男「学園能力バトル」 (54)

???「当選おめでとうございまーす!」


男「……えと…ここどこ?そしてあなたは誰?」


???「ここはあなたの夢の中、そして私はあなたたち人間の言葉でいうところの神様、というやつですね」


男「神様?」




見切り発車でのんびり書いていきます。

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神「ザッツライ!」


男「あの当選って…」


神「あんまりあなたに割いてる時間もないので簡潔に説明しますね」


神「まず一つ。この夢から覚めた時、あなたには一つ不思議な能力が授けられます」


男「は?」


神「二つ目。もちろんあなただけではなく他の人間にも同様に力が与えられます」


男「ちょ、ちょっと待って。能力って…そのスタンドとか…念能力的なものなんですか?」


神「そうですね。おそらくはあなたが想像している類のものと考えていいでしょう」

神「三つめ。その力を使ってあなたたちには殺し合いをしてもらいます。戦いの舞台となるのはあなたの通っている学校…」


男「え、こ、殺し合いって…ちょ、神「ご心配なく」


神「正確にはその舞台となるのは一種の仮想空間」


神「その世界での死は生命の終わりではなく、ただゲームの敗北を意味するだけです」


神「その空間で死ねばまた元の世界へと帰ってこられるのです」

男「えーっとつまり、仮想空間を使った殺し合い…でも実際には死ぬことはない……でもなんのためにそんなことを…」


神「…その質問には残念ながら答えられません」


神「しかし最後の一人、つまり生き残った者にはこの神よりご褒美がありますのでぜひとも相手を殺しまくってください」


男「さらっと非道なことを言いますね…」

神「では最後にあなたに授ける能力をお教えしましょう」


男「は、はい」ドキドキ


神「あなたの能力は…」

























































神「自分の腸内のうんこを他人の腸内へワープさせる能力です」


男「は?」

男「なんだよその糞能力!」


神「あらお上手」


男「うるせーよ!……もっとこう時間を止めるとかさあ、炎を操るとか神「あらもうこんな時間」


神「他の参加者への説明があるので私はこれにて失礼」


男「あっ待ちやがれ」


神「あなたの健闘を願っていますよ」


男「うっ」バタッ

男「うーん…ここは…トイレ?」


男「部屋で寝てたはずなのに…まさか本当に殺し合いをしろってんじゃ…」


男「うんこを移動させる能力」


男「うう」グス


男「こんなんでどうしろってんだよ」





コツッ

男「!」

コツッコツ

男(足音だ)

コツッコツッコツ

男(近づいてくるぞ。とっとりあえず隠れなきゃ…個室だと人がいることがバレるな)

コツッコツッコツッコツ

男(ほかに隠れられそうな場所は……あそこだ)

コツッコツッコツッコツッコツ

???「ふい~漏れそうだったぜ~」ボロン


???「うほ~」ジョロロロロ


男(この声は番長!)←in清掃ロッカー


番長「ふへ~」ジョロロロロ


男(やばいな。こともあろうに番長に出くわすとは)


男(他校の生徒との喧嘩は日常茶飯事、やってない犯罪は殺人だけとの噂もある男)


男(こいつとやりあうのは絶対ヤバイ。ここは物音立てずにやり過ごそう)

番長「ふ~スッキリしたぜ~」


男(よし、このままどっか行ってくれ。あわよくば他の奴らにやられてくれ)


番長「ところでよ~」


番長「なんでロッカーの中に人が入ってるんだ~?」


男(!?)


男(バレた!?なぜ?音は立ててないはず…)


番長「なんか知んねーけどよ~視えるんだよな~」


番長「ロッカーの中のお前がよ~」


男(くっ番長の能力は透視能力か…)


番長「神様っつったけ」


男(腕力では絶対に勝てない相手だ。武器になりそうなのもほうきしかない…なら)


番長「殺し合いをしろっつってたな~」


男(力を使うしかない!)


番長「オラァ出てこい」ガンガン


男(ぐぅ、糞をくらえ!)


番長「ぶっ殺してやるからよ~……!?」グギュルルルルルル


番長「うおおおおおおおおおも、漏れる」


男(よし、効いた)


番長「は、腹が、なぜこんな時に」


男「苦しそうだな番長」ガチャ


番長「い、今は待て。先にうんこを」


男「……なるほど。」


男「一つ交渉をしないか?」

男「お前に透視の力が授けられたように俺も力を貰ったんだ。その力とは…」


男「人の病気や怪我を治す能力」


番長「……」


男「もちろん今のお前の腹痛を治すこともできる」


番長「…本当か?」


男「ああ、証拠に一瞬だけ治してやろう」(解除)


番長「ん?おおお腹の具合がよくなったぜ~…ぐおおおおお」グギュルルルルルル


男「交渉の内容は至極簡単……俺と組まないか?」


番長「なんだと?」


男「お前は腕力に依存する喧嘩ならおそらく最強だ」


男「しかし能力を駆使した闘いにおいては話は別だ。負けることはないにしても致命傷を負う可能性はいくらでもある」


番長「……」


男「そんな状態で次の相手と闘えるか?」

男「俺はお前に万全の体調を提供する。そのかわりお前は俺にその戦闘力をよこせ」


番長「……」


男「俺とお前が組めばまさに無敵のコンビだと思うんだがな?」


男「さあ、どうする?」

番長(こいつが嘘を言ってるってのはありえね~。なぜなら本当に俺っちの腹痛を治したからだ)


番長(その気になればいつでもこいつは殺せる…)


番長(逆にこいつじゃ俺っちを殺すことは出来ない)


番長(武器も隠し持ってないみたいだし、利用するだけさせてもらうぜ)


番長「わ、分かった。組むぜお前と。だからはやく」


男「交渉成立だな」(解除)


番長「うおおお腹がスッキリしたぜ」


男「これからよろしくな」


番長「ああ」(邪魔になったらいつでも殺してやるぜ)

男「ところで番長、俺以外の人間は見かけなかったか?」


番長「いやぁ視なかったな~俺っちが起きたのはここの隣の1‐4の教室だけどよ~」


男「誰もいなかったんだな?」


番長「おうよ」


男「となると外にいる可能性があるな…」


男「番長そこの窓を開けて外を見て欲しい。ここが一年の階なら4階のはずだから広い範囲を見渡せるだろう」


番長「いいけどよ~俺っちの透視は5メートルくらいしか視えないぜ~」ガララ


番長「特になんも視えね         



                 ドン






番長「え?」ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥグシャ

男「まずは一人……」


男「何人参加してるか分からんからな。下手に動くよりトイレを拠点にした方が安全だろう……!!」


男「視える!壁が透けて視えるぞ!?」


男「これは番長の透視能力?」


男「なるほど……殺した相手の能力は自分のものとなるのか……」

男の状態

体調
・健康
・怪我なし

能力
・自分のうんこを他人の腸内にワープさせる
・透視能力(半径5メートル以内)

ちょっと休憩します

再開します

――男が番長を殺した数分後


???「ふふふ」


女「み、見えない、何も見えないぃ」


???「人の顔を見るなりガチで殺しにくるなんて……」


???「お仕置きが必要のようだね」


女「来るな来るな来るな!ぶった切るぞ!!」ブンブン


???「おお怖いなあ。でもその自慢のぶった切り能力も相手が見えなくては意味がない」


???「知ってるかい?相手を殺すとどうやらその相手が持っている能力を奪えるらしい」


???「強い者はより強くなるシステムさ」


???「ふふふ」


女「いやあああああああああああああああ」


男「!」


男「今の声は同じクラスの女?マジかよ……あいつも参加してんのかよ」


男「男勝りで喧嘩っ早い、ついたあだ名が女番長のあの女が悲鳴をあげるなんて…」


男「少し周囲の見回りをするか」


男「最悪誰かに出くわしても番長にやった手でなんとかなるはずだ」


男「それにしてもこの透視能力は本当に便利だな」


男「とりあえず下の階のトイレには誰もいないな」


男「教室も見て回るか」

男「1組から4組まで見て回ったが人の気配は無し…下の階も透視できる範囲では誰もいないようだ」


男「今俺がやらなくてはいけないことは二つ」


男「一つ目は武器の確保」


男「これは最優先事項だ。今の俺の能力は殺傷性のあるものではない…不意を突けば番長みたいな馬鹿は殺れるだろうが能力そのものが人を殺せるレベル…」


男「たとえば炎を操る能力だとかビームを打ち出す能力…そんな相手には生身では絶対勝てない」


男「二つ目は仲間…いや新しい能力の確保」


男「まあこれは一つ目の延長線上にあるからな。どうせ戦闘は避けられん」


男「よし!まずは武器だが…確か家庭科室に包丁があったはず」


男「家庭科室は二階の奥の部屋にあるが敵にも俺と同じ考え、つまり武器の確保を考えているやつがいるかもしれないな」


男「急ぐか…」

――三階

男「ここから見る限りだと二階に人影はないな。家庭科室の真上は音楽室だったか…」


男「音楽室から見て誰もいなければ―」ゴン


男「ぐぁっ」


男「あ、頭が……誰だ!」


???「……」


男「目には視えねーが……誰かがいるってことは理解でき―」


男「ぅえ、く、首が……し…まるっ」


???「……」ギュゥゥゥゥ


男「この、うらぁあ」バシッ


???「!?、ぐぇっ」ドサッ


男「ゲホッゲホ、腹に蹴りを食らわしてやったぜ」


男「今の声と首を絞める力からして相手は男か」

男(敵はおそらく透明になる能力…なるほど、元から透明なら透視をしても意味がない)


男(他の能力、特に戦闘に使える持ってないはず。なぜならこいつは素手で攻撃をしてきたからだ)


男(だったら俺にも勝機はある……が、まずは)


男「逃げるんだよぉぉぉぉぉ」タッタッタ


???「!?」

――四階

???(男の野郎はどこに行った?)キョロキョロ


???(クソッ俺の腹に蹴りを…まだ痛いぜ)


???(まああいつの方から俺の姿は見えないからな。しらみつぶしに探させてもらうぜ)




――数十分後

???(残るはここのトイレだけか…)


???(三階へ行くための階段は一組の隣の一か所しかないから男がこのトイレの中にいることは明白)


???(さて、日ごろの恨みを晴らさせてもらうぜ)






???(三つある個室は全て空いている…そして窓には鍵がかかっている。そもそもここは四階だから外へ出るなど論外)


???(つまり男はあの清掃ロッカーの中にいる!)


???(男……覚悟!)


男「お前の敗因は……」


???(!?)


男「俺が相手だったことだ」


???(な、こいつわざわざ自分から出てきやがっ)


男「オラァ」


???「ぐぇっ」

???(な、なぜこいつ俺の場所が!?)


男「お前の透明化は自分しか対象にならない。もっと言えば服、靴などは透明には出来ないから身に着けていないってことだ」


男「これはお前の足音がしなかったこと、そしてお前の腹を蹴った時の感触で分かった」


???「だからってなんで俺の場所が分かる?」


男「やれやれこの声はガリ勉だな。まだ気づかないのか?お前を襲う便意に」


ガリ勉「そ、そういえばなんだかうんこに行きたいような……ってなんだこれは!?」


男「それが俺の勝因。お前の居場所を特定するための切り札さ」


ガリ勉「ば、馬鹿な!これは、これはうんこだけが透明になっていない!?」

男「俺の能力は自分のうんこを他人の腸内へとワープさせる……」


男「今お前の腹の中にあるうんこは厳密にいえば俺のうんこ」


男「よって透明にすることは出来ないってこった」


ガリ勉「馬鹿なこんな糞みたいな能力に敗れるなんて……」


男「やれやれ糞で悪かったな。ところで隣の教室で拝借したこのカッターナイフ……」


男「頸動脈はこの辺かな?」グサッ


ガリ勉「ぎゃあああああああああああああ」


男「やれやれだぜ」

男の状態

体調
・健康
・怪我なし

能力
・自分のうんこを他人の腸内にワープさせる
・透視能力(半径5メートル以内)
・透明化(自分の体のみ)

ちょっと休憩します
見てる人いる?

見てる

>>36、37
thx

再開します


男「さて、結局カッターナイフを手に入れたが……これじゃあ心もとないな」


男「やはり家庭科室に行こう」


男「……一応透明になっておくか」


男「やれやれこんな趣味はないんだがな」ヌギヌギ


男(裸)「行くか」


――家庭科室前

男(裸)「今回は何の問題もなく来れたな」


男(裸)「一応中を透視しておくか……!?」


男(裸)「こ、これは……血?」


男(裸)「血まみれじゃねーか。しかもところどころ何かで切り付けたような跡がある」


男(裸)「中に人の気配はないようだし、入って確認してみるか」





男(裸)「ひでーな…ん?あれは女?」


男(裸)「これは……すでに死んでいる…ということはこの血は女のものってわけか」


男(裸)「それにしてもあの女を殺るなんて…この破壊の跡は女かそれとも相手の能力か…」


男(裸)「いずれにしろ女を殺った相手は壁や机を切断できる能力を持っている」


男(裸)「今の俺では太刀打ちできないだろう」


男(裸)「ひとまず包丁を回収して四階トイレに戻ろう」

――四階トイレ

男「ふう、やっとこさ服を着れたぜ」


男「あとガリ勉の死体からうんこを回収しておくか」(解除)


男「よし、戻った」













 ドガガガガガガガガガガガガガガガガ


男「」ビクッ


男「なんだこの爆音は?……外からだ」


男「ひでえな。グラウンドの地形が変わっちまってる……穴ぼこだらけじゃねえか」


男「ん?あれは人影…二人いるぞ」


男「キモオタと生徒会長が闘っている!」





キモオタ「この機銃はあああああああああ着弾するとおおおおおおおおお爆発するうううううううううううう」


 ドガガガガガガガガガガガガガガガガ


生徒会長「きゃあ」


キモオタ「こぽぉ死ぬがいいいいいいい」







男「キモオタあの野郎、学校のマドンナになんてことを」


男「あ、そうだ」

キモオタ「ぶひぃぃぃぃぃぃぃぃいっ?」グギュルルルルルル


キモオタ「は、腹が」


生徒会長「!?」


生徒会長「チャンスだな」ブン


キモオタ「ぐへぁ」






男「キモオタの体が真っ二つに!?……まさか」





生徒会長「これで28人目……」チラ




男「まずい!目が合った」




生徒会長「次はあそこか」


生徒会長「新しい能力も試してみたいな」


生徒会長「ふふふ」






男「まずいまずいまずい」


男「女を殺ったのは生徒会長だったのか―



            
                 ドガガガガガガガガガガガガガガガガ





男「うおおおおおおこ、校舎から出なくては」






生徒会長「あはははははははははは」






                 ドガガガガガガガガガガガガガガガガ











男「とんでもねー方を助けちまったぜ」


男「ひとまず校舎からは脱出できたが……この場所もいつかは見つかる」


男「とりあえず透明状態になっておくか」


生徒会長「…さて、私に能力が追加されていないところを見ると奴はまだ生きているみたいだ」


生徒会長「しかしなんだこの能力、弾数制限があるのか使えん」


生徒会長「ま、そんなことは関係ないがな」スタスタ





男(裸)「な、なんだあの女こっちに近づいて来てやがる。俺の場所が分かるのか?」


生徒会長「…」スタスタ


男(裸)「まずいな、こっそり足音を立てないように移動しなくては」


生徒会長「むっ」クルッスタスタ


男(裸)「嘘だろ!?完全に居場所を見切られている」


生徒会長「無駄だ。私にはお前の体温が見えている。」





男(裸)「くそぅこうなったら」


生徒会長「んん?」グギュルルルルルル


男(裸)「どうだ!この強烈な便意は」


男(裸)「漏らす前にトイレに行ってきやがれってんだ」


生徒会長「これがお前の能力か?……くだらんな」


男(裸)「お、男にうんこ漏らすとこ見られていいのかな?」


生徒会長「問題ない。なぜならお前の視力はなくなるからだ」スウ


男(裸)「うおおおおおお目の前が真っ暗にいいい何も見えないいいいいいい」


生徒会長「ふふふ」


生徒会長「お前もキモオタのようにぶった切ってやるぞ」


男(裸)「ちくしょう、体温を感知してるってことは透明化は無意味か」(解除)


生徒会長「これで終わり……」


男(裸)ボッキーン


生徒会長「きゃああああああああああああ」ツルン






                   ドン







生徒会長「ぐぇ」


男(裸)ボッキーン「あれ?目が見えるぞ」


男(裸)ボッキーン「生徒会長の奴キモオタの作った穴に足を滑らせて頭を打って死んだのか…」

神「パパパパパーーーーーーーン」


神「おめでとうございまーす」


神「男くん!あなたが最後の一人…つまり優勝ってやつでーーす」


男(裸)ボッキーン「あ、神様…俺が優勝…」


神「はーい。それではご褒美としてあなたを不老不死にしてあげましょー」


男(裸)ボッキーン「マジ!?不老不死!?やったー」


神「よろこんでもらえてなによりですー。では私はこれで」


男(裸)ボッキーン「いよっしゃああああああああ」


――
―――
――――数年後


男「帰りたいよぅ元の世界に……帰りたいよぅ」


男「誰か……誰か俺を……」





















男「殺してくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」



おしり

くぅ~疲れましたw これにて完結です!

以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ

男「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

番長「いやーありがと!
俺っちの強さは二十分に伝わったかな?」

ガリ勉「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいな・・・」

女「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

生徒会長「・・・ありがと」ファサ

では、

男、番長、ガリ勉、女、生徒会長、キモオタ「皆さんありがとうございました!」



男、番長、ガリ勉、女、生徒会長「って、なんでキモオタが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

HTML依頼してきます

前書いたの
P「ああ、もうおしまいだ」

ありがとうございました

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