藤岡「オレは、いつもの南カナが好きだ!」 (56)

みなみけのSS

カナが若干キャラ崩壊、と言うかほぼ「おせんべいが開きましたわ」状態

エロは無しにする予定だけど、需要があればやるよ

じゃ、始める

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カナ「…」パリン

藤岡「…」

カナ「…」ボリボリ

藤岡「あの、南?」

カナ「そうですか。藤岡さんのような方に好意を寄せられるのは、光栄ですわ」ニコッ

藤岡「えっ、えっ?」

カナ「あら、お茶が切れてしまいましたわね。新しいのを淹れて参りましょう」スタスタ

藤岡「…あの、チアキちゃん」

チアキ「どうした?」

藤岡「何か、伝わってないみたいだけど…」

チアキ「あー、そうだな」

チアキ「藤岡の気持ちは、中々伝わりにくいものらしい」

藤岡「そんな…」ガクッ

内田「でもでも! いきなり告白はびっくりしたね~」

吉野「そうだね~。ちょっとドキドキしちゃった」

カナ「ただいま戻りました。藤岡さん、お茶の御代わりはいかがですか?」

藤岡「あっ、うん、お願い」つ旦

チアキ(カナの奴、いつまでふざけてるつもりなんだ?)

カナ「…」トクトクトクトク

藤岡(南、どうしたんだろ? いつもはか、可愛い感じだけど、今日はちょっとおしとやかな…)

ハルカ「ただいま~」

チアキ「お帰りなさい、ハルカ姉さま」

カナ「お帰りなさいませ、ハルカお姉さま」ペコッ

ハルカ「えっ…。カ、カナ、どうしちゃったの!?」

カナ「どうしたと言われましても…。私はいつも通りですわ」ニコッ

ハルカ「いやいやいやいや、これはもはや別人よ? 別人!」

カナ「別人ではございません。私はハルカお姉さまの妹のカナですよ?」

ハルカ「…う~ん」クラクラ

内田「ハルカちゃんが頭を抱えてる…」

カナ「あっ、そろそろお夕飯の時間ですわね。皆さんは食べて行かれますか?」

内田「わ、私はいい…」

吉野「私もこれで失礼するね」

カナ「藤岡さんは?」

藤岡「えっ、オ、オレは…」

チアキ(藤岡)ボソッ

藤岡(何、チアキちゃん?)ボソボソ

チアキ(今日はとりあえず帰った方がいいんじゃないか?)ボソボソ

藤岡(う、うん、そうみたいだね。何かわかったら教えてくれる?)ボソボソ

チアキ(ああ、わかった)ボソボソ

カナ「…」ジーッ

藤岡「オレも今日は帰るよ」

カナ「そうですか。ではまた明日、学校でお会いしましょう」

藤岡「うん、じゃあね」ドタドタ

カナ「…」

ハルカ「みんな帰ったわね。カナ、本当にどう…」

カナ「ごめん、ちょっと部屋に戻る」パタパタ

ハルカ「あっ…」

カナ「藤岡のあほー!」

カナ「なっ、なっ、なんなんだ! いつもの私が好き!?」

カナ「あんなの、こ、こ、こく、告白とか言うやつじゃないのか!」

カナ「それもみんなの前で…、あいつはとんでもないバカ野郎だ!」

カナ「~//」カアッ

カナ「いや、まて、少し落ち着くんだ、私」

カナ「前にもこんな事あったな。確か…」

カナ「そうだ! 『隙だらけだ』と藤岡に言われた事があったな」

カナ「と言う事は…。つまり、いつもの私は隙だらけだと、藤岡は言ったのか。うん、間違いない」

カナ「また聞き間違いをしてしまうとは、お恥ずかしい…。だが、これで私が何をすべきかははっきりした」

カナ「藤岡の前では、常におしとやかな私でいて、隙を無くすぞ!」





チアキ(そういう事か。全く、世話の焼ける姉だ)

―翌日、学校―

カナ「おはようございます、ケイコさん」

ケイコ「えっ…。誰?」

カナ「私です、ケイコさんの学友の、南カナですよ」ニコッ

ケイコ「あっ、ご、ごめん。髪下ろしてるから、と言うより色々違い過ぎて…」

カナ「もう、ケイコさんったら」クスッ

藤岡(南、昨日のままだ。本当にどうしたんだろう…)

リコ(藤岡くんのレア顔…! でも、何だか元気が無い…)

藤岡「…」ジーッ

ケイコ(ああ、これはたぶん藤岡くん絡みね…)

カナ「ミユキさんは、今日も可愛らしいですわね」ナデナデ

ミユキ「今日のカナちゃん、何だか大人っぽーい!」

カナ「そうですか? うふふっ」

ケイコ「カナちょっと来てくれる?」

カナ「はい、構いませんよ」

ケイコ「リコー、ちょっと」チョイチョイ

リコ「何?」

ケイコ(しばらく藤岡くんの相手をしていてくれる?)ボソッ

リコ(えっ!? きゅ、急にそんな事言われても!)

ケイコ「藤岡くーん、リコが話あるんだって」

リコ「えっ、ええっ!?」

ケイコ「さ、いこ」グイッ

カナ「あっ、はい…」

藤岡「どうしたの?」

リコ「その、あえっ、えと…!」

リコ(お、落ち着いて! 何でもいいから話をするのよ!)

リコ「いい、いつもより元気が無いみたいだけど、何かあったの?」

藤岡「あっ、顔に出てた…?」

リコ「」コクコク

藤岡「その、こんな話を女の子にするのは情けないんだけど…」

藤岡「南の様子がいつもと違うでしょ? その原因がさっぱりわからなくて」

藤岡「オレが悪いなら一言謝りたいんだけど、そのチャンスも中々つかめないから…」

リコ「そうなんだ。確かに今日のカナはへん…、じゃなくて、大人しい感じだったけど」

リコ(…あれ、これってもしかしてチャンス?)

リコ(カナと藤岡くんの距離が開いている間に、私が近づけば…)

リコ(うん、いけるかも。私とカナって似てるとこあるし、可能性はゼロじゃないわ)

リコ「大丈夫じゃないかな。きっと、いつもの気まぐれよ」

リコ「それよりも、藤岡くんが元気が無い方が大変だと思う。カナも話しかけ辛くなっちゃうと思うわ」

藤岡「そっか…。ありがとう、相談に乗ってくれて」ニコッ

リコ(藤岡くんの笑顔ー!)

―空き教室―

ケイコ「それで、何があったの?」

カナ「何の事でしょうか?」

ケイコ「…藤岡くんは来ないから、安心して」

カナ「」ビクッ

ケイコ(この反応…。やっぱりね)

カナ「じ、実はさ…」

カナ「藤岡にいつもの私は隙だらけだと言われたので、自分を変えようと…」

ケイコ「…え?」

ケイコ「ごめん、全く話が見えてこない。もうちょっと詳しく話してくれる?」

カナ「ああ、かくかくしかじか…」

ケイコ「四角いムーブ…。なるほどね」

カナ「そういう事だから。あっ、くれぐれも藤岡には内緒にしてくれよ!?」

ケイコ(カナ…。普段があれなだけに、恋にこんなに奥手だとは思わなかったわ)

ケイコ(これは、私が何とかしないと。面倒な事になるのも嫌だし)

ケイコ「わかったわ。しばらくはさっきのカナのままで我慢する」

カナ「我慢って何だよ…。まあ、よろしくな」

―放課後、みなみけ―

トウマ「こんちはー」

藤岡「お邪魔しまーす」

カナ「いらっしゃいませ、トウマさん、藤岡さん」

トウマ「…なあ、藤岡。これ誰だ?」

藤岡「み、南だよ」

トウマ「はあ、これがカナ!?」

カナ「はい、私ですよ」

トウマ「ぶっはっはっはっ! 何だこれ、似合わねー!」ゲラゲラ

藤岡「こら、トウマ…!」

藤岡(あ、でも、これでいつもの南に…)

カナ「トウマさん、人の事を笑うのは良くないですわ」

トウマ「だ、だって…! あー、おかしい」

カナ「それに、淑女たる者、殿方の前で大口を開けて笑うなんて…。はしたないですわよ」

トウマ「…はっ?」

藤岡「えっ、今なんて…」

トウマ「カナ、ちょっとこっち来いよ!」グイッ

カナ「わわっ、いきなり引っ張らないで下さい」

ヒソヒソ…

コソコソ…

藤岡(何を話してるんだろ、全く聞き取れない)

トウマ「まあその、何だ…。たまにはそういうカナもいいんじゃないか? うん」

カナ「そうおっしゃって頂けると、光栄ですわ」ニコッ

藤岡(あれ、笑顔のはずなのに南が笑っていない気がする)

カナ「ゆっくりして行って下さいね。私はお茶を入れて参ります」ペコッ スタタッ

藤岡「…トウマ、南と何話してたの?」

トウマ「聞かないでくれ…」ガクッ

藤岡(手がかり無しか。オレから聞いても答えてもらえなさそうだし、もうチアキちゃんを待つしかない)

チアキ「ただいまー」

藤岡「あっ、お帰りチアキちゃん!」

チアキ「藤岡、来てたのか」

藤岡「うん、それで、この前の件は…」

チアキ「ああ、あれか。心配するな、時間が解決してくれる」

藤岡「ど、どういう事?」

チアキ「とりあえず、お前が今できる事は、私を膝の上に座らせる事だけだ」ストッ

チアキ「ほうっ…//」

トウマ「あっ、チアキずりーぞ!」

チアキ「ここは私の特等席だ、ずるいも何も無い」

カナ「あらあら、二人とも喧嘩は良くないですわ」

トウマ「だって、チアキがー!」

カナ「トウマさんは、私の膝の上で我慢しましょう」ストン

トウマ「のわっ、何すんだよ!」

カナ「はいはい、トウマさんは良い子良い子」ナデナデ

トウマ「撫でるなよ、バカ!」

藤岡(時間が解決、か。手がかりが無い以上仕方ないんだけど、もどかしいな…)

カナ「…さん、藤岡さん!」

藤岡「は、はいいっ!! なんでございますか!?」

カナ「…くすっ。どうなさったんですか、藤岡さん」

藤岡「」ドキッ

カナ「お夕飯は食べていかれますかと、先ほどから尋ねているのですが……」

藤岡「ああ、そ、そう。それじゃあ、ご馳走になろうかな」

カナ「はい、承知致しました」

藤岡(今の南の笑顔…。いつもと違うのに、凄く魅力的に映って…)

―翌日、学校―

リコ「藤岡くん、おはよー♪」

藤岡「ああ、おは…!」

リコ「どうしたの?」

藤岡「どうしたって、そ、その髪…」

リコ「これ? カナの真似してみたんだ。可愛い?」クルクル

藤岡(南にそっくりなツインテール…。南が二人になったみたいだ)

リコ(藤岡くんがじっと私を見てる…// 恥ずかしいけど、このチャンスを逃すわけにはいかないわ)

リコ「カナの明るさが私にも欲しいなーって思って。まずは形から入ってみたの」

藤岡「な、なるほどね。あははっ…」

リコ(ここで更に追加よ!)ガシッ

藤岡「!」

リコ「くらえ! バックドロー…」

リコ「あ、上がらない…」プルプル

藤岡「な、何してるの…?//」

リコ「カ、カナは藤岡くんを持ち上げて放り投げた事があるって噂が…!」

藤岡「そこまでなりきらなくてもいいんじゃ…」

リコ「あっ、そうだよね」パッ

藤岡「//」

リコ(藤岡くんの激レア赤ら顔ー!)

藤岡(な、なんでこんなにドキドキするんだろう。相手は南じゃないのに…)

カナ「リ、リコさん、はしたないですわよ!」

リコ「わっ、びっくりした! いきなりどうしたの?」

カナ「公衆の面前で女性が男性に抱きつくなんて…!」

リコ「ああ…、これくらい軽いスキンシップじゃない」ムギュ

藤岡「!」

カナ「ま、また…! ケイコさんからも、リコさんに何か言ってあげて下さい!」

ケイコ「別にいいんじゃないかな? 奥ゆかしさだけが女性らしさって言う価値観は、もう過去の物なんだし」

カナ「そんな…!」

リコ「ほらね、現代女性はこれくらいふつーなのよ、ふつー」スリスリ

藤岡「わわわっ…//」

カナ「ふ、藤岡さん、それくらい振り解きなさい! 男らしくありませんわよ!」

藤岡「えっ!?」

リコ「さっきから何よ、私と藤岡くんがくっついてたらダメ?」

カナ「ダ、ダメとかそういう問題ではなく…!」

リコ「藤岡くん、もうちょっと手伝って欲しいな。もっとカナを取り入れたいの」

藤岡「えっと…」

カナ「…」ジーッ

藤岡「ご、ごめん、またの機会に!」ピューッ

リコ「あっ…」

カナ(よくやった、藤岡! って、なんで喜んでるんだ、私は…?)

カナ(でも、もやもやしてたのがなんかスカッとしたし…。とりあえずいいか!)

―放課後、みなみけ―

マコちゃん「お邪魔します!」

カナ「いらっしゃい、マコちゃんさん」

マコちゃん「えっ…、どうしたんだ、カナ?」

カナ「どうしたと言われましても…、いつもの私ですわよ?」

藤岡「…」つ旦 ズズッ

マコちゃん「いやいや、おかしいだろ! いつものカナはもっとメチャクチャだぞ!」

カナ「メチャクチャだなんて…、そんな事はございませんわ」ニコッ

藤岡(誰の前でも変わらずああいう感じなんだな…、それだけははっきりした)

リコ「おじゃましまーす!」

カナ「えっ、リコさん…?」

リコ「遊びに来ちゃった♪」

カナ「そ、そうですか…。今お茶を淹れますわね」パタパタ

リコ「藤岡くん、隣いーい?」

藤岡「あっ、うん…」

リコ「ありがと♪」トスッ

藤岡(ド、ドキドキする。本当に南が隣にいるみたいだ…)

リコ「カナって、普段どんな事藤岡くんにしてるの?」

藤岡「ど、どんなって言われても…」

リコ「例えば、手を握ったりはするの?」ニギッ

藤岡「!」

藤岡「た、たまにしてるけど…」

リコ「へーっ、そうなんだ。やっぱりカナみたいに明るいと、男の人と普通にスキンシップしたりするのかな?」

藤岡「ど、どうなのかな。あははっ…」

リコ(わあああっ、藤岡くんの手を握ってるー! 勢いとは言え、恥ずかしい…!)

カナ「あっ、リコさん! またはしたない事を…!」

リコ「えー、手くらい別にいーじゃん」

カナ「ダメです! 淑女たるものたしなみと言うものを…」

リコ「わかったわよー。じゃ、今日はもう帰るねー」つ旦 ズズッ パタパタ

カナ「は、はい、ごきげんよう…」

マコちゃん「…」

マコちゃん「なあ、やっぱり今日のカナおかしいよ」

カナ「そ、そのような事は…」

マコちゃん「いいや、おかしい。今のカナは、凄く無理をしてるみたいに見えるぞ」

カナ「無理なんて…」

マコちゃん「何があったか知らないけど、自分に嘘をつくのは止めた方が良いに決まってる!」

マコちゃん「その辛さは、オレが一番良く分かる。今のカナ、見てられないよ…」

カナ「…」

マコちゃん「今日はもう帰るよ、それじゃあ」タッタッ

カナ「はい…」

藤岡(こういう時、どう声をかけたらいいんだろう…)

チアキ「ただいまー」

カナ「お帰りなさい、チアキさん…」

チアキ「どうした、そんなバカみたいに沈んで」

カナ「…少し、お部屋で休ませて頂きます」

藤岡「あっ、お、お大事にね」

カナ「ありがとうございます、藤岡さん」

チアキ「藤岡、何かあったのか?」

藤岡「実は、……と言う事があって」

チアキ「ほうほう」

藤岡「オレはどうしたらいいんだろう、心配だよ…」

チアキ「そうか? 単純に限界が来ただけだと思うが」

チアキ「根が騒がしいカナが、そんなに長い間おしとやかキャラを保てるはず無いだろう」

藤岡「それは、その…」

チアキ「昨日私が言った通りになったじゃないか。そろそろだよ、安心しろ」

藤岡「…うん、わかったよ」

チアキ(全く、世話の焼ける2人だ)

―翌日、学校―

カナ「…」

ケイコ「おはよう、カナ」

カナ「あっ…、おはようございます、ケイコさん」

ケイコ「どうしたの? 元気が無いみたいだけど」

カナ「な、なんでもありませんわ。ご心配をおかけして、申し訳ございません」

藤岡「…」ジーッ

リコ「藤岡くん、おはよう♪」ダキッ

藤岡「お、おはよう…。今日もツインテールなんだね」

リコ「うん、何だか気に入っちゃって」クルクル

藤岡「そうなんだ、良いと思うよ」

リコ「ほ、ほんと!?」ドキッ

藤岡「うん」

リコ(藤岡くんに褒められたー!)

カナ「…」ジーッ

ケイコ「…」

ケイコ「藤岡くん、ちょっといい?」グイッ

藤岡「えっ、な、何!?」

ケイコ「リコ、カナ、ちょっと藤岡くん借りるわよ」

リコ「えっ、突然どうしたの?」

カナ「」コクッ

ケイコ「ここなら2人に聞かれないわね…」

藤岡「あの、どうしたの?」

ケイコ「どうしたもこうしたもないわ…。藤岡くん、カナの事が好きじゃないの?」

藤岡「えっ//」ドキッ

ケイコ「その反応だと、カナに対する気持ちは相変わらず、って言う所ね…。もう、2人してわざわざ苦労してるんだから」

藤岡「ど、どういう事?」

ケイコ「何だかじれったくなって来たから、はっきり言わせてもらうけど…」

ケイコ「藤岡くんはカナの事が好きなはずなのに、ここ2、3日はリコにも好意的な反応を示している」

ケイコ「私がカナで、藤岡くんの気持ちに気づいていたら、きっとこういうでしょうね」

ケイコ「『お前は私じゃなくて、黒髪ツインテールの元気な女が好きなんだな!』って」

藤岡「そ、そんな事は…!」

ケイコ「無い、って言い切れる? 今の藤岡くんに」

藤岡「それは…。言えるよ、断言できる」

藤岡「だって、オレが好きなのは…」

カナ『来たな番長、また私に勝負を挑む気か!』

藤岡「活発で…、元気な……」

カナ『くすっ…。どうなさったんですか、藤岡さん』

藤岡「…」

藤岡「いや、違う」

ケイコ「何が?」

藤岡「そうか、だからオレはリコちゃんに…!」

ケイコ「あの、説明を…」

藤岡「ありがとう、おかげで自分の気持ちに気がついたよ!」

ケイコ「え、えっ?」

藤岡「ちょっと恥ずかしいけど、早速南に伝えて来る! それじゃ!」ダダダッ

ケイコ「藤岡くん…!」

ケイコ「…」

ケイコ「何だかあっと言う間だったけど…。これで解決って事でいいのかな?」

ケイコ「ふぅ、無駄に力を使った気がする…」ガクッ

藤岡「南!」バン!

カナ「ど、どうしたんですか、藤岡さん?」

藤岡「南、俺気づいたんだよ。自分の本当の気持ちに」

カナ「…」

カナ「そ、それは?」ドキドキ

藤岡「オレが好きなのは、いつもの南カナじゃない!」

カナ「えっ…」

藤岡「オレは、いつもとかいつもじゃないとか関係なく、南の事が好きなんだ!」

藤岡「活発で元気でも、おしとやかで大人っぽくても、オレは南が好きだ!」

カナ「なっ…!」

藤岡「南、好きだ! 愛してる! アイ、ラヴ、ユー!」

カナ「…」プルプル

カナ「何を恥ずかしい事をしてくれてるんだ、お前はー!!」ゴスッ

藤岡「ぐはっ…」

カナ「教室で、人前で、告白シーンを視聴者の皆様にお届けか!? どれだけ周りが見えないんだお前は!」ゲシッ ゲシッ

藤岡「ああっ、元の南に戻った…。良かった、好きだよ、カナ…」

カナ「まだ言うかー!」ゴンッ!

藤岡「あっ…」ガクッ

カナ「全く…」

カナ(少しは乙女心を考えなさいよ、このバカ野郎が…!)ボソッ

リコ「」チーン

―END―

完結

たまにはくっつかないエンドがあってもいいよね

どうせ将来一緒になる(であろう)2人なんだし

今回は、みなみけ三姉妹(と言うよりカナ)の平凡な日常を淡々と記したって事で

では

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年12月19日 (月) 11:54:00   ID: 2WaqQhCO

これはいいふじかな

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