坂道「ディズニーランドですか?」 (69)
・弱虫ペダルSS初投稿です。
・キャラ崩壊注意。
・荒北さんがツッコミ過労。
・だいたいインターハイの後の出来事です。
・時間軸とか細かいことを気にしたら待宮さん率いる集団が呑み込みに来るぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426766023
金城「ディズニーランドに、行くぞ!」
田所「部員集めていきなりなに言ってんだ?お前」
金城「それについては話すと長くなるんだが……」
------------------
福富「総北と箱学の親睦会を兼ねてディズニーランドに行かないか」
金城「ああ」
----------------
金城「と、言うわけだ」
今泉(長くない……)
手嶋(すげえ短い……)
青八木(合宿中の俺のセリフ量の方が多い)
鳴子「でもでも、ハコガクって部員ごっつおりますやん。あっちは全員来るんですか?」
金城「箱学はインターハイに出た六人だけで来るらしい。こっちはインターハイの六人と手嶋と青八木と……杉本に古賀。十人だから全員で行けるだろう。何より総北は全員揃っての総北だからな!」
今泉(思いだせない……)
巻島(思いだせないッショ……一年と二年にもう一人ずついたような気がするッショ……なのに……)
坂道「ディズニーランドかぁ……」
鳴子「ワイ行くの初めてや」
坂道「本当に!?千葉に住んでるのに!?」
鳴子「小野田クン、ワイが大阪出身だって設定忘れてない?」
杉本「鳴子くぅん、当日の案内は僕に任せてよ。なんたって年パス保持者だからね!」
鳴子「オッサン、何回行ったことあります?」
田所「同じ千葉っつっても驚くほど近くはねえからな……練習がてら花火見に行くってのはあったが……入ったのは四五回だぞ」
杉本(サラッと無視された!?)
金城「日は今週末の土曜日、部室前に朝7時に集合だ。各自自転車を忘れないように」
今泉「自転車持参ってことは……」
金城「現地までは自転車で行く!」
杉本「デスヨネー」
杉本→杉元でしたすいませェん。
-同時刻箱根学園-
荒北「なんでダメなんだよ福チャン!」
福富「ダメだ荒北。特別扱いはできん」
荒北「いいじゃねェかよ!
黒田一人なら連れてってやっても!」
福富「黒田を連れて行けば他の部員も一緒に行ける口実になってしまう。今回はインハイのメンバー六人で行く」
荒北「黒田は、さっきまで自分も行けるって思い込んでてめっちゃ嬉しそうだったんだぞ!今目ェウルッウルじゃねえか!」
黒田「いいんでず……荒北ザン……エグッ」
泉田「荒北さんの言う通りです!黒田は次世代の副将ですし……」
黒田「俺昨日、小遣いを全部黒卵に使って一文無しなんで……」
泉田荒北『あっ……』
東堂「なぜあれに全額を使ったのだ……」
真波(あれ美味しいもんなあ……)
新開(黒卵のせいならしょうがないな)
福富「心配するな黒田。お前の分の土産は買ってくる」
黒田「福富ザン……」
福富「東京ばな奈でいいか?」
黒田「…………」
泉田(ディズニーランド土産ですらなかった)
東堂「しかし、巻ちゃんと一緒にプライベートで何処かへ行くと言うのもなかなかないことだからな。準備は入念にして行かねば」
真波「ディズニーランドかぁ……どんな山があるんだろうなあ……俺行くの初めてなんですよ」
荒北「マジで?んなに遠くねえだろ」
真波「実は俺、インハイ以外で神奈川の外出たことなくて……」
新開「今時珍しいな」
東堂「小中の修学旅行はどうしたのだ?」
真波「寝坊しました」
東堂「」
福富「ともかく、俺、東堂、荒北、新開、泉田、真波の六名は土曜朝三時に部室前集合だ」
荒北「朝三時だぁ?早すぎねえか福チャン。それに電車で行くんなら小田原とか、駅集合の方が……」
福富「移動手段は自転車だ!」
荒北「福チャンマジでそれ言ってんの!?」
福富「俺たちは強い!」
荒北「限度があるっつーの!」
-土曜日・ディズニーランド入園ゲート前-
荒北「ハァ……ハァ……よぉ、小野田チャン」
坂道「荒北さん!すごい息切れしてますけど……」
新開「神奈川からここまでは基本平坦だからな……ずっとゴホッ……スプリンター組とガハッ……靖友が引いたんだ」
真波「泉田さんとか、インターハイ3日目みたいになってましたよね」
泉田「」
福富「しかしそのおかげで俺はゴールまで体力を温存できた。ありがとう荒北!」
荒北(福チャンじゃなかったらぶん殴ってた……)
東堂「巻ちゃん!私服もまた似合ってるぞ!」
巻島「……どちら様で……ッショ?」
東堂「巻ちゃぁん!?」
巻島「冗談ショ。……金城、そろそろ開園時間ッショ。パスポートは……」
真波「海外でも行くの?」
杉本「そこは年パス保持者の僕が解説を……」
今泉「ここでは入園券のことをパスポートと呼ぶんだ。中のアトラクションは基本乗り放題だぞ」
鳴子「ユニバのスタジオパスみたいなもんか」
手嶋「鳴子の奴、それ見よがしに大阪感出してきたな」
青八木「まあ……唯一だし」
古賀「たまにはな。たまには」
田所「で、金城。そのパスポートはどこにあんだ?まだ買ってねえなら早く買わねえと」
金城「それに関しては問題ない。……何もない手に布をかぶせてワンツースリー……ハイ、パスポートが十五枚」
荒北「スゲエエエ!金城スゲエエエ!」
真波「インハイ会場でも似た技披露してましたよねー」
坂道「持ち芸なんだって!」
手嶋「パスポートも用意できたし、入るか」
東堂「見ろ巻ちゃん!麗しい乙女の視線が我々に……この俺の美貌に」
巻島「うるさい集団だから目立つだけッショ」
----------------------
-だいたい数十分後 グランドサーキットレースウェイ-
田所「うおおおおおおおお!さあああああんんんんそおおおおおお!」
新開「あるるるるるるるるるるるるうあああああああ!」
今泉「箱根の直線鬼が、千葉に降り立ったんだ!」
手嶋「……あの人たち頑張ってるけど、大してスピード出てないな」
青八木「……速度、限界があるから」
田所「さああああああああああんそおおおおおおおお!って止まったぁ!」
泉田「新開さん、俺が引きます!」
新開「もらった!あるるるるるるう……止まった!」
手嶋「車間距離のせいだな」
田所「なにぃ!」
手嶋「車間距離狭すぎると自動で止まるんですよ!」
-----------------
-同刻、トゥーンタウン前-
杉本「全くみんな適当に散らばっちゃって……古賀せんぱーい、スペースマウンテンのファストパス取ってきましたよーって……何見てるんですか?」
古賀「杉本、あの二人、見覚えないか?」
杉本「あ、あの二人は……京都伏見の御堂筋くんと……八重山さん!?」
古賀「石垣さんな」
石垣「ディズニーランドに来るのも、ずいぶん久しぶりやなあ……」
御堂筋「…………」
石垣「俺らはいつもユニバやからな」
御堂筋「…………」
石垣「御堂筋、なんか乗りたいのあるか?スペースマウンテンとかビッグサンダーマウンテンとか……」
御堂筋「ボクゥ……乗り物酔いするんや……だから絶叫系は乗らへん」
杉本「乗り物酔いって……なんで自転車乗れるんですかね」
古賀「知るか」
石垣「そ、そうか……じゃあ……」
御堂筋「石垣くぅん……ミッキーマウスってどこで会えるの?」
石垣「御堂筋!よっしゃ、ミッキーさん会いにいこ!」
杉本「僕、御堂筋くんのこと、少し好きになれた気がします」
古賀「奇遇だな、俺もだ。次会ったとき頭を撫でたくなった」
-スペースマウンテン-
真波「すげえ!山だ!……全く山に見えないけど山だ!」
東堂「慌てるな真波。落ち着いて順を待て」
巻島「長い……杉本みたいにファストパス取ればいいッショ」
東堂「こっちの方が巻ちゃんと長く話せるだろう!」
巻島「ディズニーの意味無いッショ……」
坂道「真波くん、ほら、順番回ってきたよ。乗ろうよ!」
真波「そうだね」
東堂「真波はメガネ君と乗りたまえ。俺は当然、巻ちゃんとだ!」
巻島「くっ……まあいいッショ」
真波「へえ、安全バー使うんだ……結構スピードとか出るの?」
坂道「えっ真波くん何も知らずに……」
東堂「ふぅ、なかなかのスリルだったな」
巻島「クハッ……結構凄かったッショ。まあ普段から自転車乗ってスピードだしてるからこのくらいは平気ッショ」
東堂「自身が運転するのとそうで無いのではスリルは段違いだぞ。ほら」
坂道「真波くん、終わったよ。降りないと……」
真波「俺、生きてる……?生きてる?」
坂道「真波くうううううううん!真っ白になってる!」
杉元の誤字が直っていなかったのと泉田→黒田の呼び方も間違えていて死にたくなった。1000km合宿にでも行ってこようか
巻島「…………」
東堂「真波、他の山も制覇するのだろう?早く行くぞ」
巻島(真波、最後まで生きてられるのか?……ッショ)
----------------
-昼頃、ウエスタンランドシューティングギャラリー-
今泉「金城さん、そろそろ終わりにしましょう!」
荒北「福チャン!もういいだろ!」
福富「いやまだだ、まだ決着が着いていない……」
今泉「だからってここですよ!縁日の射的と大差ないところで二時間以上時間使う人始めて見ましたよ!」
荒北「もう五千円スってんだぞ!福チャン!」
福富「俺は……俺は強い!」
荒北「これに関しては全く強くねえよ福チャン!一回も的に当たってねえもん!」
金城「俺は諦めない!諦めない男だ!」
今泉「今回は諦めましょう!」
---------------
ーミッキーの家とミートミッキーー
御堂筋「ミッキーや……」
石垣「ミッキーさんやな」
御堂筋「石垣くぅん、なんでミッキーのことさん付しとるん?」
石垣「いろいろ怖……京都人やからな」
御堂筋「そうか……ミッキー、写真撮ろ」
石垣「あーカメラ、よろしくお願いします」
御堂筋「ボクゥとミッキーのツーショットで」
石垣(我慢や石垣光太郎。じっと我慢の子や……)
御堂筋「幸せの色や……幸せの黄色や」
石垣「それミッキーさんの衣装の色……なんでもない」
ービッグサンダーマウンテンー
鳴子「いやあすごかったな、巻ちゃん!カリブの海賊は、ジャックつば九郎?だったか」
坂道「ジャックスパロウですよね?」
巻島「それじゃあヤクルトのマスコットッショ」
東堂「それにしても……真波、大丈夫か?」
真波「山が近づくと……俺、はやっちゃうんです。心が……」
坂道(羽根が出てる……)
巻島(でもどうせ乗り終わってまた生きてる?の繰り返しッショ)
---------------
ースプラッシュマウンテンー
田所「奇遇だな、同じのに乗りに来るなんて!」
巻島「まあ同じパークにいるわけだし、可能性はゼロじゃないッショ」
坂道「あれ?鳴子くん、田所さんたちと一緒にもいないんですか?」
田所「ん?いねえぞ。金城とか今泉と一緒にいんだろ」
手嶋「『スカシには負けられへんー』とか言って」
青八木「……ありえる」
坂道「真似、上手いですね……」
真波「よかった、俺まだ生きてる……」
泉田「真波、大丈夫なんですか?」
東堂「これでもマシになった方だ。カントリーベアシアターにジャングルクルーズに……緩いものに乗せまくった」
新開「チュロス食うかい?」
東堂「貰おう」
坂道「もう乗り場なんですね」
手嶋「今日は意外と空いてるからな」
真波「坂道くん……一緒に」
坂道「う、うん」
巻島「これが終わったらどれだけグロッキーになってるのか」
東堂「楽しみではあるな」
新開「泉田、隣乗るか?」
泉田「はい!」
手嶋「あとは俺と青八木で組んで……」
田所「あれ、俺一人?」
巻島「八人乗りだから仕方ないッショ」
坂道「僕、絶対迎えに行きますから!」
巻島「その必要は無いっショ」
東堂「だな」
坂道「いいんですか!田所さん……田所さぁん!」
新開「だいたい十分後にもう一度会えるぞ。お、ピョン吉」
泉田「ウサギ違いです新開さん」
田所「ふいー、図体でかいから一人で乗って正解だったな。一列まるまる占拠してた……おーいお前ら。待たせたな……」
東堂「真波……」
巻島「良いやつだったッショ」
坂道「ハコガク六番の人、落ちました!」
泉田「真波……」
新開「真波……」
真波「俺、生きてた……」
田所「グロッキーだな…………おお、金城」
金城「お前らもこれに乗りに来たのか」
新開「どうした靖友、疲れた顔して」
荒北「諦めない男と福チャンを諦めさせるのに苦労したんだよ……」
今泉「置いて行こうとしたら『総北は全員揃って総北だ』と言い出して……二人しかいないのに」
坂道「うわぁ……あれ、鳴子君は?」
今泉「いないぞ?」
金城「お前らと一緒じゃないのか」
青八木「じゃあ杉元と……」
手嶋「……今聞いたけど、いないって」
全員『…………』
総北六人『鳴子(くん)が迷子だ(ッショ)!』
---------------
ーキャッスルカルーセル前ー
鳴子「主将さんが言っとった言葉が、言葉じゃなくて心で理解できたわ……」
鳴子「カートゥーンスピンに乗りたい!そう思った時は主将さん、すでに行動は終わっとるんですね!……にしてもウマいな。ポップコーンハニー味」
ースペースマウンテン前ー
荒北「あー東堂か?赤いのはどこにもいねえそっちはどうだ?」
※〈〉内は電話越しです
東堂〈アリスのティーパーティー付近に巻ちゃんと来ているが……こっちにもいない。全く、どこへ行ったのだか……迷子などみっともない〉
荒北「そういえばよぉ東堂。このスペースマウンテンって、スペースはわかるんだけど、どこがマウンテンなんだ?ちっともマウンテンじゃないジャねえか!名前舐めてるんじゃナァイ!」
東堂〈良いではないか、ここは夢の国だ。楽しんで遊べ〉
ーイッツアスモールワールド前ー
鳴子「初めて……初めてやってもうたわ……」
鳴子「一人スモールワールドを!」
鳴子「まあ、想像してたのよりはショッパかったけどなぁ。ナハハ!」
鳴子「そして、これでわいに向かってチビなんて言える奴はもうどこにもおらんなあ!」
ー再びスペースマウンテン前ー
荒北「迷子になんかなりやがって、あのチビが!」
荒北「あーくそ、まだ見つからねえ……もうあんなのほっといて……んあ?電話か」
金城〈俺は諦めない男だ!〉
荒北「プッ……金城……タイムリーすぎんだろ……」
ー再びキャッスルカルーセル前ー
東堂「うーん。ポップコーンはチョコレート味が最もあってるなぁ。巻ちゃんもそう思うだろう!」
巻島「俺は塩味派ッショ」
---------------
今泉「鳴子は田所パン……いや田所さんが、ピザ食べてるところを捕まえたからいいんですけど……」
荒北「ナァ福チャン……」
金城「俺は諦めない!」
福富「俺は強い!」
荒北今泉『またか(またですか)!』
荒北「何ペニーアーケードで千円使っちゃってんの!」
今泉「ここ、一回十円くらいで遊べるのがウリなのに……」
福富「頼む荒北……あと千円」
金城「あと千円あれば、あのヒヨコが落とせそうなんだ」
今泉「クレーンゲームにムキにならないでくださいよ……」
荒北「ダメだ」
福富「くっ……俺は弱い……」
金城「諦めないといけないのか……」
今泉(インターハイの威厳どこに行った)
荒北(福チャン……)
---------------
-リフレッシュメントコーナー、ホットドッグとか売ってる-
手嶋「鳴子、いきなり迷子になるとは……」
鳴子「いやあ、テンション上がっちゃいまして」
青八木「褒めてない褒めてない」
田所「ング………これもうめえ!」
新開「これもなかなか……」
泉田「すごい食べっぷりですね」
鳴子「ワイはええですわ。もうピザ結構たb」
田所「なんだ、敵前逃亡か?」
鳴子「……なわけないでしょう。やったりますわ。ホットドッグ三つ!……ってデカ!」
手嶋「一個三十センチ位あるからな」
青八木「……普通のもあったのに」
---------------
-プーさんのハニーハント-
真波「バギュン!」
東堂「おお、新開の真似か」
真波「はい!ハントって言うからつい」
東堂「絶叫系ではなくなった瞬間急に元気になったな」
真波「俺、やっと生きてる!」
東堂「威厳のかけらもないな」
真波「あれ、プーさんの夢の中に入るんですか?ズオウとヒイタチ?」
東堂「ハチミツを狙う悪党だな。子供の頃これに乗ったら少し怖くて……」
真波「…………」
東堂「真波?」
真波「…………」
東堂「……真波。これもダメか……」
ーホーンテッドマンションー
坂道「ホーンテッドマンションって、この年になっても結構怖いですよね。でも巻島さんはこう言うのへ行きそうだなあ……巻島さん?」
巻島「…………ショ」
坂道「巻島……さん?」
巻島「…………ショ」
坂道「………東堂さんの嫁」
巻島「…………ショ」
坂道「………怖いんですか?
巻島「そそそそそんなことはないッショ!」
坂道「……うらめs」
巻島「ッショオオオオオオ!驚かすな坂道!」
『……ウボァァアァァァァ』
巻島「ショオオオオオオオオオオオオオ!」
坂道「巻島さん……怖いものあったんだ」
---------------
-夜・ワールドバザール-
福富「これで部員への土産は大丈夫だな」
泉田「雪成の分、買いすぎちゃいましたね」
荒北「デカい袋一個分にはなってんぞ」
新開「弟に何か買って行きたいな……お面とかがあればいいんだが……ないから薬局で買ったパワーバーでいいか」
東堂「新開、それは土産になっていないぞ」
真波「何を買おうかなー」
東堂(真波が生きてる)
鳴子「ディズニーの土産もんってもっと高いかと思っとったけど、案外普通の値段やな。食事も」
今泉「うまくやればこんなもんだ」
杉本「まあ、年パス保持者の僕がいたから!」
今泉「お前はずっと古賀さんと一緒だっただろ」
杉本「うぐっ……そ、そうだけど……」
坂道「うーん、ないな……」
今泉「何を探しているんだ?小野田」
坂道「うん、アリスコメディに登場したジュリアスを探してるんだけど……」
鳴子「コメディ?ジュリアス?」
今泉(オタクだとは聞いていたがここまでか……)
巻島「田所っちここでも食い物ッショ?」
田所「当たり前だ!自転車に乗りながら食べられそうなものをだな……そうこのカレーうどんとか」
巻島「全く向いてないッショ」
手嶋「紅茶も売ってるのか……青八木、クッキーとかも買って行こう」
青八木「……ん」
古賀「最近コップが割れたから新しいのを……金城さん?」
金城「ん……ああ、これはだな……」
巻島(ミッキーのクッションモフモフしてるッショ)
田所(金城……)
金城「そ、そうだ。これはサドルにくくりつけようと思って!」
手嶋(嘘が苦しい……)
-出口付近-
泉田「荷物を宅急便で送ると身軽になりますね。これなら自転車でも帰れそうだ」
今泉「そういえばハコガクも自転車で来てたんですね」
手嶋「帰りも一苦労だな」
東堂「いやあ、楽しかったな巻ちゃん!」
巻島「まあ、悪くはなかったッショ」
新開「大学に行ったらまた来てもいいなあ」
荒北「たまにはな、たまには。しょっちゅう来たら疲労でぶっ倒れるっての」
真波「俺はもうしばらくはいいですね……」
鳴子「なんや、そんなに大変だったん?」
坂道「そりゃあもう……」
今泉「…………」
金城「どうした?今泉」
古賀「誰かいるのか……ってああ」
荒北「ナッ……テメエ!」
「奇遇やねえ……こんなところで会うなんて」
福富「京伏の……御堂筋!」
新開「と、与那国!」
石垣「いや、石垣やから。石垣光太郎」
金城(耳つけてる……)
手嶋(風船持ってる……)
青八木(買ったTシャツその場で着てる……)
古賀(センス皆無だな)
田所(おもいっきりエンジョイしたんだな)
荒北「御堂筋ぃ、負けた奴が観光ったあノンキしてるんじゃナァイ?」
泉田「荒北さん、ブーメラン刺さってます」
御堂筋「ボクら……ただ遊びに来たと違うよ?」
荒北「はぁ?」
御堂筋「京都からここまで450キロ以上……」
田所「まさか……波照間!」
石垣「だから石垣な」
御堂筋「自転車で、来たんや」
石垣「途中五回は死にかけたわ。休憩なしやもん」
鳴子「あの名護さん……御堂筋も、なんちゅうスタミナや」
今泉「尊敬に値するな。特に竹富さんは」
石垣「自分ら、九割わざと言ってるやろ」
坂道「あの……御堂筋くん!」
御堂筋「なんや、サカミチィ」
坂道「今日……楽しかった?」
御堂筋「まあ……悪くはなかったな」
坂道「良かった!」
御堂筋「……ほら帰るで、我那覇くん!」
石垣「 御堂筋ぃ!それ絶対わざとやろ!わざとやろ!」
御堂筋「折角やし……ハコガクまで、競争する?インターハイのリベンジってことで……」
福富「フ……面白い。俺たちは強いぞ!」
荒北「福チャン、俺今まで言わないようにしてたけど、やっぱ福チャンバカだろ!」
真波「御堂筋くんと勝負……いいね」
新開「二日目の勝負をもう一回ってことか。負けないぜ。バキュン」
泉田「あのポーズは、新開が獲物を仕留めると決めた時のポーズ!」
東堂「巻ちゃん意外に負けるわけにはいかん。この勝負受けてたとう!」
荒北「全員だったああああ!ハコガクもうダメだ!」
御堂筋「じゃ、行こか」
荒北(暗くて危険だってのに……)
真波「じゃあまたね、坂道くん」
坂道「うん、またね。真波くん。それと……御堂筋くん、パイナップルさん!」
石垣「石垣やから!俺もそろそろキレるで!」
今泉「俺たちもそろそろ帰るぞ、小野田」
鳴子「明日からまたバリバリ練習や!」
坂道「うんそうだね。帰ろう!」
総北『自転車で!』
その後、ハコガクとの勝負にギリギリ競り負けた御堂筋は京都に帰った後二十一時間寝続けたとか。
完走であります。まさか最後まで杉元の名前を間違えるとは……ちょっと自転車に轢かれてきます。
次は間違えないようにするんだからっ!あと人に見てもらえるSS書くんだからっ!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません