池袋晶葉の戦い (26)

書き溜めあり

さくさくいきます

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私はアイドルになって満足している。

今の事務所にも仲のいいアイドルも何人もいる。

つまり何が言いたいかというと、中には苦手なアイドルもいる。

正直に言おう。私は白坂小梅が苦手だ。


きっかけは簡単だ。

私は科学で説明できない超常現象が大嫌いだ。

あいつは幽霊が見えるらしい。そんなオカルトありえません。

しかしこのままでは科学がオカルトに負けたことになってしまう。

どうにかして私はオカルトに勝たなければ。


晶葉「ということでウサミン、ウサミン星の科学でどうにかならないか?」

菜々「無理です。」

晶葉「ちっ、使えない。」

菜々「何で今日の晶葉ちゃんはこんなに喧嘩腰なんですか!?」

晶葉「私は今苛立っているのだよ。」

菜々「というかウサミン星の科学に頼ってる時点でそれもオカルトじゃないんですか?」

晶葉「科学と名のつくものは全部科学なんだ。」

菜々「そんな適当な…。」

晶葉「仕方ない、本命のところに行くぞ。」

菜々「ナナは本命じゃなかったんですね。」



晶葉「頼子、頼子はいるか?」

頼子「どうしたの…晶葉ちゃん…。」

晶葉「幽霊退治の方法を教えてほしいんだ。」

菜々「趣旨変わってませんか?」

晶葉「変わってなどない!!」

菜々「今日の晶葉ちゃんナナに厳しくありませんか?!」

頼子「なにがあったのですか…?」



晶葉「しかじかかくかくってことなんだ。」

頼子「つまり…小梅ちゃんの言うあの子をどうにかしたいのね…。」

晶葉「あの子とかいう幽霊は私をおちょくるのだ。私しか事務所にいないとき物を浮かせたり動かしたり…。」

菜々「それでこんなにお怒りなんですね。」

晶葉「とりあえず、もう我慢ならない。私はあの子とやらに売られた喧嘩を買ったのだ。」

頼子「退治の方法ですか…塩をまいてみるのはどうでしょうか…?」


菜々「昔から言われてますよね、それ。」

晶葉「ウサミンの知恵袋だな。」

菜々「それを言うならおばあちゃんでしょ?!それにナナは現役JKですよ?」

晶葉「とりあえず、塩まきロボを作ろう。」

菜々「豆まきロボの応用ですね。」

頼子「喧嘩はほどほどにね…。」


晶葉「出来たぞ。塩まきロボだ。」

菜々「完成しましたか。」

晶葉「そして今事務所には小梅がいる。早速行くぞ。」

菜々「若い子は元気ですね…。はっ、ナナも若いですけどね。」

晶葉「ウサミン、なにしてる。早く行くぞ。」

菜々「突込みがないのもそれはそれで寂しいですね。」


晶葉「小梅、小梅はいるか?」

小梅「ど、どうしたの…。晶葉ちゃん…菜々さん…。」

晶葉「今あの子はいるか?」

小梅「今は…そこに…。」

晶葉「わかった。今までの恨みをこめてくらえ。塩マシンガン。」キュラキュラキュラキュラキュラ

晶葉「やったか…?」

菜々「それは出来てないフラグなんじゃ?」

小梅「あの子…、塩とか平気だよ…?」


晶葉「なに?!幽霊は塩が弱点と決まってるだろ。そんな非科学的な。」

菜々「晶葉ちゃん、それ今までで一番説得力ないですよ。」

小梅「塩とか効く幽霊もいるけど…、一部だよ…?それより…、」

晶葉「なんだ?それよりこの殺気は?」

ちひろ「晶葉ちゃん?なんで事務所が塩まみれなのかな?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

晶葉「」

小梅「悪夢の…始まり…?」ワクワク


晶葉「ひどいめにあった。」

菜々「晶葉ちゃんの自業自得なきがするけど…。」

晶葉「しかし、天才はあきらめない。」

菜々「その努力をほかの事に使いましょうよ。」

晶葉「他に方法はないのか?」

菜々「歌鈴ちゃんに頼むとかはどうですか?」

晶葉「悪くはないが…、信用ならない。」

菜々「それはナナもわかる気がします…。」


晶葉「なにかいい方法はないのか。」

菜々「まず視認できないのが問題なんじゃないですか?見えればある程度対処できるし。」

晶葉「それもそうだ。ウサミン、早速発明するぞ。」

菜々「どういう風に作るんですか?」

晶葉「小梅に見えているということはなにかしらの波は放出しているはずだ。その波を見えるようにすればいい。」

菜々「簡単に言ってますけどそれは出来るんですか?」

晶葉「ウサミン、誰に向かって物を言っている。私は天才だぞ。」

菜々「ナナは機械には詳しくありませんけどなんだか頼りになりそうですね。」

晶葉「天才に不可能はなぁい!」


晶葉「よし、サンプルが完成したぞ。」

菜々「それにしても、たくさんありますね。」

晶葉「ふむ、なにが幽霊を構成しているかはわからないからな。そこでウサミンに手伝ってほしいのだ。」

菜々「ナナはなにすればいいんですか?」

晶葉「これら一つ一つを使ってあの子が見えたら教えてほしい。」

菜々「わかりました。ナナも手伝います。」



晶葉「小梅、小梅はいるか?」

小梅「ど、どうしたの…。晶葉ちゃん…菜々さん…。」

晶葉「今あの子はいるか?リベンジに来た。」

小梅「今は…あそこに…。」

晶葉「よし、ウサミン。試していくぞ。」

菜々「はい。」


30分後

菜々「晶葉ちゃん。見えます。これを使えは見えます。」

晶葉「おお、ウサミン。よくやった。しかしあの子が女性だったとは。」

菜々「ナナとも年齢あまりかわらなそうですしね。」

晶葉「どうみても20歳は越しているのだが…。」

菜々「それは…、違いますもっと違う年齢をイメージしていたので。」

晶葉「まあ深くは言及するまい。」


小梅「すごい…。あの子が見えるの…?」

晶葉「ああ、私の発明を使えばこのくらい楽勝だ。」

小梅「さすが…、晶葉ちゃん。」

あの子「今まで悪戯してきてすみません。晶葉さんはからかいがいがあったもので。」

晶葉「ここで素直に許す。っと言ってもつまらない。なかなか容姿が整ってるな。Pではないがこれがティンと来ると言うやつなのか。」

あの子「なにをする気ですか?顔が怖いですよ。」

小梅「ホラー映画に出てくる…、マッドサイエンティストの顔してる…。」

晶葉「まあ、完成してからのお楽しみだ。」


後日、ライブ会場

晶葉「ふむ、今日は私たちのライブに来てくれてありがとう。」

菜々「楽しんでいただけたでしょうか?」

小梅「これが…、最後の一曲です…。」

晶葉「舞台装置を持ってきてくれ。」

ステージに大掛かりな装置が運ばれてくる。

晶葉「舞台装置、起動。」

ブォォォォォォォン。けたたましい音と共にあの子の姿が浮かび上がる。


菜々「小梅ちゃんのファンの方なら知ってる方もいるかもしれません。」

小梅「あの子です…。」

あの子「よろしくお願いします。」

晶葉「さぁ、最後は4人のステージだ。最初で最後のステージ楽しんでいってくれ。」


ライブ後、事務所にて。

あの子「晶葉さん、今日は本当にありがとうございました。」

晶葉「きにするな。それにライブに出させたのは私の我侭だ。」

小梅「私からも…、ありがとう…。」

菜々「みんな仲良くが一番ですね。」

晶葉「うむ、仕返しは終わりだ。これからは事務所の一員としてよろしく頼む。」

あの子「はい。」


こうして私はオカルトに勝利した。

超常現象も理屈がわかればただの現象だ。

科学が負けるわけがない。

この一件を通して小梅ともあの子とも仲良くなれたし満足だ。

そして天才はまだまだ戦い続ける。すべての超常現象を暴くまで。

モバP「ただいま。みんな新しい仲間だ。」

芳乃「みなさん、よろしくなのでしてー。」

以上短いけど終わりです。

天才カッコイイ晶葉もポンコツカワイイ晶葉もどっちも大好きです

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