亜美「今日は高須君とタイガーの結婚式かぁ…」(185)


実乃梨「か~っ!早いねぇ!私達ももう23だよ!」

祐作「はっはっは!にーさんだな!さんきゅーにーさん!ハッハッハ!!!」

亜美「あんたら言ってることは20代ってかんじじゃないけどね。」

実乃梨「ややっ!あーみん何か言ったかい?」

亜美「なーんにも?(ニコッ)」


春田「あっれぇ?亜美ちゃんじゃねぇ?」

祐作「おおっ!!春田じゃないか!!!」

春田「うおおおお北村大先生じゃん!!!おろ?櫛枝もいんじゃん!みんな10年ぶり~」

能登「春田、10年も経ってねえよ…。てか北村、こっち帰ってきてたの?」

祐作「ああ!大事な友達の結婚式だからな!!!」

能登「でもあれだろ?結婚式っつーか、披露宴なんだろ?今日。」

実乃梨「そうそう!なんかネズミーランドで式はあげたんだってね。」

春田「たかっちゃん羨ましいぜ~」




祐作「高須達は本当に幸せそうだよな…」

亜美「あら、祐作ー?彼女はほっといていいのかしら~?」

祐作「彼女?」

祐作「ああ!楽しんでこい!と言われたぞ!」


木原「………。」

香椎「麻耶…?」

亜美「あ!麻耶!奈々子!」

木原「亜美ちゃん!!!!おっひさぁ~会いたかったよぉ」

亜美「麻耶に奈々子!ほんっと久々だよね、元気だった?」

香椎「元気だよ~」

木原「めっちゃ元気だよ!」

亜美「そっかぁ。大学でてからどんなかんじなの?」

香椎「私も麻耶も同じとこに就職したから、ほとんど毎日会ってるよ」

木原「てかてか、亜美ちゃん相変わらずか~わい~」

亜美「え~?そぉかなぁ?」

木原「私も亜美ちゃんくらい可愛かったらマルオと…(ボソッ)」

亜美「ん?」

香椎「麻耶ったらまだマルオのこと引きずってるの」

木原「な!!何言っちゃってるの奈々子!!!そっそっそんなわけないじゃん!!!」

亜美「クスクス…いいじゃん、一途…。私はいいと思うよ。」

木原「そ、そうだよね!!!一途もいいよね?」



香椎「…?もしかして亜美ちゃんもまだ…」



バンッ

祐作「なっ、なんだなんだ!証明が一気に消えたぞ!!」

実乃梨「ボスお気をつけくだせぇ。実はアンタを狙ってる奴がいるって情報を仕入れたんでさぁ」

祐作「なっ!なんだとぅ!!!」

司会「新郎新婦の入場です!」


バッ




亜美(式場のみんなが扉のほうを向いた。)

司会「皆様!拍手でお迎えください!!」

ワーッ!!

パチパチパチパチ


北村「うぉおおお!高須ぅ!逢坂ぁ!」

竜児「…ポッ」

大河「…ポッ」

亜美「ハハ…なによ幸せそうな顔しちゃってさ。」

亜美(腕を組みゆっくりと席に向かうふたりは本当に幸せそうだった。)

亜美「…」

実乃梨「大河ぁあ!!!綺麗だよ!!!」


亜美(ねえ、あの時違う選択をしていたら、)

大河「…エヘヘ」


亜美「あの場所に、私はいたのかな?」



香椎「亜美ちゃん…」

司会「では、新郎新婦の思い出ムービー、写真を流しますので皆様スクリーンにご注目ください」



亜美「…」

亜美(私は、高須君のことが好きだった)

亜美(いや…、今も、好き)

亜美(でも、私の想いは届かなかった)

亜美(いや…、届けなかった)

司会「それでは新郎新婦のムービー、スタートです!」


亜美「んなもん、見たくねぇっつの。(ボソッ)」


亜美(あーあ、結局私って、なんで告白すんのやめたんだっけ)

亜美(そうだ、タイガーと実乃梨ちゃんがどっちも高須君のこと好きってわかって、二人のこと考えて…)

亜美(だから…身を引いたんだ)

司会「それでは新郎新婦のムービー、スタートです!」


亜美「んなもん、見たくねぇっつの。(ボソッ)」


亜美(あーあ、結局私って、なんで告白すんのやめたんだっけ)

亜美(そうだ、タイガーと実乃梨ちゃんがどっちも高須君のこと好きってわかって、二人のこと考えて…)

亜美(だから…身を引いたんだ)

亜美(違う…)

亜美(違う、そうじゃない。)

亜美(こわかった、高須君にフラれるのが。)

亜美(嫌だった、みんなとの関係がギクシャクしてしまうのが。)

亜美(…私めちゃくちゃ臆病じゃない。)

亜美(タイガーだって、実乃梨ちゃんだって、)

亜美(自分のやり方をやり通したのに。)



亜美「なにこれ、亜美ちゃんかっこ悪…」

亜美(もし…)

亜美(もし、もう一度やり直せるのなら)


亜美(次こそは…)


亜美(なーんて、もうどうしようもないんだけどね。)

カツカツカツ…

実乃梨「ねぇ、あーみん」

亜美「うわっ!びっくりした…み、実乃梨ちゃんじゃない、いきなりどうしたの?」

実乃梨「後悔、してない?」

亜美「えっ?」

実乃梨「高須君のこと、さ。後悔してない?」

亜美「…な、何言ってんの?亜美ちゃん高須君のことで後悔することなんてなぁんにもないんですけどぉ」


実乃梨「私は、さ」


実乃梨「後悔、してる。」

亜美「え?」

実乃梨「ほんっと今更だよね…はは…」

実乃梨「大河のこととか、自分こととか、そして高須君のこととかさ。いろいろ考えて身を引いたつもりだったんだけどなぁ…」

亜美「…」

実乃梨「大河には申し訳ないんだけどね、今、ほんっとに後悔してる。」

実乃梨「あの時、違う選択してればよかったなって」

実乃梨「やっぱり、高須君のこと、諦めきれない」


実乃梨「ねえ」


実乃梨「あーみんも、そうでしょ?」

亜美「…っ」

実乃梨「私さ、実はここにくるの2回目なんだ」

亜美「なにそれ、意味わかんないんだけど」

実乃梨「ははは、確かにこの説明じゃわかんないよね」

亜美「あのさぁ、アンタみたいな脳みそ筋肉女の話に付き合うのってけっこー疲れるワケ」

亜美「せめて一般人にもわかるように言ってくれない?」

実乃梨「むむっ、あーみんがブラックじゃ…!!」

亜美「…」

実乃梨「ごめんごめん!えっとね、簡単に言うと、私はタイムリーパーなのだよ!!」

亜美「ちょっと待って、ほんとわけわかんない」


実乃梨「ははは、私もほんとはよくわかんないんだ…」

実乃梨「まえ私がここに来たときはあーみんはいなかったし、高須君もごく普通のサラリーマンになってたよ」

亜美「え?何言ってんの、高須君は高校卒業のときに料理人になるって宣言してたじゃない!」

実乃梨「今の世界ではね。でも私が前に来た時はいろいろあって料理人になることを諦めたんだよ」

亜美「嘘…」

実乃梨「ねぇ、あーみん。私が前にここに来たときはね、『あぁ、なんであの場所にいるのは私じゃなくて大河なんだろ』ってそんなこと思ってちゃんと心から二人のこと祝ってあげれなかったんだよね」


実乃梨「もう一回あの時に戻らないかなーなんて考えてたら、気づいたら夏休みのあの旅行に行く日の朝だった」

亜美「あんた…ほんとに頭おかしくなっちゃったんじゃないの?」

実乃梨「あっはは、そうかもしれない…」

亜美「…」

実乃梨「でもね、目覚めた日の朝から起こること、私は全て知ってたの」

実乃梨「最初は夢なのかもしれないとか、いろいろ考えたけど…」

亜美「けど?」

実乃梨「私の記憶にないことを、私がしたの」

実乃梨「そしたらね?少しだけ、違う未来になったの。私が知らない、未来に。」


実乃梨「自分でもよくわかんないけど、私は確実にタイムリーパーなの。そして、私は未来を変えたんだ。」

亜美「…」

亜美「それで、」

亜美「なんでそんな話を、今私にするのよ」


実乃梨「あの時の私と、同じ瞳だったんだ」

亜美「はぁ?なにそれ」

実乃梨「えっへへ、やっぱ伝わらないかぁ」

亜美「…イライラするわね、なんなのよ」

実乃梨「…ほら、私らって結局好きな人、高須君と結ばれなかったじゃん?」

実乃梨「まあ、それは仕方ないことなんだけどさ」

実乃梨「でもまだ、諦めきれないんだよね…私も、あーみんも」

亜美「何勝手に…」

実乃梨「私もいろいろやり残した事っていうか、ああしとけばよかったなーとかこうしとけばよかったなーとかすっごい後悔してるんだよね」

亜美「それで?なんで亜美ちゃんが同じ瞳に見えるわけ?」

実乃梨「やだなぁ、あーみん。ほんとはわかってるくせに」

実乃梨「まあ、いいや。」

実乃梨「私はもしもう一度チャンスがあるなら今度こそ、高須君に気持ち伝えるよ」

実乃梨「あーみんも、素直になんなよ」


カツカツカツ

亜美(なによ、あの脳筋女…!)

亜美(あいつなんかに私の気持ちがわかるわけない!!!)

亜美(結局私は『異分子』なんだから…)

亜美(私なんてもともと頭数に入ってないんだから…)

亜美(今更どうしようもないじゃない…!)


《あーみんも、素直になんなよ》

亜美(…っっ)

《私はもう一度チャンスがあるなら今度こそ…》

亜美(っ…私だって…)

亜美(私だって後悔してるよ!)

亜美(もう一度チャンスが欲しいよ!!!!!)

パァァア

亜美「えっ?なっなに?!」



パチ…

亜美「ん…?」

チュンチュン

亜美「朝…?」



亜美(ちょ、ちょっと待ってよ、さっきまで高須君の結婚式にいってたじゃない)


亜美「あ…」

亜美(夏休みの旅行用に、用意したバッグ…)

《気づいたら夏休みの旅行に行く日の朝だった》


亜美「まさかあの脳筋女が言ってた…」


亜美「……信じられない」

~数時間後~



ガタンゴトン

大河&実乃梨「キャッキャッ」

祐作「2人とも元気だなー!」

亜美「…」

竜児「…?」

大河「みのりん!みのりん!海だよ!」

実乃梨「ほんとだね!大河!」

祐作「よぉし!泳ぐか!!!」


竜児「お、俺は…掃除する(ゴクリ)」




亜美(あぁ、これ知ってる。このあと私が高須君をからかうんだ。)




《私の記憶にないことを、私がしたの》

ドクン…

《そしたらね?少しだけ、違う未来になったの。私が知らない、未来に》

ドクン…

亜美(違う、未来…)

亜美「ねぇ、高須君」

竜児「おっ、川嶋か。どうした?」


亜美「私のこと…」

竜児「ん?」

亜美「ううん、私も一緒に掃除しようかなーなんて!」

竜児「おお!!掃除は楽しいぞ~!特別に高須流奥義を伝授してやろう!」

亜美「嬉しそうな顔してるけど、実乃梨ちゃんやタイガーは海にいっちゃったよ?」

竜児「なっ、なんでここで櫛枝が出てくんだよ!」

亜美「さぁね~?」


亜美「で、高須流奥義ってなぁに?」

竜児「フッそれはだな…」


亜美(なーに期待してんだ自分)

亜美(そりゃちょっと違うことしたくらいじゃ高須君が振り向くわけないじゃない)

竜児「なぁ、川嶋」

亜美「なぁに?」

竜児「その、なんかあったのか?」

亜美「はあ?いきなり何言ってるの?」

竜児「いや、ほら、お前今朝から元気ないし、なんかあったのかな、と。」

亜美「べっつにー何もないよぉ」

竜児「そうか?」

亜美「うんっ、亜美ちゃん、ちょー元気だしぃっ」

竜児「まあ、無理にとは言わねえけどさ、なんかあったら相談しろよ」

亜美「うん…」

竜児「よし!掃除だ!」

亜美(ごめん、タイガー…)

亜美(私やっぱり…諦めきれない)



仕事落ち
続きはまた夜書きます

ただいまです
1です
原作手元にないんで
セリフとか話の流れ違うかもしれないです




~夕方~

大河「あー、お腹すいた…バカ犬、早く作りなさいよ」

竜児「そーいや、腹へったな」

実乃梨「だね!」

竜児「よーし、飯作るか!」


実乃梨「高須シェフ!私!料理には少し自信があるのですが、お手伝いをしても?」

竜児「お?本当か?それなら…」

亜美「私が!!!」

実乃梨・竜児「??」

亜美「あ、亜美ちゃんも手伝っちゃおうかなー、なんて」

竜児「川嶋が?」

亜美「そう!最近料理にハマってるんだよね~」

竜児「そりゃいいことだ!あっ、でも、くっ、櫛枝も手伝ってくれるんだよな?」

実乃梨「いや!あーみんがてつだうんならあっしは大河とゆっくりトランプでもしてるよ!」

竜児「そっ、そうか…」

実乃梨「んじゃっ、飯はまかせたぜぃ!」

竜児「おうっ」


亜美(そういえば高須君…今は実乃梨ちゃんのこと好きなんだよね…)

亜美(いいなぁ、実乃梨ちゃん…フライングじゃない)

亜美(私だって、フライングしたかったのに)

竜児「よーし、川嶋!ボーっとしてないで、料理するぞ!」

亜美「うん!」

亜美(っと何考えてんだ私!せっかくのチャンスよ!)

亜美(もっと高須君に接近しなきゃ!)

竜児「それは乱切りして…そうそう、それでこれは一口サイズに…」

亜美「ふむふむ」



~数時間後~

亜美「できたぁっ」

竜児「ふう…、なかなかの自信作だぜ」

亜美「うふふっ、ねえ、ちょっとベランダで話さない?」

竜児「おう、構わねえぞ」

亜美「ん~っ、夜風が気持ちいいね」

竜児「だな。星も綺麗だ」

亜美「ほんとだぁ~」

竜児「それに月も、な」


亜美「…ねえ、」

竜児「ん?」

亜美「あの星とぉ、亜美ちゃん、どっちが綺麗?」

竜児「はぁ?!何言ってんだお前!」

亜美「え~?だからぁ、あの星とぉ、亜美ちゃんどっちが綺麗か聞いてるのぉ~」

竜児「そんなん比べられないだろ」

亜美「……」

竜児「お前と、星とじゃ比較する基準の違いに問題ありすぎんだろ!」

亜美「そっか…」

亜美「じゃあさ、月と太陽ってどっちが綺麗?」

竜児「月と太陽??」

亜美「そ、これなら比較しやすいでしょ?」

竜児「…?」

亜美「青空をあたたかく照らす太陽と」

亜美「夜空を静かに照らす月」

亜美「高須君はどっちが好きなのかな?」


竜児「…???」

竜児「おっと、そろそろ飯用意してやんないと大河が騒ぐぞ」


亜美「……」

竜児「ん?どうした?」

亜美「そういえば、高須君ってタイガーのことだけ名前で呼ぶよね」

竜児「そういえば、そうだな」

亜美「タイガーも高須君のこと、竜児って…」

竜児「まあ、なんとなく、な」

亜美「…」

竜児「………わ、わかった」

亜美「ほんとぉっ?」

竜児「お、おう」

亜美「ねぇ、りゅーじっ」

竜児「お…おう…(照)」

亜美「名前、呼んで…?」




竜児「へ?」

亜美「いいから、お願い…」

竜児「…………あ、み…」

亜美(……っ!!!!)


亜美「も…いっかい…」

竜児「あ、み…」

亜美「ふふっじゃあ、みんなのこと戻ろっか!竜児!」

竜児「おう…(照)」


そして私達は激辛カレーを夢中で頬張り、その日は眠りについた。



すいません、眠くなってきたのでねます
暇ができたらまたちょこちょこ
出していきます

~夕食後亜美の部屋~


亜美「…亜美、だってさ…ふふっ」

亜美(どうしよう、こんなに嬉しいなんて)

亜美(もう…私ってこんなキャラだっけ?)

亜美「でも、まぁ、いっか…」

亜美(本当に、)

亜美「私の行動で未来が変わっちゃうんだ…」

亜美「タイガー…、ごめん…」


亜美「でも私も…私のやり方を見せたいから…」

亜美「だからごめん、私、本気になるね。」

このまえプロポーズ大作戦の
再放送あってたから
なんとなくこういう話が
書きたくなったんだぜ…




~朝~


亜美「あっ、竜児!おはよー」

竜児「おう!川嶋、おはようさん」

亜美「…(ジィー)」

竜児「お、おはよう、亜美…」

亜美「おっはよ!りゅーじっ!何してるの?」

竜児「ところで、さ。昨日の質問のことなんだけど」

亜美「ん?」

竜児「月と太陽どっちが好きかってやつ」

亜美「ああ…あれね」

竜児「俺はさ、どっちも好きだ」

亜美「…なんでそう思うの?」

竜児「うーん、俺…太陽のことも月のこともそんなに詳しくないから、どっちがっては決められない。でも、どっちも好きだとは思う」

亜美(もしかして…実乃梨ちゃんと私を太陽と月に例えたのバレてる??)

竜児「今度ちゃんと教科書読み直しとくわ!」

亜美「はぁ!?」

竜児「うぉっ、なっなんだよ急に!」

亜美「別に…なんでもない」

竜児「そ、そうか…」

亜美(ったく!この鈍感野郎!)


竜児「朝飯作ってんだ」

亜美「へぇ~、さっすが主夫!やるやるやるぅ~」

竜児「お前朝からテンション高すぎないか?」

亜美「そぉかなぁ?何かいいことでもあったんじゃない?」

竜児「そ、そうなのか?」

亜美「チッ…この鈍感め…」

竜児「ん?なんか言ったか?」

亜美「べっつに~?それでそれで?朝ごはんはなに?亜美ちゃんおなかすいちゃったぁ」

竜児「塩鯖に具だくさんの味噌汁、ほうれん草のおひたしだ」

亜美「oh...」

竜児「ん?どうした?」

亜美「いや、ほんとに竜児ってエキスパート主夫だなって思って」

竜児「エキスパート主夫ってなんだ…」


竜児「ところで、さ。昨日の質問のことなんだけど」

亜美「ん?」

竜児「月と太陽どっちが好きかってやつ」

亜美「ああ…あれね」

竜児「俺はさ、どっちも好きだ」

亜美「…なんでそう思うの?」

竜児「うーん、俺…太陽のことも月のこともそんなに詳しくないから、どっちがっては決められない。でも、どっちも好きだとは思う」

亜美(もしかして…実乃梨ちゃんと私を太陽と月に例えたのバレてる??)

竜児「今度ちゃんと教科書読み直しとくわ!」

亜美「はぁ!?」

竜児「うぉっ、なっなんだよ急に!」

亜美「別に…なんでもない」

竜児「そ、そうか…」

亜美(ったく!この鈍感野郎!)

すいません、投下順間違えました

≫46 は見なかったことにしてください…

亜美(あ…そういえば…実乃梨ちゃんもタイムスリップしてるのかな)

《私はもう一度チャンスがあるなら今度こそ…》

亜美(…)

実乃梨「おーい!あーみん!高須君!おはやっふー☆」

亜美「おはよう、実乃梨ちゃん」

亜美(噂をすればなんとやら、かな…)

祐作「ハッハッハ!ぐっもーにん!!ぐっもーにん!!」

亜美(…カマかけてみるか)

亜美「実乃梨ちゃーんっ?」

実乃梨「ん?なんだねあーみん!」

亜美「ちょっといいかな?」

実乃梨「おうおう!構わんよ!…ハッ!もしやあーみん私のことを…!」

亜美「ねーから。」

実乃梨「はははは…まあとにかくおーけいさ!!」


祐作「なんだなんだ仲良くやってるじゃないかあの二人!」

竜児「今のは仲良くやってるっていうのだろうか…」

祐作「ん?そういえば逢坂を見ないな」

竜児「あいつ…まだ寝てんのか…」

祐作「まあまあ!休みの日くらいゆっくり寝かせてやってもいいんじゃないか?」

竜児「いーや!規則正しい生活送らなきゃ伸びるもんも伸びねーんだ!」

祐作「高須…それ、逢坂の前では言わない方がいいと思うぞ…」

竜児「言ったら半殺しじゃすまねえな。」
竜児「北村、俺まだ朝飯作ってるから、わりぃけど大河起こしてきてくんねえか?」

祐作「その任務この北村祐作が承った!」

竜児「お、おう…頼む」

祐作「じゃっ、さっそく行ってくるぞ!」

竜児「おう!」

竜児(そういえばかわしm…じゃなくて、)

竜児(亜美って…可愛いとこもあるんだな)

なんか今読み返したらミス多すぎてビックリしてる

>>36の1番最後に本当はまだセリフがあったのになぜか消えてるし…orz

今更で申し訳ないけどなんか文章変だから付け加えとく

亜美「ねぇ高須君…私のことも…名前で呼んで…?」

竜児「ええっ?!なんでだよ!」

亜美「いいじゃん~」

竜児「だって川嶋は川嶋だろ!」

亜美「え~じゃあ、タイガーだけ特別なの?」

竜児「えっ…」

亜美「だからタイガーだけ名前で呼んでるんでしょ?」

竜児「…ッッ」

亜美(おっと…今のはちょっと意地悪過ぎたかな…?)

>>51の続きから
~亜美の部屋~
実乃梨「…なんだか空気重いねぇ~」

亜美「そう??」

実乃梨「やっぱり、あーみんは私のこと…キャッ」

亜美「いや、ほんっとにねぇから。」

実乃梨「ははは~ふられちゃったぜぃ」

亜美「…」

実乃梨「ん?」

亜美「実乃梨ちゃんはさ、この先、どんな未来になると思う?」

実乃梨「未来?」

亜美「そう、未来の話」

実乃梨「急だねぇ~」

亜美「この前タイムトラベルの映画見たから、なんとなく、こういう女子トークしたくなっちゃってね」

実乃梨「タイムトラベルとな!一度は体験してみたいことよのぉ~」

亜美(反応…、微妙~!!!どっちなの!)


実乃梨「でもタイムスリップってさ…」

実乃梨「けっこー、残酷だよね」

亜美「え?」

実乃梨「自分のために過去変えたらさ、不幸になる人がでてくるじゃん?例えばー、未来であーみんが高須君と付き合ってたとして」
実乃梨「本当は高須君と付き合いたかった私が過去に戻って未来をかえる」
実乃梨「私は高須君と付き合えてhappy!」
実乃梨「だけど、あーみんはhappyじゃないよね」

実乃梨「それってあーみんの幸せを私が奪ったってことじゃん?でもさ、それでも、」

実乃梨「欲しい幸せだってあるよね」

実乃梨「でもさ、それってすっごい罪悪感感じない?」

亜美「うん……」

実乃梨「未来を変えたら罪悪感を、感じるし…それに…」

亜美「それに?」

実乃梨「それに…変えようとしても…変えられない過去だってあるかもしれない…」

亜美「え?」

実乃梨「過去に戻ってどんなにあがいても、私には変えられないこともあるかもしれない」

実乃梨「かもしれない、としか言えないけど、1つだけはっきり言えるのは」

実乃梨「タイムスリップは時に残酷だってことかな」

亜美「…実乃梨ちゃ…」


実乃梨「さて!こんなかんじでどうかな?高須君たちも待っていることだし、リビングいこっか!」

亜美「う、うん…」

亜美(実乃梨ちゃんも…やっぱり〝戻って〟きてるんだ)

亜美(さっきの話…もしかして実乃梨ちゃんの体験談…?)

亜美「…じゃあそれって実乃梨ちゃん…!」

実乃梨「あーみん、早くいこ?」

亜美「うん…」

~リビング~


実乃梨「あー!大河ー!!おはよう!」

大河「お、お、おはっよう!」

祐作「なんだなんだ逢坂!高須ん家のインコちゃんみたいだぞ!ははは!」

大河「…ッ(プシューッ)」

亜美(そっか、タイガーは今祐作のことが好きなんだ)

亜美(そのまま祐作とくっついちゃえばいいのに…)

竜児「よーし!全員揃ったことだし、飯食うか!」

祐作「おう!」

~数時間後~

亜美「竜児~っっ!亜美ちゃんこわぁーい!」

竜児「ばっ!そんなにくっつくなよ!」

亜美「だってぇ、亜美ちゃん怖いんだもんっ」

竜児「…」

竜児(なにやってんだ俺ら…


ことの発端は昨日の夜に遡る。みんなが寝静まってから、俺は大河と共に「櫛枝を脅かそう大作戦」の計画を練っていた。すると偶然起きていた北村に話を聞かれ、結局北村も協力してくれることになったのだがなぜか亜美も協力してくれるらしく、亜美の案内で近くの洞窟で肝試しをすることになったんだ。

そんなかんじで今は亜美と2人で洞窟を歩いている)

竜児「ちょ、ちょっと待て…」

亜美「…ん?」

竜児「なんで、俺ら二人だけなんだ?」

亜美「…はぁ?何言ってんの?さっきタイガーたちが走っていってはぐれたからせっかくなら先回りして脅かそうってなったんじゃない」

竜児「そ、そうだったな」
竜児「にしても近いぞ!」

亜美「え~?そうかなぁ?」

亜美(今がチャンスよ…!川嶋亜美!竜児といいかんじにならなきゃ!)

竜児「なぁ…亜美」

亜美「ん?」

竜児「お前、好きな人とかいないのか?」

亜美「へ?!な、な、何言ってるのいきなり!」

竜児「い、いや、なんとなくだよ」

亜美「…」

竜児「いる、のか?」

亜美「いるとおもう?」

竜児「わかんねえから聞いてんだよ」

亜美「竜児は、どっちがいい?」

竜児「はぁ?それじゃ答えになってねーだろ」

亜美「…あはは、そうだよね」

こんにちは1です

更新遅くてすいません

仕事やらバンドのライブやらで
なかなかSSかけず…申し訳ない…

とらドラpのネタとかも少し入れていくと思います

完結まで時間かかるかもですが、
よろしくお願いします

竜児「真面目に聞いてるんだぞ」

亜美「…いるよ」

竜児「え?」

亜美「だから、好きな人いるよって」

竜児「そ、そうなのか」

亜美「なにぃ?その反応。自分から聞いてきたくせに」

竜児「すまんすまん…!ちなみに、誰…とか聞いても大丈夫か?」

亜美「竜児」

竜児「えっ?」

亜美「竜児のこと…好き…」

竜児「ちょ、からかうなよ!」

亜美「本気だよ」

竜児「…?」

亜美「私…竜児のこと、本気で…」

竜児「なっ、ば、ばか!顔近いぞ!」

亜美「竜児、私…」

バッ

竜児「…か!からかわんでくれ!!!」

亜美「…あ、ははは…亜美ちゃんやりすぎちゃった?」

竜児「今のは!!!度が過ぎる……」

亜美「ごっめーん~、竜児があんまりにも純粋そうだから、亜美ちゃんからかっちゃった~」

竜児「…」




竜児「…もう、やめてくれよ、川嶋」

亜美「へ?」

竜児「俺と二人っきりになったり、俺の事名前でよんだり、俺の事好きって言ったり…!!!全部からかってたんだろ?全部、全部嘘だったんだろ?心の中で俺の事笑ってたんだろ!?」

亜美「ち、ちが…っ」

竜児「もういい!!!もういい、やめてくれ、川嶋…」

亜美「……」


亜美(その後は二人共何も喋らなかった。後から合流した祐作たちと無事出口までたどり着き海で花火をして私達の夏の旅行は幕を閉じた)

~数日後亜美宅~

亜美「…はぁ」

亜美(なーにやってんだろうなー私。せっかくのチャンスだったのに、強がっちゃってさ。バッカみたい。)

《過去に戻ってどんなにあがいても、私には変えられないこともあるかもしれない》

亜美「…変えられないのかな」




ピンポーン

亜美「…??」

亜美(宅配便、かな?)

亜美(誰もいないし、私が出るしかないか…)


亜美「はーい…って実乃梨ちゃん?!」

実乃梨「やっ!あーみん」

亜美「ど、どうしたの?急に」

実乃梨「ちと、話したいことがあってだねぇ」

亜美「そ、そっか…。私の部屋でいい?」

実乃梨「もちろんでさぁ!」

~亜美の部屋~

亜美「で、いきなりどうしたの?」

実乃梨「あーみん、高須くんとなんかあったでしょ」

亜美「…別に」

実乃梨「高須くん、すっごく気にしてたよ、あーみんのこと」

亜美「…」

実乃梨「あーみんは、っていうか、あーみん“も”素直になんなきゃ」

亜美「私は別に、あんなこと気にしてなんかないし」

実乃梨「また後悔してもいいの?」

亜美「えっ」

実乃梨「私は、後悔する生き方はしたくないから…だから…諦めなかったよ」

亜美「別に諦めてなんか…」

実乃梨「あーみんは!あーみんは、まだ可能性あるからいいじゃんか…私だって……私だって諦めたくないよ…」

亜美「…実乃梨ちゃん?」

実乃梨「……私ね、フラれたんだ」

亜美「え?」

実乃梨「私はもう嫌でももう諦めるしかないんだよ」

亜美「そんな…」

実乃梨「ふられたの2回目、だしさ…もうさすがにね」

亜美「…」

実乃梨「あーみんはまだ可能性あるんだから、立ち止まってないで、ちゃんと前向いて高須くんと向き合いなよ。もう、後悔したくないでしょ?せっかくのチャンス無駄にするの?」

実乃梨「私から言えることはこれくらいかな…」

亜美「私…グスッ」

実乃梨「ん?」

亜美「竜児、と…グスッ…ちゃんと…グスッ…話したい…ッッグスッ」

実乃梨「うん…行っておいで、あーみん。そんで、私と大河に、あーみんのやり方を見せてよ」

亜美「実乃梨ちゃん…」

亜美(あれから私は泣いた。久しぶりにあんなに泣いた気がする。私は一人ぼっちだと、異分子だと思っていたけど本当はそうではなかったのかもしれない。1時間ほど経つと「バイトがあるから」と言って実乃莉ちゃんは帰っていった。実乃莉ちゃんがなぜ親友のタイガーの恋人を奪うような手助けをしてくれたのかはわからない。でも、実乃莉ちゃんは確かに私の背中を押してくれた。次は…)

亜美「私が、がんばる番」


気がつくと私は家を飛び出していた。

亜美「待ってて!竜児!」

これから告白するっていうのに特別おしゃれな服に着替えることもなく。

亜美「はぁっ…はぁっ…」

ただただ夢中で竜児の家へ走った。




亜美「はぁっ…着いたぁっ…」

ピーンポーン…

「…」

亜美「い、ない…?あ…はは、そうだよね、アポなしでくるなんてほんっとバカ。いつもいるとは限らないのに。」

亜美(でも、なんでかな。竜児ならいるって思ったんだよ。どんな時も待っててくれるって。)

亜美「終わりかなぁ…」




竜児「おい」

亜美「へ?」

竜児「人んちの玄関でなにやってんだよ」

亜美「えっ」

竜児「なんか用か?」

亜美「あっ、う、うん」

竜児「なんだよ、その反応…、とりあえずうちあがるか?」

亜美「うっ、うん!」

ガチャ

亜美「お邪魔しまーす…あれ?タイガー?」

竜児「ああ、大河は今日櫛枝と晩飯食いに行くっていってたぞ」

亜美「えっ?」

亜美(実乃莉ちゃん、今日はバイトがあるって言ってたのに…)

竜児「ん?どうかしたのか?」

亜美「ううん、なんでもない」

亜美(実乃莉ちゃん、ここまでお膳立てしてくれてたんだ)

竜児「さて、と、なんか用があるんだろ?」

亜美「うっ、うん!」

竜児「おうっ、なんだ?」

>83間違いです

ガチャ

亜美「お邪魔しまーす…あれ?タイガーは?」

竜児「ああ、大河は今日櫛枝と晩飯食いに行くっていってたぞ」

亜美「えっ?」

亜美(実乃莉ちゃん、今日はバイトがあるって言ってたのに…)

竜児「ん?どうかしたのか?」

亜美「ううん、なんでもない」

亜美(実乃莉ちゃん、ここまでお膳立てしてくれてたんだ)

竜児「さて、と、なんか用があるんだろ?」

亜美「うっ、うん!」

竜児「おうっ、なんだ?」

亜美「あの、ね、竜児…」

竜児「おう?」

ドクン…ドクン…

亜美「あの…」

竜児「?」

ドクン…ドクン…

亜美「わたし…っ!」

prrrrrr!!!!

亜美・竜児「うわぁっっ」

竜児「すまん!電話でてくる!」

亜美「うっうん!わかった」

亜美(うわぁあぁもおおおお緊張するぅううううなんなんだよ!この亜美ちゃんが!!なんで緊張なんかしてんのよ!!シャキっとしなさいよ自分!!)

竜児「わり、」

亜美「おかえり、誰から?」

竜児「泰子、明日の昼まで帰れねえってさ」

亜美「そ、そっかあ!大変だね、泰子さん」

竜児「まあな、俺がバイトしてねえ分一人で頑張ってくれてるよ」

亜美「…」

竜児「で?用ってなんだ?」

亜美「あっ、あのね、」

竜児「おう?」

亜美「えっと、旅行の時のこと、なんだけどさ」

竜児「おう…」

亜美「いきなりあんなこと言ってごめんね」

竜児「もういいよ、俺も言い過ぎた」

亜美「ううん、竜児は悪くないの。私が…私が悪いの」

竜児「川嶋…」

亜美「それでね、ほんとはあの時のこと忘れてって言おうとしてたんだけど」

竜児「うん」

亜美「忘れないで」

竜児「え?」

亜美「忘れないでほしいの、あの日のこと。」

竜児「…」

亜美「竜児のこと好きっていったの、冗談なんかじゃない。私は本当に竜児のことが好き。だからあの日のこと、忘れないで」

竜児「俺は…」

竜児「俺は…その、えっと何と言うかだな…」

亜美「…私、恋愛対象じゃない?」

竜児「いや、そういうわけじゃ…ない」

亜美「今は恋愛的に好きって感情は、私に対してはない?」

竜児「うーん…」

亜美(こーれーはー、フラれるフラグかぁ?ま、確かにそんなにすぐすぐ竜児の気持ちが変わるわけないか)

竜児「正直言うと、俺よくわかんなくなってんだ」

亜美「え??」

竜児「俺は、その、くっくく櫛枝が好きだった。けっこー前から。だから櫛枝とデートするときにする事とか、櫛枝とデートするときに車で流す曲選びとかそんなことをずっとしてた」

亜美(え、ちょっと待って、何それ気持ち悪っ…)


竜児「でも、さ。最近、それをしなくなったんだよ。大河と出会って、お前と出会って、俺の中で何かが変わったんだ」

亜美(…それって)

竜児「だから、多分お前を恋愛対象として見てない訳ではないと思うし、むしろ、お前が来てからはお前のことで頭がいっぱいだ」

亜美「えっ…?それって」

竜児「ばっ、違う!だからといって俺が今お前と付き合いたいとか言ってるわけじゃないぞ!!ただ…、その、アレだ、俺の中で、お前の存在は大きい。だから、お前の言葉や行動で、一喜一憂するんだ」

亜美「…なにそれ」

竜児「…なんだよ」

亜美(半分告白みたいなものじゃない…!)

亜美「べっつに~」

竜児「なんだよってきいてるだろ!途中でとめんな!」

亜美「…」

ギュッ

竜児「なっ、お前っ、何してんだ!」

亜美「竜児もぎゅーってして?」

竜児「っ…」

亜美「お願い…」

竜児「わ、わかったよ…」

ギュッ




亜美「ふふふっ…それでね、もひとつお願い」

竜児「…なんだ?」

亜美「私のこと、また、亜美って呼んで…」

竜児「…」

亜美「…」




竜児「亜美…」

亜美・竜児「…」

竜児「あ、亜美、もうそろそろ…」

亜美「やだ。ずっとこうしてたい」

竜児「…はぁ」

亜美「…だめ?」

竜児「いっ、いやぁ、だめじゃ、ないけ…ど」

バンッ!!

亜美・竜児「!?」



大河「なに発情してんのよバカチワワ」

亜美「たっ、タイガー!?別に発情してなんか…!」

大河「やっちゃぁん、おうちに変なのがいるぅ~」

竜児「なっ!えっ!泰子!?」

泰子「いや~ん、りゅうちゃんが女の子連れてきてるぅ~」

大河「不潔。」

泰子「りゅうちゃんもう大人になっちゃったの?ねぇりゅうちゃん!」

亜美・竜児「だから違うって!!」

泰子「なぁんだぁ~お友達だったんだね~」

竜児「だから最初からそう言ってるだろ」

大河「あ~んなにくっついてたのに??」

竜児「何が言いたいんだよお前は」

大河「別にー」

亜美「…」

大河「おかわり!!」

竜児「はいはい」

亜美「…」

~数日後~

春田「たかっちゃぁあん!おひさー!」

竜児「おうっ」

能登「おっ、高須じゃん」

竜児「よう、能登」

能登「さて、」

竜児「ん?」

能登「男子!集合!」

「「はっ」」

竜児「ん!?」

能登「高須ぅ~、夏休み、終わったなぁ」

竜児「あ、ああ。そうだな」

春田「新学期だねぇ、うん」

能登「ずいぶん楽しかったらしいな?な、つ、や、す、み」

竜児「そ、そうか?普通だが」

「「はぁ!?!?!?」」

竜児「えっ」

能登「…高須ぅ、ネタは上がってんだぜ~」

春田「そうそう!亜美ちゃんたちと旅行行ったんだって!?なんで俺も誘ってくんなかったの!」

竜児「い、いや、主催俺じゃなかったし…」

能登「しかも、亜美ちゃんを!あの亜美ちゃんを家に呼んだんだって?」

竜児「そ…それはいきなり亜美のほうがが家に来たんだよ!てかなんで知ってんだよそんなこと!」

能登「ん…?」

能登「聞きましたか?春田殿」

春田「あぁ、はっきりと聞こえやしたぜ兄貴ィ!」

竜児「な、なんだよ…」

能登「俺たちのッッッ亜美ちゃんをッッ!」

春田「なんで〝亜美〟って呼んでるんだぁあ!」

男子「「うわぁあああ裏切りだぁああああ」」

竜児「はぁ!?」

ガラガラ

「「ん…?」」

亜美「おはよー」ニコッ

能登「あ、亜美ちゃん!おはよう!」

パッ

竜児「ッ…」

亜美「…?おはよ、竜児」ニコッ

「「!?!?」」

能登「あ、ああ亜美ちゃん!」

亜美「はぁい?久しぶりね、能登くん」

能登「ひ、久しぶり!じゃなくて!なんで高須のこと竜児って…」

亜美「…、呼びたいから」

能登「え?」

亜美「私がそう、呼びたかったし、亜美って呼んでほしかったからそうしてもらってるの」

能登「そ、そっか…」

~昼休み~

能登「なあ高須、ちょっといいか…?」

竜児「おう?構わねえけど」


.
.
.

能登「お前ぶっちゃけ亜美ちゃんのことどう思ってんの?」

竜児「!?いきなりなんだよ」

能登「いや、さ。今朝のあれ聞いてたら、亜美ちゃんって高須のこと好きなんじゃないかと思ってさ」

竜児「はぁ!?それはないだろう…」

能登「いやいやあるって!!!この能登様の目に間違いはないぜ…!」

竜児「だとして、なんで俺にわざわざそんな質問するんだ。亜美に直接聞けばいいだろ」

能登「んーとな…俺はさ、亜美ちゃんってなんだかかわいそうに思えるんだよな」

竜児「亜美が?」

能登「そっ。だってさ、亜美ちゃんいつもあんなに明るくて、しっかりしててみんなまとめてくれてすげーとおもわねぇ?」

竜児(まあ、裏があるんだけどな)

能登「だからちょっとくらい、本音話せるっつーかさ…なんか、こう、もっと素を出せる場所があっていいと思うわけ。」

竜児「能登…まさか亜美の本性に気づいて…!」

能登「え?なに?本性?」

竜児「い、いや、なんでもない」

能登「まあとりあえず、俺はいっつも明るくて可憐な亜美ちゃんが、本当はいろいろ溜め込んでるんじゃないかって心配なわけよ」

竜児「おう…」

能登「だから亜美ちゃんが高須のこと好きなんだったら応援したい。それでうまくいけばきっと亜美ちゃんも本音で話せる相手ができるから。でも高須にその気がないのなら、どうしよーもねぇじゃん?」

竜児「…」

能登「亜美ちゃんのことも心配だけど、俺は高須の友達だからさ!高須の気持ち確認すんのが先じゃん?」

竜児「能登…」

能登「俺は、お前はまんざらでもなさそうに見えるんだが、実際どーなん?」

竜児「うーん…」

能登「…」

竜児「実はさ…夏休みいろいろあったんだ」

能登「省略ではなくkwskよろ」

竜児「えっとな…」

.
.
.

能登「はあ!?旅行中に亜美ちゃんに告白されたぁ?!?!で、それをからかわれたと思ってきれてそしたら旅行後に亜美ちゃんが高須んちにきて仲直りしてぎゅ、 ぎゅーしただと!?!?」

竜児「まとめるとそんなかんじだ…」

能登「く、くそぅ…羨ましいぞ高須ぅ」グスッ

竜児「俺今まで櫛枝のこと好きだったんだ」

能登「えっ!?そーなの!?」

竜児「あぁ、櫛枝って名前口にするのも照れるくらいにな…でも大河と亜美と出会って、櫛枝とよく話すようになってなんだか、好きのカタチが変わった気がするんだ」

能登「好きのカタチ?」

竜児「ああ、変わったっていうか、俺が〝好き〟を勘違いしてたんだよ。俺は櫛枝の明るさに憧れてた。それと恋愛感情がごっちゃになってたんだ」

能登「…」

竜児「正直、今亜美のこと好きかって聞かれたらよくわからないとしか答えられない、だが、亜美の言葉や行動で一喜一憂されるのは事実だ。亜美本人にも言ったけどな。」

能登「…そっか。高須なりにいろいろ考えてるんだな。なんかおせっかいして悪かったな」

竜児「いやいや!お前のそういうところすげえいいとおもうぜ。俺はさそんなことできないからな」

能登「…俺はこの話聞かなかったことにする。」

竜児「?」

能登「んで、今まで通りお前と亜美ちゃんに接する。高須や亜美ちゃんになんか頼まれたらその時は協力する」

竜児「…おう。まだ気持ちはっきりしてねえから、背中押してもらうときがくるかもしんねえ」

能登「そんなときは俺にまかせろ!バーンと背中押してやっから!」

竜児「お手やわらかにな」

能登「…ははっ、んじゃ、戻るか」

~数日後~

先生「じゃあプロレスショー決定ね~」

「「え~!!」」
.
.
.

春田「というわけで!俺頑張って台本作ったからみんなでがんばりましょーーー」

「えー、プロレスとか知らないしー」

「まじだりー」

「てかメイド喫茶がよかったぁ~」


亜美「えぇ~!なにこれおっもしろい!」

「え?」

亜美「ほらほらよく見てみてよ!セリフをちゃんと一人一人用意してあるし…春田くんほんとすごいよ!」

「お、言われてみれば…」

「意外と面白いな」


亜美「ね、麻耶。何げに楽しいんじゃない?これ」

木原「うん!!なんかやる気でてきたかも!」

香椎「ふふっ、じゃあみんなでがんばろ」

「亜美ちゃんがそういうなら!」
「がんばるっきゃねーべ!」

竜児「…」

.
.
.

亜美「どーしたの?」

竜児「うぉっ!?えっえっ??!」

亜美「なにその慌てよう~マジウケる~」クスッ

竜児「わっ笑うなよっ」

亜美「ごめんごめん」クスクス

竜児「…」

亜美「どーかした?」

竜児「えっ?別になんもねえけど」

亜美「嘘。竜児今日1日、絶対態度おかしいって」

竜児「別におかしくねーよ」

亜美「ねぇ、どうしたの?」

竜児「だから…!!」

亜美「私に…言えないこと?」

竜児「え?」

亜美「実乃梨ちゃんのこと、とかさ」

竜児「いや、そうじゃない」

亜美「‘そうじゃない’ってことはやっぱりなんかあるんだ」

竜児「ッッ…!お前なぁ…」

亜美「ふふっ、で!どーしたの?」

竜児「いや、大河のことでな」

亜美「えっ?」ズキン

竜児「あいつ、最近いろいろ頑張ってんだけど、俺がどう応援したらいいかわかんなくてな。できる限りはしてやりたいと思ってるんだが。」

亜美「……」

竜児「亜美にきいたってわかんねえよなスマン」

亜美「ううん、私が聞いたんだし。」

竜児「いや、中途半端にしか話せねえのにホントすまん」

亜美(なーんだ、タイガーかよ。)

竜児「でもさ大河のあんなに頑張ってる姿、はじめてみたからな。俺もなんかしてやりてぇって思ったんだよ。でもな、おせっかいやきすぎてもいけねーもんな」

ズキン

亜美「うん、そうだね」

竜児「なんか全部は言えねえから人に話しづらくてなー。でもいろいろ考え過ぎてて煮詰まっててよ。亜美に軽く聞いてもらえたからちょっと肩の荷が軽くなった気がした!さんきゅな」

亜美「え?あ、うん。ならよかった。じゃ、あたし行くね」ニコッ

竜児「待て」

亜美「?」

竜児「なんでお前、今作り笑顔したんだ?」

亜美「へ?」

亜美(何言ってんのよ)

竜児「いや、だからさ。なんで今作り笑顔したんだ?」

亜美「何言ってるの?私はいつもこんな顔だよ?」

亜美(あんたのせいだよ)

竜児「いや、違う。お前の素の顔は……」

亜美(竜児がタイガーのことばっかり話すから…!)

竜児「…ちょっとこい!」ギュッ


亜美「へ?!」

竜児「いいから!」タッ

亜美「ちょ!竜児、手…!!!」

竜児「…」

亜美「…?」

タッタッタッタッ


竜児「はぁっ…!はあっ!」

亜美「はぁ…!きっつ!なんなのよ…!つか…!授業ほっぽりだして河川敷なんて!バッカじゃないの!」

竜児「…わり。でも、」

亜美「?」

竜児「お前と、亜美と、どうしても話したかったんだ」

亜美「えっ…」カァァ

竜児「お前さ、無理ばっかしてんなよ」

亜美「え?」

竜児「いや、やっぱ、俺が原因だったりすることもあるんだろうけどな。でも、作るな、自分を」

亜美「べ、べつに…作ってなんか…!」

竜児「俺は‘素’のお前のほうが好きだぞ」

亜美「へっ?」

竜児「今までもそうやって我慢ばっかしてきたんだろ?」

亜美「…」

竜児「無理して話せとは言わない。だが、無理して笑うな!そんな風に本当の気持ち隠して笑顔向けられても嬉しくないぞ!」

亜美「ごめん…」

竜児「わ、わるい…お前を責めるつもりはなかったんだ。」

亜美「ううん、いいの。ていうかなんでわかったの?作り笑顔だって」

竜児「ん…そういやなんでだろうな」

亜美「はぁ?!」

竜児「い、いや、なんとなく…作り笑顔だなって思ったんだよ」

亜美「…はぁ。あのね、」

竜児「おう」

亜美「竜児がタイガーのことばっか心配してたから、あの、その…」

竜児「えっ…?」カァァ

亜美「嫉妬したのよ!!!悪い???!」

竜児「い、いや…、悪く、ない、つか、むしろ、その…嬉しいってか…かわいいな、亜美」

亜美「えっ??!?ちょ、なにいってんの!」

竜児「すまんすまん!!今のは忘れてくれ!」


イチです
更新遅くてすいません、
最近仕事が忙しくなってきて
なかなか書く暇ができず…

みんなのコメントみると
頑張ろうって思えます

応援本当にありがとう

完結までまだかかりそうだけど
宜しくお願いします…!

亜美「竜児はやっぱタイガーのこと好きなの?」

竜児「なんで大河になるんだ、櫛枝ならまだしも」

亜美「…」

竜児「あ、ちょっと待て、今のだとなんか違うな」

亜美「ふーん実乃梨ちゃんなら、ねぇ?」

竜児「だから、違うって。」

竜児「なんかさ、大河ってほっとけねーんだよな」

亜美「…」ズキン

竜児「まあ!好きとかそういうのじゃねーんだけど!」

亜美「ふーん、そっか。」

竜児「な、なんだよその反応」

亜美「…素直になんなよ竜児‘も’」

竜児「はぁ?何言ってんだよ」

亜美「べつに、なんでもない」

竜児「…」

亜美「じゃ、そろそろ帰る?今からならまだ6限には間に合うんじゃない?」

竜児「…」

亜美「何黙ってるの?」

竜児「…そうだな」

亜美「うん…」

竜児「帰るか」

.
.
.

その日は結局そのまま学校に戻って、授業を受けて帰った。そして私と竜児はそれからあまり喋らなくなった。正確に言うと私が竜児を避けるようになったんだ。竜児の口からでる‘大河’という名前は私にこれ程までに影響するとは私も思っていなかった。
実乃梨ちゃんがまた背中を押してくれるかも…なんて甘えたこと考えてたけど現実はそんなに甘くなくて。実乃梨ちゃんはただただ普通に接してきた。

亜美「人生そんなに甘くない、か…」

そんなこんなで
私たちの文化祭は幕を開ける。

~文化祭当日~


春田くんが作った劇は大盛況。
予想外の盛り上がりだった。


亜美「本当にいいの?」

大河「何回も言わせないで。いいっていってるでしょ」

亜美「だけど…」

竜児「…なんの話してんだ?」

亜美「!」

大河「別に!なんでもないわよ!」

竜児「そうなのか?」

亜美「はぁ…」

大河「じゃ、よろしくね。バカチー。」

亜美「…」

投稿遅くなりすいません!!!

やっと仕事落ち着いたんでぼちぼち投稿していきます!

.
.
.


亜美「…」

竜児「どうしたんだ?」

亜美「べっつに~。ここは亜美ちゃんの特等席だからいるだけ」

竜児「ダウト。」

亜美「?」

竜児「お前がここに来るときはなにか悩んでるときだ」

亜美「…」

亜美(タイガーが私に相談してきたこと…

大河『ねえ、バカチー』

亜美『なに?』

大河『ミスコンの司会ってバカチーがするのよね?』

亜美『そうだけど、なに?』

大河『あのね、ミスコンの時に私のアピールの番がきたら…お父さんをマイクで呼んで欲しいの』

亜美『…あんた、お父さんは絶対くるの?』

大河『…くる』

亜美『絶対なの?』

大河『来ないかもしれない。でも、かけてみたいの。竜児と私が信じたあの人に。』

亜美『…』

未来では結局お父さんは来なかった。そして実乃莉ちゃんと竜児が…)

竜児「…」

亜美「タイガーが、」

竜児「ん?」

亜美「タイガーが、ミスコンのアピールの時に、タイガーのお父さんが来てることを言ってほしいって」

竜児「そうか…!いいことじゃねえか!」

亜美「…」ズキン

竜児「結構心配してたんだけど」

亜美(なによ、その顔。)ズキン

竜児「あいつ…親父さんとうまくやってんだな」

亜美(私のことではそんな顔しないくせに)

竜児「これでミスコン1位になったら本当に感動もんだな!」

亜美「こない…」

竜児「え?」

『でも』

亜美「こないよ、タイガーのお父さん」

竜児「何言ってんだ!」

『かけてみたいの』

亜美「ッ…!」

竜児「大河の親父はくる。絶対にだ」

『竜児と私が信じたあの人に』

亜美「ッッ!!……あんたたちがどんなに足掻いたって…未来は変わんないのよ!!タイガーのお父さんは来ない!!そう決まってるんだから!!!」ダッ

竜児「ちょ、待て!亜美!」

.
.
.

タッタッタッタ

亜美「はぁっ…はぁっ……何言っちゃってんだろ私…」

亜美(未来は変わんない?タイガーのお父さんは来ない?違う。正しくは、未来は変わらなくて、竜児は私の元へ来ない。最初からわかってたはずなのに。)

『竜児と私が信じたあの人に』

亜美「…っ。何期待してんだよ、自分」



香椎「あ、亜美ちゃーん、そろそろミスコン、始まるよー」

亜美「ん、おっけー。すぐいく!」

香椎「…」

亜美「奈々子?どうしたの?」

香椎「無理しちゃだめだよ、亜美ちゃん」

亜美「奈々子…」

香椎「大丈夫。亜美ちゃんは誰よりも可愛いし誰よりも優しいから。きっと高須君もわかってくれるよ」

亜美「えっ?なんで竜児の名前が…」

香椎「ごめん、亜美ちゃん。私なんとなくわかっちゃったから…」

亜美「…もしかして、私、バレバレ?」

香椎「んーー、能登君は気づいてそうな気がするな~。あの人結構するどいから」

亜美「…」カァァ

香椎「順調じゃないの?」

亜美「うーーん、微妙…。やっぱり、タイガーには負けてるみたい…」

香椎「負けてないよ」

亜美「え?」

香椎「大丈夫。亜美ちゃんは誰よりも可愛いし、きっと高須君はそれに気づいてくれるから」

亜美「そんなこと…」

香椎「あるよ。プロレスショーのことだって亜美ちゃんがみんなを盛り上げてくれたから成功したんだよ?もっと自信持って、亜美ちゃん。まずはね、自分が自分を好きになんなきゃ、誰にも好きになってもらえないよ。」

亜美「自分を、好きになる…?」

香椎「そう。亜美ちゃん自身が自分の魅力に気づいてなかったらみんなもわかんないよ。だからね?もっと自信持って!」

亜美「……うん!ありがとう奈々子!私なりに、頑張ることにする!絶対に諦めないから!」

香椎「ふふっ…応援してる。じゃあいこっか」

更新遅くなってすいません

そろそろラストが近くなってきたので
結末を考えてました。

やっとまとまったので投下して行きたいと思います

結局タイガーはミスコン1位となった。

亜美(前と同じだ。)

会長「お前らぁあ!!!!副男レース開始するぞおおお」

「「はぁ!?!?」」

会長「既にコースは用意してある。この体育館をでて運動場にあるゴールに一番にたどり着いた者の勝利だ」

「「お、おお…」」

会長「副男となったものにはミスコン優勝者をダンスに誘う権限を与えよう!!!そして」

「「おお!!?!?!?!」」

会長「私の授業ノートを授けよう!!!」

「「うぉおおおおお!!!」」


会長「スタートだ!!!」

亜美(そう、実乃莉ちゃんと竜児が副男レースに参加するんだ)

実乃莉「高須くん、あたしはいくよ。」

竜児「えっ」

実乃莉「わたしが今すべきことは1位になってタイガーの隣にいくことだからね。君は?」

竜児「お、れ?」

実乃莉「うん。気になってることが、あるんでしょ?」

竜児「…」

実乃莉「とにかく、大河はわたしにまかせて!高須君は高須君がしたいようにしたらいいと思うよ!んじゃ!しーゆー!」

竜児「あっ、ちょ!櫛枝!!!」

竜児(気になってること、か…)

亜美「はぁ、これで竜児と実乃莉ちゃんが福男になったらまた同じ未来になるのかな」

竜児「同じ未来?」

亜美「え?竜児…?」

竜児「おう」

亜美「福男レースは??」

竜児「出ないことにした」

亜美「え?」

竜児「なあ、同じ未来ってどういうことだ?」

亜美「え?あ、いや、なんでもない」

竜児「なんでもないことないだろう。最近お前おかしいぞ?」

亜美「なんでもないってば。それで?どうしたの?」

竜児「…大河の親父からメールがきた。今日、来れないってさ」

亜美「うん」

竜児「なんで知ってた?」

亜美「なんとなく」

竜児「嘘だ。なんとなくなんかじゃないだろ」

亜美「…」

竜児「ミスコン前にお前と喋ったとき、お前大河の親父はこないって言ったよな?」

亜美「うん…」

竜児「あと、どんなに足掻いたって未来は変わらないとも言ったよな?」

亜美「…な、なんのことかなぁ?亜美ちゃんわかんなぁい」

竜児「とぼけるな」

亜美「っ…」

竜児「何を隠してる」

亜美「…べつに」


竜児「なぁ…」

亜美「…」

竜児「なにかあるんだろ?」

亜美「…なんでもないって…言ってんでしょ!!!!」ダッ

竜児「あ、おい!亜美!!!」

.
.
.
亜美「はぁ…もうやだ。逃げてばっかりじゃない。なんでもない、なんて嘘ついちゃってさ。てゆーか私はタイムリーパーですーなんて言えるわけないじゃない!」

亜美(…実際のところどうなんだろう。本当の事話したら信じてくれるのかな?うん、きっと竜児は真面目に聞いてくれるよね。でも、なんでだろ…。言いたくない…。)

こんにちわ
1です


遅くなって申し訳ないです。゚(゚⊃Д⊂゚)゚。

.
.
.

亜美「…」

木原「あーみちゃん!どしたの?」

亜美「なんでもないよ~!」

木原「そっかそっか!みんな楽しそうに踊ってるね!」

亜美「ほんとだ…」

木原「亜美ちゃんは誰かと踊らなくていいの?」

亜美「だれかと…」

亜美(竜児と、踊りたいな…)

木原「??」



亜美「とくにいないかな。麻耶こそ、祐作と踊らなくていいの?」

木原「なっ、あ、亜美ちゃん何言っちゃってるの!べべべべ別にマルオなんかきょーみないし!!!!」

亜美「あ、ほら、そんなこと言うから。祐作、タイガーと踊ってる」

木原「え?」

亜美「踊りたいんなら自分から動かなきゃ。何もはじまんないよ」

木原「……」

亜美「なんか嫌な言い方しちゃったね、ごめん」

木原「ううん!亜美ちゃんの言う通りだよ!!!あたしマルオに声かけてくる!」

亜美「うん、いってらっしゃい」

亜美(ひとりで悩んでたらもう文化祭も終盤だし。でも、何もはじまんない、かぁ。)

亜美「あたしも、背中押してもらいたいな」


「おい」

亜美「えっ?」

竜児「ひとりで何やってんだ」

亜美「な、なにって、なにも…」

竜児「…俺と…」ボソッ

亜美「え?」


竜児「だ、だから!そ、その、なにもしてねぇんなら…俺と、お、踊らないか?」

亜美「へ?」

竜児「い、嫌ならいいんだ!」

亜美「え、そんなわけないじゃん…、ちょっと待ってナニコレ。亜美ちゃん展開についていけない」

竜児「…とりあえず、踊ろうぜ?」

亜美「はい…」


実乃梨「へいへーい!みなさんこんばんわぁ!」

竜児「ん?あれは櫛枝か?何やってんだあいつ」

実乃梨「今宵は日頃言えないこっぱずかしいセリフもじゃんじゃんいっちゃおうぜ~!愛の…告白…とかね!」

北村「ハッハッハ!!それはいいな!!!」

春田「何言ってんだよおまえら~」

能登「まあ、いんじゃねーの?せっかくだしさ」

大河・木原「コ、コクハクっっ!」

香椎「ふふっみんながんばれ」

先生「……ちっ」

実乃梨「ちなみに!!!私は!ずっと!大河のことが好きだったんだよぉおおおおお!!!!!!」

大河「わーい!みのりーーん!私もみのりんすきすき!」

北村「おお…微笑ましいカップルだ」

能登「これはなんか違う気がする」

竜児「あいつら何やってんだか…」

亜美「ふふっ」

竜児「そういえば、さ。夏休み俺に好きって言ってくれたよな」

亜美「え?」

竜児「そ、その…、あれほんとはめちゃくちゃ嬉しかったんだ。でも亜美みたいに可愛い子が好きって言ってくれたっていう実感がなかなかわかなくてさ。あの時はほんとごめんな」

亜美「う、ううん。私があのあと変に誤魔化したのが悪いから…」

竜児「そんでさ、あのあとちゃんと話してそれからもいろいろあっただろ?」

亜美「うん…」

竜児「俺やっと気持ちがまとまったよ」

亜美「え?」

竜児「俺はお前が好きだ。亜美。」

亜美「…っ!」

亜美「ほ、ほんとに?」

竜児「俺は嘘はつかない」

亜美「私も…」ボソッ

竜児「ん?どうした?」

亜美「ううん!なんでもな…」

竜児「?」

亜美「くない…」

竜児「どっちだよ!」

亜美「じゃあなんでもない!」

竜児「待て待て!絶対なんかあるだろ!」

亜美「うるさい!」

竜児「言えよ!」

亜美「やだ!」

竜児「いいかけてやめるのはずるいぞ!!」

亜美「知らないわよ!」


北村「ハッハッハ元気だな~」

能登「ちょ、北村黙ってて」

北村「?」


亜美「あーーもう!だから!」

竜児「おう?!」

亜美「私もアンタのことが好きだって言ったんだよ!」

竜児「おう!? …って」


『ええ!?!?!?』

春田「嘘だろ亜美ちゃん…」

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