テイルズオールスターズ なむコミック 秋号 (32)




前に書いていた なむコミックを書くために原作漫画を読み直していた所、テイルズで書きたい物が1つ出てきたので書きました。

秋号と書いてありますが、春、夏、冬号は存在していません。




・カプ●ンさんのオールスターアンソロジーギャグ漫画の内容の1つをテイルズキャラに変えたパロssです。

・テイルズオールスターズと銘打っていますが、実際には『エターニア』、『シンフォニア』、『ヴェスペリア』のキャラしか出て来ません。

・ヴェスペリアのパティとエターニアのキールが主軸となって動きます。

・キャラ崩壊が微妙に含まれます。

・パティの技が数種類出てきますので、知らない人は先に調べた方がスムーズに読めると思います。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426264319




《とある研究室》



カッ……カッ……カッ……


ギィィィィィィ……




キール「……来客か。何の用だ。」













パティ「たのもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ズギャーン!!



ガタタン!…ドサッ


キール「」ピクピク…ピクピク……

パティ「おろ?」




パティ「仕事サボって床で寝るのはあまり感心せんのう。」

キール「お前のせいだろうがー!!突然入って来るなり大声を出すなーー!!」



キール「まったく……そもそもお前は誰だ?」

パティ「おぉう!知名度の無いウチには大きなダメージ!!」ドスッ!


パティ「仕方がない、自己紹介をするとしようかの。」ピクピク…






~猿でも分かるヴェスペリア~



エステルくわえたアレクセイ♪

おーいかけーて♪


みんなで かけてく♪

りーりの あかぼし♪(他数名)






パティ「とまぁ、そんな感じで夜露死九なのじゃ。」ドンッ!

キール「ここまで不愉快な自己紹介も珍しいな………」ビキビキッ!



キール「で、そのパティさんが何の用なんだ?」ハァー…

パティ「うむ、あやうく用件を忘れるところだったのじゃ。…て言うか、アレでよく分かったのう。」

キール「いや、もう忘れて帰っていいよ。」


パティ「じつはこの手紙なのじゃが……」パサッ

キール「どれどれ…」パシッ





[グルメフェスティバル招待状]

さてさて、テイルズの皆様

秋も深まり食欲も盛んになる季節な今日この頃

つきましては当家にて『グルメフェスティバル』なる食事会を御開きします

是非お越しください


主催者・英雄ミトスより




パティ「そこに連れてってほしいのじゃ。」

キール「一人で行けぇぇ!!」バンッ!


パティ「マイソロや他作品に出た事ない人は呼ばれなくて……」ズーン…

キール「僕が悪かった。」



パティ「置いてくなんてユーリはヒドイのじゃーー!!!」ビエーーーン!!!

キール「いい歳して泣くな!!サイファー見る限り見た目と違って相当歳食ってるだろ!!!」







パティ「女性に年齢の話は御法度、いいね。」ジャキン!

キール「わかりましたから銃を降ろしてください。」ダラダラダラダラ





キール「と言っても、これは僕の管轄じゃないし…他を当たってくれないか?」ムムム…



パティ「そこにメルディが捕らわれていると聞いたのじゃが…」

キール「黙って私に付いて来い。」ギラッ!








パッと移動する?

・はい ←
・いいえ







《デリス・カーラーン》



パティ「と、意気込んだの良いものの……まさかこんなあっさり到着するとはのぅ。」

キール「意気込んだ僕の立場は……」



キール「しかし…なんだ?この機械だらけの場所は。秋とはまるで無関係じゃないか。」

ダイク「任せろ。」


キール「…え?」





カンカンカン!

シャラララーン♪





《デリス・カーラーン》



《紅葉映えるユミルの森っぽい場所》





リフィル「そういう意見が多数送られたので秋仕様のエリアっぽく作り替えました。」

ロイド「さすが親父!めちゃすげぇぜ!!」ウォォ!

ダイク「この程度は朝飯前よ。」ハン!

キール「あっさり変えるなーー!!!」



パティ「ふぉぉ…これが森の錬金術師ドワーフの力か……」キラキラキラ

キール「君は何か勘違いをしている…」ヒクヒク…





リフィル「さて、いらっしゃいませお客様……招待状を拝見するわ。」ゴゴゴゴゴゴ

クラトス「当然持って来てるんだろうな?」ゴゴゴゴゴゴ



パティ【ぐぬ!なんという威圧…頼っておいてなんじゃが、ここは強行突破で行くしか……】ガチャリ…





キール「あ、そう言えば招待状持ってた。」

パティ「」ズサー





リフィル「では案内をさせていただきます。」テクテク


パティ「最初から言ってほしかったのじゃ……」トボトボ

キール「わ、忘れてたんだ!それに二人入れたから良かっただろ!」テクテク






リフィル「…まあ、趣味は人それぞれですし。」

キール「?」





リフィル「ここでの料理は全て屋外で召し上がっていただく形式になります。」

キール「へぇ…」




《バーベキュー場》



リフィル「では、まずは厚いステーキなどの肉類を御賞味いただければと。」ススッ…


キール・パティ『おおー…』ジュルリ









モー…ブモー…

コッコッコッ…コケッ?

ブーブー…ブーブー…

プギー!プギー!

グルルルル……




リフィル「さ、お好きな肉をどうぞ。」

キール「セルフかよ!!!」

パティ「しかも魔物っぽいのもおるのじゃ。」




キール「だが、まあそういうなら仕方がない。手頃なこのブウサギを…」チャキッ



ブーブー…ブー?



キール「(ううっ!)」キュン

キール【出来ない…僕にこんな可愛いブウサギを調理するなんて……】ガクッ




パティ「『ファイヤービッグシェフ』!!!」ジュワァァァ!!

プギィィィィ!!

キール「頼むから少しは躊躇してくれ!!そいつらは友達じゃなかったのか!!?」

※サモンフレンズ参照


ボワン!

キール「あ、でも美味しそうなこんがり肉に……」



パティ「むぅ、焼きが足らんの。『ボルカニックブラスト』!!」ズドドドドン!!!

[パティは肉の料理に失敗しました]

キール【滅!!】





《キノコ農園》



リフィル「次は山の幸になります。」テクテク

キール「ああ、行こうか。」テクテク

パティ「レディーを殴るとはヒドイのじゃ…」タンコブ




リフィル「ここには様々なキノコが生えております。御自由にお食べください。」

キール「ほー、それは凄いな。」

パティ「大量なのじゃ♪」ルンルン



キール「だが、これは生で食べる物なのか?…いや、そもそも食べれる物なのか?」キノコユビサシ

パティ「…なんかどこかで見たキノコがおるんじゃが。」

ミニコイド「」キシャァァ!












リフィル「…………」



キール「…………」



パティ「………?」












リフィル「さて、次の場所に移りましょう。」クルッ

キール「せめて1つぐらい答えろよ!!特に最後の!!!」ガーン!!

パティ「調理してキールの昼飯に混ぜてみるかの。」シャキン

キール「待て、今なんて言った。」





《果樹園》



リフィル「こちらは果樹園です。もぎたて取れたてをお楽しみください。」

キール「リンゴか…ようやく美味そうな物にありつけそうだ。」ヤレヤレ

パティ「むぅ、面白味に欠けるのう。」

キール「何を言ってるんだお前は。」




…リンゴ拾い堪能中…





キール「(まあ、今度こそまともそうな感じになりそうだ。)」フー…



キール「……ん?」チラッ



TP999→984

TP984→969



キール「(……?パティのTPが15ずつ減ってる?)」





ワー、ハコカラリンゴガデテキター

コッチノハコニモアルゾー

シュサイシャカラカシラー?

タクサンアルゾー








キール「…………」チラッ



[剛裂・アドバンスフォーム]

パティ「フーンフフーン♪トリーック♪オーア♪トリート♪リンゴがいっぱーいなのじゃ♪」イソイソ










キール「パティ。」

パティ「なんじゃ?」リンゴカカエ

キール「絶対こっちには来るな。」





《果樹園付近・立食会場》


フレン「そう言えばユーリ、パティは来てないのかい?」

ユーリ「ああ、あいつなら……」




チュドーーン!!

ギャァァァァ!!

タスケテェェェ!!

リンゴガァァァァ!!!

チュドーーン!!!




ユーリ「……なんだ?」

カロル「ギルド案件かな?」ヒョコッ

ラピード「グルルルルル…」

リタ「果樹園から……って!?」ギョッ!!




チュドーーン!!

チュドーーン!!!


キール「来るなぁ!来るなぁぁぁぁ!!!」ダダダダダダ!!

パティ「なぁぁんでにぃげるのじゃぁぁぁぁ?」リンゴポロポロ


チュドーーン!

チュドーーン!!

チュドドーーーーン!!!








ユーリ「」

エステル「」

ラピード「」

カロル「」

リタ「」

レイヴン「」

ジュディス「」

フレン「」





ミトス「」





《紅葉映えるユミルの森》

《更地》



ミトス「やっぱり、人間なんか嫌いだ……」プスプス…

ジーニアス「ああ、爆発に巻き込まれて……ミトスー!!」

ロイド「(かける言葉が見つからねえ……)」





ユーリ「パティ…お前、何やってんだ?」

パティ「ユーリ!やっと見つけたのじゃ!!」バッ!


パティ「なんでウチを置いてったのじゃ!招待状には『パートナーの御同伴OK』って書いてあるのに…なんでウチだけぇぇ!!」ウワーン!!

ユーリ「パティ、お前………」




キール「ちょっと待て。じゃあ僕達が入れたのは……」

リフィル「まあ、人の趣味はそれぞれですし。」ヒョコッ

キール「誤解を生む発言はやめてくれ。」


ファラ「でもキール、今はメルディと一緒に住んでるんでしょ?」

リッド「ロリコンっぽい身長差だが、歳は1つ違いだからロリコンってわけじゃないか。」

ファラ「えー、でもパティちゃんも似たような感じじゃない?」

リフィル「あらやっぱりそういう趣味じゃない。」ソソソ…

キール「さりげなく距離を置くのはやめてくれ。て言うか二人ともいたのかよ!!」





ユーリ「……やれやれ。泣くなよパティ。」ポリポリ

パティ「うぅ~…」ヒック…ヒック…



ユーリ「そもそもお前が寝過ごしたから置いてったんだろうが。」

エステル「起こそうとしたら『後で行くのじゃ…』って言って聞かないし……」


パティ「………あれ、そうじゃったっけ?」ハテ?

キール【ただの寝坊かよ!!!】




ユーリ「そんじゃ…ま、みんなでゆっくり御馳走になろうか。ほら…。」スッ…

パティ「ユーリ…」ギュッ




ジュディス「手を握って…秋は恋の季節かしらねぇ。」フフッ

レイヴン「おっさんにも昔はあんな思い出があったんだよねー…」

リタ「はいはい。」ハァー




ヨシ、カジュエンハモエチマッタカラチガウバショニイクカ


ソウイエバ、ニクヲマダタベテナイノジャ!


オッサンテキニハ、ニクヨリサカナガイイカナー

ヒトリデイケバ?

リタッチヒドイワ!!


アハハハハハ!!





キール「……おい待て、そう言えばメルディは!!?」ババッ!


リッド「え、一緒じゃないのか?」

ファラ「研究が終わるまでキールの家で待ってるって言ってなかった?」



キール「…………あ。」













《キールが木をきーる的に作ったキール宅》


メルディ「…………遅いなー。」グスン







この後、キールはパッと移動してメルディに謝り倒したらしい。






おまけ



エターニア・スキット『十物語』 (キール&パティver)






キール「十物語を知っているか?」

パティ「なんじゃそれ?」

キール「1人ずつ怖い話を順番にしていくと、10話目に何かが起こるってやつだ。…ま、僕はこんなくだらない迷信は信じないんだけどね!」

パティ「まったくじゃ。そんな嘘話を信じる方も……」

キール「それで、ミンツ大学に面白い噂話が伝わっていてね。」

パティ「やるんかい。」




キール「研究室の学生が体験した話だ。…講義中、どうも後ろから視線を感じる。」

パティ「…………」


キール「気になって後ろを振り向くと、人懐っこい顔が彼を見ていた。」

パティ「それのどこが怖いのじゃ?」






キール「………顔しか、なかったんだ。」

パティ「………」





キール「生首は言ったそうだよ。『僕の胴体を知りませんかぁ?』って。」

パティ「あっははははははは!!!」バンバン!

キール「って、笑うのかよ!!」

パティ「それで怖がるのは小さい子ぐらいじゃろうて。」ケラケラ




パティ「…それに顔があるだけマシじゃな。ウチの相方は白骨化して襲ってきたしの。」フーッ…

キール「…正直、すまなかった。」






以上です。

2000年代に活躍していたアンソロ作家をメッキリ見なくなったので、また復帰して活躍していただけないかなーと思う今日この頃です。

あの笑いに重点を置いたアンソロジーをもう一度……


読んでいただき、ありがとうございました。




真の仲間より普通の仲間と普通の幸せが欲しいです。

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