さようなら提督 (26)

キャラ崩壊注意
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提督の表情は、妙に沈んでいる。

長門「どうしたんだ」

提督「言おう言おうと思っていたが」


―――――――――――――――――

辞令

A鎮守府 提督
○年×月をもって 海軍辺境支部 資料室 勤務を命ず

海軍大臣 宇見 海太郎

―――――――――――――――――

金剛「嘘デース。これは夢…フィクションに決まっていマス」

長門「辞令か」

加賀「さみしくなるわね」

比叡「お姉さま落ちついて」

金剛「比叡、私に肛門に魚雷を刺してクダサーイ…夢から覚めるとオモモモイマス」

金剛「ファック!」

【武道・格闘技場】
戦場での不測の事態に備え、接近戦の訓練も行われる。
訓練への参加は、個人の判断に委ねられている。

不知火「まいった」

提督「不知火君はスタミナが足りない。技術はあるから頑張って」

不知火「ありがとうございました」

提督「次、大和君」

大和「戦艦大和。推して参ります」

長門「今日の提督は気合いが入ってるな」

球磨「しごきがハンパないクマ。疲労困憊クマ…」

足柄「かなり厳しい感じよねー足腰ガタガタ」

長門「提督に転属の辞令が出たからだろうな。我々に対する愛情なのかもしれん」

加賀「愛の鞭ですか。気分が高翌揚します…フフッ」

大和「おふっ…参りました」

提督「ガードが緩いよ、気をつけて」

大和「ありがとうございました」

提督「次、天龍君」

天龍君「よっし!行くぜ、覚悟しろよ」


……
………

天龍「はっ!…痛っぁあああ!」

提督「目が覚めたようだね」

天龍「ひぃ…痛っ…」

提督「湿布は貼っておいたからね。すぐに治ると思うよ」」

天龍「提督にコテンパンにやられたぜ」

提督「君は接近戦もやるからね。しっかり練習しておかないとね」

提督「いいんだよ。それより、天龍君…本当に大丈夫かい?」

天龍「何がだよ?オレは無敵だぜ」

提督「僕はね……出来ることなら転属したくないんだ。君のことが心配で…」

天龍「………」

提督「無茶して、単独で突撃したりしない?敵艦にやり返してやれる? 」

天龍「バカにすんなよ!提督なんざ、いなくてもバッチリやれるに決まってんだろ!」

提督「そうか…よかった」


数日後、鎮守府で送迎会が行われた。

【執務室】

提督「荷物の整理も終ったし、掃除も完了」

提督「明日で、この執務室とお別れかあ…寂しくなるな」


天龍「おーい、提督いるか?」

提督「天龍君、こんな夜更けにどうしたんだい?」

天龍「ちょっと付き合えよ」

提督「いいよ」(何だろう…)

夜更けに、静まり返った鎮守府内の通路を歩く二人。
誰もいない。足音だけが木霊する。

提督「………」

天龍「悪いな。夜遅くに連れ出してよぉ」

提督「荷物の整理は終わっているし、大丈夫だよ」

天龍「………」

提督「愛の告白かな?」

天龍「ち、違うよバカ!」

提督「冗談だよ。君は初心だなあ」

天龍「からかうなよ!さぁ、着いたぜ」

提督「武道・格闘技場か」


【武道・格闘技場】

天龍「覚えてるか?はじめて、オレが提督と戦った時のこと」

提督「よく覚えているよ」

提督「君が『死ぬまで戦わせろよ!』と騒いで、その流れで試合になったね」

天龍「そうだ。その後、オレが提督に挑み続けて、20戦0勝20敗」

天龍「我ながら、いい負けっぷりだぜ」

提督「………」

天龍「オレと提督には、どうにもならねぇ実力の差が存在するけどよ」

天龍「でもな…オレが提督に勝たないと、アンタは安心して転属できねえ」

提督「天龍君…君ってやつは……」

天龍「手加減なし。本気で来いよ提督、いざ勝負」

提督「いいよ」

天龍「天龍様の攻撃だ!うっしゃぁぁあああ!」


……
………

天龍「おぐっ…ごほっ!」

提督「………」(辛い…)

ダウンした天龍を見て、立ち去ろうとする提督を天龍が引き止めた。

天龍「待てよ!まだまだ、やれるぜ…やれる、やれる」

提督「そうか…早く、立つんだ」

天龍「勝負は、これからだ。ブチのめしてやるよ」

提督「その心意気は素晴らしい」

天龍「ビビってんじゃねぇぞ!よっしゃあ!」


……
………

天龍「おぐっ…ハァハァ……オエェエエエエッ」

提督「……立つんだ、立て!」

天龍「おぼっ…ぐぇ…ヘッヘッ…」

提督「天龍型1番艦、軽巡洋艦・天龍!立て…立ちあがれ。そんなザマで、駆逐艦を率いるのか」

天龍「オレはまだまだ…」

提督「それでいい。腰を据え、ガードを上げて戦え」

天龍「オレはイケるぜ」

提督「さぁ、来いよ」

天龍「うっしゃぁっ―――!!!」

提督「無駄ッ無駄ッ無駄ッ!」


提督は天龍の攻撃で吹き飛び、壁に叩きつけられた。
艦娘は全身凶器、容易に提督の体を破壊する。

ぼぎぃっ…
ぼき … めりっ…提督の全身が軋む音がした。

提督「ごぱっぁ…ゴフゴフッ!」

天龍「ハァハァ…よっしゃああああああああ」

提督「…ぐっ…Goood!Excellent、Excellennnnnnt!!」

天龍「もう安心して転属できんだろ、提督」

提督「ああ…いけるよ。安心して…いける」

天龍「オレがここまで剥かれるとはな…いい腕だぜ、褒めてやるよ」

提督「ありが…とう」

天龍「肩を貸してやるよ、ホレ」


……
………

天龍「提督が居なくなって、執務室がガラーンとしちまったぜ」

天龍「でも…すぐになれると思う。だから…心配すんなよ、提督」

天龍「またな、戦友」

おわり

天龍がノ○タくんポジションで不愉快に感じた人が
いたらごめんね

結果が出せんかったからよ
まぁ、俺のことだけどw

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