【安価】提督「艦娘を惚れさせた後突き放して反応を見たいんだが」 (1000)

~執務室~

提督「どうだ?」

明石「はぁ…?」

大淀「とうとうおかしくなったんですね」

提督「違う!……言っちゃあなんだが、俺はそれなりに艦娘の皆から慕われている」

明石「うわーそれ自分で言っちゃいますか」ドンビキ

大淀「それで、何で慕ってくれる子達にそんなことをしたいんですか?」

提督「よくぞ聞いてくれた。確かにこんな俺に付いてきてくれる娘達は泣かせたくない」

提督「練度も高く、皆ケッコンできるようだしな」

提督「だがな!そんな彼女らが絶望と悲しみに暮れ、歪む顔が見たいとは思わんかね!?」

明石「あ、は、はぁ……」

大淀「わかります!」

明石「え!?」

大淀「あの可愛く、美しく、強い彼女達の顔が歪む……ウフフフフフフフ」ジュルリ

明石「ヒイイイィィ!」

提督「明石、お前はどうだ?」

明石「嫌ですよ!こんなサイコ女と一緒にしないでください!」

提督「そうか……残念だ。じゃあこの前大本営から送られてきた試作20連装砲のメンテは夕張に任せて――」

明石「やります!一緒に歪む顔を拝みましょう!!」

提督「(ククク、チョロイな)」

提督「もしかしたら艦娘達も俺達が知らない意外な一面を見せるかもしれない。それはキャラ崩壊だがウチの鎮守府ではこうなんだという認識で挑んでいこう」

提督「二次創作だしな」

大淀「提督、誰に言ってるんですか?」

提督「俺を含めた皆だよ」

大淀「はぁ……?」

提督「それに歪んだ顔を見たいと言っても物理的やシャレにならないことはNGだ」

明石「例えばどんな?」

提督「ボコボコにしたり、体に一生残る傷を作ったりすることだな。ここはひとつ穏便に行きたい」

大淀「心の傷はいいんですか……」

提督「なぁに、後で謝ってお許しを得ればいいさ」

大淀「(それで済めばいいですが)」

提督「俺は紳士だ。R-18な展開も控えて、あくまで紳士的に泣かせていこうぜ!」

明石「これが矛盾ってやつなんですねぇ」

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いいね期待


大淀「それで提督、これからどうするんですか?」

提督「ああ、いくら惚れさせて突き放すと言っても、俺達3人だけじゃ限界がある」

提督「だからな、艦娘の中から仲間を作ろうと思う」

明石「ほう、仲間ですか」

提督「一応何人かリストアップしておいた」

大淀「……北上、山城、霧島、川内、吹雪ですか……この人選の理由は?」

提督「人の歪む顔を見て愉悦を感じそうな一線級のゲス共を選んだ」

明石「ちょ、ちょっと!?何人かそうだと思いますが、吹雪ちゃんとか川内とかがそんなヒドイわけ……!」

提督「まぁまぁ、抗議は俺の説明を聞いてからにしてくれよ」

提督「まず北上、コイツはもう言わずもがなだろ?」

明石「別にたまに駆逐艦をうざがってるだけでそこまでヒドイわけじゃないですよ!?」

提督「次に山城。他人の不幸は蜜の味だと思ってそうだぜ」

明石「なんて偏見……」

提督「霧島……こいつは大淀と同じ臭いがする」

大淀「ああ、なんか分かります」

提督「そして川内だが……夜戦バカという印象が強いだろうが、意外とコイツは年下趣味だ。しかも女のな」

大淀「確かに、かつて吹雪さんが着任した時、それっぽかったですね」

明石「え、何の話ですか?」

大淀「何ってアニメ……ごめんなさい」

提督「すまん……」

明石「うわああああぁぁぁ!うるさいうるさい!!」


提督「と、最後に吹雪だな」

大淀「私も何故吹雪さんがそのリストに入ってるのかわかりません」

提督「ああ、吹雪はな……アニメで主人公だろ?」

明石「ええ、そうですね……」

提督「人間、高みに上り詰めると慢心するからな。例えば、アニメに出てない輩を見下したり……」

明石「うわあああうるさいです!」

提督「吹雪にもその兆候があるかもしれない!ということでリストアップした」

大淀「なるほど」

提督「まぁそうなってなくても、あの吹雪が人を陥れる場面を見れるなんて素晴らしいじゃないか」

明石「(誘いを断られるっていう発想はないのかなぁ……)」

提督「まぁ、リストアップしたとはいえ流石に5人は多すぎる。この中から2人に絞ろうと思うのだが、どうしようか

大淀「そうですね……じゃあ>>7で」

明石「はぁ……私は>>8を誘えばいいと思いますよ」

吹雪

川内

提督「ほう、吹雪に川内か……あれだけ擁護していた割には意外だな」

大淀「提督の仰る通り、下衆な吹雪さんでも純真な吹雪さんでも面白くなりそうなので」

明石「私はまぁ、なんとなくです……」

明石「(本当は一番まともそうな人を選んだだけなんだけど)」

提督「よし!そうと決まれば早速スカウトに行くぞ!まずは吹雪からだ!!」


~吹雪の部屋の前~

提督「さて、吹雪の部屋まで来たわけだが……」

明石「あれ、なんで吹雪ちゃんだけ個室なんですか?普通同型艦との相部屋のはずじゃあ……」

提督「アニメがやっている間は吹雪にも色々なプレッシャーがかかる。そこで放送中は個室にして特別待遇にすることでリラックスして良い演技をしてほしいということだ」

大淀「どうやら彼女はこの中にいるようですね。コッソリ覗いてみましょう」

提督「フフフ、さぁここまでの特別待遇で悪堕ちする要素はたくさんある!吹雪はどうなってるかなー!!」

吹雪はどうなっている?
直下コンマ一桁
・奇数→純真吹雪
・偶数→悪堕ち吹雪


偶数!悪堕ち吹雪

ゾロ目ボーナス!

通常は作者の匙加減で適度に悪くさせるつもりでしたが、ゾロ目なのでその加減を選べます

1.だらけて少し悪くなった程度(純真吹雪が背伸びしたようなものです)
2.作者の匙加減
3.掛け値無しの下衆

おっと、安価を忘れていました

安価>>19

失礼、再安価>>26

3

3.掛け値無しの下衆

~吹雪の部屋~

吹雪「ん~~~~!んあぁぁ……」

提督「なんだ、何してるんだ?」コソコソ

大淀「どうやら、お菓子とジュースを嗜みながらマンガを読んでるようですね」コソコソ

明石「というか、このゴミが散乱した部屋の現状はなんなんですか……」コソコソ

吹雪「はぁぁぁぁ……ダル……」

提督「お、俺の吹雪があんな言葉遣いを!」コソコソ

吹雪「はぁぁ……なんなのアニメって……序盤はわざわざヘタクソのフリ(現在Lv.102)、遥かに格下の艦娘達への媚び諂い、挙句ゲームの私を見たらイモいだの田舎の廃校寸前の女子高生だの……しばふなめんなよ!!!!」

大淀「一人でキレていますね……」

提督「(まぁ、俺も初見はそう思った……)」


吹雪「はぁ~~~~テンション下がる……結局アニメでウェディングドレス着ても私は司令官に思いを伝えられなかったしぃ……」

提督「えっ?」ドキッ

明石「赤くなってる場合じゃないですよ!」

提督「いや、だって、なぁ?」

明石「なぁじゃないです!これ以上吹雪ちゃんの汚いところなんて見たくないです!早く誘いましょう!」

大淀「提督、私に良い誘い方の案があります」

提督「おお!じゃあ頼んだぜ大淀!」



吹雪「何か面白い事ないかなぁ……」


\デデンデンデデン、デデンデンデデン……/

吹雪「!?」

\テレレ~テ~レ~レ~/

提督「吹雪……時が来た」

吹雪「し、司令!?」

明石(ラジカセ装備)「なんですかこれ……」

大淀「趣味です」

明石「はぁ……」

吹雪「大淀さん!それに…………プッ」

明石「あ”?」

吹雪「いえいえ~アニメの出番も無く暇な明石さん、こんちわ~」

明石「(コイツ・・・)」

吹雪「で、脇役2人連れてどうしたんですか?アニメでは影しか映ってなかった司令官」

提督「おっ、俺の吹雪がっ!吹雪がぁぁぁっ!」

大淀「落ち着いてください!所詮アニメが終われば元の地味子です!」

吹雪「地味子って言わないでください!改二も実装されたし4コマでも活躍してるんですよ!」


明石「それより提督、目的目的!」

提督「ハッ!そうだった、あまりのショックに大事なことを忘れるところだった」

~かくかくしかじか~

吹雪「ふん、ふん……」

提督「どうだ?」

吹雪「いいじゃないですか!素晴らしいです司令官!やはり司令官は私の司令官ですぅ~!!」

提督「な?言った通りだろ?」

明石「吹雪ちゃん……」

吹雪「で、いつ誰を泣かせて苦しめて突き放すんです!?今ですか!?今すぐやりましょう!」

明石「(ここまで目を輝かせて言う事じゃない……)」

提督「後は追って知らせる。ちょっと待っててくれな」

吹雪「は~い!」


~執務室~

提督「吹雪も参加してくれたことだし、次は川内だな」

大淀「しかし、提督は川内さんが年下趣味の女喰いだって言ってましたけど……本当ですかね?」

明石「それにあの彼女がこんなクズ極まる事に参加するかどうか」

提督「なら見に行けばいい!大淀!川内はどこにいる!?」

大淀「はっ!川内さんは……えっ、自室に居ない……?」

提督「なに?夜戦が楽しみで仕方がなくて日中はずっと川内型の相部屋で寝ているあの川内がか?」

大淀「ちょっとまってください……見つけました。どうやら他の艦娘の部屋を訪れているようですね」

提督「ほう、珍しい。誰の部屋だ?」

大淀「>>41の部屋です」


すいません、1時間ほど空けます

時雨

戻りました。これより書いていきます


提督「時雨だと?ホントに珍しい組み合わせだな」

明石「にしても、大淀さんどうやって場所知ってるんですか……」

大淀「この発信機で鎮守府の全ての艦娘の位置は把握しています」

明石「ええっ!?発信機って、どこに!?」

大淀「フフフ、どこでしょうね」

明石「ウチの鎮守府、平時は艤装外してるし……うーん」

提督「細かいことは気にすんな!とりあえず白露型の部屋に行こうぜ!」


~白露型の相部屋~

提督「おっ、中を覗くに今は時雨と川内しか居ないらしいな」コソコソ

大淀「それにしてもあの川内さんが昼に出歩くなんて……」コソコソ

提督「おーい川内、時雨ー!」ドアバンッ

時雨「ひゃっ!て、提督?」

川内「あ、なんだ提督じゃん。どしたのー?」

提督「いやな、神通に川内がどこにいるか聞いた(大嘘)らここだっていうから」

川内「私を探してたの?」

提督「ああ。それより、2人して何話してたんだ?」

時雨「それはボクから言うよ」


提督「(真面目な時雨の事だ。相手が川内とはいえ変な話題は――)」

時雨「ボク達はお互い好きな艦娘を語り合っていたんだよ!」

提督「……は?」

川内「そうそう!私って年下の女の子大好きだからさ~吹雪とかいいなーって思ってたんだ!」

時雨「ボクは夕立が大好きでね!ああもう今日も夕立と添い寝するのが楽しみで仕方がないよ~!」

大淀「ちなみにそれって、やはり性的な意味で?」

川内・時雨「勿論!!」

提督「な?俺の言った通りだろ?」

明石「こういった人を見抜くところだけは褒めてあげます」


提督「とまぁ2人の真実も知れたところで、ちょっと川内来てくれ」

大淀「お騒がせしました」

時雨「いいんだよ。それより川内さん!またお話しましょうね!」

川内「うん、時雨とは仲良くやっていけそうだよ!」


バタン


提督「さて、それでお前を呼んだ理由だがな」

~かくかくしかじか~

川内「へー、そりゃあまた提督も随分ぶっ飛んだこと考えるねぇ」

提督「どうだ?お前も仲間にならないか。上手く行けば年下の傷心娘を頂けるかもしれないぞ?」

川内「ほーう、悪くないねぇ」ニヤッ

提督「さらに仲間は他にもいる。ここにいる大淀と明石に加え、吹雪も参加してくれているんだ」

川内「おっ、吹雪もいるの?」

提督「ああ。どうだ?」

川内「いいねいいね!ノッたよその話」

パシッ

提督「よし、役者はそろったな……」

・現在のメンバー

提督:首謀者

大淀:参謀

明石:物に釣られて仲間に。困った時の発明家

吹雪:アニメ主人公という立場にゲス化した

川内:あわよくば年下を食べたい(性的な意味で)。吹雪を内側からひそかに狙ってる


~執務室~

提督「さぁ待たせたな野郎ども!!」

大淀・川内「おおー!!」

明石「おおー……」

吹雪「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!!」

提督「これより、『艦娘を惚れさせた後に突き放す作戦』を開始する!」

提督「大淀!」

大淀「ハッ!ここに集いしは皆艦娘の歪んだ顔を見たくて集まった救いようのない下衆共です」

川内「へっ、言ってくれるぜ」

吹雪「褒め言葉ですよ」

大淀「各自力を出し切り、非情な心を持って艦娘を絶望のどん底へと突き落としましょう!」

提督「ようし記念すべき第1回のターゲットは、>>55だ!!」

秋月

言い忘れていましたが艦種等は問いません


提督「秋月だぁっ!と言いたいが、流石に秋月はな……」

大淀「ああ……」

吹雪「何でですか!?あの真面目ちゃん新入り、地獄に落ちて当然ですよ!?」

川内「そうだそうだー、説明を要求するー」

大淀「秋月さんは……その」

提督「あまりにも弄られ過ぎた……」

明石「えっ?」

提督「ほら、なんだ……新顔ってやっぱり皆こぞって弄るじゃん?」

大淀「他の鎮守府でも秋月さんが酷い目に合っているという噂はかねがね聞きます」

提督「騙されたり、襲われたり……せめてウチはな、ちょっとな……優しくしてあげようじゃないか」

吹雪「えええええぇぇぇぇぇぇ!?つまんなーい!!」

提督「すまん!かといって村八分にもできんし、どっかで秋月も巻き込もう!だがあまりいじめてやるな!な!?」

吹雪「むぅぅぅぅ、わかりました……」

川内「まぁまぁ、艦娘は星の数ほど…はいないが、まだまだいるぜ!」

提督「川内ナイスフォロー!さぁ気を取り直して、>>63だ!」

うーちゃん

秋イベや冬イベの新規艦全滅って事でFA?


提督「ウチはそこそこの規模を誇っている鎮守府だが、戦局の変化と共にここも前線じゃなくなった……いわば大本営からの救援物資や新造艦が送られてこなくなったのだ。例えばドイツからの艦なんてな……ウチじゃない前線の鎮守府に送るってよ……クソが!!」

明石「ど、どうしたんですか!?」

提督「ああすまない、ちょっと我が鎮守府を顧みててな……そんなわけで卯月だぁっ!!」

川内・吹雪「ヒューーーーーーーーーーーーーーーー!!」

明石「(駆逐艦だと知った途端川内さんのテンションが……というか川内さんは今の吹雪ちゃんを見て何も思わないの!?)」

川内「あ、そういえば吹雪、テンション高い?」

吹雪「はい!銀背景の駆逐艦なんて地獄に落ちればいいと思います!」

川内「そっか!」

明石「(鈍っ!そこじゃないでしょ!)」

提督「さて決まったところで、大淀!」

大淀「はい!既に卯月さんの居場所は割れています!」

提督「流石すぎて震えてくるぜ」

大淀「卯月さんは>>73にいますね」

>>67の通りかと
ウチには来てくれませんでした……

提督の部屋のベッド

お恥ずかしながら秋、冬、ドイツ(ビスマルク以外)は持っていませんね……後は大体OKです

ああ!レーベアンドマックスを忘れていました!そうか、彼女らもドイツ人だったなぁ(遠い目)


大淀「提督の私室のベッドの中かと!」

提督「なんでそんな所にいるんだよ!?」

吹雪「司令官……」ジトッ

川内「はぁーーーーーーーーーー」ジトッ

提督「言っておくが俺は別に卯月とベッドインするような関係じゃないぞ!?」

大淀「とりあえず、提督の部屋に行ってみましょう」

提督「そうだな、部屋はここと結構離れてるから今の会話を盗み聞きされたとも思えんし」

川内「レッツゴー!!」


~提督の部屋~

提督「こ、これは……」

大淀「寝ていますね。大方提督のベッドの中が暖かくて寝たのでは?」

吹雪「ケッ、ウサギが」

提督「そうか……作戦ターイム!」

~提督の部屋の前~

吹雪「どうしたんですか?寝首をかく良いチャンスじゃないですか」

提督「今回の作戦の趣旨を忘れたのか!?あくまで惚れさせてから突き放すんだ!」

川内「さっきからそう言ってるけど、一体どういう意味?」

提督「例えばだな、1組のカップルが愛を育んで結婚するとしよう。だが夫が浮気をしていたり、不慮の事故で亡くなってしまったりしたら奥さん悲しむだろ?そういう顔が見たいんだよ!!」

川内「おおー!なるほど!」

提督「で、だ。問題はこれから卯月をどうオトすかだ。端的に言えば向こうがケッコンカッコガチを望んでくるくらいこっちにベタ惚れだといいな」

大淀「事前のリサーチでは卯月さんは提督に好意を寄せていますね。普段甘えていますし、オトすのは容易でしょう」

吹雪「はいはーい!」

提督「はい吹雪」

吹雪「>>82なんてどうでしょう」

このまま一緒に添い寝

すまねぇ・・・持ってない艦のリストアップなんて初めてじゃ……
ちょっと時間かかるかもですが卯月フェイズ中にまとめときます


提督「そのまま一緒に添い寝だとぉ?」

明石「吹雪ちゃんにしてはまともな意見……」

吹雪「ウサギといえば温もりを求めていますからね。あんなチョロウサギこれで一発ですよ。ヘッ」

川内「大丈夫か吹雪?やさぐれてないか?」

吹雪「大丈夫ですよ!」キラキラ

川内「なら大丈夫だな!」

明石「(だから鈍いって!!)」


提督「よし、じゃあ早速寝てくるぜ」

大淀「待ってください」

提督「ん?なんだよ」

大淀「確かに卯月さんは添い寝して頭を撫でて愛を囁けば簡単にオチるでしょう。ですが肝心のどう突き放すか考えてませんよ?」

提督「ハッ!そうだったあああぁぁぁぁ!!!!」

大淀「目先の事にとらわれすぎてはいけません。着地点を決めましょう」

提督「そうだな!流石だぜ大淀!」

川内「けどどうやって突き放すの?さっき提督が言ってた例え話みたいな感じ?」

大淀「そうですね。ここは私に考えがあります」

明石「流石、しょっぱなから提督に賛同してた人は違うわ……」

大淀「>>96

無難に離婚



大淀「結婚してから浮気してやりましょう」ニッコリ

明石「うわっ、すっごい笑顔でそんなこと言う人初めて見たよ!」

提督「まぁそこが無難な所か……さて、肝心の浮気相手だが……」

吹雪「はい!私やりたいです!」

提督「そうか?じゃあ浮気相手の配役が吹雪で――」

川内「ねぇちょっと待ってよ!私にもちょっと考えがあるんだ」

提督「おっいいねー!川内も積極的じゃないか。それで?」

川内「卯月にはただ浮気相手を用意するより、むしろ卯月を悪役に仕立てちゃえばいいんじゃないかな?」

提督「卯月を悪役に?」

川内「そうそう。例えば、提督と卯月が見事結ばれる!って時にババーンと正妻役が現れるとかさ!上手く行けば卯月は罪悪感から……!」

提督「うおっ!それもいいなぁ!」

大淀「しかし、2人の意見はある意味正反対ですね。どっちをとります?」

>>102
1.吹雪の案(浮気役吹雪)
2.川内の案(本妻役川内)

安価取るのにどれだけ必死なんだよwwwwwwwwwwww
秋月厨よりたちが悪いぞwwwwwwwwwwww

再安価>>107

2


2.川内の案

大淀「あの、提督?」

提督「なんだ?」

大淀「さっきの作戦立案、『無難に離婚』だったんですけど……」

提督「え!!?『無難に結婚』じゃなくて!?」

大淀「はい……」

提督「…………」

提督「よ、よーし!じゃあ川内の案を用いて無難に離婚するぞー!」

川内「おーーー!!」

明石「いや、ここまで来たらもう無難ってレベルじゃないですよ……」

安価先無視で>>95>>97を取ってもう一回安価で決めるのなら
最初から作戦安価は範囲安価にしてその後その中から多数決安価にでもすればいいのでは?

進行が早くて安価投げても既に追い抜いていて再安価する羽目になるってんなら
>>+3とか>+2にしたらいんじゃね(唐突な助言)


提督「>>116>>117!そうか!その手があったか!!」

明石「わっ、突然どうしたんですか?」

提督「あ、すまない。つい天から助言を頂いてな」

大淀「またひとつ賢くなりましたね」


提督「というわけで、ちょっくら寝てくる。川内、本妻役頼んだぜ」

川内「任せて!」

吹雪「いってらっしゃーい」

バタン

大淀「というわけで、青葉さんからぶんどっ……お借りした隠しカメラとモニター。それに盗聴器。これを執務室で皆で見てましょう」

川内「もはや控室だな!」

明石「その道具改良したの私なんですからねー、忘れないでくださいよー」

突然の回想


~提督が艦娘を惚れさせようとする数日前~

提督「なぁ大淀、ウチって結構デカくなってきたけど、まだ出てない艦娘もいるよな。誰が出てないんだ?」

大淀「はぁ……しっかりしてください。我が鎮守府に配属されていないのは

大鯨・能代・矢矧・酒匂・大淀・秋月・名取・鬼怒・瑞鳳・鈴谷・熊野・天津風・時津風・磯風
浦風・野分・舞風・朝霜・早霜・清霜・U-511

ですね」

提督「はぁ……何がドロップ限定だよ……イベント海域なんてそんな行かねぇんだよ……あぁプリンツたん会いたかったなぁ」

大淀「その割には普通にデイリーで出そうな艦もたくさんいますが」

提督「うるせぇ、1日のプレイ時間が短い万年大佐で悪いか!」

大淀「もっとやる気出してくださいよ……そんなんだからイベントを連続で逃がすし他の提督からもナメた目で見られるんですよ」

提督「出ないものはしょうがないだろ!」

大淀「鎮守府はこんなに大きいのに……ウチのあだ名知ってます?『見かけ倒し』ですよ」

提督「うっせ!明石と浜風は死ぬ気で出したんだからそれくらい褒めろ!

提督「それより、大淀はここにいるのに、何で軽巡洋艦大淀はいないんだ?」

大淀「フフフ……あと、私も万能ではありません。1、2の漏れがあるかもしれませんがその辺は私も人間ということで」

提督「艦娘だろ」

↑にプリンツ・オイゲンも追加で

すまねぇ……時間もかかってすまねぇ…俺も来てほしいんじゃ…プリンツたん……


~提督の私室~

提督「まだ寝てら……おじゃましまーすって俺のベッドか」

卯月「う、うにゅ~ん……しれぇかぁぁん…くすぐりなら負けない、ぴょうぅぅ~ん」ムニャムニャ

提督「どんな夢見てんだ……」

提督「(にしても、可愛い寝顔だなぁ。これからこの顔を……いかんいかん!良心を捨てろ俺!今俺は修羅だ!)」

大淀『ザッ……提督、聞こえますか?』

提督「うおっ、なんだ?」

大淀『先程失礼ながら提督の耳にこちらとの無線を繋ぐことのできるイヤホンをつけさせていただきました』

提督「いつだ!?」

大淀『提督が部屋に入る前です。見た目も小さく、補聴器のようなものなので耳の穴を凝視しない限りまずバレないでしょう』

提督「俺お前に財布スられたら多分分からねぇわ」

大淀『さぁ、まずは卯月さんを起こして口説きましょう』

提督「お、おう」

すまねぇ香取と天城も存在すらってレベルだった……あと大和と武蔵は意外と出たんじゃ

てかE2の大淀持ってないけどE1の春雨までは入手出来たの?

>>136 春雨はクリアしたんじゃ


提督「おーい卯月ー?」

卯月「うぅぅん……?あれ、しれぃ?」

提督「おはよっ」

卯月「うぅぅ……いつの間にか寝てたみたい……」

提督「なんでまた俺の布団に?」

卯月「日向ぼっこしてたんだけど、飽きちゃって他にポカポカないいにおいのする所探してたぴょん」

提督「はっはっは、卯月は可愛いなぁ」ナデナデ

卯月「ぴょ、ぴょん!?」

吹雪『何がピョンだよ』

明石『突然撫でられて驚いてますね、可愛い』

提督「(うるせぇ…)なぁ卯月」

卯月「司令官今日は随分優しいし声が甘いぴょん。どうしたぴょん?」

提督「いや、お前とこうして話すのは心地が良いなーって思ってな」

吹雪『ケッ、それをアニメで言えっての』

明石『吹雪ちゃん!素!素!』

吹雪『なんですか?明石さん!』キラキラ

卯月「うぅ…恥ずかしいぴょん……でもでも、卯月も司令官とこうして話すの好きぴょん!」

大淀『いいですね、着々とムードが出来上がりつつありますよ』

川内『あと告白したところに私突入ってか?』

提督「ああ、できればこうしてずっと、卯月と隣り合って話していたいな」

卯月「ぴょん!?」


卯月「今日の司令官ホントに変だぴょん!おかしいぴょん!」

提督「おいおい変だなんて人聞き悪いなぁ」チュッ

卯月「」ボンッ

明石『あー!おでこにチュウしたー!』

大淀『いつもの雰囲気はどこへやら。流石クズのくせに今まで皆に慕われてきただけのことはありますね』

卯月「し、ししし司令官!?」

提督「なんだよ」ダキッ

卯月「ぴょん~~~~!?」

提督「(コレあいつらに見られてんの超恥ずかしいな)」

卯月「し、しれぃかん……きょ、今日は一段とステキだぴょん……」

提督「なーんて嘘、とか言うんだろ?」

卯月「い、言わないぴょん!」

卯月「(あああああぁぁぁぁし、司令官の顔、こんなに近くうう)」

提督「卯月……愛してる」

卯月「ぴょ、ぴょーーーーーーーーん!?」

吹雪『はいっ、愛してるいだきましたー!』

明石『ゲロ甘な展開ですね』

大淀『皆さんこう考えましょう、ゲロ甘ほど落差は激しいと』


卯月「しっしししし司令官、それは一体…」

提督「そのまんまの意味だ。卯月、結婚しよう」

卯月「けっこおおおおおん??!!?」

卯月「(お、おお落ち着くぴょん!睦月型四番艦卯月!まず状況を整理するぴょん。提督のベッドで寝てたら提督に起こされて愛の告白をされたぴょん!)」

卯月「って、全然意味わかんないぴょん!!」

提督「えっ…駄目か?」

卯月「ええっいや、ダメってわけじゃなくて…その……」


大淀『そろそろ決行の準備に入りましょう。皆シナリオ通りにお願いしますよ』

一同『はい!』


提督「ケッコンカッコカリじゃない、カッコガチだ!」

卯月「ガチ!?それにこのケース…!」

提督「卯月……俺の、奥さんになってください……」

卯月「~~~~~!!」

提督「…………………………………」

卯月「…………はい、ぴょん…」


吹雪『えんだああああああああああ』

明石『いやあああああああああああ』

大淀『川内さん!』

川内『合点だ!』

大淀『いいですね、あなたは戦績を届けに来た本妻!はいこれ書類!』


提督「卯月……嬉しいっ!」ガシッ

卯月「ッ、痛いぴょん提督、もっと優しく抱きしめて欲しいぴょん!」

提督「ああ、すまなかったな」

卯月「べ、別にいいぴょん!………………」


大淀『卯月さんが目を瞑って唇を差し出しています!突入秒読み!』

川内『ヘッ、川内、本妻カッコカリ、出撃します!』


提督「卯月……!」

卯月「しれぃ……!」

その距離わずか10cm

提督「(え、ホントにキスしちゃうの?初めてだよ?)」


ガチャ


川内「提督ー手紙が来てる……よ…………え?」

提督・卯月「!!」


川内「ねぇ、ちょっとどういうこと!?」

卯月「え、え?」

大淀『意外と賢い卯月さんのことです。川内さんの並々ならぬ気迫に何かあると察します』

提督「せ、川内……」

川内「何で……何でなの提督!!どうして!!!!!!」

大淀『提督に掴みかかる川内さん。そして卯月さんは見てしまいます』

卯月「!!」

提督の左薬指 キラン
川内の左薬指 キラン

大淀『2人の愛の証、ケッコン指輪を……』ニタァァァァァ

今日はここまで また明日に続きます
雲龍も持ってないですすまねぇ


卯月「(あ、あれはケッコン指輪…?どうして?)」

卯月「ど、どういうことぴょん?司令――」

川内「ッ!!」グルリ

川内「卯月もどういうつもりなの!?」ダンッ

卯月「ぴょん!?」

川内「人の男に手ぇ出して……!」

卯月「し、司令官…?」

提督「(助けを求め縋る目だ…だがここで手を差し伸べてはならない)」

提督「…………」ウツムキ

卯月「そんな…!」


コンコン

\提督、失礼します/

ガチャリ


大淀「ここにいましたか。大本営から送られてきたこの任務ですが……って、何してるんですか川内さん!卯月さんの胸ぐらなんて掴んで!」グイッ

川内「放せ大淀!私はこの泥棒兎を!!」

卯月「う、うーちゃんは泥棒兎じゃないぴょん!提督がうーちゃんを好きって言ってくれたっぴょん!」

川内「嘘言え!提督は私と正式に結婚してくれたのに!」

卯月「え!?」

大淀「確かに、提督は先月正式な戸籍結婚を川内さんとしていますね」

卯月「えええええぇぇ!!?」


吹雪「どうしたんですか!?」ドタドタ

明石「随分騒がしいですね」

卯月「ふ、吹雪ぃ……明石さぁん……」ウルッ

吹雪「(今にも泣きそうフヒヒ)」

大淀「2人も止めてください!このままじゃ川内さん、卯月さんに手を出しちゃいます!」

川内「うがーーーーー!(ホントは性的な意味で手を出したい)」

明石「は、はいっ!」


~数分後~

提督「……」正座

卯月「うぅ……」正座

川内「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

大淀「それで、どうしてこんなことになったんですか?」

卯月「うーちゃんは、暖かい所を探しててたまたま司令官のベッドが気持ち良かったからウトウト寝ちゃってたぴょん」

卯月「そこで起きたら司令官がいて、うーちゃんに愛の告白をしてきたから…うーちゃんも前々から司令官の事はす、好きだったし…」

川内「そこでキスか!」

大淀「キス?」

川内「うん。私はいつも通り『妻として』提督に書類を持ってきた。そしたら、見間違いじゃなければ私の提督が…あろうことか卯月とキスしようとしてたんだ!」

吹雪「うわぁ…」

明石「所謂修羅場というやつですか」

川内「うん。提督が浮気するなんて考えられない。だから卯月が提督を奪おうとしてると判断して」

大淀「なるほど。それなら激昂して掴みかかってもおかしくないですね……提督と卯月さんからは?」

卯月「はいはーい!そもそもうーちゃんは2人が夫婦だなんて知らなかったぴょん!」

大淀「え?それはおかしいですね。提督と川内さんが結婚したことは連絡掲示板に貼っていたはずですが(大ウソ)」

明石「そうですね。戦時中だし浮かれすぎないように分かりやすい装飾はしてなかったですけど」

卯月「ええー!?」

卯月「(け、掲示板なんてそんなしょっちゅう見ないぴょん!)」

大淀「その時の紙もちょうど手元に」

【当鎮守府提督、軽巡洋艦川内ト結婚セリ】

卯月「(み、見たことないぴょん~!)」

大淀「まさか、掲示板を普段見ていないなんて言いませんよね?」ギロリ

卯月「ひっ、そ、そんなこと無いぴょん!」

川内「じゃあ私と提督が夫婦と知って手を出そうとした!?」

吹雪「そもそも司令官のベッドに潜り込んでいたという時点で、夜這いを仕掛ける可能性も示唆されていますね」

卯月「よ、夜這い~!?」


大淀「しかし卯月さんの言う通り、提督から告白したというのも気になります。どうなんですか?」

提督「…………」

川内「どうなのさ!!」

吹雪「司令官?」


提督「……>>176

なんの事かわからないなあ(すっとぼけ)


提督「……なんのことかわからないなぁ(すっとぼけ)」

卯月「し、しれいかあああぁぁぁぁん!!?」

川内「ほらやっぱり!」

吹雪「そんな……まさか卯月ちゃんが既婚者狙いの万年発情兎だったなんて…」

明石「(言い過ぎでしょ)」

提督「そもそも俺は妻持ちだぞ?大体今のだってな、ベッドに座って一休みしようと思ってたら待ち構えていた卯月に迫られてなった状況だったんだから」

卯月「ぴょんんんんんーーーーー!!?!?!??」

川内「卯月……」

卯月「は、はいぃっ!?」

川内「絶対、許さないから……!!」ゴゴゴゴ

卯月「ひいいいぃぃぃ!」チョロッ

大淀「……ともあれ未遂に終わっていたようですし、真相はどうあれこの事が明るみに出たら誰も得はしないのでは?」

明石「そうですね。むやみに広めれば卯月ちゃんの立場も危ういし」


卯月「うぅ…だからうーちゃん、そんなことしてないのにぃ……」ズビッ

川内「(か、カワイイ……!!)」ワナワナ

提督「(これだ!これが見たかったんだよ!)」ワナワナ

提督「(だがまだ、まだ笑うな……!)」ワナワナ

提督「とりあえずこの事は他言無用だ。ひとまず解散」

提督「(卯月は泣きそうになりながらも自室へ帰っていき、俺達は再び執務室に集まった)」


~執務室~

提督「いやああぁ~~~~最高だな!!」

吹雪「はい!あの戸惑いと裏切りに歪む顔!!素晴らしすぎです!!」

大淀「興奮しますね」

川内「あんまり傷つけたくは無かったけど、愉しいね!!」

明石「うぅ、罪悪感」

提督「安心しろ明石、お前も立派な『こっち側』だ」

吹雪「そうですよ明石さん。コーラ飲みます?」

明石「ありがとう」ゴクゴク

明石「ブフーーーーーーーーーーーー!!!!??」

吹雪「あ、すいませんそれめんつゆでした」


明石「ゲッホ、ゲッホ、み、水!みずぅー!」

吹雪「はいお水!」

明石「ンクッ、ンクッ、ブフーーーーーーー!!!?これ砂糖水じゃん!?甘ッ、気持ち悪ッ!!」

吹雪「あ、すいませ~ん」ニヤニヤ

明石「(コイツマジで…)」

提督「というわけで、見事俺達は卯月を悪者に仕立て上げることができた」

川内「これでもう目的は完遂したも同然ですね!」

大淀「いいえ、これではまだ足りません」

川内「え、そうなの?」

提督「ああ。次は卯月の心を攻める。まだアイツには俺達を楽しませるポテンシャルを秘めているハズなんだ」

明石「(かわいそうに卯月ちゃん……)」

吹雪「それで司令官、次はどうやって攻めるんですか?」

提督「ああ。それはもう決まってるんだ」

大淀「まずは流言ですね」

提督「鎮守府に卯月が俺に手を出そうとしたという噂を流す。だが川内と結婚したというのは嘘なわけだし、手を出そうとしたということだけをな」

吹雪「でもそれじゃあ、他の人達はただ「大胆だなー」って思うくらいじゃないんですか?」

提督「それでいいんだよ。今の卯月は俺にすら裏切られ疑心暗鬼の状態だ。そんな中自分の噂が流れたらどうなると思う?」

大淀「『うーちゃんそんなことしてないのに…誰か信じてよ…信じて』ですね!ウフフフフフ」ジュルリ

明石「本当にそう上手くいくんでしょうか?」

提督「ああ。俺の戦術眼が狂ったことがあったか?」

吹雪「ありません!」

提督「そういうことだ。早速行動に移るぞ!」


~次の日~
~睦月型の部屋~

長月「どうした卯月、休日とはいえ布団にくるまっているだけなどと不健康だぞ」

卯月「うん、うーちゃん今日はずっとこうしていたいぴょん…」

長月「まったく……昨日帰って来てからずっとこんな調子じゃないか。そんなことは許さないぞ、ほら、布団から出ろ!」

卯月「うひゃあ!?寒いぴょん!」

長月「ほら着替えて、外に出るんだ。昼食を食べに行くぞ」

卯月「うぅ……わかったぴょん」


~執務室~

モニター『うぅ……わかったぴょん』

提督「昼飯ってことは食堂だな」

大淀「今は混む時間ですし、昨日の夜に噂を聞きつけた者も何人かいますね」

明石「にしてもどうやってこんな短時間に噂を広めたんですか……」

吹雪「私の妹達は中々に使えました♪」

明石「(お前か!)」


~食堂~
\ワイワイ ガヤガヤ/

長月「元気も無さそうだし、飯は私が持ってきてやる。卯月は席を取っておいてくれ」

卯月「わかったぴょん」

・・・・・・

卯月「ここでいい、かな」

卯月「(それにしても食堂に入った瞬間から感じるこの視線はなんなんだぴょん…)」

ヒソヒソ    ヒソヒソ

「ねぇ、知ってる?昨日――」
「ああー知ってる。提督のベッドに潜り込んだってやつね!」

卯月「ッ!」ピクッ

「大胆だよね~」
「まったく提督ったらまた女をオトすなんてね」

卯月「……」プルプル

「それもやったのって卯月らしいよ?」
「ホント?大胆!」
「あの子も意外と侮れないわねぇ」

卯月「い、嫌ぁ…」


卯月フィルター「まさかね、川内さんがいるのに」
卯月フィルター「人の男ほど燃えるってやつじゃない?」
卯月フィルター「サイッテー」

卯月「!」ガタンッ

卯月「(も、もう出て行かなきゃ!)」ザッ

???「わっっとと」ボフッ

卯月「(あっ、ぶつかっちゃったぴょん)」

卯月「あっ、ごめんなさいぴょ――」

川内「……………何?」

卯月「ヒッ!」

川内「………………チッ」

卯月「あ、あああぁぁ……ッ!」ダッ

・・・・・・

川内「任務完了だよ!」モグモグ

提督『よぉーしよくやった!』

大淀『効果はてきめんですね』

吹雪『周りからのヒソヒソ攻撃を受けた卯月ちゃん、とってもイイ顔してたぁ!』

提督『とりあえず今日1日はこれを続けるぞ!』


長月「待たせたな、ってあれ、卯月?」

川内「卯月ならなんかさっき出て行っちゃったよ?」

長月「なんだと?せっかく昼飯を持ってきたのに」

川内「余った分は赤城さんとかにあげておけば?」

長月「そうだな。まったく卯月め、飯も食べずに何をしているのやら」

川内「あっ、そうそう知ってる?昨日卯月ってね――」


~睦月型の部屋~

卯月「(そんな、他言無用って言ってたぴょん…なんで皆、皆……)」ジワッ

卯月「(それにうーちゃん、そんなことしてないのに……皆酷いぴょん)」

卯月「(今部屋に誰もいなくて良かったぴょん。こんな姿、姉妹に見せられ――)」

ガチャリ

卯月「ッ!」ピクッ


長月「なんだここにいたのか」

卯月「長月……」

長月「まったく駄目じゃないか。飯を食べずに過ごす一日は辛いぞ?」

卯月「あはは、ごめんだぴょん」

長月「鳳翔さんにおにぎりを握ってもらったから、これを食べて元気を出せ」

卯月「……ありがとぴょん!」モグモグ

長月「気にするな。そうか。元気が無いのも頷ける話だな」

卯月「?」モグモグ、ゴクン

長月「聞いたぞ。提督のベッドに忍び込んだそうじゃないか」

卯月「ッ!?」ビクッ

長月「それで、まぁその……最後まで致せなかったらしいな。確かに意を決して挑んだ勝負に敗北するというのは悔しいが、だからといって――」

卯月フィルター長月「人の男に手を出すなんてなんていやらしい奴だ」
卯月フィルター長月「同じ睦月型姉妹として恥ずかしいよ」

卯月「ぅ……さぃ」

長月「――だぞ。ん、どうしたうづ――」

卯月「うるさいぴょん!!!!」

長月「なっ、どうした!?」

卯月「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!うーちゃんは何も悪い事してないぴょん!!!!何も知らないくせに!!!うーちゃんだって知らされてなかったのに!!!!裏切られて!!!周りに言われて!!!!うーちゃんが何をしたっていうの!!?ああああああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!」

長月「おい、卯月どこへ行くんだ!?」

卯月「ああああああああああああぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!」

バタン!

長月「う、づき?」


~執務室~

吹雪「FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!」

提督「うおおおおぉぉぉぉこれだよこれ!!」

大淀「ウフフフフフフフフフ」

明石「(逃げたい、ここから)」

吹雪「楽しいなぁ!楽しいなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

明石「提督、もういいんじゃないですか?卯月ちゃんあんなに涙と鼻水で顔を濡らして……」

提督「いいや、まだだ」

大淀「あと一押し、といったところですね」

明石「ええっ、これ以上何かするんですか!?」

提督「ああ。全ての準備は整った……これより最終フェイズだ!」

提督「吹雪、お前の出番だ!!」

吹雪「はいっ!卯月ちゃんの残った心、私がやっつけちゃうんだから!」


明石「提督、本当に吹雪ちゃんに任せていいんですか?卯月ちゃん自沈するかもしれませんよ?」ヒソヒソ

提督「なぁに、アニメ化のプレッシャーとアニメから入って来た提督からのあまりにも多すぎる芋発言に鍛え上げられて来た吹雪なら、俺の望む結果を叩き出してくれるはずだ」

大淀「どうやら卯月さんは鎮守府外れの岬に向かっているようですね」

吹雪「ああーあそこですか。私もアニメでよくロケ行きましたよ。夕日が綺麗ですもんね」

吹雪「アニメで」

明石「うるさい!こっち見るな!」

提督「よし、吹雪。手段はお前に任せる。行ってこい!」

吹雪「はいっ!」

大淀「川内さんと合流したら私達も陰から見守りましょう」

提督「ようし、レッツゴー!」

明石「(どうしてここの人達ってこんないい笑顔でこんな事を……)」


~岬~

卯月「(夕日……あの夕日と一緒に海に沈んでいったら……)」

卯月「少しは楽になれるぴょん……?」

吹雪「あっ、いた!卯月ちゃーん!」タッタッ

卯月「ッ、ふぶ、き……」

吹雪「隣座っていい?」

卯月「うん……」

・・・・・・

~物陰~

提督「よし、ここからなら2人がよく見えるな」

大淀「無線感度も良好です。音もバッチリ聞こえますよ」

川内「夕日に照らされ座る駆逐艦……いいねぇ、いいいいいいいいねぇ……」

明石「あ、そういえばこの人ロリレズでしたね」

川内「ロリじゃない!年下だ!」

・・・・・・

卯月「吹雪はあの場に居たから、うーちゃんが提督を取ろうとしたって疑ってる、よね…」

吹雪「取ろうじゃなくて『寝取ろう』ね」

明石「(そこ訂正するところ?)」


提督「さぁ、どうする吹雪?お前の手腕を見せてみろ!」

・・・・・・

卯月「皆が噂してたぴょん……うーちゃんが司令官に手を出そうとしたって」

吹雪「(私が広めたんだけどね!)」

卯月「うーちゃんはこの鎮守府に居場所なんて……いっそ!」

吹雪「卯月ちゃん!!」

卯月「ぴょん!?

吹雪「よく聞いて」

・・・・・・

提督「おっ?」

大淀「真剣な顔で向き合ってますね」

・・・・・・

吹雪「>>204

艦隊の面汚しだね


吹雪「卯月ちゃんは今まで頑張って来たじゃない!」

卯月「……」

吹雪「それを、たった1回の失敗で諦めちゃうの!?そんなのないよ!」

卯月「で、でも……」

吹雪「周りが何!?今まで一緒に背中を預けてきた仲間が、卯月ちゃんを見捨てるとでも!?」

卯月「吹雪……」

吹雪「卯月ちゃんが今まで頑張って培ってきた時間と信頼、実績……!」

吹雪「私は知ってるよ!」

卯月「ふ、吹雪ぃ……!」ウルッ

吹雪「卯月ちゃんは、卯月ちゃんはね!私が知り得る最高の――」


吹雪「艦隊の面汚しなんだよ!!!!!!!!!!」

卯月「………………え?」


・・・・・・

明石「ええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーー!?」

提督「吹雪…!俺は、俺はお前がやればできる子だと信じてたよ!!」感涙

大淀「素晴らしいです……」

川内「どっちも可愛い!」

・・・・・・

卯月「ふ、吹雪…?」ワナワナ

吹雪「あ、近寄らないで。アニメにも出てない兎風情がこの岬で私とワンシーンできただけでもありがたいと思ってよね」

吹雪「この岬での共演、司令官と睦月ちゃんだけなんだよ?」

吹雪「大体さ、提督のベッドに入った時点でこういうことになるっていうのは想像できたでしょ?」

吹雪「ウチの司令官誰にでも優しいからねー、勘違いしちゃったのかな?」

吹雪「川内さんから寝取ろうとしたっていう事実、もう鎮守府に知れ渡ってるからね?皆はどう思ってるんだろうね」

吹雪「普通思わないよね。淫売に背中預けて敵と戦いたいだなんて」

吹雪「あ、ちなみに司令官の本命は川内さんでもなくて私だからね?」

吹雪「司令官の事好きなんだよね。でもさ、すべては無駄なんだ」

吹雪「どう?どう?卯月ちゃんが逆立ちしても勝てない相手が目の前にいるよ?」

吹雪「私ね、司令官と色んな事したよ。卯月ちゃんがしてた添い寝にできなかったキス。それ以上のことも」

吹雪「司令官ってああ見えて可愛くてね。いっぱい甘えてくるんだ」

吹雪「知ってる?司令官の脇腹に昔の古傷のあざがあるの。私知ってるよ?」

・・・・・・

提督「おいおいおいやべーぞ吹雪暴走してねぇか?」

大淀「見てください!卯月ちゃんの目から!」

明石「ハイライトが消えていってる……!」

川内「しかも石のように動かなくなってるよ!」

吹雪の方が精神ヤバい様な気が…アニメの罪は重かった


吹雪「恋にも、周りからの信頼も、アニメですらも私に劣る艦娘!」

吹雪「アッハハハハハハハ!滑稽だよね!見てて笑えて来ちゃうよ!」

・・・・・・

明石「ていうか提督、ホントに吹雪ちゃんとそういう関係に?」

提督「んなわけあるか!俺はまだ純潔を保ってるぞ!?」

大淀「それよりどうします?そろそろネタバラシしないとシャレにならなくなりますよ」

提督「ああ、行くぞ!看板持ったか!?」

明石「ここに!」【ドッキリ大成功!!】

提督「ようし、しゅつげ――」

川内「待って提督!アレ!」

提督「ん?んなっ!!?」


卯月の反応
多数決
1.力なく崩れ落ちる
2.発狂して艤装展開
3.助っ人登場

直下から+5まで


卯月「うわあああああぁああぁぁぁぁぁーーーーー!!」ガチャリ

吹雪「ふぅん、私に向けるの?そのしょぼい単装砲」

吹雪「そっちがその気なら……!」ジャキン

・・・・・・

提督「やばい!お前ら急げ!!」

川内「駆逐艦の血なんて流させない!」

大淀「ウフフフフフフ」ハァハァ

明石「ちょ、ちょっと待ってくださいよ~」【ドッキリ大成功!!】

提督「あのバカ共!陸にいる限り艤装展開禁止だってのに!」

・・・・・・

吹雪「94式高射装置、目の前なら高いも低いもないよね?」

卯月「アアアアアアアァァァァァァアアアアアァァァァーーーー!!!」


 ダァン!!


倒れたのは?
直下コンマ二桁

00~29 吹雪
30~59 卯月
60~99 ???
ゾロ目ボーナス有

コンマ判定結果 76 ???


 ダァン! ダァン!!


提督「マジで撃ちやがった!」

川内「2人とも!」


シュウウウウゥゥゥゥーーーーー

吹雪「……」

卯月「フゥッ!フゥッ!」

???「……バカ」

提督「ッ、あれは!」

明石「そんな!」


長月「そんな顔は似合わないぞ、卯月……」ダキッ

卯月「ぇ……な、がつき……?」


提督「長月……!間に合ったか!」

長月「ああ、まさか本当に司令官の言う通りだったとはな…」

卯月「え、し、れいかん……どうして?」

長月「さっき司令官が頼んできた時には驚いたが」

川内「それより、何で長月はダメージを受けていないの?私の目が確かなら、2人の砲撃の間に入ってモロに喰らったはずだけど」

提督「ああ、それはな、コイツさ」

卯月「ダメコン……?」

提督「明石特製、応急修理女神(瞬時)だ。言ったろ?血は見たくないと」

大淀「流石の戦術眼と予測ですね」

提督「伊達に提督やってないからな。あらゆる戦局を予想し、常にそれに対応する。それに対して妥協は無い」


提督「と、いうわけで……明石!」

明石「はい!」ババーン

【ドッキリ大成功!!】

提督一同「イエエエエェェェーーーーーイ!!」

卯月「…………へ?」ポカン

長月「?」

>提督「伊達に提督やってないからな。あらゆる戦局を予想し、常にそれに対応する。それに対して妥協は無い」

アニメ提督「そうなのかな?」


提督「これにてミッション・コンプリートだ!」

卯月「え?え?」


川内「いやあああーーーぁ楽しかった!ありがとうね卯月!」バシバシ

卯月「ヒッ、川内、さん……」

川内「ああ、そう怖がらなくて大丈夫!全部演技だよ!そもそも私結婚してないし!」

卯月「えっ!?」

大淀「卯月さんがただベッドに潜り込んで寝ていただけだということは皆知っていましたよ」

卯月「ええええっ!!?」

吹雪「ごめんね卯月ちゃん。酷い事言って(本当は半分くらい本音だけどね)」

卯月「ちょ、ちょっと待って欲しいっぴょん!」

提督「おう、何でも聞いてみそ」

卯月「川内さんがうーちゃんを目の敵にしてたのは!?」

川内「だから演技だって」

卯月「皆がうーちゃんをヒソヒソしてたのは!?」

吹雪「ただ『卯月ちゃんが提督に迫った』とだけ」

卯月「長月!」

長月「川内にまったく同じことを聞いたが」

提督「川内と結婚したなんて嘘をわざわざ皆に話すかよ!」

大淀「というか、この鎮守府でいちいちベッドに潜り込むことをずっと引きずる艦娘はいませんよ」

卯月「そ、それじゃあ……」

提督「おう!全部ドッキリだぜ!」

卯月「愛の告白も!?」

提督「ッ、お、おう……」

卯月「ガーン!だぴょん……」

提督「HAHAHAHAHAHA」


提督「というわけで、一件落着だな」

大淀「ですね」

卯月「うわああああぁああぁぁ全然一件落着じゃないぴょんーーー!!」ポカポカポカポカ

提督「はっはっは、卯月は可愛いなぁ」ポンポン

卯月「はううぅぅぅぅ……」


長月「ああ、ああ。頼む」ザザッ

提督「ん?なんだ長月。無線機なんて持って」

長月「ああ、今回の一件だがな。>>247型に応援を頼んだ」

提督「応援?」


提督「というわけで、一件落着だな」

大淀「ですね」

卯月「うわああああぁああぁぁ全然一件落着じゃないぴょんーーー!!」ポカポカポカポカ

提督「はっはっは、卯月は可愛いなぁ」ポンポン

卯月「はううぅぅぅぅ……」


長月「ああ、ああ。頼む」ザザッ

提督「ん?なんだ長月。無線機なんて持って」

長月「ああ、今回の一件だがな。>>247型に応援を頼んだ」

提督「応援?」

夕張型


長月「夕張型、というか夕張だ」

提督「はぁ?夕張に応援って、なんの意味があって――」


川内「ぎゃあああぁぁ!?」
吹雪「んああああっぁ!」
明石「うわぁっ!?」
大淀「キャッ!」

夕張「お待たせ~」リモコンポチー

提督「うおおおおぉぉなんだその触手みたいな機械は!」

夕張「私特製、スタンテンタクルよ。最近提督ったら明石ばかり構ってたからつい作っちゃった♪」

提督「なんだよ長月!何のつもりだ!?」

長月「司令官……」ジャキン

提督「え?」

長月「どんな理由があろうと、あんたは私の大切な姉妹を泣かせ、その心に深い傷を負わせた。その償いは払ってもらおう」ニコッ

提督「いや、だからドッキリだって」

長月「夕張」

夕張「オッケー!」

提督「うわああぁぁ巻き付いてくるなぁ!!」

夕張「それじゃあビリビリ、いくよー!」

提督一同「ぎにゃああああああぁぁぁぁ!!」


大淀レポート

『その後私達は長月さんと夕張さんのお仕置きを受けました。
 私達は共犯ということで3日間浜辺で磔の形で済みましたが……
 我らが提督は事態を知って怒った睦月型の皆さんに三日三晩ボコボコに。
 全治3ヶ月の重傷を負った提督は唯一折られなかった右手でサインと判子を押すマシーンとなったのでした。

 軽巡洋艦 大淀』


~浜辺~

大淀「クッ、最後の最期で詰めをミスりましたね……」磔

明石「何でこんな目にぃぃぃ……」磔

川内「あう、駆逐艦とイチャコラしたかった……」磔

吹雪「くそおおおおおおっぉぉぉおぉ!私は主人公なんだぞー!主人公にこんな仕打ちをしておいて!覚えてろー!監督に言って出番を永久に無くしてやる!ロケ弁の質も下げてやるからなあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」磔


【卯月編 END】


~1週間後~

提督「下衆部隊集合!!!!」カッ


大淀「ここに!」

明石「はい……」

吹雪「おかえりなさい司令官!」

川内「え、何でピンピンしてるの?右腕以外の全身の骨という骨を折られて全治3ヶ月のはずじゃあ……」

提督「実は睦月達の拷問が終わった後、俺はこっそりバケツを用意してたわけだよ」

川内「ば、バケツ!?艦娘以外使えないんじゃ……」

明石「ああーアレ、使ったんですか……」

提督「ああ。最近は軍事技術を民間にも転用できないかという話があってな。よって人間用のバケツの試作品がウチに届いてたんだよ」

吹雪「それでコレですか。すごいですね」

提督「ああ!後遺症といったら3日くらい食欲が無かったくらいだし大本営様様だよ!」


提督「と、いうわけでここに第2回作戦会議を開始する!」ババーン

吹雪「おおおおおおっぉぉぉおぉー!!」

大淀「興奮しますね」

川内「次はどんな駆逐艦にするの!?」

提督「おっと、ウチの鎮守府には駆逐艦しかいないわけじゃないんだぜ?」

提督「戦艦や空母、重巡軽巡潜水艦。ソイツらもウチの立派な艦娘(ターゲット)だ」

明石「(今、副音声が……)」

吹雪「とにかく!今回は誰を狙うんですか!?」

提督「それはだな…………>>258だよ!!」

五十鈴


提督「五十鈴だぁっ!!」

大淀「おおー」パチパチ

川内「おっ、五十鈴かぁ!」

明石「川内さん的にそれはアリ?」

川内「うん、ギリギリセーフかな!」

吹雪「きたああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!あの軽巡!何が『水雷戦隊の指揮はお任せ』だよ!改になって食われるためだけの存在がぁ!!」

提督「落ち着け!ウチのは喰わせずに改二にしたろうが!」

提督「(改二だとよりおっぱいが強調されるから好きなんだよな)」


大淀「五十鈴さんの提督への好感度は卯月さんよりは低いですね。慕われているとはいえ、それは司令としてでしょう」

提督「ああ、アイツいつも山本提督とか山口提督の話してるもんな…」

吹雪「ケッ、他人の威光にしか頼れない合成材料はこれだから…」

明石「(だんだん吹雪ちゃんの口の悪さが気にならなくなってきた)」

提督「よし、早速五十鈴をオトしにかかるぞ!大淀、奴の居場所は?」

大淀「五十鈴さんは………見つけました>>274にいますね」

提督の私室


大淀「提督の私室のようです」

提督「何でだよ!?俺がターゲットに決めた奴は皆俺の部屋に召喚されてるのか!?」

川内「ともかく行ってみようよ!」


~提督の私室前~

提督「まさか自分の部屋を覗くとはな……」

大淀「彼女がなんの目的も無く提督の部屋に行くとは思えませんね。何をしてるんでしょうか」


五十鈴は何をしていた?
安価>>281

コックリさん


提督「俺の机の上に紙を敷いて……何してんだ?」

大淀「わかりません……なにかブツブツ呟いていますね……ここは以前提督の部屋に仕掛けたカメラと盗聴器をこの小型モニターで……」

・・・・・・

~モニター~

五十鈴『こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられましたら1を。おいでになられない場合は、2を押してください』

提督「こっくりさんやってやがる!しかも俺の部屋で!」

明石「なんか電話アナウンスっぽくないですか?」

大淀「にしても、何故提督の部屋で…」

五十鈴『うふふ、こっくりさんは地縛霊的なのかもしれないから、こうして提督の部屋でやれば、万が一の被害は提督に及ぶでしょう』

提督「あ、あいつ…!」


明石「というか、何故1人でこっくりさん……」

吹雪「友達がいないんでしょ」

明石「いや、いるでしょ!」

五十鈴『わぁっ!ホントに来たわ!こっくりさん、こっくりさん、……(質問の内容>>290)」

提督の様子が最近おかしいが何を企んでいるのか


五十鈴『最近の提督は何かがおかしかった……きっと何か企んでるに違いないわ!』

大淀「するどいですね」

五十鈴『こっくりさん、こっくりさん、最近の提督は何を企んでいるのか教えてください』

10円玉 ズズズ

五十鈴『ど』

提督「やばい!誰だか知らねぇが野郎俺の計画をばらそうとしてるぞ!」

五十鈴『ん』

大淀「ど・ん……?どっきりじゃないんでしょうか」

五十鈴『ぱ』

五十鈴『ち』


五十鈴『ドンパチってことね!ありがとうございます。鳥居の位置までお戻りください』

提督「ドンパチだぁ!?」

大淀「確かに近々出撃する予定はありましたが……」

提督「ああー、そのために演習やら資材やらの計画を練ってたからな。それがこっくりさんには『企み』という形で暴露されたんだな」

明石・吹雪・川内「ま、真面目に業務してた……!!」

提督「お前らしばらくバケツ使ってやらんぞ」

・・・・・・

五十鈴『なーんだ、提督ったら出撃でもしようとしてたのかしら。心配して損したわ』

提督「ふぅ、なんとかなった」

五十鈴『…………でもせっかくこっくりさん呼べたんだし、もう1つくらい質問してみようかしら』

五十鈴『>>301

>>291


五十鈴『て、提督の好きな人でも聞こうかしら!』

一同「!!?」

提督「お、俺か!?」

大淀「随分乙女ちっくな」

吹雪「ツンデレってやつですか?いつもはキツく当たってるくせに」

明石「(ちょ、ちょっと気になる……)」

川内「(顔を赤くしてる五十鈴ハァハァ)」


五十鈴『ん?なんか色んな文字を行ったり来たりしてるわね……迷ってるのかしら?』

提督「……ハッ!そうだ!その手があった!!」

明石「どの手ですか?」

提督「まぁ見てろって!」

・・・・・・

五十鈴『あ、ようやく止まったわ。い』

五十鈴『磯波かしら?』

吹雪「えーあんな地味な子を?」


川内「いや、磯風とか!」

明石「ああー、いないから望んでるわけですね」

大淀「もしかしたら伊号の皆さんかもしれません」

提督「~~~~~~~」ブツブツ

五十鈴『す』

明石「え!?」

川内「もしや……!?」

五十鈴『ず…………って、ええっ!?』

提督「ヨッシャ!」


明石「提督、これってどういうことですか!?」

大淀「本当に五十鈴さんを?」

提督「ああ、『今』はな」

吹雪「今は?」

提督「そうだ。ここでこっくりさんが五十鈴だと答えれば五十鈴はどうなる?」

川内「そりゃあ……」

・・・・・・

五十鈴『そ、そんな…提督が、私をって……えええええぇぇぇっ!??」カァァ

提督「となるだろ」

吹雪「ま、まさか……」

提督「ああ。俺は今ずっと五十鈴の事を考え、焦がれた」

さっきの提督「(五十鈴のおっぱい五十鈴の脇五十鈴のツインテ五十鈴のおっぱい五十鈴の尻五十鈴のおっぱい最高最高最高最高)」


大淀「目的遂行の為に自らの心さえも操る。あなたはまさしく海軍提督として最高峰です!」

提督「はっはっは褒めるな褒めるな」

明石「(皮肉で言ってんじゃない?)」

・・・・・・

五十鈴『提督が、私の事……』ポー

???『ドウシタ……』

五十鈴『!?』

???『次ノ質問ハ、無イノカ……?』

五十鈴『あ、あなたは?』

???『私ハ、オ前達ガコックリサンと、呼ブモノ』

五十鈴『え、ええっ!?』

・・・・・・

提督「ん?なんだ、五十鈴の奴動かなくなったぞ?」

大淀「独り言も激しいですね」


こっくり『ソレデ、モウ質問ハ無ノカ……?』

五十鈴『……ハッ、こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください』

こっくり『ハイ……』

10円玉 ズズズ

五十鈴『(ちょ、ちょっとビックリしちゃったけど……それにしても提督が、私のことを……)』

こっくり『…………』

こっくり『意中ヲ知リ、浮カレル……ソレコソ……慢心ネ……』フゥッ

五十鈴『え?今何て……』

シーーーーン

五十鈴『ま、まぁいっか……』


提督「お、こっくりさんを終えたみたいだな」

大淀「それで、どうします?」

提督「どうするって?」

吹雪「そりゃあ突入して証拠を押さえましょうよ!」

明石「いえ、外堀から埋めていくのがいいわね」

川内「どうするの?提督」

提督「うーん、今行くか、ここは退いて明日から行動をするか……」

1.今行く
2.明日から

>>317


提督「よし、今日のところはこれまでにしとくか」

川内「えー」

提督「なんだ不服か?」

川内「いや、不服ってほどじゃないけどさ……」

提督「まぁよく考えてみろって。今五十鈴は俺の事を知ってしまった。つまり五十鈴はたった今から俺の事を目で追わざるを得なくなる!その姿は正に……」

川内「恋する乙女!」

提督「そういうことだ」

川内「なーんだ提督、可愛い五十鈴を見たいって言う私の要望を満たすなんてやるねぇ!」

提督「ああ。それじゃあ明日の10:00に執務室に集合だ!」

一同「はいっ!」


~次の日~

提督「よし皆集まったな」

川内「はいっ!」

提督「おっ、うずうずしてるなぁ。じゃあ今日は川内に頑張ってもらうか」

川内「それって?」

提督「お前には、五十鈴が俺に惚れるように誘導するキューピットの役を担ってもらう」

川内「ええー」

提督「嫌な顔しない!言ったろ!恋い焦がれる五十鈴を隣で見てたくないのか?」

川内「軽巡川内!任務を全うしたく思います!」ビシッ

明石「(単純だなぁ)」

吹雪「(コイツはロリレズ以外は夜戦『バカ』だからな。自分の損得も計算できないようじゃまだまだ)」

提督「よし、皆食堂に行くぞー!」


~食堂~

\ワイワイ ガヤガヤ/

大淀「あっ、こっちですー」フリフリ

提督「おーう席確保ご苦労さん」

大淀「いえいえ。五十鈴さんもこちらに気付き、こちらからも五十鈴さんを見ることのできる位置ですので、死角はありませんよ」

明石「(この人何でこんな有能なのにこんなことしてるの…)」

川内「じゃあ計画通り、私は五十鈴の所に行ってくるね」

提督「おう、無線イヤホンは繋いでおくから指示は任せろ」

川内「あいよー!」

吹雪「(今の内に明石さんのカレーにデスソース混ぜとこう)」


提督「よし、皆の分の飯もそろったことだし、食いながら川内達を見守ろうぜ」

大淀「そうですね」

明石「いただきまーす」

吹雪「いただきます」ニヤリ

・・・・・・

<グエエエエェェェェー! ガチャーン
<ワー!? アカシサンガ!
<ナンダナンダ!?

五十鈴「なんか随分騒がしいわね」

川内「やっ、たまには一緒に食べない?」

五十鈴「あら川内。珍しいわね。いいわよ」

川内「>>325も一緒か」

熊野


阿武隈「こんにちは!川内さん!」

川内「やぁ」

・・・・・・

提督「阿武隈か……」

吹雪「嫌いなんですか?」

提督「いや、思えば初めての建造で出て来てくれたのが阿武隈でな…ちょっと昔を思い出した」

吹雪「へー、アニメ出てないのに」

提督「うるせっ、それはちょっと残念だったよ」

大淀「戻りました」

提督「おうおかえり。明石はどうだった?」

大淀「ドックに放り込んでおきました」

吹雪「ドジですよねーカレー食べて気絶なんて」

少しおでかけ 1時間ほどしたら戻ります

1時間もかからなかった


川内「姉妹仲いいね~」

五十鈴「そんなことないわ、普通よ」

阿武隈「でもあたしは五十鈴ちゃん大好きだよ?」

五十鈴「こら、姉の事はさん付けで呼びなさいよ!」

阿武隈「ええ~」

・・・・・・

提督「微笑ましいねぇ」

大淀「まったくですね」

吹雪「け・れ・ど」

3人「それを壊すのが良い!!」


提督『川内、作戦開始だ。まずはこの食堂に俺がいることを知らせろ』

川内「了解」ニッ

・・・・・・

川内「あ、提督だ」

五十鈴「ッ」ピクッ

阿武隈「え、どこどこ!?」

川内「ほら、あっち」

阿武隈「あっ、本当だ!ねぇねぇ五十鈴ちゃん、食べ終わったら提督の所行ってお話しようよ!」

五十鈴「え、えっ!?」

川内「お、それいいね~」

五十鈴「川内まで?」

・・・・・・

提督「ほう……」

大淀「何が嬉しいんですか?」

提督「いやな、阿武隈が思わぬキューピットになってくれそうでな。それに初建造で出て来てくれた子だから愛着あってさ…そんなあいつが俺に懐いてるのが嬉しいんだ」

吹雪「キモッ」

提督「んだとコラァ!お前鎮守府海域で拾ってやった恩を忘れてんのかぁ!?」


大淀「そういえばここの古株は電さんでしたね」

吹雪「あのナリで古株って言われても~」

提督「関係ない話は後だ!川内達が帰ってくる前に食い終わるぞ」

・・・・・・

阿武隈「提督ー!」

提督「おお阿武隈!どうした?北上にでもいじめられたか?」

阿武隈「そんなんじゃありませんし!」」

川内「相変わらず仲いいねー」

提督「あはは、川内も一緒か。それに…、い、五十鈴もか」カァァ

五十鈴「ッ、そうよ。悪い?」

川内「ん?どうしたの提督。顔真っ赤だよ?」

提督「うっせ!」

五十鈴「(やっぱり提督、私の事……)」


大淀「すごいですね……五十鈴さんに惚れているという設定を体全体で表現しています」ヒソヒソ

吹雪「確かに目配りや仕草とか、恋した男子高校生ですね」ヒソヒソ

川内「私も演技に自信はあるけど、提督も凄いね」ヒソヒソ

大淀「流石です」ヒソヒソ


阿武隈「ところで提督、あたしの名前漢字で書けますかー?」

提督「出たな、恒例……サラサラ…………ほれ」

阿武隈「わーい!ありがとうございます!」

提督「ところで2人は、今日は何か用事あるか?」

阿武隈「用事?特に無いですけどーねぇ?」

五十鈴「そうね」

提督「よかった!じゃあ一緒にどっか出かけないか?その、五十鈴も」チラッ

阿武隈「あたし的にはオーケーです!」

五十鈴「ッ、いいわよ!(顔を赤らめながらこっちの出方を伺う提督……ちょっとアリね)」

提督「いよっしゃぁ!」

五十鈴「そんなに喜ぶこと!?(ちょ、ちょっと可愛い)」

阿武隈「むぅ!提督ったら五十鈴ちゃんの方が喜んでないですかー?」

提督「そんなことないって!阿武隈とも久しぶりのお出かけだし楽しみだぞー」

阿武隈「えへへ。それでどこへ行くか決まってるんですか?」

提督「ああ。>>345に行こうと思う」

※おでかけなので鎮守府の外にしましょう
 具体的な地名は無しにしましょう
 (例○公園、デパート等 ×ディ○ニーランド、東京等)

動物園


提督「動物園なんてどうだ!」

阿武隈「え!いいんですか?やったー!」

五十鈴「動物園……」

提督「え、嫌だったか?」シュン

五十鈴「べ、別に嫌じゃないわ!ただ始めていくからどんなかなぁって思っただけよ!」アセアセ

提督「そうか!ならよかった!じゃあ30分後に正門前で集合な!」

川内「ねえねえ提督、私も行っちゃダメ?」

吹雪「私も行きたいです!」

提督「おういいぞ。皆で行こうじゃないか!」

・・・・・・

~執務室~

提督「というわけで俺達は動物園に行く。やることは分かっているな?」

大淀「勿論です。ここで五十鈴さんに惚れてもらうんですね」

提督「ああ。短期決戦だが、俺にはその余地が十分にあると判断した」

川内「確かに、五十鈴ってばまるで自分が恋してるみたいだったよ」

提督「あれだけ好き好きアピールしたんだ。自分の事を好いてくれる奴を好きになっちゃうのが人間ってもんだ」

明石「艦娘ですけどね」

提督「おおー明石!戻ったか!」

明石「はい……まだ舌の感覚がおかしいですけど、なんとか」

吹雪「ご愁傷様」ケタケタ

明石「お前いつか報いを受けろ!!」

提督「川内と吹雪は同行して、俺と五十鈴をいいムードにさせること。要は阿武隈と一緒に好きに回ってくれ」

提督「大淀と明石はバックアップだ。俺達をモニターして的確な助言をくれ」

一同「了解!」

提督「さぁ、五十鈴……待っていろ。必ずお前をモノにしてやる!」


~正門前~

提督「おーう、おまたせー」

川内「やっほー」

阿武隈「さっそく行きましょう!」

五十鈴「そうね!」ウキウキ

吹雪「動物園はここからバスで30分ですね」

提督「ああ。ちなみに、交通費入園料飲食代全部俺持ちだから好きなだけ遊んでくれ!」

阿武隈「本当ですか!?わーい!」

吹雪「…………」ピポパポ

提督「ん?どこに電話してるんだ」

吹雪「だって交通費司令官持ちですよね?ハイヤー呼んでるんです」

提督「何言ってんだオメェ!バス代って意味だ!!」

吹雪「ちぇ、ガッカリ」


~動物園~

吹雪「着きましたねー!」

五十鈴「わぁ…おっきぃ」ワクワク

川内「たまにはこういう所もいいねー」

阿武隈「そういえば川内さん、今お昼ですけど大丈夫ですか?」

川内「うん、最近夜戦並に生きがいのような趣味を見つけてね!」

阿武隈「そうなんですか!」

提督「(まぁ間違っちゃいねぇな)」


提督「それじゃあ入園パスも買ったことだし、早速突入だー!」

一同「イエーイ!」

・・・・・・

阿武隈「うわぁ!すごーい!ライオンだぁぁ!」

吹雪「あっ、ペンギンコーナー!」

川内「ほう、エリマキトカゲかぁ」

五十鈴「すごいわね、ここ…どんな動物でもいるんじゃないかしら」キョロキョロ

提督「ここって結構大きい動物園だからな。何回かテレビも来てたらしいし


大淀『ザザッ…皆さん、聞こえますか?』

吹雪「大丈夫です」

川内「オーケー」

提督「感度良好。どうした?」

大淀『調査の結果、五十鈴さんの好きな動物が分かったので報告します』

提督「なるほどな、2人とも、阿武隈剥がすの頼むぞ」

川内・吹雪「了解」

大淀『それで、五十鈴さんの好きな動物は――>>355です』

カピバラ


大淀『カピバラです』

提督「ほー随分乙女じゃないか。こっくりさんといい普通の女子校生みたいだ」

川内『それにしても、何でそれがわかったの?』

大淀『明石さんが彼女の部屋を物色していたところ、布団カバーがカピバラのキャラクターだったんです』

提督「可愛いなぁ」

川内「じゃあ私達は、阿武隈と一緒に適当に回ってるね」

・・・・・・

川内「あっ、阿武隈!向こうにパンダいるよ!」

阿武隈「ええっ!?どこ、どこですー!」

吹雪「こっちです!行きましょう!」ダッ

五十鈴「ああっ、ちょっとあんた達!」

提督「あーあ、行っちゃった。ったくあいつらもまだまだ子供というか」

五十鈴「まったくね……ッ!」ハッ

提督「どうした?」

五十鈴「(い、今私、提督と2人きりじゃないのよー!)」

五十鈴「(いけないわ!平常心平常心…ってだめだわ。1度気にしたら止まらないぃぃぃ!)」

提督「おい五十鈴?」

五十鈴「なに!?」

提督「うおっ、ビックリさせるなよ。それよりあっちにカピバラいるぞ!一緒に見に行こうぜ!」

五十鈴「なんですって、カピバラ!?」キラキラ

提督「(わかりやすっ)」

提督「よし、じゃあ早速」ギュ

五十鈴「ひゃいいぃ!?」

提督「え、なんだよ」

五十鈴「手、手ぇつないで…」

提督「え?……あっ、ご、ごめん……!」

五十鈴「べ、別にいいのよ……行きましょ!」ギュ


~カピバラコーナー~

五十鈴「はぁぁぁカピバラさん……」ウットリ

提督「(見るからに喜んでいる。本来の目的を除いても、この五十鈴を見れただけで今日は満足だ)」

提督「おっ、あっちでカピバラのおさわりができるらしいな」

五十鈴「本当!?いくいく!」タッタッタ


大淀『順調に好感度を上げていってますね』

提督「当たり前だ。俺を誰だと思っている」

大淀『しかしこれでは告白するキッカケというものが無いのでは?』

提督「そのためにアイツを雇ったんだろう」

大淀『今日の最終兵器ですか……いつ投入するんですか?』

提督「帰る途中でな……その頃には五十鈴の好感度も良い所までいってるだろう」

大淀『では、いつでも出られるよう彼女を待機させておきますね」

提督「ああ、頼んだぞ」


~帰り道~

吹雪「今日は楽しかったですねぇ」

川内「夜も近づいてきたし、私は今もワクワクしてるよ!」

阿武隈「でも吹雪ちゃんと川内さん色々な所回すんだから疲れちゃいました~!」

五十鈴「阿武隈も楽しめたようね」

阿武隈「うん!五十鈴ちゃんは?途中から別れちゃったけど」

五十鈴「ッ、私も、とっても楽しかったわよ!」カァァ

・・・・・・

<チンジュフマエ~チンジュフマエ~

提督「よし、降りるぞ」

阿武隈「はーい」

五十鈴「あっ、ちょっと私コンビニ寄るわね!」

提督「おいおいウチはもうそこだぞ?」

五十鈴「私達の部屋ティッシュ切らしちゃってて、明日の支給まで待てないから買いに行くのよ」

提督「あ、それなら俺もついていくよ。夜道を1人じゃ何かと物騒だろ」

五十鈴「もう、別にいいのに……でもありがと。行きましょう」

提督「じゃあお前達は先に部屋に戻ってていいぞ。今日はお疲れ!」

吹雪・川内・阿武隈「お疲れ様でしたー!」

・・・・・・

阿武隈「そうそう!お昼ご飯から帰って来たら急にティッシュ切らしちゃってたんです!」

川内「へぇー(まさかね……)」

大淀『勿論、提督に死角はありません』

提督『明石に命じて長良型の部屋からティッシュというティッシュ全てを盗ませていたんだよ』

提督『日用品の不足があった場合、それは申請して翌日の朝に部屋に届く。だが朝まで待てない時は外に買いに行くしかない』

提督『ましてや長良型で今日外に出るのはあの2人だけだったからな。つまり五十鈴は俺の策でコンビニに誘導させられたんだよ!』

大淀『流石、提督の戦術眼に一片の狂いもないです』

明石『私はこの人が神か悪魔に見えてきましたよ……』


~コンビニ前~

ウイーン アリガゴザイッシター

五十鈴「ありがとうね。買うの待ってもらっちゃって」

提督「いいってことよ。…………あ、俺もちょっと飲み物買いたいから待っててもらっていいか?すぐ戻る!」

ウイーン ラッシャイマセェー

五十鈴「……ふぅ」

五十鈴「今日は楽しかったなぁ……ウフフ」

・・・・・・

~コンビニ内~

提督「よし、大淀。アイツを投入しろ」

大淀『はい。わかりました。すぐに向かわせます」

・・・・・・

五十鈴「提督、すぐ戻るって言った割には意外とかかってるわね。トイレかしら?」

ザッザッザ ドンッ

五十鈴「いったぁ!何すんのよ!」

???「あぁ?お前こそ邪魔だ。どけ失せろ」シッシッ

五十鈴「なんですってぇ……!」ギリギリ

・・・・・・

提督「どうだ大淀、接触したか?」

大淀『はい。今口論の真っ最中です』

提督「よーし、出ていくか」


ウイーン アランドロンッシター

提督「いやーすまんすまん、遅くなった――って」

五十鈴「だいたいそっちからぶつかって来てなによ!」

???「うるさい、お前が絶妙に邪魔な場所にいるからどかそうとしたまでだ。文句あるのか?」

提督「おいおい何してんだよ五十鈴!」

五十鈴「コイツがいきなりぶつかってきた上に邪魔だとかぬかすのよ!」

???「俺の道を邪魔する者は許さん!」

提督「大体お前誰だ!?」

???「俺か?フッフッフ……」

フリョウ「俺は不良……どうだ、怖いか?」


~執務室~

川内「うっわぁーベッタベタ」

吹雪「王道中の王道ですね。不良に絡まれる気の強い彼女」

大淀「提督の指示により私の人脈で雇ったフリョウカッコカリさんです」

吹雪「その割には眼帯して木刀とか全く怖くないですけどね!中坊かよ」ケラケラ


五十鈴「不良が自分で不良を名乗るとはねぇ……」

五十鈴「(ていうか、コイツどっかで見たことあるような…)」

フリョウ「おいおいそう怖がらなくてもいいぜ。俺が怖いってのは周知の事実だからよ」フッ

提督「おい」

フリョウ「あ?」

提督「謝れよ」

フリョウ「フッ、ソイツはできねぇ相談って奴だ――」

提督「俺の五十鈴に謝れ!!」

五十鈴「えっ……」キュン

フリョウ「なんだ兄ちゃん、彼女の前でかっこつけたいのか?」

フリョウ「じゃあまずはそのデカイ口を開けなくしてやるよ!」ブォン

提督「ぐあっ!」

フリョウ「ふっ、どうだ俺の木刀の味は……土産水準軽く超えてるぜ?」

提督「クッ、強い……!」


~数分後~

フリョウ「オラオラ!」ヒュンヒュン

提督「ぶっ、ぐはっ」

フリョウ「怖くて声もでねぇかぁ!」ドカバキ

提督「うぐっ、ぐぇっ」

フリョウ「白樺の臭いが最高だなおい!」ヒュン

提督「がっ、ぐうううぅぅぅ……」バタリ

五十鈴「ちょっとあんた!」

フリョウ「お、なんだやろうってか?」

提督「五十鈴!手を出すな!」

五十鈴「ッ!(わかってるわよ!『艦娘は一般人に手を出してはならない』出したら大スキャンダルで提督に迷惑がかかる……)」

五十鈴「でも!」

フリョウ「へっ、女に守られるたぁ兄ちゃん男として恥ずかしくないのか?」

提督「ぐぬぬ……!」

フリョウ「まぁいいや。俺の気は済んだ。後は邪魔者同士傷のなめ合いでもしてろよ。じゃあな」ヒラヒラ



五十鈴「提督!」

提督「うぅ……」

五十鈴「大丈夫!?」

提督「あぁ、なんとかな……」

提督「(フリョウカッコカリの攻撃はそんなに痛くなく、絶妙な加減をしてくれていた)」

提督「かっこわるいところ、見せちゃったな……はは」

五十鈴「ううん、もういいの!」ウルウル

提督「……帰ろうか」

五十鈴「大丈夫?手貸すわよ?」

提督「こんくらい大丈夫だよっと」


~帰り道~

五十鈴「とんだ災難だったわね……でもアイツの言う通り、私が本当に邪魔な場所に立ってたのかも…」

提督「なぁに因縁付けにマジになるなよ」

五十鈴「せっかく今日は楽しい一日だったのに!」

五十鈴「(でも、『俺の五十鈴』かぁ)」

五十鈴「……えへへ」

提督「ん?なんだよ」

五十鈴「べっつにー」

提督「……五十鈴」

五十鈴「なに?」

提督「ちょっと寄り道していこう」


・・・・・・

川内「おっ、夜戦かな?」

吹雪「ヘッ、2人でしっぽりナニするんだか」

明石「でも、見てるこっちもドキドキですねぇ」

大淀「案外五十鈴さんはこういった王道に弱いタイプでしたね。さぁいよいよ恋愛映画はクライマックスです」

吹雪「『恋愛』映画は、ね」ニタァ

・・・・・・

~浜辺~

提督「艦娘は海に近い存在だ。だから、大事な話をするときも海の近くでしてやりたいと思った」

五十鈴「どういう意味?」

提督「五十鈴、率直に言おう」

提督「お前が好きだ」

五十鈴「ッ!!」カアアァァァァ


大淀「場所、好感度、ムード。全てにおいて完璧です」

明石「あんなこと言われてみたいですねー」キャー

吹雪「反吐が出るくらい甘いですね」

・・・・・・

提督「どうか俺と、付き合ってほしい……」

五十鈴「あ、あわわわわ」プシュー

提督「頼む!」オジギ

五十鈴「えっ、ええぇーーっと……」

五十鈴「(何してるの五十鈴!答えるのよ!提督は私の事を好きで、勇気を出して告白してくれた!それにまっすぐ答えるの!)」

五十鈴「…………」

五十鈴「わ、わかり…………ました」


提督「ッ、本当か!?」

五十鈴「ええ……」

提督「ッ、ッ、ッ、や……やったああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」

五十鈴「きゃっ」

提督「やったー!やったぞーーーー!!」ダダダダ

五十鈴「は、浜辺を走ってる……もう、バカなんだから。フフッ」


提督「五十鈴に告白OKしてもらえたああぁぁぁぁぁ」
提督「(これで五十鈴を陥れられるううぅぅ!!!)」


五十鈴「でも、いつもの私だったら、断っちゃってたかも……」

五十鈴「こっくりさんのお蔭なのかな……なんちゃって」


~再び帰り道~

提督「今俺は人生で最も幸せだ!」

五十鈴「あら、そうはさせないわよ」

提督「え?」

五十鈴「あの、ね……付き合うってことは、結婚してくれるってことよね?」

提督「ケッコン?ああ、お前もLv99だしな。明日にでも書類を提出して――」

五十鈴「違うわよ!」バシッ

提督「あいたっ!」

五十鈴「もう…鈍感なんだから、バカ」

提督「いっつつ…どういうことだよ……」

五十鈴「別に。…………その日が来たら教えてあげるわ」

五十鈴「(私があなたのお嫁さんに相応しくなる、その日が来たら……逃がさないんだからっ!)」

・・・・・・

吹雪「アッハハハハ!その日なんて来ませんよ!」


~鎮守府廊下~

提督「じゃあまた明日な!五十鈴!」ルンルン

五十鈴「ええ。じゃあ、また明日ね」ニコニコ

バタン

・・・・・・

~執務室~

提督「帰還した」

大淀「おかえりなさいませ」

吹雪「見てましたよ提督~!今日び使い古されて手垢の付きまくった手法をよくもまぁポンポンポンポン!」

明石「まるで映画やドラマでしたね!とても綺麗な純愛でした!」

川内「でも、その純愛映画は幕を下ろし、同時上映の奴が始まるんでしょ?」


提督「ああ……作戦は明日決行だ。今は、明日からやる作戦を決める!」

吹雪「FOOOO!よっ、待ってましたー!」

川内「今は夜!私も良い案が浮かびそうだよ!!」

提督「待たせたな……今までは激甘を見せてしまったが、SHOW TIMEだ!!準備はいいな!!」

一同「はっ!!」ビシッ


提督「(なんかちょくちょく皆が俺を呼ぶ時の呼び方が変な時もあるが……まぁ間違いは誰にでもある。自己補完しよう)」

吹雪「それで司令官、どうやって五十鈴の野郎の心を完膚なきまでにペーストするんですか?」

提督「そうだな、潰し方は千差万別。色々あるだろうが……迷うな」

川内「はいっ!」

提督「おお川内、今日は絶好調だな!」

川内「へへっ、夜だからね。相乗効果ってやつ?」

提督「それで、五十鈴を絶望の淵へと叩き落とすお前のとっても下衆な案は何だ!?」

川内「>>381

フミィ台


川内「フミィ台!!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹雪「なるほど!」

大淀「素晴らしいですね」

提督「??すまん、踏み台ってなんだ?」

一同「え!???」

提督「す、すまん!それって安価下とかkskって意味でいいのか!?教えてくれ!」


大淀「まったく……あなたは完璧なのかバカなのかわからないですね」

吹雪「踏み台は加速って意味ですよゴミ司令官」

提督「ぐぬぬ……すまん、勉強になった」


提督「さぁ気を取り直して!」

川内「五十鈴はさ、昨日こっくりさんで遊んでたでしょ?」

提督「そうだな」

川内「じゃあそのこっくりさんに、提督が殺されちゃえばいいんだよ!」


提督「えええぇぇぇ!俺死ぬの!?」

川内「あ、いや、別に本当に殺されるわけじゃなくて、殺されるフリだよ。フリ」

吹雪「まぁ私は司令官が呪いで逝っても気にしないですけど」

提督「お前ホントいい死に方しないぞ!」

大淀「ですが、妙手ですね。五十鈴さんの顔を歪ませるにはこの上無いかと」

明石「川内……あなたはまともな人だと思っていたのに…」

提督「相手が五十鈴さ。そうなったときの川内の奴の欲望は底なしなんだろう」

吹雪「ようし!そうと決まった上で早く悪夢を見せに行きましょう!」

提督「待て!」

吹雪「なんですか司令官!蹴られたいんですか?」

提督「時間を見ろ。現在時刻……」

吹雪「午前……4時」

提督「こんな時間に五十鈴が起きてると思うか?」

大淀「むしろ起きてる我々が以上ですね。川内さんを除いて」

川内「あっはっは、照れるよぉ」

提督「というわけだ。作戦決行は明日にするぞ。今日は大人しく寝ておけ」

吹雪「はぁい……」チッ


 作戦の結構は明日ですので、今日はここまでです
 再開は明日の昼前後かな?


~翌日~

提督「さて、こっくりさんに憑りつかれ呪い殺されるフリをするわけだが……」

提督「これは五十鈴との真剣勝負だ。下手な小細工は許されない!」

明石「(少なくとも向こうは思ってないですよ…)」

提督「ここはひとつ、本物のこっくりさんの協力を得たいと思う」

明石「えええぇっ!?本当ですか!?」

大淀「流石です提督」

吹雪「本物の霊すら利用しようとするなんて流石、外道の極みですね!」

提督「はっはっは、お前にだけは言われたくないぞ」


提督「っつーわけでだ、こっくりさんを呼び寄せるために、俺達でこっくりさんをやるぞ」

川内「おおーちょっと楽しみだね!」

明石「私もちょっと興味があります」

吹雪「フーーーッ!フーーーッ!」興奮で鼻息が荒い

大淀「どうやらここに霊を怖れるという概念の持ち主はいないようですね」

・・・・・・

吹雪「今さらですけどこっくりさんって存在するんですか?」

提督「ああ。それについては信じていい」

大淀「この録画した先日の五十鈴さんの動画。ここを見てください」

明石「ん?ああ、最後に五十鈴が1点を見つめたり独り言が激しくなった時ですね」

提督「これはきっと、俺達に見えなかっただけで当事者の五十鈴には見えたということだ!」

吹雪「へぇー。どうでもいいですけど」

提督「お前が質問したんだろうが!」

川内「で、いつどこでやるの?」

提督「そりゃあ今からさ。で、場所は……>>396でやろうと思う」

提督の私室


提督「俺の部屋でやろうと思う」

明石「ええっ!?いいんですか!?」

提督「え、何が?」

明石「いやー、五十鈴だって地縛霊かもって言ってましたし…提督のことだから他の娘の部屋でするのかと」

提督「おいおい。俺がそんなことするはずないだろ」

吹雪「えー意外」

提督「憑りつかれるとか呪いとかシャレにならなさそうだからな。俺はいいがウチの艦娘はそういうのには巻き込みたくない」

提督「(他の事ならむしろ巻き込むんだがな)」

提督「それに1度五十鈴が成功した場所だ。確率高いだろ」

明石「じゃあもし提督が本当に呪われちゃったら…!?」

提督「それは所謂、コラテラルダメージというものに過ぎない」

吹雪「?」

川内「なにそれ」

大淀「軍事目的の為の致し方ない犠牲ということです……御身を犠牲にしてでも目的を成そうとするなんて……なんて逸材なんですかあなたは!」


~提督の自室~

提督「確か、五十鈴はここにある俺の机の上でやってたな」

大淀「はい。これ、紙と10円玉です」

提督「よし……じゃあ皆、10円玉に指を」スッ

一同「…」スッ

明石「き、緊張してきましたね」ドキドキ

大淀「10円玉に指を触れていないと声も形も見えないでしょう」

提督「行くぞ。台詞は俺が言う」

提督「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられましたら1を。おいでになられないようでしたら2を押してください」

明石「なんでまた電話アナウンス風…」

大淀「五十鈴さんの状況をなるべく再現しようとのことでしょう」

10円玉 ズズズ

一同「!?」

川内「う、動いた!」

吹雪「誰か動かしました?」

明石「い、いえ…」

提督「よし、質問するぞ!項目はこっくりさん関連だ」

提督「こっくりさん、こっくりさん、>>402

お前の正体は何者だ!


提督「こっくりさん、こっくりさん、…………あなたの正体は一体なんですか?」

川内「突っ込みますねー」

10円玉 ズズズ

「こ」

「ま」

「る」

吹雪「小丸?そんな艦娘ウチにいましたっけ」

大淀「いませんね。恐らく、困るということでは?」

提督「みたいだな。ということは、正体は知られたくないということだ。霊なら霊って素直に言うもんな」

???「ッ!」ギクッ


提督「よーし、じゃあもっとパーソナルな質問しちゃうぞ!」

提督「そうだなー好きな物でも聞いてみるか」

明石「だんだんお見合いみたいになってきましたね……」


提督「こっくりさん、こっくりさん、あなたの好きな物を教えてください」

10円玉 ズズズ

吹雪「意外と素直ですね」

「ぜ」

「ろ」

大淀「ぜろ……?数字でしょうか」

吹雪「中二かよ……まるでどっかの眼帯刀みたい」

提督「うーんまだ知りたいな……こっくりさん、こっくりさん、あなたの好きな物をもっと教えてください」

10円玉 ズズズ

「れ」

「っ」

「ぷ」

「う」


川内「れつぷう?」

大淀「これは……れっぷう、烈風では?」

提督「烈風だぁ?戦闘機じゃねぇか」

明石「じゃあさっきのゼロって……ゼロ戦?」

提督「かねぇ」

10円玉 ズズズ

明石「うわっ、質問してないのに動いた!」

「お」

「い」

「て」

「け」


提督「あ?んだとこの野郎、幽霊のくせに物ねだるたぁいい度胸じゃねぇか」ピキピキ

明石「て、提督!落ち着いて落ち着いて!」

提督「チッ、しゃーねーな……他の質問に変えるか」

提督「こっくりさん、こっくりさん、あなたの名前を教えてください」

10円玉 ズズズ

「ほ」

「っ」

「ぽ」

???「コラッ!」ペシン
???「アッ……!」アセアセ

「り」

川内「ほっぽり……じゃあこっくりさんじゃなくて、ほっぽりさん?」

提督「みたいだな」


提督「…………」

明石「なに黙ってるんですか?提督」

提督「まぁ待ってろって」

大淀「五十鈴さんはしばらく質問せずに無言でいたからこそ、あのようにこっくりさんと対峙できたのかもしれません」

明石「ああー!だから提督もしばらく黙ってるつもりなんですね!」

10円玉 ズズズ

「お」

「い」

「て」

「け」

吹雪「この期に及んでかよ乞食野郎」

川内「ねぇ、もしかしてなんだけどさ。ゼロと烈風置いたら姿見せてくれるんじゃないの?」

提督「おっ、その手があったか!」

大淀「はい、ゼロと烈風です」


提督「相変わらず準備がいいな…」

大淀「これでも私大淀ですから」

明石「(大淀がブランド化してる……)」

提督「おら、ゼロと烈風だ。ほっぽりさん、ほっぽりさん、どうか俺達の前に姿を現してください」

???「ゼロ!レップウ!モッテク!」
???「コラ!駄目!基本的ニ私達ハ…ッテホッポ!」

ボフン!

川内「な、なんだ!?」


???「ウゥ…規則ガ……オ尻打ッタ」サスサス

???「ゼロ!レップウ!寄コセ!」ピョンピョン

提督「な、なんだぁ!?いきなり煙と共に現れたぞ!」

大淀「ッ、待ってください!この2人!」

明石「まさか、そんな!」

川内「こいつら……深海凄艦じゃねぇか!」

吹雪「ヒャッハー!!」ジャキン

???「マ、待ッテ!撃タナイデ!」

吹雪「敵に耳貸すこと無いっすよぉ!」ウズウズ


提督「(す、すっげぇおっぱい……!)」ドキドキ

大淀「気を付けてください提督、港湾棲姫と北方棲姫です!」ジャキッ

川内「まだ夜じゃないのに……!」ジャキッ

明石「まさか、ここに直接来るなんて」ジャキッ

港湾「マ、待ッテッテバ!」フリフリ

提督「(手を振るのに連動して……!なんておっぱいだ!)」ムラムラ

北方「ゼロ!レップウ!手ニ入レタ!」ワーイ

港湾「ウゥ……」

提督「まぁ待ってやれよお前ら」

川内「提督!?」

大淀「しかし、相手は深海棲艦ですよ!?」

吹雪「こいつらの体に穴増やしてやりましょうよ!!」


提督「よく考えてみろよ、彼女らは俺達に対しての攻撃の意志は無いようだ」

明石「えっ?」

川内「確かにこいつら艤装は展開してないようだけど…」

吹雪「敵を倒すのは楽しいですよねぇ例えば、中破した空母とか、丸腰の姫とか」ニヤ

港湾「ヒイイィィ!」


提督「落ち着け吹雪!お前いつからそうなった!?」

吹雪「いやぁこの前ヲ級の左目に風穴開けてやった辺りから敵を倒すの楽しくて楽しくて!」

提督「落ち着け!とりあえず2人の言い分も聞いてやろうじゃないか」

港湾「アナタ、イイ人…!」パァァ

北方「ゼロ、クレタ!イイヤツ!」


大淀「ふむ、まぁ聞くだけなら……」

明石「大淀!?」

大淀「どうやら危害を加えてくる気配もないですからね」

川内「まぁ、大淀が言うなら…」

吹雪「チッ」

・・・・・・

提督「で、何で深海棲艦である君らがこんな、こっくりさんごっこを?」

北方「ゴッコジャナイ!」プンスカ

港湾「実ハ…私達、オ金ニ少シ困ッテテ…」

港湾「短期ノアルバイト募集ニ応募シタラ、コノ、コックリサンニ採用サレテ」

提督「あ、アルバイトぉ!?」



 しばらく空けます
 続きは11時くらいからかな


港湾「深海暮ラシニモ、先立ツモノハ必要。戦ッテナイ間ハ、皆コウシテ、働イテル」

北方「オ姉チャン、手伝ウ!」

明石「あーこれって……」

大淀「職場に子供連れてきちゃった的なやつですね」

提督「正確には姉妹的な関係だろうけどな」

港湾「私達アルバイトハ、規則デコックリサンヲシテル人ニ接触シテハナラナイ……モシオーナーニバレタラ、クビ……」

大淀「随分シビアなんですね」

吹雪「へぇ~どうしよっかな~」ニヤニヤ

港湾「オ願イシマス…時給850円。食ベテイクノガヤットナンデス」ウルウル

明石「何で私達、深海棲艦の身の上話なんて聞いてるんでしょうね……」


吹雪「ところで深海棲艦さん、私っていくら稼いでるように見えます?」

港湾「エ?」

吹雪「私ってアニメで主人公で、それに初期艦候補ですからねー。こんくらい貰ってるんですよ」通帳ピラッ

港湾・北方「!?」

提督「何でアイツは通帳を持ち歩いてるんだ……」

明石「いつでも自慢できるようにじゃないですか?」

北方「ズルイ!オ金!オイテケ!」プンスカ

港湾「コラホッポ!」

吹雪「あーっはっはっは!いやぁ愉快ですねぇ!!いっそオーナーさんとやらに通報しますか?」

吹雪「いい機会です、私達の敵2匹を兵糧攻めにできるチャンスですよ!司令官!」

提督「…………」

吹雪「司令官?」

大淀「提督がこうしているということは、何かを考えているのでしょう」

大淀「それが提督がいつも私達を勝利に導いてくれるときの癖ですからね」

再びまた1時間くらい空けます
吹雪クズいなぁ


提督「そうだ!!」

一同「!?」

提督「あなた達が規則とやらを破った事はオーナーさんには報告しない。だけど、その代わり俺達に協力してもらおう!」

港湾「協、力……?」

提督「ああ。ここにいる俺達はある1つの目的の為に集いし同志だ。その目的を達成させるためには、あなた達2人の協力が必要不可欠!」

川内「まさか提督、深海棲艦を味方に!?」

明石「ええええぇぇーーー!?聞いたことないですよ!敵と協力だなんて!」

提督「うるさいぞ!目的の為なら手段は選ばん!」

明石「ま、まずいよ大淀…提督が遊びとは言え深海棲艦とコンタクトをとってるなんてどこかに知られたら……」

大淀「目的遂行の為に宿敵すら利用する……!あなたはどこまで提督としての才能を見せれば気が済むんですかぁ!」キラキラ

明石「あ、駄目だこれ」


大淀「わかりました提督!この大淀、一命にかけて事実の隠蔽、情報操作を一手に担いましょう!」

提督「おお!賛同してくれるか同志よ!」

提督「というわけだ、さぁ、頼む!あなた達しかいないんだ!」

港湾「デ、デモ……」

提督「協力してくれたら謝礼としてこれくらいの額は用意できるが」ピラッ

港湾「分カリマシタ。協力シマショウ」

北方「ホッポモ!スル!」

提督「こりゃあかつてないほどの味方が出来ちまったぞー!」ハッハッハ

明石「川内!吹雪ちゃん!2人はそれでいいの!?」

川内「いや、内心すごく困惑してるけど提督の言ってることだし……」

吹雪「これで私達が更に楽しめるのならぶっちゃけ構わないです」

明石「駄目だああぁぁぁ!」


提督「フッフッフ、見える!見えるぞ!!五十鈴が俺の策にまんまと嵌り泣きわめく姿がぁ!!」

港湾「ジャア、私達ハコレデ……」フゥッ

港湾「ホラ、行クワヨホッポ」

北方「ウン!カエレ!」

港湾「帰レ、ジャナクテ帰ル。デショ」

北方「カエレ!!」

吹雪「」ピキッ

吹雪「テメェが帰れ!!!!」

ダァン!!

北方「…………?」miss

吹雪「んなっ…!?」

提督「(ああ…火力)」

明石「(所詮駆逐艦)」


~執務室~

提督「かくして俺達はこっくりさんの協力を得ることができた。さて問題は俺がどう呪い殺されるかだが……何かいい案は無いか?」

吹雪「はい!」

提督「はい、吹雪」

吹雪「ただこっくりさんが司令官を呪うだけじゃ面白くないから……いっそ五十鈴さんのせいとかどうですか!」

提督「ほう、その腹案。俺の気を満たしそうじゃないか」

吹雪「例えば、五十鈴んのせいで司令官がこっくりさんに呪われることになるとか、こっくりさんに呪われたフリをした司令官が「こっくりさんが俺の部屋に~」とか言っておけば、ヤバさ倍増ですよ!!」

提督「なるほどな、責任感の強い五十鈴なら自分のせいで俺が死んだとするわけか」

提督「おもしろい!大まかな方針はそれで決めようじゃないか!!」


提督「次は仕込みだが……五十鈴にはどうやって俺がこっくりさんに憑りつかれた設定情報をリークしようか」

大淀「そこは普通に噂でいいのでは?」

提督「俺の部屋に幽霊が出るって?」

大淀「はい。『その霊は自分の事をこっくりさんと名乗っている』などと付け加えれば五十鈴さんも自分が呼び寄せてしまったものだと気付くでしょう」

提督「なるほどな。じゃあそれを採用しよう」


大淀「では、次に提督がどう死ぬかですが…」

提督「ああ、それには俺にちょっとした考えがあるんだ」

大淀「考え、ですか?」

提督「そうだ。とびっきりのがな」ニヤッ

・・・・・・

提督「さて、煮詰まったところで今日はこの辺にしておこう。吹雪、噂広めるの頼んだぞ」

吹雪「お任せください!皆私が広めちゃうんだから!」

提督「これで俺達の悲願にまた一歩近づいたな……フッフッフ、ハッハッハ、アハハハハハハ!」

川内「五十鈴の泣き顔拝んでやる!」

吹雪「頑張りましょう!!!!!!!!!」

大淀「興奮します」ジュルリ

明石「帰りたい……」


~執務室前~

58「はぁ、デイリーオリョクル疲れたでち……」

58「とりあえず帰ってきたことだし、てーとくに報告してちゃっちゃか休みをもらうでち!」

\アーッハッハッハッハ!!/

58「妙に騒がしい……」

58「まいっか。てーとく、艦隊が戻ったよー!」ガチャリ

・・・・・・

一同「…………」シーン

58「!?」

58「(な、なんでち!?さっきまで高笑いが聞こえていたのに、一転!)」

提督「ご苦労だったな、58」

58「は、はいでち!」ビシッ

大淀「では58さん、目立った損傷も無いようですので補給を追えたらすぐに港に向かってください」

58「何が始まるんでち?」

提督「第三百次オリョールだ」

58「」


~次の日~

深雪「ねぇ電、知ってる――」
磯波「知ってます?アレ――」
叢雲「はぁ?アレ知らないとかモグリなの?――」

・・・・・・

~執務室~

大淀「吹雪型の皆さんのお蔭で、噂は徐々に広まりつつありますね」

提督「ああ。今日中には皆の俺の部屋に対する認識は心霊スポットだろう」

吹雪「ふ~妹達に夜怖い話大会を持ちかけて正解でした。初雪は更に引きこもりが悪化しましたが」

提督「さ~て、マイラブリィエンジェル五十鈴は噂を嗅ぎつけたかなぁ~?」

大淀「五十鈴さんは今>>440にいますね」

五十鈴は噂を聞いたか 直下
コンマ一桁
奇数→聞いた
偶数→まだ知らない

長良型の部屋


大淀「五十鈴さんは自型質に居ますね。噂の事はまだ知っていないかと」

提督「まぁ昼過ぎだもんな」

大淀「あっ、誰か長良型の部屋に入ってきましたね」

提督「これは……>>445か。確かコイツは噂を知っていたな」

夕張


~長良型の部屋~

夕張「やっほー!ってあれ。五十鈴1人かぁ」

五十鈴「何?夕張が来るなんて珍しい」

・・・・・・

提督「夕張か……」

大淀「注意しなければならない人物リスト入りしていますね」

提督「敵方の発明家だからな。今回の事にも絡んでくるのかぁ?」

大淀「わかりません。しかし重要な場所でリスト入りしている艦娘が来ると我々の目的遂行に楔を打たれるかと」

提督「卯月、長月、夕張……今はこの3人しかいないが、これからもっと増えるだろう。気を引き締めて行こう」

・・・・・・

夕張「いやね、面白い噂を聞きつけたから皆にも教えてあげようかなーって!」

五十鈴「噂?ばかばかしいわね」

夕張「まぁそう言わないでよ。提督の部屋なんだけどね?」

五十鈴「提督の部屋?」

夕張「そうそこ……『出る』みたいなのよ」小声

五十鈴「ッ」ピクッ


夕張「なんでも、自分の事をこっくりさんって名乗る地縛霊がね、時折現れては提督を苦しめているらしいわ」

五十鈴「え、それ…ホントなの?」ヒヤアセ

夕張「ええ。確か白雪ちゃんが夜中に執務室前を通った時、提督の苦しそうな声を聞いたって言ってたわ!」

・・・・・・

提督「それももちろん俺の誘導策である」

吹雪「利尿薬を飲ませたのは私」

大淀「夕張さんもまだ私達の作戦だと思ってないんでしょうね」

提督「あれほどこっぴどくお仕置きさせたからもうしないと思ってるんじゃないか?」

・・・・・・

五十鈴「そ、そう……おっかないわね」プルプル

夕張「ん?どうしたの。顔真っ青だよ?」

五十鈴「な、なんでもないわ!」

夕張「あー!もしかして怖いんだ!あはは、五十鈴もまだまだ子供ねぇ」

五十鈴「うっさいわね!用が済んだらとっとと出ていきなさい!」

夕張「わっとと、押さないでよ!」

バンッ

五十鈴「ハーッ、ハーッ」ガクガク

五十鈴「(まさか、まさかよね……)」


提督「いいぞいいぞ。五十鈴は順調に俺達の術中に嵌ってきている」

大淀「次はどうします?」

提督「俺自ら出る。実は昨日、例の人間用バケツを摂取してな。絶食1日目だ」

吹雪「ああーだから今日の司令官どことなく覇気がないんですね」

大淀「人間用バケツの副作用は3日間の食欲急激減衰。その効果を利用しこっくりさんに衰弱させられてると思わせるんですね」

提督「まだ1日目だから一目見て分かるほどではないが、こっくりさんの事を知る五十鈴なら気付くだろう」

提督「バケツの効果は3日。その間に勝負を決めるぞ!」

一同「おおー!!」


~食堂~

五十鈴「(執務室に行ったら大淀がここにいるって言ってたけど……)」

五十鈴「あっ、提督!」

提督「おお、五十鈴じゃあないか。昨日ぶりだな」ハハ

五十鈴「そうね、彼女が居なくて寂しかった?」

提督「そりゃあな。一刻も早く五十鈴に会いたかったよ」

五十鈴「もう、バカ」フフ

五十鈴「そういえばなんでこんな時間に食べてるの?もう15:00時よ?」

提督「今日は色々執務が忙しくてな。遅めの昼食だ」

五十鈴「なんなら、今度作ってあげましょうか?」

提督「ホントか!?」パァァ

五十鈴「ええ、腕によりをかけてあげるわ!」

五十鈴「(よかった、いつもの提督だわ……ん?)」

五十鈴「ねぇ提督、何でその定食、一口も手を出してないの?」

提督「えっ、あぁこれは……」アセッ

提督「ちょっと、食欲がわかなくてな……はは」

五十鈴「大丈夫なの?」

提督「ああ、少し調子が悪いだけだろう」パクッ

提督「ウッ、ゴホッゴホッ!」

五十鈴「ちょ、ちょっと!?」

提督「おかしいな……文字通り喉を通らないぞ……?」

五十鈴「ッ!(ひょっとして――)」

<<夕張「こっくりさんって名乗る地縛霊がね、時折現れては提督を苦しめているらしいわ」>>

五十鈴「ねぇ!こっくりさんって知ってる!?」

提督「こっくりさん?……あぁー……夢の中に出てきたかなぁ」

五十鈴「(やっぱり!)……今艦娘の間で噂になってるの。提督がこっくりさんに憑りつかれてるって」

提督「ええっ、なんだそりゃ!?」

五十鈴「て、提督は、自分の部屋でこっくりさんなんてやってないわよね?」

提督「悪いが1度もないな……」ウーン

五十鈴「(そ、そんな……!じゃああの部屋にこっくりさんを呼んだのは…提督に憑りつかせちゃったのは………私!?)」

提督「すまん、これ。鳳翔に謝って片付けて来てくれないか。『残してゴメン』って」

五十鈴「わかったわ。提督は?」

提督「今日やるべきことは終わってるし、部屋に戻って休むよ……」

五十鈴「そ、そう……お大事にね、提督」

提督「ありがとうな」ニコッ


~夜・執務室~

提督「首尾は上々だ」

大淀「お見事でしたね」

川内「理由知ってる私達ですら心配しちゃう名演技!すごかったよ」

提督「まぁ、食欲無いのは本当だからそれに救われてるけどな」

大淀「これで五十鈴さんは疑いを確信に変えたでしょう。明日はどう攻めます?」

提督「そうだなー、憑りつかれてるんだし、俺の身に何か起こった方がおもしろいよな」

吹雪「はいはーい!」

提督「却下だ」

吹雪「ちょっと、まだ何も言ってませんよ!」

提督「お前の案だとなんか俺本当にシャレにならないことになりそうだからな」

吹雪「ブー!」

明石「……はい」

提督「おっ、珍しいじゃないか。普段こういうのに手を挙げないお前が」

明石「たまには、ですよ」

提督「ほう、そんなレアなお前の案を聞かせてもらおうか。明日俺はこっくりさんの呪いでどうなってしまうんだ?」

明石「それは、>>455

死んでしまう


明石「提督、死んでください」

提督「ええっ!?明日死ぬの?早くない!?ってかそんな冷たい目で死ねとか言うな!」ヒィィ

明石「いえ、これには考えがあって――」

吹雪「なんだー、明石さんそんなにクライマックスが早く見たいんですか?」

明石「え?」

川内「五十鈴の泣き叫ぶ顔が早く見たくてつい明日にしちゃうとか、えげつないね!」

明石「えええっ、ちがっ」

吹雪「明石さんって常識人ぶった割に随分クレイジーなんですねぇ」

提督「なるほど、お前の隠された本性というわけか」

明石「えええええぇぇぇぇっ!!?」


提督「まぁいいだろう……結果として明日は俺が死ぬということで」

提督「だが、死に方も様々あるぞ。こっくりさんに関連付けるとはいえ、どうしようか」

大淀「様々、とは?」

提督「素直に俺が呪いの衰弱によりベッドで寝ながら逝くか、こっくりさんに操られた設定で皆を襲い、お前らの内誰かが殺すか、はたまたこっくりさん(港湾棲姫)登場で大波乱か、もしくはそれ以外か――とにかく色々ある」

吹雪「提督が色情魔にさせられて所構わずレ○プ。その後見つかった五十鈴さんにより命を絶たれるとか」

提督「バカ野郎!んなことできるか!…………まぁ案としては悪くないかもしれんが」

大淀「なるほど、死ぬまでのプロセスということですね」

川内「かつ五十鈴の心にかなーりエグいダメージが残るような死に方」

吹雪「…………」スッ

提督「おっ、吹雪。大人しく手を挙げたな」

提督「ということは、今まで思いつきもしなかったとっておきか?」

吹雪「フッフッフ、よくわかりましたね……ずばり、>>462です!!!!」

踏み台

コックリさんの呪いで苦しんで五十鈴の前で死ぬ
その際に五十鈴のせいで死んだ事を強調して恨み言の一つ二つを吐くとGJ


ビビビ ビビビ

提督「――ハッ!!!!!!!」

吹雪「うわっ、どうしたんですか!?提督!」

提督「俺はとんでもないことを思いついた……!まさに天啓だ!」

大淀「どうしたんです?」

提督「今まで安価を投げてきた中で、「これは凄い!でも安価じゃないー」っていうのあったろ?」

川内「そうだね」

提督「そこでだ。もし仮に安価を投げた先と元のレスの間。例えば『安価+5』とかにしたらさ、その分5レスが埋まるじゃん!?」

明石「何を今更当然のことを」

提督「その中に1つでもコンマ二桁がゾロ目のレスがあったら、俺は元レスから安価レスまでに寄せられたすべての提案を一挙にやろうと思う!!!!」

一同「えええぇぇぇー!?」

提督「流石にキャラ安価や場所安価にそれを適用させるのは無理があるから、行動の自由安価だけ!」

川内「つまり『1.戦う、2.逃げる』みたいな選択安価だといくらゾロ目が出てもどっちかってこと?」

提督「当たり前だろ。例えばこの前の卯月。『1.崩れ落ちる、2.発狂、3.助っ人登場』なんて全部やってみろ。意味わかんなくなるぞ」

提督「例えば今の吹雪の安価だと、>>460という当たりレスがあるから俺は『エクソシストしながら海にダイブ』と『五十鈴に恨み言を残しながら死ぬ』の両方をこなすことになるってことだ」

提督「だがまぁゾロ目なんてめったに出ないし確率は低いだろうけどな」


 ※アンケートタイムです
  今から行動安価(自由安価時)を投げた時からその安価レスまでにコンマ二桁がゾロ目のレスが1つでもあったら、それまでの行動すべてをするという提督の暴挙を認めますか?

1.面白い、やってみろ
2.お前には荷が重すぎるしややこしい。やめとけ

 >>+7まで多数決


 結果 2

吹雪「やめておきましょうよ……なんかカオスになりそうですし」

大淀「そうですね。ぶっ飛んだものが2つ同時に来たらどうするつもりですか?意外とゾロ目は来ますよ?」

提督「えー」

 パアアアァァァァァァ

一同「!?」

???「こんにちは」パァァァァ

提督「うおっ、眩しっ!」

川内「あ、あなたは……!」

明石「慈愛の女神、ホウショウさん!!」

ホウショウさん「提督、よく聞いてください」

提督「は、はいっ」

ホウショウさん「確かに取れなかった安価にも素晴らしいものはたくさんありますが、それは、安価をとれたものも同じ」

ホウショウさん「むしろあなたの発言は、せっかく安価を取った人に対して失礼なのですよ?」

ホウショウさん「安価は1つしかないからこそ、その絶対という意味を持つのです」

ホウショウさん「ゾロ目が貴重なのと同じ、安価もまた貴重」

ホウショウさん「安価はとらせるものではなくて、とってもらうもの。その事を忘れずにいてください」

提督「は”い”俺”が間”違”ってましたああぁぁぁ~~!」ズビッ

提督「今まで通り”や”ら”せ”て”い”た”だ”き”ま”す”ぅぅぅ~!」ダバーッ


吹雪「…………なんだったんですか、今の茶番」

提督「さぁな……」

吹雪「ハッ!それより!私の考えをちゃんと聞いてくださいよー!」

提督「ああ、そうだったな。それで、なんだっけ?」

吹雪「もう!とりあえず司令官はこっくりさんの呪いで、苦しみながら鎮守府内で死んでください」

提督「ほう、お前にしてはスタンダードだな」

吹雪「シンプルイズベスト。しかし司令官、私を誰だとお思いですか?」ニィッ

吹雪「ワシントン条約下に生まれた次代を担う特型駆逐艦の栄誉ある一番艦、吹雪ですよ?」

吹雪「この程度で留まるわけないじゃないですか!」

提督「うん、その自己紹介、今のお前から聞くとまったくの別物に聞こえてくるよ」


吹雪「まず司令官はこう言います『こっくりさんが言っていた。五十鈴が俺に憑りつかせたと!』五十鈴さんはまるで近代化合成の書類を見た時のような顔で言います『違うの!そんなこと私望んでない!』そこで司令官の恨み節!『絶対に許さないからな~お前を地獄から呪ってやる~!』……って感じで!」

吹雪「どうですか!?」

シーーーーーーン

一同「…………」

パチ パチパチ  パチパチ

パチパチパチパチパチパチ

川内「ブラボー、おぉブラボー!」パチパチ

大淀「流石ですね吹雪さん。あなたを仲間に推薦した私の鼻は今、天狗のようです」パチパチ

提督「お前やっぱり主人公だよ!めっちゃ輝いてるよ!!」パチパチ

明石「ホント救いようのないクズですね」場のノリでパチパチ


提督「吹雪の案を採用するとして、俺はどこで苦しめばいい?」

大淀「騒ぎを大きくしないためにも、人目の多い食堂やグラウンド等は避けたいですね」

明石「すると必然的に鎮守府の中か、それとも……」

大淀「…………>>483はどうでしょうか」

提督の部屋


大淀「やはり、無難に提督の部屋にするべきでしょう。そこなら人払いもしやすいですし」

提督「なるほどなー、じゃあ場所は決まったなじゃあ次はプランだ」

川内「----」ポケー

提督「ん、どうした?」

川内「いや、今回は随分とじっくり長いなーって思って」

川内「卯月の時よりオトすのに時間をかけたし、他の事にだって結構練ってる」

川内「ぶっちゃけ、私が途中で飽きちゃわないか心配な部分もあったんだ…」

提督「川内……」

川内「あはは、言ってみただけ。気にしないで」

提督「いや、お前の言うことはもっともだ。他の奴も口にしないだけで同じような事を思っているかもしれないからな」

提督「ハッキリさせておこう。俺は別に卯月と五十鈴に格差を生み出している訳でも、好き嫌いを起こしているわけでもない」

提督「だが卯月の時に俺は感じたんだ。『少しあっさりしすぎじゃないか?』とな」

明石「あっさり?」

提督「ああ。好感度や性格も相まってか卯月は簡単に俺に惚れ、絶望した。俺はそれに物足りなさを感じつつあった」

提督「だからな、俺は、より高いトランプタワーを作ることにした。崩すのがもったいないくらい、高く立派な」

提督「手間暇をかけてじっくり育んだ愛だからこそ、俺はそれが壊れた時の絶望した表情を見たいんだ」

提督「どうだ、皆。わかってくれるか?」


川内「……ほえー、そこまで考えてたんだ…」

吹雪「わかります、とても、ええとても!」ブンブン

明石「気持ちはまぁ、わからなくもないです」

大淀「元より私は提督に付いていくと決めています」フフッ

提督「お前ら……!」ガシッ

提督「絶対成功させるぞー!!」グッ

一同「おおー!」

・・・・・・

提督「よし、とりあえずはプランを決める。まず俺は五十鈴と何をしてる時に苦しみだす?」

大淀「何、とは?」

提督「例えば、話し合ってる最中に~とか、キスの直前~とか」

川内「ああー」

吹雪「任せてください!考えてありますよ!」

吹雪「>>489!!」

安価出しておいてですが、すいません……明日少し早いので寝ます…
再開は明日の夕方頃です
下がることを予想して>>489の安価は取り消し、明日またしたいと思います
おやすみ


神がかり的なタイミングで目を覚ましたかと思いきや安価取り消されてたぜ…

ただいま
さっき帰り道のローソンの前に艦これとのコラボ旗が立っていて、吹雪がキリッと連装砲を構えていました

ここの彼女とは大違いですね
どうしてこうなった


再会ついでに、イカれたメンバーを紹介するぜ!!

・下衆部隊

提督:諸悪の根源。艦娘の絶望に歪む顔をみることを楽しんでいる
   それなのに普段は良い提督を演じてきたため、周りからの評価・信頼は高い
   下衆

大淀:提督と同様他人の不幸を笑って楽しむ
   持ち前の頭脳を活かしてチームに貢献する
   下衆

明石:物に釣られてチームに加入した
   チーム内唯一の常識人で吹雪によく振り回される
   最近吹雪を「ちゃん」付けで呼ぶことをやめようかと考える   

川内:年下の女の子と夜戦、最近だと提督達との悪だくみが生きがいのバカ
   
吹雪:アニメ化の重圧で暗黒面に落ちた鎮守府一の厄介者
   時には味方をも戦慄させるサイコな面も
   下衆中の下衆

・今回のターゲット

五十鈴

・要注意リスト(このリスト内の人物がキャラ安価で登場したら提督達にとって非常に厄介な存在となります)

睦月型全員

夕張 

以上だ!!


提督「よし、気を取り直して、俺は五十鈴と何をしてる時に苦しみだす?」

提督「吹雪!」

吹雪「>>505!!」

踏み台


吹雪「そりゃあもう、アツいアツ~いキスの直前ですよぉ!」

提督「ほほう。お前の事だからもっとドギツくてドエロいものがくると思っていたぞ」

吹雪「純愛を貫いてる五十鈴さん相手ならこれくらいでも十分でしょう」

提督「なるほどな、よしわかった!大淀!」

大淀「はい。現在五十鈴さんは台所にいますね」

提督「台所?」

大淀「モニターに出します」

川内「そこにまでカメラあるんだ…」


~モニター(台所)~

大淀「これは……五十鈴さん、鍋に火をかけていますね」

五十鈴『今日も提督は調子悪いかもしれないわ……食べやすいように…』

五十鈴『フフッ、お粥なんて執務室に持って行ったらビックリするかしら』

五十鈴『こっくりさんの事は放っておけないけど、まずは提督を元気にしなくちゃ!』

川内「健気だ…!」

明石「なっ、なんて良い子なんですかぁ」ウルウル


大淀「どうやら五十鈴さんは提督のためにお粥を執務室に持っていこうとしているようですね」

提督「良い子だなぁ。だが悪いが腹減ってないんだよなぁ…何も食べてないけど」

吹雪「ちょうどいい!お粥の入った鍋に顔突っ込ましてやりましょうよ!」ケラケラ

提督「バカ野郎!だから実害はダメって言ってんだろ!」


五十鈴『あ、もう少しで出来上がるわね』

五十鈴『でも、提督がこのお粥を食べられないくらい弱ってたらどうしましょう……』

五十鈴『そ、その時は強引に!あ、あーんとか、く、口移しとかかしら!?』カアァァ

大淀「微笑ましいですね」

川内「恋に顔を赤らめる五十鈴!いいねぇ!!」

五十鈴『よいしょ、できたしお盆に鍋と茶碗を乗せてと』カチャカチャ

五十鈴『さぁ、出撃ね!』


提督「よし、俺は寝着に着替えて自室のベッドで横になる!お前達はここで待機しててくれ!」

一同「了解!」

~提督の私室~

五十鈴「提督ー、いるー?」コンコンコン

提督「おお、五十鈴か。入っていいぞー」

ガチャリ

五十鈴「具合はどう?」

提督「ああ、昨日にも増して酷いみたいだ……立ち上がるのも億劫だよ」

五十鈴「そう……」

提督「そんなに心配すんなって!あ、それよりその鍋は?」

五十鈴「ああ、これ?提督、昨日私が言ったこと覚えてる?」

提督「?」

五十鈴「腕によりをかけてご飯作ってあげるって言ったでしょ!」

提督「ああー!そのことか!」

五十鈴「あんまり腕によりをかけてっていう料理じゃないけど、お粥作ってきたの。これ食べて元気になって!」


提督「おおー!いい匂いだなぁ」

五十鈴「ふふーんそうでしょう!五十鈴特製の梅塩粥よ」

提督「食欲は全くなかったけど、これならもしかすると食べられるかも」

五十鈴「本当?よかったわ!1人で食べられる?」

提督「ああ……よいしょっと」

提督「ベッドの上で悪いが、座って食べるよ」

五十鈴「よかったわ。(ちょっと残念だけど)はい、これ」スッ

提督「サンキュー。どれどれ」パク

提督「(食欲は無くても、味も分かるし普通に腹に入れられるな)」

提督「ふむふむ、随分薄味なんだな。これはこれで食べやすいけど」モグモグ

五十鈴「ふふん、それだけじゃないわよ。はい、2杯目」

提督「おう、1杯がわんこそばみたいに一口サイズだから食べやすいな」パク

提督「ん?さっきより味が濃いような……気のせいか」

五十鈴「ふふっ」


五十鈴「はい、3杯目」

提督「おう」パク

提督「(今度は気のせいじゃない……食えば喰う程味がしっかりしていってるぞ!)」モグモグ

提督「五十鈴、このお粥、どんな秘密があるんだ?」

五十鈴「あら、気付いたのね」

提督「最初は食べやすく薄味で、慣れて来たらだんだんと味が濃くなっていく……どうしてだ?作ったお粥は1つのはずなのに」

五十鈴「これが五十鈴特製、多層粥よ!」

提督「多層粥?」

五十鈴「あらかじめ違う味付けをしたお米を鍋に入れ、層ごとに薄い木の板を重ねるの。そうすれば1つの鍋でたくさんの味の変化を楽しめるってわけ!」


※実際には存在しません


提督「そうだったのか…五十鈴はすごいな!俺の為にこんな手のこんだことを!」

五十鈴「べ、別に提督の為なんかじゃ……!あるんだけど……」

提督「はっはっは、ありがとうな。五十鈴」ナデナデ

五十鈴「ちょ、撫でないでよぉ!」

・・・・・・

大淀「ここに来て、まだ五十鈴さんに夢を見せてあげるあたり提督も気に入ってるんですね」

明石「いいなぁ……ずっとこのままでいればいいのに」

吹雪「んなわけないじゃないですか!上げに上げて落とす!常套手段ですよ!」

黒ブッキー10話のシゴきのシーンの時何を思っていたんだろう


吹雪「それより、現場の港湾さーん!スタンバってますかー?」

港湾『ハーイ、コチラ現場ノ港湾棲姫デス』

吹雪「そちらは今どんな状況ですか?」

港湾『非常ニ良イ雰囲気デハナイカト。アト狭イデス』机の下で待機中

大淀「北方棲姫さんはどこに?」

港湾『ゴ飯ヲ食ベタラ、オ昼寝シチャイマシタ』

・・・・・・

提督「ふぅ、ご馳走様」

五十鈴「お粗末様でした。凄いわね、完食よ」

提督「食欲無かったのに……五十鈴のお粥のお蔭だな」

五十鈴「えへへ」ニコニコ

提督「なぁ、五十鈴にお礼したいんだけど、いいかな?」

五十鈴「お礼?なによ、改まって」

提督「目を閉じて」

五十鈴「うん」


五十鈴「(提督ったら何のつもりかしら。心なしか息遣いが近く聞こえるような……)」

五十鈴「って、これって!」

提督「そう、キス」

五十鈴「~~~~~!!」ビクッ

五十鈴「耳元で喋らないでよバカぁ!」

提督「そんなこと言う割には目を閉じたままなんだな」

五十鈴「え、そ、それは……」

提督「五十鈴もまんざらじゃないってことか」

五十鈴「あぅ、さ、察しなさいよ!私達、まだ付き合って1度もキスしてないじゃない!ってああぁぁ何言ってるの私!」

提督「じゃあ、するぞ……」

五十鈴「ひゃ、ひゃいっ!」ドキドキ


大淀『提督、港湾棲姫さん』

提督「(ああ。作戦開始だ……!)」グッ

港湾「(3万円ノ為……3万円ノ為!)」

五十鈴「…………」フルフル

提督「五十鈴、愛し――」

五十鈴「わ、私も愛してる――」

ドサッ

五十鈴「――わよ。……え?」


五十鈴「提督?」パチッ

提督「う、うぐぅぅぅぁあぁぁぁあぁ!!!!」ジタバタ

五十鈴「提督!どうしたの!?」

提督「い、す、ずうぅぅぅぅぅっぐううぅぅうぅぅうぅうぅうぅーーーーー!」

提督「ぐわああああぁぁぁああああぁぁぁっぁぁっ!!!!!!」

五十鈴「提督!提督!!」

大淀『今です!』

明石『了解!明石特製ホラームードセットON!』

プツン

五十鈴「えっ、電気が消えた……?」

五十鈴「停電かしら?でも提督を放っておけないし……!」

\ディーノス、クロゼ/

五十鈴「?」

\ディーノス、クロゼッ/

五十鈴「な、なにかしら……」アセアセ

提督「ううぅぅぅ……」

五十鈴「提督!」

提督「く、来る…………」

五十鈴「提督、何?何が来るの!?」ユサユサ

シュアアアアァァァァ

五十鈴「え、なにこれ!?霧!?どこから!?」

\ディーノスッ、クロゼッ/

提督「ぐぅぅ、アイツが、来る……アイツが、こっくりさんが!」

\ディーノス!クロゼッ!/

\ア~~~~~/


明石『赤ライト、ON!』ポチッ

バンッ

五十鈴「きゃっ!」

明石『浮遊する謎の無数の小さな光、ON!』ポチッ

五十鈴「あ、ちょっと綺麗」

明石『さりげない風の音、ON!』ポチッ

フォォォォォォォ……

五十鈴「屋内なのに、風?」

吹雪『うっわ不気味。いい趣味です』

明石『さぁ霧に紛れてご登場願います!こっくりさん!』

港湾「…………」コク

港湾「(机カラ出テ、脇ヘ移動……)」コソコソ

五十鈴「ッ、そこにいるのは誰!?」

港湾「…………」スゥッ

五十鈴「そ、そんな……!」ワナワナ

港湾「マタ私ヲ呼ンダノネ……」

五十鈴「こっくりさん!」


大淀『港湾棲姫さんの話によると、五十鈴さんの時のこっくりさんシフトは中間棲姫だと聞いていましたが……今の五十鈴さんには見分ける余裕も無いようですね』

提督「あぁ、そこだけがどうしてもネックだったが、やはり賭けてよかった……」小声

大淀『これにて監督・提督、脚本・吹雪さん、演出・明石さんの映画の上映よ』ニヤッ

・・・・・・

港湾「コレデアナタノ望ミガ叶ッタジャナイ。ヨカッタワネ……」

提督「のぞ、み……!?」

五十鈴「なに訳の分からないこと言ってるのよ!あんた、提督に憑りついてるんですって!?どうしてそんなことをするのよ!」

港湾「ソレハ、アナタガ……願ッタカラ……」

五十鈴「何を馬鹿なことを!私はそんなこと願ったことなんてない!」

港湾「アナタハ、前ニモ私ヲ呼ンダ」

港湾「数日前、ココデ」

提督「ほ、本当なのか?五十鈴……!」ガクガク

五十鈴「そ、それは本当だけど……」

港湾「ソコデ願ッタ。『アンナ提督、苦シンデ死ネバイイ』ト……」

提督「!?」


提督「そ、そんな……!」ワナワナ

五十鈴「デタラメよ!アイツの言葉に耳を貸さないで!」

提督「お、俺は……」

港湾「カワイソウナ人間……サッキモ、オ粥ニ致死量ノ毒ガ、盛ラレテイタトモ知ラズニ……」

五十鈴「ふざけないでよ!あれは私が、提督に良くなってもらおうと作った物なのよ!」

五十鈴「あんたなんかが……あんたなんかが軽々しく私の思いを踏みにじらないで!」ジャキン

・・・・・・

川内「うっわー艤装まで」

吹雪「いい具合にヤバいですねぇ」ウットリ

明石「うぅ…さっきまでのムードはどこへやら」

・・・・・・

提督「五十鈴……ッ、ぐうああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

五十鈴「提督!!」

港湾「ソノ証拠ニ、コノ男ノ、命ノ水ノ量ハ、アト数滴……」

港湾「五十鈴、トイッタナ。艦娘」

港湾「オ前ノ望ミ通リ、一気ニ命ヲ貰イ受ケヨウ……!」

五十鈴「ッ、手をかざして何を?」

提督「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!っがあああぁぁっぁっ!ぎっあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!」


五十鈴「やめて!もうこの人を苦しめないで!!」ダキッ

提督「(おおっ!?おっぱいが!!!!)」ムニュッ

港湾「間ニ入ロウト、無駄」

提督「うわあああああああああぁぁぁぁっぁっぁっっっ!!」ガクガク

五十鈴「提督!嫌ぁ!逝かないで!」

港湾「何モカモ無駄ナ足掻キ……オ前ガ、コウ願ッタ時点デ、全テハ、決マッテイタ……」

港湾「…ダガ、ヒトツ、情ケヲカケテヤル……」

五十鈴「えっ?」

港湾「ソコマデ言ウナラ、最後ニ言葉デモ、カケテヤルンダナ……」

ちなみに多層粥を思いついたのは、昔ミスター味っ子の七草粥が徐々に味が濃くなっていく7杯のお粥というのを思い出したからです

おっぱいが!じゃねえよwwwwww


提督「があああぁぁぁーーーー!ッハァッ、ハァッ……」ゼェゼェ

五十鈴「提督!」

提督「五十鈴……本当に、これはお前が、願ったことなのか……?」

五十鈴「違うわ!信じて!私がこっくりさんに質問したのは……したのは……あなたの好きな人を、知りたかったからなの!」

提督「好きな、人……?」

五十鈴「そうなの……だから、私……アナタの死なんて、望んでないっ!」

提督「…そうか……」

五十鈴「わかってくれた?」パァァ

提督「ああ……全部わかったよ…」

提督「お前は、俺の気持ちを知った上で……俺をもてあそんでいたんだな」

五十鈴「……えっ?」


提督「思えばそうだった……ずっとお前は俺にキツく当たって来て、恋心は一方のみだった……」

提督「それが急に態度を変え、お前は俺に気があるフリをした……よく考えればここで既におかしかったな…」

提督「俺が告白すれば、OKをだし俺を舞い上がらせる……ははっ、何で俺、もっと早く気付かなかったんだろうな……全部お前が仕組んだ罠だったってことに……」

五十鈴「そ、んな……わた、し、ちがっ」

提督「お前の計画通り、俺はこっくりさんに憑りつかれ、止めはお粥……良いチームワークだよ……」

五十鈴「違うのっ、ッわたッ、ちが、ッ、うのっ!」

提督「違う訳ないだろう!!」

五十鈴「ッ!」ビクッ

提督「こっくりさん使って俺の好きな人を当てた時、お前はさぞ嬉しかったろうな!そりゃあそうだ!狙ってた獲物が自ら飛び込んできたんだからよ!!」

提督「本当に、そんなのって、ねぇよ……!」

五十鈴「ていと――」

提督「触るな!俺に触るなぁっ!!」

五十鈴「ひっ!」


提督「ここまで周到に、かつ残忍な殺し方だ!さぞお前は俺に恨みがあったんだろう!」

提督「だが、俺にはそれがわからない!恋することはあれど、お前を卑下に扱ったり、差別したりすることはなかった!!」

提督「なのに結末はこれだ……俺は、お前の提督失格なんだ…」

五十鈴「い、嫌ぁ…いや、いやぁやだぁぁぁ、やだよぉぉ!」ポロ、ポロ

提督「先に地獄で待っててやる……俺がいなくなった鎮守府で、幸せに暮らせ」

提督「だがな、俺はなにがあろうと、どうなろうと!お前を絶対に許さない!!」

提督「俺の恋心をもてあそび踏みにじり、あまつさえ俺を殺したお前を、俺は絶対に!――――」

バタリ

港湾「……時間切レダ」


五十鈴「ぇ、うそ……そんな……て、いと、く……?」

提督「」シーン

五十鈴「嘘、嘘よ”!」ペタペタ

五十鈴「脈、脈!」サッ

シーーーーン

五十鈴「え、あ、ああ、ああぁぁぁぁぁぁ」

五十鈴「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

提督はダンスやってるからな


五十鈴「やだあああぁぁ~~~~!で”い”ど”ぐ”ぅ”ぅ”-----!!」ダラダラ

港湾「ドケ、連レテイク」

五十鈴「嫌ぁぁぁ!これ以上、私から奪わないで!私の大切なものを奪わないでええぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」ガシッ

港湾「邪魔ダ」ヒョイ

五十鈴「いやぁ!返して!返してええぇぇ!提督!私の提督!!」

港湾「…………ソンナニ、コノ男ガ大事カ」

五十鈴「そうなの!大事なの!何より!何よりも!!」

港湾「ソウカ……」チラッ

港湾「ソコマデ大事ナラ、イツカ、マタ会エルカモ、知レナイナ…」

港湾「暁ノ水平線――深海棲艦トノ、戦イノ中デ……」フゥッ

五十鈴「ぁ…………てい、と、く……」バタリ

これで3万円はおいしいな


明石「はい!全セットOFF!」ポチッ

吹雪「お疲れ様でしたー!無事クランクアップですー!」

川内「お疲れ様でした!」

大淀「お疲れ様です」ニコッ

一同「…………」

大淀「え、なんですか?」

川内「いや、やっぱ言い慣れてるなぁと」

吹雪「プロですね」

大淀「ああ、そのことですか。それはそうでしょう。今までただ『お疲れ様です』と幾星霜…もう私の代名詞ですよ」

明石「じゃあ私機材の撤収しますね」

川内「私達は提督の部屋に行こう!」

吹雪「はい!」

大淀「はい」


川内「にしても、明石の奴やけにノリノリだったねぇ」

吹雪「実はやっぱりサイコとか?」

大淀「大方、作った機材が使えるからでしょう」

吹雪「流石、夕張さんと双璧を成す機械ヲタ」

・・・・・・

~提督の自室~

大淀「モニターでも見てて分かっていましたが……」

吹雪「うっわ!汚ッ!涙に鼻水で顔グシャグシャ~」

川内「でも、可愛い!」キラキラ

吹雪「そういえば、さっき提督脈止めてませんでした?」

川内「そうそう!いくら提督でもあれは演技でできないでしょ!もしかして、本当に……?」

大淀「いえ、あれは即効性の仮死薬です。奥歯に仕込むタイプの」

川内「えええぇぇぇっ!?」

吹雪「メタル○ア3かよ」

~執務室~

明石「あ、おかえりなさいー」

港湾「ダイジョウ、ブ?」

提督「ああ!ワンさんが仮死用蘇生薬を飲ませてくれたお蔭でね!」ピンピン

明石「にしても凄い賭けに打って出ましたね~もし港湾棲姫さんが飲ませてなかったら、本当に死んでましたよ?」

提督「大丈夫さ、報酬の3万円はこの作戦が終わらないと口座に振り込まれないから!」

港湾「コレモ、生活ノ、タメ」

五十鈴と付き合ったことは本心だったんだか
楽しかったぜ~wwwwwwお前との恋人ごっこぉ~wwwwwwとするのかどっちなんだろ


――! ――――!

五十鈴「(声が、聞こえる……)」

――ん!―――て!

五十鈴「(誰かしら、もしかして、提督?)」

い――ず―! なに――あっ―たの―!

五十鈴「(そうよね……夢よ。こっくりさんが現れて提督を殺して消えちゃうなんて、ただの夢――)」

「五十鈴さん!」

五十鈴「ッ!」パチリ

吹雪「目を覚ました!」ホッ

川内「五十鈴、大丈夫かい!?」

大淀「凄い悲鳴が聞こえてきましたから……何かあったんですか?」

五十鈴「なに、か……?あった…………」

<<提督「お前を絶対に許さない!!」>>

五十鈴「ッ」ジワッ

吹雪「五十鈴さん?」

五十鈴「て、提督は、どこ……?」

川内「提督?」

大淀「そういえば、今日は姿を見てませんね。調子が悪いから今日はずっと寝てると言っていましたが…」

ホとチの打ち間違いだよ(適当)


川内「その割にはこの部屋に提督はいないみたいだけど……ん?」

川内「なにこれ、10円玉?それも大量の」

五十鈴「えっ!?」

川内「ほら、これ。ベッドに」

ジャラッ

吹雪「うわっ、布団が盛り上がるほど大量の10円玉……これ、いくら分くらいあるんでしょう」

大淀「どこの誰だか知りませんが、悪趣味な事しますね」ムッ

明石『演出ナメないでよね』ヘヘン


五十鈴「あ、あああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

五十鈴「嫌ああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!」

一同「ッ」ビクッ

川内「どうしたの!?五十鈴!」ガシッ

<<港湾「邪魔ダ」>>

五十鈴「嫌ぁ!放してぇ!」

川内「な、何言ってんの!?吹雪、大淀!」

吹雪・大淀「はい!」ガシッ

五十鈴「いやぁ!やめてぇぇぇぇ!連れて行かないでえええぇぇぇぇ!!!!」

川内「(五十鈴のおっぱいやわらかっ)」モミモミ


大淀「(今ッ!どさくさに紛れて五十鈴さんの耳に私達が使っている無線イヤホンを気付かれないように入れる!)」サッ

大淀「(港湾棲姫さん!)」フリフリ

~執務室~

提督「大淀からの合図だ。ワンちゃん!」

港湾「……」コク

明石「というか、なんでワンちゃん?」

提督「港湾の湾、ワンちゃんだろ」

明石「はぁ……」

・・・・・・

五十鈴「いやぁ!なんで放してくれないの!?いやなの!連れて行かれちゃうのぉぉぉぉぉ!!!!」

港湾『ザッ……ソノ……』

五十鈴「!?」

五十鈴「(え、なんで、直接、声、が、声、声……)」

港湾『ソノ、10円玉ノ数ガ、アノ男ノ値段ダ……』

大淀「(すかさずイヤホンを抜く!)」サッ

五十鈴「」チラッ

10円の山

五十鈴「い、いやあああああああああああああぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」


五十鈴「アアアアアアアアアアァァァァァァーーーーーーー―――、あっ……」フラッ

川内「わわっ!?」ポスッ

川内「(よぉぉーしキャッチ成功ー!これが川内得意の早業さ!見てろベイビー!スカートの横からチョロっと手を入れて、一気に濡れたアソコへタァーッチ!)」サスサス

川内「!?(濡れてない……)」

大淀「ハァッ、ハァッ、興奮のしすぎで気絶したようですね」

吹雪「クソ合成材料風情が手間取らせやがって……」ペッ

五十鈴「」ベチャァ


川内「(吹雪の唾!)」ペロペロ

吹雪「うわっ(そういやコイツもコイツでやばかったんだった……)」

大淀「(あーあ、五十鈴さんの顔が更に……」

五十鈴「」ベチャァ

提督『よくやった皆。とりあえず五十鈴は拘束して搬送用ベッドに乗せよう』

大淀「病院で緊急患者が運ばれるアレですね」

提督『五十鈴をこれからどうするかは、また集まって決めようじゃないか……』ニヤァ


~執務室~

大淀「というわけで五十鈴さんを連れてきました」

手足を拘束され、目隠し耳塞ぎされた五十鈴

提督「ご苦労」

大淀「それで、これからどうするんですか?」

吹雪「そりゃあ追撃ですよ!まだ五十鈴さんの心は壊せるはず!まだ!まだ!」

明石「これ以上はもうかわいそうですよ!今でさえPTSDみたいになってるじゃないですか!」

提督「うーん……川内はどう思う?」

川内「私はどっちでもいいよ。もう堪能したから」ツヤツヤ

提督「マジかよ。うーん…………」

グウウゥゥ~~

提督「ん?誰だ腹を空かしてるのは」

一同「…………」

提督「おいどうしてみんな黙って……」

一同「デリカシー!」

提督「は、はい……」


港湾「ジャア、私ハコレデ」

提督「ああ。今回はありがとうな。名演技だったよ、ワンちゃん!」

港湾「…………ワン」ポッ

・・・・・・

~食堂~

提督「まぁ飯でも食いながら考えるか」

大淀「ですね。提督はもう食べられるんですか?」

提督「いや、バケツの副作用は明日までだからまだ無理かな」

吹雪「あ、ちょっとトイレにお花摘みに行ってきますねー!」

提督「隠せてないぞ!年頃の娘がなんてことだ!」

川内「それで、この後どうするの?」

明石「五十鈴をどうするか……私はもうそろそろネタバラシして丸く収めた方がいいと思いますけど…」

提督「うーん……よし!」

大淀「決めたんですか?」

提督「ああ!」

多数決

1.まだ行けるはずだ、続ける
2.これ以上はかわいそうすぎる、止める

安価直下から>>+5まで


提督「俺の五十鈴はまだこんなもんじゃないはずだ……」

大淀「と、いうことは?」

提督「続行だ!俺はまだ、五十鈴の可愛い顔を見たいんだぁぁぁぁぁぁぁ!」ドーン

川内「おおー!(あわよくばまた五十鈴に触れる!)」

明石「うぅ……やるにしても遺恨が残らないようにやってくださいよ?」

提督「なぁに俺を信じろって。卯月の時だって丸く収めたろ?今じゃアイツとはすっかり元通りだ」

川内「あっ、卯月が通りかかるぞ」

卯月「しれいかーん!まだ生きてたぴょん?とっとと死ねぴょん!」

長月「ほら、卯月。行くぞ…………ゴユックリ」ギロリ

提督「な?」

明石「な?じゃないですよー!」


提督「まぁあんまりやりすぎると……俺の戦術眼がヤバイと告げているがな」

明石「え、どんな?」

提督「例えば、一生俺の幻影を追いかけて『提督、どこ?帰って来てよ……』とか」

提督「虚ろな目で『提督ー戻って来てくれたのね、もう二度と嘘はつかない、私はずぅーっと提督だけを見て生きるわね』とか言われる未来が……と告げている」

明石「自意識過剰じゃないんですか?」

提督「俺の戦術眼は的中率十割だぞ!」

大淀「確かに……ここからハッピーエンドは厳しいかもしれませんね。迂闊な行動をとらないように気を付けましょうか」

川内「(とか言って、絶ッッッッッ対今の発言と正反対の行動を取る気がするよ)」

提督「(だからと言って、コイツらからの提案が大人しいものになってしまったら本末転倒……ここはひとつ、提督としての頼りがいを発揮するか)」

提督「なぁに、俺はこの鎮守府の提督だぞ?俺がどうなろうと、艦娘達の平和な日常は守ってみせるさ」

明石「一体何と戦ってるんですか……」

そういえば今更感だが駆逐艦だけじゃなく空母、戦艦、重巡、軽巡、オリョクルズもあり?


提督「というか、吹雪のやつ遅すぎね?便秘じゃすまないぞ」

明石「提督……ここ食堂なんですけど」

大淀「まったく……ですが確かに遅いですね。場所を探ってみましょう」

・・・・・・

大淀「ありました。どうやら執務室にいるようですね」

提督「執務室ぅ?何してるんだアイツ」

大淀「さぁ……」

川内「あれ、執務室って確か五十鈴もいたよね?」

提督「ああ。あのまま放置だが……ハッ!!!!」

提督「大淀!モニター!執務室映せ!!」

大淀「はい!」


 ご飯行ってきます
 再開は1時間後かと

>>581
>>56>>254を見て来いカルロ


明石「まずいですよ!このままじゃ五十鈴に何をしでかすか!すぐに急行しましょう!」

川内「え、私まだ食べ終わってないんだけど……」

大淀「どうします?」

提督「…………>>591

吹雪に任せるわけにはいかん。止めよう


提督「アイツのスタンドプレーを見過ごすわけにはいかん。急行するぞ」

川内「えー」チビチビ

提督「卯月の時を忘れたか!?あの馬鹿に任せてたら今度こそ血が流れる!長月ポジはもういないんだぞ!?」

明石「はい!!」

川内「いや、だから私まだ――」

提督「詰め込め!大淀ォ!」

大淀「はいっ」グイッ

川内「ムグッ!?ッッ、ムガモガ!」アオザメ


~執務室~

五十鈴「(あれ、私、どうなって……体が動かないし、目を開けても真っ暗……物音も1つしない……)」

五十鈴「(あはは、とうとうおかしくなっちゃったのかな……私…………うぅっ、提督…)」

ガサゴソ

五十鈴「ッ!」

吹雪「ふぅー耳塞ぎのヘッドホンを取ってと」

吹雪「いーすーずさんっ♪」

吹雪「起きてますかぁ?」ニヤニヤ

五十鈴「この声、吹雪?」

吹雪「当たりでーす!」

五十鈴「ねぇ、どうなってるの?これ……」

吹雪「ああ、その辺はまぁ色々ありましてね」

吹雪「私はただ楽しみに来ただけなんです」ニッコリ

五十鈴「え……?」


~廊下~

提督「急げ急げ!時間が無いぞ!」

明石「川内、あなたどうしたの!?もう夜よ!夜戦よ!」

川内「や、夜戦ったって……うっぷ」

大淀「速くしないと、間に合いませんよ」

提督「ドアが見えた!」

バンッ!


提督達は間に合った?
>>600

1.間に合う
2.時既にお寿司

1


バンッ!

提督「ばっかやろおおおおう何やってんだ吹雪ィィィィ!!」

吹雪「げっ、司令官……」

川内「抜け駆けは感心しないよー?」

大淀「私達はチームです。行き過ぎたスタンドプレーはナシにしましょう」

吹雪「ちぇっ、はーい」

提督「(どうやら五十鈴はまだ何もされていなかったらしいな……)」

提督「拘束よし、目隠しよし、ヘッドフォン……)」

五十鈴のヘッドフォン
>>

1.吹雪は抜け目ない。ドアが開くと同時につけさせていた
2.吹雪のドジが発動。つい手に持ちっぱなしだった

安価指定ミス 直下


提督「(ヘッドフォンも……ちゃんとつけられてるな)」

明石「まったく、何しようとしてたの?」

吹雪「そりゃあ私の持つありとあらゆる罵詈雑言を並べ一斉に突き刺し二度と生きる気力を取り戻せないようにしようとしてたんですよ~」ニッコリ

明石「あなた……本ッッッ当に地獄に落ちるわよ…」

吹雪「そりゃ、アニメの現場は地獄ですよー。ロケなもんだから天候に左右されるし…知ってます?4話で何で金剛さん達と島風ちゃんが一緒だったのか。アレ天気とスケジュールがどうしても合わなくてやむを得ずだったんですよ?あ、出てない明石さんは知らないか!」

明石「あなたねぇ……!」プルプル


提督「まぁまぁ抑えろ明石。コイツは4月になった途端アニメの最終回と共に力を失うんだって」

吹雪「むー!司令官は分かってませんね!こんなに色んなところで宣伝したり、可愛い可愛い私が主人公だったりするんですよ?2期3期と続いて劇場版も出るに決まってるじゃないですかー!」

提督「そういうのを皮算用っつーんだ!とにかく今後勝手に出過ぎた行動はするなよ!わかったな!?」

吹雪「はーい♪」

明石「(あ、これダメなやつだ)」


・・・・・・

提督「まぁ気を取り直して、だ。これから五十鈴をどう料理しようか」

明石「(あ、ゲスな顔に戻った)」

提督「お前達はモニターで見てたからいいかもしれんが、俺はピーク時死んでたんだぞー?」

大淀「あ、それならこちらに録画したのがありますよ?」

提督「え!マジ!?見る!」

・・・・・・

五十鈴「(え、あれ!?吹雪の声がしたと思ったのにまた聞こえなくなった!)」

・・・・・・

提督「うおーすげぇな俺の演技」

川内「うんうん。迫力あったよ」

大淀「ここですね。港湾棲姫さんが提督を連れて行くシーン」

提督「うおおおおおおぉぉぉ!この顔この顔!!すっげぇ!すっげぇ!」

吹雪「いやぁ何度見てもいいですねぇ」ウットリ

提督「もう言うこと無しだな」


提督「よーし五十鈴の可愛い場面も見れた所で!」ホクホク

吹雪「五十鈴さんをさらなる地獄へ叩き落としましょー!」ツヤツヤ

明石「(吹雪ちゃんに反省の色が見えない)」

提督「流石にこれ以上やったらホントにバッドエンド突入しかねないからな。これを最後の攻めとする」

吹雪「はい!とっておきなの行きましょう!」


提督「さぁ誰かいないのか?我こそはという案を持つ猛者は!」

大淀「はいっ!」

提督「ほう、ブレイン大淀か。はたしてその頭脳はどんな答えを導き出した!?」

大淀「>>617

深海化した提督を五十鈴に撃沈させる


大淀「深海化した提督を五十鈴さんに撃沈させるというのはどうでしょうか」

一同「んなっ……!?

 そのとき、提督に雷落ちる!

提督「お、大淀ォ……!お前って、お前って奴ぁ…」

ガシッ

提督「天才か!!」アクシュ

大淀「いかにも」アクシュ

やはり天才か


提督「皆も、これでいいなー!?」

川内・吹雪「異議なーし!」

明石「大有りですー!!」

提督「のわっ、なんだよエジソン明石」

明石「そんなことしたら、五十鈴は後追いで自沈しますよ!!?!?!?」

提督「ダイジョーブダイジョーブ、なんとかなるって」

明石「なんとかってなんですあぁぁぁぁ」

提督「まぁ聞けよ」ズイッ

明石「ひっ」

提督「俺にはもう、エンディングが見えたぜ」ニッ


・・・・・・

提督「じゃあとりあえず、五十鈴の拘束を解いて起こそう。もう幾分か落ち着いてるだろ」

明石「そうだといいですね」

提督「じゃあ俺は隠れてるから。お前らの手腕に期待するぞ!」

クルッ バタン

明石「えっ!?」

川内「い、今提督がよっかかった壁……クルッて!」

大淀「ああ。あれは隠し扉ですよ。有事の為にああやって普段から備えているんです」

明石「そんな忍者みたいな……」

五十鈴「う、うーん……」


提督『五十鈴が起きるぞ。さっき言った手筈通りにやれよ』

一同「はい」

吹雪「(てか、さっき起きたのに二度寝してたのかこいつ)」

・・・・・・

五十鈴「ハッ!ここは!?」

大淀「五十鈴さん、気が付きましたか?」

五十鈴「大淀……明石…川内に吹雪も…」

川内「大変なんだ!提督の姿が、どこにもないんだよ!」

五十鈴「ッ!」ビクッ

五十鈴「ぁ……ぁ…」ガタガタ

大淀「落ち着いてください。あなたはさっき提督の部屋で倒れていました。ということは、提督が消えた原因なども知っているのではないですか?」

五十鈴「げん、いん……」

提督『いいぞぉ大淀。そのまま五十鈴の心をほぐせ』

そこは明石の超技術でなんとかするしかない


五十鈴「あの、皆…………信じてもらえるかどうか、わからないんだけど…」カタカタ

大淀「何を言っているんですか!私達は仲間です!仲間の言葉を信じないわけありません!」

川内「ああ、その通り!」

明石「提督のため、我々は一致団結すべきです!」

吹雪「まぁ司令官いないとアニメの製作費安くなっちゃうんで」


五十鈴「実は……」

~かくかくしかじか~

川内「ええっ、こっくりさん!?」

大淀「にわかには信じがたい話ですが……本当なんですね?」

五十鈴「……」コクッ

明石「でも、そんな……提督が、お化けに殺されていたなんて……」

川内「前代未聞だよ……!」

大淀「いいえ、諦めてはいけません!」

一同「ッ!」

大淀「少しでも望みがあれば、私達はそれに賭けるしかありません!!」

五十鈴「大淀……」

大淀「他に、他にそのこっくりさんは何か言っていませんでしたか!?手がかりのような!」

五十鈴「手がかり……あっ!」

<<港湾「ソコマデ大事ナラ、イツカ、マタ会エルカモ、知レナイナ…」 >>
<<港湾「暁ノ水平線――深海棲艦トノ、戦イノ中デ……」>>

五十鈴「暁の水平線……!」

吹雪「は?」

大淀「今、なんと――」

五十鈴「アイツ言ってたの!深海棲艦との戦いの中で、提督にまた会えるかもしれないって!」


大淀「深海棲艦との、戦い……?」

明石「もしかして……!」

五十鈴「どうしたの?明石」

明石「こっくりさんの正体が、深海棲艦だとしたら……?」

一同「!!」

明石「そうじゃない?だって、それなら提督を狙う理由にも納得が行くし!

明石「また会えるってことは、生きてるってことじゃないの!?戦いの中で会う――これって、人質か何かで戦場に出てくるってことじゃ!?」

五十鈴「――――!!」ダッ

川内「待ちなよ、五十鈴。どこに行く気?」ガシッ

五十鈴「放して!私はすぐにでも、提督を助け出しに行くのよ!」

大淀「まだどこにいるかも分かっていないのに、ですか?」

五十鈴「うっ、それは……」

川内「確かに今は夜。私も夜戦は好きだしできるなら今出撃したい。けどさ――」

大淀「他に仲間を――提督救出隊を組織した方がいいと思いますよ」ニコッ

提督『(皆演技派だなぁ)』


大淀「明日までに部隊を作りましょう。私もそれまでに作戦を考え、提督が攫われたであろうポイントを洗い出します」

五十鈴「でも、情報も無いのにそんなことできるの?」

大淀「私は大淀です」メガネクイッ

五十鈴「…………」ポカン

川内「ここは大淀に任せてさ、私達は部隊を作らない?提督を助け出すのに、人手は多いに越したことはないじゃない」

五十鈴「……そうね、ありがとう。皆!」

吹雪「じゃあ私達は仲間集めに行きましょう!」

明石「大淀はバックアップ、私はメンテで忙しいから、あなた達3人ともう3人、連れて行きなさい」

五十鈴「ええ!」


~食堂~

川内「とにかく、仲間を募ろう!」

吹雪「そうですね!」

五十鈴「ええ!……あ、あそこにいるのは>>637

 艦種問いません

夕張

敵じゃねーかwwwwww


五十鈴「夕張!」

吹雪「げっ」

川内「やばっ」

夕張「あら、五十鈴じゃない。それに吹雪と川内も。どうしたの?そんなに慌てて」

五十鈴「それが……」

~かくかくしかじか~

夕張「ええぇっ!?こ、こっくりさんって…あの、この前噂になってた?」

五十鈴「噂は本当だったの!お願い夕張!私達に力を貸して!!」

夕張「私達って……」チラッ

吹雪「……」ニヘラッ

川内「……」メソラシ

夕張「(ふぅん……)」

夕張「わかったわ。他ならぬ提督のためだものね。私も付き合うわ!」

五十鈴「ありがとう!」パァァ

あっ…(察し)


~執務室~

クルッ バタン

提督「マジかよ……よりにもよってぇ……!」

大淀「おかえりなさい。どうしますか?」

提督「ここで断るのも不自然だろ…やるっきゃない」

提督「(ああああ、嫌な予感がする…)」

・・・・・・

夕張「じゃあ私、装備のチェック行ってくるから!」

五十鈴「うん!また明日の朝にね!」

吹雪「はぁ……」

川内「なんかヤバそう……」

五十鈴「なにボサッとしてるの!次の仲間を探すわよ!」

五十鈴「と言いながらも、ちょうど>>649が来たじゃない」

卯月

睦月


五十鈴「卯月ー!」

卯月「ん、どうしたぴょん?」

吹雪・川内「(ばっかやろおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!)」

・・・・・・

提督「ばっかやろおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

大淀「これは……非常にマズくないですか?」

提督「当たり前だ!!やばい、ヤバすぎる!下手したら俺海の藻屑だぞ!?」

・・・・・・

五十鈴「卯月、あんた明日暇よね!?」

卯月「ぴょん!?何かあったぴょん?」

~かくかくしかじか~

卯月「はぁ~?こっくりさんに司令官が攫われたぁ~?五十鈴ついに頭を打ったぴょん?」

五十鈴「この非常時に頭なんて打つわけないでしょ!」

卯月「そんな冗談、冗談の内に入らないぴょん。ちゃんちゃらおかしいっぴょん!ぷっぷくぷぅ~!」

五十鈴「あ、あんたねぇ……!」プルプル


提督「ハッ!よし!五十鈴怒れ!『もういい、あんたの手なんか借りない!』と言えええぇぇぇ~!」

・・・・・・

五十鈴「…………!」プルプル

卯月「ん?どうしたぴょん?」

バッ

五十鈴「お願い!この通りよ!」オジギ

他全員「!!?」

川内「(あ、あの五十鈴が……!頭を下げている!)」

・・・・・・

大淀「今の五十鈴さんにとって、自分のプライドなど、提督を助ける事に比べたら……というやつなんでしょうね。美談じゃないですか」

提督「五十鈴うううぅぅぅ~!お前がそうやって頭を下げるほど俺は価値なんてねぇよおおぉぉ~~!!」

・・・・・・

卯月「ちょ、ちょっと待つっぴょん!頭を上げるぴょん!」

五十鈴「…………」

卯月「はぁ……わかったぴょん。理由はともかく、五十鈴がそこまでうーちゃんを頼ったってことは、よっぽどぴょん?」

五十鈴「卯月……!」

卯月「(それに、そこのクズ2匹も怪しいぴょん)」ギロ

吹雪・川内「ヒュー、ピュー」

これもうわかんねえな


卯月「それで、出撃はいつにするぴょん?」

五十鈴「明日の朝よ。遅れないようにしなさいね!」

卯月「わかったぴょん!じゃあ明日の朝にまた会おうっぴょん!」

・・・・・・

川内「はぁ……心臓に悪いよ…」

五十鈴「ついに最後の1人を誘わなきゃってことね!」

提督『いいな2人とも、万が一睦月型の連中が来たらフルパワーでブロックするんだぞ』

提督『これには俺達の運命がかかっている。しくじったらどうなるか、わかってるな?』

吹雪「わかってますよ…」

川内「ちょっとシャレにならないからねぇ……」

五十鈴「うーん、誰かー誰かー……」キョロキョロ

五十鈴「あっ!おーい>>665!!」

長月


五十鈴「長月-!!」

長月「ん?なんだ五十鈴か。どうし―――」

提督『ブロオオオオオオォォォォォック!!!!!!!』

吹雪・川内「はいっ!!」


ブロック判定
奇数→成功
偶数→失敗

直下コンマ一桁

やったぜ。


 判定 ブロック成功

川内「ねぇ長月ー!ちょっとお茶しない!?」グイッ

吹雪「アニメの監督がねー!ちょうどいい緑髪の艦娘探してるんだってー!すぐそこでさー!」グイッ

長月「なっ、なんだ貴様ら!」ウワアア

・・・・・・

提督「ふぅ……危機は去った……」

大淀「提督、大変です!2人が長月さんに構っている間に!」

提督「ん?あれは……>>682

睦月

長良

(これはこれで)アカン


提督「長良か……コイツならまだごまかしようはあるな……」

大淀「ですが提督、五十鈴さんの姉である長良さんですよ?卯月さんの時の長月さんという例があります」

提督「うぐっ、………まぁ、なんとかなる、だろ!」ヒヤアセ

・・・・・・

長良「あら、五十鈴じゃない。どうしたのよ。お昼から姿見せないでー。心配だったのよ?」

五十鈴「ごめんなさい……でも、今は一大事なの!」

~かくかくしかじか~

長良「ええっ!?それって、あの、噂のこっくりさん!?」

五十鈴「……」コク

長良「あ、えーと……」

長良「(五十鈴がこんなくだらない冗談言うとは思えないし……なによりこの表情。久しぶりに見る本気の表情ね)」

長良「……わかったわ。他ならぬ妹の頼みだもの。お姉ちゃんとして聞かなきゃ!」

五十鈴「ッ!ありがとうー!」ダキッ

長良「ウフフ……」ナデナデ

20分ほど空けます!

それはわからんでもない
でもそれを苦労して泣かせてみたい


五十鈴「じゃあ、明日の朝集合だからね!」

長良「分かった!朝の走り込みが終わったくらいに行けばいいのね!」

五十鈴「うん!」

・・・・・・

五十鈴「じゃあ今日の所はゆっくり寝ましょう。いいわね!」

川内「あ、ああ……」ゲッソリ

吹雪「はぁい……」ゲッソリ

五十鈴「じゃあね!」タッタッタ

吹雪「……執務室に帰りましょう」

川内「そうだね……ハッ!」

川内「(今、吹雪と2人きりー!)」

川内「ね、ねぇ吹雪(ここで誘えれば……!)」

吹雪「ん?なんですか」

川内「今夜暇かい?」

吹雪「クソして寝な」

>>690
提督が泣くわ、でもそれもいい


~執務室~

提督「はぁ……」

大淀「はぁ……」

吹雪・川内「……」

提督「お前ら、さっきはご苦労だったな」

吹雪「は、はぁ……」

提督「だがどう説明するつもりだ?愚の骨頂としか言いようのないこの大失態を」

川内「愚の骨頂とは手厳しい」

吹雪「物の味方の違いですよ!確かに2人余計なのは付いてきましたけど、残り1人は長良さんですし――」

提督「もういい!」バンッ

提督「まったく……お前らの話は、スカートの上から尻を撫でるようなもんだ」

吹雪・川内「(???)」

大淀「セクハラですよ」

提督「とにかくだ、明日の決戦でどうにかして五十鈴と俺を2人きりにしろ!」

提督「今回はまたワンちゃんとホッポちゃんの協力を仰ぐ!お前らと五十鈴以外を釘付けにすれば勝機はあるんだ!」

提督「吹雪、川内。お前達は2人の姫と共に夕張と卯月、できれば長良も封じろ!その内の誰かが連装砲で俺の腹に穴を開けても遅いんだ!!」


提督「じゃあ今日は解散……明日の決戦に備えて寝ろ」

川内「提督……」

提督「なんだ?」

川内「ごめん………」シュン

提督「…………」

提督「別に、お前達がミスをしたところで、俺の戦術眼は狂わん」ワシャワシャ

川内「んっ……ありがと」エヘヘ

大淀「提督、明日の事について――」

提督「おう。下手すりゃ俺の命がかかってるからな……」

大淀「明日の提督の装備について……」

提督「明石に徹夜させろ……」

・・・・・・

川内「よーし、今日は私も素直に寝ようかな」

吹雪「私も。掲示板20個くらい荒らしてから寝ます」

提督「明日は確かに危険も多い。だが、その分成功した時の成果はデカイ!絶対勝つぞー!!」

一同「おおおおーーーー!!」


~翌朝・岬~

港湾「アノ、口座ニマダ、振リ込マレテナインデスケド……」

北方「サギ!サギシ!カエレ!」

提督「この作戦が終わったらって言ったでしょ。そうなったらちゃんと振り込むから!」

港湾「本当デスカ……?」ジトッ

提督「うーん、仕方ない!じゃあもう1万円追加!4万円払うから、さ!」

港湾「本当デスカ……!」パァァ

提督「ああ。そのためにも今回はよろしく頼むぜ。ワンちゃん」

港湾「ワ、ワカリマシタ……ワン」

提督「おっ、おう……!」ドキッ

北方「?」


提督「ホッポちゃんもよろしくな!」

北方「ゼロ!ヨコセ!」ピョンピョン

提督「ほれ、ゼロくらいくれてやる」

北方「ゼロー!イイヤツ!マモル!」パァァァァァ

港湾「…早ク、行ク!」グイッ

提督「どわぁっ!力強い!!待って待てって!まだ明石特製の深海提督なりきりセットを付けてないんだ!」

港湾「?」

・・・・・・

提督「ドウダ?ボイスチェンジ昨日付キデ、喋リ方モ、ナンカ違ウ」

北方「ナカマ!テイトク!」

大淀「どうやら試着成功のようですね」

提督「オオ大淀!見ロ、完璧ダロウ?」

明石「そりゃ、私がよなべして作ったものですからね…見た目を提督に似せつつまったく同じ服装で深海棲艦みたいな肌の色と喋り方にする…褒めてくださいよ」

提督「ヨクヤッタ、偉イゾ!!」

明石「へへーん!」


提督「デ、オ前達ガイルッテコトハ、出撃準備ガ、整ッタトイウ、コトカ?」

大淀「はい。五十鈴を旗艦とした川内、吹雪、長良、卯月、夕張の水雷戦隊です」

提督「火力ガ無イノガ救イ、カ」

提督「ワンチャン、ホッポチャン、敵ハ速イ。大丈夫カ?」

港湾「任セロ」

北方「負ケナイ!」

大淀「士気は高いようですね。しかしそれは向こうとて同じ。お気を付けください」ビシッ

明石「提督、頑張ってくださいね」ビシッ

提督「アア。五十鈴ノ涙ヲ見ルマデハ、死ネナイ!」ビシッ

提督「五十鈴泣カセ隊、出撃!」


この提督最低だな(褒め言葉)

だが、方向性からは目をそらして、ここまで情熱注いでもらえることは艦娘冥利につきないだろうか


~鎮守府海域~

大淀『提督救出部隊の皆さん、こちらが得た情報を元に辿ったところ、意外にもこっくりさんを名乗る深海棲艦はこの鎮守府海域にいるようです』

夕張「何でそんなところに?」

五十鈴「灯台下暗しってやつかしら」

長良「注意して進みましょう!」

・・・・・・

大淀『もうすぐ、敵海域です!』

五十鈴「待っててね、提督!五十鈴が絶対、助け出してみせるんだから!」

夕張「………」チョイチョイ

卯月「?なんだぴょん?」

夕張「卯月はさ、今回の事どう思う?」

卯月「ああー……」チラッ

卯月「あのゴミ2個が絡んでるってことは、ちょっときな臭いぴょん」

夕張「だよねぇ。大淀も絡んでるし……なにかあったら、ね」

卯月「常に注意はしとくぴょん!」


ビーッビーッ

五十鈴「ッ、電探に感あり!12時の方向!」

川内「数は?」

五十鈴「……………おそらく、6!」

長良「水雷戦隊、単縦陣で突っ込むよ!」

・・・・・・

港湾「来タ……小手調ベデ、チ級」

チ級「……」コクッ

・・・・・・

五十鈴「敵戦隊から1体先行してくるわ!」

長良「艦種は?」

五十鈴「……見えた、チ級よ!」

夕張「よく来たわね!」

ダァン!

五十鈴「夕張に続いて!全艦斉射!」

ダァン!ダァン!

チ級「……」miss 6 miss miss 10 miss 小破!

吹雪「ヒャッハー!!」

ダァン!

チ級「ッ、――ッッ!!」19 大破!

川内「ちょ、バッカ吹雪!何大破させてんのさ!」ヒソヒソ

吹雪「あ、ちょっといい感じに目が光ってたんで……」ヒソヒソ

川内「だからって目を撃ち抜くのはまずいって!」ヒソヒソ


港湾「チ級……大破」

北方「フブキガ!ヤッタ!」ヒィィ

提督「エエッ!?何シテンダアノ馬鹿!!!!」

港湾「油断、デキナイ……本気デイク」スッ

ロ級・リ級「……」コクッ

提督「(さぁて、俺も前に出るか)」

提督「ワンチャン、ホッポチャン、2体同時ノ相手ダガ、頑張ッテ」

港湾「任セテ」グッ

北方「ヤル!」


港湾の相手は?(川内・吹雪を除いて)
残った艦娘が北方の相手です

>>709
>>710

夕張

卯月

夕張


提督「ワンチャン、夕張ト卯月ノ相手ヲ頼ム。デキレバ、大破サセテ、気絶サセテホシイ」

港湾「エッ、イイノ?」アセアセ

提督「アア。遠慮ナクヤッテクレ」グッ

港湾「ワ、ワカッタ」ザザーッ

提督「ホッポチャンハ、長良ヲ頼ム」

北方「ナンデ、ホッポノ敵、ヒトリ?」

提督「普通ニ、計算間違イ、シタ……」シュン

北方「!」アセアセ

北方「ヤル!」ザザーッ

提督「(よし、吹雪と川内は作戦通りにロ級とリ級相手に戯れつつ、味方の邪魔を)」


川内「吹雪!今度は真面目に(妨害)やってね!」

吹雪「はいはいっ!(次は誰の目を撃ち抜こうかなぁ)」

・・・・・・

港湾「来ルナト……言ッテイルノニ」

ダァン!

夕張「うわっ!」

卯月「ぴょん!?」

港湾「通サナイ」

・・・・・・

北方「カエレ!」

ダァン!

長良「キャッ!」8

五十鈴「長良!」

長良「グッ、駄目よ!止まらないで!」

五十鈴「ッ!」

長良「提督を探すんでしょ!?早く!」

北方「オイテケ!」

ダァン!

長良「うっ、早く!」18 小破

五十鈴「ッ……うん!」ザーッ


大淀『提督、五十鈴さんがそちらに向かっています』

提督「ナニモカモ、思惑通リダ!」

・・・・・・

ダァン!

川内「おっ、そろそろ運命のご対面!?」ヒョイッ

吹雪「録画お願いしますよ!」

ダァン!

卯月「ぴょん!?吹雪!誤射ぴょん!ふざけるなっぴょん!!」

吹雪「サーセーン」

ダァン!

夕張「ちょっ、吹雪!なんのつもり!?」

吹雪「射線上にいる方が悪いっての!」

ダァン! ダァン!

ロ級「ッ」miss

リ級「ギャアアァァ!」50 大破!

吹雪「っしゃぁ!右目貰ったぁ!

ダァン! ダァン!

・・・・・・


リ級「ナンデ!?適当ニ撃ッテ避ケレバイイ、ソウ言ッテタジャン!!?!?!?」シュゥゥゥゥ

・・・・・・

大淀「さぁ、提督、準備はいいですか?」

提督『イツデモ、OKダ』

大淀「何よりです」ピッ

大淀「五十鈴さん、目の前に来ますよ!」

五十鈴『わかってるわ!あっ、会敵!――』

大淀「ん?五十鈴さん?」

五十鈴『ぁ……ぇ…………』

大淀「五十鈴さん!」

・・・・・・

これ五十鈴深海側につくんじゃね?


五十鈴「嘘……」

提督「ウウウウゥゥゥゥーーーーー」シュウウウゥゥゥ

五十鈴「そんな、嘘よ……!」

五十鈴「だって、艤装つけて、海上を奔って!」

五十鈴「なんで深海棲艦なのに……!」

五十鈴「そんな恰好してるのよ!!」

五十鈴「提督!!!!」

提督「(全部明石特製さ!!)」


大淀『お見事です。五十鈴さんは完全に提督が深海棲艦になったと信じています!!』

提督「(フッ、見りゃ分かるぜ。明らかに動揺してるからな)」

提督「オイ明石、コノ背中ノ単装砲、ホントニ撃テルノカ?」ボソボソ

明石『もちろんです。無反動砲ですので、ちょっと体幹を鍛えていれば体を痛めることもないですよ!』

提督「オッケ!」

ダァン!

五十鈴「きゃぁ!」miss

明石『まぁ、極限まで使用者への負担を減らして人間でも扱える艤装となると、ステータス全1にしかできませんでしたが』

提督「十分ダ、コケオドシニナレバ、イイ」

ダァン!ダァン!

五十鈴「やめて提督!私よ!五十鈴よ!」

提督「ウアアアアアアァァァァーーー!!」

ダァン!

五十鈴「きゃぁぁ!」


五十鈴「提督……!やっと会えたのに……!」

五十鈴「こうなったら……懐に飛び込んで!!」

提督「(ッ、五十鈴がこっちに急速接近してくる!)」

提督「クッソ!」

ダァン!ダァン!

五十鈴「ッ!!」ヒョイッ、ヒョイッ

五十鈴「(私は、提督を救う……!)」

五十鈴「(私はもう、こっくりさんに提督を奪われた私じゃないんだ!)」

五十鈴「(私は、私なりのやり方で!!)」

ダァン!

五十鈴「提督をッ!」ヒョイッ

ダァン!

五十鈴「救うんッ!」ヒョイッ

五十鈴「だああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!」

提督「ッ!!」

提督「(やべ、目が合うくらいに近い!)」

五十鈴「提督ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

五十鈴の行動

>>724

キス

グーパン


五十鈴「こんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

提督「エ、チョ、待ッ」

バッキイイイイイイイイィィイィィィィィィィ

・・・・・・

吹雪「もう潰される目は残ってねぇのか!?」

川内「って、あれ!?吹雪!アレ!」

吹雪「ん?ってええぇぇ!?」

・・・・・・

明石「あ、あああぁぁぁぁ!!」ガクゼン

大淀「……あーあ」

・・・・・・

提督「(俺、五十鈴の渾身のアッパーで……宙を舞いました……その海抜、約3メートル)」

提督「(イヤホン越しに明石の絶望した声が聞こえる……アイツが俺の心配なんてするわけないだろうし、艤装がぶっ壊れたんだろう)」

ザッパアアァァァァン

提督「(そして俺は頭から水中にダイブした)」

この五十鈴の意外性よ


~海中~

提督「(やべ、艤装パージしないと死ぬ!)」ゴポゴポ

ガコンッ

提督「(よし、後は軍服の内側に仕込んだ小型浮き袋で……よし、上がっていく)」ゴポゴポ

提督「(上がったら、五十鈴が待ってるんだろうなぁ)」

・・・・・・

~海上~

五十鈴「ハァッ、ハァッ、ハァッ……!」ゼェゼェ

五十鈴「ど、どうしよう……!」

五十鈴「(言いたいことはたくさんあった。『無事だったの?』『お待たせ』『生きててよかった』)」

五十鈴「でも言葉より先に、手が出ちゃうなんてね……」エヘヘ

五十鈴「提督、上がって来るかな……来ないかな、もう、……し、しんかっ」ズピッ

五十鈴「しんがい”ぜい”がん”、に”!!」ブワッ

五十鈴「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


提督「(もうちょっとで水面だ……)」ゴポゴポ

提督「(五十鈴に会ったら、真っ先にあの言葉を言おう……決めたぞ)」ゴボゴボ

・・・・・・

五十鈴「うわああああぁぁぁぁぁぁん!ごめんなさいいいいいい!!」

五十鈴「私がっ、私の力が足りなかったからあああぁぁぁぁぁぁ!!」

五十鈴「提督はッ、深海棲艦ッ、にっ、なってえええぇぇぇぇ!!」

五十鈴「ごめんなざいいいいいぃぃぃ!!!!」

ゴポッ

五十鈴「うわああああああああぁぁぁぁぁん!!!!」

ゴポゴポッ

五十鈴「ッ!」ピタッ

ゴポゴポゴポッ

ザパッ

提督「……あ、五十鈴…」

五十鈴「~~~~~ッ!!!」


五十鈴「提督!!!!」ダキッ

提督「ちょっ(うへへ)」ムニュ

提督「大淀、明石……作戦は成功だ…例の物も、無事だ……」小声

大淀『わかりました……おめでとうございます』

明石『よくそれを守り抜いてくれました!』

提督「当たり前だ、俺を誰だと思っている」小声

提督「大淀、五十鈴の動画は?」小声

大淀『全編ノーカットで録画しました!妖精さん達のお蔭です』

提督「そうか……よかった」

提督「(これで言える……あの言葉を)」

五十鈴「よかっだよおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!」ズビー

・・・・・・

五十鈴「ど、どうして……」

提督「どうして俺が生きてるか、って?」

五十鈴「!」コクコクッ

提督「それはな……」

提督「集合!!!!!!!!!!!!」クワッ

五十鈴「え?」

吹雪・川内「はいっ!!」

五十鈴「ええっ!?」

ボンッ! ボンボンッ!

空 \ドッキリ 大 成 功 ! !/

五十鈴「え、…………えぇ?」ポカン

やりました


提督・川内・吹雪「いええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーいいい!!!!!!!!」FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO


川内「大☆」

吹雪「成☆」

提督「こおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおううぅぅぅぅうっ!!!!!」

川内・吹雪「YEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAH!!!!」ドンドンパフパフ

五十鈴「……え?」ポカン


提督「いやーーーーーーーーーーぁあああ長かった!!!!」

川内「やっとだねえええええええええぇぇ!」

吹雪「はーーーーーーーーーーーーっはっはっはっは!!」

五十鈴「あ、あの、えと、え?」ポカン

提督「見たかよ俺が命を懸けて守った明石特製の打ち上げ文字砲!」

川内「あれすごいね!もう興奮したよぉ!!」

提督「いやーアレ無いと締まらないからなぁ!もう必死に庇ったね!!」

吹雪「さっすが!私の認めた司令官です!!」


大淀『素晴らしい成果です!』パチパチ

明石『今回ばかりは私も賛辞を送らせていただきます』パチパチ

提督「ありがとう皆!ありがとう五十鈴!!」

五十鈴「へ?あ、はい。どうも……」ポカン

五十鈴「って、ちがああああああああうう!!」


提督「うおっ、なんだよビックリするだろ」

五十鈴「違う違う違う違う違うちがーーーーーーう!」

五十鈴「何今の!!!!」

吹雪「えっ、それ聞いちゃうますぅ~?」

川内「もう仕方ないなぁ~提督、答えちゃってあげてよ!」

五十鈴「(ウザッ)」ピキピキ

提督「フッフッフ、今の今まで全ての事象は……何を隠そう!」

提督「ド ッ キ リ でしたー!!!!!!!」

五十鈴「はああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?!?!?!?!?!!!!??」

だが脈止めたのは本当だから侮れない


五十鈴「えっ、ちょっとまっ、ええええぇぇぇぇぇ!!?」

提督「うむうむ。では恒例のネタバラシタイムと行こうか。何でも聞いてこい」

五十鈴「え、今のは!?」

提督「ドッキリだ」

五十鈴「こっくりさんは!?」

提督「アルバイトだ」

五十鈴「はあああああああああぁぁぁぁぁぁ??????????」

提督「別に嘘は言ってないぞ」

五十鈴「え、提督、死んだはずじゃあ、私のせいで」

提督「どっこい、死んだフリでしたー!」

五十鈴「私への強烈な憎しみは!?」

提督「嘘でしたー!」

五十鈴「じゃああの深海棲艦の群れはなに!!?」ビシッ


港湾「ア、ドウモ……」テレテレ

北方「ドッキリ!」ヨッ

提督「彼女らは港湾棲姫ちゃんと北方棲姫ちゃんだ」

五十鈴「知ってるわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

五十鈴「なんでそんなヤバイ奴らが提督と一緒に行動してるのよ!!!?!?」ダンダン

提督「いやーこっくりさんのアルバイト現場を偶然見かけちゃってさ。上にバラされたくなければ協力しろ的な奴?」アハハ

港湾「オ恥ズカシイ……」カァァ

五十鈴「ていうか提督、深海棲艦になったんじゃ!?」

提督「あー、アレ凄いよな。明石ってば何でも作れちゃうんだから」

五十鈴「ええええええええええええぇぇぇぇぇ!!!?」

五十鈴「じゃ、じゃあ私達が過ごした数日間はなんだったのよぉぉぉぉ!?」

提督「………………準備期間?」

五十鈴「」ピシッ


五十鈴「ふ…………ふ、ふ…」

提督「ふ?」

五十鈴「ふざけるなぁああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ジャキン

ダァン!

提督「ぎゃああああぁぁぁぁ!!!?」miss

提督「あっぶねぇじゃねぇか!当たったら死ぬぞ!!」

五十鈴「死ねぇ!死ね死ね死んじゃえぇぇぇ!このゴミクズうううぅぅぅぅ!!!!」

ダァン!ダァン!

五十鈴「皆!見てないで手伝ってよ!!」

提督「ハッ、そうだ!2人とも、ちゃんとあいつら大破にしてくれたんだろうな!?」


夕張、卯月、長良の大破判定を行います
大破した艦は提督達へのお仕置きに参加できません(提督達の勝利確率上昇)

コンマ一桁
奇数→無事
偶数→大破

夕張>>+1 卯月>>+2 長良>>3

無事

事案


コンマ判定 夕張無事、卯月大破、長良無事

夕張「あ、危なかったわ……」小破!

卯月「い、痛いぴょん…………お風呂入りたいぴょん……」

長良「助かったー!」

・・・・・・

提督「うおい!せめて夕張!夕張の奴は戦闘不能にしてほしかったぞ!!」

港湾「仕方ナイ……強カッタ」

北方「ツカレタ!」


川内「て、提督ぅ~?ど、どうする?」

提督「どうするったって……!」

夕張「さぁぁぁぁぁ~~~~て!やっぱりこんなくっだらないこと考えてたわねぇ!このスタンテンタクル改で、ビリビリするような刺激を与えてあげるわ~!」ゴゴゴゴゴ

長良「いくら司令官でも、やっていいことと悪いことがあります!逃げる隙など与えません!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

吹雪「私、座して死を待つのってちょーっとやなんですよねー……」ダッ

夕張「逃がさない!」リモコンポチー

吹雪「ぎゃあああああああぁぁぁぁ捕まったああああぁぁぁぁぁ!!!!」ジタバタ


五十鈴「ねぇ提督?」

提督「な、なんだよ…」

五十鈴「私への恋心が本当だったのか嘘だったのかは後で聞いてあげるわ♪」

提督「えっ?」

五十鈴「だから、今はここでやられなさい!!」ジャキン

ダァン!

提督「ぎゃああああぁぁぁぁ!」

五十鈴「チッ、しぶとい!」

提督「せ、川内!お前、俺を背負って逃げられるか!?」

川内「やってみなくちゃわからないけど、保証もしないよ!?」

提督「ああ、俺に策がある!」

提督「夕張が吹雪を捕まえてる今、そこは手薄だ!一気に鎮守府まで逃げるぞ!」

川内「吹雪は!?」

提督「知らん!!」

川内「わかった!やってみる!」

少なくともあの時の提督の五十鈴への愛は本物でしたよ(すっとぼけ)


提督・川内「うおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!」ザーッ

五十鈴「くっ、ちょこまかと!長良!」

長良「長良の足から逃げられると思う!?」シャーッ

提督「追いつかれるぞ!」

川内「これ以上は速くできない!」

提督「なら魚雷だ!2秒後に爆発するようセットしてパージ!」

川内「わかった!」

ガコンッ

五十鈴「魚雷を切り離した……?ッ、長良!止まって!」

長良「えっ?」

ドォォォン!

長良「キャアアアァァァ!」

ドォォォン!  ドォォン!

五十鈴「長良!」

長良「だ、大丈夫!長良は平気……」

長良「水面が被害を受けないギリギリの震度で魚雷を爆発させたみたい……」

五十鈴「チッ、手の込んだ真似を……!逃げられちゃったわ!」


卯月「だ、大丈夫だぴょん……こんなこともあろうかと、応援を呼んだぴょん」フルフル

五十鈴「応援?」

卯月「兎は、ただじゃ、起きない、っぴょん」ガク

五十鈴「卯月!…気を失ったのね……ん?卯月の手に無線機……誰と連絡してたのかしら?」

・・・・・・

五十鈴「さぁて、提督と川内は逃がしちゃったわけだけど……」

夕張「あなたはまんまと捕まってくれたわねぇ♪」

吹雪「あ、あははー」ダラダラ

夕張「どう料理するの?」

五十鈴「任せてくれるの?」

夕張「もちろん!」

五十鈴「へー、じゃあお言葉に甘えて」

吹雪「ま、待って!」


今日はここまで。
明日の夕方までには再開して五十鈴編ENDです。

捕らわれた吹雪の運命やいかに!?


吹雪「よく考えてくださいよ!私はアニメの主人公ですよ?」アセアセ

吹雪「皆さんに耳寄りなお話だって用意できるんですよー!」

吹雪「私は監督に口が利きます。私が口添えして、アニメの出番を増やして差し上げましょう!」

吹雪「もう1期は残り少ないですけど、2期3期、劇場版!」

吹雪「ね!お茶の間の皆さんに皆さんの姿を見せる!とってもいい話だと思いませんか!?」

吹雪「特に長良型の皆さん!アニメなんて無縁でしょう!?メインキャラにしてあげますよ!」

吹雪「夕張さんだってこのままじゃただのマッドサイエンティストですよ!?もっと出番を増やしてイメージを改善しましょうよ!」

吹雪「アニメに出れば人気もうなぎのぼり!収入だって今の給金がしょぼく感じるくらいに!」

吹雪「さらにはVIP待遇!ラブレターファンレターも貰い放題!」

吹雪「ね!!!!!いい話でしょう!!!!??」


一同「……………」


夕張「こんなこと言ってるけど、どうする?旗艦殿」

五十鈴「…………」

長良「よくもいけしゃあしゃあと!五十鈴をあんだけ悲しませといてまだ!」ジャキン

吹雪「ぎゃあああああぁぁぁぁ!殺されるうううぅぅ!助けてえええええええぇぇぇぇぇ!!!」ジタバタ

五十鈴「待って、長良」

長良「五十鈴?」


五十鈴「ねぇ吹雪?」

吹雪「な、なんですか?」

五十鈴「あなたの話は確かに魅力的だわ。アニメに出てない艦の中にも魅力的な艦はたくさんいて、私達もその1つだと考えてる」

吹雪「じゃ、じゃあ!」パァァ

五十鈴「でも、それとこれとは別よねぇ」ニッコリ

吹雪「」


夕張「だってさ♪」

長良「当然です」

吹雪「くそおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!アニメにも出れない三下風情がああああぁぁぁぁ!!」

吹雪「アニメ効果を知らないなぁ!?アニメの!!私のお蔭でDMMは動いてんだぞおおおおぉぉぉぉ!!」

吹雪「角川だって私に頭が上がらないんだあああぁぁ!それをおおぉぉ!!」

吹雪「二度とこんな話持ちかけてやらないからな!監督のメモ帳から長良型の名前を永久に消してやる!」

吹雪「そこのノロマもだ!」

吹雪「私にこんなことしてただで済むと思うなよおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

ギャーギャー

夕張「で、このうるさいのどうするの?まさか逃がすなんてことはないでしょうし」

五十鈴「ええ、徹底的にとっちめてやりたいわ」

港湾「ア、アノ……」

長良「あれ、まだいたんですか?」


五十鈴「あなた達はもう帰っていいわよ。普段は敵だけど、なんか危害を加えてくるってこともなさそうだし」

港湾「アノ、デモ、提督ニオ金、振リ込ンデモラワナイト……」オロオロ

五十鈴「なにそれ?」

~かくかくしかじか~

五十鈴「あーー、まぁ大丈夫でしょう。提督はその辺しっかりしてるから」

港湾「ソウデスカ、ヨカッタ……アンナニ、サレタノニ、マダ、提督ノコトヲ信頼シテルンデスネ…」

五十鈴「ッ、別に!」プイッ

港湾「デハ、コレニテ失礼シマス…帰ルワヨ、ホッポ」

北方「カエレ!!」

五十鈴「ばいばい」

長良「生活頑張ってくださいね!」


五十鈴「さて、と…気を取り直して」

吹雪「くっそおおおおぉぉぉーーーーー!」ジタバタ

夕張「無駄よ無駄。ちょっとやそっとじゃほどけないわ」フフン

吹雪「このマッドがああぁぁ!!!」

五十鈴「じゃあ、お仕置きといきましょうか」ニッ

吹雪へのお仕置き内容

>>766

快楽攻め


吹雪「う、ウチの司令官だって心は攻めても、体には傷一つつけないってのがポリシーなんです!痛いことは嫌です!」

卯月「」ピクピク

五十鈴「ふーん……じゃあ、そんなあなたにいい方法があるわ」

吹雪「え?」

五十鈴「夕張、このまま鎮守府まで持ち帰りましょう」

夕張「ええ、『お持ち帰り』ね」ニヤリ

五十鈴「わかってるじゃない」フフフ

長良「?」

吹雪「ぎゃあああああぁぁぁぁあぁ!!しれいかあああぁぁぁん!お助けえええぇぇぇぇ!!」

・・・・・・


~鎮守府・港~

川内「はぁっ、はぁっ、もう走れないよ…」ゼェゼェ

提督「だがこれでなんとか逃げ切れた……あとはほとぼりが冷めるまで身を隠して……」

大淀「提督ー!」タッタッタ

提督「大淀!どうしたこんなところに。それに明石は」

大淀「そ、それが……」


~同時刻・鎮守府廊下~

\ザワザワ ナニアレ/

黒のパンツスーツにサングラスの睦月型「…………」ザッザッザッザ


~ちょっと前~

大淀「はぁ……今回も作戦は成功ですが失敗ですね」

明石「みたいだね……また長月や夕張みたいなのが来ない内に私達は逃げ――」

バンッ

長月「逃げられると、思わないことだ」ゴゴゴゴゴゴ

三日月「許しません!!」ゴゴゴゴゴ

菊月「悪いが、ここが貴様らの墓場だな!」ゴゴゴゴゴ

望月「大人しくお縄についてねー」ゴゴゴゴ

明石「うわっ、やばっ!」

大淀「ッ!」ダッ

クルッ バタン

菊月「隠し扉だと!?」

明石「あああーーーーーー!!ちょっと!大淀!?私は!?私置いてってるよー!!って開かなーーーーい!!」ダンダン

長月「クッ、こちら長月。大淀は逃がした、追撃を頼む」ザザッ

望月「でも、明石さんは捕まえたよー」グイッ

明石「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」


大淀「あの隠し扉から繋がっていた抜け道でなんとかここまで逃げてこられました」

提督「明石……お前の犠牲は忘れん!」

川内「これからどうするの?執務室を抑えられたようだけど……」

提督「俺の私室はどうなっているんだ……」

大淀「そこも既に制圧されていると見ていいでしょう」

提督「くっそー!どこに行けばいい!」

川内「あ、>>775はどうかな!」

川内型の私室


川内「私達の部屋なら大丈夫!」

大淀「なるほど……確かに睦月型の皆さんも各部屋を1つずつ回っていくなどしないでしょうし……」

提督「よし、さっそく行くぞ―――」


皐月「あ」

提督「あ」


皐月「い、いた!見つけたよー!!」ピーーーーッ

提督「くそおおお行くぞお前ら!」ダッ

皐月「ボクから逃げられると!?可愛いねぇ!」ダッ


~川内型の部屋~

提督「な、なんとか逃げ切れたな……」ゼェゼェ

大淀「まったく、奇跡ですよ……」ゼェェ

川内「ま、まぁなんとかなったじゃない……」コヒューコヒュー

部屋に同型は居た?
1.那珂ちゃんだけ
2.神通だけ
3.両方いる
4.両方いない

>>780

1


那珂「あれー?提督こんなところに何を?那珂ちゃんにお仕事持ってきてくれたの!?」キラキラ

提督「部屋には那珂だけか……」

川内「神通は?」

那珂「んー、なんかさっき出かけちゃったよ?」

大淀「何はともあれ、少しここに匿ってもらいましょう」

提督「どれだけ引きこもるつもりだ?」

大淀「今日一日か、それとも一週間か……」

那珂「え、なになに?提督ここに転がり込むの?やーん!スキャンダルー!」

川内「まぁ、今は理由を話さなくていいか……」


~1時間後~

那珂「フンフンフーン♪」

那珂「こうっ!……こうかな?」クルッ

提督「鏡の前で何してんだ?」

那珂「アイドルたるもの、自分が可愛く見えるポーズと角度は把握しておかなくちゃ!」

提督「ほーん」

・・・・・・

提督「暇だな……」

川内「まぁ、今は落ちのびた身だしね…」

大淀「…………おや?」

提督「どうした」

大淀「これ、私の小型モニターですよね?」スッ

提督「ホントだ。なんで神通の机の上に?」


大淀「しかし助かります。これで鎮守府内の状況が丸分かりです」ポチッ

~モニター~

ザーッ

大淀「ん?カメラ設定が固定されてますね……他のチャンネルに動かせません」

提督「おいおい何にもしてないのに壊れたってか?」

大淀「あ、つきましたね。これは……夕張さんの部屋?」

五十鈴『あ、やっと点けてくれたのね。提督』

提督「い、五十鈴!!?」

夕張『もうーやっとなのー?もう色々『できあがっちゃった』わよー?』

提督「ゆ、夕張まで……!」

川内「でも長良の姿は無いみたいだね」

五十鈴『長良は今回無関係だし、部屋に戻ってもらったわ』

ンー!ンー!

夕張『あら、もう提督に見てほしいの~?』ウフフ

提督「なんだ?あのシートを被ったのは」

夕張『じゃあ、ご開帳~!』バサッ

一同「!!!??」


目隠し拘束猿轡吹雪『ンーーー!ンーーー!』

提督「ふ、吹雪ぃ!?」

川内「こ、これは!!」鼻血タラー

大淀「服は着ていても、体の隅々にローター……まるで……エロ同人!」カッ

大淀「スカートの中から伸びているロータコードがまたエロイ!!!!」カッ

五十鈴『初めては司令官~って言ってたから、そこは提督に残しておいてあげたわ』

夕張『けーど、後ろの方は楽しませてもらったわぁー!』

川内「うおおおおおぉぉぉ!!」鼻血ドバー


夕張『ん?吹雪が何か言いたそうねぇ』

夕張『じゃあここで、猿轡だけとってあげましょー』カチャン

五十鈴『どう?愛しの提督に見られてるわよ』

吹雪『ッ』ビクビクッ

吹雪『し、しれぃかぁん……ごめんなしゃいぃ……』ビクビクッ

吹雪『ど、ドジりまし――』

五十鈴『えいっ』カチッ

ヴヴヴヴヴヴヴ

吹雪『んひいいいぃー!!?おっおっおひりがぁああぁーーー!!』ビクンビクンッ

提督「うわああぁぁぁぁ吹雪ぃぃぃぃぃ!!(正直勃起した!)」

大淀「吹雪さん……なんてかわいそうに(フフフフフ録画しておきましょう)」

川内「…………(素晴らしい)」敬礼


夕張『お尻だけじゃなくてー胸とかのも振動させないと!』

夕張『あと、初めては奪ってないけどー、ク○ちゃんはしっかり責めてるからこっちも!」カチカチ

ヴィーーーーーーン

吹雪『んあああああぁぁっぁぁぁっへぇぇぁぁぁあへえぇぇあぁぁ!!』

吹雪『もういやぁぁ!キモチイィのもういやぁ!!」ビクビクビクンッ

提督「ああもう!肝心なところが見えないじゃん!なんで服着せたままなんだよ!?」

大淀「ッ、提督!何言ってるんですか!服を着ているからこそエロいんじゃないですか!!?」

吹雪『ゆるひてぇぇぇ!んひいいぃぃーーー!!もぅひましぇん!もうしましぇええんからああぁぁ!!』プシャアア

夕張『かれこれ1時間くらいずっとこれだもんね。反省した?』

吹雪『はいいぃぃ!はんしぇいししぇましゅううぅぅっー!』プシッ

夕張『まったく、感謝しなさいよね。あなたが初めてはダメって泣いて頼むからスタンテンタクル改は使わないであげてるんだから』

吹雪『ありがとっ、ごじゃいましゅうううぅぅーーっ!!』シャアアアァァァァ

五十鈴『というわけで、そっちも楽しんでね。提督♪』

ザザッ、プツン

大淀「…………映像が切れました」

そっちも楽しんでね(意味深)


提督「くそう、我らが同志にあんなすばらっ…酷い仕打ちをするなんて!」ビンビン

大淀「あれでは救出もままなりませんね」

川内「そういえばさっきから那珂が静かだけど、どうしたんだろう」

那珂「」Zzz

川内「寝てる?おい那――」

鍵穴<プシュッ トスッ

川内「え……?」ガクガク

川内「これ、吹矢……?」ドサッ

提督「川内!」

川内「」Zzz

大淀「これは……川内さんと那珂ちゃんの首筋に、夕張印の麻酔吹矢が!」

バンッ

長月「いたぞおぉぉ、いたぞおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおぉぉぉーーーーーーーーー!!」

あれこれ那珂ちゃん一味と勘違いされてね?


如月「もう逃げられないわよぉ~」

睦月「覚悟するにゃああぁーーー!!」

提督「うおおぉぉぉぉ!!!!」ダッ

バタンッ カチャッ

提督「はぁっ、はぁっ……!」

大淀「お、お見事です提督!」

提督「まだあいつらがドアの外で騒いでくれててよかった……鍵もかけたし、駆逐艦のパワーなら破れないだろ」

<出て来いクソッタレーーーーーーーーーーーー!!
<外道めーーーーーーーーーー!!!!

ダンダン!


<どいてください
<あっ!お願いします!

大淀「ッ、提督!ドアから離れてください!」グイッ

提督「え?あぁ!」

バァァァァァン!!

提督「ど、ドアが破壊されたあああぁぁぁ!!?」

神通「こんにちは、提督」ニコッ


提督「神通!?出かけてたんじゃ……!」

神通「残念でしたね」ニコニコ

長月「嘘だよ」

弥生「卯月にひどいことした……もう、逃がさない!」キッ


大淀「ど、どうするんですか!?」

提督「こんなところで終わる俺じゃない……何か……ッ!」ハッ

提督「助けてくれてありがとう神通!俺達川内と那珂に捕まってて、やっと解放された!ありが――」

神通「フンッ!」シュッ

バッキィィィィ!

提督「グフッ!」ドンガラガッシャーン

大淀「提督!」


神通「姉さんがあなたの指示で動いていたことも、那珂ちゃんが無関係だということも……あなたが酷いことをしているということも、全部聞きましたよ、提督」


神通「これは、お仕置きが必要ですね」ニコニコ

提督「ぐぅぅぅーっ!うううぅぅぅ痛ぇぇ!」

大淀「大丈夫ですか!?」


提督「大淀、窓から逃げるぞ!」ヒソヒソ

大淀「えっ?」

提督「神通が殴り飛ばしたお蔭で、俺達は今窓際だ!2人なら逃げられる」ヒソヒソ

大淀「しかし……」

川内型の部屋は何階?
1.1階
2.2階
3.3階
4.4階以上

>>814

1


提督「ここは1階!一瞬で逃げられる!」ヒソヒソ

大淀「しかし、川内さんは……」ヒソヒソ

提督「奴はもう助からん!コラテラルダメージだ!」ヒソヒソ

大淀「わかりました……!」ヒソヒソ

・・・・・・

神通「トイレは済ませましたか?神様へのお祈りは?部屋のスミでガタガタ震えて命乞いする心の準備はOKですか?」ニコニコ

提督「悪いが……お断りだねっ!」ダッ

大淀「同じくッ!」ダッ

バリーン!!

睦月「んなっ!?」

三日月「逃げたっ!」

ご飯行ってきます
続きは1時間か2時間後


提督「よし、なんとか部屋から逃げられたぞ!」

神通「提督!!」

提督「げっ、追ってくるのか!?」

神通「これを!!」

提督「?」パシッ

提督「データカード?」

大淀「提督!」

提督「ッ、ああ!」ダッ

・・・・・・

長月「クッ、逃げられたか……!」

神通「いいんですよ。例の物も渡せましたし」

長月「あれか……提督に心攻とは趣味が悪い」


~物陰~

大淀「どうやら追ってくる気配は無いようですね」

提督「ああ……残ったのもお前だけになってしまったな」

大淀「私は参謀として、あなたの傍を離れませんよ」ニコッ

提督「ありがとうな、大淀」

大淀「いえ」フフフ


提督「にしても、神通め何を渡してきたんだ?」

大淀「データカードですか……このモニターでも映せるかもしれませんね」

提督「おっ、さっきのモニター持ってきたのか」

カチッ ピピッ

大淀「できました。どうやら画像データのようですね、再生します」

提督「これ、明石じゃないか!」

明石は睦月型に何をされていた?
(痛い事はNGです)

>>831

くすぐり責め


提督「無数の手に囲まれて絶望の表情をしている……凌辱物のエロゲパッケージみたいな構図だな」

提督「(明石のこの顔もいいな!)」

大淀「動画もあります」ピッ

~モニター~

望月『さぁ、お仕置きの時間だよー』ワキワキ

三日月『卯月ちゃんへの度重なる酷い事……許せません!』

菊月『災難だと、諦めな』

拘束された明石『い、いや、来ないでぇ!』

望月『じゃあ始めようー』

コチョコチョコチョコチョ

明石『あはっはははははっひいいひいいぃぃっひぃぃぃいやあああああぁぁぁぁぁ――』

プチン

・・・・・・

大淀「動画はここで終わっていますね……」

提督「明石……お前の事は忘れない!」

大淀「まだ軽い刑だと思われがちですが、くすぐりってホントシャレになりませんからね……」

提督「アレ下手ないじめより声でるもんな」


~睦月型の部屋~

明石「」ピクッピクッ

吹雪「」ピクッピクッ

川内「」Zzz

長月「皆の協力により、提督の力はほとんど削がれた。あと少しだ!」

睦月「皆がんばろー!」

皐月「ところで、神通さん。助っ人を雇ったって本当ですか?」

神通「ええ。提督の事が大好きな彼女なら、すぐに見つけてくれるでしょう」

望月「てことは提督ラブ勢かー」

神通「私達に提督を引き渡したら、1日彼を好きにしていいと言ってありますので、私達は悠々と待ちましょう」ニコニコ


~そのころ~

大淀「ッ、誰かがこちらに来ますよ!」

提督「誰だ、夕張達か!?」

大淀「いえ、その中の誰でもないようです」

大淀「あれは……>>841ですね」

 ※提督ラブ勢でない場合、その人は提督に惚れているということになります

金剛

加賀


金剛「HEY提督ゥ~!」タッタッタ

提督「なんだ金剛か」

金剛「何だとは失礼ネー!」

大淀「どうしたんですか?金剛さん」

金剛「OH!淀、ちょっと提督をrentalしたいんだけど、OK?」

大淀「大淀です。何故にそんな事を?」

金剛「あー、それはネー、じんつ……」

<<神通「提督はともかく、大淀さんは勘が鋭いです。私達関連だとは悟られないようお願いしますね」>>

金剛「ティータイムに誘おうと思ってネ!」


大淀「そんな事をしている暇は私達にはありません」

提督「まぁまぁ大淀、そうカッカすんなって!」

大淀「ですが、このタイミングで私達に声をかけてくるなんておかしいです!」ヒソヒソ

提督「疑心暗鬼になりすぎだぞ。それに、もし奴らが襲ってきても金剛達なら守ってくれそうじゃないか?」ヒソヒソ

大淀「その金剛さんが敵方に与していたらどうするんですか?今も虎視眈々と隙を伺っているかも」ヒソヒソ

提督「まさか、金剛なら俺の味方だろう」ヒソヒソ

大淀「うーん……」ヒソヒソ

提督達は金剛に付いていった?

1.ついていった
2.その場から逃げた

>>855

1

2


大淀「では、金剛さん。そのお茶会の参加者は誰ですか?」

金剛「What!?あ、えー……」

大淀「…………」ジー

金剛「わ、私の姉妹達デース!」アセアセ

大淀「ほー」

金剛「い、YES!」ホッ

大淀「確か比叡さんと霧島さんは今日出かけているはずでしたが」ジトッ

金剛「What!?」

大淀「(カマをかけたけど、引っかかりましたね)」

大淀「あなたは信用できません!」ダッ

大淀「行きますよ提督!」

提督「え!?あ、ああ!」ダッ


金剛「逃がしまセーン!提督のHeartを掴むのは、私達デース!」

大淀「(私『達』……?ハッ!)」

金剛「榛名!!」

ガサガサッ

バッ

提督「んなっ!?」

榛名「逃げるのは、榛名が、許しませんっ!」ザッ

大淀「クッ、前門の虎後門の狼ですか……!」

提督「クソー!お前らも敵かー!」

榛名「神通さんが私達に1日ずつ提督を好きにしていい日をくれたんです!」

金剛「その代わり、こうして提督をcatchするネー!」

突然ですが私の一番好きな艦これ同人誌はうすべに桜子さんのダイヤモンドラプソディーという本です
榛名登場記念に


金剛「さぁ、観念するネー!」

榛名「もう逃げられません!」

提督「クッ、万事休すか……!」

大淀「いえ、私に1つだけ考えがあります」

提督「なに?」


榛名「諦めたようですね――ええっ!?」

金剛「これで提督とデートに――What!!?

大淀「提督……」ダキッ

提督「お、大淀……!」

金剛・榛名「ああああああーーーーーーっっ!!」

大淀「あなただけは、逃げ延びて……」バッ

大淀「ここは、私が食い止めます!」

提督「だ、駄目だ!お前までいなくなってしまったら、俺は……!」

大淀「あなたは強いです。どうか、勝って」

大淀「お別れです……走りなさい!!」

提督「お、大淀ぉぉぉぉーー!!」ダダダダダ

・・・・・・

大淀「まさか、何もせずに見逃すとは……」

金剛「イイエー、提督はいつでもcatchできまース」プルプル

榛名「けれど、今のを説明してもらいます……」プルプル

大淀「ふっ、私もそんな役回りです」ヤレヤレ


提督「(俺は走った……)」

提督「(後ろを振り返らず、鎮守府中を……)」

提督「(そして俺は……)」


神通「おかえりなさい」ニコニコ

睦月型「おかえりなさーい!!」

提督「(捕まった)」ガクブル

ですよねー


~執務室~

夕張「まったくバカねぇ~トイレに籠ってやりすごそうなんて。校内鬼ごっこに1人はいたわよね」

提督「畜生!大淀は、皆はどうなってる!?」

五十鈴「大淀以外の3人ならそこでノビてるわ。大淀は……」

長月「金剛と榛名が……」チラッ

夕張「見る?」っ小型モニター

~モニター~

大淀は金剛と榛名に何をされていた?

>>880

頭に一定間隔で水滴

>>880
眼鏡をへし折っていた


金剛『フフフ、OH淀、コレを見るデース』

大淀『そ、それは……メガネオンリーイベントに行った時のイベント限定眼鏡!!』

金剛『それを……こうっ!』バキッ

大淀『あああああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!』

榛名『大淀さん、これは何ですかー?』

大淀『そ、それだけは!それだけはやめてください!!』

金剛『ほーう?そんなに大切ネー?』

大淀『それは、提督に買ってもらった眼鏡で……初めての提督からのプレゼントなんです…だから、どうか……』

榛名『へー』ブチッ

榛名『えいっ』ガッシャーン

大淀『あ、ああああああああぁあぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!』

金剛『OH!榛名もえげついネー!』

大淀『あ、あああぁぁ……』ガクリ


榛名『気絶しちゃいましたね』

金剛『ただまったく同じ種類の眼鏡の別物を用意しただけだったけど、お仕置きにはnice だったネ!』

・・・・・・

>>879
どこかで見かけたような・・うっ頭が


 ※安価について、痛いの(焼き鏝とか暴力とか)は基本NGです!ヤバいけど、どこか安心して見れるようなものにしましょう!
  エロ系については、別に否定しません 
  え、大破した卯月と本体をやられた大淀がいるって?知らない子ですね……


提督「くそおおおぉぉぉ!大淀おぉぉぉぉーー!」

提督「(大淀のあんな顔も見れたし、むしろ今までの状況好ましいぞ!!)」


神通「さて、提督へのお仕置きですが……やはりここは被害者である五十鈴さんにやってもらいましょう」

提督「い、五十鈴……」

五十鈴「……ねぇ提督。こっくりさんの占い……アレって本当なの?」

提督「え?」

五十鈴「提督はこっくりさんはアルバイトだって言ってたじゃない。それで、提督は本当は私のことなんか、好きじゃなかったのかなって……」シュン

提督「五十鈴……!」

五十鈴「ねぇ、どうだったの?」ドキドキ

提督「…………こっくりさんは、嘘をつかない。それは本当だ」

五十鈴「……そう」

五十鈴「わかったわ」

睦月「五十鈴さん!?」

夕張「まさか――!」

五十鈴「>>904

逃げるわよ提督

これが主人公だ これがヒロインだ

わかったかフブデックスさん

>>912
吹雪「……」ペッ
川内「(吹雪の唾!)」ペロペロ


五十鈴「逃げるわよっ!」ガシッ

提督「え?」キョトン

一同「え?」キョトン

五十鈴「私は提督が好き!その気持ちには変わりがないの!行くわよ!」

提督「お、おうっ!」ダッ

長月「ま、待て――」

神通「やめておきましょう」

如月「どうして?」

神通「今回の被害者は五十鈴さん……たとえ、提督がどれだけ酷いことを彼女にしていたとしても、当の本人がああ言っているのだから良いではありませんか」

・・・・・・

提督「(そして、俺達を追ってくる者はいなかった)」

五十鈴「(私達は走った。鎮守府中を……)」

提督「(走って、走って……)」

五十鈴「(私達は、月明かりが照らす岬へと来た)」


~岬~

提督・五十鈴「はぁっ、はぁっ、はぁっ、つ、疲れたー!」ドサリ

提督「今日は走ってばっかりだ」

五十鈴「自業自得よ……バカ」フフッ

提督「言ったなこいつめ」ハハハ

・・・・・・

五十鈴「ねぇ、今朝海で、恋心は本当か嘘かは後で聞くって言ったわよね?」

提督「ん?ああそうだな」

五十鈴「あれ、また聞いていい?」


提督「……そうだな」

提督「いいぞ」

五十鈴「そう……」スゥッ

五十鈴「私は提督の事が、何よりも誰よりも好き。あなたは?」

提督「俺は――」

提督「五十鈴のことが――」

提督「>>927

泣かせたいくらい好き

今も愛している

感動した(身構え


提督「今でも愛しているよ」ダキッ

五十鈴「ほ、本当……?嘘じゃない?」ポロポロ

提督「ああ」ギュウ

五十鈴「もう、私の手から離れない……?」

提督「どこにもいかないよ」

五十鈴「うぅ、ひっぐ、うぅ……よ、よかっよかった……」

五十鈴「よかったよおおおおおおぉぉ」ウワーン

提督「(俺は、何か大きな間違いを犯した気がする……)」

提督「(本来の目的から逸脱したような……)」

提督「(だが、この瞬間だけは、五十鈴を抱きしめていたいと思った)」

提督「(俺達を見ているのは煌々と輝くお月様だけ……だけど、どこか見守ってくれているような、そんな気がした)」

・・・・・・


大淀レポート『この後、私達は解放され、提督と五十鈴さんはケッコンカッコカリをしました。
       吹雪さんだけは納得がいかないと喚いていましたが、それはお互い様なのでしょう。
       愛の力とは、すごいものなのだと、この大淀、感心しました。


       ちなみに、提督はこの後、卯月さんの大破を思い出した睦月型の皆さんに袋叩きにされ、全治2か月の重傷を負いました。
                
                      軽巡洋艦大淀』


~夕張の部屋~

夕張「あれ、吹雪。また来たの?」

吹雪「は、はい……」モジモジ

夕張「もう、しょうがないなぁ……今日も処女は残すのね?」

吹雪「あ、当たり前です!初めては司令官に――」

夕張「はいはい。じゃあ始めるわよ」

ヴィイイイイイイイイン

吹雪「あへぇええぇぇぇ!きもちいいいいぃぃのおおおおぉぉぉぉ」ビクビク

夕張「(あれから変わった事といったら、ちょくちょく吹雪が部屋に遊びに来るようになったことかしらね)」


【五十鈴編END】


 五十鈴編お疲れ様でした。見ていてくれた皆さんありがとうございます
 色んなレスを見て終始笑いっぱなしで書いていました

 そこで、2周目を始めるにあたって、現在の状況(性格や結果)を引き継ぐか決めたいと思います
 2週目はメンバーも変えてやっていこうかと(大淀と明石は固定なので変えられませんが)
 
 ここは>>960から>>971までの多数決を取ろうと思います

 1.引き継ぐ
 2.引き継がない

1

2


結果 2.引き継がない


>>1000ボーナスですが、2週目に出てくる艦娘を1人決めることができます

 こちらはターゲットか仲間かを選んでください

 私の持ってないリストを参考にお好きな艦娘をお選びください
 艦種は問いません

2週目をバッグから出しなよ…

>>972 スレは立ててやる!(パンツァーフォー)

てかレギュラーの大淀持ってないのかよ

では>>980の意を借りて多数決にしましょう

皆好きな艦娘を書いて行ってください

陽炎なかーま

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月22日 (日) 03:26:24   ID: xEosoQ94

ビリビリする様な刺激だぁ!

2 :  SS好きの774さん   2016年03月26日 (土) 01:05:43   ID: bkWUZ4t0

めっちゃ五十鈴好きになった

3 :  SS好きの774さん   2016年04月28日 (木) 23:34:47   ID: UWNA4Udu

卯月に罵られたい

4 :  SS好きの774さん   2016年07月13日 (水) 14:23:55   ID: AOHWihkA

糞SS
これ書いたの吹雪アンチだろ

5 :  SS好きの774さん   2017年01月16日 (月) 16:11:06   ID: u5KJDP4k

糞笑った

6 :  SS好きの774さん   2017年06月30日 (金) 14:13:55   ID: 7kiBq0S0

ゲス吹雪と不良天龍すき。

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