【艦これ都道府県安価】 睦月「修学旅行に行くにゃし!!」 (147)

睦月「ふわぁぁぁぁぁぁ…」

吹雪「おはよぉぉー、睦月ちゃん…」

睦月「あぁ、吹雪ちゃん…おはよう…」

吹雪「なぁーんかまだ、トラック泊地強襲の迎撃作戦の疲労が取れ切れてない感じだよねぇー…」

睦月「うん、そうだね…休日なんだけど、わたしたちも含めて結構みんなお寝坊さんだね。」

吹雪「夕立ちゃん…まだ寝てる…」

睦月「んもう、夕立ちゃん!」

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夕立「ぽいぃー…どうせ休みなんだし、寝かせてほしいっぽい…」

睦月「夕立ちゃんが昨日、明日は久々に遊びに行ったり間宮さんが新しく開発した特盛りあんみつ改二を食べに行こうって言ってたじゃん!!」

夕立「もう、どうでもいいっぽいぃー…」

吹雪「まぁまぁ、夕立ちゃんも疲れてるんだし…」

睦月「ううん、そういうのはダメだよ!共同生活してるんだし、夕立ちゃんが言いだしっぺなんだし!」

夕立「また始まったー…睦月ちゃんは細か過ぎっぽ…ぃ・・・」

睦月「んもうっ、夕立ちゃん!」

───ピンポンパンポーン!!

大淀『連絡します、艦種長は至急提督室へ出頭してください、繰り返します、艦種長は───』


睦月「およ?休みの日なのにどうしたのかな…?」

吹雪「駆逐艦は睦月ちゃんが艦種長だったよね?」

睦月「うん、あんまりリーダーシップとか取れてないんだけどね…」

吹雪「ううん、そんなことないよ!睦月ちゃんしっかりしてるし!」

睦月「えへへ、睦月は褒められて伸びるタイプにゃし!」

吹雪『かっ…かわいい…』

睦月「じゃあ、わたしちょっと行ってくるね。吹雪ちゃん、わたしが帰ってくるまでに夕立ちゃんよろしくね。」

夕立「寝れるっぽいー…」

睦月「んもう、夕立ちゃん!」

─────提督室

提督「休みの日に集まってもらってすまんな。」

提督「少し前の話になるが、トラック泊地強襲の迎撃作戦、改めてご苦労であった。」

提督「みなが一致団結して頑張ったおかげで、無事トラック泊地を深海棲艦の脅威から守ることができた。」

提督「今日、集まってもらったのはこれを言うためではなく…大淀。」

大淀「はい、提督。」

大淀「大本営は今回の作戦での我が鎮守府の戦果をとても評価してくださっています。」

提督「臨時ボーナスとして、今回多額の軍資金を我が鎮守府に支給してもらえることになった。」

艦種長全員「おおーっ!!」

提督「大本営も、この軍資金は自由に使ってよいとのことで…」

提督「鎮守府内の設備の充実や、装備品、資材や資源の購入に当てようと思ったのだが…」

大淀「提督は、今回の戦果もみなの頑張りのおかげだとおっしゃってくださっていて…」

─────駆逐艦棟・会議室

睦月「と、言うことで…」

睦月「修学旅行に行くにゃし!!」

駆逐艦「おおおおおおおぉぉぉぉ!!」

島風「おぅ゛、おぅ゛!」

睦月「島風ちゃん、少し黙って。」

睦月「それで…全艦娘がいっせいに鎮守府を離れるのは、鎮守府が強襲される危険があるので…」

睦月「他の艦種長と話し合って、日程が被らない様にしてくださいとのことです。」

響「ハラショー、行き先は?」

睦月「行き先は艦種ごとに自由に決めていいらしいんだけれど…国内限定で話し合って決めていいそうです。」

暁「なによ、ケチね!」ぷんすか

電「暁ちゃん、それはしょうがないのです・・・」

雷「旅行に行けるだけいいじゃない!」

睦月「それと、他の艦種長と話し合って、行き先は被らないようにして…」

睦月「お土産を持ち寄ろうって話です。」

睦月「とりあえず…わたしたち駆逐艦は人数が多いので…」

睦月「ネームシップの娘が議長になって、意見をまとめて、後日また話合いましょー!」

島風「おぅ゛!おぅ゛!」

睦月「はい、島風ちゃんと秋月ちゃんは睦月型の会議に参加してくださいねー。」

秋月「よろしくね、睦月ちゃん。」

島風「おぅ゛!」

睦月「よろしく、秋月ちゃん。」

島風「睦月ちゃんつーめたーい。」

─────睦月型&島風&秋月会議

睦月「わたしたち睦月型からも意見を出すので、意見がある人ー?」

島風「おぅ゛!」ピシっ!

睦月「みんなどんどん意見出してねー。」

島風「無視しないでよー、睦月ちゃん。」

睦月「どうせ、『私、手上げるの速いでしょ?』とか言うんでしょ…?」

島風「だって速いもん!」

卯月「ぴょん!」ピシっ!

睦月「はいっ、卯月ちゃん!」

卯月「月っ!月にはウサギが居てー、うーちゃん仲良くなりたいぴょん♪」

睦月「はい、次ー。」

卯月「ぷっぷくぷぅ~!」

睦月「秋月ちゃんも遠慮しないで言ってね。」

秋月「うっ、うん…でも、わたし旅行とか…って、ちゃんと戦闘食はたくさん持参しないと!」

睦月「大丈夫だよ、秋月ちゃん…食事の心配は…」

睦月「それじゃあ…如月ちゃん!」

如月「えぇ、私ぃ…?そうねぇ、じゃあ…」

如月「>>9

北海道

如月「じゃあ…北海道とかどうかしら?」

睦月「おおっ!修学旅行の王様と言ってもいいよね!」

卯月「んもーう、睦月ちゃん…うーちゃんぷっぷくぷーだぞ!」

如月「大丈夫よ卯月ちゃん、聞いた話だと…北海道では野生のウサギを見るチャンスがあるらしいわよ。」

睦月「およ?そうなの如月ちゃん?」

卯月「やったぁ!じゃあ、早速北海道に抜錨だぴょん!ウサギさぁ~ん、逃がさないっぴょ~ん!」

如月「それに、北海道って大きいわよねぇ…♪」

睦月「如月ちゃん…?」

如月「えっ?!あっ、いや…ほら、おいしい食べ物も多いし…」

秋月「おいしい…食べ物…?」

如月「えぇ、いくらとかマグロとか…」

秋月「いくら…マグロ…」バタンっ!

睦月「きゃぁぁぁぁ!秋月ちゃんが興奮して倒れちゃった!!」

如月「それに、わたしたちって視聴者の人たちから水上スキーしてるって言われてるじゃない?」

睦月「如月ちゃん、それ言っちゃダメなやつ!」

如月「だから、こういう時くらい普通のスキーをしましょう。」

島風「おっおおぉーっ!スキー?わたしがいっちばーん!」

睦月「じゃあ…睦月型からは北海道でいいかな?」

望月「んぁ?…あぁ、いいんじゃないー?」

弥生「弥生は、どこでも…いい…」

菊月「うん、その意見に賛成だ…」

睦月「よしっ、それじゃあ睦月型からは北海道で、いざ参りますよー!」

三日月「うふふ、お疲れ様、睦月ちゃん。」

長月「作戦完了だな。」

─────吹雪型会議

吹雪「と言うことで…わたしたち吹雪型の中から意見を出したいと思うんだけれど…」

吹雪「どうしよっか…?」

白雪「そうね…正直47都道府県もあったら迷いますね…」

初雪「眠い…疲れた…引きこもる…」

叢雲「もうっ、吹雪がリーダーなんだからしっかりしなさよね。初雪、あんたも引きこもらない!」

深雪「まぁまぁ叢雲、吹雪も初雪もやるときゃやるぜ。」

吹雪「はぁぁー、いきなり修学旅行だなんて…どうしよう…」

深雪「まぁ、司令官の粋な計らいなんだし、ぱぁーっと使ってやろうぜ!」

初雪「ん…そういうことなら…がんばる。」

叢雲「で、どうすんのよ吹雪?あんた、なんか意見ないの?」

吹雪「え!わっ、わたし…!?わたしは…日向ぼっこしてたい…」

叢雲「はぁ?そんなの、ここでもできるじゃない。」

白雪「ふふっ、吹雪ちゃんらしいですね。」

初雪「わたしも日向ぼっこ、する。そして、引きこもる…」

叢雲「だーからっ、あんたは引きこもるなっ!!」

吹雪「じゃあ、叢雲ちゃんはなにか意見ある?」

叢雲「はぁぁ!?わっ、わたしぃ!?」

吹雪「はいっ、リーダー命令です!」

叢雲「なんなのよっ、それ…それじゃあ…>>18

群馬

叢雲「…。」

吹雪「え?なに、聞こえないよぉ…」

叢雲「…ま…」

白雪「すみません、叢雲ちゃん…わたしも聞き取れません…」

叢雲「だから…、…んま…」

深雪「おいおい、さっきまでの元気な叢雲はどこに行ったんだよ…」

磯波「あっ、あの…わたし影薄いって言われるんですけど…今の叢雲ちゃんの声はわたしより薄いっていうか…」

叢雲「だからッ!群馬だってーの!!!」

磯波「ひゃああぁっ…ごっ、ごめんなさい…」

吹雪「群馬に行きたいなら、最初からちゃんと言ってくれればいいのに…」

白雪「ごめんなさい叢雲ちゃん…」

叢雲「べっ…別に行きたいわけじゃ…ないんだから…」

深雪「んまぁ、でも…なんか理由があって言ったんじゃねぇの…?」

叢雲「えと…べっ、別になにも理由なんて無いわよ!…無いわよ…」

初雪「ん…教えないなら、引きこもる…」

叢雲「んーっ、もう!!」

叢雲「吹雪っ!!」

吹雪「はっ、はいッ!」

叢雲「どーしてわたしらのネームシップはあんたなの!?」

吹雪「ええぇぇ…」

叢雲「吹雪型、吹雪型って言われて…ちびっ子たちには寒そうって言われてんの!」

白雪「…そうなんですか…?」

深雪「いや…しらねぇ…」

叢雲「白雪!あんたもわたしも、雪みたいに白い肌で…それじゃだめ!」

叢雲「館林市って言う街に真夏に行って、丸焦げに焼けて来る!それが、わたしたちの修学旅行よ!」

磯波「そっ…それじゃあ…他の皆さんに悪いような…」

深雪「そうだぜ…そんなの、言っちまったら完全にわたしらのための旅行じゃねぇか…」

叢雲「あんたたち、なんにも分かってないわね…」

叢雲「いいこと?群馬は日本最後の秘境と言われているのよ?」

吹雪「ひっ…秘境?」

叢雲「そうよ、つまり…その秘境で何かしら大発見をすれば、世界一周だって夢じゃないわ!」

初雪「ん…わたし…群馬で、本気出す…」

深雪「おいおい…なんか趣旨変わってねぇか…」

吹雪「まぁ…でも、群馬って富岡製糸場が世界遺産になったし…」

白雪「草津温泉で日々の疲れを癒すのもいいですね。」

初雪「群馬で、すごいの、見つける…」

深雪「初雪はそこから離れような…?」

吹雪「あっ!!!」

叢雲「どっ、どうしたのよ!?」

吹雪「群馬って中島飛行機があった県だよね!」

吹雪「ぐふふ…赤城先輩に…艦載機のお土産を…」

白雪「吹雪ちゃん、群馬県はダルマが有名なんですよ。」

吹雪「よしっ、赤城先輩のために群馬に決定ッ!!」

─────綾波型会議

綾波「はぁ…修学旅行なんて、癒されます…司令官に感謝ですねぇ…」

曙「まっ、あのクソ提督にしては、なかなか気の利いたことするじゃない。」

漣「修学旅行、キタコレ!」

綾波「睦月さんの言っていたように、わたしたちの中からも意見を出しましょう。」

曙「普通さ、旅行先なんて決めておくものなんじゃないの?あのクソ提督、それくらいしなさいよね!」

敷波「前々から思ってたんだけどさぁー、曙って…」

曙「なによ…」

敷波「司令官のこと好きなの?」

曙「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

曙「あんたっ、何言ってんの!?あっ、あんなくっっっそ提督のことなんか好きじゃないわよ!!」

敷波「じゃあ嫌いってか?ふん!」

曙「きっ…きら…ぃ…べっ、別に!ただ命令で仕方なくあのクソ提督に従ってあげてるだけよ!!」

綾波「まぁまぁ、二人とも。とりあえず、落ち着きましょう…お茶にしましょうか。」

潮「わたしも…手伝います。」

漣「あっ、わたしお菓子ある!これ、メシウマ!」

朧「漣、それ使い方違うくない…?でも、実は…おなか空いてました…」

綾波「さぁてと…お茶と漣さんのお菓子でも頂きながら、決めましょう。」

敷波「ま、そうしようかね…」

曙「ふん…」

綾波「みなさんは、どこか希望ありますかー?」

朧「はぁーい。」

綾波「はい、朧さん。」

朧「寒いところ以外だったらどこでもいいよ。」

曙「なによそれ…それじゃあ、意見になってないじゃない。」

敷波「でも、難しいよなー…行きたいところねぇ…」

朧「これ、おいしい…」

漣「でしょ!メシウマ!」

綾波「漣さん、使い方が…って、あれ?」

曙「どうしたのよ…?」

綾波「そういえば…このお菓子…」

漣「これは、ご主人様が友達に頂いた>>29のお土産をおすそ分けしてもらったやつ!」

熊本

漣「これは、ご主人様が友達に頂いた熊本のお土産をおすそ分けしてもらったやつ!」

綾波「やっぱり!このいちょうの形のパイ、どこかで見覚えがあると思いました!やーりまーしたー!」

漣「これ、袋も可愛くって…ほら、黒い熊さん!」

朧「かっ…かわいい…!」

曙「わっ…わたしもほしいかも…」

敷波「かわいい子ですね!ふん!」

曙「敷波、あんた…誰に対して嫉妬してんのよ…」

綾波「ああ!では、綾波型からは熊本へ行く案でどうでしょうか?」

潮「いいんじゃないでしょうか…」

曙「でも、熊本ってこの…くまもん?だっけ?これ以外に何があるわけ?」

敷波「たしか…九州だったよね?」

綾波「ええ。熊本県といえば、なんと言っても我が日本国第2位の阿蘇カルデラを持つ阿蘇山です。」

綾波「そのふもとに広がる豊かで広大な土地は、きっとわたしたちの日々の疲れを忘れさせてくれるはずです。」

曙「おおぉ…」

綾波「もちろん、山だけではありません。」

綾波「有明海に不知火海、そして東シナ海に面していて、海の幸も豊かです。」

朧「おおおぉ…」

綾波「食べ物と言えば、忘れてならないのが馬刺しです!」

綾波「噛めば噛むほど味が出て、それでいてとろけるような甘い油が口いっぱいに広がります…」

漣「キタコレ!」

朧「じゅるる…」

綾波「もちろん、観光名所もたくさんあって…」

綾波「日本三大名城に数えられる熊本城をはじめ…」

綾波「国内最大級の大観覧車を保有する遊園地・グリーンランド、夜には満天の星空を眺めながら眠る阿蘇ファームランド…」

綾波「それに、県内各地で湧き出る温泉も有名ですね。」

潮「これが…修学旅行…」

曙「それにしても、よくそこまで知ってるわね…」

綾波「えぇーっと…本読むの好きなので…」

敷波「ま、案外サクッと決まっちゃったし…」

敷波「曙ぉー、司令官のこと好きなのか嫌いなのかはっきりさせようか?ふん!」

曙「んもう!その話はいいでしょ!!!」

─────暁型&初春型会議

子日「今日は何の日?」

電「今日は何の日なのです?」

雷「さぁ、わたしにも分からないわ。」

暁「…。」

電「はわわわわ…分からないのです…」

子日「子日だよー!」

響「なるほど、それはいい…ハラショー。」

電「子日ちゃんすごいのです、面白いのです。」

暁「んーっもう!なんで、初春型のあんたたちもいるのよ!ここは暁型の会議場なのよ!」

初春「まぁそう冷たいことを言うではない。」

初春「わらわ達初春型とそなた達暁型は共に4人ずつしかおらぬのじゃ…」

初霜「もしよろしければ、ご一緒させていただいてもいいですか…?」

響「いいんじゃないかな?人数も多いほうが、たくさん意見がでるし。」

初春「決して>>1が初春型に詳しくないわけではないぞ。」

暁「あんた何言ってんの…?」

若葉「大丈夫だ、こちらの話だ。」

暁「まぁいいわ…じゃあ、ここは暁型の一番艦のわたしが指揮を取るわね!」

雷「まぁーた始まった…暁は余計なことしなくていいのよ、わたしに任せていれば!」

暁「なによ!わたしが一番お姉ちゃんなんだから、雷はわたしに従っていればいいの!」

雷「前にも言ったけれどね、そのお姉ちゃんが頼りないからわたしに任せなさいって言っているの!」

電「はわわわわ…喧嘩はだめなのです…!」

暁「もう!雷はでしゃばりなのよ!」

雷「暁には任せられないわ!ここはわたしに任せて、暁はお人形さんとでも遊んでいればいいわ!」

暁「一人前のレディーはそんなことしないわ!」

電「はわわわわ…響ちゃんも止めてほしいのです…」

響「はぁ…」

雷「ほぉーう、ならその一人前のレディーはどこに行きたいのかしら?」

暁「いっ、一人前のレディーは行くところも一人前よ…!ええぇーと…」

暁「チャンゼリゼ通りをエレファントに歩くのよ!一人前のレディーだったらこの程度、当たり前かしら!」

雷「チャンゼリゼ…?それにエレファントって何よ、象と歩くつもり?エレガントでしょ?」

暁「うっ…そうとも言うかもね…。そっ、それじゃあそう言う雷はどこがいいのよ!」ぷんすか

雷「わっ…わたしは…まだ決めてない…」

響「てい。」

暁&雷「はぅ!?」

響「二人ともいい加減に、暁の言うシャンゼリゼ通りはパリじゃないか、今回は国内限定って話だろ?」

響「雷もあんまり噛み付かない、みんなで楽しい修学旅行にしようじゃないか。」

初春「そうじゃ、みなで行く楽しい修学旅行なのだからの。」

初霜「そうですよ、楽しくいきましょう。」

暁「そっ…そうね、みんなの旅行だものね。」

雷「わかったわ、みんなできちんと話し合いましょう。」

初春「そうじゃ、その通りじゃ。」

暁「ところで、あんたたちはどこか行きたい場所とかないの?」

初春「話し合ってはみたのじゃが…」

初霜「熱いところ以外と言う意見しか出てこず…」

子日「子日もどこでもいいよー!」

若葉「そういうことだ。」

暁「ふぅーん…電はどこか行きたい場所ある?」

電「わたしも、いまいち答えられないのです…。みんなと行ければそれでいいのです。」

暁「そっか…響は?」

響「わたしは…ロシア。みんなにロシアのすばらしいところを見てほしい…」

響「と、言いたいところだが…、みんなが意見がないみたいだから、挙げるとしたら>>43

大阪

響「挙げるとしたら、大阪かな…。実は行ってみたかった。」

響「ジンベイザメの遊泳なんて…想像しただけでもハラショー。」

暁「じっ、ジンベイザメ…?」

初春「うむわらわも聞いたことがある、たしか世界最大級の水族館があるとかないとか…」

響「海遊館だよ。」

雷「なに暁、もしかして怖いの?」

暁「こっ、怖いわけないじゃない!!」

雷「大阪は食べ物も有名よね!たこ焼きにお好み焼き、串かつなんかも…」

響「そう、大阪は天下の台所や食い倒れの町、食べ歩きの町なんて言われているからね。」

初霜「赤城さんが喜びそうですね…」

響「暁の大好きな動物園も有名なところがあるよ。」

暁「動物園!?…って、べっ、別に好きじゃないわよ…!」

響「でも、エレファントが好きなんだろ?」

暁「それはただの言い間違えー!」

響「天王寺動物園には象もいるからいいじゃないか。」

暁「いくなーい!!電も何か言って…って、どうしたの!?」

電「はわわ…なんか大阪って聞いて胸の辺りが懐かしくなったのです…」

雷「涙流れてるじゃない、暁にいじめられたのね…」

暁「ちょっと待ちなさい!」

初春「妹をいじめるなど、なんたる姉じゃ…」

暁「もう!なんでそうなるのよ!」

響「電も象に会いたかったんだろう?それともジンベイザメかい?」

電「象さんもジンベイザメさんにも会いたいのです。」

響「ハラショー。」

暁「まぁ…響も電もノリノリならわたしは大阪でいいけど…雷は?」

雷「うん、わたしも動物園と水族館行ってみたい!初春たちはどうなの?」

初春「ふむ…わらわに相応しい大阪城と言う素晴らしい城を見に行くのも悪くないの。」

子日「子日は遊園地に行きたーい!」

響「大阪にはUSJもあるし、遊園地で遊ぶのも…ハラショー。」

初霜「わたしはみなさんと行ければそれで。」

暁「水族館もおいしい物もお城も遊園地も何か知らない懐かしい想いも…」

暁「あと…動物園も…」ボソっ

暁「みんなの希望が通るし、大阪いいかもねっ!」

響「今、懐かしい想いも、の後に何か聞こえたけれど…?」

暁「細かいことはいいの!それじゃ、暁型と初春型からは大阪で決まりね!」

電「はぁー…楽しみなのです!」

若葉「これが奇跡の修学旅行作戦、大阪…だな?」

─────白露型会議

白露「さぁー、一番艦の白露が議長を務めますよー!」

涼風「がってんだーっ!」

春雨「じゃあ、わたしはおやつを準備しますね!」

五月雨「わたしもお手伝いを…って、きゃあぁぁ…!!」

時雨「大丈夫かい、五月雨?」

涼風「五月雨はドジだからなー。」

五月雨「もう!ドジっ子なんて言わせ…言われますよね…」

村雨「まあまあ、行き先決めましょう。」

涼風「けれど、ボク達って雨関連の名前だから…」

春雨「雨女って言われてそうですよね…」

時雨「でも、雨はいつかやむさ。」

白露「もう!一番の白露がいるから大丈夫!」

村雨「その一番の白露が雨関係の名前だから、わたし達雨由来の名前になってるんだけどね…」

涼風「まあ…あたいは…」

五月雨「あっ…えっと…ほら!お菓子お菓子!」

時雨「名前なんて関係ないさ、涼風もボク達の姉妹さ。ほら、これボクも好きなおすすめのお菓子なんだよ。」

白露「んんーっもう!一番の白露を差し置いて!」

時雨「雨は…いつかやむさ。」

白露「なんなのよ、そのフォロー!」

五月雨「ほら!行き先を決めましょう!」

白露「もう!五月雨も、それは白露の仕事っ!」

春雨「白露姉さん、落ち着いてください!」

時雨「それじゃあ、白露はどこかあるの?」

白露「えぇーっと…そっ、それを議論するんでしょ!?」

五月雨「話、進みませんね…」

白露「じゃあ、五月雨はどこかあるの!?」

五月雨「えと…それは…」

村雨「白露は一番言ってるのにダメダメだし、五月雨はドジだし…まあ、来週の村雨に期待してね!」

白露「なんですって!って、来週まで待てないでしょ!」

五月雨「ドジっ子なんて言わないでください!」

涼風「どうせあたいは仲間はずれだよ…」

春雨「白露姉さんも五月雨も落ち着いてください!涼風も気にしないでください!」

春雨「時雨姉さんも止めてください!」

時雨「はぁ…」

時雨「君達には失望したよ…。」

白露&村雨&春雨&五月雨&涼風「…!?」

時雨「ボクが決める。駆逐艦時雨、>>54に出撃する。」

愛媛

時雨「駆逐艦時雨、愛媛に出撃する。」

白露「何の迷いもなく決めたね…」

村雨「でも、どうして愛媛なの?何か理由があって?」

時雨「ボクは猫が好きなんだ、愛媛に青島と言う島があって…」

村雨「ちょっ…まっ…」

春雨「え…えぇーっと…」

白露「待ちなさい時雨、ちょっと待って…。」

時雨「ボクに興味があるの?いいよ、何でも聞いてよ。」

白露「興味があるって言うか…」

村雨「いえ、ここは素直に興味があると言わせてもらいましょう…」

春雨「わたしも気になります!」

白露「猫が好きって知ってた…?」

村雨「いや…知らなかった…」

五月雨「まあ…時雨も女の子ですし…」

白露「もしかして…時雨って最近改装して髪型変わったじゃん…?」

村雨「ええ…それが…?」

白露「あのピョコンと両サイドにはねた部分って…」

春雨「猫…耳…?」

村雨「うわぁ…」

時雨「このボクを、ここまで追い詰めるとはね…まぁ…いいさ…」

白露「ごっ、ごめん!そういうつもりじゃ…」

時雨「みんなに迷惑掛けてるかな…」

白露「いやっ、猫みんな好きよ!?」

春雨「そっ、そうですよ!わたしも猫好きですし!ねっ、村雨姉さん!」

村雨「えっ…!そっ、そうねっ!猫だーい好き!」

五月雨「そっ、それで!その、青島には一体何が…?」

時雨「青島は別名、猫の島と言われていて…猫がたくさんいるんだ。」

春雨「猫がたくさん…少し見てみたいです。」

涼風「うぅ…楽しそうね…」

白露「涼風、いつまでへこんでるの…」

時雨「大丈夫、愛媛にはいい風が吹くせと風の丘パークと言うところがあるらしい。」

涼風「せと風の丘パーク…?」

時雨「風力発電の風車群は圧巻だそうだよ。」

涼風「風車…風…」

白露「いいじゃない!風が吹いて、雨が降ればまさに白露型って感じで!」

春雨「いえ、白露姉さん…旅行中に雨が降ったら台無しです…」

涼風「てやんでぇー!一体あたいは何を悩んでいたんだろう!」

五月雨「よかった、いつもの涼風に戻りました!」

時雨「道後温泉でゆっくりして、特産のみかんでも食べようよ。」

村雨「温泉に入れば、村雨パワーアーップ!」

白露「それじゃ!白露型からは愛媛に決定ね!」

時雨「愛媛に決定、ボクの力なんて些細な力さ。」

村雨「ところで…」

春雨「えぇ…わたしも気にしていましたが…」

五月雨「そういえば、そうですね…」

涼風「まぁ…あたいが居れば百人力だし…」

白露「いいんじゃない…、後で教えてあげれば…さ…?」

─────陽炎型会議

陽炎「いよいよ、わたし達陽炎型の出番ね!」

初風「あなた、誰に向かって言っているの?」

不知火「初風、構ってはダメ。陽炎はこじらせているの。」

陽炎「…。」

雪風「絶対、大丈夫!」

陽炎「雪風ぇ…サーンキュっ!」

雪風「陽炎をお守りします!」

不知火「ダメよ、雪風。甘やかしては。」

陽炎「ちょ…もぅ…なんか厳しくない…?」

不知火「なんでしょうか、不知火に落ち度でも…?」

陽炎「…なんでもありません。」

陽炎「ところで…なんで、わたしを含めて4人しかいないの?」

不知火「行方不明の時津風を天津風と浦風が探しに行っている。そこで、浦風からは伝言を預かっている。」

不知火「『うちは行きたいとこ決まっとるけえ、好きにしときい。』だ、そうだ。」

陽炎「そ、そう…」

初風「そういえば…野分と舞風は朝早くから二人でどこかへ出かけていたわね。」

陽炎「お、おぅ…」

雪風「浜風と谷風は朝から演習に出ていて、ひとっ風呂浴びてくると言っていましたー。」

陽炎「…。」

陽炎「で…残りは言わなくても何となく分かるけど…」

不知火「そうね、磯風と黒潮は秋雲に捕まっているのでしょうね。」

陽炎「自由かぁぁぁ!!」

陽炎「まぁ…人数が多くても意見が割れるだろうし、4人のほうがいいのかもね。」

不知火「じっとしているのは性に合いません、早く話を進めましょう。」

初風「そうよ、足手まといは置いて行くわよ!」

陽炎「あ、はい…」

陽炎「なら…とりあえず不知火、どこか希望は…?」

不知火「とりあえず…、ですって?」

陽炎「え、あ…うん。」

不知火「とりあえず、ってなんなの?」

陽炎「ふえぇぇぇぇ…、ごめんなさい…」

陽炎「不知火さん、どこか希望はございますか?」

不知火「特にはないわ。」

陽炎「…。」

雪風「陽炎、お守りしましょうか?」

初風「雪風、ダメだと言われたでしょう?」

陽炎「ええぇぇぇ…そんなー…雪風ぇぇぇ…」

雪風「あのぅ、雪かじぇに何かご用ですか?」

陽炎「oh…」

不知火「あなた、わたし達陽炎型の一番艦でしょ?しっかりしなさい。」

初風「そうよ。まあ、でも…わたし達で決まらないのなら、浦風の帰りを待つか、意見無しって言うのもいいんじゃない?」

陽炎「意見無しとか妹に頼りっぱなしとか…陽炎型ネームシップの名が泣くわ…」

陽炎「分かったわ!そうね、ビシッと決める!」

雪風「さすがです!」

不知火「フッ…まあまあね。」

陽炎「よしっ、なら>>65!」

宮城

陽炎「よしっ、なら宮城県!」

不知火「ふーん。」

初風「ほーう。」

陽炎「なっ、なんなのよ…その反応は…?」

不知火「いえ、別に。なぜ宮城県を選んだのか、気にはなりましたが。」

初風「そうね。何かしら理由があるんでしょ?」

雪風「雪風も気になります!」

陽炎「笑わない…?」

不知火「笑いません。あなたが、まともな理由を言えば。」

陽炎「うっ…えぇーっと…」

陽炎「みんなは、カレー好き?」

初風「そうね…まぁ、毎週のカレーは楽しみの一つではあるわ。」

雪風「幸運の女神のキスを感じちゃいます!」

不知火「雪風は大げさね。それで?」

陽炎「聞いた話によると、宮城には牛タンカレーって言っておいしいカレーがあるらしいの。」

陽炎「その噂を聞いて、食べたくて食べたくて…」

不知火「その話…もっと詳しく聞かせなさい!」ガタッ

陽炎「えぇ…!?」

不知火「徹底的に追い詰めてやるわ。」

初風「ちょっと、不知火落ち着いて…」

雪風「カレーのほかにも何かあるんですか?」

陽炎「そうね…正直食べ物についてはそんなに詳しくないけど…」

陽炎「宮城って言ったら、日本三景の一つ・松島かな…」

初風「ま、確かに…松島は有名ね。」

陽炎「プロ野球チームのイーグルスも、プロサッカーチームのベガルタ仙台も宮城県に本拠地置いてるし!」

雪風「陽炎は野球とサッカーが好きなのですか?」

陽炎「ううん、正直よく分かんないかな。でも、みんなでワイワイなれるっていいかなーって。」

陽炎「それにね…」

初風「どうしたのよ?」

陽炎「宮城って東北大震災で甚大な被害を受けて…そう言う事実から目をそらしちゃダメだと思う!」

不知火「…。」

初風「ちょっと、急にどうしたのよ…?」

陽炎「忘れたの!?これは旅行じゃなくて、“修学”旅行なの!」

初風「そっ、そうね…。雪風はどう…って!?」

雪風「かげろぉ…すごいです…感動しました…」

初風「えぇ…確かに立派な意見ではあると思うけれど、涙を流すことなの?ねぇ、不知火…ぃ?」

不知火「ヤダ…超絶かっこいい…陽炎お姉さま…」

初風「えぇぇぇぇ…どっ、どうしちゃったのよ不知火…?」

不知火「つまらない事を聞かないで、不知火は陽炎お姉さまの意見に心を打たれたのよ。」

初風「そっ、そうなんだ…。」

初風『あれ…いや、確かに立派な意見だと思うのだけれど…わたしとこの娘たちとの差はいったい…』

不知火「陽炎型からは宮城…いえ、駆逐艦は宮城に決定です。」

不知火「ほかの意見なんて…沈め。」

陽炎「やったぁーっ!それじゃ、宮城に決定!」

初風「そうね…楽しみだわ…宮城…。」

─────駆逐艦棟・会議室

睦月「それでね、聞いてよ如月ちゃん。」

如月「えぇ、聞いてるわよ睦月ちゃん。」

睦月「夕立ちゃんったら、間宮さんの特盛りあんみつ改二を食べに行こうって言ってたのに全然起きないんだよ。」

如月「そうなのぉ…。」

吹雪「睦月ちゃーん!」

睦月「およ?吹雪ちゃん、どうしたの?」

吹雪「えっとね、わたし達吹雪型の意見がまとまったから報告に来たよー。」

島風「わたしほどじゃないけど、速いね!ま、わたしが一番だけど。」

如月「吹雪ちゃんたちの意見はどこなのかしら?」

叢雲「わたしたちは、群馬よ。」

初雪「わたし…本気…だす。」

白雪「叢雲ちゃんがどうしても日焼けしたいっておっしゃるので…」

吹雪「違うよ!赤城先輩に艦載機のお土産を…ぐふふ…」

睦月「赤城先輩ね…」

漣「漣がキタコレ!」

睦月「およ?漣ちゃん、どうかした?」

綾波「ええ、綾波達の意見をお伝えしに参りました。」

秋月「綾波さんたちはどちらに?」

曙「熊本よ。」

敷波「綾波が馬刺し食べたいんだよねー。」

綾波「もう!でも、間違いではありませんが…」

秋月「ばっ…馬刺し…!?」バタン

睦月「およよー!また秋月ちゃんが倒れちゃったー!!」


───バンッ!

暁「睦月いるーぅ!?」

雷「んーもう!暁はでしゃばりなのよ!」

子日「子日はいるよー!」

電「はわわわわ…だから喧嘩はダメなのです!」

睦月「暁ちゃん!それに雷ちゃんに子日ちゃん、電ちゃんも…」

響「わたしたちも意見がまとまったから伝えに来たよ。」

暁「もう!響まで!それは暁型一番艦の暁の仕事なんだから!」

初春「わらわたち初春型と暁型は共に意見を交換し合った結果…」

子日「子日だよーぉ!」

電「ちっ、違うのです!大阪に決まったのです!」

暁「ちょっと!わたしが一番お姉さんなんだから!」

響「暁がどうしても象とUSJで遊んで、食い倒れの町を練り歩き、ジンベイザメを見たいそうだ。」

睦月「およよ…どういう状況か、まったく想像できないよ…」

───ドーン!!

白露「白露たちがいっちばーぁぁ…ん、ってあれ!?なんかみんなそろってる!?」

時雨「少し、出遅れたみたいだね。」

睦月「白露ちゃんに時雨ちゃん、もしかして旅行先の話?」

五月雨「そうです、わたし達白露型からは愛媛を推します。」

涼風「これがあたいたちの本気さ、もってけドロボー!」

春雨「時雨姉さんの意見なんですよ。」

時雨「いいじゃないか、ボクにだって女の子の面は…あるよ…。」

陽炎「やっほー!睦月、わたし達陽炎型の出番ね!」

不知火「陽炎お姉さま、どこまででも着いて行きます。」

初風「はぁ…」

睦月「およよ?陽炎ちゃんたちまで、みんな早いね。」

雪風「雪風たちは、宮城県に決まりました!」

睦月「およ?初風ちゃん、何か疲れた顔をしているけど…大丈夫?」

初風「大丈夫よ…」

睦月「それに…」

如月「不知火ちゃんってあんなキャラだったかしら…」

睦月「北海道に、群馬…熊本に大阪、愛媛と宮城…」

睦月「およよよよ…やっぱりみんなバラバラ…」

浦風「ちょい待ちーぃ!ウチの意見も聞いてやー!」

天津風「ちょっと待ちなさい!あぁ…もう!」

時津風「やだぁーもぅ…眠いー…」

浦風「何を言うとるんじゃ!」

陽炎「時津風、どこに居たの?」

天津風「司令官の私室のコタツの中よ。丸くなって寝ていたわ。」

睦月「よく見つけたね…」

天津風「二水戦所属はダテじゃないわ!」

島風「おっおおー!天津風ちゃん、かけっこするー?しないのー?」

天津風「しないわよ!」

浦風「かけっこはどうでもいいんじゃ!ウチらは時津風のせいで会議に参加できんかったけど…」

浦風「ウチの意見も聞いてほしいけぇ…な、睦月?」

睦月「うん、まだ行き先は決まって無いし…」

天津風「一応、わたしも時津風も同意見よ。」

浦風「ウチらは…>>80

滋賀

浦風「ウチらは…滋賀じゃけぇ!」

陽炎「滋賀って、あの琵琶湖の?」

浦風「おどりゃあ!滋賀は琵琶湖だけじゃないんよ?」

不知火「口の利き方に気をつけなさい、浦風。」

浦風「なんじゃ不知火、そう言う性格じゃったかの…」

時津風「しれぇー、しれぇー、しれぇー!」

天津風「少し黙りなさい時津風。」

浦風「滋賀言うたら確かに琵琶湖じゃけど、それだけじゃないんじゃ!」

浦風「竹生島言う島には有名な島があって、琵琶湖の真ん中にあるんじゃと!」

暁「なによ、結局琵琶湖じゃない。」

浦風「なんじゃと?」

天津風「まぁ、浦風も落ち着きなさい。」

天津風「滋賀と言えば確かに琵琶湖だけと思われがちだけど…」

天津風「ドイツの田舎をモデルにしたブルーメの丘は、国内に居ながら異国の気分を味わえるわ。」

浦風「そうじゃ!それに、琵琶湖の水族館・琵琶湖博物館や、忍術村…あと、世界遺産の比叡山延暦寺もあるんじゃと!」

雷「忍術村…なんか面白そうね!」

暁「湖の水族館より、大阪の水族館のほうがすごいんだから!」

吹雪「比叡山延暦寺って、あの比叡さんに関係してるのかな…?」

睦月「さぁ…あとで比叡さんに聞いてみないとね。」

暁「まぁ、なんにせよ!駆逐艦の修学旅行は大阪よ!」

浦風「何を言うとるんじゃ!滋賀じゃけぇ!」

卯月「ぷっぷくぷ~っ!北海道だぴょん!」

初雪「群馬…ここでしか…本気出さない。」

漣「熊本っ、キタコレ!」

時雨「愛媛…ここは譲れない…!!」

睦月「んぁーもう!みんなちょっと落ち着いて!」

睦月「そういえば…満潮ちゃんと清霜ちゃん、ちゃんと伝えてくれたかな…」

如月「なんの話…?」

睦月「ううん、朝潮型と夕雲型のみんなが会議にきてなかったから…」

睦月「偶然ばったり会った満潮ちゃんと清霜ちゃんに伝えておいたんだけど…って!?」

時雨「どうかしたのかい?」

睦月「そういえば、夕立ちゃんは!?」

春雨「えと…夕立姉さんは、いらっしゃらなかったので…」

睦月「吹雪ちゃん!?」

吹雪「わたし、夕立ちゃん起こしたよ!?そしたら『ちゃんと行くっぽい』って言ってたもん!」

睦月「んもう、夕立ちゃん!」

睦月「わたし、ちょっと夕立ちゃん探してくるから、吹雪ちゃん少しよろしくね!」タッタッタッ…

吹雪「えぇー!そっ、そんな…」

暁「だーかーらー!大阪に決まってるじゃない!」

卯月「違うぴょん!北海道だぴょん!」

雪風「雪風たちの宮城は沈みません!」

吹雪「無理だよぉぉ…早く帰ってきて、睦月ちゃん…」

睦月「はぁ…はぁ…もう、夕立ちゃんどこに行ったのかな…」

睦月「部屋には居なかったし…いったいどこに行ったんだろう…キャッ!」

しおい「んぐふっ、痛ぁたたたたー…」

睦月「およ!?しおいさん!?どうして駆逐艦棟に…?」

しおい「あっ、睦月ちゃん探したよー。って、ちょっと待って…」

睦月「およ…?」

しおい「対潜装備は、ないよね…?」

睦月「もう、しおいさん…艤装は装備してませんよ?」

しおい「あっははー、そっか!癖でねー。」

睦月「ところで、しおいさんどうしたんですか?」

しおい「あっ、そうそう!睦月ちゃん達はどこに行くのかなーって。」

しおい「ほら、一応艦種長だしさ…んで、決まった?」

睦月「およよ…それが…」





しおい「そっかー…睦月ちゃんも大変だね…。」

睦月「はい…しおいさんたちはどちらに決まったんですか?」

しおい「ふふっ…わたしは秘密兵器だから、ヒミツ!」

睦月「ふえぇぇぇ…気になります…」

しおい「なーんちゃって、しょうがない教えてあげるよー。」

睦月「じゃじゃーん!それはどこですかどこですかー!?」

しおい「ふふーん、わたし達潜水艦は>>87に急速潜行!」

山口

しおい「ふふーん、わたし達潜水艦は山口県に急速潜行!」

睦月「山口県ですか!いいですねぇー!」

しおい「でしょでしょ!やっぱりいいよねぇ山口県っ!」

睦月「およよ…やっぱり、睦月は艦種長に向いていないのでしょうか…」

睦月「しおいさんはみんなをしっかりまとめられていて…」

しおい「そんなことないよ。駆逐艦はたっくさんいるからしょうがないよ。」

しおい「大変だと思うけど、頑張ってね。」

睦月「はいっ!ところで…」

睦月「行き先が決まるまでの話し合いの内容、参考までに聞きたいんですけど…」

しおい「えぇーっとねぇ…たーしかー…」

─────数時間前 潜水艦棟・会議室

しおい「そーいう訳で、修学旅行に行くよー!」

ごーや「オリョールは嫌でち…」

はち「国内への旅行だし、オリョールは選択肢に含まれませんよぉ?」

いく「それなら、イクも行くのー!」

ごーや「しおいさん、まるゆはどうしたでち?」

しおい「うーんとね、『あきつ丸さんが一人になってしまうので』ってまるゆはあきつ丸ちゃんと二人旅だよー。」

はち「二人は仲いいですからねぇ。」

ゆー「…。」

しおい「今回はね、ゆーの歓迎会の意も込めてるんだよ!」

しおい「提督もゆーが早くこの鎮守府になじめるように、って言ってたしー。」

ゆー「Danke。アリガ…トウ…?これであってる?」

いく「あってるあってる!よくできたのね!」

しおい「さぁてと…まぁ、行き先なんだけど…」

しおい「とりあえずわたし達の中で意見決めて、他の艦種の娘達と被ってたらまた考え直そうかー。」

ごーや「オリョール以外に行けるなんて…嬉しいでち!」

しおい「じゃあ…ゆーは、日本のどこか行ってみたい場所とかある?」

ゆー「正直…よくわかんない…。でも、郷に入っては郷に従えって聞いた…」。

しおい「まぁ、そうだよねー…来たばっかりだし…。はちはどう?」

はち「はっちゃんは、ゆーに日本の素晴らしいところ教えてあげたいかなぁ…」

はち「食文化とかも、向こうとはだいぶ違うしぃ…。」

しおい「そうだねぇ…食文化かー…」

ごーや「ごーやはきれいな海をゆーに紹介したいでち!」

いく「いくはー、日本の名所を紹介したいのね!」

はち「だったら、本で読んだだけだけれどいいところあるよぉ。」

しおい「へー!どこどこ!?」

はち「本州の端っこ、山口県ー。」

ゆー「山口県…?」

しおい「山口県かー!」

ごーや「山口県の海はきれいでち?」

はち「本によると、角島の海は透き通っていて写真で見てもきれいですねー。」

ごーや「おぉー!」

いく「観光するとこはどうなのねー!?」

はち「角島までを結ぶ角島大橋はとてもきれいだよぉ。」

はち「海ではないけれど、別府弁天池って言う池は青く透き通っていてとても見てみたかったし…」

はち「秋芳洞は日本屈指の大鍾乳洞で、秋吉台は国内最大のカルスト台地みたいだねぇ。」

いく「いく、山口県行くのー!」

はち「日本の文化と言えば、防府天満宮でお参りするのもいいかもねぇ、学問の神様みたいだよぉ。」

ごーや「ごーや、ドイツ語を勉強しようと思ってたでち!」

はち「ゆーが教えてくれるよぉ。」

ゆー「ゆー、不安…。ちゃんとできるかな…。」

しおい「食事はやっぱり唐戸市場かな?」

はち「うん、そうだねぇ。はっちゃん達潜水艦にぴったり。」

はち「あとは、いろり山賊って言うお店も有名みたいだねぇ。」

しおい「わたし達、だいぶ低燃費だけど…そんなにたくさん食べられるかな…。」

しおい「まぁでも…ゆーに日本を紹介するにはぴったりかもね!」

はち「はっちゃん、山口県に行ってみたいなぁー。」

いく「いくも、行きたいのね!」

ごーや「想像しただけで…もう、おいしいものでおなか一杯でち…」

ゆー「ゆー、楽しみ…。」

しおい「よしっ!じゃあ、山口県に急速潜行ーっ!」

─────

しおい「みたいな感じだったかなぁー。」

睦月「およよ…さすが潜水艦のみなさん、チームワークばっちりですねぇ…」

しおい「そんなことないよ、はちがいろいろ教えてくれただけだもん。」

睦月「わたしもしっかりしなくっちゃ…」

しおい「そうだ!よかったら、他の艦種長にも聞きに行ってみない?」

睦月「そうですね!参考になるかもしれませんし!」

しおい「それじゃーまず…」

睦月「軽巡の先輩のところに行ってみませんか?」

しおい「対潜の装備は…」

睦月「もう!大丈夫ですよ!」

しおい「あっははは、冗談冗談!軽巡は…神通さんだっけ?」

睦月「そうです!それじゃ、一緒に参りましょー!」

しおい「そういえば…睦月ちゃん、あんなに何を慌ててたの?」

睦月「およ…?なんだったっけ…」

─────軽巡洋艦棟

大井「それでね!それでね、北上さん!あそこをバックに二人で記念撮影をして…」

──コンコン

大井「いろんな観光名所を二人で回って…」

──コンコン

大井「夜はおいしいものを食べて…」

──コンコン…

大井「二人でお風呂に入って、一緒の布団でぇー…」

──コンコン…

北上「うん、そうだねぇ。それはそうと大井っち、さっきから誰かノックしてるみたいだけど…?」

大井「チッ…誰よ、わたしと北上さんの時間を邪魔する奴は…ちょっと待っててくださいね。」

──ガチャ

大井「はい、なんの御用?」

睦月「およ?大井さん?」

しおい「あれれ?神通さんの部屋はここじゃなかったっけ?」

大井「隣の部屋よ、今忙しいの邪魔しないでもらえるかしら?」バタンっ!

睦月「すっ、すみませんでした!」

しおい「あっははー、相変わらずだねぇ。」

神通「あら、睦月ちゃん…それにしおいさんも。」

しおい「あっ、神通さんー!」

睦月「神通さん、こんにちは。」

神通「こんにちは、それでどうかした?わたしの名前が聞こえたけれど…」

睦月「えぇーっと、神通さん達軽巡の先輩達は旅行先決まったのかなーって…」

しおい「わたしも気になって一緒に。」

神通「そう…。ええ、一応決まりましたよ。」

睦月「どちらに行かれるんですかー?」

神通「みんなで話し合いをした結果、>>99に決定しました。」

島根

神通「みんなで話し合いをした結果、島根県に決定しました。」

睦月「島根県ですかー!」

しおい「神話の県ですねぇー。」

神通「よくご存知ですね、その通りです。」

神通「わたし達の希望としては、“神がいない月”神無月に出雲大社を参拝したいと考えています。」

睦月「およよ…神がいない月、にですか?」

神通「ええ、10月の神無月とは日本全国の神様が出雲大社に集結すると言う言い伝えがあります。」

神通「日本中の神様が出雲大社に集まる、よって神無月と言うそうです。」

しおい「へぇー!なんかすっごいご利益がありそうです!」

睦月「出雲大社の神様はどんな神様なんですか?」

神通「縁結びの神、と言われています。ですが、全ての神様がお集まりになられていると言うことで、みなさんの無事を祈ろうかと。」

しおい「縁結びねえ…足柄さんが喜びそうだねぇ…」

睦月「しっ…しおいさん…!?」

神通「ところで、睦月ちゃんとしおいさん達ももう決まった?」

しおい「わたし達は山口県へ。」

睦月「わたし達はまだ決まっていなくて…」

神通「そうでしたか…」

しおい「やっぱり、神通さんがビシッとバシッと決めたんですか?」

神通「いえ…わたしは旅行に行くと言う趣旨を伝えただけで、後は…そうですね…たしか、こんな感じに…」

─────数時間前 軽巡洋艦棟・会議室

神通「そう言うわけで、修学旅行に参ります。そうですね、大淀さん。」

大淀「はい、神通さんその通りです。」

五十鈴「あの提督もまあまあ立派になったわね。まだまだ、山本提督や山口提督には遠く及ばないけれど。」

川内「え、なに?夜戦なの!?」

名取「夜戦は…得意ですよ?」

神通「姉さん、名取さん、違います。」

大井「あの…わたし達、これから食事の約束がありますので早めに切り上げてほしいんですけど…?」

天龍「そーかてぇこと言うなよ、大井ー。」

大井「あぁん?」

北上「まあまあ大井っち、旅行行けるんだし、さ!」

大井「そうですね北上さん!」

天龍「なんだぁ、ありゃ…」

龍田「いつものことじゃない~。」

神通「ところで、旅行の行き先ですが…」

那珂「那珂ちゃんはー、どこでもいいよー!アイドルはどこでも輝けないと、だからッ!」キラリーン

神通「那珂ちゃんには聞いていません。」

多摩「多摩は、コタツで、丸くなる、ニャン。」

球磨「じゃあ、球磨も丸くなるクマー。」

北上「ほらほら、アブクマーの出番だよぉー。」

阿武隈「もう、北上さん!わたしは長良型ですから!」

矢矧「神通、最後まで頑張っていきましょう。」

阿賀野「そうね、矢矧に怒られる前に決めなきゃ!」

阿賀野「見てなさい能代、酒匂!この姉さんがビシッと…」

能代「阿賀野姉ぇ落ち着いて…!ほら、矢矧がにらんでます…」

夕張「ちょおーっと、わたしだけ置いていかないでくださいね!」

多摩「大丈夫にゃ、一緒にコタツで丸くなれば問題にゃい。」

川内「だーかーら、神通早く夜戦んー!」

名取「わたしもご一緒します。」

五十鈴「対空と対潜なら、五十鈴にお任せよ。」

鬼怒「え、なに?汗流しちゃう感じ?」

大井「それで、北上さん!わたし達、二人でどこへ行きましょうか!?」

北上「いやぁ、大井っち…今回は軽巡のみんなで行く修学旅行だよぉー?」

大井「それならば、わたし達は雷巡枠と言うことで…」

木曾「なら、俺はこのグループでいいのか?」

大井「チッ…また邪魔が入ったか…」

神通「はぁ…みなさん落ち着いてください。」

那珂「そうだよー、那珂ちゃんはみんなのものだよー?」

神通「那珂ちゃんは少し黙っていて。」

那珂「あっ!」

神通「どうしました、那珂ちゃん?」

那珂「そぉー言えばぁー、この間の鎮守府カレー大会の後に…」

那珂「足柄さんにこっぴどく叱られちゃって…」

神通「あれは、那珂ちゃんがいけません…。」

那珂「なんかぁー、縁結びのお土産を買って来いって言われちゃった☆」

由良「足柄さん、旅行のことを予想されてたのかな…」

天龍「どういうことだ?」

由良「なんか頃合と言わんばかりに…」

那珂「それでぇー、どこか縁結びにいいとこないかなぁー?」

大井「縁…結び…?」

龍田「大井ちゃんがまぁーた何か考えてるわよぉー。」

大井「行きましょう、縁結びに!」

神通「縁結びに行くわけではありませんよ、大井さん…」

多摩「縁結びと言えば、どこにゃ?」

球磨「球磨もよく分からないクマー。」

北上「ほい、阿武隈の出番だよっ!」

阿武隈「言いませんよ、それにあんまり触らないでください!」

神通「皆さん、縁結びに行くわけではないんですよ…?」

大淀「縁結びですか…」

矢矧「さて、どこかしら?」

神通「皆さんノリノリですね、意外に…。」

大淀「一番有名なのは島根の出雲大社でしょうか?」

大井「そこです!そこに行きましょう!ねっ、北上さん!」

北上「まぁ、大井っちと行ければわたしはどこでもいいやー。」

大井「北上さん…!!」

球磨「もう、出雲大社に行く気満々クマー。」

球磨「ところで、出雲って誰かの名前だった気がするクマー。」

多摩「多摩もちょっと気になってたにゃー。」

天龍「まぁー、いいんじゃねぇ行けりゃぁーさー。」

夕張「ちょおーっとー!みんな縁結びしに行く訳ー?」

那珂「那珂ちゃんの全国ツアーだよー!」

神通「違います、那珂ちゃん。」

大淀「島根は、出雲大社が飛びぬけて有名ですけど…」

大淀「別名・千鳥城と言われる松江城や、石見銀山遺跡や武家屋敷と言った名所も数多くあるんですよ。」

那珂「銀山!まぁ、那珂ちゃんほどじゃないけどキラキラしてそうだよねぇー!」

川内「武家屋敷とかって、いかにも夜戦っぽくていいよねー!」

球磨「もう、この二人何を言ってるかよく分からないクマー…」

神通「姉と妹が、ご迷惑をおかけします…」

矢矧「そういえば、出雲と言えばそばが有名だな。」

大淀「そうですね!日本三大そばのひとつとして、出雲そばは有名だと聞いたことがあります。」

大淀「他にも、“はしまき”と言う食べ物や、どじょうすくい饅頭も有名ですね!」

北上「へぇー、なんか楽しそうだね。」

大井「なんかこう…もっと女子っぽいのはないの?」

大淀「そうですね…ヤーコンと言った野菜を使ったソフトクリームがあると聞いたことがあります。」

大淀「なんでも、健康や美容にいい成分が豊富だとか…」

大井「美容…ですって!?」

北上「これ以上キレイになったら、ウルトラ北上さまになっちゃうよ!…なんてね、ねぇー大井っちー!」

大井「はぁぁぁぁん…なんなのこの可愛らしい北上さん…わたしは、この北上さn…(以下割愛)」

神通「なんだか、皆さん楽しそうですしこのまま島根県へ行きましょうか。」

阿賀野「阿賀野は島根、大好きよ。」

酒匂「ぴゃぁぁぁぁぁ、酒匂もちゃんと連れて行ってくださいね!」

夕張「わっ、わたしも置いていかないでぇー!」

矢矧「わかったわかった、酒匂も夕張も一緒に抜錨だ!」


─────

神通「と言う感じだったような気がします。」

睦月「およよ…やっぱり軽巡の先輩方も、チームワークいいですね…」

しおい「そぉーだねぇー。」

足柄「いたわね、しおい!やっと見つけたわ!」

睦月「およ?足柄さん、どうしてここに?」

足柄「なぁーんとなくしおいが悪口を言っている気がしたの…」

足柄「しおい、ちょーっと演習場でお話でもしましょうか?」

しおい「ええぇぇぇぇっ…!?って、ちょっと待って!それって零式水中聴音機!?」

睦月「だっ、大丈夫ですよしおいさん!重巡の足柄さんには潜水艦を攻撃する方法は…」

足柄「大丈夫よ睦月、高角砲でポぉーイしちゃうんだから。」(史実)

しおい「まっ、待ってぇぇぇぇぇ!!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

神通「ところで、足柄さん達は旅行先は決まったんですか?」

足柄「えーっと、どこだったかしら…妙高にでも聞いてちょうだい?」

神通「よかったら、睦月ちゃんも一緒にどうかしら?」

睦月「そうですね、睦月も気になりますので。」

しおい「あっ!わたしも気になるー!」

足柄「しおいちゃんはこっちよ、演習場の使用許可も取ってあるから。」

しおい「睦月ちゃぁぁぁぁぁん!神通さぁぁぁぁぁん!」

─────重巡洋艦棟

神通「しおいさん、大丈夫でしょうか?」

睦月「そうですね…」

神通「それにしても、足柄さんの感はすごいですね…」

睦月「“飢えた狼”の異名はダテではないというか…」

妙高「あら?神通さんに睦月さん、どうしましたか?」

睦月「妙高さん、こんにちは。」

妙高「こんにちは。どなたかとお約束でしょうか?」

神通「いえ違います、重巡艦種長の妙高さんにお聞きしたいことがありまして…」

妙高「かなり難しいお話なら、向こうの部屋でいたしましょうか?」

睦月「いえ、重巡の先輩方はどちらに旅行にいかれるのかな…と。」

睦月「足柄さんが妙高さんに、とおっしゃっていたので…」

妙高「足柄が…?そういえば、艤装を装備しに行くと言ってそそくさとどこに行ったのでしょう…」

睦月「えぇーと…それは…」



妙高「はぁ…そういう訳でしたか…」

神通「はい…」

妙高「まったく…姉としての指導が行き届いていませんでした、後でみっちり…」

睦月『怒らせると一番怖いのは妙高さんですよね…』

神通『そうですね…そうかもしれません…』

妙高「どうかなさいました?」

睦月「いっ、いえ!何も!」

神通「睦月ちゃんが、艦種長として会議の内容を参考にしたいそうなのですけど…」

睦月「そうなんです!それに、どちらに行かれるのかも気になって…」

妙高「参考に…ですか?」

睦月「はい…なかなか決まらなくて…」

妙高「そう言うことでしたか…駆逐艦はたくさんいますからね…」

妙高「そうですね、結論から言えばわたし達は>>115へ参ります。」

岐阜

妙高「そうですね、結論から言えばわたし達は岐阜県へ参ります。」

睦月「およよ… やっぱり、艦種長がしっかりしてるところは違いますね…」

妙高「…?」

妙高「会議の内容ですが、そんなに参考にならないかもしれません。」

神通「よろしかったら、睦月ちゃんのためによろしくお願いします。」

妙高「そうですね、わかりました。」

妙高「たしか…こんな感じで…」

─────数時間前 重巡洋艦棟・会議室

妙高「そう言うわけですので、行き先を選定し、提督にお伝えしなければなりません。」

愛宕「ぱんぱかぱーん!って訳ね。」

利根「以前から思っておったのじゃが、そのぱんぱかぱーん?とやらは何じゃ?」

愛宕「ぱんぱかぱーん!は、ぱんぱかぱーん!よ!」

利根「それでは答えになっておらんではないか…」

高雄「あまりお気になさらないでください…」

利根「近頃、駆逐艦の者達からも聞くようになっておる…」

利根「あまり適当なことを…」

愛宕「あらぁー、かわいいじゃない。」

愛宕「私のぱんぱかぱーん!もいいけど、プリンちゃんのふぉいやー!も人気があるみたいだけれどー…?」

プリン「えっ!?そうなんですか!?」

愛宕「ちょっとぱんぱかぱーん!って言ってみて!」

プリン「panpacapaaan!って感じですか!?」

筑摩「なんだか楽しそうね利根姉さん、ぱんぱかぱーん!」

利根「むっ!まだまだッ、筑摩には負けん!ぱっ…ぱんぱかぱーん!なのじゃ!」

羽黒「あのぉー…」

那智「なんだ?足柄、昨日の合コンもだめだったのか?そんなに目を腫らして…」

足柄「うっ…べっ、別に…なんでも…」

青葉「実は青葉…見ちゃいました…。足柄さん、合コンで…」

足柄「どぉうおぁぁぁい!止めなさい青葉!」

足柄「むっ、なんだ?ならば、その話を肴に一杯やろうか、足柄、青葉!」

衣笠「男なんてね、触られたら触り返しちゃえばいいのよ。ほら、こんな感じで…ほらほらー!」

鳥海「…ッぁ、や、止めてください衣笠さん…!!」

摩耶「ったく、衣笠は大胆だなー。」

羽黒「そのー…」

最上「だからさー!日向さんも言ってたんだけど、これからはボクたち航空巡洋艦の時代なんだって!」

鈴谷「いやでもさ、結局のところ空母の人たちの艦載機のおまけみたいなもんじゃん?」

最上「鈴谷は分かってないなぁー…これ見てよ!」

鈴谷「こっ、これは…!?」

最上「日向さんにもらった特別な瑞雲さっ!」

鈴谷「すっげー!ねっ、熊野ッ!」

熊野「え、えぇ…そうですわね…」

最上「たぶん、普段ボクらが乗せている瑞雲の3倍くらい特別な瑞雲なんじゃないかな?」

鈴谷「うわっ、それすんげぇーじゃん!」

三隈「熊野さん…」

熊野「ええ、三隈さん…あなたのおっしゃりたいことは分かりますわ…」

三隈「わたしたち、“くま”同士ですわね。」

熊野「このタイミングでそこですの!?」

羽黒「ちょっと…みなさん…」

愛宕「あれぇー、足柄ちゃん、そんなに目腫らしてどうしたのー?」

高雄「愛宕ちゃん、そこにはあんまり触れないほうが…」

足柄「うるさいわね!このっ…おっぱい怪獣!」

愛宕「あーっ!そう言うこと言っちゃう足柄ちゃんにおしおきだぞ!」

愛宕「足柄、抜錨しまーす!ぱんぱかぱーん!」

足柄「ちょ…やめっ…」

青葉「青葉…ばっちり見ちゃいました…」

羽黒「みなさん…そろそろ…」

最上「この特別な瑞雲だったら、ほらこーんな感じで飛んで近づいて行って…」

鈴谷「ここで爆撃って訳かー!」

最上「そしてここからぁー…っ!?」ドンッ!

三隈「きゃっ…!んもう、モガミン気をつけてください。」

筑摩「大丈夫ですか?」

熊野「大丈夫ですわ、ただ衝突しただけですので…」

利根「カタパルトの整備はちゃんとしておかなければだめじゃぞ。」

利根「我輩とて、いつもいつもカタパルトを…」うんぬんかんぬん…

三隈「熊野さん。」

熊野「ええ、今度こそ分かりますわ。利根さんのカタパルトがいつも不調で…」

三隈「筑摩さんも“くま”仲間ですわね。」

熊野「…。」

羽黒「そろそろ…妙高姉さんが…」

足柄「なによ羽黒?さっきか…ら…!?」

利根「……これは…まずいのじゃ…」

筑摩「そっ…そうですね、妙高さんはあの逸話の持ち主で…」

最上「あの…逸話…?」

那智「そう…提督が妙高姉さんのうなじを触りすぎて…」

高雄「とんでもないお説教をくらったとかで…」

青葉「青葉、そのことで司令官に取材をしたんですけど…」

青葉「聞いただけで、顔面蒼白でガタガタ震え始めて…」

妙高「みなさん、お説教はしたくありませんが、向こうの方で少し難しい話を…」

最上「ひぃー…!?」

鈴谷「ちょっ、まっ…」

古鷹「妙高さん落ち着いて!ほら加古も!」

加古「あっ、ちょ!スカート引っ張らないでよ!」

利根「そっ、そうじゃそうじゃ!我輩、意見があったのじゃった…!」

筑摩「さっ、さすが利根姉さん…!どっ、どのようなご意見で?」

利根「我輩は、ちと疲れたから、ゆっくり休みたいのじゃ!」

筑摩「そっ、そうね!私もトラック島作戦で疲れましたし…」

妙高「…。」

利根『くっ…押しが足らん…』

筑摩『私たちも…ここまでね…高雄さん、お願いします…!』チラッ

高雄『わっ…わたし…!?』

高雄「えぇーっと…そうね…ほら!最近出撃ばかり続いていたので、おしゃれを楽しみたいかなー…なんて…」

愛宕「えぇー、高雄ちゃんそんなこと考えてたんだー!」

高雄「えっ!?ええ、そうよ愛宕ちゃん!」

妙高「…。」

高雄『もう私も限界ね…後は任せましたよ…熊野ちゃん…』チラッ

熊野『わっ…私ですの…!?』

熊野「そっ…そうですわね…」

熊野「ぜっ…全身エステ…フルコー…」

妙高「…。」ジー…

熊野『まずいですわ…。』

熊野『…!!』

熊野「とぉぉぉぉぉおお(↑)おうぅぅぅうう(↓)!」

熊野「エステは無理でも、全員で温泉に浸かるのはどうかと!?」

羽黒「妙高姉さん…?」

妙高「…みなさん、やればできるじゃないですか。」

古鷹「ほっ…。」

愛宕「でも、みんなの条件が一致した場所があるのかしら…」

全員「……。」

鈴谷「そっ、そういやさー、艦娘の数だけカレーがあるといっても…」

鈴谷「第六駆逐隊の甘口カレーも好きなんだけど、なんかちょっと変わったカレーも食べたいかなー、とか言ってみちゃったりしてー…」

妙高「ちょっと変わったカレーですか…」

古鷹「変ったって、味がって事ですか…?」

鈴谷「んー…味ってか、食べ方でもなんでもいいかな?」

最上「比叡さんのカレーとか…?」

鈴谷「いや、それはまた別枠じゃん…?」

プリン「磯風ちゃんのカレーとですかね?」

鈴谷「それも別枠じゃん…?」

利根「ナンで食べるのはどうじゃ?」

筑摩「姉さん、鎮守府では珍しいかもしれませんが…」

利根「ふむ…たしかにそうじゃの…」

熊野「それでは、“こんびに”とやらのカレーはいかかですの?」

鈴谷「いやー、それはそれでおいしいんだろうけどさー…ちょっと…」

愛宕「あーっ!そうそう、そぉーいえば…」

愛宕「間宮さんが、箸に付いた棒状のごはんをカレーに付けて食べるカレーがあるって聞いたわよ、ねぇ高雄ちゃん?」

高雄「ええ、先日何かの拍子にカレーのお話になった時ですね?」

利根「棒状のごはんとな?」

熊野「それは、“こんびに”とやらに売ってありますの?」

高雄「いえ…どこかのご当地カレーとおっしゃっていました。」

利根「青葉は知らぬのか?」

青葉「ごめんなさい、青葉ちょっとわからないです…。」

鈴谷「足柄さんはどうー?」

足柄「知ってるわよ。鎮守府カレー大会の時にいろいろ調べたもの。」

足柄「わたしの女子力を舐めないでちょうだい、たしかー…」

青葉「青葉、探してきました!」

利根「ぬおっ!仕事が早いのー!」

青葉「奥美濃カレーと言うカレーでした!」

青葉「間宮さんが言ってらっしゃった通り、棒状のごはんが特徴のようですね!」

足柄「…。」

羽黒「姉さん…。」

鈴谷「んで、足柄さん、奥美濃カレーはどこのカレーなのー?」

足柄「岐阜よ、岐阜…。」

妙高「岐阜県ですか…」

古鷹「どうされましたか?」

妙高「いえ、岐阜県は皆さん希望通りになりそうですね、と思いまして。」

妙高「岐阜県には、日本三名泉の一つ下呂温泉が有名でして、利根さんの疲労回復、熊野さんの全身エステに勝るとも劣らずの効果が期待できると思います。」

熊野「全身エステフルコースよりすごいですの!?」

妙高「あくまであたしの見解ですが…」

妙高「それと、岐阜県はアパレル産業が有名なんですよ。」

愛宕「わぁーい、よかったわね高雄ちゃん!」

高雄「ええ、摩耶や鳥海も一緒に行きましょう!」

愛宕「と、高雄ちゃんが言って差し上げますわ。」

高雄「それは、わたしのセリフです愛宕ちゃん…。」

妙高「ほかにも、飛騨や高山の方の町並みは大変美しいし、白川卿は昔ながらの日本の風景を見れますし…」

妙高「鈴谷さんのカレー以外にも、飛騨牛や鶏ちゃんと呼ばれるホルモン焼きも美味であるとお聞きしました。」

利根「ほう…なかなか良いではないか岐阜県。」

筑摩「そうね姉さん、わたしは姉さんについて行きます。」

鈴谷「妙高さん、岐阜にカレー食べに行こうよー?」

妙高「そうですね…みなさんが岐阜県でよろしいのであれば、提督に進言いたしますけど…」

利根「うむ、吾輩は構わんぞ!」

熊野「わたくしも構いませんわ、下呂温泉とやらの実力、見せていただきましょう。」

妙高「ほかの皆さんはいかがですか?」

摩耶「んまぁ、特に意見があるわけでもねえしな…」

三隈「もがみんがいいと言うのならわたしはどこでも。」

妙高「それでは、反対意見は無さそうなので、行き先は岐阜県と提督に進言してきますね。」

鈴谷「よっしゃ、カレー超楽しみー!」


─────

妙高「と、言うような感じでした。」

睦月『およよ…やっぱり、妙高さんを怒らせると…』ボソボソ

神通『ええ…この鎮守府内で妙高さんが一番恐いのかもしれませんね…』ボソボソ

妙高「どうしましたか?」

睦月「いっ、いえっ…なんでもありません!」

妙高「…?」

妙高「そういえば…この件に関してでもですが…」

妙高「最近ずいぶんと頑張っているそうですね睦月さん。」

睦月「えっ…いっ、いえ…そんなことありません!」

妙高「足柄や利根さんが言っていましたよ。」

妙高「座学でも、演習でもいつも以上に真剣に取り組んでいると聞いていますよ。」

神通「そう言われれば…最近、いつも以上に実戦で頑張っていますね。」

妙高「何か理由があるのでしょうか?」

睦月「理由…ですか…」

睦月「あの…わたしは旧型の駆逐艦で…いろんな性能面でみんなよりも劣っていて…」

睦月「それなのに、みんなの推薦で艦種長になっちゃったりして…」

睦月「だから…その…少しでも強くなれたら…って…」

妙高「まとめられるか不安、なのですか?」

睦月「…!?えっ、えと…」

神通「性能なんて関係ありませんよ。」

妙高「神通さんの言う通りです。」

妙高「駆逐艦のみなさんだって、睦月さんが艦種長に相応しいと思ったから、推薦したんじゃないでしょうか?」

睦月「そうでしょうか…」

神通「今だって、駆逐艦のみなさんのために、頑張っているではないですか。」

睦月「こっ、これは…」

妙高「艦種長だからと言って無理することはありません。」

妙高「もう少し、力を抜いていきましょう。」

───ブーーーーン!!



妙高「あれは…」

神通「空母の艦載機のようですね…?」

妙高「あの方角…演習場の方ですね…足柄がよからぬことをしていなければいいのですが…」

妙高「少し、様子を見てきます。お二人は、どうしますか?」

睦月「えぇっと…しおいさんが心配なので、一緒に…」

神通「わたしも行きます。」

妙高「それでは一緒に参りましょう。」

─────演習場

足柄「いい瑞鳳、わたしがしおいを追い詰めるから…」

足柄「もう一度、艦攻機で攻撃するのよ。」

瑞鳳「はい!さあ、やるわよ!攻撃隊、発艦!」

しおい「あっ、足柄さん!ほんっとストップ!!!」

足柄「なぁーにしおい、聞こえないわよー!」

足柄「次は主砲でポーイしてみようかしら…」

しおい「足柄さぁぁぁぁぁぁん!!」

瑞鳳「瑞鳳っ、追撃しちゃいます!」

足柄「そうよーっ、そこよ瑞鳳!」

妙高「足柄。」

足柄「…妙高…姉…さん…?」

妙高「なにをしているんですか?」

足柄「いやっ、だからっ、これは、つまり…」

足柄「ほっ、ほら!瑞鳳ちゃん、最近この鎮守府に着任して、錬度もまだまだで、だから…その…」

妙高「足柄、かなり難しいお話があります。」

足柄「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

睦月「およよ…しおいさん大丈夫ですか…?」

しおい「んぐふ、やられた…まだまだ大丈夫だけど、ちょっと長いお風呂にドボンしたいかなぁ…」

妙高「妹がご迷惑をおかけしました、すみません…」

しおい「あー、いやいや大丈夫です。」

足柄「さぁーってと、わたしも疲れたし…」

妙高「足柄、来なさい。」

足柄「はい…。」

睦月「足柄さん、大丈夫かな…」

神通「ええ…妙高さんのお説教ですからね…」

鳳翔「瑞鳳さん、ここにいましたか、探しましたよ。」

睦月「およよ、鳳翔さん。」

鳳翔「あら、睦月さんに神通さん、こんにちは。」

瑞鳳「鳳翔さん、どうかしたの?」

鳳翔「瑞鳳さん、今日は赤城さんとのお約束の日ですよ。何をなされていたのですか?」

瑞鳳「えぇっと…足柄さんが、瑞鳳がまだここに来て日が浅くて、錬度も低いから…」

瑞鳳「しおいさんが演習で錬度をあげるの手伝ってくれるって聞いて…」

鳳翔「そうでしたか…それでは、ちゃんとお礼はいいましたか?」

瑞鳳「え…えと…しおいさん、ありがとうございました。」ぺこり

鳳翔「わたしからもありがとうございました。それと…」

鳳翔「少しやりすぎてしまいましたね、ちゃんとごめんなさいもいいましょうね。」

瑞鳳「しおいさん、ごめんなさい…」ぺこり

しおい「あーいやいや、瑞鳳ちゃんの錬度が上がってなによりだよぉ~。」

神通「それでは、しおいさん一生に工廠へ…」


───ううぅぅぅぅぅー!!!
─────大淀「鎮守府に所属する全軽巡洋艦に通達します、至急出撃準備を整え港へ集合してください、繰り返します…」


神通「…!?急ですね、なにかあったのでしょうか…」

睦月「神通さん、急いで港の方へ!」

神通「ええ、それではしおいさんをお願いしますね。」

睦月「さぁ、しおいさん工廠へ行きましょう。」

鳳翔「瑞鳳さんもしおいさんを工廠へ送ってあげてください。約束の時間まではまだ少しあるので。」

瑞鳳「わかりました。よろしくね、睦月ちゃん。」

─────工廠

睦月「さぁてと、しおいさんのお風呂にドボンも聞いたことだし…」

睦月「瑞鳳さんは赤城さんとお約束があるんですよね?」

瑞鳳「んー、本当は鳳翔さんと赤城さんの約束で、わたしは鳳翔さんのお手伝いなんだ!」

睦月「お手伝い…?」

瑞鳳「うん、赤城さんが鳳翔さんにお昼ご飯をリクエストして、それでわたしの卵焼きも、って感じで…」

瑞鳳「よかったら、睦月ちゃんも一緒に、食べりゅ?」

睦月「もし、よかったら…たっ、食べたい…」///

瑞鳳「えへへ、じゃあ一緒に行こ…」

翔鶴「睦月さぁぁぁぁぁん、瑞鳳さぁぁぁぁぁん!」ドドドドドっ…

睦月「およよ!翔鶴さん、どうしたんですか!?」

翔鶴「お願い睦月さん、わたしのことを“お姉ちゃん”って言って…」

睦月「え…えぇっと…」

翔鶴「お願い…」

睦月「おっ…お姉…ちゃん…?」

翔鶴「はぁぁぁん…」///

翔鶴「瑞鳳さん、アウトレンジでお願いします…!」

瑞鳳「ええぇ…?」

翔鶴「早く…」

瑞鳳「翔鶴おねぇーちゃぁぁーん!」

翔鶴「はぁぁぁん…」

翔鶴「お二人とも、本当にありがとうございました…、わたしは工廠へ…」

睦月「なんだったんでしょうか…」

瑞鳳「えぇっと…んと、ちょと泣いてたよね…」

睦月「まっ、まあ…行きましょう…」

───数分後

瑞鳳「それでね、鳳翔さんの料理は…」

睦月「およ?加賀さん?」

加賀「睦月さんと瑞鳳さん…」キョロキョロ

瑞鳳「誰かお探しですか?」

加賀「五航戦の白い方を見なかった?」

睦月「翔鶴さんなら、工廠へ…」

加賀「そう、ありがとう。それと…」

加賀「あの…その…ずっ、瑞か…五航戦の黒い方は…?」

瑞鳳「あれ、今瑞鶴って言いかけて…」

加賀「聞き間違いです。」

瑞鳳「え…いや、でも…」

加賀「ここは譲れません。」

瑞鳳「ごっ、ごめんなさい…」

睦月「瑞鶴さんの方は見てませんけど…」

加賀「そう…二人とも、ありがとう。それでは…」

瑞鳳「何だったんだろうね…?」

睦月「翔鶴さんと言い、加賀さんと言い…少し様子が変でしたね…」

─────また数分後

瑞鳳「卵焼きを焼くコツって言うのはさー…」

睦月「およよ?今度は瑞鶴さん…?」

瑞鶴「あっ、睦月に瑞鳳!」

瑞鳳「あのさっ、翔鶴姉見なかった!?」

睦月「翔鶴さんなら…」

瑞鳳「工廠へ行かれてましたけれど…」

瑞鶴「そか…大丈夫かな、翔鶴姉…」

睦月「…?」

瑞鶴「あのさ、それと…その…」

瑞鶴「加賀お…じゃなかった、一航戦の青い方も見てない?」

瑞鳳「え…今加賀お…」

瑞鶴「エッ、ナニイマナンカイッタ!?」棒読

瑞鳳「いっ、いえ…なにも…」

睦月「加賀さんなら、翔鶴さんを探されてましたし、瑞鶴さんのことも探されてましたけど…」

瑞鶴「そ、そっか…二人ともありがとね、じゃ!」

瑞鳳「なんか正規空母の先輩たちちょっと変かも…」

睦月「うん…そうかもです…」

─────軽空母棟

鳳翔「おかえりなさい、瑞鳳さん。」

瑞鳳「鳳翔さん、睦月ちゃんも一緒にごはんどうかなって!」

鳳翔「いいですよ、みんなで食べたほうがおいしいですし、作りがいがありますからね。」

睦月「ありがとうございます!」

鳳翔「いえいえ…ですが、赤城さん少し遅れるそうです。」

鳳翔「なんでも、修学旅行先のお話合いが長引いてるそうで…」

睦月「!?そっ、そういえば!」

睦月「鳳翔さんたち、軽空母の皆さんは決まったんですか!?」

鳳翔「ええ、私たちは>>147へ行こうと思っています。」

沖縄

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月28日 (土) 17:31:50   ID: 8Iv5lheJ

鹿児島の鹿児島水族館にもジンベイザメはいるぞ!

2 :  SS好きの774さん   2015年05月03日 (日) 23:16:26   ID: 8pm21MQA

島根県のとこについて
 出雲地方には神在月というのがあってだな・・・
 10年くらい前に石見銀山は世界遺産になってるよ 知名度ないけど
 たたらとかはないのか・・・
吉田君「島根か鳥取かわかんないけどそこら辺にいきました」

3 :  SS好きの774さん   2015年09月21日 (月) 12:29:41   ID: KkP6tLiH

艦娘達の私服の妄想が捗る
続き楽しみにしてます

4 :  SS好きの774さん   2018年08月03日 (金) 20:57:50   ID: U4zojqVf

横須賀海軍工廠出身の艦娘(鈴谷他)は小栗上野介忠順の墓に一度は墓参りして『御礼』を言わねばバチが当たる。

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