が追い打ちをかけるんだろうな
可哀想に…


提督「大丈夫だ、朝潮」

朝潮「はい、しれいかん」

提督「君の死は……無駄にはしないよ」

朝潮「なんでしょうか、しれいかん」

提督「だから、ここで眠るといい。君は十分に役に立った」

朝潮「あさしお、いつでも出げきできます」


 だから彼は――微笑んで。

 朝潮の首に、その手を回した。

 かはと、頤が上を向く。

 いつぞやそれを行った時は――ああ、朝潮はまだ元気だった。

 徐々に歪んで、歪な己を形成しようとしていた。

 それが撓み切って、元に戻らなくなったのだ。

 だから、殺さなければならない。それだけが朝潮に向けられる最大限の慈しみである。


提督「……」

朝潮「し、れいかん」

提督「……」

朝潮「しれい……かん」

提督「……」

朝潮「し、れ……ぃ、か……」

提督「……」

朝潮「し、れ……ぇ、ぃ、か……」

提督「……」

朝潮「泣か……な、ぃ……で、くださ……ぃ」

提督「……」

朝潮「……司令、官」

指(レ級の?)
男(生き残り人質に無理矢理?)
砲身(レ級の?)

の後にフナムシだから、すでに処女ではなかろう……だよね?



 母は、だらしない女だった。


 一人だけでは生きていかない女だった。


 何事にも、やる気を見せない女だった。


 誰かに頼るしかない女だった。


 いつだって自分は不幸で、いつだって世界は自分に厳しくて、自分が一番可哀想で。


 だから、自分は甘える権利があると思っている女だった。


 救われるべきだと思っている女だった。


 最後に観たのは、そんな女が。


 ついには床の上で、動けなくなっているところだった。


 どうしてやろうか。ずっと考えていたけれど。


 頭は酷く落ち着いていて。


 殺そうと――そう思った。首を絞めて殺そうと思っていた。


 何度も何度も、気だるそうにする母を殺そうとしていた。馬乗りになって、首を絞めて。


 それを夢見ていた。


 だけど現実は拍子抜けだった。


 殺す機会なんてのと何も関係なく、あっけなく死んだ。



 ただ、死ぬのを眺めていた。


 助けを呼ばずに、死ぬのを眺めていた。


 だけど最後、殺したときに――。


 言われたあの言葉だけが、耳を付いて離れない。


 そんな言葉が言えるなら。最後に正気に戻るのなら。


 そのまま正気で、自分に殺されればよかったのに。


◆朝潮ちゃんはどうしてこんな酷い目にあったんですか?◆なにもかも調子に乗ったレ級改が悪いといわれています◆

◆判定については細かく言えませんがすい理についてはおおむね当たっている部分もあるでしょう◆

◆朝潮主人公で詰まった息抜きに軽めに愉悦するスレだったのに思った以上にハードフルほのぼのガチスレになって笑います◆

◆25:25分から安価な◆備えよう◆

そのまま朝潮ちゃん主人公で良かったじゃないですかーヤダー

悲鳴が実に愉悦

いや、朝潮主人公で真っ当な戦記物のSS書いてるんだけどね
その息抜きにね

女子高のエリート眼鏡教師風提督×真面目朝潮のね





コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓3  (◆応急修理要員×9・応急修理女神×8◆要員か女神って略な◆)

早霜 女神

あきつ丸 女神

◆ぽいぬに精神的ダメージ◆これ初な◆

参加しないと嫁艦女神抜きにされて沈められちまうぜ…
誰よりも早く嫁艦を女神や要員を付けて取るんだ!


提督「……」

夕立「てーとくさん、てーとくさん♪」

提督「……夕立か」


 ぱたぱたと、走り寄ってきた夕立。

 顔の右側、顎から瞼にかけての皮膚の色が変わり――。

 マフラーから僅かに覗く口元も、焼けて。

 それでも普段と変わらずな様子で、提督の元へと歩み寄る。


夕立「夕立、清霜ちゃんから針と糸を貰ってね?」

夕立「それで縫ってみたの! これでてーとくさんのお料理を零さずに食べれるっぽい!」


 どこか誇らしげに、明るいままの夕立。

 己が悲しんだら、或いは仲間がそんなものを見て悼むと思っているのか――。

 それとも単に何も考えていないのかは知らないが、いつも明朗としている。


提督「そうか。なら、食事にでもいくか?」

夕立「本当~!?」

提督「頑張っているからな。好きな激辛料理を食べるといい」

夕立「……ぁ」

提督「どうした?」

夕立「でも、お腹いっぱいっぽい!」

提督「……そうか?」

夕立「うん!」

>>683
そのSSkwsk


 その匂いは、知っている。

 今まで散々、嗅いでいる。

 どうして彼からその匂いがしたのか――考えようとして、夕立は首を振った。


 あれは、死の匂い。

 その手に沁みついた、強烈な死の匂い。

 間違いなくその手で直接、相手を殺したからこそ得られる臭いである。

 肌で触れ、命を手の内で奪い取ったからこそ、彼はその匂いを体に沁みつけた。

 夕立は彼が好きである。

 兵器としての戦場を用意してくれて、そして、より多くの困難を与えてくれるから。

 ただ、心酔している訳ではない。

 無条件で受け入れる訳ではない。


夕立(てーとくさん)

夕立(てーとくさん泣いてるのに)

夕立(結局夕立に、何にも言ってくれなかったっぽい)

夕立(……)

夕立(ふう、てーとくさんのことどうしようかなー)


 僅かに顔を歪めて、夕立は己の頬をなぞった。


提督「……やれやれだ」

提督「本気で行うなら……奴を誘い出した後」


 行われるのと、真逆なように。

 逆に奴を連れ出して、破壊するしかないのだろう。

 これまでの分を償わせるためにも。

 こちらの獲物に手を出した報いを与える為にも。


提督「加賀と金剛、或いは山城が……」

提督「居てくれればよかったが……まあ、仕方がないな」

提督「仕方がない」



コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 (◆応急修理要員×9・応急修理女神×7◆要員か女神って略な◆)


◆一日に二回44。これはブッダが告げています。おおジャンヌ!◆炎の匂いが沁みついたらどうなりますか?◆




やったぜ!!!!!!!!!!!

しかも今回は早霜だぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今日死にすぎじゃねちょっと…


一応そーっと




十の位 1ほど私事で          9ほど戦闘で
一の位 1ほどハートフル(heartful) 9ほどハートフル(hurtful)
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓5

イッチが嬉しそう(KONAMI艦)

あい

今日は日が悪いこれ以上の安価は明日にしよう(良心)

コンマ神も愉悦部だから(確信)


提督「五月雨、具合はどうだ?」

五月雨「あ、はい! ……って、あ痛ァ!?」


 勢いよくベッドから立ち上がり、そのまま患者服の裾を膝に引っ掛けて、つんのめって倒れる五月雨。

 胸元が大きく伸びたが故に、色々とあられもないものが見える。

 ……平坦だった。


五月雨「提督ぅぅぅ……ごめんなさい、ドジで~」

提督「いや、いい。そういうところも五月雨の魅力だから気にする必要はない」

五月雨「うぅぅ、あうぅぅ」


 ゆっくりと助け起こしながら。

 その手を握りしめれば、五月雨の頬は紅潮する。

 「あうあうあうあうあうあう」と目線を逸らしつつ、僅かに身を引く。なのに指は心なしか熱を帯びて、少しばかり力が入る。


提督「本当はもう少し、君の事を休ませて置きたいのだが……」

五月雨「大丈夫です! お任せください!」

五月雨「提督、今大変なんですよね? 五月雨に任せて下さい!」

提督「はは、何もないのに転ぶのにか?」

五月雨「うぅ、提督のいじわるぅ……」





早霜「……」


五月雨「で、でも……!」

提督「ん?」


 優しげに笑う提督であったが――五月雨は知っている。

 提督が、朝潮の介錯をした、その場面を。

 彼女もまた、入居していたのだ。身体に酷い傷を負って。

 そして――朝潮が運び込まれてきた事も、知っている。

 詳しくは何が起きたかは分からない。その部屋に入ってはいないから。見かけただけだから。

 ただ。

 大鳳が酷く沈痛な面持ちでいたのと。

 入れ替わるように入って行った提督が暫く、治療室から出てこなかった事。

 そして、入れ替わるように妖精が装備を運んできた事――。

 五月雨は、おおよその意味を知った。


 己と同じ事をされたのなら――若しくはそれ以上の事をされたのなら。

 五月雨は耐えられたが、或いは。

 その精神や身体に、重大な異常を生じても不思議ではない――のだ。

 だから。

 だからきっと提督は。

 最後に朝潮と話して。

 その最期を、看取った――のかもしれない。

 時には、その手を汚してまで。


五月雨「わ、私は……」

五月雨「私は提督の力になりたいんです!」

五月雨「提督の傍で……一緒に……!」

外野も愉悦を引き立てる実に良いスレ

愉悦愉悦ゥ

嫁艦って程では無いが初期艦五月雨で可愛がってたから複雑な気分で素直に愉悦出来ない…



提督「どうしたんだ、急に?」

五月雨「っ、私は……!」


 いつか、吹雪が言っていた。

 船を助けるように。人を守るように。

 提督の事も――助けてあげられたらいいのにと。

 寂しげに、言っていた。

 その時は意味が解らなかったけど。

 今ならなんとなく、判る気がする。


 出撃を命じて――その結果齎される事は、全てが彼に帰結するだろう。

 そうして積もり重なって。

 彼は己自身を苛むのだろう。きっと、そうだ。

 自分は命ずる事をしているのに、戦いに赴く事は出来ない。

 そうしてただ、苦楽を共にした部下が、仲間が、艦娘が。

 死に行くその姿を見る事もできず――時には、その悲痛な声を聴く事しか出来ず。

 彼は、死に取り残される。


 なんとなく自分を見る目が、乾いている風に――何かを隠している風に感じるのもそのためだろうか。

 きっと彼は、傷ついた。傷付きすぎた。

 だからそんな風に、変わってしまったのかも知れない。


五月雨「私は、ずっと提督のおそばに……」

五月雨「おそばに、居たいんです……!」

提督「五月雨……」


 その事を分かち合ってはあげられないのかもしれない。

 だけどせめて、せめて肩だけは――心だけは。

 隣にいるんだって、一緒にいるんだって。

 そんな風に、支えてあげたい。




早霜「……」




五月雨「……保留、かぁ」

五月雨「……」

五月雨「うう……結構、恥ずかしいこと言ったよぉ……」


 場の流れとか。勢いとか。

 そういうのもきっとあるだろうし。

 或いは、まだそんな練度に達していないとか。それなのに良く言えたなとか。

 こんな状況なのに不謹慎だとか。

 色々な反対意見は浮かんでくる――。

 だけど、


五月雨「提督、ちょっと驚いてたけど……」

五月雨「笑って、くれたなぁ」


 その事が少しでも、嬉しい。

 あれは力の抜けた、自然な笑みだった。

 どうにも暗い事が多い――戦争なのだからそれはあたりまえだけど。

 そんな中でも、あんな風に……提督の事を、慕っている人の事を笑顔にさせられたのなら。

 それはとっても、嬉しい事なんじゃないだろうか。


五月雨「えへへ」


 まずは、簡単なリハビリから。

 すぐさま航海には出ない。

 敵との遭遇もなく、空襲を避けるために奥まった軍港から離れた港湾で。

 そこでの、練習を言い渡された。

 練度がどうだと言ったが、それでも吹雪ほどでないとしてもかなりの付き合いだ。

 ちゃんと戦闘に出て――あの戦艦レ級改を倒して、この泊地への消耗戦を切り抜けたなら、その時はきっと……。

 そのためにも――。


五月雨「リハビリ、頑張ろう!」



 ――ぐらりと。


 体が、傾いた。

 何かに突き動かされるように舞って、――空が青い――、今度は水の中へ。

 身体が動かない。

 音が聞こえない。

 何かに突き飛ばされた拍子に、世界から音が零れ落ちてしまった風に。


 どうして――水に、体が浮かないのだろうか。

 やけに、眠い。

 寒さを伴った眠気が、襲ってくる。

 水は、冷たくない。

 ただ、視界だけが覆われていく。


 手が自然と、上に向いた。だけど動かせない。

 そのまま、手繰るように指先を。指先を動かす。

 左手。

 薬指。

 浮かび上がる泡が、まるで指輪みたいで――。


五月雨(ごめんなさい、提督……)

五月雨(一緒にいるって、言ったのに……)

五月雨(すっごく……眠い……)

五月雨(……)

五月雨(……泣かないで居てくれたら、いいなぁ)


早霜「これで……よし、と」


 埋葬された朝潮の艤装を使って放った酸素魚雷は、見事に一撃で五月雨を轟沈させた。

 消費したのは二本。

 ついでに、殺しておいた駆逐艦型の深海棲艦の破片を投げ捨てる。

 これで、五月雨は――たまたま紛れ込んだ深海棲艦と刺し違えて死んだ。そんな名分が立つだろう。


早霜「ふふふ……」


 彼に迫った事は――まだ、許せた。

 いや、許容しがたかった。その場で縊り殺してやろうと思った。

 だけれども、少し警告してやればよかっただけの話だ。

 だが、なによりも許せないのは。

 いけしゃあしゃあと、彼の隣に居ると言った――その言葉。


 深海棲艦にやられて、重傷を負うほどの不安定さで。

 彼に対して、一緒にいると宣うなどとは――一体どういう了見なのだ。

 彼も、地獄に引き摺り込む気か。

 己に関わったものが、近づいたものが、死んでいくという地獄に連れて行く気か。

 実力が足りない癖に。

 軽々しくそんな言葉を口にして、死んだら。

 彼がどうなるか――考えた事があるのか。



 だから、許せない。

 艦隊の役に立つなら、彼の役に立つ事だ。だから、我慢しよう。

 でも、我慢できない。

 あんな立場なのに、あんな事を言う奴は許せない。

 よちよち歩きのような練習航行を見ていれば、なおさらに殺意は高まった。


 彼は――きっと、朝潮の死に胸を痛めている。

 弱い奴が死ぬと。そいつらが勝手に死ぬと。愚かしくも殺されると。

 それだけ、彼は地獄に近付いてしまう。

 出来るなら、一緒に地獄に来て――そのまま隣り合っていたいけど。一緒に居てくれたらどれだけ嬉しい事か判らないけど。

 彼は、駄目だ。

 彼は、光なんだ。

 自分の地獄をも受け入れてくれると、肯定してくれると言った彼は――そんな眩しい彼には、地獄は似合わない。


 だから……。


早霜「うふふ、大丈夫よ……司令官……」

早霜「私が……ちゃんと、見てるわ……」

早霜「見てるから……貴方を守るから……」

早霜「安心して……?」


 護ってあげるから――。


早霜「――ねぇ?」

朝潮の遺品を使うのはやめたれよ…

◆ヤンデレコワイ!◆最後にアンカーを出そう◆26:55だ備えよう◆






コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 (◆応急修理要員×9・応急修理女神×6◆要員か女神って略な◆)

早霜

あきつ丸 女神

絶対に沈めなきゃ
もう嫁艦も居ないし早霜絶対に[ピーーー]マンになろうか

(……まあ沈まないだけましか)


◆これはほのぼのですね(あきつ丸から目を反らしながら)◆次回の圧倒的ほのぼのにあなたがたは涙するだろう◆

◆もっと沈めていいのよ?◆

◆早霜はただ普通の恋する女の子です◆提督にブレインウォッシュされてるに違いない。何たる無情か!◆

>>704 第八九特別掃討隊で検索してくれ◆ハーメルンな◆こっちは普通にほのぼので熱血王道だ◆艦娘人間から説を取っている◆あんま進んでない◆

◆次はちょっと提督の過去を開示して始めよう◆オツカレサマドスエ!◆

サンクス
朝潮ちゃんのほのぼのSSを見て荒んだ心を癒やさなくちゃ

おつ
他の安価スレで食傷気味になるまで出てる艦がここで沈んでくれるんでスカッとしてる

◆一応はレ級が朝潮から分捕った装備(半分)使って攻撃した体を出すために早霜は頑張ったのだ◆

◆早霜は愛する人の為なら努力できる素晴らしい娘◆

◆君たちも金剛を何度も手に書けた1=サンの気持ちを知って欲しい◆悲しみを知ると人は強くなれるとミヤモトマサシも言っている◆

◆待たせたな◆備えよう◆

今晩もやるのか…(困惑)



 彼女は、私の手を取ってこう言った。


 ――――ごめんなさい。


 ――――ごめんなさい。


 ――――ごめんなさい。


 何を謝る事があるのだろうか。今まで守られていたのは、自分の方なのに。

 そう。

 この程度、何事もない。

 こんな人間は、死んで当然だった。

 殺されて当然だった。

 それなのに、何故泣くのだろうか。どうして、嘆くのだろうか。


 ――――違うの。


 ――――そうじゃないの。


 ――――あなたが……あなたが……。


 自分が、どうしたのだというのだ。

 この程度、なんという事もない。

 人を殺した事を、どうとも思わない。

 だから泣く必要なんてない。やれる事を、やれる人間がやる事は、やるべき事なのだから。


 ただ――。

 嘆く彼女の顔は、美しかった。


提督「五月雨が……行方不明、か」

提督「……」

提督「現場からは、深海棲艦の残骸と思わしきものが発見」

提督「……」

提督「……まあ、死んでいるか」


 目を閉じる。

 五月雨を壊せなかったのは残念だが。それ以上に、皆の士気を高める結果となった。

 基本的にどんな世界でも、弱者を食い物にするものには憎悪が向けられる。

 何故ならそれは異物だから。

 弱者を守らなければ、その種は滅んでしまうから。

 殆ど本能的に、人間は自己のコミュニティの弱者を殺害したものを憎むのだ。


提督「近海に入られた事よりも、深海棲艦への怒りが勝る――か」

提督「まだまだ、この艦隊は持つだろうな」

提督「その事に倦んだり、或いは諦めて受け入れたりするような雰囲気では……勝てるものも勝てない」


 しかし、疑問が浮かぶ。

 深海棲艦が、何故そんな場所に来ていたのだ。

 単艦――と考えるのが自然か。それとも複数と見るべきか。

 五月雨の行方不明には、あのレ級に狙われたのではないかという声もあるが……。


提督(……違うな)

提督(レ級なら、役にも立たない随伴艦を伴いはしないだろう)

提督(伴うのは公海上で、頭数が必要な場合)

提督(敵深くに入り込む隠密行動を行うなら、もっと有力な戦力を伴うだろう)

提督(五月雨が意地を見せたというセンは……ないな。どう考えてもレ級が随伴に選ぶほどの船を、病み上がりの五月雨には殺せまい)


 ふむ、とそのまま思案。

 己がレ級なら――どうするか。


提督(……ないな)

提督(秘密裏に潜入できるルートを用意しておいて、索敵不十分で五月雨に発見される? バカバカしい話だ)

提督(そんなルートを使って、艦娘を攫うだけ?)

提督(艦娘を攫うというのは……他でも出来るのに、ここまで来てそれしか行わない筈がない)

提督(まあ……交戦で侵入が露見したから撤退というのもなくはない。五月雨は最低限の手土産)

提督(……)

提督(露見して撤退の他には、可能な限り泊地への打撃を優先するという事も行えるだろう……)

提督(折角のルートを使って、戦果なしなんて笑えない。隠密潜入から破壊工作に切り替える)

提督(が……自己の生存を優先すれば逃げなくもない)

提督(その場合なら、追撃を恐れた。一刻も早く逃げるのが重要)

提督(それなのに、五月雨なんてデッドウェイトを連れるか?)

提督(いくらか可能性が思いつくが……)

提督(どれにしても、迂闊すぎて不自然だ。ここまで潜入できる慎重さと、残された結果が)

提督(あのレ級の像とは噛み合わない)


 となれば、単艦がたまたま紛れ込んだか。

 単艦で、この泊地に紛れ込むほど近付く? ――ナンセンスだ。

 それが出来る実力が、五月雨に殺されるというのもおかしな話。

 なら、複数艦。それらが迷い込んだ。

 交戦すれば自分たちの全滅が確実。なのでたまたま居合わせた五月雨を殺し、一目散に逃げる。


提督(……持久戦を仕掛けていて、複数艦を、たまたま迷い込む場所に?)

提督(随分とお遊びする戦力があるんだな)

提督(……それはない。なら持久戦など取らない)

提督(故意だとすると、レ級と同じく不自然。折角のルートをそうも使い潰す訳がない)


 となれば、単純だ。


提督(艦娘による犯行……か。ご丁寧に、偽装までして)


提督(何が理由だ? 五月雨が気にくわなかったか? 殺せれば誰でもよかった? 関係を迫った?)

提督(……)

提督(……面白くなってきたな)


 それほどまでに、精神的に壊れ始める艦娘が出てきたという状況は――中々に面白い。

 その嘆きを、憂いを、怒りを――全て暴き立てて、壊したい。

 しかもご丁寧に、五月雨殺害などという大義名分まで作ってくれた。

 多少の無茶は許される。罰を望む艦娘もいるだろうし、まだ受け入れられる土壌がある。


提督(ああなった五月雨を、どう壊そうかと思っていたが……)

提督(愉しみにしていたんだが……)

提督(……)

提督(やれやれだ。あまり嬉しい事ではない)


 ただ――。

 そんな得物を掻っ攫って言った奴の。

 そんな奴が作った状況を、逆手に取るというのもまた一興である。

 愛着のあるものを破壊された事への怒りはあるが、やはり同時に、「ただでは終わらせない」と――。

 逆にこの不運を、幸運に活かしてやろうという気も起きてくる。

 何者かから齎されたというのが些かに業腹だが、まあいい。精々使い潰してやればいいのだ。


提督「さて……」


あきつ丸「提督殿、なんでしょうか!」

あきつ丸(ひょっとしたら手料理の御馳走かもしれないであります!)

あきつ丸(海軍の料理は実に美味いであります!)

あきつ丸(それに、提督殿も料理をすると聞いたであります!)

あきつ丸(だからひょっとして自分にも――)


提督『あきつ丸、随分と頑張ってくれたな』

あきつ丸『いえ、当然の事をしたまでであります!』

提督『謙遜はいい。君は素晴らしい。流石は陸軍だな』

あきつ丸『そ、そんな事はないであります』

提督『そんな君の為に手料理も作った。間宮もある。存分に食べていいぞ?』

あきつ丸『み、皆に申し訳が……』

提督『いや、当然だ。君は誇っていい。そして陸軍はこうも強いのだと鼻を高くするといい』

あきつ丸『提督殿……!』

提督『ああ……それにしても……私も陸軍にいこうか。海軍は駄目だ。陸軍の方が強い』

あきつ丸『そ、そうなったら自分は提督殿と……』

提督『ずっと一緒だ。陸は不慣れだから、私を支えてくれるか?』

あきつ丸『そんな……提督殿の八九式小銃が自分の蛸壺に着剣捧げ銃だなんて……』

提督『見てくれ。私のエムナインが、既にパンツァーファウストだ……』


あきつ丸(て、提督殿……カールグスタフが八八式対艦誘導弾に――)

提督「――五月雨を殺したのは君か?」

あきつ丸「アイエエエエエ!?」



 五月雨? 殺した? 自分が? ナンデ?


あきつ丸「……というか今、五月雨殿が殺されたと」

提督「ああ」

提督「状況証拠から考えると……どうにも深海棲艦から、とは思い難い」

あきつ丸「そ、そんな……!」

提督「まだ、他の者には言っていない。……確信を持てていないのでな」

あきつ丸「……」


 言っていないという事は――つまり、こうして問われたのは自分が最初だという事。

 それは――自分が陸軍だから。疑われたと。

 やはり、馴染めていないから疑われたと。

 そういう、意味なのだろうか。


提督「混乱させるような事を言って済まないな。……この事は、内密にして欲しい」

あきつ丸「い、いえ……」

提督「私も信じたくはない……ただの杞憂であるといいが」

あきつ丸「……」

提督「……」

あきつ丸「……その」

提督「ん?」

あきつ丸「どうして、自分に……聞いたのでありますか?」


 恐る恐る口にしてみれば、何でもないように頷く提督。


提督「君が陸軍からの派遣艦娘だからだ。他に理由が居るか?」

あきつ丸「――」


 ――頭が真っ白になる。

 これまで、海と陸の派閥はあっても、目的は同じものだと思っていた。

 属する幕が違えど、肩を並べて戦う者だと。そこに貴賤はないのだと。

 それなのに。

 それなのに、やはり……心の内では。


提督「……すまない。言い方が悪かった。君を疑った訳ではない」

あきつ丸「と、言うと……」

提督「君が陸軍からの派遣であるから、このような事に巻き込むのもどうか……と思ってな」

あきつ丸「……」

提督「誰も彼も私の可愛い部下だが、君に関しての扱いはどうしてもデリケートになる」

あきつ丸「……」

提督「それと……期待だろうか。陸だから、或いはなんらか情報収集とか、そういうのが対人的な分野が得意ではないかと思ったのだが」

あきつ丸「……」

提督「この話を聞いても、特に誰かしらの不審な行動に心当たりはないか」

あきつ丸「自分は……」

提督「ん?」

あきつ丸「自分は、スパイなど働いてないであります!」


 思わず、涙が滲んだ。


提督「ああいや、だから……違う。幕の違う君なら、また視点も違うのではと……」

あきつ丸「そんな風に、取り繕わなくてもいい!」

あきつ丸「自分が……」

あきつ丸「自分が信用ならないからだと、海軍とは違うのだと、だから真っ先に聞いたのだと……」

あきつ丸「いっそ、そう言って欲しいであります!」

あきつ丸「自分は……、自分は……!」

あきつ丸「疑われて……くや、しい……で、あります……!」

あきつ丸「うう……」


 ――冷静になってくれと、提督が困った風に笑う。

 それから、すまないと呟く。

 だけれども、内から内から言葉が出てきた。

 兎に角、無念でしょうがない。殺人犯だと思われた事が――何よりも提督にそう疑われた事が。

 今までともに戦ってきた事を否定されるようで。

 胸から込み上げるものを抑えきれなくて。

 自然と浮かぶ涙と共に、提督に叩きつけていた。


 吐き切れば、暫しの沈黙が。

 それでも、鼻を啜る事を止められない。

 無言の提督が、神妙な目つきを向ける。

 申し訳なさそうな瞳――――心の底から、悔いるような瞳。


「……私の言い方が悪かったのは済まない。混乱しているんだ、私も」

「でも……それにしても言い方に気を付けるべきだった」

「……すまない」

「ただ、本気で君を疑って言った訳じゃないんだ。そこは分かって欲しい」

「疑っているなら……こんな風に、二人きりで合いはしないし……聞きもしない」

「それに……陸軍から来ているのは、君だけではない」


「……」

「だが……許される事ではないな。どんな言い訳をしても、君を傷付けてしまった事は事実だ」

「本当に、すまない。そうとしか言えない」

「君は、私の仲間だ。同じ、深海棲艦と戦うものだ。大切な、艦隊の部下だ」


「でも……少し異なった視点で、艦隊を見れているのだと思ったんだ」

「君を信じていたから、仲間だと思っていたから率直に聞いたんだ」

「だけど……傷つけてしまったらしいな」

「どんな理由があっても、それは許されない。……悪かった。君に甘えていたんだ」


 彼は――本当に許してほしいと、頭を下げた。


提督「……」

あきつ丸「……」

提督「……」

あきつ丸「……」

提督「……」

あきつ丸「……」


あきつ丸「……自分を」

提督「ん?」

あきつ丸「自分を、仲間だと思っているのは本当でありますか?」

あきつ丸「自分だから、こんな風に最初に打ち明けたのは……本当でありますか?」

あきつ丸「自分が陸軍だから、疑った訳ではない……でありますか?」

提督「……ああ」

提督「君は大切な……大切な大切な仲間だ」

あきつ丸「……」

提督「私にも、今何が起きているのか解らなくて……ほんの少しでもいいから、何か手がかりが欲しかったんだ」

提督「どうにも、私一人だと考えつかなくてな」

提督「ひょっとしたら……君なら、何か気付くのではないかと思ったんだ」

提督「勝手なイメージかもしれないが……陸軍は、我々よりもよほどそんな事で頼りになるかと思ってしまって」

提督「君の力が……必要だったんだ」

あきつ丸「……」

提督「悪かった。……私に、配慮が足りなかった」


あきつ丸「……提督殿」

提督「すまない」

あきつ丸「……それは、もういいであります」

あきつ丸「それより……」

あきつ丸「提督殿には、助けが必要なのでありますか? それは、自分が望ましいのでありますか?」

提督「ああ。……だけど、無茶だった。悪かった」

あきつ丸「いえ……」

あきつ丸「自分は陸軍であります! 海の事ならいざ知らず、丘の事なら自分に任せて欲しいであります!」

あきつ丸「憲兵の真似事ではありますが……」

あきつ丸「このあきつ丸、陸軍として、丘での隊内刑務活動を行うであります!」

提督「あきつ丸……!」


 「これは、二人だけの秘密であります!」――そんな言葉と共に。

 勢いよく開け放たれたドアが、卯月の鼻っ柱を打ち付けた。

 そのまま、尻もちをつく。取っ手を掴んでドアから向いてきたのは、あきつ丸。


あきつ丸「も、申し訳ないであります」

卯月「痛いっぴょん~!」

あきつ丸「周りに気をつけてなかったのは、本当に申し訳ないであります!」

卯月「もー、うーちゃん今司令官にお弁当持ってきたところだったっぴょん!」

あきつ丸「あ、ほ、本当にすまないであります!」

卯月「許さないっぴょん! お仕置きだっぴょん!」

あきつ丸「お仕置き!?」


 逆様に落下した弁当箱を指させば、ただでさえ白い顔面をより蒼白にしたあきつ丸。

 カタカタと震え出す。

 尋常じゃないほどの――冷や汗。


あきつ丸「前構え二時間でありますか!? ハイポートで基地外周30周でありますか!? それとも愉快なアヒルちゃん体操でありますか!?」

卯月「え、なにそれ」

あきつ丸「もう、胸立て伏せなどと言われて無様に手足をバタつかせてその場で何とか飛び跳ねようとするのは嫌であります!」

卯月「え、陸軍ねえ……え?」

あきつ丸「自分で首を絞めろとか、両手も足も使わずに匍匐前進とか、人を背負って屈み跳躍とか――」

卯月「……」

あきつ丸「顔で窓拭き掃除とか、服で床掃除とか、柱に掴まって蝉の真似とか――」

卯月「もういい、喋らなくていい……ぴょん」



あきつ丸(……この様子だと、本当にただ通りがかっただけ)

あきつ丸(上手く、誤魔化せたようでありますな)

あきつ丸(この件は……)

あきつ丸(提督殿が、自分にしか頼んでいない……口外を禁じられた件であります)

あきつ丸(……ふふ)

あきつ丸(陸軍艦で、よかったであります)


 そう――こればかりは。

 こればかりはきっと、海の艦娘には出来ない事なのだ。

 自分でなければならないのだ。

 自分だからこそ、出来るのだ。

 幸いにして、弁当は逆様になっただけで無事だった。

 拾い上げて卯月に手渡すあきつ丸はどこか誇らしげに――廊下を、走り去っていった。


 一方、残された卯月は、


卯月(五月雨が……誰かに殺された……)

卯月(……)

卯月(本当、なの……?)


 静かに、その胸の内で疑念を芽生えさせていた。

◆26:05から安価であります◆陸軍のちからは凄いであります。流石の演技力であります。むふー◆





コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓2 (◆応急修理要員×9・応急修理女神×5◆要員か女神って略な◆)

◆ほのぼのしかでない早霜◆流石の純愛筆頭候補◆

◆そしてあなたたちは備える事を忘れてはならないのです◆これは青葉=サンのケジメ案件では?◆


提督(女というのは……)

提督(特別な扱いをして、理屈じゃなくて感情に訴えればいい)

提督(単純な生物だ)


 あきつ丸に話したのは理由がある。

 他の艦娘なら――或いは誰かしらに口外する事もあり得るし。

 また、仲間に疑念を抱かせるような事を口にする司令官に対して、逆に疑念を抱きかねない。

 だが、あきつ丸は陸軍だ。

 元々、他の艦娘とは違う。……孤独な要素が強い。

 そんな中で、適度に衝撃を与えてから「君にしか頼れないんだ」とか「君に甘えていたんだ」とか。

 或いは相手が気にしている事を、逆にこちらがそこを美点として捉えている風にしてやればよい。

 それと、仲間を疑い戦闘に十分な結果が発揮できなくても。

 支障がないから――というのもある。

 腹が、痛まないのだ。

 壊す布石を最大限に利用するのならば、実に都合がいい相手だった。

 その、信頼を――踏みにじるためとはいえ――勝ち取るという意味でも。


 だが……


あきつ丸「これが、烈風拳! これが、紫電掌! ……で、あります!」

U511「凄い……です」


 誰がこうしろと言った。


 同じく孤立気味なものに声をかける。それは分かる。

 そしてそのものが、己よりも練度が低いなら――――おいそれと例の件を話はしないだろうから、安心も出来る。

 そこはいい。

 ついでに誘い出してくれたと思えば、まだいい。


あきつ丸「ほら、提督殿にも見てほしい……で、あります!」

U511「Admiral……これ、すごいよ」


 だが、これは、なんだ。

 有り体に言おう。

 ウザイ。


あきつ丸「そしてこれが陸軍直伝の、二重の極みであります!」

U511「わぁ……!」


 「提督殿、カバンをお持ちします」から始まり、「提督殿、お茶はどうでありますか?」ときて、「提督殿、蛇を捕まえたであります」だ。

 なんというか、秘密を共有したからだろうか。

 こう……付き纏われていた。

 四六時中。ずっと。

 ベッドの下にも入ってる。誰かが襲撃してきても大丈夫とか。そんな風に言って。


あきつ丸「更には古式ムエタイも、サンボも、琉球空手も、日本拳法も、ガンカタも使えるであります!」

U511「Ninja……!」


 それニンジャちゃう。カンムスや。

 提督は大切な何かを削りながら頭を抱えた。


提督「……」


 それにしても、だ。

 やはり同じく他に身寄りがないもの同士、気が合うというのか。

 ……まるゆはどうした。


あきつ丸「他にも、ダンボールかくれんぼステルスがあるであります!」

U511「ダンボール、かくれんぼ……?」

あきつ丸「実際に試してもらうのが早いでありますが……」

U511「?」

あきつ丸「持ち上げて貰って――」

U511「えと、その……はい」

あきつ丸「なのにそこには居ないであります!」

U511「!?」

あきつ丸「原理は簡単! 持ち上げられる瞬間に、体育座りのまま、同じ速度でダンボールの動きに合わせて跳ぶ! であります」

U511「えっと……klasse! じゃなくて……凄い、で合ってる?」

あきつ丸「そうであります! 陸軍は凄いであります! むふー!」


 ……人間か、こいつ。

 ……。

 ……艦娘だった。


提督「……楽しそうだな、ユー」

U511「あ、えと……」

提督「別に叱った訳じゃない。ただ、そんな風にも笑えるんだと思っただけだ」

U511「あの……駄目、だった」

提督「駄目じゃない。自然に笑えるんなら、それがいい」

U511「えと……」

提督「似合ってる」

U511「あう……geniere……恥ずか、しいです」


 そう、感情の変化が分かっただけ、ありがたい。

 加賀には苦労をした。

 何度も何度も加賀の内心を把握する為に、加賀と行動を共にしたのだ。提督の財布は敵機直上、火の車だった。

 そう考えるなら。

 子供である分、緊張さえ取れれば判りやすい方なのかもしれないし……。

 そういう意味では、あきつ丸に感謝だ。


あきつ丸「提督殿は意外にキザであります! 流石は海軍、プレイボーイであります!」


 ……こいつ死なないかな。


あきつ丸「そしてここからは大技であります!」

あきつ丸「陸軍直伝、五点着地! 五体投地ではないであります!」

あきつ丸「これを使えば、この窓からこんな風に飛び降りても無事で――――、ぐえっ」

提督「……」

U511「……」


 もうやだ陸軍。

◆眠くなってきたであります◆27:15に最後に安価を出すであります◆あきつ丸くんは足を骨折した後に階段で駆けあがってきたであります◆





コンマ十の位 1ほど肉体的 9ほど精神的
コンマ一の位 1ほど威力小 9ほど威力大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1 ↓3(◆応急修理要員×9・応急修理女神×4◆要員か女神って略な◆)

やったね!

要員のおかげで天津風は最大ダメージだよ!


やったね!!!

さーて、折角だからこうしよう



コンマ十の位 1ほど内臓 9ほど外見
コンマ一の位 1ほど小 9ほど大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓1


コンマ十の位 1ほど虚無感 9ほど好戦的
コンマ一の位 1ほど小 9ほど大
0:特殊判定
ゾロ目:???

↓3

モツをグシャられて、心が好戦的ってしまう天津風ですね、了解です


◆どっちか楽しそうな方を採用するだけだから安心して欲しい◆それとも両方か◆とりあえず今日はここまでにしよう◆

◆次の更新もほのぼのに備えよう。きっとあなたがたは涙するはずだ◆異能生存体赤城◆オツカレサマドスエ!◆

◆(今日は)ないです◆ほのぼの朝潮ちゃんの方を書くかジョジョこれ書きためます◆

◆実を言うとグロに全く興味がないのでネタに詰まってくる◆やっぱりグロよりも精神的に削られる方が楽しいです◆

一応新スレな

【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」04
【艦これ】提督「安価で艦娘を壊す……?」04 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427642037/)


人が居るならここで小ネタでも取っておこうかと思うがいるだろうか

良かった

それにしてもあらすじを書いていると、このスレが何のスレだか判らなくなる


◆備えよう◆24:25から小ネタ登場艦娘の安価だ◆範囲安価な◆

沈んだ艦でもいいし、出てない船でもいい

ホノボノ重点。青葉=サンと曙=サンも喜んでる

あ、数字カイテネ!



十の位 1ほど団欒 9ほどイチャコラ
一の位 1ほど程度・小 9ほど程度・大
0:特殊判定
ゾロ目:愛ゆえに人は悲しまなければならぬ

↓1~6 ※名前を書け ※数字を書け ※ハイクを詠め

加賀 61(06)
霧島 58(13)
金剛 73(06)
秋月 90(05)
潮   14(25)
足柄 50(75)

なんたる低レベルな争いか……。だが足柄は勝った。彼女は勝利に飢えているのだ!しかしもう死んだ!


◆現存艦な◆

△清霜:戦艦に憧れていたが、本部製の実験段階仮想試作機でトラウマ(74)、その後幻痛に悩まされ自傷(12)
      更には幻肢痛と現実の境が分からなくなり錯乱して出撃。右手を欠損で両足にも重大な損害で車椅子に(39の57)
      早く傷を治せば戦艦になれると、錯乱状態で前向きにリハビリ中(83からの74)
      おっぱいが大きくなれば戦艦になれると思ったけどそんな事はなかった!(71)
      無茶なリハビリの影響で傷口が開くが、その度自分で縫合している。でも周りに知られたらリハビリが出来なくなる(23)
      (26)
○卯月:ガードベント(35)。瑞鶴に提督も辛いんだと言ったり。激辛麻婆豆腐チョコをホワイトデーにオカエシされた(11)
     激辛麻婆豆腐チョコはトラウマ(83)
     ドアの前で盗み聞きしてたら顔に思いっきりドアがぶつかった。五月雨を誰かが殺害したとの疑惑を聞いてしまい……(41)
○名取:魚雷攻撃で炎上したが軽傷(41)
     胸部装甲を戦艦と称されて注目を浴びる(24)
○龍田:深海棲艦の攻撃により片目に怪我(42)。更には軍艦時代のトラウマを足柄に抉られる(ゾロ目の被害)
     提督からは「自由意思」で協力すると言わされ(96)
△瑞鶴:加賀が轟沈したショックで提督と激突。罪悪感(56)。
     誰もいない分奮戦したらメタンフェタミンを投与された搭乗員による誤爆で味方大破。本部へ連行(59の10)。トラウマメイカー
     疲労で手が炎症を起こし、取り調べから発見が遅れ、矢を数射れなくなった。艦載機を特攻徹甲弾や空中機雷として使う空母カッコカリに(79の95)
     幸せそうに笑っている奴らを見ると不快。次に気安く加賀を引き合いに出したら殺す(58)
     握力がなくなった右手には撃墜数を焼印。ちなみにキルレートは(撃墜数)/(撃墜数+被撃墜数)のパーセンテージな(12)
○飛龍:提督から前の人の事とか感じる中古はちょっと(63)と言われた後に、赤城から人と比べないでと怒鳴られる(58)
     鳳翔さんに癒されたと思ったら、後輩が戦闘マシーンと化していたでござる (63)
     気合で舌を噛み切って死亡してから、我慢してダメコン発動。しばらくお肉は食べたくない(59の14)

○時雨:姉妹艦の夕立は褒められているのに、提督に気遣った自分は余り良い目を見れていない。病み(68)
     提督とイチャラブ、うれしいね(70)
     どうして僕だけ……司令官から、何も言われないのかな……?怪我をしたのに……(23)
○まるゆ:素潜りしよっかと爽やかにプレッシャーかけられる(73)
      沈みかけの浜風を助けようとしたらヘッドバッドや噛み付きを食らわされた(64)
○春雨:深海棲艦っぽいとか言われてたけど提督は受け入れてくれたから役に立ちたい、けど艦艇時代のトラウマを抉られる(74)
     深海棲艦の攻撃により、多少の火傷を負う。司令官に頭を撫でで貰った(12)
     提督の強烈・激辛麻婆豆腐とそれを食して死にかける天津風を見る(93)
     発勁で飛龍に弾き飛ばされて自分の艤装で飛龍のお腹を。更にはナデナデ攻撃で精神レイプ。でも飛龍が助けてくれた。麻婆春雨作る(37)
○鈴谷:暗くなってる提督にいつでも相談して、という。あと勇気づける(意味深)想像したらヌメヌメする。でも利根に比べて信用できないと遠回しに……(95)
     すっかりと荒んでしまった瑞鶴と一悶着。仲間なのに、殺すと脅されて怖くてちょっと部屋に帰ってからジャージに着替えて体育座りで毛布に包まる。漏れそうになった(78)
     てーとくと話そうとしてたらテンパって窓から落ちた。ガラスごと。勝負下着は黒。前後未経験の奥ゆかしいオイラン (12)
○利根:実力があるからと、かつて望月とケッコンしようとしていたんだ……とここだけの話を打ち明けられプレッシャー(75)
     片腕に重度の打撲。女性らしからぬほどの痛々しい見た目。なお利き腕の為、ものを食べるのに苦労するとか(35)
○綾波:一緒に船団護衛をしていた吹雪が目の前で……(94)
     本当は安静にしておかねば成らぬのにリハビリを続ける清霜に……(72)


◆現存艦な 2/2◆

△夕立:ぽいぬ。てーとくさん、笑顔じゃないのに笑顔にならなくていいっぽい!
     榛名さん心配っぽい。本人気付いてないっぽい(95)
     戦艦レ級“改”flagshipを前にタイマン。保身無きゼロ距離射撃を敢行し、相手の隙を作るために斬撃を加え込んだ影響で片頬が削げて歯茎が剥き出し、片耳喪失(19の92)
     早霜から嫉妬で頬っぺたの傷を抉られたっぽい。でもてーとくさんのご飯を食べれないのが残念っぽい(18)
     榛名さんを庇って火傷顔になったっぽい。今、バラライカとアドルフさんを混ぜた状況っぽい(38)
     てーとくさん……人を、殺したっぽい……?(95)
○赤城:資源が少ないという提督と本営の会話を聞き断食を決意(74)、そののち体調不良の赤城を庇って加賀と那珂が轟沈。でも二人の分までボーキ食う!
     今度は万全だ、仇を取るためにここに残って打って出ると言っていたら、その資源を集めようと奮戦した自分を憧れと崇める後輩の吹雪が轟沈(79)
     今はすっかり何が正しいのか解らなくなり、虚無感に包まれて自室にこもる(39)。君がいない間に奮戦した後輩がメタンフェタミンで……
     でも間宮でつられて顔を出した。これからは艦隊の為に頑張ります!(71の10)。シリアス&ボーキスレイヤー
     清霜を助けに出撃し、圧倒的数的差を覆して損害なく勝利。これが一航戦。これが正規空母。これが赤城。その後、痛みに呻く清霜から傷を(24)
     フナムシはおいしくない。あかぎわかった(67)
○瑞鳳:卵焼き。 新戦術で若干の被害が……(45)
     卵焼きの材料を求めて奔走していたら、瑞鶴が自分自身の右手を焼き鳥にしていたでござる(81)
○大井:提督に舌打ち。なんかあーんとか見せつけられる(72)。どうやら何かあるようだ(44)
     雷を眺めながら意味深な大井っち (52)。夜戦で被害を受ける……(36)
     提督の現在の行動を快く思っておらず、比叡に疑念を仕込もうとする……が。あとケミカルマジカルクッキングダムデストロイの描写でオエっ(85)
○三日月:妹が気になっていたであろう人が妹なんて初めから居なかったかのようにあーんしてた(58)
       妹と真逆な艦娘が秘書官やってるのを見て……。とりあえず気を取り直してその胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(94)

○ゆーちゃん:派遣中に深海棲艦に追い立てられ、腕を咥えられて犬がやるようにブンブン振り回される(47)。助けてくれた榛名にベッタリ
         瑞鶴から、役立たずはいらないと言われ、更に瑞鶴と鈴谷の言い争いを見て高まる不安(76)
         早霜による夕立虐めシーンを目撃。その事をたまらず提督に報告。……が、敢えて標的とするため提督から早霜にバラされた(53)
         同じくあんまり打ち解けられてない陸軍さんと仲良くなった……です。あってる?()
○榛名:中破したけど、榛名は大丈夫です(35)! ……でも姉が。でも榛名は大丈夫です!(71)
      火災にはいい思い出がないんですけど……榛名は大丈夫です!(23)
      清霜から相談を受けたのにちゃんと答えられずに、挙句加古に頼ってしまった。金剛が居なくて自分がやらなきゃというプレッシャー(78)
      不審船に乗り込んだら、そこはレ級が人間牧場・実験場にしている罠だった。拷問された数々の遺体。吹き飛んだ夕立。深海棲艦――殺すべし!(79の67)
○あきつ丸:自分、影が薄いであります!影絵じゃないであります!(54)
        ほのぼのであります!これが陸軍の実力であります!むふー!(07)
        自分は……陸軍だから、信用されてないでありますか……?(96)
        五点着地であります……ぐえっ(35)
○大鳳:その胸は実際平坦だった。スゴイシツレイ!(43)
      何かが削られる音がするけど削れるぐらい胸はない。実際平坦だった(91)
      救助信号に応じて向かった先で人々を囮にしたレ級と闘いを挑むが敗北。目の前で朝潮が犠牲になる様を動けない中眺める(37)
○鳳翔:自分の後に生まれた空母たちが傷付き、さらには一人が艦載機を爆弾として運用するようになっていた(78)
     瑞鶴の不安を提督に相談しようとしていたら名状しがたきマジカルケミカルクッキングをしていたでござる(62)

○天津風:べ、別のあなたに喜んでもらおうと思ってカレー作ったわけじゃ……おいしい?(70)
       人間の到底食べれるレベルではない麻婆豆腐を食す事で催涙スプレーを喰らったのと同等のダメージ(54)
       (77の要員で肉体47と精神64)
△早霜:地獄に塗れた自分を受け入れてくれた司令官に心酔している。彼に甘えてた夕立にお仕置き。良い子なので控えめにした。当社日で(89の71)
     怪我をするような練度の低い分際で、提督に近付いてあまつさえ彼の支えに成りたいと言った五月雨を処分。提督に地獄は似合わない(82)
○浜風:赤城と五月雨に助けてもらった一件だが、その際の船団の損害への責任を取らされる形で島流し。右腕骨折左足に怪我右目負傷(26)
○比叡:流石ですお義兄様! 比叡感激です! だけど、大井から提督への不信感を煽られる言葉を……(94)
○加古:提督の榛名への愉悦行動をガード&励ます。女神女神アンド女神(60)
      それは――麻婆豆腐というにはあまりにも辛すぎた。辛く、ぶ熱く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに灼熱だった。(76)


◆要員×8・女神×4

さて、特殊判定なのだ


◆次に選択肢を与えよう。選ぶがよい◆

◆そして更にセットでもう一人艦娘の安価を取ろう。範囲安価だ◆選択肢の次に備えよう◆


1:1/3の純情な艦上

2:嫁トーーーク!!!!

3:如何にして私は改二になりそして提督を信頼するようになったか

4:艦フォーマーズ

5:月刊少女野分くん



↓1~6 コンマ高な


◆1/3の純情な艦上な◆ラブコメは年を考えよう!実際キツイ!◆

◆一緒に登場するキャラを選ぶであります!これにも数字を書くであります!◆ついでにそのままこのスレを埋めても構わんであります!◆



十の位 1ほど団欒 9ほどイチャコラ
一の位 1ほど程度・小 9ほど程度・大
0:特殊判定
ゾロ目:愛ゆえに人は悲しまなければならぬ


↓1~6 ※名前を書け ※数字を書け ※ハイクを詠め ※しかし足柄を超える事はない

◆それではこちらは埋めてしまおう◆1000の要望は出来る限り聞く◆

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