一夏「シャルの家族色が強すぎる」 (42)



千冬「織村!また遅刻か!」


一夏「ごめん千冬姉!」


バシン!


千冬「学校では織村先生だ!なんども言わすな!」


一夏「いてぇ~」


シャル「・・・」



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シャル「ねぇ一夏」


一夏「ん?なんだ?」


シャル「一夏って織村先生と仲いいね」


一夏「まぁ、そりゃあ家族だからな」


シャル「ふーん・・・家族ね・・・」


一夏「っても学校の担任が姉ってのは結構うっとおしいけどな」


シャル「そう?どうして?」


一夏「だっていやだろ?・・・そういえばシャルは一人っ子か?」


シャル「一人っ子?」


一夏「兄弟がいないってこと」


シャル「うん、ぼく一人っ子だよ」

一夏「一人っ子ならわからないか、なら母親が担任なら嫌だろ?」


シャル「ぼくお母さん死んじゃったから・・・」


一夏「す、すまん!」


シャル「別にいいよ?気にしないで」


一夏「と、とにかくさ!あまりいいもんじゃないんだって!」


シャル「そう・・・」




一夏「ふぅ、今日もちかれた」ガチャ


シャル「あ、おかえり一夏」


一夏「え?シャル?なんで俺の部屋に?」


シャル「うん、実はね」


シャル「あっ、間違えた!」


一夏「は?」


シャル「おかえり!お兄ちゃんっ!」ギュ


一夏「パエッ!?」


シャル「お兄ちゃんの帰り遅かったからぼくすっごく寂しかったんだよ?」ギューー


一夏「ってちょッ!シャル!当たってる!当たってるから!」


シャル「えっ?」


シャル「・・・お兄ちゃんのエッチ///」


一夏「なんなんだこれは?」

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---


一夏「家族になってくれ?」


シャル「うん、ぼく兄弟っていないから一夏がうらやましいんだ」


シャル「だからぼくを一夏の妹にして!お願い!」ギュー


一夏「また!?」


一夏(っつってもシャルは妹って感じじゃないんだよなぁ)


一夏「・・・そういえばシャルって俺より誕生日早かったよな?」


一夏「じゃあ妹ってより姉じゃないかな?」


シャル「えっ?」キョトン


一夏「シャル姉ちゃん」


シャル「・・・」


一夏「すまん冗談」

シャル「いいよ!すっごくいいっ!」


一夏「受け入れちゃったよ」


シャル「じゃあ今日からぼくが一夏のお姉ちゃんだね!」


一夏「だから冗談だって、シャル」


シャル「こらっ!シャル姉ちゃんでしょっ!」ギュッ!


一夏(意地でも通すつもりか)


一夏「まぁ少しくらいならいいかどうせ飽きるだろ」


シャル「えへへ///一夏が弟だぁ~///」





一夏「・・・ん」


一夏「・・・・・・朝か」


チュン!


一夏「でも今日は休みだから4度寝決行だなん」


一夏「さらば、サンライズオーバースリープ・・・」グゥ


シャル「こらっ!一夏!起きなさいっ!いつまで寝てるの!」ガバ


一夏「ふがっ!ふとんがふっとんだ!」ピックリ


シャル「もう朝でしょ!休みだかってダラダラしちゃ駄目っ!」


一夏「んだよシャル!っていうか部屋に勝手に!」


シャル「シャル姉ちゃんでしょ?」ピト


一夏「・・・シャル姉ちゃん」


シャル「よろしい!」


一夏「じゃあシャル姉ちゃん、今日は休みだからふとん返して」


シャル「駄目」


シャル「一夏は休みになると不規則な生活になるんだから、ぼくが去勢してあげないと」


一夏「なんて傍迷惑な・・・」


シャル「ほら一夏、早く朝ごはん食べに行くよ!」


一夏「しゃあねぇなぁ」ブツブツ




鈴「おっす一夏!」


一夏「おはよ」


シャル「おはよう鈴」


鈴「隣いい?」


シャル「駄目」


鈴「なによ!あんたに聞いてないでしょ!」


一夏「ほら、すわれよ」


鈴「よっこいしょういち」フゥ


一夏「うわっ!」


鈴「ふっふっふ」ニヤリ


一夏「うわわわわわっ」ガクガク


シャル「・・・一夏、ちょっといい?」


一夏「ん?まだ飯の最中」


シャル「いいから来なさい!」


鈴「っ!?」ビク


一夏「わ、わかった・・・」





一夏「なんだよ、飯冷めちまうよ、てか食堂で大声出すなよ!」


シャル「・・・ねぇ、鈴って一夏の何?」


一夏「何って、幼馴染だよ」


シャル「幼馴染とお姉ちゃん、どっちが大事?」


一夏「はい?」


シャル「答えて!」


一夏「どっちって、そんなの比べたこと」


シャル「答えなさい!一夏!」


一夏「な、なぁシャル、姉になり切ろうとするのもうやめに」


シャル「シャル姉ちゃんでしょ?一夏?」ズズズズ


一夏「っ!?」


一夏(な、なんかやばいオーラが・・・)

一夏「ど、どっちかって言えば姉じゃないかな?だって家族だし」


シャル「・・・」ズズズ


一夏「ひぃっ!」


シャル「・・・えへ!そうだよね!家族が大事だよね!」


シャル「やっぱり一夏はわかってたんだね!」


一夏「お、おう」


シャル「・・・でもね一夏」


シャル「幼馴染だからって簡単に女の子を隣に座らせちゃ駄目だよ?ね?」


一夏「いや、鈴は友達だし」


シャル「お姉ちゃんの言うことが聞けないの?」ジロ


一夏「っ!?」


一夏「わ、わかった」


シャル「よろしい!」ニコ


一夏(やべぇ、なんか潜在的に姉に逆らえない・・・いやシャルは姉じゃないんだが)


シャル「もうご飯冷めちゃったね?部屋に戻ろうね?一夏?何か作ってあげる♪」


一夏「はい・・・」

ジュージュー


コトコトコト


グツグツグツ


シャル「もうすぐできるからね~、一夏~」


一夏「はいはい」ソロー


一夏「」カチャ


シャル「~♪~♪」


一夏(よし!気づいていない!今だ!)


ダッシュ!






一夏「ふぅ、脱出成功だ」


一夏「さすがに今まで千冬姉に鍛えられた俺の逃走スキルには新参姉のシャルにはついてこれかったか」


一夏「しかしシャルのやつ、なんか本気で俺の姉になったつもりなのか・・・こりゃ困ったな」


鈴「一夏!みつけたわよ!」


一夏「親の敵みたいな台詞はきやがって、どした?」


鈴「あんたに聞きたいことが・・・シャルロットはいないのね」


一夏「逃げてきた」


鈴「そう・・・あんた、シャルロットとなにがあったのよ?」


一夏「ああ、実は」

---------------
---


鈴「・・・シャルロットが一夏のお姉ちゃんね」


一夏「軽はずみだったと反省している」


鈴「まったく仕方ないわね」


鈴「今日わたしんとこ泊まりなさいよ」


一夏「なんでそうなるの?」


鈴「どうせこのままじゃあんた姉にかこつけたシャルロットに犯されちゃうわよ」


一夏「うそだろっ!?」


鈴「今日の感じから見て間違いないわね!うん!」


一夏「そうなのか?」


一夏(こういうのって女の勘ってやつなのかな)


鈴「そうならないためにもわたしんとこ来なさい、その間になんかえーっと、対抗策てきなものを考えて」


一夏「じゃあよろしく頼むわ」


鈴「任せなさい!」





鈴「ただいま」ガチャ


ティナ「おお、おかえり鈴」


一夏「おじゃまします」


ティナ「・・・って、ええっ!?織村君ッ!」


鈴「ティナ、ちょっと話あるから来て」


鈴「あ、一夏はその辺適当に座ってて」


一夏「おう」


-----------
---


ティナ「一体なんなの?急に男連れ込むなんて!」


鈴「ティナ・・・なにも言わず今日はこれでおいしいものでも食べて」ガサガサ


ティナ「・・・2千円」


鈴「お願い!ティナ!」


ティナ「・・・わかったわよ、で?いつ帰ってこればいいの?」


鈴「ありがとうっ!」パァァ


ティナ「いいわよ、大事なルームメイトの頼みだからね」


鈴「今日土曜日だから月曜の朝まで」


ティナ「ちょっ、二日で2千円ってっ!どうやりくりしろと!?」


ドサ


鈴「これテント、あと寝袋とか色々入ってるから」


ティナ「・・・Oh」




一夏「お前の所のルームメイト、山篭りでもいくのか?あんなでかい荷物もって」


鈴「そうね、あの子アウトドア系だから」


一夏「へぇ~」


鈴「ねぇ一夏?今日何する?」


一夏「なにって、別にやることなんて」


鈴「あっ、そうだ!映画でも見ましょう!この間借りてきてたのよ!」


一夏「映画かぁ、久しぶりだな」


鈴(フッフッフッ)




「トーマス、わたし、あなたがいないと生きていけないの!」


「マリー、俺は、君を幸せにできない・・・だから」


「いや!それ以上は言わないで!お願い!トーマス!」


「マリー!」


「トーマス・・・」


一夏「イイ話だなー」グスグス


鈴「・・・ええ本当に」


一夏「マリーのやつのもう帰らないであろうトーマスに対するせつない思いを描く純愛物語」ホロリ


一夏(わたし男だけどこういうの好き!)


鈴「・・・」


「マリー・・・」


「トーマス・・・」

チュ ニュル ハァ ンチュ


一夏「お?」


「マリー!」


「トーマスッッッッ!」


「マリィィィ!」


「ああっ!いいわ!トーマス!来てぇぇぇっ!」


「マリー!マリー!マリィィィィィィィィィッ!」


「アァっ!トーマスッ!ッッッスゥゥゥッ!」


「オ”ウッ!イエスッ!ア”ァ”!イ”エスッ!イエ”ッッッッッッゥ!」」


一夏「うそー」


鈴「・・・」

一夏(やべ、なんか気まずい)


一夏「ちょっとトイレ・・・」スッ


鈴「・・・ねぇ一夏?」


ガシ


一夏「いへ!?」


鈴「ふふ、一夏・・・」ツツツ


一夏「ちょっ、鈴!どした!?」


鈴「一夏・・・」ウワメヅカイ


一夏「うっ」


一夏(鈴のやつ・・・なんか大人っぽい///)


鈴「・・・ん」スッ


一夏(め、目を閉じて!こ、これはっ!なんだ!?もしかしていわゆるキッスとか言うやつか!?しないといけないのか!?俺が!?)


鈴「・・・///」


一夏(映画を見ていたらなんだかエッチなシーンに入ってそれからいい空気になったあげくそのままベットへなんて話は巷にうごめく都市伝説ではなかったのか!?)


一夏「り、鈴・・・」スッ


鈴「・・・い、ちか」スゥ

ドォォォォォォォォンッ!


一夏「うおっ!な、なんだ!?」


鈴「・・・チッ」


シャル「一夏~、ご飯できたよー」


一夏「シャ、シャル!?」


シャル「ほら、早く食べないとまた冷めちゃうよー」ガシ


一夏「いや、ちょっ、まっ」


鈴「・・・ねぇ”デュノア”さん?人様の部屋に無断で乗り込んでくるなんてどういう了見かしら?」


シャル「あはっ♪ごめんねー、うちの一夏がおじゃましてたみたいで、ほら一夏、帰るよ」


シャル「ちゃんと”凰”さんに帰りあいさつして♪」


一夏「い、えーっと・・・」チラ


シャル「い・ち・か♪」ニコ


一夏「お、おじゃましました!」


シャル「はい、よくできました」


シャル「じゃあね凰さん、ご迷惑をおかけしました。今度からはうちの一夏が勝手に部屋にいかないようきつく言っておきますのでっ!」


鈴「あら?いいんですよ?いつでもいらして下さい。デュノアさんを除いては全然迷惑じゃないですからっ!」


シャル「ふふふ」


鈴「あははは」


一夏「ひぇぇぇ~」

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