倉田の倉田は倉田 (25)

 倉田は自ら起こした爆発で自爆した。
その様子は煙中に混じる火の粉が怪しく徒労しながら綺麗に消えていった。

 雲ひとつもない琉球の時を現したような空が出来ていた、
天候では太陽が薄く照らして動いている。
 薄い光が海に反射され夏でもないのち完全に焼かれそうな光の風景が心を沈めるかのように広がる。
 「何故、私は永遠と眺めていいのだろうか、
早く隠れなければいけないのに、ここでは感覚が虚ろになります。」
 白衣を来た男は立ち上がり次第になくなる独り言を寂しく思った、
そしてそれが完全に消え立ち上がり後ろに、
ある酷く過労しきった崖にあるビル群に目を向けた。
 「彼処なら暇をもて余さなくすみますかね、
まだ私には時が必要のようですし。」


 ビル群の中は外は人が見れるものだが入って見ると、
暗く風化により乾いたコンクリートが埃となって涙の様に落ちていった、
それは他人から見れば何かの拍子に崩れそうであったが男はそれに目もくれずに、
真っ直ぐと魂が抜けかかった玄関があるビルにはいった。
 「やはり、中は煙たいですね。 ですが此処は偽りと言っても良い世界ですから、
自分を信じますが今は前の私と対等に位置出来るのかは運命しだいと言うところですかね。」
 最早、手遅れだった物を取り戻す様にそのビルの部屋を男は溜め息をつきながら探した。
 

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 「やはり、いきなり見つけ出すのは無理ですかね、
っと言っても空き部屋が多いいですね此処の世界の性質上は物で、
溢れてると思いましたが検討違いもいいところですか」
 横に目を向けるとそこには見覚えのある形がある。
 「デジタル・リフレクター・デヴァイス・・・。何故、ここにあるのですか、
もしかしたら相当な手間をしなくとも此処からでれるのか?」
 男はそれに手に取り自分の今持っている物と会わせた。
その瞬間、電流が走り少し走った「うっ、 あー あースパークこの感覚懐かしいですね、
あの野口博士の時以来ですかね」
 それは過去の男に出会った中で自滅した道具が出来る切っ掛けまで遡った。
「野口博士、本当に固定次元振動転送システムは完成するんですかぁ、
もう三週間も同じ計算をして良くもまあ」
 呆れた声で、男は言い暇なのでコーヒーを次始めた。
 「何だよ、もうそんなに時間がたってたのか?
妻は心配してないと良いが納期も直ぐだしなぁ」
 「野口博士、もう納期なんてどうでも良いですから休暇を貰えませんか、
こんなシステム現時点で独自の計算を見つけてもう、
これを転用した移動干渉システムに変えた方が世界の為ですよ。」
「まあ、現時点でブラックボックスにすべきとは思うんだけどね、
世界の謎は出来るだけ解くのが私達の仕事だからなぁ」
 コーヒーを広い卓上に置いて一呼吸を置かせた。
「まあ、今日で賛否はわかるとは思いますが早く実験して仕事を終わらせますよ。」

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