モバP「飛鳥と光!」 (15)


『強くなれ、強くなれ』

光「身長育成ドリンクを作るぞ!」

飛鳥「興味深いね。どうするんだい」

光「牛乳・煮干し・ゴマ・果物をミキサーで混ぜ合わせて、 これを一気に飲み干す!」ヴィーンゴクッ

飛鳥「これは効きそうだ。で、飲み続けた感想は?」

光「3年で5cmも伸びたぞ!」

飛鳥「頭打ちだろうね、もう」

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『ゲーム』

モバP(粉塵粉塵……)カチャカチャ

光「一応言っとくけど、アタシこのゲームしたこと無いよ?」カチャカチャ

飛鳥「やれるさ。ボクとキミなら。そう思うだろう?」カチャカチャ

光「飛鳥が言うんなら、きっとそうだ! 雷撃槍ってヤツを使ってみるから、危なくなったら盾にしてくれ!」カチャカチャ

紗南「おっ、初見でランスだなんてシブいなぁ。飛鳥ちゃんは双剣だっけ?」カチャカチャ

飛鳥「ン……飛び散るエフェクトと舞い踊るモーションは、鉄火場の華だからね」カチャカチャ

紗南「じゃ、あたしは片手剣ね!一狩り行ってみよー!」パーポー♪


飛鳥「ボクたちは、ただ無邪気だった。その後に待ち受ける苦しみを理解しようとせず、楽園に安住しようとしていた」

飛鳥「しかし、現実はただ運命をあざ笑い、ボクらを貪った。笑う紗南は無邪気さを装い、全てを知っていたんだ……」

光「乱舞当たってる! 当たってるって!」


『多くを語らずとも通じる』

飛鳥「少しいいかな。アレ、取ってきて欲しいんだ」

光「アレってどれだ?」

飛鳥「アレだよ、アレ」

光「ああ、アレか! ちょっと待っててくれっ」

モバP「何故通じるんだ……?」

飛鳥「残念、これでは無いかな」

光「むーっ、牛乳だと思ったのにー!」

モバP「なるほど。そういうゲームか」

蘭子「運命に選ばれし二筋の星が織り成す、極みたりし加速の乱舞は、我が瞳を越えておる……(二人の話がよくわかんないなぁ……)」

モバP「蘭子が言うことか(我が友よ、己が現し身を瞳に焼き付けよ)」


『まだ見ぬ世界へ』


飛鳥「『アイドル壁ドングランプリ』か。やれやれ、不可解な仕事が舞い込んで来たものだよ。……はぁ」

光「不安が残ってるなら特訓をしよう! さぁ、かかってこい!」

飛鳥「キミが相手か。何だかこそばゆいな……むぅっ!?」パシィッ

光「特訓だって言っただろ? アタシのガードを破って、壁に触るんだ!」

飛鳥「ふふふ、なるほど、一筋縄ではいかないね。……けれど!」シュッ!

光「そうだ! そうやって、飛鳥の実力を見せてみろ! ……来い!」パシィッ

飛鳥「ーー光ッ!」シュパパパパパパパパバ!

光「飛鳥ァァァッ!」バシバシバシハシバシッ!

美由紀「あ、二人とも手遊びやってるー! ねぇねぇ、Pさんも一緒にやろうよ♪」

モバP「はいはい。せっせっせーの」ピシガシ

美由紀「よいよいよい♪」グッグッ


『命の天秤』

光「一人を選ぶか一万人を選ぶか、か……うーんっ、両方ってダメか?」

飛鳥「選択を強いるルールを壊す。キミらしいスタンスだけれど、思考ゲームとしては反則だね」

光「うぅーん……だって言うなら一万人かなぁ」

飛鳥「意外だね。すんなり決められるんだ」

光「だって一万人もいたら、一人くらい簡単に助けられるだろ?」

飛鳥「助けた命が味方になる、とでも?」

光「本当に助けられたなら……結果を出したアタシに、ついてきてくれるはずだっ!」

愛海「二人ともさ、宿題は手を動かさないと終わらないよ?」カリカリモミモミ


『チームの仕事』


光「アタシが歌! 美由紀ちゃんは全力ダンス! 飛鳥はそこでカッコつけてくれ!」

美由紀「えへへ、みゆきにまかせてっ♪」

飛鳥「ボクの扱いが悪くないかい?」

光「飛鳥がカッコいいのは事実だろ? みんなの得意を活かすんだっ」

美由紀「飛鳥ちゃんって、おとなーってかんじがするの。せかいへのていこー! って!」

飛鳥「美由紀には早いかな……」


『In to the blue sky』

バラバラバラバラバラバラバラバラ

飛鳥「流石のキミだって、竦むんだね」

光「へへ、武者震いだよ。……怖いのか?」

飛鳥「傘が開かないとか、悪い風にばかり想像力が働いてね……」

光「大丈夫。その時は、絶対アタシが助けるから! 捕まる?」

飛鳥「助かるね。それに、キミがいつものままで安心したよ。……翔べるかい?」ギュ

光「翔べるさ! アタシと飛鳥ならな。そうだろ!」

飛鳥「フ……じゃあ、行こうか!」



幸子「二人までダイブするんですか!?」

モバP「幸子も飛びたいのか。なら北極とシュリーナガルの、どっちがいい?」

幸子「東京勤務に決まってますよ!」

モバP「スカイタワーで縄なしバンジーはもうしただろ」


『十年後』

飛鳥「夢の成就を祝って」

光「乾杯っ! うわ、苦……」ゴクッ

飛鳥「こういう店、初めてかい」

光「そもそも飲まないし……甘いの無いのかな?」

飛鳥「カルーアミルクなら……と言うか、言う割によく飲むね」

光「あ、じゃそれにする! すいませーんっ」

飛鳥「待った待った。今飲んでるのも十分キツいから、飲み過ぎは良くないよ」

光「え、そうなのー?」ニヘー

飛鳥「キミ、あまり飲み慣れてないね。酒飲みの先輩の言うことを、信用して欲しいな……」


光「そっかー、早生まれだもんなー」ゴクゴクッ

飛鳥「ペース上げすぎだよ。それに、早生まれなら、本来少なくなる……キミが飲まなさすぎるんだ」ゴクッ

光「おお、いい飲みっぷり!」

飛鳥「ン……言ってみたかっただけだろう?」

光「あ、バレた? あはははっ」

飛鳥「だと思った。一旦何かを食べないと、酔いすぎるよ」

光「枝豆……は、居酒屋じゃないしないかー……。すみませーんっ、カルーアミルクってありまするー?」

店主「あるよ」ゴトッゴトッ

光「ありがとーございまーすっ。……って枝豆!?」

飛鳥「何でもある店だね、ここは……」


<=//[:

飛鳥「それにしたって、どうしてあまり飲まないんだい?」

光「そりゃ、健康管理は大事だろ? 喉にもあんまり良くないし」

飛鳥「ダウト。打ち上げを断ったり、酌に徹したりするのはしすぎだよ」

光「え、そ、そう?」

飛鳥「流石に『特撮見たいから帰ります!』が続くのはね……。最近はレッスンがあるから、にしてるみたいだけど」

光「えうー……」カラコロプクーッ


飛鳥「……怖いのかい? 酔った自分を見せるのが」

光「そんな訳! ……ある……かも……」シュン……

飛鳥「なんだ。言ってみるものだね?」

光「飛鳥ぁっ」

飛鳥「ふふ……。に、したってだ。そうだと言うなら、ボクには見せてくれるってことなのかな」

光「……誘ってくれたし。それにさ、ブレーキ役をしてくれるかなーって」

飛鳥「頼られてるようで光栄だよ。ンクッ……」


光「……なんか、怖かったんだ。酔い過ぎて迷惑かけちゃったら……とか、不安だったりする姿を見せたら、それが広まっちゃうんじゃないかとか……」

飛鳥「……ボクなら迷惑かけていいのかい?」

光「そういうわけじゃ……あー……いじわる飛鳥……」ポスポス

飛鳥「痛い痛い。ブレーキ役を引き受けていいけど、今日はもう難しいだろうね」

光「なして?」

飛鳥「キミが勢い良く飲み過ぎたからさ」

光「そんなワケ……あっ……」フラッ


飛鳥「ほぉら、潰れた。こっちにもたれかかって、ついでに寝てしまうかい?」

光「……うん、ごめん……」

飛鳥「謝らないで欲しいな。いい夢、見られるといいね」

光「じゃー、出来るだけ昔の夢がいいな……うー……」クゥ……

飛鳥「おやすみ、光」ナデナデ

飛鳥「日頃飲まなくて、飲む人も選んでて、甘えられる人もいなければ、こうもなるか……。それにしても」

カルーアミルク「一人は寂しいよな?」

飛鳥「これ。ボクが飲まないといけないのかな……?」

おわり

前作
モバP「飛鳥と光?」

台本形式のリハビリでした。飛鳥は楽しい飲み方を見つけられそうで、光はお酒弱いイメージあります。依頼出してきます

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