上条「ちわー。イギリス生協の上条当麻です」 (90)

マーク「ああ、いつもありがとうございます」

上条「いえいえ、これも仕事ですから」

マーク「うちのボスはここで頼む食品を大層気に入ってましてね。特にささみの海苔巻きが」

上条「あれ美味しいですよね」

マーク「まあ、イギリスの食べ物が基本的にあれですし…世界を股にかけるとどうも舌が肥えてしまいますね」

上条「ははは、そんな人にも気に入ってもらえるなんて嬉しい限りです。あ、これ来週分の注文表です」

マーク「わざわざどうも」

上条「それでは。またよろしくお願いいたします」

マーク「はい。ありがとうございました」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426412604

ダダダダダダダ…

バードウェイ「今しがた生協の車が見えたが!?」

マーク「おや、おはようございます。もうすぐ14時ですけど」

バードウェイ「そんなことより!」

マーク「ええ、先程いらしてましたよ?上条さん」

バードウェイ「なん…だと…」

マーク「随分上条さんに御執心のようですね」

バードウェイ「勘違いするな。私は好物のささみの海苔巻きスティックを運んでくる報酬として奴に多少の労いをだな…」

マーク「…パトリシア様に、上条さんの事を随分嬉しそうに話してたそうですが」

バードウェイ「なっ…!?それはだな…」

マーク「素直じゃないですね」

バードウェイ「…次は私が出るからな」

マーク「なら今度はもっと早く起きてください」

バードウェイ「ふん、善処するさ」

日本生活協同組合連合会、略して生協、CO-OP。

東京都に本部を置くそれは数ある生協の中でも特に人気を誇り、関東の主要都市だけでなく学園都市、ついには海外にまで手を伸ばした。
日本の冷凍食品は海外でも人気であり、噂ではアメリカの大統領であるロベルト=カッツェもよく生協の食品を食べているらしい。生協まじすげえ

この少年、上条当麻は当初は学園都市支部の配達係であり、その人柄の良さや接客の態度から消費者に高い評価を受けていた。

今回イギリスに新しく支社を構えることとなり、色々な事情でイギリスに度々行っていた上条当麻は配達班の班長として任命された。

Brrrrr…

上条「さて次は…」

『あっ!?』コロコロコロコロ…

上条「おっと…ちょっと止めて」

同僚「はいよ」キキィッ

ガチャッ

上条『大丈夫ですか?』ヒョイヒョイ

『あ、ありがとう』

上条『いえいえ。それじゃ』

エイゴペラペラダナー

シリアイニオソワッテナ…

Brrrrr…

『いい人だなあ…』

このようなさりげない優しさも、彼が好かれる理由だろう。

※言い忘れてたけど『』は英語です。上条さんは




上条「ちわー。イギリス生協でーす」

レッサー「はいはい!待ってましたよー」

上条「えっと、こちらがご注文いただいた商品ですね。それとこれが来週の注文表と…あとカタログです」っ季節OriOri

レッサー「ありがとうございます!あとこれ今回の注文です」

上条「いつもご注文ありがとうございます。それでは」

レッサー「お仕事頑張ってくださいね!」

Brrrrr…

>>16
上条さんは英語ちゃんと覚えてペラペラなのですよ

レッサー『さーて…早速中身を…』

フロリス『…なんかさ、あんたあいつにだけ態度違うよね』

レッサー『え?そんなつもりは…』

フロリス『だってさ、いつもなら誘惑とかしてイギリスのために働かせようとするじゃん?実際、あいつは色々な時限解決したりしてるし、戦力になると思うんだけど』

レッサー『あー…確かに、あの人の右手は凄いですね。事実、彼を誘惑してた時期もありましたよ?』

フロリス『ならどうして…』

レッサー『そんなの、決まってるじゃないですか』

 



レッサー『あの人はもう、イギリスのために充分働いているじゃないですか』



 

フロリス『生協が?』

レッサー『それだけじゃありませんよ。まあ、あの人はいわゆる不幸体質ってやつらしいです。だから、よく出くわすみたいなんですよね…強盗とか、危険な魔術師とかに』

フロリス『…あー、そういうことね。あいつの性格なら…』

レッサー『そう!そのまま立ち向かって…おかげで凶悪犯や敵対魔術師の検挙率がグンと上がってるそうです』

フロリス『普通に働いてるだけで凶悪犯達が集まって捕まって…便利ね』

レッサー『まあ、少し同情しますけどね』

Brrrrr…




上条「…なんか色々とすまん」

同僚「いいって。たかが連続殺人犯程度、学園都市に居たときは日常茶飯事だったし。それにお前が居ると意外と大丈夫な気がするわ」

上条「メンタル強いなあ…元学園都市担当」

同僚「で、次はどこだっけ?」

上条「えっと…次は…」


はたから見れば可哀想なくらいの不幸体質だろう。
しかし、この仕事が安定している分だけ「上条当麻」にしてはかなり幸福なのかもしれない。


~~~~~~~~~~~~~~~



同僚「な、なあ…本当に大丈夫なのか?」

上条「んー…大丈夫なんじゃねえの?」

同僚が心配そうに尋ねた先にあるのは、イギリス女王の居住地、ウィンザー城。

上条「ちょっと行ってくるわ」

同僚「き、気を付けて」




騎士『用件は?』

上条『イギリス生協の上条当麻です。エリザード女王陛下ならびに第一、第三王女と騎士団長様からのご注文の荷物をお届け致しました。これが証明書です』っ社員証

騎士『確認をするので少し待っていたきたい』

上条『わかりました』




騎士『騎士団長。イギリス生協の上条当麻殿から荷物があるとのことですが…』

騎士団長『ふむ、すぐに通してくれ』


騎士『はっ』

騎士『確認致しました。どうぞお通りください』

上条『ありがとうございます』

上条『ちわー。イギリス生協です』

騎士団長『お疲れ様です。受取は私が』

上条『え?いやでもこの荷物だけは…』

リエメア『その通り、私の分は私で受けとります』

騎士団長『リ、リエメア様…』

上条『こちらがご注文頂いていた品物になります』

リエメア『ありがとう。それとこれ来週の分ね』

騎士団長『あの、第一王女へそのまま手渡しするのは流石に…』

リエメア『あら?私からすればあなた達から受け取るよりはずっと信用できるけど?』

騎士団長『ぐっ…』

上条『ま、まあプライバシーの問題とかもありますし…残りの荷物は騎士団長様にお渡ししますので…』

騎士団長『ま、まあリエメア様がそれでよろしいのであれば…』

上条『それでは、俺はこれで失礼します』ペコリ

リエメア『御苦労様』


ド,ドウダッタ…?
マア,モトモトシリアイダシ,フツウダヨ
エ?シリアイッテマジ?

Brrrrr…

アッー間違えたリエメアじゃなくてリメエアだ!!

リメエア『…ふふっ、いいわね、彼』

騎士団長『?珍しいですね。リメエア様が身分を知る者を好くなんて』

リメエア『勘違いしないで。私は私の身分を知る「権力」の中に居る者を信用していないだけよ』

騎士団長『…しかし、彼は図り知れない程の重要な位置付けで…』

リメエア『?何を言ってるの?


彼は人柄の良い生協の人、それ以上でも以下でもないわ』

同僚「何がどうなったら王室と知り合えるわけ?」

上条「クーデターに巻き込まれれば知り合えるぞ」

同僚「ごめんちょっとわからないや」

上条「知らないほうが「幸せ」だよ」

Brrrrr…


「いつも不幸不幸と言っててやる気がない」
「彼」を知る人はそう言った。

「事象の中心点。その意志が世界を揺るがす」
「彼」よく知る人はそう言った。

そして、「彼」を「深く」知る人はみな口を揃えてこう言った。

「あいつはただの生協の人ですよ」

彼らは認めない。
「彼」がこの先戦う事を。

騎士団長『…ところでリメエア様?随分と彼に親しげでしたが…あなた御姉妹の中では一番親交が無いはずですよね?』

リメエア『いえ?多分一番親交あるわよ』

騎士団長『は…?それはどういう…』

リメエア『さあ、どういうことでしょうね?ふふふ…』



~~~~~~~~~~~~~~~~~


上条「さて、今日の配達物もこれが最後だな」

同僚「えっと、最後は…小さな教会だな」

上条「ん?あー…うん、これ歩いていけるほどすぐ近くだし、同僚はもう上がっていいぞ?」

同僚「ん?いいのか?」

上条「その代わり、今日はこのまま直帰するから任せた」

同僚「はいよ。それじゃお疲れさん」

上条「お疲れー」

Brrrrr…


上条「…ここだな」

最後の配達先は、小さな教会。
特別な結界があるわけでもなければ、強力な魔術師が居るわけでもない、なんの変哲もない教会。
その教会に、上条は迷わず足を踏み入れる。

~♪~♪~♪~♪~

天使のような歌声が聞こえてくる。
美しくて、透き通っていて
そして。―――い、声。
そんな歌声に、上条は微笑みながら―――




『こんにちは、シスターさん。イギリス生協の上条当麻です』

「こんにちは、生協のお兄さん。イギリス清教のIndex-Librorum-Prohibitorumです」

互いが、自身の母国語とは異なる言葉で話しかける。

インデックス「英語、上手くなったね」

上条『お陰さまでな。あれだけ一生懸命に教えてくれたんだから、しっかり身に付けないと』

インデックス「ふふっ、あれは大変だったんだよ」

上条に英語を教える事とは、例えるなら青髪ピアスに正しい関西弁を教えること、または御坂美琴に短パン着用を止めさせることと同じくらい難しかった。

インデックス「でも…楽しかったんだよ。その間は、とうまの横に立ててたから」

上条『…随分と、心配かけちまったな』

インデックス「ううん。確かに心配はしたけど…前も言ったように、私はいつものとうまが帰ってきてくれたら、何でも良いんだよ」

上条『いつもの俺、か…』

片方は英語、もう片方は日本語。
端から見れば歪な会話だが、その会話には二人の「時間」がしっかりと刻み込まれていた。

上条『…なあ、インデックス。今の俺は、そのお前が言う「いつものとうま」なのかな?
今の生活は…はっきり言って、あの時の俺とは大きくかけ離れちまってるし』

インデックス「…変わらないよ。とうまは、何一つ変わってないよ。確かに、あの時のような生活じゃないかもしれない。でも、いつも誰かの事を考えてる姿は、あの時のままなんだよ」

上条『インデックス…』

インデックス「今日も、とうまはこれを届けてくれた。」

インデックス『…みんな!生協の人が来たよ!』


『『『『『『『わー!!!』』』』』』

教会の中から出てきたのは、小さな子供たち。

インデックス『みんな、お兄さんにお礼を言おうね。せーのっ!』


「「「「「「「生協のお兄さん、ありがとう!!」」」」」」」


上条「っ…!?」

インデックス「ふふん、どう?みんなに教えたんだよ、日本語」

上条『すげえな…ほんと、すげえよインデックス』

インデックス「…忘れないでね、とうま。この子たちも、今日とうまが手を差し伸べた人たちなんだよ」

上条『…ああ。絶対に、忘れないよ』

 

上条『ほら、みんなで仲良く食べるんだぞ?』

今回上条が届けたものは、全粒粉ミルクチョコビスとCO-OPミックスキャロット。生協の商品の中でもロングセラーとされるビスケットと野菜ジュースである。

子供A『私これ好きー!』

子供B『これなら僕も野菜食べられるよ!』


インデックス「ふふ、大人気だね」

上条『嬉しい限りだよ』

インデックス「…さて、そろそろ上がるね、私」

上条『んじゃ、待ってるわ。俺も今日はこのまま帰るからさ、一緒に帰ろうぜ』

インデックス「…うん!」

―帰り道―

上条「なんか、少し気恥ずかしいな」

インデックス「一緒に居ても今まで言ってこなかったもんね、あんな事」

上条「でも、おかげでスッキリしたよ」

インデックス「そう?なら良かったかも。たまにはいいね、ああいう会話も」

上条「さて、少し急ごうか。家で腹を空かしてる同居人が待ってるだろうし」

インデックス「少し前までは、そのポジションが私だったんだよね…」

上条「それもまた、成長の証さ」

そして、二人は家の扉を開ける。



「「ただいまー!」」


「待ちくたびれたぞ。人間、禁書目録」

「ニャー」



今日も上条家は平和です。

とりあえず終わりです。
あとは番外編を書いていきます。
とりあえずリメエア、キャーリサ、ローラは書くとして…

あとなんかあったら意見オナシャス

乙ー

上条家の日常とか書いても良いのよ?

>>48
んじゃ今から書くわ


上条家の朝は早い。

「「「「行ってきまーす!(ニャー)」」」」


上条は会社へ、インデックスは教会へ、オティヌス、スフィンクスは聖ジョージ大聖堂へとそれぞれ足を運んだ。


上条は言わずと知れた生協の社員である。基本は配達係であるが、週に一度、コープみらいで売り手をしている。

※コープの大型店舗。取り寄せてたあの商品この商品が色々買えるぞ!


インデックスは、各教会を回る他、魔道図書館として魔術の解析や簡単な解呪などを行っている。


そして、残りのオティヌスとスフィンクスは―――――


ローラ「それでね、土御門が言いたるにはね」

オティヌス「口調戻ってるぞ。それとまだその男をアテにしているのかお前は」

ローラ「おっと、これは失礼」

スフィンクス「ニャー」

ローラ「よしよし。まったくお前は本当に可愛しなあ」

オティヌス「だから口調…だんだんおかしくなってきてないか…?」

主に、最大主教、ローラ=スチュアートの相手をしていた。

どうやらローラとオティヌスはとても気が合うようで、更にローラは大の猫好きらしい。

もちろん、ただ話相手をするだけではない。

ローラ「この場合、術式を最適化するなら……」

オティヌス「数世紀前に一部で使われてた手法で……」

途方もない時間を生きたオティヌスは、禁書目録とはまた違った意味での知識の宝庫である。
そのため、原典にも残らなかったような失われた手法などをよく知っており、それを駆使してローラの手助けを行っている。
もちろん、明らかに悪意のある魔術に関しては上条やインデックスの為に断るし、ローラ自身もそのつもりは全く無かった。


上条「ちわー。生協の上条です」

オティヌス「ん?人間が来たぞ」

ローラ「ああ、そういえば生協を頼んでたのよ」

上条「ご注文頂いていた品物をお届けに来ました」

ローラ「どうも。いつもありがとうございます」

上条「日本語、大分よくなりましたね」

ローラ「ええ。私の部下兼あなたの同級生のおかげで色々あったけど、あなたの同居人のおかげでなんとかなったわ」

オティヌス「今でも時々口調がおかしくなるがな」

ローラ「うっ…」

上条「そのうち完全に直りますよ」

オティヌス「ところで、何を頼んだんだ?」

ローラ「シャンプーをね。こっちじゃなかなか手に入らないやつだから」

※まあイギリス生協なんでちょっといい品入ってます

上条「あとこれ、スフィンクスの昼飯に」っ猫缶

ローラ「あら?わざわざいいのに」

上条「そういうわけにもいきませんよ。一応飼い主ですし」

ローラ「そう?それじゃありがたく使わせてもらうわ」

オティヌス「おい人間、私には何もないのか」

上条「お前には…ほれ。これならお前でも食べやすいだろ」っファミリーチョコレート

オティヌス「おお!感謝するぞ、人間!」

上条「それじゃ、俺はこれで」

ローラ「ああ、上条」

上条「はい?」

ローラ「禁書目…いえ、インデックスのこと、よろしく頼むわね?」

上条「…ええ、任せてください。あ、それと…」




上条「たまになら、手伝えることがあれば言ってください。この右手も、まだまだ働きたがってますし」


ローラ「…ええ、期待してるわ」

上条「それじゃ、またよろしくお願いします」


Brrrrr…


ローラ「滅多に見ない好青年ね」

オティヌス「出会った当時の危ういあいつよりは、今の方がずっとか良いな」

ガチャッ

オティヌス「今帰ったぞ」ニャー

インデックス「あ、おかえり!」

上条「今日もお勤め御苦労さん…ん?なんだそれ?」

オティヌス「これか?ローラがくれたものだ。「日頃の感謝として」だと」

インデックス「どれどれ…わ、紅茶がいっぱい!」

上条「今度会う時にしっかりお礼しないとな」

オティヌス「腹が減ったな。飯はまだか」

インデックス「今作ってる途中なんだよ」

上条「その間に貰った紅茶飲むか。」

インデックス「あ、それならとうま料理の方代わって。私が淹れてくるね」

上条「おう、任せた」

 

「「「いただきまーす」」」


ビスケットと紅茶で優雅なティータイム。

上条家もすっかりイギリスに馴染んでます。

日常編終わり!
他のはまた後で書きます

よーし書くか

王女様の秘密~①

―コープみらいウィンザー店―

上条『いらっしゃいませ!』

今日は、週に一度のコープみらいでの売り手の日。

新鮮な食材や此処でしか買えないものを求めて、日夜御客様が来店する。

婦人『あのーお兄さん。このチラシの商品はどちらに…』

上条『はい。こちらの商品でしたらあちらのテロップ5番のところを曲がっていただいて…』

婦人『ええと…』

上条『よろしければご案内致します』ニコリ

婦人『あ、よろしくお願いします』ニコリ

上条は丁寧な対応と人柄の良さから「生協のお兄さん」と呼ばれ人気が高い。


後輩「先輩、レジお願いできますか?」

上条「了解」

基本、上条は生協の仕事なら大体こなせる。その為緊急時は上条に連絡することとなっている。

コトン
一人の女性がレジに籠を置く。

上条『いらっしゃいませ』

女性『こんにちは、上条さん』

上条『「いつも」ご来店ありがとうございます』

女性『いいのよ、私もここに来るの好きだし』

上条『そう言っていただけると、大変嬉しい限りです。合計で6400円です』

女性『カードでお願い』

上条『はい。こちらに記入をお願いします』

女性『はい』サラサラ

上条『ありがとうございます。こちらレシートのお返しです。ありがとうございました』

女性『ねえ上条さん?私、あなたのそういう所、結構好きよ?』

上条『え?』

女性『私の事を知りながらも、態度を変えずに一般の方と同じ接し方をしてくれるところ』

上条『お客様に満足いただける対応をめざしておりますので』

女性→リメエア『ふふ、また来るわ』

上条『またのご来店を、お待ちしております!』


~帰り道~

リメエア『上条さん、か…色々考えさせられるわね。
みんなあの人のようなら…とか、私がもう少し若かったら…とか』

リメエア『はあ、インデックスさんが羨ましい…』





リメエア『ただいま戻りました』

エリザード『おおリメエア。なんだ、買い物に行ってたのか』

リメエア『ええ、とってもとっても楽しい買い物でしたよ。では』


エリザード『ふむ…あんなに嬉しそうなリメエアを見たのは、いつ以来かね。一体どこへ買い物に行ってたのやら…』



お客様を笑顔にすることが、私達のお仕事です。

おっとしまった
円は£か€に置き換えてくだせえ

王女様の秘密~②

騎士団長『失礼します。キャーリサ様、生協から荷物が届きました』

キャーリサ『うむ、ごくろーだし』

騎士団長『…失礼ですが、私の名義で注文する理由を聞いても?』

キャーリサ『そりゃあ…あれだ。自分だけだと注文忘れがちになりそーだし…』

騎士団長『…単にあの青年と顔を会わせづらいだけでは?』

キャーリサ『なっ、なにを言う!私が
あの男程度にびびるなんてことが有るわけ…!』

騎士団長『それならば、ご自分で注文なさってください!大体、バレバレでしたよ!あの青年、注文の品を見るたびに私を少し同情した目で見るんですからね…!?』

キャーリサ『ふ、ふん。いいし。やってやるし!』

騎士団長『言いましたね!?絶対ですよ!?』

キャーリサ『わかってるし!私をなめるなよ!』



その後、なんだかんだで騎士団長に再び押し付けようとするキャーリサの姿があった。

王女様の秘密~③

騎士団長『失礼します。ヴィリアン様、生協から荷物が届きました』

ヴィリアン『まあ、ありがとうございます。』カパッ

騎士団長『…野菜と肉…ですか?』

ヴィリアン『ええ。実はその…もうすぐ、ウィリアムがこちらに来るでしょう?だから、ウィリアムの好きなハンバーグでも作ろうかと思いまして…///』

騎士団長『なるほど…(ウィリアムの幸せ者め)』

ヴィリアン『本当は私自らが市場まで行ってお買い物をしようかと思ったのですが…やはり騎士団の方々にご迷惑がかかってしまいますしね』

騎士団長『あー…それは…』






(ウィリアム『もし、ヴィリアン王女に何かあれば…わかっているな?
私も、再び友を殺しにかかりたくはないのである』)


騎士団長『申し訳ございませんが、そう思ってもらえると、大変助かります。その、私もできれば長生きはしていたいので…』

ヴィリアン『?』



生協は、恋する乙女を応援しております。

番外編
~Many women many words~


上条『ちわー。イギリス生協の上条当麻で『シスタアンジェレネェェェェ!!』『ひゃああああああ!!!』『ちょっ、シスタールチア!流石にやりすぎですよ!?』
『お前らうっせえぞ!!仕事に集中できねえだろうが!!』
…えーっと…』

オルソラ『あら、上条様ではございませんか』

上条『どうも、イギリス生協です。相変わらずだなーここも』

オルソラ『今日はどのようなご用件なのですか?』

上条『ああ、今回はルチアからの注文で…』ゴソゴソ

オルソラ『みんな元気いっぱい、なのですよー』

上条『これは元気ってレベルじゃ…』

オルソラ『まあルチアさんの。ではお渡しておきますね』

上条『よろしく頼む。あとこれ来週分の注文書』

オルソラ『見てる分には楽しいのですよー』

上条『いや、ルチアすっげーキレてるぞ…大丈夫かあれ?』

オルソラ『わざわざありがとうございます。こちらもお渡ししておきますね』

上条『ああ、助かるよ』

 







神裂『あ、あのシスターオルソラの会話について来られるとは…』

アニェーゼ『というかそろそろ本気で止めないとシスターアンジェレネがくたばっちまいますよ?』

アンジェレネ『ふえぇぇぇぇん…』




私達は、お客様とのコミュニケーションを取るプロです。

>>1の過去作あれば教えてください

>>79ここでは
吹寄「上条当麻が見た世界」
塩ゆでピーナッツがうますぎる
あとVIPで
インデックス「暇だよ~スフィンクス~」
一方通行「絶対能力進化計画だァ?」
インデックス「えへへ…とうまぁ~♪」
上条「福引きやってんのか…」
佐天「うー…トイレトイレ…」
上条「5億年ボタン?」

VIPのは完全ノリ任せ

~怖いものは怖い~


後輩「先輩、すみませんがここの区域の配達頼んでもいいですか?実は○○さんが寝込んでしまいまして…」

上条「ん、わかった。それじゃ」






ピンポーン

上条「こんにちわー。イギリス生協です」


???「はいはい、今行くよ」

上条「ん?この声どこかで……」



ガチャ





シルビア「いつもすまないね…あ?」


上条「」

上条「(ッキャー!?ッキャー!!?)」


シルビア「…なんでアンタがここに来るのかねえ…?」

上条「(あばばばばば…)」ドクンドクン

シルビア「…あー、まあなんだ。あの時のことは私は悪いとは思っちゃいないよ。でも一般人にあそこまでやった事に思う所もあるし…お互い譲れない事情があったってことでだね…」

上条「(1,2,3,5,7,11,13,17,19…)」ビクビク

シルビア「…何か言いなよ」









上条「死にたくないです」ガクガク

シルビア「張っ倒すぞ」ピキピキ

上条「ヒィッ!?」ガクガク

シルビア「…そんなに怖がらなくてもいいじゃないか」

上条「俺の今までの怪我ランキングはアンタがブッチギリでトップです。二位はアックアです
これだから聖人はっ!!」

シルビア「あーじゃあどうすりゃいいのさ!」

上条「ヒェッ…」

シルビア「あんたね…」ピキピキ




オッレルス「いや俺に代わればいいじゃないか…」

シルビア「もっと早く名乗りでな!」ドカッ

オッレルス「おぶっ!?」

上条「(白目)」チーン

シルビア「ったく…」スタスタ

オッレルス「ははは…すまないね。彼女、短気だから…」ボソボソ

上条「い、いえ…あ、あのこれご注文いただいていた荷物です。そ、それとこれ、此度の非礼のお詫びにどうぞ…」っ洗剤

オッレルス「…何から何まですまないね…」

上条「お、御客様に無礼を働いたことは事実ですので…そ、それでは!」


Brrrrrr…


オッレルス「(…あそこまでやられたらああなるのも仕方ないか…)」



御客様には丁寧な対応をしましょう。
でも生協の人も人間ですからトラウマには勝てないのであしからず。

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