もしもNOeSISの世界にカイジが出ていたら(10)


カイジ「ありかよッ・・・!こんなのッ・・・!」

カイジ「奪ってしまった・・!あの赤い人形が・・・全て・・・!」

千夜「・・・」

遥「シ・・・ネ・・」

千夜「カイジ君・・・命令よ、今すぐそいつを突き落としなさい・・・!」

カイジ「・・・は・・・!?」

カイジ「うっ・・・・!」

カイジ(突き落とせ・・だと・・・!?いくら化け物でも・・・!
元は人間なんだぞ・・・!そいつを俺が・・・殺せっていうのか・・・!?)

カイジ「うッ・・・!うッ・・・!」

ゆら・・・・ゆら・・・・

カイジ「それでも・・・それでも・・・」

カイジ「押さねえぞ俺はッ・・・!」

千夜「・・・カイジ君の・・・馬鹿・・・・」

どしゃり・・・どしゃり・・・

遥「もう・・・動けない」

遥「腕と足が・・・吹っ飛んだ。私はもうじき・・・死ぬ。」

カイジ「・・・」

カイジ「足・・・が・・・動かないッ・・・!」

カイジ「・・・・!?あのエレベーターは・・・」

カイジ「口を塞げ遥ああああああああああッ!」

遥「もう…無理だよ。」

遥「腕がないのに・・・どうやって・・・塞ぐんだよ・・。」

一言で---良かった。

一言さえ---言ってやれば、私達はこんなことに---なって無かったのでしょうね。

カイジ(千夜・・・せんぱ・・・)

カイジが最後に耳にしたのは、この言葉・・・だけだった。


・・・・

・・・・・

千夜「どうやら・・・まだこの世に未練があるみたいね。」

千夜「当分私は・・・死ねないの・・かしら・・・。」

カイジ「・・・」

カイジ「あれから・・・赤い指輪・・・どうなったんだ・・・?」

千夜「破壊・・されたわよ。もう・・・悲劇は起こらない。」

千夜「でも・・・なおさら、死ねなく・・・なってしまったわね。」

カイジ「・・・」

千夜「さあ・・カイジ君・・・」

千夜「今こそ、選ばなければいけないわよ・・・こよみさんか、私か、一夜か。」

カイジ「・・・う・・・」

千夜「選べない・・わよね。」

千夜「こよみさんが死に・・・、次に遥、と死んだ。」

千夜「私があの時死んでいれば・・・一夜に・・カイジ君と付き合わせることが・・・」

千夜「できたかも・・しれないわね。」

カイジ「うっ・・・うっ・・・」ボロ....ボロ...

千夜「こういう振られ方も・・・あるのね。」ツー....

千夜「勉強・・・したわ。」ボロ....ボロ...

kaiisis -千夜の章- 赤い本編 完

kaisis -こよみの章-

こよみにも、家族はいる。

一度、昔こよみの家にあがったことがあった。

玄関を開けると、すぐに両親が目に入ってくる。

でも、俺にはまるで・・・それはマネキンにしか見えなかった。

気味が---悪かった。

それから・・・自然にこよみの家族の事は、タブーとなった。

カイジ「zzz」

こよみ「カーイージー。起きてー!」バサバサッバリーン

こよみ「あっ!ごめん、配分間違えちゃった!!」

ズドドッ

カイジ「もっと優しい起こし方はしてくれねえのかよッ・・・!」

こよみ「あ、生きてたー!」

カイジ「3階だったら・・・死んでたな・・・」

カイジ「にしても・・・見事に窓割っちまったな・・・」

こよみ「ごめーんwww」

憂姫「朝から騒がしいよ、お兄ちゃん・・・。」

こよみ「朝食朝食~!」

こんがりと焼かれたパンを口に押し込まれ、鼻をつままれ、少しぬるくなったコーヒーを流される。

・・・俺の忙しい朝食は終わった。

まったく食べた気はしなかった。

憂姫「遅れ・・ちゃったね。はは・・・」汗

こよみと俺はモノレールに乗らない分、学校に就くのに10分。

だが、実際は学校に就く時間は30分もずれてしまのだ。

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