カタリナ「どうしたルリア!?言葉使いが変だぞ!?」【グランブルーファンタジーSS】 (32)

カタリナ「グラン。ちょっといいか?ルリアのことについてなのだが……」

カタリナ「最近、変だと思わないか?」

グラン「そうかな。とくに疑問に思ったところはないけど」

カタリナ「そうか……一番近くにいる君がそう言うならそうなんだろうな」

カタリナ「ところで、今彼女はどこに?」

グラン「ルリアならマイシェラさんのところにいると思うよ」

カタリナ「そうか……ありがとう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426381368

カタリナ
http://i.imgur.com/aqK4g9c.png
ルリア
http://i.imgur.com/X1KvCzI.png
マイシェラ
http://i.imgur.com/tUwx7ur.png

―――マイシェラの部屋

カタリナ「マイシェラ入るぞ?ルリアに用事があるのだが……」ガチャ

マイシェラ「ほう。カタリナも妾の美の秘訣について聞きに来たのか?」

ルリア「そうよね。やっぱりアンチエイジングは大事よね」

カタリナ「……」

マイシェラ「ほれほれ、どうしたそんなところに突っ立って?」

ルリア「そうよ。せっかくだから、このお部屋で女子会をしちゃいましょう!」

マイシェラ「おやおや。それは心躍るのう!」

カタリナ「」ダッ

カタリナ「やっぱりおかしいぞ!ルリアがおかしいぞグラン!」ダダダッ

グラン「えー。そうかな。カタリナはちょっと焦り過ぎだよ」

カタリナ「焦らずにいられるか!あのルリアがロゼッタみたいなことを言い出したんだぞ!」

グラン「それはそれで可愛げがあっていいじゃないか」

カタリナ「何をのんきなことを言っているんだ!」

カタリナ「……というかお前はロゼッタのこと可愛いとおもっていたのか!?」

グラン「カタリナ、それはロゼッタに失礼だと思うな」

カタリナ「ともかくちょっと来てくれ!」

ロゼッタ
http://i.imgur.com/1CGJ19H.png

カタリナ「まずはルリアとマイシェラの会話の内容を聞いてみてくれ。何か違和感を覚えないか?」

ルリア「……そうね、重曹の活用方法は他にもあるのよ。お風呂に入るときにちょっと入れるだけでお肌がスベスベになるのよ」

マイシェラ「ほうほう。それは面白いの」

カタリナ「聞いたか!?重曹なんて物がこの世界に存在していたか!?」

グラン「あるんじゃないかな?きっとルリアも本で勉強したんだよ」

カタリナ「どんな本だ!私は見たこと無いぞ!?」

グラン「じゃあカタリナが勉強不足なんだよ」

カタリナ「なんだと!?」

ルリア「……それに、この重曹はなんとお掃除にも使えちゃうのよ!」

マイシェラ「ほう?」

ルリア「重曹をね、水に溶かして汚れたところにさっさと一吹きして拭うだけ!それだけで汚れが落ちちゃうのよ!」

マイシェラ「なんとも。まさに魔法の白い粉よのう」

ルリア「でしょう?もうこの粉のおかげでお掃除がはかどっちゃって!」

ルリア「掃除も料理も出来るなんて女子としてバッチリ☆ね?」ウィンク

カタリナ「聞いたか!?普段のルリアならあんなことは言わないはずだぞ!」

グラン「でも元々年齢不詳なんだし、実はああいうこと言う年頃なのかも知れないよ?」

カタリナ「お前はこれまで彼女と一緒に旅をしてきた中で彼女の何を見てきたと言うんだ!?」

ルリア「こーらっ。2人とも、部屋の外でこそこそしてるくらいなら一緒にお茶しましょうよ」

グラン「ほら、カタリナ。いつも通りのルリアじゃないか。姿形も声もそっくりそのままだし」

カタリナ「たしかにそうかもしれないが……この違和感は一体……」

ルリア「もう、カタリナったら……今日はちょっと変だぞ♪」

カタリナ「そうか、口調だ!口調がいつもと違ってるんだ!」

カタリナ「いつもより、こう、なんというか、大人っぽくなっているんだ!」

グラン「それってルリアが成長したってことだろ?」

カタリナ「なんでそうなるんだ」

マイシェラ「ふふふ。愉快愉快。さぁお茶菓子でも用意してくるとしようかの」

グラン「わざわざすいません」

マイシェラ「なんのなんの。お茶会は人が多いほど楽しいものよ」

ルリア「よーしっ。私もお茶の準備、頑張っちゃうわよっ」

グラン「お、それはいいな。ルリアからもらったチョコ、おいしかったし。期待出来そうだ」

ルリア「ありがとっ。さーって張り切っちゃうわよっ♪」

カタリナ「……目眩がしてきたぞ」

カタリナ(ダメだ……グランに話を聞いていても埒が明かない。誰か他の原因を知っているやつに話を聞きに行かなくては)

マイシェラ「おや?妾の茶菓子はいらないのか?せっかく女子会をしようと持ってきたというに」

カタリナ「悪いな。ちょっと用事を思い出したのでな。私は先に失礼する。」


カタリナ「とはいえ、誰に話を聞いたものか……」

カタリナ「ここはやはりビィ君に話を聞くべきだな!グランの次にルリアと一緒にいるビィ君ならきっと何か知っているに違いない」

カタリナ「さぁ~てどこにいるかな~?」ワクワク

カタリナ「見つけたぞ」ハァハァ

ビィ「な、なんだよ姐さん……またいつもみたいに撫で回すんだったらオイラごめんだぜ」

カタリナ「いや、今日は違うんだ。ルリアのことについてちょっと聞きたいんだ」

ビィ「ルリア?なんだよ、どうかしたのか?」

カタリナ「どうも様子がおかしい。言動がいやに若々しかったり」

ビィ「元々そうだろ?」

カタリナ「知識が何故か生活の知恵について詳しかったり」

ビィ「ルリアは勉強家だからな」

カタリナ「ビィ君、何か気が付かなかったのか?」

ビィ「い、いやオイラはあんまりルリアのこと見てるわけじゃねえし……」

カタリナ「ルリアの様子はいつもと比べてひと目で違うと分かるはずだが……」

カタリナ「しかしビィ君でも分からないとなると……」

ビィ「なぁ、今ルリアはどこにいるんだ?オイラももうちょっとよく見てみるぜ」

カタリナ「あ、ああ。そうか。ありがとう。今ルリアはマイシェラの部屋にいるはずだ」

ビィ「よっしゃあ。オイラに任せておいてくれよな」

カタリナ「ふぅ。頼もしいな。さて、次は誰に話を聞くべきか」

カタリナ「ううむ……ラカムは操舵で忙しい、オイゲンは従姪の世話で忙しい……」

カタリナ「他にルリアのことをよく知ってそうな者といえば……」

ロゼッタ「どうしたの?眉間にしわなんか寄せちゃって?乳酸菌とってるぅ?」

カタリナ「ロゼッタか。ちょうど良かった。実は聞きたいことがあって……」

カタリナ「……ん?今何か言ったか?」

ロゼッタ「どうかしたのかしらぁ?」

カタリナ「い、いやなんでもないんだ」

カタリナ「ええと、ルリアの様子が変なんだが何か知っていたら教えて欲しいと思っていてだな……」

ロゼッタ「おばぁかさん」

カタリナ「んん?」

ロゼッタ「それだからあなたはいつまで経ってもジャンクなのよぉ?」

カタリナ「すまない、ロゼッタ。君が何を言っているのか私にはさっぱり……」

ロゼッタ「覚えておきなさい。これはアリスゲーム。あなたを倒して真のアリスとなるのは、この私」

カタリナ「いや、そんなことをしていた覚えはないぞ」

カタリナ「……これはもしかして、ロゼッタもおかしくなってしまったのか」

カタリナ「なあ。アリスゲーム?とやらのついででいいのだが……」

カタリナ「ロゼッタもルリアも……最近何か変なモノを食べたりしなかったか?」

ロゼッタ「私がそんなことをすると思って?」

ロゼッタ「でも……ルリアがこの前食堂に忍び込んでつまみ食いしてたのを見たわぁ」

カタリナ「またか。あれほど夜食はやめろと言っておいたはずなのに……」

カタリナ「でも、それがどうして様子が変になることにつながるんだ?」

ロゼッタ「……つまみ食いしたお菓子には『まいしぇら♪』とサインがしてあったの」

カタリナ「おい」

ロゼッタ「きっと何か魔法のようなものがかけられていたに違いないわ」

カタリナ「……それを君も一緒になって食べた、というわけなんだな」

カタリナ「待てよ?マイシェラだと?今マイシェラの部屋にはグランが……」


ビィ「た、大変だ姐さん!グランまで変になっちまったー!」

カタリナ「な、なんだと!?」


グラン「どうやったって俺達はエルステ帝国から逃げることは出来ない……」

グラン「だったらここで満足するしかねえ!」

カタリナ「遅かったか……」

グラン「このファータグランデ空域でドでかいことをやって……満足しようぜ!」

カタリナ「ああ、もう。グランが何を言ってるのかさっぱり分からん」

ルリア「わかるわ」

カタリナ「どっちに対して言っているんだいルリア?」

ゼヘク「流石は騎空団『満足同盟』の団長だ……」

カタリナ「勝手に騎空団の名前を変えないでくれないか?」

マイシェラ「ほほほ。愉快愉快」

カタリナ「マイシェラ!笑ってないで早くなんとかしてくれ!」

カタリナ「マイシェラ、話は聞いたぞ。君が作ったお菓子にかけられた魔法でルリアたちがこうなってしまったと」

マイシェラ「おやおや。『こうなってしまった』とは心外よな。」

カタリナ「なんだと?」

マイシェラ「肉体の老いは防げても、心の老いは留めることが出来ん。こういう船旅では退屈しがちで老いもますます早くなる」

マイシェラ「そういう時のために妾の魔法を各所に散りばめ、生活に不意の変化をつけることによって、退屈を紛らわすのよ」

カタリナ「な、なるほど……」

マイシェラ「分かってくれたか?」

カタリナ「うむ……」

カタリナ「……だが、流石にグランが変なままだと今後の方針に支障が出るから戻してくれないか?」

グラン「さぁ……満足させてもらおうじゃねえか!」

カタリナ「思いだせグラン!お前は騎空士として、団長としての使命があったはずだ!」

グラン「忘れちまったぜ……騎空士なんて言葉……」

カタリナ「それは忘れちゃ駄目だろう!?なんだかキャラクター崩壊しすぎだぞ」

マイシェラ「ちょっと魔法の薬を強くかけすぎたかの?」

カタリナ「早く元に戻してやってくれ」

ルリア「わからないわ。このままでもいいじゃない?」

カタリナ「ルリアは黙っていてくれ」

こうしてグランたちはマイシェラの魔法から解放され元の通り平和で退屈な空の旅を続けることになった。

しかし、時折マイシェラが仕込んだイタズラによってまた誰か騎空団の一員がおかしなことになのだった。

おわり

ルリア「ヘーイカタリナ!」

ビィ「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!」

ロゼッタ「真ィ紅ゥ!」

カタリナ「お前らいいかげんにしろ」

今度こそ終わり
ルリアの中の人が川島さんっていうことで思いついた一発ネタだったんで
終わせ方に苦労しました。

合いの手、感想等ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom