ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」 (23)

※単行本派はネタバレ注意

ヒストリア崩壊



―レイス領地―


ヒストリア「…ねえ、女の子らしくって何?」

フリーダ「そーだね、女の子らしくっていうのは…この絵本の子みたいな女の子のことかな」

フリーダ「ヒストリアもこの子が好きでしょ?優しい子だからね」

ヒストリア「うん」

フリーダ「ヒストリアもこの子みたいになってね…この世界は辛くて厳しいことばかりだから、みんなから愛される人になって助け合いながら生きていかなきゃいけないんだよ」

ヒストリア「…」

フリーダ「…でもね」

フリーダ「気に入らない事があったら」

「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」

フリーダ「…って言いながら、ボロクソのギタンギタンにしていいんだよ」

ヒストリア「うん!わかった!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426613252

フリーダ「じゃあさっそく練習!」

ヒストリア「うん!!」ニコニコ


フリーダ「ヒストリア、今日の朝なにをしようとしてたの?」

ヒストリア「柵から出ようとしたの」

フリーダ「柵から出ようとしたの?」

フリーダ「ダメでしょ?柵から出ちゃ…」



フリーダ「柵の外に出るなって言ったでしょ!!!」

ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」ポカポカ

フリーダ「ああん//かわいい//」

ヒストリア「えへへ」

フリーダ「上出来よ、その調子で突っ走りなさいヒストリア!」ビッ

ヒストリア「うん!」ビッ

フリーダ「あなたのその『うるさいバカ!泣き虫!黙れ!』だけが初代王の支配を取り除く事が出来るのよ!」ビッ

ヒストリア「全く意味がわからないけどわかった!」ビッ

―ウォール・マリア陥落の数日後


ヒストリア「…あ…お母さ…」

母「お前さえ…お前さえ産まなければ」

ザシュッ ゴトッ


ヒストリア「あ…」

ケニー「悪いな、次はお嬢ちゃんだ」

ヒストリア「…」プルプル

ロッド「待て」


ロッド「…偽名を使い、遠い地で慎ましく生きるのなら、見逃してやってはどうだ」

ヒストリア「…」

ロッド「君の名前はクリスタ・レンズだ」

ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」ポカタンポカタン

ロッド「うわっ!?」

ケニー「ポカタン?」

ヒストリア「何がクリスタ・レンズだ!都合よく使用人とイチャコラして都合よく私を無いものに扱おうとして!!」

ヒストリア「これ以上…お前のヤリ〇ンチン〇を好き勝手させてたまるか!!」

ケニー「ははは!おもしれぇ!いいぜお嬢ちゃん!」バキュウウウン

ロッド「」

ヒストリア「私の腹違いの兄弟姉妹全部で五人くらいいたらしいけど、どれだけお盛んな下半身なのよこのメタボリックヤリチ…」

ロッド「おいコラ!さっさとこいつ開拓地まで連れていけ!これ以上喋らせんな!」

憲兵「へい!」ガシッ

ヒストリア「わ!離せこの王の都合のいい使い捨て奴隷の中央憲兵!」

憲兵「うるせえ!てか何でこんなガキがそんなこと言えるんだよ!!」

ロッド(フリーダめ…あいつきっといらんこと吹き込みやがったな。フリーダの記憶は忘れてるようだがフリーダから聞いた事だけはしっかり覚えているようだ)

ケニー「メタボリックヤリチ…ぶふぉっ!!」

ロッド「笑うなこの野郎」

ケニー「うるせぇ」

―訓練兵団入団式


キース「…貴様は何者だ!?」

ヒストリア「ウォール・シーナレイス領地牧場出身、領主と使用人の娘として産まれ印象が悪いから無いものに扱われていたヒストリア・レイスと申します!更に偽名使えコラチビと言われながら追い出されました!!」

キース「壮絶だな!!」

ヒストリア「はい!!」

キース「何しにここへ来た!!」

ヒストリア「気に入らないものに、うるさいバカ!泣き虫!黙れ!をしてスッキリするためです!!」

キース「そうか!意味がわかんねぇな!!」

ヒストリア「はい!」

ユミル(なんだあいつ)

―夜

サシャ「はあ…はあ…」フラフラ

ドサッ

サシャ「」


タッタッタ


パンを装備したヒス「…」タッタッタ

サシャ「」ピク



サシャ「ぐおおお!!!」クワアッ

ヒストリア「ひゃああ!!?」ビク

バクウッ

サシャ「フー…フー…これは!パァン!?」

ヒストリア「それだけだけど…取っておいたの」

サシャ「…!神様!!」

ヒストリア「何が神だ!!」ガタッ

サシャ「神様あああ!!」

ヒストリア「何が神だあああ!!」

ユミル「なにしてんだお前らアホか」

ヒストリア「!」

ユミル「お前…いいことしようとしてただろ」

ヒストリア「え?」

ユミル「晩飯の時からイラついてた」

ヒストリア「見られてたの!キャッ」ドキンチョ

ユミル「…お前は本当にそいつのためにやったのか?お前が得た達成感や高翌揚感はその労力に見合ったか?」

ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」

ユミル「!?」

ヒストリア「私がどうしよーと私の勝手だろー!他人にどうこう言われる筋合いはないやーい!!」

ユミル「…」

ヒストリア「…顔を思い出せないお姉ちゃんが良く言ってたよ。いいことをすると気持ちいいって」

ヒストリア「ぐっすり眠ることと、いっぱいご飯食べることと、いい事をすること。これが人生で三大気持ちいい事だって!!」

ユミル「…」

ヒストリア「…わかるでしょ?」

ユミル「アホらしい事ぬかしやがって」

ヒストリア「キャッ」

ユミル「それより芋女運ぶぞ。お前じゃこいつ運べないだろ」

ヒストリア「よくわかったね!そうなの!私、非力なの!ユミル、貴女もいい人よ!!」

ユミル(…めんどくさそうな奴に関わっちまったかな)


―――雪山

ズルズル…ズルズル…

ヒストリア「…」ズルズル

ダズ「…」ズルズル

ユミル「…なぁ。そいつはもう虫の息だ。置いてくしかねぇよ」

ヒストリア「…やだ」

ユミル「こいつは自分の体調管理もできず点数欲しさに無理な訓練を受けちまった…自業自得だ」

ユミル「こいつを置いて私らだけ助かるか、三人一緒に凍死するか…どっちがいいんだ?」

ヒストリア「5つ目にする」

ユミル「はい?」

ヒストリア「私とユミルが力を合わせればいいの。私がダズを引きずってユミルが後ろから私を応援して私とユミルの友情パワーで力を合わせて私がダズを引きずりユミルは私を応援しつつ力を合わせてダズを合わせる」

ヒストリア「それなら文句ないでしょ?」

ユミル「お前ダズ助ける気ねぇだろ」

ヒストリア「あるよ」

ヒストリア「じゃあ3つ目にする。ユミルが先に行って私達も後から追い付く。それなら三人とも助かる」

ユミル「…なぁ」

ユミル「非力なお前より私がダズ運んだ方がいいと思わないのか?」

ヒストリア「え?」

ユミル「お前さぁ…やっぱ。ダズ助ける気ねぇだろ?」

ヒストリア「…」

ユミル「このままダズと一緒に自殺しようとでも思ってたのか?ダメだろヒストリア…お前はいいこなんだから、他人を巻き込んじゃそれは悪い子だろ…」

ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」ポカポカ

ユミル「いたっ…くないな」

ヒストリア「何がダズだ!!都合よく自分の体調ごまかして私とユミルに迷惑かけて!!」バッ

ユミル「わ、コラ!やめろ馬鹿!ダズ背負い投げしようとすんな、言葉攻めして悪かったから!!」

ヒストリア「違うよユミル!背負って運ぶの!!」

ユミル「くっ…本当にただアホな奴なんだなこいつは!!」


ユミル「ヒストリア…とりあえず落ち着いて聞け。ダズも降ろせ。あそこに建物の灯りが見えるだろ?」

ヒストリア「あ、うん」

ユミル「私がダズをここから下に降ろすからお前は先に行け」

ヒストリア「そんな…ここからダズを降ろしたら、それこそ恐ろしい事になっちゃうよ!!」

ユミル「いいからあっち行ってこい!」ポイ

ヒストリア「わー」ゴロゴロ



―――翌日


ヒストリア「…あそこから…?あんな高い崖から…どうやって下までダズを降ろしたの?」

ユミル「…」

ヒストリア「あそこには…ロープもなかったし…ヘリコプターもなかったはず…」

ユミル「いいよ、お前にならいつか教えてやっても」

ヒストリア「!」

ユミル「ただし、その時は…」

ヒストリア「…」


ユミル「もう少し落ち着いて生きろ」ポン

―数年後…解散式の翌日―

ゴオオオオオオッ

超大型巨人「…」ババーン


サシャ「え!」

コニー「超大型巨人!?」

エレン「全員立体機動に移れ!ここでこいつを仕留める!」


エレン「…よう…」


超大型巨人「…」


エレン「5年振りだな」

ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」ガンッ

エレン「痛いっ!なんだよ!?てかお前別の班だったろ!?」

ヒストリア「何が5年振りだ!再会の挨拶なんかしてる暇あったらさっさと超大型巨人倒せよ!てか全員に戦わせんなよ、扉破られた時の事も考えて1人か2人は超大型巨人が出たことを知らせに行かせろよ!!そしてさっさと住民も退かせろよ、今のうちにさぁ!!」

エレン「あ、うん、はい。その通りです」


腕を振り上げる超大型巨人「…」グワッ

ヒストリア「うるさいバカ!デカ虫!縮め!」ガンガン

超大型巨人「!?」

ヒストリア「あっっっつ!!超大型巨人の皮膚あっっっつ!!!」ピョンピョン

エレン「…」

ユミル「何やってんだヒストリア…ってわぁ!超大型巨人!?」

ヒストリア「そうなのよ、困った事に」

超大型巨人「…」グワッ

エレン「まずい!壁の扉を蹴り破る気だ!!」バシュー

超大型巨人「…!」ブオッ

エレン「そんなパンチ当たるかノロマ!」

ヒストリア「頑張れ、エレン!勝ったらミカンあげるから!!」

エレン「何がミカンだアホか!!」

バシュシュシュンッ

ミカサ「いまエレンにミカサと呼ばれた気がした…ので来た」

エレン「呼んでねぇよ!?いや、助かるけどさ……あ、ミカンと聞き間違えたのか…」

ミカサ「そんな何回も呼ばないで//」

エレン「わかったからまずこいつどうにかするぞ!」

ミカサ「ついでにアルミンも連れてきた」

アルミン「エレン!超大型巨人は前に出現したときも高温の蒸気を放っていた!特にうなじの周囲に蒸気が多かった気がする。だからまずはうなじではなくみんなで足の関節を削いで扉を蹴り破れなくするんだ!」

エレン「わかった!」バシュー

ミカサ「任せて」バシュー

ヒストリア「おお!幼なじみ三人揃うと心強いね!」

ユミル「…」


超大型巨人「…!!」

ザクッ ザクッ

グラッ!

エレン「よし!」

ミカサ「決まった…」

ベルトルト(まずい、足をやられた…これでは扉を破れない!)

ブシュウウウ!


エレン「うわ!こいつ消える気か!?」

アルミン「蒸気で見えない!」

ヒストリア「ふう、足の火傷もちょっとは落ち着いた………ん?」

ジイイイイイ

ヒストリア「………っ!!」

ヒストリア「あ、蒸気の中に誰かいる!」ピョン

ユミル「!!?」ビクッ

アルミン「え!?」

ミカサ「ヒストリアは毎年視力検査の評価はトリプルSだった」

アルミン「訳がわからないよ」

ヒストリア「あ!蒸気の中から誰か出てきた!」

エレン「なに?」


ヒストリア「おーい!」ピョーン


コソコソ…

ベルトルト(え!?あの声は!?)

ヒストリア「誰かさーん!何してるのー!」

ベルトルト「!?」ビクッ

ヒストリア「あ、ベルトルト!何してるの!?蒸気の中から出てきたけど!」

ベルトルト(見えてたの!?)

エレン「あ、ベルトルト」

ベルトルト「」ビクウッ

ミカサ「何をしていたの?」←ブレード装備したまま

ベルトルト「」ビクウッ

アルミン「…蒸気の中から出てきただって?」ジイイ

ベルトルト「」ビクウッ

ユミル「…」


ベルトルト「あ…それは…」

ヒストリア「何をしてたの!?」

ベルトルト「ちょ…超大型巨人に食べられてた…」涙目

ヒストリア「うわぁ…怖かったねベルトルト、もう大丈夫だからね」

エレン「マジかよ!良かった生きてて…」

ミカサ「それは大変だったわね」シャキーン

ベルトルト「」ビクウッ

ミカサ「あ、ごめんなさい…ブレードしまうの忘れていた」スッ

アルミン「ははは、ミカサは相変わらずおっちょこちょいなんだから」

エレン「あはははは」

ミカサ「うふふ」

ヒストリア「はっはっは!」

ベルトルト「は…はは…」ダラダラ

ユミル「…」

このSSまとめへのコメント

1 :  千歳   2016年09月15日 (木) 19:08:26   ID: Kz5K9bn8

話の趣旨がよう分からんな

2 :  甲南   2016年12月30日 (金) 15:06:59   ID: xGig365A

続かないのかな

3 :  SS好きの774さん   2022年01月31日 (月) 02:51:38   ID: S:lkZ0ML

趣旨がよくわからんけどなんかほっこりした

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom