御坂「……?(誰よアイツ……見ない顔ね……)」(58)

スレ立て代行です。ではどうぞ。

スレ立て代行を依頼したものです ・禁書のssです ・オリキャラメインです。勝手に設定した能 力者が出ます。 ・原作は読んでません。細かい設定はよくわ かりません。 ・アニメのレールガンまでは見ました。禁書 の2期は視聴中です。 ・キャラが崩壊してるかも知れませんがご容 赦を

以上です。始めます

(学園都市 とある公園)

??「いやー、ここが学園都市か。やっと着 いたぜ」

自動販売機(バチッ!、ジーガー…、ゴトン)

??「ってーと、とりあえずどこ行きゃいい のかね…お?なんか自販機にケリ入れてる人 が…」

御坂「…」

??「あの人は確か…。おーい!!」

御坂「…?(誰よアイツ…見ない顔ね…)」

??「いやいや、そこにいらっしゃるのは学 園三位の能力者、(超電磁砲:レールガン) こと御坂美琴さんではないでしょうか?」

御坂「だったら何よ…サインならお断りよ」

??「いやいや、おれも運がいい。学園に来 ていきなり会えるとはねえ…」

御坂「(何よ、ファンか何か?シカトするに 限るわね…こういうのは)」

??「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希 (ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしく なー」

御坂「(はいはい無視無視。相手するとロク な事無いわ)」

詠矢「あ、おいおい、どこ行くんだ!(っ て…会えたはいいがどうするかね…あ、そう だ!)…ちょいと御坂さん」

御坂「…」

詠矢「それ犯罪だろ?」

御坂「…」

詠矢「電流を操作して自動販売機を誤作動さ せ、金を払わずに商品を手に入れる。普通に 窃盗だよな?」

御坂「…」

詠矢「いいのかねえ、学園第三位の能力者と あろう人が、小銭ケチって窃盗なんて」

御坂「…」

詠矢「あんたは強くて、その振る舞いを周囲 が容認してるのかも知れないが、こう公然 と…」

御坂「うっさいわねぇ!!どうせもいいで しょそんな事!」

詠矢「いや、よくないっしょ。刑法的に」

御坂「だいたい、アンタに何の関係があるの よ!!」

詠矢「俺が関係してようがいまいが、それが 犯罪であることは事実」

御坂「(ビキッ…)何よ、喧嘩売ってるワケ? (バチッ)」

詠矢「…まあ、そんな感じかな」

御坂「…いい度胸ねぇ…。じゃあ、お望み通 り私の電撃で躍らせてあげるわ(バチッ)」

詠矢「ちょちょ!ちょっと待って!」

詠矢「いや、違う。ちょっと離れただけ。5 メートルも有れば十分かな」

御坂「?何言ってんの?私の能力知らない の?」

詠矢「いや、知ってる知ってる。ちゃんと調 べてきた。超強力な発電能力だよな?」

御坂「知ってるなら、無駄だってわからな い?…もういいわ、死んでなさい!!(バチバ チッ)」」

詠矢「大丈夫、空気は絶縁体だ。ここまでは 届かない」

御坂「…?(あれ、おかしい、電撃が飛ばな い)」

詠矢「ごく近い距離なら、空気中でも放電現 象が起こる場合は有るけど、これぐらい離れ てればまず大丈夫」

御坂「…!?(あれ、あれ、何度やっても飛 ばない!!…電気はちゃんと起きてるの に!)」

詠矢「(お、効果アリ…かな?)」

御坂「…アンタ…なんかやったわね…」

詠矢「多分…ね」

御坂「能力…者…」

詠矢「そうなるかな」

御坂「…なんか、アンタ嫌な雰囲気ね。その 軽口、後悔させてあげるわ!!…!!(最大 級の電撃を!)」

詠矢「お…電圧を上げてるのかな?それはい い判断だ。空気の絶縁限界を超える約300万 v/mが有れば空気中でも電子雪崩が起こって 雷を起こすことが出来る。但し!!」

御坂「さっきからゴチャゴチャうるさいわ ね!!でも…これでっ!!(バチッ!…バリバリ!)

詠矢「空気中に放電された電気は、一番近く にある電気抵抗の少ない物質に向かって流れ る。この状況では、恐らく…」

自動販売機「(バチッ!!…ガガ…。プツン)」

御坂「えっ!?電撃が…」

詠矢「窃盗に器物破損が追加…か」

御坂「なによ…これ…どういうこと!?アン タ何したのよ!!」

詠矢「いや…もういいんだ、十分使えること わかったし」

御坂「はあ?」

詠矢「ご協力ありがとうございました。そん じゃまた」

御坂「ちょっと、アンタみたいな得体のしれ ない奴、このまま逃がすとでも思ってん の?」

詠矢「あ、いやいや、ゴメンゴメン。怒らせ たのは謝るからさ…」

御坂「うるさいっ!!電撃が飛ばないならこ れよ!!(チャキ)」

詠矢「おっと、そのコインはレールガンです な!。えーっと、どうだっけかな(ポチポチ)」

御坂「…ナニ携帯なんか見てるのよ…」

詠矢「いや、うろ覚えなもんで…。と、電気 伝導体の二本のレールの間にこれまた伝道物 質を配置し、回路を形成して荷電すること よってローレンツ力を発生させて打ち出 す…。てことは…レールはどこにあるん だ?」

御坂「はい?レール?」

詠矢「うん。安定した加速を行う為には、か なり長いレールが必要となる。コインは恐ら く鉄をクロムメッキしたものだろうから弾丸 としては使えるけど、砲身が無いのが問題だ な」

御坂「…空気中の物質をプラズマ化して、加 速レールとする…簡単な話よ」

詠矢「…え?空気をプラズマ化…いや、それ なら伝導体にはなるけど飛散しちゃうし、空 中に固定する方法がないと…」

御坂「関係ないわよ。今までだってそうやっ て来たし、何も問題ないわ」

詠矢「(ヤベ、居直った。もしかしてヤバ イ?)。いや、だからですね…原理が…」

御坂「うるさいっ!!死っねええええ えぇぇ!!(ビシュゥゥゥゥ…ン!!!)」

詠矢「どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバ イってマジで!」

御坂「へえ…上手く避けたわね…(さすがに 威力は落としたけど、ホントに上手く避け た…)」

詠矢「(撃ちやがった…。論証が弱かった か?。ってーと、別の切り口が必要だ な…)」

御坂「…さあて、アンタの能力、詳しく聞か せてもらいましょうか?それとも…消し炭に なりたい?(チャキ)」

詠矢「そういやあ、そろそろ昼時だけど…御 坂サン、腹減ってないか?」

御坂「…あんたバカじゃないの?何の関係が あるのよそんなこと!!」

詠矢「御坂サンが発電を行っているとして、 電気を発生させてるのは体細胞だ。だとすれ ば、発電のために大量のエネルギーが必要に なる。細胞活動のエネルギーは糖。血中の糖 だ。空腹時は危険だぞ…」

御坂「…(あれ?なんか、体が…)」

詠矢「急激な血糖値の低下は発作を引き起こ す。具体的な症状としては、大量の冷や汗、 動悸、振戦、譫妄!!」

御坂「(冷や汗が止まらない…、何で急に… た、立ってられない!)(ガクッ)」

詠矢「いや、いろいろゴメン。えーっと… さっき盗ってたジュース、あ、あったあっ た。『黒豆サイダー』?。ま、糖度高そうだ からこれ飲めば多分回復するよ」

御坂「ちょ…っと…待ちなさ…」

詠矢「んじゃ、失礼しまっす」

白井「お姉さま!!お姉さま!!」

御坂「く…黒子…っ…」

白井「どうなさいましたの!?真っ青ですわ よ!!」

御坂「ちょっと…それ…取って…」

白井「(缶ジュース?)は、はい、こちらで すの?」

御坂「(プシッ)…(ゴクゴク)」

白井「…(ハラハラ)」

御坂「…ふう、ちょっと落ち着いた…」

白井「どうなされましたの?」

御坂「なんか変な奴に合って…、最初は追っ 払ってやろうと思ったんだけど…」

白井「ま、まさか…お姉さまを退けたと?」

(ジャッジメント177支部) 初春「(ヨメヤ ソラキ)ですか…。在学者 の名簿にはありませんね…(カタカタ)」

白井「しかし、自分から名前を名乗るとは大 胆なお方ですわね」

御坂「聞いてもいないのに勝手に名乗ったの よね…。背格好からして、多分高校生ぐらい かなあ…」

初春「ダメです。中等部、高等部含めて検索 しましたけどヒットしませんね」

白井「能力者なら、学園のバンクに登録があ るはずですのに…まさか偽名?」

御坂「偽名なら、もっと普通の名前にするで しょうし…あ…そういえば」

白井「何か思い出されまして?」

御坂「学園に来ていきなりアタシに会ったっ て言ってた…もしかして…」

白井「学園都市に初めて来たと…初春!転入 者名簿ですわ!」

初春「はい!!(カタカタ)あ、ありました!(詠 矢空希 高等部1年)2日前に転入届が受理 されたばかりです。また正式に生徒名簿には 登録されてなかったみたいですね」

御坂「やっぱり高校生か。えーっとなにな に…レベル0、無能力者。ただし学園での正 式な測定は未実施…」

白井「外部での簡易検査では、能力は検出さ れなかったようですわね…」

御坂「なーんか、ますますよくわかんないわ ね」

白井「なんにせよ、お姉さまに危害を加えた ことは事実。捨て置けませんわ…居場所さえ 分かれば…」

初春「…あの…」

白井「何ですの?」

初春「転入者名簿に顔写真があります。これ を監視カメラの記録と照合すれば…」

白井「足取りが分かりますわ!流石ですわね 初春」

初春「はい!ありがとうございます!では早 速(カタカタ)、第7学区の、170号カメラの記 録と照合できますね…5分前のログです」

白井「そこなら、ここのすぐ近くですわ ね…。私なら一瞬ですわ」

御坂「じゃあ、アタシも一緒に行くわ。この ままじゃ気が済まないし!…って…と…(グ ラッ)」

白井「いけません!お姉さまはまだ本調子で はありませんわ。ここは黒子が…その殿方を ひっ捕らえて、お姉さまの前に引き出して差 し上げますわ!」

初春「それに、これはジャッジメントとして のお仕事でもありますから、御坂さんはどう か休んでて下さい」

御坂「…わかった、今回ばかりはおとなしく しといたほうがよさそうね…」

白井「どうかご自愛下さいませ。では初春、 正確な位置をお願いしますわ!」

初春「はい!」

(第7学区 路地裏) 店主「はーい、かけそばお待ちどう!」

詠矢「うーい、どうもー。(これからいろい ろ物入りだろうし、節約しとかないとなあ) (ズルズル)」

詠矢「(しかしかけそば一杯じゃ腹膨れねえ なあ、おにぎり食っちまうかなあ)(ズルズ ル)」

詠矢「(でもおにぎりまで買っちゃうと牛丼 の方が安いんだよなあ)(ズルズル)」

詠矢「(腹減ってたから勢いで入っちまった けど、やっぱ牛丼屋探せばよかったかなあ) (ズルズル)」

詠矢「ごちそうーさまー」

店主「あい、まいどー」

詠矢「さて…転居申請だっけか。どこ行きゃ いいのかな(ポチポチ)」

白井「ちょっと、そこのお方…」

詠矢「あ、はい?俺のことっすか?」

白井「詠矢空希…ご本人に間違いございませ んこと?」

詠矢「ええ、まあ…間違いございませんが… どちらさん?(お、結構かわいいじゃねえ の。中学生ぐらいかね…)」

白井「ジャッジメントですの!!(ビシッ)」

詠矢「ジャッジメント…えーっと、確か、学 園内の治安維持に努める学生で構成された組 織…だったかな」

白井「お分かりなら話は早い…。ジャッジメ ントの権限にてあなたを拘束します!」

詠矢「でーっ!!て、なんですかいきなり容 疑者ですか!(流石にいろいろマズかったか な、さっきのは…)」

白井「あなたにはいろいろとお伺いしたいこ とがあります。素直に同行して頂けません か?」

詠矢「…」

白井「…お答えなさい!」

詠矢「…俺の容疑は?」

白井「は?」

詠矢「俺が拘束されるのは何の容疑だって聞 いてるんだよ」

白井「…いえ、まだ罪状が確定したわけでは ありませんが…」

詠矢「容疑者じゃなけりゃ、任意同行にすら ならねえだろう。不審者への職質レベルな ら、従う必要はねえよな…」

白井「いえ、あなたにはお姉さまに危害を加 えたという疑いがありますわ!」

詠矢「お姉さま?って…もしかして、えー… あの第三位の人かな」

白井「そうですわ。ご本人の証言から、先ほ どお姉さまと関わったのはあなたであること は明白!」

詠矢「そりゃ関わったかもしれんが、俺はあ の人には指一本触れてない。因果関係が成立 するか?」

白井「何らかの能力を使われたと、ほのめか していませんのこと?」

詠矢「どうだったかなあ…。それに、俺はレ ベル0、無能力者だぜ?

白井「あなた…いろいろと面度なお方ですわ ね」

詠矢「昔から理屈っぽい性格でねえ。友達い ねえんだこれがまた…」

白井「聞いてせんわそんなこと…。いずれに せよ、素直に従わないのはやましいことがあ る証拠!」

詠矢「いやー、権力側の人間っていつもそう 言うんだよねえ」

白井「(イラッ)、では、同行していただけない と?」

詠矢「とりあえず、今の段階では『やだね』 だ」

白井「では、力ずくですわね。やはりあなた を野放しには出来ません!!」(シュン!!)

詠矢「(消えた…?)…!!(って、いきな り目の前に!)」

白井「はっ!!(ガシッ)せいっ!!」

詠矢「(襟首と袖を!投げる気か…!!) よっと!(ババッ)」

白井「…!(引き手を切った!!体を裁いて 釣り手も!!)…」

詠矢「あぶねえあぶねえ。テレポーターさん か…ちょっと離れさせてもらうぜ」

白井「やりますわね…、わたくしの捕縛術か ら簡単に逃れるとは…」

詠矢「一応心得はあるもんでね。さあ、どう する?いくら瞬間移動が出来ても、拘束する には俺を組み伏せる必要があるぜ?」

白井「他に方法はいくらでもありますわわ! いきますわ…」

詠矢「あーちょっと待ってくれ!!」

白井「…なんですの」

詠矢「テレポーターってさあ、瞬間的に位置 を移動するわけだよな?」

白井「そうですわよ。それが何か?」

詠矢「転移先の物体はどうなるわけ?分子の 重複とか起こらないのかな?」

白井「問題ありませんわ。わたくしの転移 は…!(そういえばお姉さまがおっしゃって ましたわ『ゴチャゴチャうるさい奴』と。ま さか能力と何か関係が…)」

詠矢「えーっと、どう問題ないのかな?」

白井「…答える必要はありませんわ。あなた のご質問には何か別の意図を感じます」

詠矢「(あ、気付かれたか…。ま、しょうが ない)いやあ、単なる好奇心だけどね」

白井「ご質問なら後で支部でゆっくりと。但 し、わたくしの質問に答えて頂くのが先です けど…(シュン)」

詠矢「…(また消えた、今度はどっから来 る!)・・・どあっ!(上かっ!!)」

白井「(よし、倒しましたわ!。後は針で拘 束!)…ふっ!!」

詠矢「(な!針!どっからあんなもん、投げ る気か!)…!!(ゴロゴロ)」

白井「(キイン、タスタスタス)…!(針が地面に! 転がって逃げた…)」

詠矢「…よいしょっと・・・。っとにあぶねえ なあ…。手裏剣か。投げた…訳じゃなさそう だな」

白井「…」

詠矢「投げただけじゃ、金属の針がアスファ ルトに刺さるわけねえ。地面に向かって転移 させた、ってとこか」

白井「あなた…何者ですの…」

詠矢「ただの理屈っぽい高校生ですよ」

白井「なら今のはどうやって避けたと…」

詠矢「いや、偶然あんたの手に針が見えたん でね。投げられるかと思ったんで転がって逃 げた。そんだけさ」

白井「…たったそれだけのきっかけで…」

詠矢「だが、今のでわかった。テレポーター がどうやって転移先を指定しているか」

白井「…」

詠矢「指定先は『座標』だな。物を投げるの と同じ。『どの位置に向けて転移する』と指 定して物体を送り込んでいる。俺が回避行動 を取って針を避けられたのが証拠」

白井「それが…どうかしましたの?」

詠矢「座標なら、対抗する方法はある。要す るに、狙いを定めさせなければいい(ザッ)常 に動きまわってる対象には、当てにくいは ず!(ダッ)」

白井「く…!(どういうことですの!針が当 たらない…。この状態では細部を狙って拘束 するのは無理ですわ!)…仕方ありません! 多少の怪我は覚悟して頂きます!」

詠矢「しかも、銃弾や投擲と違って到達点ま での軌道がない。つまり!!」

白井「(方向転換する瞬間なら、動きが止ま はず。直接体に針を!)…そこっ!!(シュ ン)」

詠矢「相手に近づいても、流れ弾に当たる心 配はねえ!一旦狙いをつけさせれば、距離を 詰めた方が有利!!(ザッ)」

白井「(まさか!いきなりこっちに向かっ て!外したっ!!)…!」

詠矢「どっせい!!上段正拳!!」

白井「…!!(ダメ!演算が間に合わな い!!)」

詠矢「…」

白井「…」

詠矢「あー…」

白井「…え?…(寸止め?)」

詠矢「殴るつもりはなかったんだわ。忘れて た…」

白井「…(ガシッ)…(シュン)」

詠矢「のごあっっ!(なんだ、いきなり頭か ら落ちた!?)」

白井「…(キイン)…(タスタスタス)…ふう、拘束完了で すわ」

詠矢「ひでえなー、転移した対象の方向まで 変えられるのか。受け身とれねえっての…」

白井「手こずらせてくれましたわね…」

詠矢「いやー、ゴメン。悪気はなかったんだ けどねえ。『論証』に入るとつい熱くなっち まって」

白井「では、おとなしくご同行して頂ける と?」

詠矢「はいはい、転がされて、一張羅の袖口 を縫い付けられて抵抗する気力もございませ ん。どこなりとお連れ下さい」

白井「最初からおとなしくそうおっしゃって いれば…。とりあえず、あなたの能力、手短 にご説明いただけます?」

詠矢「すいません、せめて立って話したいん ですがー」

白井「口まで拘束した覚えはございません。 そのままでどうぞ」

詠矢「うわ地味にひでえ」

白井「で、なんですの?あなたの能力。お姉 さまの言った通り、あなたの言葉を聞いてる と調子が狂いましてよ?」

詠矢「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれまし た!。俺の能力はなあ!『論証を立てること によって、相手の能力を変質させる力』 だ!」

白井「変質?まさそのような能力が…」

詠矢「いや、今日俺は確信に至った。この能 力は間違いなく有る。そして、おれはこの力 をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!!」

白井「最低のネーミングセンスですわね…」

詠矢「あ、ダメかな?でも気に入ってるんで 変えねえぞ」

白井「ご自由に…。ですが、もしその力が本 当なら、かなり特殊な能力ですわね。まさ か、パーソナルリアリティに干渉する 力…?」

詠矢「はい?ぱーそなる・・・りありてぃ?

白井「そういえば、学園に来られたばかりで したわね。ご存知無いでしょう。ご心配無く とも、カリキュラムの中で習いますわ」

詠矢「はあ…ソウナンデスカ。楽しみにしと きます…」

白井「では、連行致します。よろしいです の?(ガシッ)」

詠矢「えー、あ、そうか。転移するんです な。接触者と同時転移も可能とは便利ですな あ」

白井「わたくしはレベル4ですのよ。これく らいは朝飯前」

詠矢「あ、でもでもさあ!」

白井「なんですの…行きますわよ…」

詠矢「こうやって、移動するときに、おれだ け上空に転移させられるとさあ」

白井「え?・・・(シュン)」

詠矢「死ぬしかないよなあ…(シュン)」

ジャッジメント177支部) 白井「(シュン)」

初春「あ、おかえりなさい!どうでした か?」

御坂「結構時間かかったわねえ…、て、黒子 1人なの?」

白井「へ?…1人?」

初春「あれ、もしかして取り逃がしちゃった とか…」

白井「あ………」

御坂「…?」

白井「あ…あわあわわわわわわわわ!置いて きてしまいましたわ!!」

初春「置いてきたって…どういうことです か?」

白井「た、確かに接触して転移しましたの! でもわたくしだけが戻ってきたということ は!どこかに…」

御坂「まさか、黒子の能力が暴発したってい うの?…え、じゃあ、置いてきたってどこ に?」

白井「え…、どこと申されましても…あ!上 空ですわ!」

御坂・初春「上空!?」

詠矢「あー、おれ落ちてるなあ…」

詠矢「うわこれどうしょうもなくね?…」

詠矢「…」

詠矢「……つまんねえ人生だったなー……」

おわり

いろいろと申し訳ありませんでした。 次からはss速報でやります。 お目汚し失礼しました。

絶対反論(マジレス)こと詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)は落ちて いた。


では、早速初めさせて頂きます。


絶対反論(マジレス)こと詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)は落ちて いた。

それは比喩的表現ではなく、ただ真っ当な「落下」である。

地面まで数秒。その落差を計測する余裕などなかったが、それが 殺意を持った高さであることは容易に想像できた。

「……つまんねえ人生だったなー……」

彼の命脈は既に尽きていた…かに見えた。

時間は数秒ほど遡る

打止「おかいものっ!おかいものっ!とミサカはミサカはうれし さのあまりお出かけの目的を連呼してみたり!」

一方「ったく、っせーな…。食料の買出しに行くだけだろー が…」

打止「でも一緒にお出かけはそれだけで楽しいんだよ?なんてミ サカはミサカは素直に同意を求めてみたり!」

一方「ケッ…ナニ言ってやがんだ…。いいから静かにしやが れ!」

ショッピングモールに向かう橋の上を歩く少女と、それを追う学 園第一位能力者の青年。青白い首筋をもたげて、なんとなく空を 見る。

一方「しっかし…腹立つぐれえいい天気だな…あ?」

青年の視界、つまりは上空に何かが写った。そしてそれはすぐに 人の形をしていることに気づく。

だが、形より圧倒的に重要なことは、それが自然落下してくると いうことだ。前を小走りに進む少女の頭上に。狙い済ましたよう に。

一方「ちょ…なんだアレは!!…あぶねえっっ!!!」

青年は走る。だが杖が必要な足は付いていかず、上半身だけが先 行する。半ば飛び掛るような状態で、なんとか少女の頭上に手を かざすことが出来た瞬間、落下物が彼の腕に触れた。

一方「っつ!!…!」

彼の能力「ベクトル変換」が発動する。落下物は水平に弾き飛ば され、橋の欄干を通り越し、水柱を上げながら水面に叩きつけら れた。

打止「ひゃあっ!!とミサカはミサカは驚きを隠せないでいた り・・・」

一方「なンだ……?」

詠矢「(あれ、俺まだ意識あるな)」

詠矢「(なんかものすごい衝撃を感じたんだが)」

詠矢「(感じたってことは生きてるんだよな?)」

詠矢「(そうだ、確か水に落ちたんだ)」

詠矢「(えーっと、つまり今水中にいるわけで)」

詠矢「(…取り合えず浮上しないと死ぬ!)」

詠矢「ぶわっ!」

詠矢「あぶねえ、せっかく命拾いしたのにまた死ぬとこだっ た!」

一方「なンだテメェは!!自殺ならヨソでヤ レやァ!!!!」

詠矢「えー、なんと言うか。事故なんです よ」

一方「ンだぁ?…事故だと?」

詠矢「事情を説明すと簡単なようなややこし いような…」

詠矢「とにかく、助かったよ。あんたも何か の能力者なのかな?」

詠矢「確か俺は橋の上に落下するはずだっ た」

詠矢「だが気づいたら川に落ちてた」

詠矢「突風が吹いたとかそんなチャチなレベ ルじゃなく、俺の体は弾き飛ばされてる」

詠矢「なら、やっぱり何かの能力によって助 けられたと考えるべきだよな」

詠矢「というわけで、ありがとう。助かった よ」

一方「……なンかゴチャゴチャ回りくどい奴 だな」

打止「…(ジー)」

一方「どしたぁ?」

打止「…(オカイモノ)」

一方「アア、そうだったな…」

詠矢「あー、なんか用があるなら行ってく れ。後は自力でなんとかするから」

一方「言われ無くてもそうすらァ…。じゃあ な飛び降り野郎…おら、行くぞガキ… (スタスタ)」

打止「…(ペコリ)…(スタスタ)」

詠矢「行っちまったか…」

詠矢「ていうかあの顔どっかで見たことある ような…」

詠矢「…まあいいか、そのうち思い出すだろ う」

詠矢「さあて、これからどうするかな」

詠矢「取り合えず位置検索か(ポチポチ)」

詠矢「あ…」

詠矢「完全水没、だよな…。携帯が…電源も 入らねえ…」

詠矢「水没じゃ保障対象外だよなあ…。か… 金が…」

詠矢「しょうがねえ、適当に地図見ながら歩 くか」

詠矢「取り合えず置いてきた荷物を回収しね えとな」

詠矢「さっきのソバ屋どこかな」

詠矢「フロ屋も探さねえとな…(トボトボ)」

詠矢「あ、そうだ、俺は連行される所だった んだよな」

詠矢「嫌疑がかけられてるんなら、ちゃんと 出頭しとかないとな…」

詠矢「これ以上ジャッジメントと事を構える つもりもないし」

詠矢「とはいえ、何処に行ったもんだか…」

詠矢「その辺の人に聞いてわかるかな?」

詠矢「…不審者扱いされるのがオチか」

詠矢「あのツインテールの娘、名前ぐらい聞 いとけばよかったな」

詠矢「さあて、どうするかな…」

嘆いたって始まらない。取り合えず俺は歩き ながら考えることにした。

都市の案内板を頼りに、どうにか元の場所に 戻った俺は荷物を回収することに成功した。

フロでも入りたかったがあいにく銭湯は見つ からず、ネットカフェのコインシャワーで体 を流すと、 万が一にと持ってきた私服に着替える。 水に落ちたときの打ち身で体のあちこちが軋 む。まったく落ち着ける状況ではなかった が、考える 時間だけは十分に確保出来た。

俺は思考に結論を出し、一番近くにある図書 館へ向かった。

第七学区 図書館) 白井「探しましたわよ…詠矢さん」

詠矢「お、いいタイミングだねえ。ちょうど 一冊読み終わったとこだ」

白井「まるで見つかるのを待ってたかのよう な口ぶりですわね」

詠矢「そう、その通り。自分で出頭しようと 思ったんだけど…」

詠矢「何処に行ったらいいかも分からなくて ね」

詠矢「今日最初に会ったときも」

詠矢「俺をピンポイントで見つけてたろ?」

詠矢「だから、そちらさんには何らかの位置 検索の方法があると考えた」

白井「変な所には頭が回りますわね…」

白井「確かに、監視カメラの記録であなたの 姿を追跡しましたわ」

詠矢「やっぱそうか。ならここで待ってて正 解だったな」

詠矢「図書館の中なら監視体制はバッチリだ ろうし」

詠矢「ついでにいろいろと情報を仕入れられ るしな」

白井「ま、ご無事で何より…」

白井「そのご様子ですと、特に危険な場所に 転移したわけでもなさそうですわね」

詠矢「それがそうでもなくてさ。気づいたら 空中だっんだよ」

詠矢「これがまた結構な高さでさ。マジで死 ぬかと思ったぜ」

白井「え…?ではそこからどうやって…」

詠矢「いや、なんか能力者の人が偶然通りか かってさ」

詠矢「多分念動系か何かだと思うんだけど」

詠矢「弾き飛ばして川に落としてくれたんだ わ」

白井「たまたま?能力者に助けられた と…?」

詠矢「たまたま。運が良かったってことにな るのかな」

詠矢「まあ、どっちかっていうと悪運になる んだろけどね」

白井「そうでしたの…。でも、わたくしもそ の悪運に感謝しないといけませんわね」

白井「危うく殺人犯になるところでしたわ」

詠矢「まー、基本俺が余計なこと言ったから だからな…以後自重するよ」

白井「そうしていただけると助かります」

(ジャッジメント177支部) 白井「こちらですわ…(ガチャ)」

詠矢「まいどどーも」

御坂「あ…!」

詠矢「あ……」

御坂「アンタ……さっきはよくもやってくれ たわね!!(バチッ)」

詠矢「や、やめろって…!だから怒らせたの は謝るからさ…」

御坂「…謝ってすむ問題かしら?…(ビリバ チッ)」

白井「お、お姉さま。支部で電撃はちょっ と…」

初春「や、やめてください!パソコン が!!」

詠矢「……」

詠矢「……わかった…確かにそうだ。謝って すむ問題じゃないかもな」

詠矢「俺も腹は括った。御坂サンの気の済む ようにしてくれ」

御坂「…え?」

詠矢「まあ、正直俺も、副作用まで誘発出来 るとは思わなかった」

詠矢「だが、御坂サンを危険な状態にしたこ とは事実だ」

詠矢「だから、煮るなり焼くなり、好きにし てくれ」

御坂「…アンタ、いきなり居直るなんてどう ゆうつもりよ!」

白井「そんな勝手な言い分が通ると思って らっしゃいますの!?」

詠矢「どうもこうもねえさ。俺はただ謝りた いだけだ」

詠矢「それでも許されねえってんなら」

詠矢「そっちの気の済むようにしてもらうの が一番いい」

詠矢「俺は一切の抵抗はしない。もちろん 『論証』もだ」

御坂「…」

詠矢「…さあ。いいぜ」

御坂「…」

初春「…(ハラハラ)」

白井「…あ、あの…まさか、お姉さま?」

御坂「…」

白井「お姉さま!!」

御坂「…(ガシッ)」

詠矢「(腕を…?)」

御坂「…!(バチッ!!)」

詠矢「ぎゃうぁ(ビクンッ)!!!…ッつつ…」

白井「…!」

初春「…!」

御坂「フン…いいわ、このくらいで許してあ げる」

詠矢「このくらいって十分痛いんですけど… (ビクビク)」

御坂「気絶しない程度に抑えといたわよ。ア ンタには聞きたいことがあるし」

詠矢「それは…ご配慮の程痛み入ります… (ビク)」

詠矢「まあ、これで済ましてもらえるなら安 いもんだわな」

詠矢「でもなあ御坂サン」

御坂「……何よ」

詠矢「窃盗はよくねえよな?刑法的に」

御坂「…」

詠矢「一応反省しといたほうがいいんじゃね の?」

白井「窃盗?…なんの話ですの?」

御坂「え?…あ…えっと…」

白井「お姉さま…まさかまた…」

詠矢「また…って…常習犯だったのか?」

御坂「…え…って……、た、たまたま小銭が 無くて、ちょっと面倒になったから……つ い…」

白井「……」

詠矢「……」

御坂「…悪かったわよ…、もう二度とやらな い…」

白井「本当ですの?」

御坂「本当だってば…」

白井「そうおっしゃるなら大目に見ますけ ど…、常盤台のエースともあろうお方が…浅 ましい真似は謹んで下さいまし!」

御坂「だから、やらないって言ってるじゃな い!もう…」

詠矢「えーっと…、まあ、ジャッジメントの 人が大目に見るってんだから、俺がこれ以上 何も言うことはねえな」

詠矢「じゃあ、この話は終わりってこと で…」

白井「そうですわね…では、本題に移りま しょうか」

白井「改めて自己紹介ですわ。わたくしは ジャッジメントの白井黒子と申します。詠矢 さん、あなたにいくつかお聞きしたいことが あります」

詠矢「なんなりと…。答えられることは答え るぜ」

白井「では、まずあなたの能力について…」

詠矢「名前は絶対反論(マジレス)…。能力 者に対して、論証を立てることによってその 能力を変質させる…」

詠矢「さっき説明した通りだね」

白井「もう少し詳しくお願いします」

詠矢「っても…。俺にもよくわかってない部 分も多いんだけどな」

詠矢「お二人さんと手合わせしたことで、か なり理解出来た」

御坂「…ていうと?」

詠矢「論証が完全じゃなくても、変質は発生 する」

詠矢「ハッタリでも何でも構わない。相手が 俺の言うことをある程度認めた時点で、能力 が発動するみたいだな」

御坂「でも私の場合、電撃が撃てないって認 めた訳じゃないわよ?」

詠矢「まあ、その辺は度合いの問題でさ」

詠矢「完全に認めなくても、対象の心の中 『あれ、そうだっけ?』ってレベルのわずか な引っかかりでも作れれば」 詠矢「変質は一定の効果を生む」

白井「…確かに、わたくしもあなたの言葉を 聞いてから転移の精度が落ちましたわ」

詠矢「どっかで俺の言葉が引っかかって、能 力の精度が落ちたんだろう」

白井「…厄介な能力ですわね…。やはり、 パーソナルリアリティに干渉する力…」

詠矢「いや、それはどうかな?」

詠矢「さっき図書館で一通りのことは調べた んだけど」

詠矢「能力者ってのは、パーソナルリアリ ティ…『自分だけの現実』を観測して」

詠矢「物理的には起こり得ない超常現象を引 き起こす…だっけか?」

白井「そうですわ。学園の能力者は全て個別 の現実を持っています」

白井「その現実は能力者によって千差万 別…」

詠矢「俺はついさっきまでそんなことは知り もしなかった」

詠矢「そんな状態で、いきなり干渉する力を 得るってのもねえ…」

詠矢「ただ言葉による暗示によって、能力を 出させないようにしてるのかもしれないし」

詠矢「解釈としてはどうとでも取れるわな」

御坂「何よあんた。人の能力についてはどう のこうの文句付けるくせに」

御坂「自分の能力は全然適当じゃない」

詠矢「いいんだよ、俺は適当で」

詠矢「同じ能力を持った奴が表れない限り、 俺の能力が『論証』される事は無いわけだか らな」

白井「なんて自分勝手な…」

詠矢「パーソナルリアリティなんてそもそも 自分勝手なもんだ」

詠矢「自分の思いだけで、物理法則だって簡 単に捻じ曲げちまうんだからな」

御坂「そういっちゃえばそうだけどさ…なん か釈然としないわね…」

詠矢「ま、能力についてはこれぐらいだな。 俺だって知らないことは話せない」

詠矢「他に何か質問あるかい?」

白井「一通り能力に関しては理解できました わ。ではお言葉に甘えて、もう一つ…」

詠矢「どうぞ」

白井「学園都市に来られた目的は?」

詠矢「まず第一に、自分の能力をちゃんと確 かめる為」

詠矢「さっき説明した通り、俺の能力は能力 者がいないと確かめようが無いんでね」

詠矢「んで次に、この能力で出来る事を探す ため」

詠矢「以上二点です」

白井「意外と真っ当な理由ですわね…」

詠矢「そんなもんだよ。別に野心とか野望と かねえし…」

御坂「その割には、いきなり突っかかって来 たわね…」

詠矢「いや、だからアレはゴメンって。『マ ジレス』を試すには、能力者と戦うしかな かったもんで…」

詠矢「その辺は白井サンも改めて謝るよ」

白井「その話はもうよろしいですわ。こちら も少し強引過ぎましたし…」

御坂「でもさあ、あんたどうやって自分の能 力に気づいたの?」

御坂「能力者に会わないと解りようが無い じゃない」

詠矢「あ、それ説明してなかったな。なかな か鋭いね御坂サン」

詠矢「実は俺、能力者に会ったのは御坂さん が初めてじゃないんだ」

詠矢「俺の近所に、学園都市で能力開発して た奴がいてね」

白井「まあ、どちら様ですの?」

詠矢「白井サンも知らないような低レベル能 力者らしいんだけどね」

詠矢「で、そいつが帰省で家に帰って来た時 に、なんかつまんないことで言い合いになっ てさ」

詠矢「話の流れで、相手の能力を変質させち まったんだよ…」

御坂「それで自分の能力に気づいたわけね」

詠矢「そうなんだ。変質はすぐに収まったん だけど、もしかしたらって思ってね」

詠矢「で、ここに来た目的、につながる訳で すよ」

白井「一応、話の筋は通ってますわね」

詠矢「信じるか信じないかはそちらさんの自 由だけどね。嘘は言ってねえよ」

詠矢「さて、尋問は以上かな?終わりなら… 帰らせてもらっていいかい?」

白井「そうですわね…事情聴取はこれぐらい ですわね…」

白井「初春、調書の方はよろしいですの?」

初春「はい、バッチリです…(カタカタ)」

詠矢「へえ、そっちの娘、初春サンっていう のか」

詠矢「俺は詠矢空希ってもんだ。よろしく なー」

初春「あ、はい…どもです…(ペコリ)」

白井「では、今日はこれでお引取り頂いて結 構です。但し!」

白井「次に出頭をお願いすることがあった ら、素直に従うように」

詠矢「へいへい」

詠矢「じゃ、部屋に荷物が届くころなんで」

詠矢「そろそろ帰らせてもらうわ。んじゃ… あっと、白井サン」

白井「なんですの?」

詠矢「俺にも一つだけ聞きたいことがあるん だけどさ、いいかな?」

白井「答えられることなら答えますわ」

詠矢「白井サンの能力。射程はどれくらいな んだい?」

白井「…お答えするのは少し躊躇しますわ ね」

詠矢「俺のことを信用出来ないのも無理は無 いと思うが…」

詠矢「どうしても確認したいことがあって ね。頼むよ」

白井「ま、よろしいですわ。わたくしの空間 移動の射程は最大81.5m…」

詠矢「当然、直線距離だよな…。なるほど… 81.5mか…」

白井「なんですの?」

詠矢「いや、まだアレだな…。話すにはまだ 立証が足りないかな…」

白井「…」

詠矢「んじゃ、皆さんまたなー」

御坂「またって…もう会いたくないんだけ ど…」

詠矢「まあ、そう言いなさんな。縁があれば また会うさ」

詠矢「そんじゃまた」

佐天「(ガチャ)やっほー、こんにちわー。遊び に来たよー!」

詠矢「…」

御坂「…」

白井「…」

初春「…」

佐天「…」

佐天「(え…何この空気…)」

初春「…あ…佐天さん…こんにちわ…」

佐天「うん…こんちわ…初春」

詠矢「…んじゃ、入れ違いで失礼するわ」

佐天「えっと…あなた…は…?」

詠矢「容疑者だよ…(ニヤリ)」

佐天「…へ?」

詠矢「…」

佐天「…?(行っちゃった)」

佐天「初春、今の人は?」

初春「ちょっと、事情を聞いていた人…です ね。なんか特殊な能力者みたいで…」

佐天「へえ…能力者…なんだ」

初春「レベルは0みたいなんですけど」

佐天「…ふーん…」

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