睦月「君を忘れない」アニメ艦これ第4話オリ補足 (60)

アニメ艦これ第4話見てて提督のフォローがあまりにもないので作ってみました。

注意事項として
・初投稿なのでグダグダになる可能性大、文章もひどい
・提督にオリ設定が入っています
・提督の会話が無駄に長い。提督の不幸自慢あり
・アニメしか知らないので突っ込みどころ満載
・あとイチャイチャはなし
                    
                   以上

それでもよろしければ、暇つぶし程度に読んでください



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長門「−−−以上で報告を終了……提督、聞いているのか?」

提督「えっ!?ああ、すまない。聞いていなかった……」

長門「提督……」
 
提督「……少し考え事をしていた。申し訳ない」

長門「……如月の事だな……」

提督「……ああ」

後、文章とかパクったりしてるのでそこも注意してください

長門「……まだ自分を責めているのか?」

提督「……私がもっと的確な指揮を出していれば彼女が沈む事はなかったはずだ……」

長門「……あれは提督のせいではない。だからあなたが悔やむ必要は無いんだ」

長門「あの作戦では途中、予想外の事態が発生した。だがそれでもみんな最善を尽くした。あの時あの海域にいた者たち全員が。そしてもちろん私も提督もあの時、あの瞬間、自分自身が果たすべき事をした」

提督「……その結果があれなのか」

長門「それでも最善を尽くした。如月を含め全員が、だ。如月の轟沈はとても残念な事だったが結果的に作戦は成功した。
   だからこそ我々は次の作戦に備えなければならない」


長門「駆逐艦一隻の犠牲と今回の勝利。どちらが重要なのかは提督自身が既に気付いているだろう」

提督「分かっている……」

長門「それに……私も提督もお互い、覚悟はしていたはずだ……」

提督「……」

長門「ともかくあなたにはまだやらなければならない事があるはずだ。彼女の轟沈を悔やむことよりも、もっと重要な事が」

提督「……ああ、分かったよ。お前の言うとおりだ」

長門「……とりあえず報告はさっきので以上だ。他に何かあるか?」

提督「そうだな……。例の南西海域の件についてだが、そろそろ金剛たちが遠征から帰還する。確かあそこはスコールの
   多発地域だったはずだ。今度の作戦では彼女たち高速戦艦を中心にした艦隊を投入する」

提督「そのため護衛に何隻か用意してもらいたい。島風と……吹雪を護衛につけろ」

長門「……いいのか?」

提督「一度、金剛にも会わせておいた方がいいと思ってな。彼女自身のためにも、私たちのためにも」

長門「……分かった。その件は私が手配しておこう。他は?」

提督「いや、大丈夫だ。ごくろうだったな、ゆっくり休んでくれ」

長門「提督さっきも言ったがもう……」

提督「分かっているよ。如月のためにもここで立ち止まるわけにもいかない。
   立ち止まってしまったら彼女の犠牲が本当に無駄になってしまうからな」

長門「……分かってくれたか」

提督「さあ、話は終わりだ。次の作戦に備えて体をしっかり休めてこい」

長門「それでは失礼する」ガチャ、バタン

提督「悔やむな、か……」

提督「……お前はどうなんだ」

提督「……声が少し早口だったぞ」

ちなみに既に本文は出来上がっているので投稿スピードは結構速いと思います

波止場

提督「睦月」

睦月「……提督」

提督「そんな所で何をしているんだ?」

睦月「如月ちゃんを待っています」

提督「……どうして?」

睦月「帰って来た時、誰もいなかったら寂しいと思って。それに如月ちゃんに伝えたい事があるんです」

提督「そうか……。優しいな睦月は」

睦月「えへへ、ありがとうございます

提督「隣、いいかい?」

睦月「どうぞ」

提督「……」

睦月「……」

提督「睦月」

睦月「なんですか?」

提督「如月の事なんだが……。彼女はもう−−−」

睦月「ずっと待っているのに如月ちゃん遅いなぁ。今、どこにいるんだろう」

提督「……どこだろうな」

睦月「どこ……いっちゃたんでしょうね……」

提督「……どこに行ってしまったんだろうな」

提督「なぁ、睦月」

睦月「なんですか?」

提督「君は如月の事が好きなのか?」

睦月「えっ!?」

提督「どうなんだい?」

睦月「……好きです。大好きです」

提督「……そうか」

提督「睦月」

睦月「なんですか?」

提督「彼女は……如月は−−−」

睦月「そうだ、間宮さんの所に行って如月ちゃんの好きな物を買ってくれば−−−」

提督「−−−沈んだんだ」

提督「だからもう彼女は二度と帰って来ない」

睦月「……やめてください提督。あまり言いたくないですけど面白くないですよそんな冗談」

提督「睦月、如月はもう−−−」

睦月「やめてください……」

提督「死んだんだ」

睦月「もうやめて!!」

睦月「どうして!どうしてそんな酷い事を言うんですか!!提督も!夕張ちゃんも!みんな如月ちゃんに会いたくないんですか!?
   そんなに如月ちゃんの事が嫌いなんですか、忘れたいんですか!?そんなの酷い!酷すぎるよ!!」

提督「睦月、聞いてくれ。俺はただ−−−」

睦月「知りません!!聞きたくありません!!」ダッ

提督「睦月!待ってくれ!」

タッ タッ タッ

提督「……違うんだ睦月。みんな如月の事を忘れたい訳でも嫌いになった訳でもない−−−」

提督「−−−あの娘はもうどこにもいないんだよ……」

提督「どうすればよかったんだろうな……」

鳳翔「何の話ですか?」

提督「睦月の事だよ」

鳳翔に睦月とのやりとりをすべて伝えた

鳳翔「そうですか……」

提督「本当にどうすればよかったんだ……」

提督「彼女の上官として睦月の力になりたかった。如月の事も最初から直接言うつもりじゃなかった」

提督「だが言葉が出なかった。そして俺は余計に彼女を傷つけてしまった」

鳳翔さんとは居酒屋鳳翔で会話しています。
居酒屋のカウンターに突っ伏しながら愚痴ってます。ダメ人間ですね

提督「……バカだよな。情けないよ……」

鳳翔「あなたはまたそうやって自分を責めて……」

提督「事実じゃないか」

鳳翔「そうだとしても提督のやろうとしていた事は間違っていませんよ」

提督「だが結局−−−」

鳳翔「起ってしまった事は仕方がありません。問題はこれからどうするべきかを考えるべきなのでは?」

提督「……」

鳳翔「そもそもどうして睦月ちゃんを?」

提督「だから、上官として彼女の力になりたかったからで−−−」

鳳翔「本当ですか?」


提督「……彼女の背中を見るまでは上官として……」

提督「だが彼女の背中を見た途端、上官としてではなく、俺個人として彼女の力になりたかった」

提督「昨日、波止場に座っていた睦月が昔の自分に思えたんだ……。なぁ、鳳翔」

鳳翔「なんですか?」

提督「睦月は……自分を責めて、そして悔やんでいるんだろうか……」

鳳翔「きっと……」

提督「そうか……そうだよな……」

提督「睦月」

睦月「……何ですか……」

提督「昨日はすまなかった。……あまりにも酷い事を言ってしまった。許してくれ」

睦月「私も……ごめんなさい……」

提督「隣、いいか?」

睦月「……どうぞ」

提督「睦月は如月の事を……いや、昨日聞いたなこれは」

睦月「……」

提督「……私にも好きな人がいたんだ」

睦月「そう……なんですか」

提督「睦月が如月を好きなように。私にも愛する人……妻がいたんだよ」

睦月「結婚されていたんですか?」

提督「ああ。彼女は私の幼馴染だった。体が弱い娘だったけど明るくて優しい娘だった」

提督「けど彼女が十代半ばの頃、重い病気を煩ってしまってね。よくお見舞いに行ったよ」

提督「彼女はいつも薬の副作用で苦しんでいた。けど私が病室に訪れる度に笑って出迎えてくれた」

提督「そして私は彼女に自分の気持ちを打ち明けた。彼女は泣きながらそれを受け入れてくれたよ」

提督「結婚式は彼女の病室で行った。出席者はほとんどいなかったけど幸せだった」

提督「だが、そんな彼女を残して私は戦場へ行った」

睦月「えっ!?」

提督「もうその頃、私は海軍に属していた。命令だったんだ」

睦月「戦場って……」

提督「東京湾海戦だよ」

睦月「……我が国における初の深海棲艦との戦い」

提督「そうだ。だが私は行きたくたくなかった。なにせ、結婚式から一週間も経っていなかったんだ」

提督「できることなら彼女のそばについていてあげたかった」

提督「だけど彼女はそれを拒んだ」

提督「この国ために、この国に住む人達のために行って来て欲しいと彼女は言った。そして生きて帰って来て欲しい」

提督「ずっと待っているからと」

提督「その言葉で私は戦場に赴くことができた。配属になったのは最終防衛ラインだった」

睦月「授業で習いました。確かそこは激戦地だったと……」

提督「そうだ。あの頃は艦娘なんてまだなくて、かつ上層部も深海棲艦の事をあまり脅威としてみてなかった」

提督「だがそれは間違っていた」

提督「防衛ラインは次々突破され、気付いたときには敵は最終防衛ラインのすぐ目の前だった」

提督「所属していた部隊は私を残して全滅した。絶望しか無かった。それでも私は戦い続けた。彼女の元に帰るために」

提督「結果として人類の勝利として終わった。そして戦いが終わって私はすぐに彼女の元へ走った」

提督「……だが間に合わなかった」


提督「私が戦場にいる間に彼女の容態が急変したんだ」

提督「だけど薬の副作用に苦しみながらも泣き言一つ言わずに彼女は耐えて私の帰りを待ってくれた」

提督「彼女の両親曰く最後はまるで命を燃やし尽すかのように安らかに逝ったと」

睦月「そんな……」

提督「そして彼女の葬儀を終えてから彼女の病室の屑篭からくしゃくしゃの一枚の紙切れを見つけた」

提督「広げてみるとそれには彼女が震える指先で一言だけ書いてあった」





−−−会いたい−−−

睦月「……」

提督「とても悲しかった、涙が止まらなかった。そして次に襲ってきたのは後悔だった」

提督「何故彼女を置いて行ってしまったのか。命令に背き、彼女と一緒に逃げれば良かったんじゃないか」

提督「あの戦場で[ピーーー]ば良かったんじゃないか。様々な後悔が生まれては自分を激しく責めた」

睦月「それは……提督のせいじゃ−−−」

あっ、やっちゃった
なんだっけsageだっけ

睦月「……」

提督「とても悲しかった、涙が止まらなかった。そして次に襲ってきたのは後悔だった」

提督「何故彼女を置いて行ってしまったのか。命令に背き、彼女と一緒に逃げれば良かったんじゃないか」

提督「あの戦場で死ねば良かったんじゃないか。様々な後悔が生まれては自分を激しく責めた」

睦月「でもそれは……提督のせいでは−−−」

提督「分かってるよ睦月。分かっている。それでも悔やむんだ。彼女が好きだったから、愛していたから」

睦月「……」

提督「あれから様々な事が起きた。艦娘が生まれ、彼女たちの上司になり、深海棲艦との戦いの日々
   そうしていく内に少しずつ彼女の為に流す涙も少しずつ減っていった。」

睦月「……悲しくないんですか?」

提督「悲しみは消えない。けど、一生続くわけでもないんだ」

提督「もう何十年か経てば彼女の顔さえ思い出せなくなる日が来るかもしれない」

提督「だけど、私が誰かを本気で愛し、誰かに愛されたことを私は忘れない」

提督「彼女を愛し、彼女のために戦ったからこそ私は今、生きている」

提督「睦月……悔やんでいいんだ。それは正しい、いや、当然の事なんだよ」

提督「私は睦月に如月を覚えておいて欲しい。彼女との思い出じゃなくて、如月自身のことを」

提督「今はまだつらいかもしれないけれども、いつか……いつか、必ず」

睦月「……私は」

提督「……すまなかった睦月こんな辛気くさい話を聞かせてしまって。私はそろそろ行くよ。仕事がまだ残っているんだ」

睦月「提督」

提督「なんだ?」

睦月「如月ちゃんは……どこにいってしまったんでしょうか……」

提督「……如月は旅立っていったよ。私の妻と同じように私たちの手が届かないずっと遠くへ」

ちょっと休憩

再開します。っていうかもうそろそろ終わります

海に沈む夕日を眺めていた。

ふと背中に気配を感じると、振り向く前に声をかけられた。

睦月「提督」

提督「睦月か。どうした」

睦月は胸の辺りに花束を持っている。

提督「それは……」

睦月「如月ちゃんにと思って」

提督「……そうか」

睦月「ごめんなさい、提督」ペコリ

睦月「私、本当は分かってたんです。如月ちゃんがもう戻って来ないってこと」

睦月「けど如月ちゃんがいないって思うたびに胸が痛くなって、辛くて、苦しくて
   まるで如月ちゃんが忘れないで欲しいって言ってるみたいで」

睦月「それを認めたくなくてずっと波止場で待っていたんです。だけど昨日、吹雪ちゃんが南西海域から
    帰還して痛いくらいに抱きしめられてやっと分かったんです」

睦月「如月ちゃんはもういないって……」

提督「……」

睦月「だからお別れを言いに来ました」

提督「それで花を……」

睦月「はい」

提督「見せてくれないか」

睦月「どうぞ」

色鮮やかな花が睦月の腕の中で一つに束ねられていた。

それはシオンだった。確か花言葉は……。






−−−君を忘れない−−−

提督「綺麗だな……。如月もきっと喜んでくれる」

睦月「はい……」

睦月「……提督はあの世って信じますか?」

提督「天国とかそういうのか?」

睦月「どちらかというとあの世とか天国というよりも役目を終えた、死んでしまった人が
   暮らす世界って言った方が正しいかもしれません」

睦月「きっと如月ちゃんはそこに行ったんだと思います。そこはきっと今、私たちが住んでいる世界と
   同じような世界でそこで如月ちゃんは幸せに暮らしているんです。提督の奥さんもきっとそこで……」

提督「……そうだな。あって欲しいな、そんな世界が」

生者と死者。それぞれに居場所がある。

心の底からそんな世界があって欲しいと思った。

睦月「そうしたら私もいつか如月ちゃんの元へ迷わずに行けると思うんです」

提督「ああ。きっと如月は待っていてくれる」

提督「さぁ、花を如月に届けてあげよう」

睦月「はい」

返事をすると睦月はシオンの花束を海に浮かべた。

睦月「如月ちゃん、私忘れないよ。如月ちゃんの事を、如月ちゃんを好きだった事を……」

風が吹き抜けていく。

睦月「ありがとう−−−」

それと同時に水面が揺れ、花束はゆっくり沖の方へ流れていく。

睦月「−−−さようなら」

そして如月は夕日の向こう側へ、一人旅立っていった。

終わり

以上となります、お疲れ様でした。
初SSだったので緊張しました。
今回はアニメ第4話のオリ補足でしたが、4話以外の話もやってみたいなぁと考えています。
それでは失礼します。会社いきたくねぇなぁ

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