スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【ED】 (903)


【前スレ】

スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【DISC4】
スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【DISC4】 - SSまとめ速報
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【前回のあらすじ】

           __
        , ‐' ´   ``‐、             / ̄:三}
.     /,. -─‐- 、.   ヽ        /   ,.=j
 _,.:_'______ヽ、 .!       ./   _,ノ
  `‐、{ へ  '゙⌒ `!~ヽ. !     /{.  /
    `! し゚  ( ゚j `v‐冫   , '::::::::ヽ、/     今回もとんでもなく長くなりそうだぜ!
.    {.l   '⌒      ゙ 6',!   / :::::::::::::::/ __
.     〈  < ´ ̄,フ  .ノー'_ , ‐'´::::::::::::::;/ (_ノ)‐-、
.      ヽ.、 ` ‐", ‐´‐:ラ ':::::::::::::::: ;∠.   ヽ_}  ゙ヽ
        ,.r` "´  /:::::::::::::::::::ィ´  `ゝ  !、  /
     /       / :::::::::::::::: ; '´   /´\ /   r'\
.     i      ! ::::::::::::::/ 雨 | .!::::::::/ヽ、.._!ヽ. ヽ、
     {      {:::::::::::;:イ /   ∥i:::::::/:::::::::::::/  \
.      ヽ       ヽ,.ァ‐'´ /ヽ 二 ,/`ヽ、::::::::: /

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(・・・・ねえ、スコール)


(これからは・・・ずっと一緒だよ?)


(ここなら、辛い事も悲しいことも、全部忘れさせてくれるから・・・・)


(全部忘れて、永遠の安息を・・・)


(そう、ここは、不浄なる記憶を洗い流す)


(忘却の彼方・・・・)


(誰もあなたを傷付けない)


(誰もあなたを不安がらせたりしない)


(誰もあなたに恐怖を植え付けない)


(出してもいいんだよ?本当の自分)


(出してもいいんだよ?心の叫び)


(全部、全部アタシが受け止めてあげるから・・・・)



(・・・一つ聞いていい?)


(あのねスコール)


(スコールの本当に好きな人って、誰?)



(ホントウニ スキナヒトッテ ダレ?)


(ホントウニ スキナヒトッテ ダレ?)


(ホントウニ スキナヒトッテ ダレ?)



ホントウニスキナヒトッテダレ? ホントウニスキナヒトッテダレ? 



ホントウニスキナヒトッテ・・・・・



ダ・・・・・・レ・・・・・・


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


・・・


・・・・・・



・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・ァァァ





「・・・・・おねえちゃん」


「ぼく・・・ひとりぼっちだよ」


「でも・・・がんばってるんだよ」






ザァァァァァァァァ・・・・・・・・







(・・・・)




「おねえちゃになくてもだいじょうぶだよ」


「なんでもひとりでできるようになるよ」






ザァァァァァァァァ・・・・・・・・










(また・・・これかよ)


ザァァァァァァァァ・・・・・・・・



(我ながら見ていてイライラする)


(どうしてこう、情けない奴になっちゃったかな)



(・・・・・)



(・・・・ダメだ。思い出せない)


(いや、思い出したくないだけか。どうせ思い出した所で、つらいだけ)


(つらい事は全部忘れて・・・・そう、ここは)


(永遠の・・・・中・・・イヤな事を全部忘れさせてくれる・・・・)


(忘却の・・・・彼方・・・・・)




ザァァァァァァァァ・・・・・・・・




ァァァァァァ・・・・・・・





ァァァ・・・・・・・







「ごきげんよう。庭園で眠る使者さん♪」






( ! ? )



(だ、誰だ!?)



「あらら、かわいそうに・・・・こんな小さい子なのにね~」


「よし、よし♪」




(なんだこいつ!?・・・・ん?)


(いや、俺、こいつを知ってる・・・でも、なんだろう)

(なんだこの違和感・・・・)





「は~あ、まったく。怒れる神様を起こしてくれちゃって~」


「もっと、しっかりした奴だと思ってたのに~」プンプン




(バラ色の・・・髪の女・・・・)





「あ、そうそう。自己紹介がまだだったねっ」




ルミナ「アタシはルミナ。あなたがよく知るはずの者っ」




(・・・・・)




ルミナ「ここはキミの内なる領域。神様に見えない不可視の世界。つまり、あなたの心の中ね」




(・・・何しに来た)


ルミナ「へこたれてるようだから~励ましにきたのっ!」

ルミナ「てへへ、ここはあなたの心の中なのに、風景はいつも土砂降りの雨・・・・」

ルミナ「この男の子も~内なるキミの、もうひとりのキミっ」ナデナデ

ルミナ「嫌悪感を抱くのは、無力な自分が許せないから?」

ルミナ「自分に向けた怒りが、自分自身を壊すから」

ルミナ「だから心を閉ざしたんだね。機械のようにクールを演じてさっ」



(・・・・ひとつ、いっていいか?)



ルミナ「ん?なぁに?」



(おまえ、なんかうざい)



ルミナ「・・・・・」



(いやほんまに。それはもう無条件に)





ザァァァァァァァァ・・・・・・・・





ルミナ「ちょっとなにそれ~。ひどくない?」



(意味もなくぶん殴りたいと思ったのはお前で二人目だ))



ルミナ「DV反対~!こんなかよわいおにゃのこにっ!」プンプン



(・・・)イラ



ルミナ「でもま、いまのキミなんてこわくないかな~」ニヤニヤ

ルミナ「殴れるもんなら殴ってみなさいな。無力で一人じゃなんにもできない獅子クン♪」





スコール「わかった。[ピーーー]」



ルミナ「はや!」


ザァァァァァァァァ・・・・・・・・



ヒギィィィィィ!! ギブギブ! イダァァァァァァイイ!!



ザァァァァァァァァ・・・・・・・・



ルミナ「まじいったぁ・・・」ヒリヒリ

スコール「カスが。俺は女子供にも容赦しねーぞ」ゴキゴキ

ルミナ「本当に機械ね~・・・・」

スコール「やかましいわ。このエロゲヒロインが」

スコール「お前のようなデムパの扱いは慣れてるんだよ」

ルミナ「慣れてる?なにそれ~」

スコール「イラつく発言を関知次第即鉄拳制裁。これがデムパとつるむコツだ」

ルミナ「ただの暴力じゃ~ん・・・」

スコール「で、ここ・・・」



・イデアの家(スコールの内面世界)


スコール「なんで人の脳内に、おのれみたいなデムパが?」

ルミナ「その仇名、やめてくんな~い?」

スコール「そうだ、この髪・・・・すっごい見覚えがある」

スコール「そうだ、これは・・・・」



(・・・・・えだ・・・・ろ!・・・・・は・・・・・・る!))



ザザーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・



スコール「・・・うぐ!」ズキ

ルミナ「無理しない方がいいよ。今のあなたは精神的にボロボロの状態なんだから」

ルミナ「つらいこと、無理に思い出そうとすると・・・自分が苦しいだけだよ?」

スコール「・・・・」

ルミナ「閉じた心の扉を開くには、力任せじゃダメ」

ルミナ「ひとつひとつ、カギを挿していくの。そしたら扉は、開いてくれるっ」

スコール「カギ・・・・?」

ルミナ「一緒にさがそ?アタシも手伝ってあげる」ニコ

スコール「わかった。ここで待ってる」ゴロン

ルミナ「あんたが探すのよ」


スタ・・・スタ・・・スタ・・・・


スコール「も~どこいくの・・・」

ルミナ「そう・・だ!まずは~あなたの所縁の場所を探してみましょっ!」

スコール「ゆかりも何もここ俺の実家だっての」

ルミナ「へえ、そうなんだ~」

ルミナ「ボロっちぃ家だね~」プッ

スコール「・・・・・」ピキ


【鼻フック】


ルミナ「ひぎぎぎぎ!ごべんなばーーーーーい!」フガフガ!

スコール「ここの家畜にしてやろうかゴルァ!!」


ズポッ


ルミナ「ハァ・・・ハァ・・・鼻の穴広がってないかな・・・」ヒリヒリ

スコール「どうでもいいけどカギどこ?」

ルミナ「あなたの思い出でしょ。それはあなたがよく知ってるんじゃないかな?」

スコール「んな事言われてもだな・・・」キョロキョロ

ルミナ「おや?これなんてどうかな?」ガチャ

スコール「あ・・・・」


【おもちゃ箱】


ルミナ「おにんぎょうさんに~豆鉄砲に~グローブに~・・・」ワチャワチャ

ルミナ「ははっ、なにこれ~。全部きったな(ry


スコール「・・・・・」ザ


ルミナ「・・・・年季のはいったおもちゃ~」

ルミナ「ど~お?なんか思い出した?」

スコール「・・・」

スコール「実は・・・俺、おもちゃで遊んだ記憶ってほとんどないんだよな」

ルミナ「え、なんで?」

スコール(だって、俺はいつもおもちゃなんてそっちのけで・・・・)

ルミナ「ふ~ん、まぁどうでもいっかぁ~・・・」ワチャワチャ

ルミナ「ん・・・なにこれ?」ガサ

スコール(そうだ。一つだけ覚えてる。俺が唯一遊んだおもちゃ・・・)

ルミナ「あ~これ!わかった!」


【花火】


ルミナ「なんだ。いい思い出あるんじゃ~ん」

スコール「なんでそんなもんがそこに・・・」

ルミナ「ここはあなたの心の中。あなたが願えば、なんだってあるよ」

ルミナ「この花火も使おうと思えば使えるかもね。折角だからやっとく?」

スコール「・・・・」


・灯台

ルミナ「じゃあ火、つけまーす」ボ


パチパチパチ・・・・シャアアアアア


ルミナ「わお!きれ~・・・」

スコール「・・・・」


(あ~~~~~!)


ルミナ「ん?」


(子供だけで花火したらいけないんだぞ~~~!)


ルミナ「なにあいつ・・・・」

スコール(あいつは・・・・)


(まま先生にゆうからな~!)


ルミナ「言えよw」


(泣きむしザザーッ!ベッドに帰れ~!)


ルミナ「そうだそうだ~!帰れ帰れ~!」

スコール「この煽り・・・・ハッ!」



『小さな子供が うっすらと浮かび上がってくる!』



キャッキャ・・・ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・ワーイワーイ


スコール「こ、こいつら!」

ルミナ「どうやら、カギはひとつ、見つかったようだねっ」

スコール「・・・ここを離れよう。はやく」

ルミナ「なんで?花火しないの?」

スコール「そうじゃねーよ。この後な・・・」


(こら!あなたたち!)


ルミナ「うわ、あいつマジでちくりやがったんだ」

スコール「違う違う。あれはな」チラ


(まませんせ~!一緒にお散歩しよ~(棒))

(あれれ~?なんか灯台のしたが光ってるよぉ~?(棒))


ルミナ「おまえかい・・・」

スコール「おねえちゃんがいなくてムシャクシャしてたんだよ」



ザァァァァァァァァ・・・・・・・・



スコール「で、こいつらが説教されてる間に、隙を見て余ってた花火全部パクった」

ルミナ「当時からそうだったのあんた・・・」

ルミナ「そんなに花火が欲しかったの?」

スコール「一緒にやりたかったんだよ」

ルミナ「じゃあ混ざればよかったじゃん」

スコール「そうじゃなくて・・・」

スコール(いつかおねえちゃんが帰ってきた時に・・・その時の為にとっといたんだ)

ルミナ「ま、確かに一人でやってもつまんないかもね~」

ルミナ「で・・・」チラ



(ぼくとおねえちゃんを差し置いてこんなことするからだ・・・)ブツブツ



ルミナ「卑屈なお子様ねえ」

スコール「う~ん、ぶん殴りたい・・・」


ルミナ「で、この子とキミがさっきから言ってる【おねえちゃん】って誰?」

スコール「それは(ry


キィーーーーン・・・・


スコール「ッ!?」ガク


ルミナ「ありゃ・・・つらい記憶だったのね」


スコール(そうだ、おねえちゃん・・・俺がべったりしていた、おねえちゃん)

スコール(おねえちゃんって・・・誰だ!?)


ルミナ「思い出せない感じ?じゃあ今は無理しなくていいよ」

スコール「・・・・・・・・」

ルミナ「あ、じゃあ!ねね、彼の行動、追って見ない?そしたら残りのカギがみつかるかも~っ」

スコール「つってもなぁ・・・」


タタタタッ


ルミナ「ほら、どっかいっちゃうよ。追ってみよっ」グイ

スコール(俺はあいつの行動知ってるし・・・だって・・・)


(おねえちゃ~ん!どこ~!)


タタタッ


(どこなの!?おねえちゃ~ん!)


タタタタッ


(おねえちゃ~ん!ぼくを一人にしないで!)



タタタタタタッ



(おねえちゃ~~~~~~~ん!!))



フラ・・・・フラ・・・・



(うう・・・もう歩けないよぉ・・・)ドサ


スコール「・・・・」

ルミナ「所詮お子様の行動範囲なんて、知れてるわね」

スコール「だから言ったろ。結局あいつはどこにもいけないんだ」

ルミナ「かわいそ~」プ

スコール「お前に言われるとバカにされてるようでイラつく」ピキ


(・・・・)スタ


ルミナ「おや、動いたよ?」

スコール「行先は・・・」


・イデアの家

ルミナ「結局帰ってくるのねw」

スコール「それ以外選択肢ねーだろ」


(まま先生~!)



ザザッ



ルミナ「ん?」

スコール「お?」



(・・・・・おねえちゃんザザいな・・・・・いよ)



ザザザッ



(ぼく、ひと・・・・ぼ・・・・・・?・)



ザザーーーーーーーーーーーーーーッ!!




ルミナ「!?」

スコール「お、おい!?どうなってんだ!」



ザザッ ザザッ


ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !



ルミナ「こ・・・れは・・・」

スコール「!?」

ルミナ「混・・・沌・・・?」



(あの・・・・ザザザひt・・・・・~れ・・・・・・ザザザ?)

(あな・・ザザ・・・関係・・・・・なザザ・・・・知らな・・・・・・の)


(・・・・・・・・・・・・)



スコール「おい!なんか明らかにもう一人いるぞ!?」

ルミナ「混沌が・・・あいつから発せられてる・・・・」



ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !



『混沌が 視界を塞ぐ!』


スコール「見えな・・・くっそ!」バッ


バィィン!


スコール「なんだこれ!?入れねーぞ!?」

スコール「おい開けろ!おい!どうなってんだ!」

スコール「誰だお前!?まま先生に何する気だ!」

スコール「おい!おい!?」



(・・・・・・・)



スコール「 お い ぃ ぃ ぃ ー ー ー ー ー ! ! 」




ゴォォォォォォォォ・・・・・・・・




 ーーーーーー・・・・




  ・・・・・・


・少し離れた場所

ルミナ「あーびっくりした」

スコール「なんだよ・・・・あれ」

ルミナ「そんなのこっちが聞きたいよ。何度も言うけどここはキミの内面世界」

ルミナ「だからあれはあなたが実際に体験した事。違う?」

スコール「全然・・・記憶にねーよ・・・」

ルミナ「混沌が主の記憶を拒絶した。と言う事は~・・・・」

ルミナ「やっぱあの場面、何かあるのかもね~っ」キャピ

スコール(おねえちゃんを探して・・・・結局見つからずじまいで戻ってくる・・・)

スコール(そこまでは覚えてる。結局俺はどこにもいけなかった)

スコール(けど・・・じゃあ今のは・・・?)

ルミナ「ん~~混沌が・・・まだちょっと残ってるね」


『イデアの家が 混沌に包まれている!』


ルミナ「あれが晴れるまで、しばらく戻れない感じだね~」

スコール「・・・どうすりゃいいんだよ」

ルミア「さあ?w」

スコール「さあじゃねーよ・・・ボケ・・・」ドサ

ルミナ「んな事言われてもさ~」ドサ

ルミナ「なんかまるで、バリアみたいだもん。おうちを守ってるのかな?」

スコール(家を・・・守る・・・バリア・・・)

スコール(入れない家・・・入れない場所・・・入れない街・・・)

スコール「・・・時間圧縮?」

ルミナ「ジカ・・・何?」

スコール「時間圧縮だよ。あれが発動したら街とかダンジョンとか全部・・・・」


キィィーーン


スコール「・・・うっ!」ズキ

ルミナ「・・・薄々感づいてると思うけど」

ルミナ「何かを思い出そうとしたら走るその痛み、それが君の大事な記憶だから」

ルミナ「だからその、ジカンなんとか?なんの思い入れがあるのか知らないけど」

ルミナ「無理に思い出そうとせずに、丁寧に、ゆっくり・・・ね?」


スコール「・・・・・・・・・」


ルミナ「てかキミさぁ、なんでこんなに慣れてんの?」

スコール「何がだよ」

ルミナ「普通内面世界とか言われたら、意味不明で混乱するもんなんだけど」

ルミナ「自分の具現化も妙に速かったし。もしかして一度経験積み?」

スコール「まぁ、その辺は先輩が似たようなことやってたわけで」

ルミナ「先輩?」

スコール「あいつ」



クラウド「・・・・・・・・・・・」



ルミナ「 」ブッ


スコール「具現化したったった」キリ

ルミナ「つ、使いこなしてる・・・」

スコール「あの人なら何か知ってるかもしんない」

ルミナ「何か知ってるって・・・あれは君が具現化しただけの妄想でしょ?」

スコール「大丈夫なんだって。ほら」



クラウド「あ・・・・うう・・・・」ギコギコ



ルミナ「廃人じゃん・・・」

スコール「ちゃ~すクソチョコボ先輩。おひさ」

スコール「俺、なんか奇しくもあんたと同じ感じになってんのよね」

スコール「と言う訳で、どうやってライフストリームから脱出したのか教えろ」

スコール「簡潔に。速やかに、3行で。できなきゃ死ね」

ルミナ「先輩なんだよね?全く敬意が感じられないんだけど」



クラウド「あ・・・うう・・・・」

クラウド「百億の鏡のかけら......小さなともしび......とらわれた天使の歌声......ゼノ......ギアス......」



スコール「宣伝乙」

ルミナ「なんなのこの先輩・・・」


スコール「めんどくせえ先輩だなもう」

ルミナ「廃人状態で具現化するからでしょ」

スコール「いいんだよホントにこうだったんだから。で、どうやって脱出したの?」



クラウド「あ・・・・・うう・・・・」

クラウド「偽りの記憶・・・植え付けられた幻想・・・・言えなかった結末・・・知られたくなかった人・・・」



ルミナ「何言ってるのかわかんないんだけど」

スコール「さすがキングオブ中二」



クラウド「俺の・・・・弱い心が・・・・生み出した虚構・・・・」

クラウド「それを・・・受け入れる・・・勇気・・・・・・」

クラウド「ありのままの自分・・・これからの自分・・・」



ルミナ「なんかイイ事言ってるのは伝わるわね」

スコール「いやそんな精神論じゃなくて、脱出方法を言えってんだよ」



クラウド「大事な人・・・思いを伝えたかった人・・・・いつも支えてくれた人・・・・」

クラウド「救ってくれた・・・本当の俺を知る人・・・」



スコール「・・・思い出した」ピキ

ルミナ「ん?何が?」

スコール「こいつはあの爆乳クリムゾンに何から何まで世話になって・・・」ピキピキ

ルミナ「爆乳クリムゾンって何よw」

スコール「ゴルァクソチョコボ!下のか!?下の世話もされたのか!?」ガシ

クラウド「あうう!?」

ルミナ「こら!ちょっとやめなさい!」ガシ

スコール「このクソチョコボ~~~!なんでいつもお前だけそんな思いを~~~~!」ブンブンブン

クラウド「あ・・・うぷっ」ユサユサ



オエエエエエ・・・・・



スコール「・・・・」ベチャァ

ルミナ「酔いやすい体質・・・なのね」


スコール「ほんとめんどくせえ先輩だな・・・」フキフキ

ルミナ「でもま、ヒントにはなったんじゃない?」

ルミナ「偽りの記憶・・・とか言ってたけど、何か思い当たる?」

スコール「あるかボケ。なんで俺までジェノバ細胞植え付けられないかんのじゃ」


クラウド「ゼノ・・・ギアス!」


スコール「それはもういーんだよ」

ルミナ「まぁ、偽る必要もない、か~」

ルミナ「虚構どころか100%素だもんね、キミ」

スコール「まぁな」キリ

ルミナ「ちょっとは隠しなよ」


クラウド「あうう・・・・」ギコギコ


ルミナ「じゃあ後は~・・・支えてくれた人?」

スコール「・・・・」

ルミナ「キミにも・・・大事な人、いるんじゃないの?」

スコール(俺の・・・大事な人?)


キィーーーン


スコール「うぐ!」

ルミナ「お、正解っぽいね~」

スコール「頭痛は・・・正解の合図かよ」

ルミナ「そゆこと♪」

スコール「ヤダよそんなの。普通にピンポーンでいいよ」

スコール「バファリンくれよバファリン」

ルミナ「ねーよ」


クラウド「バレットの・・・娘・・・?」


スコール「それマリンだろ!」


ルミナ「よかったじゃん。先輩ヒントくれたよ」

スコール「お前が爆乳格闘家だったらよかったのに」

ルミナ「なにそれ?胸関係なくな~い?」

スコール「死ね。ちっぱいが」スタスタ


クラウド「あ・・・うう・・・」ギコギコ


ルミナ「お礼いってきなよ」

スコール「もう出した」

ルミナ「へ?」

スコール「お礼にそいつの”大事な人”呼んでやったよ」

スコール「だから、存分にホモっててくれ」



セフィロス「・・・・・・・・」



ルミナ「 」ブッ



クラウド「あ・・・・うう・・・」

セフィロス「かあさん・・・かあさん!」ガシ

クラウド「あう!?」

セフィロス「かあさーーーーーーーんッ!」



アウウウウウウ・・・・・・・・・・・・!!



ルミナ「カオス・・・・」

スコール「ついでにBL仕様にしてみた」キリ

ルミナ「せんでいいわ」



スタスタスタ・・・・・


スコール「はーあ、お前がちっぱいじゃなかったら俺今頃脱出してたのに」

ルミナ「まだそれ言う!?関係なくない!?」

スコール「あるんだよボケ。爆乳は世界共通の正義だ」

スコール「爆乳は全てにおいて正しく、全てにおいて福音をもたらす」

スコール「わかったら今から牛乳のめ。3Lくらい」

ルミナ「まじ傷つくわ・・・・」ペタペタ

ルミナ「つかそんなにおっぱいが好きなら、自分で具現化すればいーじゃん」

スコール「それがだな、実はさっきから何億回とやってるんだが」

ルミナ(億て)

スコール「一向に出てこんのよ。しょうもない廃人クソチョコボはすぐ出たのに」

ルミナ「ん~おかしいなぁ・・・ここ、キミの内面世界だから何でもできるはずなんだけど・・・」

スコール「ムカついたから無理矢理出そうとしてみたんだ。そしたら・・・」



ゴゴゴゴゴゴ・・・・



ルミナ「!?」



『月の涙が 落ちようとしている!』



ルミナ「ちょちょちょ、ストップストォーープ!!」

スコール「な?やべえだろ?」

ルミナ「わかった!わかったからおっぱい禁止!」



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・



スコール「~~~」ニヤニヤ

ルミナ「はよ止めろ!!」



『月の涙は 収まっていった』



ルミナ「どうなってんのアンタの中・・・」ハァハァ

スコール「まぁ、見たまんま」

ルミナ「月にモンスターの群れが・・・きもちわる~」

スコール「ある意味爆乳だったな」

ルミナ「なにがよ。月が目玉のお○じになってたじゃない」


ルミナ「なんかこういう事言うのもあれなんだけど・・・」

ルミナ「おっぱいになんか思い入れあんの?」

スコール「あたりめーだ!」キリ

ルミナ「まぁ、男の子だしね~」

スコール「俺が好きなのはな、わかりやすい巨乳よりも、そういう感じに見えない奴がものすごいでかかったら」

スコール「それはそれはもう、すっごい興奮するんだ!」

ルミナ「隠れ巨乳って奴ね」

スコール「そのギャップにズバチコーンとくるわけよ」

ルミナ「そこまで聞いてない」

スコール「ズバチコーン!って。ズバチコーンバリバリバリ!オヘゥゥアッファノソソトーンって感じで」

ルミナ「意味不」

スコール「ハァ・・・ハア・・・」


ゴゴゴゴゴ・・・・・


『月の涙が(ry


ルミナ「もういいって!」


ゴゴゴゴゴゴ・・・・・


スコール「くそっ何故具現化できない!」ワシャワシャ

ルミナ「くだらな・・・何がズバチコーン!よ」

ルミナ「サンダガじゃあるまいし・・・・」

スコール(・・・・・)

スコール(隠れ巨乳・・・・サンダガ・・・・?)



キィィーーーーン



スコール「くおっ!」

ルミナ「えっうそ!?なんで?!」

スコール「ま、まさかの大正解だ・・・しかも・・・」

スコール「今迄よりも・・・でかい!」

ルミナ「それって巨乳だけに?」

スコール「下らねえこと言ってねえではよ解析しろォォォ!」キーン

ルミナ「んな事言われても・・・・」

ルミナ「隠れ巨乳にサンダガ?意味不明なんだけど」


スコール「きゃーーーーいやーーーーらめえええええええ」キーン


ルミナ「え、ええ~・・・」


○数分後

スコール「ハァ・・・ハァ・・・」

ルミナ「収まった?」

スコール「な、なんとか・・・」フラ

ルミナ「とりあえず、今までの情報を整理してみない?」

スコール「・・・」

ルミナ「君が頭痛を感じたのは、ここまでで・・・」


【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】


スコール「意味わかんねえ・・・」

ルミナ「一応アタシもバラ色の髪の乙女なんだけど~」ニコ

スコール「死ね。風にやさしく包まれてそのままオズマの所へいけ」

ルミナ「おっ、ね~あれ!」


『イデアの家の混沌が 晴れていく!』


スコール「やっとかよ・・・」

ルミナ「やっぱ思い出探索は自分の家じゃないとね~」

ルミナ「ほら、いこっ」グイ

スコール(いつまで続くんだよ・・・)


・イデアの家

ルミナ「あれれ~、誰もいないよ~?」

スコール「しっ!待て!話し声が聞こえる・・・」


(そうですか・・・あの子が)

(彼は確かに言いました。自分はガーデンのSeedだ、と・・・)


ルミナ「ガーデン?シィド?」

スコール「どういう事だ・・・」

ルミナ「何が?」

スコール「ガーデンとSeedを考えたのはまま先生だ。それは悪しき魔女を討伐する為に・・・」

スコール「なんでこの時代のまま先生がそれを知ってる。ガーデンもSeedもずっと後の話のはずだ」

ルミナ「記憶がごっちゃになってんじゃない?」

スコール「話聞けよ。ほら・・・」


(まるで軍人のようでした。こう、敬礼の様なポーズで・・・)ビシ

(う、う~ん・・・養成所の様な物ですかね・・・)


ルミナ「・・・ほんとだ。誰かから教えてもらったみたいな口ぶりだね」

スコール「ガーデンを発案したのは・・・まま先生じゃないのか・・・?」


(しかし・・・・だとしたら、あの子はこの先・・・)

(ええ、苦難の連続でしょうね)

(いやはや、みんなには争いとは無縁であってほしかったのですが・・・)

(生きると言う事は戦いの連続です。身を守る為、誰かを守る為、何かを手に入れる為、はたまた・・・・)

(自分と戦う為に・・・)



スコール「・・・・」

ルミナ「う~ん。哲学的ィ」



(ガーデンのSeed・・・・庭にまかれた種ですか)

(ええ。彼は確かにそう告げました)

(その肝心の彼は?)

(眠ってます。歩き疲れてしまったのでしょう)

(いやはや・・・・運命を告げる使者、ですか)

(ええ。我らの庭に眠る、運命の使者)

(さしずめ、そう)



(庭園で眠る使者)



スコール「!」ガク


ルミナ「ん?どしたの?」

スコール「やばい・・・当りだ・・・」

ルミナ「ええっ!?何が!?」

スコール「しかも・・・今迄で最大級のあたり・・・ぐおっ!」



キィィィィィィン!!



スコール「お、おお・・・」


スコール「オオオオオオオオオ!?」ガッ


ルミナ「ちょ、ええっ!?しっかりしてよ!」



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・



ルミナ「!?」



『内面世界が 崩壊していく!』



ルミナ「ちょっと!やばくない?!」


スコール「ま・・・・じで・・・・アアアア!」


ルミナ「ダメだよ!無理に思い出そうとしたらダメ!」

ルミナ「ここはキミの中!ここが崩壊すればキミ自身が!」


スコール「んな事・・・・言われても・・・」

スコール「さっきの言葉が・・・耳にこびりついて・・・離れない!」


スコール「うあああああああああああああ!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴ!! バリィン! バリィン!



ルミナ「ああああ崩壊しちゃうよぉぉぉぉぉぉ!!」


スコール「あああああああーーーーーーーーーーーーッ!」




~~~~~~~~~~~~~~~~



(・・・・・・・・・)



スコール「う・・・・」



ルミナ「気が付いた?」


スコール「な・・・んだ・・・・今の・・・」


ルミナ「キミ今結構危なかったんだよ?内面世界が崩れ出してさ」

ルミナ「それは自我の崩壊を意味するから・・・自分が自分でいたいなら、この世界を壊しちゃダメ」

ルミナ「自分の世界、自分の心・・・・大事にして?」


スコール「・・・・・・」


ルミナ「で、ここは・・・・」


・ダンス会場

ルミナ「すっご!豪華絢爛じゃ~ん」


ターララララー タララー ラララー


スコール「ああ、パーティの」

ルミナ「何キミ、社交界デビューしてたの?」

スコール「社交界って・・・でもまぁある意味デビューか」

スコール(なんたってここはそう・・・)


ルミナ「ひっ!」


スコール「どうした?」


ルミナ「ねえ・・・あそこの女の人・・・」

スコール「・・・?」チラ

ルミナ「顔が・・・ない・・・」



















          _,,─~`~ゝ~=-,,_,,,
        ,-~;::;/;:::::::;:;~=,;::::::::::::::~-,

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     ヽ;;i:::::|;::|;:::::i:::|            /;::|::i::| i
     ./;:/;::::|;;;:::::/;:|、          ./;::::::::::i |
     |/;:::::/;:::::/::::;;|i ~=--,,     //;|;:/:::| .|,,,-二ヽ,
    /;:::;;;/;:::::::;|::|<ヽ    ~^`─-":::ノ |:/::/| //ノ~`┐
     /;::::;:::::::::/ヽ `       /::/  |/:/ | "     |- <
    .i;::;;/;::::/-,  ~=-,     i"    |:/ i      |ソ
    /;::/;:/ _~=-,, ~=-,,   .|,    |i  |      |
    /::://    ~ヽ ~--,,~=-, ヽ、  ノ   i     ./
    /;:/        ヽ   ~-,,\|`i     i     /
   /:/         ヽ    \  |   ./    /
   /|;;i           i     / /ヽ  /    /
   |;:| 、         .|    / /  ヽ/    /
   .i::::| ヽ         .i  .ノ /   /    ./
   ヽi  ヽ        |-=~,,,ノ  ./     ./
    | ̄ ̄ヽ       .i_,-~  /     ./


スコール「お・・・」ゾク


顔なし「~~~~」ツカツカツカ


ルミナ「な、なんか近づいてくるよ!」

スコール「・・・・・」ダラダラ


顔なし「(聞き取り不能)」


ルミナ「なんか・・・言ってる・・・・」

スコール「・・・・・」


顔なし「~~~~~~~」クルクル


ルミナ「なに・・・してんの?」

ルミナ「あ・・・・もしかして」


顔なし「~~~~~」グイ


スコール「!?」


ルミナ「踊って欲しいんじゃ・・・・」


顔なし「~~~~♪」

スコール「・・・・わかったよ。踊るよ」



ターララララー タララー ラララー



スコール「・・・・・」タタン

顔なし「~~~~~」タタン


ルミナ「ダンス上手だね」


スコール「最高に不気味なんだが」パッ

顔なし「~~~~」クルクルクル

スコール「いつまでやりゃあいいんだよ・・・・・」パシ


ルミナ「とりあえず一曲終わるまで?」


スコール「はぁ・・・こええ~」タン

顔なし「~~~~」タタン



ターララララー タララー ラララー


スコール「女性からダンスのお誘いね・・・普通ならうれしい事なんだろうが」

スコール「ブサイク飛び越えて顔なしってのはちょっと・・・・」

顔なし「~~~~」



ギュゥゥゥゥゥ・・・・・・



ルミナ「おや?」


スコール「?」



『風景が 高速で 回り出す!』



グワ・・・グワァァァァァァ!!



スコール「な、なんだ!?」


ルミナ「あ・・・これ」


スコール「なんだよ!?また混沌か!?」


ルミナ「違う違う。ほら、聞いたことない?」

ルミナ「死ぬ間際に、今までの思い出が一気にフラッシュバックする現象」


スコール「そ、走馬灯って奴か!?」

顔なし「~~~~~」クルクルクル

スコール「いや待てぇ!じゃあ俺死ぬのか!?」


ルミナ「ん~・・・でも現れるタイミングが不自然だよねぇ」

ルミナ「それ、もしかして死のダンスじゃない?」


スコール「ふふふ不吉な事言ってんじゃねえぞボケェ!」

スコール「じゃあこいつはあれか!?死神的な奴か!?」

顔なし「~~~~~」クルクルクル


ルミナ「そうは見えないけど・・・」

ルミナ「ていうかその顔なしさん、キミの記憶の中の人だし」


スコール「顔のない知り合いなんているわけねーだろ!?」




グワァァァァァァァーーーーーーーーーー!!

ルミナこいつ
http://livedoor.blogimg.jp/togurotogenkai/imgs/7/6/765f334c-s.jpg


ルミナ「うわ・・・さっきの人じゃないけど酔いそう」オエ


スコール「なんだよ!何が起こってんだよ!」

顔なし「~~~」クルクルクル



グワン・・・グワン・・・グワーーーーーーーッッ!!



ザッ!



スコール「!?」


                   i,゙i, ゙i, ゙i,   ゙i, i j' i///;=‐-、,
                  i ゙i, i、 ゙i,  :;i i' i゙ :!//∠ニ=-,,_
                  ゙!; i、 i, i,  .ソ// .ノ//;、-ニ====;;、,
               ,、‐'ニニミ、i; i, .i .///ジ//∠二三三三三三;、,
              //;、=;ミ;、、i,i, i ///''"''"~ツ'=三三二ニ≫''"≪ミ、
              /'゙/'""゙  i::i<、、、;j' ゙ ~"''=:;、_、,_ '三三≪三ニニ=ミ;;、
                   .ij゙:::         ゙i;::ヽ, ミミミ三三二三ミ;;、

                    i::::          -、;:i,ヽ,ミミ三三三≡;テ<ミ、
                    i:::::           ヾ;:、, ゙'〒三//>:i,i、/
                    i:::::::           ,<,ミ;;,、i | i:: i、i i: .〉
                    ヽ;‐            ;|;i゙;;! ゙i !|:: .k' ./
                     ゙i             'シ~-'' '゙i;゙! ゙!リ‐;、,,ノi
                     i::::::::  :           :i.i゙ i::::::i;;|
       ,、、,i'"゙;')゙フ<        !::::::               リ ,j::::::i、i
     .,,、、i-''<゙'‐"_ノ/、,        ヽ;:::::゙              ゙ ノ::::::゙i,
   ,、、L-'゙二-‐''""゙:::::ミ;、   .,、‐'" ゙̄) ヽ;            / /:::::::::;゙i==‐''''""i
   ゙〉-',、‐";;;;;::::::::;;;;;;;;;;;;;;;:'''''''"i,  ::;/  ゙i、         /,、-";、‐'"二-―=='''i
   i/;;;;;;;;;;:::::::::::::::::;;;;;;;:::::::::::::;;;ヽ/     ゙i;     ;、‐"、‐゙、‐",,、‐"_,,、、--―''''''i
   i;;;;;;;;:::;;::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;/~        ヽ、,,,、-シ''彡''"~-‐'"、‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,__
  .j;;;;;;::::;;;::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;/            二-'"、-‐'"~--―――--、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、,

  i;;;;;;;::::;;;:::::;;:::::;;;;;;;;;;;;;;i''"           ,、-'シ‐'"彡''" ̄          ゙゙"'ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ





スコール「こい・・・つら!」




      `,ゞ_`ー-、、-,.、
     ,r'ィ'' ヾ゙!ヽ,.ヾ、 ヾ!
    ,.'/  ,.-' ソ..-‐'' " ̄`` ヽ、、
  ,.ィ'r/ ,'r' ,.-'' !   _,,....,._ ヾ;.:.、`ヽ、
イ' !'"゙' /|、   ゝ'" - ´,..- `_'"``ヾ、
   !  / ! ゙!ヾ,/ '   ,. ´,. ,ィ_ミ、!   ヾ、
    / ;.、 ,.'    ,.'  /   `ヾ  ゙、 ゙、
   ,' ! ヾ゙'/  .:' /  ,,.'        ゙、 、゙、 ゙、
  ,1!| ト、 ,'   ' ,イ' ,.'/        、 ゙ ! ゙!
 ,/! l!、ヾ、!  ' //_//.         ゙!  |! !
 !| |!r''ヽ! ;'  / /,            ,l ゙ !|
 ゙、 ゙!,'rl | !  ,!イ             |!i | i!
.  ゙、 ゙、 ( !  ,'! /!               !| ,! !|
   ゙、 ゝ!| !' ' ' |            ,'!| ,!i |!
 ,. -=ヾ,..! !| :l '|:l              ,.';;'!  ! |
   /'´ ゙ ! |! ゙'i !|          ,イ;イ| ' ゙!:!
    /! i!  | ト、        , ' !| |!   |
   i゙ ( ゙! !  :i !|  `:...、   _,.';!  | l!   !
   ゙! `ヾ !  l |   ..:`. ̄:::/,!|  ! !   |
    |  |! |  | !    ..:.:::::' /j ! |:    |
    !  |    !|゙ヽ、   .:.. ,' '/  !: l   |
   ,!::.. . |    i|   ゙!    ..,!,.'


スコール「~~~~~~!」




 'ヽ;::::         ::,ノ::,:/i:: :: iミミ:ヽ,,     ヽ,
   ヾ,,::_:::    __,ノ''::シ i::: i: :: iミミ::,ヘ,,     ヽ,
    i:: i::ラ:ヾ,,-,:-;;   .. ::i:: i: :: iミソノ iヾ     i

    ノ:: i:: i"         i:: i:: ::i ノヾ iヾヽ    ,|
   i:: i:: i::I         i:: i:: ::i ,-, ノ,;:  ゞ   /
   '  i: i         i::  i:: ::i ∪";;ミ;:ノ ノ   ,丿
     丶,          i:: i::i i:: ::ゞ|彡ヾソ  ,ノ
       i;       ,  i:: i::ノ iソ,;: │::"'ヽソ
       ; ':        i:i i:i /,;::'   | i::::"'ゞ
       ノ"ゞ"      ノ,;:ノ/,;::'    ;i::  i:"'ヾ
         λ_____,.;イ'"ゞi        ヾ;:  i::"'ゞ
        /    ::ヽ         ,入ヾ




                         ___

                         z三-::\ _,. ---- 、
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                 _,. ::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.   `:. 、 \ゝ
                   /.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. .:.::::::::::::::\
             / .:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.  :::::::::::::::::::::\
            /::   .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.  .::::::::::::::::::::::::::ヽ
              /::::::    .:.::::::::::::::::::::::::::::::.:.    .:::::::::::::::::::::::::::::::':,
            /::::::: .:::::::/ ,  ,ハ. i |l  |l:.:.  .:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::i
            ,':::::: .::::::://:;イ:::::::l  |::||::| l::::| l::::l  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
         l:::::: .::::::/| l::l |:::::::|   l:| |:| l::::| l::::l .:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
           |:::::::::::::::/ | |:|. |::::::|   || |:| ,|::| |::l.: :.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
      ,   |:::::::::::::/゙ .|| |:::;::|  ' 「゙ |「`'|::l.:. .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
     /l|{ /|.|:::::::::::::|! |! |ハ|   . |;ハ.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::|        ト、 }Y
   / |:::|::V:::||::::::::::::::         |.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::{     ト:イ,}::イ|::|
   |{. |::::l:::::::::{|::::::::::::::|                  l.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.:ヽ.  jV|/::〃:::::|j:::|
  ト,|:ヽl:::::ヽ:::::::|:::::::::::::|                   l:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::.   .:.:.::ヽ/::/::::::::::::::::::::/
  l::\::\:::::\::|:::::::::::::!                     l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   . .:.::::::::::::::::}/::::::::::::::::::::/
  \:`::::_ン´:/::}::::::::::::':,                 l.:.:.:.:.:.:.:..  .:.:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/
   ー=ニ::_;/::::;:|l::::::::::::::',            ヽ:.:.  .:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::_; - ´
    -=ニ -≦;ノ|::::::::::::::::ヽ             /:゙ト、:::::::::::::::::::::::::::::/=≦´ ,
        `フノ|::|:::r;::::::;小, `           /:.:.:.:.||::`:::ト、::::::::::::/_`ニ=='´

              };川/:/ ⌒'、        _, .:':.:.:.:. :.:.:|:|::::::::':::`>:;くヾニテ ̄
          〃丿     ヽ __ __ ..-.:':.:.:    .:.:.:.:|:l:::::::::::::::/   ̄
                     |:.:.:.:.:.:.:       .:.:.:ヽ` ー '
                    _j            .:.:.:.:\
                 _.. - ´.:.:|              .:.` ー .._




顔なし「~~~~」クルクルクル


スコール(じゃあこいつは・・・・!)




ザザッ!!


顔なし「~~~~~~~~~~~~」




『顔が 浮かび上がる!』

















3833$$3222777777+==+++====---===-=------==+++=====++=+++7777777233$
3333$$832277++++==-=++=====---=-=-------======-====++==-=+7777223$$
3323$$832237+7++-++=-========--=-----------===+=====+7=---+72223$$$
2272$$83333777+=2+==---27=--==-=+=--------------==++++3----2222$$$$
8832$$$8887727=2++==28$373+=-=--+=-------=-=+=-----+7+32---2222$$$8
$$$$$$$$$2222=+-=-8$$$$$$=+===--=-----=---2$$$$3----=7787=-222728$$
8338$$$$8237=+---$$$$$$$$$+=+77-=-+==7+--8$$$$$$$7----+277+-322223$
22327738$32-=---3$$$$$$$$$3=+322-+7+27--8$$$$$$$$$8----=+=+---23222
$$$$$$328$+=---7$$$$72$8$$8==23823222+=2$$$$$$$$$$$$-----=-+---7227
$8$$$$$$8$7----8$$$2--$88$$7--+2327+--7$$$$$$+-=$$$$8-------+=--338
$82$$$$$$$7---+$$83---$888+-----------+8$$$$8---2$$$$=----=-=+=-883
$$$$$$$$$$---++$83----7333-------------2388$----=2$+$$-------++=$87
3$$$$$$$$2---++$+73----7227-----------=2232------+$77$-----=-+23822
$$$$$$$$$----+78=-8$8----+222-------+222+-----+2$$+=+$7-=--=-=8$872
38$$$$$$3--=-+727--$$------23-------32-------=$$3--==$2-=--=--3$32+
27238$$$--==-+778--=3$$3=--+7-------3=----=2$$$+----+$8-----=-=$82+
$$$$$$$--=+=-+7+33$$$$$$$$$32------=7-=3$$$$$377+==+$$$=-=--+--+$3+
$$$$$$+--7+=-+7+=7=$$23323$$$+-------$$$$8$$8$$$$$38$32+-=--==--$$3
$$$$$2--+2++-77+=7-----------+=----==+---=7+7+222=-2+=++-----+--+$$
$$$$8---727+=777+-2----------==-------------------27=+77+-=---=--2$
$$$$---+7277+2+72-+7---------++---==------------+37-=++7+-==--==--8
$$8----+7277+2+887--=--------++--=++-----------+7=-==+++32-+---==--
$$-----=2+7+72+$23----------=7+--+77+---------=----==++7$8-=+-=-==-
8------=2+++77-$7$2---------=+---=++7--------------==++$$$7=++==-=+
-------7++=+++=$88$2------------------------=-----===+$$$$8+=++===-
-------+===++=2$83$$3-----------------------------==+$$$$$+7=+++===
--------==+++=$$$$$$$$-----7277+==+77+==---------==2$$$$$$+2$==++==
-------==+++=+$$33$$$$$-----$$$$$$$$$$+--------==++$$$$$$$2$$8==++=
--------+77++$$$3+$$$$$$+----=38$$$3+---------=+++7$$$$$$$=3$$8===+
-------=+7722$$$$$$$$$$$$2------------------==--=+78$$$$$$+$$$$$+==
----==++++83$$$$$$$$$$$8322---------------------==+23$$$$$$$$$$$$7+
---=+++++3$$$$$$$$$$$$$8377---------------------==+222$$$$$$$$$$$$7







スコール「うわぁぁぁぁーーーーーッ!」







バ リ ィ ィ ィ ィ ン ! !


スコール「ハッ!」


ルミナ「キミの頭んなかってホントすごいね」


フヨ・・・フヨ・・・・


スコール「ここは・・・・」


・宇宙

ルミナ「まさかこんな所で宇宙旅行できるなんて思わなかったよw」フヨフヨ

スコール「・・・・」フヨフヨ

ルミナ「意外と旅行好き?」

スコール「任務だよ・・・ボケ・・・・」

ルミナ「Seedってたいへーん」


フヨ・・・フヨ・・・


ルミナ「でもじゃあそれってなんの任務?」

スコール「・・・・」

スコール(あの時は・・・たしか・・・そう・・・)


ハァー・・・ハァーーーー・・・


ルミナ「ん・・・・なにこの息遣い」

スコール(そうだ・・・誰かを迎えに行ったんだ・・・・)

ルミア「あ、あれ~!」


『宇宙服が 漂ってくる!』


スコール「・・・」

ルミナ「どうすんの?」

スコール「・・・回収する」

ルミナ「いってらっ」ビシ


フヨ・・・フヨ・・・


スコール(まさかまたこれをやるハメになるとは・・・・)

スコール(これ、嫌いなんだよな。運の要素でかいし)

スコール(あの時はたまたま真ん中にいたからよかったものの・・・視界外から始まってたら詰んでた)

スコール(・・・はやくしろよ)


【宇宙放浪ゲーム】漂ってくる宇宙服を画面の中心に収める


スコール「・・・・」イライラ

ルミナ「そんなに焦らなくてもいいんじゃない?」

スコール「ちんたら漂ってるからイラつくんだよ」


フヨ・・・フヨ・・・


ルミナ「振り向いちゃダメだよ。視界の中に捕えて」

ルミナ「ここ宇宙だからね。無限に広がる空間。しくじったら永遠に放浪していくわよ」

ルミナ「だからじっと、精神を集中させて・・・・」

スコール「・・・・ん?」


キィーン


スコール(小さい頭痛・・・・これもどこかで聞いた・・・?)

スコール(まぁ・・・後でイイか)




フヨ・・・フヨ・・・




スコール「・・・」




フヨ・・・フヨ・・・




スコール「・・・」




フヨ・・・フヨ・・・




スコール「・・・・」




フヨ・・・フヨ・・・






パ シ


ルミナ「ゲーット!」

スコール「・・・」

ルミナ「ねね、早速中身開けてみない?」

スコール「んな宝箱みたいに・・・ここ、宇宙だぞ」

ルミナ「大丈夫だってここ君の妄想なんだから」

スコール「まぁそうだけどだな・・・」ガチャ

スコール「ん・・・なんだこりゃ」

ルミナ「ん?どしたの?」

スコール「カラッポだ・・・誰も入ってない」

ルミナ「え~うそ~外れ~?」

スコール「いや・・・・何か入ってる・・・」

スコール「狭いな・・・暗くて見づらい」ガサゴソ


チャリ・・・


【シルバーアクセサリ】


ルミナ「ほんとに宝箱だねw」

スコール(これは・・・俺の・・・)

ルミナ「指輪だね。お宝だと思ってたのになにそれ」

ルミナ「なんか、やすっぽ~いw」


【 げ ん こ つ 】


ルミナ「お・・・おお・・・・」プスプス

スコール「お前のちっぱいに無理矢理ハメ込むぞ、ボケ!」


フヨ・・・フヨ・・・


ルミナ「で・・・それがなんなのさ~」

スコール「俺の私物だよ。お気に入りなんだ」

ルミナ「じゃあなんで二つあんの?」

スコール「・・・・」

ルミナ「あ、わかった~!もしかしてペアリング?」

スコール「うぐ!」キーン

ルミナ「ありゃ、正解なのねw」

スコール「この自分探しの旅・・・あとどんだけやりゃいーんだよ」

ルミナ「それはまぁ、こっちが聞きたいんだけど」


スコール「毎回毎回なんかある度に頭痛て。うっとうしいにも程があるぞ」

ルミナ「それは君が拒絶してるからだよ。思い出すのをさ」

スコール「いや、めっちゃ思い出そうとしてるっての」

ルミナ「悩み事、辛い記憶、思い出したくない事」

ルミナ「人はそれに無意識に蓋をするの。くさいものには蓋ってね」

スコール(悩み・・・?)


キィーン


スコール「こ、これもか!?」ガク

ルミナ「ここへきて増えてきたね」

スコール「関連性が全くよめねーぞ・・・」

ルミナ「確かに、ちょっとまばらすぎるね」

ルミナ「まぁ人の記憶何て案外いい加減でさ、ふとしたはずみに思い出したりするもんなのよ」

スコール「・・・・・・」

ルミナ「じゃ、もう一度整理してみよっか」



【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】


ルミナ「アタシの言葉にも反応したの?」

スコール「なんか小さかったけどまぁ、キタな」

ルミナ「なんでだろ~」

スコール「どうでもいいけどそろそろ帰らないか」

ルミナ「そうね。宇宙って楽しいけどちょっと暗いし」

ルミナ「たまにくるくらいがちょうどいいかもね~」

スコール「・・・」

ルミナ「何してんの?はやく帰ろうよ」

スコール「・・・どうやって帰るの」

ルミナ「はぁ!?」


スコール「いやほんまに」

ルミナ「どうやってって、バビューン!っとワープしたらいーじゃん!」

スコール「俺そんな瞬間移動的な能力ないから・・・」

ルミナ「いや知っとるわwそうじゃなくて、ここ、キミの中なの!」

ルミナ「君が願えば、なんだってできるの!わかる!?」

スコール「わかったよ・・・・なんか出してみる」

スコール「・・・・・」



ゴゴゴゴゴゴ・・・・



ルミナ「いぃ!?」



『月の涙が(ry



スコール「~~~~」ニヤニヤ

ルミナ「このアホ!こんな所で変な事考えてんじゃないわよ!」

スコール「思春期ってすげーよな」

ルミナ「な~んで宇宙まできてそれなのよ~~~!いいからはやく止めなさいよ!」



ゴゴゴゴゴゴゴ!!



ギャワーーーーー!! ギャワワ!! グォォォォォォ!!



ルミナ「ひぃっ!やばいやばい!集まってる集まってる!」

スコール「ゴメン、なんか本格的に止まらないわ」ムラムラ

ルミナ「なんでこんな所で盛ってんのじゃボケーーーーーーーッ!」





カ ッ




『月の涙が 落ちた!』


・月の涙内部


ギャワワーーーーーー!!


『モンスターたちが 密集して 降下していく!』


ルミナ「うっげ~、まじ最悪の帰還・・・」

スコール「いいじゃん。月の涙の内部が見れるなんてまたとない機会だぞ」

ルミナ「妄想だと思って~」

スコール「まぁなんで俺のエロ妄想に反応してんのかが謎なんだけど」

ルミナ「あんたのせいで卑猥な現象にしか思えなくなったわよ」



ギャギャギャ!! グオオオオオ!! ギャワワワーーーー!!



ルミナ「うっさいしきもいし・・・・最悪~」

スコール「うっはwカード変化し放題w」

ルミナ「なんで馴染んでんのよ」

スコール「ん・・・奥に何かある・・・」

スコール「なんだこれ・・・・・・・・・」ジタバタ



『モンスターの群れをを かきわける!』



スコール「 ゲ ッ ! 」


ルミナ「どしたの?」

スコール「や、やべ~・・・」



ゴゴゴゴゴゴ・・・・



【アデルセメタリー】



スコール「そういやあったな・・・」

ルミナ「なにこれ?銅像?」

スコール「いや、うん。ある意味そうか」

スコール(しかもこの時は・・・・)



ブツン



ブツツツツツツツン




グボ






アデル「ちえりゃしゃああああああああああ!!」




スコール・ルミナ「 」


アデル「フォーーーーーーフォーーーーーwwwww」ブンブン


スコール「一番めんどうなのが目覚めやがった・・・・」

ルミナ「なに?このマッチョメン」


アデル「む、お前・・・」ピク


アデル「ラグナ!ラグナじゃないか!」クワッ


スコール「ちげーよ」


アデル「ラグナあああああ会いたかったぞおおおおおおおおおお」

アデル「ああああああああああああああ」ブンブンブンブン


スコール「おごごごごごごご」ユサユサユサ


ルミナ「テンションたかっ」



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・



アデル「ほう、ラグナの息子であったか。これは失礼した」ペコリー

スコール「つかなんでパパ関係の人物ってわかんだよ」

アデル「匂いだな」

スコール「目で判断しろよゴリマ」

ルミナ「まるでわんちゃんね」


キィーン


スコール「ッ!?」

ルミナ「えっあたり?」

アデル「どうしたラグナ”sサン」

スコール「あてて・・・俺ら今連想ゲームやってんだよ」

アデル「連想ゲーム?」

スコール「なんかよくわからんけど・・・俺がこの世界から脱出する方法らしい」

ルミナ「今のは”わんちゃん”に反応したのよ」

アデル「ふむふむ・・・なるほど!」クワッ

スコール「・・・つかこいつは俺の中の住人なんだよな」

ルミナ「そうね」

スコール「なんでこんなに自己主張強いんだよ」

ルミナ「オリジナルがそうだったからじゃない?」

スコール「ああ・・・」


アデル「ワーーーハッハッハ!」ムキムキ


小間出

3833$$3222777777+==+++====---===-=------==+++=====++=+++7777777233$
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-------+===++=2$83$$3-----------------------------==+$$$$$+7=+++===
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-------==+++=+$$33$$$$$-----$$$$$$$$$$+--------==++$$$$$$$2$$8==++=
--------+77++$$$3+$$$$$$+----=38$$$3+---------=+++7$$$$$$$=3$$8===+
-------=+7722$$$$$$$$$$$$2------------------==--=+78$$$$$$+$$$$$+==
----==++++83$$$$$$$$$$$8322---------------------==+23$$$$$$$$$$$$7+
---=+++++3$$$$$$$$$$$$$8377---------------------==+222$$$$$$$$$$$$7


自動生成ツールすげー


アデル「いいだろうラグサン!この私がお前の心の扉、きっと開いて見せようぞ!」

スコール「グラサンみたいに略すなや」

ルミナ「ていうかさあ、この人どう見ても・・・」

アデル「私はかの科学大国エスタを支配していた者だ。そのような連想ゲームなど我の手にかかれば!」

ルミナ「・・・頭脳プレーとは無縁そうなんだけど」

スコール「う~ん、でも一応魔女だし・・・」

アデル「今迄のワードは!?」クワッ


【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】


アデル「ふむふむ、なるほど・・・」

ルミナ「ホントに大丈夫なの?」



アデル「・・・・・・・」ブツブツ



スコール「・・・・・・・・」



アデル「・・・・と言ったら・・・・~ろ・・・」



ルミナ「・・・・」




アデル「ペアリングと言ったらま~る。ま~るといったら・・・・」




ルミナ「遊んでんじゃないわよ!」


スコール「ダメだこりゃ・・・」


ゴゴゴゴゴゴ・・・・・

スコール「なんでよりにもよってこのゴリマがINしてんだよ・・・」

ルミナ「すごい人なの?」

スコール「一応ラグナ編のラスボスなんだけど・・・」

ルミナ「なんか、悪い人には見えないね」


アデル「ま~るといったらつ~き、つ~きといったら・・・」


スコール「いつまでやってんだよ」

ルミナ「その過去のラスボスさんがなんでキミの中にいるの?」

スコール「生体ジャンクションって言うのがあってな。俺ら強制的に過去を見せられてたんだわ」

ルミナ「へえ~」


スコール「で、俺の時代の約18年前に暴れまくってたのがこのゴリマ」

ルミナ「見た目はそれっぽいけど・・・」

スコール「あれだよあれ。目的があって悪さをするタイプじゃなくて」

スコール「無自覚に迷惑かけるタイプ」

ルミナ「一番最悪なパターンじゃん・・・・」


アデル「つ~きと言ったら・・・・ハッ!」

アデル「ルナティックパンドラ!」


スコール「それがなんなんだよ・・・・」


アデル「ルナティックパンドラだ!きっとルナティックパンドラに何かあるぞ!」


アデル「こい!」グイ


スコール「!?」グ



『月の涙を バタフライでかき進む!』



アデル「ワハハハハーーーー!」ダバダバダバ


スコール「あがががーーー!刺さる!モンスターの一部が刺さる~~~~~~!」ドバドバドバ


ルミナ「ダイナミックな奴・・・・」



ゴゴゴゴゴゴ・・・・


ワーーーーハハハハハ・・・・・・


ダバダバダバダバ・・・・・


・・・・・


【大気圏突入】


・ルナティックパンドラ

アデル「着陸ぅぅぅぁぁぁぁあああーーーーーーッッ!」ズドォン

ルミナ「いちいちうっさいのよ」スタ

ルミナ「てか黒ジャン君は?あんた手握ってたでしょ」

アデル「やや!?ラグサン!いずこへ!?」

ルミナ「なにやってんのよ・・・・」

アデル「ぬおおおおお!!ラーーーグサーーーーーーーン!」ドタタタタ

ルミナ「ほんとにどこいったのかな・・・」



(おお~~~い・・・・)



ルミナ「ん?声が・・・」



(た、助けてくれ~~・・・))



ルミナ「どこ!?かなり近いわよ!?」キョロキョロ



アデル「 は う あ ! 」バッ



スコール「た~すけてくれぇ~・・・・」



ルミナ「 」ブッ



『スコールが アデルに 吸収されてしまった!』



ルミナ「・・・・随分派手な下着ね」

アデル「何やら胸元がごわごわすると思っていたら・・・・」

アデル「ハッハッハ、勢い余って取りこんでしまったようだッッ!」クワッ

スコール「いいからはよ降ろせ・・・ゴリマ・・・」


ドベチャァ


スコール「うええ~、こいつマジ汗クセエ~」

ルミナ「あれもうモンスターでしょ」

アデル「デヤーーーーーハッハッハ!!」

ルミナ「何がそんなにおかしいんだか・・・・」

スコール「で、ここは・・・」

ルミナ「ルナなんたらって所。どうやらここは最頂部ね」

スコール「ルナパンの上ね・・・・」



キィーーーン・・・



スコール「ッ!?」ズキ

ルミナ「あ、あたり!?」

スコール「このゴリマ・・・マジで何か知ってんのか?」

ルミナ「今のはなんだろ・・・ルナパンの上?」



【ルナパンの上】


ルミナ「で?ここに何があんの?」

アデル「知らん」キッパリ

スコール「は!?お前がルナパンになんかあるっつって引きずり回したんだろ!」

アデル「あれは連想の結果出た答えなだけだ」

アデル「そうだ。続きを考えねば・・・・ルナティックパンドラとい~え~ば~・・・」ブツブツ

スコール「脳筋が・・・」ピキピキ

ルミナ「ああ、ラスボスだわw」

アデル「え~っと、え~っとぉ・・・」ブツブツ

スコール「もう、このゴリマはほっといて俺らでさがそーぜ」

ルミナ「なんかアテあんの?」

スコール「ルナティックパンドラと言えば・・・エスタ周辺だな」

スコール「色々あるんだよな。カタパルトに大統領官邸に魔女記念館に・・・」

ルミナ「大統領官邸?大統領と知り合いなの?」

スコール「俺のパパ」

ルミナ「うっそぉ!?」

スコール「マジマジ。俺を施設に放置して税金で豪遊してた極悪人だ」

ルミナ「え~っと、ラグナ・・・・だっけ?」

スコール「そーそー。バカでスケベで流されやすいロクでもない親父だ」

ルミナ「あんたも大概だけどね」

スコール「ただのロクデナシだよあんなの!俺の口に手りゅう弾突っ込むとか言ってるんだぜ!?」

ルミナ「ス、スパルタ・・・」

スコール「ロクデナシラグナ!ファッキンレウァール!」ガルルルルル

ルミナ「わかったらから落ち着け」



ズドォン!! グラグラグラグラ・・・・・


スコール「ぬおっ!」

アデル「な、なんだ!?」

ルミナ「何かがぶつかったみたい・・・いってみよっ!」



・衝突地点


ガラ・・・・


アデル「おお・・・・・」

スコール「ルナティックパンドラとい~え~ば~・・・」


【ラグナロク】


ルミナ「”ロク”でなし”ラグナ”に反応したのねw」

スコール「なにそれ。ダジャレありなの?」

アデル「そ、その手があったかぁ!」ガビーン

ルミナ「意外と役立つじゃん。このマッチョメン」

スコール「遊んでただけだろ・・・」

ルミナ「これ、飛空艇でしょ?折角だから乗ってみない?」

スコール「まぁアシは必要か・・・・」

アデル「おのれドラゴン!この私が成敗してくれるわッッ!!」

スコール「ちげーよボケ。いいからはよ入れ」ゲシ


スコール(・・・・ん?)


・ラグナロク

ルミナ「わっ!すご!ひろ~い!」

アデル「そうか?少々窮屈なのだが・・・」

スコール「縮め。ドライヤー当ててやるから」

ルミナ「で、どこいくの?」

スコール(どこいきゃいいんだよ・・・)

アデル「ラグナロクとい~え~ば~・・・」

スコール「まだやっとんかい」

ルミナ「いいじゃんこのマッチョメン。野生の勘か知らないけど意外と当ててくるし」

ルミナ「ほらほらがんばれマッショメ~~~ン」

アデル「ぬぬぬ・・・・」

スコール(はやくしろよ・・・・)

アデル「ラグナロク・・・飛空艇・・・はやい・・・・乗り物・・・・」

ルミナ「しかしすごい技術だね~」

アデル「技術・・・ハッ!」

アデル「そう言えば聞いたことがある・・・・かつて科学の軍事利用に反対し、エスタを出て自分達の街を作ったという集落があった事を・・・・」

スコール「あーFHね」

ルミナ「エフエッチ?」

アデル「ラグナロクと言えばそう・・・・」バッ



アデル「フィッシャーマンズホライゾナァァァァァァァッッッッフ!!」



スコール「はい、わかりました」ポチ


ルミナ「この落差よ・・・・」


・フィッシャーマンズホライズン

ルミナ「あっ」

スコール「・・・・」


キラキラキラ・・・・・・


ルミナ「なにこれ!?すっご!ライブ会場じゃん!」

スコール(これは・・・あの時の・・・・)

ルミナ「ほら来てよ!アイドルになったきぶ~ん!」キャッキャ

アデル「なんだこれは。新しいスポーツジムか?」

スコール「モロ屋外だろが」

ルミナ「おおっ!楽器まであるw」


ギター サックス エレキギター

ピアノ フィドル フルート

エレキベース タップ


ルミナ「何キミ。しっかり青春謳歌してたんじゃ~ん」

スコール(そうだ・・・ここでライブをやったんだ・・・俺の委員長就任祝いとか言って)

スコール(・・・誰が?)

ルミナ「ねね、折角だからなんか弾いてよ!」

スコール「俺楽器できないんだけど」

ルミナ「はぁ?V系バンドみたいなツラしてるくせに」

スコール「エアギターならできるけど?」

ルミナ「それ弾いてないから」


(うっだぁーーーーーーーー!いつまで待たせるんじゃい!!)


スコール「・・・そうだ、思い出した」

スコール「一つだけ弾けるのあったわ。最近覚えたアビリティ」

ルミナ「おおっ!どれ!?ギター!?ベース!?それともタップダンス!?」

スコール「これ」


【ピアノ】


ルミナ「に、似合わな・・・」

スコール「やらないだけでやろうと思えば何でもできるんだよ俺は」ポロロン

ルミナ「まぁ折角だからなんか弾いてよ」

スコール「はいはい・・・」


【ローズ オブ メイ】


ルミナ「なんか違くない!?」


スコール「俺の演奏にケチつけんのかよ」ポロロン

ルミナ「いや、それ、他の人テーマじゃん・・・」

スコール「うるせーベア様バカにすんな」ポロロン

ルミナ「しとらんっての」


ポロロン・・・ポロロン・・・・


スコール(・・・ん?)

スコール(なんかこの・・・ピアノの音色・・・どこかで・・・)


キィーーン


スコール「うぐ!」

ルミナ「おっ、久々のアタリ?」

スコール「・・・この場合何に反応した事になるんだよ」

ルミナ「え・・・ローズオブメイ?」

スコール「それは人の持ちテーマだろが」

ルミナ「ん~・・・・じゃあローズ?」

スコール「【バラ色の髪】と被ってないか」

ルミナ「だから反応したのかもっ!」

スコール(なんか違うような・・・何が・・・?)

スコール(楽器が?それとも・・・・曲が?)


アデル「手伝うぞラグサァン!」ズドォン


スコール「・・・何をだよ」

アデル「この私も思い出の曲探しに協力してやろうと言うのだッッ!!」

スコール「え?お前楽器できんの?」

アデル「私を誰だと思っているッッ!?かつてエスタを支配していた魔女だぞッッ!」

ルミナ「何演奏するのよ」

アデル「これだ!」ジャキ


【サックス】


スコール(サックス・・・そんなパートあったかな・・・)

ルミナ「とりあえずセッションしてみれば?」

スコール「じゃあとりまジャズアレンジ風味で」ポロロン

アデル「あいわかったッッ!」ジャキ

ルミナ「指揮はアタシがやる~!さんはいっ」



アデル「    」フッ





パ  ン  ッ





『大気のの震えが 辺りを音速で駆け巡った!』





・・・・・・・ン  ・・・・・--ン  ・・・・ィーーーン





アデル「・・・・む、どうした皆の衆」



スコール「  」(気絶)

ルミナ「  」(白目)



アデル「なんだ?いくらムーディなMGMだからとて、こんな所で眠るとは」

アデル「ハッそうか!我が心の演奏に心身ともに魅了されたのだな!?」

アデル「ハーーーハッハッハ!よかろうならば!その身、安堵の底に沈みこむまで吹き続けてやろう!!」


アデル「ふん破ッッッ!!」




パ ン ッ   パ ン ッ   パ ン ッ



・・・・・・・・・・・・・・・


~~数分後~~

アデル「・・・・なんだ、具合が悪いのなら先に言えよ」

スコール「お、おお・・・・」ヒクヒク

ルミナ「三半規管に限界突破やられたんだけど・・・」キィーン

アデル「たかが楽器で疲労困憊になる程軟弱なのか・・・」フゥ

スコール「うるせえよ。アフターファイアみたいな爆裂音連続で出しやがって」

ルミナ「サックスねじ曲がっちゃってるんですけど」

アデル「よき演奏会であったッッ!」ハッハッハ

スコール「もはや音楽とすら呼べねえよ・・・」

ルミナ「どんな肺活量してんのよ」

スコール「あ~くそ、このゴリマのせいで思い出しかけた事全部吹き飛んじまった」ワシャワシャ

ルミナ「も~これだから脳筋は~・・・・」

アデル「しかし、いかに私でもいきなり見知らぬ曲を弾けと言うのは無理と言う物・・・」

スコール「じゃあ出張ってくんなよw」

アデル「音楽には精通しとらんが、なんだ、こう、あるだろ」

ルミナ「何を?」

アデル「なんていうのだ?あれ?こう・・・音の指示書の様な・・・」

ルミナ「・・・楽譜?」


スコール「・・・・!」ハッ


アデル「それだッッ!」

ルミナ「あんた楽譜読めんの?」

アデル「それ以前に見たことがない!」ハッハッハ

ルミナ「・・・ダメじゃん」

スコール「楽譜・・・そう、楽譜だ」

ルミナ「ん?」

スコール「楽譜があったんだよ!ここで弾く曲の!」

スコール「確かパート事に分かれてたはずだ!え~っと・・・・」ワシャワシャ



「これをお探しかな?」


全員「!?」


「ほっほっほ・・・大物かと思ったらえらいもんが釣れたわい」


ルミナ「あんたは・・・」


釣りじいさん「現実に戻る前に、時間はおありかな?」


アデル「なんだこのご老体は」

スコール「釣りじいさん・・・元エスタの百汽長らしい」

アデル「ほぉー・・・・」ヒクヒク

スコール「・・・やべえ組み合わせかも」

ルミナ「なんで?」

スコール「このじじい含むFHの住人は、エスタの軍国化に反対して離脱した連中だ」

スコール「ところがどっこいこのゴリマは、エスタを超が付くほどの軍事国家に仕立て上げた張本人・・・」

ルミナ「やばくない?」

スコール「・・・・」チラ


アデル「誰かと思えば祖国を捨てた裏切り者か・・・・」ピキピキ

釣りじいさん「力を振りかざすしか能がない連中に嫌気がさしただけじゃ・・・・」ビキビキ


スコール「このじじいが「ぢゃ」じゃなくて「じゃ」って言い出したらマジギレの合図らしい」

ルミナ「バチってるバチってる」

スコール「しゃーねーな。ほれ」ポロロン


【FHのBGM】


スコール「これでも聞いて落ち着け」ポロロン

釣りじいさん「なごやかな音色ぢゃて」ホッホッホ

アデル「・・・で、このじじいは何をしに?」

スコール「もしかして説教しに来たのか?」

釣りじいさん「おお、まずはこれを渡さんといかんのう・・・ほれ」


【楽譜】


スコール「・・・べっちゃべちゃじゃねえか」ポタポタ

ルミナ「所々かすんでるね」

釣りじいさん「海から釣り上げた物ぢゃからの」ホッホッホ

アデル「使えぬじじいだ」

釣りじいさん「やかましいわこの無駄筋が」


スコール「・・・で、説教ってなんだよ」

スコール「聞いてやるから手短に離せ」

釣りじいさん「ほっほっほ、このFHのルーツはもうご存知のようぢゃの」

スコール「まぁ一回来たからな」ポロロン

釣りじいさん「祖国を捨て自分達の国を・・・・言うのは簡単ぢゃが、これを実行するとなると中々難しいでな」

ルミナ「街・・・というより大きい工場みたい」

釣りじいさん「エスタにいた頃と違い・・・足りぬ機材、朽ちた橋、老朽化の進んだ地盤などなど」

釣りじいさん「当初は問題が山積みだったんぢゃよ。街所か雨風を凌ぐだけで精一杯ぢゃった」

釣りじいさん「ぢゃが何より大変だったのが・・・技術よりも”人”ぢゃった」

ルミナ「人?」

釣りじいさん「自分が生まれ育った故郷を捨て、全くの未開の地に移住するのじゃ」

釣りじいさん「その不安、先の見えぬ闇の中、いつどうなるかもしれんと言う負の感情が、人々に根付いておった」

スコール「まぁ、だろうな」ポロロン

釣りじいさん「言い方を変えるなら・・・居場所をなくす恐怖。と言った所かの」

スコール「 」ピタ

釣りじいさん「温かく居心地のよい場所が無くなる恐怖心。これはちょっとやそっとじゃ取れんて」

釣りじいさん「そこなのじゃ。我らが一番苦労した所は」

釣りじいさん「技術よりも、土地よりも、何より振り回されたのは」

釣りじいさん「人々の「心」ぢゃった」

ルミナ「ホームシックって奴~?」

釣りじいさん「ホッホッホ、特にエスタは科学が進んでおったからの」

ルミナ「空調完備のキレ~なお部屋からいきなりジャングルに放り出されるみたいなもんか~」

アデル「だが出て行くと言ったのはお前らだ。貴様らは自分達の意志で出て行ったのだ」

アデル「それを後になってとやかく言う権利はないッ」ビシ

釣りじいさん「お主に言われるとムカつくが・・・・まぁ、そうぢゃの」

釣りじいさん「戻りたい。けどもう戻れない。啖呵切った手前そう簡単には戻れなかったからの」

釣りじいさん「ではそんな居場所を無くした人々は・・・・どうすればいいのかの?」

スコール「知るかよ・・・」ポロロン

釣りじいさん「我らはこうしたのじゃ。居場所がないのなら・・・もう戻れないのなら・・・」

釣りじいさん「新しい居場所を作る。自分達の手で、自分達の居場所を作ろうと」

ルミナ「それって~職人だけに?」

釣りじいさん「ホッホッホ、元々モノ作りは得意ぢゃったからの」

ルミナ「親父ギャグ~w」

スコール「・・・・」


釣りじいさん「結局、全ては自分の場所に返るのぢゃ」

釣りじいさん「その楽譜かてそうぢゃ。楽譜は普通海の上になどありはせんよ」

釣りじいさん「楽譜には楽譜の・・・居場所があるぢゃろ?」

釣りじいさん「ほれ、戻してみると言い。楽譜の居場所と言ったら一つしかあるまいて」


スコール「・・・」パサ


『楽譜に 音符が 浮かび上がってくる!』


スコール「・・・」

釣りじいさん「ほら、の?」ホッホッホ

ルミナ「これ、キミが探してた楽譜であってる?」

スコール(思い出した・・・そう・・・これは・・・・この曲は・・・)






~~~~~~~~~♪





全員「・・・・・」



ルミナ「すっごい・・・いい曲ね~」ウットリ

釣りじいさん「キレイな音色ぢゃ」ホッホッホ

アデル「うむ、丸であたたかい繭の中にいるような感覚だ」

ルミナ「これ、なんて曲?」

スコール「アイズオンミー・・・」

ルミナ「誰が作曲したの?」

スコール「作曲したのは・・・」



ザザッ



ザーーーーーーー・・・・・・・・・・




『景色が かわる!』


・ガルバディアホテル


アデル「お?」

ルミナ「あ」

スコール「・・・・・」ポロロン



歌うときはいつも  ステージで独りきり
語るときはいつも  聞いてほしいと願ってた
その度にあなたが笑っていたような  本当かしら、気のせいかしら
あなたはいつも片隅にいた ちっぽけな、このバーの


ここで最後の夜    いつもの曲を、もう1度
あなたとも最後の夜? そうかもしれないし、違うかも
なんとなく好きだった 恥ずかしそうに私を見つめるあなたの目
あなたは知っていたかしら わたしもそうしていたことを

*
ねえ、あなたはそこで  相変わらずの表情
傷ついたりしないような 落ち込んだりしないような
ねえ こうしましょうか ぎゅっと優しくあなたをつねるの
しかめ面をしたら
あなたが夢を見てないってわかる





ジュリア「ありがとうございました」ペコ




ヒューヒュー ヤンヤヤンヤ パチパチパチ・・・・



スコール「まさかプロ歌手とセッションする日が来るとは」

ルミナ「スキマなんとかみたいね」



ジュリア「・・・・」



ルミナ「で、あれ誰?」

スコール「アイズオンミー作った人」

ルミナ「まじ!」

アデル「ほほぉー、あれが・・・」


ルミナ「なんだか、大人の女性って感じィ・・・」シットリ

スコール「まぁここホテルのパブだし」


ジュリア「・・・・」ツカツカ


アデル「こっちへくるぞ」

スコール「ん?もう一曲歌う?じゃあ次素敵だね。ね」ポロロン


ジュリア「 」ピタ


ジュリア「チェストォーーーーーーーーーッ!!」ブン


【ぜになげ】500ギル


スコール「ほげえええええええええ」ブシュー

ジュリア「やっと会えたわねこの腐れ黒ジャン!あの時投げ捨てられた500ギル!今返すわ!!」

ルミナ「えっどういう状況?」

ジュリア「この!この!何がぶっかけフェイスよ!何が病気もちよ!この!」ゲシゲシ

スコール「ひひひごめんなざーーーーーーーーーいッ!」ヒギー

アデル「意外と情熱的だな」



~数分後~


スコール「 」チーン


ジュリア「ったく!このクソガキが!」パンパン

ルミナ「何がプレイ料金よ」

アデル「あまり大人の女性をからかうもんじゃないぞ!ラグサン!」ハッハッハ

ジュリア「で、あなた達」キリ

ルミナ「え、はい」

ジュリア「この腐れ黒ジャンがここへ来た理由はわかってるわ」

ジュリア「心・・・閉ざされてしまったのね」

ルミナ「えっ飲みこみはやいっすね」

アデル「さすがプロ歌手だ!」ハッハッハ

ジュリア「ったくこの黒ジャンだけは・・・」フゥ

ジュリア「ついておいで。こっちよ」

スコール「 」チーン

ルミナ「いい加減起きろアホ」ゲシ


・ガルバディア大統領官邸 一室

ジュリア「ここよ」バン

ルミナ「なにここ~」

ジュリア「黒ジャンくん・・・あなたならわかるわね?」

スコール「・・・・」

スコール(はじまりの・・・・部屋?)

ジュリア「そう、すべてがはじまった部屋よ」

アデル「何がはじまったのだ?」


キィーーーーン・・・


スコール「うっ!」

ルミナ「ややっ!アタリ!?」

ジュリア「キーワードはそう・・・」

ルミナ「【はじまり】?」

ジュリア「始まったのはそう、魔女の系譜ね」

アデル「ん?私も魔女なのだが」

ジュリア「あんたは時代が違うでしょうが」

ルミナ「てかこのマッチョメン女性だったの!?」

スコール(今更かよ・・・・)

ジュリア「君の時代には魔女が2人いたでしょ。このごついのを除いて」

スコール(一人はまま先生・・・・)

ジュリア「もう一人は・・・・」



キャーーーーーーーーーーーッ!!



スコール「!?」



『女が モンスターに襲われている!』



スコール「こ、こいつ!」


シュメルケ「グルルルル・・・・・・・」


ルミナ「でっかいトカゲ~」

アデル「退治してやろうか?」

スコール「いや待て。こいつは・・・・」


シュメルケ「・・・くぅ~ん」ペロペロ


ルミナ「なついてきたw」

アデル「・・・ペットか?」


スコール「・・・・」

ジュリア「さ、モンスターは騎士によって退治されたわ」

ジュリア「迎えに行ってちょうだい。あそこで倒れている女性を」

スコール「・・・」


スタスタスタ・・・ピタ


?「 」


スコール「・・・・お~い」



クル



顔なし「・・・・・・・・」



スコール「ッ!?」


ルミナ「またあの顔なしさんだ・・・」

ジュリア「もうわかったでしょ?」

ジュリア「あなたが反応したピアノの音色・・・それは」

ルミナ「あっそか」ポン



【Eyes On Me】


スコール「ッ!」ズキ

ルミナ「の楽譜だったんだねっ!」

アデル「サックスいらないじゃないか・・・・」ショボーン

スコール「アタリ・・・か」

ジュリア「顔がないのは・・・なんでかわかるわね?」

スコール(記憶・・・記憶だ)

スコール(俺にはこの女の記憶がない・・・いや、封じ込めている?)

スコール(そう、ここは俺の中、忘れてるんだ・・・こいつの事を)

ジュリア「探し物はわかった?」

スコール(・・・)コク

ジュリア「しっかりしなさいよ、あんた、ラグナの息子でしょ」

アデル「略してラグサンだ」キリ

ルミナ「略さんでいい」

ジュリア「探すアテ、あるの?一人で大丈夫?」

スコール(大丈夫・・・俺は・・・)

スコール(一人じゃ・・・ないから・・・・)


スタスタスタ・・・・ ギィ・・・・



スコール「・・・・・・・」



ワァァァァァァァァ!!




【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】


・大統領官邸 演説場所

ルミナ「わっなにこれ!お祭り騒ぎじゃない!」

アデル「マラソン大会の日か?」

スコール「・・・・」


『豪華な花火が 空を照らす!』


ルミナ「なんかのパレードかなぁ」

アデル「誕生日じゃないか?この国の要人の」

スコール(花火・・・・)


キィーーン・・・


スコール「ッ!」

ルミナ「お?キタ?」

スコール「ああ」

ルミナ「何に反応した?観衆、マイク、お祭り・・・・」

スコール「いや、今度はわかってる」

ルミナ「おっ!いーねだんだん慣れてきたね!」

スコール(さっきは反応しなかった・・・のにこっちでは頭痛がきた)

スコール(と言う事は・・・やはり・・・)


・ラグナロク


シュゴォーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・


ルミナ「どうしたのさ~急に無口になっちゃって」

アデル「風邪でも引いたか?」

スコール「そんなんじゃねえよ。ただ・・・」

スコール「今まで辿った道をが俺をここまで運んだ。それだけだ」

ルミナ「・・・頭大丈夫?」

アデル「詩人だな!」ハハハ

スコール「なんとでも言え、ノータリン共」

スコール「答えはもう、見つけた」

ルミナ「へえ~・・・・」

スコール「飛ばすぞ!」



シュゴォーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・




キランッ






スコール「着いたぞ」

アデル「げっ!!」


・魔女記念館

アデル「ま、まさかお前親子揃って私を!?」

スコール「ちゃうわボケ。お前はプロテイン飲ましてりゃ大人しくなるだろが」

スコール「こっちだ。ついてこい」スタスタ


・封印装置

アデル「だだだ大丈夫なんだろうなッッ!?」ビクビク

ルミナ「何急にビビってんのよ」


スコール「やっぱり・・・いた・・・・」


『封印装置に 誰かが封印されている!』


アデル「なんだ、先客がいたか」ホ

ルミナ「あ・・・・この人・・・」

スコール「今だしてやる」ジャキ

スコール「オラッ!」


ズバッ


ブシュウウウウウウウウ・・・・・・・・・・・



ルミナ「け~む~た~い~!」ゲホ

アデル「ホログラフではないのか」ゴホ



ゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・




スコール「・・・・・」




ゥゥゥ・・・・・・・・



バ サ ァ ッ ! !



顔なし「・・・・・・・・・・」


スコール「・・・・・・・」




『二人は 強く 抱きしめあった!』

       

 
                   ,-'‐―- 、
                  _ノミ、'\、:::::::ヽ

                //,,||、ミ-、‐、::::::'-、_
              ,〟十li/'''ヽ、、,,,=‐‐''-、ミ
          〟 ''´::,、‐、:::ヽ"|/     '-、

    ,-――=ニ二フ//,,'v::/(ヽ彡::::ー',,,,、-----―-|、
      ,,-‐'''"´/フ/ミこ/l'''‐-山―‐''´T=≡''"´ ̄`''::ヽ
       ,-‐''´,彡/::::|_,,,,,,,,,,_,,,, -‐‐'`‐''::::::::::::::::::::/ノ、

      "  イ´//=,,,/:/(l(:::::::::::ヽ,,,-':::::::'':::::::::::::::::::::/ll||
       /´/,l|/::::l、::::(、:::\'エ-:::::,-―,:::::=:::::::::::::::,l "'
        ' ' ヽ::::::::::::''::::::::\=:::‐-、,,,-='''::::::::::::::ノ   


          


                   


                             


顔なし「~~~~~」ダキ

ルミナ「さっきの顔なしさんじゃん」

スコール「そうだよ。さっきの顔なし」

スコール「おそらくこいつが・・・・【鍵】だ」

ルミナ「ふ~ん、じゃあもう見つけてたんだね」

アデル「私だ!私のおかげだぞッッ!?」クワッ

スコール「交代だ。お前ここに入れ」

アデル「ノォッッ!」クワッ

ルミナ「その顔なしさんがカギ・・・・ねえ」

ルミナ「所で、肝心のカギを挿しこむ扉は?」

スコール「・・・扉の場所、わかるか?」

顔なし「~~~~~」コク

スコール「そうか・・・・」


顔なし「 」フッ


アデル「な!?」

ルミナ「ちょっと!折角見つけたカギが消えちゃったよ!」

スコール「消えたんじゃない。待ってるんだ」

スコール「カギの戻る所、扉の場所に・・・・」



ゴォォォォォォォォォ・・・・・・・ キランッ


・イデアの家

ルミナ「えっここ?」

スコール「そう、ここだ」

ルミナ「なんだ。結局最後の場所に戻るんじゃん」

スコール「灯台下暗し。よくある安い罠だな」

ルミナ「最初は気づかなかった癖に~」

アデル「なんだこのボロい家は」

ルミナ「あ、やっぱ思うよねw」

スコール「るせえゴリマお前も鼻フックすんぞ」


スタスタ・・・ガラ・・・


スコール(俺の勘が正しければ・・・きっと・・・いる・・・)



スタ・・・スタ・・・スタ・・・




ブワァァ・・・・・



・花畑

ルミナ「わっすごい!」



ヒラ・・・ヒラ・・・



アデル「ほぉ、これは中々」

ルミナ「きれ~・・・・」



ヒラ・・・ヒラ・・・・



スコール「・・・・・・・・」



ピタ



ルミナ「あっ」




顔なし「・・・・・・・・・・・・」


スコール「やっぱりいたか」

ルミナ「えっ何?どゆこと?」

スコール「ここはな・・・・」


【約束の場所】


ルミナ「やく・・・そく?」

ルミナ「約束したの?この顔なしさんと」


スコール「・・・・」ザ

顔なし「・・・・・・・・・」

スコール「おい顔なし。俺はな、ここから出なくちゃいけないんだ」

スコール「ここはなんでも思い通りで、居心地よくて・・・それはとっても楽な事だけど」



―それはとっても居心地のいい世界だけど、それに慣れると大変なんだ。
  ある日、居心地のいい世界から引き離されて誰もいなくなって……。
   知ってるか? それはとってもさびしくて……。それはとってもつらくて……。



顔なし「・・・・・・・・・・・」



―前に誰かが言ってた通り……。
  俺の前に伸びていた何本かの道。
   その中から俺は正しいと思った道を選んできた。
    ……そう思いたいんだ。



スコール「未来の保証なんて誰にもできない。だから”今”なんだ」

スコール「俺には帰る場所がある。帰るべき居場所がある」

スコール「・・・まだ間に合う。・・・だから来た。後悔したくない。」


顔なし「・・・・・・・・・・」


スコール「扉を・・・あけてくれ」



・・・・・・・・・




カ ッ


スコール「・・・・ッ!?」

アデル「全く、目まぐるしく景色が変わるところだな」フゥ

ルミナ「ていうか、ここ。さっきの大統領の部屋じゃん」

スコール(いや、似て非なる場所だ)

スコール(ここは・・・)


・はじまりの部屋

スコール「この扉の向こうが・・・・」サ

ルミナ「黒ジャンくん!待って!」

スコール「!?」



ズォォォォォォォ・・・・・・・・!!




ブ ワ ッ ッ ! ! 



スコール「ッ!?」

アデル「なんだこの黒い霧は」

スコール「こ・・・れは・・・・」

ルミナ「カ、混沌!」


『混沌が はじまりの部屋に 吹き荒れる!』


スコール「どういう事だ・・・・!?」

ルミナ「混沌が・・・拒んでる・・・」

ルミナ「キミが・・・この扉を開けるのを・・・」

スコール「はぁ!?なんで!?もうこれ脱出可能な流れだったろ!?」

ルミナ「おそらく・・・欠けてるんだと思う」

ルミナ「扉を開けるカギが・・・」

アデル「ふむ、貴様の心はまるで最新鋭のセキュリティ装置だな」

スコール「ま、まだアカンのかい・・・」ガク

ルミナ「でも、もうちょっと!ここまで来たら後ちょっとなのよ!」

ルミナ「飛びはもう目の前だよ!がんばろ?黒ジャンくん!ね?」

スコール「・・・・」



(・・・まだ間に合う。・・・だから来た。後悔したくない)



スコール「急に恥ずかしくなってきた・・・」ゴロン

ルミナ「寝るな!」


スコール「黒歴史確定だわ・・・」ゴロゴロ

ルミナ「も~キミは!さっきまでかっこよかったのに!」ユサユサ

アデル「いかんぞ黒ジャン。起きてないと大腿四頭筋への筋刺激が衰えその結果(ry

ルミナ「筋トレのうんちくなんてどうでもいいのよ」

スコール「カギが足らんて・・・そもそも鍵だ何かわからんっての」

ルミナ「ちょっと待って!今考える・・・」



【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】



ルミナ「足らない・・・ワードがある・・・」

スコール「関連性がまるでわからんわ」ゴロン

ルミナ「黒ジャンくん、さっきわかったような素振りしてなかった?」

スコール「あ?ありゃあの顔なしの居場所だけだ。そんな言葉遊びハナから知らんわ」

ルミナ「・・・あ~~わかんない~~~!」ワシャワシャ

スコール「クラウドの所もどろーぜ」

ルミナ「あの人はそっとしてあげよ・・・」

アデル「この部屋、さっきからどうも匂うな・・・・」スンスン

スコール「お前の汗でな」

ルミナ「このマッチョは絶対役に立たないし・・・」

ルミナ「ここ、キミの中でしょ!?何とかして思い出せないの!?」

スコール「マ・ジ・カ・ル・バ・カ・な」

アデル「バカなと言ったらうごごごごご」

ルミナ「遊んでんじゃないわよ」


ゴォォォォォォ・・・・・・・


アデル「この黒いの、混沌っていうのか?」

ルミナ「そ。混沌・・・不可視世界から漏れ出た全てを包む闇・・・・」


アデル「それがなんでこいつの中に?」

ルミナ「混沌は人である限り誰もが持ってるの。そう、何故なら・・・」

ルミナ「混沌は”心”その物だから・・・」

アデル「?」

ルミナ「混沌は神々にすら見えぬ不可視世界。人は誰しも内なる世界を持っている」

ルミナ「それが神々に心が見えぬ理由。人々の数だけ存在する不可視の世界」

ルミナ「黒ジャン君の場合はそれが、ここってわけね」

アデル「なるほど!よーくわかった!」クワッ

ルミナ(絶対わかってない・・・・)

スコール「じゃあなんでお前ここにいるんだよ」

ルミナ「えっ」

スコール「お前はこのゴリマと違って俺とは関係ないヤツだろ。何で人様の心に入りこんどんじゃ」

アデル「不法侵入は犯罪だぞ」

ルミナ「・・・さ!鍵の続き続き!」

スコール「ごまかすな」

アデル「腕立て伏せでもやるか・・・・」フンフン



ゴォォォォォォ・・・・・・



ルミナ「アタシが気になってるのは、何でここなのかって事」

ルミナ「ここ、さっきの大統領のお部屋でしょ?それがなんでこんな特別扱いなの?」

スコール「え~っと、それは・・・・」



(俺のそばから離れるな!)



スコール「が、はじまりだったらしい」

ルミナ「なんの?」

スコール「・・・・わからん」

ルミナ「さっきの歌手さん曰く、魔女の系譜とか言ってたけど?」

スコール「あいつの?」


アデル「5862!5869!58・・・・」プルプル


ルミナ「・・・系譜って腕立ての回数なの?」

スコール「限界へのチャレンジ的な」


アデル「さー私の筋肉!あがるのか!あがらないのか!?」ドッチナンダイ!


スコール「w」

ルミナ「あいつ、絶対邪魔しにきたんだと思う」


スコール「あ、でもあの光景ちょっと見覚えあるわ」

ルミナ「え」

スコール「ガルバディアガーデンでな」


(たるんどる!)


スコール「廊下走ってただけで無理矢理やらされたの。虐待じゃね」

ルミナ「だたの罰じゃん・・・」


アデル「ああああああがッッッたああああああああああああ!!」スポ


ルミナ「うるっさいなもう・・・」

スコール「あいつ、エスタよりガルバディアに来た方がよかった気がする」

ルミナ「ところでさあ、なんで”ガーデン”なの?」

ルミナ「普通スクールとかキャンパスとか、そう言わない?」

スコール「まぁそこは創始者が・・・・」

ルミナ「何か意味を込めているのかな?」

スコール「ん~なんだろ」

スコール「戦場と言う庭にばら撒かれる種?みたいな」

スコール「Seedって傭兵だし」

ルミナ「種、ねえ・・・」


アデル「・・・ん?なんだこれは」モゴ


スコール「あんだよゴリマ」


アデル「何か口に・・・ペッ!」


スコール「人の心にタン吐くな」

ルミナ「こ、これ!」ガバッ



【ソウルシード】



スコール「なんそれ?」

ルミナ「そ、ソウルシード!シ界に発生すると言われる・・・混沌の種・・・!」

スコール「シ界?」

ルミナ「ここのように混沌に包まれた空間の事を挿すのよ」

スコール「なんでそんないちいちわかりにくい造語作るわけ?」

ルミナ「それは神様に言って・・・」


アデル「で、それはなんだ」ズイ

スコール「なんかの種?」

ルミナ「そう、種よ。これはね・・・・」

ルミナ「芽吹く事がなかった・・・生まれる事ができなかった・・・」

ルミナ「生命の亡骸、つまり”命”の種、なの」

スコール「い、命?!」

アデル「それが私の口から出てきたと言う事は・・・!」

ルミナ「ちゃうわ。あんたがでっかい声で腕立てなんてするからでしょ」

スコール「落ちてるもん飲むな」

アデル「な、なんだ・・・」ホ

スコール「俺の心に・・・命の種・・・?」

スコール「一体どういう事だ・・・」





ユール「混沌は命を芽吹かせる」





全員「!?」




ユール「混沌は魂を作る」

ユール「混沌は可視世界と不可視世界を繋ぐ」

ユール「混沌は巡らせる」

ユール「命の輪廻。魂の循環。帰るべき所・・・」



スコール「こいつ・・・いつぞやの!」


ユール「女神は混沌を聖なる闇と捉えた」

ユール「故に彼女は死の女神、混沌の女神と呼ばれたもう」

ユール「女神はその役割を持って混沌にならんとした」

ユール「それは母なる神が遺した遺言であった為・・・・」


スコール「・・・・・・・」




ユール達「我らは一人一人が異なる時代のユール」ザッ



アデル「増えた!?」



ユール達「一人一人が同一であり、一人一人が自我を持つ」

ユール達「それは魂の同一を挿す。異なる時代、を過ごしたとて、同じ魂を宿し」

ユール達「故に他人であり同じであり」

ユール達「表裏一体となり果てん」


アデル「な、なんだこいつは。何を言ってるのかさっぱりわかんぞ」


ユール「輪廻は魂のみにならず」

ユール「魔の力宿す大きなる者、汝その溢れる力を何に使うか」


アデル「わ、私に話しかけてきたぞ!?」

ルミナ「返事しなさいよ」

アデル「だって・・・何言ってるのかわからぬのだよ・・・」


ユール「運命の使者よ」

スコール「・・・その運命ってワードやめろっつったろ」


ユール「さだめを受け入れるか?さだめから逃げようとするか?」

スコール「だから言い方変えても同じだっつったろ!?さだめなんてねーよ!」


ユール「幾重にも別れし道を一つ一つ選びここまで来た・・・」

スコール「ああそうだよ!俺は正しいと思った道を歩んでここまで来たんだよ!」

スコール「それを運命ださだめだ、まるで最初から決まってたみたいに言うな!」


ユール「そう、あなたをここまで連れてきたのは過去の自分」

ユール「そしてこれから先へと誘うは先なる自分・・・」


スコール「俺のハードモードすぎる人生みたろ。これが運命と言うなら誰が決めた」

スコール「神か。なんとか神話の最高神か。それともママ神か?メンヘラ神か?」

スコール「決めれるんならもっとイージーモードにしろボケ。なんでこんなマゾ仕様にさせるんじゃ」

スコール「俺に何か恨みあんのか!だからそのワードは嫌いなんだよ!!」

スコール「わかったか!ボケッッ!」


ユール「さだめを与えしは神なる物ではない」

ユール「さだめを与えしは自分自身・・・」

ユール「あなたのさだめはあなたが作った物」


スコール「だからそれが自分で選んだ道だろって」



ユール「あなたを運命に縛り付けるのはあなた自身・・・」



スコール「・・・まじギブ」ドサ

アデル「心中お察しする。黒ジャンよ」

スコール「意味不が意味不を重ねて・・・もうホントなんか洗脳されそう・・・」プスプス


ルミナ「・・・・」


ユール「混沌の渦巻く心を鎮めるには」



『ユール達が 均一に並び出す!』



ユール達「力を示せ。運命の使者」



スコール「だからそのワードやめろっつってんだろ・・・」

アデル「力を示せと言っているぞ」

スコール「何?お前らにフェイデッドサークルかませばいいの?」ジャキ

ルミナ「黒ジャンくんよく見て!この並び方!」


【縦2列 横8列】


スコール「・・・マスゲーム?」

ルミナ「何か意味があるのよ!」




ユール達「  」パァァ




全員「ッ!?」




カッ カッ カッ カッ




ピコココココンッ




スコール「こ・・・れは・・・・」





『ユールの列が セーブポイントになった!』


スコール「何がどうなっている・・・・」

ルミナ「セーブポイントに・・・力を示す?」

スコール「ハァ・・・何がどうなっているのやら」

アデル「おおっ!これは!」

スコール「・・・・」

アデル「見ろ!通り過ぎるたびにピコピコなっておもしろいぞ!」ピコココン

スコール「もうじっとしてろお前・・・」

ルミナ「セーブポイントってさぁ、今までの記録を保存する場所だよね」

スコール「まぁ、SAVEって言葉自体がそういう意味だし」

アデル「むおっ!どうなっている!?」

スコール「どうしたんだよ」

アデル「このセーブポイント!セーブの癖にセーブさせてくれないぞ!?」

スコール「そりゃそうだ。はじまりの部屋のセーブポイントはほとんどがダミー・・・・」ハッ

スコール「そうだ・・・これはほとんどダミーなんだ・・・」

ルミナ「ダミー?」

スコール「偽者なんだよ。意味ありげに湧いてくる癖に結局ほんとのセーブは最初の一つ・・・」

スコール(・・・と言う事は)

ルミナ「本物を探せって事!?」

アデル「くぉらセーブポイント!サボるな!セーブさせろ!」ピココココン

スコール「うるせーピコピコさすな」


ピコココココ・・・・・・・


スコール「・・・駄目だ。全部偽者だ」

アデル「もしかしてあれだ。メモリーカードが刺さってないんじゃないか?」

スコール「はぁ?どこに刺すんだよ」

ルミナ「なにそれ。メモステの事言ってんの?」

スコール「お前・・・知らない世代か」

ルミナ「セーブに外部装置が必要なんて初耳なんだけど~」

スコール「ハァ・・・あのな、メモリーカードってのはな」


【説明中】


ルミナ「しょぼっ。16個だけってw」

スコール「しかもうち一つは管理用データだ。だから実質15ブロックだな」

ルミナ「狭まったww」

アデル「ちょうどこのセーブポイントの数と同じだな」


スコール「ーーー」ハッ


ルミナ「意味・・・あるのかな」



スコール(セーブポイントの数がメモリーカードのブロック数と同じ・・・どういう事だ?)


『本物の セーブポイントを 探せ!』


・セーブポイントの数

8×2個


・関連ワード

【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】



・ヒント

メモリーカード

釣りじいさん

ジュリア

ユール

足らないワード

///      /| |::l .|l  |ヽ  ヽ\
   /        /::::|.|:::l |::| |/\ \\
.  | /    ./::::::::l|:::::l |".l |/::::::::ヽ、_\ヽ__

  |.l.| l   /::::::::::::|/ i /l| _,,、、-  ~  ::::ヽ ヽ/⌒ヽ、
  || | .|l  /\::::: ヽ /,、-'''"        :::::::ヽ ヽ'⌒ヽ.ヽ     なんだこのスレは・・・・ これはッ FFのスレのはずッ
  . | |.| | /  \  〃          i.l ::::::::ヽ ヽ'⌒| .|      
.    |l |l    \ ;;; ヽ、  ,,、'      ij  :::::::::ヽ ヽ、_ノ |     謎解きッ 圧倒的謎解きッ 意味不ッ 必要なのかこれッ   
           /:::::    ‐''~         ::::::::::::ヽ ヽ、_ノ
          / ,':::::::             :::::::::::::::::ヽ ヽ
         / ,':::::ij:::::: U    `ij     :::::::ij:::::::::l;ヽノヽ    いつになったらセルフィといちゃちゃできる・・・・ 先が見えない・・・!
        / ,':::::::::::::::::             :::::::::::::::::l;;;:::::: ヽ
       / ,'::::::::::::::::_::`)       _,,、-'''´~~`ヽ::::::::::l;;;:::::: ヽ    そんな馬鹿なッ あってたまるか・・・・ そんな事ッ
      / :::::::::: ''~ノ    __,,、-‐´   _、、-‐':::::::::l;;;;:::::::u ヽ
      `''''    `''-'、~    _ 、-‐´    :::::::::::::::l;;;;;;:::::  ヽ
                `r‐''' ´       :::::::::::::::l;;;;;;;;:::::   ヽ



小間出

ルミナ「とりあえず、一つ一つ考えていきましょ」

ルミナ「まずは目の前のこれ」


【セーブポイント】


ルミナ「これは何のために使う奴?」

スコール「え、だから、記録を保存する為の・・・」

アデル「でもこれは偽者だぞ」

ルミナ「そう。しかも規則正しく並んでいる」

ルミナ「これは何かの意味があるんじゃない?」

スコール「なんの?」

ルミナ「それをあんたが考えるのよ」

スコール「んな事言われてもだな・・・・」


ピコ・・・・・ピコ・・・・


ルミナ「メモリーカードとやらのブロック数と同じってのも気になるわね」

アデル「所で、メモリーカードがないとどうなるのだ?」

スコール「は?セーブできねーに決まってるだろ」

アデル「具体的には?」

スコール「具体的にって・・・そんな状況考えた事すらないわ」

ルミナ「だったら考えてみよ?今は何がヒントになるかわからないもの」

スコール「え・・・メモリーカードがなかったら・・・・?」

スコール「カードが刺さってませんって言われて・・・・だからセーブできなくて・・・」

ルミナ「それから?」

スコール「じゃあ最初から付属しとけよって思ってムカついて・・・」

ルミナ「キミの感情は知らないよw」

スコール「余計こんがらがってきた・・・」

スコール「ハァ・・・・俺の頭ってなんでこんなに意味不明なんだろ・・・・」

スコール「なんか鬱になって来たわ」ガク

アデル「鬱には筋トレがいいぞ!スクワットでもやるか?」

スコール「やるか・・・んなもん」


ルミナ「じゃあこれは?」


【8×2】


ルミナ「この数字になにか、見覚えない?」

スコール「8×4なら見覚えあるけど」

ルミナ「それはみんな知ってる」

アデル「爽やかな気持ちになるよな」

スコール「8×2って・・・んなもん・・・」

ルミナ「まぁ、合計16って事よね」

ルミナ「はちにじゅーろく。こんなの子供でも分かるわ」

アデル「そ、そうなのか!?」ガーン

ルミナ「・・・もしかして知らなかった?」

アデル「勉強などろくすっぽやった事無かったから・・・」イジイジ

ルミナ「あんた見た目とのギャップなさすぎ」

スコール(くだらない掛け算だ・・・九九なんてガーデンの年少クラスでもわかるぞ)

スコール(しかしそれに何の意味が・・・・?)

アデル「やっぱり私は計算力よりも体力だな!」フンフンフン

ルミナ「スクワットすんな」

スコール「まぁこいつは脳筋だし・・・ん?」

スコール(体力・・・・16・・・・)

アデル「筋肉は偉大なり!!」

スコール(・・・・?)




――愚かなる者よ、何故に闘いに身を置く




スコール(この言葉は・・・・・)




―我らを力として使うとは・・・恐るるべきは人間共よ




スコール(力・・・偉大なる・・・力!)


アデル「日々の地道なトレーニングだけが、筋肉を発達させるのだ!」

ルミナ「そんだけありゃ十分でしょそれ」

スコール(それを短期間で手に入れる方法がある・・・)




―よかろう。ならばワレの『力』をお前達に貸してやろう


―長き眠りで我が『力』も衰えたか・・・・・・・


―ソノ『力』ミセテモラッタ





スコール(じゃあ・・・・これ・・・・!)




【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】






ピコンッ





ルミナ「ん?」

アデル「どうした?」



スコール「わかった・・・セーブポイントの謎・・・」



ルミナ「え、ウソォ!?」


スコール(俺の仮説が正しければ・・・・おそらく・・・)


(力を示せ。運命の使者)


スコール(力を示す・・・・誰に?)

スコール(そう・・・それは・・・・)




【メモリーカードをチェックしています......】

■■■■■□□□



スコール(やっぱり・・・・・・)

ルミナ「どういう事なの?」

スコール「16個並んだセーブのできないセーブポイント・・・」

スコール「セーブできなくて当然だ。何故なら」

スコール「これはセーブ”スロット”の方だったんだ」

ルミナ「それって~・・・」

アデル「メモリーカードだな!」クワッ

スコール「まさかお前からヒントを貰うとは思わなかったよ。ゴリマ」



■■■■■■□□



スコール「そしてセーブスロットに示す”力”は・・・・たった一つ!」

ルミナ「今までの・・・メモリー(記憶)・・・」




■■■■■■■■




プァン



============================

【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】】【空きスロット】

【空きスロット】

============================


スコール「頭痛を感じたワードはセーブデータ。セーブポイントはセーブスロット」

アデル「うむ、だから16個だったのだな」

ルミナ「ロード用のデータだったんだ・・・・・」

ルミナ「じゃあ、足らないワードは!」

アデル「残り二つ!」


スコール「・・・・・・」


ルミナ「大丈夫なの?残りのワード、アテあるの?」


スコール(ああ、あるとも)

スコール「そしてセーブポイントの並び方。これが頭痛の原因・・・・」

スコール「このまま読みこめば出てくるはずだ。残りのワード!」



(新しい居場所を作る。自分達の手で、自分達の居場所を作ろうと)



アデル「・・・」

スコール「さあ出てこい!封じられた俺の記憶!記憶を隅に置いやった張本人!」



【セーブデータを読み込んでいます..........】



スコール「顔なしの顔を奪い去った犯人!ずっと一緒にいた、もう一つの俺のパーティ!」




スコール「 ガ ー デ ィ ア ン フ ォ ー ス ! 」




『全てのデータを 読み込んだ!』




カ ッ




ケツアクコァトル、シヴァ、イフリート、セイレーン、ブラザーズ、ディアボロス カーバンクル リヴァイアサン

パンデモニウム、ケルベロス、アレクサンダー、グラシャラボラス、バハムート、サボテンダー、トンベリ、エデン


ルミナ「キャーーーーーー!」ドテ

アデル「GF・・・・」

ルミナ「な、なにこれ!?モンスター!?」

スコール「ガーディアンフォース・・・お前には召喚獣って言った方がわかりやすいな」

ルミナ「これ召喚獣なの・・・」

アデル「GFは対象に絶大な”力”を与える」

スコール「その代わり・・・」



(左様。我らは憑きし者の脳に住みつく)

(故に、我らを宿した者はその代償に”記憶”を支払う事になる・・・・・)



スコール「俺らはこれをGFの副作用。【記憶障害】と呼んでいる」

ルミナ「だから・・・・妙に忘れっぽかったんだ・・・」

アデル「パンデモニゥーーーームッ!貴様、いつぞやはよくも邪魔してくれたな!!」


パンデモニウム「我非責宿主命令了承」


アデル「・・・なんて?」

スコール「あーそっかこいつずっと風神の所いたから・・・」


パンデモニウム「風神最高我望帰還風神」


スコール「うるせえ穴ぼこが生理的に気持ちわりーんだよ」

ルミナ「てかしゃべれんのね」

アデル「個体差有りだがまぁ、大体は人語を理解しているな」


スコール「てめえら全員並べーーーーーーーッ!!」



(・・・・・?)



スコール「お前らさぁ!ほんと何してくれとんの!?」ドン

スコール「人の思い出を無造作に散らかしやがって!ボケ!お蔭でSeed全員大迷惑だよ!アホが!」



(・・・・・)



スコール「なんで君達はそんなに雑なのかなぁ!住むなら住むでこう、お部屋の掃除くらいしたらどうなのよ!?」

スコール「整理整頓はしっかりやりなさいってママに言われなかったの?!ここ人んちよ!?」

スコール「敷金礼金作法マナー!人の脳みそ散らかすな!ボケ!」


ルミナ「召喚獣に説教する奴初めて見たわ」

アデル「私もだ・・・」



(・・・・・)


スコール「ったくどうでもいい記憶ばっか残しやがって!なんで一番大事な事消しとんじゃ!」

スコール「良い機会だから言わせてもらうがな、ずっと一緒にいた幼馴染を10年近く忘れるって俺らどんだけ痴呆だよ!」

スコール「お前らのせいで俺ら危うく育ての親殺しかけたわ!鬼畜か!何プレイだ!」

スコール「つかせめて住む記憶選べよ!?大体の感覚で「あっこれはこの人の大事な記憶だな」とかわかんだろ!?」

スコール「そんなんだからいつまでもお前ら召喚”獣”なんだよ!人型のGFもいるくせに!」


(・・・・・・・・)ビキビキ


スコール「お前らド○クエで言ったら「ぼうけんのしょは消えてしまいました」と同じ事やってんだぞ!?」

スコール「鬼か!鬼畜か!召喚中もくだらねーおうえんばかりさせやがって!」

スコール「獣の分際で全員一致で【おうえん】だけは覚えてるのな!黄色い声援がなければやる気がでないか!?ええ!?

スコール「攻撃力の伸びシロがあるんなら最初からやらんかい!なげーモーションの癖に手抜きすんな!」


ルミナ「あの、そろそろその辺で・・・」

アデル「殺気が激しいぞ」


スコール「いーや今日と言う今日はトコトン言わせてもらうね!そうだ、思い出した!」

スコール「お前ら揃いも揃ってワガママすぎなんだよ!なんだよ相性値って!」


ルミナ「相性値?」


スコール「これだッ!」バッ


【GFの相性値】

1、唱えたGFとの相性が上がる代わりに他のGFの相性が下がる

2、関連した属性と反する魔法を唱えると下がる(例:炎と氷)

3、GFを使い続けると相性が上がる代わりにSeedランクが下がる(討伐カウントがGFの物になる為)


ルミナ「結構ワガママね・・・」


スコール「ただでさえクッソ忙しいバトルの中なんでお前らのワガママにまで気を使わんといかんのじゃ!」

スコール「反する魔法はイヤだ!?じゃあ弱点が相反する属性のモンスターが二体出てきたらどうすればいいんだよ!」

スコール「大体なんで使ったらSeedランクが下がるんだよ!あれか!?手柄を横取りしてんのか!?」

スコール「お前らはなんでそう自己主張が激しいんだよ!記憶は消すはワガママは言うわほっとくと拗ねるわ!」

スコール「そんなんだから後半になるにつれ使ってもらえなくなるんだよ!」

スコール「大してかわいくもないくせにペット面すんな!黙って脳みそでじっとしてろ!」

スコール「わかったかボケェッ!!」



(・・・・・)ピキッ



(うるせぇクソ宿主がァーーーーーーー!!お前ら誰のおかげでここまでこれたと思ってんのじゃーーーーーーーッ!!)



ルミナ「ほら、怒った」


スコール「逆切れか!?リスクとリターンが釣り合ってないんだよ!!」



(黙れカス! 俺らありきのSeedの癖に! ジャンクションがねーとアイテムもロクに使えない分際で!)



スコール「うるっっっせぇボケェーーーーーーーーーー!!お前らなんざほとんど使わねーんだよォォォォオ!!」



(アビリティもステータスも耐性も全部俺ら任せだろォーーーーー!イチャモン付けてくんなァーーーーー!!)



( B O O O O O O O O O O O ! ! )



ルミナ「黒ジャンくん、あまり刺激したらダメだって」

アデル「16体分のGFだぞ?」


スコール「このボケ共!どうやら飼い主としてしつけが必要なようですね!」ジャキ



(んだてめえ!やんのかボケ!飼い主は俺らの方だよ!!)



スコール「おのれらに今再び”力”を示してくれるわァァァァァァァ!!」



(その”力”を与えてやってんのは俺らだろォーーーーーーーーーーーーーー!!)




【エンカウント】

ケツアクコァトル、シヴァ、イフリート、セイレーン、ブラザーズ、ディアボロス カーバンクル リヴァイアサン

パンデモニウム、ケルベロス、アレクサンダー、グラシャラボラス、バハムート、サボテンダー、トンベリ、エデン



ズバチコォンッ! シャシャシャシャーーーン!  


キュィィィィ・・・・・ ゴドォォォォォォ!


カーンカーンカーンカーン・・・・ ザッパーーーー!



スコール「~~~~~~」プスプスプス



ルミナ「言わんこっちゃない・・・・」



(雑魚が! これだから人間は・・・・ 愚かなり!!)グチグチ



アデル「力を示されたのは貴様の方だったな」

スコール「全員シンに寄生されちまえ・・・・」ケッ

ルミナ「もういいから。それよりも・・・」

ルミナ「黒ジャンくんの封じられた記憶・・・持っていたのは、あなた方だったのですね」



(左様。我ら記憶の中に住みつき、力を与える者なり)



ルミナ「どうして記憶を奪うのですか?人の記憶は思いの力。それを奪われた人間は人間でなくなってしまいます」



(奪っているわけではない・・・現に、我ら宿したとて何かの拍子にで思い出す事もある故)



ルミナ「人の記憶に宿る・・・力・・・」



(記憶の力は思いの力、誓い、使命、恨み、怒り・・・・これら数多の感情が人を奮い立たせ、行動に導く)

(それはれっきとした力。人の力は思いの力)

(すなわち我ら、”思い”に寄せられた存在。思いとは心と同異議・・・)



ルミナ「じゃあ・・・あなた方は!」



ゴォォォォォォォォォォ!!



(心に呼応し精神を力として表面化させる存在・・・嘆きも、悲しみも、全て)

(異なる人は我らをこう呼ぶ)




ルミナ「混・・・沌・・・・!」





ゴォォォォォォォォ・・・・・・・・


アデル「この黒い風は・・・貴様らGFが原因と言うのか」

ルミナ「じゃあなんで!?なんで黒ジャン君を外に出そうとしないの!?」

ルミナ「このままじゃこの子は・・・」



(・・・・思いの力は心の力・・・故に)

(力を自分で呼び覚ます。それが我らの出す試練・・・)



ルミナ「試練・・・・」

アデル「残り二つのワードとやらか?」



(こやつがここまでこれたのは我らのおかげ。そして支え続けるは異なる心の流星群)

(自身を照らす星々の煌めき。それに気づかなくば未来はなし)



ルミナ「自力で思い出せってのね・・・・」

アデル「ああ言ってるぞ。ラグサン」

スコール「だからそれをお前らができなくしてんだろって・・・」



(貴様の記憶は我らが持っておる。我らは記憶と引き換えに力を与えた)

(逆もまた然り。故に今再び問わん)

(記憶を取り戻したくば・・・力を示せ!)



スコール「ほんと手間のかかるペット共だわ・・・・」

スコール「はいはいやりますよ。記憶取り戻したらお前ら一人ずつお礼参りするからな」



(・・・・)



スコール「Gポーション一気飲みさせるからな。全員。吐くまで」



(それはちょっと・・・・)



ルミナ「いじめるんじゃないの」

アデル「歴代の召喚獣もお前にかかればやむなしだな!」ハッハッハ


スコール「じゃあ今から残りのワード当てるから、お前らインチキすんなよ」


(するか)


スコール「ポーション一気できるよう今の内胃袋あけとけ」

ルミナ「わかったの?」

スコール「まーな」

アデル「ほお、さすがラグナの息子だな!」

スコール「パパと違って俺は頭脳派なんだよ」


(・・・・・・・・・・・・)


スコール(16・・・それは俺が持ってたGFの数・・・それに連動するセーブポイント・・・)

スコール(それはセーブスロット。読み込むのは俺のメモリー)

スコール「メモリーは記憶。ワードはセーブデータ。突如現れた釣りじいさんとジュリアとユール」

アデル「あのじじい?何か関係あるのか?」

スコール「エスタを出て自分達の”居場所”を作った・・・それはこいつらも同じ・・・」


(新しい居場所を作る。自分達の手で、自分達の居場所を作ろうと)


ルミナ「新しい居場所を作る・・・」

スコール「ジュリアはこの部屋をなんと言っていた?」


(始まったのはそう、魔女の系譜ね)


アデル「魔女の系譜のはじまり、と」

スコール「そしてあのセーブポイントになったユール・・・」


(それは魂の同一を挿す。異なる時代、を過ごしたとて、同じ魂を宿し)


ルミナ「魂が同じだから生まれ変わってもユールはユールって事ね」

ルミナ「あの子は女神の眼を宿しているからね~」

アデル「魂に刻まれた記憶は時の影響を受けぬという事か」

スコール「お前らGFがいくら記憶を薄れさせたって、結局は意味ないんだ」

スコール「何故なら俺らは、今までの経験を残しておく”知恵”があるからだ」


(人間の英知・・・我らにはない確かな知力)


スコール「獣にはわかんねーだろ。俺らは学ぶことができる」

スコール「時を経た先人の記憶なら俺も持ってる・・・」



ドサドサドサ



ルミナ「ん、なにこれ」

アデル「本?」



風が止まった・・・海は静まり帰り木々のせせらぎも聞こえなくなった
まるで風が死んでしまったかのよう
お父様が原因調査の為に旅立ってからもう数日が経った。お父様はまだ戻ってこない
お父様・・・一体どこへ


われらのしもべを封印する…
封印をとくカギ…4つの石板。
石板を動かすとき、われらのしもべも復活する…


次元の狭間内部へ潜入成功。そこはモンスターの巣窟であり、研究員だけではいささか危険な場所であった
ボディーガードを用意しておいてよかった。その分予算はかかってしまったが


今日はサリサを飛竜にのせてやる日だったのに。だたをこねおって・・・




ルミナ「これは・・・・」

スコール「お前らが記憶を消すなら、何かに刻んで残しておけばいい。それでいつでも思い出せる」



(・・・・・・・・)



アデル「ある意味メモリーカードだな」

スコール「そう、これは・・・・」

ルミナ「【日記】・・・?」



ズキ



プァーン



============================

【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】【日記】

【空きスロット】

============================


バ サ ァ ッ ッ ・ ・ ・ ・


バハムート「恐るるべきは人間共よ・・・・」


スコール「出たなメイド長」

アデル「メイドなのか?」


バハムート「人間の持つの得体の知れぬ思いの力・・・それに我らは惹かれる」

バハムート「それは我らが混沌と呼ばれる力である故・・・かもしれぬ」


ルミナ「そう、混沌は人の思いと混じり合う。キミも見たでしょ?」

スコール「なんとかの風・・・・」


バハムート「さて人間よ、残る鍵は後一つ・・・」

バハムート「此度の問い、いかように?」


ルミナ「そうよ、後一つよ黒ジャンくん!」

スコール「・・・これ考えたの。だれ?」


バハムート「・・・・・・」バサバサ


スコール「お前かい・・・・」

アデル「なんと、これらはバハムートの考えた物であったか!」

スコール「お前クイズ好きだもんな」


バハムート「我は力がみたいだけだ・・・」


スコール「お前の自家製と知った途端やる気なくしたわ・・・」ハァー

ルミナ「なんでよw」

スコール「だってこいつの出すクイズさぁ」



Q,愚かなる者よ、何故に『闘い』に身を置く?

1、何かを守る為

2、そういう話は興味ない



ルミナ「ん~、やっぱ1かなぁ」

アデル「いや、闘いに理由などない!よって2だ!」

スコール「正解は・・・」




 1、何かを守る為

 2、そういう話は興味ない

→(3、存在意義がわからないから)




ルミナ・アデル「わかるか!」


ルミナ「隠し選択肢とか、ずっこくない?」

アデル「答えも意味不明だ」

スコール「とんちじゃねーんだよ。アホ」


バハムート「・・・・・」バサバサ


スコール「とんだ茶番に付き合わせやがって・・・これだから老害はイヤなんだ」

スコール「1+1は田んぼの田みたいなくっそしょうもないなぞなぞを真顔でやってきやがるからな」

スコール「お前が気に入ったら正解って、なんだよそれ。そもそもあん時は初対面だろが」

スコール「偉大だなんだのってチヤホヤされてるからそうなるんだよ」

スコール「あーあ、俺も歳とったらあーなるのかね。あーやだやだ・・・・・」グチグチ


ビキ


バハムート「さっさと解けボケェッ!!」バササ!



ルミナ「竜王怒らすんじゃないわよ」

アデル「まぁ、気持ちはわかるけどだな」



【残りワード】あとひとつ



バハムート「さぁ、我に力を見せてみろ・・・」ワクワク


スコール「理不尽クイズが趣味とかとんだ老害だわ・・・」

ルミナ「じゃあこれもとんちに近い答えって事かな?」

スコール「だろうな。見ろよあのドヤ顔」


バハムート「・・・・・」ドヤァ


アデル「なんとまぁわかりやすい・・・」

スコール「うぜぇ・・・・」


バハムート「面白き猛き者達よ!」クワッ


スコール「面白いのはお前の断末魔だよ。ボケ」

アデル「で、どうするのだ?」

ルミナ「正攻法じゃダメな感じね。頭をやらか~くしないとっ」

スコール(もう大体察しが付くよ)


バハムート「どうした?こないのか?」バサバサ


ルミナ「黒ジャンく~ん!」

アデル「ラグサン!」

スコール「はいはい、行きますよ・・・」ズイ


バハムート「貴様如きに我の考案した問いが?」バサバサ


スコール「どうせお前の事だからこういう事だろ」


バハムート「・・・・」


スコール「お前自体はともかくお前を手に入れる過程は鮮明に覚えてるわ」

スコール「なんてったって死ぬほどうざかったからな・・・」ピキピキ

アデル「何かあったのだろうか」

ルミナ「似たようなクイズ出されたんじゃない?」

スコール「まぁ、そういう裏技的なのは俺も得意な方だ」

スコール「相手が悪かったな。老害」


バハムート「・・・してその答えいかように?」バササ


スコール「こういう事だろ?耳貸せ」



ゴニョゴニョ・・・・・・・




(---------------)







ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !






バハムート「なッ!?」

スコール「あたりか・・・」





ゴォォォォォォォォォ・・・・・・・




ルミナ「うそっ!混沌が・・・!」



『混沌が おさまっていく!』


バハムート「まさか・・・これほどはやく・・・」ワナワナ

スコール「んなこったろうと思ったよ・・・」フゥ

ルミナ「え、ちょ、どういう事!?」

アデル「答えを教えろ!ラグサン!」

スコール「記憶を返せ。顔なしのままだと説明できねーだろ」

バハムート「ぐぬぬ・・・・我の自信作が・・・・」ワナワナ



(バハムートよ・・・この小僧は力を示した・・・)

(返してやれ・・・こいつの・・・欠けた記憶を・・・)



バハムート「ちちちちくしょーーーーーーーーーーッ!!」バサバサ!



ルミナ「口調が・・・」

スコール「もはや威厳は消え去った」



『スコールの記憶が 戻っていく!』



キュイーン!



スコール「お、おお・・・・」キィーン


アデル「気分はどうだ?」

スコール「なんかパワーアップした気分」

ルミナ「で?答えは!気になるよ~~~!」

スコール「あのな」



【バラ色の髪】【おねえちゃん】【時間圧縮】

【大事な人】【隠れ巨乳+サンダガ】【庭園で眠る使者】

【無限】【ペアリング】【悩み】

【わんちゃん】【ルナパンの上】【はじまり】

【Eyes On Me】【花火】【日記】

【空きスロット】


スコール「こういう事だ」



【バラ色の髪】(共に行こう!)

【おねえちゃん】(ぼく・・・ひとりぼっちだよ)

【時間圧縮】(Seed Seed Seed!!何故私の自由にさせない!!)

【大事な人】(未来の保証なんて、誰にも出来ないよ。だから、い・ま、なの。)

【隠れ巨乳+サンダガ】(ナンデアンテナカラ体ガニョキニョキ生エテルンダヨ!)

【庭園で眠る使者】(・・・おやすみ)

【無限】(ほら、よく言うだろ~?人生には無限の可能性があるってさ~)

【ペアリング】(お前、指輪してたよな?それ、俺にくれ。いや、貸してくれるだけでイイ)

【悩み】(ねえスコール、悩み事とかないの?)

【わんちゃん】(やっと取り返したぜ・・・エンギドゥ~~~!)

【ルナパンの上】(もう戻れねえんだよ!何処にも行けねえんだよ!)

【はじまり】(あなたの戦いの物語を終わらせなさい! それが誰かの悲劇の幕開けだったとしても!)

【Eyes On Me】(カイアスに心臓を分け与え、ユールには目を)

【花火】(我が闘争の演舞・・・いかがだったかな?)

【日記】(それに今までの記録を全部書いてあるっす!小難しい話とかも全部そこに書いてあるッす!)




ルミナ「誰かの・・・言葉?」

アデル「そういえばお前らは徒党を組んでいたな」

スコール「こいつが見たかったのは思いの力。だから封じたのは仲間の記憶」

スコール「頭痛が走ったのは・・・全て仲間を連想させる言葉だったからだ」

ルミナ「じゃあ、最後のワードは!」

スコール「この中で一人足らない俺のパーティ。脳裏に焼き付く強烈な記憶」



(CHO-kawaiiィーーーー!ちょこっと!ちょこっとラブ!)



スコール「そして俺らに記憶障害の対策を教えてくれた・・・・」



(みんな日記をつけよう!きっかけがあれば思い出せるよ!)

(それに、消えてく思い出に負けないくらいたっくさんの思い出のタネ、つくろ~!)



ルミナ「そうか・・・何かに記録しとけばいつでも思い出せるもんね」

アデル「賢いなそいつ」


スコール「俺達は記憶と引き換えに力を選んだ」

スコール「何故なら、過去よりも未来を見たかったからだ」

スコール「未来の保証なんてどこにもない。どうなるかなんてわからない」

スコール「だが一つだけ、わかる事がある・・・」


アデル「ほぉー、未来が読めると言うか」

ルミナ「キミも時詠み?」


スコール「違う。そうじゃない」

スコール「記憶と引き換えに、未来を掴む力・・・そして、掴んだ先は・・・」


バハムート「・・・・・・・・・・」


スコール「最後の仲間。未来を掴む力。ここははじまりの部屋。はじまったのは魔女の系譜」

スコール「系譜とは訳すると”繋がり”。過去のはじまりから今現在まで繋がっている物」

スコール「そしてその先、見えない未来。しかし全てに等しく”繋がっている”唯一の物は・・・」




【バラ色の髪】ライトニング

【おねえちゃん】エルオーネ

【時間圧縮】アルティミシア

【大事な人】リノア

【隠れ巨乳+サンダガ】オメガ

【庭園で眠る使者】スコール

【無限】アーヴァイン

【ペアリング】ゼル

【悩み】キスティス

【わんちゃん】ギルガメッシュ

【ルナパンの上】サイファー

【はじまり】イデア

【Eyes On Me】ユール

【花火】カイアス

【日記】アパンダ







【ジエンド】セルフィ


ルミナ「あ~・・・」

アデル「なるほど、な」

スコール「以上が俺の考察だが」

スコール「これで満足か?」



バハムート「今日こそ貴様を大した物だと思った事はない・・・」バササ



スコール「言ったろ。こういう裏技的な回答は得意なんだ」

スコール「良いからさっさと出せゴルァ!」バッ



バハムート「少しほめるとすぐこれだ・・・・」



(しかし・・・その”力”確かに受け取った)



バハムート「開くがいい。最後の記憶。そして貴様のみが宿すもう一つの”力”・・・」



全GF「そして見せよ。貴様の理想の力とやらを」




パァァ・・・・・




スコール「・・・・・・・・」





ピコン




『最後のセーブポイントが 出現した!』


ルミナ「出たね。最後のセーブポイント」

アデル「全く、長い道のりであった!」ハッハッハ


スコール「・・・・」


スコール(思いの力に惹かれる、不可視の混沌、か)



【セーブしますか?】


はい

いいえ

セルフィの画像にツールあてたらこうなった

3388$$88832227722332222333332233333222223333233333333222233338332
2388$$88322772233332222222233333333322222333333223333272338338832
33888882227722333332227722333333333333222222332722777723388333883
33388832272233333333227722233333333333333322222222223383388333888
23333322722333233332222272222333333333333333333332233388388833888
22222227223322333333222222222222222333333333223322233388388833388
22222222283222223332772222222222222222322222223323333388338833388
33322223832222223322227222222222222222222222333333888388838883388
88322238832222223332222277722333322222222333333388883388838333338
83333388332272233332222777222233332222272323333388822338333333388
8883888883322238333322272222222222227++23233233888377223223333388
88833888883333833322222333322223227===77727+2338827+2222223333388
8832338883333888332333338333332+=+77777+27+722222++73237233888888
22223388333388833333388888888337+===77+7++233337+77333323388888$8
7722233333888883333888883323388337======+7333327777727728888888$8
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77+7772333888883383332=-----===---------+77772222388827288888$$88
27+++7233388883838337=------------------+77+++=+++777773888888$88
22277772388883888832=-------------------=77++===+++++723388888$$$
3327++2388883388832+--------------------=77+====++++72323888888$8
2222223388333383337=--------------------=77++++++++72222888888888
222238888833388332+=-------------------=777++++++7722272888888888
33333888833338332+===-----===-------===+++++++++77232223888888888
328$$88333333333=======---==-===----===++77++++723333223888888888
73$$883232332237--====---------=++++777777++++72288383333888$8888
73$$83233227+77----====--------==++++72277+77233333388332888$$883
+2$$88$837=-++-------====--------==++7777772232222233322223888888
+78$$$$88+===---------=====------===++772382238327722322272338888
++2$$$$$$3+=----------==============+728$$83223332232722727223$$$
7++8$$$$$$2+=--------=========++++738$$$$$83228222233333277223$$$
87+78$$$$$$2++-------========++7772$$$$$$$38233277722222222223$$$
837778$$$$$$37+=----========++77+=3$$$$$$33823383273337+723323$$$
7$3+778$$$$$$827+=--======+++7++==3$$$$$8388222233272382777778$$$
+3$37+78$$$$$$$327+=======+++++==+8$$$$833$8237772332223322728$$$
773$3++73$$$$$$$83227+==========+8$$$$$338$333377222227277723$$$$
7++8$87+728$$$$$$$833327+======78$$$$$338$8232227723323333338$$$$
+7+78$82+773$$$$$$$$8333327===2$$$$$$338$$238883227223383338$$$$$
233778$$37772$$$$$$$$$83332728$$$$$$833$$8233338882223323238$$$$$
238272$$$37772$$$$$$$$$$322728$$$$$$338$$2383383382222322388$$$$$



小間出


プァーン


スコール「・・・・・・・・」

ルミナ「さて、どうやらここでお別れの用ねっ」

スコール「結局お前だけはなんなのかわからなかったよ」

ルミナ「気にしない気にしな~いw」

アデル「愉快なひとときであった!」ハッハッハ

スコール「お前のインパクトが強すぎて結局ここまで残っちまったよ。ボケ」

スコール「帰ったら真っ先に記憶から抹消してやるからな」

アデル「私を連れて帰れ。私はここに生きている。お前達には私の事を絶対に忘れさせはしない」

スコール「結局それかい」

アデル「デヤーーーハッハッハ!」

スコール「混沌は収まった・・・・」


スコール「もう、開くはずだ・・・・」ガチャ



『扉に 手をかける!』



ルミナ「黒ジャンくん、黒ジャンくん」

スコール「あ?」

ルミナ「最後に、餞別の言葉をあげる」

スコール「・・・はよ言え」


ルミナ「リアルが辛いなら・・・逃げてもいいんだよ」


スコール「ッ!?お前、何故それを!」


ルミナ「むかしむかし、あるところにとても愛し合っていた恋人同士がいました」

ルミナ「しかし女の方は神の奴隷とされ、逃れられぬ運命を課せられました」


スコール「・・・」


ルミナ「しかし男は言いました。俺はお前の運命も支えてみせる!と」

ルミナ「女は喜びに満ち溢れ、一人で背負うのをやめ、運命共々男と共に生きていく決心をしました」

ルミナ「そして女はその言葉を、自分と同じ運命を背負わされた者に伝えました」

ルミナ「伝えられた者は紆余曲折を経て、同じく支えとなる者を見つけだし」

ルミナ「そして永遠を、手に入れました、とさ」


スコール「なんでこの場面で他人のノロケ話を聞かされないといけないんだよ」


ルミナ「違う違うwそうじゃなくて~」

ルミナ「この言葉には続きがあるの」


スコール「・・・?」


ルミナ「あのね」


(リアルがつらいなら、逃げてもいいんだよ)








(離れて振り返ってみると、案外簡単に乗り越えられたりして)


スコール「・・・・」


ルミナ「だから~キミも、一人で全部背負い込まないで」

ルミナ「たまにはちょ~っと離れて、後ろを振り返れば・・・なんとかなるかも?」


スコール「俺は後ろ向いたまま歩く事が出来る人間だからいらん」


ルミナ「ムーンウォークじゃないんだからw」


スコール「しょうもな。ほんとしょうもな」

スコール「なんで最後の最後で現実逃避を促されないかんのじゃ。アホか」

スコール「死ねちっぱい!自分で自分のをまさぐってろ!」


ルミナ「あ~まっだそれ言う~~!」

アデル「大胸筋を鍛えるにはまずはベンチプレスからだな」

ルミナ「筋肉付けたいんじゃないわよ」



スコール「お前らそのままそこで永遠に漫才やってろ!ボケ!」



スコール「気分わりぃ!帰る!」




スコール「死ね!!」バン!




『とびらは 乱雑に 閉じられた!』








アデル「いってしまったな」

ルミナ「最後の最後であいつは~」ムス




シーーーーーーン・・・・・・・・・・




アデル「さて・・・主がここから出て行ったと言う事は」

ルミナ「ここも直に消えちゃうわね」

アデル「所でそろそろ教えてくれないか。お前は何者だ」

ルミナ「それはこっちのセリフ。あんたこそ、なんでこんなにしぶといの?」

アデル「私はあいつと面識があったからな」

ルミナ「いーや違うね。記憶の住人がここまでやってこれるわけないもの」

ルミナ「アタシの目はごまかされないっての。いいから言いなさい」





アデル「お互い腹の探り合いはなしにしないか・・・」ググ

ルミナ「そうね・・・」ググ






バサッ・・・・・・






ルミナ「それがお前の正体か」


アデル「それがあなたの正体ね」






ヒラ・・・ヒラ・・・


「なるほど、いままでそれとなく助言を与えているなとは思っていたが・・・」

「こいつに憑いて記憶が抜け落ちてるのに気づいてね。もしやと思ってたの」

「他人の記憶を具現化させる。それがお前の能力か」

「召喚獣が記憶を・・・これも混沌とかいうののせい?」

「消すのではなく見えにくくしているだけだ。混沌は不可視の心と同義だからな」

「召喚獣を直接自分の中に飼っているのだもの。ってそれあなたと一緒ね」

「力を宿す以上なんらかの代償は付き物だ。あいつは過去の記憶。私は過去の自分」

「自由に扱い切れるものじゃないのね」

「あいつと同じだ」




ピタ




「まったく、お互い振り回されてばかりだな」

「ほんとよね、あのアホ。ほっといたらすぐどっかいくんだから」

「しかしあいつは戻ってくる」

「結局、どこにもいけないんだから」

「どうせあいつの事だ。道中疲れたとか言って寝てるに決まってる」

「しょうがない。起こしてあげましょ」




『二人は 大きく 息を吸いこんだ!』





スゥー・・・・





ライトニング・クルル「  起  き  ろ  ッ  !  !  」





キロッ!! キロ! 



 キロ・・・・! キロ・・・・ 



    ロ・・・・・・・・・・




      ・・・・・・・・・・・・・




              ・・・・・


コォォォォ・・・・・・



ォォ・・・・・





(・・・・・・・)





(長い・・・夢を見ていた気がする・・・・)


(不安と安らぎが入り混じったような・・・奇妙でおぼろげな夢)


(それはとっても居心地がいい世界だったけど・・・・いつかは覚めてしまうんだ)


(居心地のいい世界から引き離されて誰もいなくなって…。知ってるのか? それはとっても寂しくて…)


(いつかそういう時が来ちゃうんだ。立ち直るの、大変なんだぞ。だったら…。だったら最初から1人がいい)


(・・・・いや、俺はもう一人だったな)


(所詮・・・・浅はかな夢だったな)


(・・・・・・・もう一度、寝るか)



(・・・おやすみ)






・・・・・・・!





(・・・・ん?)



・・・・・・



 ロ・・・・・・・・・・




   キロ・・・・ キロ・・・・! 






     ・・・ーーキロ!! ーーーーキロッ!! 







リノア「ウソ・・・・なんで・・・・」







( ! ? )







ガバッ







スコール「・・・・・」ポカーン













ゼル・セルフィ・キスティス「 起 き ろ ッ ! ! 」




【バトルメンバー】スコール ゼル(IN) セルフィ(IN) キスティス(IN)


・光と闇の果て


スコール「お、お前ら!?」


ゼル「何こんな所で爆睡してんだよ」

キスティス「ほんと、どこでも寝れるのね、あなた」

セルフィ「のん気~」



リノア「な・・・ぜ・・・あああ、ありえない・・・・ッ!」ワナワナ

リノア「あいつらは・・・・時間の流れに吸い込まれたはずなのにッッ!!」



○「・・・・・・・・・・・・・・」



ゼル「つかあれリノアかよ」

キスティス「しばらくみない内に変わったわねえ」

セルフィ「うええ~、こわいよぉ~」


スコール「ちょちょちょ、ちょぉ待てぇ!なんでこの場面でお前ら!?」

スコール「つかお前らどこいってたんだよ!?俺めっちゃ探したわ!」

スコール「狭間はいったら街に集合だっつったろ!?なんでお前らいねーんだよ!」

スコール「不安だったんだぞ!?こわかったんだぞ!?」

スコール「わかってんのか!おい!!



ゼル「んな事言われてもだな・・・」

セルフィ「スコールがこないから~」



スコール「!?」



(ヤダヤダヤダ!怖い!あんな目にはもう会いたくない!)



スコール「・・・・・・・・」



ゼル「アホだろ、お前」

キスティス「しっかりしなさいよ」


リノア「・・・・・・?」



セルフィ「てか~もうひとりたらなくな~い?」

ゼル「ったくあのキザ野郎だけは・・・」

キスティス「どこで道草食ってるのかしら」



リノア「・・・・・・・・・・・・」



リノア「?????????????????」




『リノアは 混乱し始めた!』



スコール「そーだよ!あのホモ!なんでホモだけいないの!?」

ゼル「は?ホモ?」

キスティス「まぁ確かにそれっぽい見た目だけど」



○「・・・・・・・・・」



リノア(どどどどういうこと!?なんでいるはずのないこいつらが!?)

リノア(こいつらはたどり着けなかったはず!次元の狭間に着く前に吸い込まれたはず!)

リノア(吸い込まれた時の狭間で自由に動けるのは、アタシとおばさんだけの・・・はず・・・!)





キラ・・・・キラ・・・・





リノア「-----!」ハッ




【ライトニング像】




リノア「お・・・まえか・・・・」ギロ


キスティス「所でここってどこなの?宇宙?」

ゼル「宇宙って無重力じゃなかったっけ」

スコール「それは・・・ここが(ry

セルフィ「あ!見て~!」




ズズズズズ・・・





リノア「お”ま”え”の仕 業 か ゴ ラ ァ ー ー ー ー ー ー ー ッ ! ! 」




『リノアが ライトニング像に 襲い掛かる!』




スコール「ヤバッ!ねーやん!」

セルフィ「ちょっと!ストップストップ~~~!」






リノア「ア”ア”ア”ア”ア”--------ッ!!」グオッ!








BANG!


リノア「ッ!?」



全員「!?」





シュウウウウ・・・・・・




フッ




アーヴァイン「気持ちはわかるけどさ~、八つ当たりはよくないよ~」




全員「 ア ー ヴ ァ イ ン ! 」




アーヴァイン「やあやあみなさん、お待たせ様」スタ

ゼル「じゃねえだろ!なんでお前だけ遅刻してきてんだ!」

キスティス「あなた、ずっとその調子でいるつもり?」

アーヴァイン「おいおい勘弁してくれよ~。僕だってここがなんなのかよくわかってないんだからさ~」

セルフィ「時間厳守~」プンスカ



スコール「・・・・・・・・・・」




【バトルメンバー】スコール ゼル セルフィ キスティス アーヴァイン(IN)




シュウウ・・・・・ 



コロン




リノア「・・・・ったぁ・・・・あいつ・・・・」ヒリヒリ


リノア「あの野郎・・・・アタシに向かって撃ちやがった・・・・」


リノア「仲間だった・・・・アタシに向かって・・・」




リノア「・・・・・・・・・」






ビ キ ッ



 


リノア「 ブ チ 殺 す ぞ ゴ ラ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! 」 





全員「!?」




ズズズズズズズズ!!


アーヴァイン「やば!なんか怒らせた!?」

ゼル「お前が撃つからだろ!?」

セルフィ「スコールが~!」



スコール「いぃ!?」



キスティス「はやくこっちへ!」



スコール「ちょ、まってさっきまで寝てたから体が(ry」フラ





リノア「ア”ア”ア”ア”ア”ア” - - - - - - ッ ! ! 」ビキビキビキ





スコール「ちょちょちょ!ストップ!タイムタイム!」





全員「 ス コ ー ル ! 」





フ ワ ァ ・ ・ ・ ・ 




リノア「!?」


スコール「!?」




フワァ・・・・・ススススス・・・・・・




『スコールの体が 勝手に仲間の元へ運ばれていく!』


スコール「・・・・?」フワフワ


ゼル「なんだあいつ。空を飛べるようになったのか?」

セルフィ「レビテト使った~?」

キスティス「いや、なんか・・・」

アーヴァイン「僕らが手繰り寄せてるみたいだね~」



フワ・・・・フワ・・・・



リノア「なんで・・・・スコールが・・・・スコールまで・・・」

リノア「アタシの元を離れていく・・・・スコールが・・・アタシのスコールが・・・・」

リノア「な・・・・んで・・・・」サァァ



(俺のそばから離れるな!)



リノア「って言ったのは・・・スコールなのに・・・・」

リノア「言いつけを守ってただけなのに・・・それなのに・・・・!」フルフル






(違う違う。あいつが離れてってるわけじゃねーよ)




リノア「!?」





(嬢ちゃん今逆さづりだからなぁ。そこからじゃよく見えねーか?)




リノア「お・・・・まえ・・・・!」







バッツ(よっ)


リノア「なんで!?なんでお前がアタシにジャンクションしてんの!?」

バッツ(ハハ、俺もまさかお前に憑くとは思わなかったぜ)

バッツ(無を”制御”するのではなく取りこんで”同化”ね・・・考えたな嬢ちゃん?)

バッツ(けどよぉ、俺がスコールに与えたジョブ。これを何故か真っ先に取りこまれた奴が持ってたんだな)

リノア「・・・・?」

バッツ(エクスデス・・・どうしようもねー悪党だったけど)

バッツ(一つだけ・・・たった一回だけ、俺らに味方してくれてたんだな)

リノア「一体何を・・・ハッ!」



(まずはギルガメッシュ!お前からだ!)



リノア「ギルガメッシュ・・・・!」

バッツ(なんでスコールに渡したクリスタルをあいつが持ってたのかはさておきだな)

バッツ(同化する前にろ過が必要だったな?)


スコール「ちょ、なんか!なんか流されてる!?」ジタバタ


キスティス「近づいてくるわ!」

セルフィ「キャッチしなきゃ~!」


リノア「じゃあスコールは・・・なんで離れていくの!?一体どうなってるの・・・!?」

バッツ(無を体内に取り込むたぁ恐れ入ったぜ。そんな発想ができるのはお前さんくらいなもんだ)

バッツ(だが残念。そのせいで俺まで取りこんじまった)

バッツ(俺を呼んだのは・・・他でもない嬢ちゃん自身さ)


アーヴァイン「オーライオーライ~」

ゼル「こっちだ!スコール!」


バッツ(ま、偶然が重なっただけだが、こうなった以上こっちもワンチャンできたからな)

バッツ(エクスデスに代わって無を振りまこうとしてるお前さんを、ほっとくわけにはいかねーのよ)

バッツ(だから・・・封じさせてもらったのさ。お前さんが吸いこんでる無を・・・)





コォォォォ・・・・・・・






○「・・・・・・・・・・・・」





『アルティミシアに 流れていく空間が 逆流し始めた!』


バッツ(流れ・・・かえさせてもらったぜ?)

リノア「~~~~~~~~~!」ビキビキビキィ!



スコール「ちょ、お前らあれやれ!円陣組んで、人間ネット!」フヨフヨ

アーヴァイン「君がしっかり立てばいいじゃない」

スコール「バカヤロォーーーーー!俺は寝起きだぞ!?そんな状況でそんな器用なマネができるかッ!」ジタバタ

ゼル「俺らも寝起きだっつの」

キスティス「もう、しゃんとしてよ」

セルフィ「力抜いてスコール~」

スコール「はい」ダラン



リノア「が・・・・あいつら・・・あいつらも!お前の仕業かッ!!」

バッツ(あいつらは・・・俺も仕組みはよくわかってねーんだけど)

バッツ(どうやら、あっこから出てきたっぽいな)

リノア「ッ!?」ギロ


スコール「明鏡止水な感じで」フワー

セルフィ「だらけすぎ~!」

キスティス「くるわよ。みんなでキャッチしましょ!」




『突如湧いてきた 仲間の後ろには』




リノア「バ・・・かな・・・・」

バッツ(あれようわからんけど、延命の樹なんだろ?)

バッツ(だったらあっこからでてきたんじゃねーの?知らんけど)




『聖樹ユグドラシルになった実が』




ドサ



ゼル「しゃあ!キャッチ成功!」

アーヴァイン「キミ、ドローポイントみたいだね」

スコール「うっさいボケ。俺はGFか」

セルフィ「作戦成功~!」

キスティス「全く、一人で先先いっちゃうんだから」





『等身大サイズで 割れている!』


リノア「聖樹の実が・・・命を吹き込んだ・・・!?」

バッツ(エクスデスがまさかの聖属性ってのにも驚きなんだけど)

バッツ(あ、そっか。エクスデス(死を超える)ってそういう事か)

バッツ(あれ?これなんてーんだっけ)

リノア「死を・・・・超えた先・・・」



(光と闇の輪廻の所業、光と闇の果てに一体何を求めている?)



リノア「輪・・・・廻・・・・!?」

バッツ(あ、そうそうそれそれ)



ゼル「とりあえずよぉ、なんだ、その」

ゼル「おかえり!」

キスティス「おかえりなさい」

セルフィ「おかえり~」

アーヴァイン「君が戻るのを待ちわびたよ」フゥ

スコール「・・・ただいま!」



リノア「~~~~~!」ガバッ

リノア(ちょっと待って?意味わかんない?聖樹ユグドラシルから人が?どういう事?)

バッツ(お~い大丈夫か?)

リノア(あれは世界延命の樹・・・そもそもあの薔薇女、輝力なんてろくすっぽ溜まってなかったはず・・・)




ライトニング像「 」ユラ・・・・・



リノア「!?」




ユラ・・・・ユラ・・・・



ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !




バッツ(ぶわっぷ!なんだこれ!)

リノア(こ・・・れは・・・)




『ライトニング像から 混沌が吹き荒れる!』



ゴォォォォォォォ・・・・・・・・



スコール「ねーやん像が・・・」

セルフィ「あれなに~?」

キスティス「ちょっと状況がよくわかんないわ。説明願えない?」

スコール「安心しろ。俺もさっぱりわからん」

アーヴァイン「ちっとも安心できないよ~」

ゼル「お前マジで寝てただけかよ・・・」



コロコロ・・・ポタ



スコール「お?」


リノア「ん?」



スコール・リノア「これは・・・」



【ソウルシード】



ゼル「なんだそれ。便秘薬?」

スコール「これ・・・夢の中でみた・・・」

スコール「なんだっけ。ええと」



リノア「命の・・・種!!」




○「・・・・・・・・・・・・」コォォ




リノア「じゃあ!じゃあ!じゃあ!」

リノア「これって・・・・・!」




ゴォォォォォォォ・・・・・・・・





【シ界発生】


スコール「・・・・なんか力が溢れてくるんだけど」

ゼル「あ、お前も?なんか俺もなんだよね」ムキ

キスティス「魔力が溢れてくるわ」キーン

セルフィ「今ならなんでもできそ~!」ピョン

アーヴァイン「僕には・・・あ、あまり関係なさげ」ショボーン

スコール「お前の場合は銃の性能次第だろが」

アーヴァイン「僕にも覚醒させてくれよ~」

スコール「ハミゴw」


【シ界】高密度の混沌に覆われた領域。この中では混沌の影響で”混沌由来”の生物が大きくパワーアップする


スコール「あ、種また発見」ヒョイ

キスティス「なんなの?これ」

スコール「口臭を抑えてくれる薬」

キスティス「な・・・ッ!」

スコール「よく噛んで飲め」ニッコリ

ゼル「食いもんじゃねーよ」

アーヴァイン「不思議な力を感じるねえ」


バッツ(命の種、かぁ)

バッツ(ちっちぇーな。これかき集めれば人ができんのか?)

バッツ(ってじゃあいくらかき集めればいーんだよって話しで・・・・そう思わね?)



リノア「ウウウウ~~~~~~~~~」ガバッ



バッツ(お、おい?)



『不測の事態続きに リノアの頭が 追いつかない!』


リノア「なんで・・・・混沌が・・・この場に・・・・こんな高密度で・・・」ガシィ

バッツ(考えてもわかんねって。いーじゃんそんなの。所謂不思議パワーだろ)

リノア「馬鹿は黙ってろ・・・・この謎を解かない限り・・・この状況を理解しない限り・・・・!」グシグシ


リノア「----」ハッ


(全ての時間を圧縮し、永遠を目指す魔女、アルティミシア)


○「・・・・・・・・・・・・・・」


リノア「おばさん・・・!」

バッツ(え)

リノア「そうか・・・アルティミシアが・・・・時間を圧縮したから・・・・」ブツブツ

バッツ(ちょっとこんがらがってきちまった。嬢ちゃん、俺にも教えてくれよ)

リノア「黙ってろって言ってんだろ!!くそ・・・・こんなはずじゃ・・・・!!」ワシャワシ



スコール「・・・・・・」



(リアルが辛いなら、逃げてもいいんだよ)



スコール「リアルが辛いなら・・・・逃げてもいい・・・・」



(離れて振り返ってみると、案外簡単に乗り越えられたりして)



スコール「・・・・」クル



ゼル「で、後はどうする!?」

セルフィ「作戦会議?リノアなんとかするぞ作戦?」

キスティス「あまりボヤボヤしてられなさそうね」

アーヴァイン「大丈夫、今度は外さないからさ~」



(たまにはちょ~っと離れて、後ろを振り返れば・・・なんとかなるかも?)



スコール「・・・案外簡単だったりして」ボソ


バッツ(なんかなめた事言ってんぞあいつw)

リノア「~~~~~~」ブツブツ

バッツ(リアルつれーからダッシュでとんずら??)

バッツ(はは、スコールらしいな)

リノア「~~~~!」

リノア「そうだ!そいつ!アルティミシアの時間圧縮に巻き込まれた奴!」

リノア「使命を負わされた奴隷!死者の為に永遠を選んだ魂のはけ口!!」

リノア「じゃああの混沌は!!」



ライトニング像「 」コォォ



リノア「嘆きの・・・風・・・!」


リノア「あの輝力は・・・・聖女が鎮魂し続けた魂・・・」

リノア「あいつが・・・引き継いだのか!!」

バッツ(さっきから何言ってるのかわからんわ。いい加減俺にわかるように教えてくれよ)

リノア「あーもう、だから!」




時間圧縮 →各時代の混沌も圧縮 →ヴァニラが溜めた嘆きの風の解放分の輝力ゲット →全て聖樹ユグドラシルへ

 →リノアル合体 →全てを体内に取り込む→ バッツのクリスタルも体内に取り込んでしまう →無の逆流

 →混沌の解放 →シ界の発生 →ソウルシード発生 →ユグドラシルの実がパーティの再生


バッツ(・・・改めておばさんってすげーなぁ)

リノア「ふざけるな!お前のせいでスコールが・・・!」

バッツ(俺もまさかこーなるとは思わなかったよw)

リノア「~~~~~~!」ブチブチ

バッツ(混沌とかユグドラシルとかしらねっての。なーんもかんがえてねー)

バッツ(あ、その辺レナ達に突っ込まれたっけな・・・)




○「・・・・・・・・・・・・・・」




ゼル「で、あれどうすんだよ」

キスティス「リノア・・・よね?下にぶら下がってるの」

セルフィ「はやく引き離さないと!」

アーヴァイン「どう見てもまずいだろあれ~」

スコール「・・・・・」


スコール(リノア・・・・・・・)




リノア「う・・・あうう・・・・・」ワシャワシャ


リノア「・・・・・・・・・・・・・」




ゼル「リノア」

セルフィ「リノア」

キスティス「リノア」

アーヴァイン「リノア」


スコール「・・・・・・・・・・」




リノア(何・・・・その・・・・目・・・・)





【リノア】  ||  【スコール ゼル セルフィ キスティス アーヴァイン】




リノア(なんで・・・そんな・・・・・哀れな目つきで見てくるのよ・・・!)


バッツ(まぁ、なんだ、その、あれだ)

バッツ(おめーさんの気持ちも、十分わかっけどよぉ)


リノア「・・・・・・」


バッツ(ほら、よく言うじゃん。男の浮気は遊び心って)

バッツ(だから、どこでフラフラしてても、結局旦那は家に帰ってくるんだって)


リノア「・・・・・・・」


バッツ(好きな人にそばにいて欲しい気持ち、わかっけどさ・・・)

バッツ(なんてーのかな・・・その)

バッツ(三年目の浮気ぐらい大目に見ろよって奴?w)


リノア「 」ビキッ


バッツ(まぁ考えなしに突っ走るのもわるくはな・・・ん?)

リノア「なんで・・・・どうして・・・・どいつもこいつも・・・」ブツブツ

バッツ(おい、大丈夫か?)


リノア「いつもそうだ・・・・アタシだけ・・・・いつも・・・仲間外れで・・・・」ブツブツ

バッツ(・・・・もしも~し?)



○「・・・・・・・・・・・・・」



リノア「折角・・・手に入れた・・・・二人だけの空間・・・・二人だけの居場所・・・・」

リノア「アタシの物・・・・アタシが作った物・・・いつも・・・・奪われる・・・・!」



『リノアの理性が 音を立てて 崩れ去った!』



バリィンッ




リノア「ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ア”ァ”ア”ア”ァ”ァ”ア”ア”!!」



全員「!?」



リノア「奪わせない・・・離さない・・・・絶対に!離さない!」

リノア「なんでアタシの邪魔をする!?なんでアタシから何もかも奪おうとする!?」

リノア「Seed Seed Seed!!何故魔女の邪魔をする!何故アタシの自由にさせない!」



バッツ(やば~、なんかやらかしたくせえ)



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ! ! 


アーヴァイン「なんかまずい事になってるぜ~!」

ゼル「腹くくれよ!スコール!」

セルフィ「リノアを取り返さなきゃ~!」

キスティス「彼女は話しを聞いてほしいだけなのよ。あなたならわかるでしょ!?」



リノア「 ウ ガ ァ ァ ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ ァ ア ! ! 」



スコール「・・・・・・・・・」



『リノアの精神が 怒りに浸食され始めた!』



ゼル「どうすんだよ!」

キスティス「あなたが決めなさい!」



スコール「・・・・・・・・」


セルフィ「はんちょ~!」

アーヴァイン「仲間だろ?助けてやれよ~!」




リノア「ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ア”ァ”ア”ア”ァ”ァ”ア”ア”!!」




スコール「・・・・・・・・・」





○「・・・・・・・・・・・・」





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・





スコール「・・・・・」





 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 






スコール「知るかァァァァァァァアアアアアアボケェえええぇぇえーーーーーーーーーーッ!!」



全員「!?」


スコール「てめえボケゴルァ!さんざ好き勝手かました分際で何をファビョっとんじゃ!ボケ!」

スコール「叫べばなんとかなると思ってんじゃねえぞ!?お前ひとりの為にどんなけ苦労させられたとおもっとんじゃ!!」



バッツ(こ、この場面でそれか!?)



スコール「俺かて泣きたいわ!2周目入ってまで何ひとつできないままここまで来ちまったんだからな!!」

スコール「じゃあ結局俺の2周目はなんだったんだよぉぉぉぉぉぉぉお!!」



バッツ(ぎゃ、逆ギレじゃねーか・・・・)



スコール「このクソデムパが!!無を吸いこんだんだろ!?だったらもっと静かになれよ!」

スコール「全然無じゃねーだろ!?ギャーギャー喚き散らしやがって!何がそんなに気に食わねえんだ!」

スコール「そんなどえらいもん吸いこむからそうなるんじゃ!ボケ!カス!キレたいのはこっちだよ!」

スコール「そんなお前のケツ拭かされるこっちの気持ちにもなれッ!このノータリンアホ女ッ!!」


バッツ(なんでそこで煽るんだよ・・・)





リノア「殺す殺す殺す殺ォォォォォオーーーーーーーーーオオォォす!!!!!!」





スコール「上等だァァアアアアアアーーーーーーーッ!やれるもんならやてみろォォォッォ!!!」





リノア「ウガアアアアアアアアアアアアアアア!!」ビキビキビキ



スコール「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」ブンブンブン




バッツ(・・・ほんとお似合いだわお前ら)


ゼル「やるっきゃねえ!」


キスティス「覚悟を決める時!」


セルフィ「絶対助けるんだから~!」


アーヴァイン「スコール!準備はいいね!?」


スコール「そう!これはバトルでは非ず!そう、これは・・・・」

スコール「ワガママで世間知らずで甘やかされて育ったお嬢ちゃんに入れる喝!しつけ!愛のムチ!」ジャキ



○「・・・・・・・・・・・・・・・・・」



スコール「お前をそこから引っぺがして反省文をかかせてやる!ありったけの八つ当たりをしてやる!」



○「・・・・・・・・・・・・・・・・・」



スコール「血反吐吐くまで世界中を回ってやる!泣きが入るまで引きずり回してやる!!」

スコール「俺が気に入った音楽を無理矢理おまえに聞かせてやる!お前のスパッツをずらしてやる!」

スコール「今までの事を全部忘れるくらい、お前の人生をハードモードに変えてくれるわッッッ!!」

スコール「ドMなんだろ!?イイだろう!エクストリーム調教のはじまりだ!」




バッツ(何言ってんだよ・・・・うおっ!)





リノア「うごごごごご・・・・・・・」ヒクヒクヒク


バッツ(スコーーーーール!急げ!嬢ちゃんがマジでやべえ!)



スコール「無になる!?ダメだね!俺は認めない!」

スコール「お前は強制連行並びに強制労働の刑だ!判決の結果俺の隣に終身刑だ!」

スコール「お前に断る権限はない!お前に人権はない!お前のもの俺のもんだ!」





リノア「あががががががーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」





スコール「キエエエエエエエエエ!!テンションあがってきたああああああああああああ!!」ブンブンブンブン







(未来なんか欲しくない。今がずっと続いてほしい)






スコール「こいやデムパ!!今ここで永遠に終わらない地獄をみつけてくれるわ!!」ジャキィン!





ダ ッ





リノア「ア”ア”ア”ァ”ァ”ア”ア”ァ”ア”---------------!!」






スコール「 オ ラ ァ ァ ァ ァ ー ー ー ー ー ー ッ ッ ッ ! ! 」





○「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




【エンカウント】リノア=アルティミシア

  //////彡\ヾ

  ////||||/ミ|||  ヽ||||
 /|||||ノ||/  || \  |||
 ノ|||| |||   (・) (・)||

 |(6| |      つ  | <まぁ、これ聞きながら読め https://www.youtube.com/watch?v=xqEJOxLR5Mo
 ノ|゚     ___  |

  |     /__/ /
/|         /\


小間出

>>1
君はスコールになったかい?


スコール「オラァーーーーーーーーーッ!!」ドタタタタ


バッツ(まてスコール!なんかヤバイ!)




『地面に 陣が 浮かび上がる!』




スコール「!?」




リノア「愚かなる存在に地獄の審判を・・・・!」





○「・・・・・・・・・」パァァ





【ヘル・ジャッジメント】強制HP1





カ ッ





全員「おおおおおおおーーーーーーーッ!?」-9998




ゼル「い、いきなりかよ!」グハァ

アーヴァイン「しょぱなから大技食らっちゃったね~・・・」ドサ

スコール「アホが!オーラの手間が省けたぜ!」ジャキ

キスティス「ちょっと、待ちなさい!まずは体制の立て直しを・・・・」フラ

スコール「アタックチャーーーーーンス!」




○「・・・・・・・・・・・・・・」パァァ




【フレア】



スコール「オドドヴァーーーーーーーーーーヌッッ!」ゴポポドーン


バッツ(・・・アホ)


スコール「 」(戦闘不能)


ゼル「変わんねえなお前・・・・」


キスティス「全く、少しは話しを聞きなさい!」

セルフィ「でました!☆3っつ~!」


【アレイズ】

【ホワイトウインド】


スコール「たぁい!?」ガバッ

キスティス「あなたバカ!?ガーデンで一体何を習ってきたの!」

アーヴァイン「ごり押しが通用するのはさ~、最初の方だけだって~」

スコール「あのアマ・・・何が地獄の審判じゃ・・・」

ゼル「ていうかGFくれよ!」

セルフィ「ジャンクションなしじゃ無理~!!」

スコール「あ、忘れてた」


リノア「うっがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



全員「!?」



【アルテマ】



全員「ヌエエエエエエエエエエエエエエエ」チュドーン



バッツ(アビリティのセットくらい事前にやっとけよ・・・・)



プスプスプス・・・・・



スコール「くっそ、あのアマ!マジでファビョってやがる!」

アーヴァイン「どどどどーすんのさ!?ノージャンクションであれは無理だって!」

キスティス「時間が・・・欲しい!」

スコール「おしゼル。お前が囮になれ」

ゼル「はぁ!?玉砕確定じゃねえか!」

スコール「プロテスかけて突撃だ。いけ」

ゼル「だからGFがねえだろって!」



○「・・・・・・・・・・」パァァ



全員「!?」




【メテオ】



全員「うっぎええええええええええええええ」ドドドド!!


バッツ(かぁ~、なんでこいつらこんなグダグダなんだよ・・・)

バッツ(こりゃ託す相手を間違えたかも・・・ん?)



ライトニング像「 」ミシミシ



『ライトニング像に ヒビが!』



ピキ・・・・パキ・・・・・



バッツ(まさか・・・お前も・・・)

バッツ(俺らと・・・同じ事しようとしてんのか・・・・?)



シュウウウウウウ・・・・・・・・・・



スコール「か、回復が追い付かね~!」

セルフィ「そんなにフルケアばっかりでないよぉ~!」

キスティス「ホワイトウィンド・・・でもこれだけじゃ!」



ピキ・・・・パキッ・・・・パキキキキ!



バッツ(うぉ~~~い!スコール!気付け!気付け!)


スコール「全力全身特攻カミカゼSeed魂ぃぃぃ~~~~~~~!!」


バッツ(ちげえよバカ!今唯一全アビリティ持ってるお前がやられたらやべえだろって!)


スコール「ちえええええええええええええええ!!」


バッツ(あ~もうこの脳筋野郎~~~~~~!!)


スコール「とおっ!」



ピタァ



スコール「!?」



『何かに 行方を 阻まれる!』







クルル(止まれ・・・・このアホ・・・!)グググ


バッツ(クルル!)


スコール「んだものまね幼女ゴルァ!邪魔すんな!」

クルル(あんたほんッッとバカ!?今全部のアビリティもってんのアンタだけでしょって!)

クルル(要のあんたが特攻かけてどうすんのよ~~~!)グググ

スコール「あ、なるほど」ポン



○「・・・・・・・・・・」パァァ



クルル(ほらくるわよ!はよ戻れ!)

スコール「緊急ひな~~~~~~ん!」(L2+R2)



【ホーリー】



スコール「たあああああああああああああ!!」ポポポポーン!


キスティス「スコール無事!?」

スコール「だいじょばない・・・・」プスプス

クルル(あのまま特攻かけてたら撃沈してたわよ)

クルル(ほら、ものまねしなさいよ。あの人のホワイトウィンド見たでしょ)


【ものまね】ホワイトウィンド


バッツ(あれっクルルがそっちに・・・なんで?)


クルル(なんでバッツがラスボス側に付いてんの?)

スコール「バッツ!?バッツいんの!?」

クルル(バッツのクリスタルのカケラが・・・あいつの体内にある)



○「・・・・・・・・・・」



スコール「てめえバッツゴルァーーーー!裏切りやがったな!」

バッツ(ちげえよ・・・お前が勝手に交換するからだろ)

スコール「その裏切り行為、不問にしてやる!だからそいつを内部から弱体化しろ!」

バッツ(できるか!つかすでにやっとるわ!)

クルル(あいつに取りこまれてる無が逆流してる・・・)

スコール「バッツの仕業か!?」

バッツ(今更かよ・・・)





リノア「ア”ア”ア”ア”ア”ァ”ア”ア”--------!!」





全員「!?」





○「・・・・・・・・・・・」パァァ


クルル(やばっ・・・くる!)

スコール「各員防御体制~~~~!」


バッツ(違っが~う!そうじゃない!それよりもまずはあれを・・・)



ライトニング像「 」バキキキキ



クルル(バッツがなんか言ってるんだけど)

スコール「弱体化成功か?!」

クルル(いやなんか、よく見えないけど・・・・)


バッツ(ふんっ!はっ!とぉっ!気付け~~~~!)チカチカ


クルル(・・・なんかチカチカさせて遊んでる)

スコール「てめぇこの土壇場でふざけてんじゃねえぞォーーーーーーーーーーー!!」ビキビキ


バッツ(違うわーーーーーーーーーッッ!Seedだろ!?こんくらいはよ気づけボケーーーーーッ!)チカチカ






○「     」






カ ッ






パ ン





【アルテマ】




ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ォ ォ ン ! !



○「・・・・・・・・・・・・・」



リノア「ハァ・・・・ハァ・・・・どうだぁ・・・・・」



『リノアの精神が おちついてきた!』



バッツ(ま、間に合わなかったか!)

リノア「・・・・ふぅ、ま、一時はどうなる事かと思ったけど~」

リノア「よく考えたら今のアタシ、創造神だし~。こんくらいのトラブルわけないか」

バッツ(・・・・・)

リノア「あんたもいつ入り込んだのか知らないけど」

リノア「永遠に抑えつけ解くわけにはいかないよね。そのうち、壊れちゃうよね」

バッツ(まぁな・・・・)

リノア「ゆっくり消化してあげる。アタシの体の中で」

リノア「そして我が身の糧となれ」

バッツ(うええ~、気持ちわりぃ~)



キラ・・・ キラ・・・ キラ・・・・



ピタ



リノア「んふっ、なにこれ」

リノア「光の・・・カケラ?」

バッツ(ちょ、それ!)

リノア「!?」




キラ・・・ キラ・・・ キラ・・・・




ブ ワ ッ




スコール「ちょおイテエ~」

ゼル「危なかったぜ・・・」

セルフィ「あ、見て!きれ~!」

キスティス「雪・・・?なわけないか・・・」

セルフィ「妖精さんからの贈り物だ~!」


バッツ(はは・・・間に合いやがったのか・・・・)


リノア「!?」



『ライトニング像が 無くなっている!』



リノア「じゃ・・・これ・・・・!」ピタ



クルル(土壇場でよく気が付いたわね)

スコール「え、何が?」

クルル(気づいてなかったの?このクリスタルのカケラよ)

スコール「これクリスタルなの?」

クルル(・・・・じゃあなんで?)




アーヴァイン「全く、強運が強いね僕らって~」ジアキ




全員「!?」



アーヴァイン「魔法が飛んでくる直前にさ~、なんかあのおねーさんの像が割れそうになってるのに気づいてさ~」

アーヴァイン「なんとな~くだけど、撃ってくれって言ってる気がしてね~、一か八かで狙撃してみたんだ~」



バッツ(あいつ・・・やるなぁ)


リノア「・・・・・・・」



スコール「ホモォォォォ!お前はいつもおいしい所を!」

スコール「こうまでして目立ちたいか!?ええ?!この地味コート野郎!」ゲシゲシ

アーヴァイン「え?ちょ、褒めてんだよね?ねえ?なんで蹴るのさ!?」

スコール「ホモ祭りじゃ~~~~~い!」バシバシ

ゼル「キザなマネしてんじゃねえよw」バシバシ

セルフィ「アタシも混ざる~~w」ゲシゲシ

キスティス「なにやってんだか・・・」フゥ

アーヴァイン「痛い痛い!やめてよ!ああっ、でもなんか悪くないかも(ry


キラ・・・キラ・・・キラ・・・・


『クリスタルのカケラが パーティの周囲を包む!』


クルル(守ってくれてた・・・のね)

スコール「じゃあこれバリアか?」

クルル(ほら!あのおねーさんが最後のチャンスをくれたわよ!)

クルル(今の内にちゃちゃっとアビリティ組んじゃいなさい!)

スコール「お前ら緊急集合ォーーーーーーーーーーーーッ!」



『ジャンクション構成中..............』



リノア「・・・・・・・・・」

バッツ(あ、あぶね~・・・)ホッ

リノア「・・・・・・・・・・」

バッツ(ったくあのアホ共、俺以上に何も考えてねーのな・・・・)

リノア「・・・・・・・」

バッツ(さて、どうするよ嬢ちゃん。これで仕切り直しだぜ)

リノア「・・・・・・・」

バッツ(嬢ちゃん?)

リノア「アビリティ・・・GF・・・・各員のステータス・・・」ブツブツ

バッツ(・・・・・?)



『リノア思案中..........』



リノア「アタシはスコールの考えてる事が全部わかる・・・・わかるはず・・・わかるはず!」

リノア「全部読み切ってやる!作戦も!構成も!手段も!全部!」



『リノアは 脳を フル回転させた!』



スコール「だからな、ここであいつがこうくるだろ?だからこれで・・・・」

ゼル「ほぉほぉそれで?」

アーヴァイン「じゃあ僕は・・・・」



『スコールは パーティと 綿密な作戦会議を行う!』



バッツ(お、おお・・・・)


スコール「しゃあ!これで勝つる!」グッ

キスティス「この作戦すっごい不安だけど」

セルフィ「やるしかな~い!」

スコール「イヤス!レッツハメ技!」グッ



リノア「お前の考えなんざお見通しだ!全部完封してやる!」

バッツ(卑怯者同士の対決、か・・・)




リノア「こいや黒ジャン!もっかい奪い返してやる!」


スコール「あの逆さ女!こっちに奪い返すぞ!」





○「・・・・・・・・・・・・」





スコール・リノア「 オ ラ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! 」





【エンカウント】リノア・ハーティリー


リノア「開戦の合図よ!まずはあのバリア!」



○「・・・・・・・・・」



リノア「その大いなる力を持って打ち砕け!ハイン!」



スコール「総員防御たいせぇーーーーーーーーーーー!!」




【アルテマ】



ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン ! !



パラ・・・・パラ・・・・パラ・・・・・



スコール「う・・・っしゃ耐えたァーーーーーー!」

クルル(クリスタルのバリアが・・・・)



『ライトニング像のバリアが 今度こそ打ち砕かれた!』



スコール「突撃ィーーーーーーーー!」ドタタタタ


リノア「あま~~~~~い!」




【ヘル・ジャッジメント】



カ ッ



全員「たああああああああああああ!!」


リノア「バリアがあってもなくても、地獄の審判は防げない!」


スコール「アホが!むしろこれを待ってたんじゃいッ!

キスティス「撃つわよ!どいて!」キュィィン


リノア「!?」



【マイクロミサイル】



ボボボボボボドォォォォォォォン!!




スコール「もういっちょぉーーーーー!」バッ




【クイックショット】


BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!! BANG!!



バッツ(おおお!必殺技連発!!)

リノア「複数攻撃メインって事!?無駄よ!」


リノア「ハイン!」



○「・・・・・・・・・・」パァァ



【ホーリー】キスティス



スコール「きたぞォォォォ!回復陣形ェェェェェ!!」


キスティス「きゃああああああ!!」ポーン!


スコール「はいここでかいふく!」バッ

セルフィ「おっけ~で~す!」



【かいふく】HPフル回復


キスティス「や、やるじゃない・・・」キラキラ

スコール「はい次ィーーーーーー!」


【ゼル】たたかう

【スコール】たたかう



○「~~~~~!」グラ



スコール「おっけい!通った!」

ゼル「次は防御だな!?」

スコール「イエス!全員同時に行うのを忘れるな!」


リノア(防御・・・・?次・・・・?)



○「・・・・・・・・・」パァァ



【アルテマ】



全員「どあったぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!」


スコール「か、回復はよ・・・・」

セルフィ「スタンバってま~す!」キラキラ

スコール「あーあぶねー」ムク



『リノアの攻撃を、間髪入れずに回復させる!』



バッツ(なんだあいつ・・・えらい消極的だな)

リノア「・・・・おかしい」

バッツ(ん?)

リノア「あの脳筋のスコールが攻撃よりも防御回復を優先させるなんて・・・」

リノア「本来のスコールなら特殊技ごり押しで攻めてくるのに・・・」

バッツ(あ~、言われてみればそうだな)

リノア(絶対なにか企んでる・・・一体何を・・・?)


『リノアの心に 疑惑の渦が沸く!』


スコール「ケアルガ尽きそうなら速めに言えよ?!精製すっから!」

ゼル「けえ!回復班くれ!」

セルフィ「おっけいで~す!」キラキラ


リノア「班分け・・・?」

バッツ(ジョブでもわけてるつもりかね)


スコール「ここいらでもっかい”溜め”ま~す!」

全員「了解!」



【スコール】連続剣

【ゼル】たたかう

【アーヴァイン】グラビデ




○「~~~~~~~!」グラァ


リノア「やっぱりおかしい!何このめちゃくちゃな攻撃方法!」



スコール「”邪魔”は~ん!」



【スコール】スロウ

【セルフィ】バイオ

【キスティス】臭い息


リノア「スロウにバイオ!?そんなもんが効くわけないじゃない!」

リノア「一体何を・・・面倒だ!まとめて吹き飛ばす!」

リノア「ハイン!」


○「・・・・・・・・・」グググ



【ヘル・ジャッジメント】



スコール「 ま た こ れ か ! 」



カ ッ



全員「おあああああああああああああああああああああ!!」


リノア「どう!?」



キラキラキラ・・・・・



【全員】ケアルガ



リノア「回復・・・・」

リノア(いやそらHP1なんだから当然なんだけど、それは同時に特殊技も潰すことになる
   
    そんなのスコールなら知ってるはずでしょ?回復担当なんて一人か二人で十分なはず。全員同時に行う必要なんてない

    それにさっきの攻撃も疑惑が晴れない。全員で回復するなら全員で特殊技もあっていいはず・・・なのにそれだけは行わない

    どころかST攻撃まで・・・・見ればわかるでしょ?そんなの通る相手じゃないよ

    そりゃこっちにスロウが通れば体制立てやすくなるのはわかるけど、だったら全員でヘイストかければよかったんだ)


リノア「疑念が・・・ぬぐえない・・・!」


バッツ(まじ何考えてるんだろーな)


スコール「くっそ~!これだけはマジで厄介だな!」

キスティス「強制1ですもの・・・ワンテンポでも遅れると即戦闘不能よ」

ゼル「あとどんくらいだよ!?」

スコール「ちょっと待てよ!?え~っと」パラパラパラ



リノア「!?」



『スコールは 本を 調べ出した!』


スコール「え~っと、え~っとぉ・・・・」ススス


リノア「ほ・・・・ん・・・・?」


スコール「あった!一気に溜めれる方法!」

アーヴァイン「トライ・・・ディザスター?」


リノア「そ、それって!」

バッツ(あ・・・そっか、あの本)



(それに今までの記録を全部書いてあるっす!小難しい話とかも全部そこに書いてあるッす!)



リノア「今迄の記録・・・!?」

バッツ(そういう奴がいたのよ。なんか本に潜り込める奴がさ)

バッツ(敵モンスターのはずなのに、いつの間にかあいつの簡易セーブになってたのよw)



セルフィ「なんか他に使えそうなのないの~~~!」

スコール「ちょ、まって!ええと~」ススス


(アパンダの記録 517)

久々に会ったネクロフォビアが、再会間もなく瞬殺されてたっす
どうやって倒すのかと思ったら、なんとネクロフォビアのバリアを直接割るというド直球すぎる倒され方だったっす
いや、あれ絶対無敵のはずなんだけど。いやいやw何で割れるの!?
ほんとこの人らは、バトルの法則を尽く破壊してくれるっす。絶対なんかチートやってると思うっす



(アパンダの記録 518)

気になったので自称解放者さんにさっきの事を聞いてみたっす。どうやら【ブレイク】っていうれっきとした技だそうっす
リミットブレイク的な事かなぁ?ちょっと興味がわいたっす。色々調べてみるっす


(アパンダの記録 519)

自称解放者さんは快く教えてくれたっす。なんでも全ての生き物には【ブレイクゲージ】と言う物があって
それを最大まで溜める事で、どんなものでもバリーンと割れるそうっす
金属疲労みたいなもんっすね。にわかに信じられないけど、実際バリアを破ってるのを見たし・・・



(アパンダの記録 520)

ブレイクケージには溜め方があって、ほっとくとすぐ元に戻っちゃうそうっす
だからゲージが消えない様に連続で絶え間なく攻撃を加える事が重要らしいっす
ただなんでもかんで当てればいいってわけじゃない見たいっす。ちゃんと法則があるみたいっす
例えばAの攻撃はちょっとしか溜まらないけど、Bの攻撃はものすごいスピードで溜まっていくと
ただしBの攻撃は溜まるのが早い代わりに下がるのも早い。合間合間にAの攻撃を当ててゲージの減少を抑えるのがコツなんだそうっす



(アパンダの記録 521)

自称解放者さん曰く、いかにブレイクさせるかが勝利のカギなんだそうっす
その為にかつての仲間と色々考えてたそうっす。このゲージの溜め方を【オプティマ】と呼んでいたらしいっす
オプティマについて質問したらめっちゃ長々と話し出したっす。めっちゃ種類多いっす
そしてその顔はどこかドヤってたように見えたっす



【オプティマ一覧】

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/40/0615cf322b9267f795b615aae9cb67ca.png



A=アタッカー   破壊力の大きい攻撃
B=ブラスター   連続性の高い攻撃
D=ディフィンダー 防御系アビリティ
E=エンハンサー  強化魔法及び特殊技
H=ヒーラー    回復魔法及び特殊技
J=ジャマー    弱体化魔法及び特殊技


(アパンダの記録 522)

要するに一撃必殺のどでかい攻撃がAで細かく連続で攻撃する技がBって事みたいっす
ちな解放者さんは主にB担当だったらしいっす。じゃあ似たような技持ってる黒ジャンさんもBって事かなぁ
ま、どうであの人じゃ覚えきれないと思うけど(笑)




スコール「最後むかつく・・・」ビキビキ

キスティス「そんなのどうでもいいでしょ!ほら、このオプティマ!」



【トリスメギストス】EEE



キスティス「まずはこちらのステータス強化!どう?」

スコール「採用!」ビッ!

キスティス「ヴェリー・グッド!では早速班を分けましょ!」



【セルフィ】ウォール

【ゼル】トリプル+オーラ

【キスティス】マイティガード

>>220
コピペミス


(アパンダの記録 522)

要するに一撃必殺のどでかい攻撃がAで細かく連続で攻撃する技がBって事みたいっす
ちな解放者さんは主にB担当だったらしいっす。じゃあ似たような技持ってる黒ジャンさんもBって事かなぁ
ま、どうであの人じゃ覚えきれないと思うけど(笑)



スコール「最後むかつく・・・」ビキビキ

キスティス「そんなのどうでもいいでしょ!ほら、このオプティマ!」



【トリスメギストス】EEE



キスティス「まずはこちらのステータス強化!どう?」

スコール「採用!」ビッ!

キスティス「ヴェリー・グッド!では早速班を分けましょ!」



【セルフィ】ウォール

【ゼル】トリプル+オーラ

【キスティス】マイティガード



リノア「オプ・・・・ティマ?」

バッツ(ジョブチェンジの簡易版みたいなもんか?)

リノア「その名前は聞いたことある・・・おばさんと一つになった時に知った・・・」

リノア「確か・・・ルシの・・・・与えられた力・・・・」





『!』





リノア「 狙 い は B R E A K か ! 」



バッツ(ああっそゆこと!)ポン


スコール「しゃあ!じゃあチェーンつなげっぞ!」ジャキ

全員「オーケィ!」


【トライディザスター】BBB


【スコール】連続剣

【アーヴァイン】クイックショット

【セルフィ】サンダガ×3



○「~~~~~~~~!!」ドドガァ!



リノア「く~~~っ!考えたわね!スコール!」



スコール「減少はえーぞ!ゼル!」

ゼル「おっけい!」


【ゼル】たたかう


バッツ(めちゃくちゃに攻撃してたわけじゃねーんだな・・・)


全員「オラァァァァァァーーーーーーーーッ!!」



【ケルベロス】AAA




○「・・・・・・・・・」パァァ



【メテオ】



スコール「くるぞぉぉーーーーーーーッ!」

全員「せーのっ!」



【グレートウォール】DDD



スコール「回復ーーーーーーーッ!」



【アスクレピオス】HHH


リノア(なるほど、なるほど、オプティマの付随効果で力をあげてるってわけ・・・・)

リノア(だとすれば【グレートウォール】は確かに向こうサイドに取ったら効果的な壁)

リノア(警戒するのは防御無視の【ヘルジャッジメント】のみになる。他の攻撃は放置して総攻撃・・・)

リノア(じゃあヒーラーは・・・・多分・・・・)



『リノア思案中..........』



リノア「・・・・・・・・・・・」シャカシャカ

バッツ(おいおい嬢ちゃんぼんやりしてていいのかい?あんた押されてるぜ)

リノア「黙ってなさいよ。単細胞の癖に」

バッツ(ひでえ~。気遣ってやってんのに)

リノア「アホの気遣いなんていらないわよ。そんな事より」

リノア(ブレイク狙いなのはわかった・・・・このままいけば確実にブレイクさせられる。それはイイ)

リノア(そこから先は・・・・どうするか・・・・スコールなら・・・・どうするか・・・・)


スコール「オラァァァァァーーーーーーッ!」




【ラッシュアサルト】ABB



○「~~~~~~」ドドドガァ!




リノア(冷静さを削いだら負けだ・・・・落ち着いて・・・スコールを思い浮かべて・・・・)

リノア(見せかけのダメージは食らって上げる。大事なのはその先。狙いの本質)

リノア(最後に勝つのは・・・アタシ!)




全員「 ま だ ま だ ッ ! 」




『着実に ゲージが 溜まっていく!』



○「・・・・・・・・・・・・・・」


ゼル「ま、まだかぁ・・・・!?」ハァハァ

スコール「くそっねーやんじゃねーからどれくらい溜まってるのかわかんねーな・・・・」ゼエゼエ



リノア「・・・・・・・・・・」



アーヴァイン「リノアがなんかおとなしくしてるのも不気味なんだけど~・・・」

セルフィ「何か企んでる顔~~!」



○「・・・・・・・・・・」パァァ



キスティス「上が動き出すわよ!」

スコール「くそっ!もう一度グレートウォールだ!」


【グレートウォール】DDD



バッツ(バッカ!それじゃねえ!)


リノア「・・・・・・・・」ニヤ




【ヘル・ジャッジメント】



カ ッ



全員「おああああああああああああああ!!」



スコール「う・・・がは・・・しくった・・・・」ドサ

アーヴァイン「これだけは・・・どうにもならないね~・・・」

キスティス「か、回復よ!回復して仕切りなおすのよ!」





リノア「そんな暇ないよ」





全員「!?」


リノア「まさかこの土壇場でオプティマを発動させるとはね。恐れ入ったよ」


スコール「・・・だったらなんだよ!」


リノア「でもダメ。所詮スコールのオプティマは見よう見まねのまがい物」

リノア「本物のオプティマには勝てないよ」


スコール「ブレイクできねってのか!?」


リノア「違う違う、そーじゃなくて」

リノア「オプティマってね、ファルシがルシに授けた力の一部なの」

リノア「クリスタリウムって言う、心にクリスタルを宿して、その力を発言させるの」

リノア「スコール達にはそんなのないでしょ?」


スコール「クリスタ・・・リウム?」


リノア「その証拠にゲージが見えてない。だから後どれくらい攻撃すればいいのかわからない」

リノア「違う?」


スコール「・・・・・」

ゼル「おい!全部見破られてるぞ!」

アーヴァイン「まさかの計画倒れか~い?」


リノア「スコール、ちょいちょいオプティマ変えてたでしょ。それは悪手だよ」

リノア「特別に見せてあげる・・・ほら!」パァァ




■■■■□□□□□□

100% / 400%




キスティス「全然・・・」

セルフィ「溜まってな~い!」ガク


リノア「ゲージの下の数字、わかる?」


スコール「・・・・・・」


リノア「これ、チェーンボーナスって言ってさ、絶え間なく攻撃を続ける事でチェーンにボーナスがかかるの」

リノア「折角いい感じで溜まってたのに・・・途中回復防御に全部注いだでしょ。だからさ」

リノア「ボーナスが途切れて、初期値の100%に戻っちゃったの」


スコール「まじかよ・・・・」


リノア「だから、アタシとしてはボーナスが溜まってきたらちょっ~と攻撃すればさ」

リノア「そっちが勝手に攻撃止めてくれるから、後はほっといてもブレイクされる心配はないんだよね」


スコール「・・・・・・・・・」


リノア「オプティマ初心者はABHあたりでちまちま溜めるのが定石なんだよ」

リノア「楽しようとして一気に極端なオプティマ組むから、今になってしっぺ返しがきたんだよね」

リノア「スコールと、一緒だねw」


スコール「・・・・・」ピキ


バッツ(なんでお前がそれ知ってんの?)

リノア「上の人に教えてもらった」



○「・・・・・・・・・・・・」



バッツ(お、おお・・・・・)



アーヴァイン「ま、まじでどうするスコール!?」

ゼル「全部・・・看破されてんじゃねえか・・・・!」

スコール「・・・・・・・・・・」




リノア「仕切りなおす機会、与えてあげてもいいけど」



全員「!?」


リノア「ブレイクさせたいんでしょ?いいよ。来なよ」

リノア「ただし、今こうして話している間にもゲージは下がっていくし」

リノア「チェーンボーナスも加味すれば、回復のタイミングなんてとてもとても・・・」


スコール「てめえ・・・何企んでやがる!」


リノア「言ったでしょ。あなたの事は何でも知ってるから・・・・」

リノア「あなたの思い描いた作戦・・・精神も、肉体も、全部手に入れるの」

リノア「それで初めてアタシの物になった。そう言えない?」


スコール「この・・・サイコ女が・・・」


バッツ(まじでどえれーのに目付けられたな・・・・)


スコール「俺らの狙いを分かった上で機会を与えるとは・・・・そんなに死にてーか!」ジャキ


リノア「返り討ちできる自信あるしぃ~、勝者のヨユーって奴?w」


スコール「む、むかつく!その小馬鹿にした感じが怒髪天ボンバーだ!」ビキビキ


リノア「さてスコールくん、君に与えられた手段は4つです」

リノア「アタシのブレイクケージは400%、ちまちま攻撃してたらいくら経ってもブレイクできません」

リノア「もちろんこっちも攻撃は加えます。しかし君達は回復してる暇なんてないので」

リノア「君が取るべきオプティマは、自動的にABB AAB AAA BBBになるわけです、はい」

リノア「つ~ま~り~・・・・脳筋らしく攻めて攻めて攻めまくる!これしかないんじゃない!?」クワッ


スコール「言われなくたってやるんだよ!ボケ!」ジャキン!

クルル(待って!あの人おかしいわ!そんなこっちに有利になる方法教えるなんて、変よ!)


バッツ(誘ってるんだよ!見てわかんねーのか!)

リノア「ほらほらブレイクゲージなくなっちゃうよ~」



○「・・・・・・・・・・・・・」



スコール「覚悟はできたか!リノア!」

リノア「それ、こっちのセリフねw」



スコール「 行 く ぞ ! 」



『スコール陣営が 突撃をかける!』




リノア「・・・・・・」ニヤ



バッツ(だ~~~~~~なんでそんなに単純なんだお前はぁ~~~~~!)

ブス…  ∫ ;′ ∫  ,;′
   ブス…',. -――-゙、  ;'  ジジジ…

    ;  /      へ `>、'; ∫        
   _;'___{.  ,>-/、/=;´イヽ;'_          寝坊ッ圧倒的寝坊ッ
  /三三j='rー、\_>、)_??, >;;〉三'`、ジジ…   失態ッ あるまじき失態ッ

 /三三└'゙ー:;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、      誠意・・・ 謝罪の心ッ 圧倒的苦難!
 囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮      そして二度寝ッ まさかの二度寝ッ!
 囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮


小間出

乙っした!
ウィッシュスターが使えれば……ぐぬぬ!

辻褄合わせも大変だよなぁ~(ひとごと)

スコ



スコール「たぁーーーーーーーーーいッッ!!」



【連続剣】



リノア「おっいいね!それはブラスターかな?」



アーヴァイン「続くよ!」ジャキ



【クイックショット】



リノア「ナイス連射!いーよいーよ!どんどん溜まってるよ!」

リノア「でもここいらでそろそろ”A”イッといた方がいいんじゃない!?」



スコール「言われなくても・・・モルボル!」バッ

キスティス「行きます!」



【メーザーアイ】




キュィィ・・・・・ カ ッ



ド ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン ! ! 




リノア「きゃっはっはw特大級のアタッカーだね~!」


バッツ(こいつほんと・・・・何考えてんだ!?)


リノア「おっみんな見て!」




全員「!?」




■■■■■□□□□□

180% / 400%



リノア「いいんじゃないのォォォォ!?順調に溜まってってるよぉぉぉぉぉ!!ww」


クルル(ブレイクさせて・・・何をどうしようっての!?)

スコール「関係あるかァァァァ!お望み通りカチ割ってくれるわ!!」


【スコール】B

【アーヴァイン】B

【キスティス】A


=【ラッシュアサルト】



リノア「いーねいーね!やっぱ基本はそれ!w」



○「・・・・・・・・・・・・」




スコール「オルァッ!」ズバッ



■■■■■■□□□□

230% / 400%



アーヴァイン「ちょっと弾を変えてみるよ!」BANG!!



■■■■■■■□□□

290% / 400%



キスティス「チェーンを切らさない事!」バッ



■■■■■■■■□□

330% / 400%




リノア「オラオラオラーーーーーー!ドンドンこいやアァァァ!!ww」



スコール(こいつ!なんで反撃しない!!)




○「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




『確実に チェーンが 溜まっていく!』


リノア「あとふたぁぁぁつ!!wwww」


クルル(黒ジャンくん、いい加減にしなさい!相手の術中にハマってるのがわからないの!?)

スコール「でも・・・それ以外に手はねーだろが!」

クルル(それはあいつの言葉に惑わされてるからよ!キミ言ってたでしょ!?抜け道的な発想は得意なんだって!)

クルル(よーく考えるのよ!相手が何を狙ってるのか!なんで敢えて攻撃を受け続けてるのか!)

スコール「何か隠し玉があるってのか・・・・」

クルル(見極めなさい!あのはじまりの部屋のように!)

スコール(・・・・俺の作戦はブレイクさせて極大総攻撃。ブレイク状態で総攻撃すれば以下にあれでもただじゃすまないはず・・・)

スコール(しかしあいつは敢えてそれを誘っている)

スコール(それはなに?ブレイクしないと使えないのか?そんな技あるのか?じゃあなんだそれは?)


リノア「こ~ら、考えてる暇なんてないの!」


スコール「!?」



■■■■■■■□□□

280% / 400%



リノア「チェーン下がっちゃうよ!いいの!?」


スコール「・・・・・・」

クルル(ダメ!誘導よ!騙されないで!)

スコール(何かが違うんだ・・・・俺の作戦・・・何かが間違っているのか・・・?)


アーヴァイン「スコール!どうすんのさ!」

キスティス「もうあと一歩よ!」


スコール(くっそ~~~~~~!考えろ考えろ考えろ!あいつは一体何を狙っている!!)ワシャワシャ




(お前ら・・・ほんとお似合いだわ)



スコール(パパ!?)

スコール(そうだ、パパだ!パパとジュリアは恋人同士だったんだ!)

スコール(直に見たから覚えてる!邪魔が入らなければ成就してたくらいお似合いだった!)

スコール(そんなジュリアの娘と俺は付き合ってた!俺はパパの息子だ!)


(夢みたいだぜ)


スコール(ジュリアは以外と積極的でそれにパパは浮かれてた!!でもそれが二人の最後だった!!)

スコール(・・・・)

スコール( だ か ら な ん だ ! ? )


キスティス・アーヴァイン「 ス コ ー ル ! 」


リノア「・・・・しょうがないなぁ」

リノア「ハイン!」


○「・・・・・・・・・・・・・」パァァ



【ヘル・ジャッジメント】



全員「おあああああああああああああ!!」



リノア「こないならこっちからいっちゃおっかなー・・・・」



スコール「・・・・・」ダラダラダラ

クルル(いっちゃだめよ!耐えて!)



スコール「・・・・・・・」ダラダラダラ

リノア「チェーン最初からやり直す?今度は一人ずつやってくけど」



スコール「・・・・・・・・」ダラダラダラ

○「・・・・・・・・・・・・・・・」




『迷いの晴れない スコールの脳内に 過った物は!』




ここで最後の夜    いつもの曲を、もう1度
あなたとも最後の夜? そうかもしれないし、違うかも
なんとなく好きだった 恥ずかしそうに私を見つめるあなたの目
あなたは知っていたかしら わたしもそうしていたことを




スコール(アイズ・オン・ミー・・・?)




ねえ、あなたはそこで  相変わらずの表情
傷ついたりしないような 落ち込んだりしないような
ねえ こうしましょうか ぎゅっと優しくあなたをつねるの
しかめ面をしたら
あなたが夢を見てないってわかる







スコール( ! ! )


スコール「・・・・・・・・・」ザ


リノア「お、やっと来る気になったぁ~!?」


アーヴァイン「スコール!指示を!」

キスティス「どうすべきなのか、教えて頂戴!」





スコール「総員・・・・突撃だ」




クルル(!?)




【トライディザスター】BBB




スコール「残りゲージがあと僅かなら・・・これで押し切れる!」



クルル(なんで・・・なんでそうなるの!?)


バッツ(骨の髄まで脳筋かよ・・・・)



スコール「今度は止めない!ありったけ全部徹底的に叩き込め!」


キスティス・アーヴァイン「OK!」



クルル(お、終わった・・・・)ガク


バッツ(俺、みんなにこんな風に思われてたんだな・・・・・)ガク



スコール「 行 く ぞ ! 」



【連続剣】




■■■■■■■■□□

330% / 400%




キスティス「こっちならどう!?



【レイ・ボム】




■■■■■■■■■□

390% / 400%




アーヴァイン「じゃあ最後は僕だね!」ジャキ!

アーヴァイン「いっくよ~~~~!」キィィィン



スコール「 行 け ! 」





リノア(・・・・くる!)




【ハイパーショット】



ド ッ ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! !




スコール(ど、どうだ!?)



○「~~~~~~~~!!」ズズズズ!!




■■■■■■■■■■

400% / 400%





【 B R E A K 】





スコール「キ




リノア「 タ あ あ あ あ あ ー ー ー ー ー ー ー ッ ! ! 」


クルル(ああ・・・・黒ジャンくん・・・・)


バッツ(ま、まじで・・・頼むぜ・・・)グッ




リノア(そして・・・・)




スコール「 あ あ あ あ あ ー ー ー ー ー ー ッ ! 」ダダダダダダ




『リノアは 大きく目を 見開いた!』




リノア( や っ ぱ り き た ! )



リノア(キタ!キタ!キタァ!やっぱりきた!あんたの考えてる事なんてお見通しよ!)




○「---------」ガガガガガ




リノア(そうだよねぇスコール!あんたが勝つにはここに活路を見出すしかないもんねぇ!)

リノア(今まで何度もアタシを狙って、その度に返り討ちにされてきたもんねぇ!)



(あのアマ・・・どんどん手ごわくなりやがって)



リノア(そして正攻法じゃ勝てないと知ったアンタが、力だけじゃ足らないと考えたアンタが!)

リノア(次に使うのはここ!頭脳!アタシに攻撃を通す作戦!)

リノア(それは!)



(わっせろろろろ~~~~~~い!)



リノア(こちらの防御を思わぬ手段でカチ割って、無理矢理最強技をねじ込む作戦!)

リノア(ルナティックパンドラでアタシに唯一黒星を付けた作戦!実績アリの信頼できる作戦!)

リノア(楽して勝つ事ばっか考えてたアンタが、行きつく可能性の高い、この場で最も合理的かつ最も勝算の高い作戦!!)



(させっかボケッ! ちょりそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)



リノア(ブレイク狙いと知ってピーンと来たよ!)

リノア(絶対にあの時と同じ手段を使ってくるってさぁーーーーーーーーーーーッ!!)




『リノアの思考が 目まぐるしく回り出す!』


リノア(だからそう!今回も同じ!ブレイクさせて最強技で一気にケリを付けようってのね!?)

リノア(それは読めた!それはわかってた!)

リノア(アタシが知りたかったのは、そうじゃない。それじゃない)




リノア( ど れ で 仕 留 め よ う と す る の か っ て 事 ! ! )




スコール「とどめじゃーーーーーーーーーーーッッ!!」ダダダダダ




リノア(あの時と同じ作戦を選ぶなら、一つ絶対必要不可欠な要素がある!)

リノア(それは・・・・”仲間”!)

リノア(それも、あんたが連れてきた、どこからスカウトしてきたのかわからんくらいのチート能力を持った!!)




全員「~~~~~~~」グッ




リノア(そう!アタシは知っている!パーティ内で物理が強いのはスコールと・・・・)


リノア(もう一人・・・スコールをも凌ぐ物理ド真ん中の脳筋野郎・・・)チラ








ゼル「 オ オ オ オ オ オ オ ! ! 」ダダダダダ







リノア( や っ ぱ り き た ! )



スコール・ゼル「オラァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」



リノア(さあァァァーーーーーーッ!!!ここがリノアちゃんの正念場ァァァーーーーーーーッッ!)

リノア(外せば終わり!当てれば勝ち!)

リノア(エンドオブハートでくる!?超究武神破拳でくる!?)

リノア(選択肢は・・・・二つに一つ!!)



スコール・ゼル「 ア ア ア ア ア ア ー ー ー ー ー ー ッ ! ! 」



リノア「大丈夫・・・アタシならできる・・・アタシはスコールの事を・・・・何でも知ってるから・・・・!」



○「     」




リノア「スコールの選びそうなものスコールの使いそうなものスコールが好きそうなものスコールが頼りそうなもの!!」




(だから”今”なの)




ギュ




『リノアは 決心を 固めた!』









リノア「 こ っ ち だ ぁ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ッ ッ ッ ! ! 」





バ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! !





【どっち?】

1 超究武神破拳

2 エンドオブハート



全員「  」



リノア「  」



○「ーーーーーーーーーーー」




キラ・・・・キラ・・・キラ・・・




キューン




ゼル「ウソ・・・・だろ・・・・」




『ゼルの力Jが 異空間に消えた!』




スコール(魔法・・・・消去・・・!)




ゼル「力が・・・・抜けていく・・・・」ガク



リノア「  」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・・




リノア(当たっ・・・・・・・たァァァーーーーーーーーッッ!!)


リノア(やっぱりこっちだった!やっぱりそうだった!)


リノア(やっぱりアタシはスコールの事を何でも知ってるんだ!アタシ達は運命で繋がってるんだ!!)


リノア(やっぱり運命はアタシの味方だったんだァーーーーーーーーーーーッッッ!!)







スコール「そ・・・・れが・・・どうしたァーーーーーーーーーーーッ!!」



リノア「!?」



スコール「ボケが!ゼルの魔法を飛ばしたくらいでいい気になってんじゃねえぞ!!」ジャキ



『スコールは 構わず突進する!』



リノア「どういう事!?超究武神破拳でトドメじゃないの!?」



バッツ(はは・・・読んでたのか・・・・)ヘナ


クルル(じゃあ・・・もしかして!?)




全員「 い っ け ぇ ー ー ー ー ! ! 」




スコール「このデムパが!魔法消去ぐらい想定してたわ!」

スコール「なんてったって前回はそれが原因で負けたんだからな!!俺かて学習くらいするわ!」

スコール「何で俺が一つに絞らなあかんのじゃ!俺は使えるもんは全て使う主義なんだよ!!」



リノア「~~~~~~!」サッ



スコール「俺の答えは・・・ こ う だ ! 」バッ



ギラッ・・・・・




○「・・・・・・・・・・・・・・・」













リノア「3、両方・・・・でしょ?」ニヤ






スコール「!?」


リノア「片方当てれば成功。両方当てればなおよし」

リノア「どっちに転んでも、大ダメージ必須だもんね」

リノア「後はそのままごり押しで・・・・と言った所かな?」



スコール「  」



『体感速度が 遅く感じ始める!』




リノア「結局、最後の最後まで気づかなかったね」



スコール「??????」



リノア「おばさん。ずっと一緒にいたんでしょ?じゃあ」

リノア「おばさんの技も知ってるはず・・・・」



○「・・・・・・・・・・・」



リノア「隠し玉、一つだけだった?」



スコール(ババアの・・・・隠し玉・・・・・)



(別に奥の手が一つだけとは言ってないだろ)



スコール(ふた・・・・つ・・・・!)



リノア「なんで無抵抗になされるがまま、ブレイクされたのか、わかる?」

リノア「煽って闘争心に火をつけて、アタシ以外に目が行かないようにしたかったんだぁ」



スコール(アタシ・・・以外!?)



リノア「そのクリスタルの子が、いい感じに焦らせてくれたみたいね」



クルル(アタシが!?)



リノア「おかげでバレずにすんだよ」



バッツ(いや俺も気づかなかったぞ!?一体何したってんだ!?)




○「------------」ギュゥゥゥゥ!


リノア「ブレイク発生に気を取られてる間に・・・・・」


リノア「こっそり”すり替え”させてもらったよ」


リノア「”魔法”をね」




スコール(魔法・・・・だ?)




リノア「むしろなるべくド派手に割って欲しかったんだぁ」


リノア「”ドローエフェクト”がうやむやになるくらいに」ニヤ



スコール(ドロー・・・・!?)




ザッ ザザッ




スコール「 」




ザーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・




『今までの記憶が 高速で回り出す!』




スコール(こ・・・・れ・・・・って)


リノア「ハイン!OKよ!」

リノア「最後の一撃、派手にかましなさい!」




○「―――――」




リノア「見せてあげる。全ての魔女の力が一つになって、初めて発現できる・・・・」


リノア「”真”の魔法って奴を」






スコール(やばッ――――






○「  」






リノア「 て ぇ ー ー ー ー ー ー ー ! ! 」








カ ッ







【アポカリプス】

                             _,,-‐‐- ,,_

                            ,-彡-‐,, ̄、ニ‐゙,ヽ、
                          //,  ヾ" ゙゙   _ヽヽ
                          // ゙`    /⌒i `" `, ',
                         ,' ,' ゞ   /ナフゝ、ヽ  _、', ',
                         i i __  / /ヽ∠ノ/ 、  j .j
                         ヽ'.´゙゙  //  /  ヾ / /
                          ゝヽ レ      k  / /
                        / _(ヽ\  ソ ツ  ,//__\
                       / Ⅶ // ゞ、ニ二ニ'',‐シ、\ニヾ \
                      /天 / /ヾヅ     ヽツ ヽ \ ゞ.\
                       /' ヲ /  /__`ツ  _-'-、  ヽ∠ヽ .\ 土 \
                  /〈/'/   /ツ、/ ,,-ニ,, < `ヽ、ヾソ ヽ  \ ツ \
                /7-ィ/   / Y_/´ ゝ_-´.ii`ヽゞ<゙゙゙ヽ>/ ヽ   \v"シ,\
                /ゞぐ /   ,//シ`,,- " _jii_  `ヽ、チ、ご゙ヽ、   \.ニシ \
      _,,,,,,_   /彳 /  ,,-‐´/ナ∠´ ,,-‐´ニ-j.ii__ ̄、ヽ、 `ヽ チヾヽ、  \<| \   _,,,,,,,_
   ,,-'二-‐‐‐-- 、ヽ<ナ ./ ,,-‐´ゞン//ゾ / /´ /7i i i Z `ヽ、\ ヽ\ゝ F ゙ ‐、 \H ゝ´.-‐..―、、 、ヽ、
 .// x ‐¨  レ" \ヾ',,-ニ jj,-フ x"/ / /x丶 ´ j .i i  ツゝ ヽ ヽ ヽヾ ヽ-、 ビヽ、ゝ'/、 ∠  ヾ  ヽヽ
../ / _´゙゙  ,===、   く ヽヽサ/  / ∀/  / /∠    ヽ┼/   " 、ヽヽ ヽワ、ヽ `ヽ、シ´/,、`  _ ∧_ `" ヽヽ
.i j ┴   i i  i i     ', ',   ./ K /  ,' ,' ゞ、,,,,,-、_,,i i、_,-,,,、=  .', ',  ヽ/ッヽ   ,' ,'‐  \ヽ、i i,,,‐ニシ  __.', ',
i i_  _ゝ、 /∠  ゙゙゙ i i  く  〈  ≪三三 ‐┼_. ◎ _┼‐ 三三≫   〉  .〉  i i ,,    7 >     i .i
', ', ゙゙゙  プ/ゝ/ニゝ>/-, ,' ,'    ヾシィヽ  ', .', ニ  ゙゙̄´  ゙j i"   ̄ /ヽ / ,'  / /i/   ヽ ',    //、',   iニ / j
..ヽヾチ ` ̄ ̄ ̄´_ ゙゙/ /ゞ゙ヽ、 ヽソjヽ  ', .',  _、    i'┼'i   ,、,  / / / ラi/ ,,-'シス'、ヽ s  ゙´。。゙゙ _ ´ /./
  \\ (ツ  ゝ  ゙´//、ヽ、 ヲ >、ヽュ ヽ .ヽ ヾ゙´   i .! .i   ヽ // / %//e  ,ニ-フ、ヽ  /_/ ェ   ̄//
   ゙ヽニ‐----二,,く ヤ \ ゙ヽ、ツⅩヽッヽ \ \ 互j .i i Z  // / ぐ7ナ ,,-" / ナ ン 。'''‐---‐二/
       ̄ ̄    \ P \  ゙ヽ、ヽj冫、、 ゙゙''- 、二i i i二,,,-"  ,,,'ナ サ //´  / / /    ̄ ̄´
               \Ⅹ_、ヽ   ゙ヾごゝィ゙‐ 、  .i.i.i   ,,-"、_/ ,,ナ"   / ス /
                \レ F \   ヽ天ヾ、ツ≧ヽ、jii,,-<ゥ ,,// /   / レ /
                  \ -"_,\  ヽツ ヽ`ヽ、ブ.i ツ_‐" / サ /  /F冫/
                    \ 干 \ .ヽツ ヽ  ヽ/   / ジ/  / E /
                     \ 米 \ .ヽマヽ __ / A / / 乂 /

                           \プ= \ゝ´ニ-‐‐-二‐-//,, A_/
                          \`//,,  ぐ  〉,,ヽヽニ /
                          / /  ゙` __/´ヽ ` /ヽヽ
                         // ヾ" /,,-‐、 ヽ  ゙" ', ',
                         i i ,,, /j j (ii__jj) j   ソ i i
                         ', ', ` ∨ ヾi =,./ii   ´''/ /
                         ヽヽ 〈i   ',,゙,/ '  ゙゙ / /

                          \\ム  v  ゝ //

                            ゙ヽミ‐--ニ--‐",,-"
                               ゙''‐‐‐‐"´


スコール「  」


ゼル「  」


キスティス「  」


アーヴァイン「  」


セルフィ「  」




ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 




ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー




ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー




ー ー ー ー ー ー ー ー




ー ー ー ー ー ー




ーーー・・・・・・・・




・・・・・・・





・・・





(終わりだ)

【1周目のスコール】
「俺のそばから離れるな」
「オレは自分でこんなに考えて何かをしたいと思ったこと、初めてなんだ」
「俺のそばにいれば大丈夫だ。俺がおまえを消さない」

【2週目】
「キショいんだよ、デムパが」
「セルフィたんのおぱんつジャンクション!」
「そのまま宇宙の放浪者に(ry」




    ∩_∩
   ( ´・ω・) < 2週目俺らじゃね?
   //\ ̄ ̄旦\
  // ※\___\
  \\  ※  ※ ※ ヽ
    \ヽ-___--___ヽ



・・・・・



・・・










『辺りは 静寂に 包まれた!』






バッツ(ま・・・じか・・・・)


クルル(やっぱり・・・やっぱり罠だったのよ・・・・!)

クルル(だから行くなって・・・・あれほど言ったじゃないッ!)





○「・・・・・・・・・」コォォ





リノア「・・・・・・・」チラ





□□□□□□□□□□

100% / 400%




リノア「ブレイクも・・・・収まったようね」


○「・・・・・・・・・・」コォォ



リノア「・・・・・・・・た」ボソ



フフ フフフ フフフフフフ



リノア「ハハハハハハハ!勝った!勝った!勝った!勝った!勝った!勝った!」

リノア「手に入れた!奪い返した!みんな!みんな!全部全部全部!!」

リノア「キャハハハハハーーーーーーーーーーーーwwwwwwww」



バッツ(・・・・ッ!)


クルル(・・・・・・・・・)




リノア「アハハハハハハハwwwwwアハハハハハ!」


リノア「ハハハハ・・・・・・・・」


リノア「・・・・・・・・」


リノア(虚しい)



○「・・・・・・・・・」



リノア(どうして・・・こうなっちゃったのかな・・・・)

リノア(スコールのせい?アタシのせい?それともエクスデス?アルティミシア?ブーニベルゼ?)




コォォ・・・・




リノア(どうでも・・・いいか・・・・)



コォォ・・・・・




ズリ・・・・ズリ・・・・ズリ・・・・




リノア「!?」




『這いずる 音が 聞こえてくる!』


リノア「あ・・・・・・」



ズリ・・・・ズリ・・・・・ズリ・・・・・



ガ シ




スコール「・・・・・・・・・」



リノア「スコール・・・・・」




スコール「・・・・」ゴフッ!



リノア「・・・無理しないで。アポカリプスを直に食らったんだから」

リノア「後で回復してあげるよ。だからちょっと我慢してて」

リノア「みんなの最後を見届けてからね・・・・」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・・・




リノア「ほら・・・見て。これ、覚えてるでしょ?」

リノア「時間に吸い込まれていくときの、最後の光・・・・」




『小さな光の玉の群れがが 漂ってくる!』


リノア「キレイ・・・限りある命の、最後の灯火・・・・」

リノア「そう・・・・思わない?」



ポワ・・・・ポワ・・・・ポワ・・・・



スコール「~~~~~~」ヒューヒュー


リノア「無理しちゃだめだよ。スコールもうHPないでしょ」

リノア「這いずり回れるだけで、十分奇跡なんだから」



ポンッ ポンッ ポンッ



リノア「ほら・・・一緒に見届けよ?生命の最後を・・・・」ギュ



スコール「・・・・」



スコール「・・・・」



スコール「・・・・・・・・・・・」





・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 















スコール「お前のな」


リノア「・・・・・え?」


スコール「た・・・しかに・・・お前・・・・は・・・・」

スコール「俺の・・・・考えてる事・・・・なんて・・・・全部・・・・お見通しで・・・・・」ゲフ

スコール「で・・・も・・・・俺・・・・は・・・・お前の・・・・・考えてる事・・・サッパリ・・・・わからなくて・・・・・」

リノア「・・・・何言ってるの?」



ポワ・・・ポワ・・・ポンッ



スコール「だから・・・・頼る事に・・・・した・・・・俺じゃない・・・他の・・・・奴・・・・」

リノア「・・・?」


スコール「・・・・・」チラ


リノア「・・・・・」チラ



『視線の 先には!』




アーヴァイン「 」(戦闘不能)


リノア「・・・・アーヴァイン?」




アーヴァイン「 」グラァ



ドサ・・・・・・ッ!!




リノア「 ! ! 」


スコール「頼った・・・のは・・・・人・・・・じゃなく・・・・」





『アーヴァインが 倒れた その 奥に』






【アーヴァイン】かばう

















「でました!☆3っつ!」















リノア「ア” ア” ア” ア” ア” ア” ア” -------------- ッ ッ ッ ! ! 」









スコール「俺の・・・”運命”・・・」ゲフ



セルフィ「~~~~~!」キィィィン!




リノア「じゃッ・・・・・これッッッ!!」




ポンッポンッポンッ



ポポポポポポポポポポンッ





スコール「俺の・・・・狙いは・・・・ゼルでも・・・・俺でも・・・・両方・・・・でもない・・・」


スコール「たかが・・・・3択・・・・当てたくらいで・・・・いい気になるな・・・」


スコール「こちとら・・・・256分の・・・1だ・・・・」ニヤ






リノア「 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 」






スコール「脳筋のままだったら・・・・負けて・・・た・・・・」


スコール「やっぱ・・・おまえよか・・・・セルフィの方が・・・いいわ・・・・」ハハ






セルフィ「いっきま~~~~~す!!」キィィィィン!





ポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ





『小さな光が 次々と 花に変わっていく!』



リノア「□※△○□※△○□※△○」





『言葉にならない!!』





スコール「うるせー・・・だまれ・・・・」


スコール「終わりに・・・してやる・・・」



スコール(じゃ・・・・後よろしく・・・・・)












【はなつ】


















【ジエンド】


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(・・・・おいクソデムパ)


(・・・何よ変態黒ジャンパー)


(約束通り・・・迎えに来たぞ)


(いやここじゃねーし)


(うるせー花畑ならどこでもいっしょじゃ)


(ちゃうわ。ボケ。記憶障害進んどんか)


(どこだって・・・いいだろ?)


(どこだって・・・・いいの?)


(俺ら二人が約束を交わしたら・・・そこはもう)


(約束の場所・・・)


(だから・・・・待ってろ。すぐ”戻る”)


(はやくしろよ?)


(命令すんな。俺の気分次第じゃ)


(これは命令で~す。クライアントの依頼で~す)


(またそれかい)


(Seedは何故と問うなかれ。いいからさっさと済ませて戻ってこい)


(誰のせいでこんなんなっとんじゃ。ボケ。お前こそじっとしてろ)


(次デムパったら鉄拳制裁だからな)


(はいはい・・・・)


(じゃあいってくる)


(じゃあいってら)



(・・・・・・・・・・)



~~~~~~~~~~~~~~~ f i n

                _           ニ / l l
             /´´,ィ〕           /       気が付けば……

  ニ / l l   ,_   /  'ーっ          /ニ7
   /   /777/  /  ./ ̄             /         爆睡っ…!
  /ニ7 {   し'7/ ゙̄7/    ,. ''´ ̄`ヽr:z   :
   /   ヽ.  ノ { /〈/   /    _,、 ゝ       _ f'h、 カイジ
    :   |ー-|  X ,.へ    !   r'7/,ゞ7レリ       (.くノ ' 'ヽ  2日続けて
  ,rf'?   !   !// V   \_l   y/__ヽ,        .〉   ノ   爆睡っ…!
 〈  レフ .!    ̄/ ̄ ̄/ /   ,.イ | r'::   、    /   /´
  ヽ  く  `‐! !-l__/ /イ / / ̄`<:: _ ヽヽ.  /ー-v'   やって
.   V⌒ヽ_, l l-‐ヽ /  ´ l/ レ'      ,ゝ、  ̄7 i‐-'  / } }  しまったっ……!
   ヽ    ! !   ∨   /       /   \/l. !   ./  ノノ
     \__,,.ゝヽ''7    ./ ニ / l l   、   /ソ ,'─‐'   r‐ 、  さすがのカイジも
         /    /   /     ,イ ヽ./ / /、_ __/  ´ヾ、 2日連続
.        /    ノ   /ニ7   /;'|___ゝ'/   }   __,.へ)  寝落ちは
       <、   ./     /   /;' | '´イ ` ー─‐'-‐'''´       猛省…!
     /:::`::::ー- 、      :  /;'  !   L_    ノ丿



小間出



コォォォ・・・・・・




スコール「う・・・・」ムク



キスティス「スコール、無事?」

スコール「さっきまで無事だったがお前の息にやられた」

キスティス「そのしょうもない悪態がつけたら大丈夫ね」

ゼル「すまねえ、土壇場で魔法消されちまって・・・」

スコール「安心しろ。ハナから期待してない」

ゼル「ひでえ」

アーヴァイン「で、彼女どうだった?」

スコール「・・・待ってるってよ」

アーヴァイン「そうかい」

セルフィ「スコール大丈夫~?」

スコール「うん大丈夫!おかげで勇気百倍さ!!」

セルフィ「よかった~」

アーヴァイン(この手のひら返しだよ・・・・)

ゼル「で、よぉ」

キスティス「あれの事なんだけど」

スコール「?」




○「・・・・・・・・・・」コォォ


スコール「あいつ!まだいたのか!」

ゼル「それが、さっきから様子がおかしいんだよ」

セルフィ「なんか動かなくなっちゃって~」

スコール「え・・・ジエンド食らったからじゃねえの?」

キスティス「だったら消えるはずなんだけど、そんな素振りないのよ」

アーヴァイン「ただ佇んでるだけ~」

スコール「・・・・?」

クルル(ねえスコール、こっちの話も聞いてくれない?)

スコール「何だよ」

クルル(あの顔なしの中に感じてたバッツの気配・・・・)

クルル(・・・いないの。さっきからパッタリ消えちゃって)

スコール「え!?」

クルル(どうなってるのか・・・わかる?)

スコール「わかるわけねーだろ!バッツが消えた!?なんで!?」

クルル(クリスタルの気配そのものが・・・感じ取れなくて)

スコール「はぁ・・・・?」




○「・・・・・・・・・・」コォォ


スコール「・・・おい顔なし」ズイ

スコール「今の話、聞いてたろ?バッツどこだ」

スコール「つかそれ以前にリノアだ。どうやったらお前と切り離せる」

スコール「ていうかそもそもどうやって帰るんだよ。お前と永遠に隔離させられるなんて俺イヤだぞ」

スコール「言え&吐け。お前もう負けたんだから」

キスティス「ちょっと、失礼よ」

ゼル「ぶしつけすぎんだよ」




○「・・・・・・・・・」




○「・・・・・・・・・」




○「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」






コォォォォォ・・・・・・・・・・







○「思い出した事があるかい?」


ゼル「?」

スコール「何をだよ」



○「子供の頃を」



スコール「だからなんなんだよ・・・・」

アーヴァイン「ていうか、しゃべれたんだね~」



ズズ・・・・・・・・



全員「!?」




○「その感触」




ズズズ・・・・




○「そのときの言葉」





ズズズズズズズ!!





○「そのときの気持ち」





ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !





『空間が 再び アルティミシアに 吸い込まれ始めた!』


スコール「こ・・・・いつ・・・・まさか!」



(すべての存在を否定しましょう)



クルル(消える気だ・・・・自分事!)




○「――――――」ズズズズズ!




スコール「ふ・・・ざけんなよボケェーーーーーー!!ここへ来てなんで自爆しようとしとるんじゃァァァァァァ!!」

アーヴァイン「おいおいここへ来て心中自殺か~い!」

ゼル「ざっけんなよてめえ!お前と共倒れになってたまっかよ!」

セルフィ「あたし達には帰る場所があるんだから~~~!」

キスティス「私達の帰りを、待っている人達がいるのよ!」




○「大人に」


○「なっていくに つれ」




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !






スコール「あいつに・・・取り込まれたのか!?」


スコール「くそ・・・・!あいつを止めるにはどうすればいい!?」

クルル(バッツ・・・まさか・・・・)

スコール「な、なんだよ!?」

クルル(あいつが空間を取りこむのを防いでくれてたから・・・・逆流してた・・・・)



ススススス・・・・・・



アーヴァイン「うわっ!なんか僕らも動いてないかい!?」

キスティス「と言うより・・・これ・・・」

セルフィ「アタシらも引き寄せられてる~~~!」

ゼル「俺らも引きずり込む気かよ!!」

クルル(バッツがいなくなったから・・・流れが再開したんだ・・・)

スコール「じゃあどこにいったんだよ!?」

クルル(多分・・・・・)




○「何かを


○「残して」

>>315
>>316
コピペミス

スコール「くそ・・・・!あいつを止めるにはどうすればいい!?」

クルル(バッツ・・・まさか・・・・)

スコール「な、なんだよ!?」

クルル(あいつが空間を取りこむのを防いでくれてたから・・・・逆流してた・・・・)



ススススス・・・・・・



アーヴァイン「うわっ!なんか僕らも動いてないかい!?」

キスティス「と言うより・・・これ・・・」

セルフィ「アタシらも引き寄せられてる~~~!」

ゼル「俺らも引きずり込む気かよ!!」

クルル(バッツがいなくなったから・・・流れが再開したんだ・・・)

スコール「じゃあどこにいったんだよ!?」

クルル(多分・・・・・)




○「何かを


○「残して」



スコール「あいつに・・・取り込まれたのか!?」


スコール「どーすりゃいいんだよ!どーしたら止まる!?」

クルル(そんなのわかんないわよ!あいつが自分の意志でやってるのか!単に暴走してるだけなのか!)

クルル(それすらもわかんないもの!)

スコール「ふざ・・・・けんなよ」ガク



リノア「 」(戦闘不能)



スコール「リノアァァァァーーーーーーッッ!!起きろッッ!起きてそのバカ止めろッッ!!」

スコール「ここで俺らやられたらもう永遠に会えないぞ!?お前が今までやってきた事も全部パーになるんだぞ!?」

スコール「いいのかそれで!?オイ!聞いてんのか!」

スコール「なんとか言えよォォォォーーーーーーーーッッ!!」



リノア「 」(戦闘不能)



『返事は 帰ってこない!』



スコール「・・・・・」

クルル(終わり・・・なの?)

ゼル「やばいぜスコール!どうすんだ!」

キスティス「スコール!あなたが決めなさい!」

セルフィ「はんちょ~!」

アーヴァイン「冷たいぜ!スコール!」




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !




○「何かを」


○「捨てていくのだろう」


スコール「・・・・・・・・・・・・・・だ」


全員「えっ」


スコール「突撃だ!全員全力であの顔なしをぶっ叩く!」


スコール「俺らが引きずり込まれるその前に!あいつそのものを消滅させれば!!」

クルル(の、脳筋の発想・・・・)

スコール「もうそれしかねーよ!!四の五の言うなッッ!!」

スコール「ありゃリノアでもましてやババアでもない!誰の意志も存在しないただの暴走した”力”だ!」

スコール「ネオウドと同じだ!自我を飲まれて全てを消そうとしてるただのキチ○イだ!」


スコール「だからあいつをフルボッコにして力付くで止めるしかねえんだよぉぉぉぉぉぉおーーーーーーーーーッッ!!」




『空間の吸いこみが 徐々に早まっていく!』


アーヴァイン「やれやれ、結局そうなるわけかい」ジャキ

キスティス「時間制限付きの戦闘、相手は存在そのものが未知数。条件はこちらが圧倒的に不利だけど」バシ

ゼル「そんなのいつもの事だろ!」ギュ

セルフィ「慣れっこだよ~!」ブン




バカッポ バカッポ バカッポ バカッポ




スコール「うおおおおおおおお!!気分を高揚させろォォォォォォ!!」ブンブンブンブン


スコール「全員狂戦士の気持ちになれ!脳内でお気に入りの戦闘BGMをかけろ!」




ダダダダダダダダ ダダダダダダダダ




スコール「全員で特攻だ!回復も防御もいらん!」

スコール「持ってるアビリティ、残った力、全部使って・・・・アイツを止めろ!」


全員「 了 解 ! 」





○「・・・・・・・・・・・・・・」ズズズズ







スコール「 い け え え え え え え え え ! ! 」





【エンカウント】アルティミシア第四形態 


スコール「らあああああああああああああ!!」



【スコール】たたかう




ゼル「オラァッ!」




【ゼル】たたかう




セルフィ「てぇーい!」




【セルフィ】たたかう




アーヴァイン「そら!」




【アーヴァイン】たたかう




キスティス「とまれ!」




【キスティス】たたかう






○「時間は」


○「待ってはくれない」


スコール「くっそ!止まれ!止まれよォーーーーーーーー!」


キスティス「だったら次はアビリティよ!」


セルフィ「魔法も使う~!」


スコール「なんでもイイ!はやく止めろォーーーーーーーーー!!」


キスティス「いくわよ!」


ゼル「せんせぇ!俺も続くぜ!」


スコール「らぁぁぁぁーーーーーーーーッッッ・・・・」





ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !





スコール(・・・・・・・ん?)


ゼル「スコール!なにやってんだ!」

アーヴァイン「手伝ってくれよ~!」

スコール「ハッ!そうだ!今は無駄な事を考えてる場合じゃない!」

セルフィ「魔法いっきま~す!」


【セルフィ】アルテマ



キスティス「これなら!」



【キスティス】メルトン



キュィィィィ・・・・・・・ ズドォォォォォンッ!!



シュゥゥゥゥゥ・・・・・・・・






○「にぎり しめても」





スコール「ま、まだか!」

ゼル「だったら・・・・これならどうだ!」



【ゼル】あんこく



アーヴァイン「こいつはどうだい!?」



【アーヴァイン】フレアストーン






○「・・・・・・・・・・・・・」





○「ひらいたと 同時に」





スコール「こ、これもだめか!」




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !


スコール「だったら・・・もうこれしかねえ!」ジャキン!

スコール「誰かオーラくれ!」

セルフィ「は~い!」



【オーラ】→スコール



キスティス「メルトンがかかってるわ!これでダメージが増えるはず!」



スコール「う・・・・ああああああああーーーーーーーーーーーーッッッ!!」バッ




【スコール】連続剣



 |  || ■=  ■=  ■= |




スコール「止まれオラァァァァァーーーーーーーーーーッッッ!!」



『perfect!!』







○「離れて いく」






スコール「まだだァァーーーーーーーーーーーッッ!!」



【エンドオブハート】



9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999

9999


スコール「ハァッ!ハァッ!ハァッ!」

スコール「こ、今度こそ・・・・どうだ!」



○「~~~~~~」フラフラ



『アルティミシアの 様子がおかしい!』



スコール「やったか!?」

アーヴァイン「なんか苦しんでるよ!」




○「~~~~~~~~」フラフラフラ



○「~~~~~~~~」ワナワナワナ





ゼル「もういいだろ!止まれよ!」

セルフィ「お願いじっとして~~~!」




○「~~~~~~~~」フルフルフル




キスティス「もう・・・いいのよ!」




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !




○「・・・・・・・・・・・・」グラァ













○「そして...........」






全員「!?」



カ  ッ



クルル(キャァーーーーーーーーーー!!)


スコール(ま・・・じか・・・よ)





○「 」ガシ!





『苦しみだした 異形の者は』








○「ア”ア”ァ”ア”ァ”ァ”ア”ア”ァ”ァ”ア”ア”ア”ァ”ア”ァ”」







『その断末魔と 共に』






スコール「 」

ゼル「 」

セルフィ「 」

キスティス「 」

アーヴァイン「 」








ブ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン ン ン ! ! 






『世界を 白く 染め上げた』


・白


ーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・・・・



スコール(終わった・・・・完全に・・・・)


スコール(諦めるとかじゃなくて・・・・・もう、わかるんだ・・・・)


スコール(全部・・・・考えられる全ての物を出し切って・・・・)


スコール(それでも・・・・後一歩及ばずだった・・・・)


スコール(だが何故だろう・・・・心はどこか晴れやかだ・・・・)


スコール(それは・・・・悔いの残らない闘いをしたからだろうか・・・・・・)


スコール(認めるわ・・・・・”自称”アルティミシア・・・・・)


スコール(お前の・・・・・勝ち・・・・・だ・・・・・・)




― 愚かしや・・・・




スコール(・・・・あ?)


― 愚かしや、嗚呼、愚かしや人間・・・・


スコール(るせえ・・・・ボケ・・・・てめえが・・・そもそもの元凶だろ・・・・)


― 然り 我らの理想郷 その永遠の楽園たるや 我が手に修る 希望ありて


スコール(黙れよ・・・・人のもんパクんなって教わらなかったのか・・・・)


― されど 創造主 我が眼映らぬ 不可視の世界に下りて


スコール(実家に帰ったんだよ。お前がDVするから)


― 混沌の女神エトロが滅んで 世界をめぐる『力』の循環が絶えて すべてが 狂った


スコール(最初から狂ってたわ・・・・お前のせいで)


― 新しき女神 永久に愛でよう 神の愛を


スコール(もういねーよ。カス)


―汝混沌の果てに何を望むか


スコール(お前こそ何がしたいんだよ)


― 神は愛を持って世界に慈悲の目を向けん


スコール(じゃ、手伝え。俺も解放者とかいうのにしろ)


― 穢れに溢れた世界 因果に塗れた世界 混沌に浸食されし古き世界

   もういらぬ 新しき世界 人の魂 ともに浄めの炎に融けよ


スコール(それを俺らは地獄って呼んでるんだよ・・・・)

スコール(見ろよ・・・・己が浮気するから・・・・嫁がヒス起こしただろが・・・)

スコール(どないしてくれるんじゃ・・・くされエロ至高神・・・・)

スコール(こそこそ覗き見するくらいなら、最初から力貸せよ・・・・)


― 新たな世界にふさわしい人の姿だ 嘆きも恨みも忘れはて 純粋な歓びのみがある


スコール(単に・・・捨てるだけだろ・・・かっこつけた言い回しすんな・・・)

スコール(ねーやんなら・・・お前みたいなの・・・視界に入り次第フルボッコだ・・・)


― 悠久の時を駆け 探し求めた創造の主 今この時 来りて いずこへ滅びるとせんか


スコール(まて・・・お前の嫁だろ・・・お前がなんとかしろ・・・・)


― 滅せよ 我ら 天より高く 新たな希望へ 導かん


スコール(ふざけんな・・・・俺は・・・・自分のケツ拭いたぞ・・・・)

スコール(お前も・・・・てめえがやらかした自体・・・・てめえでなんとかしろ・・・)


― 輝ける神に 栄光あれ!


スコール(・・・・一つ、教えといてやる)

スコール(自分の行いは自分に帰ってくる。裏切りの代償は必ず帰ってくる)

スコール(お前もいつか・・・報いを受ける時が・・・くる・・・・)

スコール(その時は・・・・精々苦しめ・・・俺みたいに・・・・)




コォォォ・・・・・・・




スコール「・・・・・・・・・・・・・・・・」


スコール「・・・・・」ググ

スコール(あの・・・・クサレエロ神・・・・)

スコール(やっぱり・・・・どこかから・・・・・覗き見してやがったのか・・・・)

スコール(誰に・・・・・ジャンクションしてた・・・・・一体いつから見てた・・・・)



(人が神に踊らされるように、神もまた心に振り回されてんのさ)



スコール(・・・俺の仲間で・・・一人だけおかしなやつがいた・・・・・・)

スコール(あいつか・・・・・!)



『段々と 意識が 薄れていく!』



スコール(見捨てやがった・・・・嫁が消えると知って・・・用済みの道具みたいに・・・・!)

スコール(くそっくそっくそっ、どいつもこいつも俺らを利用しやがって・・・・!)

スコール(さんざ使うだけ使っといて!勝手に荒らしまわっといて!)

スコール(たまるかよ・・・・全滅して・・・・また全滅して・・・・・たまるか・・・・!)

スコール(今度こそ・・・・今度こそやり直すと決めたんだ・・・・)

スコール(自分に正直に生きるって・・・・自分を殺さないって・・・・)

スコール(仲間も・・・みんな・・・・も・・・・・)



スコール(くそ・・・くそ・・・・くそ・・・・・・・・・・)





コォォ・・・・・・・・






スコール(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちくしょぉ)













(・・・・・・・また会えたね)





スコール「!?」


スコール(その・・・・声・・・・は!)


(こんな所で寝てたら、風邪引くわよ?)


スコール(エル・・・・ねえちゃん!?)


(ったく・・・・どこほっつき回ってるのかと思ったら、まだこんな所に居やがったか)


スコール(パパ!?)


(ダダこねたお仕置きに全弾浴びせてやろうと思ったが・・・)

(すでにズタボロだしまぁいっかw)


スコール(・・・・なんでいるんだよ)


(そりゃこっちのセリフだわ。お前がいきなり現れたんだろ)


スコール(俺が?なんで?)


(ここ・・・・どこかわかる?)


スコール(・・・・・?)



・時間の流れ

スコール(あ・・・だから白いのか)

スコール(流されて・・・きたのね)


(ったくよ~。しっかりしろよ)


スコール(十分すぎるほど頑張ったわ・・・・親父ならもっとほめて伸ばせよ)


(今までの所業考えたらどっこいなんだよ)


スコール(ど、どいひ~・・・)


(まだ・・・話せる?)


スコール(・・・・なんとか)


(ここがどこか、わかるわね?)

(じゃあ、このままだとどうなるかも・・・)


スコール(あまり考えたくないんだけど)


(ダメよ・・・・スコール、流されるままじゃ結局同じなのよ)

(ほんの少し、ほんのちょっとでいい。少しだけ・・・流れに逆らって見て)

(でないと、結局は、同じだから・・・・)



スコール(いや・・・どうしろと)



(あれみろ)



スコール(!?)





○「ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”・・・・・・・・・」ブブブブブ


スコール(あ・・・いつ・・・!)


(わかるだろ?消えかけなんだよ)



スコール(だったら一人で消えろよ。俺ら巻き込むな)



(あれはまだ消えるわけにはいかないのよ)

(まだ、やり残した事があるの)



スコール(な・・・にを・・・だよ)



(それをあなたが見つけるの)



スコール(わかるわけねーだろ!?)



(いや、お前ならわかるはずだ)

(あれは・・・・あの人は・・・・あなたの・・・・)







○「ァ"ァ"ァ"ァ"・・・・・・・・・・」






(一度過ぎ去った”今”はもう元には戻らない)

(だから、先へと続く道、近づいてくる”先”枝分かれした”先”)

(それを決めるのが・・・”今”なの)




スコール(・・・・・・)


(今思うとよ、無理してでもレインの元へ戻っとけばよかったと思う訳よ)

(でも俺は、できなかった。しなかった。やらなかったその時の”今”が過ぎ去ってもう二度と届かない場所に行っちまった)

(お前は・・・・親子揃って同じ道を歩むか?)



スコール(・・・・・・・)



(あの中にはあなたの大事な人がいる。その人は今あなたを待っている)

(迎えに・・・いってあげて?)



スコール(だから・・・・どうすりゃいいんだよ・・・・)



(ほんと人任せだなお前)



スコール(うるせーおのれが無理問答言ってくるからじゃ)

スコール(状況見ろよ。大統領の癖に)



(はぁ・・・しゃあねえ。最後のアドバイス、してやっからよく聞けよ)

(大人のみりき、教えてやっよ)



スコール(漢字も読めない奴のアドバイスとか・・・・)



(お前が見るべきものは)

(扉を開いた、あなたが見える物は)





【   】





スコール(・・・・・・・)



(いっといで・・・・スコール・・・・)


(おねえちゃんが・・・・・最後のチャンス・・・・あげる・・・・から・・・・)


スコール(・・・・・・・・・)




・・・・・・・・・・・・・・・






【リターン】


・時間の流れ



コォォォ・・・・・



スコール「・・・・・・・」ムク



ゼル「あってえ・・・どうなった?」


キスティス「ここ・・・・どこ?」


セルフィ「まぶしい~」


アーヴァイン「やれやれ・・・・こりゃまだまだ解放されなさそうだ」


スコール「・・・・・・・・」






○「オオオオオオオ・・・・・・・」





キスティス「・・・・班長、状況説明を」

スコール「・・・俺達は今時間の流れの中にいる」

スコール「それはあの顔なしが自滅を選んだからだ。圧縮した時間も、飲みこんだ無もなにもかも」

アーヴァイン「そう仕向けたのは僕らじゃな~い?」

スコール「そう、あれを唯一制御してたリノアを俺らがやっちまったから」

スコール「あいつは今暴走状態にある」




リノア「 」(戦闘不能)




ゼル「じゃあ速くあいつ回復しねえと!」

スコール「アホが。リノアの目的を忘れたか」

スコール「ここでリノアを起こせば最後。再び無を手に入れたリノアはまた覚醒し」

スコール「今度こそ俺らジ・エンドだぞ」

セルフィ「じゃあどうするの~!」

スコール「俺らはリノアを起こすことなくあいつの暴走を止めねばならない」

スコール「しかしダメージによる外部干渉は不可能。それはさっき証明済み」

スコール「理由はすでにあいつも戦闘不能状態だからだ」

キスティス「・・・打つ手なし?」


スコール「いや、一つだけある」

セルフィ「それって何~!」

スコール「外部からの干渉が不可能なら、内部から干渉してもらう」

ゼル「え。どゆこと?」

スコール「あいつの精神に訴えかける。あいつが取りこんだ、心そいう存在に」

アーヴァイン「随分メルヘンだねぇ・・・・」

スコール「あの顔なしの死に際の言葉、覚えてるか?」

キスティス「え~っと、確か・・・」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「思い出したことがあるかい」「子供の頃を」

「その感触」「そのときの言葉」「そのときの気持ち」

「大人になっていくにつれ」「何かを残して 何かを捨てていくのだろう」

「時間は待ってはくれない」「にぎりしめても」「ひらいたと同時に離れていく」


「そして…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール「あの顔なしは何かを訴えかけようとしていた」

スコール「自我のないはずの顔なしが、俺らに、何を?」

ゼル「・・・激励?」

スコール「可能性はある」

アーヴァイン「最後の力を振り絞ったってやつ~?」

スコール「だろうな」

キスティス「じゃあ、まだギリギリ心は残っている・・・?」

スコール「拭けば消えるような、小さな灯火だが」

セルフィ「最後に何を言いたかったのか、当ててあげれば~!」

スコール「・・・・・」





○「オオオオ・・・・・・・・・・・・」


キスティス「何かアテが?」


スコール「・・・・イチかバチかだが」


セルフィ「なに言うの~?」


スコール「・・・・これだ」



チャポン



ゼル「ちょ、それ!」


アーヴァイン「君、マジで言ってんの!?」


スコール「俺は大マジだ!この期に及んで体裁など気にしてる場合ではぬぁいッ!」バッ


ゼル「え、いや、ええ~・・・・」

キスティス「いやまぁ、確かに時々進められる事あるけど」

スコール「見た目的な事でだろ」

アーヴァイン「だってこれ、ガチの奴じゃ~ん・・・」

セルフィ「情報班はそれ禁止されてる~!」

スコール「なんでもいいわ!腹くくれてめえら!」バッ

スコール「炎上する覚悟はできたか!」




○「ア・・・・・・ア・・・・・・・・・」




スコール「抜くぞ!」ギュ

キスティス「こ、交替しながら回すしかないわね」

アーヴァイン「絶対記憶障害発生するよ・・・」

ゼル「これなんか、唱える呪文あったよな」

キスティス「呪文っていうか・・・・うん、まぁある意味呪文ね」

セルフィ「それは知ってる~!」




○「・・・・・・・・・・・・・・・」




スコール「起きろォォォォォォ!!」




ポンッ





スコール「 バ バ ァ ー ー ー ー ー ー ッ ッ ! 」




【エンカウント】ハイン



(・・・・・・・・)



(・・・・・・うっ)



(・・・・・・・・あれ、アタシどうなった・・・の?)


(いい香りがする・・・・あったかい・・・・)


(ここ・・・・どこ・・・・?)



ヒラ・・・・ヒラ・・・・ヒラ・・・




ピタ





リノア「ッ!?」バッ




・約束の場所


リノア「あ・・・・ここ・・・・」



『花びらが 舞漂う!』



リノア「・・・アタシ一人?」

リノア「・・・・そうだ!スコール!」

リノア「スコール!?いるの!?返事して!」

リノア「 ス コ ー ル ! 」



「よっ」



リノア「!?」クル



「あー、うん、なんだ、その」


「スコールじゃなくて、すまんw」



リノア「お・・・まえ・・・・!」






バッツ「ちぃーっす」


リノア「なんで・・・お前がここに!?」

バッツ「なんでって嬢ちゃんが吸いこんだんじゃんかよ~」

バッツ「つか俺、一応年上だからな?お前呼ばわりされると凹むってw」

リノア「約束の場所に・・・なんでこいつが・・・・」

リノア「じゃあ・・・ここ!ハ」ッ

バッツ「相変わらず察しがいいね」

バッツ「そーよ。ここは」


・約束の場所(リノアの内面世界)

リノア「アタシの・・・中?」

バッツ「ま、そーなるなw」

リノア「・・・何しに来た」

バッツ「ちょっとな。とある人に頼まれて、迎えに来たんだわ」

リノア「ある人・・・?」

バッツ「だからさぁ、ちょっと悪いんだけど、来てくんね?」

リノア「・・・・・・」

バッツ「ほらこいよ。いくぞ」サ



バシッ



バッツ「ッてえ!なんだよいきなり!」

リノア「・・・なんでお前の命令を聞かないといけないんだよ」ギロ

バッツ「命令て・・・ただ迎えに来ただけじゃんかよ~」

リノア「ここは約束の場所。スコールと待ち合わせた大事な場所」

リノア「お前のくるべき所じゃない・・・迎えに来るのはお前じゃない!」

バッツ「んな事言われてもだな・・・・」ボリボリ

リノア「私はここで待たないといけないんだ!人の思い出に入ってくるな!」

バッツ「吸いこんできたのはそっちの癖に・・・・」


リノア「言っても聞かないなら・・・・力付くで!」ジャキ


バッツ「お、やる気かい嬢ちゃん」

バッツ「俺こう見えても元勇者だからよ~。バトルさせたら、結構強いぜ?」ジャキン!



リノア「 消 え ろ ッ ! 」



バッツ「は~あ、ほんと何から何までそっくりだわお前ら」




【エンカウント】バッツ・クラウザー

 ┏┯━━━━━━━━━━━━━━━━━┯┓

 ┠┘                            └┨
 ┃                                ┃
 ┃       、((`‐- 、                    ┃
 ┃      ヽ(   __、ヽ    /l          ┃
 ┃        ) ´l;;j ,ヘ <^  ̄フ_.         ┃
 ┃    >`'`ー'゙   ,-ヽノ 〈/レヽヘ ノ.         ┃
 ┃    `ノ   )  (   ('ッ(∀` *レ''           ┃
 ┃    ヽ__ノ,   ノ    ヽ,=V==ilつ          ┃
 ┃...,,,...,,. ....,,.`l,.l-i'| ,,.,...,,,.w., |ニ|二|,''-、,,.wj;:''i!:;.,,..,..┃

 ┃;;^'',,::",wi,、(VV)_<< ,;::'' (_(__),,^'':::.., .....    ┃
 ┠┐:::..,,..   ''.:.,.'' "`,::,,. ::,'' ::,.. :::::,,ヾl/::::., .. ┌┨
 ┗┷━━━━━━━━━━━━━━━━━┷┛

     ___
    |/―――――――――――――――┐
    |        小    間    出       |
    └―――――――――――――――/|


英雄の薬からの、PS蓋開けスロット……う、頭が……。

・炎上不可避
・見た目的にキスティスも勧められる
・交代で回す
・呪文みたいなのがある
・記憶障害の恐れ

おそらくワイン……?

古来から現代に渡って、
偉業を成し遂げた者は、ゲイがほとんどだし

①リノア(×1.86)
ウィッシュスター&ヴァリーメテオ

vs

②バッツ(×1.05)
まほうけんフレア乱れ撃ち
(すっぴんの場合、あめのむらくも×2)

さあ、張った張った(´∇`)



リノア「ッッラァーーーーーッッ!!」ダッ


バッツ「目上に対するクチの聞き方って奴を教えてやるよ!」ジャキ



ラァァァァァァァァァ・・・・・・・!!




ガク



リノア「!?」


バッツ「えっ」




『リノアは 急に体制を 崩した!』



リノア「・・・・あれ?」

リノア「なんか力が・・・・入んない」フラ

バッツ「ど、どったの?」

リノア「お前・・・何した!?」

バッツ「いやいやいや俺じゃない俺じゃない!」ブンブン

リノア「うっ!」



ボヤァーーー・・・・・・・・



『リノアの 視界が 歪み出す!』



リノア「何が・・・・起こってるの・・・?」フラフラ

リノア「それに・・・・なんか・・・・」ウプ



『吐き気が こみ上げる!』



リノア「き、気持ち悪い!なにこれ!?ほんとなんなの!?」


バッツ「・・・・?」


バッツ「だ、大丈夫かぁ~?」

リノア「よ、よるな!来るな!あっち行けッ!」ブンブン

バッツ「いやんな事言われてもよぉ、どうみたってそりゃ状態異常・・・」

バッツ「ウッ!?」


プゥーン


バッツ「・・・ッせえ」

リノア「・・・・?」

バッツ「 め っ ち ゃ 酒 く せ え ! ! 」

リノア「ええっ!?」



フラフラ・・・


ボヤァーー・・・・


バッツ「お、お前!まさか酔っぱらってるんじゃ・・・」ワナワナ

リノア「んなわけあるかッ!ボケッ!アタシはまだ未成年だ!」

バッツ「いやでもませた奴ならこんくらいの歳で・・・・」ブツブツ

リノア「だから飲んどらんって・・・・ウプッ」

バッツ「い!?」


リノア「  」




オェェェェェェェ..........




バッツ「あーあ・・・・」


リノア「お、おおっ」オロロロロロ

バッツ「参ったな・・・まさかの下戸かよ」

リノア「舌にまじ・・・・気持ち悪い・・・不快な味が・・・」ペッペ

バッツ「薬剤師でも持ってこればよかったな・・・・ええと、なんかなかったかな・・・」ガサゴソ

リノア(ほんとにアタシ酔っぱらってるの・・・?じゃあなんで急に・・・)



(オラァーーーーーーーーーーー!!)



リノア・バッツ「!?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



○「~~~~~~~~~!」


スコール「オラァーーーーリノア!俺のおごりじゃ!」

スコール「一気で全部飲まんかい!ほら!」



ガポッ ガポッ ガポッ・・・・・・・



リノア(外)「  」ダッラー



スコール「 こ ぼ す な ボ ケ ェ ッ ! 」


スコール「やりなおーし!もっかいラッパだ!オラ!」ガポン



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


バッツ「あいつの仕業かい・・・・」

リノア「うぷっ!またキタ・・・・・!」

バッツ「おいおいあのバカ、一体何飲ませてんだよ」



スコール「このボケェ!全部垂れ流しやがって!」



オエエエエエエ・・・・・・ オロロロロロロ・・・・・・・・



ゼル「ま、マジ気持ち悪りぃ・・・・」

セルフィ「まっず~い・・・・」

アーヴァイン「ぶ、ぶどうジュースみたいなもんだと思ってたんだけどね・・・・」

キスティス「く、くるわねこれ・・・・」クラ

セルフィ「先生はさすが・・・だね~」

スコール「よしモルボル!飲み方を教えてやれ!」

キスティス「ええっ!?ちょっともうキツ――」

スコール「四の五の言うな!オラッ!」



ガポッ



キランッ!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



バッツ「あ、あれ!」


リノア(あれは・・・)


リノア(おば・・・・さん・・・の・・・・・)





【ワイン】


ゴキュ ゴキュ ゴキュ


キスティス「 」ブフーッ!

スコール「たあああボケえええええええ!吐くのは臭い息だけにしろッ!」

キスティス「これ一気で飲むものじゃないと思うんだけど・・・」フラ

スコール「飲めりゃなんだっていーんだよ!ポーションと一緒だ!」

キスティス「なわけ・・・ないでしょ・・・」ガク

スコール「!? おいモルボル!年長者のお前が頼りなんだぞ!?起きろ!モルボル!」

キスティス「生徒にとっては私は教官、でも教官内じゃ私はまだ新米・・・」グチグチ

スコール「泣き上戸かよ!」ガーン



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


バッツ「ワイン一気て・・・ビールじゃねんだから」」

バッツ「そら倒れるわ・・・わ!」

リノア「 」ヒクヒク

バッツ「ってオイ!?嬢ちゃん!?」

リノア「誰かあのバカ止めて・・・・」ヒクヒク

バッツ「わ~ちょっと待て!水!水!」ガサゴソ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


スコール「くっそ~!こうなりゃ俺が!!」ジャポン



○「~~~~~~~~」フルフルフル



スコール「おいババア!いいのか!?さっさと目覚めないとお前の大好きなワインが無くなってしまうぞ!」

スコール「これがラス1だ!お前の城にあった唯一の残りだ!」

スコール「ワイン片手に絵を描くのが趣味なんだろ!?」

スコール「飲まれたくなきゃはよ起きろボケェーーーーーーーーーーーッ!」



○「~~~~~~~~~」ブブブブフ


スコール「・・・・・うっ!」


『強烈な アルコールの匂いに 目がくらむ!』


スコール(まじかよ・・・ジュリアもパパもババアもこんなもんうまそうに飲んでたってのかよ・・・)

スコール(ちょっと苦いポーションくらいかって思ってたのに・・・匂いからして劇薬じゃねえか)

スコール(ちょっと後悔かも・・・・)



○「~~~~~~~~~~~」ブブブブブ



スコール(くそっ!躊躇ってる場合じゃねえ!!)

スコール「~~~~~~~!スコール、いッきま~す!」グイ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


バッツ「バッカ!だからそれは一気で飲む類の酒じゃ・・・」

リノア「第二波到来かも・・・・」ウプ

バッツ「まじか!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール(~~~~~~~~~~~~~~!!)



ゴキュ・・・・ゴキュ・・・・ゴキュ・・・



スコール(~~~~~~~~~~~~~~!!)



ゴキュ・・・・ゴキュ・・・・ゴキュ・・・



スコール(!)



カポン




スコール「 ブ フ ゥ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ッ ! ! 」




リノア「  」オロロロロロロロロ!!




バッツ(カ、カオス・・・・)



リノア(外)「 」ベチャア


スコール「ハァ!ハァ!うぷっ!」

スコール(まッ・・・・ずぅ~~~~~~~~~~!!なんだこれ!?マジで劇薬じゃねえか!)

スコール(こんなもん飲みこめって!?ムリムリ!絶対ムリ!吐いちゃう!絶対戻しちゃう!)



○「~~~~~~~~~」ブブブブブ



スコール「ババア・・・・・・・」

キスティス「やはり・・・無茶よ・・・この作戦・・・」

セルフィ「なにこれ~・・・・なんかふわふわした気分やわ~・・・・」

アーヴァイン「アハハハハハ!wwwwかわいい女の子がいっぱいだぁ~~~~!www」

ゼル「 」zzz

キスティス「ガーデンで・・・習ったでしょ・・・」

キスティス「アルコールを短時間で過剰摂取すると・・・急性アルコール中毒を起こして・・・・)

キスティス(最悪昏睡状態に・・・なるわよ・・・」

スコール「・・・・・・・・・・・」


グイ


スコール「~~~~~~~~~~~!」ゴキュゴキュ



全員「!?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


バッツ「またかよ!なんでそんなにワインに拘るんだよ!」

リノア「お、おええ~~・・・・せ、背中さすって・・・」ヒクヒク

バッツ「お前もしっかりしろよ!」サスサスサス

リノア(ワインに・・・・拘ってるのは・・・・多分・・・)

バッツ「飲んべ禁止ィ~~~~!お酒は二十歳になってから!」

リノア(それが・・・特別な・・・飲み物だから・・・・)

リノア「だと思う・・・オエエエ!」

バッツ「やめろォーーーーー!こんな所で倒れたらシャレになんね~~ぞぉーーーーッ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール「~~~~~~~~~~~!」ゴキュゴキュ


スコール「・・・・・オエエエエエエエエ!!」ブフーッ!




○「~~~~~~~~」カクカクカク




スコール「・・・・もういっちょ~~~~~!」ゴキュゴキュゴキュ


スコール「ブーーーーーーーーーーッ!!」ブシャア!




○「~~~~~~~~~~」カタカタカタ




スコール「・・・・だまだぁ~~~~~~~~~~~!」グイ





○「 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 」ガガガガガ





スコール(気付けババア!これが俺の答えだ!)ゴキュゴキュ

スコール(お前とリノアは同じだった!同じ魂が宿った、同じ人間だった!)ゴキュゴキュ

スコール(だがそれは生い立ちの話!今までの話!時間が変われば人は変わる!ゴキュゴキュ

スコール(それは俺が身を持って証明した!!)ゴキュゴキュ



ブフーーーーーーーッ!!



リノア(外)「 」ベチャア



スコール「~~~~~~~~~~~!」グイ


スコール(時が違えば人は変わる!このワインと同じだ!)ゴキュゴキュ

スコール(ワインだって寝かせる事で味が変わるんだろ!?だから長い時間をかけて保存しとくんだろ!?)ゴキュゴキュ

スコール(同じなんだよ!このクッソまずい飲み物だって、いつかうまいと感じる時がくるんだ!大人になって覚える事もあるんだ!)ゴキュゴキュ

スコール(うまかねえよこんなもん!金貰っても飲みたかねえよ!だがお前ら大人になった人間は大金詰んででも飲みたがるんだろ!?)




ブブーーーーーーーッ!!



リノア(外)「 」ベチャア



スコール「お・・・・おお・・・」クラァ




『意識が 朦朧と し始める!』




スコール「そ・・ろそ・・・ろ・・・・なく・・・なる・・・・」


スコール「・・・・・」



チャポ




スコール「らぁ~~~~~~~~~~~!!」グイ


スコール(お前の死に際の言葉!伝えようとした言葉!伝えたかった事!)ゴキュゴキュ

スコール(わかってるよ!全部わかってる!お前が長い時間をかけて気づいた事!命を賭けて教えたかった事!)ゴキュゴキュ




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「思い出したことがあるかい」「子供の頃を」

「その感触」「そのときの言葉」「そのときの気持ち」

「大人になっていくにつれ」「何かを残して 何かを捨てていくのだろう」

「時間は待ってはくれない」「にぎりしめても」「ひらいたと同時に離れていく」


「そして…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール(過ぎ去った時は戻らない!そう、開いたと同時に離れていく!)


スコール(そして・・・・・・・・そこから先は・・・・)ゴキュゴキュ




ゴキュ・・・・ゴキュ・・・・ゴキュ




スコール(離れていく・・・・時と・・・・同時に・・・・・)



スコール(近づいてくる・・・・時間・・・・・・・・)



スコール(考えた事・・・・あるか・・・・・大人になった・・・・・自分・・・・)




スコール(それは・・・・)












(―――――― らい)












パ リ ィ ィ ィ ィ ィ ィ - - - - - - ン


ィィィィィィィィーーーーーーーーーー



ィィィィィ・・・・・・・・




ィィ・・・・・・・・




・・・・・・・・



・・・






パチ





リノア「・・・?」

バッツ「ハァ・・・・ハァ・・・気づいたか・・・嬢ちゃん・・・・」


リノア「・・・なんで息切れしてんのよ」

バッツ「酔ってぶっ倒れたおまえを担いで、ここまで全力で走って来たんだよ!」

リノア「はぁ・・・・」

バッツ「ったく・・・・ガキはせめてカクテルとかにしとけよ」

リノア「うっさいわ。自分で飲んだわけじゃないわよ」

リノア「で・・・ここ、どこ?」

バッツ「いや俺も知らんし・・・」

バッツ「とりあえずお前の中にあったから全力で避難してきただけだ」

リノア(アタシの中・・・・?)

バッツ「夕焼けがキレイだなー」

リノア「ッ!? ここ!」バッ





・ドール 電波塔前


リノア「ド、ドール!アタシが無を放って飲みこんだ・・・・!」

バッツ「んだよ・・・ここもお前が飲みこんだんじゃねえか・・・」

リノア「なんでよりにもよってドールなのよ!約束の場所は!?」ガバッ!

リノア「アタシはあそこでスコールを待たないといけないんだ!何運んでくれちゃってんのよ!」

バッツ「え、いやだから(ry

リノア「いいから元せよクソ勇者~~~~~!」ブンブンブン

バッツ「あだだだだッ!ちげえって!話聞けよ!」

リノア「あん!?」ギロ

バッツ「お前、酔っぱらってぶっ倒れたろ?だから・・・・」

バッツ「内面世界の主のお前が気絶しちまったもんだからよぉ」



リノア「~~~~」ヘニャ



リノア「消え・・・・た・・・?」



バッツ「そーゆーこった」パンパン

バッツ「ここに運んだのは、ここが内面世界じゃなくて実物の街だったからだよ」

バッツ「ここなら嬢ちゃんが倒れようがゲロ吐こうが消えねーからな」

バッツ「感謝しろよ?」キリ



リノア「約束の・・・場所が・・・・」



バッツ「感謝しろっての」


リノア「そ・・・んな・・・」ガク

バッツ「待ってるとか言ってたけど、待ち合わせ場所だったのか?」

リノア「そう・・・よ・・・スコールと約束した・・・場所・・・・」

バッツ「まぁ、あんなバカでかい花畑早々ないしなぁ」

バッツ「待ち合わせには、最適だなw」

リノア「そういう・・・事じゃ・・・ない・・・わよ・・・」ガク

バッツ「・・・凹んでんなぁ」


リノア「・・・・・・・・・」ズーン


バッツ「・・・まぁいいか」ドサ

バッツ「今回はさすがの俺も疲れたわ」

バッツ「どこだっていいじゃん。ここも待ち合わせに最適だろ」

バッツ「でっかい塔があるしな。場所変更したって言えばOKだよ」ゴロン

リノア「どうやって・・・・伝えるんだよ・・・・この単細胞・・・」

バッツ「未来の街かぁ~・・・やっぱウン万年も経つと違うな」フワァ

リノア「・・・・・・・・・」



・ ・ ・ ・ ・ ・ 



リノア「・・・・おい単細胞」

バッツ「なんだよその仇名。やめろよ」

リノア「お前は何の為に戦ってたんだよ」

バッツ「はえ?なんでんな事聞くんだよ」

リノア「なんで勇者になったのか聞いてんだよゴルァ!」ドン!

バッツ「怒んなよこええな・・・つっても、勇者の理由ねえ・・・」

バッツ「え~っと、え~っとぉ・・・・」

リノア「・・・・・」

バッツ「・・・・なりゆき?w」

リノア「・・・・もういい」ハァ

バッツ「いやwマジなんだってw」

リノア「折角勇者の言葉が聞きたかったのに・・・一発で萎えたわ」

バッツ「ちげえってwマジで!なんか風の神殿とかいう所に行くハメになってそしたら(ry

リノア「どうせそれも成り行きだろが・・・」

バッツ「お、おう」キリ

リノア「もう黙れよお前・・・・」


バッツ「いやまぁ、でも勇者なんてそんなもんなんじゃねえの?」

リノア「・・・・」

バッツ「みんな最初はそんな気なかったよ。なんか目の前に問題が起きて、それを解決して」

バッツ「んでそれがまた別の問題に繋がってて、それを解決しようとして、あっちゃいったりこっちゃいったり」

バッツ「で、やってる内に気が付いたら勇者って呼ばれてたw」

リノア「著しいイメージダウンなんだよ・・・・ボケ・・・」

バッツ「なんだよ。おとぎ話の勇者でも信じてたってのかい?」

リノア「・・・・」

バッツ「はは、なんだかんだでお前も子供だなw」


【シューティングスター】


バッツ「いでえええええええええ!!」ブシュー

リノア「避けろよ。勇者の癖に」

バッツ「いって~・・・・だからさ、俺が言いたいのは」

バッツ「そうやって紡いでった道、歩んできた道が」

バッツ「未来って、呼ばれる物なんじゃねーの?」

リノア「・・・・ああ、わかった」

リノア「お前、なんかに似てると思ってたら」

バッツ「え」

リノア「お義父さんに・・・そっくりだ・・・・」ガク

バッツ「び、微妙な気持ち・・・」

リノア「恋人とかいなかったの?」

バッツ「・・・・」

リノア「大事な人、帰りを待ってる人、約束の場所」

リノア「己にそういう場所なかったんかい」

バッツ「あ~・・・・・」

リノア「ハーレムパーティって聞いたけど」

バッツ「ハーレムて。でもまぁそうか」

バッツ「レナもファリスもクルルもみんな可愛かったけど」

バッツ「結局、なーんも進展しなかったわw」

リノア「お前、魔女だったら速攻悪堕ちしてるわ」

バッツ「なりたくてもなれねーよw」

バッツ「あ~でも、最後に帰る場所は、あるかな」

リノア「どこだよ」

バッツ「俺んち」

リノア「実家かよ・・・・」


バッツ「俺、小さい頃に両親亡くしてんだよね」

リノア「・・・・・・」

バッツ「で、まぁ基本的に天涯孤独な身だったんだけど」

バッツ「生前の親父がさ、よく俺を旅に連れてってくれたのね」

バッツ「そのせいかな。なんか無性にじっとしてられない性格になっちゃって」

バッツ「親父も大きくなったら旅に出ろとか言ってたから、二十歳になった頃に、今度は一人で旅に出たの」

リノア「だからなんだよ・・・・」

バッツ「で、その後ひっさびさに帰ったらさ、小さい頃よく遊んだ女の子がさ」

バッツ「俺に言いたい事があるから待ってるとか言ってくんのね」

バッツ「今言えよって感じだったけど、なんか言葉濁してる感じだから、まぁいいかってなって」

リノア「よかねーよ。いたんじゃん。待ち人」

バッツ「え、いやお前の思い描いてるようなのじゃねーよ?」

リノア「やっぱアホだお前・・・・」

バッツ「も~なんだようるせえな~」

リノア「で、続きは?」

バッツ「何だよ。気になってるんじゃねえか」

リノア「いいからはよ言え」

バッツ「えっ、そこで終わりだよ」

リノア「なんで?」

バッツ「俺の故郷、もうないから」

リノア「え・・・・・・」

バッツ「エクスデスに飲みこまれちまったよ。無で」

リノア「じゃあ、最後の言葉・・・聞けなかったのね・・・・」

バッツ「まぁそうだけど~」

リノア「なんでそんな楽天的なんだが」

バッツ「いやまぁ、そら悲しいけどよ」

バッツ「あんまりそう言う事、考えないようにしてんだ。悲しいから」

リノア「過去は切り捨てる感じなのね」

バッツ「ちげーよ。俺の歩んできた道。それがあったから今がある」

バッツ「その今が未来へと繋がって、それが過去になって」

バッツ「その過去がまた未来に繋がってる」

バッツ「だから、エクスデスだかアルティミシアだかが世界を壊そうとしても」

バッツ「例え何回滅びそうになっても」

バッツ「世界は、何度でもよみがえるさ」


リノア「 」ピク


バッツ「ま、根拠はねーけどなw」


バッツ「とまぁ、俺の話は以上なわけだが」

バッツ「折角だから古代の話、もっと聞かせてやろうか?」

リノア「・・・いらない」

バッツ「つれねえな~。面白いぜ?ギルが沸く洞窟とか海底に沈むモアイ像とか」」

リノア「・・・じゃあ一つ、聞かせてよ」

バッツ「何?」

リノア「未来がない人間は・・・どうすればいいの?」

バッツ「・・・・・・・・・」



・・・・・・・・・・



バッツ「しらね」

リノア「死ねよ・・・・」









ズ ド ォ ォ ン ッ ! !






リノア・バッツ「!?」



シュゥゥゥゥゥ・・・・・・・



ウイーン カシャ カシャ



リノア「 」ブッ

バッツ「ななななんだこいつ!?」



カシャ カシャ カシャ・・・・・・



「ーーーーーーーーーーーーーー」



リノア「こ、この流れは・・・・」






【エンカウント】X-ATM092



リノア「アタシがイベント戦やんの!?」



キュィーーーン


バッツ「おおおおおい!?なんだよこのでっかいカニ型ロボ!」

リノア「ドールのイベントだよ!30分以内にこいつから逃げるの!」

バッツ「はぁ!?なんで過去のイベントが俺らに襲い掛かってくるんだよ!?」

リノア「んなもん知るかァァァァァァ!!とりま、逃げるよ!」



X-ATM092「-----------」カシャカシャ



ダッ



『逃げ出した!』




ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン




リノア・バッツ「ひええええええ~~~~~~~~~~!」


グ ワ ッ


バッツ「うぉい!?飛んできたぞ!?」

リノア「止まっちゃダメ!そのまま突っ切るの!」

バッツ「お、おおおおおおおお!!」ダッ

リノア「そのまま走って!」



ズト  ォ ン ッ ! !



X-ATM092「-----------」カシャカシャ




ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン


・ドール 中腹

バッツ「くっそ!こんなことならダッシュのアビリティ付けときゃよかったぜ!」

リノア「止まんな!走れ!」



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



X-ATM092「-----------」ガキョガキョガキョ



バッツ「は、はええ~」

リノア「走れっつってんだろボケェェェェーーーーーーーーーーッ!」



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



・ドール 下腹

バッツ「ひぃぃぃぃ~~~~~~~~~~!」ダッ


リノア「・・・・・・・・」ソロソロ


バッツ「え!?お前なんで歩いてるの!?」

リノア「バッ・・・・ここは一部歩かないと(ry




ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !




グラグラグラグラ・・・・!!



リノア・バッツ「!?」



『地響きで 脚をとられる!』




リノア「しまっ・・・・・・!」



X-ATM092「-----------」




【エンカウント】X-ATM092


リノア「この・・・ボケェーーーーーーーー!!あそこはそっと歩かないとあいつに足を取られるんだよ!」

バッツ「んなもん知るかァァーーーーーーーッ!走れっつったのはお前だろォーーーーーーー!!」

リノア「勇者なら言われんでも気付け!ボケ!」

バッツ「なんだその無茶振り!?勇者だからってなんでもできるわけじゃねーよ!」


【激突】


リノア・バッツ「うっだぁーーーーーーーーッッ!」


ズザザザァッ!


リノア「今ジャンクションないから・・・超痛い・・・」ヒクヒク

バッツ「あってもなくても・・・・普通に痛い・・・」ヒクヒク


X-ATM092「-----------」カシャカシャ


バッツ「に、逃げないと・・・!」

リノア「待って!あいつから逃げるにはある程度ダメージを与えないとダメなの!」

バッツ「まじかよ!?あんなでかいのを!?ムリムリ!どう見ても硬そうじゃん!」

リノア「硬そうって己勇者やろがぁーーーーーーーーッッ!!」



X-ATM092「-----------」グオッ


バッツ「ひいいいいきたぁーーーーーーー!!」

リノア「あ~もう!どけよ役立たず!」バッ


リノア「じっとしてろボケェーーーーーーーーー!!」バサァッ!!




【ヴァリー・轟雷】




ズバチコォン!! ズバチコォン!! ズバチコォン!!




X-ATM092「?!」ガガガガガ



バッツ「さ、さすが魔女・・・・」

リノア「脚を止めただけだよ!ほら、動け!」ダッ

バッツ「あ、ちょ、まってまだ足がもつれ(ry



『逃げ出した!』


バッツ「ひぃ・・・はぁ・・・・待ってくれ~・・・・」

リノア「こいつマジで・・・」イライラ

バッツ「ずっとクリスタルでいたから・・・走るのなんて久しぶりなんだよ~」

リノア「ッ!?ちょっと待って!ここ・・・」


・ドール 橋

リノア「こ、ここ!」

バッツ「なんだよお前は~!動けっつったり走れっつったり!」

リノア「うっさいんじゃ役立たず!黙って言う事きけっ!」

リノア「ここは確かコツが・・・・しくるともっかいエンカウントするよ!」

バッツ「なんだよそれ!?」

リノア「いい?基本は全力ダッシュ。で、アタシが合図したら・・・・」



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン


バッツ「き、きた!」

リノア「行くよ!」ダッ


リノア「電柱の数をよく見て!」



 |   |   |   |   |   |   |

【カニ+リ・バ】



バッツ「ひいいいいい~~~~!」ダダダ


X-ATM092「ーーーーーーー」ガキョガキョガキョ


リノア「もうちょっと!もうちょっと惹きつけてから・・・・」

リノア「ここ!」


X-ATM092「ーーーーーーー」グオッ


バッツ「カニが飛んだぁ~~~~!?」

リノア「はい!ここでUターン!」



     |   |   |   |   |   |   |

   ーーーーーーーーーーー→【リ・バ】      【カニ】
           ←ーーー



バッツ「向こう岸からまた追ってくる!」

リノア「で、逆方向に逃げて・・・」


X-ATM092「ーーーーーーー」ガキョガキョガキョ


X-ATM092「ーーーーーーー」グオッ




バッツ「また飛んだぞ!?」

リノア「ここ!」ターン



   |   |   |   |   |   |   |

       ーーーーーーーーーーーーーーーーー→
       ←ーーーーーーーーー
【カニ】【リ・バ】----→




リノア「後は全力で突っ切るだけ!」




   |   |   |   |   |   |   |

       ーーーーーーーーーーーーーーーーー→
       ←ーーーーーーーーー
【カニ】【リ・バ】---ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー-→





バッツ「おおおおおおおおおおおおおおッ!!」




X-ATM092「ーーーーーーー」




ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン


・ドール 市街地


バッツ「ひぃ・・・・はぁ・・・・」

リノア「しっかりしろよ!勇者だろ!」

バッツ「マジで・・・こんなに走ったのいつぶりだ・・・」フラフラ



ドッゴォォォォォォ!!



X-ATM092「ーーーーーーー」パラパラパラ



リノア「ほら追ってきてるよ!後もうちょっと!」

バッツ「マジで・・・大丈夫なんだろな・・・」フラフラフラ



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



リノア「ゴールは後少し!市街地を突っ切ったルプタンビーチっていう海岸よ!」

バッツ「ふ・・・ぬおおおおおおおおおおおおお!!」バッ



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



リノア「~~~~~~~~~~~~!」



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



バッツ「ああああああああああああ!」




X-ATM092「  」





リノア・バッツ「とりゃぁーーーーーーーーッ!」バッ


・ドール ルプタンビーチ


バッ ゴロゴロゴロ・・・・スタッ


リノア「つ・・・・いたぁ~~~~~~~~~~!」

バッツ「ここが・・・・ゴール・・・・・?」ヒイハァ

リノア「そうよ!ここまで逃げ切れればアタシらの勝ち!」

リノア「ガーデンの武装戦があいつをやっつけてっくれるの!」

バッツ「いや・・・・船ねーじゃん」

リノア「・・・・」

バッツ「普通の・・・海じゃん」



ザザァーン



リノア「 船 ね ー じ ゃ ん ! 」


バッツ「お前人の事いえねーよ・・・・」



ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン ! !



パラパラパラ・・・・・



X-ATM092「  」カシャカシャ



バッツ「おおおおおおい!?追いつかれたぞ!?」

リノア「やっちまったぁーーーー!そもそもこれSeed試験じゃなかったァーーーーーーーッ!」ノォー!

バッツ「逃げる意味・・・なかったのね」ハァ



X-ATM092「ーーーーーーー」ガキョガキョガキョ



バッツ「嬢ちゃんよぉ、これ、腹くくるしかねーよ」

リノア「うう・・・ジョブ貸せよお前・・・・」

バッツ「ねーよ」



X-ATM092「ーーーーーーー」


リノア「GFなしとか無理ゲなんすけど」

バッツ「ったく、しゃーねーな・・・・」

バッツ「ほんじゃま、ここらで光の戦士の本気、見せてやるか!」ジャキィン!



X-ATM092「!」カシャ



『バッツは 剣を 装備した!』



リノア「二刀流・・・!」

バッツ「ジョブマスター・バッツ様をなめんなよ?この程度お茶の子さいさいだぜ?」キラン

リノア「まぁそんくらいやってもらわないとこっちも困るし」

バッツ「キャーキャー言ってくれよ~」

リノア「わかった。アタシが補助してやるからお前なんとかしろ」パンパン

バッツ「ふふーん、久々のバトル、腕が鳴るな!」


X-ATM092「ーーーーーーー」


リノア「いけっ!GF・バッツ!」キリッ

バッツ「召喚獣じゃねえっての」

リノア「やっと勇者の力が見れる時が・・・・」

バッツ「ほんじゃまカニくん・・・こいや!」



【エンカウント】X-ATM092

                          /|    /|
                         / |   / |
                         /  | /  |
                __~~~~~~~~~~~        |

             /                  \
        __ /                     \
       ヽ   |              |          │
        \       | \    | \    / \  │
          /     |    ヽ  |   \  /   \│
         /      /   ヽ |     レ/,,,,;;;;;;;;;  ;レ!!!

        /      /  ,,,;;;;;;;丶;;;;;;;       __ ヽ
       /      丿   "   __ ::::  '"ゞ'-' |

      ∠     ―. ..    - '"-ゞ'-' ::::::...      |
       ∠ | |..              :::::::       |     <戦ったら負けかなと思っている
       /  ヽ.\            ( ,-、 ,:‐、   |
       ̄ ̄ ̄<\/.                   |
               ヽ.         __,-'ニニニヽ .  |
..                ヽ.        ヾニ二ン"  /
                 ヽ\             /
                  l  `ー-::、_       ,,..'|
                 :人      `ー――'''''   ヽ


小間出


リノア「聞け勇者、あいつの弱点は雷属性で――」

バッツ「見りゃわかるっての。ロボと戦うのは初見じゃねー」

リノア「おおおお~!」

バッツ「やっと見直したか。ふふ、見てろよ嬢ちゃん」

バッツ「一撃で仕留める事を予告するぜ!」ジャキ



X-ATM092「ーーーーーーー」



バッツ「見ろ!これが!かつて古代のモンスター共を震え上がらせた光の秘儀!」


バッツ「魔法剣サンダガ二刀流みだれうちィィィィィィィ!!」キラーン



リノア「ッけええええええーーーーーーーーッ!」



 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



バッツ「・・・・・・・・・」

リノア「・・・何してんの?」

バッツ「え」

リノア「いやえじゃなくて。はやく斬りかかれよ」

バッツ「わかってるよ」

リノア「じゃあ行けよ!」

バッツ「だから、これ魔法剣だから」



【魔法剣】1ターン消費の後、攻撃する



バッツ「覚悟しろ!」キリ



リノア「 2 タ ー ン 制 か よ ! 」





【レイ・ボム】




リノア・バッツ「うっぎええええええええええええ!!」チュドーン


リノア「こ、このボケェ・・・・全然・・・ダメじゃん・・・・」プスプス


バッツ「 」(戦闘不能)


リノア「一撃で・・・仕留められてんじゃねーよ・・・」ヒクヒク

リノア「やっぱお前・・・ただの旅人だわ・・・・」



X-ATM092「ーーーーーーー」ガキョンガキョン



リノア「・・・・終わった」ガク



ピタ



X-ATM092「・・・・・・・・・・・」



リノア「 」

バッツ「 」



X-ATM092「・・・・・・・・・・・」



ウイン



「ア、モシモシ?オレダヨオレ」

「言ワレタトーリトッツカマエテキタゾ。ソウダ。ナントカビーチッテトコダ」

「ナンカ話シカケヨウトシタラ逃ゲ出スカラ、メッチャ走ッタワ。ナンナン?失礼ジャネ?」

「後ナンカ関係ネーヤツ混ザッテンダケド。サア?ナンカチャライ奴」

「コイツドースレバイーノ・・・エッコイツガ!?」

「嘘ダロ!?勝手ニ自爆シテ勝手ニ戦闘不能ニナリヤガッタゾ!?」

「ハエーマジカヨ・・・・コノアホガ。・・・・ワカッタ。ジャアコイツモ回収シトク」

「デ、オマエ今ドコインノ?」

「マタソレカイ。ホント好キダナ」

「ワカッタ。スグソコダカラ連レテク。アイ、アイ、アイー・・・・」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


リノア「・・・・・・・・・」



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



リノア(あれ・・・なに・・・これ・・・・)



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



リノア(どこかに・・・運ばれてる・・・?)



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン



リノア(どこに連れてくつもりだ・・・カニ野郎・・・・)



ガキョン ガキョン ガキョン ガキョン 


リノア(このままでやられると思うなよ・・・カニが・・・・)


リノア(食らえ・・・自爆しろ・・・)




コロン





ガキョン ガキョン・・・・・・・





ギィ・・・・・・・・・




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



リノア「・・・・・・・・」




(ヒット)


(何枚めくるんすか)




リノア「・・・・・・・・?」




(あ、ほら、起きましたよ)


(きぃぃ~~!またバストだ!)


(6枚とかやりすぎでしょ)


(お~い、嬢ちゃんが起きたぞ~!)


(もっかい!もういっかいだ!)


(もうこんなに剣いらねーよ。つか、はよ起こせよ)




リノア「ここ・・・は・・・・」





・ドール パブ 2F


リノア「ドールの・・・パブ?」

バッツ「起きたか、嬢ちゃん」

リノア「いたの。役立たず」

バッツ「その仇名やめてくれよ~」

リノア「なんでこんな所連れて来てんのよ」

バッツ「俺じゃねーよw」

リノア「じゃあ誰よ」

バッツ「あいつら」



ギルガメッシュ「だぁ~~~!またバストだ!」

アパンダ「ルールわかってます?数字は21っすよ」



リノア「ギルガメッシュと・・・・アパンダ!」

バッツ「お前が起きるまで俺らブラックジャックやってたのね」

リノア「何・・・遊んでんだよ・・・」



アパンダ「もう、リノアちゃん起きたんで終わりっすよ!」

ギルガメッシュ「ままままて!剣を剣を取り戻すまでやめれるか~!」



リノア「・・・・」

アパンダ「やっ久しぶり」

リノア「なんでお前が勇者側に馴染んでるんだよ」

アパンダ「だって、もうエクスデスいないし・・・」

リノア「裏切り者が」ケッ

ギルガメッシュ「人の事いえねーだろが」ズイ

リノア「お前もかよ・・・」

ギルガメッシュ「いやだって俺、いの一番に吸い込まれたし」

リノア「役立たずめ」

ギルガメッシュ「うるせーこっちも必死だったんじゃい」

アパンダ「そろそろ時間っすよ。運びましょ」

ギルガメッシュ「あいよ。エンギドゥ、1Fから取ってきて」

エンギドゥ「わん!」ハタハタ

リノア「何を・・・?」


ギルガメッシュ「これからうちの”A”んとこいくから」

アパンダ「あっうまい」

リノア「・・・・・」

バッツ「じゃあ俺はJかな」

アパンダ「あんたはどっちかっていうとジョーカーっす」

エンギドゥ「わん」チャポ

ギルガメッシュ「お~よしよし、えらいぞ、エンギドゥ!」

バッツ「んじゃま、いっか」


全員「ちぃーっす」



リノア「・・・・・?」


・ドール パブ2F 渡り廊下


コンコンコン


ギルガメッシュ「失礼しやっす。ギルガメッシュっす」

ギルガメッシュ「定時の”お酒”持ってきました」

アパンダ「後ついでに、お客さんっす」



ギィ・・・・



『扉が 開く!』


ギルガメッシュ・アパンダ「失礼しや~す」

バッツ「ほら、行くぞ」

リノア「・・・・・」


・オーナーのプライベートルーム



「遅いぞ貴様ら!3秒の遅刻だ!」



アパンダ「さーせんっす。お客さんきてたんでもてなしてたっす」



「時間を守れ!時間はひらいたと同時に離れていくと何度も言ったろうが!」



ギルガメッシュ「さ~せん」



バッツ「あいつ、ここのオーナーらしい」


リノア「  」




『視線の 先には!』









アルティミシア「よぉ」


リノア「アルティミシア・・・!」


『予期せぬ人物の登場に 混乱する!』


リノア(なんで・・・・)


アルティミシア「ったく、随分なめたマネをしてくれたな。ええ?」サッ

ギルガメッシュ「 」トクトクトク


リノア「なんで・・・ここにいる!?お前はアタシが消したはず!」

リノア「お前を媒介に無をこの手にしたんだ!差し出されたお前は存在そのものが消えたはずだ!」

リノア「一体何がどうなっている・・・・答えろッ!」



アルティミシア「 」グビ


アルティミシア「 」フゥ


アルティミシア「あ~おいしい・・・・」



アパンダ「今日の分は三百年モノらしいっす」

アルティミシア「うむ、結構だ。大変に結構だ」キリ



リノア「 答 え ろ ッ ! 」



アルティミシア「あーうるさい。ちょっと黙れ」


リノア「このババア・・・!」ビキビキ


バッツ「レディがくつろぎ中だ。ちょっと待てよ」



アルティミシア「おかわり」サッ

ギルガメッシュ「仰せのままに」トクトクトク


アルティミシア「あ”~~・・・・おいしい」シットリ




リノア「一体何がどうなっている・・・・」




アルティミシア「お前も飲むか?」

ギルガメッシュ「あざっす!」グビグビ




リノア「・・・・・・・」イライラ


グビ・・・・フゥ・・・


コト


アルティミシア「さて、どこから話そうか」

リノア「・・・・」

アルティミシア「あの時お前にジャンクションした私は・・・・すぐさま無に捕えられた」

アルティミシア「それも当然だ。無に飲みこまれそうになっていたお前にジャンクションしたのだからな」

リノア「それがアタシの狙いだった・・・・力を貰う代わりに、お前を差し出すのが条件だった!」

アルティミシア「そう、何故真っ先に私だったのか。同一の存在にあるにも関わらず、何故お前だけ無事だったのか」

アルティミシア「答えは時間圧縮にあった」

リノア「・・・・」

アルティミシア「時間圧縮は全ての時間を圧縮した物。それを力に変えんと取りこんでいた私は」

アルティミシア「さらにそれらを飲みこまんと、無は真っ先に私にやってきた」

アルティミシア「悠久を経た万か、億か、それ以上か、その膨大な時を、無はそれを欲しがった」

アルティミシア「何故なら時間もまた、無限の存在であるが故・・・」

アルティミシア「私のやっていた事は・・・・お前と・・・同じだ」

リノア「そう、アタシは知っていた。魔女アルティミシアの目的、何故時間圧縮を行うか」

リノア「圧縮した時間で何をしようと、していたか・・・・」

アルティミシア「そして結末までも、な」

リノア「・・・違うね。アタシはまだ終わっていない」

リノア「アタシがしくったのはあんたの自我がまだ残っていたからだ。消えるべきはずのアンタが薄らと残っていたからだ」

リノア「あんたが意地汚く生きながらえようとしたから、力を使いきれなかったんだ」

リノア「あんたがおとなしく消え解けば、こうはならなかったんだ」

アルティミシア「まだそんな事を言うか・・・」フゥ

リノア「何が違うってのよ!」

アルティミシア「何故私が辛うじて消えることがなかったか。本当にわからないのか」

リノア「・・・・?」

アルティミシア「これだよ」ポイ


カラン・・・・・


リノア「これ・・・・!」

アルティミシア「時の記憶を宿した特殊なクリスタル」

アルティミシア「これを知る者は、それを【フラグメント】と読んだそうな」

リノア「時の・・・記憶・・・・」


アルティミシア「こいつの仲間が持っていたクリスタルのカケラ。とある縁から時の記憶を継承し」

アルティミシア「それが染みつき、クリスタルの中でも亜種の物となり果てた」

バッツ「レナだ・・・」

アルティミシア「継承した記憶は・・・時間圧縮。私を繋ぎとめる記憶」

アルティミシア「フラグメントとはよく言ったものだ」チャリ

アルティミシア「わかるか?私を繋ぎとめたのはお前自身だったんだ」

リノア「あり・・・えない・・・!」

アルティミシア「それが事実。そしてその事実はとおに過ぎ去った」

アルティミシア「もう、戻らない」

リノア「じゃあ・・・無駄だった・・・?アタシが今までやって来た事、全部!」

アルティミシア「ならよかったがな・・・」フゥ

リノア「!?」

アルティミシア「ついて来て見ろ」ギイ




・パブ2F 渡り廊下


アルティミシア「空を見ろ」


リノア「!!」



ゴォォォ・・・・・



『小さな無のカケラが 徐々に大きくなる!』



アルティミシア「一度起こされた”無”はもう止まらない」

アルティミシア「速かろう遅かろうの差はあれど、着々と世界を蝕んでいく」

アルティミシア「それはお前の過ごした時も、思い出も、ぬくもりも、なにもかも飲みこんで」

リノア「じゃあはやく止めなきゃ!」

アルティミシア「どうやって止めるんだ?」

リノア「・・・・」

アルティミシア「またあの中に私を放り込んでみるか?力付くで」

アルティミシア「出来る物ならやってみるがイイ。お前の力量が私を上回れば可能だ」

リノア「できるわけ・・・ねーだろが・・・」ガク


アルティミシア「ここはお前の内面世界。だが通常のそれとは勝手が異なる」

アルティミシア「それはお前が体内に森羅万象の全てを宿したからだ」

アルティミシア「そして無は。時期、全てを宿したお前の心も飲みこんでいくだろう」

アルティミシア「あのエクスデスの様に」

リノア「・・・・・・・」

アルティミシア「そしてそれは同時に私の崩壊をも意味する」

アルティミシア「理由は・・・・わかるな?」

リノア「同じ・・・だから・・・」

アルティミシア「まったくをもってはた迷惑な話だ」フゥ


ギルガメッシュ「あれ、お前の力でなんとかできねーの?」

バッツ「ちょっと遅らせるくらいが関の山だな・・・・完全に止めるなんて不可能だよ」

アパンダ「逃げ道、ないっすね・・・・」



アルティミシア「だが私はただでは崩壊せぬぞ」


リノア「?」


アルティミシア「一度は宿した無の力、ここで手放すのは惜しい」


バッツ「お、おい?」


アルティミシア「あれは私の物だ!あの偉大なる無の力は私がいただく!」バッ


ギルガメッシュ「ちょ」

アパンダ「なんでいきなり!?」


アルティミシア「お前が取りこませてくれたおかげで大体の仕組みはわかった」

アルティミシア「お前のようなガキに譲ってやるものか!あれは私の物だ!」

アルティミシア「そして”真”なる時間圧縮を完成させるのだッ!」キリッ


リノア「・・・・はぁ!?」


バッツ「ちょぉ待てェーーー!お前!ここへ来てなんでラスボス感出してんだよ!?」


アルティミシア「奴の意志は私が引き継ごう!そして私は神になる!」キリリッ

リノア「こ、このババア!この期に及んでまだそんな事を言うか!」


アパンダ「この場合僕はどうなるんだろう」

ギルガメッシュ「微妙な立ち位置だよな」


アルティミシア「そして無を手に入れた暁にはあの憎きSeed共を消してやる!ガーデンごとな!」

リノア「て、めえ・・・!」

アルティミシア「無は私が引き継ごう!暗黒の意志は私が引き継ごう!」


バッツ「引き継がんでいいわ!つか誰のだよ!」


アルティミシア「私が”引き継ごう”」

リノア「・・・・」ハッ

リノア(こ・・・いつ・・・まさか)


バッツ「おいおいやっぱりお前ラスボスかよ!」

アパンダ「やったー再就職決まった~!」

ギルガメッシュ「俺も入れてくんねーかな」ボソ


アルティミシア「黄泉の手向けだ、くれてやる!」ピッ

リノア「ッ!」パシ


【フラグメント】


アルティミシア「そんなもの、もういらぬわ!」

アルティミシア「なんていったって私はこれから無を手に入れるのだからな!」ハハハ

リノア「・・・・・・」



バキッ



全員「!?」




リノア「いるか・・・・ボケ・・・・こんなもん」パラパラ



バッツ「あ~~~~~~!レナのクリスタル!」




『フラグメントは 粉々に なった!』


アルティミシア「何をするか、折角の魔女の恩情を!」

リノア「るせえババア、そもそも無を譲るなんて一言もいってねーよ」

リノア「お前のようなババアに渡せるか!」


リノア「あれはアタシのもんだ!」



全員「ええ~~~~~~!?」



バッツ「ちょっとまて、話がなんか変な方向に・・・・」

ギルガメッシュ「ま、まだあきらめてなかったのね」

アパンダ「いやいや、でもあれ使ったら消えちゃうんでしょ!?」



リノア「決めた。やっぱりお前、もういっかいあそこにつぎ込んでやる」

アルティミシア「ほう!やれるものならやってみろ!」



ギルガメッシュ「なんか変な空気が・・・」



リノア「生き意地汚ねえんだよババア・・・・」ビキビキ

アルティミシア「るせえ引っ込んでろジャリが・・・・」ヒクヒク



バッツ「バチってるバチってる」



リノア「~~~~~~~~」バチバチ

アルティミシア「~~~~~~~~~~」バチバチ



アパンダ「ちょちょちょ、待って下さいよ!どっちが無を手に入れるかはとりあえず置いといて!」

アパンダ「どうやって決着つけるんすか!?だって二人は・・・・」


リノア「そう、こいつはアタシに手を出せない」

アルティミシア「何故なら、過去の自分を消すことは今の私を消す事ど同義だからだ」

リノア「だけどアタシは一方的に攻撃できる!」

アルティミシア「それだけの力量があれば、な」



リノア「~~~~~~~~」バチバチ

アルティミシア「~~~~~~~~~~」バチバチ



バッツ「それはもういっての」

アパンダ「お互い拮抗状態って事っすか・・・」

ギルガメッシュ「いや・・・じゃあどうすんの?」

バッツ「ジャンケンで決めるか?w」

ギルガメッシュ「んなアホな」


アルティミシア「お前らは知らないだろう。我らには血を流さない、もう一つの戦闘手段がある・・・・」

リノア「それは確かに勝利の実感を味あわせ、敗北者に屈辱を与える」


全員「?」


アルティミシア「そして時としてその者の力となり」

リノア「大いなる変化を与える!」


バ サ ァ ッ ! 



 ヒラ・・ヒラ・・・ヒラ・・・



アパンダ「あ・・・・キレイ」

バッツ「白と黒の・・・羽・・・」




アルティミシア「お前の歴史に”黒”星を刻んでやる!」


リノア「いつまでも”白”星ばっか続くと思うなよ!?」






リノア・アルティミシア「 白 黒 つ け て や る ! 」





フワァ・・・・・





リノア・アルティミシア「 カ ー ド で 勝 負 だ ! 」





全員「 」


アパンダ「か、カード・・・・?」

バッツ「・・・・」

ギルガメッシュ「近い所当ててんじゃねーよ」トン


リノア「で、ルールは?」

アルティミシア「それは彼に任せよう」

アルティミシア「いでよ!我が僕、最強の兵器!」バッ



ス ゙ト ゙ ォ ン ッ !



オメガ「シモベジャネーヨ」ズイ


バッツ「 」ブッ


リノア「あ~~~~こいつ!」


オメガ「ア、ソウソウババア、俺改名スル事ニシタカラ」

アルティミシア「改名だと?」

オメガ「コレサァ、チャントコードネームガアルンダッテ」

オメガ「ソノ名モ『ブラックウィドウ』ドオ?カッコヨクネ?」

アルティミシア「実に中二的だな!」ハッハッハ


バッツ「こいつさっき俺ら追いかけまわしてたカニじゃん・・・」

リノア「お前だったんかい・・・」


アパンダ「ここに着いた時に機械の体見つけたんすよね」

オメガ「ウンッ!☆」ガキョガキョ

ギルガメッシュ「ちょっと元の姿と似てるしなw」

アルティミシア「よかったな!」ハハハ


リノア「んなこたどうでもいーんだよ!」

リノア「ルール!あんたがジャッジしてくれるんでしょ!?」


オメガ「アーハイハイ、ソレネ」

オメガ「今用意スル・・・ヨット」ビー



『ホログラフの マス目が 浮かび上がる!』


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オメガ「俺ガホログラフデミヤスイヨウニ投影スルカラ」

オメガ「心オキナク観戦シテクレ!」キリ

バッツ「お、おう」

アパンダ「デュエル盤みたいっすね」

ギルガメッシュ「ところで姉さん、これのルール知ってんの?」

アルティミシア「ほうほうなるほど元は占い用のカードが起源なのか」チュートリアル

ギルガメッシュ「今からかい・・・」


オメガ「ヨシ、ココハジャッジ代表トシテ俺ガ説明シヨウ!!」


【ルール説明】※長いのでこちらのリンク参照

http://ffdic.wikiwiki.jp/?%A5%DF%A5%CB%A5%B2%A1%BC%A5%E0%2F%A1%DA%A5%C8%A5%EA%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%E9%A5%A4%A5%A2%A5%C9%A1%DB



オメガ「トイウワケダ」キリ


アパンダ「結構奥深いっすね」

バッツ「やべえ、早くもわけわかんねえ」

ギルガメッシュ「俺も」

リノア「所で肝心のカードは?」

オメガ「フフ、大丈夫。チャーント用意シテアル」

オメガ「ココダ!」シャキーン!


『オメガの背面から デッキが出てきた!』


バッツ「オーブントースターかお前は・・・」


ギルガメッシュ「大将これどっから持ってきたの?」

オメガ「アホガ。ココハ圧縮世界。シタガッテ全カードモヒトツニ集マッテルノダ!」

アルティミシア「どこかの誰かさんが全てを一つにしたからな」

リノア「なんか言い方がむかつく・・・・」ピキピキ

アパンダ「僕これ初めて見るっす」

バッツ「へー・・・色々あるんだなぁ」ペラペラ

リノア「それ、アタシのカードあるよ」

バッツ「えっまじ?」

リノア「まじまじ。ギルガメッシュのカードもあったはず」

リノア「えーっと、確かこのへ(ry



【クラッシュ・アーム】



オメガ「シャリアァッ!ボケェッ!」ドゴォーン!



リノア「キャーーーーーーーッ!」ドテ

リノア「え、ちょ、なに!?」


オメガ「不正防止ノ為、対戦者ハデッキニ触レナイデ下サイ!」ピピー!


リノア「教えようとしただけじゃ~ん!」


バッツ「成りきってるな・・・・」

ギルガメッシュ「最強のジャッジ誕生だな」


アルティミシア「ええと・・・・エレメンタル・・・フィールド上の属性アイコンに沿ったカードが・・・」チュートリアル


アパンダ「まだやってんすか・・・」


オメガ「デハコレヨリ・・・」


オメガ「”シャッフルタイム”ヲ行ウーーーッ!!」ビシ



【シャッフル中......】



オメガ「ーーーーーーー」ピーガガガ



バッツ「何してんだ?」

ギルガメッシュ「カードシャッフルだろ」

アパンダ「でもルールまだ決まってないっすよね」



オメガ「!」チーン



オメガ「デマシタ!マズハ”ルール発表”カラ~~~!」



アルティミシア「・・・」ドキドキ

リノア「いいの来てよね・・・・」ドキドキ



オメガ「厳選ナルシャッフルノ結果、コノヨウニナリマシタ」





【ルール】

・セイム

・ウォールセイム

・プラス

・ランダムハンド





リノア「だぁ~~~~~ランダムハンドきちゃったぁーーーー!!」ノォ!

アルティミシア「ええと・・・セイム・・・隣り合った二辺の数字が同じ場合発動する・・・」チュートリアル

バッツ「大丈夫かよ・・・」

オメガ「チナ”ランダムハンド”ハ公平ニスルタメニ意図的ニイレマシタ」

リノア「お前かい!なんでよ!?選ばせてよ!」

オメガ「ソレダトミンナレアカードシカ選バナクナルデショ」ピピー

リノア「ま、まあそうだけど・・・・」

オメガ「勝負ハ時ノ運!」ピピー!

リノア「わかったから笛鳴らすな」


オメガ「サテ。デハカードヲ配リマス」


アルティミシア「ついにきたか!」

リノア「いいのこいいいのこいいいのこい~~~!」グッ



シャッシャッシャッシャッシャ・・・・・・・・



『双方に 5枚のカードが 配られる!』




オメガ「各自、確認シテクダサイ」



ペラ



リノア「!!」

アルティミシア「!!」



『カードを見た 二人の反応は!』



リノア「う、う~ん・・・・」

アルティミシア「思ったより結構大きいんだな」


リノア「・・・一つ聞いていい?」

オメガ「ハイナンデショウ」

リノア「この手札、後からやっぱなーし!とかないよね?」

オメガ「一度配ッタ手札ハイカナル場合ニオイテモ、リセットデキマセン」ピピー

リノア「・・・言質取ったからね」

アルティミシア「私も一つ聞きたい」

オメガ「ハイ」

アルティミシア「途中で喉が乾いたらどうしよう」キリ

オメガ「イヤ、ナンカ取ッテコレバイイダロガ」

アルティミシア「だよな」ハハハ

リノア「・・・・・・・・・・」ジー

バッツ「ん?いいの引いた?」チラ

リノア「見んな!お前口滑らしそうだからヤダ!」サッ

バッツ「いいじゃねっかよ~・・・」



アルティミシア「おいリノア」


リノア「あ?」



アルティミシア「私の手札には”ええの”が入っているぞ・・・・」


リノア「・・・こっちには”最初の”カードが入ってるよ・・・・・」


アルティミシア「カードは全部で”110”種類だそうだ・・・・・」ゴゴ


リノア「シークレット”112”ヒントはケダチクだってさ・・・・・」ゴゴゴ



アルティミシア「今考えている事の逆が正解だ・・・」ゴゴゴゴ



リノア「でもそれは大きなミステイク・・・」ゴゴゴゴゴ






リノア・アルティミシア「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」ゴゴゴゴゴゴ








アパンダ「あっはやくも心理戦」


アルティミシア「ふむ、大体のルールはわかった」バタン

アパンダ「さすが、飲みこみ速いっす」

アルティミシア「ふふ、この魔女アルティミシアをなめてもらっては困る」

バッツ「記憶力いいな」

リノア「ふん。チュートリアル片手の初心者にやられるかっての」

リノア「なんてったってこっちはカードジャンキースコールのパーティメンバーなんだからね」

アルティミシア「私こそ、そのカードジャンキーの中毒脳にずっといたわ」



リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・」ドドドドドド



オメガ「サテデハ両者、賭ケルモノヲ宣言シテクダサイ」REC





リノア・アルティミシア「この世界の所有権」





オメガ「ハイオッケー!」

オメガ「デハ両者、準備ハイイデスカ!?」



アルティミシア「負けたらさっさと出て行けよ」

リノア「電波塔から蹴り落としてあげる」




リノア・アルティミシア「・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ


ギルガメッシュ「勝てよ姉さん!」

アパンダ「僕の再就職かかってんすからね!」

バッツ「まさかこんなんで決着つけるたぁな・・・」



リノア・アルティミシア「~~~~~~~」バチバチバチバチ



バッツ「バチってんなぁw」

ギルガメッシュ「まぁ、無がかかってるからな」

アパンダ「一つ、言えるのは」



全員「そう、一つだけわかるのは」



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リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・」ニヤニヤニヤニヤ





オメガ「トリプルトライアド、S T A R T ! ! 」ピピー







全員(絶対イカサマするよこいつら・・・・)





【ラストバトル】リノア VS アルティミシア

【勝負方法】トリプルトライアド

         _ゝヽ∠--ー 、   r-‐―‐― ̄ ̄ ̄\
       ノ  ″   ヾ ミ < ⌒、ヾ     \    ヽ
      / ″″″″ へ ミ< ^ ^l  \ヽ ヽ\ \丶 |
     /  ″″ /|/ヽ|、lll\ <   l.|ヽ ヽ\ \ヽ丶\ i
    │ ii ii ii |  \ヽ / y \   |!/ヽ|ヽ|\ヽ\\  |
    i  ii i i i | ==i < |ノf=。=  =。==″| \  \l

    .|   ii  r-y | ヽ、_   \  ヽ__ |  ヽ-=  | ト、\丶i              
    i  ii   l ヲ|.| u    _ \  メ u    u  | .|コ |   l
    .|  ii i ヽリl  ヒ=====-┘ヒ         | |_丿!l |             
     |  ii  ii ヽ      ̄ ̄〕   | ―――==ュ  |   il l
     .| ii    \     |    |   ≡ u  ./|ll |lヽ  i|
     /ii i   |\ヽ    |    \u    /  |ll |  \ii
    / ″./|  .|  ヽ.\ _|     l|\_./  /|!il ≡≡≡ ̄ ̄ ̄丶
    |∧ / | |ヽ |⌒ヽ\ヽ       ill! |  /  /≡≡≡≡≡≡r≡≡\
   /  / |/ ||   ヽヽ!    /≡≡| ヽ<   /≡≡≡≡≡≡|≡≡≡
  /     /      | |    | ≡≡ |/l__|\/≡≡≡≡≡≡ |≡≡≡

~⌒ ~⌒ )     斗 |    |≡≡ | / ヽ/≡≡≡≡≡≡  |≡

 一  来 (      丿 |    |≡≡ | /≡≡≡≡≡≡≡   |≡
 条  い  フ    /  |     |≡≡ ∨≡≡≡≡≡≡≡    |≡
  っ  よ   )   /  |      |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡    |≡
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 !      丿 /   |      |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡  |≡

~⌒ ~⌒        |      |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


小間出


ベッベッベッベッベッベッベッベ ベッベッベッベッベッベッベッベ


オメガ「ベベッベー パン! ベベッベー」

バッツ「何してんの?」

オメガ「BGMニ決マッテンダロガ」

バッツ「ああ、うん、そう・・・」

アパンダ「先攻は・・・・」



チャリチャリチャリチャリ・・・・チャリン



【先攻】アルティミシア



アルティミシア「ふむ、私からか」

リノア「ちんたらすんなよババア」

アルティミシア「時間制限はないはずだが?」ニヤ

リノア「待たせんなつってんだよ。ボケ」イラ

ギルガメッシュ「姉さんどうすんの?」

アルティミシア「ふむ、確かに第一投は大事だ・・・」

アルティミシア「手札がランダムである以上、最初で確実に”流れ”を引き込みたい」

リノア「いいからはやくしろ」

アルティミシア「なればこそ、まず私の第一投は・・・・」スチャ

アルティミシア「 こ れ だ ! 」バン!




【セクレト】5199(時計回り)



=========

||    ||    || 5  || 
||    ||    ||9●1|| 
||    ||    || 9  || 
=========

||    ||    ||    || 
||    ||    ||    || 
||    ||    ||    || 
=========

||    ||    ||    || 
||    ||    ||    || 
||    ||    ||    || 
=========





リノア「なッ・・・!」


バッツ「え~っと、一番いい数字がAで次に強いのが9だから・・・」チュートリアル

アパンダ「引き強いっすね!?」


アルティミシア「魔女をなめるなよ・・・」フフフ


リノア「セ、セクレト・・・・いいの持ってんじゃん」


アルティミシア「あまり待たせるなよ」フワ


オメガ「後攻、リノア選手デス」ベベッベー

アルティミシア「はやくしろよ」ダラー

リノア「・・・たかがGFカード如きでいい気にならないでくんない?」スチャ

アルティミシア「・・・・」

リノア「アタシのカードは・・・これだッ!」ビッ




【モルボル】7742


=========

||    ||   || 5  || 
||    ||   ||9●1|| 
||    ||   || 9  || 
=========

||    ||   ||    || 
||    ||   ||    || 
||    ||   ||    || 
=========

|| 7  ||   ||    || 
||2○7||   ||    || 
|| 4  ||   ||    ||
=========




リノア「おばさんのよりちょ~っと弱いけど、ランダムハンドならこれで十分!」

アルティミシア「手堅いな・・・」

アパンダ「確かに、ランダムで配られた割にはいいカードっすね」

バッツ「いやでも7って中途半端だろ」

ギルガメッシュ「チャンスじゃん!つええカードでひっくり返しちまえ!」

アルティミシア「・・・・・」


オメガ「先攻、アルティミシア選手、二投目オネガイシマス」

リノア「何で来る?さっさとしなよ」ニヤニヤ

アルティミシア「その問いに対する答えは・・・こうだ!」ビッ




【グラナトゥム】2367



=========

||    ||   || 5  || 
||    ||   ||9●1|| 
||    ||   || 9  || 
=========

||    ||   || 2  || 
||    ||   ||7●3|| 
||    ||   || 6  || 
=========

|| 7  ||   ||    || 
||2○7||   ||    || 
|| 4  ||   ||    || 
=========




アルティミシア「・・・・」

リノア「おやおや~?早くもネタ切れですか~?」

ギルガメッシュ「ちょ、姉さんなんで攻めないの!?」

バッツ「つええのであのモルボルひっくり返せばいいだろうが!」

リノア「攻めたくても責められないんだよね~」

アルティミシア「・・・・」チッ


バッツ「どゆこと?」

アパンダ「あ・・・そうか。そういう事か」

ギルガメッシュ「へ?」

アパンダ「このゲームは高い数字で低い数字をひっくり返すのが基本っす」

アパンダ「そしてカードが持つ数字は4辺。対してフィールドはマス目3×3だから」

リノア「そ、まずはひっくり返される危険を回避したいの」


バッツ「???」


リノア「例えばこう・・・しょっぱなからど真ん中に置くと、4辺がガラ空きでしょ」トントン

アパンダ「でも隅っこに置くとこうして2辺が壁で覆われるから・・・」

リノア「弱い部分を角で潰したいのよ」

バッツ「ああ~!」ポン

ギルガメッシュ「オセロみたいなもんか」ポン


アルティミシア「さらにこの場合警戒したいのが【ウォールセイム】だ」

アルティミシア「【ウォールセイム】は【セイム】に付属するルール。その特性は壁を”A”と見なす事」

アルティミシア「この状況で右中を開けて置き、万一相手が右Aのカードを持っていた場合・・・」


リノア「セイムで二枚ともいただき~!」


アルティミシア「は、困るので」

アパンダ「だから万一セイムされても、被害が最少ですむように」

アパンダ「上辺がセクレトより弱いカードを”壁”として置いたんす」

リノア「コンボの可能性を潰したんだね」


バッツ「ごめん、全然わかんない・・・」フラ

ギルガメッシュ「これこんな頭使うゲームだったっけ・・・・」フラ


リノア「初心者の癖にやるじゃん、おばさん」

アルティミシア「お前より頭が育ってるんだよ」

リノア「年の功って奴ね」プゲラ

アルティミシア「ノータリンなバカガキになるよりかはましだ・・・」イラ


オメガ「リノア選手、ソロソロ二投目ヲ」


リノア「あ、はいごめんなさ~い」

リノア「じゃあ次のカードは~・・・これ!」ビッ




【コカトリス】2126



=========

||    ||    || 5  || 
||    ||    ||9●1|| 
||    ||    || 9  || 
=========

||    ||    || 2  || 
||    ||    ||7●3|| 
||    ||    || 6  || 
=========

|| 7  ||    || 2  || 
||2○7||    ||6○1|| 
|| 4  ||    || 2  || 
=========





アルティミシア「!!」

リノア「残念”右A”カードはありませんでしたw」

リノア「おばさんが警戒してくれたおかげで~雑魚カードが助かっちゃった~」

アルティミシア「・・・・」ビキビキ

アパンダ「勿体なかったっすね」

バッツ「ほんとだ。これレベル1のクソカードだ」ペラ

ギルガメッシュ「アシストしちまったのか・・・・」

リノア「アシスト?違うね」

リノア「ビビっただけだろ?バ・バ・ア」プッ

アルティミシア「殺すぞこのボケェーーーーーーーーッ!!」ビキビキビキ

ギルガメッシュ「だぁ~!ちょ、落ち着いて姉さん!」ガシ

バッツ「挑発だって!お前が乗ってどうする!」ガシ

アルティミシア「ゼエ・・・・ゼエ・・・・」ピキピキ

アパンダ「挑発ありなんすか?」

オメガ「対戦者同士ノ雑談ハ自由デス」キッパリ

アパンダ「ざ、雑談・・・」


アルティミシア「本当に不快な奴め・・・!」ビキビキ

リノア「キャッハッハw」プゲラ

ギルガメッシュ「本領発揮だなぁ」

アパンダ「煽るのなんのって」


オメガ「アルティミシア選手、三投目ヲオネガイシマス」


アルティミシア「ハァ・・・ハァ・・・」

バッツ「どどどどうすんだよおばさ~ん!」

ギルガメッシュ「とりあえず落ち着け!深呼吸深呼吸!」


リノア「ワインくそまずかったぁ~」ペッペ


アルティミシア「 」ビキッ

アルティミシア「ちゃああああしゃああああああああ!」ブオッ!

バッツ「だ~から落ち着けっての~!」



バスッ





【ゲイラ】2144


=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

||    ||    || 2  || 
||    ||    ||7●3|| 
||    ||    || 6  || 
=========

|| 7  ||    || 2  || 
||2○7||    ||6○1|| 
|| 4  ||    || 2  || 
=========





アルティミシア「ハァ・・・・ハァ・・・・」


バッツ「クソ」

アパンダ「カード・・・・」


リノア「あれれ?大丈夫なのおばさ~ん」

リノア「そんなおばさんのしもべみたいなクソ雑魚カード出しちゃってw」


アルティミシア「~~~~~~」ビキビキビキ


バッツ「もう・・・落ち着けよ」

アパンダ「言葉に出来ない怒りが伝わってくるっす」


オメガ「リノア選手、三投目ヲ」


リノア「・・・・・」

リノア(とは言う物の・・・実はこっちのカードも対して強くないんだよね)ヒラヒラ

リノア(とりあえず煽って見た物の・・・あんだけピキりながらあの弱カードって事は・・・)


リノア「審判。質問」

オメガ「ハイ、ナンデショウ」


リノア「サドンデスルールが見当たらないけど、同点の場合はどうなるの?」

オメガ「ハイ、オッシャル通リサドンデスハアリマセンノデ、1カラ仕切リ直シニナリマス」

リノア「つまり、ルール据え置きのカード総とっかえ?」

オメガ「ハイ」ピピー

リノア(ここは捨てて次回に持ち越す気かな・・・いやでも、セクレトはかなりの強カード・・・)

リノア(手放すのは惜しいはず・・・じゃあ・・・)



=========

||    || 2  ||  5  || 
||    ||4●1|| 9●1|| 
||    || 4  ||  9  || 
=========

||    ||    ||  2  || 
||    ||    ||7●3 || 
||    ||    ||  6  || 
=========

|| 7  ||    ||  2  || 
||2○7||    ||6○1 || 
|| 4  ||    ||  2  || 
=========






リノア(この配置・・・・)




ザワ・・・・・



リノア「 ! 」



『リノアは 何かに 気が付いた!』


リノア「ギルガメッシュ!ちょっとこい!」ガッ!

ギルガメッシュ「え!?ちょ、なんだよ!」


リノア「・・・・!!」


オメガ「リノア選手!観客ヘノ暴行ハ禁止デス!」ピピー!

アパンダ「急にどしたんすか」


リノア「・・・・・」

リノア「て・・・・めえ・・・・」ギロ


アルティミシア「なにか?」シラー


ギルガメッシュ「なんだよいきなり!?痛いよ!離せよ!!」

リノア「・・・・自分のステ見てみろ」

ギルガメッシュ「え?」



【ギルガメッシュ】毒



アパンダ「ちょ」

バッツ「なんで!?」

アルティミシア「・・・・・・」

リノア「さっきの”お酒”・・・だね?」


(お前も飲むか? あざっす!)


アルティミシア「・・・・・夕焼けが綺麗だ」シラー


ギルガメシュ「姉さああああああああああん!!」ガーン


バッツ「ごめん、話がさっぱり見えない」

リノア「・・・・こういう事だよ」


【ギルガメッシュ】3796


=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

||    ||    || 2  || 
||    ||    ||7●3|| 
||    ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 3  || 2  || 
||2○7||6●7||6○1|| 
|| 4  || 9  || 2  || 
=========





【 P L U S ! 】



リノア「トリプルトライアドに時間制限はないから、やろうと思えばいくらでも長考が可能なの」

リノア「だからこいつは、ギルガメッシュを弱らせて」

リノア「頃合いを見計らって・・・・適当に飲み物持ってこいとか言うつもりだったんだろうね」

リノア「で・・・こいつを【カード化】して・・・すり替える気だったんだ・・・!」



ギルガメッシュ「 姉 さ ん あ あ あ あ あ あ ー ー ー ー ん ッ ! 」ガガーン!



アルティミシア「あ、流れ星」

バッツ「今夕方だろが」

リノア「じゃあギルガメッシュを配膳役にしたのも・・・!」

アルティミシア「腕6本で運びやすそうと思っただけだ」


ギルガメッシュ「もう誰も信じられない」ズーン

エンギドゥ「くぅ~ん」ペロペロ

オメガ(マジアワレ・・・・)


リノア「ジャッジ、見た!?こいつはやっぱりイカサマする気だったよ!」

リノア「持ち越しになったら”手札”よく見といた方がいいんじゃない!?」

リノア「いつ不正されるかわかんないよ!」



アルティミシア「・・・・・・・・・」



アルティミシア「人の事が言えた立場か」


リノア「!?」

バッツ「え、こいつも?」

アルティミシア「先ほどから思っていたが、こいつから謎の魔力を感じるのだが?」

オメガ「・・・・オレ?」

リノア「 」ドキ

アルティミシア「私はジャッジに触れん。お前ら、調べてみろ」

バッツ「え・・・何をだよ」ガサゴソ

アパンダ「機械はよくわかんないんすよね~」ガサゴソ



ギルガメッシュ「あ~~~~!これ!」



全員「!?」



オメガ「エッナニ?!」


ギルガメッシュ「大将の体からこんなもんが~!」ゴロン



【ダイナモ石】



オメガ「 」ブッ


アパンダ「雷属性の石・・・」バチバチ

バッツ「かなり、強力だな・・・」バチッ


オメガ「アホカァーーー!コンナモン俺ノ体内ニハイッテタラ、ショート起コシテ活動停止シチマウダロガ!」


リノア「バッテリー大丈夫かなって思って」テヘ

アルティミシア「だからこいつは自分が負けそうだと思ったら、この石をサンダガに精製して」

アルティミシア「ジャッジのお前を吹き飛ばして、うやむやにしようとしたんだ」


オメガ「オ、オマエゴルァーーーーッ!俺ノオニューノボディニナンテ事ヲ!」ピピー!


リノア「だっていきなり拉致ってくるからじゃ~ん」

バッツ「あ~あん時かぁ・・・」



リノア「ギルガメッシュがカワイソウだと思わないの?」

アルティミシア「ありとあらゆる者を人質にしてきたお前に言われたくないわ」



リノア「次は何を仕込んでるだか」

アルティミシア「次は誰を不幸にするつもりだ」



リノア「このイカサマババア・・・」ピキピキ

アルティミシア「狡いんだよジャリデンパ・・・」ピキピキ




アパンダ「ふ、不正だらけだ・・・」ブルブル

ギルガメッシュ「うう・・・誰か毒消し頂戴・・・」

オメガ「ソレ捨テロ!ソンナモン近クに置イテタラ俺ガ誤作動オコシチマウ!」

バッツ「これカードゲームなんだよな?平和的な闘いなんだよな?」



ガタッ




リノア・アルティミシア「ちょっとよろしいでしょうか」



オメガ「エ?何?」




ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




リノア・アルティミシア「すいませんが・・・・」



ギルガメッシュ「ん、殺気・・・・」




ドドドドドドドドド




リノア・アルティミシア「ちょっと”お花”詰みに行ってきます・・・・」




ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド 




アパンダ(新しいイカサマ仕込みに行くつもりだぁーーーーーーーー!!)ガビーン


バッツ「てめえら!いい加減にしやがれ!」

ギルガメッシュ「正々堂々と戦えよ!最後だろ!?」



リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・」



アパンダ「ハッ!そうだ!カードデッキがヤバイ!」

オメガ「サ、触ルナヨ!?俺ハジャッジダゾ!?」バッ

ギルガメッシュ「デッキを守れ~!」バッ



リノア。アルティミシア「・・・・・・・・・・・・・・」ユラァ



バッツ「お前ら~~!そこを動(ry






リノア「緊急脱出ッ!」ゴロゴロゴロ!


アルティミシア「とぉっ!」バササッ





バッツ「・・・・くなっての」ガク



『二人は どこかへ 消えて行った!』



【一時中断】


・現状


=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

||    ||    || 2  || 
||    ||    ||7●3|| 
||    ||    || 6  || 
=========

|| 7  ||    || 2  || 
||2○7||    ||6○1|| 
|| 4  ||    || 2  || 
=========




【リ】5-5【ア】


・消費カード

【リノア】モルボル・コカトリス(残り3枚)

【アルティミシア】セクレト・グラナトゥム・ゲイラ(残り2枚)

ちょっとAA修正してくる

<⌒/ヽ-、___
/<_/____/


ア1
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リ1
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227333.jpg

ア2
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227336.jpg

リ2
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227339.jpg

ア3
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227340.jpg


~~待機中~~

ギルガメッシュ「大将、どう?」

オメガ「イヤ、カードハチャント全種類アル」バラララ

アパンダ「これでカードに細工はできなくなったわけっすね」

バッツ「が、気になるのは・・・・」チラ



リノアの手札=【?】【?】【?】

アルティミシアの手札=【?】【?】



バッツ「自分達の手札も置いてきやがった・・・」

ギルガメッシュ「これ俺ら見ちゃっていいの?」

オメガ「イーケド帰ッテキテカラ、モシ口滑ラシタラ・・・」

アパンダ「地獄見るハメになりますよ」

ギルガメッシュ「・・・やめとく!」ブルブル

バッツ「じゃあ俺は、嬢ちゃんのカードだけ・・・」

アパンダ「よく見る勇気ありますね。僕触るのすらイヤなんすけど」

バッツ「さっきから気になってたんだよなー。でも見せてくれなくて・・・」

ギルガメッシュ「見たら黙っとけよ」

バッツ「大丈夫だって・・・よっと」ピラ

バッツ「!」


『バッツは リノアの 手札を見た!』


バッツ「・・・」パタ

アパンダ「どうでした?」

バッツ「・・・・なんともいえねえ」

アパンダ「ええっ!」

バッツ「もうほんと、お、おう・・・って感じ」

ギルガメッシュ「じゃあどうやって勝つつもりだろう」

アパンダ「だからなんらかのイカサマしようとしてるんでしょ」

ギルガメッシュ「ああ~・・・・」

アパンダ「こんなに汚い闘い初めて見たっす」

オメガ「ッタクアノ連中ダキャ・・・・」フゥ

アパンダ「ジャッジ泣かせっすね」

オメガ「イットクガ俺ハ中立ノ立場ダカラナ!ドッチカニ肩入レスルヨーナマネハシネー!」

オメガ「ジャッジハイカナル時デモ公平ニ!ソレガ俺ノモットーダ!」ドーン

ギルガメッシュ「まさにジャッジ・マスターだなw」



ハハハハハハハ・・・・・・・・・












・橋の真下

アルティミシア「・・・・・」ニヤ


バッツ「ついでだしおばさんのカードも見とくか」

ギルガメッシュ「度胸あんな~」

バッツ「大丈夫だって。言わなきゃいいんだろ?」

アパンダ「それができそうにないから見ないんすよ」

バッツ「もっと気楽にいこーぜー。よっと」ペラ


『バッツは アルティミシアの 手札をみた!』


バッツ「・・・」

アパンダ「どでした?」

バッツ「・・・微妙」

ギルガメッシュ「よくもなく悪くもなく?」

バッツ「う、う~ん・・・・なんつうか、ホント平凡な・・・」

アパンダ「まぁ、ランダムハンドっすからねえ」

バッツ「うーん、こりゃおばさん優勢か?」

アパンダ「リノアちゃんが勝つにはセイムプラスを狙っていくしかないって事っすね」

アパンダ「・・・正攻法でいくなら」

ギルガメッシュ「今の所可能性があるのは、真ん中か・・・」

アパンダ「う~ん、魔女さんが真ん中下、もしくは左中に何かおけばそれも可能性に・・・・」



アーダコーダ ブツブツブツ




ザッザザッ ザーーーーーーー・・・・・・・・・・












コッチハドウ・・・・ザザ・・・・ジャアココモ・・・・ザッ・・・・ア、ジャアコッチモ・・・・ザー・・・




・電波塔

リノア「・・・・・・・・・・」ニヤ


~~待機中~~


オメガ「オッセエナ・・・・」イライラ



バササッ! ヒラ・・・ヒラ・・・ヒラ・・・



ピタ



リノア「おまたせ」キリ

アルティミシア「またせた」キリ



バッツ「きやがった・・・・・」

ギルガメッシュ「今度は何をするつもりだ・・・・」


リノア「おばさん、上から飛んできたのね」

アルティミシア「そっちの方が楽だからな。それが何か?」バササ

リノア「アタシ1Fから上がって来たから、ついでに取って来たよ」

リノア「はい、どーぞ」ドン


『大量の 酒瓶が 詰みこまれる!』


アルティミシア「・・・・・」ヒク

リノア「これでわざわざ”取りに行く”必要ないね・・・」ニヤ


アパンダ「離席の理由を潰した・・・・」

ギルガメッシュ「これを受け取っちまえばもう席は立てねーな・・・」


アルティミシア「これはこれは、わざわざかたじけない・・・」チャポ

アルティミシア「あっ」ツルッ


バリィーン!


アルティミシア「しまった!酒瓶を一つ割ってしまった!」フキフキ

アルティミシア「私と言う事がなんとした失態だろう!急いで片付けねば!」フキフキ

アルティミシア「ああっ!気を付けろ!ガラス片と酒がそこかしこに散らばってるぞ!」フキフキ

アルティミシア「これでは万が一”透明のもの”があっても見分けがつかんではないか・・・」ニヤ

リノア「・・・・・」

アルティミシア「誰も”コンタクトレンズ”は持ってないな!?」

バッツ「ねーよ」

アルティミシア「あーよかった。”レンズ”のようなものがあったら取り返しのつかない所だった」フィー

アルティミシア「な?」

リノア「・・・・・」ギリ



アパンダ「あ、心理戦の気配」



リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ



オメガ「モウイーカラ!サッサト席戻レ!」



リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・・・・・」スチャ



オメガ「オマエラ!イクラ時間制限ガナイカラッテ自由スギ!」

オメガ「一体何分マタセンダ!ココカラハモウドッカイクノ禁止!イイナ!」



アルティミシア「問題ない」

リノア「もう用事ないもんね」

アルティミシア「お前にな」

リノア「しわのないお肌見ても辛いだけだもんね」



リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・」バチバチバチバチバチ



バッツ「う~ん、この修羅場感」

アパンダ「黒ジャンさんじゃなくてよかったっす」



オメガ「再開スッゾ!次ハリノアカラダ!」



リノア「おっけ」

アルティミシア「はやくしろ。時間は過ぎ去って離れていく」

リノア「若い体はもう戻らないもんね」

アルティミシア「アホの痛々しい発言もな」




オメガ「 煽 リ ア ウ ナ ! 」ピピー!




ギルガメッシュ「ジャッジも大変だな・・・」




【再開】リノア 三投目


リノア「え~っと、現状は・・・・」


=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

||    ||    || 2  || 
||    ||    ||7●3|| 
||    ||    || 6  || 
=========

|| 7  ||    || 2  || 
||2○7||    ||6○1|| 
|| 4  ||    || 2  || 
=========



リノア「ふむ・・・・」

アルティミシア「はやくしろ」

リノア「はいはいやりますよ。じゃあ・・・」

リノア「ここ!」ビターン!




【アルテマウェポン】7728



=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

||    ||    || 2  || 
||    ||    ||7●3|| 
||    ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227379.jpg




バッツ「お、やっぱそれ使う?」

リノア「まずはセイムの可能性、潰させてもらったよ!」

アパンダ「え、でもこれじゃあ同時にプラスの可能性もあるんじゃ・・・・」

アルティミシア「いや、これは正しい」

アパンダ「え」

アルティミシア「最後だから教えてやる。見ろ」


【二人の残りカード】2枚


アルティミシア「ここまできて二人ともまだ一枚も取れていない」

バッツ「残り二枚じゃん。それでいーの?」

アルティミシア「このゲームの勝利条件、なんだった?」

ギルガメッシュ「相手より多くカードをひっくり返した方が勝ち・・・」

アルティミシア「そうだ。だからこう言い変えることもできる」

アルティミシア「例え辛勝でも、たった”一枚”だけでも上回ればそれでいいんだ」


アパンダ「あ・・・そか」

バッツ「?」

アパンダ「だから・・・無理して攻める事はないんす。決着はどちらかが勝つまで繰り返されるんだから」

アパンダ「最後に一枚だけひっくり返せばそれでいいんす。だから防御に徹してればいつかチャンスはくるし」

アパンダ「ダメなら駄目でまた最初から仕切りなおせばイイ・・・」

アルティミシア「次回に回ればもしかしたら強いカードが来るかもしれない」

アルティミシア「ましてやこいつの事だ。イカサマし放題の卑怯者だからな」

アルティミシア「仕切り直しの数だけイカサマのチャンスは増える。むしろ仕切り直しはこいつの望むところだろう」

リノア「お前に言われたくないんですけど」


オメガ「アルティミシア選手、四投目ヲ」


アルティミシア「・・・・」

ギルガメッシュ「姉さんも持ち越し狙い?」

アルティミシア「いや・・・それもいいが、やはり・・・」

アルティミシア「”時”はそろそろ動き出すべき・・・そう思わないか?」ニヤ

ギルガメッシュ「って事は!」

アルティミシア「ここいらで攻めさせてもらう!くらえ!」バッ


アルティミシア「私のカードは・・・ こ れ だ ! 」バシィ!



【シュミ族】6584


=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4●5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227384.jpg



【CARD WIN!!】

=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4●5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2●7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227385.jpg



【リ】4-6【ア】





全員「おおおおお~~~~~~~~~~!!」


バッツ「やっと一枚!」

アパンダ「試合が動いたぁ~~~~!」

アルティミシア「ふふふ・・・・」キラン

リノア「・・・・・」

アパンダ「しかもこの配置!」

ギルガメッシュ「両脇が埋まってる!もう取り返せない!」

アルティミシア「これで持ち越すには最低一枚はひっくり返さねばならなくなったわけだが・・・」

アルティミシア「何か、策があるか?」キリ

バッツ「おばさん絶好調だな!」

オメガ「現在アルティミシア選手ノ1ポイント勝チデス」

アルティミシア「どうした?はやくしろ」フフン


リノア「・・・」ペラ


リノア「・・・・・」



リノア「・・・誰か、アタシのカード触ったでしょ」



バッツ「!?」ドキィ


リノア「やっぱりあんたか・・・・」フゥ

バッツ「ななな何故わかったし!」

リノア「カードの裏にさぁ、髪の毛抜いて挟んどいたんだぁ」

リノア「今見たらそれがないから・・・ああ、誰か見たんだなって」

アルティミシア「見られて困るカードだったのか?」

リノア「べっつにぃ。見たけりゃ好きなだけ見ればいいじゃん」

リノア「たださあ、やっぱ、外野が口滑らせてカードがバレるってのが一番やなのね」

リノア「それはアタシら関係ない部外者によるアクシデントだし。そうなったら・・・」

リノア「むかつくじゃん?」ギロ


バッツ「あああ安心しろって!絶対言わないから!」ブンブンブン

アパンダ「テンパリすぎっすよ」

ギルガメッシュ「ほら、だから言ったじゃん」

リノア「ジャッジ、約束してよ」

リノア「もしこいつが口滑らしそうになったら、ジャッジとして公平な処分して?」


オメガ「具体的ニハ?」


リノア「ここから強制退去処分。そんくらいのペナルティあってもいいいんじゃない?」

リノア「ゲーム妨害なんだしさ」


オメガ「了承シマシタ」ロックオン


バッツ「ななななんで!?そんなたかがカードで!?」

アパンダ「いや・・・そらそうでしょ」

ギルガメッシュ「相手にヒント教えるようなもんだしな」

リノア「オメガなら口の動きとか探知してすぐさま行動できるでしょ?」


オメガ「朝飯前ダ!」キリ


リノア「・・・・じゃ、頼んだわよ」

アルティミシア(カードを見られたくない・・・・?そこまで拒む理由は・・・)


バッツ「そんな事よか次お前だぞ!どうすんだよ!」

バッツ「このままじゃお前負けちゃうぞ!いいのか!?」

リノア「・・・・どうしよっか」



オメガ「リノア選手、四投目デス」



=========

||    || 2  || 5  || 
||    ||4●1||9●1|| 
||    || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4●5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2●7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========





リノア「・・・・・・・・・・」



『リノアは 中々 カードを出さない!』



アルティミシア「初めての長考だな。この場面、やはりお前でも悩むか?」

アパンダ「やはりセイムプラスで・・・」ブツブツ

ギルガメッシュ「ええと、この場合ルールが適用できるカードは・・・」ペラペラ

リノア「・・・・」

リノア「・・・・一つ、聞かせて」


全員「?」


リノア「アタシの手札見た人。まぁ、コメントに困る感じだったと思うんだけど」

バッツ「え、あ、うん」

アルティミシア「・・・・・・・・」

リノア「じゃあさ、逆にどのカードだと勝てるかな」

バッツ「え~・・・そら強いレアカードで一発逆転しかないっしょ」

リノア「それってなに?」

バッツ「え?え~っと・・・やっぱり・・・・」チュートリアル

バッツ「あ・・・これ?」


【ラグナ】5A39


バッツ「これを真ん中に置けば、いっきに3枚!」

アパンダ「いやでもこれかなりのレアカードっすよ」

ギルガメッシュ「こいつがそこまで引きが強ければいいけどさぁ」


リノア「お義父さんのカードかぁ・・・」

リノア「レベル10のカードだっけ?」

バッツ「え~っと、うん。そうだな」

リノア「他にはなんかない?」

バッツ「え、え~っと・・・」


アルティミシア(こいつ・・・さっきから何を?)


バッツ「おお!バハムートとリヴァイアサン!うっわーなつかし!こいつらもカードなんだw」

バッツ「この二人のカードでも、大丈夫だな!」

リノア「昔の仲間なんだっけ?」

バッツ「そーそーこいつら!封印の書に記された最強の召喚獣でさぁw」

リノア「当時からいたんだw」

バッツ「そうなんだよwピラミッドの上でさあ、いきなり半島から湧き出てくんのw」

リノア「せめて同点に持ち込みたいんだよねー」

バッツ「あっじゃあこいつなんてどうよ!ガルキマセラのカード!」

リノア「それも知り合い?w」

バッツ「ウォルスの城でさーフルボッコにされてさーw」

バッツ「こいつもカードに入ってたんだw」

リノア「交友広いねーw」

バッツ「勝つのは厳しいけど、同点狙いならなんとかなるかもな!」

リノア「レベル足らなくない?大丈夫?」

バッツ「大丈夫大丈夫、だってガルキマセラのカードレベルってお前のと同―――



リノア「 オ メ ガ ! 」



【激突】



バッツ「へびぅーーーーーーーーッ!」ヒューン



オメガ「言ウナツッタロゴルァ!」




アアアアアアア・・・・・・・・・・・ キランッ



オメガ「バッツ氏、規約違反ニツキ強制退場デス!」ピピー!

リノア「あんだけ言うなって言ったのにね~」クスクス



アルティミシア(こいつ・・・)



アパンダ・ギルガメッシュ( 誘 導 尋 問 じ ゃ ね ー か ! )


リノア「あースッキリした」キラキラ

アパンダ「いや・・・今の明らかに・・・」

ギルガメッシュ「言わせたよな・・・」

リノア「ん?何?楽しく雑談してただけだよ?」ニッコリ


オメガ「規約ニ反シナイ程度ナラバ雑談ハOKデス」


リノア「さっきも同じ事言ってたのにね~」プッ


アルティミシア(口を滑らせるのを嫌がった割に・・・わざと話題を誘導してそう仕向けた)

アルティミシア(おかげで聞こえてしまった!あいつの残りカードの一つはカードはガルキマセラと同じレベルのカード)

アルティミシア(つまり・・・・レベル4のカード!)


ギルガメッシュ「探してこようか?」

アパンダ「海の方飛んでったっす」


アルティミシア(バレるのを恐れたのではないのか?だからジャッジに規約を設けたのではないのか?)

アルティミシア(それとも・・・あいつを追い出すのが目的だった!?)


リノア「あ、ごめんアタシの番だっけw」

オメガ「ハイ。リノア選手ノ四投目デス」


アルティミシア「・・・何故バッツを追い出した」


リノア「はい?」


アルティミシア「あんな見え見えの誘導尋問・・・明らかにお前が仕向けただろ」

リノア「濡れ衣だよ~。ひど~い!」

アルティミシア「今しっかり聞こえた!お前のカードはレベル4のカード!」

アルティミシア「言わせたのはお前だ!何故自分を窮地に追い込むマネを!?」

アルティミシア「このままではお前は負けてしまうんだぞ!?」

リノア「心配してくれてるの?優しいね~」

アルティミシア「なわけないだろ・・・!」ギリ


リノア「・・・このゲームってさ」ドサ


『リノアは 語り始めた!』


リノア「賢いおばさんなら気づいてると思うんだけど、後攻ってちょっと得なのよね」

ギルガメッシュ「え、なんで?」

アルティミシア「・・・マス目だよ」

リノア「そう、カードのマス目3×3の合計9.対して手札は一人5枚」パー

リノア「だから順番に置いてったら、一つ余るじゃん?」

ギルガメッシュ「あ、ほんとだ」

リノア「だからさあ、弱いカードが回ってきてもね」

リノア「じゃあ出さなきゃいいんだよ。だって必要ないんだから」

アルティミシア「しかしそんなもの、偶然だろ。私が後攻の可能性もあった」

リノア「ん~、わかってないなぁ」フゥ

リノア「さっきあんたが言ってた通り、1つでもひっくり返せば勝ちだから、無理して全部狙う必要ないのよね」

リノア「ましてやランダムハンドならなおさら。折角手に入れたレアカードが自由に使えない」

リノア「もしかしたら全部弱カードかもしれない。そうなったらもう目も当てられない」

リノア「だからみんな、ランダムハンドは最優先で消しにかかるのよね」

アルティミシア「スコール曰くそう言う人物がいたそうだ・・・」

リノア「あのバラムの人でしょ」

アルティミシア「しかしここではランダムハンドは固定ルールだ。何故ならお互い素人だからな」

オメガ「公平性ヲ考慮シタ結果デス」キリ

アルティミシア「同点に持ちこそうが2戦目に進もうが、この呪いに等しき呪縛は抜けない」

アルティミシア「違うか?」


リノア「お互い・・・・素人・・・?」


リノア「・・・・フフ。フフフフフ」




フフフ・・・・クス・・・・クス・・・・




アルティミシア「・・・・・」




『リノアは 不敵な笑みを こぼした!』


リノア「あんた、カードが初めてみたいな素振りしてたけど、スコールと一緒の時にやらなかったの?」

アルティミシア「そんな暇はなかった。お前のせいでな」

アルティミシア「そもそもそれ以前に興味がない。私には他に趣味があったからな」

リノア「・・・・やっぱり素人だよお前」

アルティミシア「・・・・・・・」ヒク

リノア「カードに関してはアタシの方が知識は上だ。何故なら、一周目の時さんざカードに付き合わされたからね・・・・」

リノア「セイムもプラスもエレメンタルも、全部知ってるんだよ。なんなら裏ワザまで」

アルティミシア「裏ワザ・・・」

リノア「知ってた?実はレアカードって、何枚でも取れるんだぁ・・・・・」ニヤ


アルティミシア(!?)


アパンダ「え!?」

ギルガメッシュ「そなの!?」

リノア「カードの力って意外と強くてね・・・カードへの情熱が自分を強く繋ぎとめるの」

リノア「それは時間圧縮の世界でさえも・・・・」

アルティミシア「・・・・・・・」

リノア「知らなかったでしょ。CC団の裏ワザ。チュートリアルにも載ってないからね」

アルティミシア(CC団?たしかスコールとガーデンへ戻った時の・・・)

リノア「アタシは覚えてるよ。アタシその場にいたもん」

リノア「あのガーデン紛争の時に唯一あんたがCC団として紹介された人物・・・」



(あ、お前はそういえばCC団だったな)



アルティミシア(クラブ・・・・?)




リノア「・・・・・・・・・・」ズズズズズ




『リノアから 邪悪な邪気が 発せられる!』


リノア「CC団ってなんの略かわかる?」

アルティミシア「カードクラブ団だろ。それがなんだ」

リノア「お前は間違えたんだ。いや、知らなかったんだ」

リノア「”クラブ団”って言う間違った言葉づかいに惑わされたんだ」

アルティミシア(確かに集まりを意味するクラブに団はおかしい・・・でもそんなもの、学生のノリって奴だろ?)

リノア「クラブはもう一つ意味があった!」

ギルガメッシュ「あ・・・・それ」


(あんたはどっちかっていうとジョーカーっす)


アルティミシア(ト、トランプの柄か!)ハッ


リノア「ガーデンはカードの聖地でもあるんだ。レアカードの宝庫なんだ」

リノア「ジャック、スペード、クラブ、ダイヤ、ハート、ジョーカーの6人」

リノア「そしてその上に降臨するキング!これを打ち負かした唯一の存在!」


リノア「カードの生ける伝説!伝説のカードジャンキー!」


リノア(そしてはじまりの人・・・・)



ザワ・・・・・




ド ド ド ド ド ド ド ド ド




アルティミシア(な、なんだ!?猛烈にイヤな予感がする!!)


リノア「結局・・・・最後までわからなかったみたいね・・・」

アルティミシア「!?」

リノア「持越しなんか・・・するかよ・・・アタシは最初からここで決着をつけるつもりだったんだ・・・」ケケケ

リノア「余ったカードはもういらない。最初からこんなもの、見られようが見られまいがどうでもよかった!」クシャ



『リノアは 余分なカードを捨てた!』



リノア「お前を打ち負かすのは・・・・この人以外ありえない!」


アルティミシア(同点狙いじゃないのか!?)



オメガ「リノア選手、四投目。ラストターンデス」



リノア「刮目しろ・・魔女アルティミシア!」



ヒラ




リノア「 ア タ シ の カ ー ド は こ れ だ ! 」





バンッ












【スコール】A469



=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4●1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4●5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2●7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227494.jpg






【 S A M E !】


=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4○1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4○5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2●7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227503.jpg




リノア「さらにコンボ!」



=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4○1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4○5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org227505.jpg




【リ】7 ー 【ア】3




アルティミシア「 な ッ 」



全員「 な に ぃ ー ー ー ー ー ー ッ ッ ! ! 」


リノア「キャッハッハw奇跡の大逆て~ん!」

アルティミシア「 バ カ な ! ありえん!お前がそんなレアカードを所持しているなど!」ガタ!

リノア「なんでよ。引きがよかったかもしれないじゃん」

ギルガメッシュ「ちょっと大将!どうなってんの!」

アパンダ「デッキの確認を!」


オメガ「エ、ア、チョー待テ」カシャカシャカシャ

オメガ「・・・アル」

オメガ「”スコール”ノカードハ・・・コッチニモアル」


全員「なッ・・・!」


アルティミシア(一体どうなっている・・・レベル10のレアカードがここに二枚・・・だと・・・!?)

アパンダ「これダブりあるんすか!?」

リノア「だから言ったじゃん。レアカードはやろうと思えばいくらでも増やせるって」

リノア「ギルガメッシュなら知ってると思うけどォー」

ギルガメッシュ「そう・・・確かスコールが言ってた・・・・」

ギルガメッシュ「なんか双子の女の子が・・・いくらでもレアカード増やしてくれるって・・・」

リノア「それがダイヤねw」

アパンダ「いやでも、それがなんでここに!?」

ギルガメッシュ「絶対イカサマだろ!」

リノア「イカサマじゃないよ。愛の力だよ」


オメガ「エ、エエ~・・・・?」カシャカシャ


リノア「いくら調べてもムダムダ。もうカード置いちゃったからね」

リノア「過ぎ去った時は戻らないんでしょ?お・ば・さ・ん」ニヤ

アルティミシア「ぐ・・・・!」バタ


ギルガメッシュ「いや絶対イカサマだって!」

アパンダ「ジャッジ的にどうなんすかこれ!?」


オメガ「アワ、アワワワワ」アタフタ


アルティミシア(そう・・・間違いなくイカサマだ・・・あのスコールのカード、二枚あると言う事は、どう考えても複製品!)

アルティミシア(問題はいつどこで複製したかだ!二人で離脱する時、あいつは確かに手札を置いて行った!)

アルティミシア(移動先で取って来たのか!?いや、どうやって!?CC団なぞここにはいない!)


リノア「・・・・・」

リノア「おばさん・・・プレゼントあげる」ポイ


アルティミシア「!?」


【とがった爪】


リノア「つけ爪にでも、使えば?w」


アルティミシア「・・・いるか!」バシ

アルティミシア(そんなものどうだっていいんだよ!あいつの持っていたカードは、レベル4のカードともう一枚)

アルティミシア(手札を見たバッツの反応は微妙そのものだった・・・あんなレアカードがあればもっと大きな反応をしたはず・・・!)


リノア「まぁ、確かにアイテムとしても微妙だよねw」


アルティミシア(微妙・・・なアイテム・・・・)


(そう、リノアの手札はバッツ曰く微妙なカード。そのうち一枚はレベル4。残り一枚も似たようなカードだったのだろう

 しかしそれが突如レアカードに化けた。私にも、この場の全員にも気づかれない内に。

 レアカードの複製は原理的には可能との事だが、しかしそれをしてくれるCC団はここにはいない

 それにこの余裕を現すような施しの道具・・・つけ爪にでも使えだと?そもそもこんな大きな・・・・)


アルティミシア「大きなつ・・・・!」ハッ


リノア「 」ニマァ


アルティミシア「お・・・まえらぁーーーーーーー!デッキをもういっかい調べろ!」

ギルガメッシュ「え?なんで?」

アルティミシア「いいから!はやくしろ!」

ギルガメッシュ「デッキもっかい調べろってよ大将」

オメガ「ハイ・・・・」シュウウウン

アルティミシア「一枚足りないカードがあるはずだ!おそらくレベル3~5の間付近!」

オメガ「ウウ・・・・」シャカシャカ

アパンダ「テンション下げないで下さいよ~」


シャカシャカシャカ・・・・・・


アパンダ「・・・あれ?ほんとだ。一枚足りない」

アルティミシア「!!」

アパンダ「え~っと、飛んでるのが一枚・・・レベル3の・・・」


【ワイルドフック】4472

 カード変化 → とがった爪



アルティミシア「精製・・・したな!」ギロ


リノア「元から持ってただけだよw」


アルティミシア「証拠隠滅か・・・・!」

リノア「しつこいなー。アタシだって爪のお手入れくらいするよ」

アパンダ「じゃリノアちゃんが持ってたカードって・・・」

ギルガメッシュ「これだ!」クシャ



『リノアが 捨てたカードを 拾い上げる!』



ギルガメッシュ「う、ウィンディゴ・・・」

アルティミシア(後一つは・・・・)



リノア本来の手札

【ウィンディゴ】7316

【ワイルドフック】4472



ギルガメッシュ「ほんとにクソカードじゃねえか!」ガーン

アパンダ「あー・・・これは微妙っすね・・・」


リノア「あのさぁ、おたくらよ」

リノア「さっきからイカサマだなんだっつってるけど、そもそもそれがなんなの?」

リノア「カードって本当は二人だけでやるゲームなんですけど、今回はジャッジもいるじゃん」

リノア「公平な立場の人間が見張ってる分際で、イカサマ一つ見抜けないの?」


オメガ「!」ドキィ


リノア「だからさんざ質問したじゃん。こういう場合はどうなるのかとか、こうなったらどうするのかとか」

リノア「今時カードなんて家庭用パソコンでもできるんですけど?」

リノア「あんた、古代の超兵器なんだよね?」

リノア「超兵器の癖に、不正一つ見抜けないのかなぁ?」


オメガ「アアアアアアーーーーー!」ガガガガガ


ギルガメッシュ「大将落ち着け!お前のせいじゃない!」ガシ


リノア「中古PCよりスペック低い超兵器(笑)」


オメガ「モウイッソ殺シテクレェーーーーーー!」ガガガガガ


ギルガメッシュ「 煽 る な ボ ケ ェ ! 」


アルティミシア「・・・いい加減教えろ」

リノア「何を?」

アルティミシア「ここまでリードしたら十分だろ!イカサマの種明かしだ!」

リノア「だからイカサマじゃないって」

アルティミシア「嘘つけ!やたらジャッジに質問してたのはこの為だろ!」


(一度配ッタ手札ハイカナル場合ニオイテモ、リセットデキマセン)

(・・・言質取ったからね)

(ここから強制退去処分。そんくらいのペナルティあってもいいいんじゃない?)

(了承シマシタ)


アルティミシア「バッツに誘導尋問して追い出すよう仕向けたのは、手札がバレるのを恐れたからじゃない・・・」

アルティミシア「恐れたのはイカサマに気づかれる可能性だった!そうだろ!」


リノア「・・・・・」


アルティミシア「いつ複製した!?そんな暇なかったはずだ!」


アパンダ「偽者・・・ではなさそうっすね」

ギルガメッシュ「偽者なら大将がすぐ見破るって」

オメガ「モウ自身喪失ダワ・・・」シュウウウン


リノア「・・・・ガーデン」ボソ

アルティミシア「!?」

リノア「ガーデン・・・スコールとずっと一緒だったなら知ってるはず」

リノア「スコールの並々ならぬカードへの情熱」

アルティミシア「ああそうだ。それは知っている」

アルティミシア「年少クラスからカツアゲしたり、同級生に死の宣告をかけて脅すなど、それはそれはひどいもんだった」

ギルガメッシュ「悪魔か」

アパンダ「そんな事してたんだ・・・・」

アルティミシア「でもそれは精製の為だろ?言ってたぞ。カードを集めれば精製で序盤から無双できるって」


リノア「・・・・やっぱりわかってないね」フゥ


アルティミシア「ち、違うのか!?」


リノア「カード集め・・・確かに、精製すれば強い魔法やアイテムが取り放題だけど」

リノア「それはあくまで副産物。冒険のおまけ。カードを遊んでくれた者へのご褒美」

リノア「そうじゃないの。カードにハマる理由は、カード中毒とまで呼ばれるようになるのは」


アルティミシア「・・・・?」


リノア「単純だよ。”楽しい”から。カードで勝つ喜び。勝者への報酬。敗者の屈辱」

リノア「”楽しい”から何度もやるし、”楽しい”から必死にやるの」

リノア「その情熱に溢れた思いの強さは、時間圧縮すらも覆す」


アルティミシア「CC団とかいう連中か・・・」


リノア「スコールがカードにハマる理由。同じ気持ちを持った同志の集まり、CC団」

リノア「おばさんがほんの少し、ほんのちょっとでいいから、カードに興味を持てば、人々の思いに目を向ければ」

リノア「見破れたかもしれなかったのに・・・・」フゥ



アルティミシア「!?」



(こいつは何を言っている・・・カードへの情熱?そんなもので勝てれば苦労はしない、だったら何故イカサマなんてする!

 あんなもの、ガキの娯楽じゃないのか?おもちゃで遊ぶ子供みたいな物じゃないのか?)



リノア「CC団ってどこにいんの?」



(CC団?あのクラブとか言う奴だろ?あいつはガーデンのSeedだった。そう、内紛イベントの時だ
 
 他にも何人かいるらしいが、そんなもの、どうでもいい。ガーデンと言う限られた空間での数少ない娯楽だ
 
 大体あいつと違って私はガーデンなどに思い入れはない。生まれ育ったわけでもなく、兵士として育てられたわけでもないからな

 そもそも私がガーデンに訪れたのはたったの三回だけだ。Seed試験の時、ミサイルの時、クリスタルを収集する時

 カードに興味を持つ間もなく次々と問題が起こった。それを起こした張本人はお前だろ!)



リノア「・・・・・・・・」



(お前もいただろ!ガーデンに降りかかるあのトラブルの数々!あの場面で悠長にカードなどできるか!

 お前だってカードになんかなんの興味もなく図書室に籠りっきりだったらしいじゃないか!

 あれだけガーデンに馴染んでた癖に!ガーデン生はみんなカードをやっているのに!

 私だってそうだ!カードなんかよりあのバラムのキレイな海を眺めている方がよっぽど・・・・・・・・・)




アルティミシア「ーーーーーーーーーー」ハッ


リノア「・・・確かに、アタシもガーデンには2回くらい行ったけど」

リノア「今思うと、やる機会はいくつかあったっけ」

リノア「ガーデン放浪の時・・・暇だからずっと図書室いたし」

リノア「まぁあっても、どうせカードそのものを持ってないんだけどね」


アルティミシア(ガーデン放浪の時・・・・)



(あの後・・・辛くもミサイルから逃れた俺達は、操縦方法がわからないまま風の向くまま直進し続けている。

 途中バラムの街に突っ込みそうになったが、コクピットのボタンを適当に押しまくったらなんとか回避できた。

 しかし直撃を免れた代わりに今度は海に落ち、そのまま大海原を波任せ風任せで進み続けている。

 マスター派と学園長派の内紛もこの混乱でうやむやになり、生徒達は各々の生活に戻って行った・・)




リノア「ま、カードの本はあったからルールくらいは知ってたけど~」




(リノアとアーヴァインはガーデンを救出した功労者として特別にガーデンでの行動が認められている

 リノアは持前の演技力で生徒達に愛想を振りまき、さんざん痛めつけていたにも関わらず評判は上々だ

 アーヴァインも同様、ガーデン各地を気の向くままに放浪し続けている。

 途中イケメンを見つけたらセクハラをしているようだが、キスは無理でもおさわり程度なら許されているようだ)




アルティミシア「ま・・・・・さか・・・・・」




(そうして何も変化がないまま時間だけが過ぎて行った。みんな内心では今後どうなるのかが気になるようだ

 俺はこの先どうなるかを知っているが・・・魔女を敵に回し、危うく命を落としかけたんだ。無理もない)




(俺はと言うと、ガーデンを混乱に陥れた主犯として拘束されそうになったが

 功労者のリノアとアーヴァインが必死でみんなを説得してくれた為、なんとか俺は有罪判決にならずに済んだ

 しかしその代わり、今まで奪ったカードを全て奪い返された。必死で抵抗したが圧倒的兵力に

 なす術もなくやられるしかなかった。どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

 こいつは見つけ出して後でアルケオダイノスのエサにしてやろうと思う) 








どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた

どさくさに紛れて元から持ってたレアカードをパクっていった奴がいた







リノア「アルケオダイノスっておいしいらしいよw」






アルティミシア「 お 前 だ っ た の か ! ! 」



アルティミシア「~~~~・・・・・」ヘタ


ギルガメッシュ「ちょ、姉さん!?どったの!?」

リノア「いちゃもん付けてくるから論破してやったのw」

リノア「アタシは不正なんてしてません」キリ

アパンダ「何があったんです!?どうしたんすか!?」



アルティミシア「カードの・・・”すり替え”・・・・!」ギリギリッ



アパンダ「ええっ!」


リノア「だから~何度も言うけど~、アタシは自分の運でレア引いただけで~」

リノア「不正があったならそこのジャッジさんがなんとかしてくれるはずだし~」


オメガ「アウ・・・・・」ガガガ


リノア「ジャッジは確かに言いました。一度配った手札はリセットできません」

リノア「そこは本当のカードと一緒だよねw」


アルティミシア「・・・・・ッ!」


リノア「仮に不正があったとして、じゃあこのジャッジさんはなんで今まで見逃してたの?」

リノア「見破れなかった?ハハ、違うね」

リノア「不正は最初からなかった」ドン!


ギルガメッシュ「よく言うわ・・・・」


リノア「ジャッジの権限で強制はく奪する?それもいいんじゃない?そこまで疑うなら」

リノア「でもそれをしてしまったら・・・一度配られたカードをリセットしてしまったら・・・」


アルティミシア「無能の烙印・・・」


オメガ「!!」


リノア「こっちだっていつ不正されるのかとヒヤヒヤしてるんだ。そんなボンクラに任せてらんないね」

リノア「その辺の低価格CPUの方がまだましぃーw」


アパンダ「全部・・・・見越してたんだ・・・・」

ギルガメッシュ「こいつガチこええーーーーーーッ!!」ゾゾゾ


リノア「そもそも!不正の証拠がありません!なんやかんや仮設立てるのは自由ですけど!」

リノア「だったら確かな確証を持ってきてくださああああああいwwwwみんなが納得する確かな確証をさあああああwwwwww」



アルティミシア「  」ガクゥ



リノア「お前は負けたんだッ!取るに足らないと見下していた人間ッ!」


リノア「悪しき存在として駆逐した、薄汚れた人間ッ!魔女を迫害する悪しき人間ッ!」


リノア「幻想に幻想を重ねて夢を見続ける愚かな人間ッ!」


リノア「その愚かな人間の・・・・」


リノア「 思 い の 強 さ に ッ ! 」バン!!




アルティミシア「う・・・・ごご・・・・」




ガク




アルティミシア(バ・・・かな・・・)




『アルティミシアから 生気が 抜けていく!』




全員「 ね え さ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ん ! ! 」





【現状】

・リノア、全ターン終了

・アルティミシア 残り1ターン

=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4○1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4○5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


【リ】7 ー 【ア】3


・消費カード

【リノア】=モルボル・コカトリス・アルテマウェポン・スコール(残り0枚)

【アルティミシア】=セクレト・グラナトゥム・ゲイラ・シュミ族(残り1枚)


        / /|        /|   |ヽ      ヽ,ヽ,   |
.       // .|        <l./u |  レ'      ヽ,ヽ,  |
      〃   |  / / ,.へ |!  >  _、へ |\     ヽ,ヽ,|
.          | /| ./!イ==`、  iレ´==== ヽ    ヽ,ヽ,
.           | / レ  ト、_。_)  (      ,、 | |⌒i  iヽ,\          そ、そんなバカなッ! ありもしない、あるはずのないカードがッ
、_          レ    /|  ̄/.|j~ `.=°=´   | |つ.|  ゝ.\.\
、_`'-、_         / .レ´    u u _ ,、-'´  .| |ノ/   ヽ \ \       こんな土壇場でッ! こんな場面でッ!
 `' -、,`' -、/`7―-/ r'__   __ `  ̄    |j~ ||ノ.      \ \ \
     `'ァ、\/―- 、 __| f========ニ`i   /|       |\ \ \ .\   ダ、ダメだ・・・ッ! 食われる・・・食われちまうッ!
     /  \ \       | |          }  / |       | / ̄ "'' ‐-\ .\
    i.   / \.\   / ||- ―‐-r――‐-/ / レ     N ̄ "'' ―‐ --\
.    |   /   \.\〃! |` ――' -----'/    |      |            た、助けろ!誰か・・・助けろッ!
    |        \.\| .| u==  ,、- '´  u ./|     |
    |           \ \l_ ,.、- ' ´         /| |.    N
    |            | |\ \        |j~  / | レ   |
    |         | レ |\ \       / |   |   |
    |.         | | |  \ \  u  /  |   |   |



小間出


リノア「さっ、下らない”先入観”は捨ててさ、現実を受け入れなよ!」

リノア「アタシのターンは今ので最後!残すはあなたのカードのみ!」

リノア「過ぎ去った時間は離れていくばっかりだよ!前に向かって歩き出さないとw」


アルティミシア「~~~~~~~~~~~~!」ガバッ!


アルティミシア(先入観!そうだ!先入観だ!)

アルティミシア(あいつのイカサマ・・・どうくるか、どうやって不正を働くか、そればかり考えていたッ!)

アルティミシア(それは今まであいつがやってきた手段!策略!)

アルティミシア(オメガにダイナモ石を仕込んでいたのは人質!敢えて不正を匂わせ、ジャッジの存在を左右する恫喝!)

アルティミシア(私やスコールを言葉巧みに導いた誘惑!後を追わざるを得ない状況を作り出す背水の陣ッ!)

アルティミシア(ここでも同じだ!私が想定していたのは・・・)

アルティミシア(なんらかの手段で私の手札を知る事!デッキの操作!細工!外野の誘導尋問!)

アルティミシア(そのための規定の確認、不必要な煽り、突然の離席、酒の運搬・・・そう、思い込まされていた・・・!)


リノア「~~」フワァ


アルティミシア(違った・・・!あいつの本当の狙いは・・・そうやってあからさまな策を巡らせることで!みんなを誘導して!)

アルティミシア(私に・・・先入観を与える事だッた!)


リノア「~~~♪」


アルティミシア(先入観・・・・植え付けられた先入観・・・・思い込んでいた・・・)

アルティミシア(私はカードに興味なぞない・・・だから、あいつもきっと同じだろうと・・・)

アルティミシア(ゲームの”外”から操ろうとしていた事・・・外部からの不正で来る事ッ!)

アルティミシア(違った!カードに興味がないと思いこます事!カードの習慣がない事!興味は他にある事!)

アルティミシア(バッツの口をわざと滑らせたのは、それらを決定づける印象を与える事ッ!)

アルティミシア(複製したわけでも、どこかから持ってきたわけでもない・・・)

アルティミシア(最初から・・・・持ってたんだ・・・愛する物から・・・・離れる前に・・・)

アルティミシア(”外”からではなく、”内”から湧いて出た、カードをやらない者が持っているはずのない物・・・・ッ!)

アルティミシア(それは・・・・)



リノア「やっぱスコールのカードはアタシが持つべきだよね~w」



アルティミシア(自分の・・・”所持”カード・・・ッ!)


リノア「だから言ったじゃん。最初のカードがあるって」


アルティミシア「やら・・・・れ・・・・た・・・」ガク


リノア「で、どうするジャッジ。続投?それともリセット?」キリ


オメガ「ア・・・・ア・・・・・」ガガガ


ギルガメッシュ「大将~~~!」



オメガ「・・・・・・・・・・」




オメガ「アルティミシア選手、ラストターンデス・・・・」ヒュウウウン



ギルガメッシュ「 大 将 ォ ー ー ー ー ! 」



アルティミシア「・・・・・・」

リノア「ほらがんばんなよ。まだ可能性はあるって!w」

オメガ「俺モウジャッジヤメルワ・・・」ピーガーピー

アパンダ「ちょっと、せめてこのゲームだけでも仕切って下さいよ!」

オメガ「自信無クスッテ・・・マジデ・・・・」ヒュウウウン


アルティミシア「お・・・・お・・・・」フラフラ


ギルガメッシュ「姉さんほら!しっかりして!」

アパンダ「椅子はここっすよ!」ガシ

リノア「じゃあ現実みよっか」


=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4○1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  ||    || 2  || 
||4○5||    ||7●3|| 
|| 8  ||    || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========




アルティミシア「オオオオ~~~~~~~~!」ビターン!


リノア「w」


アパンダ「ぜ、絶望的だ・・・・」


リノア「おねがいだから・・・・は・・・・やく」ガク

ギルガメッシュ「今度はお前か!どうしたんだよ!」

リノア「・・・・・」フルフル


リノア(ダメ・・・・ガマンできない・・・・)フルフル


リノア「・・・・」



『リノアは うつむき 笑みをこぼした!』



リノア(ダメダメ!こんな顔!こんなひきつった顔、みんなに見せられないよ!)フルフル

リノア(だってそうでしょ!?こんな!相手の不幸を笑うような失礼すぎる顔!w)

リノア(でも・・・ガマンできないよ・・・だって・・・)

リノア(ここまで見事に”ハマ”ってくれるとさぁああああああwwwwwww)

リノア(快感に溺れてどうにかなっちゃいそおおおおおおおおおwwwwwwwww)


アルティミシア「~~~~!」ワナワナ


リノア(かかった!かかった!見事にかかった!)ジタバタ

リノア(さっすがおばさん!未来のアタシ!未来の自分!未来の頭脳!)

リノア(アタシの思いつく限りのイカサマ、全部見抜いてた!全部潰された!全部看破されてた!)

リノア(その策略は留まる事を知らず、一周目のアタシ達を幾度となく苦しめた!最後の最後まで!勝ちを確信するまで!)

リノア(どんな手段を使っても!どれだけ卑怯、汚いと罵られようと!絶対に手を緩めなかった!絶対に勝つ状況を作り上げた!)

リノア(でもそれが・・・・その”策略”が・・・・自分自身の首をしめることになるの・・・!)ニマァ


アルティミシア「う・・・・・ぐぐ・・・」


リノア(わかってた!わかってたよ!アタシはカードに興味ないもんね!いつも人のを見てるだけだったもんね!)

リノア(でもそれだよ!おばさん!重要なのは”見る”事だった!)

リノア(その場の空気、その場の臨場感!お前は知らない!勝者の栄光と敗者の屈辱!)

リノア(アタシは見てた!ずっと近くで!この目で、この肌で!カードの思いを感じてた!)

リノア(カード初体験のお前には・・・・絶対に理解できない空気!!)


アルティミシア「カードとは・・・一体・・・」フルフル


リノア(お前にはわかるまい・・・カードジャンキーに取って、カードの一枚一枚がどれほど大事な物なのか・・・)

リノア(お前にはわかるまい・・・自分の勝ち取ったレアカード、しかもよりにもよって自分のカード)

リノア(それが無くなって、冷静でいられるはずないのに!なんでスコールがさして問題にせず、先送りしたのか!)

リノア(あのカードジャンキーのスコールが!)クワッ!



『リノアは 目を 見開いた!』



リノア(答えは、いつでも取れたからさ!!CC団に勝てば!レアカードなんていつでも!)

リノア(聞くチャンスはいつでもあったのに・・・・・カードについて、ほんの少し興味が沸けば、いつだって聞けたのに!!)

リノア(お前の敗因はその策謀に塗れた頭脳だ!自分の策略に溺れて、自分の存在以外を認めようとしなかった事だ!)

リノア(未来で人間の文明を壊さなかったら・・・カードに触れる機会もあったかも知れない・・・)

リノア(カードに触れる機会があれば・・・・!思い出したかもしれない・・・!)

リノア(アタシが感じたその時の気持ち!その時の言葉!その時の感触!)

リノア(だってそうじゃん・・・だって・・・)プププ



リノア(うちら二つで一つじゃあああああああああんwwwwww)



リノア(何年経ってもさあああああああwwwww)


リノア「・・・・」カタカタ

アパンダ「あの・・・・大丈夫っすか?」

リノア「・・・・一つ小ネタ教えて上げる」ヒクヒク

アパンダ「え、なんすか?」

リノア「アタシのカードの・・・入手方法・・・」

アパンダ「はぁ・・・・」

リノア「アタシも・・・・スコールと出会うまで知らなかったんだよ・・・・」ププフ


リノア「まさかダディが”隠し”持ってた・・・・なんて・・・・」


アルティミシア(!!)


リノア「あの狡いダディは・・・・スコールにこういうの・・・・」

リノア「娘のカード、手に入れたくば【イフリートのカード】を寄こせって・・・」

アパンダ「え、ええ~」

ギルガメッシュ「八百長かよ・・・・」

リノア「ま・・・アタシのカード取った後は・・・・しこたまぶんどられまくってたけど・・・・w」


アルティミシア(それで・・・・思いついたのか・・・ッ!)


リノア「あの時は・・・・きもいとしか思わなかったけど・・・・」

リノア「今思うと・・・汚い親父に・・・感謝だね・・・・w」


アルティミシア(お前の親父は・・・同時に・・・!)


リノア(そう、アタシも知らなかった事。自分の殻に籠ってちゃ絶対思いつかない発想)

リノア(あなたはアタシ。二人で一つ。アタシが考える事はあなたも考える)

リノア(だから・・・アタシも・・・・頼ったの・・・・)




―― だから・・・・頼る事に・・・・した・・・・俺じゃない・・・他の・・・・奴・・・・




リノア(”運命”の・・・・人に・・・・)



全員「・・・・・・・・・」




『リノアは 小声で こう呟いた!』




――――・・・・・・・・・・




勝った―――





勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!

勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!勝ッた!






リノア( 勝 っ た ァ ー ー ー ー ー ー ー ッ ! ! )


ギルガメッシュ「姉さん大丈夫だって!ほら見なよ!」

ギルガメッシュ「強いカードで全部ひっくり返せばまだいけるって!」

アルティミシア「~~~~~~」フラフラ

リノア「この場合この3辺に逆転勝ちできるカードは?」

アパンダ「ええ、と・・・うわ」

アパンダ「全部レアカードだ・・・・」

リノア「ゼルとセクレトのカードだね。でもセクレトはもう使っちゃったし」

リノア「もったいなかったねw」

ギルガメッシュ「ま、まだセイムとプラスがあるだろが!」

リノア「特殊ルールを加味した場合・・・」

リノア「コンボの必要があるから右5か下7は必須。となれば・・・」」

リノア「セイムなら左・下が5・7のカード。もしくは上・左が4・5」

リノア「しかしそのカードは?」

アパンダ「ない・・・・」

リノア「なので残る手段は、セイムなら上・下が4・7のみ」

リノア「そしてプラス」

アルティミシア「・・・・・」

リノア「プラス狙いの場合、5・7の数字差は2。だから左・下を引いた数が2になるカード」

リノア「なおかつ左の方が大きく下が少ない。さらに上辺の数字がが4以上」

リノア「よってセイム、プラス。これらすべての条件を満たすカードは・・・」チラ

アパンダ「ええと、オーディンとガルガンチュアと・・・・」ペラ

リノア「アビスウォーム、SAM08G、ヘッジヴァイパー」

アパンダ「!?」

リノア「フンゴオンゴ、トンベリキング、X-ATM092、」

リノア「と、ワイルドフック・・・かな」ニヤ

アパンダ「く、詳しいっすね・・・」ハハハ

リノア「賭けてみる?9/110に」

リノア「あ、ゼルのカード入れたら10/110かw」

ギルガメッシュ「ワイルドフックはおまえが!」ガタ

アパンダ「結局9/110っす・・・・」

アルティミシア「・・・・・・」

リノア「十分でしょ。全然ありうる可能性だよ」

アパンダ「逆転するには3っつ以上ひっくり返すのが最低条件っすか・・・」

リノア「もう一つ、道を狙うなら」

リノア「同点狙いの次回持越し。で、次に賭ける」

リノア「もしかしたら強いカードが回ってくるかもしれないしねw」

アパンダ「それはアンタにもっす・・・」


ギルガメッシュ「ああっ!姉さんの様子が!」


アルティミシア「~~~~~~~~」ザワ・・・ザワ・・・


アパンダ「なんかざわざわ言ってる!!」ガビーン

リノア「きゃっはっはw僥倖ッ!リノア僥倖ッ!圧倒的ッ!」

リノア「愉悦ッ!至福ッ!まさにカードジャンキーの夢~w」

アルティミシア「な、なにか飲み物をくれ・・・・」フルフル

ギルガメッシュ「姉さん!はい!」ジャポ

アルティミシア「~~~~!」グイ

リノア「あ、それ」


アルティミシア「 」ブーッ!


オメガ「 」ベチャァ


アパンダ「それお酒っす!」

リノア「取り乱し過ぎw」

アルティミシア「お、おお・・・・」ヒクヒク

ギルガメッシュ「あ~~~ごめん!素で間違えた!」

アルティミシア「一気・・・してしまった・・・」グタァ

オメガ「ダレカ拭クモノカシテ」フキフキ

ギルガメッシュ「俺のマントで拭くな!」

アパンダ「あああ僕の再就職がぁ~~~~!」


『場が 混乱し始める!』



ワーワー! ガヤガ! ギャース!!



リノア「・・・・・」




ド ン ッ !



全員「!?」



リノア「こらこら、いつまで遊んでんの」

リノア「あんたが投下しないとこのゲーム、終わんないんだから」


アルティミシア「・・・・」


リノア「ショックなのはわかるけど、はやくしてよね」

リノア「アタシはまだこんな所で終わるわけにはいかないんだ」


アルティミシア「・・・・・」


リノア「あんたにとっては子供の遊びにしか見えないんだろうけど、こっちは本気なんだ」


アルティミシア「・・・・・・・」


リノア「時間、場所、一緒にいたい人、あの場所へ。スコールと約束した場所へ」

リノア「行かなきゃならないんだよ!」ガン!


リノア「わかったらはやくしてよね!」フン


ギルガメッシュ「ね、姉さん~~!」

アパンダ「僕まだ消えたくないっすよ~!」


アルティミシア「・・・・・・・」


リノア「お前をもういっかいあの無にぶち込んで、今度こそ全部消してやる!」

リノア「お前の意志はアタシが代わりに引き継ぐ。お前は消えろッ!」


オメガ「ド、ドウスンダヨ・・・・」ガガガ


アパンダ「こんなの・・・勝ち目ないっすよ!」

ギルガメッシュ「同点だ!同点で次に賭けよう!」



リノア「次なんてねーんだよ」



アルティミシア「・・・・・」


リノア「だろ?」



アルティミシア「・・・・・・・・」



アルティミシア「全てを・・・承知の上か・・・・」


リノア「やっとしゃべった・・・・」


アルティミシア「全てを悟った上で・・・それでも無の元へ・・・・」


リノア「だからそうだっつってんだろ」


アルティミシア「・・・ならもはや何も言うまい」


リノア「いやもうホント早くして・・・・」




コォォォォ・・・・・・・・・・




『夕日が 暮れはじめた!』


アルティミシア「あの夕日も・・・落ちて消えゆき・・・・」

アルティミシア「そしてまた、登ってくる・・・・」


リノア「・・・・」


アルティミシア「それは同じだからだ・・・夕日と朝日。同じ物同士、異なる時間の異なる姿・・・・」

アルティミシア「お前と私も同じだ・・・異なる時間に住まう同じ存在・・・・」

アルティミシア「お前の未来に・・・希望は・・・なかった・・・」


リノア「・・・・」イライラ


アルティミシア「だから希望を見つける為に・・・全てを一つに・・・」

アルティミシア「まったく、ここまで似た者同士になるとはな・・・」


リノア「くどい!お前の語りなんてどうでもいい!」ガン!

リノア「もうどうあがいても不可能なんだ!希望がないのはお前だ!」

リノア「せめて自分の最後くらい自分で終わらせたら!?」

リノア「その最後のカードでさ!」


アパンダ「これを置いたらもう・・・」

ギルガメッシュ「姉さん~~~!」


アルティミシア「この私がここまで取り乱すとはな・・・・・・」フゥ

アルティミシア「一つはスコール、一つは我が城、一つはエクスデス、一つはお前・・・」


リノア「最初から取り乱してばっかだったろうが」


アルティミシア「わが生涯でここまで驚嘆の声を上げたのは、これが初めてだ」

アルティミシア「そして今度二度と味わう事がないだろう・・・」


リノア「・・・・」


アルティミシア「驚きだ。実に驚きだ」

アルティミシア「まさか・・・・」












アルティミシア「最後の手段まで同じだったとは」


リノア「・・・なに?」ヒク


アルティミシア「お前のカードすり替えトリック。実に見事だった」

アルティミシア「まさか、過ぎ去った・・・はるか遠くの時間軸からカードを持ってくるとは・・・・誰が予想できただろう」

アルティミシア「この私すら欺くとは、さすがお前。否、さすが私・・・」フフフ

リノア「・・・お前もすり替えしてるってのかよ」


アパンダ「え、どれ?」

ギルガメッシュ「ゼルのカードか!?」



オメガ「------(チェック中)」


オメガ「イヤ・・・全部揃ッテルケド」バララララ



リノア「・・・じゃあ何とすり替えたんだよ」

アルティミシア「本当にわからないのか?」

リノア「お前も、どこかでカードを入手してたってのかよ!」バン!


アルティミシア「・・・・・・・・」ズズ


リノア「!?」


アルティミシア「・・・・・・・・・・」ズズズズズ



『アルティミシアから 禍々しいオーラが!』



グニャァァァァァァァァ・・・・・・・・



リノア(な、何!?この猛烈にイヤな予感!?)

リノア(アタシのトリックは完璧だった!バレないように布石をいくつも打った!)

リノア(そして誰にも見つかる事無く成し遂げた!事実、おばさんすらも欺いた!)



アルティミシア「 」ゴゴゴゴゴ



リノア(なのになんで!?なんでこんな、底知れない不安が押し寄せてくるの!?)



アルティミシア「 」キラン




ド ド ド ド ド ド ド ド ド ! !




リノア「ひぃっ!」ドタン!


オメガ「アルティミシア選手、魔法ノ使用ハ禁止デス!」ピピー!

アルティミシア「お、すまん。うっかり魔力が漏れていたよ」キリ



リノア(いつ!?どこで!?何と!?どのような手段で!?)

リノア(ハッタリ!?いや、そんなわけない!ターンはアルティミシアで最後!する意味がないッ!)



ギルガメッシュ「姉さぁぁぁぁぁん!!」

アパンダ「逆転しちゃってください!」



リノア(ゼルのカード!?違う!バラムの街の時はアタシもいた!カードなんかしてなかった!)

リノア(オーディンもそうだ!オーディンはあの薔薇のねーさんで別人だった!)

リノア(じゃあガルガンチュア・・・しもべのカード!?自分のしもべを召喚した!?)

リノア(・・・・違うッ!ガルガンチュアは普通に良カード!だったら早めに使っとけばよかったんだ!)

リノア(じゃあ何と・・・ダメ・・・わからな・・・・)フッ




リノア(?????????????)




『リノアは 混乱し始めた!』


アルティミシア「お前の言う通り、終末のベルは私が鳴らそう」

アルティミシア「それが魔女の力を継承した物の務め!未来を切り開く導!」



(大人になっていくにつれ 何かを残し 何かを捨てていくのだろう))

(時間は待ってはくれない にぎりしめても ひらいたと同時に離れていく)



(そして…)



アルティミシア「考えた事あるか・・・・大人になった自分・・・・」




リノア「?????????????????」




アルティミシア「離れていくと同時に・・・訪れる物!」





アルティミシア「 そ れ は ! 」





バ シ ッ










【アルティミシア】AAAA


リノア「  」


全員「  」


=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4○1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  || A  || 2  || 
||4○5||A●A||7●3|| 
|| 8  || A  || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8○7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org229132.jpg



【CARD WIN!】



ギルガメッシュ「うお」

オメガ「チョ」



=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4●1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  || A  || 2  || 
||4●5||A●A||7●3|| 
|| 8  || A  || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2○7||8●7||6○1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org229135.jpg



アパンダ「こ、これはッ!」



アルティミシア「さらぁに!プラスの効果により追随効果が発生するッ!」




バ サ ァ ッ !





【COMBO!】


=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4●1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  || A  || 2  || 
||4●5||A●A||7●3|| 
|| 8  || A  || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2●7||8●7||6●1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org229138.jpg



【リ】2 - 【ア】8




ヒラ・・・ヒラ・・・ヒラ・・・




ファサ




アルティミシア「決まった・・・」キリ





全員「 ウ オ オ オ オ オ ー ー ー ー ー ー ッ ! ! 」













リノア「 ち ょ っ と ま て ぇ ー ー ー ー ー ー ッ ! ! 」


ギルガメッシュ「姉さああああああああん!」

アパンダ「やった!やった!消えずにすんだ!」

アルティミシア「ハハハハ、じゃれるなじゃれるな」



ワァァァァァァァ・・・・・・



ド ン ッ ! !



リノア「 ま て や ! 」



全員「・・・・」



アルティミシア「さて、キレイに決まった所でっと・・・・」ガサゴソ

リノア「へいへいへいへい!ちょっとそこのおねーさん!待ちなよ!ちょっと待っておねーさん!」ガタッ

アルティミシア「カンパーイ」チーン

リノア「乾杯じゃねーだろ!?待てや!なんだあのカード!?」

アルティミシア「おいおいおいおい物言いか?勘弁してくれよ」フフッ

アルティミシア「一度配られた手札はリセットできないと、そう取り付けたのはお前だろ」グビ

リノア「不正の確証がないならな!だがお前の場合は別だ!」

リノア「みろっ!なんだこのカード!?こんなカード存在しねーよ!」

リノア「こんなあからさまな贋作使いやがって!こんなもんがまかり通るかッ!」バン!

アルティミシア「ほう、そのカードが偽者であると?」

リノア「あると?じゃなくて偽者そのものなんだよ!こんなカードねえだろがッ!」

リノア「こんなのがまかり通るならみんな全カード全部Aにしてるわッ!アホかッ!ボケッ!」ビキビキ

リノア「一辺死ねっ!」ギャース


アルティミシア「もう・・・うるさいな。だったら」

アルティミシア「それらの審判を下すのはジャッジだ。お前が決める事じゃない」

アルティミシア「と言う訳でジャッジに聞いてみよう。おーい、ジャッジ」


オメガ「・・・・・・」


アルティミシア「こいつが私のカードを偽者だと言うんだ。ひどくないか?」

リノア「いつどこで誰がこんなカード使ったよ!オメガ!こんなあからさまな不正、アタシは絶対認めないよ!」

リノア「こんなもん通してたまるか! 全 力 で ! 抗議するからな!!」ガオーッ


アパンダ「こ、こわ~・・・」

ギルガメッシュ「いや、うん、まぁ、そらそうだろ」



オメガ「・・・・・・」



リノア「見てよこれ!全部Aって、あからさまな贋作じゃん!」

アルティミシア「だから、アルティミシアだからAなんだろって」グビ

リノア「黙れババア!トランプじゃねえんだよ!オメガ!スキャンしろ!」

リノア「絶対正規のカードとは別の反応を示すはずだ!それが不正の証拠!贋作の限界ッ!」



オメガ「・・・・」



リノア「 は や く し ろ ッ ! 」


【スキャン中........】


アルティミシア「勝利の美酒に勝るものなし・・・」フゥ

リノア「どこがだ!無駄に引っ張りやがって・・・目に見えてわかるイカサマじゃねーか!」



オメガ「デマシタ」



リノア「ッ!」ガタッ

アルティミシア「結果は?」



オメガ「スキャンノ結果・・・・」


オメガ「トリプルトライアド正規カードトノ一致率、【99,9999999%】以上」


オメガ「ヨッテコノカードハ、”正規ノカード”ト判断デキマス」




リノア「 な わ け ね え だ ろ ッ ッ ! ! 」ビキッ!




アルティミシア「ジャッジの意向に逆らうのか?」



オメガ「・・・・・・・」


リノア「ハッそうか!お前ら最初からグルだったんだな!?」

リノア「平和的だの公平だの言っといて、結局は最初からアタシをハメるつもりだったんだ!」

リノア「ジャッジとグル!考えたね!?まさかそんな手段でくるとは思わなかったよ!」

リノア「最初からこれは出来レースだったんだ!アタシをハメる罠だったんだ!」

リノア「アタシは騙されないよ!そうと知った以上、アタシは絶対負けを認めない!」

リノア「だからカード勝負そのものが無効だろォ~~~~~~!」ビキビキビキ



アルティミシア「愚かな奴め」グビ


リノア「あん!?」ギロ


アルティミシア「何故オメガが正規のカードと判断したのか、本当にわからないのか」キッ


リノア「・・・・」


アルティミシア「ここ、ドール公国は一部の人間から聖地として崇められているそうな・・・」

アルティミシア「何故かわかるか?」

リノア「・・・帝国だったからだ。かつてここは帝国としてガルバディア全土の覇権を握っていた・・・・」

リノア「その名も神聖ドール帝国。歴史マニアは崇めるかもね」

リノア「でもそれがなんだッ!カード偽造の理由にはなってないッ!」バッ

アルティミシア「なるんだよ。タワケ」

リノア「!?」

アルティミシア「かつて栄華を極めた歴史ある大国。その面影は豪華絢爛な建築物に随所に表れている」

リノア「・・・・」

アルティミシア「歴史が深いと言う事は文化が根付いているという事だ」

アルティミシア「この独特の様式の建物。電波塔。パブの2Fのカジノらしき設備、etc・・・・」

アルティミシア「かつての時代を暮らした先人の、一つ一つの夢、思い、魂が宿る街、とも言えるだろう」

アルティミシア「そしてその思いは時を駆け、今を生きる人々にも・・・」

リノア「・・・・・」

アルティミシア「お前、ガルバディアの出身だろ。この街には何度か来た事があるはずだ」

リノア「小さい頃の旅行と・・・スコール達と出会ってからいった数回だけ・・・」

アルティミシア「そこで何か、思い入れは?」

リノア「ねーよ。こんな小さな街。かつては栄えていたのかも知れんけど」

リノア「あったのは下らない宝探しイベントに面倒なカードイベント。どれもわざわざ寄り道してまで来る程の事じゃなかったね」

アルティミシア「お前にとっては・・・・その程度の認識なんだな・・・」ハァ

リノア「なんか文句あんのかよババア」

アルティミシア「いいか?ここは”特別な場所”なんだ」

アルティミシア「お前の知らない、お前の記憶にはない、もう一つの運命の場所。はじまりの場所」

リノア「誰のだよ」


アルティミシア「スコールだよ」


リノア「ッ!?」


アルティミシア「はじまりは誰にもある。はじまりはお前だけじゃない」

アルティミシア「お前にとってのはじまりの場所は大統領官邸。しかしスコールにとっては・・・・」

アルティミシア「自分の運命を決定づけた場所。土下座までして戻りたかった場所」


リノア「 」ハッ


アルティミシア「魔女の系譜へと介入していくキッカケになった場所、もうひとつの恋が生まれた場所」

アルティミシア「お前と出会う前の話だ」


リノア「Seed・・・試験・・・・!」


アルティミシア「ここで見事力を示したスコールは・・・果てしなき運命の荒波に漕ぎ出していくのだ」

アルティミシア「かつての友との対峙、はじめての任務、はじめての仲間、そして・・・」

アルティミシア「お前との出会い」

リノア「・・・・・」ギリ

アルティミシア「ここはそういう場所。運命に根付く”種”が生まれた場所」


アパンダ「あ・・・ここが例のSeedの」

ギルガメッシュ「実地試験があったんだって。ここで」


アルティミシア「思い出は・・・お前だけの物じゃない」

リノア「話はぐらかしてんじゃねえぞ・・・ババア・・・」

アルティミシア「・・・・」

リノア「そんな事はどうでもいいんだよ!今はカードの不正の話をしてるんだ!」

リノア「スコールのはじまりの場所!?それが今なんの関係があるんだよ!」

リノア「それっぽい事言ってごまかすな!今それとこれは何の関係もないだろが!」

アルティミシア「・・・・」

リノア「絶対あきらめないからな!お前に不正を認めされるまで!死んでも食い下がってやる!」

リノア「お前を倒して未来を手に入れる!アタシはお前みたいにはならない!」



リノア「 無 は ア タ シ の も ん だ ! 」



アルティミシア「・・・・」ハァ



『アルティミシアは 手で顔を 覆った!』



アルティミシア「・・・・ここであったイベントは?」トントン

リノア「だから、下らない宝探しと面倒なカードイベント・・・」

アルティミシア「全ては表裏一体だと言ったのは、お前の言葉だったな」

リノア「全てのイベントは繋がってるっての?なにそれ。だからナニ?」

アルティミシア「・・・今我々のいるこの場所は?」

リノア「ここのオーナーの所有物でしょ。お前が勝手に住み着いてるけど」

アルティミシア「オーナーの部屋に入るには?」

リノア「だから、カードに勝って、それでオカファン取って・・・」

アルティミシア「それが面倒なカードイベントとやらか?」

リノア「それは違う。面倒なのはカードクイーンの方」

リノア「カードクイーンに何枚かカードを渡さないといけないんだけど、1枚渡す度にすぐどっかいっちゃうから誘導が大変で・・・・」

アルティミシア「・・・カードクイーンは独り身だったか?」

リノア「ええと・・・確か父親と子供が・・・」


『!』


リノア「父・・・・・・親・・・・」ポロ


アルティミシア「ここが聖地である理由、理解したか?」



リノア(まさか)



(まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか

 まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか

 まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか!!)




ダッ




『リノアは 駆け出した!』



オメガ「ア、チョ、オイ!」


アルティミシア「かまわん。放っておけ」

アルティミシア「今真実を知りに行ってる所だ」

ギルガメッシュ「大丈夫なんだろな・・・」

アルティミシア「私がこうして無事でいる限り、大丈夫だ」


オメガ「俺モウ二度トジャッジヤラネー・・・・・」ピーガーガー


アパンダ「やられたい放題でしたね」

ギルガメッシュ「こいつらをジャッジできる奴なんてこの世に存在しねーよ」



アルティミシア「・・・・・・・・・・」グビ



リノア(~~~~~~~~~~~)ダダダッ


リノア(~~~~~~~~~~~)ダダダッ


リノア(~~~~~~~~~~~)ダダダッ




ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・




リノア「ハァ・・・・ハァ・・・・・」ピタ




【扉】




リノア「ア”ア”ア”ア”ア”ア”-------ッ!」




『リノアは 目の前の扉を 蹴破った!』




バ ァ ァ ン ッ ! !




リノア「・・・・・・・!」



『扉の向こうに ある物は!』



リノア「 」




ヘタ




リノア「マ・・・ミー・・・・・・?」





【ジュリアのカード】2426


バサァ・・・・


アルティミシア「いいだろ。最新作だ」ニヤ


リノア「おばさッ・・・!」


アルティミシア「ジュリアのアイズオンミーにちなんで、そのような配置にしてみた」

アルティミシア「目と言う物は2つある。それが最初は、一人きりだから2、そしてラグナと出会って4つに」

アルティミシア「そして引き離されてまた一人になり・・・最終的に6個になった」

アルティミシア「お前とお前の親父だな」ハハハハ


リノア「・・・・」


アルティミシア「ここへきたと言う事は、全て理解したようだな」


リノア(そう、ここは・・・)



・アーティストの家

リノア「カードクイーンにはアーティストの父がいた・・・」

アルティミシア「そいつはここでカードの絵柄を描いていたそうだ。カードクイーンの依頼でな」

アルティミシア「だが本業は画家で、主にここの風景画を描いていたそうだが・・・いつも孫にイタズラされて困っていたそうな」


リノア「宝探しイベント・・・」


アルティミシア「このアトリエにしては妙にメカメカしい設備。これはきっとカード精製用の機材なのだろう」




リノア(そうか・・・そういう事か・・・・)












リノア「自分で・・・描いたのかッ・・・・!」ミシッ


アルティミシア「そういう事だ」ハハハ


リノア「・・・機械の扱いは苦手なんじゃなかったのかよ」


アルティミシア「苦手だったんじゃない。忘れてしまっていただけだ」

アルティミシア「機械より自分の魔力の方が便利だったからな」キリ


リノア「・・・・・」


アルティミシア「まぁ対して複雑な装置でもない。ボタンを押すだけで自動で精製してくれる簡単なシロモノだ」ペチペチ


リノア「・・・・・・・・」


アルティミシア「だがそれを思い出させてくれたのは・・・・お前だ」

アルティミシア「お前が一つにしてくれたおかげで思い出せたし、お前がドールを飲みこんでくれたおかげで勝てた」

アルティミシア「私を導いたのはお前自身だった。と言う事になるな」


リノア「・・・・・思い出したんなら」


アルティミシア「ん?」


リノア「じゃあ、なんでカード初心者のフリしてたんだよ・・・」


アルティミシア「フリじゃない。カードについては本当に知らなかったんだ」

アルティミシア「理由は簡単だ」


リノア「・・・・・・・」


アルティミシア「言ったろ。私はカードには興味ない」

アルティミシア「私には、他の趣味がある、と」


リノア「・・・・・・・・」


アルティミシア「そしてそれが”偶然”カードの精製方法と同じだった」

アルティミシア「それだけだ」


パ タ



リノア「ハハ・・・・もう・・・・怒鳴る気力もないわ・・・・」



アルティミシア「お前が来るまで暇だったからな」フッ



リノア「完全・・・に・・・・やら・・・・・れた・・・わ・・・・」





ヒラ・・・ヒラ・・・ピト




『リノアの顔に 黒い羽が 寄り添った!』



アルティミシア「カードの聖地はガーデンじゃなく、この街の方だったのだ」

アルティミシア「なにせ、そのカードが生み出される”はじまりの”場所なのだからな」


リノア「・・・・・・・・・・」


リノア「一つ・・・・教えてよ・・・・」


アルティミシア「ん?」

リノア「おばさんの本来のカード・・・一体なんだったの・・・・?」

アルティミシア「ふふ、見れば驚くぞ」

アルティミシア「これだ」ポイ



【クモの糸】



リノア「これ・・・・」ネバ



【ケダチク】4243

 カード変化→クモの糸



リノア「息子が・・・駆けつけてくれたんだね・・・・w」

アルティミシア「いるか。こんな子供」


リノア「じゃあカードは・・・・・最初から”2”枚余分にあったって事か・・・・」


アルティミシア「全110種類+お前と私のすり替え分」


リノア「まさにシークレット11”2”」


アルティミシア「ヒントは」


リノア「ケダチク・・・・・・・」


アルティミシア「奇妙な偶然だ」ハハハ



リノア「・・・・・・・・」フッ





フワッ






リノア「黒星・・・付けられちゃったぁ・・・・・」






ヒラ・・・ヒラ・・・ヒラ・・・・




・・・・・・・・・・




・・・・・・





『羽は どこかへと 消えて行った』


【ラストバトル】リノアVSアルティミシア


【勝負方法】トリプルトライアド


【結果】

=========

|| A  || 2  || 5  || 
||9○4||4●1||9●1|| 
|| 6  || 4  || 9  || 
=========

|| 6  || A  || 2  || 
||4●5||A●A||7●3|| 
|| 8  || A  || 6  || 
=========

|| 7  || 7  || 2  || 
||2●7||8●7||6●1|| 
|| 4  || 2  || 2  || 
=========


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org229138.jpg




【リ】2 - 【ア】8




【WINNER】アルティミシア

             ,..-‐'''"""~~"'''‐-,、
          ,、./-‐=''".:..//ll.,.,.:.:.:.:''\

         /.:/l.:.:.::..::/;..;/.::l.:l.:..:.:.:、:..:.:ヽ
        /ヽ ノ l.;.;.;./‐''"/.:川l.;.;l、,..ヽ,.:、`、
  )'ーーノ(  |:.:|.::..| 、.:.:..:/l;:;:/;:/'//-‐'-ll-l、.:`ヽ|ー‐''"l
 / イ  | |.::.|/| ハl.:../l.:;//l/l/----ll llll l| l イ ヽ

 l   ・  i´ |:.:.ヽ、| |r|| |l.://-‐‐i'  ヽi-l、_lノ| /  ・ /
 |  カ  l  トー-トヽ| |ノ -‐-   -─-'/// |  カ  |
 |  ・  |/     | l ||、.|  |     |  |/ |.:|ヽl  ・ |
 |  サマ |       | l | ヽ, | r---、! / |.:| l  サマ |
 |   !!  |     / | | |   `   -‐"´|| ,ノ|.:| |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
   ̄ ̄   |           /       ̄

書き溜め尽きた。しばらく休む

ケダチク置いたらプラスで上と左返って左下に繋がって勝ちだな
フンゴオンゴとかバイトバグとかでも勝てるしちょっとザルすぎんよ

勝ち負けよりも
>>リノア「よってセイム、プラス。これらすべての条件を満たすカードは・・・」チラ
>>リノア「あ、ゼルのカード入れたら10/110かww」
って語らせてるんだから他のカードでも勝てまくるのはさすがにアレだろ


リノア「ケダチクのカード持ってたって事は・・・」ネバ

アルティミシア「すり替える必要なかったな」ハハハ

リノア「どっちにしろ・・・負けてたのね・・・・」

アルティミシア「偶然だ。何か一つでもズレていたら私に勝ち目はなかった」

リノア「偶然・・・」

アルティミシア「だろ?10/110かなんか知らんが、そもそもあの状況が生まれるのが110種類5枚につき110通りの確率だ」

アルティミシア「さらに9マス分全ての組み合わせ。そこにさらにお前の言った10/110を加える」

アルティミシア「まず運否天賦じゃありえない確率だ」

リノア「そう・・・だから・・・絶対勝ったと思った・・・・」

アルティミシア「互いに確証を得るにはあまりにか細い利」

アルティミシア「だからイカサマをねじ込んだんだ。互いにな」

アルティミシア「だろ?」

リノア「いや、うん。そうだけど、そうだけど・・・・」

リノア「だからって・・・オールAとか・・・・ww」

アルティミシア「私を誰だと思っている。未来の魔女アルティミシアだぞ」キリ

リノア「つくづく・・・卑怯だわ・・・ww」

アルティミシア「昔からこういう確率論は無駄に得意なんだ」

リノア「それって~・・・」

アルティミシア「お前が遺してくれたおかげだな」ハハハ

リノア「あ~・・・そうか・・・・」


リノア(ちゃんと・・・覚えてたんだ・・・)




「その感触」「そのときの言葉」「そのときの気持ち」




リノア「おばさんを勝たせたのは・・・アタシ自身だったって事ね・・・」ゴロン




『リノアは 無気力に 寝そべった!』


アルティミシア「こんな所で寝るな。行儀が悪いぞ」

リノア「あんたに言われたくないのよ」

アルティミシア「全く、どんな教育を受けてきたんだか・・・・」

リノア「どうやら、行儀の悪さは直らなかった様ね」

アルティミシア「直るも何も、私は最初からちゃんとしてるぞ!」

リノア「一人でも強く生きていけるように?」

アルティミシア「・・・・・・」

リノア「はいはい、そういう事にしといてあげる・・・・」




ズズズズズズズ・・・・・・




リノア・アルティミシア「!」




『内面世界が 崩れ出した!』




アルティミシア「タイムリミットか・・・・」

リノア「アタシが負けを認めたから・・・?」

アルティミシア「そうだ。お前の心は今折られた」

アルティミシア「これからはこの内面世界、約束通り・・・・」

アルティミシア「無と共に私が”引き継ごう”」

リノア「・・・あんたのしもべ共はどうなんのさ」

アルティミシア「心配ない。あいつらも私がなんとかしよう」

リノア「・・・・・あんたはどうなんのさ」

アルティミシア「それはお前がよく知ってるだろ」

リノア「・・・・」



ズドォッ! ガラガラガラ・・・ ドドドド



アルティミシア「文字通り、命を賭けたな」


リノア「あんたの目的が達成するまで・・・少しだけ気張っててあげる・・・・」


アルティミシア「ならばその礼に、お前をあるべき場所に送り届けてやろう」


アルティミシア「最後に会いたいだろ?」


リノア「・・・・・」コク




ズズズズズ!! ガラガラガラガラ・・・・・


アルティミシア「・・・見ろ」ガタ

リノア「・・・?」


【使者】http://realff8.web.fc2.com/gazo/sisya.jpg


リノア「あ・・・これ・・・・」

リノア「庭園で眠る使者の・・・謎解きのパーツの一つ・・・」

アルティミシア「風景をよぉく見てみろ」

リノア「・・・あ」

リノア「ドール・・・そっくり・・・・」

アルティミシア「描いてた時はそんなつもり全くなかったが」

アルティミシア「今思うと、これも”使者のはじまり”を示していたのかもしれん」

リノア「自分で描いた・・・癖に~・・・」

アルティミシア「私だってあいつにジャンクションするまで知らなかったわ。ここがSeed生誕の地だったなんて」

リノア「・・・・・だから正解に組み込んだんだ」

アルティミシア「今となってはもうわからんがな」

リノア「・・・・」

アルティミシア「この絵に描かれているのは二つ」

アルティミシア「海辺の街並みと、その空を雄大ににはばたく【使者】」

アルティミシア「故に空高く、どこまでもはばたけば」

アルティミシア「きっと使者に会える・・・」



ズドォン! ガラガラガラ・・・・!



アルティミシア「ちょうどいい具合に屋根に穴が開いた」

アルティミシア「ほら、いけ。ここはもうじき崩れるぞ」

リノア「・・・・またしても、あんたに」バサ

リノア「宇宙の放浪者に・・・させられるなんて・・・」ググ

アルティミシア「掴んでくれる人がいるだろうが」

アルティミシア「ほら・・・いけ!」キュィィ



リノア「・・・・」フワ




【レビテト】




リノア「・・・・・・・」フワァ



『リノアは ゆっくりと 空を登っていく!』



リノア「・・・・・・・・・」

アルティミシア「・・・・・・・・・・・」




ズドォッ! ドゴォッ! ガラガラガラガラ!!




リノア(さようなら。未来のアタシ)

アルティミシア(さようなら。幼かった頃の私)




『その距離は 次第に ひらいていき』




リノア(また会える”時”まで)

アルティミシア(また会いまみえる”時間”まで)




メキメキッ ミシ・・・ ドドドドドドド!!



リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・・」




『ひらいたと 同時に』





リノア・アルティミシア「・・・・・・・・・・・」





リノア・アルティミシア(・・・・・・・・・・・)






(・・・・・・・・・・・・・)






カ ッ





『内面世界が 崩壊した!』


グワァァァァァァァ・・・・・・・・・・



ゴゴゴゴゴゴゴ



アルティミシア「いった、か・・・・」


アルティミシア「むっ」



ザッ




「・・・・・・・・・・」



アルティミシア「お前か・・・・・」



ズズズズズズズ



アルティミシア「・・・くるか?」



「・・・・・・・・」コク



アルティミシア「・・・・・・・・・・ついてこい」ザ




ズズズズズズズ




ズズズズズズズ





ズズズズ・・・・・・





・・・・・・・・・・・





・・・・・





・・



・・・



・・・・・



・・・・・・・




・・・・・・・・・・・





(う・・・・・)


(ここは・・・・・どこ・・・だ・・・・)


(どうなった・・・・あの顔なし・・・・・自爆して・・・・それで・・・・・)


(み・・・・んな・・・・無事・・・・か・・・・・)


(・・・・返事・・・・しろ・・・・・)



(・・・・・・・・)




ムク




スコール「う・・・・・・」フラ



・黒


スコール「・・・闇?」


スコール(・・・・どこだ?)


スコール「・・・・」キョロキョロ


スコール「み・・・んな・・・・どこ・・・・だ!?」


スコール「はぐれた・・・・?」


スコール(・・・探さなきゃ!)




ダッ




『スコールは 駆け出した!』


ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・



スコール「ゼル・・・セルフィ・・・・キスティス・・・アーヴァイン・・・・」


スコール「リノア・・・・!」




『暗闇を 手探りで 駆け抜ける』




スコール「みんな・・・・どこだ!」




タッタッタッタッタッタ・・・・・・・




タッタッタ・・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・




ピタ




スコール「ここは・・・・」




サァァァァ・・・・・




「あら、珍しいお客さんだな」



スコール「!?」







バッツ「よっ」


スコール「お前・・・・」

バッツ「案の定迷ってやがったか。まぁしゃーねえな」

バッツ「お前、結構無鉄砲だもんなww」

スコール「お前に言われたかねーんだよ」

バッツ「はいはい、俺はどうせバカですよ」

バッツ「ほれ、こっちだ。ついてこい」

スコール「・・・・?」



スタスタスタ・・・・・



バッツ「うーん、やっぱ最後に変えるのは地元だね」

スコール(地元?)

スコール「じゃあ、ここは・・・」

バッツ「そ、俺の故郷」

スコール(故郷・・・)



・リックスの村

バッツ「うーん、やっぱ地元はいいなww」

スコール「普通の村だな」

バッツ「あの嬢ちゃんに感謝しろよ?あいつが取りこんでくれたおかげで見つけれたんだ」

スコール「リノアが?なんで?」

バッツ「ここ、かつて無に飲まれた村だから」

スコール「なッ・・・!」



サァァァァ・・・・



バッツ「ま、なんもねー田舎町だがよ、ゆっくりしてってくれよ」

スコール「・・・一つ聞いていいか」

バッツ「ん?何?」

スコール「お前、なんで水浸しなの?」

バッツ「うっ!それはちょっと深い事情が・・・」ポタポタ

スコール「どうせ間違えて海に飛び込んだとかそんなんだろ」

バッツ(するどいな・・・)


スタスタスタ・・・・


バッツ「ここ、ここ。これが俺んち」

スコール「・・・・」

バッツ「まぁ、あがってけよ」

スコール「ふっつーの・・・家だな・・・」

バッツ「うるせえよwwごちゃごちゃ言ってるとつまみ出すぞww」

スコール「茶だせよ茶」

バッツ「何万年も帰ってなかったからな・・・あっても腐ってるかも」


ギィ・・・・



・バッツの家

バッツ「うーん、やっぱ我が家はいいな」

スコール(ふっつーの・・・家だな・・・)

スコール「・・・・」チラ



ボォォォ



スコール「暖炉て」

バッツ「お前の時代と違ってメカメカしいのはなかったんだよ」

スコール「時代を感じると言うかなんというか・・・・」

スコール「あ、そだ。魔法が普通に売ってたって聞いたけど」

バッツ「あったなww」

スコール「そら魔法が売られてたら機械なんていらんわ」

バッツ「なんか誤解があるけど、売られてたのは魔法そのものじゃなくて、魔法の撃ち方だからな?」

スコール「えっ」

バッツ「こう・・・こうやって撃つんですよーみたいな。買っても普通の人間には使えねーよ」

スコール「ファイアの本的な事かよ・・・一気に覚めたわ」

バッツ「もーうるせえ奴だなー。ちなうちの特産魔法はこれ」



【エスナ】



スコール「いらね」

バッツ「なんでだよww使えるだろがww」

スコール「一つだけとか・・・」

バッツ「うーん、まぁうちの村は魔法には無頓着だったからな」

スコール「見りゃわかるわ」

バッツ「その代わり忍者グッズがやたらあったけど」

スコール「ウソォ!?」


バッツ「まじまじ。俺も持ってたもん。ほら」ドサドサ


【かとんのじゅつ】

【すいとんのじゅつ】

【らいじんのじゅつ】


スコール「お、おお・・・!」キラキラ

バッツ「お値段据え置き200ギルだ。どうだ、テンションあがるだろ」ニヤ

スコール「と、透明になる術とかないのか!?」

バッツ「ねーよ。どうせしょうもない事に使うつもりだろ」

スコール「・・・・」

バッツ「すぐわかんだよ。発想が」

スコール「・・・ここ、忍者村なの?」

バッツ「そういう説はあったけど・・・まぁ、どうでもいいってか、興味ないってか」

バッツ「他の村人なんて忍者のにの字もないどんくさい連中ばっかだったぜ。俺もだけど」

スコール「じゃあ、もしかしてこれ・・・」チャリ

バッツ「ッ!?お前、それをどこで!?」



【くない】



スコール「次元の狭間の親切なモンスターに貰った」

バッツ「うそつけ。奪い取ったろ。絶対」

スコール「結果的にそうなる」キリ

バッツ「・・・ああ、そうか、そういう事か」

バッツ「それ持ってたからこの村まで流されてきたのか・・・」

スコール「はえ?」

バッツ「俺も持ってるんだよ。この村の名産品」

バッツ「巻物以外の、お前のそれと・・・これ」



【しゅりけん】



バッツ「引き寄せあってたんだな・・・」

スコール「・・・お前のジョブって魔法剣士じゃねーのかよ」

バッツ「忍者もよく使ってたんだよ。二刀流のアビリティ習得したくてさ」

バッツ「なげる用に買いこんでたんだけど・・・結局使わなかったな」

スコール「なんで?」

バッツ「よえーから」

スコール「忍者の代名詞なのに・・・・」


【くない】【しゅりけん】


バッツ「ハハ、思わぬ形で共鳴したな~」コト

スコール「つかなんで敵モンスターがお前の地元のアイテム持ってんだよ」

バッツ「がっつりもってかれたんだろーなー。にんじゃタイプのモンスターって結構いるし」

スコール「追剥かよ・・・」

バッツ「蜃気楼の街なんかも売り物全部持ってかれたらしいぜ」

スコール「 」ドキ

バッツ「ったくこれだからモンスターは・・・」

スコール「そうそうほんと魔物って最悪だよな!まじで!」

スコール「知ってた!?あいつら月から降ってきてたんだぜ!?重力が軽いから倫理感も軽いんだよ!」

スコール「やっぱ魔物ってカスだわ!」

バッツ「いや別にそこまで思わんけど・・・」

スコール(思えよ)



ボォゥ・・・・



スコール「・・・・・」ゴロン

バッツ「人んちで勝手に寝んな」

スコール「いやもうそんくらい許せよ」

スコール「どうやって帰ればいいか・・・わかんねーんだよ・・・」

バッツ「行き当たりばったりだな~」

スコール「お前はいーよな。帰る場所にたどり着けて」

スコール「俺にはんなもんねーよ・・・」

バッツ「なんでだよ。待ち合わせ場所があるんだろ」

スコール「それがどこかわかんないから途方に暮れてるんだろって」

バッツ「あー」

スコール「ついでに俺の時代まで案内してくれよ。勇者なんだろ?」

バッツ「いやお前の時代とか俺知らんし」

スコール「[ピーーー]よ・・・」バフ



ゴロゴロゴロ・・・・・


スコール「あーまじだりぃ~」ゴロゴロ

バッツ「帰り方がわかんないって、そもそもお前らどうやってきたの」

スコール「時間圧縮はじまるだろ?そいで、パパが互いの存在がうんたらかんたら言い出して」

スコール「それが時間圧縮世界で存在できる方法らしいんだけど・・・正直さ・・・・」

バッツ「うん、意味わかんねえな」

スコール「何がどうなってそうなるのか、仕組みがわからんわ」

バッツ「じゃあ仲間がいれば帰れるのか?」

スコール「じゃねーの・・・知らんけど・・・」ゴロゴロ

バッツ「じゃあ呼んでみるか」

スコール「どうやってだよ」ゴロゴロ

バッツ「これで」



【オルゴール】



スコール「何これ・・・・」

バッツ「親父とおふくろの形見」

スコール「いや重いわ!俺が触るとうっかり壊しちまう可能性大だぞ!?」

バッツ「オルゴールくらい扱えるだろ・・・」

スコール「・・・・鳴らせばいいの?」

バッツ「はよ」

スコール「・・・・」チャリ



『スコールは 思い出のオルゴールを 鳴らした!』



~~~♪



スコール「・・・・・」

バッツ「ん~・・・イイ曲だな・・・」

スコール「何も起きねえじゃん」

バッツ「最後まで鳴らせよ」

スコール「俺にとったら思い出も糞もないんだけど・・・」




~~~~~~♪




~~・・・・・


バッツ「・・・・・」

スコール「終わったぞ。あいつらどこにいるんだよ」

バッツ「しらね」

スコール「こいつ・・・・」ピキ

バッツ「そのメロディ聞かせたら、ここに住んでた吟遊詩人が【誘惑の歌】とかいうの思いついたとか言うから」

バッツ「もしかしたら誘惑できるかなーって思ったんだけど」

スコール「誘惑て・・・・カブト虫じゃねーんだぞ」

バッツ「あ、その曲聞いたら思い出した」

バッツ「ちょっと両親の墓参り行ってくる」

スコール「いや待てや!俺の仲間わいて!」



『バッツは 去って行った!』



スコール「ったくあのアホ勇者だけは・・・」

スコール「もういいわ。アホが。寝る!」



バフ



スコール「何が・・・・ゆうわくの・・・・歌・・・・・だ・・・・」


スコール「ゆうわくされてんのは・・・・こっちだっつーの・・・・」


スコール「・・・・・・・」zzz




zzz


~~~~~~~~~~~



ホーホー ホーホー



スコール「・・・・」zzz



「起きろ」



スコール「・・・・」zzz



「起きろって」



スコール「・・・・」zzz



「起きろっつってんだろこのボケェッ!」



スコール「えっ何!?またSeedランク下がった!?」ガバッ



「ったくこのガキャ・・・・」

「お前船長だろ?しっかりしろよ!」



スコール(あれ、バッツじゃないな・・・)

スコール(あ、この人)



ガンッ!



ファリス「いつまで寝てんだこのガキャァッ!」


スコール「いつぞやの海賊ねーさん!」

ファリス「ったく人んちでてめーは・・・」

スコール「ちょっとファングの姐さんと似てるな・・・」

ファリス「あ?ファング?なんかの調合素材か?」

スコール「え、あ、いや、その」

スコール「ファリスさんとちょっと雰囲気が似てる人・・・・です」



ファリス「・・・・」



スコール「・・・・・」ドキドキ



ファリス「だからなんなんだよ!ボケ!」クワッ

ファリス「いいからこい!起きろオラッ!」グイ


スコール「あだだだだ!ある意味似てる!手荒な所だけはそっくりだった!」



ズリズリズリ・・・・


・リックスの村 外 (夜)


ホーホー ホーホー


スコール「・・・・」zzz

ファリス「なんでこの状況で二度寝してんだよ・・・ふんっ!」ズリズリズリ

スコール「寝る子は育つ」zzz

ファリス「育ちすぎて老け顔になってんだろが」



ズリズリズリ・・・・



『引きずられながら 運ばれていく!』



ハァ・・・・ハァ・・・・


ファリス「まじで・・・起きなかったこいつ・・・」ゼーハー

スコール「んもぉ船長さん、何よこんな夜更けに。俺おねむの時間なんだけど」

ファリス「寝るの速すぎだろ・・・ちびっこかてめーわ」

スコール「ていうかあんたなんでここにいんの?ここバッツの実家よ」

スコール「あ、わかった。なんだかんだであんたらそう言う関け(ry


【つるぎの舞】


スコール「ぎええええええええ!」

ファリス「くだらねーこと言ってんじゃねーぞゴルァ!」


ホーホー ホーホー


スコール「ねーやんと姐さんの凶暴な面だけを見事に引き継いでる・・・・」ヒリヒリ

ファリス「この稼業なめられたら終わりだからな」

スコール「さ、さすが海賊です・・・」


スコール「で、ここどこ?」キョロキョロ

ファリス「あれだよあれ」



【ドルガン そして その最愛の妻 ステラ ここに ねむる】



スコール「墓・・・・?」

ファリス「バッツの親父さんとおふくろさんだよ」

スコール「なんであんたがその場所知ってんの」

ファリス「一度来たんだよ。冒険の途中で」

スコール「へえー」

ファリス「その時も・・・ほら、ああやって」

スコール「あ」



『花が 墓の周りに 咲き乱れている!』



スコール「あ、そういえば墓参りするって・・・」

ファリス「あいつが置いてったんだよ」

スコール「にしても飾りすぎだろ。何だこの量」ファサファサ

ファリス「ウン万年ぶりの故郷だからな・・・・思う所があるんだろ」

ファリス「あいつはバカだが、バカはバカなりに考えてんだよ」

ファリス「ここへ戻ってこれて・・・よかった。そう思ってるんじゃねえかな」

スコール「・・・・」

ファリス「お前にも一つ聞きたい」

スコール「えっ何?」

ファリス「親父って・・・いいもんか?」

スコール「・・・・」



(大人のみりき、教えてやっよ)



スコール「まぁ、なんだかんだで」

ファリス「そうか・・・」

スコール(あ、そうかこの人確かタイクーンの変態親父の)

ファリス「お前の待ち合わせ場所も、こんな感じの花畑だそうじゃねえか」

スコール「え、あ、うん。規模が違うけど」


ファリス「もどりてーか?」

スコール「方法がわかればね」

ファリス「だとよ」

スコール「えっ」



ザッ





ゼル「 」

セルフィ「 」

キスティス「 」

アーヴァイン「 」




スコール「お、お前ら!」




ゼル「ま、まじ助かった~・・・・」ガク

アーヴァイン「さすがに僕ももうダメかと思ったよ」フゥ

キスティス「ごめんなさいね。わざわざ迎えに来てもらっちゃって」

セルフィ「ありがと~!」




バッツ「いえいえ、どういたしまして」ニッコリ




スコール「あーてめー!どこほっつき歩いて回った!」

スコール「墓参りだっつったろ!?んなもんに何時間かけてんだよ!」

バッツ「いや・・・帰ったらお前爆睡してたし」

スコール「あいつら来てるんなら起こせよ!なんでこんなしんきくせー場所で再会せなあかんのじゃ!」

ファリス「・・・・」

バッツ「ファリスに感謝しとけよ?そいつがお前の仲間拾ってここまで持ってきたんだ」

ファリス「お前がいなきゃ危うくこいつらと一緒に消えて行く所だったがな」

バッツ「へへw」


アーヴァイン「聞いたよ。ここ、勇者さんの故郷なんだって~?」

バッツ「おうよ。忍者グッズが名産品だ!」

キスティス「巻物がいっぱいありましたね。新しい青魔法がラーニングできそうですわ」ホホホ

セルフィ「しゅりけんつかいた~い!」

ゼル「普通の村に偽装した忍びの村・・・燃えるぜ!」


ハハハハハハ・・・・・・


スコール「何馴染んでんだよ・・・」

ファリス「まぁ、人柄だな」


『仲間が バッツと 談笑している!』


スコール「いつまでくっちゃべってんだ」イライラ

ファリス「おいバッツ、そろそろ」

バッツ「おーそうだな。わりぃわりぃ」


バッツ「で、どうする?」


スコール「何が」


キスティス「どうしましょ」


スコール「だから何が」


アーヴァイン「言いにくいよねえ」


スコール「だから何がだよ!」


セルフィ「なんていうか~」


スコール「・・・・?」


ゼル「~~~」ギュ


スコール「おいチキン、何口塞いでんだよ」

スコール「言えよ前科一犯!何隠してるんだよ!」

スコール「はやく口滑らせろ!」

ファリス(前にもなんかやらかしたのか・・・・)

スコール「サプライズはもういいから!合流できたんだからはやく帰ろうぜ!」


バッツ「やっぱ言いにくいか~」


ファリス「まぁ・・・な」


スコール「???」


バッツ「ええと、なんだ、その」ポリポリ

バッツ「お前の親父さんの作戦。互いの存在を信じ合うだっけ?」

スコール「そーだよ。お互い繋がってるから時間圧縮でも存在できるんだ」

ファリス「帰り方も説明されたろ」

スコール「だから、自分の時代を思い浮かべて、そいで帰る・・・」

スコール「それにはみんなで同じ時代を思い浮かべないといけないんだ。一人でもミスると時間の狭間におっこちちまうからな」

バッツ「そうか、うん・・・そうか」ボリボリ

スコール「だからみんながいるんだよ。みんなで自分達の時代に帰るんだよ」

スコール「わかったらどけよ。邪魔すんな!」


全員「・・・・」


スコール(なんだよこの空気・・・俺間違った事言ってねーだろ)




ゼル「 」

セルフィ「 」

キスティス「 」

アーヴァイン「 」




スコール(お前らはなんで黙ってるんだよ。なんとか言えよ)

スコール(一緒に帰るんだろ?さっさといこーぜ)

スコール(こんな所、用事ないだろ?)


『全員 黙りこくっている!』



ヒュゥゥゥゥゥ・・・・・


バッツ「あ、風」

ファリス「冷えてきたな・・・」

スコール「・・・・わかった。確かにここは二度とこれない激レアダンジョンだ」

スコール「だから特別に一泊許してやる」


全員「・・・・・・」


スコール「ったくミーハー共が・・・・おいクソ勇者、家入れろ」

スコール「俺らを野宿させる気か?あったかいスープでももてなせ」


バッツ「・・・・」


スコール「なんで黙るんだよ!はよ案内しろよ!」


ファリス「・・・後ろ見てみろ」


スコール「!?」



『風が 花びらを 何枚か 吹き飛ばし』



スコール「な・・・」




全員「・・・・」




ファサァ・・・・




『その裏から 石に刻まれた文字が 浮かび上がった!』








【ゼル・ディン ここに眠る】

【セルフィ・ティルミット ここに眠る】

【キスティス・トゥリープ ここに眠る】

【アーヴァイン・キニアス ここに眠る】








スコール(なんだよ・・・これ・・・!)


バッツ「お前が寝てる間にな・・・せっせと作ってたんだわ」

スコール「・・・」


ブチ


スコール「ふ・・・ざけんなよボケェーーーーッ!!悪ふざけにもやってイイ事と悪いことがあるだろ!?」

スコール「俺の仲間の墓石だ!?なんでこんなもん作ってんだよ!!」


バッツ「・・・・」


スコール「冗談でしたで済む事じゃねーぞ・・・見ろよ!」

スコール「俺の仲間はまだ生きてるだろ!言ったろ!?みんなで一緒に帰るんだよ!!」

スコール「お前らも黙ってないでいい加減何とか言えよ!!」



全員「・・・」



ファリス「・・・お前らの口から説明しないと、こいつは納得しないぞ」


スコール「!?」


バッツ「どれが最後の言葉になるかわかんねえ。慎重にな」


スコール(慎重・・・最後・・・・?何を言ってるんだ!?)



アーヴァイン「あ~・・・なんだい、その」

キスティス「私達、あなたと一緒にいけないの」



スコール(は!?)



セルフィ「えっと、え~っとぉ・・・」



スコール「な、なんで!?一緒に行けないってどういう事だよ!?」

スコール「おおおお前らまさか!ここで俺を置き去りにするつもりか!?」



セルフィ「そうじゃなくて~・・・」チラ

ゼル「~~~」



スコール「おいチキン!いつまで口塞いでんだ!」

スコール「一体どういう事だ・・・・納得するまでトコトン問い詰めるからな!!」



『スコールは ゼルに 組み付いた!』


スコール「吐けチキン!どういう事なんだよ!」ガシィ

ゼル「~~~~!」モガガ

スコール「俺を裏切る気か!?いいからその手どけろォーーーーーーッ!!」ユサユサ


バッツ「やべっ!」バッ

ファリス「やめろ!早まるだけだ!」ガシ



『二人がかりで スコールを押さえつける!』



スコール「んだてめえらゴルァ!離せ!ここで俺と一戦交える気か!!」ジタバタ

バッツ「そうじゃねえよ!今のあいつらは手荒に扱ったらダメなんだよ!」

ファリス「落ち着け!よくみろ!」

スコール「!?」



ゼル「~~~」



『スコールの 組み付いた部分が』




ポロポロ・・・コロン




『小さな粒となり』




スコール「こ・・・・れ・・・・」



ゼル「・・・・」ポロポロ




『地面に 落ちていく!』





コロコロ・・・コロン




スコール(これは・・・)



(生命の亡骸、つまり”命”の種、なの)



スコール「命の・・・種・・・」



【ソウルシード】


スコール「どうなってん・・・だよ・・・」

ゼル「・・・あのよぉ」

スコール「・・・?」

ゼル「なんつうか・・・俺ら、お前についていけねえ」

ゼル「というより、付いてきたくても事が出来ねえっていうか・・・」

スコール「な・・・んで・・・?」

ゼル「あの・・・その・・・・」

ファリス「仲間をよく見てみろ」

スコール「・・・・」


キスティス「・・・・」


スコール「・・・あれ」

スコール「なぁモルボル、お前確か・・・・」



(これは私が責任もって保管しておきます。いいわね?)



スコール「お前の鞭・・・・確か伝説の武器の・・・」



【セイブ・ザ・クイーン】


キスティス「・・・・」フルフル


ファリス「あの金髪女は最初からあの武器だったんだよ」


スコール「え・・・え?」


~~~~~~~~~~~~~~~~


スコール「そーだよ!あのホモ!なんでホモだけいないの!?」

ゼル「は?ホモ?」

キスティス「まぁ確かにそれっぽい見た目だけど」


~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール「じゃあ・・・お前ら、お前らって!」



~~~~~~~~~~~~~~~~


ゼル「すまねえ、土壇場で魔法消されちまって・・・」


アーヴァイン「アハハハハハ!wwwwかわいい女の子がいっぱいだぁ~~~~!www」


~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール「ま・・・さか・・・」



ゼル「 」

セルフィ「 」

キスティス「 」

アーヴァイン「 」








スコール「一周目の・・・方の・・・!」


アーヴァイン「あのさ~、言いにくいんだけどさ~」

アーヴァイン「僕ら・・・ホントはとっくに死んじゃってるんだよね~」



スコール「それって・・・それって!!」



(フフ・・・時間圧縮のアルゴリズムに溶け込むがいい)



キスティス「あの時あなたが過去へ戻ったから・・・」



スコール「じゃあ・・・じゃあ・・・!」



(残りの者もすぐに・・・)



スコール(俺の・・・せい!?)




ヒュォォォォ・・・・




スコール「で、でもっ!お前らこうして復活したじゃん!今ここにいるじゃん!」

スコール「じゃあ何も問題ねえよ!帰ろう!俺達の時代へ!!」


ゼル「ダメなんだよ・・・俺達はそっちへいけないんだ」


スコール「はぁ!?なんでだよ!!」


キスティス「あの時あの場面、あなたの元に現れたのは」

ゼル「あの何とかの木ってのが、消えるはずだった俺らに延命の猶予をくれただけで」

アーヴァイン「その命の種?って奴。僕ら、それの単なる寄せ集めなんだよね~」



スコール「・・・・!!」



バッツ「もう・・・時間切れなんだよ」



スコール(・・・・・)






スコール(ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ

     ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ!!)


ファリス「・・・シルドラを失った時」


スコール「・・・・」


ファリス「小さい頃から兄弟の様に育ったシルドラがいなくなった時、すんごい悲しかった。何度も自分を責めた」

ファリス「俺はシルドラを片時も忘れた事はなかった。その思いに答えてくれたのか、シルドラはまた姿を現してくれた」

ファリス「特定力場を持つエネルギー体となった、”召喚獣”としてな・・・」



スコール(じゃあお前らって!)



ゼル「 」

セルフィ「 」

キスティス「 」

アーヴァイン「 」



バッツ「生まれ変わったんだよ。別の存在、別の生命としてな」



スコール(それって・・・)



スコール(GF・・・・かよ・・・!)


アーヴァイン「まさか自分がGFになるとはね~」クイクイ


スコール(悠長な事言ってんじゃねえぞ・・・じゃあ・・・)


ファリス「俺達は互いの存在を信じ合った、だから、また会う事ができた」

バッツ「お前らの作戦、なんだった?」



スコール(互いの存在を信じ合う・・・・)


スコール「だから・・・”また会えた”ってのか・・・」



キスティス「スコール、聞いて」

スコール「・・・・」

キスティス「GFがなんで人の記憶に住みつくのかわかったの」

スコール「・・・・」

キスティス「思いの力って、本当にすごいのよ。その人の中で、永遠に存在し続ける事が出来るから」

アーヴァイン「GFの源もさ~、その思いの力を依り代にして、僕らに力をくれてたんだぜ~」

ゼル「お前ん中、俺らの記憶が強烈に残ってたからよ」

ゼル「へへ、うれしかったぜ。なんだかんだ言っても仲間なんだなって」



スコール(忘れれるわけ・・・ねえだろ・・・なんせ、お前らは一度俺のせいで・・・)



(スコールのせいでみんなが死んだ。お前のエゴで世界が死んだ)



スコール(俺が・・・見捨てたから!)


キスティス「命の種、延命の樹、そして・・・」

キスティス「あなたがいたから、あなたの記憶があったから、私達はこうしてまた会えたのよ」


スコール「・・・・」


ゼル「でもそのせいでよぉ」

アーヴァイン「悪いね。君の記憶、ごっそり使っちゃったよ」


スコール(記憶の具現化・・・・)



(ここ、キミの中なの! 君が願えば、なんだってできるの!)

(記憶を返せ。顔なしのままだと説明できねーだろ)



スコール(俺が望んだから・・・・!)


バッツ「突然こいつらが湧いてきたのはな」

ファリス「お前の頭の中にずっといたからなんだよ」


スコール(まじ・・・かよ・・・)


ゼル「だからよぉ、その、ここでお別れなんだわ」

アーヴァイン「理由は君がよくわかってると思うけどね~」


スコール「・・・・」


スコール(GFの・・・・記憶・・・障害・・・)



ガクゥ



『スコールは 地面に 這いつくばった!』




スコール「ふ・・・ざけんな・・・ふざけんな!」


スコール「忘れてたまるか!消させてたまるか!」


スコール「だったら俺が忘れなきゃイイ!俺が忘れない限りお前らはそのままなんだ!」


スコール「だろ――・・・・!?」

                   i,゙i, ゙i, ゙i,   ゙i, i j' i///;=‐-、,
                  i ゙i, i、 ゙i,  :;i i' i゙ :!//∠ニ=-,,_
                  ゙!; i、 i, i,  .ソ// .ノ//;、-ニ====;;、,
               ,、‐'ニニミ、i; i, .i .///ジ//∠二三三三三三;、,
              //;、=;ミ;、、i,i, i ///''"''"~ツ'=三三二ニ≫''"≪ミ、
              /'゙/'""゙  i::i<、、、;j' ゙ ~"''=:;、_、,_ '三三≪三ニニ=ミ;;、
                   .ij゙:::         ゙i;::ヽ, ミミミ三三二三ミ;;、

                    i::::          -、;:i,ヽ,ミミ三三三≡;テ<ミ、
                    i:::::           ヾ;:、, ゙'〒三//>:i,i、/
                    i:::::::           ,<,ミ;;,、i | i:: i、i i: .〉
                    ヽ;‐            ;|;i゙;;! ゙i !|:: .k' ./
                     ゙i             'シ~-'' '゙i;゙! ゙!リ‐;、,,ノi
                     i::::::::  :           :i.i゙ i::::::i;;|
       ,、、,i'"゙;')゙フ<        !::::::               リ ,j::::::i、i
     .,,、、i-''<゙'‐"_ノ/、,        ヽ;:::::゙              ゙ ノ::::::゙i,
   ,、、L-'゙二-‐''""゙:::::ミ;、   .,、‐'" ゙̄) ヽ;            / /:::::::::;゙i==‐''''""i
   ゙〉-',、‐";;;;;::::::::;;;;;;;;;;;;;;;:'''''''"i,  ::;/  ゙i、         /,、-";、‐'"二-―=='''i
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    ,.'/  ,.-' ソ..-‐'' " ̄`` ヽ、、
  ,.ィ'r/ ,'r' ,.-'' !   _,,....,._ ヾ;.:.、`ヽ、
イ' !'"゙' /|、   ゝ'" - ´,..- `_'"``ヾ、
   !  / ! ゙!ヾ,/ '   ,. ´,. ,ィ_ミ、!   ヾ、
    / ;.、 ,.'    ,.'  /   `ヾ  ゙、 ゙、
   ,' ! ヾ゙'/  .:' /  ,,.'        ゙、 、゙、 ゙、
  ,1!| ト、 ,'   ' ,イ' ,.'/        、 ゙ ! ゙!
 ,/! l!、ヾ、!  ' //_//.         ゙!  |! !
 !| |!r''ヽ! ;'  / /,            ,l ゙ !|
 ゙、 ゙!,'rl | !  ,!イ             |!i | i!
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   ゙、 ゝ!| !' ' ' |            ,'!| ,!i |!
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   i:: i:: i::I         i:: i:: ::i ,-, ノ,;:  ゞ   /
   '  i: i         i::  i:: ::i ∪";;ミ;:ノ ノ   ,丿
     丶,          i:: i::i i:: ::ゞ|彡ヾソ  ,ノ
       i;       ,  i:: i::ノ iソ,;: │::"'ヽソ
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       ノ"ゞ"      ノ,;:ノ/,;::'    ;i::  i:"'ヾ
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      ,   |:::::::::::::/゙ .|| |:::;::|  ' 「゙     |「`'|::l.:. .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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   / |:::|::V:::||::::::::::::::                   |.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::{     ト:イ,}::イ|::|
   |{. |::::l:::::::::{|::::::::::::::|                   l.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.:ヽ.  jV|/::〃:::::|j:::|
  ト,|:ヽl:::::ヽ:::::::|:::::::::::::|                     l:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::.   .:.:.::ヽ/::/::::::::::::::::::::/
  l::\::\:::::\::|:::::::::::::!                     l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   . .:.::::::::::::::::}/::::::::::::::::::::/
  \:`::::_ン´:/::}::::::::::::':,                     l.:.:.:.:.:.:.:..  .:.:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/
   ー=ニ::_;/::::;:|l::::::::::::::',                   ヽ:.:.  .:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::_; - ´
    -=ニ -≦;ノ|::::::::::::::::ヽ                  /:゙ト、:::::::::::::::::::::::::::::/=≦´ ,
        `フノ|::|:::r;::::::;小, `           /:.:.:.:.||::`:::ト、::::::::::::/_`ニ=='´

              };川/:/ ⌒'、        _, .:':.:.:.:. :.:.:|:|::::::::':::`>:;くヾニテ ̄
          〃丿     ヽ __ __ ..-.:':.:.:    .:.:.:.:|:l:::::::::::::::/   ̄
                     |:.:.:.:.:.:.:       .:.:.:ヽ` ー '
                    _j            .:.:.:.:\
                 _.. - ´.:.:|              .:.` ー .._









スコール「な・・・んで・・・!?」


スコール(顔が・・・見えない・・・!)


バッツ「お前らがここにいるのは互いの存在を信じ合ってるからだ」

バッツ「けど、お前がこいつらの存在を忘れてしまったら・・・」

ファリス「こいつらはお前の記憶を奪って出てきたんだ。だからお前の頭の中にもうこいつらはいない」

ファリス「だから・・・・繋がりが切れるんだ。これ以上こいつらは存在できない」



スコール「あ・・・あ・・・」


スコール「あああああああああああああッッ!!」



『スコールは 全てのGFを 外した!』



スコール「どけペット共!お前ら!お前らのせいで・・・」

スコール「忘れてたまっかよ!絶対忘れて・・・」



キスティス「GFに当たったらダメよ」

アーヴァイン「君が僕らを思い出せないのは、僕らのせいなんだってば~」

ゼル「あ・・・そろそろ時間が・・・・」



スコール「!?」



『スコールの記憶障害が進み』




ポロ・・・ポロ・・・ポロ・・・




『仲間の体が 命の種となり』



ゼル「お別れだな」


キスティス「名残惜しいけど」


アーヴァイン「ま、今まで楽しかったよ」



ポロ・・・ポロ・・・




コロン



『大地に 還っていく!』


バッツ「安心しろ。こいつらは俺が責任持って面倒みてやるから」

ファリス「受け入れろ。最後だ」

ファリス「何か言葉を・・・時間がない。急げ!」


スコール「・・・・・・・・」


スコール(最後の言葉?なんだよそれいきなり過ぎるだろそんな急に出てくるか)


スコール(そもそも・・・別れるつもりなんてねーよ・・・・!)




セルフィ「スコール~」




スコール「・・・・」


セルフィ「アタシ覚えてるよ~、ガーデン案内してもらった事~」


スコール「・・・・」


セルフィ「ちょっと無愛想で~とっつきにくい人だったけど~」


セルフィ「やる時はやるって感じで~頼りになるから~」


スコール「・・・・」


セルフィ「口に出さないだけで、ちゃんと私達の事考えてるって、伝わったから~」


セルフィ「だから・・・みんな、スコールについてこうって、思ったんだよっ!」


スコール「・・・・」


セルフィ「だから、その、なんて言うか~」


セルフィ「今までありがとっ」


スコール「・・・・・・・・」


スコール(なんでありがとうなんだよ・・・おかしいだろ・・・)


スコール(俺はお前らを見捨てて見殺しにした男だぞ・・・・全然お前らの事なんて考えてなかったんだぞ・・・・)


スコール(消えるべきは俺の方だ・・・死ぬのはお前らじゃなく俺の方だ・・・・)


スコール(なのに・・・・なのに・・・・)




ゼル「ありがとう」

キスティス「ありがとう」

アーヴァイン「ありがとう」

セルフィ「ありがとう」




スコール(なんだよそれ・・・やめろよそんな・・・最後の言葉みたいなの・・・)



ポロポロ・・・・ポロポロ・・・



スコール「 」



バッツ「・・・安心しろ。お前は消えねーよ」

バッツ「お前がこいつらを忘れても、こいつらはお前を忘れたりはしねーから」

バッツ「お前の存在は消えない。仲間がお前の帰るべき場所を指示してくれる」

バッツ「だから・・・いけ」



ポロポロ・・・・ポロポロ・・・



スコール「 」



アーヴァイン「わかんなくなったら~、僕らが一緒だった事を思い出せばいいよ~」

キスティス「姿形は忘れても、誰かと一緒にいた事は覚えてるでしょ?」

ゼル「色んな所行ったよなぁ」

セルフィ「世界中駆け回った~!」



ポロポロ・・・・ポロポロ・・・



スコール「 」



バッツ「・・・まぁ、なんだ、その」

バッツ「消える消えるって言うけど、人はそう簡単に消えねーよ」

バッツ「例え姿が見えなくたって、忘れちまって」

バッツ「無が世界を覆ったって、世界に寿命がきちまったって」

バッツ「全ては帰るべき所に帰る。それだけさ」

バッツ「だから・・・・その・・・」

バッツ「世界は、何度でも蘇るさ」



スコール「・・・・」



バッツ「まぁ、確証はねーけどな・・・w」



スコール「・・・・・」



『スコールは 地面にうつむいたまま 動かない!』


スコール「・・・・」

スコール(礼を言うのは・・・俺の方だ)

スコール(お前らがいたからここまでやってこれたし、お前らがいたから頑張れたんだ)

スコール(何度も諦めようと思った、。何度ももうダメだと思った)

スコール(お前らが支えてくれたから・・・お前らがいてくれたから・・・・)


(それに、消えてく思い出に負けないくらいたっくさんの思い出のタネ、つくろ~!)


スコール(そう、消えやしない。消えやしないんだ)

スコール(俺がお前らを忘れる前に・・・俺が、あるべき所に、帰ることができれば!)

スコール(記憶障害?知るか。俺の時代に戻ればまたお前らがいるんだ)

スコール(本人を見れば忘れるもへったくれもない。俺がいるかぎり、お前らは何度でも蘇るんだ!)



ググ



スコール「だから!」



ガバッ

















『そこにはただ 黒い空間が あるだけだ.......』












スコール「・・・一人・・・かよ・・・」


・黒


スコール「・・・・」フラフラ



(お、お前と一緒かぁ!)



スコール「・・・・」フラフラ



(班長まて~!)



スコール「・・・・」フラフラ



(話を聞いてくれるだけでいいのよ)



スコール「・・・・」フラフラ



(僕は失敗しない。ドント・ウォーリーだよ)



スコール「・・・・」フラフラ



(わかんなくなったら~、僕らが一緒だった事を思い出せばいいよ~)



スコール「・・・・」フラフラ



(いつだって選べる道は少なかった。時には道は1本しかなかった

 その、少なかった可能性の中から自分で選んだ結果が僕をここまで連れてきた。

 だからこそ僕はその選んだ道を……選ばなくちゃならなかった道を大切にしたい。 )




スコール(道・・・・・)



(お前の存在は消えない。仲間がお前の帰るべき場所を指示してくれる)




スコール「・・・・」フラフラ





スコール(どこいきゃ・・・いいんだよ・・・)





『黒い空間を さまよい続ける!』


スコール「・・・・」フラフラ




・・・・・・・・・・・




スコール「・・・・」フラフラ




・・・・・・・・・タッタッタ・・・・・・・




スコール「・・・・・・?」




タッタッタッタッタ・・・・・・・



タッタッタッタッタッタッタ!




スコール(俺以外の・・・・足音・・・・?)




スコール(!!)





「おねえちゃんをさがすんだ!」





スコール(こい・・・・つ!)



スコール「じゃあ・・・・・ここ!」ハッ




『黒い空間に 風景が浮かび上がる!』


・イデアの家


スコール「・・・・」


スコール(あの当時の・・・イデアの家だ・・・・)


スコール(じゃあここは・・・)


スコール(俺の・・・過去?)



グイ



スコール「!?」



「ねえおにいちゃん」



スコール「・・・・・」



「おねえちゃん、しらない?」



スコール「・・・・」



「おねえちゃん、いないんだ。どこにもいないんだ」


「ねえ、しらない?」



スコール「・・・・」


スコール(いねーよ・・・)



スコール(・・・そんな事はどうでもいい。ここは過去のイデアの家、それは間違いなさそうだ)



「ねえ、おにいちゃんってば」



スコール(どうやら・・・此処へ来たのは俺だけのようだ)

スコール(じゃあ、他のみんなは・・・・やっぱり・・・・)



「黒いおにいちゃん!」



スコール(実感・・・沸かねえよ)

スコール(だってここ・・・お前ら・・・・いるじゃん)



「まさか!おにいちゃんがおねえちゃんを連れてった人!?」



スコール(しかしまたなんでこんな所に)

スコール(ババアがあの顔なしに取りこまれて・・・いや、起こそうとしたはずだ)

スコール(起きなかったのか・・・?俺の考えが間違ってた?)



「ねえ!おねえちゃんをどこにやったの!?」



スコール(これは間違いなく時間圧縮の影響・・・・だとすれば)

スコール(俺はどうやって戻ればいい・・・このまま死ぬまで過去にいるのか?)



「返せ!おねえちゃんを返せ!」



スコール(あいつらの過ごした場所・・・・確かに、ここで俺らは共に育った中だが)

スコール(イヤ確かにここならみんないるだろうが、意味が違うだろ)

スコール(なんで小さな子供に混じって俺が。不自然すぎるだろ)

スコール(ていうか・・・そもそもここに置いてくれるのか?ママ先生に事情を話せば・・・・)

スコール(・・・だめだ!どう考えても不自然すぎる!)

スコール(この時代にはまだガーデンもSeedもない・・・じゃあ・・・)

スコール(帰る場所が・・・・ない・・・・)



「どこなの!?おねえちゃんはどこなの!?」


スコール(オイオイマジか・・・ここへきて俺はホームレス確定か?)

スコール(勘弁しろよ・・・こっそりGFジャンクションしてガ軍にでも入るか?)

スコール(・・・だめだ。身元不明者を軍に入れるわけがない)

スコール(じゃあエスタへいくか?パパの代わりにアデルを倒して、俺が大統領に・・・・)

スコール(・・・だめだ!ルナパンの時のアデルは目覚めたばかりだったからなんとかなったんだ!)

スコール(完全状態のアデルに一人で特攻!?ムリムリムリ!確実に返り討ちだろ!)



「この!この!この!おねえちゃんを返せ!」



スコール(ウィンヒル辺りでモンスター退治しながら・・・いや、あれそもそも給料出るのか?)

スコール(じゃあティンバーでテレビタレント・・・の前にレジスタンスに入れられそうだな。却下)



「おねえちゃんをどこへやったんだ~~~~!このやろ~~~!」



スコール(じゃあドール・・・・あそこなら・・・)

スコール(って将来ガ軍と戦争するじゃねえか!一番ダメだろ!)

スコール(そもそもあそこはランダムハンドがある・・・イヤだ。絶対行きたくない)

スコール(ていうか・・・帰りたい・・・)



「この!この!悪の黒ジャンパーめ!」



スコール(はぁ・・・なんでいつもこうなるんだ・・・・)

スコール(俺の人生・・・・ダメな事続きで・・・何にもできなくて・・・・何一つ達成できなくて・・・)



「てやぁ~!おりゃ~!ふぬあ~!」


スコール(自分を殺して、他人を拒絶したら強烈なしっぺ返しが帰ってきた)

スコール(だから自分を解放して、思うがままに行動したら、今度は誰もいなくなった)

スコール(じゃあ・・・どうすりゃいーんだよ・・・)



「~~~~~~~~~~~~!!」



スコール(さすがにキツイって・・・・これ・・・・)

スコール(ハァ・・・・一人でもなんでもできる力があればなぁーーー・・・・)

スコール(なんで・・・・こうなっちゃったんだろ・・・・)

スコール(なんで・・・どうし・・・て・・・・)



(・・・・・・・)




「 お ね え ち ゃ ん を か え せ ! 」




スコール「 」





ピキッ





スコール「 う る せ え え ぇ え あ ぁ あ ぁ ぁ あ ー ー ー ー ー

       ボ ケ え  ぇ え え ぇ え ぇ ぇ え え ー ー ー ー ー ー ッ ッ ッ! ! 」


「ッ!?」ビクッ


スコール「おのれクソガキゴルァッ!人が考え事してる横でギャーギャーうるせえんだよッ!」

スコール「おねえちゃん!?知るかボケ!なんで突如現れた俺にんな事聞くんじゃ!」

スコール「どう考えても知ってる可能性低いだろ!脳みそついとんか!ボケッ!」



「し、しらないの?」



スコール「かえせじゃねーよ!お前が返せ!俺の人生!俺の生い立ち!」



「な、なにをいってるの・・・?」



スコール「あーもうボコスカやってくれやがって、服にドロがちょっと着いたじゃねえか」

スコール「この俺に手ぇ出しといてただで済むと思うなよ・・・」ゴゴゴゴゴ

スコール「俺の大事な一張羅に汚いドロのシミつけやがって。命一つで足りると思ってるんだろうな~~~~!」ポキポキ



「・・・・・・」タジ



~~~~~~~~~~~~~~~~



スコール「オラオラオラァーーーーーーーッ!俺は女子供にも容赦しねえぞぉーーーーー!」



「ひぎぃぃぃいぃぃい~~~~~~ごめんなさぁ~~~~~い!!」



スコール「 謝 っ て す む 問 題 か ! 」ドカバキィ!


スコール「ただでさえストレスを溜めてるこの俺にこんなマネして五体満足で済むと思うなよォォォォォ!!」


ドカバキゴスゴスバキドカゴスガン!


スコール「ごめんなさいじゃねーんだよボケが!!自分の責任は自分で取れってこないだとある奴に説教食らったばっかりなんだよ!!」

スコール「どうせてめーは金持ってねーだろ!だったら苦しんで償え!ボケ!」



「うわーーーーーーッ!だ、だれか~~~~~~!」


スコール「誰かじゃねえよ!なんで助け求めてんだ!なんで自分でなんとかしようとしないんだ!」

スコール「お前がそんなんだから俺がえらい目に合ってるんだよ!」

スコール「わかってんのかお前!?その他力本願な考えが将来自分にどんだけの災厄をもたらすか!」

スコール「誰も教えてくれないんだぞ!?誰も!実際に体験するまで気づかないんだぞ!?」

スコール「気づいた頃には誰もいなくなってんだ!おねえちゃん一人でガタガタいってんじゃねえぞ!」

スコール「俺はおねえちゃんどころか今まで知り合った奴全員いなくなったよ!」

スコール「親も、恩師も、仲間も!運命を感じた人さえもな!」

スコール「泣きたいのはこっちなんだよ!!」

スコール「わかってんのかオラァーーーーーーーーーーーーー!!」



ドカバキゴスゴスバキドカゴスガン!



「・・・・」


スコール「だから子供は嫌いなんだ!ほっといたら誰かが助けてくれると思ってるからな!」

スコール「教えてやるよ!お前と同じくらいのガキで俺にカエルの死体をぶつけてきたガキがいたんだ!」

スコール「どうしたと思う!?魔法かけてぼこぼこにして海に沈めてやったよ!本気で殺す寸前までダメージ与えてやったよ!」

スコール「そういう奴を見てると虫唾が走るんだ!子供のやった事だからって言い出すバカが絶対出てくるからな!」



「・・・・・・」



スコール「だけど、それはただ先送りにしてるだけなんだ!自分のやった事は必ず自分に帰ってくるんだ!」

スコール「その海に沈められらガキだってそうだ!普段から同い年の女の子やら近所の大人達に迷惑かけまくってた!」

スコール「反省しないまま同じ事を繰り返すから、本気で死にかけるまで痛めつけられたんだ!」

スコール「お前はこの状況どうする!?ええ!?大きくなったらこんなもんじゃ済まない痛みが降りかかってくるぞ!?」

スコール「ごめんなさいじゃ済まないんだぞ!?いくら土下座しても、いくら泣きわめこうが”それ”は必ずお前にやってくるんだ!」

スコール「誰も助けてくれないぞ!?その時、その場面、その状況が来たらお前はどうすんだ!?」



「・・・・・」



スコール「おまえはいいな!何やらかしても誰かがなんとかしてくれて!さぞかし居心地のいい世界に住んでるんだろうな!」

スコール「だけど、それに慣れると大変なんだ!ある日、居心地のいい世界から引き離されて、誰もいなくなって!」

スコール「いつかそういう時が来ちゃうんだ!立ち直るの、大変なんだぞ!?だったら……」

スコール「他人に頼ると……いつかつらい思いをするんだ・・・・!」

スコール「いつまでも一緒に・・・・いられる・・・・わけじゃ・・・・!」ギリ



「・・・・・」


スコール「だから!俺が今この場で、身を持って!お前に教えてやらないといけないんだよ!!」

スコール「どうしようもない状況!振りほどけない運命!非情!恨み!怒り!」

スコール「命の危機!生命の危機!自分自身の・・・・存在の危機!」

スコール(そしてその感触、そのときの言葉、その時の気持ち・・・・・・)



グオッ



スコール「オラオラオラオラーーーーーーー!子供だからって何でも許されると思うなよーーーーーーーー!!」




ドカバキゴスゴスバキドカゴスガン!




スコール「さっさと死ねよオラァァァァァァ!」バキバキバキ





「・・・・・・・・・・・・・」








「スコール、なにをやっているの!」


スコール「!?」



スコール(幼)「ママ・・・・・・先生・・・・・・・」



スコール(ママ先生・・・いたのか・・・・)



イデア「さっきから大きな声がすると思ったら・・・・そこのあなた!」


イデア「うちの子に何をしているの!?」



スコール(や、ヤバ~~・・・・)チラ



スコール(幼)「    」ボロ



スコール「・・・・おい君!大丈夫か!」ガシッ


イデア「えっ!?」


スコール「ママ先生、大変です!今この子、モンスターに襲われていて!」


イデア「モンスターに・・・・!?」


スコール(幼)(こいつ・・・・・)


スコール「でも大丈夫!私が助け出しました!ご安心ください!」

スコール「このガーデンが誇る精鋭傭兵部隊Seedのワタシクめが!」バッ



イデア「Seed?ガーデン?・・・・・・・あなた、何を言っているの?」



スコール(しまったぁーーーーッ!この頃はまだガーデンもSeedもなかったんだァーーーー!)ガーン


イデア「・・・・何者?」


スコール「や、やばいッ!おいガキ!口裏合わせろ!」ガバッ


スコール(幼)「・・・・・・」


イデア「スコール・・・?」


スコール(幼)「・・・・せえどのお兄ちゃんありがとう」


スコール(ナイッスファインプレーガキ!さすが俺だ!)グッ


イデア「これはこれは・・・わざわざご親切にありがとうございました」ペコ


スコール「た、助かった・・・・」ホ


スコール(幼)「・・・・・・・・・・」

スコール(幼)「ぼく、おねえちゃんさがしにいかなきゃ・・・・」ダッ


イデア「あっ待ちなさい!スコール!」


スコール(まだあきらめてなかったのか・・・・)


スコール(幼)「オネエチャンヲ サガスンダ(棒)」


スコール(なんだそのカタコトの発音は)


イデア「どこへ行くの!?スコール!」


スコール(まぁいい。どうせ・・・)


スコール「心配しなくても大丈夫。結局、あの子はどこへも行けないんだ」


イデア「私もね、そう思うわ。かわいそうだけど、仕方がないもの」


スコール「ですよね~」ハハ


イデア「まったく、あの子だけは・・・・」


スコール(あ~なんとかなったぁ~・・・・・)ホ




ボォゥウッ!!




スコール・イデア「!?」




ボォウ! ボォウ! メラメラメラ・・・・




イデア「ッ!?な、なに!?」



『二人の眼前に 紫の炎が現れた!』



スコール「な、なんだ!?」



メラメラメラメラ・・・・・





ザッ





ユラァ




イデア「・・・人?」

スコール「!!」




女「・・・・・・・・・・」




『紫の炎から 女が!』


イデア「だ・・・・れ・・・・?」


スコール(あれは・・・・)



女「・・・・・・・・・・」



カツ カツ カツ カツ・・・・・・・



『女は ゆっくりと 歩を進める!』



スコール「・・・ババア?」



女「・・・・・・・・・・」フラァ



カツ カツ カツ カツ・・・・・・・



イデア「ババッ・・・・まぁ、あなたから見たらそうかもね・・・」


スコール「あ、いや、ママ先生じゃなくて」



カツ カツ カツ カツ・・・・・・・



イデア「・・・魔女ね?」


スコール「特大級のね」



カツ カツ カツ カツ・・・・・・・



スコール(いや、待て・・・)



女「・・・・・・・・」




『その女を よくみると!』




スコール(ババアじゃ・・・ない!)



女「・・・・・・・・・」


スコール(なんだあいつは!?はじまりの部屋にいた魔女か!?)

スコール(時間圧縮を逃れた歴代魔女が・・・俺を追ってきたのか!?)


スコール「ママ先生、さがって!」



【ガンブレード】



イデア「ちょっと、そんな物騒な物!」


スコール(いや待て。歴代魔女がここを知ってるはずがない。何故ならここは俺の時代だからだ!)

スコール(じゃああれは一体・・・ハッ!)

スコール(ま・・・・さか・・・・・)

スコール(ハイン・・・?)



女「・・・・・・・・・・・・」



スコール「俺達が倒したはずなのに・・・・・」ジャキ



カツ カツ カツ カツ・・・・・・・



ピタ



『女が 歩を止める!』



スコール「ッ!ママ先生、マジで下がって!」



女「・・・・・・・・」ユラァ




【エンカウント】???


イデア「ここで戦うの!?やめて頂戴!ここには他にも子供たちが・・・」

スコール「んな事言ってる場合じゃねーよ!この家毎なくなるかもしれないんだぞ!?」

イデア「な・・・・ッ!」


女「・・・・・・・」


スコール「くっそ・・・・どうした!なんか言え!」


スコール「こないなら・・・・こっちから行くぞ!」



女「・・・・・・・・・・・」



スコール「~~~ッらぁぁぁぁぁぁぁ!!」バッ



ガチガチッ



スコール「!?」



『ガンブレードの 様子がおかしい!』



スコール「な、なんだ!?リボルバーの所になにか詰まって・・・」ガチャガチャ

スコール「うわっ!」



『弾丸装填部に しけた花火が 詰まっている!』



スコール「なんだこれ・・・なんか火薬臭いぞ?」スンスン



イデア「あ・・・それ・・・」





(ぼくとおねえちゃんを差し置いてこんなことするからだ・・・)





スコール「あ、あのガキ~~~~~~~~~~~~!!」ピキピキピキ


女「・・・・・・・・・」



スコール「くそが!妙に聞き分けがいいと思ったらこういう事かよ!」


イデア「・・・・?」



スコール「あ~もう!しけってるからこびりついてとれ・・・この!」ワチャワチャ



女「・・・・・・・・・」プッ



スコール「!?」


イデア「わ、笑った・・・?」


スコール「こ、このおばはん!待ってろ!これ取ったらすぐにでも・・・・」ワチャワチャ



女「・・・・・・・・・」



女「子供と思って・・・・油断してるからだよ」



『女から 聞き覚えのある声が!』



イデア「えっ?」


スコール「・・・・・・」



スコール(この・・・・声・・・・・)





女「・・・・・・」フルフル




女「・・・・・・・」ス






リノア「お・・・・ハロー・・・・」





スコール(リ・・・・ノア・・・・!)


スコール「な・・・んで・・・・・」


イデア「・・・・?」




リノア「  」フラ



スコール「あ、おい!」ダッ



『リノアは その場に 倒れ込んだ!』



リノア「・・・・・・」ヒューヒュー


スコール「うぉいリノア!どうした!?何があった!?」ガシ

スコール「ていうか何だその姿!?一瞬誰かわからんかったわ!」


『リノアの姿は 老いている!』


スコール「ハッそうだ!あの顔なし!どうなったんだ!?あのごついの!」

スコール「あいつが無を制御してたんだろ!?無はどうなった!」


リノア「・・・・・・」ヒューヒュー


スコール「お前がここにいると言う事は・・・じゃあ!もうひとり!」

スコール「ババアはどこいったんだよ~~~!」



イデア(顔なし・・・・無・・・?)



リノア「・・・・」ゴフ


リノア「そんなに・・・・いっぺんに・・・・質問しないでよ・・・・」

リノア「頭の中・・・こんがらがるじゃん・・・・」ゼエゼエ

スコール「なんでそんな・・・・満身創痍なんだよ・・・・」

リノア「聞いてよスコール・・・・あのおばさんに・・・・・」

リノア「とんでもない・・・・ハメ技食らっちゃって・・・・・」ゲフ

スコール「ハ、ハメ技!?」


リノア「お互いさ・・・手は出せないからさ・・・・」

リノア「カードでさ・・・・対決したらさ・・・・・」

スコール「カ、カードだ?」

リノア「どうしたと思う・・・・あのおばさん・・・・」

スコール「・・・どうせあのババアの事だからなんか卑怯な手段使ったんだろ」

リノア「そう・・・・自分のカード・・・・自分で作ってて・・・・」

リノア「私は魔女”ア”ルティミシアだから全部Aだとか・・・・わけわかんない事言い出して・・・w」

リノア「さ、さすが創造神だわ・・・・ハハ・・・・」

スコール「お、おお・・・」


スコール(いや、待て)




アルティミシア=”U”ltimecia




スコール「綴りちげーじゃん!」ガーン



イデア(魔女アルティミシア?)



スコール「あのババアだきゃ・・・相変わらずだな」

リノア「だから・・・・全部・・・持ってかれちゃった・・・・」

リノア「無も・・・・力も・・・・時間も・・・・そして・・・・」

リノア「アタシのしたかった・・・目的さえも・・・・」


リノア「   」ゲフッゴフッ


スコール「全部持っていかれただ!?じゃあお前ッ!」

リノア「そ・・・だか・・・ら・・・・」

リノア「ア・・・タシ・・・どうやら・・・・ここまで・・・みたい・・・」




リノア「 」ブッ




スコール「 」ビチャ




『リノアの口から 鮮血が零れ落ちる!』




リノア「あ・・・ごめ・・・・・w」




スコール「・・・・・・・」ヌト


リノア「無の力を・・・使ったから・・・・かな・・・・」

リノア「知らない間に・・・消されてたみたい・・・」


スコール「・・・・」


リノア「魔女としてではなく・・・・神としてではなく・・・・」

リノア「人としての・・・・いの・・・ち・・・・」


スコール「・・・・・・」

スコール(そんな・・・・バカな・・・・!)


リノア「色んな命を・・・消して来たから・・・・」

リノア「その代償が・・・・きたのか・・・・も・・・」

リノア「スコールと・・・一緒だね」ニコ



スコール「・・・・・・・」


リノア「・・・・」グ



『リノアは スコールの手を 握りしめた!』



スコール(この感触・・・・)



『その感触は 弱まる命の鼓動を 確かに感じさせる!』



スコール「・・・・かよ」


リノア「・・・・・?」


スコール「お前まで・・・・俺の元から去っていくつもりかよ・・・!」


リノア「・・・・」




ギュ


リノア「き、きいてスコールッ・・・・けけけ系譜・・・・魔女の系譜は・・・・」ググ

リノア「全てあなたから始まったの・・・あなたが始めた事だった・・・!」


スコール「俺が・・・?なんで・・・・?」


リノア「魔女の力は・・・・巡る・・・時を駆け抜け・・・何度でも・・・」

リノア「その過程で・・・時差・・・・一巡する毎に増殖する・・・・魔女の継承ッ・・・!」

リノア「それはやがて肥大化し・・・・ついには歴史を・・・捻じ曲げる・・・」


スコール「増殖する魔女の力!?何言ってるんだお前!?」


リノア「私の魔女の力・・・誰から継承したんだっけ・・・」


スコール(イデアとアデルだろ?それがなんだ)


リノア「二つの魔を宿したアタシは・・・遠い未来で・・・悪しき魔女と化し・・・」

リノア「そして”伝説のSeed”に倒され・・・だけど魔女は・・・継承するまで死ねないから・・・」

リノア「継承する・・・過去に遡り・・・Seedを追って・・・」

リノア「余分に余った”2”つ分の魔力を・・・・過去の人間に継承して・・・」

リノア「・・・また巡って・・・・倒され・・・・そしてまた戻るの・・・」


スコール「わけわかんねえ・・・何言ってんだよ!?どういう事だよ!」


リノア「一巡する毎に・・・魔女の力は・・・・”1つずつ”増えていくの・・・・」

リノア「それはいつか・・・重なり・・・巨大な魔と化し・・・」

リノア「ついには倒される運命さえも・・・覆す・・・」


スコール「-----」ハッ


スコール「ま・・・・さか・・・・」




イデア「・・・・」




スコール(ここ・・・・・!?)


リノア「そう・・・・だから・・・・」


リノア「だから・・・・おばさ・・・あんな異様につよ・・・・ゲハッゴハッ!」


スコール「お、おい!もうしゃべるな!じっとしてろ!」



リノア「・・・・・・・」ヒューヒュー

リノア「けど・・・・それを思わぬ方法で回避した・・・人物が・・・いた・・・・」

リノア「それがあなた・・・・運命を覆すはずだった魔女の・・・・さらに覆した・・・」

リノア「理由は・・・ただの下らない・・・浮気心だったけど・・・・」ニヤ


スコール「~~~~~!」ガシ!


スコール(ババアだ!ババアの事だ!そうだ!俺はババアになすすべなくやられた!)

スコール(自身はあったんだ!ジャンクションも精製もチート技も全部そろえた!万全の体制だった!)

スコール(なのにあいつは、それのさらに上を言ってた!俺の目論見を全部破って!)

スコール(だから俺は!せめて!死ぬ前にもう一度と思って・・・!)


リノア「ま・・・どうせ・・・おばさんの策略の前には・・・・無意味だったかな・・・?」

リノア「どうせごり押しで・・・・・攻める・・・つもりだったんでしょ・・・w」


スコール「・・・・・」


リノア「結局・・・一度も・・・勝てなかったね・・・・w」

スコール「・・・・お前の目的」

リノア「・・・・・?」

スコール「何度も聞かされた、お前の目的は?に対する返答」

リノア「あー・・・・」



グッ



(教えて欲しければ力付くで聞けってなんど言わせれば理解するんだよ、包茎野郎)



スコール「”力”って・・・そう言う事かよ・・・・!」グググ

リノア「いたいん・・・・ですけど・・・・」


スコール「~~~~~!」ギリギリギリ


リノア「いたた・・・もう・・・ほんと・・・・脳筋だなぁ・・・・」


スコール「・・・・ろォ・・・・!」


リノア「・・・・?」




ポタ ポタ ポタ




スコール「それなら!だったら!」

スコール「”無”じゃなくても・・・よかったろ・・・・!」

スコール「あんなもん!使わなくったって!」

スコール「全部消そうと・・・しなくたって!」


リノア「・・・・増殖していく魔女の力・・・その根源は母なる神・・・・」

リノア「対抗するには・・・・それしか・・・なくない・・・・?」


スコール「違う!俺が!俺がもっと強ければ!力があれば!」

スコール「俺に・・・力があれば・・・ッ!!」


リノア「・・・名前」


スコール「!?」


リノア「・・・ピーンときたの・・・・」

リノア「次元の狭間で見た・・・あの”無”の力・・・・」

リノア「これしかない・・・あれを本当の意味で使うのは」

リノア「この私しかいない、ってさ・・・・」


スコール「なんで・・・だよ・・・」


リノア「永遠の静寂に身をゆだねる・・・美しき闇・・・・」

リノア「穢れた運命を浄化する・・・・美しき闇・・・」


スコール「・・・・?」


リノア「まだ・・・気づか・・・ない・・・?」



リノア「しょうが・・・ないな・・・・・」スゥー



『リノアは 淡々と 言葉を発した!』



リノア「「何者だ…。人間か…。この『光と闇の果て』までやってくるとは…
  
     一体何を求めている。力か?それとも栄光か?

     残念ながら、ここには何もない。過去も未来も、

     そして現在も。美しき闇に閉ざされ、永遠のせいじゃくに身をゆだねるのみ。

     うすうす感づいているようだな。我が存在を。見るがよい。

     かつて世界が恐怖した我が力…。真の『無』の力を」




スコール「真の・・・無・・・?」

リノア「美しき闇・・・・それに魅入られし者・・・・」

リノア「それはかつて世界の存在を賭けて勇者と争い、欲した物に飲まれて消えた・・・・」

スコール「そ・・・れ・・・・・!」

リノア「アタシの名前・・・アナグラムになってるって・・・気づいて・・・・」ゲフッ

スコール「リノア・・・・リノア!リノアって!」

スコール「じゃあ・・・お前・・・・!」

スコール「お前の目的って!!」




リノア・ハーティリー=Rinoa・Heartilly



Ri no a 


リ ノ ア




リ no







= Re:NO(蘇るエヌオー)








リノア「やっと・・・気づいた?」



スコール「 ダ ジ ャ レ じ ゃ ね ー か ! 」


リノア「失礼な・・・・アナグラムって言ってよ・・・・」ゲフ

スコール「アナグラムっておまッ、ちょ、そんな事で!?」

リノア「そんな事って・・・w」

スコール「そうだろうがよ!お前ッ!こんな!こんな下らない事でッ!」

リノア「下らなくなんかないよ・・・この名前があったから・・・・無を手に入れる・・・決心がついた・・・」

リノア「キッカケになった・・・ほんの些細な事・・・ほんの小さな理由だけど・・・」

リノア「ダディとマミーが付けてくれた・・・アタシの存在を・・・・示す”名前”・・・・」

スコール「だからって・・・こんな下らない理由で・・・ッ!」

リノア「なりきる・・・事で・・・結構・・・無茶できた・・・」

リノア「ひどい事とか・・いっぱい・・・魔女の力に身をゆだねれば・・・簡単に・・・」


リノア「ッ!」




ゲハッ ゴハッ ゴフゴフッ




スコール「もうしゃべるな!じっとしてろよ!」

リノア「エヌオーとか・・・知らないけど・・・多分こんな感じだったんだろうなって・・・」

リノア「エクスデスみたいに・・・容赦ない・・・純粋な”悪”みたいな・・・感じ・・・・?」

スコール「下らねえ・・・・ほんとに下らねえ・・・・」

リノア「悪くなかったよ・・・・魔王ごっこもさ・・・w」

リノア「でも・・・やっぱり・・・・」

スコール「下らねえ・・・下らなすぎるよ・・・」


リノア「やっぱり子供の遊びみたいに見えちゃう・・・?でも、本気なんだよ・・・・」


リノア「痛いくらい…… 本気なんだよ」



スコール「・・・らねえよ・・・・・・らねえ・・・・・」ブツブツ





ボッ!!





リノア「 カ ハ ッ ! 」



スコール「!?」



リノア「だ・・・めだ・・・・そ・・・・ろそ・・・・・無・・・・・・理・・・・・・」



スコール「おい待て!リノア!リノア!?」ガシ



リノア「最・・・・・・後に・・・・果たさな・・・・きゃ・・・・・」


リノア「アタシ・・・・・・”達”・・・・・の・・・・・役・・・・・・目・・・・・・・・・」ス




『指先を イデアに向ける!』




イデア「・・・・・・・・」



リノア「こ・・・・・れで・・・・・お・・・わる・・・・・・溢・・・・・れ・・・・・すぎ・・・・・た・・・・」

リノア「魔・・・・女の・・・・系・・・・・・譜・・・・」



イデア「どきなさいスコール」


イデア「その魔女は力を継承する相手を探しているだけ・・・・」



スコール「継承・・・・」



イデア「魔女は魔女の力を持ったまま死ねません」


イデア「私も・・・・魔女だからわかります」


スコール「継承・・・そうだ!継承!」


スコール「ダメだリノア!継承しちまったら!そんな状態で継承してしまったら・・・!」



リノア「邪魔・・・・なんだけ・・・ど・・・・・・w」



スコール「邪魔するに決まってるだろコノヤロー!それを!その”力”を・・・手放しちまったら・・・・」



リノア「そん・・・な事・・・・言われ・・・・ても・・・・・」


リノア「継承は・・・・自動で・・・・・・・引き継がれる・・・・・・し・・・・・・」


リノア「そんな・・・・・・・物理・・・・・・・的とか・・・・・・・・・・w」



スコール「なんでもいい!はやく止めろォーーーーーーーーッッ!!」



リノア「これで・・・・やっと・・・・一人の”人”・・・・に・・・・・」



スコール「バカヤロォーーー!諦めるな!あんだけしぶとかったくせに!あんだけ邪魔してきたくせに!!」


スコール「なんでお前はそういつも無茶ばっかやるんだよ!あんなに頭よかった癖に!あんだけ策略に長けてた癖に!」


スコール「そんな頭脳があるならまずは俺を虜にする事を考えたらよかったんだッ!サイファーみたいに!」



リノア「魔女の・・・・誘惑・・・・・・」



スコール「魔女でもいいんだよ!言ったろ!?」


スコール「俺のそばから離れるな!」



リノア「・・・・・・・・・・・」




イデア「私がその魔女の力を引き受けましょう。子供達を魔女にしたくありません」


イデア「彼女も私に継承する事を望んでいるようですし・・・・・」





ボッ ボッ ボッ





リノア「もの・・・・・・わかり・・・・・・よくて・・・・・・・・助かる・・・・・・わ・・・・・・・・・・」


リノア「まだ・・・・・消えるわけには・・・・いかない・・・・・」


リノア「悲劇の・・・・系譜を・・・・・断ち切る・・・・・までは・・・・・!」ググ




キュィィィィィィィ・・・・・・・・




イデア「・・・・・」サ




『リノアの髪が 見る見るうちに 白く染め上がり』




スコール「 や め ろ ォ ー ー ー ー ー ー ー ー ッ! ! 」




カ ッ




Fithos



カ ッ




 Lusec



カ ッ



  Wecos




カ ッ




   Vinosec





『止まった時が 動き出したかのように』




キ ュ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ! !




スコール「 - - - - - - - - ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」





ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー




ー ー ・ ・ ・ ・ ・





・ ・ ・ ・





・ ・ ・







(やっと、認めてくれたみたいね)


(なにをだよ)


(あなたを振り向かせるために、アタシがどんなけ苦労してきた事か)


(かなりの力技だったがな)


(戦わなくちゃ、あなたに認められないなら…戦う)


(そう思って、戦ってきたんだよ)


(ほぼお前の無双状態だったがな)


(あ、またそうやってはぐらかす~)


(はぐらかしとらんわ。ちゃんと聞いてるだろが)


(ちゃんと聞いてるし、ちゃんとそばにいるし、ちゃんとぬくもり感じてるから・・・)


(・・・・・・)


(このぬくもりがいつまでも続けばいいなって、そう思ったんだけど)


(やっぱり、永遠何て、ないよね。いつかは、なくなっちゃうよね)


(・・・・・・)


(アタシに居場所なんてなかった。帰る家も、仲間も)


(どこかで見てる外の連中も、神々を名乗る連中も)


(滅びの道を歩む世界も・・・・・)


(・・・・)


(だから・・・自分で作ろうとしたのかのかよ・・・・)


(全てがアタシを拒絶するから・・・アタシからぬくもりを奪っていくから・・・・)


(・・・・)


(俺の・・・せいだ・・・)


(そう自分を責めないでよ~)


(だって・・・だって・・・・!)


(約束通り、戻って来たじゃん)


(アタシはあなたが約束を果たしてくれた。それだけで十分)


(ほんとにそれで・・・いいのかよ・・・・)


(Seedは何故と問うなかれ?でしょ?)


(・・・・)


(ね、スコール)


(なんだよ)


(最後に一つ聞いていい?)


(・・・・なんだよ)


(これは命令で~す。クライアントの依頼で~す)


(いいからはよ言え)


(あのね)




(スコールの本当に好きな人って。誰?)




(・・・・・・・・・・・・・・)





【Q】あなたの本当に好きな人は誰ですか?





・・・・・・・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・






(アタシの事が、好きにな~る好きにな~る~)





(ダメ?)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・





・・・・・・・・・・・・・・・・・・







・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 











(・・・答える事が、出来なかった)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


イデア「う・・・・」フラ

スコール「・・・・」


イデア「これで・・・・終わりかしら?」

スコール「・・・おそらく」


イデア「彼女は何かを終わらしたかった。そんな風に聞こえたわ」

スコール「・・・・」



スコール(魔女の・・・・系譜・・・)



イデア「あなたは私をママ先生と呼んだ」

スコール(ママ先生は俺をスコールと呼んだ)


イデア「あなたは・・・あの子の未来ね?」

スコール(察しが良くて助かる)


イデア「ガーデンのSeedとか言ってたけど・・・・」

スコール(そう)


スコール「Seed、バラムガーデンのSeed」

スコール「ガーデンもSeedもママ先生が考えた」


イデア「私が・・・・?」


スコール「ガーデンはSeedを育てる。Seedは魔女を・・・・」


スコール「・・・・」


イデア「・・・・」



ムク



イデア「さぁ、帰って頂戴。ここはあなたの場所じゃないわ」

スコール(冷たいな)



タッタッタ



スコール(幼)「・・・おねえちゃん、いないよ」


スコール(幼)「・・・・ぼく、ひとりぼっち?」


スコール「・・・・・・・・」


スコール(ひとりぼっちなのは俺だ)


スコール(幼)「・・・・・・」


スコール(幼)「さっきからいるお兄ちゃん」


スコール(幼)「あの人だ~れ?」


イデア「あなたには関係ないの。あなたは何も知らなくていいの」


スコール(そう、知らなくていい)


イデア「ここいいてもいいスコールはあなただけよ」ナデナデ


スコール(幼)「・・・・・?」


スコール(そうか・・・そういう事か・・・)


スコール(覚えてなくて当然だ・・・何故なら)


スコール(この子にとって、それは覚えなくてもいい事だったから・・・)



クル



イデア「帰る場所、わかってるの?どうやって帰るか、わかってるの?」


スコール「いえ全く」キッパリ


イデア「しっかりしなさいな・・・・」




スコール(・・・・だいじょうぶだよ、ママ先生)



スコール(ここにいてもいいスコールはそいつだけ・・・だから)



スコール(ここにいてはいけないスコールは・・・時期・・・)




スコール(みんなのように・・・・・)


スコール(幼)「・・・・・」ジー


スコール「・・・・・」


スコール(前に誰かが言っていた・・・)


スコール(俺の前に伸びていた何本かの道。その中から俺は正しいと思った道を選んできた)


スコール(……そう思いたいんだ)


スコール「だから俺は、その選ばざるを得なかった道を大切にしたい」


イデア「?」


スコール(幼)「・・・・・・・・」ジー


スコール「・・・まだ間に合う。・・・お前はまだ間に合う」


スコール「・・・・後悔はするな」


スコール(幼)「・・・・・・」




グニャァァァァァァ・・・・・・・・




スコール(ひとりぼっちになるまえに)




ァァァァァァァ・・・・・・・・・・・




『目の前から消えて行く スコールが取った 行動は』




スコール「・・・・・・」スチャ





イデア「 」

スコール(幼)「 」






カ ッ






【敬礼】

                      _,,、-=--、_/´ r;;;\
                       ,/  ,‐'´`:、-‐`:、ト、_.、\_

                      ,/ ,-'´^`:,   i,ー `i ` `
           __  __        ,! /  _,、-i   i,彡 }
    ,     ,、-ー` 'ー、       { ,i;!_ 'ィt::z |   :i ヽノト
  ,i| イ,、ィ  _,/::::::....:::::::  `、      i |;:ト}    !   |_/ ,/{         小間出
 ,l::::イ:::レ'、-';:::::::::::      `:,      ! :;:!ー _,.,、  |  | : ∠-
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   ':,::l  ::::;;;`:、     `-、 |   , /;l  |      |ノ ノ::::::: ;:::
    }:::}   ::::::;;;{`:,     \|:, 、i /;i'   i,:'     i-く :::::::::;::::
   ノー}   :::::;;l ::::`:、_  、 ,、 \、}/:/  '.、{     ,!  }ー、::::
   /;;::/   :::::::::l ::::::::}=/レ' } ,, \:l    |,-ー-、ノ:  ! `ー、_
  /;:::/   ::::::::::::l   ノ ,'/ /´/,_,  \   i    ,lイ  ',    `ー
  /:::/    ::::::::::::::i  レ/ ,i レ'rt、   `-、_ i    〈;;   ',
 ,i::::i    :::::::::::::::::::!, i   ' { ,llllヽ_   `ー、   |;l   ',
 i:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::`:、i    } ,!llllllll丶       }:l    ',
0


・???



ザッザッザッザッ・・・・



スコール「・・・・」フラフラ



ザッザッザッザッ・・・・



スコール「・・・・」フラフラ



ザッザッザッザッ・・・・



スコール「・・・・」フラフラ



スコール(どこまで・・・いけばいい・・・・)




『目の前には 無限に広がる荒野しかない』




スコール(前に誰かが言っていた・・・・正しいと思って選んだ道・・・)



フラフラフラ・・・・



スコール(その・・・・先には・・・・)




ザッ




ガラ・・・・



『荒野が 途中で 途切れている!』




スコール(・・・・)



スコール(・・・・なにも・・・・なかった・・・)


スコール「・・・・」



『先へ進むことができない!』



スコール「戻るか・・・」



スコール「ッ!」



『辿ってきた道も 無くなっている!』



スコール(・・・・)



キョロキョロ




コォォォォォォ・・・・・




スコール(ついに道はなくなった、か・・・)



ゴロン



スコール(・・・・・・・)




ハァー




スコール「詰んだぁ~・・・・・」



コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール「・・・・・」


スコール(ここ・・・時間の流れに落ちた先だよな・・・)

スコール(じゃあここは・・・時間の底のさらに底ってわけか・・・)

スコール(このどこまで行っても何もない、死んだ大地・・・)

スコール(これはいつの時代の風景だ・・・・?)



コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール(これがねーやんの言ってた、終末の時かな・・・)

スコール(いや、確か妹がいるとか言ってたな・・・・)

スコール(さすがに二人だけでこんな場所で生活してたとはおもえねー)

スコール(じゃあここ・・・・どこだよ・・・・)

スコール(・・・考えても仕方がない、か)



コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール(このままほっとくと・・・どうなるんだっけ・・・)

スコール(ああそうだ・・・段々存在が薄まっていくんだったな・・・)

スコール(極限まで薄められて・・・・何も考えられなくなる・・・・)

スコール(ああでも、それはともかく、激しい痛みってのがイヤだな・・・)

スコール(んな中途半端にしなくても・・・消えるならさっさと消してくれよ)

スコール(これ以上いたぶるようなマネすんなよ・・・いちいち悪趣味なんだよ)


スコール(だって、俺の進む道は・・・・もう・・・)



スコール(ない・・・・)




コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール「・・・・・」


スコール(いつまで待てば消えれる・・・いつまで俺は存在できる・・・・)


スコール(俺の存在を信じてくれる連中はもういない・・・何もかも全部いなくなった・・・)


スコール(そして最後に俺・・・・)


スコール(・・・ここでじっとしてればまたお前らに会えるかな)



コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール(リノアの最後・・・あの姿・・・・)


スコール(無に命を飲みこまれたという事は・・・・人としての寿命も・・・・?)


スコール(オールド食らったみたいに・・・・一気に・・・・)


スコール(・・・・)


スコール(そっくりだった・・・・)


スコール(あいつに・・・)



シュゥゥゥゥゥ・・・・・・



スコール(あ・・・)



『スコールの体が 徐々に 薄まっていく!』



スコール(ついにきたか・・・・)



スコール(考える・・・・・のも・・・・面倒・・・・に・・・・・なって・・・・)


スコール(もう・・・・俺の・・・・やるべき事はない・・・・)


スコール(役目を・・・・果たした・・・道具は・・・・消える・・・・)


スコール(・・・・・)



スコール(寝て・・・・たら・・・そのうち・・・消える・・・だろ・・・・)



スコール(・・・・・おやすみ)





コォォォォォォォ・・・・・・・





ヒュゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・






ザッ





スコール「  」







「また寝てるのかお前は」




スコール「・・・・?」




「一体どれだけ寝れば気が済むのだお前は」




スコール「あ・・・・」





ヒラ・・・・ヒラ・・・





ピト






アルティミシア「起きろ、ノータリン」


スコール「バ・・・バア・・・・」


アルティミシア「いつまでもそうやってだらけているから、こんな所まで堕ちるのだ」

アルティミシア「時間の底のさらに底までな」


スコール「ち・・・げえよ・・・」

スコール「先にここに落ちて・・・・落ちたからこうやって・・・・」


アルティミシア「諦めたのか」フゥ


スコール「だってそうだろ・・・見ろよ」

スコール「どこにも・・・いけねーだろ・・・」


アルティミシア「ふーむ」キョロキョロ

アルティミシア「うむ、見事に切り離されてるな」


スコール「悠長な事いってねーで・・・助けろババア」


アルティミシア「それは無理だ」


スコール「はぁ?なんでだよ」


アルティミシア「私も堕ちてしまったからだ」キリ


スコール「死ねよ・・・」


アルティミシア「まぁまぁいいだろ」ゴロン

スコール「横座んな」

アルティミシア「一人で消えようとしてた所に、こうして看取ってくれる者が現れたのだから」

スコール「看取るて・・・」

アルティミシア「何か変な事言ったか?」

スコール「普通このパターンって、奇跡のパワーで助かるもんなんだけど」

アルティミシア「あるか、そんなもの」

アルティミシア「私だって堕ちた先にお前がいてびっくりしてるくらいだ」

スコール「・・・」

アルティミシア「だが爆睡してるお前を見てすぐに悟ったぞ」

アルティミシア「あ、こりゃ助からんわ。と」

スコール「・・・なんでお前まで落ちてんだよ」

スコール「お前、時間圧縮発動の張本人だろが」

アルティミシア「わかるだろ」

スコール「わかんねーよ」


アルティミシア「リノアだよ」


スコール「・・・・」


アルティミシア「あいつからすべて聞いたろ」

アルティミシア「つまり、そう言う事だ」


スコール「ああ、なるほどね・・・・」


アルティミシア「・・・・」


スコール「カードでインチキしたペナルティなわけか」



アルティミシア「そっち!?」


スコール「聞いたぞ。何がアルティミシアだからAだ。お前の頭文字はUだろが」

アルティミシア「何が違う。ローマ字にしたら合ってるだろが」

スコール「セイムをサメと言ってるようなもんだぞそれ」

アルティミシア「カードルールに綴りの指定まではない」キリ

スコール「屁理屈こねやがって・・・」

アルティミシア「あ、そうそうカードで思い出した」

アルティミシア「お前のカードを盗んだのはリノアだったぞ」

スコール「!?」

アルティミシア「おまえからくすねて隠し持ってたのを、すり替えて使ってきたんだぞ」

アルティミシア「インチキにも程があるだろ?あいつの方がタチが悪い」

スコール「あ、あいつだったのか・・・・」ワナワナ

アルティミシア「出し抜かれてばかりだったな」プッ

スコール「ほんとお前らだけは・・・・」



コォォォォォォォ・・・・・・・



アルティミシア「で、肝心のあいつはどうした」

スコール「・・・行ったよ。ママ先生に全部渡してな」

アルティミシア「そうか・・・」

スコール「お前がやりたい放題だった理由もわかった・・・」

アルティミシア「ふふ、まさかオートレベルアップ機能が付いていたとはな」キリ

スコール「ほんとそこかしこの時代に迷惑かけやがって・・・」

アルティミシア「うむ、私も薄々思っていたのだ」

アルティミシア「時間圧縮ってこんなに強力だったっけ?と」

スコール「何かおかしいと思わなかったのかよ」

アルティミシア「しばらく考えた結果・・・ひとつの結論に至った」


スコール「・・・・」



アルティミシア「私すごい。と」



スコール「自画自賛かよ・・・・」



コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール「・・・まじで何とかならんのか?」

アルティミシア「ならん」

スコール「とかいいつつ実は残されし最後の力が・・・」

アルティミシア「ない」

スコール「お前の得意な隠し技、今だせよ」

アルティミシア「全てキレイサッパリ使い果たした」

スコール「・・・・まじ?」

アルティミシア「まじ」



コォォォォォォォ・・・・・・・



スコール「・・・リベンジチャンスじゃん」

アルティミシア「なんだお前。ここへ来て復讐か」

アルティミシア「いいだろうかかってこい。多少の魔力はまだ残っている」

アルティミシア「どっちみちほっといても消えるんだ。一足先に時間の流れに送ってやる」

スコール「・・・・」


アルティミシア「さあ、こい」


スコール「・・・・」


ジャキ


アルティミシア「どうした?はやくこい」


スコール「・・・やめた」


アルティミシア「臆したか?」


スコール「そうじゃね・・・見ろ」ポイ



ガラン・・・



アルティミシア「ガンブレード・・・」ガチャ

スコール「俺も今実質戦闘不能状態なんだよ」

アルティミシア「何故?元気そうにしゃべって・・・ぬおっ!」ガチャ

アルティミシア「なんだこれは・・・コケ?」ヌト

スコール「ガンブレードの弾丸機構にしけた花火仕込まれた。それじゃあもうただの派手な剣だ」

スコール「持ち味のマニュアルクリティカル操作ができねー」

アルティミシア「・・・誰にやられた」

スコール「俺」

アルティミシア「えっ」

スコール「俺を助ける振りして詰め込んでやがった・・・」ヒクヒク

アルティミシア「よ、よくわからんが何でまたそんな事を」

スコール「ボッコボコにしばき回したから」

アルティミシア「そらやられるわ・・・」


アルティミシア「真の敵は己自身と達観した物はよく言うが・・・」ヌト

スコール「精神的な話だろそれ。まさか物理的にやられるとは思わなかったわ」

スコール「だがおかげでわかったよ」

アルティミシア「何をだ」

スコール「自分の行いは必ず何らかの形で帰ってくるってな・・・」

アルティミシア「・・・・」

スコール「因果って言うのか?知らんけど」

スコール「俺がこんな目に合ってるのは、完全に俺のせいだった」

スコール「俺の選ぶ道を導いたのは、他でもない俺だった」

スコール「メタボがいつぞや言ってた事、ここまで来てやっとわかった」

スコール「俺の運命を決めたのは・・・俺自身だった」

アルティミシア「・・・・」

スコール「もう少し早く気づいていればな・・・」ゴロン

アルティミシア「結構何度も言ったと思うが」

スコール「お前の説教じみた言葉なんて誰が聞くか、ボケ」

スコール「うぜーだけで心に響かねー」

アルティミシア「人の助言は聞く物だ」

スコール「俺が従うのは・・・ママ先生とクライアントだけだよ・・・」

スコール(あ・・・クライアントって・・・)



(これは命令で~す。クライアントの依頼で~す)



アルティミシア「イデアが鬼教官になってる事を祈ろう」ウンウン



スコール(そうか・・・あの依頼・・・まだ続いて・・・・)


スコール(・・・・)




キィィィーーー・・・・ン




スコール(・・・あれ)



アルティミシア「どうした?」


スコール「えっと俺・・・seed試験受けて・・・初任務がきて・・・・」


スコール「依頼主の所行って・・・ゴタゴタに巻き込まれて避難して・・・んでそこから暗殺作戦に参加して・・・」


スコール(・・・・・・)




スコール(??????????)




アルティミシア「?」



スコール(誰だ!?誰から依頼されて、誰と行って、何の任務を受けた――??)


スコール(クライアントって・・・・誰だ!?)





$$$-------2$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
$--------$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
--------$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
-------$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
-------$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
------2$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
------$$$$$$$$$$$-$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
------$$$$$$$$$$---$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
------$$$$$$$$$----$$-$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$33377777777
-----2$$$$$$$$$-----$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$-----------------
------$$$$$$$$$-$$$$$$$=$$$$$$$$$$$$$$$$7----------------
------$$$$$$$$$$$$$$$$=--$$$$$$$$$$$$$$$$----------------
------$$$$$$$$$$----------$$$$$$$$$$$$$$$$---------------
-------$$$$$$$$$------=---$$$$$$$$7$$$$$$$--777-777777777
-------$$$$$$$$$$$3$$$$3---$$$$$$2-$$$$$$$$77777777777777
-------$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$7$$$$$$$$$-------------$
-------$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$-------------$
-------7$$$$$$$$$$$$$$$=-=$$$$$$$$$$=$$$$$$$-------------
-------$$$$$$$$$$$$$$$$$-----$$$$$$$-$$$$$$$$-------$$$$$
-------$$$$$$$$$$$$$$$$$--------$$$=$$$$$$$$$$$$------$$$
------7$$$$$$$$$$$88=8$$---------=$-$$$$$$$$$$$$$$$------
------$$$$$$$$$$$$8==$-----=$=$$$-=--$$$$$$$$$$$$$$$$$$$7
7-----$------$$$$$===$-------$$$$$----$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
227----------$$$$$==8----------$$=---=$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
227-----------$$$$==$------------$$=3$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
227-----------$$$$==8$------------=$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
227-----------$8$$===$$$$----------3$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
227--------=--8=8=====8$$$$=---=3$3-----3$$$$$$$$$$$$$$$$



スコール(思い出せない!何もかも!今まで会った人も!今まで行った場所も!)


スコール(俺が育った所・・・どこだ!?)



+=====++=====23337+===============+++++++++++722327322+++++=+=--====+====---====
==-====-=====+3833327+============++++=++++++77222237+==+++7+======-====---=====
=====+=+=======733322277=+==+==+==+227+==----77227+37+==+=+77++=+++=-----===++++
-=+++++++=====---+722277++========27=++722---77777++2=++++++++7+===-----==++++++
----==+++==---------=++77+722222223327+++72==++77+==2=-==++++==------========+++
--------------------==+==+327777+=====+7++7++++77+==++-----==-----==============
===--------------+=+7+++====------+7+=+77+=-===77+--=7----------======++++======
===--------------=--++=====++++7+7+27772===-+==+7=---++--------===========+++++=
======------===----=77233333277727777778===+++=+7=----7===--=======--==========+
=======---===+====222227722277772777+7337227===+7=----++========================
===========+=====72337++===----==+===++=+22+===+7=-----7========================
================--=-------======++=+====+23=====7------=7=======================
=27===--+7==--=-=-+=====++77277732272722333+==-=7=------++======================
-27--+-777+72388838883333233888322772333337+=--=7++=---72++=====================
=2+-+-=372$$$888333332277728$$888883338888=+=--=++=+=+=+27+277+=================
+3=-+-2888$888838888833332++72383327+72382=+=--=+332-=7228+73333=272---==+=7+-==
28-+==88277+==-----===++77738832222777223+===--=+233--73383=733872277====777+=--
32-==-----------=+++77237772223837733337+--==--=+233+-=8833+=738=+378====+2+-7--
+=---------=+=====---=+77+++772388723332=--==---=23327282777+=78+++337--=++=+77-
2222272277737+++777+++72=723333228323227---=+=7-=2887722727227777++=+22++++=+777
3$37+78++72827+++7777777+727===+2222833=----++77=2222227+++2223383333222777++===
2377+77++27277++++++777777777+==++77787-----=+777+2777+--=+72338338888883327+++=
2+===22=7+=37===737+++7777777777+++++++=========------==++777222222333333333377+
+---=+++7==++===++++++++++++++++++=---+=--=----------=+772223383722227772722+=--
-------=---------------------------=====---------==++7222333322222277777777+--=+
2222223333322222222222222222222222238377777+++++772222327327+++77722233322=-=+72
888888888883388888$883228888883273832238883333333333832++733277+++77277+=-=72233
8388838888822388383888333888888322333338883338333388277+=-+7333227++=--=+7722338
88883388$8$$88888888888883883383333233333333388332227777+---===+==---=+772223383
838388888$$83323333327383323++22332727+77733382++222227777+++++++---=722223327+7
38$88888$$$$$8388338883833888888883888$88$$$8$$$$$$83277777777777=-=+72227+-=+72
8$8888888$$$8833388888888888888838888888$$$$$$$$$$$$8322277222227+=+777=---=7238





スコール(名前も!声も!姿も!今まで出会った人・・・全部!)




cc/----voo///vvv/////v//-----------------------------v/-vv/coccv----/cv---/v
ccv/---voo-/vvvvvvccccccv/---cccccccccccccccv----/---/vcoccco//vcc/v//-c/--/
ocvvcccooc/vvvv/vvccccccc//vcccccccccccccvccc---vv---/o////-/--////-/-/oc--/
ccvvcooooovvcccvccccccccc--/cccv/cccccccv-/vv---vv--cbovoeeeeov///--vvov/--v
ocvvcooooovvcccccvcccc///--vcccv-vv//--/---/----/v---cbbbeaeao-//vv-/----vcc
ocvccoooov/vvvvvvvvccc///--vvcv--v--------------/v--------cccv/cooovc/-vc--c
oovccooobv---v////vccv/--//vvccv--o--c/---------/v----------------v/c-vvv--c
ocvccooobv-/-/--v/bbbv-----/vccv-oe/-/ev--------//-----------------cv-v/v--v
oovccoobo-------vcebcv-----vvccccbv/--abc-------caaaaaaaaaeeeeeeeb-co-/--//c
ocvccoobo------//obbo------vvcobebc--vbeao/----caeeaaaaaaaaaaaaaaab/v------v
ocvcooooo-------baaaeo/------cbae/oo-cvbbeoc--oaaaaaaaaaaaaaaaaeaac-o--/-/-v
ooooobooo-------eaaaac------obbcc-bbce-ccvbccbaaaaaaaaaaaaaeeaaaaac/o//--v--
occoboobov------eaeeao-----cc//v--bbob-/c-v/oaaaaaaaaaaaaaaaaaaaevvvcc/vv---
ocooobobocvvvv///bbooc/-//--v-----bovo--cvvcbaaaaa--/vvcobbeaaaeocc/v//ccvcv
ocooobooooccvvvcobbbbbv/----//----e/-o----/cbaaeeaeeaaaeoocobevcobbbbovcccv/
boooooooooooc--/oebbbbcccvccccv/v/c---////vcbbaeebceaaaebbcbbccv//vco-vccv-v
boobooooooooo//vobbbbboooooooooocc/-o-ovvvcbvvcobbbaaaeo-cvv/-oc///vobboobc/
bbbbbbboooooooooobbbboooooccoocoobv-b-ovvvv//vv/v/oaaaaebovccvocvv/vvoooo/cc
bbbbbbbobbbobbboobbbooocoooooccv//cv/v/v/vvvvccccoeaaaebbbeaaae/---vcoovcbcc
bbbbbbbbbbbbbboobbbbboooobboobboobbeeaaeeboooooocceaaeaaeaeaaaae-----oc/vbbb
bbbbbbbbbbobbbbbbbbbobbbboccccccoobebboocccvvccvcbaeeeaeeeeaebobb/v/cboccovv
oboocbbbbbbebbbbbbbboocccv//////vccccvcvvcvccv/ccaeeeeaebbaaabbbabcccooccvvo
cooobbbbbbbbbbeb/vvvcv//ccvv//////-//-/occooococeaeeeaabbboaaaaaaacv/obcvobb
cccoboobbbbbeeeebbbcvbocv/vcocvv//vvcccccvcocoobaaeeaaebb/-eaaaaaaevcobo//ce
cooobebbbeeaaaaaeaaaeaaaeovvvccvcoooooocccoooccaaaaaaaebb/-vaaaaaaao/-vccvob
ccobbboocobbbbbbbbbbeeaecvv-----/vv/ccovocovccbaaaaaaeeacvvvbaaaaaaav--/vc/v
ocbeoccooocbeeobeebebbbocvvvvvvvvvvvcoooobboobaaaaaaaaaeooccoaaaaaaavvvvcobc



アルティミシア「どうしたんだ一体・・・」




スコール(そして――)





――――・・・・・・・・






カッ







$$$$8888$$88888$888838$$$$$$$$$888888888$$888888888$$$$$$
888$$$$8322223883333288883222383323333333888333333338$$$$
$$$$$$82727738$8383333332+=--=+23338883333388833338838$$$
$$$$$327277388$8883333227=-----=2338888233333888888888$$$
$$$$327227388$$888332227+-------+333888222333888888888$$$
$$$8222223388$8883327++72388$$$$$8388882222333888888888$$
$$83223233388888837+728$$$$$$$$$$$88$8$8277232233888888$$
$$832238333888333773$$$$$$$$$$$$$$88$8$$$$2723322238888$$
$$3323883338832272$$$$$$$$$$$$$$$$$8$$$$$$$37233222388$$8
$$333888332333277$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$8$$$3723222338$$$
$$332288332233272$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$8$8$$$$722322338$8$
83327=883322322+3$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$8$$$772322338838
+77+==38833232272$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$+72232383233
=+===-3883338327+$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$2=72282337222
=+=-=+3883228322=7$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$8=+72832332222
===++2883323$832+-7$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$7+723$83333333
==+++333223388827+-7$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$87+7238883332232
+=++72322338$$$87+++3$$$$$$$$$$$$$$$$$$$2++723$8$$8322222
==+7+3272338888$37+72338$$$$$$$$$$$$$82+=+7238$8888332222
++7222777223838$882722+=+28$$$$$$$832+++72238888383322233
+77+++++772333883883227====+722227++++7723888888383322222
8888888888$8$$$$$$$$$$88888333333388888$$$$$$$$$$$$$$$$$$










スコール(俺は・・・・誰だ――・・・・・ッ!)



スコール「・・・・・!」ガクゥ!


アルティミシア「お前・・・まさか!」


スコール「思い出せない・・・・何も、思い出せない!!」ワシャワシャ


アルティミシア「わ、私の名前はわかるか!?」バッ


スコール「ババア・・・・」


アルティミシア「違うわ!さっき言ってたろ!綴りがどうのこうのと!」

アルティミシア「わかるだろ!?さんざお前らを苦しめたのだから!」

アルティミシア「忘れたとは言わさんぞ!」


スコール「綴り・・・えっと、カードがAとかなんとか・・・・」

スコール「A・・・・この単語、最近聞いたな・・・」

スコール(どこだっけ・・・)



(でもここいらでそろそろ”A”イッといた方がいいんじゃない!?)




【ラッシュアサルト】




スコール「・・・・BBA?」



アルティミシア「違うわッ!」ガーン


アルティミシア「記憶障害が・・・急激に・・・・」

アルティミシア(いやまて、思い起こせばこいつ、妙に忘れっぽい所があった)

アルティミシア(ただのチャランポランだと思ってたが・・・記憶障害が原因だとしたら・・・)

アルティミシア(いやでも、こんな急に、自分の存在さえ忘れる程・・・・)



アルティミシア「あ」



スコール「おいババア・・・お前ならGFに詳しいだろ」

スコール「記憶障害って・・・こんなに一気にくるものなのか・・・?」



アルティミシア「・・・・・」



スコール「俺は確かに一度、記憶を取り戻した・・・なのに、なんでだ?」

スコール「自分の事すら忘れるって・・・どう考えても異常だろ・・・・」



アルティミシア「・・・・確かに”通常”の記憶障害は、気づかぬ内に、ゆるやかに起きる物だが」



スコール「・・・・」



アルティミシア「お前は”もう一体”特殊なGFを持っていた・・・・」




(開くがいい。最後の記憶。そして貴様のみが宿すもう一つの”力”・・・)




スコール「それって・・・・」




(お前の思い描く最も強い物を思い浮かべろ)




アルティミシア「そう言えばお前の中で二回くらい精製したっけ・・・」




(あああああああ頭がいてえええええええええ!!)






スコール「 お 前 か よ ! 」ガガーン


スコール「お、お前マジで・・・・」プルプル

アルティミシア「すまん、意図せずトドメを刺してしまった」キリ

スコール「だから・・・大丈夫かこれって言ったろが・・・・」

アルティミシア「廃人にはなってないだろ」

スコール「似たような・・・もんだろが・・・・」ガク

スコール「くそが・・・予想外の不意打ちだ・・・・」

アルティミシア「まぁそういうのは私の得意分野だし」

スコール「結局・・・一度も勝てなかったよ・・・ボケが・・・」

アルティミシア「どっちにしろ無理だったよ。お前には」

スコール「膨れ上がった・・・・魔女の力のせいかよ・・・」


アルティミシア「・・・」


アルティミシア「というより、ここ?」トントン


スコール「もはや職人技だよ、お前のトラップ芸は・・・・」ゴロン




コォォォォォォォ・・・・・・・




スコール「これ・・・・俺どうなるんだよ・・・・」

アルティミシア「消えるな。通常よりも早く」

スコール「まじか・・・・」

アルティミシア「時間圧縮下に置いては、思いの力で存在できるんだ」

アルティミシア「お前は思いどころか自分の存在すらわからなくなっている」

スコール「・・・・」

アルティミシア「相討ちにならなくてよかったよ」ニヤ

スコール「勝ち越しかよ・・・」

アルティミシア「勝者は常に一人だけ!」キリ

スコール「・・・・・」

アルティミシア「・・・まあ、まだ猶予は少しだけある。今の内に言いたい事しゃべって置け」

アルティミシア「なんなら口喧嘩で決着をつけてやってもいい」ニヤ

スコール「できるか・・・・すでに・・・意識朦朧なんだよ・・・」



コォォォォォォォ・・・・・・・



アルティミシア「そういえば仲間は?」

スコール「思い出させんなよ・・・」

スコール「一足先に・・・消えたわ・・・」

アルティミシア「そうか」

スコール「お前のせいで・・・またもや全滅だよ・・・・」

アルティミシア「二回目は私のせいじゃないだろ」

スコール「そーだろーが・・・・だって・・・」



(おっと、そろそろ時間かな?じゃあ最後にみんなで並ぼうか)



アルティミシア「あー・・・」

スコール「すでに消えてたんだよ・・・・あの時点で・・・」

アルティミシア「ああ、まあ、そうか。私がやった事になるのか」ポリポリ

スコール「だけど・・・その原因を作ったのは・・・」

アルティミシア「やっぱりお前じゃないか」

スコール「・・・・くそが」



コォォォォォォォ・・・・・・・


アルティミシア「・・・・リノアがなんであんなむごい事をしたのか、わかるか?」

スコール「リノア・・・・そうだ、リノアだ」

スコール「あいつ・・・・なりきってたんだよ・・・魔王に」

アルティミシア「は?魔王になりきってた?」

スコール「自分の名前はエヌオーのアナグラムだとか言い出して・・・それで暴走して・・・」

アルティミシア「アナグラム?」

スコール「何がRe・エヌオーだ・・・・死ぬほど下らねえわ・・・」

アルティミシア「ああそうか、リ・ノ・アだから・・・・」

アルティミシア「ってそれダジャレじゃないか!」ガーン

スコール「やっぱお前も・・・そう思うか・・・」

スコール「センスの悪さは・・・・そっくりそのまま引き継いだようだな・・・」

アルティミシア「一緒にするなよ。そんなしょうもないダジャレと」

スコール「同じだろが・・・・お前の城の理不尽クイズと・・・そっくりなんだよ・・・・・」



コォォォォォォォ・・・・・・・




アルティミシア「あいつ、エヌオーにも会ってたのか?」

スコール「なわけねえだろ・・・ただの想像だよ・・・」

スコール「世界を滅ぼそうとした魔王だったんだから、こんくらいするだろって・・・」

アルティミシア「なるほど、な・・・」

スコール「だからってさぁ・・・だからって・・・」

アルティミシア「・・・私は別意見だがな」

スコール「・・・え?」

アルティミシア「一周目のメンバーはあの時すでに消えてたんだ」

アルティミシア「それをわざわざ再構築してお前に見せつけた」

アルティミシア「唯一無事だったあいつなら、記憶障害の弊害も知っているし」

アルティミシア「そして時間圧縮下では、思いの力でのみ存在できる事も知っている・・・」

スコール「・・・・・」


アルティミシア「だからだな」

アルティミシア「お前に、忘れて欲しくなかった。消えた仲間も、自分の事も」

アルティミシア「あんなショッキングな映像を見れば、忘れたくても忘れられないだろ」

アルティミシア「そして憎しみという強い”思い”で、自分の事も」

アルティミシア「”ふくしゅう”と言う形でな・・・」


スコール「・・・・・」


スコール「”ふくしゅう”違いかよ・・・」



アルティミシア「と、私は思うがね」



スコール「勘かよ」


アルティミシア「勘だ」



スコール「お前の妄想なんて・・・どうでもいいんだよ・・・」

アルティミシア「まぁ自分の行いを自分でぶち壊したわけだが」ハハハ

スコール「何がおかしいんだか・・・」ゴロン




コォォォォォォォ・・・・・・・





アルティミシア「見ろ」

スコール「・・・?」




コォォォォォォォ・・・・・・・





ズズズズズズズ



スコール「なんだありゃ・・・・」

アルティミシア「私が手に入れたがった物だ」

スコール「って事は・・・・」




『無が 圧縮時間を 覆い出している!』


アルティミシア「お前の言う通り、自分の行いは自分に帰って来た」

アルティミシア「無を手に入れたがばっかりに、自分が無になるハメになったよ」ハハハ

スコール「・・・・まさか、ネオババア化?」

アルティミシア「するか。もう私にはそんな力すら残っていない」

アルティミシア「圧縮から解放され、元に戻る時間」

アルティミシア「これらを再び圧縮し直すのは、事実上不可能」

アルティミシア「私の野望も無と消えた」

アルティミシア「そして過去の自分がいなくなったことで、私も消えるのを待つのみ」

アルティミシア「まぁ、多少残った魔力で姿形は維持できるが」

アルティミシア「無に飲まれるのが早いか、魔力が尽きるのが早いか・・・・」ブツブツ

スコール「ざまぁ・・・・」



アルティミシア「そして、お前の過ごした時代もな」



スコール「・・・・は?」




ズズズズズズ・・・・・・・



アルティミシア「圧縮時間と無を同時に取りこんだからな・・・・」

アルティミシア「体内で無が、ひそかに時間を消していた」

スコール「おい、それって」

アルティミシア「だから、再圧縮は事実上不可能。何故なら圧縮する時間そのものがないから」

アルティミシア「お前の記憶障害と一緒だな」

スコール「笑えねーよ・・・・」

アルティミシア「ここは無が飲みこんだ結果生まれた、時間の絞りカスのような空間だ」

アルティミシア「故に、何もない」

スコール「・・・・さっき勇者の実家に飛んだんだけど」

アルティミシア「どうやら、未来から順に飲みこんでいるようだ」


スコール「てことは・・・・じゃあ・・・・!」


アルティミシア「ああそうだ」





アルティミシア「未来はたった今、無くなった」





コォォォォォォォ・・・・・・・



ズズズズズズ・・・・・・・


スコール「はは・・・ほんとに道がなくなったでやんの・・・」

アルティミシア「ほっとけばそのうち全ての時間を飲みこむだろうな」

スコール「やっぱ魔王だわお前・・・」

アルティミシア「ま、どっちにしろ我らは消えるしな・・・・」

スコール「ついに帰る場所すら失ったか・・・・」ゴロン

アルティミシア「これでもう心残りはないだろう?」

アルティミシア「安心して行けるよう、お前が思い出す事全てをキレイさっぱり消してやった」

アルティミシア「私からの選別だ。受け取れ」キリ

スコール「・・・・悪趣味ババア」



キィィーーーーン・・・・・



スコール「やべ・・・そろそろ・・・迎えが・・・・きたっぽい・・・」


アルティミシア「全てを忘れるって、どんな気分だ?」


スコール「生きてるのか死んでるのかもわかんねえ・・・・変な感覚だ・・・・」


アルティミシア「ほほぉー」


スコール「こうして誰かと話してる事が、唯一自分を認識できる・・・」


アルティミシア「・・・」


スコール「だから、俺の、俺の名前・・・・せめて、最後に教えてくれ」

スコール「せめて、自分が何者かをわかりながら逝きたい・・・・」


アルティミシア「・・・自力で思い出せないか?」


スコール「無理だ・・・もう、頭の中には何もない・・・・」

スコール「お前の名前すら・・・思い出せねえよ・・・・」



アルティミシア「・・・・・」



アルティミシア「じゃ、だめだ」



スコール「はぁ・・・?なんでだよ・・・」



アルティミシア「頼み事をする相手の名前を忘れる無礼者に、協力してやる義理はない」


スコール「ふざけんなよお前・・・誰のせいでこんな事になっとると思っとんじゃ・・・」


アルティミシア「アホが。自己紹介は礼儀の基本だ」

アルティミシア「お前らと対面した時、私は何度も名乗った」

アルティミシア「私は魔女だと」


スコール「名乗ってねーだろが・・・・それ肩書だ・・・」


アルティミシア「ではお前の肩書は?」


スコール「・・・・・」



スコール「わかんねえ・・・・・」



アルティミシア「じゃ、やっぱダメだな」





スコール・アルティミシア「・・・・・・・・・」





スコール「この卑怯屁理屈鬼畜ババア・・・・」ピキピキ


アルティミシア「黙れ変態自己中黒ジャン野郎・・・・」ピキピキ





スコール・アルティミシア「・・・・・・・・・」





キラ・・・・キラ・・・・





『スコールの上から 光が 現れる!』



スコール「あ・・・きたわ・・・・」


アルティミシア「最後に何か遺言はないか」


スコール「・・・・」



(激しい痛みとともに思考が分断され、記憶も思い出も極限までうすめられるのだ)



スコール「消えるのは・・・・ともかく・・・・」


スコール「痛いの・・・・やなんだけど・・・・」




【騎士の剣】




スコール「あだだだだだだ!」チクチクチク


アルティミシア「はい、激しい痛み」


スコール「思ってた痛みと違う・・・・」ヒリヒリ


アルティミシア「今だから言おう」

アルティミシア「すまん。正直盛った」


スコール「は・・・・」


アルティミシア「ああ言っとけばビビって戦意喪失するかなって思って」


スコール「ビビってたから、イヤだって言ったんだが・・・・」


アルティミシア「魔女たる者、有言実行せねばならないだろ?」キリ


スコール「いらんわ・・・じゃあハナから・・・しょうもない嘘盛るな・・・」





キラ・・・キラ・・・・





フワァ・・・・





『スコールが 光に 吸いこまれていく!』



フワァ・・・・


アルティミシア「・・・・」


スコール「なに・・・見てんだよ・・・」


アルティミシア「なんだ、その・・・」


スコール「・・・・?」



アルティミシア「お前はアレだ。なんというか、その」

アルティミシア「なんでもかんでも、人任せにし過ぎだ」

アルティミシア「だからこう、誰かに頼るなとは言わんが」

アルティミシア「もっと、自分の力で解決しようとした方がイイ」

アルティミシア「みないつかは去っていくのだ。永遠なぞないのだ」


アルティミシア「わかったか?」



スコール「最後の最後で・・・説教かよ・・・」


アルティミシア「実体験に基づく経験談だ」


スコール「遅過ぎなんだよ・・・ボケ・・・・」


アルティミシア「お前が気づくのがな」



スコール「・・・・」



スコール「まぁ・・・イイ・・・」



スコール「つかの間の・・・勝利を・・・精々味わってろ・・・」フワァ



アルティミシア「最後の最後まで憎まれ口とは、お前らしいよ」



スコール「おまえ・・・・だって・・・・最後に最後に・・・無駄な・・・・ダメージ・・・・」ヒリヒリ





キラ・・・キラ・・・キラ・・・





フワァァァ・・・・



スコール「・・・・」


アルティミシア「・・・・」




(未来なんか欲しくない…今がずっと続いて欲しい)




スコール「・・・・・」




(現実は優しくない。現実はまったく優しくない)




キラ・・・キラ・・・・




スコール「・・・・あ・・・」



アルティミシア「?」



スコール「・・・・・」




ボソ







スコール(そばにいてやれなくて、済まなかった)






アルティミシア「・・・・・」






『スコールは時間の流れに吸い込まれ――――








ガ シ



スコール「・・・・・?」


アルティミシア「・・・・」ググ




『アルティミシアは 掴んだ手を 離さない!』




スコール(なんだよ・・・・)


アルティミシア「・・・・」


アルティミシア「おまえの存在など時間圧縮のアルゴリズムに溶けこんでしまうがいい」

アルティミシア「激しい痛みとともに思考が分断され 記憶も思い出も極限までうすめられるのだ」



スコール(は・・・?だから今からそれになるんだろって・・・)



アルティミシア「何もできず、考えられず、思いすら何もない。そんな世界に、おまえをおくってやろう」

アルティミシア「おまえたちにできることは何も……」

アルティミシア「いや、おまえにできることは 唯一で永遠の存在である私をあがめること」



スコール(どれだけ・・・・崇められたいんだよ・・・・)




アルティミシア「極限まで薄められたとて、消滅の一歩手前、限りなく無に近い存在に成り果てたとて」


アルティミシア「そこにある限り、お前と言う存在はまだ残っている。まだ消えやしない」


アルティミシア「故に、私を崇めたくば、その痛みを持って自己の存在を思い出せ」


アルティミシア「私を崇めたくば、思い出せ。我らが思いをぶつけあった・・・」


アルティミシア「我らの決戦の地、思いを手繰り寄せ、たどり着いた地」


アルティミシア「我らが対面した、因縁の地・・・」




スコール(・・・・・)




アルティミシア「最後に一言言ってやろう」



アルティミシア「全てを失って得られるものもある」





スコール(それも・・・経験談かよ・・・)





アルティミシア「もしもお前が、”自力で”それを見つけることができたなら・・・」




スコール(できたなら・・・?)




アルティミシア「さすれば魔女は、再びお前に夢を見せるだろう」





スコール(意味不・・・)



(何も・・・できないのに・・・・・・お前を崇める事はできるんだ・・・・w)



(意味不明な理論だが・・・・それしか・・・・できないなら・・・)



(暇つぶしに・・・・崇めて・・・やっても・・・・イイ・・・)



(崇めて・・・・やるから・・・とっとと夢・・・・見せろ・・・・)



(心地の・・・・いい・・・夢・・・・・・を・・・・・・)





アルティミシア「・・・・・」




パッ




『アルティミシアは その手を 離し』




スコール「  」




フワァ・・・・・




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・・




キラ・・・・・・・・・




・・・・・




・・






『スコールは時間の流れに吸い込まれていった』



コォォォォォォォ・・・・・・




アルティミシア「・・・・・」




ズズズズズズズ・・・・




アルティミシア「・・・・・」フゥ





(スコール・・・・)







「別れはすんだか」





アルティミシア「・・・見てたのか」







カイアス「ああ。しかとこの目で見届けた」


アルティミシア「覗き見が趣味とは、いい趣味してるな」


カイアス「混沌に混じり合う思いの力、それを確かめたかったのだ」


カイアス「どうやら、大丈夫そうだ」


アルティミシア「・・・・その為にこんな時間の底まで、わざわざご苦労な事だ」


カイアス「私は虚ろなる骸・・・魂すら腐り果てた身を混沌に投じ、新たな世界に生まれ変われぬ物」


アルティミシア「相変わらず何言ってるのかわからないんだよ。このターバン野郎が」




ユール「カイアスはその身で償おうとしている。かって世界に終焉をもたらしたその罪を」




アルティミシア「・・・いたのか」


カイアス「私に構う暇などないはずだ」


アルティミシア「お前の方から話しかけてきたんだろ・・・」




ユール「この先に、あなたの運命がある・・・」




パァァ・・・・・




『光の道が 無に向かって 伸びていく!』




アルティミシア「・・・・」



カイアス「では、参ろうか」

ユール「大いなる時の混沌、その運命に、終焉を」




アルティミシア「・・・」フゥ




アルティミシア「いくか」

 
  //////彡\ヾ

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次で終わる。で、次で確実に終わりたいので書き溜めが完成するまでしばらく休む
多分そんなにかかんないと思う。やる気がでれば

というわけで小間出

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月15日 (金) 02:09:14   ID: 5FG7J1Cp

は?みかんじゃん

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