モバP「髪の毛を食べると体内にずっと残るらしいです」 凛 智絵里 響子 まゆ「!」 (43)


P「髪の毛は胃液でも腸液でも消化されないそうですよ」

ちひろ「へー、そうなんですか」

P「だから胃壁や腸壁に引っかかると体の中にずっと残ってしまうらしいです」


凛(それって、もしかして…)

智絵里(Pさんに髪の毛を食べさせたら…)

響子(Pさんの中にずっと私の一部が…)

まゆ「……うふ♪」


ちひろ「…で」

P「はい」

ちひろ「なんでそれをお弁当食べてるときに言うんです?」

P「いつも搾取されてる分の仕返しですよ」

ちひろ「そういえば増税と物価上昇の煽りを受けてスタドリ1本150モバコインになりました」

P「」


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P「なんてことだ…ほんの仕返しのつもりだったのにスタドリを値上げされてしまうなんて…」

P「毎週のようにYシャツや下着や肌着や靴下が無くなるし…」

P「杏用の飴やらかな子用のお菓子やら法子用のドーナツやらでいっぱいいっぱいだっていうのに…」

P「女子寮に無理やり住まわさせてもらってるから寝るところには困らないが…」

P「これじゃあ2日に1回だった食事を3日に1回にしなきゃいけないじゃないか!」

P「いっそ4日に1回にしてエナドリのテンションで…いや無理か」

P「このままでは死んでしまう…なんとかしないと…」

???「プロデューサー」

P「! そ、その声はっ…!」


凛「さっきの独り言、いろいろおかしいよ」

P「なんだ、しぶりんか…」

凛「なんだって、失礼だね。あとしぶりんって呼ぶのやめて」

P「何か用か?」

凛「…これ、あげる」

P「こ、これは…しぶりんのお弁当じゃないか!」

凛「そうだよ。しぶりんって呼ぶのやめて」

P「でも、これを食べたら…」

凛「私は大丈夫だよ。朝ご飯いっぱい食べてきたし」

P「本当にいいのか!?しぶりん!」

凛「しぶりんって呼ぶのやめたらいいよ」

P「ありがとうしぶりん!」バクバクモグモグ

凛「そんながっつくと消化に悪いよ。ていうかしぶりんって呼ぶな」


P「ふー、助かった。ありがとう、おいしかったよ」

凛「どういたしまして」

P「しぶりんのお弁当食べたら元気が出たよ。早速仕事に行ってくる!」

凛「元気になったなら良かったよ。いい加減しぶりんって」

P「いってきます!しぶりん!」ガチャ

 バタン

凛「……」

凛「…………」

凛(…計画通り)ニヤ

凛(あのお弁当は私のお弁当であって私のお弁当じゃない)

凛(そう、こんなこともあろうかと実は毎日お弁当を作ってきていただけ)

凛(渡せたのは今日が初めてだけど、まぁいっか)

凛(そして、渡す前にそのお弁当に素早く自分の髪の毛を混ぜてプロデューサーに出す…)

凛(これで私の一部が常にプロデューサーの中に…)

凛「ふ…ふふふ…ふふふふっ…」


ガチャ

卯月「ただい…えっ」

未央「えっ…しぶりん…?えっ?なんで1人で笑ってるの?」



ーー
ーーー

P「ただいま戻りました」

ちひろ「おかえりなさい。誰かのお迎えですか?」

P「いえ、ちょっとスカウトに」

ちひろ「もううちにアイドルは十分ですよ…外を歩いてお疲れでしょう、スタドリはいかがですか?」

P「いくらですか?」

ちひろ「150モバコインになります」ニッコリ

P「……いえ、まだ元気なので、ダイジョブッス…」

ちひろ「そうですか…」

P(当分の間は値下がりしそうにないなぁ…)


???「…Pさん!」

P「むっ!この声はっ!」


智絵里「外回り…お疲れ様です」

P「智絵里、ただいま」

智絵里「あの…Pさん疲れてるんですか…?」

P「えっ?!」チラッ

ちひろ「………」ジーッ

P「い、いや…疲れてない!疲れてないゾォ!」

智絵里「そう…ですか…」シュン

P「どうしたんだ智絵里、どうかしたのか…?」

智絵里「いえ、その…」ガサッ

P「その袋は…?」

智絵里「あ…これは…Pさんが疲れてたら、一緒に食べようと思ってお菓子を買ってきたんですが…」

智絵里「でも、Pさん疲れてないみたいなので…」シュン

P「そうか、大丈夫だぞ智絵里。一緒に食べよう!」

智絵里「えっ…」


P「智絵里!今は何時だ!」

智絵里「ええと…3時…じゅ」

P「そう!3時!3時といえばおやつの時間だからな!3時はスタドリの時間じゃなくておやつの時間だから!元気が無くてもあってもおやつは食べていいんだ!スタドリの時間じゃないから!スタドリの時間じゃないから!」(大声)

智絵里「そうなんですね!」パァ

ちひろ「……」チッ

P「さぁ、一緒におやつを食べような。スタドリじゃなくておやつをな」

智絵里「は、はいっ…」ガサガサ

P「おぉ、クッキーか。それも俺が大好きなチョコチップクッキーじゃないか!」

智絵里「好きだったんですね、えへへ…これを選んで良かったです…」

P「いただきますっ!」サクサクモグモグ

智絵里「どう…ですか…?」


P「うん!美味いな!疲れが吹き飛ぶよ!疲れてないけど!」

智絵里「えへへ…///」

P「あまりの美味しさに・が緩んでるぞ」

智絵里「…はっ!」

P「それにしても美味いな」サクサクサクサクサクサクサクサク

智絵里「……///」

智絵里「わ、私…ちょっと飲み物買ってきますっ」タタタ

P「えっ、飲み物なら冷蔵庫に…行ってしまった」


智絵里「はぁ…はぁ…」

智絵里「……」

智絵里(…計画通り)ニヤ


智絵里(Pさんが市販品だと思って食べてるあのクッキー…)

智絵里(あれはなんと、私の手作り髪の毛入りクッキーなのです!)

智絵里(Pさんのためにわざわざ女子寮に戻ってかな子ちゃんに材料をもらって作ってきたのです!)

智絵里(Pさんがチョコチップクッキーが大好きなのは知ってたので…チョコチップクッキーを作りました!)

智絵里(外箱はコンビニでチョコチップクッキーを買ってきて、中身をかな子ちゃんにあげることで手に入れて…)

智絵里(私の手作りクッキーを空の箱に綺麗に入れて、まるで市販品のクッキーかのように偽装したのです!)

智絵里(そして、最初に開けなかった方から開けることで未開封を装ってPさんに…)

智絵里(Pさんに………)


智絵里(……)


P『美味いな!』


智絵里(……///)


P『智絵里が作ったクッキー…美味しいZE☆』


智絵里(そんな…Pさん///)


P『こんな美味いクッキーを作ってくれる女の子と結婚したいZE☆』


智絵里(けけけ結婚だなんて……!)

智絵里「はぅん…」パタン


きらり「…およ?」

杏「ん…どうかした?きらり」

きらり「智絵里ちゃんが落ちてる…」

杏「…は?」


P「……っし!」カタカタッターン

P「あー、疲れ……」

ちひろ「……」ジーッ

P「…疲れてはいないけど!そろそろ夕方だなぁ!」

ちひろ「私夕方って嫌いなんですよねー、寂しくなるので」カタカタ

P「そのセンチメンタル感がいいじゃないですか」

ちひろ「あと小腹も空きますし」チラッ

P「そうですよねー、小腹…あっ」

ちひろ「そんな時はコレっ!スタドリですよ!夕方の小腹が空いた時にも」


???「Pさんっ」

P「あァーッとォ!この声はぁっ!」


響子「Pさん、お腹が空いちゃったんですか?」

P「き、響子ォ!そーォなんだよォ!」(大声)

P「でもなァ!この時間に飲み食いすると夜ご飯が食べられなくなっちゃうから!この時間は水だろうがなんだろうが飲んじゃうと夜ご飯食べられなくなっちゃうからなァ!」(大声)

響子「そう言うと思って、はいっ!これをどうぞ!」

P「これは…おにぎり?」

響子「はいっ!響子特製間食用プチおにぎりです!」

響子「おにぎりは消化に良くて、間食にぴったりなんですよ!」

P「そうなのか!ちなみに栄養ドリンクとおにぎりはどっちが間食にぴったりかなぁ?」チラチラチラチラ

ちひろ「……」

響子「もちろんっ!おにぎりですよ!」

P「そーォだよなァ!おにぎりだよなァ!栄養ドリンクなんかクソ食らえじゃァ!」(大声)

ちひろ「……」チッ


P「さっそく、いただきまーす」モグモグ

響子「どうですか?」

P「…う、う〜〜んまぁ〜い!」

響子「ありがとうございます!」

P「この塩加減がまた絶妙だな!」モグモグ

響子「!///」

P「いやー、ホントこの塩味が」

響子「…///」

P「おにぎりはやっぱり塩が命だな!」

響子「わ、私!そろそろ帰りますねっ!お疲れ様でしたっ///」

P「お、おう…?気を付けて帰れよー」



響子「はぁー…」

響子(……)

響子(…計画通り)ニヤ


響子(ふふふ…Pさんが食べてたあのおにぎり!)

響子(なんと!あのおにぎりは、私がレッスン後にワキで握った髪の毛入りワキおにぎりなのですっ)

響子(元はPさんに私の髪の毛を食べさせるだけの計画でしたけど…)

響子(ワキで握ったおにぎりに髪の毛を入れることで、私の汗も一緒にPさんの体の中に行き渡らせられるのですっ!)

響子(今頃きっとPさんの胃の中は私の汗が染み渡って、私の髪の毛も…)

響子(そしていつか私の汗がまたPさんの体から汗として出てきたとき…)

響子(Pさんでドリップされて聖水と化したその汗を私がまた…)

響子「きゃーっ///」ゴロゴロ


楓「あら…響子ちゃんが公道でゴロゴロ転がってるわ…ふ、ふふふ…」

志乃「楓ちゃん飲み過ぎよ…こんなところでアイドルが転がってるわけ…えっ?…えぇ…?」



ーー
ーーー

P「んー…」カタカタ

P「うん、こんなところか」

P「ん?もうこんな時間か…」

P「ちひろさんも帰っちゃったし、戸締まりして帰るか…」

P「それにしても、今日はアイドルからいろいろ差し入れもらったから空腹に邪魔されることなく仕事ができたな」

P「毎日何か食べ物もらえるといいんだけどなーっと」ガタッ

P「まぁちひろさんがスタドリの値段を下げてくれれば一番いいんだけど」

ウフ…

P「!」

ウフ…ウフフ…

P「笑い声…!いったいどこから…」


???「Pさぁん」

P「この声はっ!」


まゆ「お疲れ様ですねぇ」

P「まゆ!こんな時間に…事務所に何か用か?」

まゆ「いいえ、私が用があるのは事務所じゃなくて…Pさんですよぉ」

P「俺に?」

まゆ「Pさん、最近ご飯食べてないんですかぁ?」

P「あ、あぁ…でも今日はもう大丈夫だ。みんなからいろいろもらってな」

まゆ「…今日は、ねぇ」

P「えっ?」

まゆ「今日は3人からいろいろ貰えたんでしょうけど…明日からは、どうなんでしょうねぇ」

P「それは…」

まゆ「…まゆ、明日からお弁当作ってきますよぉ。Pさんのために」

P「いいのか!」

まゆ「Pさんに食べてもらえれば、まゆも幸せですよぉ♪」


P「ありがてぇ…ありがてぇ…」

まゆ「うふふ」

P「でも…弁当作って貰えるのは嬉しいんだが…まさか弁当にいろいろ入れたりしないよな?」

まゆ「まゆは、そんなことしませんよぉ」

P「そ、そうだよな。ははは、疑って悪かったな」

まゆ「いえ…でも、1つだけ、いいですかぁ?」

P「ん?あぁ…弁当作って貰う代わりに、か?俺にできることならなんでもするぞ!」

まゆ「……うふ」



  「Pさんの髪の毛を1本、貰えますか?」



〜end〜


しぶりんが毎日作ってきてた弁当はかな子が食べてました

ちえりんがあげた市販のチョコチップクッキーもかな子が食べてくれました

チョコチップクッキーの材料もかな子が提供してくれました

Special thanks

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ヤンデレなのに愛を押し付けない
そんな大天使ままゆが書きたかった

ゆかりんも書こうと思ったけどゆかりんのキャラが掴めなかった…

しぶりんって呼ぶネタはとあるSSのオマージュです。
オブラートに包まずに言うとパクリです、すいません

ちえりんも響子も口調が変かもしれないけど脳内補完お願いします

お目汚し失礼しました

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