【安価ss】京太郎「えこひいきすることにした」咲「えっ」 (232)



咲「えこひいきって? どういうことなの京ちゃん」

京太郎「部員の誰かを凄く甘やかして、誰かには冷たくするんだ」

咲「そ、そんなの酷いよ。どうしてそんなことするの?」

京太郎「あー、まぁ深く考えないでくれ」

咲「でも気になるよ!」

京太郎「まぁ、アレだよ。俺も男だからさ、好みの相手とかあるわけじゃん」

咲「答えになってるような、なってないような……」

京太郎「じゃあ明日から始めるから」

咲「えぇっ!? 私はどうなるの?」

京太郎「……」



 選択安価↓2


1 先鋒が最低 大将が最高で順にえこひいき

2 大将が最低 先鋒が最低で順にえこひいき


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 翌日


咲「うぅー、昨日あんなことがあったから気まずいよ」

 ガチャッ

京太郎「よぅ、咲」

咲「あっ、京ちゃん!」サッ

京太郎「なんでお前構えてるんだ?」

咲「えと、だって……」

京太郎「馬鹿だな、お前に変なことするかよ」ナデナデ

咲「あっ」ドキッ

京太郎「肩に、芋けんぴ付いてたぜ」カリッ

咲「」キュンッ

京太郎「おっちょこちょいだな咲は」

咲「も、もぉー!(京ちゃんいつもより優しい)」ポカポカ

 ガチャッ

優希「じぇじぇー! 優希様のご到着だじぇー!」

京太郎「……ちっ」

咲「あっ、優希ちゃん!」

優希「おー! まだ二人だけかー! なら全員揃うまで京太郎、私の肩を揉むじょ!」

京太郎「あ?」

優希「えっ」ビクッ

京太郎「……ごめん、よく聞こえなかった」

優希「あぅ……な、なんでもない」

咲「あっ……」サッシ


 数分後

京太郎「でさ、その時に迷子だって気付いたんだろ?」

咲「もう、恥ずかしいこと思い出させないでよっ!」

京太郎「でもそういうとこが可愛いんだよな」

咲「か、かわっ」ドギマギ

優希「むむっ! こら京太郎! 褒めるならこの可愛い優希様を――」

京太郎「ごめん。今は咲と話してるんだ」

優希「えっ」

咲「えっ」

京太郎「そうだ! 咲の食べたがってた駅前の店のケーキ! 買ってきたんだ!」

咲「ほ、本当に? あれ、一時間は並ばないと買えないんじゃ……」

京太郎「お前の為ならこれくらい平気だよ」ナデナデ

優希「でかしたじぇ! みんなが揃ったら早く……」

京太郎「お前の分は無いけどな」

優希「!?」

咲「!?」

京太郎「悪い。五個しか買えなかったんだ」

優希「は、ははっ……それなら、仕方ないじぇ」

 ガチャッ

和「遅れてすみません」

まこ「すまんのぅ」

咲「和ちゃん、染谷先輩!」

優希「……」

京太郎「お疲れ様、和!」

和「はい」

まこ「……」

京太郎「……なんですか?」

まこ「あ、いや」

京太郎「……」

和「?」




京太郎「はい和。ちょっと苦い紅茶だけど、ケーキに合うと思う」コトッ

和「すみません須賀君。いつも淹れてもらって」

京太郎「いいんだよ。和は勉強も部活も頑張ってるからな」

和「須賀君、お茶を淹れるのが上手になりましたね」クスッ

京太郎「あはは、いつもやってるし。少しは上達するさ」

咲「麻雀も成長しなきゃダメだよ?」

京太郎「分かってるって!」

まこ「なんならわしも教え……」

京太郎「和や咲に習うんでいいです」

まこ「……そ、そうじゃな」

和「でも須賀君、染谷先輩の経験による打牌も参考になると思いますよ?」

京太郎「和が言うなら、そうしようかな。お願いします染谷先輩」ペコリ

まこ「!?」

優希「……」

和「ゆーき? ケーキを食べないんですか?」

優希「わ、私はもう食べたんだじぇ! えへ、えへへっ!」ニコッ

咲「……」

まこ「(わしのお茶だけか? なんかぬるい気が……)」ズズズッ

 ガチャッ

久「おっまたせー! いやー、疲れたわー」

京太郎「お疲れ様です」

久「もう疲れたわよ! 須賀君、お茶!」

京太郎「はい」コトッ

久「ありがと」

優希「(部長には普通なんだ……)」

咲「(法則性わかっちゃったかも)」ケーキモグモグ



久「あら、ケーキじゃない!」

京太郎「よかったらどうぞ」

久「気が利くわねー、ふふっ」

咲「ふぅー、ごちそうさま」

京太郎「美味しかったか?」

咲「うん。もう一個食べちゃいたいくらい」エヘヘ

京太郎「そっか。じゃあ、俺のやるよ」コトッ

咲「えっ」

優希「!?!?!?!」

和「優しいですね、須賀君」

京太郎「和も二個目いるか? 余分に買っておいたんだ」

優希「じぇ? じぇじぇじぇ?」オロオロ

咲「(これはキツイ……でも、もし話したら京ちゃんに嫌われちゃうかも)」

京太郎「どうした咲? 食べないのか?」

咲「わ、私より……優希ちゃんにあげたほうが」

和「でも、みんなを待たずに一人で食べたのは感心しませんよ?」

まこ「そうじゃな。反省せんか」

優希「あっ、う……」ジワッ

久「泣くこと無いでしょー。もぅ、泣き虫ね」モグモグ

京太郎「……」

優希「わぁぁぁぁあっ!」ダダダッ

 ガチャバターン!

久「あら」

和「ゆーき!?」

まこ「やってしもうたか」アチャー

京太郎「ああいう言い方は無いんじゃないですか?」

まこ「うっ、じゃが……」

京太郎「……食器、片しますね」

まこ「(京太郎がなんか冷たい)」シュンッ


京太郎「(さて、そろそろ動くかな)」


 選択安価↓2

1 今はまだその時ではない

2 もっと露骨に動く

3 えこひいき対象のチェンジ



久「美味しかったわー、また今度もよろしくね」

京太郎「……はぁ」

久「何よ、男のでしょ? 溜息なんか吐かない」

京太郎「すみません」

久「……何、怒ってるの?」

京太郎「いえ、別に」

久「そ、そう……」

和「部長、今のは酷いですよ」

京太郎「いいんだ和。でも、庇ってくれてありがとう」ニコッ

和「いえ、別にそういうわけでは」

京太郎「俺、和のそういう優しいとこ……好きだぜ」

和「えっ」ドキッ

咲「むっ」ピクッ

和「な、何を急に!」オロオロ

京太郎「あはは、ごめんごめん。仲間として、な」

和「あっ……そうですよね。ごめんなさい、私ったら」

京太郎「気にするなって」ポンッ

咲「むむぅー」

京太郎「何だ、咲? ケーキ食べないのか?」

咲「た、食べるよ!」

京太郎「じゃあ、ほら。あーん」

咲「!?」

久「え」

京太郎「あーん」

和「須賀君、そ、それは!」

まこ「部室で何をするつもりじゃ!」

京太郎「食べさせるだけですけど?」

咲「あ、あーんなんて早すぎるよ!」

京太郎「じゃあいつかはいいのか?」

咲「うぅぐっ!?」


京太郎「いいからほら、食ってくれよ」

咲「ぅぅ……あ、あーん……//」パクッ

京太郎「お味はいかがですか? お姫様」

咲「わかるわけないよぉ」ボシュゥ

京太郎「ならもう一回だな」

久「はいはーい! じゃあ次は私の番ねー!」

京太郎「え? 嫌ですけど」

久「」

京太郎「和はどうだ?」

和「遠慮しますっ!」

京太郎「そっかー、和にもやりたかったんだけどなー」ハァ

まこ「わしも……」

京太郎「絶対に嫌です」ギロリ

まこ「」

京太郎「ほら咲、もう一口」

咲「はぅぅ……」

和「須賀君! 遊ばないでください!」

京太郎「じゃあ、マジだったらいいのか?」

和「ふぇっ」

京太郎「俺がマジだったら、和はこれを食べてくれるのか?」

和「ま、マジとかマジじゃないとか、そういう問題では」オロオロ

京太郎「それに、俺は和の前じゃいつだってマジなんだぜ?」

和「っ!」カァッ

咲「むぅむぅむぅ!」ムカムカ

京太郎「ん? あぁ、ごめん咲。今はお前の番だったな」ナデナデ

咲「ふぁ……んっ」トロン

和「……」ズキン




 一時間後


久「結局、優希は戻らなかったわね」

まこ「何かあったんじゃろうか」


京太郎「咲、和! 一緒に帰らないか?」

咲「うんっ」

和「別に構いませんけど、ゆーきに電話だけいいですか?」

京太郎「心配なのか?」

和「当然です」

京太郎「だよな、よし! 俺からも電話しよう」

咲「!?」

和「本当ですか? きっと喜びますよ」

京太郎「じゃあ二人とも先に行っておいてくれ」

 バタン

京太郎「……」ピッポッパッポ

 トゥルルルル ガチャッ

優希「もしもしっ! 京太郎か!?」

京太郎「お前さ、何部活サボってんの?」

優希「えっ」

京太郎「大会で優勝目指してみんな頑張ってるのに……」

優希「う、それは……」

京太郎「和のことも、部長の悲願もどうでもいいってのかよ」

優希「……ごめんなさい」

京太郎「チッ」

優希「ひっ! き、嫌いにならないで! 私が悪かったから! ねっ、ねっ!」

京太郎「ハァ……」

優希「京太ろ――」

 ブツッ

京太郎「……」

 ガチャッ

京太郎「お待たせ咲、和! さぁ、帰ろうぜ!」ニッ



京太郎「帰りにゲーセン寄らないか? いいUFOキャッチャーあるんだよ」

咲「えー?」

和「寄り道はいけませんよ」

京太郎「どうしても二人に獲ってやりたいんだ! 頼む!」

咲「きょ、京ちゃん」ドキン

和「仕方ないですね」ソワソワ

京太郎「よーし、任せとけ!」


 ゲーセン


京太郎「はい、和にはエトペンのミニ抱き枕」

和「はぅぁっ……」キュンキューン

京太郎「そんで咲には、この馬鹿でっかいカピバラぬいぐるみだ!」

咲「わぁ! カピそっくり!」キラキラ

京太郎「んで、この巨大セアミィぬいぐるみは……」

和「ゆーきにですか? きっと喜びますよ」ニギニギ

京太郎「……」

和「須賀君?」フカフカ

京太郎「これを優希にあげたら、和も喜ぶか?」

和「はい? えぇ、凄く嬉しいです」ギュー

京太郎「じゃあ明日渡すよ」

和「是非そうしてください」

咲「……」








優希「嫌われた私が悪いんだ京太郎に嫌われたのは全部私のせいなんだ私がいつも京太郎をからかうから」ブツブツ









 自宅


京太郎「ふぅー、一日が終わったな」

カピ「きゅー」

京太郎「よしよし、このペースで頑張るぞ」

カピ「きゅ?」

京太郎「なんでもないよ」

カピ「きゅー!」

京太郎「(さて、次はどうするか)」



 選択安価下2


1 更にエスカレート

2 えこひいき対象を変える

3 学校の枠を飛び出す
 



京太郎「(えこひいき対象を変えるか)」

カピ「きゅーきゅー」

京太郎「ああ、そうだ。同じ相手をずっとじゃ、すぐ壊れちまうだろ?」

カピ「きゅっきゅっ!」

京太郎「(どうシャッフルしようかな?)」


 選択安価下3


1 先鋒が最低 大将が最高で順にえこひいき

2 大将が最低 先鋒が最高で順にえこひいき

3 中堅が最低、次鋒が最高の順でえこひいき

4 中堅が最高、時報が最低の順でえこひいき


 翌日

咲「(はぁ、京ちゃんは今日もえこひいきするのかな)」

京太郎「おはよう、咲」

咲「あ! 京ちゃん!」

京太郎「遅れるぞ」

咲「あ、うん(あれ? 昨日より素っ気ない)」

京太郎「……」

咲「ね、ねぇ京ちゃん?」

京太郎「なんだ?」

咲「う、ううん。なんでもない」

京太郎「……」

咲「(あれ? もしかして……)」



 学校



優希「京太郎に嫌われた京太郎に嫌われた京太郎に嫌われた京太郎に嫌われた京太郎に嫌われた」ブツブツ

京太郎「あ、いたいた」

優希「っ!?」ビクッ

京太郎「探したぜ優希!」

優希「あ、ぁっ」ブルブル

京太郎「どうした? 震えたりして」ギュッ

優希「えっ? 抱きつ……?」キョトン

京太郎「よかった。震え、止まったな」ナデナデ

優希「ふぇ? きょうたろぉ?」ジワッ

京太郎「こらこら、泣くやつがいるか。人が折角プレゼント用意したのに」

優希「ぷれぜんと?」

京太郎「はい。特大セアミィぬいぐるみだ」ニッ

優希「こ、これを私に?」

京太郎「当たり前だろ」

優希「きょ、きょうたろぉぉぉぉ!」ダキッ

京太郎「あはは、なんだ急に」



咲「あっ、ふーん」



咲「(今日は優希ちゃんをえこひいきするんだ)」ムカムカ

京太郎「咲、さっきから何見てるんだ?」

咲「ううん、なんでもないよ」シラー

京太郎「変な奴だな」

和「おや、全員揃ってるんですね。おはようございます」

咲「あ、おはよう和ちゃん!」

優希「えへへ、おはようだじぇ」

京太郎「さぁ、遅刻しないうちに教室に行こうぜ」

和「……?」

京太郎「じゃあまたな優希。放課後に部室で」ナデナデ

優希「んへへへっ、うんっ!」ギュッ

京太郎「いくぞ咲」

咲「あ、京ちゃん!」トテトテ

和「……ん?」キョトン

優希「えへへ、京太郎ぉ……大好き」ヌイグルミギュゥゥゥ



 放課後


京太郎「この辺が凝ってるのか?」モミモミ

優希「おぉーよく効くじぇー」ダラーン

咲「あはは、羨ましいなぁ」

和「咲さんには私がやりましょうか?」

咲「ううん、そういうことじゃなくてね」ハァ

京太郎「はい。これでいいか?」

優希「おぉー肩がグルんグルん回る!」

京太郎「よかった」ワシワシ

優希「くすぐったいじょ……あっ、そうだ!」ピコーン

京太郎「どうした?」

優希「肩凝りといえば巨乳! 巨乳といえばのどちゃん!」

和「え?」

優希「さぁ犬! のどちゃんの凝りに凝った肩を――」

京太郎「ごめん、やりたくない」

和「!?!?!?」

咲「……っしぃ!」ガッツポ

優希「じぇ?」

京太郎「ほら、セクハラになるとまずいだろ」

優希「あー確かにそうだじぇ。肩じゃなく胸まで……って、私はいいのか!? 貧乳だからか!」ムキー

京太郎「いいやそうじゃなくて。俺は、優希にはセクハラしたかったんだ」

優希「うぇ?」ドキッ

京太郎「それが理由じゃ……嫌か?」

優希「う、ぁ……///」

和「……」ズキンズキン

咲「よ、よかったね和ちゃん。京ちゃんったら変態だからね、しょうがないね」

和「……はい」

 ガチャッ

まこ「お疲れじゃー」

京太郎「あ、染谷先輩!」

まこ「うぉ!? きょ、京太郎!?」ビクッ

京太郎「お茶はいかがですか? 肩揉みもしますよ!」

和「えっ」

まこ「なんじゃなんじゃ! 暑苦しいのぅ」

京太郎「すみません。でも、染谷先輩に喜んで欲しくて」

まこ「えらく可愛らしいことを抜かすのぅ? それだけ言われると断れん」

京太郎「へへ、じゃあやりますね!」

まこ「(昨日と態度が違うのぅ。思春期か?)」ウーン


まこ「あー極楽じゃったー」ホヘェーン

京太郎「かなり凝ってましたね」

まこ「家の仕事もあるけぇの」

優希「京太郎のマッサージは上手だじぇ!」

京太郎「そんなに褒めるなよ」

和「……あの、後で私にも」

京太郎「悪い、もうやりたくないんだ」

和「え?」

咲「つ、疲れたんだよ! ほら、二人もやったからさ!」

京太郎「……」

優希「そうなのか?」

京太郎「ああ、そうだよ」

優希「ちゃ、私ももう一回やって欲しかったのに」

京太郎「じゃあやるよ」

優希「うぇ!? いいのか!?」

京太郎「ああ、優希の為なら疲れも吹き飛ぶさ」

優希「えへへ、のどちゃんには悪いけど頂くじぇ!」

京太郎「いいだろ別に? な?」

和「……ええ」

咲「……」


 ガチャッ

久「おっつかれさーん! 今日も頑張るわよ!」

優希「お疲れ様だじぇー」

まこ「お疲れさん」

咲「お疲れ様です」

和「お疲れ様です部長」

京太郎「……」もみもみ

久「あら、須賀君何してるの? 肩揉みならこの私にしてよねー」ポンッ

 パシッ

久「え?」

京太郎「気安く触らないでください」

久「あ、ごめん……って、何様のつもりよー!」アハハ

京太郎「は?」

久「っ!?」ビクッ

京太郎「すみません、もう一度言って貰えますか?」

優希「んー? どうかしたの京太郎ー?」

京太郎「ううん、何でもないよ」ナデナデ

久「……」イラッ



久「(何よ、須賀君のくせに反抗的ね)」ムカムカ

まこ「練習を始めるかのぅ」

京太郎「そうですね。じゃあ一緒に打って貰えますか?」

まこ「お、昨日の約束じゃな?」

京太郎「はい! 色々教わります!」

久「はいはいストーップ! 須賀君にはまず、買い出しに行って貰います」

咲「え?(あぁ、部長……やめた方が)」オロオロ

京太郎「……」

和「須賀君だけ、ですか?」

久「当然でしょー? まずは団体戦メンバーが優先よ」

優希「でも犬だけ行かせるのは可哀想だじょ」

久「男の子だからねー。須賀君も文句無いでしょ?」

京太郎「……部長」

久「あら? なぁに?」ニヤニヤ

京太郎「そんなに……俺が嫌いですか?」ブルブル

久「え?」

京太郎「……俺だって、強くなって……みんなと、全国にって」ジワッ

久「え、ちょっ、はい? 何急に熱くなっちゃってるのよ?」

京太郎「もういいです……行ってきます」ダダッ

優希「京太郎っ!」

咲「京ちゃん!」

 ガチャッ! バタァーン!!

咲「……」

まこ「……部長」ギロッ

久「な、何よ! 私が悪いっての! 最初に生意気言ったのは向こうじゃない!」

和「部長……謝った方がいいかと」

久「嫌よそんなの!」プイッ

まこ「……部長!」ガシッ

久「っ! まこ?」

まこ「京太郎の涙を……見ておらんかったのか?」ギリッ

優希「部長、最低だじぇ」ジロッ

咲「酷いです」ジッ

和「……」

久「っ!」






京太郎「ふわぁ……眠くて欠伸出てきた」テクテク





 数十分後


 バタン

京太郎「戻りました」

咲「おかえり京ちゃん!」

優希「待ってたじぇ!」

京太郎「遅くなってごめんな、優希」

優希「ううん。こっちこそ、いつもありがとなー!」

まこ「京太郎。荷物を置いたらわしらと特訓じゃぞ」

京太郎「え? いいんですか?」

まこ「当たり前じゃ。お前はわしらの仲間じゃからな」

京太郎「染谷先輩……ありがとうございますっ!」

久「……」ムスゥー

和「部長」

久「あーはいはい! わかったわよ!」

京太郎「……」

久「ごめんなさい須賀君、ちょっと意地悪したくなっちゃって……」

京太郎「……」

久「これからは須賀君のことも、もっと考えるようにするから。許してくれる?」

京太郎「……俺は」



 選択安価↓2

1 許す

2 許さない




京太郎「いえ、俺の方こそ……すみませんでした」

久「そ、そう! なら水に流しましょ」

咲「よかったですね」

優希「喧嘩はいかんじぇ」

まこ「全くじゃ」

京太郎「みんなにも迷惑かけてごめんな。お詫びにプリン買ってきたぞ」

和「プリンですか?」

京太郎「……」

和「え?」

咲「あー! あー! プリンなんて気が利くね!」

京太郎「だろ? それじゃあはい、優希には大きめのプッチン、タコス味」

優希「サンキュー!」

京太郎「染谷先輩には最高級プリンを。教わるお礼です」

まこ「別に気にせんでもええんじゃがのぅ」

京太郎「咲にはプッチンだ」

咲「あ、うん。ありがとう」

京太郎「はい、和」

和「ど、どうもありがとうございます」

京太郎「……」

久「……え?」

京太郎「何か?」

久「何かじゃなくて……プリンは?」

京太郎「もう配りましたけど」

久「いや、私のプリンは?」

京太郎「無いです」

久「は?」

京太郎「だって、これは喧嘩で迷惑をかけた人へのお侘びですから」

久「……そ、そう」

まこ「なんじゃ京太郎? 自分の分も買っておらんのか」

京太郎「ええ。戒めの為にも」

まこ「しょうがない奴じゃ、ほれ。口を開けんか」

京太郎「いいんですか!?」

まこ「昨日お前もやっておったからのぅ。ほれ、あーん」

京太郎「あーんっ」パクッ

まこ「どうじゃ?」

京太郎「凄く美味しいですっ!!」

咲「むっ!」

優希「むぎぎぎっ!」


咲「はいはい! じゃあ私のも!」スッ

優希「私のを食べるじぇ!」スッ

京太郎「じゃあ優希のをもらうよ」パクッ

優希「あっ」ドキッ

京太郎「うん、美味しいよ」

優希「えへへ」

咲「わ、私のは?」

京太郎「それはいいかな」

咲「……そう」

和「では私の分を……!」

京太郎「ごめん、いらない」

和「っ!」

久「じゃあ私が頂きーっと!」パクッ

和「あ……あぁ……」

久「うーん、美味しいじゃない!」

和「はい……そうですね」

久「今度は私にも買ってきてね、須賀君」

京太郎「……」

まこ「無理せんでええぞ京太郎。部長を甘やかすと図に乗るけぇの」

京太郎「あはははっ」

久「何よまこ! 酷い言い草ね!」ペチッ

まこ「叩かんでもええじゃろうが」

京太郎「チッ、俺の染谷先輩に何してんだよ……殺すぞ」ボソッ

久「え?」ゾワッ

まこ「ん? なんか言ったか京太郎?」

京太郎「いえ、なんでもありません」ニコッ

まこ「そうか?」

久「……」ビクビク

京太郎「(もうひと押しかな)」



 選択安価下2

1 更にエスカレート

2 えこひいき対象を変える

3 学校の枠を飛び出す


 一時間後


まこ「成長したのぅ、京太郎」ナデナデ

京太郎「まだまだですよ!」

咲「でも凄いね、部長から直撃を取ったよ!」

久「……」

優希「というより、全部部長から和了ってたじぇ」

和「偶然ですね」

久「(狙い撃ち? まさか私の悪待ちに絞って……そんな打ち方を普通する?)」

京太郎「今日は一緒に帰りませんか?」

まこ「ん? 別にかまわんが……今日は部長と話しながら変える予定があっての」

久「私は別に須賀君がいて……」

京太郎「じゃあやめときます。また今度にしましょう」

まこ「そうか? すまんのぅ」

久「……」

京太郎「優希! 帰ろうぜ!」

優希「がってん承知だじぇー!」ダキッ

久「あ、あの! 須賀君!」

京太郎「……」

咲「京ちゃん、呼んでるよ?」

京太郎「……なんですか?」クルッ

久「えっと、その……今日の打ち方、見事だったわよ」

京太郎「どうも」

久「それでね、これからも頑張って欲しいなって」

京太郎「はい」

久「……それだけ」

京太郎「じゃあ、さようなら」スタスタ

 ガチャッ

優希「なんの話?」

京太郎「なんでもないよ。ほら、帰りにタコス屋に寄ろうぜ」

和「買い食いは控えた方が……」

京太郎「……」

和「い、いいかもしれませんけど! たまにはアリですね」

優希「おー! 話が分かるじぇー!」

咲「あははは、明日はどうなるんだろ……」

 バタン

まこ「どうしたんじゃ?」

久「っ、何よぉ……須賀君のくせにぃ」グスッ



 翌日

京太郎「それでその時に優希がこけて!」

まこ「あははは、それは見たかったのぅ」

優希「うぅぅぅ! 余計なことを言うな!」

咲「あは、あはは……まだこのパターンなんだね」

和「……」モジモジ

久「……」ポツーン

京太郎「そうだ、お菓子作ってきたんですよ!」

まこ「お菓子?」

京太郎「はいっ! お手製のクッキーですよ! クッキー!」

優希「でかした!」

京太郎「じゃあ染谷先輩の分と……優希の分」

まこ「おぉ、可愛いのぅ」

優希「ハートマークだじぇ!」

京太郎「咲の分と、和の分」

咲「ありがとう、綺麗な星の形だね」

和「ありがとうございます(私の分もあってよかった……)」

京太郎「次は部長の……」

久「えっ!」ドキッ

京太郎「あっ、いっけなぁーい」のヮの

 ドンガラガッシャーン

久「!?」

京太郎「あいたた……ごめんなさい、こけちゃいました」

久「だ、大丈夫?」

京太郎「でも、クッキーは守りましたよ。はい」ポン

久「あ、ありが……あっ(粉々に砕けてる)」

咲「もう、大丈夫?」

まこ「あわてんぼうじゃな」クスクス

京太郎「えへへ」

優希「ドジっ子だじぇ」


久「(しかも、なんか味が苦い)」カリッ








優希「これ甘くて美味しいじょ!」サクサク

まこ「絶品じゃな」サクサク

和「本当に美味しいですよ!」

咲「うん、食感も最高だね」

京太郎「喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」

まこ「焼き加減がいいのぅ、今度コツを教えてくれんかのう?」

京太郎「勿論ですよ!」

久「(焼き加減? 私のこれってどう見ても焦げてるようにしか……)」ボロボロ

咲「部長も美味しいと思いますよね?」

久「あ、え? う、うん! 中々の味ね!」

咲「(よかった。部長のだけ変な味とかじゃなくて)」ホッ

久「……」ブルブル

京太郎「(効いてる効いてる)」


 選択安価下2

1 更にエスカレート

2 えこひいき対象を変える

3 学校の枠を飛び出す



久「……うぅ」グスッ


京太郎「(清澄はもうそろそろいいかな)」

咲「京ちゃん?」

京太郎「ああ、なんでもない。それより、ちょっと他校の偵察行ってくるよ」

まこ「偵察じゃと?」

京太郎「はい。県予選を勝ち抜く為に」

優希「頑張るんだじぇ!」

和「偵察はどこに行くんですか?」

京太郎「……」

咲「あ、あそことかいいんじゃないかな?」アセッ

京太郎「あそこ?」

咲「うん。あの高校だよ!」


 選択安価下3


1 龍門渕

2 鶴賀

3 風越



咲「風越だよ!」

京太郎「あそこか、確かに強豪だもんな」

優希「でも女子高だじぇ?」

京太郎「なんとなかなるよ多分」

まこ「そういうもんかのぅ?」

京太郎「じゃあ明日早速行ってみます」

まこ「気をつけるんじゃぞ」

優希「朗報を期待するじぇー!」


久「……」

和「……」


京太郎「(風越女子か、さて……どうやって、えこひいきすっかなー)」


選択安価下2 

1 オーダー順+久保コーチ

2 年齢順

3 身長順

4 コンマ順

 清澄オワタのでここまで
 次は風越を年齢順でえこひいきします



京太郎「風越か……」


女生徒M「あふぅ……眠いの」

女生徒H「はいさーい!」

女生徒T「面妖な」



京太郎「どうやって潜入するかが問題だよな」

 ツカツカ

久保「お?」

京太郎「?」

久保「君が……まさよし君か?」

京太郎「違います」

久保「そうか、まぁ名前はどうでもいい」

京太郎「はぁ」

久保「校長のお孫さんが雑用を引き受けてくれると聞いている」

京太郎「雑用??」

久保「麻雀部の雑用に決まってるだろう」

京太郎「……ああ、そうでしたね」

久保「バイト代は出すから、しっかり働くんだぞ」

京太郎「あ、はい。でも、男の俺が入ってもいいんですか?」

久保「気にするな。部活のコーチや教員には男性もいる」

京太郎「でも」

久保「つべこべ言わずにこい!」ホイッ




京太郎「ということで、なんでも任せてください」

 パチパチパチ

久保「雑務全般はこの須賀君に任せて、残りは全員卓打ちだ!」

未春「よろしくお願いします」

純代「お願いします」

華菜「おい、あんぱん買ってこいだし! 早くしろだし!」ベチベチ

京太郎「いたっ」

華菜「今日からお前はパシリ! 私の犬にしてやるし!」ペチペチ

久保「池田ァァァァ!! 何調子乗ってんだァァァ!?」ガシッ

華菜「うにゃっ!?」

久保「お前は徹底的に天江衣対策だ! 分かったか!?」

華菜「ひゃい……」

星夏「同じ一年同士、何かあったら言ってくださいね」

京太郎「ありがとな」

星夏「いえ、では私は練習に」

京太郎「……箒はどこだろう?」

美穂子「あ、箒ならここよ」

京太郎「すみません」

美穂子「いいのよ。ごめんね、部外者のアナタに雑用を押し付けてしまって」

京太郎「いえ、いいんですよ。バイトみたいなものですし」

美穂子「そう。くれぐれも無理はしないでね」

京太郎「はい」

久保「くれぐれも妙な気は起こすなよ?」

京太郎「……」コクッ


 選択安価下3

1 年齢が低い順にえこひいき

2 年齢が高い順にえこひいき


 一時間後

女学生M「そこの人、おにぎり買ってきて星井の」

京太郎「もう作ってるよ。はい、いちごババロア味」ニギニギ

女学生M「ありがとうなのハニー」モグモグ

女学生H「自分にも何か欲しいぞ!」

京太郎「パンがあるんで一人でどうぞ」

女学生H「トイレで食べてくるさー」トボトボ

女学生T「では私は二郎の……」

京太郎「は?」

女学生T「」

 ワイノワイノ

未春「人気だねー」

純代「珍しい男子の上に、顔もいいから」

華菜「あんなの全然好みじゃないし!」

美穂子「みんなの士気が上がってよかったわ」


京太郎「ふぅ」

星夏「お疲れ様です」

京太郎「あ、文堂。ちょっといいか?」

星夏「はい?」

京太郎「これ、買い出しのついでに買ってきたんだ」

星夏「これは!? プロ麻雀せんべ……!」

京太郎「しーっ。みんなには内緒な?」

星夏「……あ、ありがとう」ペリッ

京太郎「これが好きだって聞いたからさ」

星夏「うぅ……あっ! す、す、すこやんっ!」ガビィーン

京太郎「それって当たり?」

星夏「ずっと欲しかったんです! ありがとう!」キラキラ

京太郎「あはは、そりゃよかった」

星夏「……」ホクホク


未春「あー喉渇いたー」

純代「飲み物買ってこようか」

京太郎「既に用意してますよ」

未春「お、流石。気が利きますね」

純代「ありがとうございます」

京太郎「いいんですよ。その分、大会で頑張ってくださいね」

華菜「私の分は?!」

京太郎「ちゃんとありますよ。はい、あんぱんも買ってきてます」

華菜「あっ……ありがと」

京太郎「天江衣対策、頑張ってくださいね」

華菜「えへへ、当たり前だし! 華菜ちゃんは最強なんだから」

美穂子「よかったわね、華菜」

京太郎「……」

美穂子「じゃあ、私は自分で注ぐわ」

京太郎「……」

美穂子「……」コポポポ

京太郎「……」

美穂子「あら、いい香り。上手なのね須賀君」

京太郎「別に」

美穂子「……」

 ガチャッ

久保「ふぅー」

美穂子「お疲れ様です」

久保「お、紅茶か」

京太郎「……どうぞ」

久保「悪いな」ズズッ

京太郎「……」

久保「美味いぞ」

京太郎「はぁ」

久保「……それだけだ」

華菜「にゃ?」




 十数分後


京太郎「はい、どうぞ」コトッ

星夏「うわっ、ありがとう」

京太郎「特別にお茶菓子もサービスしてますよ?」

星夏「……」ドキッ

京太郎「吉留さん達もどうですか?」

未春「タイミングバッチリ」

純代「ちょうどカップが空になったところ」

華菜「やるじゃん須賀!」

京太郎「いえいえ」

美穂子「……」コポポポッ

久保「どうした?」

美穂子「あ、いえ。おかわりを」

久保「そうか。須賀の奴、私達には気が向かないな」

美穂子「私達より、他のみんなを見てくれた方が気が楽です」

久保「そういうものか」

美穂子「はい。勿論です」ニッコリ


京太郎「ここ、どうですか?」グニグニ

星夏「あぁ~……気持ちいいぃ」

京太郎「凝ってますね」フニフニ

未春「あぁぁぁぁ……」

京太郎「ここだ!」グニッ

純代「あ”あ”あ”あ”あ”あ”」

京太郎「全然凝ってない」

華菜「あぁ!? どういう意味だし!?」


美穂子「……」ソワソワ

久保「……」ソワソワ


京太郎「……ふぅ、疲れた」

美穂子「」

久保「あっ」


久保「今日はここまでだ! 寄り道せずに帰れ!」

 アリアトシター

京太郎「文堂、一緒に帰らないか?」

星夏「えっ!?」

京太郎「女の子一人じゃ危ないだろ?」

星夏「で、でも……」

京太郎「いいからほら、行こうぜ」

星夏「は、はい」ドキドキ


未春「仲いいねー」

純代「一日でカップル誕生?」

華菜「こらぁー! イチャイチャするな!」


久保「須賀、今日のバイト代だ」

京太郎「あ、どうも」

久保「よく働いてくれたな。ありがとう」

京太郎「いえ」

久保「よければ、その、家まで来るまで送るが?」

京太郎「結構です」

久保「……そうか」


星夏「須賀君!」

京太郎「ごめん、待たせたか?」

星夏「う、ううん。待っては……ない、です」

京太郎「そっか。じゃ、帰ろう」

星夏「……//」コクッ

京太郎「……」


 選択安価下2

1 更にエスカレート

2 えこひいき対象を変える

3 学校の枠を飛び出す



 自宅


京太郎「風越は意外にしぶといな」

カピ「きゅ?」

京太郎「ああ。福路さんも久保さんも、あれくらいじゃ動じないみたいだ」

カピ「きゅっきゅっ!」

京太郎「風越のデータは集まったし、次は別の学校にしようか」

カピ「きゅー!」

京太郎「次に行くのは……」



 選択安価下3

1 龍門渕

2 鶴賀

3 清澄



カピ「きゅっ!」

京太郎「え? 咲達のその後が気になるって?」

カピ「きゅーきゅー」

京太郎「しょうがないな。じゃあ明日は清澄に戻るか」

カピ「きゅっ!」

京太郎「さて、じゃあどんな風にえこひいきするかな」


選択安価下2 

1 オーダー順

2 年齢順

3 身長順

4 コンマ順




京太郎「くじで決めよう」

カピ「きゅっ!?」

京太郎「咲が法則性に気づいてるからな」

カピ「きゅきゅきゅっ!」

京太郎「ああ、そうだ。今回は完全に天運だ」

カピ「きゅきゅ!」

京太郎「いくら咲でも特別扱いはしない。決められた通りに接するだけだ」

カピ「きゅ……」

京太郎「よし、じゃあ決めるぞ」


 コンマが高い順にえこひいき 
 ゾロ目にはスペシャル甘やかし


優希 ↓1

まこ ↓2

久 ↓3

和 ↓4

咲 ↓5



 翌日


咲「(京ちゃん……どうしてるかなぁ)」トボトボ

 タタタッ

咲「ん?」

京太郎「咲!」

咲「あ、京ちゃ……ひゃっ」

京太郎「おはよう!」ギュゥゥゥゥ

咲「ひゃぁぁぁっ……//」ドキドキ

京太郎「あぁ、咲はいい匂いだなぁ」スリスリ

咲「んぅ……ちょ、ちょっとぉ」

京太郎「あぁ、悪い。咲があんまり可愛すぎるもんだから」

咲「か、かわっ!?」

京太郎「なぁ」

咲「な、なな、なに?」ドキドキ

京太郎「キスしてもいい?」

咲「」ゲフッ

京太郎「おいおいどうした? 血が出てるぞ」

咲「な、なんでもないよ……」フラフラ

京太郎「あっ」

咲「なにっ!? んむっ!?」チュー

京太郎「へへっ、嫌だったか?」ナデナデ

咲「……ううん、嫌なわけないでしょ」ギュッ





優希「じぇ?」

和「」

優希「じぇ? じぇじぇじぇじぇ? じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇ?」




咲「んぇへへっ! 京ちゃんっ!」

京太郎「どうした咲?」

咲「呼んだだけ!」

京太郎「可愛いなぁ」

咲「~~//」モジモジ

  



 部室

京太郎「ほら咲。お前の欲しがってた新刊」

咲「えぇ!? いいの?」

京太郎「すげぇ面白かったぜ」

咲「えー? 先に読んじゃったの?」

京太郎「なぁなぁ、誰が犯人だか教えてやろうか?」ニヤニヤ

咲「嫌! そんなことしたら絶交だからね!」プイッ

京太郎「じゃあ教えよう」

咲「えっ? いやだよ! 京ちゃんと絶交したくない!」

京太郎「う・そ」

咲「……もぉぉぉっ! 馬鹿ぁぁ!」ポカポカ

京太郎「あははっ、ごめんごめん」


久「……平和ね」

まこ「平和じゃのぅ」


優希「ぬいぐるみ……くれたんだじょ。優しくしてくれて、それで……」ブツブツブツ

和「私、何か彼を怒らせるようなことを……いえ、そんなことは」


久「平和ね」

まこ「平和じゃのぅ」


咲「ねーねー京ちゃん」

京太郎「んー?」

咲「好き」

京太郎「俺も」

咲「えへへっ!」

京太郎「咲は可愛いなぁ」



久「ね、ねぇ須賀君?」

京太郎「なんですか部長?」ナデナデ

久「ナチュラルに頭を撫でないでくれるかしら……別にいいけど」

京太郎「あ、すみません」

咲「むぅー」

京太郎「ごめんな咲」

咲「うん、いいよっ! その代わり後でももっとしてね!」

京太郎「はいはい」ヨシヨシ

久「おぇ……砂糖吐きそう」

まこ「同感じゃ」


優希「この変態! ド変態! 変態大人っ!!」

和「ドリームクラブへようこそー」フラフラ


京太郎「(どうすっかな)」


 選択安価下2

1 更にエスカレート

2 えこひいき対象を変える

3 学校の枠を飛び出す




久「ちゃんと練習もしなきゃダメよ?」

京太郎「大丈夫ですよ」

久「え?」

京太郎「よし、じゃあ軽く打とうか咲」

咲「うんっ」

まこ「じゃあ相手を……」

優希「私がやるじぇ!」

和「私が!」

久「そ、そう」

京太郎「……」

まこ「一年性マッチじゃな」

優希「今すぐ目を覚ましてやるじぇ!」

和「やりましょう」


京太郎「咲、頑張ろうな」

咲「うんっ♪」


優希・和「……」ゴゴゴゴゴゴッ

久「」ガクガクガク



優希「よしっ! 起親頂いたじぇー!!」

京太郎「……カン」カチャッ

優希「じぇ?」

京太郎「もいっこカン」カチャッ

優希「じぇじぇ?」

京太郎「もいっこカン……嶺上開花」タンッ

優希「」

和「ぐ、偶然ですね」

咲「んふふ……じゃあ次は和ちゃんの親だね」

和「カンなんてそう偶然は続きませ……」

咲「カン」

和「え?」

咲「もいっこカン! もいっこカン! 嶺上開花!!」

和「」

京太郎「やっぱ本物のキレは凄いなぁ」ナデナデ

咲「京ちゃんこそ、凄いよー//」デレデレ




和・優希「」

久「見事に焼き鳥ね」

まこ「驚いたのぅ。いつの間に咲の打ち方を覚えたんじゃ?」

京太郎「ついさっきですよ」

まこ「それにしては妙に自分の物にしておったが」

京太郎「愛の力、ですよ」

咲「もぉー! やめてよぉ!」ポカポカ

久「……まこ、どう思う?」

まこ「わからん」

久「そうよね」

京太郎「もっと精度をあげなきゃな」

咲「精度?」

京太郎「(えこひいきで麻雀が強くなるとは……)」

咲「ねぇねぇー」グイグイ

京太郎「(そろそろ咲はいいか? どうしよう)」


 選択安価下2

1 更にエスカレート

2 えこひいき対象を変える

3 学校の枠を飛び出す


咲「ねぇ、今日は家にお父さんいないんだ」

京太郎「そっかー」ナデナデ

咲「だから、その……//」

京太郎「……」カキカキ

咲「京ちゃん? なにやってるの?」

京太郎「くじびき」

咲「くじ引きって……まさか」ゾクッ

京太郎「さぁ、どうなるかな」

咲「や、やめてぇぇ!」

京太郎「……」


 コンマが高い順にえこひいき 
 ゾロ目にはスペシャル甘やかし


優希 ↓1

まこ ↓2

久 ↓3

和 ↓4

咲 ↓5




咲「京……ちゃん?」

京太郎「あ?」

咲「っ!」ビクッ

京太郎「何……?」

咲「あ、あの……だから、今夜は」

京太郎「行かない」

咲「そ、そうだよね、ごめん。あ、そうだ! 帰りに……」

京太郎「のーどかっ♪ 一緒に帰らないか?」

和「……えっ!?」

京太郎「昨日のゲーセンで、もう一つ取りたいぬいぐるみあるんだ」

和「え? 私で、いいんですか?」

京太郎「当たり前だろ?」ニッ

和「……っ」ジワッ

京太郎「和?」

和「い、いえ! なんでもないです!」ゴシゴシ

京太郎「……ごめんな」ダキッ

和「す、すす、須賀君っ!?」ドキッ

京太郎「ごめん」

和「……勝手すぎますよ、須賀君」スッ


 ギュッ


咲「うぅっ……」

               __,. : : : ¨¨¨¨: : : . 、
             ,. :´: : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
           /: ,: : : : : : : : : : /: : : : : : : : :\

            .': : :/: : :,: : /: :/: /: : : : : :.|: : 、: : :ヽ
          /: : :/: : :/: : ': : :': :i: : : |: ! : |: : : ,: : : : :.
         .': : : ': : :.:|:{: :|: : :|: :{: : : |、|:_/: :|: :|: |: : : ::.

         |: : : |: : :|:|_l,.ムイ}:/从: { }/ }`ヽ: : ,: \: :.
         |: : : {: : :^{从ィ笊ミ、 ∨ ,ィ笊ミ/}: /: : | \}
         |: : :∧: : | { ん::刈     ん:刈ムイ : : |
         |: : :{ \:、 r弋こソ    弋zソcl:.|、: :|

            从: : 、 '  乂ノ:.:.:.    '   :.:.: |/ \:}
          Ⅵ、: ー: .、    ___     人  `
            乢: : :|  . (__,.---- 、_) イ
             从 :|  >  __.  ´
                  Ⅵ      |、
             /::::::\     ,::::\
            /:::::::::::::::::\___{::::::::::\


咲「うわぁぁぁんっ!」ダダダッ



優希「京太郎ぉ……」

京太郎「おい優希。お前も来るか?」

優希「じょ?」

京太郎「なんて顔してんだ。可愛い顔が台無しだぞ」

優希「ば、馬鹿! 元はといえばお前のせいだ!」

京太郎「ごめんな」

優希「……ふんっ、もういいじぇ」ポカポカ

京太郎「お前にもぬいぐるみ取ってやるよ」

優希「当たり前だ!」

和「よかったですね、ゆーき」

優希「のどちゃんには負けられないじょ!」

京太郎「じゃあ行こうぜ二人共」

和「はい」

優希「プリクラも撮ってね、ア・ナ・タ♪」

京太郎「はいはい」ナデナデ


 バタン


まこ「……なぁ」

久「何?」

まこ「県予選、大丈夫じゃろうか」

久「さぁ、どうかしら?」


 ネタが枯渇してきたので今日はここまで
 もうずっとイチャイチャだけでいい気がしてきた

数日考えましたが、えこひいきネタがあまり思い付かなかったので依頼出してきます
また近い内に短編集のスレを立てるかもです

ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月23日 (月) 17:08:21   ID: 1T3DMr3o

作者は京太郎嫌いなのか?

SSは面白いが

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