遊矢「覗き魔が現れた?」 柚子「うん・・・お父さんが覗かれたらしいの」 (16)

遊矢「塾長が!?」

柚子「6日前からずっとだって」

遊矢「それは許せないな」

権現坂「この男権現坂も一肌脱ぐぞ!」

遊矢「柚子は覗かれてないよな?」

柚子「うん」

権現坂「となると犯人は男色家というわけか」

遊矢「俺達で犯人を見つけ出そう!」

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ユート「何をやっているんだ?」

遊矢「覗き魔が現れたからその対策さ」

黒咲「瑠璃が覗かれたのか!?」

柚子「私のお父さんよ」

遊矢「それよりも、どうしたんだ黒咲?顔に殴られた後が」

黒咲「瑠璃に殴られた」

ユート「セレナだ。彼女を瑠璃と思い追いかけたら顔面をな」

遊矢「ふーん・・・セレナにか」

柚子「それでセレナはどこ行ったの?」

セレナ「私はここだ」

遊矢「今から覗き魔退治だけど」

セレナ「十代は?」

柚子「前にお別れしたでしょ」

セレナ「そうか・・・居ても居なくてもお前達を絶対に助けたりはしないからな!馬鹿馬鹿しい」

遊矢「これから塾長が入浴するまで見張ってるから」

修造「すまんな遊矢」

権現坂「そして俺が塾長と共に風呂を入れば完璧だ!」

修造「大っぴらに背中の流し合いができるな権現坂くん!」

権現坂「うむ」

遊矢「柚子の前でそういう話はやめろよ権現坂、塾長」

権現坂「すまんすまん」

ユート「俺達はどうすればいい?」

遊矢「俺達と一緒に外で見張るか」

柚子「黒咲も手伝ってくれるの?」

黒咲「瑠璃の父親は俺にとっても父親だ。何ら問題ない」

遊矢「ユート」

ユート「そっとしておいてやってくれ」

遊矢「持久戦だから、ちゃんと飯を食べておこうな」

柚子「すっかり皆を纏めてるリーダーね。遊星さんや遊馬くんみたいよ」

遊矢「頼りっぱなしじゃダメだから」

黒咲「瑠璃!」

ユート「隼!瑠璃なら目の前に居るだろ」

黒咲「反抗期の瑠璃がこっちを見ている!見ろユート」

ユート「遊矢」

遊矢「セレナか?何やってるんだジーっとこっち見て」

柚子「あなたもこっちに来なさいよ!」

セレナ「ふん」

柚子「行っちゃった・・・」

遊矢「・・・あいつが覗き魔だったりして」

柚子「まさか・・・そんなわけないじゃないの」

修造「雄大な背中だね!権現坂くん!」

権現坂「いやいや塾長も立派なモノを」

遊矢「仲は楽しそうだな」

柚子「お父さんが権現坂とか・・・」

遊矢「やっぱり嫌?」

柚子「だって男同士だし権現坂は友達だし・・・」

遊矢「まあ・・・そうだよな」

ユート「ん?」

遊矢「どうした」

黒咲「足音だ・・・近づいてくるぞ」

柚子「まさか覗き魔!?」

ユート「そうとは限らないが・・・物陰に隠れよう」

北斗「あー・・・また父親の方だ・・・何やってるんだ僕は」

柚子「あ、あれって」

遊矢「志島北斗だ・・・おい!」

北斗「!?」

黒咲「貴様ァ!何をやっている!!」

北斗「く、黒咲さん!?」

ユート「前から気になっていたが知り合いなのか?」

黒咲「俺にもよくわからんが知り合いみたいなものだ」

遊矢「何で塾長を!」

柚子「答えなさいよ!」

北斗「・・・」

黒咲「さっさと答えろ」

北斗「は、はい・・・」

遊矢「柚子の入浴を撮って黒咲に媚を売りたかった?」

北斗「そ、そうだよ!」

柚子「黒幕は黒咲なのね!?」

ユート「さすがの隼でもそんな事はしない。隼なら堂々と入り込んでくる」

黒咲「俺は逃げも隠れもせん」

北斗「黒咲さんはいつも仏頂面してるから・・・わかるだろ?この人の威圧感」

遊矢「わかる・・・すごくわかる」

柚子「何か怖いよね。隣に立ってると何かしないとって強迫観念に襲われて」

遊矢「知り合いの好だから塾長には黙っておくけど」

柚子「こんな事はもうやめなさいよ!」

北斗「わ、わかったよ・・・ごめん」

ユート「これで解決か」

遊矢「そういう事さ!」

セレナ「所詮はエクシーズか、覗きなんてバカな真似をして恥ずかしくないのか」

遊矢「もう終わった事なんだから蒸し返すなよ」

セレナ「私だったらもっと徹底的にやる!」

ユート「君はどうして過激なんだ?十代との約束を忘れたのか?」

セレナ「どうして私が十代との約束を守らないといけないんだ!」

遊矢「ずっと見てただろ?」

セレナ「たまたま通りかかったら居たんだ!お前達が!」

黒咲「俺はずっと気配を感じ取ってた」

セレナ「終わったならさっさとやれ・・・」

柚子「何を?」

セレナ「・・・ガ、ガッチャとかやるんだろ・・・終わったら」

遊矢「は?」

セレナ「やらないのか?くっ・・・何がガッチャだ。恥をかいてしまったじゃないか・・・」

ユート「このままどうする?」

柚子「私の家でご飯でも食べる?」

黒咲「手料理か!?ユート!」

ユート「お邪魔させてもらう」

遊矢「セレナも来るんだろ?」

セレナ「私は馴れ合いが好きじゃない」

遊矢「またお前は」

柚子「私に任せて、十代さんも私の料理は美味しいって言ってたんだけどなぁ・・・」

黒咲「遊城十代が!?俺の許可なく瑠璃の飯を!」

ユート「頼むから大人しくしててくれ」

セレナ「べ、別に食べたくはないが・・・十代の顔を立てて食べてやる」

柚子「十代さんの話題を出せば勝手に引っかかるのよ。何かと張り合おうとするし」

遊矢「ライバルか何かだと思ってるんだろな・・・」

数日後

柚子「ねえ遊矢はお父さんと権現坂の関係どう思う?」

遊矢「・・・」

柚子「私は・・・いいんじゃないかなって」

遊矢「いいわけないだろ。もっと真剣に考えろよ」

柚子「えっ?」

遊矢「ん?どうした?」

柚子「ううん何でもない」

遊矢「?」

柚子「一瞬だけ怖い顔したけど、気のせいか・・・」

遊矢「はあ・・・付き合ってられないよ。何が悲しくてデュエリストが覗き魔退治しなきゃいけないんだ」





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