テン「ラムちゃ〜〜〜ん」ジタバタジタバタ (22)

☆屋根の上☆

テン「わあ〜ん!あたるのアホにいじめられた〜!」ジタバタジタバタ

ラム「ホントけ?ダーリンったら酷いっちゃね!ちょっとお説教してくるっちゃ!」



☆あたるの部屋☆

ラム「ダーリン!テンちゃんいじめたらダメだっちゃよ!」


あたる「おいラム…このおれの姿が目に入らんか?」プスプス…

ラム「あ、ダーリン黒焦げだっちゃ…」

あたる「ジャリテンがおれに向かっていきなり火を吹いたんじゃ!」

あたる「おれは何もしとらんのに!」フンッ

ラム「そうだったのけ…」


ラム「テンちゃんにお説教してくるっちゃ!」
 


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☆屋根の上☆

ラム「テンちゃん!テンちゃんが先に火を吹いたっちゃね!?」

テン「ワイは悪う〜ない!あたるが悪いんや!ワイの大事な…」

ラム「大事ななんだっちゃ?」

テン「大事なオモチャ…無くしよったんや…」ジワッ

ラム「そうだったのけ…」

テン「だから仕返ししたったんや!」ポロポロ
 

☆あたるの部屋☆

あたる「だからおれは知らんと言うとろうが!触りもせんし見てもおらん!」バン!


ラム「ダーリン…正直に言うっちゃ…」パリパリパリ…

あたる「ま、待てラム!本当だってば!」

テン「アホ〜!あたる以外この部屋誰もおらんかったやろ!」


ドラ猫「〜♪」スタスタ


あたる「おい…あいつがくわえとる物はなんだ?あれじゃないのか、お前のオモチャって?」

テン「あ!こらあああ!ワイのオモチャ返せ〜!!」ジタバタジタバタ

ドラ猫「!?」ピクッ

テン「返せ〜!」ジタバタジタバタ

ドラ猫「フンッ」ピョン テテテテテ

テン「ああ!逃げよった!」

ラム「うちに任せるっちゃ!」ピョロロロロ〜
 

 
あたる「おいジャリテン…」

テン「なんやねん?」

あたる「なにかおれに言うことが有るんじゃないか?」

テン「……」

あたる「素直に謝れんのかお前は!?」バン!


テン「わ…悪かったな!!」フンッ!

あたる「面堂みたいな謝り方すなっ!!」


ラム「テンちゃ〜ん!取り返して来たっちゃよ〜」ピョロロロロ〜

テン「わ〜い、さすがラムちゃんや〜♪」



あたる「で、そのオモチャはなんなんだ?」

テン「これなぁ、こう二つに別れてな、ほんで相手と自分に付けるんや」

テン「でな〜相手が自分をどう思うとるのかわかるんや」

あたる「面白そうじゃないか、ちょっと貸せ」ヒョイ

テン「あっ!なにすんねん?」

あたる「赤い方が自分か?」ペタッ

あたる「ちょっと実験じゃ」ペタッ

テン「ワイに付けてどないすんねん!」
 

 
テンの本心『アホや、アホや、アホや、アホや、アホや…』


あたる「アホとはなんだ、アホとは!?」クワッ!

テン「ホンマのことやんけ」

あたる「罰としてこれは今日1日俺が預かる!!」

テン「いやや〜返せ〜!!」

あたる「さっき濡れ衣で火炙りにしてくれた負い目を少しは感じんのか!」

ラム「テンちゃん、今日だけ貸してあげるっちゃ」

テン「うぅ…ラムちゃんが言うならしゃあ無いな…貸したるわ…」

あたる「ぬかか、んじゃ早速…」ペタッ

ラム「?」

ラムの本心『大好きだっちゃ、大好きだっちゃ、大好きだっちゃ、大好きだっちゃ…』

あたる「……//」

ラム「本心だっちゃ!」

あたる「ま、まぁいいわい…//」ビッ

ラム「ダーリンの本心も知りたいっちゃ!」

あたる「イヤじゃ!」スタコラサッサー

ラム「あ!逃げた!」

 
 

 
あたる「ぬかか、誰の本心を聞こうかな〜♪」


しのぶ「…」テクテク

あたる「おっ、しのぶじゃないか〜」

しのぶ「あら、あたるくん」

あたる(しのぶの本心はどうかな?)

あたる「しのぶ、ちょっとこれ付けてくれよ」ペタッ

しのぶ「な〜にこれ?」

しのぶの心の声『あんたなんかもう知らない!あんたなんかもう知らない!あんたなんかもう知らない…』


あたる「……」ピクピク

しのぶ「な、なんなのこれ〜!?」

あたる「お前がおれをどう思ってるかわかったよ…じゃあな」ビッ

しのぶ「???」
 

 
あたる「次は誰にするかな〜」スタスタ

☆サクラの家☆

サクラ「なぜこう毎日葉が落ちるかのう…」ザッ ザッ ザッ…

あたる「サクラさ〜ん!」

サクラ「諸星か…なんの用じゃ?」

あたる「ちょっと失礼して〜」ペタッ

サクラ「なんじゃこれは?」

あたる「いいから、いいから〜」

サクラの本心『色餓鬼じゃ、色餓鬼じゃ、色餓鬼じゃ、色餓鬼じゃ…』


あたる「……」ピクピク

あたる「サ、サクラさんまで…」ビッ

サクラ「それは本心がわかるのか?」

あたる「そーなんです、じゃ僕はこれで…」スタスタ


サクラ「……?」

 
 

 
あたる「なかなか満足の行く本心が聞けんな〜」スタスタ


竜之介「このクソオヤジ!待ちゃあがれ!」ガシャーン!

竜之介の父「うはははは!まだまだじゃな竜之介〜!」ペンペン

竜之介「くらえぇぇ!!」ブンッ

竜之介の父「おっと、そんなヒョロヒョロした拳が、この父に当たると思っとるのか?」ヒョ〜イ

竜之介「くっそ〜、のらりくらりとかわしやがってぇ〜!」

あたる「竜〜ちゃん!」ダキッ!

竜之介「うわっ!なにしやがる諸星!」バキッ!

あたる「ぐわっ!」

竜之介の父「隙ありいいいいい!!」ブンッ!

竜之介「させるかああああ!!」ビュッ!

バキイッ!!


あたる「ク、クロスカウンター……」

ズルッ… ドサッ…

竜之介「はぁはぁ…ざまぁみやがれ…」

竜之介の父「よ、よくぞ父を倒した…それでこそ立派な男ぞ…」

竜之介「おれは女だあああああ!!」バキッ!!!

竜之介の父「やっぱり海が好きいいいいぃぃぃぃ……」キラン
 



 
竜之介「はぁはぁ…」

あたる「竜ちゃん、ちょっとごめんね〜」ペタッ

竜之介「なんでぇこりゃ…?」

竜之介の本心『てやんでぇバーローちきしょい、てやんでぇバーローちきしょい、てやんでぇバーローちきしょい…』

あたる「竜ちゃん…おれの事をそんな風に…」ヒクヒク

竜之介「これおれがオヤジに対して思ってた事をしゃべるのか?」

あたる「え?そうだったんだ竜ちゃん」

竜之介「あのな、俺は今気が立ってんだよ、あと用がねぇならさっさと帰りな…」

あたる「あ、うん!それじゃこれで〜」ビッ スタスタ


竜之介「なんでぇありゃ…」



あたる「なるほど…精神状態によっては正常に動作せんのか…」スタスタ
 

 
あたる「おっ?あそこにいるのは蘭ちゃん♪」

あたる「お〜い、蘭ちゃ〜ん♪」


ラン「あらダーリン、どうしたの〜♪」

あたる「ねえねえ、これ付けてみてよ!」

ラン(はっ!?これは本心がわかるヤツ…これ付けたらワシがこいつをアホだと思っとるのがバレるやんけ!)

ラン「あっ、ゴメ〜ン!急用があるの!またねダーリン!」タタタタタ

あたる「ああ…蘭ちゃん…」
 

 
錯乱坊「なにをしておる、諸星あたる」ヌッ

ぶぼ〜〜ん!!!

あたる「かっ…かかか…」ピクピク…

あたる「脈絡の無い出方すなっ!!」

錯乱坊「おぬし相変わらず不吉な相をしとるな」

あたる「やかましいわ、早よどっか行け!」シッシッ…ポロッ

ペタッ

錯乱坊「ん?なんじゃ?」

あたる「あ…」

錯乱坊の本心『不吉じゃ、不吉じゃ、不吉じゃ、不吉じゃ…』

あたる「ほっとけ!!」ビッ

あたる「チェリーに遭遇する方が、よほど縁起が悪いわ!!」ズカズカ


錯乱坊「わけの分からんヤツじゃな」

 
 

☆面堂家正門前☆

あたる「面堂のアホんとこに、了子ちゃんがいるじゃないか♪」


面堂「ふん!ふん!ふん!」

了子「お兄様、ご鍛練もその辺でお止めになったら?」

面堂「いや、まだまだ! ふん!ふん!ふん!」


あたる「いや〜どもども!」スタスタ

了子「あら諸星さま」

シャキーン!  バシッ!

面堂「諸星、貴様っ!どこから入った!!」グググッ

あたる「お、落ち着け面堂…」グググッ

黒メガネ「若のお友達と言うので、正面からお通ししましたが」

面堂「余計な事をすなっ!!」  

 
面堂「で、僕になんの用だ?」

あたる「いや、お前に用は無い」

あたる「了子ちゃ〜ん、これ付けてみて〜♪」

面堂「貴様〜〜〜!了子に触るな〜〜〜!」スラッ!

あたる「少し黙っとれ!」ズゴーン!!

面堂「わーん!くらいよー!せまいよー!こわいよー!」ガンガンガン!


あたる「邪魔者は消えた……さっ了子ちゃん付けてみて〜♪」ペタッ

了子「なんですのこれ?」

了子の本心『おほほほほ、おほほほほ、おほほほほ、おほほほほ…』


あたる「……」ピクピク


ガンガンガン!バカッ!

面堂「も〜ろ〜ぼ〜し〜…」は〜…は〜…

あたる「ぬかかか!面堂、久しぶりだな!」

面堂「そこへ直れ!!たたっ斬ってやる!!」スラッ!

あたる「じゃあね〜了子ちゃん!またくるからね〜♪」スタコラサッサー

面堂「まて〜〜〜!!諸星〜〜〜!!」ブンッ!ブンッ!


了子「おほほほほ、お兄様ったら楽しそう♪」

 
 

☆友引商店街☆

あたる「なんだか腹が減ってきたな…」スタスタ

あたる「買い食いするにも金が無いし…」ジャラッ

あたる「しゃーない、おとなしく帰るか…」トボトボ


☆諸星家☆

あたる「ただいま〜」ガチャ

あたるの母「あらあたる、お帰り」

あたる「かあさん、腹へった…」

あたるの母「ちょうど夕飯出来たところよ」

ラム「ダーリン、お帰りだっちゃ!」

あたるの母「今日はラムが夕飯作ったのよ」

あたる「な、なにっ!?ラムが!?」スザッ…

あたるの母「ラムが地球の料理教えて欲しいって言うから教えたのよ」

あたる「え?じゃあ辛くないのか?」

ラム「うん、うちの星の味付けは地求人に合わないって分かったっちゃ」

あたる(やっと分かったのか…)

ラム「だから今夜はダーリンの好きなすき焼きにしたっちゃよ!」

あたる「な、なに!?す、すき焼き!?」ダラダラ
 

 
あたる「父さんは帰ってこないのか?」

あたるの母「残業ですって、先に食べましょ…」

ラム「ダーリン、どんどん食べるっちゃ!」ニコニコ

テン「うまそーやな〜」

ラム「うちたちは別皿で唐辛子をタップリ入れるっちゃ♪」


あたる「うまい!うますぎる!」ガツガツ

ラム「ダーリン喜んでるっちゃ」ニコニコ

あたる「ラム!飯おかわり!」

ラム「はい♪」


テン「うまいな〜ラムちゃん」ムシャムシャ

あたる「おまえら、生卵の代わりに唐辛子をまぶして食っとるのか?」

ラム「そうだっちゃよ?美味しいっちゃ♪」


あたる「気が知れんわ…」

 
 

☆あたるの部屋☆

あたる「ふ〜、食った食った…」

あたる「ちゃんと作れば出来るじゃないか」

ラム「うちは別に料理下手ってわけじゃ無いっちゃ」

ラム「味付けが合わなかっただけだっちゃよ?」

あたる「これからもさっきの調子で頼む」

ラム「うん!」ニコニコ


テン「すかー すかー」

ラム「あ、テンちゃん寝ちゃった…」

あたる「ガキは腹が膨れるとすぐ寝るな」


ラム「そう言えば、テンちゃんのオモチャどうだったっちゃ?」

あたる「ん?ありゃ全然つまらんかったわ…」

ラム「ふ〜ん、ダーリンの事だから、しのぶとかサクラとか竜之介とかランちゃんとかで試したのかと思ったっちゃ…」

あたる「それで全敗したんだよ!」

ラム「そうけ…」プククッ


あたる「おれは風呂に入る!」ガラッ
 

☆風呂☆

あたる(結局、ラムだけか…おれを好きなのは…)チャプン

あたる「………」


☆あたるの部屋☆

ガラッ

あたる「ん?ラムのヤツ、ジャリテン連れてUFOに帰ったのか…」


あたる「布団が敷いてある、気が利くな…」

あたる「…ふあぁ〜」


あたる「寝るか…」ゴソゴソ


あたる「ぐあ〜 ぐあ〜」


ラム「……」スーッ…

ラム「しめしめ、寝てるっちゃ♪」


ラム「〜♪」ペタッ
 

 
あたるの本心『ラム好きじゃ……』


ラム「ダーリン…」パァッ


ラム「大好きだっちゃ…♪」チュッ…

あたる「ふがっ……ぐあ〜 ぐあ〜」

ラム「………♪」ニコニコ



あたるの本心『ランちゃん…お雪さん…弁天さま…しのぶ…サクラさん…了子ちゃん…好きじゃあ…』

ラム「えっ!?」

あたる『お玉さん…竜ちゃん…露子ちゃん…キンタローの保母さん…花屋のおねぇさん…カエデちゃん…イルカのねぇちゃん…好きじゃあ…』


ラム「うぬぬ〜……」パリパリパリ…


ラム「こ、この浮気者おおおお!!」ドババババババ!!

あたる「うぎゃあああああああ!!」ビリビリビリ!!


ラム「もう知らないっちゃ!」フンッ!

あたる「かっ…かかか……な、何で…?」プスプス…




錯乱坊「さだめじゃ…」チーン


終わり

ありがとうございます!
しかし五発目ともなるとネタが無くなります、
原作があまりにも神すぎて…

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