スパイク「20兆の賞金首!?」 (66)

・カウボーイビバップとトライガンのクロスです。

・トライガンは原作が手元にあるんですがビバップは手元になくうろ覚えなので悪しからず。

・時代等の設定はある程度無視の方向で

・作品愛だけで書くので変になったら本当に本当にすいません。

そんなに長くはならないと思うのでお付き合いください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369935044

 


 五番目の眼球(つき)が見つめる惑星の脅威が去り、訪れる時代遅れのカウボーイ。


 それは未来(フューチャー)と想像(イマジネーション)の先にある出会い。


 安寧はない、静寂は似合わない。


 すこぶる付きの衝撃超音波(ウルトラショックソニックウェイブ)な一騒動

 赤いコートを翻しアイツはカウボーイと出会う。



 砂の惑星に熱風が吹き荒ぶ。

「チッ……どこにいやがるんだ……こんな辺鄙な星に本当に居んのかよ」

 じゃりついた空気が感覚を鈍らせる。

「情報屋の話じゃここら辺に出没したらしいけどよ……おい、ガキ!お前ちゃんと案内してんのか」

 この惑星では、カウボーイなんて物の役にもたたない。

「ちゃ、ちゃんと案内してるよぅ……そ、そんな事よりちゃんとお金貰えるんだよね?」

「ああん?そんな約束したっけか?」

「さぁな?覚えちゃいねぇなぁ」

「そんなぁ!酷いよ」

「うるせぇな……お前みたいな小汚いガキにやる金なんかねぇんだよ!」バキッ

「ぐあっ!」

「うぅ……約束したじゃないか……妹が病気なんだよぅ」ポロポロ

「大人はなぁ!約束を破る生き物なんだよッ!!」

?「いやいやいや!大人だからこそ約束を守ろうぜ」

「あ!?なんだ……って、デカッ」

?「いやいや、そこまでじゃないでしょ」

「なんだてめえ!なんか文句あんのかッ!!」

?「まぁ、育った環境上こういうのは許せない質でさ……それにアンタらみたいなゴロツキがここら辺うろつかれると迷惑なんだ」

「だったらどうするってんだ!」

?「ちょっと痛い目にあってもらうぜ」

?「本当にゴロツキレベルだったなぁ」パンパン

?「君、大丈夫かい?」

「あわわわわわわ」ガクガク

?「そ、そんなに怯えるなよ……わりと傷つくんだぜ……」

「うわああああああ」タッタッタッ

?「あ、ちょっと!……はぁ、そんなに強面かなぁ?」

?「しかし、最近本当に増えたな……コイツらも賞金稼ぎみたいだし……」

?「もしかして……あの人が関係してんのか?ちょっと探してみるか……特徴には事欠かないし」

リヴィオ「まずはゴーウェストだ」

今日はここまで。上手くクロス出来るようにがんばります。

—— オクトヴァーン ——


?「おっさん、ちょっといいか?」

「あぁん?なんだいアンタ……見ねぇ顔だなぁ」

?「まぁ、な。ところで人を探してるんだが」

「人?あ……アンタ最近増えてきた賞金稼ぎか!やめとけやめとけ!他の惑星じゃ知らねぇがこの惑星のゴロツキは質が悪いんだ。この前だって他の惑星から来た賞金稼ぎが体重を鉛で2割増しで帰って来たくらいだ」

?「ぞっとしねぇ話だな……だが、こっちも生活かかってんだよ。この男なんだけどよ」

「……アンタ、正気か!?」

———
——


『太陽系30万の賞金稼ぎのみんな元気か〜い?』

『賞金首の情報を発信するBIG-SHOTのお時間よ』

『今回の目玉は……みんな、ぶったまげて引っくり返るなんてベタな事はするなよ?』

『ああ〜ん、焦らさないで早く教えて!』

『アハハ、行くぜ?今回の目玉はこの男!ヴァッシュ・ザ・スタンピィィィィド!なんと賞金は……驚愕の20兆だッ!!』

  ガタガタッ

フェイ『に、20兆!?』

ジェット『信じられんな……いったい何をしたんだ?』

フェイ『賞金首の事情なんて気にする必要ないでしょ?20兆よ!20兆!!!』

ジェット『しかし、どうにもキナ臭い……おまけに最近開拓された様な辺境の惑星だぞ』

フェイ『万年金欠のくせに何を言ってんのよ!20兆あれば何年人生送れると思ってるの』

ジェット『だったら尚更、冒険をすべきじゃないだろう』

フェイ『スパイクはどうするのよ!』

スパイク『いいんじゃないか?たまにゃこういう事もやらねぇとな』

ジェット『宝探しをするようなものだぞ!』

スパイク『そういうのが好きなんだよ……俺は』

スパイク「お、コイツの事知ってんのか」

「この惑星にヴァッシュの事を知らねぇヤツなんていねぇよ!」

スパイク「随分有名人なんだな?」

「いいか?コイツは危険だ……人類初の局地指定災害に認定されて都市ジュライを消し去り五番目の月に大穴をあけたとんでもねぇ野郎だ」

スパイク「……おっかねぇな」

「悪い事は言わねぇ……関わるのは止めときな」

スパイク「そういう訳にもいかねぇんだがなぁ……」ボリボリ

「はぁ……どうして賞金稼ぎってのは命知らずなのかねぇ……」

スパイク「まぁ、いいか……世話んなったな」

「ちょっと待ちな……どうしてもヴァッシュの居場所を知りたいならミレニオンって酒場に行きな」

スパイク「ミレニオン?」

「そこのマスターに"守り続ける事は裏切らない事"って言うんだ……そしたら、この惑星の危険な情報を教えてくれるぜ」

スパイク「ありがとよ」

「おう、兄さん!アンタの名前を聞かせちゃくれねぇか?」

スパイク「……生きてたらリンゴでも買いに来てやるよ」

「変わった賞金稼ぎだなぁ……」

カランコロン

スパイク「汚ねぇ酒場だな……」

「汚ねぇ酒場で悪かった。何にするよ」

スパイク「アンタがマスターか?」

「そうだよ、注文は?」

スパイク「守り続ける事は裏切らない事」

「はぁ?なに言ってんだアンタ」

スパイク「この合言葉をここのマスターに言ったら情報をくれるって聞いたんだが」

「おいおい、うちの客は確かにゴロツキばかりだしお行儀良いとは言えねぇがそんなヤクザな商売はしちゃいねぇよ。情報は情報屋で買いな」

スパイク「あのクソオヤジにおちょくられたか……」

スパイク「チッ……困ったなぁ」

「冷やかしなら帰んな。よその惑星から人が来るようになったとは言えこの星はまだカツカツだから稼がにゃよ」

?「よろしいかしら?」

スパイク「ん?ああ、構わねぇよ」

?「どうもすいません」

?「ご主人、私にカモミールティーを」

?「私はパンケーキとミルクティー!」

スパイク「こんな酒場にそんなもんあんのかよ……」

「あいよ!メリルとミリィの凸凹コンビは相変わらず忙しいなぁ」

メリル「あら、そんな事ありませんわよ?」

ミリィ「ぼちぼちですよ」

「で、アンタはどうすんだ」

スパイク「ああ、一番安い酒を」

ミリィ「あのぉ……もしかして賞金稼ぎの方ですか?」

スパイク「この惑星の人間はすぐに賞金稼ぎかそうじゃないか区別がつくんだな?」

メリル「まぁ、この惑星は少し特殊な環境にあるし私たちはあなた方みたいなお方に関わる仕事をしてましたから」

スパイク「保安官でもしてたのか?」

ミリィ「いいえ、ベルナルデリ保険協会の特派員をしてたんです」

メリル「いちOLにしちゃドタバタな日々でしたけれど」

ミリィ「私は楽しい毎日でしたよ?」

スパイク「そういう仕事って顔が広くなきゃできねぇよな?」

メリル「そうですわね」

スパイク「じゃあ、この男を知ってるか?探してるんだが」

メリル「どれどれ……」

ミリィ「わぁ!先輩、これヴァッシュさんですよ!すごーい、この惑星だけじゃなくて他所まで名前が知れ渡ってるんですね」

スパイク「アンタたちこの男のこと知ってんのか?」

ミリィ「ええ、ヴァッシュさんとはしばらく旅をしていましたから」

メリル「ミリィ!」

ミリィ「先輩どうしたんですか?」

メリル「あの人は賞金稼ぎ……つまりはヴァッシュさんを捕まえようとしている方ですわ」ヒソヒソ

ミリィ「……あッ!」

メリル「私たちはヴァッシュさんについて詳しいのですから何か情報を言ってヴァッシュさんの居場所がバレたら……」ヒソヒソ

ミリィ「ヴァッシュさん、特徴には事欠かないですもんね……それにせっかくこの惑星を救ったのに捕まるのは可哀想ですぅ」ヒソヒソ

メリル「そうですわ……ですから上手く話をはぐらかしてこの場を去るのが吉ですわよ」ヒソヒソ

スパイク「内緒話はすんだかい?」

ミリィ「ナ、ナ、ナ、内緒話ナンテシテナイデスヨーイヤダナァ」

メリル「アーミリィソロソロイカナケレバイケマセンワ」

「なんだ、いっちまうのかい?注文の品が出来たんだが」

ミリィ「テイクアウトニシテクダサイ」

「あいよ!ちょい待ってな」

スパイク(演技が下手くそなこった)

「はい、お待たせ」

メリル「行きますわよミリィ!」シュタッ

ミリィ「お、お代はここに置いときますね!」チャリン シュタッ

「相変わらず騒がしいねぇちゃん達だな……」

スパイク「お代足りるよな?じゃあな」シュタッ

「アンタもかい……ってお代足りねぇよ!」

スパイク(あれじゃ私たちは何か知ってますって言ってる様なもんだろ)スタスタスタ

ミリィ「せ、先輩追ってきますよ!」スタスタスタ

メリル「しっ!あの方はこの街になれてないでしょうから適当にまけますますわ。今はただ歩くのよ」スタスタスタ

ミリィ「わ、わかりました!」スタスタスタ

「ヴァーーーーッシュ!」ゲシッ

ヴァッシュ「ぐはぁ」ズサァ

メリル・ミリィ「「…………」」

「ヴァッシュ!本気で悪役やってくれないとヒーローごっこの意味ないだろッ」

ヴァッシュ「いたたた……アハハ、ごめんごめん!あれ?メリルとミリィじゃないか」

メリル「ヴァッシュさん!」

スパイク(今、ヴァッシュって言ったか!?)タッタッタッ

ミリィ「せ、先輩!あの人走ってきましたよ」

ヴァッシュ「二人ともどうしたんだい?」

メリル「ヴァッシュさん!早く逃げてッ!!」

ヴァッシュ「え、え、なんで!?」

「ヴァッシュ!早くヒーローごっこの続きッ!!」

メリル「はーやーくッ!」

ヴァッシュ「な、なんか分からないけど……逃げるッ!」シュタッ

スパイク「逃がすかッ!!」タッタッタッ

「あ、ヴァッシュ!どこ行くんだよ」

ヴァッシュ「ごめんな!また後で」タッタッタッ

ヴァッシュ「あ、あのさ!なんで追ってくんの!?俺、君に何かしたかい」タッタッタッ

スパイク「そうだな!敢えて言うなら豊かな暮らしのためだ」タッタッタッ

ヴァッシュ「へぇ、そうか……でもそれって俺を追いかける理由にならなくないか!?」タッタッタッ

スパイク「自分で状況がわからねぇのか?つまり太陽系30万の賞金稼ぎがお前を狙ってるんだよ!」タッタッタッ

ヴァッシュ「えぇぇぇ!?訊いてねぇぞ!!」タッタッタッ

スパイク「だから俺に捕まっとけ!」タッタッタッ

今日はここまで。うろ覚えだからビバップ陣のキャラを出すのが怖い……

がんばります

ヴァッシュ「神様ッ!なんで善良で爽やかでナイスガイの僕に試練ばっかり与えるんですかー」タッタッタッ

「ヴァッシュ!うっせぇぞ!」

ヴァッシュ「ご、ごめんよー」タッタッタッ

「またヴァッシュが騒いでんのかい?お願いだから街を壊さないでおくれよ!?」

ヴァッシュ「善処しますー」タッタッタッ

スパイク(なんだアイツ……さっきもガキに遊ばれてたり街の人間と妙に親しかったり……本当に賞金首か?)タッタッタッ

ヴァッシュ「ねぇ!?見逃してくれる気は」タッタッタッ

スパイク「ないね」タッタッタッ

ヴァッシュ「だよね……ちくしょーー!」タッタッタッ

ヴァッシュ「ハァ……ハァ……し、死ぬ……もう動けない」

スパイク「ハァ……ハァ……しぶとい野郎だな……」

ヴァッシュ「な、なぁ……ハァ……ハァ……一時休戦にしない?いつまでも追いかけっこ続ける訳にもいかないだろ」

スパイク「ハァ……ハァ……良いだろう」

ヴァッシュ「ふぃー……喉渇いた……」

「あれ?ヴァッシュなにやってんの?」

ヴァッシュ「あ、レントンじゃん……ちょっと追いかけっこを」

「おっさん二人で?」

ヴァッシュ「おっさんって言うなよ〜!」ズイ

「顔ちけぇよ……水持って来てやろうか?」

ヴァッシュ「神か……レントン、君は神なのか?」

「大袈裟だなぁ……ちょっと待ってな」

スパイク「おい」

ヴァッシュ「なんだい?」

スパイク「お前、本当に賞金首か?」

ヴァッシュ「こんなプリチーで純粋な目をしたグッドルッキングボウイがそんな危ないヤツに見えるかい!?」キラキラ

スパイク「面倒くさいな……お前」

ヴァッシュ「言うなよ……いや、実際は思い当たる節が山ほどあるんだけどね……アハハ」

スパイク「賞金首にしちゃ街の人間は警戒してねぇしな……あのガキとも親しいみたいだし」

ヴァッシュ「ああ、レントン?レントンとは先週ここで出会ったばかりだよ」

ヴァッシュ「さっきのうるさいって叫んでたおっさんがシドで窓から顔覗かせてたおばちゃんがシェリー」

スパイク「いちいち名前を覚えてんのか?」

ヴァッシュ「だって覚えとかないと不便だろ?」

スパイク「……変なヤツだな」

   ズドンッ

ヴァッシュ「な、なんだ!?」

スパイク「さっきのガキが行った方じゃねぇか?」

ヴァッシュ「レントン!」シュタッ

スパイク「あ、おい!ったく……疲れてんじゃねぇのかよ」タッタッタッ

「おいッ!離せよ!離せってば」

「人にぶつかっておいて謝りもしねぇガキには躾が必要だ……そして、人の顔に傷をつけて謝りもしねぇガキには死が必要だ!」ジャキン

ヴァッシュ「レントン!」

「ヴァッシュ!」

「あんだぁ?てめぇこのガキの保護者かぁ?」

ヴァッシュ「まぁ、そんなところだよ。それよりそんな物騒な銃はしまってくれないかな?相手は子供なんだしさ」

「そういう訳にもいかねぇんだよなぁ!だってよぉ〜このガキは偉大な俺の美形な顔に傷をつけてくれたんだぜぇ?」

「なにが美形だよッ!ロバとラクダを足して糞まみれにした様な顔しやがって」

ヴァッシュ「ちょ、レントン!?」

「こぉぉぉの糞ガキぃぃぃぶっ殺す!」ジャキン

スパイク「いいセンスしてるじゃねぇかガキ」ゲシッ

「上からぁ!?うがっ!」

ヴァッシュ「い、いつの間に屋根に登ったんだよ!」

スパイク「お前がうだうだしてるうちにな」

「どいつも……こいつも……偉大な俺の顔に傷つけてくれちゃってぇぇぇ!」ジャキン

スパイク「タフだな」

「死ねぇぇぇぇぇ」

  バンッ バンッ バンッ

「ぇぇぇ……って、あれ?」ガキンガキン

スパイク「眠っとけ」ゴスッ

ヴァッシュ「ふぅぅ……危なかったぁ……」

「へへん、ばーか!ばーか!」ゲシッゲシッ

ヴァッシュ「レントンッ!」

「な、なんだよ」ビクッ

ヴァッシュ「ケガねぇか?つーかなんでぶつかった時に素直に謝らなかったんだよ!」

「ケガはないよ……ってか謝ったけどよ……アイツがいきなりキレるから顔を引っ掻いたらよ」

ヴァッシュ「と、とにかくケガなくて良かったよ……あの兄ちゃんに礼言えよ?」

「ヴァッシュはビビりだなぁ」

スパイク(……ビビり?んなわけあるかよ……銃のハンマーをふっ飛ばすなんて神業をやってのけるヤツがビビりなわけねぇだろ)

「ボサボサな兄ちゃんありがとよ」

スパイク「あ?お、おう」

ヴァッシュ「はぁ……緊張したから余計に喉渇いた……」シオシオ

「わー!ヴァッシュがミイラみたいになってる!水持ってくるから耐えろよ!!」タッタッタッ

スパイク「……おい」

ヴァッシュ「な゙ん゙でずが」シオシオ

スパイク「お前、本当に何者だ?ガキを助けに先に駆けつけたと思えば説得しようとしてるし虫も殺さねぇって顔してるくせにとんだ神業したりよ」

ヴァッシュ「何者だって言われても……それに出来るだけ穏便に済ませたかったし誰かが血を流したり泣いたりするのは嫌なんだよ」

スパイク(コイツ……なんつー笑顔しやがる)

———
——


ジェット(くそ……スパイクのヤツが勝手に出ていって仕方なく情報集めに来たらこれだ……)

「おい、おっさん!アンタ何か企んでる顔してんなぁ?」

ジェット「い、いや……何も企んでなんかいない」

「そうかぁ?まぁ、いいや……少しでも動いたらぶっ殺しちまうからよぉ」

ジェット(酒場に強盗が入ってくるなんてなぁ……活きがよさそうなヤツは犬死にしちまったし……女子供もいる……どうするか)

  カランコロン

リヴィオ「あー腹へった」

「あ゙あ゙ん!?なんだてめぇ」

リヴィオ「途中、砂蒸気機関車(サンドスチーム)にお気に入りの帽子吹っ飛ばされて困ったよ……」

ジェット(な、なんだアイツは!?イカレてんのか?)

リヴィオ「あ、マスター水と何か食べ物お願いします。あと、ヴァッシュ・ザ・スタンピード知りませんか?」

「おい、てめぇ!なに無視してやがる」

リヴィオ「ん?なんですか?強盗なら他所でやってよ……」

「人をおちょくり……」

  ゴスッ

「ぐはっ」バタリ

リヴィオ「ハッキリ言うぜ!僕を相手にするのは骨がおでぷ」

ジェット「……噛んだ」

リヴィオ(噛んでない!大丈夫!)

 ゴスッ バキャ ドカッ

リヴィオ「ふぅ……誰か縛って保安官事務所に突き出した方が良いですよ」パンパン

ジェット「化け物か……十人はいた強盗を引き金もひかさずに倒してみせるなんて」

リヴィオ「マスター水と食い物まだですか?」

「え、あ、おう……ちょっと待ってくれや……」

リヴィオ「ヴァッシュどこに居んのかな……えっと、西に来てこのまま行くとオクトヴァーンか」

ジェット「ちょっといいかい?」

リヴィオ「はい?なんですか?」

ジェット「アンタ、ヴァッシュ・ザ・スタンピードを探してるのか?」

リヴィオ「まぁ、そうですけど」

ジェット「ヴァッシュ・ザ・スタンピードについて教えてくれないか?」

リヴィオ「もしかして、賞金稼ぎ?」

ジェット「アンタは違うのかい?」

リヴィオ「僕はヴァッシュの……友人?」

ジェット「お、俺に訊かれてもな……」

リヴィオ「まぁ、いいや……ヴァッシュの事については教えられないですね」

ジェット「なんでだ」

リヴィオ「だっておじさんヴァッシュを捕まえるんでしょ?」

今日はここまで。一応時系列はナイヴズとの決着がついたあとになります

なので保険屋の二人はリポーターとカメラマンですね

ちなみにオクトヴァーンは最終決戦の街です

ジェット「俺はそのつもりはない」

リヴィオ「どういう事ですか?」

ジェット「どうもキナ臭いんだ。ぽっと出の賞金首にいきなり20兆って言う途方もない懸賞金をかけられてるんだぞ?おかしいとは思わねぇか」

リヴィオ「20兆!?……うーん、あり得なくもない……」

ジェット「話を訊くヤツはみんな微妙な顔をしやがる。いったいヴァッシュ・ザ・スタンピードってヤツはどんなヤツなんだ」

リヴィオ「あー……うーん……えっと」

ジェット「どうにも説明し難いって面してるな……」

リヴィオ「まぁ、一言だけ言えるのはヴァッシュ・ザ・スタンピードって男は愛に満ち溢れてる」

リヴィオ「……///」

ジェット「自分で言って照れるなよ……」

リヴィオ「と、とにかくあの人は確かにドタバタでしっちゃかめっちゃかでくんずほぐれつですけど狙われる理由は……ないわけじゃない……」

ジェット「どうにも言い切れないって顔してんな……」

リヴィオ「とにかく!あの人を捕まえるのは僕が許さない」

ジェット「しかし、太陽系から続々と賞金稼ぎがこの惑星に来てやがる。俺も仲間が関わってるからこのキナ臭さの理由を明らかにしたい」

リヴィオ「つまり……手を組もうって事ですか?」

ジェット「察しが良くて助かる」

ジェット「俺はキナ臭さの理由を知るためにヤツの事を知りたい、アンタはヤツを助けるために人手がいる……だろ?」

リヴィオ「んー……正直、ヴァッシュが簡単に捕まえるとは思ってないです。ただ、あんまり強面の奴等がここらをうろつかれると子供達が怖がるしヴァッシュと一緒なら捗るかなって」

ジェット「……交渉決裂か」

リヴィオ「いや、協力しますよ。おじさん困ってるみたいだし」

ジェット「本当か!?助かる!俺はジェット・ブラックだ」

リヴィオ「リヴィオっす」

リヴィオ「どうします?ヴァッシュが居そうな街は検討ついてますけど」

ジェット「いや、一つ確かめたい事がある。ジュライって都市に行きたいんだが」

リヴィオ「ちょっと待てよ……アンタ、今なんて言った!?」

ジェット「あ、いや……ジュライに行きたい、と」

リヴィオ「良いすか……ジュライって都市は既にないんすよ……」

ジェット「ちょ、ちょっと待てよ!どういう事だ!?」

リヴィオ「ジュライってのはこの惑星で二番目に大きい都市でした……それがある日、忽然と消えたんすよ……一人の生存者を残して」

ジェット「まさか、ヤツがやったってのか!?」

リヴィオ「そうっす……ジュライは……ヴァッシュが消した街です」

ジェット「都市一つを消すだと!?だったら賞金首どころの騒ぎじゃねぇぞ!」

リヴィオ「いや、ヴァッシュはこういう言い方を否定しますけど……仕方なかった……不可抗力だ」

ジェット「わからねぇ事だらけだ……どうなってやがる……」

リヴィオ「ジェットさん、なんでジュライに」

ジェット「疑わしくてあらゆる情報を探ってみたらヤツに賞金をかけたヤツがジュライに居るって情報を掴んだんだ」

リヴィオ「行きましょうジュライに!他人事じゃなくなって来たぞ……」

ジェット「ああ」

———
——


ヴァッシュ「…………」

スパイク「…………」

ヴァッシュ「あ、あのさ……なんで着いてくるの?俺のこと諦めたんでしょ?」

スパイク「いや、捕まえるけど」

ヴァッシュ「えぇ!まだ諦めてないの!?じゃあ、なんで普通についてくるんだよ」

スパイク「今はまだ捕まえねぇよ」

ヴァッシュ「まったく……女の子ならまだしもなんで野郎二人で歩かにゃならんのさ」

スパイク「俺だって野郎と歩きたくねぇよ」

ヴァッシュ「はぁ……しょうがないか……飯食いに行く?」

スパイク「切り替えが早いな」

ヴァッシュ「うだうだ言ってても仕方ないっしょ」

ヴァッシュ「それで君はこれからどうするのさ」ガツガツ

スパイク「お前を捕まえて豪遊するに決まってんだろ」ガツガツ

ヴァッシュ「生憎だけど俺は捕まえる気はないぜ?帰った方が良いと思うんだけどな」ガツガツ

スパイク「悪いがうちは万年金欠だからな。ノコノコ帰るわけにもいかねぇよ」ガツガツ

ヴァッシュ「だったら他のヤツにしなよ!俺は平和に暮らしたいの!」カチャン

スパイク「このミートボールは俺のだ」カキン

ヴァッシュ「いいや、譲れないね」カキン

 カキン カキン カキンカキンカキン

「アンタたちお行儀悪いよ!半分こしな、半分こ」

ヴァッシュ「ふぅ、食った食った」

スパイク「これからどうするんだ?」

ヴァッシュ「うーん……腹ごなしに運動かな?」

スパイク「運動?何するんだ?」

ヴァッシュ「君から逃げるとか」

スパイク「やってみろよ」

ヴァッシュ「そんなおっかない顔するなよ……そういえば、君の名前は?」

スパイク「スパイク、スパイク・スピーゲルだ」

ヴァッシュ「よろしく、スパイク」

スパイク「よろしく?なんで」

ヴァージン「こ、こういうのは雰囲気でやるもんなんだよ!スパイクは乾いてるなぁ」

ヴァッシュ「そろそろ行こうかスパイク」

スパイク「お前、俺が賞金稼ぎだって忘れてないか?」

ヴァッシュ「あ、そうだったね……アハハハハハ」

 ズガンッ

『トンガリ頭とモジャモジャ野郎!居るこたぁわかってんだよ!出て来やがれ』

ヴァッシュ「…………」

スパイク「…………」

ヴァッシュ「……デザートでも食べようか」

スパイク「そんな事してる暇ねぇだろ!どうにかしろよ!」

ヴァッシュ「そ、そんな事言われたってさ!君がなんとかして来なよ」

スパイク「無茶言うなよ」

『早く出てこねぇか!じゃねぇと建物ごと吹っ飛ばすぞ』

スパイク「仕方ねぇ……出ていって全員ぶっ飛ばすぞ」

ヴァッシュ「ちょ、ちょっと待てよ!相手はきっと殺す気で来るぞ」

スパイク「そうなった時は仕方ねぇだろ」

ヴァッシュ「汝殺すなかれだろ!」

スパイク「俺は聖職者じゃねぇんだよ」

ヴァッシュ「あ、そうか……悪い。スーツだから知り合いが重なったわ」

スパイク「……で、どうするんだよ。お前、なんか切り抜ける案はねぇのか?」

ヴァッシュ「うーん……上手く行くか分からないけど」

「オラオラッ!うちのカワイイ弟分を可愛がってくれた野郎よ!早く出てこいや」

ヴァッシュ「…………」

「てめぇがトンガリ頭か……仲間のモジャモジャはどうした」

ヴァッシュ「アンタら……もしかして最近この惑星に来たヤツか?」

「ああん?だからどうしたってんだよ」

ヴァッシュ「じゃあ、教えてやるよ……この俺の事を」

「なんだぁその余裕は」

ヴァッシュ「俺の名前はヴァァァァッシュ・ザ・スタンピィィィィド!突然だが今から勝手に俺的皆殺しタイムに入る!!」

スパイク(アイツ本当に大丈夫か?)

ヴァッシュ「お楽しみはこれからっス!!」

「な、なんだアイツ……イカレてんのか!?って言うかヴァッシュって……」

ヴァッシュ「みなごろしーみなごろしーひとりもー残さねー♪」

スパイク(アイツ本当にイカレてんのかよ……だけど、注目がアイツに集まってるうちに……)シュタッ

「あれが20兆って噂の……なるほど、とんだイカレ野郎だぜ……」ゴクリ

ヴァッシュ「ラララルラジェノサイドーリリルリル血のオーシャーン♪」

ヴァッシュ「レッツビギンさキリングターイームー♪」ゴソッ バッ

「野郎!!な、なにする気だ」

ヴァッシュ「ヒァウィ〜……ゴオッ!!」ブンッ ズガンッ

「うっ……な、なんだ!ヤツが消えたぞ」

スパイク「余所見してんなよ!」ゲシッ

「うがっ!モジャモジャ男!?と言うかお前はスパイク・スピーゲル」

ヴァッシュ「余所見は禁物だよーーッ!!うらあああああ」ガスッ

「ぐはぁッ!!!」

ヴァッシュ「なんで君は逃げないんだよ!」

スパイク「お前をみすみす逃がすかよ。それにこういう奴等は叩いとかねぇとしつこく追いかけてくんだよ」

ヴァッシュ「あーもうッ!君はドライな様でとんだクレイジーだよ」バンッ

スパイク「お前に言われたくねぇよ」バキッ ドコッ

 ザワッ ザワッ ザワッ

メリル「この騒ぎはなんですの!?」

「ああ、なんでもヴァッシュ・ザ・スタンピードが仲間と賞金稼ぎの集団相手に暴れてるらしいんだよ」

メリル「なんでいつもいつもいつもいつもいつも騒動をおこすのよ!!」

ミリィ「先輩見てください!あのボサボサ頭の賞金稼ぎさんも一緒ですよ!」

メリル「もはや何も言いませんわ……ミリィ、カメラ回して」

ミリィ「アイサー!」

スパイク「チッ……思ったよりしつこいな」ゴスッゴスッ

ヴァッシュ「カンフーかい!?随分強いんだな」バンッバンッ

スパイク「後ろ!」ゲシッ

ヴァッシュ「なんかさっきよりも数増えてない!?」

スパイク「見た顔がちらほら居るから多分、俺に恨みもってるヤツも混ざってんな」

ヴァッシュ「おいおい!俺を巻き込むなよ」

スパイク「最初に巻き込んだのはお前だろ!文句言ってねぇで片付けるぞ」

ヴァッシュ「やり過ぎるなよ!」シュタッ

スパイク「保証はできねぇな」シュタッ

スパイク(コイツ上手く俺の呼吸に併せてきやがる……気味悪いくらい共闘しやすいな)ゴスッバキッ

ヴァッシュ「スパイク後ろ!」バンッ

スパイク「これで貸し借りなしだな」ゲシッ

———
——


ジェット「ここが……ジュライ……本当にここに都市があったのか!?」

リヴィオ「跡形もない……ただの砂漠に見えるかもしれないけど……ここは確かにジュライっすよ」

ジェット「とても人が居る風には見えねぇ」

リヴィオ「とりあえず探索してみましょう」

ジェット「ちょっと待て……ただ探索するんじゃあまりにも効率が悪い……それにうちには凄腕のハッカーがいるんだ」カチャカチャ

リヴィオ「どういう事っすか?」

ジェット「えっと……こうして……よしッ!懸賞金を出したヤツの情報をハッキングしてだいたいの位置はわかってる。これはレーダーみたいなもんだ」

リヴィオ「本当にここらなんすか?」

ジェット「レーダーによればそのはずなんだが……」

リヴィオ「しかし、なんでジュライに……」

ジェット「分からん……が、もしジュライに所縁のある人間だとしたらヴァッシュへの私怨が考えられる」

リヴィオ「そんな事を今のヴァッシュが知ったら……」

ジェット「どうした?」

リヴィオ「もし私怨だとしたらどうにか止めるように説得してみましょう」

ジェット「それはできねぇな……私怨とは言えそれは理由になる以上俺は賞金稼ぎとして動く事になる。俺はキナ臭いから探ってるわけで別にヴァッシュを助けてぇわけじゃねぇ」

リヴィオ「だとしたら……僕とアンタは敵になる。ヴァッシュを守るために僕はアンタに牙を向けなきゃいけない」

ジェット「もしもの話だ(コイツの言い知れぬ迫力はハッキリ言って異常だ……一緒に居ると頼りにも思えるが正直冷や汗が止まらん)」

リヴィオ「脅かしてすいません……さっさと探しましょう」

ジェット「……見抜かれてたか」

 ガコッ

リヴィオ「ん?ジェットさん!ここになんかありますよ」

ジェット「どれ……こりゃ宇宙船のハッチみてぇだが……」

リヴィオ「入ってみましょう」ガコンッ サッ

ジェット「あ、おい!ったく……」サッ

今日はここまで。個人的にトライガンSSもっと増えて欲しいなぁ……なんて思ってます

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