【東方・遊戯王】霊夢「幻想の決闘…その1」【安価】 (42)

・スペルカードじゃなくて決闘で異変解決をする世界だったら…という2次創作

◆注意
・ライフは4000。
・制限は2015年4月のものを使用。改訂に従い随時、更新。
・神、決闘竜、No.は特別扱い。
・キャラの崩壊
・先代などの独自解釈

…以上、鉄の意思と鋼の強さをもつ方はどうぞ


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博麗の巫女が提唱した「スペルカード」ルール。


そして起きた「紅霧異変」。スペルカードを使った初めての異変ということもあり、不安もあったが博麗霊夢、霧雨魔理沙の2人の活躍によって無事、解決された。


「スペルカード」ルールはここから発展を続けていく…はずであった。

紫「…嫌になっちゃうわね。これ」


幻想の管理者、八雲紫は自分の前に広がった紙をめんどくさそうに見つめた。


内容はどれもこれも「スペルカード」ルールに対する迷惑状だ。


例えば「豆のスペカで精神的に攻撃してきた」とか「好物を使ったスペカを使ってきて集中できない」とかそういうものだ。


幻想郷でもトップクラスにはいる頭脳を持っている…と自負している紫だが、これには参った。

迷惑の内容のバリエーションが多すぎるためどう規制を加えようかの判断がつかない。


そもそも「スペルカード」ルールというのは人間が力で劣る妖怪に対等に戦うものであるので下手な規制は人間側からの批判を買いかねない。


今日も紙の束とにらめっこしていた紫だったがしまいに寝転がって、部屋の天井を見ていた。


紫(どうしたら…いいのかしらね)


賢者という立場上、相談できる相手と言えば式の藍か神社のあいつくらいである。


賢者という立場も考えものね…と思いつつ起き上がってまた紙の束とにらめっこを始めたのだった。

紫「もうやだ…」


かれこれ5時間程、紙の山と格闘していたが集中力の限界を感じて手をおく。


藍「お疲れ様です、紫様」


声のした方を見るとお茶を差し出している藍がいた。受け取って一口…うん、おいしい。


藍「…紫様、お疲れでしたら私も手伝いましょうか?」


疲れているのを悟られたのか藍からそう言われる。…でもいくら藍でもこれを捌くのは時間的に厳しいのよね。そうだ…


紫「…いえ藍。あなたは夕食の準備をしてちょうだい。ちょっと用事ができたわ」


藍「用事…ですか? 一体どちらに…」


紫「…外の世界にね。ま、気分転換ってところよ」


私は自分の真下にスキマを開くと落ちるように外の世界へ向かった。

空が狭く感じるほど多く建っているビルやひっきりなしに通っていく車や人。その中に紛れて私もゆっくり歩いていた。


藍には用事といったが外に来てもやることはない、散歩のようなものだ。


怪しまれないように街に雰囲気をあわせていつもの服装じゃなくて黄色のセーターを着ている。


何を考えるでもなく、ただゆっくり歩く。地味にわたしはこれが好きだった。決まったルートを通って幻想郷へ帰る…予定だった。


「スターダスト・ドラゴンで攻撃!」


この声を聞くまでは…。

声をした方を見ると小学生くらいの男の子二人がカードゲームをしているようだった。


「ねぇ君たち、何してるの?」


小学生達はこちらを不思議な目で見てきたが…


「お姉ちゃん知らないの? 遊戯王だよ?」


そう言ってカードをこちらに見せてきた。…私の中で電撃が走った。藍に相談しないと。


「ありがとう君たち。それじゃ!」


小学生君たちにお礼を言うとスキマを開いて勢いよく飛び込む。小学生君たちが見ているかも知れないけど、言っても誰も信じないから大丈夫でしょう。

このあとは怒濤の展開だった。帰って藍と一緒にルールブックを1晩中かけて理解たり…


神社の2人にこの事を伝えて、また制定書を書いてもらったり…。人里や妖怪たちにカードを流通させて…。


スペルカードの時のように異変を介したものじゃないため、時間はかかったけれど…。桜が咲いて、緑が繁り、葉が散り…半年かけて「決闘」ルールは幻想郷全土に知れわたった。


藍「…やりましたね紫様」


紫「えぇ…。スペルカードルールがダメとなったときはどうなるかと思ったけどなんとかなったようね」


藍「…では紫様」


紫「そうね、そろそろ起こしましょうか。…決闘ルール、最初の『異変』を…」

◆終わらない冬

魔理沙「遊びに来たぜ!」


霊夢「…魔理沙じゃないの」


アリス「あら、私もいるけど?」


霊夢「…とりあえず早く閉めてくれない? 寒いのよ」


魔理沙「それじゃ遠慮なく!」


アリス「お邪魔するわね」

「どうせ『制限改訂』でしょ?」


霊夢はそう言いつつ蜜柑を剥き続ける。勢いよく魔理沙が、そのあとにアリスが炬燵に入る。


「初の制限改訂だしな」


「色々話したいしね」


炬燵の暖かさで顔が蕩けている魔理沙と蜜柑を剥き始めたアリスがそう返す。


「ま、私は関係なかったけどあんた達はどうだったの?」


妖怪は容赦なく退治することに定評のある霊夢はあまり相手のデッキを覚えようとはしない。そのため関わりの多い2人のデッキ内容を詳しくは知らないのだ。


「私はマスマティシャンくらいだぜ。空いたスペースはカードガンナーかライデンでも入れようと思ってるぜ」


元気そうに返答してきたのは魔理沙。彼女も霊夢と同じく被害は少ないようだ。

「アリス、あんたは?」


蜜柑を口に加えながらアリスの方を向く霊夢。


「ネフィリムが禁止…。でもセンジュとマンジュが帰ってくるから…」


少し元気なさげにする。おいおい、と魔理沙。


「忘れるなよ。神の写し見との接触も制限だろ?」


アリスの顔がさらに青くなる。彼女は相当の被害を受けたようだ。


「うぅ…。ネフィリムないから光落とせないし、神の写し見との接触も1枚だから前より使いづらいし…」


「しょうがないじゃない。強いデッキテーマはそう言う運命と常に隣り合わせよ」


「そうだぜアリス。代わりにミドラージュが無制限なんだしいいじゃないか」


よくない! と魔理沙に対し怒るアリスを横目で見つつ、今度こそ滅亡した征竜に合唱する霊夢だった。

「そういや霊夢。制限改訂ってどうやって決めてるんだ?」


「あ、それは私も気になるかも」


アリスの怒りが収まったあと、不意に魔理沙が霊夢に質問する。どう決めているのか、2人の視線が霊夢に集中する。


「知らないわよ。決めてるのは実際、母さんだし」


ミカンに飽きたのか、煎餅をかじっている霊夢が頬ずえをつきつつ返答する。


「おまたせ霊夢~」


さらに追求しようとした2人だったが急に部屋に入ってきた人物により中断させられる。


霊夢より20センチほど高い身長、たわわな胸。そして長く延びる髪が特徴的な霊夢のお母さん、先代が部屋に入ってきたからだ。

今日はここまで。

アリスは台詞で何デッキかまるわかりだね。ネフィリム逝ったのは痛すぎる(シャドール使い感)

霊夢と魔理沙は何デッキでしょうね?

デッキ決まってない人もいるから意見をくれたら嬉しいです。

では…

先代「アリスちゃんと魔理沙ちゃん、いらっしゃい」


アリス・魔理沙「お、お邪魔してます…」


声で気づいていたのか先代の持っているお盆には人数分のお茶が用意されていた。


「ねぇなんの話してたの?」


先代も炬燵に入ってきて、微笑みながら魔理沙とアリスの方を向く。アリスが先程までのことを簡単にまとめる。


「制限なら外に合わせて作ってるのよ。だから幻想郷では流行ってない影霊衣も制限されてるのよ」


決闘とはもともと外の世界の遊戯だった、とさらに魔法使い2人は納得した。


…実際にはアリスはまだ聞きたいそぶりを見せていたが、先代の笑顔が怖すぎたのでやめたそうな。

「…魔理沙。あんたexデッキの内容どうするのよ」


ここまで煎餅を食べているだけだった霊夢が口を開く。


「フォーミュラ・シンクロンを2枚入れられるからか? ドローしたいし入れたいんだが…」


「うわー…溢れてるわね」


魔理沙の取り出したexデッキの候補は計20枚。悲しいかな、メインデッキのバランスもそうだがexデッキの調整がシビアなのが彼女のデッキの難しい点である。


「シンクロ・チューナー3枚は多くない?」


「でもフォーミュラもアクセルも優秀だろ? 抜けねえぜ」

exデッキの話からマスマティシャン制限に伴うフェリスの有無についてや星1の枚数について論議を始めた2人を見て、また煎餅を食べ始める霊夢。


それを見て、ニコニコしている先代…自分の母さんを見つめる。


「何、母さん?」


「霊夢が話題をなげるなんてなぁって思って」


「…別に」


何が面白いのか、微笑み続ける母さんから目を背けつつ次の煎餅に手を伸ばした。

結局、魔法使い2人の話に霊夢も巻き込まれることになり話し合いは夜まで続いた。


影響を受けてない霊夢、若干制限緩和で強化されたような魔理沙。


…それと対照的にアリスは主力の制限が痛すぎて終始、涙目だった。話し合いの後半がほとんどアリスのデッキについてだったのがそれを象徴している。


それを楽しそうに見ながら、先代は夕食の準備に取りかかる。外を見ればまた雪…もう4月のはずなのに、だ。


「…『異変』かしらね」


白くなった息が星の輝く夜空に溶けるように浮かんでいった。

アリスと魔理沙が来てから…何日か経った日。降りやまない雪を見ながら今日も今日とて蜜柑を食べる霊夢。


次の蜜柑を手に取り、今日も何事もなく1日が過ぎる…


「霊夢、いるか!?」


ことはなかった。十中八九、いつまでも終わらないこの冬についてだろう。


「いくらなんでもおかしいぜ! これは『異変』だろ!?」


手を大きく振って異変だ、異変だとアピールする魔理沙。だけども、そうねと生返事をして蜜柑を剥き続ける霊夢。

変わらない霊夢の態度にだんだん腹が立ってきたのか声が大きくなっていく魔理沙。


「もういい!」


だん、と大きく机を叩く魔理沙。ずっと表情の変わらない霊夢。


「私だけで『異変』解決してやるからな! 後悔したって知らないからな!」


箒に乗って飛んでいく魔理沙。立ち上がった霊夢は魔理沙などいなかったかのように静かに障子を閉めるのだった。

「いいの? 霊夢」


後ろから声をかけられる。見なくてもわかる、母さんだ。


「…冬が少しぐらい長くてもおかしくないでしょ」


「ふーん?」


「…なによ」


「炬燵から出てどこに行く気?」


「…別に」


障子が閉められて部屋の中が静寂に包まれる。いつもは冷たい霊夢でも友達を見捨てるほど冷たくはない。


きっと魔理沙とは別ルートで異変のことを調べる気だろう。あの子、そういうところで恥ずかしがり屋だし。


疲れて帰ってくるであろう愛娘のために、好きなものを作ってやろうと献立を考え始める先代であった。

◆この先のルートは?

1~霊夢ルート
2~魔理沙ルート

先に2票入った方のルートで再開します。

選択によって行ける場所が変わります。

雪の降るなか霊夢は当てもなくふらふらと空を飛ぶ。


一見、無謀なように見えるかもしれない。ただでさえ雪も降っていて体力の消耗が大きいのだ。多少は当てをつけるのが普通だ。


霊夢が普通の少女でない点はここにある。火のないところに煙はたたぬ、という諺があるように怪しいことは少なからず人々に影響を与える。


それを辿れば楽じゃない、とは彼女の談。だがこれが1番難しいのではないか…と魔理沙。こういう点においても正反対な二人である。

自身の周りに結界を這わせながらも雪による寒さで嫌になって来た頃、建物が下に見えてくる。


それに気づいた霊夢は一気に高度を下げて着地する。


--人里。結界のお陰で人間が平和に暮らせる唯一の場所。なかなか里には降りてこない霊夢ではあるが、親交のある人物は多々いる。


「…人里か。魔理沙もいないだろうし話を聞くついでにお茶でも貰いましょうか」


雪と強風のせいで閉まっている店の多い人里を目的もなく歩き出した。

↓1 霊夢の行き先

1~子供の学びや
2~歴史の集う家
3~東西の本が集う店

雪が降るのを窓を通して見つつ、先日やったテストの丸付けをしている。


半分妖怪の自分はいいが里の子供たちは小さい子も多く、天候も不安定なため下手にいつも通りの授業をすることができない。


この調子では明日は休みにしようかなとペンを置いてところ、こんこんと扉を叩く音がする。


こんな天気で訪ねてくる人物などいただろうか、訝しげながらも扉を開ける。


「…久しぶりね 、先生」


よっと片手をあげている現博麗の巫女、博麗霊夢の姿がそこにあった。

「だが君がここに来るとは珍しいな」


さっと暖かいものをいれる準備をしながら霊夢に声をかける。


「…そう? あ、飲み物ならお茶にしてよね」


クールで歯に衣着せぬ物言い、間違いなく何年か前までここに来ていた博麗霊夢その人だ。


「ほら、飲み物だぞ」


「お茶でって言ったけど?」


「生憎品切中だ。それにこっちの方が子供たちに評判がいいのでな」


じと目でこちらを見ながら飲み物を一口。そして甘い…と一言。


「はっはっは。ここあというものでな、甘くておいしいぞ」


それを早く言いなさいよ、という目でこちらを睨んでいる。…ここあに口をつけながら。

「冬を終わらせる方法?」


そう、とここあを飲み続けている霊夢が言う。いくら歴史を知っている私でもこれは困る。


「…これは私の見解だが」


かけている眼鏡をくいっとあげる。霊夢がいつものやる気のない目でこちらを見つめる。


「冬が終わらない…というよりは春が来ないと考えた方がいいと思うぞ」


一瞬の間のあと、一緒じゃないと霊夢。それを言われると辛いのだが…。


「…ここあ、もう一杯貰える?」


…たまには教え子の面倒見るのも悪くはないのかもしれない。カップを受け取り牛乳にここあの粉末を混ぜ始めた。

ここまでー。

制限発表後の>>1

1~No.11にクェーサー、シュースタを奪われる。
2~ボチテンシヨンタイx3
3~甲虫装機に更地にされる。

何!? 征竜がいなくなって平和になったのではないのか!?

フォーミュラ・シンクロン準制限復帰だけが良心やで…。では…

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