死神「どうも死神です。というわけであなたの命、頂戴します」(101)

男「お引き取りください」バタン

コンコン

男「・・・・・・・」

コンコンコンコンコン

男「・・・・・・・・・・・・・・・・」

コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンk

男「あーもう!うるさいな!開ければいいんだろ!あけれb」ガチャ

死神「・・・・・グスン。別に閉め出すことないぢゃないですかぁ・・・」ウルウル

男「(うわ・・・罪悪感がえげつない)い、いや、だって突然玄関で自称死神に殺人宣言されたら、だれだって
ああいう対応すると思うんだけど」

死神「だからってこんな大雨の日に女の子をお外に放り出すんですか!」ビッショリ

男「ふ、普通の女の子はそんなでっかい鎌なんか持ってない!」

死神「仕方ないじゃないですか!持ってないと上司に怒られるんです!」

男「上司?!死神って企業なの?!」

死神「そうなんです!じゃなきゃ何が悲しくて人の命奪わなきゃいけないんですか!」

男「しらねーよ!つか、なんで俺の命狙ってるんだよ!」

死神「それは・・・ヘックチ」

男「・・・」ビッショリ

死神「・・・・」ビッショリ

男「とりあえず、中、入ろうか・・・」

死神「・・・はい・・・」

――――――男宅のリビング――――――

男「で?」

死神「おー!そこそこ広いです!」ダダダ

男「なんで俺の命を狙ってるんだ?」

死神「このソファフッカフカですぅー」モフモフ

男「別に俺命奪われる程の悪さはしてない・・・」

死神「一人暮らしの割には贅沢してますね。ちなみに一人暮しの男子高校生の冷蔵庫の中身は」

男「話を聞けやゴラァ!!」

死神「はう!?」

男「なんで人の生死に関わる話してんのにお前は人ん家漁ってんだよ!!」

死神「お、落ち着いてください!!ほ、ほら!怒ってばかりだと私の話が聞けないですよ?」

男「誰のせいだと思ってるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

――――――――――――――――――――――

死神「お、落ち着かれましたか?」

男「さっさと話せこれ以上俺の寿命を減らすな」

死神「フフッ、むしろ死神は寿命を減らすのがお仕事なので無理な相談・・・すいません調子に乗りました
そんなに睨まないでください」

死神「え、えーとですね。コホン。
   あなたは、10年に一度、行われる『地獄行き☆大抽選会』に当選しまして、
   その案内役に、今回が初仕事になる私が選ばれたわけですね。かしこ」

男「なんてはた迷惑な行事だ。」

死神「いえいえ、結構伝統のある行事なんですよ?さ、納得していただいたところで
   早速あなたには地獄に」

男「今の説明で納得できる奴を見てみたい」

死神「え?」

男「なんで本気で訳分からないって顔してんだよ」

死神「と、とにかく!早く堕ちましょう?早ければ早いほど得をしますよ?」

男「地獄堕ちんのに得もヘッタクレもあるかぁ!」

男「・・・って!もうこんな時間じゃねぇか!明日も学校なんだぞ!ほら!でてけ!」

死神「あ、ちょっと!まだ話は・・・押さないで下さい!・・・んっ」ムニュ

男「あ」

死神「・・・・」

男「・・・・」

死神「・・・・!?」

死神「~~~///」

死神「きゃあああああああ!!!」ブンブン

男「うわ!鎌なんかふりまわsへぶ」ガツン

死神「は、はわわわ!?柄が後頭部に!
   こ、こんな形で死んじゃっても意味ないんですぅぅぅ・・・」

とりあえずここで寝るは。お前らお休み

もうちょい頑張ってみる

――――――――――――――――――――――――
チュンチュン

男「ん・・・朝、か」

男「いつの間にか寝ちまってたみたいだな・・・」

男「(にしても、変な夢だったな・・・)」

男「(自称死神の女の子に、地獄に落とされかける・・・)」

男「(最後には胸触ったけど・・・いい感触だったな)」

幼馴染『男ー?朝よー?』

男「ん?幼か・・・あいつも早起きだな・・・しかも毎朝俺を起こしに来るし。
  10年間欠かした事ないよな・・・」

2が消えたから再投稿

死神「仕方ないじゃないですか!持ってないと上司に怒られるんです!」

男「上司?!死神って企業なの?!」

死神「そうなんです!じゃなきゃ何が悲しくて人の命奪わなきゃいけないんですか!」

男「しらねーよ!つか、なんで俺の命狙ってるんだよ!」

>>9の続き

幼馴染『はやくっ!おきなさーい!』

男「はいはい・・・よっと」ムニュ

???「んっ・・・」

男「・・・ムニュ?しかも今の声・・・まさかっ!!」バッ

死神「すー・・・すー・・・」

男「」

死神「ん・・・あさぁ・・・?」

男「」

死神「」

死神「き」

死神「きゃああああああ!!!」

男「うわ!?」

幼馴染『悲鳴!?は、入るわよ!!』

>>10
消えてないよ?

携帯からなら前のページに行ってるだけだよ

男「ま、待て!今はヤバ」

幼馴染「今の声だれn」

幼馴染「」

死神「何でそんなに私のむ、胸を揉むんですかぁぁ!も、もうお嫁にいけないですぅ!」

幼馴染「・・・・どういう事?」

男「ち、ちがっ!別にわ、ワザとでは」

>>13 俺の見間違いだったわ

幼馴染「問答無用!!こんの、女の、敵がァァァァァァ!!」

男「おい話をグギャ」

――――――――――――――――

idが変わってビビった
もう日付変わったか

――――――――――――――――

死神「うぅ・・・ひどい目に会いました・・・」

幼馴染「で?何があったの?」

男「出来ればそれは俺を殴る前に言って欲しかった」

死神「実はかくかくしかじか」

男「わけがわからないよ」

幼馴染「フンッ」

男「ぶべら!?」

男「何すんだよ!!」

幼馴染「いや、何かムカついた」

幼馴染「しかし、この子が死神なんてね」

男「伝わったのか!?」

死神「はい、一昨日なったところなんですけど」

男「あれ、俺スルー?」

幼馴染「でもさぁ、ど、どうしてもこいつなの?」

男「ん・・・?これ時間大丈夫か?」

死神「はい。一度決定したら変更できないというルールですから」

男「時計時計っと」

男「うわっもうこんな時間じゃねぇか!?」

死神「それとも幼さんになにか問題が?」

幼馴染「そ、そりゃ!ほ、ほら!隣の家で人が死んだなんてことになったら」

男「に、荷物荷物!!ほら幼!何してんだ!遅刻するぞ!!」

幼馴染「私が疑われ・・・ちょ、手、手が///」

男「んな事言ってる場合か!走るぞ!」

死神「ちょっと待ってくださいよぉ!!」

とりあえず疲れたから寝る
ストック書いて溜まったら投稿再開するけど
かなり後になるかも

再開するわ

男「ハァ・・・ハァ・・・な、何とか間に合ったな・・・幼、大丈夫か?顔赤いぞ?」

幼馴染「う、うるさい!ハァ・・・でも後、5分遅れてたら、shr始まるとこだった・・・」

死神「まったく、二人共高校生の割に体力が足りないんじゃないですか?」

男「し、仕方ないだろ。二人共帰宅部なんだから・・・って」

男「なんで教室内に普通にいるんだよ!?」

幼馴染「他の人がみたらパニックになっちゃうじゃない!!」

死神「あ、そこらへんはご心配なく。私、今はあなたがた以外に見えませんので」

死神「その証拠にほら。だれもこっち見てませんよ?」

幼馴染「ほ、ホントだ。誰も見てない・・・」

死神「ちなみに今は力を使っているから見えなくなっていますが、解除すると誰にでも見れますし 
   物にも触れます。つまり普通の人と大差なくなるんです」ドヤ
 
教師「席付けー。出席とるぞー」

死神「ほら、先生来ましたよ?席座った方がいいですよ?」

男「あ、ああ。(なんでドヤ顔したんだろう)」

――――授業中―――――

物理教師「ここで、振り子の重さを変えても、時間は―――」

死神「(じーーーーーーー)」

男「(す、すげえ見られてる・・・)」

物理教師「・・・い。おい、男」

男「は、はい!」ビクッ

物理教師「聞いてたか?」

男「・・・す、すいません・・・ものすごい視線を感じたもので・・・」

物理教師「全く。そんな訳は・・・いや、やりそうな奴ならいるな・・・」チラ

幼馴染「///」カアッ

クラスメート達「・・・・・」2828

男「???」

死神「・・・・・」

男「(結局こんなやりとりが今日だけで3回あった)」

―――――放課後――――

男「し、視線を感じて集中できなかった・・・」

死神「あなたの集中力が低いだけです」

男「う・・・でも、さすがにあんなじっと見られてたらさすがに・・・」

死神「あなたの力不足を私のせいにしないでください」

男「・・・なんか、朝より言葉に棘がない?」

死神「気のせいです」プイッ

男「???」

幼馴染「どうしたの?帰るわよ。ほらっ」ギュ

男「あ、おい!腕を引っ張るな!!」

死神「あ、待ってくださいよ!!」

ストック消えたから書き直すわ
また溜まり次第再開するわ
見てる人いるか知らんが

――――――――――――――

幼馴染「ねぇ、死神ちゃん」

死神「なんですか?幼さん?」

男「なんでお前らそんなフレンドリーに会話してんの?」

幼馴染「男の命、狙ってるってことは、こいつの家にいるのよね?」
  
男「またか。またスルーか。」

死神「はい、そうなりますね。」

男「え、何勝手に決めてんの」

死神「だ、ダメなんですか・・・?」ウルウル

男「別にダメとは・・・(この上目遣い反則だろ・・・)」

死神「い、いいんですか!?ヤッター!」ピョンピョン

男「(そんな目で見られたら、こっちが折れるしかないだろ・・・)」

死神「男さんとひとつ屋根のした・・・」ボソッ

男「は?なんか言ったか?」

幼馴染「!?(ひとつ屋根のした・・・?)」

死神「き、気のせいですっ」

男「んん?」

幼馴染(こ、このままじゃ男と死神ちゃんが一緒に・・・
    ・・・仕方ない。ならばっ)

幼馴染「ふ、ふーん。死神ちゃん、男の家泊まるんだァ。じゃ、じゃあ」

幼馴染「私も、男の家に、と、泊まろっかなー」

男&死神「「えぇ!?」」

幼馴染「だって死神ちゃんが男に襲われたらいけないからねッ!!仕方なくよ!!
    い・ち・ば・ん!長くこいつと一緒にいる私が、いままでの経験を    
    活かして男の行動パターンを見ながら死神ちゃんを守ってあげるだけだからね!!」

男「そんなに信用ないか俺」

死神「それ以前に幼さんの言ってる言葉が理解できないんですが・・・」

幼馴染「と・に・か・く!私は男の家に泊まるの!!」

男「そんな事いわれましても「分かりました」困るんだがって」

男「なに家主の意見聞かずに居候ですらないお前が勝手に返事してるの!?」

死神「いいじゃないですか。たかだか一人追加されるだけの話じゃないですか」

男「それは泊めてもらう側の言うセリフではない」

死神「むぅ・・・ケチな男の子は嫌われますよ?」

男「ケチって問題では無くてだなぁ・・・あれ?幼は?」

死神「さっき荷物まとめにお大急ぎで家に戻っていきました」

男「なんで俺の周りの女達は俺の話に耳を傾けないんだ」

―――――――――――――――
幼馴染「きてやったわよー」

男「なんで上から目線なんだよ」

死神「まぁ面白みのない家ですが、ゆっくりしてください」

男「テメェも会って二日目の他人の家貶すとか、いい根性してるな」

幼馴染「家は住んでる人の性格表すからねぇ」

男「面白みのない性格だってか」

幼馴染「あら、よく分かってるじゃない?」

男「うわーーーーん!!」

死神「もうちょっとからかいたかった所ですが、泣かれると鬱陶しいのでやめておきましょうか」

男「え、なんで泣かされた挙句に鬱陶しいとか言われてんの?」

幼馴染「決まってるじゃない。いい暇つぶしになるのよ、あんたからかうの」

死神「男さんの不幸の味は柿ピーぐらい美味しいです」

男「おつまみ感覚で他人を弄るのやめろ」

幼馴染「そんなことよりさ」

男「おい」

幼馴染「お腹すいたわね」

死神「はい、確かに。」

男「死神も腹減るの?」

死神「はい。朝も言いましたが、私は普通の人とほとんど同じなんです。なのでお腹は空きますし、
   眠くもなります」

男「ふーん。そんなもんか」

幼馴染「あ、じゃあ私がなんか作るわ」

男「え?いいのか?」

幼馴染「無理に押しかけたのにご飯まで用意してもらう程図々しくないわよ」

男「押しかけた自覚はあったのか・・・」

死神「私はありませんよ?えっへん」

男「それは胸はって言えることではない」

――――――――――――――

幼馴染「じゃじゃーん!できました!」

男「おぉ、相変わらず美味そうだな!」

死神「た、食べてもよろしいでしょうか!?」

幼馴染「ん、どーぞ」

男&死神「「いただきまーす!!」」

死神「!美味しいです!!」

男「これ、すごい美味いな!!」

幼馴染「そ、そう?ま、まあ、当然よねっ///」

男「ん?顔赤いぞ?」

幼馴染「き、気のせいよ!」

死神「なんだか、このやりとりにデジャブを感じます」

―――――――――――
男「風呂先にいただいたぞー」

幼馴染「あ、お帰りー」

死神「では、私たちも入りましょうか」

幼馴染「そうね・・・あ、男?」

男「ん?どうした?」

幼馴染&死神「「覗かないでよ(くださいね)?」

男「信用ないな俺って」

死神「いえいえ、私も幼さんも、口ではこう言ってますけど、『私が当選したあかつきには、マニフェスト実現を
   最優先します』って言ってる政治家さんと同じくらい信用してますからね?」

男「そんな信用されてねぇじゃねぇか!!」

幼馴染「あんたのそのツッコミもどうかと思うわよ・・・」

――――――――――

男「とは言ったものの」

幼馴染『わ、死神ちゃんおっきい・・・』

死神『ひゃん!!さ、触らないでくださいよぉ!』

幼馴染『いいじゃない減るもんじゃあるまいし』

死神『か、完全にセリフがおじさんです!』

男「すんげえ生々しい会話がダダ漏れしてるんですが」

死神『むう!お返しです!』

幼馴染『うあ!?揉まないで・・・んっ』

男「つかあいつら、他人の家の風呂でなにしてんだよ・・・!!

男「だめだ沈まれ俺の煩悩・・・!!般若心経で心を抑えるんだ・・・!!」

死神『や!、そ、そこは・・・ふあぁ!』

男「仏説摩訶般若波羅蜜多心経観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。
受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄・・・・・・・」

―――――――――――――――

幼馴染「ふー。さっぱりしたぁ!!」

死神「お風呂ありがとうございました!!あれ?なにをぶつぶつ言ってるんですか?」

男「等呪、能除一切苦、真実不・・・あ、い、いやナンデモアリマセン・・・」

死神「?変な男さん」

幼馴染「別に今始まった事じゃないでしょ」

死神「それもそうですね」

男「はぁ、一体誰のせいだと・・・」

―――――――――――――――

幼馴染「ねえねえ、あんた、ゲーム持ってたでしょ?やらせてよ」

男「またお前は唐突だなぁ。てか他人の家なんだから、少しは遠慮しろ」

幼馴染「か、勘違いしないでよね!ほかの人の家では、こんな事しないんだからね!」

男「ツンデレ風で言われても、そのセリフでは何も感じない」

幼馴染「まったく、贅沢な奴ね。ほら、くだらないやり取りしてる暇があったらセッティングしなさいよ」タタッ

男「いやお前が始めたんだろうこのやり取り!」

死神「あ、w○iやるんですか?私も混ぜてください!!」ヒョイッ

男「ん?ああ、いいぞ?」

死神「ソフトは・・・マ○オカートですか」

死神「フッフッフ・・・かつて、そのドリフト技術に並ぶもの無しと言われた私の腕をご覧にいれましょう・・・」

男「はいはい・・・ん?お前これやった事あんの?」

死神「はい。というかこのゲームに限らず、この世界のゲームとかって、地獄では人気あるんですよ。」

死神「ライトノベルやアニメなんかもはやってます」

男「・・・なんだろう、地獄ってなんか想像してるより充実してそうだな」

死神「んーまあ、この世界ほどではありませんけど、結構充実してますよ?」

男「ははっ、実は地獄って住みやすいのかな」

死神「おやおや?向こうに行きたくなっちゃいました?私ならお連れできますよ?」
  
男「・・・・・・・」

死神「やーですねぇ。冗談に・・・」

男「・・・確かに、ちょっと行ってもいいかな、なんて思った。」ボソッ

死神「・・・え?」

男「ん、なんでもない。」

幼馴染『ちょっとー、やらないのー?そんなとこにいないで、設定手伝いなさいよー』

男「はいはい、わかりましたよ」

死神「・・・・・・・・」

男「あ、そうだ。1時頃にリビングに来てくれないか?
  ちょっと話がある。幼は起こすなよ?」

死神「・・・・はい・・・」

幼馴染『ちょっと!!来てってば!!コードが絡まっちゃったの!!』

男「分かったって!うわ、めちゃくちゃじゃねーか!!」

死神「・・・」

――――――――am・1:00――――――――

男「ごめんな、こんな遅くに」

死神「いえ、そんな事よりどうなさったんですか?」

男「ん、いやさ・・・頼みごとがあって」

死神「私にできることなら」

男「じゃあ、安心して頼めるな。」

男「なぁ」

死神「・・・はい」

男「俺を・・・・・・・」







男「俺を、地獄に連れてってくれないか?」

今日はここまで
駆け足になってすまん
おまえらお休み

幼馴染「喉乾いちゃった……」

男『驚かないんだな』

幼馴染「ん?男の声?何話してるんだろ」コソッ

死神『……何となく、予想は出来たので』

男『やっぱりあの時か……』

幼馴染「あの時?」

死神『ええ。あんなの地獄行くって言われてるのと同じですよ』

幼馴染「……え?」

男『そうか……なぁ、ついでに聞くけど、俺が
地獄にいかなかった場合、どうなんの?』

死神『はい、ルールでは変更不可能なんですけど、
最悪の場合は他の人を代わりにします』

男『そうか、なら尚更行かなきゃな』

幼馴染「な、何で…?」

死神『なぜか、聞いてもいいですか?』

男『俺の我儘で他人を不幸にする訳にはいかないだろう
だから、俺の意思なんてどうでもいいんだよ』

幼馴染「どうでもいいって……」

死神『……いいんですね?』

幼馴染「……よくない」

男『あぁ』

幼馴染「よくない……!」

幼馴染「あんたが良くても……」

幼馴染「私がよくないんだから!!」

幼馴染「待ってよ!!男ぉ!!!」

ーーーーーーーーーーーーー

男『(そうだ。他人に迷惑かけるのはダメだからな)』

男『(俺一人が我慢すれば、済む話なんだ。だから……)』

幼馴染「待ってよぉ!男ぉ!!」

男「!?」

男「お、お前……!いつから……!?」

幼馴染「……」ギュッ

男「お、幼?」

幼馴染「な……で……」ポロポロ

男「?」

幼馴染「何で……行っちゃうのよ……」

幼馴染「何で!あんたは勝手に地獄なんかに行くのよ!?」

男「そ、それは……」

幼馴染「何が『他人に迷惑かかるから』よ!!」

幼馴染「あんたがいなくなる事で悲しむ人の気持ちを
考えた上で言ってんの!?」

男「……」

幼馴染「あんたがいなくなったら、私はどう毎日を過ごせばいいの!?」

幼馴染「大切な人がいない世界で、胸に空いた大穴を抱えながら
生きろって言うの!?」

幼馴染「いやよそんなの……耐えられないよぉ……」ポロポロ

幼馴染「い、一緒に……居てよぉ……お願いだから……」

幼馴染「うぅ……」

男「………ごめんな、幼……」

死神「……男さん」

男「…何だ?」

死神「もう一度聞きます」

死神「これで、よろしいんですか?」

死神「他人がどうとか関係なく、あなたの本心を、聞かせて下さい」

男「………………」

男「……そりゃ、俺だって、まだ生きたい」

男「あぁ生きたい、生きていたいさ!!」

男「面倒な学校や近所の百貨店でする買い物や
友達と遊ぶ事や、幼と一緒に過ごす事、まだまだやりたいさ!!」

男「あぁクソッ!こんな事言うと、踏ん切りが付かなくなるだろうが……!」

男「だから言わなかったんだよ!!」

死神「……そうですか」

男「あぁそうだよ。ったく、覚悟なんかどっか行っちまったよ……」

死神「……」

死神「うん。やっぱり、男さんはそっちの方が似合います!!
と言いますか、しおらしい男さんなんて気持ち悪いだけです!!」

男「は、はぁ?なに言って」

死神「ですので!」

死神「そんな男さんは地獄にいりません!!」

男「……え?」

幼馴染「…………ふぇ?」

死神「そんな人が来ても無意味です!!あ、いや訂正します。損しかないです!!」

男「何それひどい」

死神「とにかく、男さんをあっちに送っても無駄だと言う事を
上司に説明して来ます!」

幼馴染「で、できるの?そんな事……?」

死神「んー。まぁちょっち不安は有りますが。まぁどーとでもなりますよ」

幼馴染「…こっちが不安よ」

死神「その割には嬉しそうですよ?」

幼馴染「だ、誰が!!」///

男「お前は、どうなるんだ?」

死神「分からないですね。何せ地獄史上初なんで。」

死神「それにこっちに戻ってこられるかも分からないですしね。」

男「…そうか」

死神「さて、時間もアレですし、行きます」

死神「あ、ちょっと離れてて下さい。扉開きますので」

死神『死者の国に通じる門よ、私を通しなさい』

ゴゴゴゴゴゴ……

男「な、なんだ!?」

幼馴染「ん、床から門が……!!」

死神「この先が、地獄ですね」

死神「では、もう行きますね。湿っぽいのも苦手なので」

死神「では」

男「死神!!」

死神「はい?」

男「ありがとな!!後、またコッチに来いよ、いつまでも幼と待ってるから!」

死神「……ハイッ!!」

ーーーーーーーーーー

男「行っちまったな」

幼馴染「……ねぇ男」

男「ん?」

幼馴染「絶対に、俺の事なんてどうでもいいなんて、言わないで」

幼馴染「あんたは、私の…そのっ…大切な人、だから……」

男「あ、ああ……」

幼馴染「……」

男「……いつまでも待ってような、二人で」

幼馴染「……うんっ」

ーーーー翌日ーーーー

男「おはよう」

幼馴染「ん、おはよ」

男「………」

幼馴染「………」

男「……何かさ、静かだな」

幼馴染「……そうだね」

ザァァァ………

男「そういやアイツが初めてコッチに来た一昨日も雨だったな」

男「インターフォンのある現代に、わざわざドアノックして

コンコン

男「そうそうこんな感じで」

コンコンコン

男「…………」

幼馴染「………」

男「……いや、まさかね」

幼馴染「うん、向こうに行ってから、まだ半日も経ってないもんね」

コンコンコンコンコンコン

男「うん、違うと思うけど、出てみるわ」

幼馴染「うん、違うと思うけど」

ガチャ

死神「……グスン、追い出されちゃいましたぁ……男さん、泊めてくださぁい……」ビッショリ

男&幼馴染「「早過ぎだろ(でしょ)!!??」

おしまい

どうも、吹き荒れる嵐の中、涙目でただ立ってた私は作者です。
今回は、私の初投稿でしたが、暖かい目で見守って下さった方
ありがとうございました。後日談、希望があれば書かせていただきます。
では、これにて。
psいつ「やめて!私の為に争わないで!!」
って言おうか考えてましたが、怖くてやめました。

後日談希望があって、テンション上がったから書く。

ーーー百貨店ーーー

幼馴染「はい、百貨店にやって参りました」

死神「幼さん!これが噂に聞くデパートですか!?」

男「なぁ、これ俺いるのか?」

幼馴染「とーぜん。じゃなきゃ誰がお金払うのよ」

男「え」

幼馴染「死神ちゃん?男がなーんでも買ってくれるって」

死神「ほ、本当ですか!?や、ヤック・デカルチャー!!」

男「何でゼントラーディン語?後、払うなんて一言も」

幼馴染「いーじゃんか!甲斐なしは嫌われるわよ?
ほら、男を見せてよ倉田くん」

男「倉田くんて誰だよ」

男「てか、金払うなんて嫌だぞ!!」

幼馴染「またそうやって、嫌な事から逃げ出すの?」

死神「男、大人になれ、です」

男「何でそんなに今日はパロネタ豊富なんだよお前ら」

幼馴染「うん、でもよく死神ちゃんはついてこれるよね」

死神「はい、大好物です」

男「ほんと、俗っぽい奴だな……」

幼馴染「男!!」

男「うわ!!な、何だ、でっかい声だして」

幼馴染「そこは『この俗物めがっ!!』でしょ!?」

男「どこのニュータイプ!?」

死神「何だかんだで、男さんもノリノリです」

ーーーーーーーーーーー

死神「オー!広いですぅ!」

幼馴染「そーでしょ。ここは県内一の規模だからね」

男「何か自分の地元の物褒められると、ちょっと嬉しいよな」

幼馴染「あー、分かる。でも、近所にある文化財とかはどうでもいいけど」

男「たぶん見慣れちゃってるんだろうなぁ」

幼馴染「ありがちな映画とかアニメの展開みたいにね」

男「最近は意味がわからないのが多いよな……何とは言わんが」

死神「何話してるんですか?そんな事より早く行きましょーよ!!」

男「のわ!腕組むな!!」

死神「いーじゃないですか!生娘じゃあるまいし」

男「どこで覚えたそんな言葉!?」

幼馴染「……むぅ」ジーッ

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