理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「わかりました」 (1000)

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.    ′::::::::::::/   ::::::::::::: : |:::::::::::::|::::::::::::.      ・本スレは京太郎×野依理沙です
   |::::::::::::::/    |::l::::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::::::|      ・非安価
   |:::::::::::::′   |::l:::::: |:::::l\::::::::|:::::::::::::|      ・おそらく2、3日に一度の投下になります。前後することもあるかと
   |::::::::::::「 ‐- _j从::::::|:::::l_ -\::|:::::::::::::|      ・ほのぼの
   |::::::l:::::|苧≧x  \l\{≦苧ミ|:::::::::::::|      ・荒らしはスルーで
   |::::::l:::::| 乂沙'      乂沙' |:::::::::::::|      ・雑談は問題ありません。荒らすような内容じゃなかったら大丈夫だと捉えてくださって結構です
   |::::::l:::::l / l ヽ       / l ヽ |:::::::::::::|
   |::::::l:::::::.      '      .:|::::l::::::::|
   |::::::l:::::込、   --(    ...イ:::|::::l::::::::|
   |::::::l:::::|::::介ト_       个::::|::::|::::l::::::::|
   |::::::l:::::|:://{ 」   ̄  { l\::: |::::l::::::::|
   |::::::l:::::l/  {∧     / |  Χ:::リ:::::: |
   |:::八:: |   ∨〉--、/ / /::::::/\ : |

    /: :.ヾ{   /   ‘,/ 厶 イ}: : :.\


 それでは始めていきます


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たいがいの人は初対面の時、緊張して上手く喋れないだろう

それでも喋らなくてはいけないとなると何度か会話を投げかける努力をするものだ

しかし―――


京太郎「……」

理沙「……」

京太郎「ここにはよく来るんですか?」

理沙「……っ」

理沙「……」フルフル

京太郎「みさきさんといつも話すときはどこで話すんですか?」

理沙「あっち!」

京太郎(どこだよ!!!)


どうしてこうなってしまったのか

それは2日前に遡る―――

─────────

──────

───



京太郎父「明日にはお前が行ってしまうと思うと少し寂しい気もするな」

京太郎「一人暮らし興味あったし東京に親戚がいてよかったよ」

京太郎母「そうよ、みさきちゃんには改めてお礼を言わなきゃね」

京太郎父「時々ちゃんと生活できてるかみさきに寄ってもらうからな」

京太郎「わかってるって」

 プルルルルル

京太郎母「ちょっと出てくるわ」

京太郎「はいはい。まぁちゃんとごみの日も確認とらせてもらったし、料理も最低限は作れるようになったから平気でしょ」

京太郎父「油断は駄目だぞ」

京太郎母「京太郎、みさきちゃんよ」

京太郎「? なんだろ?」



京太郎「もしもし」

みさき『もしもし、明日からこっちにくるんだよね』

京太郎「うん」

みさき『明日は私も手伝いにいくから』

京太郎「ありがとう」

みさき『明日は荷解きするから……明後日時間ある?』

京太郎「まぁ学校まで暇だから」

みさき『頼まれて欲しいことがあるんだけど……』

京太郎「何?」

みさき『口下手な人がいるんだけど……治すの手伝ってくれない?』

京太郎「……え?」



京太郎「どういうこと?みさきさんの知り合い?」

みさき『うん。ちょっと前に仕事で知り合った人なんだけど、結構仲良くなったの』

みさき『でもその人びっくりぐらい口下手なの』

京太郎「どのくらい?」

みさき『ほぼ単語』

京太郎「仲良くなっても?」

みさき『うん』

京太郎「…………」



みさき『しかも私とその人で高校麻雀インターハイの実況のオファーがきてるの』

京太郎「え?ほぼ単語しかしゃべらないのに?」

みさき『そうそう。流石にやばいかなぁって思って』

京太郎「……わかった。まぁみさきさんには世話になるし、それぐらいなら」

京太郎「でも何したらいいんだ?」

みさき『普通に話してくれるだけでいいよ』

京太郎(それなら全然問題なさそうだな……)

京太郎「わかった。それじゃまた明日」

みさき『うん、また明日』

 プツッ

京太郎「しかしどんな人なんだろ?」


―――次の日 東京―――


みさき「うん、OK」

京太郎「ありがとう」

みさき「これから一人でやっていくんだからこれぐらいはね。今日の晩御飯は私が作ってあげるから」

京太郎「明日からは自分でか……」

みさき「頑張って」

京太郎「そういえば明日会う人ってどんな人なの?」

みさき「ご飯食べ終わったら説明するよ」

京太郎「わかった」



京太郎「うん、美味しかった」

みさき「まぁ何年も自分で作ってるからね。京太郎君もそのうち上手くなるよ」

京太郎「ならいいけど」

みさき「うん。それで明日会う人なんだけど、野依理沙っていう麻雀プロなんだけど……しらない?」

京太郎「麻雀やらないからなぁ……興味はあるんだけどな」

みさき「知らないんだ……麻雀プロの中ではかなり有名なんだけどね。国内でもトップクラスの雀士だよ」

京太郎「そんな人と仲良いの!?」

みさき「まぁたまたまね」

京太郎「アナウンサーってすごいんだなぁ」

みさき「テレビに出てるわけだから」

みさき「まぁそれは置いといて、理沙って怒ってるように見えるときがあるんだけど、それは怒ってるんじゃなくて気持ちが昂ぶってる時だからそれだけは注意してね」

京太郎「なるほど……」



京太郎「にしてもそんな感じでも麻雀プロになれるんだな」

みさき「まぁ麻雀打つのにコミュ障とか関係無いから」

京太郎「それ何気に酷くないか?」

みさき「事実だから。麻雀で語って仲良くなるってこともあるらしいし」

京太郎「麻雀『を』じゃなくて麻雀『で』なんだ」

みさき「うん。まぁそれがなくてもわりと気配り上手だから」

京太郎「へぇ」

みさき「それじゃ帰るね。明日よろしく」

京太郎「わかった。気をつけて」

 バタン

京太郎「野依理沙さんか……まぁなんとかなるなる」


―――次の日―――


みさき「えっと、先に座ってもらってるんだけど……あ、いたいた」

理沙「……」ズズ

京太郎「えっと……」

理沙「……」

京太郎「……よろしくお願いします」

理沙「!?……よろ!」プイ

京太郎(これはなかなか厚そうな壁を感じるな……)

みさき「それじゃ私は帰るから」

京太郎「え!?」

理沙「!?」



みさき「あれ?言ってなかったっけ?今から仕事だから」

京太郎「聞いてないって!」

理沙「」コクコクコク!

みさき「でも予定なんて変えられないし、それじゃね」

 トコトコ

京太郎「」パクパク

京太郎(ぜっっったいわざとだ!!!!)

京太郎(……はぁ、とりあえず座ろう)スト

理沙「……」カラカラカラ

京太郎(とりあえず何かしゃべらなきゃ)



京太郎「ここにはよく来るんですか?」

理沙「……っ」

理沙「……」フルフル

京太郎「みさきさんといつも話すときはどこで話すんですか?」

理沙「あっち!」

京太郎(どこだよ!!!)

京太郎(くそぉ……いったい何を話せばいいんだ?)

京太郎(ていうか俺も少し焦ってるな。これじゃ普通の人でも一回か二回のやりとりで終わるような言い方になってる)

京太郎(……考えてもわからんし、とりあえず適当に何か相手が食いつきそうな話題いくつか振ってみるか)

京太郎「そういえば麻雀のプロなんですよね」

理沙「!!」プンスコ!

京太郎(うおっ、頬を膨らませた!?もしかしてみさきさんが言ってたのってこれか?)

京太郎(一発目で食いついてくれる話題を振れたのはいいけど、もしかして麻雀するって思われたかな?)



京太郎(わからん、どういう反応なのか)

京太郎(とりあえず出来ないってことを言ってみるか)

京太郎「自分は麻雀出来ないんですけど、プロって凄いですね」

理沙「そ、そんなに……すごくない」ショボン

京太郎(あれ?ションボリした?麻雀出来ないって言うのは間違いだったか……)

京太郎「興味はあるんですけどきっかけがないんですよね。ルールも難しそうですし」

理沙「……!」ガタッ

理沙「い、いこ!」

京太郎「い、行くってどこにですか?」

理沙「雀荘!」

京太郎「えっと、教えてくださるってことですか?」

理沙「……っ」コクリ

京太郎(うぉおおおおお!まじか!プロに教わる機会なんてねえ!)

京太郎「よろしくお願いします」

─────────

──────

───



理沙「こんな感じ」

京太郎「ありがとうございました。今までやってなかったのが勿体無いくらい面白いですね」

理沙「!!」プンスコ

理沙「初めて!」

京太郎「? えっと……教えるのがですか?」

理沙「」コクコク!

京太郎「ほんとですか?すごいわかりやすかったですよ!」

理沙「よかった」ホッ

京太郎(表情は結構豊かだよな。口に出せないだけかな?)



京太郎「また教えて欲しいぐらいです」

理沙「……っ。あ、明日も」

京太郎「え?明日もいいんですか?」

理沙「」コクコク!

京太郎「自分としてはまだ学校は無いですし嬉しいですが、野依さんは大丈夫なんですか?」

理沙「大丈夫!」

京太郎「それじゃよろしくお願いします」

京太郎「そろそろ帰りましょうか。結構時間経ってますし」

理沙「」コクコク

京太郎「あ、先に連絡先交換しないと。明日合流できません」

理沙「!?」ゴソゴソ

理沙「……ふるふる」フリフリ

京太郎「あぁLINEのやつですね。ちょっと待ってください……」

京太郎「……はい、きました」

理沙「こっちも!」



京太郎「それではまた明日」

理沙「……っ」フリフリ


京太郎「……最初はちゃんと意思疎通出来るか心配だったけど、なんとなくわかるな」

京太郎「それに……可愛いし」

京太郎「って、忘れてたけどみさきさんに連絡しよう」

 プルルルル プルルルルル プルルルルル

京太郎「……出ないな。ぐぬぬぬ。……なんで野依さんと俺を二人きりにしたんだろ?」

京太郎「……まぁいいか。とりあえず帰ろう」






京太郎「そうだ、飯作んなきゃいけないんだ……はぁー……」

 ~♪

京太郎「ん?」


理沙 >喫茶店 13時


京太郎「……はは、LINEでも単語なんだ」



 チュンチュン

京太郎「んー!よく眠れた!」

京太郎「さて飯は……お茶漬けでいいか」

----------------------------------------------

           (梅)        (茶漬け)
京太郎「梅茶漬けうめー!!……かちゃづけよう……」

京太郎「…………」

京太郎「人恋しいぜ……」

 プルルルルル

京太郎「お?みさきさんじゃん」

 ガチャ

みさき『あ、もしもし?昨日どうだった?』

京太郎「どうもこうもないって!なんで仕事行くこと黙ってたんだよ!」



みさき『あはは、ごめんごめん。私がついてちゃ意味無いからね』

京太郎「それにしても先に伝えといてくれてもいいじゃねーか」

みさき『二人きりで喋るってなったらもっと躊躇してたでしょ?』

京太郎「まぁそうだけどさ」

みさき『それに理沙は楽しかったって言ってたよ』

京太郎「まじで?」

みさき『うん』

京太郎「よかった」ホッ

みさき『それじゃ私は仕事だから』

京太郎「ん、それじゃ」

 プチッ

京太郎「やっぱ麻雀好きなんだな」

京太郎「時間までゆっくりしてるか」



京太郎「おまたせしました」

理沙「待ってない」

京太郎「それはよかったです」

理沙「今日はこっち!」

京太郎「昨日のところじゃないんですか?」

理沙「個室」

京太郎「昨日のとこは個室って書いてたのにほぼついたて置いただけのようなとこでしたからね」

理沙「防音もある」

京太郎「へぇ凄いですね。でも高いんじゃないですか?」

理沙「常連!」

京太郎「えーっと……常連だから安くしてもらえるんですか?」

理沙「」コクリ



京太郎(てかこれって……野依さんと外に音の漏れない場所で二人っきり!?)

京太郎(おいおい、思春期の俺にそれはきついぜ。この人めっちゃ可愛いしな)ジー

理沙「……」トコトコ

京太郎(それに同級生には無い大人な雰囲気とか……正直たまらんぜよ)

京太郎(くくく、巨乳巨乳と言っているやつらにはわからんだろうな)←つい最近まで言っていた人

京太郎(こんな人と付き合えたらどんだけ最高だろうか)

京太郎(……はぁ、虚しい妄想は止めておこう)

理沙「あそこ!」

京太郎「雰囲気良さそうな場所ですね」

理沙「お気に入り!」

京太郎(他んとこの二倍以上の値段じゃねーか!)

京太郎(流石プロ、金持ってるな……今日のところはそれに甘えておこう)


─────────

──────

───

京太郎「うーん、揃わねぇ」

理沙「みせて」ズイ

京太郎「は、はい」

京太郎(ちけーよ!いい香りだよ!!)

理沙「……基本は平和。無理に染めない」

京太郎「あー、昨日言ってましたね。すみません」

理沙「まだ二日しかやってない。これから!」

京太郎「ありがとうございます」

理沙「もっかい」スッ

京太郎(もっと体くっつけて教えてくんねーかなー……)



理沙「チートイ、ドラドラ」

京太郎「うわ、これが当たりだったんですか」

理沙「これは リーチしないほうがいい」

京太郎「なんでですか?」

理沙「手変えられるから」

京太郎「相手が出しそうなのに変えて待つのがいいってことですか?」

理沙「」コクリ

理沙「それであてた」

京太郎「捨て牌偏ってたか……でも絶対単騎で待たなきゃいけないから大変ですね。あがってみてー!」

理沙「やめたほうがいい」

京太郎「でも特殊な形ってあがってみたくなりますよ」

理沙「経験不足。もっと簡単なのから」

京太郎「はーい」



京太郎「お疲れ様でした」

理沙「おつかれ」

京太郎「こんだけ何時間も打ってたら疲れますね」

理沙「次は4人!」

京太郎「おぉようやく普通の麻雀に……でも誰か呼ぶんですか?」

理沙「店の人」

京太郎「店の人が加わってくれるんですか?」

理沙「」コクコク

京太郎「サービスいいんですね」

理沙「どこでも!」

京太郎「それが普通なのか」



京太郎「また野依さんが空いてる時お願いしてもいいですか?」

理沙「……」 クイクイ

京太郎「ん?どうしたんですか?」

理沙「理沙」

理沙「……っ。で、いい」

京太郎「下の名前で呼んでもいいってことですか?」

理沙「」コクコク!

京太郎「えっと……じゃあ理沙さんで。俺のことも下の名前で呼んでください」

理沙「京太郎!」プンスコ

京太郎「はい」ニコッ



京太郎「理沙さん……か」

京太郎「袖引っ張ってきたとき可愛かったなぁ」デヘヘ

京太郎「おっとダメだダメだ。顔がゆるむ」

 ~♪

理沙 >怒られた 麻雀無しで会話


京太郎「怒られたって……みさきさんか」

京太郎「口下手なのを治すことが目的で会ってるのに得意な麻雀通して会話したら駄目って事か」

京太郎「はっ!?これが麻雀『で』会話するってことなのか!?」

京太郎「確かに普通の時より口数多かった気がする」

京太郎「あれ?麻雀の実況するんならそれでよくね?」

京太郎「……まぁいいか。楽しいし」


京太郎 >それでは今度は普通に喫茶店かどこかで喋りましょう

理沙 >わかった 明々後日

京太郎 >大丈夫です。それでは明々後日に今日待ち合わせした喫茶店で


京太郎「ふぅ……3日後が楽しみだ!」


自分で書いといてなんだけどこの京ちゃん、煩悩ありすぎぃ!
今日の投下は以上です

>>1にも書きましたが2、3日に一回ペースの投下です
のんびりつきあってください

おつ
少しびくっとしながらそで引っ張ってる姿想像して萌えた
のよりん可愛い

期待
今回はすこやん編みたいな清澄との絡みは無しなのね

乙っす、のよりん(27)かわいい!

思春期だからね仕方ないね
でもあまり下品じゃないからいい、よね?


たくさんの人に読んでいただいてるようで感謝です
明日夜投下します

>>35
携帯ふりふりしてる姿も想像してみ? ええもんやで

>>37
ですね しゃーなす

>>40
ま、まだ26!

>>41
思春期の子供感を出したかった結果がこれなんです
中高生らしさが出てればいいなぁ

年の差有り過ぎませんか(小声)

のよりんは文章だとやたら饒舌なイメージがあった
なんでだろ

プロカードによると、のよりんって大分県出身なんですね~


>>48
気にしたら負けやで

>>49
多分そういうふうに書いてる人が多いからじゃないですかね。しらんけど

>>50
しかも在籍チームが神戸……諦めてうちののよりんには東京で頑張ってもらいましょう


投下していきます



京太郎「あ゛~……暇だ~」

京太郎「周辺は昨日歩き回ったし、今日どうしようかな~」

京太郎「もっかい歩いてこようかな……あ、そうだ、ネット麻雀してみよう」

京太郎「ある程度ルールは覚えたし、いけるいける!」

 ピンポーン

京太郎「なんだ?せっかく人が常勝街道突っ走ろうとしてるときに……はいはーい」

 ガチャ

みさき「あ、いたいた」

京太郎「何?」

みさき「ちゃんと生活出来てるかなぁって思って一応」

京太郎「あー、まぁあがって」

みさき「おじゃまするね」



みさき「今のとこちゃんと片付いてるね」

京太郎「そりゃまだ4、5日しか経ってないからな」

みさき「それぐらいでもぐちゃぐちゃにする人いるよ?」

京太郎「そんな馬鹿な」

京太郎「もしかして、みさきさん自身そうだったんじゃないの?」

みさき「私はそんなちらかさないの知ってるでしょ。友達だよ」

京太郎「ふーん、まぁいいや」

みさき「野菜もちゃんと食べてる?」

京太郎「食べてるよ」

みさき「何作ってるの?」

京太郎「もやしと豚肉の炒め物、きゃべつと豚肉の炒め物、青梗菜と鶏肉の炒め物」

みさき「全部炒め物!?サラダ作ろうよ」

京太郎「サラダそこまで好きじゃないんですよねー」

みさき「つべこべ言うの禁止。どうせ炒め物に入れてる野菜の量も少ないんでしょ?」

京太郎「…………」



みさき「他はちゃんと出来てる。ゴミも分けてるし」

みさき「以外としっかりしてるんだね」

京太郎「以外とってひでーな」

みさき「まぁ私の中の京太郎はもっと小さいから」

京太郎「親戚のおばさん皆それ言うよな」

みさき「…………」ゴゴゴゴゴゴッ

京太郎「すみませんでしたお姉様」フカブカ

みさき「……まぁ一安心かな」

京太郎「だろ?」

みさき「調子に乗らない。高校始まってからが本番だしね」

京太郎「だよなー」ハハハ…



みさき「そういえば部活とかって入るの?」

京太郎「んー、ホームページ見る限り麻雀部あるみたいだから麻雀部入ろうかなって」

みさき「あ、そうなんだ」

京太郎「……それだけ?」

みさき「うん」

京太郎「反応薄いなー」

みさき「まぁなんとなく気になっただけだから。どうせ理沙の影響でしょ」

京太郎「!」ギクッ

みさき「わかりやすいって」

京太郎「まぁ楽しく感じるものがあるだけいいってことで」

みさき「そうだけどね」



みさき「現状はわかったしそろそろ帰るね」

京太郎「おつかれー」ヒラヒラ

 バタン

京太郎「んじゃネト麻でもしますか」

京太郎「ここに一人の天才雀士が……フフフフフ」

---------------------------------------------

京太郎「」チーン

京太郎「駄目だ全然勝てねぇ」

京太郎「ネト麻やってるやつらはバケモノか!!」

京太郎「……はぁ初心者には厳しいかなぁ」

京太郎「とりあえずFLASHゲームで役作る練習するか」

---------------------------------------------

京太郎「FLASHの敵もつえーじゃねーか!!」

京太郎「ぐぬぬぬ、役作る前にあがられちまうぜ」

京太郎「明日理沙さんに……って駄目だ。明日は普通に話そうって決めたじゃないか」

京太郎「飯食ったらまた挑戦するか。挑戦にこそ意味がある!」



京太郎「やった!奇跡的にもプラスになったぞ!」

京太郎「FLASHの敵が相手とはいえこれは嬉しいな」

京太郎「最後にあがったやつが理沙さんの言ってたメンタンピンってやつだよな」

京太郎「しっかり覚えとこう」

 ~♪

理沙 >明日 京太郎とおしゃべり楽しみ


京太郎「おぉ……よし、『俺もたのし』ん?」


理沙 >まちがえた

理沙 >消えない

理沙 >消えた?


京太郎「他の誰かに送るつもりだったのか?」


京太郎 >一度送っちゃうと相手側では消えませんよ


京太郎「……途絶えたな」

京太郎「にしてもなかなか好感度高いようで安心した」

京太郎「シャワー浴びて寝るか!」


─────────

──────

───

京太郎「…………」

理沙「…………」ブクブクブク

京太郎「あの」

理沙「っ!」プイ!

京太郎「理沙さん?」

理沙「っ!!」プイ!

京太郎(だ、駄目だ。もしかして昨日のあれが原因か?)

京太郎(何か怒らせるようなこと書いたか?)

京太郎(いやいや冷静に考えろ。相手はあの理沙さんだ)

京太郎(怒ってる以外で……間違って恥ずかしがってる?)

京太郎(とりあえず恥ずかしがってるという考えで話してみよう)



京太郎「ミスって誰にでもありますよ」

理沙「…………」ミミマッカ

京太郎(当たり……かな?)

京太郎「それでも、あの送り間違えは嬉しかったというかなんというか」

京太郎「あ、あははは、何言ってんすかね」

理沙「…………」ジー

京太郎(もう一押し!)

京太郎「それより!ほら、話しましょうよ。せっかく来たんですから。普通に話すのが億劫なら雀荘でも行きますか?なんて」

理沙「…………っ」

理沙「ご、ごめん」

京太郎「いえいえいえ、気にしないでください!」

京太郎「そういえば気になってたんですけど、あっちのほうに見える奇抜な色の建物ってなんなんでしょうか?」

理沙「! 知ってる!」

京太郎「あれってなんなんですか?」

京太郎(よかったぁ、無事気分を乗せられたみたいだ)



京太郎「結構長い間話してましたね」

理沙「五時間!」

京太郎「そんなに経ってましたか!コーヒー一杯で粘られて店員もたまったものじゃないですね」

理沙「」クスッ

京太郎(今笑った!?笑ったよな!!ひゃっはー!可愛いぞぉぉぉぉ!!)

京太郎(落ち着け、落ち着け俺。顔に出すなよ)

京太郎「ひっひっふー、ひっひっふー」

理沙「?」

京太郎「よし、おちついた」

理沙「?」クビカシゲ

京太郎(いちいち可愛いな)



京太郎「もう6時超えてるんですね。お腹減ってきましたし解散しましょうか」

理沙「……っ。た、食べに行く!」

京太郎「誰かと食べに行くんですか?約束してるなら急がないと」

理沙「違う、一緒に!」

京太郎「……俺?」

理沙「」コクコク

京太郎「あー、でも月の初めからそこまで使うわけには」

理沙「奢る!」

京太郎「いやでも、こないだとか雀荘代も出してもらいましたし……」

理沙「」ジーーーー

京太郎「……わ、わかりました。行きましょう」

京太郎(勝てねぇ。あの瞳に見つめられたら勝てる気がしねぇ)



京太郎「あの……高くないですか?」

理沙「リーズナブル!」

京太郎(いやいやいや!主食になるやつの値段どれも軽く1000円超えてんじゃん!)

京太郎(やっぱ感覚違うのかなぁ。俺の基準サイゼだしな)

理沙「好きなの!」

京太郎(好きなのって言われても名前見てわからんのもあるし……安めのやつ言っとくか)

ウェイトレス「ご注文をお伺いします」

京太郎「アラビアータで」

理沙「アルフレッド」

ウェイトレス「かしこまりました」

京太郎「アルフレッドってなんですか?」

理沙「クリームパスタ」

京太郎「ふーん」

京太郎(わっかんねー)

京太郎「後で少しもらってもいいですか?」

理沙「」コクリ



京太郎「なんで今日ご飯誘ってくれたんですか?しかもお金も出してもらって」

理沙「……っ。お、お礼」

京太郎「お礼?」

理沙「楽しかった。麻雀も」

理沙「だから」

京太郎(……ええ人やでぇ。正直たまらんぜよ、とか思ったりしてすみません)

ウェイトレス「おまたせしました」

京太郎(うぉい!いいとこで運んでくんなよ!ここは俺も……とか言えた場面じゃん!)

京太郎(別れ際だ、別れ際に言おう。雰囲気もばっちりだぜ)



京太郎(腹が減ってはなんとやら!ていうか良い匂いすぎて我慢できねぇ!)

京太郎「えっと、巻いて……パク。モグモグ……美味い!」テーレッテレー

理沙「よかった」

理沙「……京太郎!」

京太郎「なんですか?」

理沙「あーん」

京太郎「ふぇ!?」

京太郎(欲しいとは言ったけど!あーん!?あーんなのか!?)

理沙「あーん!」プンスコ

京太郎「あ、あーん。……モグモグ。おぉ、チーズの香り、凄くいいですねこれ」

理沙「好きなやつ!」

京太郎(なるほど、こういうのが好きなのか)

京太郎(にしても、いきなりあーんって……駄目だろ……)ドキドキ



京太郎「ごちそうさまでした。美味しかったです」

理沙「また来よう!」

京太郎「ええ、また一緒に食事出来たら嬉しいです」

京太郎「……あの」

理沙「?」

京太郎(うぉぉぉ、何故か緊張する。頑張れ俺!)ドキドキ

京太郎(これからもこうして会えたらいいなって言うだけだろ)ドキドキ

京太郎(なんでこんなに緊張してんだ)ドキドキ

京太郎「……えっと、俺も理沙さんといれて楽しいです」

京太郎「な、なので、学校が休みの時に会えたらなぁ、なんて」

京太郎「思ったり、思わなかったり……」ボソボソ

理沙「……っ!」プンスコ

理沙「ら、らいん!」

理沙「連絡する!」

京太郎「は、はい!俺も連絡する!」

京太郎「そ、それでは!」


京太郎(なんだよ!なんなんだよ!!落ちつかねぇーーー!!!)


理沙「……」フリフリ

理沙「……」

理沙「かわいい……」


青春……いいですよね
今日の投下は以上です

多分次も2日後に投下出来るとおもいます
でわでわー

乙ー
のよりんが新道寺出身ってわかった時にのよりんは方言が恥ずかしくて口下手を装ってるんだとか考えたことがある
内心では方言でいっぱい喋ってるみたいな感じで

のよりんの博多弁か・・・

胸が暑くなるな

>>75
のよりんは28だからその歳になるまではいける


最近歩いて駅まで行ってるからか少し痩せました。やっぱ歩くのって大事です


>>77
それでSS書いてくれてええんやで(ニッコリ

>>81
胸が厚くなるな に見えた

>>82
まだ26!


10分くらい後に投下始めます



 チュンチュン

京太郎「……」

----------------------------------------------------------

理沙「理沙……っ。で、いい」

理沙「あーん!」プンスコ

理沙「ら、らいん!連絡する!」

----------------------------------------------------------

京太郎「はっ!」ブンブンブン

京太郎「い、いやー美人って怖いわ。2、3回会っただけなのにドッキドキしちゃうもんな」アハハ…

京太郎「そんなことより今日から学校だ!」

京太郎「とっもだち100人でっきるっかな♪」



京太郎(んー、連絡先交換出来たのが7人か……まぁ初日だし上等だろ)

京太郎(女子とも2人交換出来たしな)

京太郎(明日また話せなかった人とかに話しゃいいし)

京太郎(そんなことより部活だ!まさか初日に入部届けを配られるとは思わなかったぜ!)

京太郎(麻雀部っと……あ、先に先生に教室聞いとかなきゃな)

京太郎「先生、ちょっといいですか」

担任「ん?なんだ?」

京太郎「麻雀部行きたいんですけど、どこの教室ですか?」

担任「あー……すまん、須賀……だったな」

京太郎「はい」

担任「麻雀部な……廃部がほぼ決まってるんだわ」

京太郎「……わっつ?」

担任「それを言うなら Why?な まぁ単純に人数不足なんだ」

京太郎「……ちなみに今何人なんですか?」

担任「0。いやお前が入ったら1か。とにかく5人集めたら部として存続が認められる」

担任「幸い、俺が顧問だから人数さえ集めてきたらいいぞ。まぁ俺は飾りみたいなもんだから指導は出来んけどな」

担任「頑張れよ」



京太郎「どうしよーかなー……とりあえず今日知り合ったやつらに送ってみるか。幽霊部員でもいいからって」

京太郎「……よし。これで後は待つだけか」

京太郎「しっかしまさかの廃部とは。わりと一般的な競技なんだけどなぁ」

京太郎「……最近までほぼルール知らなかった俺の言えた事じゃないな」

京太郎「お、返ってきてる。……二人もオッケーか。てことはあと二人か」

京太郎「明日他のやつらに話してみるか。喋ったことないけど」

京太郎「とりあえず飯まで麻雀じゃー!!」

京太郎「CPUボッコボコにしてやんよ」シュッシュッ

----------------------------------------------------------

京太郎「ふっ、半荘10回やって-12か……今日のところは許しといてやるよ」


―――次の日―――


京太郎「~~~だからさ。入ってくんね?」

クラスメイトA「うーん、俺部活決めてるからなぁ」

クラスメイトB「俺いいぜ、どうせ帰宅部のつもりだったし。幽霊でもいいんだよな?」

京太郎「おう!入ってくれるだけでいいぜ!よし、あと一人か」

クラスメイトC「そういや隣のクラスに同中のやついるんだけど、そいつも部活入る気ないっていってたな」

京太郎「まじで!?紹介してくんね?」

クラスメイトC「ほいほい、ちょっと待ってて」

----------------------------------------------------------

同級生A「わかった、幽霊でいいなら」

京太郎「助かるよ!あ、入ってくれるよしみで連絡先交換しとこうぜ」

同級生A「おう」



担任「早いなー。昨日の今日だぞ」

京太郎「友人に恵まれました。友人になって一時間経ってないやついるけど」

担任「そのコミュニケーション能力と行動力は素直に褒めてやるよ」

担任「まぁ5人集まったし部として存続は決まったわけだが……活動はするのか?他の奴らには入ってもらっただけなんだろ?」

京太郎「そうですね……とりあえずインターハイの個人戦に出ようかと。団体戦は実質無理だし」

担任「まぁお前の話だとそうなるわな。……わかった個人戦登録はこっちでしといてやるよ」

京太郎「あざーす」

担任「といってももうちょっと先の話だがな。予選はたしか……6月だったか」

担任「でも練習はどうするんだ?あてとかあるならいいが……」

京太郎「まぁ探してみます。あてがないわけでもないので」

京太郎「それと……この学校ってバイト禁止でしたっけ?」

担任「申請書さえだしてくれたら問題無い。なんだ?雀荘でバイトでもするのか?」

京太郎「まぁその方向で考えてます」

担任「そうか。とりあえず職員室に紙取りに来い。決まったら記入して俺に渡してくれ」

京太郎「了解っす」



京太郎「まぁ理沙さんに時々教えてもらえるからって毎日じゃないしな。さっそく探しにいくか!」

京太郎「俺の雀力だったらすぐ採用確定だな」フフフ

─────────

──────

───




京太郎「何故……何故採用されないのか」

京太郎「いや、わかってる。弱すぎるんだ」

京太郎「くそー、FLASHの敵にはだいたい+で終われるようにはなってきたんだけどなぁ」

京太郎「ん?麻雀喫茶?こんなおしゃれなとこでも麻雀ができるのか。ちょっと入ってみよう」

 カランカラン

マスター「いらっしゃいませ」

京太郎(うお、めちゃくちゃ渋カッコイイ!)

マスター「ご注文は何になさいますか?」

京太郎「うーん……このスポンジケーキとコーヒーのセット安!これにします」

マスター「かしこまりました」

京太郎(良い感じのお店だなぁ……匂いもコーヒーの匂いでなんていうか落ち着く感じ)

京太郎(自分の語彙力のなさにびっくりするがすごいいいな、この店)



マスター「お待たせしました」コト

京太郎「いただきます。モグモグ……うめぇ!こんなに安くて大丈夫なんですかこれ」

マスター「恥ずかしながら、私の手作りですので」

京太郎「へぇ!たまたま入ったけどすっげー当たりじゃん!」

マスター「気に入っていただけたようで嬉しい限りでございます」

京太郎「そういえば麻雀喫茶って書いてたけど……」

マスター「実は最近アルバイトの子が辞めてしまって、この時間帯は来ていただいても一人だと出来ないのです」

マスター「申し訳ございません」

京太郎(なるほど……ひらめいた!)

京太郎「じゃあさ、俺のこと雇ってよ!学校の後のこの時間は空いてるしバイト出来るぜ」

マスター「失礼ですが麻雀は?」

京太郎「修行中です!」

マスター「……少し打ってみましょうか。今は他にお客様もいらっしゃいませんし」

京太郎「わっかりました!」



京太郎「マスター……」

マスター「なんでしょうか?」

京太郎「鬼強いっすね」

マスター「こんなお店開くくらいですから」

京太郎「ですよねー」

マスター「ふむ……最低限打てるようですので」

京太郎「てことは雇ってもらえるんですか?」キラキラ

マスター「……ええ、よろしくお願いします」

京太郎「やったー!!ありがとうございます!!」



マスター「いつから来ていただけますか?」

京太郎「今すぐ……って言いたいところですけど、土日も来たほうがいいですか?」

マスター「土日は他に働いてくれる子がいるので出来れば平日の夕方がありがたいです」

京太郎「じゃあ平日学校終わってからで」

マスター「はい。水曜日は定休日ですのでそれ以外の曜日に来てください」

京太郎「わかりました」

マスター「では来週からお願いします。最後に採寸だけさせてください」

京太郎「あ、俺の制服ですか」

マスター「はい、土日の間に頼んでおくので」

京太郎「了解っす」


─────────

──────

───

京太郎「なんてことがあったんですよ」

理沙「頑張って!」

京太郎「理沙さんも暇があったら是非来てください」

京太郎「マスターの焼くケーキめっちゃくちゃ美味いんで!」

理沙「行く!」ガタッ

京太郎「え?今からですか?」

理沙「」コクコク

京太郎「喫茶店はしごですか」

理沙「問題無い」



バイト「いらっしゃいませー」

マスター「いらっしゃいませ……おや、京太郎君どうなさいましたか?」

京太郎「あはは……コーヒー飲みにきました」

理沙「」ヒョコ

マスター「なるほど、コーヒーだけでよろしかったですか」

理沙「……っ。け、ケーキも」

マスター「かしこまりました……ん?貴女は……」

理沙「?」

マスター「いえ、失礼しました。どうぞゆっくりしていってください」

京太郎「ほんとに美味しいですから期待しててください」



京太郎「土日は結構繁盛してるんですね」

マスター「平日のランチタイムもなかなか繁盛してますよ」

京太郎「そうだったんですか」

マスター「もちろん京太郎君が働いてくれる時間も来るときは来ます。昨日は逆に珍しかったです」

京太郎「これだけ美味しかったらそうですよね」

マスター「おまたせしました」コト

理沙「良い匂い!」

理沙「パク……モグモグ……!!」

理沙「美味しい!」プンスコ

京太郎「そうですよね!いやー気に入っていただけて俺も嬉しいです!俺が作ったわけではないですけどね」



理沙「京太郎!」プンスコ

京太郎「なんですか?」

理沙「次からここ!」

京太郎「ん?……あぁいいですよ。次からはこの店に集合しましょう」

マスター「お二人はこうしてよく会っているのですか?」

京太郎「最近知り合ったばっかです」

理沙「四回目!」

京太郎「ですね、もっと会ってるような気がしますけど」

理沙「一回が長い」

京太郎「あー確かに」



京太郎「こんなに長い間いてすみません」

マスター「いえ、大丈夫ですよ」

理沙「また来る!」

マスター「ええ、また来てください」

 カランカラン

京太郎「結局またこんな時間まで話してしまいましたね」

理沙「ずっといたくなる」

京太郎「あの店すっごい雰囲気いいですからね」

理沙「制服」

京太郎「ん?あぁ制服いいですよね。いかにもって感じの白黒なやつで」

理沙「京太郎も?」

京太郎「ええ着ますよ」

理沙「楽しみ!」

京太郎「なんで!?」



理沙「食べにいこ!」

理沙「奢る!」

京太郎「んー……わかりました。でもバイト代とか入り始めたらちゃんと自分の分払いますから」

理沙「わかった」

理沙「明日は雀荘!」

京太郎「なんか出してもらってばっかりだな。やっぱり今日の晩御飯は自分で……」

理沙「奢る!」

京太郎「アッハイ」

京太郎(結構押し強いんだな……ていうか今日テンション高いなー)

理沙「早く!」グイグイ

京太郎「わ、わかりましたから!」

京太郎(うおっ、手!手握られてるぅっ!)

京太郎「やわらかい……」ボソッ

理沙「? ……っ!!」バッ

理沙「い、いこ!」カオマッカ

京太郎「は、はい!」カオマッカ


京太郎が雇われたのは麻雀が打てるからというよりも元気の良さを買われてです
今日の投下は以上になります

やっと起承転結の起が終わった感じです
まぁ承に入ったからといって面白みが変わるとかそんなんじゃないですけどね

でわでわー

金髪ってコミュ力高そう(偏見)


しかし、このままだと京ちゃんはただのヒモだ

そういや東京に引っ越したんだったな京太郎
誰も知っているキャラ出て来なくてビックリした
今後でてくることあるのかな?

>>109
実際コミュ力高い人多いですよね。DQNかどうかは置いといて

>>111
ば、バイト代入ればヒモじゃなくなるから

>>113
ヒント:バイト


今日投下するつもりでしたが体調がそこそこよろしくないので明日にします
皆さん、風邪に気をつけてください


体調が少しでも悪かったら「念の為休むわー」とか言えた学生の頃に戻りたいなんて思ったり思わなかったり

投下していきます
闘牌……もどきがあります



京太郎「ありがとうございました」

京太郎「……ふぅ」

マスター「おつかれ」コト

京太郎「お、いいんですか」

マスター「ああ、お客様は全員捌けましたから」

京太郎「では遠慮なく」ズズ

京太郎「ん~!やっぱコーヒー美味いっすねー!」

マスター「それはよかった」

だ...いじょうぶなのね?

>>127
微熱程度で他はばっちりです



京太郎「これあれですね。こないだのやつより……えーっと……そう!酸味が利いてますね」

マスター「少しわかるようになりましたか」

京太郎「これでもしっかり覚えようとしてますから」

京太郎「……気のせいじゃなかったらですけど、なんかすっごく美味しいような気がします。香りも全然違うというか……」

マスター「なかなか良い感性をお持ちのようで。それはハワイコナと呼ばれる豆です」

京太郎「ハワイ?」

マスター「名前通りハワイが原産地です。ちなみにこの間出したエチオピア……イルガチェフェG1という豆の倍以上の値段です」

京太郎「ぶっ!?ゴホッ!ゴホッ!」

マスター「大丈夫ですか?」

京太郎「だ、大丈夫です。それより、え?倍?」

マスター「はい」

京太郎「そんなのこんな休憩の時にだして良かったんですか?」

マスター「ええ。お客様に聞かれたときにそれをすすめればいいかわかるようになってくれたら一番です」

マスター「それにせっかくここでバイトしてるんですから、コーヒーのこと好きになっていただけたらと思って」

京太郎「マスター……よし!頑張って覚えますよー!!」



??「ここ」

???「確かに良さげなお店だが……」

??「ケーキ美味しいから」

???「しかし制服でこんな店に寄るなんて……」

??「菫は気にしすぎ。今時誰でもやってる」

菫「しかしだな……」

京太郎「お客さんですね」グイ

菫「あ、おい!待て、照っ!」

 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませ。好きなお席へどうぞ」

照「あっちの窓際に行こう」

菫「わかったから……まったく……」



京太郎「ご注文が決まりましたらお呼びください」

照「ケーキセット二つ」

菫「勝手に決めるな!」

照「……他にも頼むの?」

菫「いや……あぁもう」

京太郎(なんだコイ……この人たち……)

京太郎「あの……」

菫「あぁすまない。注文はそれでいい」

京太郎「かしこまりました」

京太郎(二年……いや三年生っぽい。俺と同い年ってことはないだろ)

京太郎(にしても二人ともレベルたけーなーおい)

京太郎(可愛いお姉さんとはよく会ってるけど、ああいうクール系も悪くないなぁ)デヘヘ

マスター「……お客様が見てる前でそういう顔はしないでください」

京太郎「はっ!?」



京太郎「おまたせしました」コト コト

菫「……うん良い香りだ」

照「パクパク」

京太郎(うおっ、胸無いほうケーキ食べるのはや!クールビューティさんの方は匂いの楽しみ方がお嬢様っぽいな)

菫「パク……なるほど、美味しいな」

照「だからおすすめだって言った」

菫「お前が私を引っ張ってまでここに来た理由がわかった気がする」

照「見つけたのは最近だけど」

菫「少し奥まった位置にあるからな」

照「このスポンジケーキはここの店主の手作りらしい」

菫「なるほど、ここでしか味わえないわけだな」

京太郎(女の子同士の会話というのはなんとも言い難い、そう、素晴らしいものがあるな。二人とも美人だし)


 バァン!

京太郎「何事!?」

???「見つけた!ミヤナガ テル!」

京太郎(またレベル高いのが出てきた!しかも同じ制服……うむ可愛い)

菫「お前か……」

照「モグモグ」

???「さっき部活でやられた分、100倍にして返してやる!」

菫「落ち着け大星……って、照!それは私のスポンジケーキだ!」

照「モグモグ……ゴクン。淡、ここでやるの?」

菫「無視するな!」

淡「呼び捨てにするな!仕返しできるとこならどこでもいいよ!」

京太郎(厄介なのが現れたなー。ここでなんかすんのかな……?)



菫「すまないが雀卓を借りるぞ」

京太郎(お、麻雀か)

京太郎「あ、はい。注文いただいたお客様は半荘一回無料です」

菫「ありがとう」

淡「えー!!私何にも頼んでないよ!」

照「ケーキセット美味しい」

淡「ほんと?じゃぁ頼んじゃおうかな!おにーさん!」

京太郎(こいつらほんとは仲良いんじゃなかろうか……)

京太郎「かしこまりました。マスター」

マスター「ケーキセットですね」

淡「でも三麻かぁ」

菫「仕方ないだろう。三人しかいないのだから」

京太郎(ここは俺の出番か!)

京太郎「よろしければ混ざりましょうか?」

菫「ん?あぁなるほど。よろしく頼む」



淡「んー!美味しかった!」ニコニコ

京太郎(可愛いなー)

淡「さ、早くやろ!」

 カチャカチャ

菫「……君は初心者なのか?」

京太郎「まぁ歴はそんな長くないです」

菫「本分は大星と照の対決だから問題は無いか」

京太郎(まだ打ち始めてないのにわかるもんなんだな)

京太郎(って手悪っ!なんじゃこりゃ)

淡「親なんだから早くしてくださいよ、ぶちょー」

菫「わかっている」タン

京太郎(んー、揃うかなー?)タン

照「……」タン

淡「立直!」

京太郎(はや!どうしろっていうんだよ!)

菫「……」タン

京太郎(一切動揺してないよこの人ら。むむむ、当たったら事故だよこんなの!)タン

照「……」タン

淡「カン」

菫「……」タン

京太郎(やりたい放題だな)タン

淡「ロン」グルン バシィ

京太郎(なんぞその見せ方!カッコイイ!!)

淡「裏ドラ……5だから7飜、12000」

京太郎(泣きたい……)ドウゾ



淡「立直」

京太郎(またダブル立直かよ!)

京太郎(こういう時どうしたらいいかわっかんねぇよなー……あ、今度は一巡でカンしなかった)

京太郎(お、良い感じで揃ってきたなぁ。さっきロンされた分取り戻さねぇとな)

照「ツモ、300・500」

京太郎(あちゃー先に上がられた……親流されちゃったけど点数低いしいいか)

-----------------------------------------------------------

照「ロン 2000」

菫「……」カチャ

京太郎(またあがったのか)

-----------------------------------------------------------

照「ツモ 一本場 1100オール」

京太郎(……なんかやばい匂いしてきた)

-----------------------------------------------------------

照「ロン 二本場は4500」

淡「ぐぅ……はい」

京太郎(独壇場じゃねーか!くっそぉ、引きは悪くないんだけどなぁ……最初めっちゃ酷いけど)



京太郎(あがれんのかなぁ、これ。まぁ集まってきてるのは集まってきてるんだが……)

京太郎(金髪の子はまたダブル立直してるし、親の人も怖いし……魔境に潜り込んだみたいだ)ウゥ

京太郎(……お、おぉ!きた!ほぼ無駄なツモなし!あがれれば立直と南だから……2600かな?だけどあがれるだけで悪くないぞー)

京太郎「立直!」

照「」ピク

淡「……へぇ」

菫「……」ジー

京太郎(えぇ、俺なんかしたかなぁ……)

京太郎(三人の視線がこわいよ……お!)

京太郎「つ、ツモ!えーっと立直、一発、ツモ、南で……2000・3900かな?」

菫「……三本場だから2300・4200だ」

京太郎「あ、ありがとうございます」

京太郎(な、なんかさっきよりめっちゃ見られてる……なんでなんだ……)


南3局 親:照

菫 24100
京 21200
照 33900
淡 20800


京太郎(南3局……今三位か、今までになく調子いいな……ていうか胸無い人強すぎぃ!)

京太郎(ま、まぁあの人が良い感じに二位のクールビューティーさんを削ってくれたから下三人はどっこいなわけだが……)

京太郎(高い手なら一位も見えてるし!いけるいける!)

京太郎(でもなぜか最初の配牌終わってるんだよな……ツモはいいだけにもったいないぜ)

京太郎(さて最後は……あれ?今までより悪くないんじゃないか?端っこばっかだけど……チャンタってやついけるか?)

                                                    
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │  │六│八│九│①│②│④│.1 │.4 │.7 │.7 │.9 │.9 │
 │發│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎(金髪のダブル立直も見慣れてきたな……3ピン、うんうん良い感じ。4ピンと入れ替えで)

京太郎(次は發か、うーん……なんかきそうだし入れとくか)




京太郎(揃った……これで發か9ソウで上がれる……あれ、一位と点差12000ちょっとだから立直したら直であてるかツモで一位いけるんじゃね?うおおおお!!)

                             ┌──┐
                             │.1 索│
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┼─┬┴┬─┬─┬─┬─┐

 │  │  │七│八│九│①│②│③│.1 │.1 │.7 │.9 │.9 │
 │発│発│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎「立直!」

京太郎(さぁ!こい!……一発はなかったか。しょうがない、一発じゃなくてもいけるぞ!)

淡「……」タン

京太郎「ロっ……」

京太郎(あ、つい当たり牌がきたから言っちまった……でもオーラスがある)

京太郎(どうせ金髪がリー棒出すから3飜以上で一位確定……狙うしかないな)

京太郎「ロン 立直、發、チャンタで8000です」

淡「……」ギリ

京太郎(こわっ!……そりゃそうか。一位の人を倒しに来たんだもんな)

京太郎(まぁだからといって負けたくはないけど!)


7索切って淡が發打ったんじゃね?
そしたら9索頭でチャンタじゃないか?

>>141であってます


南4局 親:淡

菫 24100

京 30200 
照 33900 
淡 11800



京太郎(さてさて最後は……うーん……やっぱりあんまりよくないなぁ)

                                                    
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │  │  │  │一│四│七│⑤│⑦│⑧│.1 │.3 │.4 │.7 │
 │南│西│北│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

京太郎(ドラは5ピンだな。幸い一つ入ってる……喰いタンと678の三色で3飜……これだ!)

淡「立直!」

京太郎(うん、もうそれはわかってた。さて俺は……お!ドラが来た!てことは鳴いて鳴いてタンヤオでいける!)

照「……」タン

淡「……」タン

菫「ふむ……」タン

京太郎「チー!」

京太郎(流れが来てる!)




淡「カン!」

京太郎(きた……俺が最初振り込んだ時みたいにカンをした。最初はわからなかったがなんか寒気がする……え?)

淡「もういっこカン!」ゴッ

京太郎「!?」ビクッ

京太郎(な、なんだ!怖い……あ、あがらなきゃヤバい……頼む、当たり牌!)

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐          ┌─┬─┐          ┌─┬─┐
 │三│四│五│⑤│⑤│.3 │.4 │    ┌──┤⑦│⑧│    ┌──┤.7 │.8 │
 │萬│萬│萬│筒│筒│索│索│    │⑥筒│筒│筒│    │.6 索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘    └──┴─┴─┘    └──┴─┴─┘

菫「…………」タン

京太郎(くそ!違うかったか……俺のツモは……)ブルブル

京太郎(ち、ちがう……あの金髪の子、ツモ番がきたらあがる気がする……くそ!なんでこんな怖いんだ!)

照「ツモ 400・700」

京太郎「……へ?……終わった?」

菫「あぁ。照のあがりで終わりだ」

淡「……くっ!」タッタッタッ バタン!

京太郎「……お、追いかけなくていいんですか?泣いてましたよ」

菫「……まぁ少し泣かせてやったほうがいいだろう。それに私達が行ったところで反発されるだけだろうしな」




照「それより」ズイ

京太郎「な、なんですか?」

照「……なかなか」

京太郎「え……あぁそうですかね?麻雀は始めてから短いんですけど」

照「麻雀はそんなに」

京太郎「さいですか」

照「ただ面白いものを持っている」

京太郎「……?」

京太郎(わけわかんねー)

照「……また今度来る」

照「これ」

京太郎「あ、料金ですね」

照「淡の分もあるから。美味しかった」

菫「それでは失礼するよ」

京太郎「あ、ありがとうございましたー」

 カランカラン

京太郎「……なんだったんだ一体」



マスター「少しは麻雀も上手くなってるみたいですね」

京太郎「まぁ結構勉強してますから」

マスター「勤勉なことはいいことですよ。……それより引きが良かったように見えましたが」

京太郎「あ、マスターもそう思いました?」

マスター「……ふむ、もしかしたらオカルトと呼ばれるものかもしれません」

京太郎「はぁ」

マスター「私はそういったことに詳しくないのですが……もしかしたら詳しい人がいるかもしれませんね。例えば……」

 カランカラン

理沙「京太郎!」

京太郎「おぉ理沙さん!どうしたんですか?」

マスター(野依プロ、この人もきっと詳しいですね)



理沙「明日、会えないから来た」

京太郎「日曜は会えますよね?」

理沙「……っ!」

理沙「せ、先週……」プイ

京太郎(もしかして先週とかは会ってたし……ってことか?か、かわええええええええええ!!!!)

京太郎(勘違い!勘違いしちゃうぞコノヤロー!!)

京太郎「とりあえず座ってくださいな」

理沙「」コクリ

理沙「」ク~

理沙「……け、軽食」

マスター「……ふむ。京太郎君、今日はもうあがりなさい」

京太郎「え?いいんですか?」

マスター「あぁ。野依さんと一緒に食事をとるといい」

京太郎「あざーっす!理沙さん、一緒に食べましょう!」

理沙「わ、わかった」



京太郎「ナポリタン美味しかったですねー」

理沙「料理上手い」

京太郎「あの人なんでも出来るよな。かっこいいぜ!」

理沙「……きょ……も……かっこ……」ボソボソ

京太郎「え?何か言いましたか?」

理沙「な、なんでもない!」プンスコ

京太郎「わ、わかりました。あ、そういえば、麻雀でオカルトってわかりますか?」

理沙「……知ってる。時々いる」

京太郎「そうなんですか。実は俺もオカルトっていうのが憑いていた?のかも。マスターがそう言ってました」

理沙「……日曜確かめる」

京太郎「わっかりました。できるだけ今日の麻雀再現しますね」

理沙「うん」



京太郎「ふんふーん♪麻雀雑誌でも読むかー」ペラペラ

京太郎「お、高校特集か。ふむふむ……へぇ東京に個人戦三位だった人がいるのか」

京太郎「お、二位の子可愛いな。どう見てもぺたんだけど」

京太郎「一位は……え?……え?」ニドミ

京太郎「えええええええええ!!!今日戦った人じゃん!!!!!」

京太郎「そりゃ強いわけだよ。てかあれも本気じゃない可能性……こわ」

京太郎「白糸台高校か……お嬢様学校だっけ?いいとこの育ちなわけだ。そりゃクールビューティーさんみたいな人がいるわな」

京太郎「にしても強い人に胸無い人多いな」

京太郎「そういや理沙さんも……いや突っ込むのはやめておこう」

京太郎「……可愛いし関係無いな!うん!さ、おやすみー」


日曜はこの麻雀部分を考えてたわけですが……魅せるとなると難しいです
面白い闘牌書いてる人はほんと尊敬できます

一応結果です


東1局 親:菫

菫 25000
京 13000(-12000)
照 25000
淡 37000(+12000)12000 京太郎



東2局 親:京太郎

菫 24700(-300)
京 12500(-500)
照 27100(+2100)300・500 ツモ
淡 35700(-1300)



東3局 親:照

菫 22700(-2000)
京 12500
照 30100(+3000)2000 菫
淡 34700(-1000)



東3局 1本場 親:照

菫 21600(-1100)
京 11400(-1100)
照 34400(+4300)1100オール ツモ
淡 32600(-2100)



東3局 2本場 親:照

菫 21600
京 11400
照 39900(+5500)4500 淡
淡 27100(-5500)



東3局 3本場 親:照

菫 19300(-2300)
京 21200(+9800)2300・4200 ツモ
照 35700(-4200)
淡 23800(-3300)



東4局 親:淡

菫 28000(+8700)7700 照
京 21200
照 28000(-7700)
淡 22800(-1000)


南1局 親:菫

菫 26700(-1300)
京 21200
照 30300(+2300)1300 菫
淡 21800(-1000)



南2局 親:京太郎

菫 24100(-2600)
京 21200
照 33900(+3600)2600 菫
淡 20800(-1000)



南3局 親:照

菫 24100

京 30200(+9000)8000 淡 
照 33900 
淡 11800(-9000)




南4局 親:淡

菫 23700(-400)
京 29800(-400)
照 36400(+2500)400・700 ツモ
淡 10100(-1700)
 

計算間違ってる可能性も……考えないでおきましょう
このあわあわは照に執着するあまりダブリーに頼り切ってます
なお最後は数え役満だったもよう


そんなことよりのよりん可愛いです^q^
投下は以上です
皆!ほんとに体調管理はしっかりしてね!
でわでわー


この京ちゃんは中学で咲ちゃんと面識の無い京ちゃんなのかな

乙~
おもち持ちの、たかみ~に軽く嫉妬するのよりんも見てみたいなぁ~

はやりんでよいではないか
……キツいっていう方が先に出てくるか


>>159
面識あるで

>>161
はたしてのよりんはおもち持ちに嫉妬するのだろうか……その辺りは今後書くと思います

>>163
この京太郎、思春期爆発中ぞ?
雑誌のはやりんのページとか折り目ついてます


麻雀描写に関しては今後の展開を見通してです
実は二つのルートで迷ってます
一つはこのままほのぼの             まじでほぼ京理沙 他キャラとの絡み少ない 山無し落ち無しイチャ有り
一つはちょいシリアスというか山有りな展開  他キャラとも絡みちょくちょく シリアスがある分キャラの掘り下げが出来る

もちろん両方京太郎とのよりんがくっつくのは確定してるんですけど……正直自分はどっちもありなんですよね
皆さんどっちがいいですかね?

ほのぼの7:シリアス3ぐらいでお願いします

てるてるのシリアスとかどうせチーズケーキにするかブルベリーケーキにするかとかだろ


割れてますね……
流石にほのぼのの他キャラとの絡み少ないやシリアスってだけでは雑すぎましたね。申し訳ない

一応ほのぼののほうもキャラ絡みはあります。バイト先に誰かが来て話す感じ
シリアスのほうは胸糞は無いです。無いです。>>1が胸糞系は苦手だし嫌いだから。シリアスは付き合う為の布石みたいな

大きく変わるのは個人戦予選前後。ぶっちゃけほのぼのはキンクリ。シリアスは心理描写メインで麻雀する。闘牌……とはならないかも
この個人戦前後でシリアスは他キャラが関わってくるから他キャラとの絡みちょくちょくって書きました

シリアスの配分も>>193ぐらいじゃないですかね
ほのぼののほうは ほのぼの+イチャイチャでほぼ10だけど


>>194
お前それほのぼのやんけ!
……チョコケーキはどうした


テザリング……やっぱ電車の中でWifiはきつい。電波悪いとこ多い路線だし……この書き込みは書けてますよーに(=人=)

シリアスありのがいいな
というよりその説明だと前者のイチャイチャでやる内容にシリアスが加わってるだけみたいだしそれなら後者のがお得感がある

まあもう決め難いし、作者が書きたいやつ書いてくれ
俺は一人でジェンガしながらまったり投下を待ってるから

>>199
あー ほのぼののメリット書いてなかったな
ほのぼのは付き合ってからエンディングまで少しあるから付き合ってるとこも書きます
シリアスは綺麗に終わらせたいので付き合うところで終わりです

レス数的にはほのぼののほうが多いかも
もちろん変に伸ばしたりする気もないのでマンネリもないと思います

>>200
ぶっちゃけそうですよねー
ただシリアス展開思い付いた時点で俺の中で迷っちゃてね。申し訳ないです

うお、ID被ってる

どっちも書けよ

>>206
そ れ だ
ルート分岐すりゃ済みましたね
一旦終わらせた後オマケとしてもう一個やろう
長々と聞いて申し訳なかった


本編はほとんど書けてないのでちょっと前に書いたオマケ投下します
本編とは一切関係ありません
本編は明日夜投下します


《神戸》


京太郎「どこ連れてってくれるんですか?」

理沙「こっち!」

京太郎「にしてもこの辺って賑わってるんですね。有名なんですか?」

理沙「観光スポット」

京太郎「へぇー、そうなんですか。うみえ……でしたっけ?」

理沙「そう」

京太郎「これだけ大きかったらなんでもありそうですね」



理沙「ここ!」

京太郎「ええっと……観音屋、ですか」

理沙「チーズケーキが美味しい」

京太郎「早速入りたいですが……人すっごく多いですね」

理沙「海が見れて綺麗」

京太郎「んー、確かにこのテラスで美味しいケーキ食べらたらいいですもんね。客も来るってもんですよ」

理沙「下にもある」

京太郎「近くにもう一店舗あるんですか?そっち見に行ってみましょうか」



京太郎「お、こっちは雰囲気のいい喫茶店って感じですね」

京太郎「どうやら空いてるみたいです」

理沙「よかった」

京太郎「さっそく入っちゃいましょう。理沙さんのオススメチーズケーキ楽しみです!」

------------------------------------------------------------------------------

京太郎「おぉ、これが……予想と違いましたけどすっごく美味しそうです!」

京太郎「スポンジの上に本当のチーズがとろけてるんですね。こういうチーズケーキは初めてです」

京太郎「それでは一口……って結構伸びますね」

理沙「」クスクス

京太郎(可愛いなぁ)



京太郎「んー!!んまい!スポンジのほんのりとした甘さとチーズがマッチしてますね!」

京太郎「結構たっぷり乗ってるからちょっとくどいんじゃないか?って思ったんですけど全然そんなことないですよこれ!」

理沙「買って帰れる」

理沙「でも店のほうが美味しい」

京太郎「なんでなんですか?」

理沙「チーズのとろけ具合」

京太郎「あー、このチーズの感じが普通に温めただけじゃでないんですね」

京太郎「もしかしたらお店の雰囲気もあるかもしれません。お祭りみたいな」

理沙「そうかも!」



京太郎「つい買っちゃいました。どれくらい違うのか気になっちゃって」ハハハ

京太郎「観音屋も美味しかったですけどまだまだここには美味しいとこいっぱいありそうですね」

理沙「あ、ある!」グイグイ

京太郎「い、今からいくんですか?ケーキ食べたばっかですよ」

理沙「歩いてれば減る!」

京太郎「俺は大丈夫ですけど、理沙さん大丈夫ですか?」

理沙「……」

京太郎「晩御飯にどっか寄りましょう!それに今日だけじゃなくて他の日もありますから」

理沙「……わかった」ギュ

京太郎「……普通にショッピングしましょうか」ニコ


カン!


神戸モザイクです。のよりんの所属チームが神戸だと知ったときに書いた小ネタでした
ここのチーズケーキほんと美味しいんですよ
知らなかった人、神戸に行った際に是非観音屋寄ってみてください。っとステマしてみます

でわでわー


今回みたいに簡単な解決方法も思いつかないくらい考えが凝り固まっちゃうこともあります
その時はまた書き込んで皆さんに相談するかもしれませんがお付き合いいただけるとありがたいです

んじゃ投下していきます



京太郎「……どうでした?」

理沙「……」

理沙「凄い」

京太郎「どう凄いんですか?」

理沙「すごく……おっきい……」

京太郎「……」













京太郎「なんかその言い方エr……いえやめときましょう」

理沙「?」

京太郎「ていうかオカルトに大きい小さいってあるんですね」

理沙「ある。卓の支配が変わってくる」

京太郎「? よくわかりませんけど、強い弱いじゃ駄目なんですか?」

理沙「…………」プイ

京太郎(言い回しが思いつかなかったから大きい小さいっていったのかな?)



理沙「でも、手が悪いとツモが良くなるだけ」

京太郎「いいことなんじゃ?」

理沙「良い。でも上手くないと意味無い」

京太郎「つまり……」

理沙「練習あるのみ!」

京太郎「ですよねー」ハハハ

理沙「早速やる!」

京太郎「はい!」



京太郎「……理沙さん」

理沙「?」

京太郎「俺の牌見えてます?」

理沙「見えてない」

京太郎「じゃあなんで……そんなに振り込まないんですか!!」

理沙「当たりばればれ」

京太郎「そんな馬鹿な!」

理沙「……教える!」

京太郎「まじですか!オナシャス!!」

-------------------------------------------------------------------

京太郎「……理沙さん」

理沙「?」

京太郎「わかんないっす」

理沙「!?」

京太郎「いやなんで俺の当たり牌がバレバレなのかはわかりましたけど、理沙さんの当たり牌はわかんないです」

理沙「そういうの得意!」

京太郎(プロとしてやってる中で得意って言えるぐらいなんだから相当なレベルなんだろうな)



京太郎「いやぁ今日は大分充実してた気がします」

理沙「頑張ってた!」

京太郎「ありがとうございます。さ、出ましょうか」

理沙「」コクリ

京太郎「ふっふっふっ、今日の俺は麻雀頑張ってただけではないですよ」

京太郎「なんと……バイト代が入りました!マスターが先にくれました!」

京太郎「これで理沙さんに出してもらうだけのヒモ男じゃありませんよ!」

理沙「ひも?」

京太郎「なんか誰かにそう言われたような気がしました」



京太郎「今日はちゃんとお金出せて良かったです」

理沙「……」

理沙「晩御飯!」

京太郎「どこ行きましょうか?あ、そういえば少し気になるもんじゃ焼きのお店があるんですけどそこいきませんか?」

理沙「奢る!」

京太郎「え?いやいやお金ならちゃんとありますよ?」

理沙「奢る!」ズイ

京太郎「で、でも」

理沙「お ご る」プンスコ!

京太郎「ハイ……」

京太郎(何故この人はこんなにも奢りたがるのか……まだまだ俺が子供だからってことなのかな?)

京太郎(ぐむむ……もっと認められるように頑張らないと……)

理沙「どこ?」

京太郎「あ、こっちです」


―――次の日―――


担任「おう、調子はどうだ?」

京太郎「頑張ってます」

担任「そうじゃなかったら俺はお前をしからにゃならんぞ」

京太郎「ですよねー。でもバイト始めたの先週からですからね。そんなに急に何か変わるもんでもないですよ」

担任「我慢弱いやつはしょっぱなに文句言い出すから聞いてみただけだ」

京太郎「なるほど、そういうところで先生方は判断するんですね」

担任「まぁ俺はだがな。それにそれだけではわからんこともある」

担任「ちょくちょく聞くことになるからしつこいとか思わず現状を報告してくれ」

京太郎「お仕事ですもんね」

担任「そういうこった」

京太郎「了解です」

京太郎(正直この先生で助かってるぜ。堅苦しいのは苦手だからな)


─────────

──────

───

 カランカラン

京太郎「おはよーございまーす」

マスター「京太郎君、お客様です」

京太郎「はい?俺に?」

???「はやぁ、君が須賀京太郎君?」

京太郎「そうですけど……ってあなたは!」

???「ん?私のこと知ってるのかな?」

京太郎「も、もちろんです!こんなところではやりんに会えるなんて!!……ん?俺に?」

はやり「そうだよ、君に会いに来たんだ☆」

京太郎「…………マジでしょうか?」

はやり「うん☆」ニコッ

京太郎(可愛い……俺は今日死ぬのだろうか……死ぬのならこないだ買ったはやりんのDVD(三年前の)で抜いとけばよかった……)



京太郎「そ、それで俺に会いに来た理由とは?」キガエテキタ

はやり「見に来ただけだよ」

京太郎「……な、何故でしょうか?」

はやり「理沙ちゃんがLINEで自慢してくるんだもん。男の子とご飯食べに行ったーとか麻雀教えてるーとか」

京太郎(麻雀教えてるは自慢になるのか?)

はやり「最近はその話題ばっかりで気になったから寄っちゃった☆」

はやり「ちょうどお仕事の帰りだしね」

京太郎(それにしても胸大きいな……眼福である)

はやり「んー」ジロジロ

京太郎「な、なんでしょうか」

はやり「はやぁ、自慢したくなるのもわかるかなーって思って」

京太郎(oh……揺れておられる。これはいけませんねぇ……)



はやり「それじゃ帰るね」

京太郎「本当に見に来ただけなんですね」

はやり「うん。もしかしたら他の人も来ることがあるかも」

京太郎(ある意味役得だな。理沙さんと仲良いのって誰なんだろ?……そもそもプロの人全然知らなかった)

はやり「そ れ と」ズイ

京太郎「っ!?」ドキドキ

はやり「あんまり胸ばっか見てちゃ、ダ メ だ ぞ☆」

京太郎「すんませんでした!」

はやり「男の子だからね、今回だけは許しちゃおうかな」

はやり「またね☆」

 カランカラン

京太郎「……マスター、トイレ行っていいですか?」

マスター「仕事してください」



京太郎「んー!今日も疲れたな。そろそろ片付けに入りますか?」

マスター「そうですね……おや?」

???「ここ……かな?」

???「あってるあってる!ほら入ろう!」

???「ちょ、待ってよ!」

 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませー」

???「あ!金髪長身!この子だよ!」

???「指差さないで!恥ずかしいよ!」

京太郎「あのー……」

???「あ、ごめんねー!もしかしてだけど須賀京太郎君?」

京太郎「はいそうですが……」

京太郎(この感じ、今日のバイト初めにもあったぞ)



恒子「私、福与恒子っていうんだけど、知らないかな?」

京太郎「んー……あ、アナウンサーの」

恒子「そうそう!いやー私も有名になっちゃったなー!一年ちょっとでこれって凄くない?」

京太郎「凄いと思います」

京太郎(知ってたのは本当にたまたまだけどな)

恒子「でしょー!ま、私じゃなくてすこやんが用事あるんだけどね」

???「騒がしくてすみません」

京太郎「いえいえ、そんなことありません」

恒子「そんなことあるわけないじゃん」

健夜「こーこちゃんは黙ってて!……えっと、私、小鍛治健夜って言います」

京太郎(どっかで見たような聞いたような……)

健夜「理沙ちゃんからよく話を聞いていて、少し気になったから来たんだけど大丈夫だったかな?」

京太郎「全然大丈夫ですよ」

京太郎(……ん?)

京太郎「……思い出した。すっごく強い人だ」

健夜「あー……まぁ過去のことだけどね」

京太郎「でも国内無敗って書いてましたよ?」

健夜「最近は地元の活性化に努めていて、あまり主要なタイトル戦にも出てないから」

京太郎(それでもめちゃくちゃすごいんじゃないか?)



恒子「すこやんすこやん。コーヒーすっごく美味しいよ」

健夜「いつの間に頼んだの!?ていうか閉店時間なんだからそんなのんびり注文してちゃ駄目だよ!」

マスター「閉店時間はお気になさらずゆっくりしていってください。小鍛治様も一杯どうぞ」コト

健夜「お気遣いありがとうございます」

マスター「京太郎君も。もう勤務時間は終わりましたから」コト

京太郎「ありがとうございます」

京太郎「そういえば小鍛治さん達っていつから理沙さんと知り合いなんですか?」

恒子「私は全然知らないよ?」

京太郎「あ、福与さんではなくはやりn、瑞原さんです」

健夜「はやりちゃんも来たの?」

京太郎「ええ。今日の夕方頃に」

健夜「そうなんだ。あ、えっとね、多分10年くらいかな?」

京太郎「そんなに付き合い長いんですか」

健夜「うん、インターハイ以降だからね」

京太郎「なるほど。それだけ長いとプライベートのこともよく喋るわけですね」

健夜「むしろそういうことが無いのによく仲良くなれたね。理沙ちゃん口下手なのに」

京太郎「コミュ力だけは自信ありますから!」フンス



健夜「それじゃご馳走様。えっとお代は……」

マスター「いえ、こちらが勝手にお出ししたものですから料金はいりません」

健夜「……わかりました。今度は客として寄らせてもらいます」

マスター「お待ちしております」

恒子「ねね、アド交換しよ?」

京太郎「わかりました」

健夜「あ、私もついでにいいかな?これからも会うかもしれないし」

京太郎「はい」

恒子「……よしおっけい!それじゃまたね!」

健夜「それじゃ」

 カランカラン

京太郎「……レベル高い知り合いばっかだな理沙さん」

京太郎(十年前がインターハイか……てことは26~28か……見えねぇ……下手したら小鍛治さんなんて制服着ててもわかんねぇよ)

京太郎「……さ、変なこと考えてないで店仕舞いしましょう!」

マスター「ええ、お願いします」



京太郎 >今日瑞原さんと小鍛治さんが店に来ましたよ

京太郎 >ていうか理沙さん結構俺のこと喋ってたんですね

理沙  >少しだけ

京太郎 >瑞原さんが最近はずっとって言ってましたよ?

理沙  >気のせい!

京太郎 >素直に言ったほうが身のためですよー

理沙  >ちょっと

理沙  >楽しかったから

理沙  >駄目?


京太郎「……少し恥ずかしいな」

京太郎(……嬉しいけど)ミミマッカ


京太郎 >全然駄目じゃないです。むしろ話してしまうほどだったことがすごく嬉しいです

理沙  >よかった

理沙  >次会う日も楽しみ

京太郎 >俺もです


はやりん、すこやんのインハイ準決組の登場シーンでした
今日の投下は以上です

でわでわー

おつおつ
のよりんのコミュぢからがマシになってきてる、ように見える


少し小ネタを投下します
本編とは関係ございません

>>253
身内(ボソ)


《エイプリルフール》


京太郎「理沙さん、なんでエイプリルフールがあるかを知っていますか?」

理沙「?」

京太郎「四月一日、つまり今日。何故嘘をついてもいいのかってことです」

理沙「知らない」

京太郎「聞きたいですか?」

理沙「聞きたい!」

京太郎「それでは教えてあげましょう。何故エイプリルフールがあるのかを」



京太郎「発祥はとあるスターの話からです」

理沙「」ワクワク

京太郎「その人はテレビで活躍しいろんな人を笑顔にしてました」

京太郎「そしてその話をとある人にいつも話に行ったそうです。それは病院に入院中の想い人です」

京太郎「その人をいつも笑顔でいさせてあげたい。その一心で毎日通ってか電話で話をしたそうです」

理沙「良い人」

京太郎「でも毎日話していると話題がもたない。でも笑顔にはしてあげたい。そこで嘘の話を織り交ぜました」

京太郎「想い人はそれに気付かずニコニコ話をきいてくれたそうです」

理沙「嘘は駄目!」

京太郎「そうですね。でもその時スターにはわからなかったのでしょう」

京太郎「しかし3月31日、事態が一変します」

理沙「!!」

京太郎「その日は仕事で少し遠方にいて病院に行けないので想い人と電話をしていたのですが、途中でその人が倒れてしまったそうです」

京太郎「スターは急いで病院へと車を飛ばします。着いたのは日付が変わってから。想い人は手術中でした」

京太郎「明け方になり、ようやく出てきた医者の話を聞くともういつ死ぬかわからないと言われたそうです」

理沙「」ウルウル



京太郎「想い人に家族はおらず、今いるのも自分だけ」

京太郎「スターは想い人に話しかけます。『大丈夫、俺が元気になる話をしてやるから。笑顔でいればきっと治るから』」

京太郎「そして返事が無いまま、想い人の傍らで話をし続けました。現実にあったことではなく、元気になれそうな嘘の話を」

京太郎「お昼を越えた辺りで想い人はスターにぽつりぽつりと話し始めたそうです」

京太郎「自分の境遇やもう助からないとわかってること」

京太郎「そして……スターが嘘の話をしていることに気づいてたことも」

京太郎「そしてそっと手をスターの頬に添えて言います『ありがとう。嘘でも、元気になれたよ。あなたはそのままでいて』」

京太郎「そして彼女は息を引き取りました」

理沙「」グズッ

京太郎「その後彼はその話をテレビで話しました。そして言ったのです」

京太郎「『嘘をつくのはいけないことだ。でも一日だけ、元気になれる嘘なら言ってもいい日があってもいいのではないか?』」

京太郎「『私は彼女が死んだ4月1日をその日にしたいと思う。そしてちゃんと嘘だとばらそう。笑顔でいよう』」

京太郎「それに感動した視聴者たちにより広まり名づけられたそうです。4月の嘘をついて笑顔にする馬鹿の日、エイプリルフールと」



京太郎「とこんな感じの発祥らしいですけど……あぁあ、ほら、涙ちゃんと拭いてください」フキフキ

理沙「良い話だった」グズグズ

京太郎「まぁ嘘なんですけどね」

理沙「…………」

京太郎「いやー、やっぱエイプリルフールなんで嘘ついとかないとって思って」

理沙「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

京太郎「あれ?り、理沙さん?」

理沙「―――!!!」ポカポカポカポカ

京太郎「ちょ、やめてください!嘘ついてごめんなさいって!!」


カン!


嘘をつくならちゃんと楽しめる嘘にしましょう
本編は今日の日付変わる前までに投下します
これは嘘じゃないよ!

でわでわー

たしかエイプリルフールは3月の日数を増やす事に反対したやつらが「この4月1日は偽もんだ!」とか騒いだことが由来だっけか


間に合った!
なんで一日から歓送会やるのかね。個人的には三月終わりがいいと思うこの頃ですん
てか他のところは三月終わりにやってそうですがどうなんでしょう?

>>270
色々ありますね
もともと4月から新年だったのが1月1日を新年にしようぜって決めて4月1日は嘘の新年じゃん!って騒いだっていう説もある


投下します



京太郎「ふんふ~ん♪」

マスター「随分と機嫌が良いですね」

京太郎「まぁ昨日は有名人に二人も会いましたからね。いや、福与さんも入れて三人か」

マスター「そうですか。浮かれすぎてミスはしないでください」

京太郎「もっちろんです!」

 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませー」

菫「先週は世話になったな」

照「またきた」

淡「私もいるよ」ヒョコ

京太郎「あれ?仲良さそうですね」

淡「テルのことは認めたから」

京太郎(こいつは自分が認めないと仲良くなれないのだろうか?)



淡「それからあんたに借りを返しにきた!」

京太郎「借り?」

淡「そ、こないだは少しやられちゃったけど、今回は負けないよ!」

京太郎「……マスター?」

マスター「ええ大丈夫ですよ」

京太郎「じゃあ打ちましょうか」

照「ケーキ食べてから」

淡「私も!」

菫「私はブレンドコーヒーだけで」

京太郎「かしこまりました」



─────────

──────

───

淡「また負けたー!」

菫「今回は私が四位か」

京太郎「相性がいいみたいです」

菫「ほう」

照「……逆境に強い」

京太郎「ですです。なんか最初の配牌が悪いとツモがいいみたいです」

菫「それを普通に明かしていいのか?」

京太郎「結局のところ上手くないといけないので。って言われました」

菫「なるほど」



淡「……あんた名前は」

京太郎「須賀京太郎です」

淡「きょーたろー!あんたのことは下の名前で呼ぶから私のことも『淡』って呼んでいいよ!」

京太郎「おう、よろしくな淡」

淡「いきなり敬語じゃなくなった!?」

京太郎「なんかお前相手だとこっちのがしっくりきて……駄目か?」

淡「いいよ。敬語好きじゃないし」

京太郎「ありがと」

菫「私のことも下の名前でいい。これからも世話になりそうな予感がするからな」

照「私も」

京太郎「ではそうさせていただきます。……えっと、菫さん、照さん」



京太郎「そういえば照さんと菫さんってかなり凄かったんですね。雑誌見てびっくりしちゃいました」

京太郎「まさか全国一位の高校の部長さんと個人戦一位の人だとは思ってもいませんでしたよ」

菫「そうか知らなかったのか。麻雀をしているのなら気付きそうだとは思ったが自意識過剰だったようだな」

京太郎「いえいえ、自分こないだ始めたばっかりで高校麻雀もみたことなかったもんですから」

淡「にしては強いねー」

京太郎「淡のオカルトがあるからじゃないか?」

照「……一回淡抜きでうってみる?」

淡「えー、私も打ちたい」ブーブー

京太郎「本人はこう言ってますが?」

菫「気にしないでくれ。それで、どうだ?」

京太郎「……」チラリ

マスター「」コクリ

京太郎「まだ大丈夫みたいですので一局だけ」



京太郎「でも三麻かー」

??「なら私も混ぜてもらっていいかねぃ」

京太郎「四人で打てるならそっちのほうがいいので……え!三尋木プロ!?」

咏「ありゃ、すぐばれちった」

京太郎(そりゃ特徴的すぎてインパクト強いからな)

咏「それで混ざっていいかい?」

京太郎「えっと……」

菫「どうぞ。プロと打てるのならこちらとしては嬉しい限りです」

照「……」ゴッ

京太郎(ひぇぇぇ、照さんオーラ変わってるよぉ……)



─────────

──────

───

京太郎「……点棒残ったのが奇跡だ」

菫「……これほどまでに実力が違うものなのか」

咏「悪いねお二人さん!インハイチャンプがどうしても手加減させてくれなかったからさ」

照「……もう一局」

咏「悪いけど帰らないといけないからねぃ。また機会があったらということで」

咏「そこの少年」

京太郎「なんでしょうか?」

咏「ノヨリさんによろしく言っといて。それじゃねぃ」ヒラヒラ

 カランカラン



菫「……のよりさんとは野依プロのことか?」

京太郎「だと思います。教えてもらってますから」

菫「なるほど、当たり牌が読みにくくなってると思ったけどそういうことだったのか」

淡「ね!ね!プロと知り合いなんだったら打たせてよ!」

京太郎「うーん、理沙さん……野依プロとは仲良いけど、他はほんとに知り合ったばっかりだからなぁ……」

淡「なーんだ」

菫「他にも知り合いがいるのか?」

京太郎「えっと、小鍛治プロと瑞原プロに昨日会いました。知り合いかって言われたら微妙なラインですね」

菫「で、今日は三尋木プロか。トッププロばかりじゃないか」

京太郎「自分でもびっくりです」

照「京太郎は凄い」

京太郎「俺の力では無いですけどね」



菫「それじゃ私達は帰るとするよ」

照「また来る」

淡「またね~」ブンブン

京太郎「はい、またのご来店お待ちしております」

カランカラン

京太郎「いやーすいません。こんな長い間麻雀しちゃって」

マスター「いえ、訪れたお客様がこちらで用意したサービスを楽しめるようにするのも店員の務めです」

マスター「決してサボっていたわけではありませんから」

マスター「さ、テーブルを拭いてきてください」

京太郎「了解です!」


―――次の日―――


京太郎「喫茶店って結構のんびりしていかれるお客様多いですよね」

マスター「ええ」

京太郎「まぁコーヒー飲みたいだけならスタバとか行きそうですもんね。あ、もしかして意識して落ち着ける感じに作ってます?」

マスター「そうですね。居心地の良い空間作りを心がけてます」

京太郎「なるほど」

 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませー」

???「一人だ」

京太郎「お好きな席へどうぞ」

京太郎(どっかで見たことあるような……)



???「マスター。久しぶりだな」

マスター「お久しぶりです智葉さん」

京太郎(知り合いか)

客A「麻雀したいんですけど、いいですか?」

京太郎「あ、はい。ご注文いただいてるので半荘一回無料です」

客A「んじゃ使います。オッケーだって」

客B「三麻かー久しぶりだなー」

客C「ほんとは4人だったら良かったんだけどね」

京太郎「なら自分が混ざりましょうか?混ざってもいいならですけど」

客A「ここそういうサービスもあったんだ。んじゃお願いします」


智葉「……賑わっているようだな」

マスター「ええ。ありがたい限りです」

智葉「充実してるか?」

マスター「これ以上ないほどに」

智葉「それはよかった」



京太郎「ありがとうございましたー」

京太郎「よしテーブル拭きますか」

マスター「そのままテーブルのほうは片付けにはいってください」

京太郎「でもお客様まだいらっしゃいますよ?」チラ

マスター「この方は私のお客様ですから」

智葉「いや、もう帰るよ」

マスター「そうですか」

智葉「次は私も麻雀をやらせてもらおうかな」

京太郎「お、お待ちしております」

智葉「それじゃ」

 カランカラン

京太郎「……どういった関係なんですか?」

マスター「昔お世話になった人の娘さんです」

京太郎「へぇ……どっかで見たことあるような気がするんだけどなー」

マスター「麻雀を続けてれば気付くことがあるかもしれませんね」

京太郎「?」



京太郎「お疲れ様でしたー」

 カランカラン

京太郎「さ、帰って晩御飯作りますかー……ん?」

理沙「」ビクン!

京太郎「…………」

理沙「…………」

京太郎「何やってるんですか?」

理沙「た、たまたま」

京太郎「へぇ……」

 トコトコ ギュ

理沙「!?」

京太郎「手、冷えてますよ。暖かくなってきましたけど夜は冷えるんですから」

理沙「……っ!」

理沙「仕事帰り!」プンスコ

京太郎「わかってます。たまたま近く通っただけなんですよね」

理沙「」コクコクコク!

京太郎(ほんとはちょっと待ってたんだろうな……)



京太郎「せっかくたまたま会ったんでどっか食べに行きましょうか」

理沙「……来て!」

京太郎「……?」

─────────

──────

───

理沙「上がって」

京太郎「ひゃい」

京太郎(ま、まじかよ……お、おおおおお、女の人の部屋だ)

京太郎(どことなく良い香りするような……駄目だ駄目だ駄目だ!雑念を払え雑念を払え雑念を払え!)

京太郎(ここで変な行動見せて嫌われたくない。大丈夫、俺の心は林の如く!)

京太郎(てか良い部屋住んでるなー……あ、下着干してる)

京太郎(ああいうのはいてるのか……)

ムスコ(ん?出番かい?) 

京太郎(うおおおおおおおおおおおお!静まれえええええええええええええええ!!)

理沙「ここ座ってて」

京太郎「は、はい」




京太郎(あ、カレーの良い匂いしてきた。作り置きしてたのかな?カレーなら簡単に出来るし俺もしてみようかな)

京太郎(……お、落ち着かない。なんかお洒落だし可愛いし)

京太郎(隣に座ってる熊さん気になる。こいつをいつも理沙さん抱いてんのかな……)

京太郎「……くぁいいな」

理沙「何が?」

京太郎「くぁwせdrftgyふじこlp」

理沙「? 持ってきた!」

京太郎「カレー……とスティックサラダですか」

理沙「嫌い?」

京太郎「まぁ……サラダって少し苦手なんで」アハハ

理沙「食べなきゃ駄目!」

京太郎「みさきさんにもそれ言われました」

理沙「当たり前!」



京太郎「あ、美味しい!」

理沙「よかった」

京太郎「正直母さんのより好みかも」

理沙「」テレテレ

京太郎「うめー」ガツガツ

理沙「……」クス

理沙「おかわりもある」

京太郎「やったー!」

京太郎「おかわり!」

理沙「早い!?」



京太郎「あー、満足です」

理沙「……京太郎」

京太郎「なんですか?」

理沙「サラダ食べてない」

京太郎「」ギク!

京太郎「あはは……そうでしたかね……」

理沙「……あーん」

京太郎「うぇ!?」

理沙「あーん!」

京太郎(ま、前あーんされた時は店で恥ずかしかったけど、二人っきりの状況だと前以上にドキドキがヤバイ)

京太郎「あ、あーん……あ、このドレッシングいいですね」

理沙「ネットにあった!」

京太郎「手作りってすごいですね」



理沙「あーん」

京太郎「ま、まだするんですか」

理沙「止めたら食べない」

京太郎(よくわかってらっしゃる)

京太郎「あ、あーん」パク

理沙「!?」サッ

京太郎(うあ、理沙さんの指まで口に含んじゃった!?)ドキドキ

京太郎「す、すみません」ミミマッカ

理沙「き、気にしてない」ミミマッカ

京太郎(め、目合わせずれー!)

理沙「て、手洗ってくる」トタトタ

京太郎(流石にやちまったのがわかるぜ……)



京太郎「そ、それじゃ失礼します」

理沙「また来て」

京太郎(き、嫌われてない……よな。また来てって言うくらいだから)ホッ

京太郎「はい、それでは」

理沙「」フリフリ

 バタン

理沙「」フリフリ

理沙「…………」

 ペロッ


理沙さんは少しお姉さん気分
それ以上の感情も……

投下は以上です
でわでわー


少し自分事
興味無い方、どうでもいいわって方はスルーしてください



こないだIDが被ってました
それで今日も某所でIDが被りました
流石におかしいと思って調べたらすぐに原因がわかりました
完全に身内の問題です
正確には自分が使っていたデバイスを自分以外が使っていたということです
疑わしいとは思いますがこれからはIDが被るってことはないと思います。奇跡が無い限り

今回のことで気分を害された方がいらっしゃったかもしれないと思い書きました
申し訳なかったです

乙~
のよりんちょっと変態さんの道ですか

おい某スレに投下した小ネタのノーカット版まだかよ。あくしろよ(靴下だけは寒いです)


今日投下する予定でしたが帰れなくなったので明日投下します
多分夕方以降になると思われ

>>305
ちょっと気になる相手の唾液やで!舐めるやろ!

>>307
紳士ならネクタイもつけなさい
ノーカット版はエンディング迎えたらオマケでやろうと……需要があればだけど

京太郎カプスレ64の
>>20のことじゃない?


>>315
それですね
すぐばれたのにはびっくりしたが……のよりんで書いたからかな?

投下していきます



 ピンポーン

京太郎「はいはい」

 ガチャ

みさき「様子見に来たよ」

京太郎「……なんか久しぶりな気がする」

みさき「そうだっけ?そう言っても一月も経ってないけど」

京太郎「それもそうか」

みさき「まぁそれだけ充実した時間を過ごしてるってことだと思うよ」

京太郎「まぁいいや、上がって」

みさき「ん」



みさき「ここに住み始めて一月経ってるけど結構綺麗に使ってるね」

京太郎「当然!そんなに忙しいわけじゃないからな」

みさき「勉強ちゃんとしてる?」

京太郎「やってる」

京太郎「……学校で」ボソッ

みさき「なんで小声になってるの?」

京太郎「……」メソラシ

京太郎「しゅ、宿題もやってる」

みさき「まぁそれならいいんじゃない?成績酷くなければ」

京太郎「が、ガンバル」



みさき「なんか理沙に言い方似てきてない?」

京太郎「そんなこと無い!」

みさき「さっきからほぼ単語だよ」

京太郎「き、気のせい」

京太郎「!」ハッ

みさき「あははははは、まぁ暇があれば京太郎に会い行こうとしてるみたいだからね」

京太郎「へ、へぇ」

京太郎(そっか、そうなんだ)ニマァ

みさき「……」

みさき「そうそう、京太郎のこと可愛いって言ってたよ」

京太郎「……へ?」

京太郎(可愛いってことは……かんっぜんに年下扱いで恋愛対象じゃないってことだろ!?)ガーン

みさき「……なるほどね」ボソッ



みさき「もうお昼近いしご飯作ってよ」

京太郎「え!?なんで!」

みさき「どんな料理出てくるのかなって思って。いつも作ってるのでいいから」

京太郎「う、わかったよ。じゃぁちょっと待ってて」

 トコトコ

京太郎「ってなんでついてくるのさ!」

みさき「駄目?」

京太郎「なんか見られながら料理って恥ずかしいというかなんというか」

みさき「気にしてたら作れないよ。ほら早く」

京太郎「わかったって」



みさき「ん?玉ねぎ水につけてたの?」

京太郎「生野菜も時々食べてんだよ。今回はこれ」

みさき「でもこれ栄養もほとんど抜けちゃうよ」

京太郎「まじ!?」

みさき「うん」

みさき「薄く切ったら広げておいとくだけでいいよ。それで食べてみて、辛味が無理そうならレンジで少しチンしたらいいと思う」

京太郎「それ生じゃないじゃん」

みさき「栄養が抜けきってるよりいいと思うけど?」

京太郎「まぁ……うわぁまじか……」

みさき「これから覚えていけば大丈夫」

京太郎「どうしようこれ?」

みさき「全部抜け切ってるわけじゃないし食べたらいいよ。それにどっちが美味しいって聞かれたら多分水にさらしてたほうだし」



京太郎「じゃぁ作るけど……文句言うなよ」

みさき「そんな念押さなくても」

----------------------------------------------------------------------------

京太郎「ほい、焼き鳥。串に刺してないしフライパンで焼いたけど」

みさき「……正直びっくりした」

京太郎「」ドヤァ

みさき「そのドヤ顔やめて。焼き鳥のタレを自作したことにびっくりしたよ」

京太郎「ググった」

みさき「それは言わなくもわかるから。でもそうやって覚えていくものだからいいんじゃない?」



みさき「ごちそうさま。うん、味も美味しかったよ」

京太郎「よかった」ホッ

みさき「それじゃ仕事あるから帰るね」

京太郎「土曜日も仕事なんだ」

みさき「まぁそんなものだよ」

みさき「あ、おじさんとおばさんに電話してあげなよ?おばさん少し寂しがってたよ」

京太郎「そういや電話もメールもしてなかった」

みさき「それじゃ」

 バタン

京太郎「……かけてみるか」



 プルルルル プルルルル ガチャ

京太郎母『もしもし』

京太郎「あ、もしもし。俺俺」

 ガチャ プープー

京太郎「……」

 プルルルル ガチャ

京太郎母『もしもし』

京太郎「もしもし。京太郎だけど……流石に酷くない?」 

京太郎母『オレオレ詐欺かと思ってつい切っちゃったわ』

京太郎「名前言わなかった俺も悪いけどさ。ていうかオレオレ詐欺って良い方古いし」

京太郎母『え?ほんと?』

京太郎「振り込め詐欺って言うんだよ」

京太郎母『京太郎の講座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』

京太郎「……もういいや」




京太郎母『元気でやってる?』

京太郎「電話かけて現状報告するぐらいにはね」

京太郎母『ちょっと学校のこととか聞かせてよ』

京太郎「いいよ」

----------------------------------------------------------------------------

京太郎「そういやバイト始めたけど来月……いや再来月ぐらいから食費ぐらい自分で出せると思うけど」

京太郎母『あ、そうなの?でもそれは京太郎が自分で使うお金にしていいわよ』

京太郎母『あんたが自分で稼いだお金だから自由に使いなさい』

京太郎母『あ、少しは貯めたほうがいいと思うけどね』

京太郎「うん、じゃあそうするよ」

京太郎母『あんまり変な使い方しないようにね』

京太郎「わかってる。父さんにもよろしく言っといて」

京太郎母『はいはい』

 ガチャ


京太郎「……そっか、自分で初めて稼いだお金だったな」

京太郎「うわぁ、そう思うと使うの躊躇っちゃいそう」

京太郎「大切に使お」


―――月曜日―――


京太郎「んじゃ!」

「ばいばーい」「また明日ー」「じゃあなー」

京太郎「今日もバイト~♪」



京太郎「ん?」

淡「あれ?きょーたろーじゃん!学校帰り?」

照「今からバイトだと思う」

京太郎「そうです」

淡「へー、大変だねー」

京太郎「好きでやってることだから特に大変じゃないな。時々麻雀打てるし」

淡「それいいよね。私もやろうかなー」

照「うちはバイト禁止」

淡「知ってる。言ってみただけ」



京太郎「そっちは?」

淡「テルがお菓子を買いに出たのについてきたんだよ!」

照「欲しいのが学校の近くになかったから」

京太郎「お菓子好きなんですね」

照「うん」

淡「今からまた学校だけどね。部活だし」

淡「しょーじき打たなくても結果わかってるんだけどねー」

照「慢心は良くない」

淡「でも他の人ら弱いし。うちのチームにも……」

照「……」

京太郎「チーム?」

淡「そうそう、うちの学校って部活内でチーム組んでやってるんだよ」

淡「それで成績の良かったチームが大会に出られるんだ」

京太郎「へぇー、変わったことしてんだな」

淡「うちのチームはテルと私、あとスミレがいるから負けようがないんだよね」

京太郎「それは強そうだ」



淡「きょーたろーと打ってたほうがいいよー」

照「大会出るためだし仕方無い」

京太郎「なんか少し嬉しいかも」テレテレ

淡「打ち筋は微妙だけどね」

京太郎「…………」

淡「でも私の練習相手にはうってつけだし」

京太郎「はいはい。うちに来てくれれば練習相手にでもなんでもなってあげますよーだ」ブー

淡「あ、ちょっとむくれた顔かわいーかも!」ウリウリ

京太郎「ちょ、やめろって!同じ一年にかわいいとか言われるとなんか屈辱だわ!」

淡「私は麻雀の実力的に高校100年だから」ドヤ

京太郎「俺に負けるくせに」

淡「なにをー!!」

照「淡、そろそろ」

淡「むー、首洗って待っててよ!暇な時に行くから!」

京太郎「ご来店お待ちしておりまーす」

京太郎「おわ!時間ぎりぎりじゃんか!急げ!」


あわあわの口調、原作では照にも敬語使ってた部分あったけどめんどくさいのでタメ語で統一しました
今日の投下は以上です
ちょっと短いけど次は明後日投下出来るようにするから許してね

でわでわー


投下後に誤字発見……申し訳ない
>>324
×京太郎母『京太郎の講座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』

○京太郎母『京太郎の口座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』


お前らあわあわどんだけ好きやねん!

実はこの麻雀喫茶で働く設定、京淡もいいなって思った時に思い付いた設定でした
面白い京淡スレ出てきてボツって流用したんですけどね


報告が一つ
今日中に帰れなくなりました
今日は定時(飾り)に帰れる予定だったんですけどね……
明日の出勤が昼からなので明日の午前中に投下します

イッチは社畜やな、お疲れ
流用した結果マスターが出てくるのとか京キャプスレと被ってるっていう

あの京淡も止まってるんだよなぁ……


京淡をかくことは無きにしも非ずということで

>>344
公務員か超ホワイト企業じゃない限りこんなもんじゃないすかね。決して社畜じゃありません。ウチはホワイトデスヨー
京キャプスレとは雰囲気違うからいいんじゃないかと思ってます
実際自分の書きたいものと違う印象を受けたからこうしてマスターとか出してます

>>346
ま、まだ一週間ちょっとだから(震え声)
このスレと同じ非安価固定ヒロインのスレなんでエタらないよう願いながら気長に待ちましょう
リアルもあると思いますしね

顔洗って飯食ったら投下していきます



京太郎「昨日一昨日と面白いことなかったなぁ……今日はバイトすらもないしなぁ」

京太郎「しゃーない、ネトマするか」

 ~♪  ~♪

京太郎「ん?二つ着信音なったな」


淡   >麻雀しよー(>v<)


京太郎「あいつ部活はいいのか?もう一人は……」


理沙  >おしゃべり!


京太郎「仕事休みだったのか、どこに行って喋ろう……あ」ピコン


京太郎 >雀荘行って麻雀打ちませんか?他の人も呼ぶことになると思うんですけど

理沙  >わかった!



京太郎「よし、じゃぁ淡のほうにも連絡して」


京太郎 >いいぞ。ついでにこないだ言ってたプロと打たせてやるよ

淡   >ほんと!?やったぁ!(≧v≦)♪

京太郎 >それでもう一人連れて来て欲しいんだけど、できれば照さんはやめてくれ

淡   >なんで?

京太郎 >ガチで打とうってわけじゃないのに、あの人プロがいると絶対本気になるだろ

淡   >あー・・・うん、なると思う

淡   >わかった。誰か連れてくねー

淡   >どこ行けば良い?

京太郎 >えっと―――――


京太郎「……オッケーかな。よし出かけよう」



京太郎「あ、理沙さーん」

京太郎「すみません、おまたせしました」

理沙「大丈夫」

京太郎「多分他に呼んだ人はもうすぐ来ると思うんですけど……」

淡「おまたせー」ダキ!

理沙「!?」

京太郎「おわっ!?淡!?」

京太郎(せ、背中に素晴らしい感触!!!!以外とあるな!!)

理沙「離れる!!」グイ

淡「うわっとっと」

京太郎(くそ!淡のくせに俺をドキドキさせるとは……男の本能には逆らえぬぞ)ドキドキ



菫「すまない。まったく……礼儀を弁えろ」

淡「ごめんなさーい」

照「……野依プロ」

京太郎「……ねぇ淡さん」

淡「何?」

京太郎「なんで照さん呼んだの?この人やばいくらい本気になっちゃうじゃん。俺泣いちゃうよ?」

淡「ほんとはスミレだけのつもりだったんだけど、ついてきちゃった」

菫「淡が普通に自慢してたからだな」

京太郎「お前なー!!!」ムニー

淡「ひっふぁらふぁいれー!」



京太郎「はい、ということで最後の一戦以外、照さんは本気で打たないこと」

照「納得いかない……」

京太郎「納得してください。普通に打つ分にはいいですから」

京太郎「ごめんなさい、理沙さん。大丈夫ですか」

理沙「」コクリ

京太郎「わかりました」

京太郎「それと取る部屋一つでいいですか?一人あぶれちゃいますけど」

菫「あぁ、今日は遊びに来ただけだしな。打たない時は誰かの後ろにでもついてるさ」

淡「問題無いよ」

照「わかった」

─────────

──────

───



菫「本日はありがとうございました」

理沙「……っ!」

菫「京太郎も。この機会を設けてくれたことに感謝する。実に有意義な時間だった」

京太郎「遊びに来ただけって言ってたのに一番真剣にやってたの菫さんでしたしね」

菫「まぁトッププロに教われるなんて滅多にあるわけではないからな」

淡「私も色々わかったしね」

京太郎「最後のほうはダブル立直しなくなってたな」

淡「私はさいきょーだけど、打ち方ちゃんと考えないとって……」

淡「思ったから」ボソボソ

京太郎「……頑張れよ」

淡「きょーたろーに言われるとむかつく!!」

京太郎「はいはい」



照「……再戦したい」

京太郎「あとちょっとだったじゃないですか」

照「でも野依プロは一度も振り込んでない」

照「他家が高い手の時は全部安手で流されてる」

照「まだまだ本気じゃない」

京太郎「そうだったんですか?」

理沙「……」コクリ

京太郎「ま、まぁまた機会があると思いますから」

照「じゃ、あs」

菫「野依プロも予定があるだろ」チョップ

照「痛い……」

菫「すまないな。こいつ麻雀となると良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐ突き進んでしまうから」

京太郎「気にしないで下さい」



淡「野依プロ!」

野依「!」

淡「また打って頂けたら嬉しいです」ギュ

野依「……っ。わ、わかった」

淡「ありがとうございます」ニコッ

京太郎「淡が……敬語を使ってる……」

淡「私だって使うべき時は使うよ!!」プクー

菫「ほら、そろそろ帰るぞ」

淡「わかった。またねー」ブンブン

照「また」

菫「ありがとうございました。それでは」



京太郎「さて、皆帰りましたね……理沙さん?」

理沙「?」

京太郎「もうちょっと喋ってくださいよ」

理沙「!?」

京太郎「麻雀教えてた時は普通だったのになんでそれ以外の時はほぼ喋らないんですか」

理沙「……っ!」

理沙「き、緊張」

京太郎「……へ?」

京太郎「それだけですか?え?」

理沙「……………………」コクリ

京太郎「…………はぁ」



京太郎「今度は一日中喋りましょう。話す練習しないと」

理沙「わかった」

京太郎「ていうか俺と一緒の時みたいに喋ればいいのに」

理沙「……っ。きょ、京太郎……は……」

理沙「話しやすい…………」ギュ

京太郎(理沙さんが接続詞……だと……!?)

京太郎(お、俺との会話が理沙さんの成長を促してるのか!!)パァァァ

京太郎「理沙さん!」ガシッ

理沙「!?」

京太郎「頑張りましょう!」

理沙「わ、わかった?」



京太郎「とりあえずご飯食べにいきましょう!」

理沙「どこ?」

京太郎「うーん……理沙さんってラーメン食べます?」

理沙「結構好き!」

京太郎「あっさりとこってりどっちが好きなんですか?」

理沙「あっさり」

京太郎「俺もあっさりのほうが好きなんですよ!それじゃこないだ見つけたとこ案内しちゃいますよー!」

理沙「」クスッ

京太郎「ほら!れっつごーです!」


ラーメン美味しいとこはほんと美味しいですよね
俺のオススメはらーめん学ってところです。大阪ですけどね

今日の投下は以上です
働いてきます

でわでわー

乙ですー

のよりん可愛いが淡も可愛いくて困るw
淡が抱きつくとことかニヤニヤしてしまう

どうでもいいけど、たぶん接続詞じゃなくて助詞……

現在>>220で紹介されていた観音屋なう
いや、ホントにウマイわ
フワカリのスポンジとチーズが合う
コーヒーにコロンビア頼んだけど、これもいい
良いとこ紹介してくれてありがとう、イッチ

乙乙
らーめん学って西中島にある店かな?
そこやったら行ったことあるけど、あっさり系好きな人は気に入ると思う。めっちゃ美味しい

>>385
咲「あの女……京ちゃんをとるなんて許せない……」


へへへ、金土日、家に帰れないことが確定しました
この三日の中で隙を見つけてSS投下することが俺の夢なんや……
三日の内に投下出来なかったら月曜の夜に投下いたしあmす

>>368
きょ、京太郎にはしっかり勉強させないといけないですね(ごめんなさい)

>>372
気に入ってもらえて凄く嬉しいです!
ケーキとか甘いもの苦手だなって人はチーズフォンデュもあるんでぜひぜひ言ってみてください

>>379
そこです!
まさか知ってる人がいるとは……わりと見つけにくい位置にある気がします、あの店

>>386
あのスレはよかった。思わず感動しちゃったふぇすもん


三時間も休憩です!俺感激!
まぁ昨日もこの時間に三時間休憩だったんだけど……寝ちゃった(>ω・)テヘペロ

煽り、AA等も荒らしと同じですのであしからず

投下していきます



京太郎「ありがとうございました」

京太郎「……お客さんいなくなっちゃいましたね」

マスター「この時間帯は仕方ないです」

マスター「休憩がてらコーヒーでも入れましょうか」

京太郎「お、ありがとうございます」

京太郎「ついでにケーキももらっていいですか?これはお金払いますんで」

マスター「ふむ……サービスでだしますよ。京太郎君には頑張ってもらってますしね」

京太郎「やった!」

マスター「今日のコーヒーはAAという品種です」

京太郎「お店には出してないやつですね」

マスター「ええ。今まで取り扱ってなかったのですが出してみようかと思っているものです」



マスター「一番近い味のものはブルーマウンテンですね。同じ品種ですので」

京太郎「ブルーマウンテンなら知ってますよ!缶コーヒーのやつですよね」

マスター「正確には缶コーヒーのものはブルーマウンテンとは違います」

京太郎「そうなんですか?」

マスター「ええ。詳しいことについては調べてください。本来のブルーマウンテンは輸出量が少ないため価格が高いのです」

マスター「その為、コーヒーについてしっかり調べている方ならば同じ品種で味も近いこちらのAAを選ぶと思います」コト

京太郎「ふぁぁ、いい香りぃ」

マスター「この芳醇な香りも特徴の一つです。ブルーマウンテンも同じです」

マスター「本物を使っていたとしても、缶コーヒーにすればこの香りはとんでしまいますから、どちらにせよ間違っていると言わざるを得ないです」

京太郎「今日は饒舌ですね」

マスター「……すみません、語りすぎてしまいました」

京太郎「いえいえ、普段こんなに喋るマスター見れませんから」

京太郎「それにコーヒーのことがほんとに好きだって伝わってきたので自分も楽しく聞けました」

マスター「……そうですか。それは良かったです」



 カランカラン

恒子「やっほ!久しぶり!」

京太郎「いらっしゃいませ。久しぶりって……会ったの先週ですよね?」

恒子「細かいことは気にしなーい」

健夜「早いよこーこちゃん!」

理沙「ふぅ」

みさき「落ち着き無いね」

京太郎「あれ?仕事帰りかなんかですか?」

みさき「うん。といっても私は後から合流しただけだけどね」

恒子「すこやんがうちに泊まるからどっかで時間つぶそー、ってなってここにきたんだよ」

健夜「それで京太郎君のとこだし理沙ちゃんも誘ったんだよ」

恒子「ものすごい喰い気味に来るっt、もがっ」

理沙「…………」パッ

恒子「ナンデモナイデス」

京太郎「ははは、仲良いんですね。とりあえず座ってください」

理沙「……わかった」

京太郎「……」



みさき「んー……結構似合ってるんだね、制服」

京太郎「ほんとですか?言われたことなかったので嬉しいです」

理沙「!!……っ」

理沙「」アワアワ

理沙「……っ!」フイ

京太郎「? どうかしましたか?」

理沙「な、なんでもない」

恒子「」ニヤニヤ

健夜「…………」

 ゴツン

恒子「いたっ!?なんで叩くのさ!」



------------------------------------------------------------------

健夜「え?こーこちゃんとLINEでやり取りしてたの?」

京太郎「まぁ」

恒子「いやぁ、この子ノリいいからつい私もノっちゃう」

恒子「気になっちゃう?」

健夜「いや、そんn「気になる!」」

恒子「それじゃぁ見せちゃおう」

京太郎「え?いいんですか?」

恒子「なんかまずいやり取りあったっけ?」

京太郎「まぁ俺に害は無いからいいんですけど」

恒子「? まぁいいや」



恒子  >やっほー!!

京太郎 >どうも!

恒子  >私達は出会って間もない……そこで仲を深める為良い画像をあげよう

京太郎 >お、どんなですか

恒子  >活目してみよ!

恒子  >【健夜の寝顔画像】

恒子  >かわいいでしょ( ・´ー・`)

京太郎 >すごく…可愛いです…

恒子  >でしょでしょ?

恒子  >でも京太郎君的には野依さんの画像が良かったかな?

京太郎 >…ノーコメントで

恒子  >くふふ、恥ずかしがっちゃってー

恒子  >まぁ持ってないんだけどね

京太郎 >なんで聞いたんですか!?



恒子「ほらノリいいでしょ?」

健夜「……ねぇ、なんでこんな画像持ってるのカナ?」

恒子「……そっかー、撮ったって言ってなかったかー」

健夜「もーーー!!!」ポカポカポカ

京太郎「やっぱりこうなった」

健夜「京太郎君も!画像保存なんてしてナイヨネ?」

京太郎「……ノーコメントで」

健夜「……」ジリジリ

京太郎「ひぃ!?」


みさき「ねぇ」クイクイ

理沙「?」

みさき「~~~~」ボソボソ

理沙「!?」ミミマッカ



恒子「それじゃまた来るねー」

健夜「バイバイ」

みさき「あとちょっとバイト頑張ってね」

京太郎「はい、それでは」

理沙「……」フリフリ

 カランカラン

マスター「閉店まで少し時間がありますが、お客様もいらっしゃいませんし片付けに入ってください」

京太郎「了解です」

------------------------------------------------------------------

京太郎「お疲れ様でしたー」

マスター「お疲れ様でした」

 カランカラン

京太郎「さてと……」


 ピンポーン

 ガチャ

理沙「!?」

京太郎「急に来てすみません。上がっていいですか?」

理沙「……」コクリ


京太郎「えっと……今日なんかありましたよね?」

理沙「……」

京太郎「勘違いならすみません。ただ元気無いように見えたので」

理沙「…………」

 ギュ

京太郎「り、理沙さん!?」

理沙「……大丈夫」

理沙「ちょっとだけこのまま」ギュウ

京太郎(い、いきなり抱きついてくるなんて……)ドキドキ

京太郎(この行き場の無い手はどこにやればいいんだ)フラフラ



京太郎「で、結局何があったのですか?」

理沙「……振り込んだ」

京太郎「え?」

理沙「……」

京太郎(あー……理沙さんって防御力?の高い打ち手だってwikiに書いてたな)

京太郎(自信あったけど振り込んじゃったから少し落ち込んでるってことか)

京太郎(えっと……えぇい!言えることは何もねぇ!!情けねぇ!!)

京太郎(でもこうしてくれるってことは少しは頼りにしてくれてるってことだ!ままよ!)ナデナデ

理沙「……ありがと」ボソ

京太郎「……どういたしまして」ボソ

京太郎(なんか恥ずかしいぞ)ナデナデ



理沙「……写メ」

京太郎「写メがどうしたんですか?」

理沙「あげる」

京太郎「まじっすか!」

理沙「待って……」

理沙「……なかった」ショボン

京太郎「無理しなくっても……」

理沙「……今撮る」

 ピロリン

理沙「……上手く写らない」ショボン

京太郎「お、俺が撮ります」



京太郎(勢いで言っちゃったけど手震えるよー)ブルブル

京太郎「い、いきますよ」

理沙「……」

京太郎「好きなもの思い浮かべてください」

理沙「……」ニコ

 カシャ

京太郎(おぉ!めちゃくちゃ良い顔撮れた気がする)

京太郎(……なんだろう、この微笑んだ顔見てるとドキドキする)ドキドキ

理沙「見せて」

京太郎「は、はい」

理沙「……もっかい」

京太郎「なんでですか!良い表情じゃないですか!」

理沙「は、恥ずかしい」

京太郎「やです!これがいいです!」

理沙「もっかい!」プンスコ








理沙「わ、わかった。それでいい」ゼーゼー

京太郎「そ、そうですか」ゼーゼー

理沙「……ぷ」クスクス

京太郎「あはははははは」

京太郎「何やってんですかね」

理沙「不毛!」

京太郎「ほんとですよ」

理沙「楽しかった」

京太郎「そうですね」ニコ

理沙「!」ドキッ

理沙「お、おなかすいた」

京太郎「おわ!もう8時半だったんですか」

理沙「作る!」

京太郎「それじゃ手伝います」



─────────

──────

───


京太郎「ごちそうさまでした」

京太郎「それじゃそろそろ帰りますね。時間も結構遅くなっちゃいましたし」

理沙「」コクリ

京太郎「それでは失礼しました」

理沙「バイバイ」フリフリ

 バタン



理沙「……京太郎」

 ドキ ドキ

理沙「???」



京太郎「理沙さんの画像を手に入れてしまったぞ」ドキドキ

京太郎「しかも超絶可愛い」

京太郎「……壁紙にしようかな」

京太郎「いやいやいや、ばれたら恥ずかしいし」

京太郎「……ロック画面は壁紙表示されないしばれないかな」

京太郎「でもでもでも、いじってる時に見られたら……」

京太郎「でも…………」

京太郎「あぁ!もう!画像一枚で何悶えてんだ俺は!」

京太郎「やっぱやめておこう、恥ずかしいし」






京太郎「…………パソコンに送っとくか、消えたらやだし」


今日の投下は以上です

仮眠してきます

でわえわー

思い浮かべたのは一体何だったんだろうなあ(野暮)

乙乙
京ちゃんがのよりんマスターになってきたな
写メはみさきさんの入れ知恵かな?

おつー
二人とも思春期な感じでいいよー
…あれ?のよりんも思春期?

咲さんに嫉妬するのよりんが見たい

http://i.imgur.com/ARpUA4n.jpg


ちょっぴりお疲れモードで誤字とかしまくってたな
すまんかった(´・ω・`)

そして今日も帰れないし明日も帰れなーい☆
金曜か土曜に投下出来ると思います
遅くなって申し訳ない

>>422
のよりんに直接聞けばわかるんじゃないですかね(ゲス顔)

>>425
せやで

>>430
思春期です
溜め込んだ分凄いんじゃないですかね
思春期大爆発中

>>435
咲ちゃんは出てこんのや
下手したら名前すらも……


今日も帰れないよ……

明日は休み確定だからちゃんと更新するよ
フラグじゃないから!


どうも
今日買い物に行ったときにクリスタルマウンテンという銘柄を買いましたが……すっごく美味しかったです
コーヒーでマイルドなのが好きな人はオススメです
良い休日を過ごせました

30分から投下します



京太郎 >明日は日曜ですね

京太郎 >何か予定ありますか?

理沙  >休み!

京太郎(よし!遊園地誘うぞ!このチケットがあるからな)


─────────

──────

───



京太郎「え?何これ?」

みさき「見たらわかるでしょ」

京太郎「遊園地の一日フリーパスチケットが二枚」

みさき「そうそう。仕事先でもらってきたの」

みさき「ほんとは理沙でも誘って行こうかなって思ったんだけど……」

みさき「今回は京太郎君にあげるよ」

京太郎「まじで!」

みさき「まぁ誘う人は結局変わらないと思うけどね」

京太郎「あはは……」



─────────

──────

───



京太郎(チケットくれたみさきさんには感謝だぜ!)


京太郎 >よかったら遊園地一緒に行きませんか?

京太郎 >チケット二枚あるんでタダでいけるんですけど


京太郎「……あれ、返事来ない……既読はついてるけど」

京太郎「ま、まぁすぐに返せないことあるし……」

京太郎「」ソワソワ

---------------------------------------------------------

 ~♪

京太郎「きた!」ガタッ!


理沙  >行く


京太郎「っしゃーーー!!!!」

 ドンドンドン!

京太郎「ひぃ!?ごめんなさい!」

京太郎「……思わず壁ドンが来るぐらい叫んじまった」

京太郎「理沙さんと遊園地デートかぁ」デヘヘ 




京太郎 >あの…よかったら遊園地一緒に行きませんか?

京太郎 >フリーパスチケットが二枚あるんでタダでいけるんですけど


理沙「!?」

理沙「」ソワソワ


理沙  >デート誘われた!

理沙  >どうしよう!

みさき >行けばいいと思うよ

みさき >京太郎君でしょ?

理沙  >みさきすごい!

みさき >それ以外にいるの?


理沙「……」

理沙「」ソワソワ ウロウロ


理沙  >行く

京太郎 >ありがとうございます!集合場所とか時間はまた今度決めましょう


理沙「!!」プンスコ

理沙「服!」

 バタバタ



―――5月5日―――


京太郎「一時間前に着いちゃったな……まだ理沙さんはいないよな。当たり前だけど」ドキドキ

京太郎「髪型とか大丈夫かな……でもここまできたら直せないし」

 トントン

京太郎「服装もこれで良かったのか……」

京太郎「違和感とか無いよな。うわぁ、緊張してきた」

 トントン

京太郎「大丈夫だよな、きっと大丈夫、大丈夫に決まってる……って思いたい」

「大丈夫」

京太郎「そうだよな……え?」

理沙「おまたせ」

京太郎(な、なんかいつもより綺麗に見える。いやいや、いつも綺麗だけどさ!)ドキドキ

京太郎(けどやっぱ普段は可愛いって感じだけど今日は綺麗な感じというか)ドキドキ

京太郎(この理沙さんと一日遊園地デートなんだよな。やばいよ、心臓が凄く鳴ってるのがわかる)ドキドキ

京太郎(と、とりあえず遊園地行かなきゃ!)

京太郎「い、行きましょうか」ドキドキ

理沙「」コクリ



京太郎「えっと……よしあってますね。違うバス乗ってしまってたらどうしようと思いましたよ」

京太郎「ははは……」

理沙「……」

京太郎「……」

京太郎(うまく喋れねぇ……理沙さんも口数少ないし)

京太郎(ほんとは来たくなかった……とかじゃないよな)

京太郎(ダメだダメだ!まだ今日始まったばかりじゃないか!ここから盛り上げていかないと!)グッ

理沙「……」

 ドキドキ



京太郎「さ、着きましたよー!」

理沙「」プンスコ!

京太郎(理沙さんの頬が膨らんでる!期待してくれてるってこと……だよな?)

京太郎(理沙さんも緊張してるのか)

京太郎(そんなことあったりするのか?いつも通りに見えるけど……)

京太郎(いや、理沙さんのことばかり考えてて俺が固くなってちゃダメだ!)

京太郎(うおっしゃ!楽しむぞー!!!)オー!

理沙「?」



京太郎「さてまずどこから行きましょうか?」

理沙「どこでも!」

京太郎(最初っからジェットコースターってのもアレだしなー。なんか無いかな……お)

京太郎「これなんかいいんじゃないですか?レーザーをかいくぐってゴールするアトラクション」

京太郎「二人で一緒に出来るみたいですよ」

理沙「面白そう!」

京太郎「それじゃ行って見ましょうか」

----------------------------------------------------------------------------

理沙「」ソワソワ

京太郎「なんかあれですね……カップル多いですね」

京太郎「もしかしたら俺達もそう見られてるかも……なんて」ポリポリ

理沙「!」カァァ

京太郎「あ、えっと……冗談……です」カァァ



京太郎「順番回ってきましたね」

理沙「」コクリ

京太郎「一番難関コース選びましたけど、頑張りましょう!」

理沙「頑張る!」


京太郎「お、ほんとにレーザーが伸びてますね。これに三回当たるとゲームオーバーか」

京太郎「まぁ最初の部屋は余裕そうですね。ほっ!っと」

理沙「行く!……!」ピョン グラ

京太郎「おっと」ダキ

京太郎「大丈夫です……か……あ」

理沙「!?」

京太郎(顔が近い!それに良い匂いが……)

理沙「ご、ごめん!」バッ

京太郎「あ!そっちは」

 ブー

京太郎「あちゃー」

理沙「ご、ごめん」シュン

京太郎「まぁまだ一回目ですし。後二回当たらなければ問題無しです」

理沙「……頑張る!」プンスコ!



京太郎「さてここまで順調に来れましたけど……」

理沙「動いてる!」

京太郎「ここは難しそうですね」

京太郎「えっとここはこっちから……よし」

京太郎「理沙さんいけますか?」

理沙「……」ウー

京太郎「理沙さん理沙さん。手出してください」

理沙「? わかった」サッ

京太郎「はい。俺が支えになりますから」ギュ

京太郎「これならいけますよね」ニコ

理沙「……ありがと」ピョン



京太郎「最後のとこですが……」チラ

理沙「?」

京太郎「いえ、なんでもないです」

京太郎(手離さないのかな……ちょっと恥ずかしい……)

京太郎「……一緒に飛びましょうか」

理沙「……」コクリ

京太郎「それじゃ行きますよ。せーのっ!」

 ピョン

京太郎「やった!これでクリアですよ!」パァァァ

理沙「」クス



京太郎「お昼何食べます?そろそろ良い時間ですけど」

理沙「」ソワソワ

京太郎「ファーストフードですかね、やっぱり。あ、味噌ラーメン専門店とかありますよ」

理沙「こ、これ!」

京太郎「え?もしかして……お弁当ですか?」

理沙「…………」コクリ

京太郎「ひゃっほーーーー!!」

理沙「!?」

京太郎(まじかまじか!!初デートで手作り弁当とか都市伝説かよ!!)

理沙「み、見られてる」アセアセ

京太郎「すみません、思わずテンションあがっちゃいました」テヘペロ

理沙「座れるとこ!」

京太郎「そうですね、行きましょう」



京太郎「開けていいですか?いいですよね」ワクワク

理沙「いい」

京太郎「さてさて中身は……おお!サンドイッチ!!ポテトサラダと唐揚げも入ってる!うまそーー!!」

理沙「手拭き!」

京太郎「あ、ありがとうございます。それじゃ、いっただっきまーす!」

京太郎「モグモグ……うめーー!!なんだこれ!自分で作ったサンドイッチもう食えねーよ!」

京太郎「ポテトサラダも、これマスタード入ってるんですか? いいですねこれ」

京太郎「唐揚げも味付けが美味し過ぎてとまんない!父さんが食べたらビールが美味い!って言いそうだ!」

理沙「ゆっくり食べて」ニコ

京太郎「はーい」



京太郎「いやー美味しかったです」

理沙「よかった」

京太郎「また食べたいくらいです!」

理沙「」テレテレ

京太郎「さて次は……あれなんてどうですか?」

理沙「お化け屋敷……」

京太郎「なんか有名な人がプロデュースしてるみたいですよ。知らないですけど」

理沙「華道家!」

京太郎「へぇー。なんか華道とお化け屋敷って結びつきませんね」

京太郎「でも去年もやってたみたいですからきっと怖いんですよね」ゴクリ

京太郎「行って見ましょうか」

 キュ

京太郎「? どうかしましたか?」

理沙「他の行こう」

理沙「……こわい」ギュ

京太郎「」キュン

京太郎「わ、わかりました。他のアトラクションに行きましょう」ドキドキ



京太郎「ジェットコースター行きましょう!」

理沙「一回転!」

京太郎(お?結構乗り気だ。こういうのは好きなのかな?)

京太郎「では行きましょうか」

---------------------------------------------------------------------------

京太郎「なんかこのコースターが発進する前から発進して上ってる時って少しドキドキしますよね」

理沙「」コクリ

 プルルルルルルルルルル ガタン

京太郎「お、来ましたね。上がってきました、テンションもコースターも!」

理沙「……寒い」

京太郎「みさきさんばりの毒舌ェ……お、おわわあああああああああああ!!」

理沙「~~~~~!!!!!」

---------------------------------------------------------------------------

京太郎「あははははは、結構良かったですね」

理沙「良かった!」

京太郎「髪乱れちゃってますよ」ナデナデ

理沙「京太郎も」ナデナデ

「すみません、早く降りてもらっていいですか?」

京太郎「す、すみません!」

理沙「」カァァ



京太郎「あはは、怒られちゃいましたね」

理沙「……」

 ギュ

京太郎「!?」

京太郎(理沙さんから手を握ってきた!?デートのテンションなのか!?)

京太郎「く、クレープでも買いますか?」

理沙「……うん」

京太郎(……理沙さんは俺のこと好きなのだろうか……)

京太郎(俺はどうだろう?俺は―――)



京太郎「もうすぐ帰る時間ですね」

京太郎(なんかあっと言う間だったな。楽しい時間はすぐ過ぎるんだよなー)

京太郎(うん。今日一日、すっごい楽しかった)

理沙「」コクリ

京太郎「最後にあれ乗りますか」

理沙「観覧車!」

京太郎「やっぱ定番ですよね」

理沙「いこ!」プンスコ!

京太郎「はい!」



理沙「綺麗!」

京太郎「そうですね」

京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ)

京太郎(けど、本当に綺麗だ)



京太郎(……ここだ。ここしかない)

 ドクン

京太郎(デートで二人きり、誰もいない場所、綺麗な夜景の見える観覧車の中……きっとこんな機会はもうない)

 ドクン ドクン

京太郎(ここで言え!)

 ドクン ドクン ドクン





京太郎「理沙さん!」

理沙「何?」

京太郎「聞いてください」



 出会って一ヵ月半   いつからだろうか?



理沙「……」ドキドキ



 理沙さんの少し落ち込んだ姿を見た時?  初めて手料理を振舞って貰った時?



京太郎「俺、理沙さんのこと―――」



 俺のことをプロ仲間に話していると知った時?  お互い名前を呼び始めた時?


 いや、初めて話して麻雀を教えてもらった時からきっと―――





京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」



 惹かれていた気がするんだ


今日の投下は以上です

途中、学生カップルを書いてる気分になりました

でわでわー

>>477
えぇと…
先ずは乙です…
所で…
のよりんと京太郎君の年齢差ですが…
11歳差だと思いましたが…
すこやん達との年齢差が干支一回り分ですから…
すこやん達の一個下ののよりんとは11歳差の筈です…

のよりん真面目そうだしそういう世間体とかで1回断りそう
というよりこのままハッピーエンドもいいけどもっと長く見たいってのがあるからちょっと断って欲しい

素直にエンドからの小ネタやショートショート、もしくは付き合い始めてもエンドではなく1つの山を越えただけでまだまだ続くとかも嬉しいんだけどね

>>482
希望はあるだろうがイッチに任せようぜ
イッチならきっと面白いもの書いてくれるしな!(ハードル上げ)

ところであわあわの出番は……

ウタタンノ デバンハ マダデスカ??

カスデダマ ハンバデ ノンリヤハ


ちょっと短めだけど投下してくよー

>>481
合ってるけどレスはなるべく短くしてね
不愉快になる人もいると思うから

>>482
どっちのルートでもこのまま付き合って終わりってことはないから安心して

>>484
ハードルあげないで!死んじゃう!

>>487
あわあわは出番いい感じにあるで。サブヒロインやし

>>489>>490
マッテテ!ソノウチ デテクル!



京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」

理沙「……!?」カァァ

京太郎(ど、どうだ?)チラ

 ドクン ドクン





理沙「……っ」

理沙「……「ありがとうございました。足元気をつけてお降りくださいませ」

京太郎「oh……」

理沙「お、降りよ」アセアセ



京太郎「…………」

理沙「…………」

京太郎(タイミング悪すぎだろ……降りる直前でもいいから不具合で止まってくれたら良かったのに……)

京太郎(ていうか告白やっぱ早かったかなー……でもずるずる先延ばしにしたらいつ出来るかわかんねーし)

京太郎(雰囲気に流された感じはあるけど間違ってなかったはず!)

京太郎「理沙さn「京太郎」……はい」

理沙「……」ジー

京太郎「」ドキ

理沙「き、京太郎のこと…………好き」

京太郎「!」パァァァァ




理沙「でも付き合えない」



京太郎「な……なんでですか?」

理沙「…………」

京太郎「教えてください!」

理沙「……高校生だから」

京太郎(つまり……大人だったらいいのか?どういうこと?)

京太郎(んー……好きってのは男としてだよな?そうじゃないと理沙さんは好きとは言わない……と思う)

京太郎(俺が大人じゃないと駄目なのか?……そうだ!)ピコン

京太郎「……わかりました」

理沙「」コクリ



理沙「それじゃ」ダッ

京太郎「ちょ、待ってください!」ガシ

理沙「離して!」

京太郎「まだ言いたいことがあるんですって!」

理沙「終わった!京太郎のことフった!」

理沙「もう……終わった……」ポロポロ


京太郎「……終わってないですよ。だから最後まで聞いてください。ね?」フキフキ

理沙「……」

理沙「……わかった」



京太郎「えっと……理沙さんは俺のこと、す、すす、好きなんですよね?お、男として」

理沙「…………」コクリ

京太郎「でも高校生だから付き合えない。つまり大人だったら付き合えるんですよね?」

理沙「……」コクリ

京太郎「俺は馬鹿だから理由なんてわかんないですけど、ようは恋人関係が駄目なだけですよね?」

理沙「」コクリ

京太郎「じゃあ付き合うこと前提で友達付き合いしましょう。結婚前提のお付き合い……みたいな?」

理沙「…………」

京太郎「駄目……ですか?」


理沙「……ばか」

理沙「ばかっ」ギュウウ

京太郎「……ばかですみません」ギュ



京太郎「……帰りましょうか」

理沙「」コクリ

理沙「……」ギュ

京太郎(……デートの時も繋いでたし。恋人じゃなくても繋ぐし。俺がドキドキする以外問題無いし)ドキドキ

理沙「……楽しかった」

理沙「ありがと」

京太郎「……俺も楽しかったです」

京太郎「理沙さんといるからいつも以上に」

理沙「……っ」ギュ

京太郎(照れてる。可愛いなぁ)

京太郎(にしても……なんかめっちゃ周りから見られてる……なんでだろ?)



京太郎「もう暗いですね」

理沙「八時!」

京太郎(もう八時だったのか。正直お腹減ったかわかんねー。食い始めたら食べられるだろうが)

京太郎(それより……)

理沙「どこか……」ケンサクチュウ

京太郎(バスってこんなに体触れちゃうんだな。俺の図体がでかいからかわからんけど肩とかあたってるし……)

京太郎(恋人……になる予定なんだよな……ヤバイ興奮してきた!)

 ツンツン

京太郎「おわっ!?なんですかホッペなんかつついて!」

理沙「……なんとなく?」

京太郎「むむむ、おりゃ」ツンツン

理沙「むぐ、お返し!」ツンツンツン

京太郎「なんのー!」ツンツンツン



京太郎「…………あー……その、あれですね。うん」(冷静になって恥ずかしくなった)

理沙「…………」(京太郎が可愛くて、やめられなくて恥ずかしくなった)

京太郎「ほ、ほら、もう着きますよ」アセアセ

理沙「」コクリ

京太郎「……なんかこのバス降りなかったらずっとこの時間が続くんじゃないか……なんて」

京太郎「……」

理沙「……」

理沙「これから」

京太郎「?」

理沙「……もっと楽しい……から」ニコ

京太郎「……ええ、そうですね。ほんとそうですよね!」ニコッ

理沙「ひとまずご飯!」

京太郎「はい!」



ということでほのぼの・イチャラブルートからです

どこかで付き合ってるとこ書くって言ったな
あれは嘘だ
この関係のままエンディングまで向かっていきます

ほぼ付き合ってるようなもんだし、やることも恋人同士のあれこればっかりだから許してください!なんでm(ry


今日の投下は以上になります

次の投下は日曜になると思います
日曜休みなのに29日も休みもらってるんですよ。怖い

でわでわー


実家に帰ってたらこんな時間になっちまったぜ

ちょっとだけ書けてないから、書け次第投下します



京太郎「……へへへ」

京太郎「理沙さんと恋人みたいな状態なのかぁ……」

京太郎「やべぇ、おちつかねぇ」

京太郎「こんな気持ちで学校行っても勉強に身入らねぇよ」

 ピンポーン

京太郎「ん?誰だろ?」

 ガチャ

理沙「……」

京太郎「り、理沙さん!?」



京太郎「どうしたんですか?こんな早くに」

理沙「……っ!」

理沙「」バッ!

京太郎「これは……!?もしかしてお弁当ですか!!」

理沙「……作り過ぎた」ボソ

京太郎(これはいつも作ってるお弁当を俺の為にも拵えてくれたてことでいいんだよな!いいんだよな!!)

理沙「……それじゃ!」プンスコ

 タッタッタッ

京太郎「あ、行っちゃった……」

京太郎「……すげーやる気出てきた」


─────────

──────

───


京太郎「ありがとうございましたー!」

マスター「何か良い事でもありましたか?」

京太郎「ええ!それじゃテーブル片付けてきます!」

 タッ

マスター「……良い笑顔です」


 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませー」

咏「やっ」

京太郎「三尋木プロ!お久しぶりです!」

京太郎「好きな席へどうぞ」



京太郎「何にしましょうか?」

咏「そうだねぃ……オススメのコーヒーとあんたの小話で」

京太郎「へ?俺の?」

咏「そうそう。例えば……ノヨリさんとの関係とか」

京太郎「ふぁ!?」

咏「いやぁ、なんか今日ノヨリさんの調子も機嫌も良かったから少年と何かあったと思ったんだけどねぃ……当たり、だろ?」

京太郎「えーっと……まぁ、、、」ゴニョゴニョ

咏「あっはっはっ!可愛いもんだ」ケラケラ

京太郎「むぅ……」



咏「で?何があったんだい?」

京太郎「興味津々ですね」

咏「そりゃぁ私だって乙女だからねぃ。そーいう話は大好物さ」

京太郎「どっちかって言うと井戸端会議のおばさんみたいな聞き方ですけどね」

咏「少年からみりゃ私なんかはおばさんだろうさ」

京太郎「そんな年齢離れてます?」カシゲ

咏「まぁ十近く違うとねぃ」

京太郎「え、まじですか?」

咏「まじまじ」

京太郎「そうなんだ……20ぐらいだと思ってました」

咏「嬉しいのやら悲しいのやら」ヤレヤレ



京太郎「それで……まぁなんといいますか……」

咏「話しづらい?」

京太郎「少し」

咏「……付き合い始めたか」

京太郎「……」

咏「当たりみたいだねぃ。でもそれのどこが言い辛いのさ」

京太郎「まぁ付き合い始めたっていうのは少し間違いと言いますか」

咏「ほぅ」

京太郎「えっとですね……―――――」



京太郎「ということなんです」

咏「あー……」

京太郎「理沙さんが高校生と付き合えないって言った理由を自分なりに考えたんですけど、理沙さんが有名だからなのかなって思って」

咏「わっかんねー。わっかんねーけど間違ってないと思うけどねぃ」

咏「多分仲の良い人らはからかいながらも祝福してくれるだろうさ」

咏「けど世間の目は違う。プロ雀士が子供に手を出した、そう言う。二人が合意の上だろうがね」

咏「……時々中学生や高校生に手をだして捕まってるやつがいるだろ。なんでだと思う?」

京太郎「わかんないです」

咏「周りがリークするからさ。例え二人が合意だったとしても周りが認めなかったらそれは犯罪なんだよ。まぁ中学生以下は普通に犯罪だけど」

咏「で、ならどうすればいいのか?ラブホテルに入ったりとか付き合ってるよーとか言いふらさなきゃいいのさ」

咏「仲良いだけだから問題無いってね」ケラケラ

京太郎「」カァァ

咏「だから今の関係でいいんじゃね?知らんけど」



咏「さて、そろそろ帰ろうかねぃ。ノヨリさんが来る前に」

京太郎「え?なんで来るってわかるんですか?」

咏「少年とノヨリさんの様子を見てたら誰でもわかるんじゃね?知らんけど」

京太郎「……三尋木プロ、ありがとうございました」

咏「私は冷やかしに来ただけさ。そこに合いの手を打っただけ」

咏「そうそう、私のことは名前で呼びな。三尋木プロなんて呼び方はそんなに仲良くないやつらでお腹いっぱいだ」

京太郎「……わかりました。じゃあ咏さんって呼びます。俺のことも下の名前でよんでください。少年は流石にむず痒いです」

咏「わかった。それじゃねぃ、京太郎」

 カランカラン

京太郎「……良い人だ」



 カランカラン

理沙「……来た」

京太郎「いらっしゃいませ理沙さん!とりあえず座ってください!」

京太郎「何か飲みますか?オススメはですね、この「京太郎君」 ? なんですか?」

マスター「今日はもう上がっていいですよ」

京太郎「まだ片付け終わってませんけど……」

マスター「帰っていいという状況で女性が待っている。なら行動すべきは一つだと思いますが?」

京太郎「……ありがとうございます!理沙さん、ちょっと待っててください!」

 ダッ

マスター「……彼はこれから如何様にもなる素晴らしい才能の持ち主だ」

理沙「?」

マスター「でも、きっと京太郎君はあなたに影響されるでしょう。それが幸せなのか否か」

理沙「……」



京太郎「ふぃぃ、バイト終わりって一息つきたくなるんですよね。そんなに疲れてないんですけどね」

理沙「そういうもの」

京太郎「そんなもんですかー。麻雀の時もそうですか?」

理沙「」フルフル

理沙「いつも足りない」

京太郎(好きなんだなぁ……俺はそこまで麻雀に打ち込んでいるだろうか?)

京太郎(きっとまだ遊び感覚だろうな)

理沙「京太郎」

京太郎「なんですか?」

理沙「寄っていって」

京太郎「わかりました」



理沙「座って」

京太郎「はい」ストン

理沙「…………」

京太郎「?」

 ストン

京太郎(!? 何故に理沙さんは俺の脚の間にすっぽりと収まっているのでしょうか!?)

京太郎「り、理沙さん」

理沙「京太郎」クル

京太郎「な、なんでしょうか」ドキドキ

理沙「……っ!」

理沙「私、は……好きなことする」

理沙「京太郎も」



京太郎(今……てわけじゃなさそうだ。真剣な顔してる……)

京太郎(好きなようにやれって?どういうことだろう?)

京太郎(まぁいいか。後で考えよう。今は理沙さんの温もり感じてたい)

京太郎「抱きしめていいですか?」

理沙「……ぃぃ」ボソ

京太郎「……」ギュ

京太郎「もう大分暖かくなってきましたけど夜は寒くなることも多いですね」

京太郎「こうやってると、すごく温かいです」

理沙「……心地良い」



京太郎「これからどうなるんでしょうね」

理沙「……」

京太郎「ずっとこうしていられたら、きっと幸せですね」

理沙「……そうする」

理沙「だから側にいて」ギュ

京太郎「……もちろんです」

理沙「…………」

京太郎「…………」




 チュ



京太郎「そろそろご飯作りますか?」

理沙「」コクリ

京太郎「そういえばお弁当すっごく美味しかったです。やっぱ料理上手ですね」ニコ

理沙「そ、そんなことない」カァァ

理沙「……また作る!」プンスコ

京太郎「大変じゃないですか?」

理沙「大丈夫!」

京太郎「それじゃあお願いしちゃってもいいですか?」

理沙「お願いされた!」



京太郎「でもそれだと俺が受け取ってばかりですね」

京太郎「何か出来ることありませんか?」

理沙「いらない!」

京太郎「で、でも……」

理沙「……」

 スリスリ

京太郎「あの、理沙さん?」

理沙「これで十分」

理沙「あったかい」

京太郎「……~~~」ポリポリ


―――次の日―――


京太郎「よし、完璧。そろそろ学校行きますか」

 ピンポーン

京太郎「はいはーい」

 ガチャ

理沙「……お弁当」スッ

京太郎「え?でも昨日も……」

理沙「作った!」

京太郎「……わかりました。いただきます。でもちょっと……えっと、少しだけ中に入ってもらえますか?」

理沙「わかった」



 バタン

京太郎「えっと……」ギュ

理沙「!?」

京太郎「抱きしめられるの好きだったみたいなので、その、お弁当のお礼にですね」

京太郎「すみません、こんなもので」

理沙「……ありがとう」ギュ

京太郎「……理沙さんはもう仕事ですか?」

理沙「もうちょっと後」

京太郎(そっか、まだなのに俺の学校に行く時間を見計らって来てくれたんだな)

京太郎「それじゃ、行ってきます」

理沙「……いってら」チュ


恋人関係の甘々が書けて満足(付き合ってないけど)

今日の投下は以上です

でわでわー


今帰ってきました。休みなんてなかったんや……

推敲終わったら投下します



京太郎「明日バイト休みかぁ」

京太郎(そういえば理沙さんも予定無いって言ってたっけ?)

京太郎(デート……デートに行きてぇなぁ……)

京太郎(でもやっぱ駄目なんだろうか、デート)

京太郎(咏さんの話からすると周りに見つかったら駄目なんだもんな)

京太郎(でもこないだ遊園地デートしたし。あん時は付き合ってなかったけどさ)

京太郎(いや、今も付き合ってるわけじゃないけど、意識しちまうよなぁ。正直建前だし)

京太郎(それに知らない人が見たらどう思うかって言ったら、付き合ってるんじゃないの?ってなるだろうし)

京太郎(そう話題になった時点でアウトだろ。もどかしい……)



京太郎(あぁ、理沙さんとどっか行きてぇな……)

京太郎(あれ?思えば理沙さんと同じ時間を過ごせればいいのにどっかに行きたいってほうが表に出てきてんな)

京太郎(理沙さんと過ごせるなら部屋でもいいわけだし)

京太郎(でも、理沙さんはどっか行きたいかもしんないし……)

京太郎(そもそも理沙さんは俺に休日の時間を使ってくれるのか?)

京太郎(もしかしたら一人で過ごしたいって思ってるかも)

京太郎(うわー、どうなんだろ?誰も彼もが休みは好きな人とずっと一緒にいたいって思ってるわけじゃないしな……)

京太郎(……聞いてみるか)



京太郎 >明日って


京太郎(ちょっと待て。こんな風に聞いたら理沙さんは優しいからOKって言うし一緒にいたいって言うに決まってるじゃないか)

京太郎(駄目だ。その優しさに甘えてつけこむようじゃ)


理沙  >明日 部屋に来て

理沙  >京太郎と過ごしたい


京太郎(……明日って書いてしまったから気を遣わせたのかな?)

京太郎(でも折角会いたいって言ってくれてるんだ。……俺も会いたいし)


京太郎 >はい、行きます!


京太郎(俺ってずるいのかな……)



―――次の日―――


 ピンポーン ガチャ

京太郎「おまたせしました。着替えてきたから少し遅くなっちゃいました」ハハハ

理沙「大丈夫」

理沙「あがって」

京太郎「はい、お邪魔します」

京太郎「あ、これ返しておきます。今日もお弁当美味しかったです」ニコ

理沙「ん」テレッ



理沙「なにそれ?」

京太郎「ん?このかばんの中身ですか?」

理沙「」コクコク

京太郎「実は最近コーヒーの淹れ方を教えてもらいまして……」ゴソゴソ

京太郎「それの為のポットと挽いてある豆です」バーン

京太郎「ドリッパーはありましたよね?」

理沙「ある」

京太郎「んじゃ借りますね」



京太郎「よし、お湯も沸いたしこっちに入れて……っと」

京太郎「んじゃ注いでいきますよー。まずは真ん中に……」トポトポ

理沙「ん、いい香り」

京太郎「クリスタルマウンテンっていう銘柄らしいです。煎り方の違うものを色々試したそうで、その余りをもらったんですよ」ノノジ…

京太郎「いやーラッキーですよね」

理沙「役得!」

京太郎「ですです」

京太郎「さて……いい感じかな?」

理沙「?」

京太郎「全体的にお湯が行き渡ってたらいいみたいです」

京太郎「偏ってたりしたら、お湯が足りてない部分の旨味が出きってない分味が落ちるそうです」

理沙「詳しい!」

京太郎「受け売りですけど」



京太郎「よしOKかな」

理沙「少ない!」

京太郎「あぁ、これでいいんですよ。こうやって……」

 トポトポ

京太郎「後から入れるんです」

理沙「なんで?」

京太郎「さっき入れた分でコーヒーの旨味成分っていうのは出きっているそうです」

京太郎「さらに注いでしまったら、出るのは苦味や渋味みたいですね」

京太郎「なのでこうして後からお湯だけ入れるんです」



京太郎「ふわぁ……」

理沙「寝不足?」

京太郎「ちょっと遅くまで遊びすぎたみたいです」ハハハ…

京太郎(ほんとは色々考えてたせいだけど……言えるわけない)

理沙「……っ!」

理沙「きょ、京太郎!」

京太郎「なんですか?」

理沙「」ポンポン

京太郎(ふとももを叩いてる……?……もしかして膝枕か!?)ゴクリ

理沙「早く!」プンスコ

京太郎「は、はい」



京太郎「し、失礼しまーす……」ポフ

京太郎(こ、これが膝枕なのか。思った以上に気持ちいい……)

理沙「……」ナデナデ

京太郎(理沙さんに撫でられるの心地いい……ハマりそうだ……)

理沙「」ペタペタ

京太郎「ちょ、くすぐったいですって、あははははっ、首は駄目ですって」

理沙「かわいい」クス

京太郎「もう、何するんd、むぐっ」

理沙「――――ぷはぁ。キスも……気持ちいい?」

京太郎「……ふぁい。気持ちよかったです」

理沙「よかった」ナデナデ

京太郎(弄ばれてんなー……悪くないけど)



京太郎「……理沙さん」

理沙「?」

京太郎「俺ってかなり子供なんです。理沙さんとこんな関係になって余計に自覚しました」

京太郎「弱い、弱い自分がここにいるんです」

京太郎「外でデートしたいです。でもそれは難しいですよね。俺達が意識してしまってるから」

理沙「……」

京太郎「理沙さんと少しでも長く一緒にいたいです。でも理沙さんも一人の時間欲しいですよね」

京太郎「でも自分は我がままですから。昨日もLINEに『明日』まで書いて止めました。そんなん気になるって話です」

京太郎「ずるくて、そんな自分が……ヒック……嫌で……」



京太郎「……すみません、今日はもうk、いたっ」

理沙「……」

京太郎「あの、そんなとこ抑えられたら起き上がれないんですけど……」

理沙「……京太郎は子供」

京太郎「……知ってます」

理沙「甘えるのは当然」

理沙「受け止める」

京太郎「でも……あいたっ!おでこ叩かないでください!」

理沙「そのうち返してもらう」

理沙「ずっと一緒」

京太郎「…………」ギュ

理沙「…………京太郎」ギュ






  ――――――好き



京太郎「……突然泣いてすみませんでした」

理沙「かわいかった」

京太郎「ええ!?可愛いってなんですか!」

理沙「……小動物?」

京太郎「そんな小さくないですよ!」

理沙「……!ゴールデンレトリバー!」

京太郎「犬ですか!!」

理沙「おいで」チョイチョイ

京太郎「行きませんよ!」


京太郎「……」チラ

理沙「」オイデオイデ

京太郎「…………ちょっとだけなら」

理沙「……気持ちいい?」ナデナデ

京太郎「……はい」

理沙「かわいい」

京太郎「はっ!?」


ちょっと今回シリアスでしたね
まぁここからエンディングまでシリアスは無いんですが
というか本来ならこういう問題は4・5回の投下にわけられるくらいにはしっかり書くべき心理描写ですが
ほのぼのイチャイチャルートなんでね
山場越えたしあとはイチャイチャさせるだけよ


今日の投下は以上です

そういえば皆さんどういうゴールデンウィークを過ごす予定ですか?
自分は(会社に)4泊5日です。ウレシイナー

なので次の投下まで1週間以上空くかもしれませんがご了承ください

でわでわー

乙です
京ちゃんの悩みがリアルだな
ていうかコーヒー飲んでないww

GW?3泊4日(予定)なだけイッチよりましかなー位かなー?

掲示板で>>1と掛け合いして(る風の書き込みして)勝手に一体感に浸りたがるやつのなにがいけないというのか
最近はそんな楽しみ方すら許されなくなってしまったのか?
まだ新年度始まって一ヶ月だぜ? 寛大にいこうや

そんな事よりどうせお前らのよりんのプロ麻雀カードを財布や手帳に挟んでお守り代わりにしてるんだろ?


>>558
とんでるわ……
このレスの最後に>>547>>548の間に入るはずだったものを投下しときます

>>560
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ

>>563
掛け合いいいよね。主に俺が楽しい
みんなの雑談とかレス見るだけでも楽しいけどね

他のとこはわかんないけど自分は活力になるので気が向いたらレスしていってね

>>564
(持ってないなんて言えない……)


お仕事頑張ったら木曜に休みもらえるみたいなんで投下は早くて木曜、頑張れなかったら日曜になると思います




>>547>>548の間


京太郎「さ、出来ました」

京太郎「の、飲んでみてください」

理沙「……」ゴク

理沙「美味しい!」

京太郎「」ホッ

理沙「店開ける!」

京太郎「お、大げさですよ!」テレテレ

理沙「そんなことない」

京太郎「あ、ありがとうございます」


明日、今日?休みだぜ。やったぞ
ということで寝て起きて書いて夜にでも投下します

あとこの錬金の間にティンときたSS案投下しときます
多分今書いとかないと忘れちゃうのと、そのうち書けたらいいなぁっていう願いを込めて







たった二十六文字で、関係の全てを描ける言語がある、という書き始めの本がある

その本では、二十六文字どころか世界中の文字を合わせても描き切れないのが人間関係なのかもしれないと説いていた

私はまだそう思えるまでに達していない

その書き始めにあるとおり二十六文字で表記出来る程度のものだと、安心したいのだ

常日頃、彼に出会うたびにそう思う

幼馴染やら部活仲間やら言い表すならば簡単だ

しかし胸に渦巻く感情はそんな簡単なものじゃない

この気持ちに整理をつけるため、これからのことを綴ってみようと思う

二十六文字に私達の青春の全てを込めて―――




咲「私達の」京太郎「A to Z」



的なね
山田詠美さんの『A2Z』リスペクトです
まぁ普通に話進めて、A~Zの単語順番に入れてく感じかな?
地の文はありかな
そんなの書けたらいいなぁ……
おやすみ


今日投下したかったけど頭ぼーっとしちゃってなかなか書けないので明日にします。申し訳ない
早く寝て疲労抜いときます
AtoZも書いた記憶ないですしね……


のよりんとねるねるねるね食べたい

投下していきます



京太郎「もう帰らなきゃですね」

京太郎「理沙さんと一緒に暮らせたらいいのになぁ」

理沙「……!!」

理沙「今日から!」

京太郎「冗談ですよ。それに厳しいと思います。ずっと一緒だとそれだけ周りにもわかっちゃいますし」

理沙「……」ショボン

京太郎「時々お泊りする程度ならいいんじゃないですか」ハハハ

理沙「!! 土日!」

京太郎「え?」

─────────

──────

───



京太郎「とうとう今日泊まるんだよな」ゴクリ

京太郎「今日まで気が気じゃなかったよ」

京太郎「バイトでも何回もミスっちゃったし、初めてコップも割っちゃったよ」

京太郎「理沙さんのとこには何回も行ってるのになんでこんな緊張してるんだ」ドキドキ

京太郎「もうピンポン鳴らすだけだぞ。部屋の前まで来て何躊躇してるんだ……さぁ鳴らせ!」

 ガチャ

理沙「…………」

京太郎「…………」

理沙「…………?」

京太郎「」カァァ

京太郎(なんで入ってこないんだろう?みたいな顔してるよ。絶対そんな顔してるよ。5分も前からいたなんて知らないだろうけど)

理沙「入って」

京太郎「……は、はい」



京太郎「お、お邪魔しまーす……あれ?なんか部屋こないだより綺麗な気が……」

理沙「…………」

京太郎「まぁいいや。理沙さん、この着替え入ったかばんどこ置けばいいですか」

理沙「この辺!」

京太郎「了解であります!」ビシ

理沙「」プッ

京太郎「あー、なんですか。笑うことないじゃないですかー、であります」

理沙「ブフッ!ご、ごめ!」

京太郎(謎のつぼを押してしまったよ……)



京太郎「落ち着きました?」

理沙「」コクリ

京太郎「じゃぁこれどうぞ」コト

理沙「いつの間に?」

京太郎「理沙さんが必死に笑いをこらえてた時です。まぁ前と同じ銘柄ですけどね」

理沙「……ありがと」ニコ

京太郎「ど、どういたしまして」

理沙「ん、美味しい」

京太郎「よかったです」

理沙「京太郎が入れてくれるから」

京太郎(くそ、この人反則だろ!恥ずかしいわ!)



京太郎「そうだ、麻雀教えてください。最近出来てなかったですから」

理沙「わかった」

理沙「ここ座って」

京太郎(ネト麻か。これは後ろから指摘してくれるときにささやかな胸の感触を味わえる!)

--------------------------------------------------------------------------------

京太郎「……なんで膝の上に乗ってるんですか?」

理沙「落ち着く!」

京太郎「いやいやいや!俺は落ち着きませんよ!?」

理沙「~♪」

京太郎(駄目だ聞いちゃいねぇ。しゅ、集中できねぇーーー!!!)



京太郎「ありがとう……ございました」

京太郎(ほとんど頭入ってこなかった上に何回もきり間違えちゃったよ)トホホ

 カチカチ

京太郎「? あぁ理沙さんもやるんですか」

理沙「ちょっと!」

京太郎(まぁ教えるだけじゃなくて自分もやりたいよな)

京太郎(でも……この体制のままやるのかな?)

京太郎(……良い匂いするなぁ)クンクン

理沙「ん、くすぐったい」

京太郎「す、すみません」

理沙「……いい」

京太郎(匂い嗅いでてもいいってことかな?それじゃ遠慮なく)クンクン

京太郎(なんだろう?なんかおちつくなぁ……)



京太郎(にしてもあれだな。流石プロだけあって上手いな)

京太郎(なんか見てるだけで勉強になるな)

京太郎(だが……なんか別のことしたい!なんかもっと理沙さんに構って欲しい!)

京太郎(駄目かな?駄目かな?)ソワソワ

理沙「…………」カチカチ

京太郎「理沙さん理沙さん」

理沙「…………」カチカチ

京太郎「理沙さーん」

理沙「…………」カチカチ

京太郎(集中しすぎて聞こえてないや……なんかいたずらしてみようかな)

京太郎(でもあんまり過激なのもな……そうだ!)ピコン



理沙「終わった」

理沙「……?京太郎?」クル

京太郎「?」

理沙「全部一位」ブイ

京太郎「」ナデナデ

理沙「」ナデラレナデラレ

理沙「!」ハッ

理沙「どうかした?」

京太郎「」ギュー

理沙「……」



理沙「」ウルッ

京太郎「!?!?」

京太郎「ええ!!なんで泣くんですか!?」

理沙「きょうたろう……京太郎!」ダキ

京太郎「あーうー、その、ジェスチャーだけでやってみようかなっていうお遊び感覚だったというか」ナデナデ

京太郎「サイレント京ちゃんモード、なんちゃって……すみません」

理沙「……いつもの」

京太郎「?」

理沙「いつもの京太郎、が、いい」

京太郎「ほらほら、もう元通りですから、ね?」

京太郎「お詫びになんでもしちゃいますよー」

理沙「…………」ギュー

京太郎「あー……えっと、ほらギュー」ギュー



理沙「あったかい」

京太郎(俺暑いんだけどなぁ……そんなこと言い出せねぇ)

理沙「……ちょっと汗かいてる」ペロ

京太郎「ひゃお!?」

理沙「しょっぱい」

京太郎「そらそうでしょ!!ていうかなんで舐めたんですか?」

理沙「クーラーつける?」

京太郎「いや、離れたらいいんじゃ……」

理沙「……なんでも」ボソ

京太郎「クーラーでいいです、はい」



理沙「大丈夫?」

京太郎「はい、だいぶ効いてきましたしね」

理沙「ん」スト

京太郎(理沙さんは熱くないのかな?)

理沙「結構筋肉ある」サワサワ

京太郎「まぁ中学の時はハンドボールやってましたから」

理沙「辞めた?」

京太郎「ええ、特に理由はないんですけどね。強いて言うなら続けるほど夢中になれなかったからだと思います」

京太郎「やってた時は夢中だったと思うんですけどね。最後の大会で県予選まで行って燃え尽きちゃったのかもしれません」

京太郎「東京に来たのもそれが原因かも。新しいスタートがきりたかったのかもしれません」



京太郎「自分のことなのにあやふやですみません。ていうかなんでこんなこと言ってるんでしょうか」アハハ

京太郎「でも後悔はしてません。理沙さんにも会えましたから」ニコッ

理沙「……麻雀は?」

京太郎「正直わかりません。でも、麻雀をしてる理沙さんはカッコイイです」

理沙「…………」チュ

京太郎「いきなりなんですか?あ、もしかしててr、んむ」

 チュ チュル

理沙「ーーぷは」

京太郎「……おかえししちゃいますよ?」

理沙「……」プイ



─────────

──────

───

理沙「……京太郎」ハァハァ

京太郎「なんですか?」ハァハァ

理沙「おっきくなってる」サワサワ

京太郎「……男ですから」

理沙「……辛い?」

京太郎「い、いえ、大丈夫です。そのうちおさまります」

京太郎(大分やばいけどな)



理沙「……いい」

京太郎「?」

理沙「エッチしてもいい」カァァ

京太郎「……そういうのはまずくないですか?」

理沙「誰も見てない」

京太郎「隣人とか……」

理沙「防音きいてる」

京太郎「……避妊具ないですし」

理沙「買ってある」

京太郎「なんで!?」

理沙「……念の為?」

京太郎「おかしいでしょ!だいたいいつ買ったんですか!?」

理沙「遊園地の帰り」

京太郎「付き合い始めた日かよ!!」



京太郎「いや、ほら避妊具もサイズが「何種類か買った!」……なんもいえねぇ」

京太郎「ていうかなんで買おうと思ったんですか?」

理沙「いつでも受け止められるよう」

京太郎「そんな溜まってるように見えますか!俺は!」

理沙「見える!」

京太郎「……まじすか」

理沙「」コクコク

京太郎「いやまぁ溜まってるけどさ、ほぼ毎日何回か抜いてるけどさ、でもさ」ボソボソ

理沙「……」サスサス

京太郎「いや何触ってるんですか」

理沙「ちっちゃくなってきたから?」サスサス

京太郎「手止めて。ビクンビクンしちゃうから」

理沙「気持ちいい?」

京太郎「……なかなか」ボソ



京太郎「いや、そうじゃなくて。いいんですか本当に?」

理沙「大丈夫。任せて」

京太郎「……え?」

理沙「」スク グイグイ

京太郎「ちょ、理沙さん!?」

理沙「任せて!」

 トサ

京太郎(お、おおお、押し倒されちゃったよ!?)

京太郎(理沙さんの下着姿……あわわわわ、結構躊躇なく脱ぐんだ)ドキドキ

理沙「脱がす!」

京太郎「いゃ!自分で脱ぎますって!あっ」

 ズリ ボロン

理沙「……!?」

理沙「」プルプル

京太郎「あ、あの、無理しなくても……」

理沙「だ、大丈夫!」

京太郎(ま、任せちゃっていいのか?でも俺も初めてだし……)

理沙「い、行く!」プンスコ


今日の投下はここまで
サイレント京ちゃんいいよね。うちだからこうなったけど、小ネタとかの妄想が捗る捗る

さて、エロシーンですが……キンクリ?がっつり?どちらがよろしいか
書いといてね
でわでわー

急にいくばくかレス増えてると思ったから更新始まったかと思ったよ

いっちは意見を求めてばっかだけどさ、どうかと思いますねボク
読者の求めてるものを無視して叩かれたくない。って気持ちはわかるけど、ご機嫌伺って展開を左右されるよりは、やりたい事やって欲しいよ


がっつりの方が多いっぽいのでエロシーン入れます
今日の夜投下……出来たらいいなぁ


>>619
叩かれるのは別にいいんですが、折角皆さんの意見を聞きやすい環境なので聞いてもいいんじゃないかと思いまして
エロシーンはカットしたところで展開が変わるわけじゃないんで読者に委ねようかと思った次第です
実際聞いて良かったと思います。キンクリ:がっつり が 7:10 と半々に近くて、エロなくても魅力的なスレやでってポジティブにとらえられましたしね

前に聞いたやつは……申し訳なかったです。あれは自分でもうちょっと考えてからレスすべきだったと反省しております
なんでもかんでも完璧に出来るわけではないですし、特に疲れてる時はミスをすることや変なこと言い出すこともあると思うので生暖かい目で見守ってください


エロを投下する時は ※R-18注意 と名前のところに入れておきます
苦手な方は R-18 をNGワードにぶっこんどいてください

次からそういう意見募集の時は範囲決めてやったら?
決めてなかったからこんな増えたんじゃないかと思う
まあそれはともかく楽しみにしている


>>629
それがよさげな感じですね
次からそうします


投下してきます



京太郎「いや、そうじゃなくて。いいんですか本当に?」

理沙「大丈夫。任せて」

京太郎「……え?」


 そう言うと立ち上がり俺の手を引っ張る。
 力はそんなに強くないはずなのに理沙さんに引っ張られるがまま立ち上がってしまった。


京太郎「ちょ、理沙さん!?」

理沙「任せて!」


 肩を押され、ベッドへと倒れこむ。
 普段理沙さんが使っているベッド。
 柔らかく質の高いベッドだからなのか、ほんのり甘く感じる匂いのせいなのか、俺は立ち上がろうという気力を奪われていた。
 そして、理沙さんも一緒に倒れこんできたことでようやく自覚した。押し倒されたのだと。


京太郎(お、おおお、押し倒されちゃったよ!?)


 目と目が交差する。
 その状況に少し気恥ずかしさを感じ他のところへと意識を移す。
 じんわりと汗ばんだ手。少し自分の顔をくすぐる綺麗な髪。赤らみ、少し膨らんだ頬。
 理沙さんもこの状況に気分が昂っているみたいだ。
 数秒、そんな体制が続いたかと思うと理沙さんはおもむろに体を起こしていき、服を脱ぎ始めた。
 もともと薄着の為にそう時間はかからない。
 その僅かな時間、スレンダーな体つきが露わになっていく様や、耳に届く衣擦れに興奮を覚えた。
 同時に、躊躇なく服を脱いだことに驚く。
 完全に下着姿になった理沙さんの姿に高鳴っているのを感じた。



理沙「脱がす!」

 
 自分の服を脱ぎ終わったかと思ったら不意に俺のズボンに手をかけそんなことを言い出した。
 いつもその言動に驚かされることはあるが、今回はさらに輪をかけていた。


京太郎「いゃ!自分で脱ぎますって!あっ」


 突然のことに反応出来ず、ベルトを抜き取られズボンをずらされた。
 パンツも一緒にずらされたため、ギンギンに張り詰めたイチモツが勢いよく飛び出してきた。


理沙「……!?」


 その勢いに理沙さんは動きを止める。
 顔を真っ赤にし、小刻みに震えている。
 もしかして無理してるんじゃないだろうか?


京太郎「あ、あの、無理しなくても……」

理沙「だ、大丈夫!」


 少し震えながらもゆっくりと手を伸ばしてきた。
 

京太郎(ま、任せちゃっていいのか?でも俺も初めてだし……)

理沙「い、行く!」




 そっと、触れてきた。
 自分のイチモツが興奮により熱くなっているせいか、理沙さんの手はひんやりと感じる。
 ゆっくりと、形を確かめるように撫でてくる。
 それにむずむずとしたもどかしさを感じ、もっと触って欲しいという欲求がこみ上げてくる。
 理沙さんはというとただひたすらにイチモツを凝視し、形を憶えようとせんばかりに夢中だ。
 

理沙「……」


 ふと動きを止めたかと思うと、包むように握ってきた。
 ただ力加減がわからないのかにぎにぎと力の入れ具合を変えてくる。


京太郎「もう少し力入れても大丈夫ですよ」

理沙「」コクリ


 素直に頷くその姿に少し心が安らいだ。
 言った通りにぎゅっと握ってきて、ぴりっとした快感を感じる。
 自分でするのとは違った気持ちよさだ。
 好きな人にしてもらっているという心情も快感を助長しているのかもしれない。




理沙「おっきい……」


 そう呟きながら、恐る恐る上下に扱き始める。
 いつも自分でしているスピードとは段違いだが、やはり気持ち良い。
 そして一生懸命に奉仕をしてくれる理沙さんの姿により一層愛おしさを感じる。
 眺めていると、ふと目があった。
 情熱的に、潤んだ瞳から目を離せない。
 まるで磁石のように、どちらからともなく引き寄せられ、口付けを交わす。


京太郎「理沙さん……」

理沙「……もっと」


 自分が言い出す前にキスをしてくる。
 理沙さんも欲望を俺にぶつけているだけなのに同じことを思っていたようだ。
 まるで心が通じているかのようで、嬉しい。
 何回も、ずっと触れ合っていたいと言わんばかりにキスを繰り返す。
 そうしている間も理沙さんは手を止めないでいた。
 徐々に快感が高まり、上ってきている。



理沙「気持ちいい?」

京太郎「はい…」


 何か他のことを言えれば良かったのだが、痺れるような快感が言葉を阻害する。
 そこに麻薬のようにキスが、理沙さんの唾液が染み込んでいく。
 気持ちいい……
 ふと目を降ろすと、理沙さんの下着に染みができていることに気付いた。
 甘美に染まってきている空気に興奮しているみたいだ。
 濡れ始めている秘部へと手を伸ばす。


理沙「っん」


 少し触れただけなのに、もれた甘い吐息。
 もっとその声を聞きたくて、下着の上から割れ目を何回もなぞる。
 感度が良いのか、断続的に声をもらした。
 理沙さんの扱く手もスピードをあげてきた。
 気持ちが高まり、息は上がり、完全に二人の世界に没入する。



 お互いの分泌した液で手がぐっちょりと濡れてきた。
 キスを繰り返し、頭を麻痺させ、気付けばもう夢中。
 精液がこみ上げてきたことによってようやく自分も理沙さんも出来上がってることに気が付いたのだ。


京太郎「理沙さん、俺もう……」


 すっと俺のイチモツを触ってないほうの人差し指を伸ばしてきて俺の口元を押さえる。
 ただ押さえられただけなのに、その動きがどれほど蠱惑的に見えたことか。


理沙「任せて」


 そう言うとベッドの横に置いてある棚へとずりずりと移動していき、中からコンドームをとりだした。
 とうとうしてしまうんだな―――
 そう実感しながら脱ぎ忘れていたシャツを脱ぎ捨てた。
 戻ってきた理沙さんはコンドームの入っている袋を開ける。
 コンドーム自体に潤滑油がついているのか妙なテカリかたをしていた。
 そのゴムをイチモツにあてがうとクルクルと綺麗に装着してくれた。
 あまりに早く、自分で着けると言えないまま着けられてしまったことに気恥ずかしさを感じる。


理沙「……い、いく」

京太郎「は、はい」


 理沙さんの妙な気迫に押されされるがまま。
 けれども自分も初めてなのでどうしたらいいかわからないのだ。
 理沙さんは下着を脱ぎ、無造作に置いて俺に跨る。
 反り返ったイチモツを自分の秘部にふれさせ、慎重に位置を調整する。
 静寂が心臓の音を加速させる。
 部屋に響くのは二人の息遣いだけで邪魔をするものは何も無い。



 ずぶずぶと、俺のイチモツは理沙さんの中へと飲み込まれていく。
 一瞬、理沙さんは顔をしかめて動きを止めた。
 薄々気付いていたが、やっぱり初めてなんじゃ――
 そう言う間もなく、理沙さんは一気に腰を沈めた。
  

理沙「っ!!~~~~~!!!!」

京太郎「んっ…理沙さん、へいき、ですか?」


 そんなわけない。きっとかなり痛いであろう。
 繋がった部分を見ると俺のイチモツは丸々飲み込まれていた。
 そして、血が流れていることに気付いた。
 それは初めての証だった。
 苦悶の表情とその血が痛さを物語っている。
 俺のお腹らへんに手をついて姿勢を保っていた理沙さんだが、耐えられなくなったのか胸元へと倒れこんできた。
 それをそっと抱きしめる。


京太郎「……キス、しましょう」

理沙「はぁ…はぁ…わかった……」


 自分に出来ることと言えばこのくらい。
 頑張っている理沙さんに目一杯キスして目一杯抱きしめて痛みを和らげてあげよう。
 少し溢れていた涙を拭ってあげ、優しくキスをする。
 自分は下になっているため理沙さんの髪はあたってこそばゆいが、それすらも心地よく感じる。
 今、この人の全てを味わってるんだ。
 髪も、唇も、体も、そして心も。
 この人の全てを全身で味わっている。




 時間を忘れるほどキスを夢中でしていた。
 理沙さんも余裕が出てきたのか、舌を食んだり吸ったりしてくるようになってきた。
 時折「好きです」と耳に囁きかけると、おかえしといわんばかりに俺の耳元で「好き」を繰り返してきた。
 そんなことを何回か繰り返した後、ふと数秒見詰め合って動きを止める。
 そろそろ動く。
 言わなくてもどうするか伝わってきた。いや、自分がそうしたくて相手にそれが伝わったのか。
 どちらにせよ次にどうしようかお互いにわかっているのだ。問題は無い。


理沙「ん……ぁっ……」


 自然とお互いに動き始め、相手を気持ち良くしようとする。
 吐息が交じり合い、温度を高めあう。
 密着した体を抱き寄せながら、腰を動かす。
 乱れた髪を掻き分け、キス、キス、ただひたすらに繰り返す。
 

理沙「きょう、たろう!んっ…京太郎!」

京太郎「はぁ…はぁ…理沙さん!」


 名前を呼び合いながら、乱暴に、情熱的にキスをする。
 腰を動かすスピードも上がってきた。
 上も下も、お世辞にも綺麗とは言えない水音が響く。
 ベッドの軋む音。桃色の吐息。野生的な水音。その全てが脳を犯していく。
 理沙さんとの性行為を彩り、満たしていく。
 



京太郎「はぁ…ん、理沙さん、そろそろ、イきそうです!」

理沙「ん…ぁん……わかった…っ…!」


 息も絶え絶え、そういうのが正しいのだろう。
 途切れ途切れに自分が射精欲にかられていることを伝えると、理沙さんはより激しく動き、きつく抱きしめてきた。
 自分もそれに応じて激しく動く。
 パンパンパンと、まるで手で何かを叩いてるような音が鳴り響く。
 

京太郎「理沙さん!理沙さん!」

理沙「きて」


 優しく、先ほどまであんなに激しく動いていたとは思えないほど優しく頭を抱きかかえ、胸へと引き寄せられる。
 その瞬間、俺は勢いよく射精をした。
 普段のオナニーなんかとは比べ物にならないくらいの勢いで、長く、解き放つ。
 びりびりと全身が麻痺したような感覚に襲われながらも、最後の一滴まで搾り出す。
 その間、俺は理沙さんの胸に顔を埋めながら、抱きついていた。
 射精が終わると、理沙さんは俺の頭を抱きかかえたままベッドに体を転がす。
 自分もそのまま体を横へと向けた。
 その勢いで理沙さんの膣内から俺のイチモツが抜け落ちる。
 コンドームの中には白濁とした精液がたっぷりと注がれていたが、外す気力はなかった。




京太郎「はぁ……はぁ……」

理沙「……」ギュ

京太郎「……理沙さんも初めてだったんですね」

理沙「!!……」ギュウ

京太郎「俺は初めてどうしで嬉しかったです」

理沙「…………っ!」

理沙「……わ、私……も」


 ふと顔を上げる。
 理沙さんは顔を赤らめながらも満たされた顔をしていた。
 恥ずかしかったのか顔をそらしながら、誤魔化すように俺の頭を撫でる。
 もし自分が恥ずかしさを感じない人間であればずっとこの心地よさに浸っていたかもしれない。
 だが自分は男で、年下とはいえ流石に胸に抱き寄せられながら撫でられるのは恥ずかしいのだ。
 俺はずりずりと上にあがっていき、理沙さんと同じ位置にまで来た。
 今度は逆に理沙さんを自分の胸元へと導く。
 そしてこの体勢になってわかったのだが、より相手のことが愛おしく感じる。
 ぎゅっと抱きしめやすいからなのだろうか?
 理沙さんが俺のことをこうやって抱きしめる理由がわかった気がした。



京太郎「そういえばなんであんなリードしたがったんですか?理沙さんも初めてなのに……」

理沙「……」プイ

京太郎「理沙さん?」

理沙「……年上」ボソ

京太郎「」キュン

京太郎「あーもー!可愛いですねー!」ギュー

理沙「~~~!!!」

京太郎「あっ、と。すみません。つい力入れすぎちゃいました」パッ

理沙「はぁ……はぁ……」

理沙「お姉さん!」プンスコ

京太郎「わかってますよ」ナデナデ

理沙「…………」ツネリ

京太郎「いたたたたたた!!脇腹抓らないでください!!」

理沙「」プイ



京太郎「全く……血が出るんじゃないかと思いましたよ」イタタ

理沙「京太郎が悪い」

京太郎「そんなことないと思いますよ」

理沙「年下扱い!」

京太郎「そんなことないです。可愛いお姉さんだなって……抓る準備しないでください!」

理沙「そんなことない、です」

京太郎「俺の真似ですか。いい度胸ですね。くらえ!こちょこちょ攻撃!」コチョコチョコチョ

理沙「~~~~~~~!!!!!」

京太郎「ふははははは!まいりましたか?……あははははははははは!無言でこちょこちょしないでください!!あはははははは!!」

--------------------------------------------------------------------------------------------------

理沙「勝った」ブイ

京太郎「はぁはぁ。くそう。……さて何かお望みですか?」

理沙「」オイデオイデ

京太郎「しょうがないですね……」

理沙「可愛い」ナデナデ



京太郎「そういえば、お風呂に入りませんか?体もベトベトですし」

理沙「賛成」

京太郎「理沙さん先どうぞ」

理沙「……!」

理沙「一緒!」

京太郎「え?」

理沙「一緒に入る!」

京太郎「まじすか?」

理沙「今更」

京太郎「……ごもっともで」

理沙「沸かしてくる!」

京太郎「了解です」



 カポン

京太郎「あ~気持ちいいですね~」

理沙「」コクリ

京太郎「晩御飯どうしますか?」

理沙「……」

京太郎「正直面倒ですよね」

理沙「外食?」

京太郎「それも手ですね。後はコンビニとか。ほら隣にありましたよね」

京太郎「なんかそんなに外にいたい気分でもないのでそっちのが俺は嬉しいです」

理沙「同意!」

京太郎「じゃぁコンビニにしましょう」

理沙「」コクリ

京太郎「そろそろでますか」

理沙「……もうちょっと」

京太郎「ふぁい……あ゛~~気持ちいい~」


今日の投下は以上です
雰囲気重視のエロを目指した
書いてて楽しいけど、普段エロ書かないからむずかちいね

次はいつになるかわからんけどなるべく早く頑張るよ
でわでわー

むしろ俺は物足りなかったがな

付き合う前提の友だち関係なのにこいつら我慢とか理性が全然ねえな

年上と付き合うコーヒーがうまい高校生
和泉京太郎か

>>1は埼玉住か?


仕事忙しくって報告出来ずに申し訳ない
明日は休みだから投下するよ

>>655
ですよねー
自分も書いたときは満足してたんだけど、後から見たらちょっと少ないのかなーっておもったよ

>>656
た、建前だから(震え声)

>>658
みさきさんとこに住まなくちゃ
あれ?ヒロインがみさきさんになっちゃう

>>660
関西ですん
というか何故埼玉?


久しぶりに自分で飯作った気がする
出汁巻きにさわらの照り焼き、おひたし、そして熱いお茶!
和食は良いですなー

投下していきます



京太郎「なんかコンビニって久しぶりな気がします」

理沙「えらい!」

京太郎「いや、そんなこと無いですよ」

理沙「……」オイデオイデ

京太郎「いやいや、外じゃ恥ずかしいですって」

理沙「帰ったら」

京太郎「まぁ、その……は、はやく買って帰りましょう!」

理沙「可愛い」

京太郎「そんなことないです!!」キッ



京太郎「あ、もう肉まんとか無い時期なんですね」

理沙「冬だけ!」

京太郎「結構好きなんですけどね。コンビニの肉まん」

理沙「バターつける」

京太郎「へぇ~バターつけたことはないですね。憶えてたら試してみたいです」

京太郎「そういえばうちの近くに鹿まんとかソースかつ丼まんとか売ってるとこありました」

理沙「なにそれ!」

京太郎「名前そのままですけど鹿肉が入ってるやつとソースカツが入ってるやつです。俺は結構好きでしたよ」

理沙「気になる!」

京太郎「……あー、その、将来俺の両親に挨拶することもあるかもですから、その時にでも……」ボソボソ

理沙「……っ!」カオマッカ

理沙「…………」コクリ



京太郎「何しましょうか……結構色々ありますね」

理沙「パスタ」

京太郎「あー理沙さんはパスタですか。ちょっと量が足りないんですよね」

京太郎「まぁお弁当でも足りるかと言われれば足りないんですけどね」

理沙「……お弁当」

京太郎「あ、いやいや理沙さんの作ったお弁当は大丈夫ですよ!なんかこう心が満たされてお腹一杯と言いますか、こういう工場で作られたやつは愛情がつまってないと言いますか」

理沙「…………」クイクイ

京太郎「やっぱり味もあると思うんですよね。理沙さんのはなんかいい感じに俺の好みですし、木曜に入ってたねぎ入りの出汁巻きもお出汁の味がしっかり利いててよかったんですよ。コンビニとかのお弁当に入ってる出汁巻きは砂糖が入ってるか出汁が薄すぎてどうにも自分の口に合いませんし、そういうのがあると、ああ、なんか食べ足りないなって感じます。そして、むぐっ!?」

理沙「―――ぷは。落ち着いて」

京太郎「ちょ、理沙さん!? こんな外でキスとかまずいですって」ボソボソ

理沙「喋り続けられるよりマシ」

京太郎「……すみません」



京太郎「結局親子丼とおにぎり二個にアイスまで買っちゃいました。理沙さんは何買ったんですか?」

理沙「ん」ガサ

京太郎「明太クリームパスタとゼリー。いいですね」

理沙「明太子好き!」

京太郎「そうだったんですか。明太子料理って全然知らないですね。何があるんですか?」

理沙「ポテトサラダ」

京太郎「あー、いいですね」

理沙「炙る」

京太郎「やばい。涎がやばいです」

理沙「春巻きの具」

京太郎「油で揚げますからね。すっきり食べられて良さそうです」

京太郎「んー、結構あるんですね。……今度食べてみたいなー」チラチラ

理沙「!! 頑張る!!」グッ



─────────

──────

───


京太郎「ご馳走様。たまにはこういうのもいいですねー。お金かかりますけど」

理沙「主婦!」

京太郎「まぁ一ヶ月こういう生活ですからね。流石に気になるってもんですよ」

京太郎「あっちのスーパーはキャベツが安くてこっちのスーパーはもやしが安いとか特売日が何曜日とかようやく覚えてきたところです」

理沙「……!業務用スーパー!」

京太郎「なんですかそれ?」

理沙「安い!」

京太郎「ちょっと気になります。どこにあるんですか?」

理沙「待って……」カチカチ

理沙「ここ!」ズイ

京太郎「えっと……お、俺のマンションからも結構近いですね。今度行ってみます」



京太郎「そろそろ布団敷いときますか」

理沙「…………」

京太郎「理沙さん?」

理沙「……無い」

京太郎「え?さっきシーツの替えがあったとこに「無い!」……えっと……」

理沙「」ポフポフ

京太郎(あ、予想できたわ)

理沙「ここ!」

京太郎「一応聞いときますけど、理沙さんもそこで寝るんですよね?」

理沙「」コクリ

京太郎「で、俺もそこに寝るんですよね」

理沙「もちろん!」

京太郎「……わかりました。まぁ今更、ですよね」

理沙「」プンスコ!

京太郎(理沙さんってスキンシップ好きだよなー)



理沙「きょ、京太郎」

京太郎「ん?なんですか?あ、理沙さんもアイス食べます?」アーン

理沙「……あむ」

京太郎「美味しいですか?」

理沙「美味しい……」

京太郎「そうですよね!これ好きなんですよ、白くまアイス」

理沙「鹿児島のアイス」

京太郎「へぇ~。そういえば理沙さんは大分出身でしたね。本場のも知ってるんですか?」

理沙「割と大きい!」

京太郎「これよりも?」

理沙「それより!大分にもある!」

京太郎「食べてみたいですけど……お腹壊しそうですね」

理沙「……二人で」

京太郎「そうですね……お互いの地元に行ったときにやることが出来ましたね。どっちも食べ物ですけど」

理沙「」クス



理沙「……!! 違う!」

京太郎「な、何がですか?」

理沙「あっち向いてて!」

京太郎「? 何でですか?」

理沙「き、着替える」カァァ

京太郎「わ、わかりました」クル

京太郎(こ、こういう時は恥ずかしがるんだな。まぁいきなり見える位置で着替えを始められても困るけど)

 シュル…パサ…

京太郎(やっば。エッチの時を思い出しちまう。ほんの数時間前のことだしな……そこのベッドで……ああああああああ!!)ブンブンブンブン

京太郎(よし、落ち着くために違うものを想像しよう。落ち着くもの落ち着くもの……あれ?やっぱり理沙さんの顔が浮かぶわ)

京太郎(でも理沙さんに抱きしめられたらなんか落ち着くんだよなー、母性というか……胸あんまり無いけど)

京太郎(そもそも母性に胸は必要なのか? 否!胸関係無い!母性に胸関係無いっ!!」

理沙「!?!?」バシン!!

京太郎「痛い!!なんですか突然に!!」

理沙「聞こえてる!」

京太郎「しまったっ!!!」



理沙「」プンスコ!

京太郎「えっと……怒ってます?」

理沙「…………」

京太郎「あれですよ!理沙さんの母性が素晴らしいと思ってですね!それで、えっと……」

理沙「…………」ギュ

京太郎「……なんかごめんなさい」

理沙「……可愛い」

京太郎「怒ってたんじゃないんですか?」

理沙「怒ってない」

理沙「ちょっと面白かった」

京太郎「言い訳しだしたことですか!?」

理沙「そう」

京太郎「慌てて損しました」ハァ

理沙「」ナデナデ



京太郎「あの、そろそろ離してもらえませんか?」

理沙「?」

京太郎「いや、なんでわかんないみたいな顔してるんですか」

理沙「寝るまで」

京太郎「寝るまでするつもりだったんですか!?しかもここで!?体痛くなっちゃいますよ!」

理沙「……ベッドで」ポッ

京太郎「なんで意味深に頬染めるんですか!」

理沙「ツッコミ上手い」パチパチ

京太郎「それほどでも……ってなにやらせるんですか!」

京太郎「ほらベッド行きますよ」

理沙「わかった」

京太郎「だから離してください」

理沙「……わかった」シブシブ



京太郎「とりあえずベッドに来ましたけどまだ21時だったんですね」

理沙「ゆっくり出来る!」

京太郎「そうですね」

理沙「」オイデオイデ

京太郎「うーん……えい」ガバ

理沙「!?」

京太郎「どうですか?俺に抱きしめられるのは?」

理沙「……悪くない」

京太郎「そのわりには口元ゆるんでますよー」

理沙「緩んでない!」ジタバタ

京太郎「ふっふっふっ。この状態では振りほどくことも出来まい」

理沙「む……」

 ペロ

京太郎「ひゃぁお!?ちょ!舐めるのは反則じゃないですか!?わぷ!」

理沙「」ギューー



京太郎「……こっちのほうがいいんですか?」

理沙「」コクリ

京太郎「ていうか腕痛くならないんですか?俺みたいに鍛えてたらわかるんですけど……」

理沙「痛くない」

京太郎「そうですか……」ギュ

理沙「京太郎」

京太郎「なんですか?」

理沙「好きになってきた?」

京太郎「……そうかもしれません」ギュー

理沙「可愛い」

京太郎「あの、可愛いは止めて貰えません?」

理沙「? 褒め言葉!」

京太郎(わっかんねー)



理沙「敬語!」

京太郎「あ、気になりますか?」

理沙「」コクリ

京太郎「でも、年上にタメ口はちょっと……」

理沙「」プンスコ!

京太郎「流石に躊躇ってしまいます」

理沙「…………!敬語禁止!」

京太郎「えーー!!」

理沙「出来る」ナデナデ

京太郎「理沙さんが年下扱いしてくんじゃん……」ボソボソ

理沙「がんばれ、がんばれ」

京太郎「……わかりま、わかった」ハァ

理沙「いい子いい子」ナデナデ

京太郎「……」ムー



京太郎「理沙さん」

理沙「」ジトー

京太郎「いや、流石にさん付けは許して」

理沙「わかった」

京太郎「その、こういうの聞くのあれだけど……やっぱりまだ痛いもん?」

理沙「……少し」

京太郎「…………」

理沙「でも」

京太郎「?」

理沙「京太郎との証拠」

理沙「平気」

京太郎「理沙さん!」パァァ

理沙「予約」

京太郎「予約?」

理沙「京太郎と付き合うこと」

京太郎(そういや付き合ってなかったな!いや、まぁあんなもん建前だけどさ)



理沙「……プロ辞めれば「それは駄目」……」

京太郎「だって理沙さんはそれを望んでない。違う?」

理沙「……」

京太郎「麻雀が好きなの知ってるから。ずっと見てたから」

京太郎「俺の存在が理沙さんから麻雀を奪うなら、俺が理沙さんの前から消える」

理沙「嫌!」

京太郎「わかってる。それもちゃんと伝わってるから。麻雀も俺も大事」

理沙「……」コクリ

京太郎「俺理沙さんのこと大分わかっちゃってるからな」ヘヘヘ



京太郎「大丈夫。俺こうやってるの好きだから。実は甘えん坊だったみたいだ」ハハハ

理沙「……知ってる」ギュウ

京太郎「じゃあこれは?俺鍛えてるから女の人ぐらいの拘束なら簡単に振りほどけるの」

理沙「知ってる」

京太郎「それじゃあコーヒーの入れ方習い始めたのって誰かに飲んで欲しいからだってことは?」

理沙「しっ、てる」

京太郎「知ってたかー。あとは……そうだ。結構我慢強い!正確には3年弱ぐらい!」

理沙「……! ……今、知った」ポロポロ

京太郎「俺の新たな一面知られちゃったか」

京太郎「やっぱ恋人になる前に色々知らなきゃ後々やばいからな」

京太郎「頑張って理沙さん!俺はもう理沙さんマスターですから大丈夫だけどな」フンス

理沙「……汗の匂い好き」グスッ

京太郎「え、まじで」

理沙「まだまだ」クスクス

京太郎「まだまだだった」アハハ



京太郎「そろそろ寝よう」ンー

理沙「まだ!」

京太郎「明日でもいいんじゃ?」

理沙「……わかった」

京太郎(これじゃどっちが年上かわかんねーな)

理沙「おやすみ」

京太郎「おやすみ」

 パチ

理沙「…………」

京太郎「…………」

理沙「寝た?」

京太郎「寝た」

理沙「起きてる!」

京太郎「まぁそんなすぐには寝れない」

理沙「ねんねんころり?」ナデナデ

京太郎「子供扱いかよ!」

理沙「悪くない!」

京太郎「そんなんじゃ寝ないって」ハハ

----------------------------------------------------------

京太郎「zzz」

理沙「……可愛い」

理沙「おやすみ」ギュ


なかなかお泊り回が長引いてて書いてる自分がびっくり
今日の投下は以上です

でわでわー

俺もう大学生なんだよな…
どこにこんな青春おいてきたんだろ…ハハ…

そろそろラストスパートも近くなってきたか?

ところでイッチは次書きたいネタとかあったり?


今日びっくりするぐらい早く帰れるんで帰ったら投下します(多分)


>>688
大学生やったらまだまだ青春できるやん!
こっからこっから!

>>692
もいっこルート書きますけどね

AtoZは書きたいですけど、元ネタが最高に面白いだけに全部書いてから小分けにして投下しようと思ってます
で、次回作はネキにしようかと。自分の中で二番三番を争うぐらい好きなキャラですん


なんか好きなキャラ貧乳が多い
すこやん、のよりん、ネキ、そしてSSとして書きはしないだろうけど揺杏、透華
ロリじゃない貧乳が良い
モモとかはやりんとかの巨乳キャラも普通に好きですけどね

この時間で早いって…夜勤か
三尋木ぷろも貧乳可愛い

>>695
ちゃうちゃう、20日の朝出社して昼間に帰ってこれるって意味や
今は帰ってきたばっかやで

おやすみ

>>694
大学四年性なんや…
就活中なんや…
青春が入り込む余裕なんて少しもないんや…


フラグは全部へし折って帰宅
先輩が仕事手伝ってから帰ってもええんやでって目で見てきたけど帰宅
付き合ってたら帰るのはいつになってたのやら……

ちょっとしたら投下していきます


>>698
学生の間だけが青春やない!アラサーまでは青春や!
就活ダルいんはようわかっとるけど、その後が大事やで!
このSSが息抜きになるかはわからんけど、適度に肩の力抜いて就活するんやで



京太郎「zzz……zzz……」

 ユサユサ ユサユサ

京太郎「んん……」パチ

理沙「おはよ」

京太郎「理沙さん、おはようございます」フアァ~

理沙「朝ご飯」

京太郎「ん……ぁりがとうございます」ギュ

理沙「食べる」ナデナデ

京太郎「ん~……ふぁい」

理沙「行こう」

京太郎「ん…………あ、す、すみませんっ!」パッ

理沙「敬語」

京太郎「……ご、ごめん?」

理沙「」ニコ



京太郎「おぉ、出汁巻きと味噌汁」

理沙「……昨日」

京太郎「あ、もしかして昨日出汁巻き美味しいって言ったから作ってくれたのか」

理沙「……」コクリ

京太郎「理沙さんありがとう!」

理沙「」テレテレ

京太郎「いっただきまーす」

京太郎「あ、明太子入ってる!これはご飯が進む」ガツガツ

理沙「明太子料理」

京太郎「昨日あげてなかったですね」

理沙「試してみた」

京太郎「ばっちり!」グッ



京太郎「理沙さん料理上手いよな」

理沙「勉強中!」

京太郎「成果出てる。こんなに美味しいし」

理沙「~~~」ボソボソ

京太郎「え?ごめん、聞こえなかったんだけど」

理沙「……お嫁さん。 なれる?」

京太郎「……理沙さん」

理沙「?」

京太郎「反則でしょ、その可愛さは」

理沙「??」



京太郎「はい、コーヒー」

理沙「ありがと」

京太郎「うん、美味しく入れられてるけど、やっぱりマスターには叶わないんだよなぁ」

理沙「経験!」

京太郎「だよなー」

京太郎「ま、こうやって理沙さんとのんびり美味しく飲めたらいいや」

理沙「……ファン一号!」

京太郎「俺のコーヒーの?」

理沙「そう」

京太郎「……定員は一人だな」

理沙「唯一!」

京太郎「そうそう。唯一のファンにはしっかりサービスしないとだな」ギュ

理沙「……ん」チュ

京太郎「んっ……キスをお望みだったか」



京太郎「ずっとこうしてるのもあれだな。何かない?」

理沙「…………!映画!」

京太郎「お、いいね。でも理沙さん全部見てるんじゃないの?」

理沙「見てないのある」

京太郎「んじゃそん中から選ぼう」

理沙「ん」

-----------------------------------------------------------------------

理沙「こんだけ」

京太郎「どれどれ……ホラーに恋愛物にアニメ。結構幅広いな」

京太郎(ていうかホラー駄目なのに持ってんだな。映画とかの映像で見る分には大丈夫なのかな?)

京太郎「この恋愛物って面白いのかな?」

理沙「それ?」

京太郎「うん。まだまだ時間はあるし他のも見たければ見れるからな」



京太郎「やっぱり俺の股の間に座るんだな」

理沙「逆になる?」

京太郎「いや、逆になったら見えないだろ」

理沙「……膝枕!」

京太郎「…………」

理沙「悪くない」

京太郎「俺の心の中読まないで。ほら、早くつけてください」

理沙「ん」ポチ

京太郎「……お、雰囲気は良さそうですね」

理沙「…………」

女優『あぁぁん!そこぉ

 プチ

京太郎(び、びびった!いきなりベッドシーンかよ!思わず停止ボタン押しちまったよ)

理沙「」モジモジ

京太郎「……別の見よう」

理沙「別に「良くない!俺が耐えられない!」そっちも、いい」

京太郎「いやいやいや、そんな昨日もして今日もしてとかそんなの……だ、駄目だろ」プイ

理沙「……」チュ

理沙「これで我慢」

京太郎「……もっかいいい?」

理沙「ん」チュ



京太郎「こっちのアニメ見よう。有名所だし外れないはず」

理沙「そうする」

京太郎「」

─────────

──────

───


理沙「良かった!」プンスコ

京太郎「安心して見れるよな」

京太郎「ふぁぁ~~~」

理沙「眠い?」

京太郎「映画見ると少し眠くなる」ゴシゴシ

理沙「」ポンポン

京太郎「……ご飯食べてからにしよう。少し眠いけどお腹も減ったしな」

理沙「わかった」



理沙「これ切って」

京太郎「ん」トントントン

理沙「違う、こう」トントントン

京太郎「おぉ。 こうか?」トントントン

理沙「そう」

京太郎「なるほど」

京太郎(なんかこれ、新婚みたいだな)

理沙「……新婚」ボソ

京太郎「え?」

理沙「なんでもない」プイ



京太郎「ドリアとサラダ、おしゃれですね」

理沙「フランスパンもある」

京太郎「足りなかったら貰うよ」

理沙「焼いとく」

京太郎「足りないこと前提?」

理沙「足りる?」

京太郎「……お願い」

理沙「ん」

理沙「……嬉しそう」

京太郎「まぁ……わかってもらえてる感じがすごくして……そ、そんなことより早く食べないとさめちゃうな!」アセアセ

理沙「食べよう」ニコ



京太郎「ご馳走様。結局フランスパンもいっぱい食べちゃったよ」

理沙「良い食べっぷり」

京太郎「神様と理沙様に感謝です」スリスリ

理沙「手伝ってくれた」

京太郎「それでもほとんど理沙さんだからな」

理沙「」テレテレ

京太郎「一生ここにいたい気分だ」

理沙「いい」

京太郎「……いや、やっぱ駄目です!我慢我慢!」

理沙「」ムー



理沙「」オイデオイデ

京太郎(そういや食べてから膝枕してくれるって流れだったな。もう眠くないけど)

京太郎(でも……気持ち良さそうだもんな……)

京太郎「お、お邪魔します」ポフ

理沙「」ナデナデ

京太郎「理沙さんってこういうスキンシップ好きだよな」

理沙「……口下手」

京太郎「でも前より喋ってると思うけど」

理沙「京太郎の前」

京太郎「あー……そういうことか」

理沙「あと……」

京太郎「何?」

理沙「可愛いから」

京太郎「……理沙さんの中で可愛いってどれくらいの褒め言葉なんだ?」

理沙「一番!」

京太郎(そうなのか……あんまり良くないけど、一番ってのは悪くないかも)ニヤニヤ



理沙「ふぁぁ……」

京太郎「理沙さんも眠そう」

理沙「大丈夫!」

京太郎「ベッドに行きますか?」

理沙「…………」コクリ

京太郎「んじゃ」ガバ

京太郎「んー……短い距離ですけど」ヨイショ

理沙「!?」

京太郎(お姫様抱っこって簡単に出来るんだな)

理沙「」カァァァ

京太郎「ほい到着。どうでしたか?」

理沙「……っ!」ギューーー

京太郎「むぐぐぐ!!」

京太郎「ぷは!!照れ隠しで抱きしめるの禁止っ!」ゼーゼー

理沙「」プイ



理沙「」コロン

京太郎(なんかベッドに転がった姿ってそそる)

理沙「早く」

京太郎「はいはい」コロン

京太郎「布団は被らなくてもいいだろ」

理沙「お腹だけ」ファサ

京太郎「ありがと。……向き合ってるのは駄目だな。キスしたくなる」

理沙「……ん」チュ

 チュル…チュ…ペチャ…


京太郎「はっ……寝る目的で来たのに」

理沙「寝てもいい」ナデナデ

京太郎「……抱きしめて貰うのは……」ボソボソ

理沙「」ギュー

京太郎「……安心する…………」



─────────

──────

───

京太郎「zzz……んん……」パチ

京太郎(いつの間にか寝てた……)

理沙「すー……すー……」

京太郎(まだ寝てる。年上とは思えない、あどけない寝顔だな……)

京太郎(俺は……理沙さんを支えたい……)

京太郎(まだまだ先のことだけど、高校を卒業して理沙さんと一緒になった時、どうするか)

京太郎(やっぱり安定してて、なるべく早く帰れるような職業……)

京太郎(うん、とりあえずこの路線で頑張ろう)

京太郎(待っててな、理沙さん)

理沙「すー……すー……」



京太郎「それじゃ帰るよ」

理沙「また」

京太郎「もちろん!理沙さんがOKならいつでも来るぜ!」

理沙「」ニコ

京太郎「理沙さん、俺頑張るから!」

理沙「?」

京太郎「それじゃ!」

 バタン


理沙「……変な京太郎」


今日の投下は以上です
次も早く投下出来たらいいなぁ

でわでわー


明日にしようかと思ったけど投下していきます
ちょい短め



 プルルルルル

京太郎「ん?みさきさんから?」

京太郎「もしもし」

みさき『あ、今から行くから』

 プツッ プー プー

京太郎「え?  え?」

京太郎「なんだ今の? 掛けなおして聞いてみるか」

 プルルルルル ガチャ

みさき『もしもし』

京太郎「もしもし。今の何?」

みさき『何って……そのままの意味だけど?』

みさき『とりあえず自分の部屋で大人しく待ってて』

 プツッ プー プー

京太郎「……なんなんだいったい」



 ピンポーン ガチャ

みさき「入るねー」

京太郎「もう入ってるじゃん」

みさき「細かいこと気にしないの」

京太郎「それで、突然なんで来たんだ?」

みさき「その前に……私に言ってないことあるよね?」

京太郎「んー?………………あ」

みさき「わかったでしょ」

京太郎「えっと……はい」

京太郎「理沙さんと付き合ってます」



みさき「それで……これを見て」

京太郎「ん?」


理沙  >言っとく

みさき >どうしたの?

理沙  >京太郎と付き合ってる

みさき >そっか

みさき >いいと思うよ

理沙  >それから

みさき >まだ何かあるの?

   ・ ・ ・

【ここから先、過激な女子トークの為カット】



京太郎「…………」

みさき「何か言うことは?」

京太郎「……ありません」

京太郎(ある程度言うかもとは思ってたけどえっちしたことまで言ってるとは……)

みさき「これから先のことはちゃんと考えてる?」

京太郎「正直考え始めたところで、まだまだ甘い……と思う」

みさき「それは当たり前。しっかり正しい意見持ってるなんて言ったら怒ってたよ」

京太郎「それでも」

京太郎「それでも理沙さんと一緒にいたい」

みさき「……そう」



みさき「京太郎君……ごめんね」

京太郎「……?」

みさき「実は最初から理沙のいい相手になるかもって思って引き合わせたの」

京太郎「……まじ?」

みさき「うん。まさかここまでやらかすとは思ってなかったけど」

京太郎「すみませんでした」フカブカ

みさき「怒ってないから。まぁ京太郎君に覚悟が無さそうだったら怒ってたけど」

京太郎「ははは……」



みさき「理沙の口下手って身内だと大分ましなのはわかってるよね?」

京太郎「もちろん」

みさき「それでそういう人って女の人ばっかりだったの」

京太郎(健夜さんとかはやりさんとかか)

みさき「だから男の人で身内……というか心を許せる人が出来たら少しはましになるんじゃないかなって」

京太郎「なるほど……でもなんで俺?」

みさき「理沙って男の人って感じの人とか年上が苦手みたいだったから。年下で見るからに怖く無さそうなのって京太郎君しかいなくって」

京太郎「俺かなりがたいもいいし怖いと思うんだけど……」

みさき「京太郎君はなんというか……オーラが犬っぽいから」

京太郎「それ理沙さんにも言われた」ズーン

みさき「じゃあ私の目に狂いはなかったってことだよ」

京太郎「少し複雑だ」



みさき「おじさんとおばさんには言うの?」

京太郎「言わないつもりだけど、追求されたら普通に言う。こういうのって変に隠したらこじれそうだから」

みさき「うん、それでいいと思う。周りには言っちゃだめ」

京太郎「わかってる。それは理沙さんとの共通認識だから。みさきさんに言ったのは隠し事したくなかったからだと思う」

みさき「……なんでもわかってるんだね」ボソ

京太郎「ん?何か言った?」

みさき「なんでもない」

京太郎「そういや一つ相談したいなって思ったことがあるんだけど」

みさき「何?」

京太郎「安定した職業って何がある?ちゃんと時間になったら帰れるとか」

みさき「うーん……地方公務員とか?市役所とかだったら部署によるらしいけどだいたい17時に帰っていいらしいし有給もとれるみたい」

京太郎「おお、いいな」

みさき「試験はあるみたいだけど、今から準備しっかりするなら問題無いと思うよ」

京太郎「まぁそれぐらいならって感じかな」

付き合ったんだっけ?
どっか見落としたか



みさき「……京太郎君」

京太郎「何?」

みさき「理沙をちゃんと幸せにしてあげてね」

京太郎「もちろん!」

みさき「あと調子に乗らないこと。気抜くとすぐ調子乗るから」

京太郎「なんも言えねぇ……」

みさき「それさえ気を付けてればいいよ。京太郎君自体はいい物件なんだから」ナデナデ

京太郎「年下扱い止めて」

みさき「へぇー、理沙はナデナデ喜んでたって書いてたのになー」

京太郎「理沙さーーーーーん!!!!」


今日の投下は以上です
この短い期間で親友のことを良くわかってて嬉しい反面ちょっと嫉妬しちゃうみさきさん

>>730
実質付き合ってるしみさきさんにはそう言っておこうと。そう言った方がみさきさんには良いって京太郎にはわかってます
それで関係を詳しく話す前にLINE見せられ言えなかった感じです
やったのに実は付き合って無いでは……

描写不足です。すまん


何も思いつかなかったら多分次でエンディングまで書くと思います
でわでわー

イヤイヤこれからが甘々なのにエンディングはもっと先で良いと思う(正論


早く帰ってこれた

とりあえずエンディングが出来てるんですが
一応23時くらいまでは考えて、展開思いつかなかったら投下します


>>733
最近疲れのせいなのか全部似たようなのになってしまって、それならいっそ終わらせたほうがいいと思った次第です
もうちょい進めてから終わったほうが絶対にいいのはわかってるんですが……
無力な>>1を許してつかぁさい


ちょっとしたらエンディング投下していきます



京太郎「それじゃ頑張ってくる。まぁ予選突破は無理だと思うけど」ハハハ

理沙「強くなった」

京太郎「理沙さんに教えて貰ったからな」

京太郎「でも流石に麻雀初めて2ヶ月だからなー。爪あとぐらいは残すつもり」

理沙「がんば!」

京太郎「もち!」

理沙「……」

 チュ

理沙「いってら」

京太郎「いってきます!」


─────────

──────

───

























 17時30分
 市役所から15分ほど歩いたところにある一軒家。
 妻の実家からも近く、自分の勤め先である市役所からも近いということで選んだ家。
 この家に住めるのも妻のおかげだ。


京太郎「ただいまー」

理沙「おかえり」


 玄関の扉を開けてただいまと言うと妻である理沙が奥からトタトタと駆け寄ってくる。
 鞄を置く暇も与えてくれず、彼女は抱きつきながら口付けをしてきた。
 普段は年上だとお姉さん風を吹かせるのに、こういう時は甘えん坊だ。
 まぁ、そういうところも好きなのだが―――


京太郎「ん……玄関まで迎えに来なくていいのに」

理沙「妻の務め!」

京太郎「いやでも「務め!」……」


 こういう時は何を言っても突っ張るからこちらから引くしかない。
 ――― 一つだけ手があったか


京太郎「……相変わらず強情だな。そんな悪い奥さんにはキスの刑だ!」


 冗談めかした言い方で抱き寄せ、何回も軽いキスを行う。
 罰だと言っているのに心地よかったのかトロンとした顔になり、むしろ自分から舌を絡めてきた。
 負けじと舌を入れ、絡める。

 五分か十分か、はっとここが玄関だということを思い出した。
 いけないいけない。
 理沙さんは身重の身なのだ。早く部屋に戻さなければ。


理沙「ん……ぷは」

京太郎「さ、部屋に戻ろう」


 こくりと頷くのを確認すると二人でリビングへと向かう。
 いや、三人でだ。



京太郎「ごはんの準備するか」

理沙「手伝う!」


 最初のうちは全部自分でやって理沙さんには負担をかけたくなかったのだが、妊婦自身がやりたいというのならやらせてあげたほうがいいと医

者に言われた。
 それからは理沙さんが無理だけはしないように見ながら色んな家事を一緒にやっている。


京太郎「じゃぁドレッシング作るつもりだったしそれをお願い」

理沙「レモン?」

京太郎「そうそう。トマト缶は……」

理沙「ん」

京太郎「ありがとう。はい、ボウル」

理沙「ありがと」


 特にメニューを言ったりしたわけではないが、相手の望むものをお互いに渡していく。
 料理に限らずなんとなくわかるのだ。今何をして欲しいのか、どうしたいのかが。
 以心伝心、そう言うのが相応しいのかもしれない。
 口下手な理沙さん相手だからこそ、よりそういう感覚が養われたのだ。
 理沙さんも口下手だからこそ、より相手のことを見て感じ取ろうとしたから相手の気持ちがよくわかる。
 でもそれ以上に、お互いに相手のことが大好きだから、心を読んでいるかのように汲み取れているのだと思う。


京太郎「具は何にしようかな……」


 妊娠中に良いとされている食べ物を思い出しながらソースの具を決める。
 野菜室を開けると目に入るのはキャベツ、レタス、人参、ピーマン、ほうれん草、菊菜。
 ほうれん草か……たしかベーコンが余ってたはず。
 ほうれん草とベーコンのトマトパスタ+サラダ。いいんじゃなかろうか。



京太郎「そういやみさきさん達こっち来るの今週だっけ?」


 晩御飯を食べ終わり、ふと来客の予定を思い出し、それを口にする。
 近々健夜さん達プロ雀士仲間とみさきさん達女子アナがまとめてうちに来るのだ。
 いつもはこんなに固まってこないのだが今回は偶々みんなの休みが被ったみたいだ。


理沙「土日!」

京太郎「今回は人数多いよな。布団足りてるっけ?」

理沙「大丈夫」


 理沙さんは結婚をきっかけに前線を退き大分へと越してきた。
 だけども健夜さんやみさきさんといった交友関係はまだまだ強く、遠路はるばる訪ねてきてくれるのだ。もちろん理沙さんが妊娠する前は行っ

たりもした。
 いつもは朝まで麻雀をうったりもするのだが、今理沙さんは妊娠中なので絶対に無理はさせない。グズるだろうが。


京太郎「……賑やかになりそうだな」


 はぁ、とため息をつきつつも楽しみな自分がいる。
 歳は離れているし性別も違うけど、自分にとってもあの人達は気が置けない間柄なのだ。
 理沙さんもそれをわかっているのかにっこりと微笑む。


理沙「京太郎!」


 頬を膨らませて俺に訴えかける。
 理沙さんも楽しみを隠せないようだ。


京太郎「わかってる。土曜の夜はパーティーだな」


 家で豪勢に作るのもいいし、最寄の山にあるキャンプ場に赴きバーベキューするのもいいだろう。
 やはり人数が集まるとより楽しくなる。






 ―――あぁ、なんて充実した日々なんだ





─────────

──────

───



 「―――きょ――ろう―――京太郎!」


 ふと呼ばれた声に気付くと理沙さんがじっとこちらを見ていた。
 そうだ、ここはインハイの会場の裏手にあるベンチだ。
 理沙さんの休憩中で、二人でアイスを食べていたのだ。
 ふと手元に目をやると中身の無くなったチューブ型アイスを握り締めていた。
 
 ―――なぜだろう?
 今、目を開けて理沙さんと話していたはずなのに、ふと夢を見ていた。
 大きくなった自分と妊娠中の理沙さんとの生活。
 甘い、ひと時を。
 遠くに目をやると景色を歪んでいるのがわかる。
 もしかして俺に夢を見せたのはこの陽炎なのか?
 なんて。


理沙「大丈夫?」


 少し心配そうに俺を見つめる。
 もしかして予選で負けたことを気にしていると思っているのだろうか?
 そんなことはない。むしろ大健闘だ。
 予選の結果は9位。二ヶ月でこれなんだ、上出来どころか天才なんじゃなかろうか。
 ……少しはここに雀士として来たかったという思いもある。
 初めて二ヶ月ちょっとだったからと言い訳をして悔しい気持ちを押さえ込んだ。

 来年、来年にはここに来よう。
 そうだ、来年もあるんだ。




京太郎「大丈夫。それよりそろそろ……」

理沙「……ん。また後で」


 理沙さんはそう言うとスッと立ち上がる。
 そしてちらりちらりと振り返りながら会場の中へと戻っていった。
 ほんとに可愛い人だ。
 
 年上で可愛い一面もあって、支えてくれて、支えたい人。
 この数ヶ月だけで、だけども今までで一番濃い時間をくれた。
 これから先も濃密に、時間をかけてより深く繋がっていきたいと思う。
 卒業までにはまだまだ時間があるのだから。





 空は快晴。
 何も邪魔をするものはない、綺麗な空だ。
 




                                          カン!

2ヶ月間、お疲れさま

ところで、歳の差カップルの醍醐味は親や周りへの説得させることにあると思います(チラッ


ご愛読ありがとうございました!

と言いたいですがちゃんともいっこも終わらせます
その後、スレに余裕があったら話の流れを汲まないイチャイチャ京理沙小ネタということにしたいです


>>751
よ、余裕があれば小ネタで……


誰も見てないと思いますが一応報告と投下予告をば


来週の日曜、無理だったらその三日後の水曜から投下します

仕事が落ち着いたので再来週からは週に二日は休みがもらえそうです
まぁ来週も休みはありそうですが色n、色々やりたいことがあるので
これからの投下は今回のスレみたいに投下間隔が不規則になったりしない……と思います


ということで
イカ、よろしくーーー!


ウデマエAになれない
もっとイカしたやつにならないと(ーー ;)グヌヌ


22時くらいから投下します

待ってたぜ

武器何使ってるの?


>>780
ガロン系とホッカスです。ローラーもたまに
チャージャーは諦めた


んじゃ投下していきます
今日の投下ではほとんどシリアスは無いよー

>>467の最初からです



理沙「綺麗!」

京太郎「そうですね」

京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ)

京太郎(けど、本当に綺麗だ)



京太郎(俺は理沙さんが好きだ)

京太郎(告白……したい)

京太郎(今、絶好の機会だ。告白するには最高の舞台だ)

京太郎(だけど勢いに任せて言ってしまっていいのだろうか?)


京太郎(俺は……俺はっ!!)






「ありがとうございました。足元に気をつけてお降りくださいませ」


京太郎(駄目だ、やっぱり言えない)

理沙「綺麗だった」プンスコ!

京太郎「ええ、そうですね」

京太郎(俺は、理沙さんと釣り合ってるのだろうか?)

京太郎(……そんなことない。まだまだ甘ちゃんのガキだ)

京太郎(一つのことにも打ち込めない。ハンドボールだって続けられなかった)

京太郎(もし付き合うことが叶ったら、理沙さんはそんな俺でもいいって言ってくれるだろう。優しいからな)

京太郎(でもそれでいいわけがない。せめて自分に自信が持てるような何かが欲しい……)

理沙「?」ジー

京太郎「なんでもないですよ」ニコ



京太郎「今日は楽しかったです」

理沙「私も!」

京太郎「理沙さんにも楽しんでもらえたなら誘った甲斐がありました」

京太郎「またどこかに行きましょうね」

理沙「」コクコク

京太郎「それじゃそろそろ……」

理沙「ばいばい」フリフリ

京太郎「さようなら」フリフリ

京太郎「……」トコトコ

 チラ

理沙「」フリフリ

京太郎(まだ手振ってるや)フリフリ



京太郎「ただいまー……まぁ返事なんてないけど」

京太郎(さ、風呂沸かして、待ってる間ネト麻でもしますか)

京太郎「……ん? あ」

京太郎(そうだ、一つあるじゃん。俺が夢中になってるもので頑張れそうなの)

京太郎(これだよ、麻雀。インハイがある)

京太郎(全国で優勝……とまではいかないだろうけど十分な成績を残せたら俺にとって誇りになるはずだ)

京太郎(少し不純な理由かもしれないけど……でも勝ちたい。雀士としても、男しても)

京太郎(そうと決まれば麻雀漬けの日々を……あ、バイトどうしよう……)

京太郎(予選まで一刻の猶予も無い……でもせっかく俺なんかを雇ってくれた……)

京太郎「……っ!」



京太郎「ということで辞めさせて下さい!」バッ

マスター「……本気ということですね」

京太郎「……はい」

マスター「それでどこで練習するんですか?」

京太郎「近くの雀荘に行こうかと」

マスター「お金は?」

京太郎「こ、ここで稼いだお金と親からの仕送り金で」

マスター「足りるのですか?」

京太郎「…………」

マスター「……店の物置にマットと汚れた牌があります。場所はそうですね……そこのテーブルを使うと良いでしょう」

京太郎「マスター?」

マスター「どうせ京太郎君の来る時間は客入りが悪いですから使っても平気です。悪いと思うなら時折コーヒーでも頼んでください。ただしここで稼いだお金の範疇で」

マスター「……京太郎君」

京太郎「……はい」

マスター「一人で大事を為すことは容易ではありません。しかし協力してくれる人がいるのなら、作ることが出来たのなら大事を成すことは難しくないでしょう」

マスター「こういう機会に頼ることを覚えてください。……そして今の気持ちを忘れてはいけませんよ」

京太郎「……ありがとう、ございます」



 ガサゴソ

京太郎「お、あったあった。うわ、ほんとに牌は汚れてるな。マットは……掃えばつかえるな」

 バサバサ パッパッ

京太郎「よし、いけるな。牌を綺麗にしよう」

 ゴシゴシ キュッキュッ

京太郎(マスターには感謝しないとな。厚意で使わせてもらうんだ)

京太郎(ほんとありがたい……)

 ポタッ

京太郎(あれ?なんで涙出てんだ?悲しくないのに)ゴシゴシ

京太郎(頑張ろう……)

京太郎(知り合い呼ばないとな、ていっても麻雀出来る知り合いって言ったら限られてくるけどな)

京太郎(よし!明日から始動だ!)



─────────

──────

───


 カランカラン

淡「やっほー!きたよー!」

京太郎「おっす。照さんもありがとうございます」

照「ん」

京太郎「でも呼んだ手前あれですけど部活大丈夫ですか?」

照「平気。それに淡は京太郎と打たせたほうが良いから」

淡「そゆこと。部活のほうはスミレもいるしね。あの人ブチョーだから」

京太郎「なるほど」

淡「あれ?そういえばいつもの服は?」

京太郎「ん?ああ、辞めたんだバイト。まあこうやって厚意に与って場所を貸してもらってるんだけどな」

淡「そうなんだー。まぁそうでもしないと予選負けちゃうかもだしね。きょーたろー下手っぴだし」

京太郎「そういうのは俺に勝ってから言うんだな」フフン

淡「言ったな!今日はぼっこぼこにしてやる!」

照「三麻?」

京太郎「あ、はい。もうちょっとしたらもう一人来るんでそれまでは」

照「わかった」



淡「そういえばきょーたろーってこっちの人じゃないよね。イントネーション時々変だし」

京太郎「あ、やっぱそういうのってわかるもん?」

淡「結構ね」

京太郎「俺、長野からこっちに来たんだよ」

照「」ピクリ

淡「長野……長野って何があるの?」

京太郎「そうだなー、有名なのはスキー場とかか。白馬村って聞いたこと無いか?」

淡「どっかで聞き覚えあるような……」

照「オリンピックあったとこ」

淡「おお!」

京太郎「それですそれです」

京太郎「他にも善光寺とか諏訪大社とかの神社系も有名だな」

淡「知らない」

京太郎「めちゃくちゃ有名なんだけどな」

淡「神社とかきょーみないし」

京太郎「賽銭とかしないのか?」

淡「私拝んだほうがご利益あるよ!」

京太郎(何言ってんだこいつ)



京太郎「あと何があったっけ……」

照「軽井沢」

京太郎「ああ、そっか避暑地として有名ですもんね。自分が行かないと忘れます」

京太郎「そういや軽井沢には白糸の滝ってのがあったような」

淡「うちの高校と同じ名前だ!」 タン

京太郎「あ、それロン」

淡「ええ!?話に現抜かして見逃してよ!」

京太郎「甘いなぁ……さっき照さんに直撃とられた分取り返さないと」

淡「テルからとってよ!!」

京太郎「照さんが俺の当たり牌出してくれたらな」

照「負けるつもりはない」

淡「むー……」プク



 カランカラン

健夜「おまたせー。ちょっと遅くなっちゃったかも」

京太郎「いえいえそんなことないですよ。むしろ仕事終わりに呼び出しちゃってごめんなさい」

淡「小鍛治プロかぁ」

照「やっぱりこっち来て正解だった」ゴッ

健夜「チャンプ!?ね、ねぇ京太郎君。こんなの聞いてないんだけど……」コソコソ

京太郎「まぁ淡……そっちの金髪の子に誰か連れてきてって頼んだんで自分も誰が来るか分からなかったんですよ」

健夜「京太郎君の指導どころじゃない気がするんだけど……」

京太郎「……照さーん」

照「何?」

京太郎「理沙さんの時と同じでお願いします」

照「……京太郎の為にここに来た。二戦したい」

京太郎「うぐっ!?……いやでも時間的にガチ二戦は厳しいのでなんとか」

照「……またこういう機会組んでくれるなら」

京太郎「それでお願いします」

照「わかった」



健夜「それじゃ最初は京太郎君と大星さんに教えながらでいいのかな?」

照「自分には問題点だけ挙げてくだされば結構です。自分で直しますから」

健夜「あ、あはは。宮永さんは大丈夫そうだね」

京太郎「ほんとに照さん大丈夫かな?」ヒソヒソ

淡「へーきへーき……たぶんね。いざとなったらお菓子で釣ろう」ヒソヒソ

京太郎「照さんってそんなにお菓子好きなのか」ヒソヒソ

淡「毎日部室で食べてるぐらいには」ヒソヒソ

健夜「仲良さそうに話してるとこ悪いんだけどそろそろ始めないの?」

淡「むー……まぁいいや。始めよ」

京太郎「なんでむくれてんだ?」

淡「きょーたろーはバカだから一生わかんないよ」

京太郎「むっ。喧嘩売ろうってか」

淡「さっきの分やり返してやる!」

健夜(ほほえましいなー)



─────────

──────

───


健夜「お疲れさまー」

京太郎「今日はありがとうございました」

健夜「二人とも将来有望だから、教えてて楽しかったよ」

淡「私は今でも強いけどね」

健夜「高校レベルだったら十分だね。プロでもそこそこやっていけるんじゃないかな」

淡「……うん、わかってる」

京太郎「ていうか健夜さんには敬語使わないんだな」

淡「なんか親しみやすくてつい」アハハ

健夜「別にいいよ、私苦手だし。京太郎君も敬語じゃなくていいんだよ?」

京太郎「あはは、まぁ後々ということで」



照「……小鍛治プロ。またやりましょう」

健夜「そんなに慌てなくても卒業したら存分に出来ると思うけど」

照「卒業までにもっと強くならないといけないので。あなたよりも強く」

健夜「……私なんかもう前線退いてるんだよ?」

照「でも、日本で一番強い」

健夜「咏ちゃんとは打ったことある?」

照「はい」

健夜「そっか……まぁ宮永さんの場合私とか咏ちゃんより理沙ちゃんやはやりちゃんタイプの方が苦手そうだけどね。あの二人は周りを使うのが上手だからね」

照「……」



京太郎「つまりどういうことなんだ?」

淡「テルは攻撃タイプより防御タイプが苦手ってこと。一定以上のレベルだとね」

京太郎「……なるほど」

淡「わかってないでしょ」

京太郎「ソンナコトナイヨー」



健夜「それじゃまたね」フリフリ

京太郎「ありがとうございました」

淡「ばいば~い」

照「」ペコリ

淡「それじゃ私達も帰るね」

京太郎「ん。俺は閉店作業手伝ってくる。そろそろだと思うし」

淡「辞めたんじゃないの?」

京太郎「まぁそうなんだけどさ。やっぱ何もしないっていうのは後味悪いからさ」

淡「ふーん」

京太郎「じゃあな」

 カランカラン

淡「テル、帰ろ!」

照「……」



 カランカラン

マスター「忘れ物ですか?」

京太郎「そろそろ閉店作業に入りますよね?」

マスター「はい」

京太郎「手伝わせてください」

マスター「……お給料は出ませんよ?」

京太郎「もちろんです」

マスター「……ではいつも通りテーブルからお願いします」

京太郎「了解です」ニッ

-------------------------------------------------------------------

京太郎「お疲れ様でしたー」

マスター「お疲れ様でした」

 カランカラン

照「京太郎」

京太郎「あれ?照さんまだいたんですか?淡は帰ったみたいですけど……」

照「話がある」

京太郎「? なんですか?」





照「…………やっぱりなんでもない」クルリ

京太郎「あ、じゃぁ俺から一つ聞いてもいいですか?」

照「……何?」ピタ

京太郎「もしかして咲のお姉さん……とかだったりします?」

照「っ!!」

京太郎「やっぱそうですか。少し似てると思ったんですよ。後長野って言ったとき反応してましたし」

照「…………咲とは仲良かったの?」

京太郎「ずっと同じクラスで割といつも席が近くでしたから。でもそっか咲にお姉さんがいたのか。あいつ自分のこと話さねぇからなぁ」

照「…………」

京太郎「あ、いや、話せって言ってるわけじゃないんですよ。なんらかの事情があるんでしょうし」アセアセ

照「……京太郎はすごい」

京太郎「へ?」

照「それじゃ」スタスタ

京太郎「……行っちゃった」


―――次の日―――


~♪

京太郎「ん?淡からだ」


淡   >キョータローとずっと練習していいって許可もらったよ!

淡   >部活は最初だけ顔出したらいいって(≧v≦)


京太郎「おお!俺としてもすげぇ嬉しいな!」


京太郎 >これからよろしくな!インハイ頑張ろうぜ!

淡   >私と練習出来るんだから予選は一位通過だからね!


京太郎「そうだな……頑張ろう」グッ

淡「当たり前じゃん」ヌッ

京太郎「おわぁぁっっ!!」ビクッ!!

淡「あははははは!!びっくりしすぎでしょ!」

京太郎「おまっ!もうちょい離れて声掛けろよ!まじでビビるわ!!」

淡「キョータローは反応いいからついイジめたくなっちゃうんだよねー」

京太郎「いつか絶対やり返す」



菫「なんか凄い声が聞こえたが大丈夫だったか?」

京太郎「あ、菫さんと照さん。今日は二人とも来てくれたんですね」

照「もちろん」

菫「私はお礼も兼ねてな」

京太郎「お礼?」

菫「ああ。そちらから話を持ちかけられたわけだが、我々の強化にも繋がるし場所も使わせてもらうわけだからな」

京太郎「そんな、それならお礼はマスターにしてください。マスターのおかげで出来るんですから」

菫「勿論マスターにも礼を言う。だがこういう機会を得られるのも君のおかげだ。ありがとう」ペコリ

京太郎「いや、その、えっと……」カァァ

淡「キョータロー顔真っ赤だよ」ニシシ

京太郎「うっせ!!」

照「それで今日はプロの人来るの?」

菫「お前というやつは……もうちょっと空気を読め」ハァ

京太郎「照さんらしくていいですけどね」ハハハ

照「?」



淡「テルじゃないけどさ、今日は誰か来るの?」

京太郎「ふっふっふ。今日はいっぱい来るぞ」

淡「ほんと?」

京太郎「ちょうど今、いやもう終わってるかそろそろ終わるぐらいだと思うけどチーム戦やってるらしくってさ、それの帰りに寄ってくれるみたいだ」

菫「今っていうと……野依プロと瑞原プロのところか」

京太郎「よくわかりましたね」

菫「まぁ君の知り合いから考えたらな」

京太郎「その試合解説を健夜さんがやってるみたいで、健夜さんも寄ってくれるみたいです」

菫「てことは三人か」

京太郎「ほんとありがたい話です」

菫「ひとえに君の人柄のおかげだと思う」

京太郎「……そうですかね」ポリポリ

照「なんか京太郎のこと口説いてるみたい」

淡「ふーん……」

菫「いや、そういうわけではないぞ!京太郎も勘違いするなよ!」クワッ

京太郎「は、はい」



照「京太郎」チョイチョイ

京太郎「なんですか?」

照「"京ちゃん"って呼んでいい?」

京太郎「!? どうしたんですか突然」

照「京太郎って……」

京太郎「京太郎って……」ゴクリ

照「呼びにくい」

照「それだけ」

京太郎「……どんな理由ですか」ハァ

照「駄目?」

京太郎「いいですけど……やっぱ姉妹ですね」

照「?」

京太郎「咲も俺のこと"京ちゃん"って呼んでたんですよ」

照「……」

淡「何コソコソ話してんの?」

京太郎「なんでもないぞ」

淡「うそだー」

 キャイキャイ

照「……」



理沙「京太郎!」プンスコ

京太郎「理沙さん、早かったですね。その様子ですと……勝ったんですね」

はやり「はやぁ……個人の収支でははやりの方がプラスだったんだけど、チーム的に負けたよ」

健夜「理沙ちゃんに上手いことばらけさせられたって感じだったね。」

理沙「」ブイ

京太郎(ばらけさせるってどうやるんだろう?)

理沙「京太郎には無理」

京太郎「!?」

理沙「まだまだ」

京太郎(まだまだ練習が足りてないってことか)

京太郎「頑張らなきゃな」

理沙「」コクリ


淡「あれで会話通じるんだ」

菫「ああいうのを以心伝心と言うのだろうな」



 カランカラン

マスター「いらっしゃいませ。おや、今日は大勢ですね」

京太郎「あはは、すみません」

淡「あ、ケーキセット一つ!」

照「私も」

菫「お前ら……席に着いてから注文したらどうだ」

マスター「構いませんよ。他の方も何か頼まれますか?」

健夜「どうする?私もケーキセット注文するつもりだけど」

はやり「はやりも頼もうかなぁ」

理沙「」クイクイ

京太郎「ん。菫さんはどうしますか?」

菫「そうだな……今回は頼もうかな」

京太郎「了解です。マスター、ケーキセット人数分お願いします」

マスター「わかりました」

京太郎「手伝いましょうか?」

マスター「……お願いします」

理沙「先座ってる!」

京太郎「はい、先に始めといてください。あとで交代で」



マスター「良い人に出会えてますね」

京太郎「はい、ほんとにそう思います」


 コカジプロ、キノウノリベンジヲ テルハサイゴダケー アハハ… 

 ノヨリプロ、ハイノヨミカタヲオシエテクダサイ ウシロカラミテル ジャァハヤリハフツウニハイルネ


京太郎「今日は人数多くて騒がしいですけどね。申し訳ないです」

マスター「……私は喫茶店を経営するにあたって心地の良い空間を作ろうと心がけています」

京太郎「言ってましたね」

マスター「はい。色々とありますが、結局のところお客様に満足していただかなければ意味がありません」

マスター「心地の良い空間には人が集まるもの。良いと感じれば常連になってくださったり、時には溜まり場や待ち合わせ場所にもなるでしょう」

マスター「ですのでこうして騒がしくなるのは何も問題は無いのです。他のお客様がいらっしゃったら少しトーンを落としてもらいますが」

マスター「さ、コーヒーの準備が出来ました。……どうしたのですか? 早く持っていかないとコーヒーが冷めてしまいますよ」

京太郎「……はい!」




こうして麻雀漬けの一ヶ月が始まった。


プロの人たちもよく練習に付き合ってくれて、正直かなり強くなったと思う。
咏さんだけは唐突に来て荒らすだけ荒らして帰っていったが……(咏さん曰く、圧倒的火力をいなす練習だとかなんとか)
理沙さんはかなり付き合ってくれて、喫茶店から引き上げたあとも家にお邪魔して教えてもらったりもした。
もちろん家にいる時もネト麻をしたり、麻雀の本を読んだり、とにかくもかくにも麻雀、という状態だったのだ。


もう今の自分に出来ることはやり尽くしただろう。
後は身に着けた技術を全力でぶつけるのみ。


勝って全国へ―――


今にも千里を駆けて行きそうな思いを心に、早々と時間は過ぎていった。



予選までもうすぐだ。


今日の投下は以上です

次は日曜になると思います

でわでわー

これ白糸の面々、特にあわあわがめちゃくちゃ強化されてるのでは。


ヒャクメビーンズやばい
ゲロ味と腐った卵味やばい
やばい


>>817
能力的にも意識的にも強くなってるから凄いことになってると思います


23時から投下します


百味ビーンズだった……

どのくらいヤバイかというと

腐った卵味
噛んだ時はただの甘いビーンズなんだよ
なんだ普通じゃんって思った瞬間、まず舌にどんよりとした不快な味が広がってくる
それと同時に鼻を抜ける硫黄臭さ。匂いじゃなくて臭い
ねっとり、ねっとりと不快感が鼻の奥と喉を犯していくんだよ
自分はここでギブアップしてコーヒーを飲んだ
のに、一杯飲んでも不快感が残る
やばい

ゲロ味
こっちはシンプル
食べた瞬間吐きました
コーヒー飲んで中和する隙すら与えてくれなかった
わかりやすく例えたら、気持ち悪くて吐いた時、その吐いた味と匂いが口に残っててさらに吐き気を催した感じ
あれを濃縮したのがビーンズを噛んだ瞬間に襲ってきた
やばい

ゲロのがやばそうに見えるけど双方ともにやばさが違うから一位二位は決められない

この二つの下にミミズ味があって、他の味はまずいのあったけどまだ耐えられるレベル


フフフ……
死なばもろとも、読んでくれている人達に俺と同じ気持ちの片鱗を味わってもらったところで
そろそろ投下していきます



京太郎「……なぁ」

淡「何?」

京太郎「俺、男子の団体戦見に来たんだけど……」

淡「知ってる」

京太郎「ここ女子のじゃん。ていうかお前控え室いかなくていいのか?」

淡「もうちょっと時間あるからねー」

京太郎「そうか。じゃあな」シュビ!

淡「話し相手になってよ!」ガシッ

京太郎「離せ!腰に抱きつくな!」

淡「どうせ、強い人が出てくるのは、二回戦にも、勝ち上がるって!」グググ

京太郎「勝ち上がるか、わかんねぇ、だろ!」グググ


菫「何をやってるんだお前らは」マッタク



京太郎「あ、菫さんに照さん……と二人は……」

菫「ああ、君とは出会ったこと無かったな。彼女達は渋谷尭深と亦野誠子。残りのチームメイトだ」

尭深「」ペコリ

誠子「どうも」

照「男子のほう見に行かなくていいの?」

京太郎「照さん聞いてください!これが離してくれないんだって!」

淡「これって何さ!」

菫「じゃれるのは勝手だがそろそろ時間だ」

淡「まだ時間あるじゃん!」

菫「ギリギリでは他のメンバーに示しがつかん。私達は白糸台の代表なんだぞ」

淡「むー……」

京太郎「決勝は見に行ってやるからさ」

淡「約束だからね!」



照「京ちゃん」

京太郎「なんですか?」

照「これ」

京太郎「シュークリーム?」

照「美味しかったからあげる」

京太郎「ありがとうございます。自分があげられるものありませんけど……」

照「気にしないで。もういっぱいもらった」

京太郎「? まぁいいや。団体戦頑張ってください」

照「」コクリ


誠子「大星と宮永先輩、あの男の子と仲良いんですね」

菫「淡はべったりだな。まぁあいつの支配を逃れられるからこそだろうが」

誠子「大星の支配に真っ向から勝てるんですか。男子にも凄い人がいるんですね」

菫「限定的だがな。照は……よくわからん。弟みたいな感覚なんじゃないか?」





京太郎「ここが男子の……ていうか人多いな!」

京太郎「男子のが多いって聞いてたけど、凄いなこりゃ」

京太郎「注目選手がいる学校は……「おーい、須賀!」ん?」

担任「やっと見つけた」

京太郎「あれ?なんで先生がいるんですか?」

担任「何、お前に渡したい物があってな。お前が出るのは個人戦だが今持っといても役に立つだろ。ほい」

京太郎「これって……去年活躍した選手の特徴っすか!おお……」

担任「お前が本気っぽかったから先生も本気を出してやったぞ。といっても去年のデータだから少ししか役に立たんがな。それとこれ」

京太郎「USB?」

担任「一応牌譜が入ってる。んじゃ、俺は帰るからな」

京太郎「ありがとうございます!」


京太郎「USBは帰ってから見るとして……綺麗にまとめてある、赤ペン先生みたいだ」

京太郎「ありがたく使わせてもらおう。さて、最初に出てくるのは……」



京太郎「だいたい見れた……かな。結構ここに書いてない人もいたな」

京太郎「やっぱ一年経つと出てくる人もいるよなー……」

京太郎(てか先生すげーな。去年活躍した人でここは伸びてくるかもって書いてある予想が大体あってる)

京太郎(これつくんのにどんだけかかったんだ……)

京太郎(この努力に報いなければ。いや、先生だけじゃない。マスターやみさきさん、淡や菫さんに照さん、プロの人たちに……理沙さん)

京太郎(この二ヶ月で色んな人の世話になってんだ)

京太郎(一週間後、まずはここからだ)

京太郎(…………)

─────────

──────

───





京太郎「ということでおめでとう」

淡「雑じゃない?代表に決まったんだよ!この私が他をぶっとばしてね!」ドヤァ

京太郎(なんか色々ぶっとんだ気がする)

淡「ねぇ京太郎ってば」

京太郎「ん?まぁお前ならこんなもんだろ。むしろ照さんで飛ばせなかったことに驚いてる」

照「普通に打った」

京太郎「へ?それまたなんで?」

菫「一応手の内晒してしまうのを避けてのことだ。弱点を分析される可能性もあるからな。私も野依プロから指摘されたことを敢えて直してない」

京太郎「あー、なんかあれっすか、癖がどうのっていう」

菫「そうだ。野依プロレベルの観察眼をもった人がいてもおかしくない。そういう手合いが現れた時に逆手を取る為にな」

京太郎「そんなレベルならそれでも対応してきそうな……」

菫「だろうな。だが意表は突けるというものだ」

京太郎「なるほど。ん?じゃあ淡がダブリーしなかったのも……」

淡「菫に言われてたからね」



淡「そんなことより麻雀打とー!」

京太郎「さっきまで打ってたじゃねぇか」

淡「あんなんじゃ足んないよ!」

京太郎「じゃ理沙さんと喫茶店で合流するから一緒に行くか」

淡「やったー!!」

京太郎「って大丈夫ですか、連れてって」

菫「問題無い。変に機嫌損ねられるほうが困るしな」

菫「私と照は多分インタビューやら部活纏めるので拘束されるから行くとしても少しだけ遅くなる」

京太郎「わかりました。亦野さんと渋谷さんはどうされますか?」

誠子「私達も行っていいのか?」

京太郎「ええ。といいますか、今までも来てくださって良かったんですけど」

尭深「それは流石に悪い」

誠子「顔合わせたことなかったからね」

京太郎「だから遠慮してたんですね。でももう顔合わせてますし話もしましたよ?今度は一回打ってみませんか?」

誠子「……あぁ……入り込んでくるのが上手いんだなぁ」ボソ

尭深「人たらし」ボソ

京太郎「?」

誠子「わかった。お世話になろうかな」

京太郎「はい!」ニコッ




 スジ、タヨリスギ ヤッパリタヨリスギデスカ… コノマエワタシモイッタダロ


照「京ちゃん」

京太郎「なんですか?」

照「不安そう」

京太郎「そう見えますか?」

照「見える……どうしたの?」

京太郎「……まぁなんと言いますか、わからなくなりまして……怖いんですよね」

京太郎「男子の団体戦見て、この人達に勝たなきゃ、頑張ろうって意気込みました。でもそれと同時にこんなに活躍してる人に自分の麻雀が通用するのかって不安になったんです」

京太郎「……最初は自分に誇りが欲しかったんですよ。誰にでも言えるくらい立派なものが」

京太郎「恥ずかしい話ですけど理沙さんにちょっとでも追いつきたかったんです。それで告白したかったんです。不純な理由ですよね」

京太郎「もちろん、今も根本的なところは変わってないんですけど、それに匹敵するくらい麻雀を好きになって、こんな理由で強くなろうって決意した自分が本気でやってる人達や手伝ってくれてる人に申し訳ないような、意思が弱いようなそんな気がして……」

京太郎「って何話してんですかね。正直引きましたよね」アハハ…

照「…………」



 ギュ

京太郎「て、てるさん!?」

照「指のここ、たこ出来てる」

京太郎「へっ!?あ、はい」

照「努力した証拠。ちょっと打っただけじゃ出来ないよ、このたこは。少なくとも意思が弱い人なんかには出来ない」

京太郎「…………」

照「麻雀を始める理由も強くなりたい理由も人それぞれ。それを他人が貶める権利を持ってない。持ってるのは自分だけ」

照「京ちゃんは気持ちが変わってないって言った。それと同じぐらい麻雀が好きって言った」

照「なら申し訳ないなんて思う必要ない。何も問題無い」

京太郎「……ありがとうございます。なんか自信出てきました」ニコ

照「その調子」



京太郎「照さんも何かあったら相談してくださいね」

照「……一つだけ」

京太郎「なんですか!」

照「咲が全国に来る」

京太郎「ええっ!?……麻雀出来たのかあいつ」

照「数日前に連絡があって、私と同じ舞台に立つからって」

照「それで長野も今日だったから結果見たら咲のところが勝ってた」

京太郎「有言実行ってすげーな」

照「私は咲から電話があった時何も言えなかった」

京太郎「……なんでですか?」

照「ちょっとしたすれ違いみたいなもの。でも話し辛くって。咲も多分同じ気持ちだった……んだと思う。それだけ言って私達の電話は終わった」

照「麻雀でなら話せると思う。でも、もしその後話す機会があったら……」

京太郎「……何言ってるんですか。話したいんですよね、咲と」

照「…………」

京太郎「あとは……気合ですよ、気合。ふぁいやー!」

照「……ふふ」

京太郎「それです!その笑顔でいきましょう!笑えば言葉も出てきますよ!」

照「そうかも」



淡「きょーたろー!打とう!」

京太郎「もう一局打ってたら閉店時間越えるだろ!諦めろ!」

淡「えー!」

マスター「構いませんよ」

淡「マスターやっさしー!」

京太郎「マスター、こんなの許可してたらこいつつけあがりますよ」

淡「そんなことないよー。それより早くっ」

京太郎「ああ、もう、わかったよ。照さんも打ちませんか?」

照「わかった」

誠子「私はさっきまで見てもらってたからいいや」

尭深「私も」

菫「それじゃ私が入らせてもらおう」

理沙「京太郎!」

京太郎「はい、終わったらアドバイスください」



─────────

──────

───


京太郎「皆帰りましたね」

京太郎「そういや今日の解説聞いてましたけど、結局緊張していつも通りでしたね」

理沙「頑張った!」

京太郎「一応理沙さんが解説で上手く喋れるよう引き合わされたんですよ、俺ら」

理沙「……話すのは楽しい」

京太郎「うんうん。結構喋りますもんね」

理沙「仕事は別」

京太郎「ですよねー」

理沙「要点は言ってる!」

京太郎「慣れてない人からしたらなんだこの解説ってなりますよ」

理沙「…………みさきに似てる」

京太郎「親戚ですから。言い方は似ますよ」



理沙「……っ」

理沙「み、宮永、照、と……」

京太郎「え?照さんと何話してたかって?」

理沙「…………」コク

京太郎「うーん……まぁ相談に乗ってもらった感じです」

理沙「!! わ、私も!」

京太郎「うーん……何かあったらさせてもらいます」

理沙「」ショボン

京太郎「こ、今回のは理沙さんには少し話せない内容だったと言いますか、なんと言いますか」ワタワタ

理沙「……」



京太郎「……理沙さん」

理沙「何?」

京太郎「個人戦頑張りますから、見ててください」

理沙「……っ!」

理沙「見てる……最初から見てる!」

京太郎「ありがとうございます」ニコ

理沙「最初から見てる」

京太郎「?」

理沙「なんでもない!」プンスコ



―――西東京地区 個人戦 予選開催日―――


京太郎「そろそろ出ようかな」

 ~♪

京太郎「ん?」


理沙  >応援してる!


京太郎「……よし!」


京太郎 >個人戦頑張ってきます!


京太郎「行って来ます、理沙さん」ギュウ


今日の投下は以上です

ようやく個人戦突入です
次の投下は木曜になると思います

でわでわー

これ阿知賀やべーす

おつー
のよりん成分不足になりそうです何とかしてください


こりゃ宥姉はSSに翻弄されて幸せなキスをして敗退かな


今日投下予定でしたが、中途半端なとこでしか区切れなさそうなので日曜に一気に投下します
すまんの

>>850>>853
あ、阿知賀は主人公補正かかってるから(震え声)

>>851
のよりん成分の摂取はもう少しお待ちくださいな
これ終わったら1000行くまで小ネタも書きますしね

追い付いたー
日曜が楽しみ


待たせて済まないが……もうちょっと待ってください!
流れは出来てるんです!文章化するのにてこずってるだけで……

やっぱ闘牌むずいのぅ


太陽昇るまでには投下……したい



>>856
後少しで終わってしまいますが、最後までお楽しみください


ようやく書けたので投下します
闘牌とかありますが、その他諸々
多少のミスはゆるしてね



担任「須賀、調子はどうだ?」

京太郎「今日も来てくださったんですね」

担任「お前なー……一応顧問なんだぞ」

京太郎「……そうでした」

担任「なんだその間は」

京太郎「冗談ですって。先生が用意してくださったやつ、すっごい役立ちました。ありがとうございます」

担任「ま、他何にも見てやれなかったからな」

京太郎「先生って強いんですか?」

担任「んにゃ、全然。指導力もねぇから廃部ほぼ決まってたんだよ」

京太郎「そりゃそうですね」

担任「……お前以外と毒舌だな」

京太郎「あはは……すみません」

担任「俺のことはどうでもいいんだよ。今日明日とお前の晴れ舞台なんだからよ」

担任「魅せてくれよな」バシ

京太郎「はい!」



京太郎(さて、組み合わせは……最初は知らない人ばっかりだな)

京太郎(男子は人数多いから女子と違って昼までの8戦で落とされる)

京太郎(ここで注目選手と当たらないのはかなり大きい。点数をしっかり稼がないと)

 ギィ

京太郎(もう他の人集まってるな)

 ドクン ドクン

京太郎(落ち着け……少なくともここにいる人よりもずっと上手い人達と打ってきたんだ)

京太郎(負けるわけには……いかない!)

京太郎「よろしくお願いします!」



京太郎(最初の配牌は……二向聴、これは初っ端から俺の流れなんじゃないか?)

京太郎(周りは……対面が渋い顔してるな、ちょっと遠い感じか)

京太郎(上家も下家もめちゃくちゃいい手って感じの表情じゃないな)

京太郎(ツモは……入ってきてる。三色も狙えるけど……最初にあがって流れを掴んどきたい。次は親番だしな)

京太郎(スピード重視だ)

京太郎「!! リーチ!」

「!? 早い」アワワ

京太郎「それ、ロン! 立直、一発、ドラ1 5200!」

下家「こんなの事故だー」

京太郎(こっから俺の親番だ!)

-----------------------------------------------------------

京太郎「お疲れ様でした」

「おつかれさん」

「お疲れ様でした」

「お疲れ様……事故だ……」

京太郎(上家の人に結構食いつかれたな。確か団体戦に出てなかった高校の人だ。やっぱ知らないからといって侮れないな)

京太郎(ともあれ、まず一勝。次は……)


─────────

──────

───

京太郎「ふぅ……」

京太郎(今のところ四位。この調子で行けば予選は突破出来るな)

京太郎(問題があるとすれば活躍してる人らに当たった時だな)

京太郎(一位と三位の人に当たったけど三位の人は運がいいだけだ。どちらかと言えば五位……一回戦で当たった人のほうが怖い)

京太郎(一位の人はなんかもう凄かったな。暗槓してドラ作って点数爆上げしてきたもんな)

京太郎(恐ろしいほどのドラ麻雀だ)

京太郎(ただ守りは薄い。さっきはやられた……というか他の人が対応しきれなかった感じだった)

京太郎(次当たった時は逆にあのドラを利用してやる)

京太郎(それから二位の人……団体戦を見た感じだと引っ掛けとか上手い感じだったな)

京太郎(しかも警戒してくる人にはしっかりと使い分けてる)

京太郎(一番厄介だ)

京太郎(後は……)


 ~♪

京太郎「理沙さん?」


理沙  >お昼

京太郎 >まだ食べてません

理沙  >ここ来て!


京太郎「えっと……女子のほうの控え室か」

京太郎「行ってみるか」



京太郎「ここかな?」

 コンコン

みさき「はーい」

京太郎「やっほ」

みさき「なんだ京太郎君か。アシの人かと思っちゃった」

理沙「入って!」

京太郎「うい、お邪魔します」

理沙「食べて!」

京太郎「お!美味そう!」

みさき「普通は仕出し弁当なんだけどね……」チラ

理沙「!! た、たまたま!」

みさき「まぁこの量は二人じゃ食べきれないからね」

京太郎「ありがたくいただきます!」



みさき「そういえば調子いいみたいだね」

京太郎「んーでも四位だからなー……予選だから明日がんばりゃいいんだけど」

みさき「今日は落ちないっていう慢心は止めた方がいいんじゃない?」

理沙「京太郎は大丈夫!」

京太郎「ありがとうございます。それと慢心なんか一個もしてないよ。一試合終わるごとに紙にメモしてんだぜ」パラ

みさき「うわ、細か。ていうかこのデータどうしたの?」

京太郎「顧問の先生にもらった。ペンで書き込んでるのが俺が分析したやつ。まぁ分析ってほどのことは書いてないけど」

みさき「ふーん……顧問の先生ちゃんと顧問してるんだね」

京太郎「そりゃな」



理沙「……この子」スッ

京太郎「ん?ああ、今五位の人ですね。単純に上手いんですよ、その人」

理沙「聴牌の時、よく河を見てる」

京太郎「! 癖……ですか」

理沙「」コクリ

京太郎「てか見てたんですね」

理沙「休憩中」

みさき「そういえば見てたね、男子の中継」

京太郎「ありがとうございます、参考になりました」

京太郎「それとお弁当、美味しかったです!」

理沙「よかった」

みさき「じゃあね」

京太郎「それじゃ」

 バタン

みさき「……心配なの?」

理沙「……力入りすぎ」

みさき「確かにね」



 ~♪

理沙  >明日もお弁当作る


京太郎「やったぜ!」


淡「あれ?きょーたろーじゃん!」

京太郎「おー、皆さんお揃いな感じで」

菫「何をやってるんだ?ここは女子の控え室しかないぞ」

京太郎「さっきまで理沙さんにお呼ばれしてたんですよ」

淡「えー、そうなんだ……!」

淡「ね、ね!明日は私達と食べようよ」

京太郎「わり、明日も理沙さんと食べる約束してんだわ」

淡「ぶーぶー」

照「お菓子あるよ?」

京太郎「いやお菓子があるかないかじゃないですから」

照「尭深がお茶も入れてくれる」

京太郎「それも問題じゃないですよ!」



京太郎「そっちの調子はどうですか?」

照「一位」

淡「二位!」ドヤ

菫「三位だ」

尭深「十五位です」

誠子「……十八位」

淡「ま、照と菫と私で明日もぶっちぎっちゃうと思うよ」

菫「慢心はよくないぞ。京太郎はどうなんだ?」

京太郎「四位です」

淡「結構いいとこまでいってんじゃん、京太郎の割りに」

京太郎(うぜぇぇ)

照「明日が本番」

菫「そうだな。私達もどうなるかわからんしな」

京太郎「そうですね。一応そのつもりで予選突破しそうな人は分析してます」

菫「その調子だ」フッ

照「……京ちゃん」

京太郎「なんですか?」

照「いつも通り」

京太郎「頑張ってきますよ」



京太郎「よし……大丈夫……」

京太郎(午前中の感じでいけばいいんだ)

京太郎(河もしっかり見ないと。余裕が無くなってきた時疎かになってた)

京太郎(流れをしっかり掴むことを意識して……)

「取らないのですか?」

京太郎「へあっ!?す、すみません」パシッ

京太郎(北か。配牌次第だけど、とりあえず鳴かない振り込まないことが最優先かな)


─────────

──────

───



京太郎「ロン!門混、ドラ1 8000点です」

「多面張だったのか……」「まくられたー!」

京太郎「ありがとうございました」

-------------------------------------------------

京太郎「ふぅ……とりあえず予選突破」

京太郎「三位だし上出来だな」


『それでは予選一位通過の―――君のインタビューです』

『絶妙なタイミングで暗槓をしかけて点数をあげているようですが…』

『はい、自分は手をつくるのが早いことが得意なので、そこに点数を乗せようとして今のスタイルになりました』

『なるほど、では――――』


京太郎(自信満々だな。今まで積み重ねて完成させたスタイルだからか。……)



担任「よお!凄いじゃないか須賀!」

京太郎「ありがとうございます。結構上手く出来ました」

担任「解説にも注目されてたぞ」

京太郎「マジですか?」

担任「おお。今もそのこと話してんじゃないか?……ほれ」


『今日の個人戦はダークホースが続々と飛び出してきたという印象が強かったですね』

『六位につけた○○君や、四位の××君』

『それからトップ10の中に一年生で唯一入った三位の須賀君といった団体戦には出れなかった選手が上位に食い込んできてる』

『特に須賀君。一年生で三位以内に入るのは西東京予選では十年近く見てない』

『一年生とは思えない見事なオリや相手にアガリ牌を読ませない打ち方が出来るからこそだな』

『えっと……今入ってきた情報によりますと須賀選手は中学では麻雀ではなくハンドボールをやっていたようです』

『……麻雀をずっとやってきたわけじゃないと』

『みたいです』


京太郎「……なんか身バレしてるんですが」

担任「テレビってすげーな。ていうかハンドボールやってたのか」

京太郎「まぁ。一応県予選で決勝までいったので調べたら出てきたんだと思います」

担任「ふーん。まぁ確かにガタイ良いからな。不思議じゃねーわ」



担任「んじゃ、また明日な」

京太郎「はい」

京太郎「……帰るか」

理沙「京太郎!」

京太郎「理沙さん。仕事終わったんですか?」

理沙「」コクリ

理沙「女子のほうが早い」

京太郎「あー、人数的な問題ですか。試合後の解説とか入って丁度男子が帰るぐらいだったんですね」

理沙「そう……食べに行く!」

理沙「お祝い!」

京太郎「いやいや予選突破しただけじゃないですか」

理沙「いいから!」

京太郎「……わかりました」ニコ



理沙「…………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


みさき「やっぱり白糸台の三人が飛びぬけてたね」

理沙「」コクリ


「ねぇ、見た?男子の個人戦」

「見た見た!三位の子イケメンだったよねー」

「そうそう!対局中は格好良い感じなのに対局後におじぎしてにこって笑う顔とか可愛い感じだし、なんだろう……そう大型犬っぽい!」

「わかるかも!撫でてあげたくなるよねー。後細マッチョっぽい。中学じゃハンドボールやってたみたいだよ」

「あんた好きだよね、細マッチョ。イケメン且つ可愛い、高身長、麻雀強い、向かうとこ敵無しじゃん」

「私あの子応援するわー」

「私も私も!」


理沙「…………」

みさき「あー、京太郎君モテモテだね。まースペック良さそうだもんね。案外スケベだけど」

理沙「…………」

みさき「気になるの?」

理沙「!? ならない!」

みさき「ふーん……まぁいいや、いこ」

理沙「…………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


理沙「」ブンブンブンブン

京太郎「どうしたんですか?」

理沙「なんでもない!」プンスコ



―――西東京地区 個人戦 本選―――


京太郎(こっからは昨日の予選を勝ち上がった実力者ばかりだ)

京太郎(弱い人なんていない。昨日作ったデータを元に一人一人しっかり対策を考えないと)

京太郎(ただでさえ自分は経験が少ないんだ。こういうところで埋めないと勝てない)

京太郎(一応、全員分メモってる……何人かほとんど書いてなくてデータ不足だけど)

京太郎(もし……このデータ不足の人たちが半荘では強かったら?そういうのはありうる)

京太郎(昨日の最初バカヅキしてた人だって、昨日は最終九位まで落ちてたけど、あの運がフルに使われてたら?)

京太郎(俺は三位から落ちる。一位二位の人は安定してた。今日も変わらないだろう)

京太郎(そう考えたら枠は後一つなんだ……そこに入り込まなければならない)

京太郎(勝たなきゃ全国に行けないんだ……勝つんだ、勝って全国に行くんだ……)



京太郎「よろしくお願いします」

「よろしく」「よろしくー」「よろしくお願いします」

京太郎(北家か。まぁどこでも最初は様子見だけど。自分の親番までは点を取られないように上手く流す)

京太郎(対面が引っ掛けの人だ。注意していかないと……)

京太郎(配牌は……五向聴か、よくないな。まぁ泣き言も言ってられないが)

京太郎(でもこういう時は……入ってくるんだよな。なるたけ早く聴牌にしたい)タン

京太郎(下家の人は確か染める傾向にあったな。索子きったってことは萬子か筒子でいく可能性が高い、警戒だな)

京太郎(上家はデジタル打ちだ。だけどデジタル打ちの相手ははやりさんで慣れた。こっちには絶対負けない)

京太郎(と、俺のツモ番……いいね、入ってきてる。鳴いて仕掛けなくても大丈夫かな)タン

「……あ」

「ツモ。中、門混、チャンタ、一盃口、ドラ3 6000・12000だ。ラッキー」

京太郎(ぐっ!流石にこれは注意したところでなんとか出来ねーよ!!くそっ!!)


─────────

──────

───



京太郎(今のところ一位二回と二位が二回。七位か……一戦目でマイナスだったのがかなり痛い)

京太郎(後六戦……四回……いや五回は一位になりたい)

京太郎(まだ団子状態なんだ、抜け出さないと)

京太郎(それに三位の人以外にはまだ当たってない。後半で当たることを考えると絶対に負けられない)

京太郎(ちゃんとデータを整理してそれから……)

理沙「京太郎!」

京太郎「え……なんですか?」

みさき「さっきから何回も呼んでたよ。大丈夫?」

京太郎「あはは……ごめんなさい」



みさき「……ちょっと気負いすぎじゃない?」

京太郎「そんなことないって、ご馳走様でした」

みさき「ストップ」

京太郎「何?」

みさき「全然食べてないじゃん。しっかり食べないと力でないって」

京太郎「でも……」

みさき「はい、食べる。それとも何?あーんでもして欲しいの?」

京太郎「……理沙さんからなら」

理沙「!? する!!」

京太郎「いや、冗談ですって」

理沙「」ショボン



京太郎「今度こそ本当にご馳走様でした。それじゃ」

みさき「気張りすぎないでね」

理沙「……京太郎!」

 ギュ

京太郎「!?」

理沙「」ギュー

みさき「わーぉ……」

京太郎「り、理沙さん……」

理沙「……ん」パッ

理沙「力抜けた。それでいい」ナデナデ

京太郎「ちょ、恥ずかしいですって」

理沙「いってらっしゃい」

京太郎「……いってきます」

 バタン

理沙「……京太郎」



京太郎「」スゥーハァー スゥーハァー

京太郎「よし!」バシッ

京太郎(大丈夫だ、いつもの俺だ。焦りすぎるな)

京太郎(いつも通り、いつも通りだ。照さんにも言われたじゃないか)

京太郎(こっからが正念場だ!)キッ


─────────

──────

───



京太郎「お疲れ様でした」

「おつかれ」「お疲れ様でした」「おつかれさまー、今回は事故らなかったー」

京太郎(よっし!今のところ四位で次がラスト)

京太郎(最後が……ぐっ、一位の人と三位の人と同じ卓だ。くそ、どんな振り分け方してんだよ)

京太郎(落ち着け……今一位と二位の人は飛びぬけて得点が高い。この二人を抜かすのはほぼ不可能)

京太郎(だけど三位の人、この人までは後12。最後の試合、俺が一位抜けしたら俺が三位だ!)

京太郎(まず一位の人、この人は暗槓でドラを増やして得点を上げてくるドラ麻雀だ)

京太郎(狙いどころは槓に拘ってくるところ。そこをつければ勝機は見える)

京太郎(それから三位の人。この人はほんとに運が良いだけだからどうしようもない)

京太郎(ただ変な打ち方をするわけじゃない。落ち着いて対処すればいい)

京太郎(もう一人の人は……うん、普通だ。この人を飛ばされて終わられることは阻止しないと)



―――男子個人 最終戦―――



東一局 親:下家  ドラ表示牌:四索

下家(普通)  25000
対面(ドラ爆) 25000
上家(運)   25000
京太郎     25000



京太郎(自分は北か。とにかくドラ爆……対面の人が暗槓を仕掛けてきたらほぼ聴牌してるだろうから警戒だ。言い聞かせろ、集中しろ!)

京太郎(配牌は……四向聴。自分の和了率がそんなによくない手牌だ。一局目ってこともあるし自分のツモの様子みながらだ)

京太郎(他の人の様子は……下家の人が緊張してるな。かなり顔が強張ってる。他二人は少し余裕があるのか)

京太郎(上家は楽しそうだな。予選の時もそうだった)

京太郎(そうだな……俺も楽しまなきゃ)




―――九巡目


京太郎(今のところ動きがないな。自分の手は一向聴まで進められたが……他が動かないなら俺から仕掛けていくか?)

対面「カン!」

京太郎(!? ついに動いた!九筒の暗槓。新ドラは一萬。二萬は河に流れてない……下手したら持たれているかも)

対面「リーチ」

京太郎(さらにツモ切りリーチ……張ってたのか。リーチしてからカンしなかったのは警戒されていたのに気付いていたからなのかどうか……)

京太郎(ひとまず対面の当たり牌を考えなきゃ)

                                                    
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │  │  │  │.4 │②│③│③│④│⑥│⑦│⑧│  │  │
 │北│北│北│索│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│中│中│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘



京太郎(あまり出してないのは索子か……ドラ周りが出てない……うーん……)

京太郎(自分の手配にある四索……もしかしたらこれやばいかな)

京太郎(さてツモは……二筒が入ってきた!聴牌に出来るけど……駄目だ、流石にこの4索は出せない)

京太郎(安牌の二筒出すしかないな……ああさようなら……)

下家「」 東

対面「」 九萬

上家「」 九萬




京太郎(俺は……東か。そのままだそう)

下家「」 七筒

対面「!! ツモ!」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐    ┌─┬─┬─┬─┐
 │二│二│二│⑥│⑦│⑧│.3 │.3 │.5 │.6 │ │.7 │    │⑨│  │  │⑨│
 │萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│ │索│    │筒│  │  │筒│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘    └─┴─┴─┴─┘


京太郎(やっぱりその辺だったか!しかも二萬三枚も持ってやがる!)

対面「裏は……残念。立直、ツモ、ドラ四で3000・6000」

京太郎(上がられた……ここでこいつを調子づかせたら止まらない。次はスピード重視で流す!)




東二局 親:対面  ドラ表示牌:八萬

下家(普通)  19000
対面(ドラ爆) 37000
上家(運)   22000
京太郎     22000


                                                   
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │二│三│四│七│②│③│④│⑤│.2 │.3 │.9 │  │  │
 │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│索│索│索│西│西│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎(二向聴!しかも西と三色が狙える。絶好の手だ)

京太郎(最初のツモは……まぁそうはこないわな。ツモ切りで)

下家「」 西

京太郎「ポン!」

京太郎(よし!自風牌げっちゅ!あとは四索か頭になるやつがきてくれりゃ聴牌だ)

対面「」 發

上家「」 四索

京太郎「チー!」

京太郎(ついてるついてる!んじゃ九萬切ってノベタン待ちで行こうかな)




京太郎(ん?發か……対面が捨ててるけど……もしかしたらそっちで出るかな?)

京太郎(よし、張り替えて、發の単騎だ)

------------------------------------------------------------------

対面「」 發

京太郎「ロン!西 三色 2000です」

対面「くそっ」

京太郎(もしかして聴牌寸前だったか?助かったぜ)



上家「ツモ ツモのみなので500でー」

--------------------------------------------------------------------

上家「ロン 純チャンなので7700の一本場は8000です。キタキタキター!」

下家「ひえー!」

京太郎(今度はこっちが乗り出した。安手でいいから流そう)

--------------------------------------------------------------------

京太郎「チー!」

京太郎(よし張った!タンヤオのみだけどこのさいなんでもいい!)

対面「カン!」

京太郎(こっちも調子良さそうだな。お、今のでドラ一ついた)

対面「それから、リーチ!」

京太郎「通さないぜ、ロン!タンヤオ、ドラ一 二本場は2600」

対面「ぐぅ……っ!」

京太郎(リー棒までついてお得な感じだな)



東四局 親:京太郎  ドラ表示牌:西

下家(普通)  10500
対面(ドラ爆) 30900
上家(運)   31500
京太郎     27100


―――八巡目


京太郎(お、きたきたきた!これは立直せざるをえませんな!)

                             ┌──┐
                             │七萬│
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┼─┬┴┬─┬─┬─┬─┐

 │三│四│五│六│②│②│⑥│⑦│⑧│.3 │.4 │.5 │.6 │
 │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎「リーチ!」

京太郎(三面張だし誰も出さなくてもツモるだろ……多分。…………こい!!)

------------------------------------------------------------

京太郎「! ツモ!メンタンピン、ツモ 2600オール!」

京太郎(よし、一位に踊りでた!このままキープしたいけど……下家の人やばそう?)

京太郎(……差し込めたら差し込むか)




『須賀選手からロン。立直、南 で2600。一本場なので2900点のアガリとなります』

『今のは須賀君が差し込んだみたいだ』

『そうなんですか?』

『これで子の満貫は直撃でも受けきれる』

『なるほど』




南一局 親:下家  ドラ表示牌:東

下家(普通)  10800
対面(ドラ爆) 28300
上家(運)   28900
京太郎     32000


京太郎(後2000ほど稼がせたいけど自分の点数も気にしなきゃいけないからな……)

京太郎(さてさて……うわ、四向聴。ここで逃げに走りたくはないけど……ツモ次第だからなんともいえねぇ……)

------------------------------------------------------------------------------

―――十巡目

対面「カン! んで、立直」


『あぁーっと、仕掛けてきた!』

『しかも南 ―――ハネ満確定の手だ』



京太郎(まじかよ……ハネ確ってことは下手したら下家が飛ばされる)

京太郎(奴の当たり牌を考えろ……この形に持ち込んで一番多い待ちは……両面待ちだ。実際東一局でもそうしていた)

京太郎(またそうくるとは限らないが……その線で考えた時、三―六―九筒の筋か、一―四萬、二―五萬、のどれか)

京太郎(下家……三筒二枚と六筒を捨ててる。こういう時下家は抱えない…………くそ!)


京太郎「」六筒

対面「ロン。裏は……乗ってないな。立直、ダブ南、ドラ四 12000だ」

京太郎(……上家とはだいたい8000点、対面とは20000だ。こっから巻き返せるのか……)

京太郎(いや、まだだ!諦めるな!)

京太郎(チャンスは……絶対来る!)



南二局 親:対面  ドラ表示牌:九萬

下家(普通)  10800
対面(ドラ爆) 40300
上家(運)   28900
京太郎     20000


―――三巡目


上家「ポン」

京太郎(中を鳴いた……今ので聴牌か?それともとりあえず役をつけたかっただけか?)

京太郎(次は上家の親番だし速攻はありうる)

京太郎(他の三元牌は……出てないな……俺が發を一枚持ってるけど)

京太郎(うわ、白引いた……一応様子見だ。この二枚は手持ちにしとこう)

下家「」 發

京太郎(おまっ!警戒しろよ!!)

上家「ロン! 小三元!7700です!」

下家「げぇ!?」

京太郎(やべぇ……まじかよ……これで下家は3100。苦しい展開が続くな……)



南三局 親:上家  ドラ表示牌:二筒

下家(普通)  3100
対面(ドラ爆) 40300
上家(運)   36600
京太郎     20000


京太郎(あ゛ーきつい。ツモでも親の満貫で終わる。下家直撃は論外。子はハネツモでぎりぎりセーフか?でも後がもたない)

京太郎(なにより俺も点数稼がなきゃいけないのに……)

京太郎(配牌は……五向聴……きつい、きついよ。自分の場合四向聴より和了率いいけどさ?それでも辛い)

-----------------------------------------------------------------------------

―――四巡目


下家「リーチ」

京太郎(!? きた!!よし、とりあえず自分は安牌だ。流石に振り込んだら逆転出来る気がしねぇ)タン

下家「一発……ならずかぁ」トン

対面「」七筒

下家「!! ロン!リーチ、三色 5200!」

京太郎(5200!? てことは……親っパネで一位!)

京太郎(て、落ち着けー。そうだ親なんだ。そんな手が出来るとは限らないし、連荘狙いでいこう)

京太郎(俺がアガれば終わらないんだ)

京太郎(ここで勝たなきゃ……絶対に勝つんだ。俺は―――)

京太郎(全国に行くんだ!)



南四局 親:京太郎  ドラ表示牌:三筒

下家(普通)  8300
対面(ドラ爆) 35100
上家(運)   36600
京太郎     20000



                                                        
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │  │  │  │  │  │  │九│②│③│④│⑤│⑧│⑨│.3 │
 │白│白│西│西│北│南│萬│筒│筒│筒│筒│筒│筒│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎(!? 配牌がきてる!これは混一がつくれる。きたら速攻で鳴いて鳴いて手をつくってやる)


京太郎「チー!」

京太郎(よし後は……どっちでもいいけどなんとなく五筒捨てで)


 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐          ┌─┬─┐ ┌─┬─┐      
 │  │  │②│②│③│④│⑤│    ┌──┤⑧│⑨│ │  │  ├──┐
 │白│白│筒│筒│筒│筒│筒│    │⑦筒│筒│筒│ │西│西│  西│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘    └──┴─┴─┘ └─┴─┴──┘


京太郎(出来れば白が嬉しいけど……)

上家「」 二筒

京太郎「それ、ロン!混一、ドラ一 5800」

京太郎(低いほうだけど仕方ない、いや上出来だと思おう。まだ勝ってないんだから)




南四局一本場 親:京太郎  ドラ表示牌:七索

下家(普通)  8300
対面(ドラ爆) 35100
上家(運)   30800
京太郎     25800


京太郎(南が最初から二枚。鳴くか入ってきたらまず一役だ。連荘できる。チャンスを待つんだ)

-------------------------------------------------------------------------------

―――九巡目

                                                                   
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐          ┌─┬─┐
 │  │  │四│四│⑦│⑧│⑨│.7 │.9 │.9 │ │  │    ┌──┤五│六│
 │南│南│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│ │南│    │七萬│萬│萬│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘    └──┴─┴─┘


京太郎(来た。四萬・九索のシャボ待ちか。低いけど仕方無い)

京太郎(流石にドラは出ないだろ)

京太郎(対面もそろそろ手が出来上がる頃だろうしな)




京太郎(……本当に出ないか?思考停止するな)

京太郎(八索は今のところ出てない。出す、もしくは持ってるとしたら誰だ?)

京太郎(……対面、索子をほとんど捨ててない。集めてるのか……もしくは、八索の暗槓……)

京太郎(ありうるのか?一試合に二回もドラをカンするなんて……)

京太郎(……いや、こんな感に頼り切った麻雀で勝てるのか?)

京太郎(……でも、俺は知ってる。オカルトっていうものを知っている)

京太郎(頭の中で囁いてる気がするんだ……僅かな希望を掴めって)

京太郎(俺の中の何かが……)


京太郎(いや……)


京太郎(オカルト、それが俺に伝えてる気がするんだ……)










京太郎(俺は……俺の中のオカルト―ちから―を信じる!)九索

京太郎(さぁ来い!)



下家「」 南

対面「……」カチャ


対面「! カン!」




 パタッ













 ┌─┬─┬─┬─┐
 │.8 │  │  │.8 │
 │索│  │  │索│
 └─┴─┴─┴─┘





京太郎「……信じてたぜ」ニヤッ

対面「!?」ピタ

京太郎「ロン!南、槍槓、ドラ一 5800の一本場は6100!」


『きぃぃまったぁぁぁーーーーーー!!!槍槓という珍しい役でさし、見事に逆転しました!』

『あそこでシャボ待ちをとらずに嵌張待ち、しかもドラ待ちを選ぶとは……お見事』


京太郎「おつかれ……さまでした!」



担任「須賀ァ!!」ダキ!

京太郎「わぷっ!ちょ、先生!」

担任「おま!さっきの試合鳥肌もんだぞ!」

京太郎「はな、離してくだ、さい!」パッ

担任「あはは、すまんすまん。でも、うん、あんな試合見せられて興奮するなって方が無理だ!」

京太郎「まだ結果出てないんですから」

担任「うはは、そうだったな」


『さて、他の卓も全て終了致しました。これより集計結果を発表したいと思います』


担任「お、きたみたいだぞ」





京太郎(頼む……)ギュウ



『それでは結果を表示いたします』


京太郎(頼む、頼む!!)

京太郎(ここまで来たんだ、暫定一位の人も三位の人もまくったんだ!)


 ―――全国へ


『結果は……』


京太郎(色んな人が応援してくれたんだ、だから俺はここにいるんだ)

京太郎(こんなに全力で願ってるんだ)

京太郎(ここが終わりじゃないんだ!まだ途中なんだ!)

京太郎(だから頼む―――)


 ―――勝って、全国へ



















  ◇男子個人戦 最終順位


 一位 ~~~~    ~~~高校 三年生 +245

 二位 ~~~~    ~~~高校 三年生 +221

 三位 ~~~~    ~~~高校 二年生 +164

 四位 須賀京太郎  ~~~高校 一年生 +162

 五位 ~~~~    ~~~高校 三年生 +153


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 ・ ・

 ・




京太郎「………………」

担任「…………そうか」

京太郎「…………」

担任「……須賀」

京太郎「…………」

担任「おい、須賀!」

京太郎「あ…………はい、なんですか?」

担任「……お前は一年生だ。確かに悔しくて仕方無いかもしれんが、まだ二年ある」

担任「…………」

担任「あぁ!もう!……すまんな、俺はお前に掛けてやる言葉がわからん」

京太郎「いえ大丈夫ですよ……」ニコ

担任「……」

-------------------------------------------------------------

担任「ほんとに大丈夫だな?雨降りそうだから早く帰れよ」

京太郎「わかってますよ。それじゃ」

 スタスタ

担任「……おれぁ、顧問失格だ。慰めること一つできやしねぇ、何にも言葉をかけてやれねぇ……無力だ……」



淡「きょーたろー!」タッタッタッ!

京太郎「……」

淡「待ってって!」ガシ

京太郎「ん?淡かどうかしたか?」

淡「……っ!」グッ

淡「個人戦四位だったって」

京太郎「ああ、うん、駄目だった……」ニコ

菫「はぁはぁ……京太郎……」

照「京ちゃん……」

京太郎「そんな走ってこなくても良かったんじゃないですか?なんなら携帯に連絡入れてくれれば……」

菫「もう何回も電話したぞ」

京太郎「え?……ほんとだ。すみません」



淡「……まだ!まだ麻雀歴浅いんだしさー」

淡「ほら、他の人なんて何年もやってるんだよ!」

菫「っ!!」

京太郎「でも、もう目の前だったんだ……すぐそこだったんだ……」

淡「……っ」

淡「れ、練習が足んなかったんだよ!だから届かなかったんだって!」

菫「おい!淡!」

淡「ま、また喫茶店にあつまってさ「ほんとにそうだよ」……」

京太郎「足りなかったんだ。だから、だから全国に行けなかったんだ……」

淡「っ!!!私はそんな落ち込んでるきょーたろー見たくないっ!!元に戻ってよっ!!はやk

 バシンっ!

淡「……」

菫「いい加減にしろ、淡」

京太郎「……すみません、今日は帰ります。淡、次会うときには戻しとくから……」ニコ

 スタスタスタ



菫「……淡!お前は「だって!あんなのないって!」」

淡「あんなに頑張ってたのに!あんなに、野依プロのために一生懸命だったのに!」

照「!!知ってたの?」

淡「テルときょーたろーの会話聞いちゃったんだもん」

淡「だから!慰めようと、思ったのに!」

淡「わたし……」

淡「なぐさめかた、なんて、しらないん゛だもん゛!うわ゛ぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!」

照「」ヨシヨシ

菫「…………っ」

菫「京太郎のおかげで強くなれたのに、私は、彼の力になれないのか……?」



一人歩く道の上、重苦しく、空を灰色が覆っている。
綺麗に見えていたものを汚く塗りつぶしていた。
一歩、また一歩、その歩幅は短くなっているように感じてしまう。

追い討ちをかけるように分厚い雲は雨を垂れ流しはじめ、行く手を阻む。


なぁ、目から溢れる心を全部流してくれよ


この叫びを全部溶かしてくれよ


なんだよ……


晴れやかな気分を少し鬱屈とさせるだけじゃないのかよ


なんで暗い心をもっと暗くするんだよ


なんでだよ……


なんでだよ……



そうして彷徨いながらもなんとか部屋にたどり着いた。
奥にも行かず、タオルを取りにいくでもなく、ただただ玄関に座り込んだ。

そうしていると、だんだん、気持ちが溢れ出して来た。

駄目だった。

そう駄目だったのだ。

淡の言うとおりだ、麻雀をやってた月日も練習量も、足りてない。

それもあと一歩。

たったの一歩だ。

だけど、その一歩は―――遠い。

震える体を、腕を抱きしめる。
血が出るのも厭わず、強く抱きしめた。



理沙「京太郎」


声につられ顔を上げると、そこに好きな人がいた。

あぁ、駄目だ。
顔を合わせたくない。
こんなみっともない姿、見て欲しくない。
隠れる場所も無いのに、ただ惨めに蹲るしかなかった。


―――あれ?暖かい……
あぁ理沙さんか。
理沙さんが俺を抱きしめてるのか。

さっきまで止まっていたはずの涙がまた溢れ出して来た。


京太郎「駄目だった……届かなかった……」

理沙「」ギュウ

理沙「見た。休憩中も見た。女子が終わった後も見た。見れる時全部見た」

理沙「輝いてた。……かっこよかった」


勝てなきゃ、意味無いんだよ……



京太郎「俺は!勝てなかった!勝てなきゃ意味無いのに!」

理沙「なんで?」

京太郎「だって自分に誇れるものにしかったんだよ!勝てば自信になる、誇れるものになる!それから……」

理沙「?」

京太郎「っ!!」


こんな勢いに任せてぶちまけようとした自分に気付き、途中で止める。
あまりにも惨めだ……


理沙「……勝たないと無理?」

京太郎「そりゃそうだろ!」

理沙「そんなことない!」


その思いの籠もった一言に言葉を失い竦んでしまう。



理沙「最後の試合、一番だった」

理沙「もう京太郎は知ってる」

理沙「……認めること」

理沙「全部」

京太郎「全部……」

理沙「」コクリ

理沙「全部。弱いとこも」

理沙「認めるから信じられる」

理沙「信じて」

理沙「それに……」

理沙「それだけで麻雀やってたわけじゃない。違う?」



京太郎(そう……だよな。ただ自信が欲しくて、勝つ為だけに麻雀やってたわけじゃない)

京太郎(照さんとも話してたじゃないか、麻雀が楽しいからやってるんだって)

京太郎(確かに悔しい)

京太郎(でも、それ以上のものを手に入れてる)

京太郎(……なんでだろう?明るく感じるや)


京太郎「……駄目だなぁ、なんか三位に入れなくて、全部終わりみたいに感じてた」

京太郎「いや、まだ、ショックだけどさ」

理沙「……これから」

京太郎「うん、これから、もっと頑張らなきゃ」

京太郎「なんか理沙さんには全部お見通しだなぁ」

理沙「当たり前!」プンスコ

京太郎「当たり前?」

理沙「ずっと見てた!」

京太郎「……あぁずっとって麻雀だけじゃないってこと」

理沙「そう」



理沙「……もう誤魔化さない」

京太郎「へ?何が―――」


 チュ


理沙「―――好き」

京太郎「え……ええぇぇぇぇ!!!」

京太郎「その、えっと……先越された」ガク

理沙「」ブイ

京太郎「いやなんでブイサインなんですか」

理沙「京太郎は?」

京太郎「……好きです……てかわかってたんでしょ!!」

理沙「言葉は大事」

理沙「……もういっかい……いい?」

京太郎「……うん」


 チュ



京太郎「あ!そういや淡とかに連絡しなきゃ!」

京太郎「それから先生とマスターにも!」

京太郎「あと!」

 グ~

京太郎「……お腹空いた」

理沙「」クス

理沙「作る!」

理沙「その前にお風呂!」

京太郎「ああ、なんか寒いと思ったら濡れっぱなしだった」

理沙「早く!」プンスコ

京太郎「ういー」


─────────

──────

───


「あーあ、もう卒業かー」「早かったなー」

「あ゛ぁぁぁ~~!!」「ほおら、泣かないでよ。わたしまで、もらい泣きしそうじゃんかぁ……」

「お前、集合写真で変顔きめてんじゃねーよ!」「伝説になるな……」「ねーよ」


「あれ?そういや京太郎は?」「あー……もう走っていった」「あー……なるほど」

「あーあ、須賀君の第二ボタン欲しかったなぁ」「もらってもしゃーないだろ。だってあいつには「こういうのは記念なの!」はいはい」

「……代わりに俺のやろうか?ほれ」「う、うん、ありがと……」

「何青春してんだよ!」「してねーよ!」「そ、そうよ!」

「にしても京太郎なぁ……」「まぁしょうがない」

「あいつはこの学校の伝説だな、生きる伝説」「そりゃな、こんな廃部決まってたような弱小高校の麻雀部所属なのに個人二連覇だもんな」

「予選敗退した一年の時ですら噂になってたからな、鬼強い一年がいるって」

「おまけに現役女子プロ雀士と熱愛だからな」「くそ、うらやましい」「へぇー……」「あ、いや違うって!」

「ま、今頃……」「熱々だろうな」「熱々でしょうね」「まだ少し肌寒いのにねー」



─────────

──────

───


京太郎「はぁ……はぁ……」


まだ花が綺麗に咲き誇るには早い、そんな季節。
いや、一部ではすでに咲き始めているか。
俺は集団を抜け校門を駆け抜ける。
半月も経てば花びらを舞わす桜並木道をただひたすらに駆けた。
緩やかな下り坂の先、目指しているものを見つけ、よりスピードを上げていく。

後100m……50m……10m……

近づくに連れ段々ゆっくりに、駆け足から歩きに、その一歩を確かに踏んでいく。
そして立ち止まった。

スプリングコートに身を包んだ彼女は、今日という日も手伝っているのか、どんな花よりも綺麗に見える。


理沙「疲れた?」

京太郎「全然!」


そして一呼吸。鍛えてる体はこんなことではへばらず、元のリズムへとすぐに戻ってくれた。

二人とも無言ではあったもののどちらからともなく見つめあう。


理沙「京太郎!」プンスコ

京太郎「……わかった。いや、わかってるよ」


ポケットから箱を取り出し、中に入ってるリングを取り出した。
二人とも納得して約束していたにも関わらず緊張するな―――
震えそうになる手を動かし、彼女の左手を取る。そして、薬指にリングをはめた。


京太郎「結婚してくれますか?」

理沙「……」コクリ


顔を赤くして小さく頷いた後、言葉に出来なかった分を詰め込むように口付けをしてきた。
答えるようにして、その小さな肩を優しく抱き寄せる。



また一つ、花が咲き、春の訪れを報せているようだ―――




                                     カン!


本当にお疲れ様でした!
楽しんでいただけましたか?
自分は楽しく書けました!

最後駆け足気味だった気がするけど気にしないでね!


後日談か小ネタか、何も考えてないけどスレ埋まるまでは何か投下しますのでー

でわでわー

すごく面白かった!
のよりん可愛い!

ただ無粋だけど、暗槓を槍槓できるのって国士無双のときだけじゃないかな?
咲世界のローカルルールはわかんないけど。

おつー
暗槓に槍槓は出来なかったような

搶槓の件もそうだけどリーチ宣言牌をロンした時はリー棒貰えないはず


>>919>>923>>925
……(゚Д゚ )
こ、この世界では暗槓も槍槓出来る世界だから……

すみません!ふ、雰囲気を楽しんでください……もう書き直す元気は無いです……

リー棒だけ直すと

最終結果

下家(普通)  8300
対面(ドラ爆) 30000
上家(運)   30800
京太郎     30900

直したら凄い僅差になった。熱い
こ、これがやりたかったんだよ(震え声)

南一局でも立直から一巡回ってあの描写なのに一巡回ってることかいてねぇ……
他にも粗があるような気がしてきた
闘牌はやっぱむずかちいね


まあ闘牌は難しいよね

細かいこと言えば、東パツで染め手なのにドラ表示牌最後まで抱えてるのおかしいとか
最終戦前に、僅差の5位がいるからデカいTOPとらないとマズイとかあるけどね

そういえば次回作はネキだっけ?


たくさんの乙レスありがとうございます
楽しんでいただけたのだと実感でき、嬉しいです

>>929
なるほど、勉強になります
僅差の五位云々はわざとです
最終戦前とその最中は一試合一試合勝つことしか見えてなかった的なそんな感じです

>>931
ネキです


二つほど投下します


《星は儚く輝く》


私は強い。同年代で私に勝てる人なんていない。
皆皆、私の前では無力。他の人が手を揃える前に私がアガる。
そうだったはずなのに。
そんな私の前に二人、トクベツな人が現れた。

最初は部活の先輩、宮永照。
場の支配をものともせず、ばしばしアガられて負けた。
悔しい。ほんとに悔しかった。
なにより澄ました顔がよりいっそうむかつかせた。

二人目は喫茶店の店員、須賀京太郎。
テルにリベンジしようと思って、つけた先の喫茶店で四人目として卓に入ってきたのだけど、安々と私の支配を抜けてきた。
テルにも負けたし本当に最悪だった。


むかつく……けど……
私よりも強い人が同年代でもいる。

そう思うと、世界が少し開けた気がした。



テルは凄い。
強いのにそれを変に誇るわけでもない。
格好いいというのが相応しいのかもしれない。
なのに私達、身内の前ではお菓子が大好きな一面を晒してて、ちょっと可愛いかも。


きょーたろーは話してて凄く楽しい。
私と話をする時、時折嫌な顔をする人が多いけど、きょーたろーは全くそんなこと無い。
しかも色んな話題を振ってくれて飽きることもない。
麻雀の腕はそんなにだけど、何故か負ける。きょーたろーも私と同じだ。
だからかな?ちょっと親近感。


そんな二人が大好きだ。



きょーたろーが真剣に麻雀を練習し始めた。全国を目指すみたい。
確かに私との勝率は悪くないけど、私が抜けた途端がくっと勝率が下がる。
色々と試行錯誤しながら勉強してるきょーたろーの顔はちょっとだけカッコイイ……のかも。


でもちょっとムカつくことがある。
野依プロに頭を撫でられたときはあんまり抵抗しないのに、私が撫でると凄く嫌がる。
生意気。
そういう態度はちょっとカワイイけど、もうちょっと撫でられてもいいじゃん。


もしかして……そんなわけない。なんにもない。



顧問の先生からきょーたろーと練習してもいいって許可をもらってから一ヶ月。
きょーたろーのおかげでプロの人たちからの指導を受けられ、私はかなり上手くなった。
高校に上がった頃の気持ちなんて欠片も残ってない。
他の人に負けるわけない、なんて思いもしないけど、私は強い。自信を持ってそう言える。

きょーたろーもかなり上手くなった。もしかしたら、本当に全国にいっちゃうかも。
でも、きょーたろーはきょーたろーだ。
たくさん下らない話をするし、悪ノリにも付き合ってくれるし、軽口も叩き合える。


今の私ならちゃんと言えるよ。自分の気持ちをちゃんと言えるよ。

きょーたろーのこと好きだって。



でも、聞いちゃった。聞こえちゃった。
きょーたろー、野依プロのことが好きだって、だから少しでも近づきたくて真剣に麻雀やり始めたって……



私は応援するよ。
好きな人には幸せになって欲しいもん。

それからテルも。
妹が全国に来るみたい。
どこであたるかなんてわからないから決勝までいって闘わないとね。


ごめんね、きょーたろー。
テルのことは手伝ってあげられるけど、きょーたろーは手伝ってあげられない。
だから応援。
なんて声かけたらいいかわかんないけど、応援してるから。



きょーたろーはすごく頑張ってた。怖いぐらいに。
休憩時間、自分達の試合もあったけど、きょーたろーの試合見てた。
最後の試合はこっちの結果発表もあって見れなかったけど、ぎりぎりの逆転で、あぶなっかしいけど一位の人に勝ってたみたい。
でも……個人戦はその一戦で決まるわけじゃない。
たったの二。それだけの差をつけて、五位の人がきょーたろーを抜いて三位になった。

私は急いできょーたろーを探した。
スミレが電話をいっぱいかけたのに出なかったし……
会場内で見つからなかったから外まで行って探した。

見つけた時、きょーたろーは魂が抜けたようだった。
目は斜め下を彷徨わせ、足取りはまるで重りでもついてるようにほとんど引きずった歩き方。
声をかけても反応しなかったから思わず手を掴んで振り向かせた。
ようやくこちらを向いた目はこっちを見ているはずなのに見てなかった。
普段有り余ってる元気は欠片も感じられない。



違う……
私の知ってる京太郎と違う。
元気を出して「よぉ、淡!」って言ってよ。

元に戻って欲しい……
でも声のかけ方なんてわからなかった。

あんなに頑張ってたきょーたろーが三位に入れないなんておかしい。
だから慰めようとして難癖をつけてしまった。
結果は逆効果。

私、駄目だよ。
慰めたいなんて思ったの初めてだもん。
こんなに親しくなったの初めてだもん。
こんなに好きになったの初めてだもん。

スミレに叩かれて、きょーたろーが去っていって、きょーたろーのこと苦しみから助けてあげられなかったとわかったら悲しさが、自分の無力さが、それに対する悔しさが、涙になってこぼれた。


ごめんね。ごめんね、きょーたろー……



きょーたろーから連絡があった。
少し疲れた声してたけど、それでも元気な声だった。

ごめんって言ってきたけど、バカって返した。
バカってなんだよバーカって、冗談交じりな声で返してくれた。
自分がバカなんて知ってるよ。
もう聞いたもん、自分から。


そう、こんなんでいいんだよ。
私達の関係なんて。
バカって言ってバカって言われる、こんなやり取りをしながら笑いあって、ずっと友達でいられたらいい。




でも、ちょっと待ってよ。

もうすぐ雨はあがるから、そしたら星が輝いてるから―――



カン!



《初顔合わせ》


京太郎「あー……あのさ」

京太郎母「何?どうしたの?あ、もしかしてお祝いどこ行くか気になるの?」

京太郎「そうじゃないけどさ」

京太郎母「そんな気にしなくてもいいわよ!ちょっとコース予約しただけだから」

京太郎「どこ行くのさ!?」

京太郎母「だってインターハイ優勝よ?これぐらいしなくちゃ。あ、お父さんもちゃんと来るから安心して」

京太郎「って、それはどうでもいいんだけどさ……ちょっと話したいことが」

京太郎母「何?」

京太郎「彼女に会わせたいんだけど……」

京太郎母「…………」

京太郎母「あ、もしもし、先ほど予約させていただきました須賀ですけど……はい、先ほどは三人って言ったんですけど、四人でも……はい、大丈夫ですか。よろしくお願いします」

京太郎(何も聞かずにいきなり食事の席に座らせるのか……)


─────────

──────

───


京太郎「大丈夫?理沙さん」

理沙「…………」

京太郎母「あら、ごめんなさい、遅れちゃって。えっと……理沙さんってよんでもよろしかった?」

理沙「!?」

京太郎父「おい、失礼だぞ。すみません、京太郎父です。いつも息子がお世話になってます」

理沙「……っ!」

京太郎「はい、ストップ。理沙さん人見知り激しいから落ち着いて」

理沙「だ、大丈夫!」プンスコ

京太郎「嘘。びっくりして上手く喋れてないし、手震えてるし、目泳いでるし、頬ふくらんでるし」

理沙「」シュン

京太郎「とりあえず、入ろう。こんなところで立ち止まってても仕方ないし」

京太郎母「お父さん、見て見て!京太郎ったら偉そうよ」マー

京太郎父「仕方ないだろ、母さん。京太郎だってかっこつけたい年頃なんだ」

京太郎「い・い・か・ら、入れーーっ!!!」



京太郎母「それで、私今気付いちゃったんだけど、野依プロじゃない?雀士の」

京太郎父「おお!テレビで何回も見たことあると思った」ポン

京太郎母「ちょちょ!なんで話さなかったのよ!」

京太郎「聞かれなかったし、ていうか話す前にホテルに帰っちゃったし会った時でいいかなって」

理沙「…………っ!ぇ、えと……ふ、不束者ですがよろしくお願いします!」

京太郎「なんか色々早いよ!挨拶すらしてないから!!」

理沙「!?」ワタワタ

京太郎母「あら、テレビで見たとおりの性格だわ」

京太郎父「うむ、むしろ想像以上だな」

理沙「……す、すみま「カワイイ~!!」!?」

京太郎母「すっごく可愛いわねー。娘にしたいくらい」

京太郎父「娘同然になるんだよ、母さん」

京太郎母「あら、そうだったわー」オッホッホ

理沙「!?!?」

京太郎(駄目だ、止まんないよ、この馬鹿親)



京太郎「ていうかまだ結婚出来ないから」

京太郎母「あら、そうだったわね。ごめんなさいねー理沙ちゃん。この子早生まれだから一年と半年も待たせちゃうわ」

京太郎父「甲斐性のないやつだ」

京太郎「え?俺の所為?ちがくね?」

京太郎「ていうかいいの?自分で言うのなんだけど結構歳離れてるし、ていうか俺が働きはじめてからちょっと経ってからのがいいと思うんだけど」

京太郎父「俺の知り合いなんか二十離れてるのに結婚したし問題無い。金が心配なら支度金をいくらでもやる」

京太郎母「年の差なんてわかってて付き合ってるんじゃないの?」

京太郎「そうだけどさ」

京太郎母「それに、もう決めてるんでしょ。なら私達から言うことは何もないわ」

京太郎「母さん……!」

京太郎母「それにこんなに可愛い娘が出来るのよ!反対するわけないじゃない!理沙ちゃん、後で買い物しましょう!」ハァハァ

理沙「!?!?!?」

京太郎「母さん……」


─────────

──────

───


京太郎母「それじゃぁーね~」フリフリ


京太郎「……大丈夫?」

理沙「…………」コクリ

京太郎「まったく、あの二人は……」

理沙「……良い両親」

京太郎「あんなに振り回されてたのに?」

理沙「よろしくって」

理沙「頑張りすぎるからって」

理沙「……よくわかってる」

京太郎「……」

理沙「今日は泊まる。だから……」

 ギュ

理沙「帰ろう」

京太郎「……うん。一緒に帰ろう」



カン!


別視点からの総集編的な何かと両親への報告でした


次は日曜に来ます

ネキは七月終わりくらいにスレを立てると思います


でわでわー

乙乙
甘々も好きだけど、こういう悲恋も好物です(ゲス顔)

あと、両親への報告のとき京太郎は高二って解釈であってますかね?

読み直してきたけど京太郎も成長したなぁ…
のよりんに対してたまらんとか思ってたり、はやりんが帰ったあとにトイレで[田島「チ○コ破裂するっ!」]しようとしたりしてたのに立派になっちゃって


あわあわは京淡スレの京太郎が幸せにしてくれるさ……

>>964
合ってます

>>965
あーんだけでパニクるくらい純情だったしな


投下するよ



《つい出ちゃった》


理沙「ただいま」

京太郎「おかえりー」

理沙「!」クンクン

京太郎「あ、気付いた?良い匂いしてるだろ」

理沙「炊き込みごはん!」

京太郎「正解!少しだけ工夫してるけどな」

理沙「?」

京太郎「ささ、荷物を置いて早くご飯を食べようぜ」

理沙「」コクリ




京太郎「それじゃ出すぞ……」

理沙「」ゴクリ

京太郎「どうぞ」コト

理沙「ふぁぁぁ」

京太郎「生姜とごぼうの炊き込みご飯だ。生姜は細切りにしてあるから食感も楽しめるしアクセントにもなるんだよ」

京太郎「それからメインは鳥の照り焼き。あとほうれん草のおひたしも用意してる」

理沙「和風!」

京太郎「結構良い感じに出来たと思うぜ!」

理沙「……このほぐしてるの」

京太郎「お、いいところに気付いてくれた」

理沙「?」

京太郎「そのほぐした鳥の照り焼きはご飯半分食べたら乗っけて」

京太郎「で、これをかけるんですよ」ゴト

理沙「……!出汁!」

京太郎「そう、出汁。出汁に昆布茶の粉末を溶かしたものだ。わさびもちょっと入れたら美味しいだろうな。もちろんのりも用意済み」

京太郎「……理沙さん、顔が緩んでるぜ」ニヤ

理沙「」ハッ

京太郎「さぁ召し上がれ」



理沙「」ハグハグ

京太郎「んー!やっぱ生姜入れたの正解だぜ。炊き込みご飯の味付け自体は薄めにしたから鳥の照り焼きと味が喧嘩しあうこともないし」

理沙「おひたしもいい感じ」

京太郎「あー、やっぱ和食最高だな」

京太郎「あ、半分食べた?んじゃのっけてのっけて……で、この出汁を」トポトポ

京太郎「ほいどうぞ」

理沙「……ジュルジュル……!」

理沙「しんけん美味しい!」

京太郎「しんけん?」

理沙「!?」カァ

京太郎「あぁ!そういえば理沙さん大分県出身だったな」ポン

京太郎「他に大分の方言ってどんなのがあるんだ?」ワクワク

理沙「……」

 ズイ

京太郎「?」








理沙「きょ、京太郎んこと……好いちょるよ」








京太郎「…………」

理沙「言ったけん……京太郎?」

京太郎「…………ぅ」

理沙「?」

京太郎「方言最高!」

理沙「!?」ビクッ

京太郎「可愛いよ!理沙さん可愛すぎ!」

理沙「」カァァ

京太郎「もっかい!もっかいお願い!」

理沙「もう言わない!」

京太郎「そんなー」ショボン

京太郎「……駄目?」

理沙「言わない」プイ

京太郎「残念……理沙さん」


京太郎「俺も理沙さんのこと大好きだぜ」ニコ

京太郎「さ、ごはん食べようぜ。うわっ、ちょっとふやけちゃってるよ」

京太郎「ん?理沙さん? お~~い」


カン!


《一つの影法師》


俺の彼女、野依理沙はスキンシップが好きだ。
口下手というのもあるからなのか、くっついたり、触りあったりというのが多い。
まぁ初めての彼女だから普通なんて知らないし、もしかしたらこれが普通なのかもしれないが……

もちろん嬉しいのだが弊害もある。

一つは、ちょっと興奮してしまうことだ。
理沙さんはスレンダーだが胸が無いというわけではない。限りなく無いに近いけど……
というか好きな人と密着してるという状況が欲を掻き立てる。

もう一つが―――


京太郎「熱い……」

理沙「!?」

京太郎「あ、いや、その……」

理沙「…………」スッ


京太郎(言っちまった……いやいや確かに熱いけど、嬉しいんだよな……)

京太郎(でもなんかこれ言ったらがっついてるように思われるかな。うーん……)



京太郎「あ、これ理沙さんに似合いそう。ほら」

理沙「」ウズウズ

京太郎「理沙さん?」

理沙「!」ハッ

理沙「い、いらない!」

京太郎(可愛いネックレスなんだけどなー)

京太郎(というかもしかしてくっつくのめっちゃ我慢してる?)

京太郎(理沙さんならあるな。黙って我慢しちゃうタイプだからな)

京太郎(……よし)



京太郎「理沙さん、散歩しよう。最近近くの川沿いにクレープ屋が来るんだけど、評判いいらしい」

理沙「行く!」

京太郎(よしよし、やっぱ理沙さんも女の子だもんな。美味しいクレープという魔力には勝てまい)フッフッフ

------------------------------------------------------------------------------------------

京太郎「お、いけるじゃん」

理沙「美味しい!」

京太郎「生クリームがくどくなくてペロッと食べれるな。こっちの味も食べてみる?」

理沙「……」コクリ

京太郎「ほい、あーん」

理沙「パク……こっちもいい!」

京太郎(やっぱ理沙さんの笑顔はいいなぁ)

理沙「京太郎!」アーン

京太郎「あーん……んー!ベリーの爽かな酸味がマッチしてる!」

理沙「! ついてる」フキフキ

京太郎「むぐ……ありがとう」



京太郎「そろそろ帰ろっか」

理沙「」コクリ

京太郎「はい」スッ

理沙「!?」

京太郎「腕組もうぜ」ニコ

理沙「」アセアセ

京太郎「確かにちょっと熱いけど……それ以上に嬉しいから」

京太郎「なんて」ボソ

理沙「……」オソルオソル

 ギュー



京太郎「見て」

理沙「?」

京太郎「影、一つになってる」

京太郎「結婚したけどさ、まだまだお互い知らないことってあると思うんだ」

京太郎「だからこれから先もこうやって寄り添って知っていけたらなって思う」

理沙「……離さない」ギュー

京太郎「俺も」ギュー

京太郎「あ、そういや理沙にプレゼント買ったんだ」

理沙「!! 何を?」

京太郎「帰ってからのお楽しみってことで」

理沙「けち!」

理沙「……!」コチョコチョコチョ

京太郎「あはははははは! ちょ!それやめ、あははははははは!!」


カン!



《運命に依って心が通じる》


そう、それは本来繋がってなかった道かもしれない

たまたま親戚が東京にいて、
たまたま東京の高校に進学することを許され、
たまたま親戚を通して知り合い、
たまたま気が合って、
たまたまお互い好きになった、

全部偶然かもしれない。
でも、その偶然が重なったから今、一緒にいる。


もしかしたら今頃長野でそのまま進学し、ハンドボールを続けていたか、あるいは何か別のことがあって麻雀をしていたかもしれない。
全く別のことをしている可能性もある。

そんなことを言い出したらきりがないだろう。
だから、ここにいるのは必然であり、奇跡だ。



京太郎「ただいまー」

理沙「ただいま」

京太郎「よいしょっと……それじゃ残りの荷物降ろしてくるわ」

理沙「手伝う!」

京太郎「ダメダメ、理沙はゆっくりしてて」

理沙「」ムー

京太郎「そんな顔しても許しません!」

理沙「」ショボーン

京太郎「そ、そんな顔しても……くっ」

理沙「もう一押し」

京太郎「はっ、駄目ったら駄目だ!理沙の仕事はゆっくりすること!」

理沙「わかった」

京太郎「まったく……うちの両親に感化され始めてから押しがつえーんだから……」

理沙「いい両親」

京太郎「俺は振り回されっぱなしだよ!」



京太郎「ふぅ……うん、こんなもんか」

理沙「ありがと」

京太郎「なんのなんの」

京太郎「さて、これどう配置する? 赤ちゃんグッズ」

理沙「見えるとこ!」

京太郎「そりゃそうだけど、うーん……ほらこことか良いスペースだけどキッチンからだと隠れるじゃん。キッチンからでも見える位置にしたいよな」

理沙「……!テレビの位置!」

京太郎「あー、それがいいかも。変えるしかないな」

京太郎「でもテレビ台重いしなぁ……前は父さんに手伝ってもらったけど、最近腰やっちゃったって言ってたしな……」

理沙「みさき!」

京太郎「みさきさんの彼氏手伝ってくれっかな?忙しそうだし予定合うかどうか」

理沙「来る」

京太郎「あ、そうなんだ。そん時に頼んでみようか」



理沙「」クイクイ

京太郎「ん、おいで」

理沙「」ギュー

京太郎「やっぱりちょっと不安になる感じか?」

理沙「……」コクリ

京太郎「とりあえず座ろっか」

理沙「」コクリ

京太郎(一緒に買い物行ったからかな?)

京太郎(いやいや、やっぱこういうのは一緒に選ぶもんだろ。間違ってない。こうなるのは仕方無いことなんだ)

京太郎(何か話題……)

京太郎「あ、そういや見てもらいたいもんがあるんだ」

理沙「?」



京太郎「子供の名前さ、理沙がこんな名前が良いっていくつか挙げてただろ?」

理沙「」コクリ

京太郎「そんなかの一つに俺が漢字当てはめて占いしてもらってきたんだよ。それがこれ」


 『沙耶果』


京太郎「『耶』は他の人の声を聞くことに長けていて、人が集まってくるって意味があって『果』はそのまま果たす、果実に使われてる通り実らせるって意味がある」

京太郎「そこから人を尊重しつつ自分の夢も果たし、他の人が集まってくるような、しっかりした明るい子に育って欲しいって意味を込めたんだけど……どうだ?」

理沙「良い名前!」プンスコ

京太郎「……ほんとはな、『沙』を『早』に変えたほうがいいって言われたんだ。そっちのが運勢的にいいらしい」

理沙「……」

京太郎「でもさ、やっぱ『沙』の字を使いたかったんだよ」

京太郎「俺が一番好きな人の名前からあやかりたかったからさ」ポリポリ



京太郎「あ、でも、あれなんですよ。『沙』には悪いものを捨てるって意味あるから、やっぱ良い子に育ってほしいしな」

京太郎「名前の意味欲張りすぎたかな?」アハハ

京太郎「名前占いも秘められた内面?の占い結果が悪かっただけで他の結果はいいんだって」

京太郎「ほら、性格なんて最大吉でさ、話上手とか人に喜びを与えるとかべた褒めで

 ギューー

京太郎「り、理沙?」

理沙「…………」ヒック

京太郎「」ナデナデ

理沙「あ、ありがと」ポロポロ

京太郎「……こちらこそ。いつもお世話になってるしな」

理沙「ほんと?」

京太郎「ほんと」

京太郎「だからこうやって甘えてくれると嬉しい」ニコ



理沙「……子供」

理沙「もう一人」

京太郎「え?気早くない?まだ一人目産まれてないぞ」

理沙「京太郎から名前もらう」

京太郎「……あはは、なんかそう堂々と言われると恥ずかしいな」

京太郎「ん?てことは俺が考えた漢字は……」

理沙「採用!」

京太郎「よっしゃ!頑張って考えた甲斐があったぜ!」

理沙「」クス



理沙「……」

京太郎「……」


雰囲気に誘われてか、どちらからともなくキスをする。
自分達の空間を甘美な空気で満たしていく。


そう、ここは二人で作りあげた部屋 ―せかい―。
他の人に後押しされ
笑い合って
冗談を言い合って
恋人がするようなことをし
時には喧嘩をしたこともあった。
そうして繋がっている。


まるで最初の頃が嘘のよう。
最初は全く考えてることがわからなくてどうしようかと悩んだものだ。

それが今では言葉にしなくても理解できる。



必然であり、奇跡。


こういうのを『運命』って呼ぶのだろう―――



カン!


おまけまで見てくださってありがとうございました

このスレでの投下は以上になります


方言は大分 方言でぐぐって一番響きのいいものを選んだので使われてないかも?

あと最後の小ネタで使った『耶』の字の解釈は漢字ホメールⅢ世という方のブログからお借りいたしました


残りは埋めてくださっても残しておいてくださっても良いです
残ってたら新スレ立てた時に報告いたします

でわでわー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 00:41:27   ID: UU-WIDwJ

期待せざるをえない
喫茶店の雰囲気とか好み

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