友人が書き逃げしていった小説に即興で続きを書くスレ (22)

街のはずれの小さな家に男は居た。
3年前に妻を亡くし水を失った魚のように彼の心は乾ききっていた。
ある日、彼の日課である散歩をしていると、後ろから悲鳴が聞こえた。
振り返るとそこにナイフを振り回しながらこちらに走ってくる男がいるではないか。
「お前を殺してやる」。
何が何だか分からないがとにかく無我夢中で逃げた。
気づけば男は居ない。
「何だったのだろう」
なんとか家に着き安心しきったのか、急に睡魔に襲われ男は寝ることにした。


ここまで書いて帰った、因みに友人は小説なんか書いたことないぜって人
俺もだけど

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自分が襲われたばかりなのに呑気な、とは思うが、その気持ちよりも睡魔が勝った。
何より、不眠症気味の男にとってはこれほどの睡魔は珍しいものだったので、多少の危機感は感じつつも、そのままベッドに倒れこんだ。

久しぶりに、夢を見た。自分の目の前で妻が殺される夢。
妻の血を口に含んだところで、目が覚めた。寝ている間に噛んだのか、頬の内側が切れていた。

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