雪風「また巡り逢う時まで沈まない」 (37)

艦これSSです

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私は何の為に生まれてきたのだろう


私は誰の為に生きてきたのだろう


あの日から私は誰一人助ける事が出来なかった


誰も護る事が出来なかった


私の代わりに沢山の仲間が消えていった


私が殺した


私が幸運艦だったから


私が殺した


私が死神だったから


私が殺した


私が殺した 私が殺した 私が殺した 私が殺した 私がコロシタ 私がコロシタ 私がコロシタ 私ガコロシタ ワタシガコロシタ ワタシガコロシタ


ミンナヲコロシタノハワタシダ












ダレカ………タスケテ…………

雪風「っ!!!!」ガバッ

雪風「ハア………ハア……ハア……」

雪風「…………夢……?」

雪風「良かった…………」

雪風「初風……」

初風「………」スウスウ

雪風「天津風……」

天津風「………」スウスウ

雪風「時津風……」

時津風「………」スウスウ

雪風「みんな…生きてる……」

雪風「よかっ……た……」

雪風「………みんな……」

雪風「………………」

雪風「………」スウスウ

…………………

………

雪風「しれぇ!!」

提督「どうしたんだ、雪風」

雪風「雪風、今日もMVP取っちゃいました!!」

提督「神通から聞いているぞ。よく頑張ったじゃないか」

雪風「はい!!!雪風、頑張りました!!」

提督「この調子で今後も頑張りなさい」

雪風「ありがとうございます!!司令!!」

提督「お迎えが来たようだ。下がっていいぞ」

雪風「お迎え?」

時津風「あ、いた〜!!雪風〜先に行くよ〜!」

雪風「時津風!!」

時津風「しれぇ!雪風もう連れて行っていいの?」

提督「ああ。いいぞ」

時津風「うん!雪風、行こ!行こ!」

雪風「はい!!では、司令!雪風退室しますね!!」

提督「ああ」

雪風「時津風〜みんなはどこにいるのでしょうか?」

時津風「天津風と初風は食堂で待ってるって!」

雪風「そういえば、もうお昼ですもんね!」

時津風「そうだよそうだよ〜おっ昼!ごっはん!!」

雪風「おっ昼!ごっはん!!」

時津風「マネしないでよ〜雪風〜」

雪風「あはは!!」

時津風「雪風はいつも楽しそうだね」

雪風「だって、みんながいますから!!」

時津風「そうだね〜みんなが集まれば楽しいもんね〜!」

雪風「………そうですね!!」

時津風「ん?どうしたの?」

雪風「何でも無いですよ!」

時津風「ふ〜ん。ま、いっか」

雪風(そうです。みんながいれば雪風はいいんです)

時津風「あ、み〜つけた!天津風〜!初風〜!お待たせ〜!!」

天津風「時津風、あんまり大声は出さないでよ」

時津風「でも、大声じゃないと聞こえないでしょ!!」

天津風「そうじゃなくて…」

初風「ほら、時津風も雪風も間宮さんのところで注文して来なさい」

時津風「む〜初風はつれないなぁ」

雪風「でも、確かに雪風もお腹が空きました!時津風も早くいきましょう!!」

時津風「んあ!待ってよ雪風!まだ話が…」

初風「私からはもう何も無いわ。いってらっしゃい」

時津風「初風のうらぎりもの〜!!」

雪風「ほら、早く早く!!」

時津風「む〜」

雪風「おっ昼!ごっはん!!」

時津風「あ!また!!」

雪風「時津風も一緒に!!おっ昼!ごっはん!!」

初風「………ほんと、仲がいいわね…」

天津風「羨ましいのかしら?」

初風「そんなんじゃないわよ」

天津風「ふぅん」

初風「何よ、その目は」

天津風「何でも無いわ」

雪風「間宮さん!こんにちは!!」

間宮「あら雪風ちゃん。こんにちは、何が食べたいの?」

雪風「え〜っと………中華丼で!!」

間宮「中華丼ね?雪風ちゃんは中華料理が好きね。何か思い入れがあるの?」

雪風「いえ、たまに食べたくなっちゃうんです!」

間宮「それは分かるわ……はい、中華丼よ」

雪風「ありがとうございます、間宮さん!」

間宮「どういたしまして!時津風ちゃんは?」

時津風「カレー!!」

間宮「はいはい。時津風ちゃんのお昼はいつもカレーね」

時津風「間宮さんのカレーはおいしーからね!」

間宮「ありがとう。はい、カレー」

時津風「ありがと〜」

間宮「ごゆっくり」

雪風「時津風!初風のところに戻りましょう!」

時津風「はいよ〜」

雪風「お待たせしました!!」

天津風「おかえりなさい」

初風「天津風の隣と私の隣の席は確保してるから好きに座りなさい」

時津風「じゃ!時津風はこっち!!」

天津風「もっと落ち着いて座りなさいよ。吹き流しが取れちゃう」

時津風「そういえばさ、私気になっていたんだけどさ〜」

天津風「だ、だめよ!」

時津風「その吹き流しってどうなってんのさ〜触らせて!!」

天津風「ダメダメダメダメ!!取れちゃうから!!」

時津風「えぃ!!」

天津風「きゃーー!!!!」

時津風「ほうほう!ふむふむ!!そうなっているのか〜!!えいっ!!」

天津風「お願い止めて!!取れちゃう!!取れちゃうってば!!」

時津風「動かないでって……あ…」

天津風「あ……?」

時津風「ごめん、取れた」

天津風「あー!!!時津風の馬鹿!!!!」

時津風「ごめんごめん。ほら、福神漬けあげるから気分直して」

天津風「いらないわよ!!あーん…どうしよ………!」

初風「ほら、貸しなさいよ」

天津風「でも…」

初風「それくらい私が治してあげるから貸しなさい」

天津風「うん………」

初風「…………ほら、出来たわよ」

天津風「ありがと……」

初風「どうも。それより時津風」

時津風「ん?何?あ、この人参おいしー」

初風「…………もういいわ…」

時津風「も〜なんなのさ〜…んむっ……うま〜!!」

雪風「あむっ……んむっ……」

初風「あんたもあんたでマイペースだし、十六駆逐ってホント………」

雪風「?なんでしょうか?」

初風「早く食べちゃいなさい。外で待っている人もいるんだから」

雪風「雪風、全力で頑張ります!!」

初風「ほら、こぼした…」

雪風「んむっ!!んむっ!!っぷは!!」

雪風「ご馳走様でした!!」

初風「よくあの量をこの短時間で掻き込んだわね…」

雪風「はい!!!!」

初風「………はぁ…」

時津風「雪風速〜い」

初風「あんたは遅い!もう少し急ぎなさい!」

時津風「はいはい」

時津風「ごちそうさま〜!!」

初風「……遅い…」

時津風「しょうがないじゃん!カレーは美味しく食べなきゃだからね!」

初風「…訓練に行くわよ。神通さんが待ってる」

時津風「え〜やだやだ〜!!今日はもうお休みがいい〜!!」

初風「そんな事したら、次の訓練の時に半殺しになるまで猛特訓されるわね」

時津風「う…それは………」

初風「いいの?」

時津風「無理………」

初風「なら行くわよ」

時津風「鬼〜!!鬼〜!!」

初風「私が鬼なら神通さんは修羅ね」

天津風「初風……声抑えて………」

初風「!!!!!?」

神通「もうご飯は終わったの?」

時津風「は、はい!!はい!!!!」

神通「他の3人は?」

初風「食べ終わりました!」

天津風「私もです!!」

雪風「はい!!」

神通「それは良かったです…では……」

神通「修羅の様な訓練をしましょうか?」

初風「ふぇっ!!!?」

神通「10分後に艤装を着けて港に集合です。いいですね?」

初風「は、はい!!」

神通「いい返事です…では、また後ほど……」

時津風「…………初風…?」

初風「…………ごめん…」

天津風「やっちゃったわね…」

雪風「が、頑張って行きましょう!!」

神通「揃いましたね?」

四人「はい!」

神通「まずは海上でのメニューです。身体慣らしに艦隊運動を私の指示通りに行って下さい。その後は砲撃、雷撃の訓練をし、十七駆逐の子と実戦形式で演習して頂きます」

神通「演習後は陸上でのトレーニングとして15分以内に鎮守府の周りを2周。それから直ぐに腹筋、背筋、腕立て、スクワットを100回3セット。その後はシャトルラン、対人訓練です」

時津風「あの…」

神通「なんですか?」

時津風「いつもよりも項目が多い気がし…」

神通「いつまでも同じ内容では成長出来ません。慣れたら負荷を増やすのが大切なのですよ?」

時津風「あ、はい…」

神通「他には?……なさそうですね」

神通「では、午後の訓練を行います。私について来て下さい…」

四人「はい!!」

神通「次!!」

初風「はい!!」

初風「仰角調整…36度……」

神通「初風!考えて撃っていては実戦でやられてしまいます!!訓練だからこそ直感で調整出来るようにするのですよ!!」

神通「自分の速度、目標の速度、風向き、風速、自転。それらを感覚で瞬時計算出来るようになるまで何度も何度も撃つのです!!」

初風「はい!!」

神通「では、もう一度!!砲撃開始!!」

初風「っ!!!」ズドン

ザバーン

神通「遠!!次弾装填急いで下さい!!」

初風「はい!!」ズドン

ザバーン

神通「遠!!殆ど変わっていませんよ!!」

初風「はい!!!!」

神通「元の位置からやり直しです!!」

初風「はい!!!行きます!!」

神通「始めて下さい!!」

初風「てぇ〜!!!」ズドン

ザバーン

神通「近!!!次弾装填!!」

初風「はい!!!!!」ズドン

神通「遠!!挟叉!!」

初風「当たれ!!」ズドン

神通「遠!!さっきよりは近づきましたが、まだまだですね」

神通「次は天津風です!前へ」

天津風「はい!!」

………………………

神通「ご苦労様でした。今日の訓練は終わりです。明日の訓練に備えて休んで下さい」

四人「はい!」

神通「では、お先に失礼します…」

時津風「も…もう……無理……」

天津風「脚が……がくがく…」

雪風「雪風ももう…初風お姉ちゃん?」

天津風「どうしたの?」

雪風「お姉ちゃんが……」

初風「……………」

天津風「目を開けたまま気絶してる!!?」

時津風「ホントだ〜」

天津風「ど、どうしましょう…!!」

時津風「何にも反応な〜い!あはははは!!」

天津風「と、時津風!!止めなさい!!」

時津風「ちぇ…ま、とりあえずお風呂には入れさせよ?このまま布団に入れたら明日大変な事になるし…主に臭いで」

天津風「確かに………雪風、左支えてくれない?」

雪風「分かりました!!」

天津風「せ〜の!!」

時津風「頑張れ頑張れ〜」

天津風「時津風も手伝って!!」

時津風「分かったって…」

天津風「う〜重〜い…」

時津風「なんだかんだで天津風が一番失礼…」

天津風「う、うるさい!!」

雪風「あと少しですよ!!頑張りましょう!!」

天津風「ついた……」

時津風「とりあえず服脱がしちゃうよ!!」

時津風「うっわぎ!シャーツ!スッカートしったぎ!はい脱〜げた!」

天津風「全裸で放置は可哀想じゃない…?」

時津風「私も脱ぐからちょっと待ってよ〜」

時津風「先にシャワー浴びさせとくね〜」

天津風「分かったわ。直ぐに行くから」

時津風「行くよ〜初風、雪風!!」

雪風「待って下さ〜い!」

天津風「走っちゃダメよ!!」

雪風「雪風は転びません!!」

天津風「もう…」

時津風「雪風〜こっち向いて!」

雪風「何です…うわっ!!冷たいです!!」

時津風「引っかかった引っかかった!」

雪風「反撃なのです!!」

時津風「うわっ!!?やったな!!」

二人「ワーワー!!」

天津風「もう…子供じゃないんだから…」

初風「………んん………あれ…」

天津風「あ、気がついた?」

初風「私………!!!?神通さん!!」

天津風「もう終わってお風呂よ。初風、目を開けたまま気絶してたのよ?」

初風「………ごめん…」

天津風「どういたしまして。それより、身体全部洗っといてあげたわよ」

初風「えっ!!?えっ!!?ええ!!?」

天津風「大丈夫、大切なところだけは触ってないから」

初風「………………う…ん」

天津風「私はあの二人止めて来るから手早く済ましちゃってね」

初風「………うん……」

天津風「じゃ、行ってくるわね」

初風「天津風………ありがと…」

天津風「どうも。こら、時津風!雪風!!他のみんなに迷惑よ!!」

初風「…………はぁ…」

初風「電気、消すわよ」

時津風「いいよ〜!」

天津風「よろしく」

雪風「…………」

初風「雪風、どうしたの?」

雪風「いえ、大丈夫です」

初風「そう?じゃ…」パチン

雪風「…っ!?」

時津風「おやすみ〜」

天津風「おやすみ」

雪風「はい…おやすみなさい……」

初風「……………」

天津風「……………」スウスウ

時津風「……………」スウスウ

雪風「……………」

雪風「……………うぅ…」

初風「雪風……」

雪風「は、はい!?」

初風「あんた、寝れないの?」

雪風「そういう訳では…」

初風「おいで」

雪風「え?」

初風「こっちの布団に入りなさいってこと」

雪風「でも…」

初風「いいから早く」

雪風「はい…」

初風「………何があったかは知らないけど、安心しなさい。私がここにいるでしょ?」

雪風「はい………」

初風「今日はゆっくり寝れるといいね」

雪風「はい………」

初風「おやすみ、雪風。良い夢を見なさい」

雪風「……ありがとうございます………」

雪風「…………あったかい……」

今日はこれで終わりです!


一応ここまでは明るい話ですが、段々シリアスになっていきますのでご注意を
人気艦でも容赦なく○○させます


では、またいつか来ますね!

>>14

雪風「…初風お姉ちゃん?」→雪風「…初風?」

修正で…



プロット段階の初風お姉ちゃんがまだ残ってた……お利口さん魚雷になって来ます

……………………

時津風「雪風〜おっきて!!おっきて!!」

雪風「はい……雪風は沈みましぇん…」

時津風「雪風〜!おっきてよ〜!」

雪風「ふぁ……時津風…?」

時津風「朝だよ!朝!!」

雪風「朝……」

時津風「それよりどうして雪風が初風の布団にいるのさ?」

雪風「それは……」

初風「湯たんぽ代わりよ。この子、体温高いから布団に入れておくと丁度いいのよ」

時津風「へ〜そうなんだ!」

雪風「そ、そういう事です」

時津風「なら、今日は時津風と寝よ!最近は冷えてきてキツイんだよね〜」

雪風「いいですよ!じゃあ、雪風は今日時津風と一緒に寝ますね!!」

時津風「そうこなくっちゃ!!」

天津風「ほら、二人とも早く布団を片しなさいよ?朝ごはん食べれなくなるわよ」

時津風「面倒くさいな〜天津風がやってよ〜」

天津風「だめよ。自分でしっかり片しなさい」

時津風「天津風のケチー!」

天津風「駄目なものは駄目」

時津風「うえ〜」

コンコン

時津風「誰〜?」

比叡「比叡よ」

夕立「夕立もいるっぽい!」

天津風「何か用でしょうか?」

比叡「十六駆逐に召集がかかっているから、早く執務室に向かって」

天津風「わかりました。わざわざありがとうございます!」

比叡「いいからいいから。ほら、急いで急いで」

雪風「はい!初風、天津風、時津風行きましょう!」

初風「そんなに慌てなくてもいいわよ」

時津風「雪風待って〜!」

天津風「あ、待ってってば!」

…………………

提督「揃ったな」

初風「はい。十六駆逐揃っています」

時津風「で、話って何なのさー」

天津風「こら、時津風!なんて口を…」

提督「天津風、もういい。こいつには何度も言ったが治らなかった。諦めたよ」

時津風「こいつって言うなよ〜」

天津風「でも…」

提督「天津風、ありがとう」

天津風「へっ!?」

時津風「あ、ハートの煙出てる」

天津風「ば、馬鹿!!見ないで!!」

時津風「痛い!痛いって!」

提督「ごほん…そろそろ本題に入るぞ」

初風「よろしく」

提督「今回お前達には輸送艦の護衛をして貰いたい」

雪風「船団護衛ですか?」

提督「そうだ。本来ならば6〜8人ぐらいで行って貰いたいのだが、どうしても数が足りないのだよ」

初風「最近多くの駆逐艦を輸送任務に借り出しているものね」

提督「ああ。資源が無ければ戦争の継続は不可能だ。その為に駆逐艦や軽巡の子達に負担させるのは申し訳ないところではあるのだがな」

初風「ま、これが私達駆逐艦の大切な役割だし、しょうがないわね」

提督「そう言って貰えれば有難いよ」

初風「勘違いしないで、別に認めたい訳では無いから」

提督「分かってるよ」

初風「で、場所は?」

提督「パプアニューギニアだ」

初風「油ね」

提督「そうだ」

初風「分かったわ。出立はいつにするのかしら?」

提督「明日の朝7時に出立してくれ。その代わり今日一日は訓練や任務は全て取り消しにして自由にしてくれていい。」

初風「了解。他には?」

提督「特に無い」

初風「じゃ、退室するわよ」

提督「ああ」

初風「じゃ、戻るわ。失礼しま…」

提督「そうだ、一つだけ言い忘れてた」

初風「何よ?」

提督「くれぐれも、対空装備は充実させておけよ」

雪風「どうしてですか?」

初風「ガ島よ」

雪風「どうしてガ島?」

初風「雪風…あんた聞いてなかったの?ガ島に敵の飛行場が出来てるって」

雪風「あ!聞きました!!」

初風「忘れてちゃ意味がないわよ!」

雪風「ごめんなさい…」

初風「説教は後!話が逸れたわね」

提督「ああ。まあ、初風が言っている通りガ島の飛行場から攻撃機が送られるやもしれん」

初風「了解。なら、10cm高角砲と13号の使用許可をくれない?」

提督「いいぞ。全員積み替えておけ」

初風「どうも。じゃ、今度こそ退室していいのかしら?」

提督「ああ。すまなかったな」

初風「いいのよ。失礼します」

時津風「じゃーねー!」

天津風「失礼しますね」

雪風「しれぇ!失礼します!!」

今日はここまで!


また来ますね!

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