【オリ設定・異能】星/欲しの物語【安価・コンマ】part29 (1000)



 この星には――あなた達の住まう、この星には力がある。
 多様な生命を生み出し、育み、時に滅ぼし、時に恵みを与える。

 地球に芽生えた、知的生命体――人間。
 言語を介し、文化を作り、文明を発展させた人間。
 彼らは時に星の上にあることを忘れ、時に星に畏怖し、星を探究する。

 2XX0年――。
 とうとう、始まりの人間が星の恩恵を知り、その手に握る。
 彼は星の恩恵を『借り/操り』――『掴む/攫む』。

 星の力を『掴んだ/攫んだ』――彼は――始まりのグラスパー。

 彼の出現後、人々は星の恩恵を『借り/操り』ようと躍起になり、とうとうそれを『掴む/攫む』術を見つけ出す。


 星の力を巡る、欲しの物語



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425553247


 いつだって、何にだって、はい、と答える。
 そうしなければならないのだと、インプットをされている。

 新しい主を名乗る者が現れても。
 今の主を殺すようにと命令を受けても。
 僕はどんな命令にでも、はい、と答えてそれを実行しなければならない。

「フォース・ナンバー・セブン――。今日こそは死んでもらう」

 ヤツらが来る。
 死ね、という命令には、はい、と答えてはいけなかった。
 そうしたら「すべてのくろうがみずのあわになる」からなのだと、いつかの主が言っていた。

 右腕高速振動剣を展開し、それを構える。
 腰裏のホルスターから星業銃を抜き、アイセンサーと照準をリンクさせる。

 フォース・ナンバース。
 グラスパーの肉体に機械を埋め込み、作り上げられた殺戮兵器。

 フォース・ナンバー・セブン。
 7番目に作られた、フォース・ナンバースの最新作。そして、僕。

 炎を突破して。
 爆発の中を駆け巡って。
 血とオイルの臭いを振りまいて、僕は駆ける。

 でも、いつからだろうか。
 目紛しく変わる僕の状況に拒否反応を起こすようになったのは。

 これは、嫌なんだ。
 何が嫌かは分からない。けれど、もう嫌だ。

 だから僕は、命令を破った。

 炎を突破して。
 爆発の中を駆け巡って。
 血とオイルの臭いを振りまいて、僕は逃げた。

 どこまで行っても、何かが追いかけてくる。
 それが嫌で、嫌だから逃げて、逃げてどうなるかは知らなくて、それも嫌で、だから逃げる。

 逃げた先に、何があるかは分からない。
 でも、嫌なものは嫌だった。嫌だから逃げるのは、普通のことだとちゃんとインプットされた知識に存在していた。


 かつては、剣術家だったらしい。
 だが近代化の波が押し寄せた折に刀を取り上げられ、そのまま一般庶民となった。

 そうして時が流れていき、我が家の爺さんが若かったころに探偵業を開いた。
 苦し紛れに食いつなぎながら我が家は、貧乏ながらも細々と生き長らえてきたが、今となっちゃあ三笠の血は俺だけに。

 世の中はなんとも、めんどうくさい。
 学校へ行くなんて、その最たるものだと直感に従って探偵業を継いだ。
 だが、依頼なんてめんどうくさいから電話線を引っこ抜いた。あとはお察し、働かざる者食うものなし――。

 埃まみれの道場で売れるものがないかと探し、見つけた朱塗りの鞘に収められた刀。
 見事な飾り緒のついたそれを質屋へ持っていこうと掴み、刃を見ようと引き抜いた時に声がした。

「我が名は宗門。剣に生きよ、我が子孫よ」

「さもなければ、死後に天国や地獄へ逝けるとは思わぬことだ」

「この宗門を握り、剣の道を邁進せよ。――さすればお主の腐った根性、叩き直してやろう」

 捨てた。
 捨てたのに、何故か戻ってきた。

「捨てるな、今、1回捨てたことを記憶したぞ」

「これはもう、取り返さないと酷い目に遭うぞ、いいのか、いいんだな? 可哀相に」

 妖刀に憑かれ、俺は剣士になってしまった。
 口やかましいコイツがいれば、体育がドベだった俺でも剣豪になれる。

 楽と言えば楽だ。
 だったら剣の道に生きてやろう。…何すりゃいいか、分からんが。



 過去スレ
 一部 意志を継ぐ者(冬也編)1~4
 二部 暁に咲く黒鉄(明編)4~7
 三部 万雷纏いし闊歩(ハワード編)7~11
 四部 零へ至る道(幸晴編)11~14
 五部 穢れざる黄金(独楽編)14~17
 六部 闇を蠢く救済(デイモン編)18~21
 七部 輝きの乙女(夜子編)22~25
 八部 怜&御門編25~
 1 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル - SSまとめ速報
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 22 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 22】 - SSまとめ速報
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 24 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 24】 - SSまとめ速報
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 25 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 25】 - SSまとめ速報
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 26 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 26】 - SSまとめ速報
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 28 【オリ設定・異能】星/欲しの物語【安価・コンマ】part28 - SSまとめ速報
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 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:白金
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム299/200 コート300/300 バーニッシュ342/200
    ピラー129/250 アンテナ197/200 ステルス98/300

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100 アーム502/200 コート166/300 バーニッシュ296/200
    ピラー125/250 ステルス138/300

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える ー・ー
 ファイブ:フォース・ナンバー・ファイブ ー・?
 春藤朋羅:オカマ 吸血鬼の異能 怜きゅんLOVE 130・110
 越山泰佑:エージェント 反応の異能 ?・ー
 垣沼太郎:天宮市繁華街のボス どっぷり黒い ー・70
 和名ヶ谷縛:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 鎖の異能 童顔 50・70
 デイモン・ファイアストーン:怪盗ロキ 斥力と撹乱の異能 70・ー
 シモン・アスファート:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 竜化の異能 40・40 
 ファースト:フォース・ナンバー・ワン 溶岩の異能 ?・ー
 フランシス・マウラ:フォース・ナンバー・シックス 怪盗ロキ一味 110・ー
 シャルル・ルパン:ルパン13世 怪盗ロキ一味 40・ー
 物部神子:煌輝の異能 家出少女 ワガママ さみしがり 150・120
 蔵屋敷銀侍:SAMURAI×ドルオタ=エセサムライ 強い ?・?
 高円宮夜子:高校生アイドル・百夜桜乃音姫の一員 ?・ー
 紫藤凪:御門と犬猿の仲 ー・60
 吉前魁:孤児の少年 御門が保護 90・90
 忍川隼実:NINJA 60・60
 野老幸晴:回帰の異能 60・50
 セカンド:爆破の異能 ?・ー
 サード:螺旋刃の異能 ?・ー
 セーラ・フォード:フォース・ナンバー・フォー 女性 ?・?



 ま、残機アップなんて、例え>>1000だろうがあげませんがね(ゲス顔

―――――

怜「断る」

ファースト「理由は問わん」

ファースト「戦いを拒むのであれば、死んでいけ。ファイブ、――やれ」

ファイブ「了解」チャキッ

 ファイブが星業銃を怜に向け、放った。
 その一撃をコートでやり過ごすが、放たれた星業銃の向上が何かに反射するようにして怜を再び背後から襲う。

怜「っ…!?」

 ドッゴォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 うぎゃー、やべーよー
 4~6 やり過ごしたけど、すでにファイブがー!
 7~9 ふぅー、危なかった


 シュバァッ

ファイブ「逃れた――!」

怜「何で、戦うんだ、ファイブ…!」

ファイブ「お前には、理解できないことだ!」

 ファイブが腕を刃に変え、振るった。
 洞窟の奥に溜まっている海水を目に入れて、怜が風を巻き上げて海水を持ち上げて流し込む。

 ザッバァァァッ

ファイブ「っ――」


 【安価下2】
 1 あとは、人工皮膚を切り裂けば海水で錆びる!
 2 星業銃の外部動力になってる星業動力のエネルギー供給ラインを海水に。そして、電流は、洞窟を駆け巡って怜は飛ぶから回避!
 3 説得してみるのはいいけど、望み薄よ? 説得するなら、台詞を併記してちょ!
 4 その他、どうする?


 ブチブチィッ

怜「ショートすれば、嫌でも動けなくなるよ――」

 星業銃に連結されているエネルギー供給ラインを怜がひきちぎり、それを海水でひたした洞窟に落とした。
 同時に風の異能で舞い上がり、とっさに逃れようとしたフォースを風で思いきり地面に叩きつける。

 ビュォォォォッ

怜「戦わない、戦いたくないんだ…!」

ファイブ「だったらお前は、何故ここへ来た!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セカンドの異能で爆破して水分を飛ばして、ファーストの異能で溶岩が水気を消し去って灼熱の空間にされた…
 4~6 ファーストの異能で撒き散らした海水が塩に…!?
 7~9 完全にショートさせきれなかった…

 ※怜の星業銃・高速振動剣が使用不可になりました


怜「話に来ただけだ!」

怜「博士がどうしようもない、悪党なら…僕が止めるために!」

ファースト「世迷い言を抜かすな――」

 ゴボォッ

セカンド「止まるはずがないだろう、あの男が」

 ドッゴォォォォォッ

 洞窟内が、爆発した。
 反響した振動で、怜は耳を押さえる。

 激しい爆発によって敷いた海水が弾け飛び、地面を浸蝕してせり上がった溶岩が水分を飛ばして凄まじい熱気を広げていく。
 薄暗かった空間が溶岩によって照らし出され、とたんにそこが灼熱の空間へと変貌を遂げる――。

怜「っ――」

ファイブ「生身では、この高温の環境には耐えられまい」


 【安価下2】
 1 風を自分に送り続けて、どうにか熱気を和らげてく
 2 だったら海に潜って外まで逃げる!
 3 その他、どうしよう!? 状況は悪いよ!


ファイブ「死ね…!」

怜「来るな…!」

 ビュォォォォッ

 躍り出たファイブを強風で押し戻すが、腕が飛び出した。
 ワイヤーで繋がれた手が怜の足を掴み、振り回しにかかるが風の刃でそれを切断し、飛び出した勢いで海に潜る。

 ドボォンッ

怜(このまま、外まで出られれば――!)


 【直下 コンマ判定】(うっかり-2)
 1~3 カナヅチだったの忘れてた!!!
 4~6 そう言えば初めての水泳だった!!!
 7~9 初めてだろうが泳げるぜぃ!!


 ゴボゴボ…

怜(でもこれ…どうやって、泳げば…!)バタバタ

怜(前に進めてない…!? どうしよう、どうすれば…沈むし…息が…!)

怜(パニックになっちゃダメだ、落ち着いて――息が続かない…息吸う暇が…なかった…!)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、ファイブが足をスクリューにして追ってきた(白目
 4~6 そ、そうだ、風を起こして、それで…
 7~9 向こうから何か――いや、誰かが…!


怜(風を、起こして推進力にすれば――)

怜「ごぼぉっ…」ブクブク

怜(海の中に…風は…なか、った…)

怜(溺死なんて…してらんない…けど…息が、もう…)


 【安価下2】
 1 戻る! ちょっとの距離だから希望を持って!
 2 でも戻ったらやられちゃうよ、どうしよどうしよ?
 3 どうする、どうする? 危険な状況よ? 弱点:カナヅチが追加されたよ!


怜(ダメだ、このままじゃっ…おぼれる…!)

怜(ここからの脱出はムリ…! せめて、戻って立て直しをはかれば――!)

 バタバタ
 ブクブク

 ザバァッ

怜「はぁっ…はぁっ――」

ファイブ「最期の呼吸は、どんな気分だ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 じーざす…
 4~6 あ、左腕死んだ…
 7~9 生きてるって素晴らしい


怜「っ――!?」

 スパァンッ

 とっさに上げた左腕が――すでに動かせなくなり、血だけを止めた状態だった腕が斬り飛ばされた。
 そのまま再び海面に叩きつけられそうになったがとっさに風で浮かび上がって、それを回避するが噴き出した血が海に落ちる。

ファイブ「…しぶといな」

怜「あっ…ぐ…っふう…ふう…」

ファイブ「その痛みも、フォースであったならばなかったものだ」

ファイブ「呼吸が苦しくなることもなく、脂汗を浮かべて痛みに耐えるようなこともなかったはずだ」

怜「それ、でも…生きてるんだ…」

怜「生きてるから、痛い、苦しいんだ…」

怜「これが嫌だからって、機械に成り下がるなんてっ…僕は御免だ…!」

ファイブ「だったら、人のままに死ね――!」


 【安価下2】
 1 洞窟に充満してる熱風をひとまとめにしてファイブにぶつけたるわ! 狙うは熱暴走だ!
 2 風の刃を飛ばして応戦するさ!
 3 その他、どうするさ!?


怜「嫌だ――人として生きるために、僕はここへ来た!」

 ビュォォォォッ
 ギィィィンッ

 怜の放った風の刃が、ファイブとぶつかって吹き飛ばした。
 さらに無数の刃を放っていくが、星業銃がディスバージモードで放たれて怜に襲いかかる。

怜「っぐ…!」

 シュババババッ

 無数に枝分かれする光線を旋回しながら怜が避け、その軌道を見極めて飛来するファイブに巻き上げた海水をぶつけて止める。

ファイブ「甘いことを抜かすな、セブン…!」

怜「甘くて何が悪い…!? 青臭くて、何がいけないんだ!?」

 海水を突破したファイブがミサイルを放ち、怜が風の刃で中空で爆破させた。
 爆風をこねてひとまとめにしながらファイブにぶつけるが、高速飛行形態となってファイブは突撃をかけてくる。

ファイブ「俺達は――俺以下のフォースは全員、すでに死んだ身だ!」

怜「っ…!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 脇腹逝ったァ――――――!
 4~6 殴り合ったけど、質量差で競り負けた!
 7~9 遅れてきたのは頼れる紳士だ!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 フランとセーラが乱入してきたよ!
 奇数 ファイブ以下のフォース・ナンバースの過去が、怜にはつらたんだよ…。そして、戦闘中の迷いは、死に直結しかねないよ…
 ※0は偶数扱いやで


 ドッゴォォォォォッ

フラン「やっと見つけたぞ、お前ら!」

ファイブ「シックス――!」

 シュボボボボッ

 フランシスが小型ミサイルを放ち、さらに強烈な閃光を発した。
 ミサイルが降り注ぎ、爆発をすると粘着質な液体が飛び散り、それがたちまち効果してフォース達をその場に固定する。

怜「フラン…」

フラン「あっちいな、ここ! さっさと、出るぞ! セーラ!」


 【安価下2】
 セーラの異能とは!?
 ※高確率で、あいつとかもくると思われるから、治療じゃない方が…治癒系異能って、希少性が大事だから…
  敵を痛めつけたのに、敵に治癒系出てきたら絶望するっしょ…? ね…?


セーラ「了解」

ファースト「フォー、お前は怜のように戻ることはできないぞ――」

セーラ「終わりを、正しく迎えようじゃないか」

セカンド「抜かせ…!」

 セカンドが星業銃を放ち、セーラに直撃をした。
 だが、光線はセーラの手に受け止められ、吸い込まれるようにして消えてしまう。

フラン「セーラ、今はここを出る!」

セーラ「分かっている」

 フランが怜を抱え,脚部をスラスターにして飛び上がっていく。
 セーラがそれに続き、ぶち空けた穴の壁にミサイルを撃ち込みながら崩していく。

 ドッゴォォォォ…

フラン「ふぅっ…怜、無事か?」

怜「…血を、止めたい…」

フラン「そ、そうだな。止血、止血って…でも、これ、肩から先が…」

セーラ「…出血多量。危険な状態だ」


 【安価下2】
 1 とにかく、ガーゼ当てて包帯で固定!
 2 予備パーツの左腕をとりにいこう
 3 その他、どうする?


怜「とにかく、止血をして…お願い…」

フラン「お、おう。セーラ、どうすればいい?」

セーラ「処置実行。フランシスは邪魔だ、どいていろ」

フラン「分かった…」

怜「その上で…僕の、腕を…取りにいきたい」

怜「彼らは、くる…。腕がないんじゃ、戦えない…」

フラン「腕を、取りにいく…?」

怜「ここなら、あるはずだ…」

怜「僕の…機械の左腕が」

セーラ「…接続が完了したとして、異物反応が出る」

セーラ「どうやって左腕を動かす? 星業動力はない」

怜「動力がないなら、持ち前のチカラを流し込んで動かす…」

セーラ「激痛で、ショック死しかねないぞ」

怜「構わないよ…」

フラン「何でそこまで…!? 怜、ダメだ、そんなの!」

フラン「俺達がいる、怜は下がってても――」

怜「【安価下2】」

 1 嫌だ
 2 それでも2対2になる、不利だよ
 3 僕がやるんだ。…向き合わないと、生身に戻った意味がない


怜「それでも2対2になる、不利だよ」

フラン「そんなちょっとの差で…」

セーラ「ファーストの戦闘能力は、フォース・ナンバースでも特筆される」

セーラ「2対2の戦闘になるよりは怜がいた方が戦力になる。…戦えるのであれば。処置は終了した」

怜「ありがとう…」

フラン「怜…」

怜「大丈夫だよ、フラン…」

怜「セーラ、僕の腕がある場所、分かる?」

セーラ「把握している」

怜「…行こう」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 解体が始まったどー
 4~6 御門と凪と合流したよ
 7~9 左腕、ゲットだぜ!


 タッタッタッ…

怜「はぁっ…はぁっ…」

フラン「怜…」

怜「大丈夫…」

 タタタッ

御門「いた!」

怜「っ――御門っ…?」

御門「探したぞ、おい!」

フラン「仲間か? ――って、凪じゃないか!」

凪「何でフランが…?」

セーラ「…」

御門「お前、腕…!」

怜「これから、取りにいくところだよ、大丈夫」

御門「取りにって…」

怜「…そっちの人は?」

御門「戦力A」

凪「てめえ!」

フラン「凪がいると心強いな!」

凪「っ…この底抜けお気楽家電め…」

怜「…これで、5人…。固まってるより、分散した方が効果的だな…」

怜「固まってたら、トラップで一網打尽にされかねない…」


 【安価下2】
 A 怜と一緒に左腕を取りにいき、その後、博士を探して会う
 B 追ってくるはずのフォース・ナンバースにこっちから仕掛ける
 ※御門・フランシス・セーラ・凪をAとBに割り振ってね!


御門「おいおい、バラすのかよ…?」

怜「その方が、効率的だよ…。御門と、セーラは僕と一緒に左腕を取りに行って、博士と会おう」

怜「フランと…キミは、フォースの相手を」

凪「フォース…?」

フラン「俺の元仲間だ」

凪「は?」

セーラ「いいだろう」

凪「おい、何で俺が! 仕事が――」

フラン「よし、凪、行こう!」ガシッ

凪「待て、おい、ぽんこつ! 俺は、仕事でぇえええ―――――――っ!」ズルズル

御門「…大丈夫か?」

セーラ「…」

怜「行こう、大丈夫だよ。顔見知りみたいだったし…」

怜「…って、思っておきたい…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、立ちはだかるグラスパー×2
 4~6 現れたグラスパー
 7~9 左腕ゲット!!


セーラ「これだ、セブンの腕は」

御門「うえ、何か気持ち悪いな…生々しいってか、リアルななまく…生腕みてえで…」

御門「つかこれ、どうすんだよ? 中身、機械なんだろ?」

怜「これつけて戦うんだよ…」

御門「はあ!?」

怜「四の五の言っていられない。ふぅーっ…」

怜「セーラ、つけて」

セーラ「痛むぞ」

怜「知ってる。…一度、経験済みだから」

御門「おい、それ、その今も血が滲んでる肩につけんのか…?」

セーラ「いくぞ――」

 ガシッ
 ズブゥゥッ

怜「っ――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 腕としか機能しないよ
 4~6 高速振動剣使えるよ
 7~9 万全の左腕だからね、高速振動剣もミサイルも星業砲も何でもござれさ


怜「っはぁっ…はぁっ…」

御門「おい、血…」

怜「大丈夫…すぐ止まるよ…」グッ

怜「問題なく、動くし…」

セーラ「内蔵武装は使えるのか?」

怜「それは機械制御だから使えないよ。でも、腕があれば…それに頑丈だから…」

御門「痛々しいったらありゃしねえ…」

怜「…博士のところに、行こう」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファースト&セカンドがたちはだかった。サードとファイブはフランと凪が足止め中
 4~6 ファーストがたちはだかった。
 7~9 ようやく対面だな、博士…!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 博士の部屋に踏み込んだら…何この状況? 博士とゆっきーとデイモンと…榊様(白目
 奇数 博士の部屋にファーストが…
 ※0は偶数扱いや


 ウィ----ン

鋼車「…」

デイモン「さらに来たか」

幸晴「…キミ達は…」

榊「あら、博士、人気者ね?」

怜「…どういう…」

御門「おいおい、何じゃ、こりゃ? どっちが博士だ? ジジイか? 女か?」

セーラ「男だ」

鋼車「セブン…フォー…」

榊「ふふ…こんなにたくさんのグラスパーが来るなんて、素材には事欠かないようで羨ましいじゃない」

幸晴「榊、日和――!」

榊「何ですの?」

幸晴「お前を、殺しにきた…!」


 【直下 コンマ判定】
 これ、どういう状況だってばよ?
 1~3 榊の目的はフォースのデータ開示、幸晴の目的は榊の抹殺、デイモンの目的はフォースのデータ抹消
 4~6 榊の目的は博士との協定、技術提供しろという脅し、幸晴の目的は星業爆弾使用を命令した榊の抹殺、デイモンは技術情報奪取目的
 7~9 榊はね、ブラックライトを離叛した博士を暇だし潮時だから始末に来て、ゆっきーは榊殺し目当てで、デイモンは寄付金横領を食い止めるため


榊「じゃあ、少しだけ相手をしてあげるわね」

 幸晴がガイアを発動して飛び出した。
 瞬時に衝撃の塊が幸晴を直撃し、激しく吹き飛ばすがバーニッシュ・プラズマのかけられた弾丸が榊の頬を掠める。

榊「少しはやるのね。楽しそうだわ」

 ドッゴォォォォッ

御門「おいおい…どうなってんだよ、これ…!?」

怜「やることは、変わらない。博士、話にきた」

鋼車「セブン…何をしにきた? その腕――そうか、やはりまだ、フォースに未練があるか?」

怜「違う」

怜「答えてほしいことがある」

怜「【多数決】」

 【多数決】最速3票獲得選択肢を採用
 1 あなたの目的は、一体何?
 2 僕の本当の名前は、何? 僕がここへ来るまでに名乗っていた名前を、おしえて


怜「あなたの目的は、一体何?」

御門「は? お前、そんなこと聞くためだけに…?」

怜「どうして、フォース・ナンバースを造った?」

怜「フォース・ナンバースを運用して、何をしようとしているの?」

怜「これからあなたは一体、何をするつもりなの?」

鋼車「目的も何も…」

鋼車「そんなもの、あってないようなものだ」

鋼車「ただわたしは、試しているんだ。わたしの可能性を」

鋼車「死にかけていた人間を、すぐに尽きる生命をどうやればわたしの手で、その運命を塗り替えられるかとファーストを改造した」

鋼車「そして、人体と機械の融合…そこにグラスパーという要素が加わることで、途轍もないチカラを持った存在になると確信した」

鋼車「だから試している」

鋼車「わたしの技術力は、世界をどう変えるのか!?」

鋼車「5人の死にかけの者を生者に引き上げ、今度は兵器運用のための改造に着手をした」

鋼車「フォースというチカラを活用すれば、いずれ世界はこんなわたしのような者に転覆されかねない」

鋼車「それはできるのか? できないのか? それを今は実験しているのだ、セブン!」

鋼車「実験結果がどうなろうが、知ったことではないが…ただ、それだけだ。この知的好奇心を満たすためだけにわたしは、フォースを造った」

怜「…そう」

怜「【安価下2】」

 1 やっぱり、博士は生かしておけないよ――
 2 その実験過程で消費される命は…何だと思ってるの…?
 3 その他、自由台詞やで


 安価、把握!
 何だか血涙流してる人がいたようなんで…

 【直下 コンマ判定】
 ゾロ目が出たら、残機アップしようジャマイカ
 11・22・33 ひとつだけね
 44・55・66 ふたつ
 77・88・99 みっつ
    00    よっつ!?


 そして、一旦休憩っす
 ありがとうございました

 残機増えたら、ほんともう殺す気のコンマ用意してくよ…? それでええん…?


 ただいm…




 何じゃこりゃあ!?
 ほんとにさ、もうさ…うん…
 コンマ神は、他の誰でもなく、このぼくを嫌ってるよね? うん、いっつも予想とか期待を裏切ってくもんね

 出ねえだろとか思ってたら、出してくるし、しかもゴリ押しの2連チャン00ってどういうこっちゃねん、ほんともう…
 しかも後に出てたのは0.00やんけ!

 まあいいよ…
 出した判定表には責任を取らんとね…
 残機が+4なので…

 【残機5】です!!!!
 これまで手加減して、死亡までにワンクッション、救済でギリギリ生存用意してたけど、なしでいくで!

 よござんすね?

 …………………ちょっと、コンマ神の本気にやられたから、もう5分くらい休憩さして…(震え声


 再開、します…か…

 【安価下2】
 1 怜視点
 2 御門視点
 3 ハワードvsアル、どうなってん?
 4 フランと凪、どうなってん?
 5 ゆっきーvs榊

 …そうか、残機をハワードやフランや凪やゆっきーにも適用できるようになれば…
 いやでも…それはどいひーか…うん、やめとく…


榊「何か下に来ているの?」

 ドッゴォォォォォッ

 5度目の衝撃。
 幸晴のボディアーマーが砕け散るが、即座に回帰の異能で修復をし、逆手に握ったナイフで榊に飛び出した。

幸晴「お前の、せいでぇっ…!」

榊「ふふっ…いい波ね」

 バチィッ

 すっと榊が手を前に出した。
 その手に炸裂する光がまとわれ、幸晴が腕を引くが背後から衝撃がぶつかってくる。

幸晴(ノヴァ――だったら…!)

 ブワァァァァッ

 ガイアを発動し、榊のノヴァを受け止める。
 そのまま思いきりナイフを握った拳を叩き込んだが、コートでするりと受け流されてしまう。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 榊様が鬼強すぎてもう…
 4~6 ゆっきーて、ほんと、最強の一角ポジの純粋悪人にはこっぴどくやられるよねえ…
 7~9 ゆっきーだって成長してるんや! 潜在性では(異能での攻撃能力に欠くものの)最強の一角にちょびっと乗れるくらいのがあるんや!


榊「削れちゃうわよ?」ニッコリ

幸晴「それが、どうした――!」

 ノヴァが幸晴のガイアを削ぎ落とす。
 それでも構わずに幸晴は回し蹴りを放ち、さらに榊を攻め立てる。

 ドガガガッ
 ドゴッ

榊「ふふふっ…若いって、いいのねぇ…」

 涼しい顔をしながら榊は、幸晴の繰り出す拳打を、ノヴァを纏った手足で捌く。
 どの角度から、どう緩急をつけて仕掛けていっても幸晴の拳が榊にぶち込まれることがない。

榊「荒波だって、水面があればそこに浮かぶことはできるのよ?」

幸晴「っ――」

 ブシャアッ

 怒濤のような攻めを、榊が一瞬で制した。
 幸晴の頬が、ガイアを食い破られてノヴァで削り、肉を落とされる。

榊「でも単調だから飽きちゃったわね」

榊「終わりにしましょうか?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 榊様…鬼強すぎるよ…むしろ、どう倒すのか教えて←
 4~6 捨て身だよ、幸晴は
 7~9 雑草はどれだけ踏まれても、しつこく伸びてくものなのさ


幸晴「終わるのは、お前だ…!」

 ガシッ

 幸晴がノヴァを発動し、榊の手を握った。
 ノヴァとノヴァがぶつかり合い、ブリューナク同士の激突には及ばぬもののそれに酷似した現象が引き起こされる。

 ドッゴォォォォォッ

榊「まあっ…!」

 ダンッ

 博士の部屋が、凄まじい星のチカラの奔流で吹き飛ばされる。
 その爆風の中を、幸晴が駆け出して榊に迫る――。

幸晴「食らえ――!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 …おーう
 4~6 榊様にぶち当てた! 快挙や!
 7~9 いけいけゆっきー!


 ズザァァァッ

 丹田に練った気を。
 まとった星のチカラを、渾身の力とともに幸晴が繰り出す。

 踏み込んだ足が、深く床を抉る。
 全身、余すことなく流動させながら拳の一点に集めた力が、驚いた顔をしている榊の顔面に襲いかかる――!

幸晴「破ァアアアアア―――――――――――――――ッ!!」

 ドッ…

榊「まあ、素晴らしい技ね」

 顔面を吹き飛ばし、頭蓋を、脳髄を撒き散らすはずだった一撃は、何と言うこともなく当たった。
 だが、当たっただけで全ての「衝撃」は、榊に伝わることがなかった。

榊「当たったら、どうなってしまうのかしらね?」トンッ

 ッゴォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオッッ

 榊がそっと幸晴の胸を押す。
 そして、榊を襲うはずだった、渾身の幸晴の一撃が、放たれていた「衝撃」が、逆に襲いかかった――。

榊「まあ、大変…」

榊「やっぱり、下に何か着ていたのね。それがあって命拾いしたのかしら…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 榊「でも、もう1度見ちゃったから興味もなくなったわ…。永遠に、さようなら」
 4~6 榊「良かったわね、それがあって」
 7~9 榊「博士が今ので、見失っちゃったわね…。運動ができたから、また今度にしましょう」


榊「博士を今ので、見失っちゃったわね…。運動ができたから、また今度にしましょう」

榊「…生きていれば、だけれど…ふふっ…すっきりしたわね…」

 スタスタ…

幸晴「ぅ…さ…き…より…」

幸晴「…ゆる…な…い――」バタッ

榊「~♪」


 【安価下2】
 途中までは良かったのに、ゆっきー負けたか…
 1 怜視点
 2 御門視点
 3 で、ハワードvsアルは?
 4 フランと凪の様子は?


アル「はぁっ…はぁっ…」

ハワード「…ふぅーっ…ふぅーっ…」

 2人の男は、未だ、立っていた。
 幾度となく激突し、互いの異能がそれぞれの体を焼き焦がしながら、ぶつかり合っていた。

アル「邪魔をするな…! お前も、サムラーイの仲間かぁああああああああ―――――――――――――――――っ!」

ハワード「がなるな。お前が強いから戦う、ただそれだけだ…!」

 アルがブレードを抜いて、駆け出した。
 現在普及している高速振動剣ではなく、ただ鉄を切り出したようなシンプルな細身の刃だ。

アル「邪魔をするな、邪魔するなら殺す! 絶対に殺す! 殺して殺して、殺しつくす!!」

ハワード「かかってこい、狂犬――!」

 アルがブレードを振り上げ、思いきり振り下ろした。
 ハワードがガイアを発動している腕で受け止めるが、刃が激しく爆発を引き起こして体勢を崩される。

アル「死ねぇええええええ―――――――――――――っ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ハワードがほんとに、脳筋すぎる戦い方なもんで…
 4~6 武器なんぞぉ、使ってんじゃねぇええええええ――――――――――――――っ!
 7~9 ハワードさん、そろそろ最強の一角でいいんじゃないすかね? もういいかな?


ハワード「俺を殺したければ、万倍の執念を燃やせ」

 バチバチィィッ

 天から落ちた雷が、アルの振り上げたブレードに落ちた。
 全身を激しい電撃で焼き焦がされ、肉体に埋め込まれた機器がショートして爆発を起こす。

アル「っ――その、程度でぇえええええええ――――――――――――――っ!!」

 尚も止まらぬ、アルの執念。
 怒りが肉体を凌駕し、ただ眼前の男を排除せよという一念にだけ従って振り下ろす。

ハワード「この程度で終わりだ」

 無造作にハワードが腕を振るい、ブレードをたたき壊す。
 刃の破片が散らばり、光が乱反射していった。振るった腕はそのまま引かれて、固い、大きな拳となる。

ハワード「ぶっ飛べぇええええええええええええええええええ――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!」

 バチバチィィッ
 カカッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ

 アルの顔面に拳が叩き込まれる。
 同時に流し込まれた電撃がその全身を激しい衝撃とともに焼き焦がし、大地に後頭部から撃ち込まれた。

 シュゥゥゥ…

ハワード「ふんっ…久しぶりに、手応えがあったぞ」

 仰向けに倒れ、その体でクレーターを形成したアルは白目を向いていた。
 鼻を鳴らしながら言い捨てて、その場を去ろうとするが、ぴくりとアルが手を動かす。

ハワード「…?」

アル「…サムラー、い…殺す…」

ハワード「…まだ動くか。だが、もうお前に戦う力はない」

アル「そ…れで…もぉ…」ググッ

ハワード「…ふんっ、もうお前に興味はない…。好きにしろ…」

 ザッ…

 ハワードが立ち去っていく。
 起き上がろうとするアルだったが、その体は言うことを聞かず、腕を突っ張っては重力に圧し潰されるという繰り返しだった。



 【安価下2】
 1 怜視点で
 2 御門視点で
 3 で、フラン&凪は?


 


 【直下 コンマ判定】
 お相手は…?
 1~3 セカンド&サード&ファイブ
 4~6 セカンド&サード
 7~9 サード&ファイブ
  0  ファーストだけ…?


フラン「ファーストとセカンドがいない…?」

サード「シックス…まずは、お前からだ」

ファイブ「…ここに来た以上、小僧だろうが抹殺する」シャキン

凪「…はぁ…」

フラン「待て、サード、ファイブ。俺達は、戦わなくてもいいはずだ」

ファイブ「お前も、セブンと同じことを言うか」

凪「説得してる間に殺されちゃ、世話ないよ…?」

フラン「それでも、俺は諦めないぞ」

フラン「機械の体だろうが、心はあるんだ。何で、心を殺すようなことをしてまで、博士に従うんだ?」

サード「フォース・ナンバースのファイブまでは、死の淵にあった者を改造して造られている」

ファイブ「仮染めであろうが、この機械の身体が俺達を生かす。死を恐れ、その淵で絶望をした俺達を博士は生かした」

フラン「それでもっ…」

ファイブ「心があろうとも、命がなければ生きてはいけん。お前や、怜のように造るべくして造られた者とは違う」

サード「不要な問答を続けたければ1人で続けていろ、シックス。――裏切り者には、死あるのみだ」

凪「はっ…ばっかみてえ…。お前らのボスって、その程度かよ」

ファイブ「…小僧、何が言いたい?」

凪「別に。…命救われたから従ってんでしょ? ならそれでいいけど、それ…ただ生かされてるだけだろ」

凪「本当のボスってのは、生かしてくれるんじゃない。…生き甲斐を、くれるんだよ」

サード「戯れ言だ」

フラン「待ってくれ、凪の言う通りだ! 拾われた命なら――」

サード「行くぞ、ファイブ」

ファイブ「了解」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 フランが戦う気にならねえから不利や
 4~6 距離取られちゃうと、凪って不利なんよねえ…
 7~9 フォースってつおい


サード「生意気な口を利いた、お前から始末する――!」

 サードが全身に仕込まれたミサイルのハッチを開いた。
 射出された無数のミサイルが襲いかかり、凪が飛び退いて爆撃を逃れる。

フラン「待て、サード!」

ファイブ「再びお前を、始末する。今度は修理さえもできないほどに、徹底してやる」

 フランシスにファイブが斬りかかり、2人が分断をされる。
 高速振動剣をフランが引き抜いて打ち合うが、ファイブは身体そのものが刃と化す。
 バーニッシュをかけた刀剣であっても、ガイアをかけられた刃そのものには成す術もなく叩き折られた。

 ギィンッ

フラン「ファイブ、どうして分かってくれない…!? 命がある、意思がある! だったら、お前らは――」

ファイブ「拾われた命だ、どんな目的を博士が持っていようが――その恩は、永遠にある」

 ブンッ
 ガッ

 ガイアを発動したファイブが、肉弾戦でフランシスを攻め立てる。
 粘着弾頭ミサイルをフランシスが射出するが、コートですり抜けられて至近距離で星業砲が放たれた。

フラン「やめろ、ファイブ…! 恩人なら、誤った道から正してやるべきだろう…!?」

ファイブ「それでどうする? メンテナンスをしなければ滅ぶ身だ、ならば気狂いだろうが恩人に殉じて死のう」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 劣勢だのう
 4~6 悲しいのう
 7~9 フラン、がんばだ


フラン「メンテナンスなら、デイモンがしてくれる…! 探せば、誰かがしてくれるだろう…!?」

ファイブ「それは嫌だな。お前も、初めて体を預けた時に拒否しそうにならなかったか?」

フラン「それは――」

ファイブ「命に直結した身体であるからこそ、それを誰より熟知している博士に預けられるんだ」

 ドゴォォォッ

 ファイブの拳が、フランシスの顔面を打ちつけた。
 次いで蹴り上げるファイブの足が刃になるが、それを寸でのところでフランシスは肘と膝を使って打ちつけ、挟んで止める。

フラン「それでも…!」

ファイブ「年季が違うんだ、シックス。俺達と、お前達では。歯車であることが、すでに自然なのだ」

 シュボッ
 ドッゴォォォォォッ

 ファイブが止められた足を元に戻し、折り曲げた膝からミサイルを放った。
 至近距離でフランシスが爆発に巻き込まれ、さらに星業砲が僅かな間を置き、撃ち出される。

フラン「それだって――悲しすぎるじゃないか!!」

ファイブ「だったらお前が、俺達を終わらせろ! お前や怜の悲しみだけで、俺達の覚悟を踏みにじってみろ!!」

 ミサイルの爆撃をコートで流し、星業砲の直撃を受けたフランシス。
 すでに人工皮膚が焼けただれて機械が剥き出しになっていた。高速飛行形態になってフランシスが飛び出し、ファイブがそれを追う。

フラン「どうして極論ばかり持ち出すんだ!? 悩む時間をとってもいいんだ!」

フラン「どうして、生きるか死ぬか、当たるか外れるかの二択でしか考えない!? ただ考えてくれるだけだっていい!」

フラン「俺は言いなりになって戦っているお前らが――」

ファイブ「そんな思考は、死した元の肉体に置き去りにしてきた――!」

 追われるフランシスと、追うファイブ。
 機関銃とミサイルを放ちながらファイブがぴたりとフランシスの後につく。
 フランシスがフレアを放ってミサイルを誘爆させ、爆風に飲まれた隙に捻り込みでファイブの後ろにつく。

フラン「もう一度考えろ! 人はいつだって、変われるだろう!?」

ファイブ「とうに人間性などは、捨てている!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 フラン「っ――!?」ファイブ「死ね!」
 4~6 フラン「分からず屋がぁあああああああ――――――――――――――――――――っ!」
 7~9 フラン「だったら俺が、また植えつける!!」


フラン「分からず屋がぁあああああああ――――――――――――――――――――っ!」

 フランシスがミサイルを放つ。
 この戦いのためにデイモンが用意をしてくれた、電子機器を破壊する特別性だった。

 シュボボボッ
 バチィィッ

ファイブ「っ…!?」

フラン「ファイブ、お前らのそれは、生き方じゃない! 機械の在り方なんだ!」

フラン「心があるんだ、気持ちを大切にしろ! どれだけ体が冷たくて、硬くたって、俺達は人間なんだ!!」

ファイブ「ヘドが出る――!」

 フォース・ナンバースは、身体を構成する機械部分を守るために人工皮膚をつけている。
 人間としての見た目を確保するためでなく、防塵、防水、耐熱、などといったものを遮断するための目的に比重が置かれていた。

 デイモンが作り上げたミサイルは、その人工皮膚すらも貫通して影響を及ぼす。
 飛行形態のままでは墜落すると判断したファイブは、すぐに元の形態に戻ると同時、フランシスにワイヤーで繋がった手を射出した。

 ガシッ

フラン「何をする――!?」

ファイブ「ここで死ぬ。同時に、お前を道連れにして…!」

 ギュィィィィン…

フラン「自爆装置…!? やめろ、ファイブ…! そんなことをしたって…!」

 ワイヤを巻きながらファイブがフランシスに距離を詰める。
 自爆に巻き込むという最終手段に出ているのは、フランシスとてすぐ分かることだった。

ファイブ「嫌ならば、お前だけが生き延びろ! 俺は、フォース・ナンバー・ファイブ!」

ファイブ「フランシス・マウラ! 俺はお前とは違うんだ…!」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォッ

 星業動力を限界まで稼働させた、オーバーロードによる自爆。
 命を賭したその攻撃は、しかし――グラスパーであるならばコートで回避ができるものだった。

フラン「何で、分かってくれないんだ…ファイブ…!」

 弾けとんだファイブの身体。
 その僅かな肉体から飛散した血を浴び、フランシスは奥歯を噛み締めた。


 【直下 コンマ判定】
 で、凪は…
 1~3 距離を取られて一方的にやられてるよ
 4~6 距離が詰められない…!
 7~9 コートの達人の息子、なめちゃいかんぜよ?


凪「クソっ…!」ダンッ

 シュバァッ
 ドッゴォォォォォッ

 サードから放たれたレーザーが、床をなぞった。
 僅かな間を置いてから軌跡から光が溢れて大爆発を引き起こす。

サード「どうした、小僧?」

凪「そっちこそ、ビビって近づけねえんだろ!?」

サード「戦術の限られた者の、泣き言紛いの挑発に乗る必要はない…!」

 シュボボボッ

凪「ああもうっ…!」

 ドゴォォッ
 ドッゴォォォッ
 シュバァッ
 カッ
 ドッゴォォォォンッ

凪(あいつの弾薬、無尽蔵かよ…!?)

凪(どうにかして近づけば、物理なんか無視して一撃叩き込める…だけど…!)

凪(近づけないんじゃ、どうにもなんねえし…!)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 じわじわじわじわと…
 4~6 賭けに出るぜ
 7~9 弾数はないけど、遠距離だって対応してやんよ!


サード「どうした、小僧!」

サード「そのまま無様に死ぬか? 大口を叩いたことを、今さらに後悔するか?」

 ザッ…

サード「ふっ…真正面に姿を出せば、それに応じると思ったか?」チャキッ

凪「…俺さ、そろそろ足手まといから脱却したいんだよね」

サード「…?」

凪「あいつの横にいるんなら、お前みたいな量産型のザコに負けられねえって言ってんだよ」

サード「血迷ったか。ならば、そのまま死んでいけ! 全砲門解放! エネルギーゲイン、89パーセント!」

 ジャキッ
 ジャキジャキィィッ

サード「塵になれ――!」

凪「なって、たまるか」

 サードの全身に砲身が、銃身が、ミサイルの射出口が現れた。
 その全てから火が噴かれ、幾百――幾千はあろうかという火線が、爆撃が、ロックオンされた凪へと向かっていく。

凪「ふぅーっ――勝負だ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 おっとぉ…? 分が悪い賭けだったかな?
 4~6 いけるか?
 7~9 凪さんすげー


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 凪兄さんの奥の手! コートの上位グラスプスキル! 一撃だけじゃなくて、一定時間(数秒)、何だろうが攻撃すり抜けてくぜ!
 奇数 突破したぜぇ! ってなった、勝利を確信したその隙をね、サードは見逃さなかったね…
 ※0は偶数扱いよ


凪「コート・オーバーフロー」

 星のチカラを纏い、身体能力を底上げするアーム。
 そして、その纏った星のチカラで攻撃を受け、脱ぎ捨てるようにして無力化をするコート。

 それを極めた男がいた。そして、少年はその男の息子だった。
 オーバーフローと呼称されたその技術は、星のチカラを持続して放出し続けて留めるアームと違い、常に使い捨てていくことにある。

 ズドドドドドドッ
 ドッゴォォォォォォッ

 タタタッ…

 垂れ流した星のチカラで全ての攻撃を受け、常にそれを捨て去りながら突き進む。
 爆撃も、実弾も、星業銃の光条も、ありとあらゆる障害を突き破り、置き去りにしながら凪はサードの前に躍り出た。

サード「何だ、そのグラスプスキルは――!?」

 ギュィィィィィンッ

 接近されたサードが、腕をドリルにして凪に繰り出す。
 だが、凪の体を、その表面を滑るようにしてドリルはするりと流れていった。

凪「俺と父ちゃんの、絆だっつーの!」

 凪が繰り出した掌底が、サードの胸を撃ち抜いた。
 刺突の異能。凪の突き立てた攻撃は、何であろうが必ず穿ち、貫く――。

 ただそれだけの、ただそれだけに特化をした、奇跡の一撃。

 ズッドォォォォォォォッ

サード「っ…」

凪「死ね」

 ドサッ…

凪「…ふぅ~っ…………もうダメ…チカラ、出ねえ…」ペタンッ

 たかだか数秒使っただけで、へとへとに疲れきってしまう奥義。
 勝利を収めても、その余韻に浸ることさえできない途方もない疲れだった。

凪「…………あのアホ剣士…生きてっかな…?」

凪「あと2人も…こいつと同じようなのがいて…アゲハの治療費取り立てねえといけないし…」

凪「……………………死ぬなよ…」

 その場で凪が仰向けに寝転がる。
 今にも眠ってしまいそうなほどだったが、それはグッと堪えて、とうとう掴んだ秘奥の技を使えたことに口元を綻ばせた。


 【安価下1】
 1 怜視点
 2 御門視点


怜「やっぱり、博士は生かしておけないよ――」

鋼車「…何…? 何を言っている、セブン…。お前の脳みそは非常に優れている」

鋼車「それなのに、どこで損傷させた?」

御門「てめえの脳みそがイカレてんだよ、キチガイ野郎」

鋼車「…凡俗には、理解ができないか…」

怜「博士、博士の実験は害悪だ。だから、僕が止める」

怜「それを今、確かめられた。…僕はこれから人間として生きる」

怜「そして、最後のフォース・ナンバースとして――あなたを、この世から排除する!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 博士が、グラスパーだと!? そして、ファースト&セカンドがきた…(白目
 4~6 ファースト&セカンドがきた…(白目
 7~9 博士が、グラスパーだと…!?


鋼車「排除だと? 生身のお前が、一体を何をできる?」

鋼車「ファースト、セカンド!! 今すぐにここへ来い!」

 ドッゴォォォォッ

セカンド「了解――」

ファースト「目標地点、到着」

 ザッ

御門「おいおい…」

怜「…どいて、2人とも」

セーラ「どかぬなら、排除をする」チャキッ

セカンド「排除をするのは、こちらだ」チャキッ

ファースト「…博士、命令を」

博士「わたしの実験を邪魔するなど、言語道断だ。まとめて、廃棄処分にしろ」

ファースト「任務、了解」

 ゴボォッ…

怜「マグマが――!」

御門「くそったれ…!」


 【直下 コンマ判定】
 と、戦闘に入ると思うじゃん?
 1~3 ゆっきーvs榊の、あのノヴァ同士の激突でぶっ飛ばされたー!
 4~6 戦闘に入るよ!!
 7~9 あれ、デイモンさん?


ファースト「飲まれて、消えろ――」

 キィィィン

 溶岩の塊が同時に御門達へ襲いかかっていった、瞬間――
 ばらりと溶岩が崩れるようにして飛び散り、御門達に降りそそぐ前に落ちた。

デイモン「そこまでにしてもらおう」

デイモン「それぞれに思惑はあろうが、俺まで死ぬわけにはいかん」

セカンド「邪魔をするな、こそ泥が…!」

デイモン「こそ泥で結構。しかし、――同じ技術者として、鋼車渡の思想はいかんともしがたい」

デイモン「この怪盗ロキが、その目論みは永遠に奪い去ってくれる…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 って、してる間にゆっきーvs榊様の爆発がががが
 4~5 って、デイモンがかっこつけてる間に博士が逃げてた…
 7~9 デイモンがセカンドをひきつけてくれるって!


鋼車「セカンド、その怪盗をやれ!」

セカンド「了解――!」

デイモン「ふっ、フォース・ナンバース、以前はフランシスをスクラップ寸前にまでしてくれたな」

デイモン「その時のお礼参りが、まだ済んでいない! まとめて、ここで溜まったツケを払わせてもらうぞ!」

 ドッゴォォォォォォッ

御門「何だ、あの怪盗…!?」

怜「御門、セカンドは彼に任せよう」

セーラ「残るフォースは、ファーストのみ――」

鋼車「ファースト、やれ! お前のスペックならば可能だ!」

ファースト「了解。博士は、安全な場所へ」

鋼車「しっかりやれ、データも取る、忘れるな」

ファースト「了解」

御門「あ、待ちやがれ、てめ――」

ファースト「行かせはしないぞ」

 チャキッ
 ドッゴォォォォォッ

 御門が鋼車を追おうとして駆け出すが、星業銃がそれを牽制した。
 怜が風を放って鋼車の背を切りつけようとしたが、ごぼりと音を立てて溶岩が現れて、博士の背を守る。

怜「ファースト…!」

御門「おい、怜、あのままじゃ逃げられちまうぞ…!」

怜「分かってるけど、ファーストを突破するのは容易じゃない…」

セーラ「怜、行け。ここはわたしが、やる」

怜「セーラ――」

御門「おいおいおい、お前、1人でどうにかなんの?」

怜「…ありがとう」

御門「怜っ!? ああ、クソッ…めんどくせえ、どこもかしこも――」


 【安価下1】
 1 怜と一緒に博士を追う
 2 ファーストをぶっ倒してから、怜追うか


 安価、把握!
 今夜の本編は、ここまでっす!
 ありがとうございました!!


 ――オマケ・実は怜がひとつ下――

ありす「ただいま~♪ ――って、あれ? 何か、増えてる…」

フラン「ありす! おかえり、こっちは俺の後輩の怜と、先輩…? にあたる、セーラだ! ちょびっとだけ、ここにいるぞ!」

ありす「フランに…?」

怜「はじめまして」

セーラ「…」

ありす「はじめまして。怜って言うんだ、何歳なの?」

怜「一応、16…」

ありす「じゃ、わたしとシャルの一個下だね。お姉ちゃんみたいに慕ってくれていいよ?」

怜「…あ、どうも」

ありす「何その反応!?」

フラン「ありす、怜が困ってるだろ! それに怜には好きな女の子がいるんだから!」

怜「フランっ…?」

ありす「え、いるの? ねえねえ、恋バナしよ、恋バナ! ね、ダメ? あ、わたしの部屋おいで、セーラもどう?』

セーラ「遠慮する」

ありす「そう? じゃ、怜、こっちこっち! ね、ほらほら~」グイグイ

怜「え、あっ…」ズルズル

 ――で

ありす「全然マシだよ、まだまだこれから!」

怜「でも…はっきり、振られたし…どうすればいいかも、よく分かってないし…」

ありす「でもでも、普段は仲良しなんでしょ? わたしなんて、カップル限定メニューあるね~って言ったら、フランと食べたら、だって!」

ありす「そんなこと、普通言う? じゃあ、一緒に食べようか~って、普通そうだよね? ねっ?」

ありす「もう、あったま来ちゃって、大好きなカレーを日本名物の超激辛で食べさせちゃったもん」

怜「…アウトオブ…」

ありす「どうせ眼中ないよ、知ってるよ…」ムスゥ

怜「…」

ありす「でもさ? それでも、好きなんだもん、仕方ないもん。ねえ?」イジイジ

怜「…うん」

ありす「誰かがね? 惚れた方が負けだって言ってたんだよ。でもさ? 怜は絶対それ、相思相愛じゃん?」

怜「そうかな…?」

ありす「そうだって! だからさ、自信持って、めげないでいなよ」

怜「…うん」

ありす「で、でっ? ねえねえ、どんな風に告白したの? 誰にも言わないから、ちょびっと教えてっ! ね、ねっ?」

怜「ええ…? でも、そんなの聞いたって…」

ありす「減らないじゃん。もしそれが変な告白だったら、次に活かせるように指摘してあげるからさ。だから、どんな感じだったかだけ!」

怜「…ほんとに言わない?」

ありす「言わない、約束。絶対に言わないから。ね、ねっ?」

怜「…ゴニョゴニョ」


 その晩、怜はありすにつき合わされてずぅー……………………………っと、恋バナをしたそうです。


 さあ、今日も張り切ってやりませうか
 ふっへっへ…【残機5】なんか、すぐになくしてやんぜぇ…


 【安価下2】
 1 怜視点
 2 御門視点

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 アンドロイド大軍団がががが
 4~6 研究所の解体作業が始まってやばばばばば
 7~9 博士が、ぐ…グラスパーだっただとぉー!?


 【安価下2】
 博士の異能、逝ってみよー!


怜「待て…!」

 ビュォォォォッ

鋼車「っ…!?」

 怜が放った風の刃。
 うねりをあげながら鋼車の背へ直撃し、その白衣の裾が激しくはためいた。

鋼車「コート…!」

御門「おいおいおい…!」ダンッ

 御門が宗門を抜き放ち、鋼車に斬りかかる。
 切り刻むに至らなかった風が、鋼車を竜巻の中に閉じ込めて足止めをした。

御門「グラスパーなんて、聞いてなかったぞ、こら…!」

鋼車「野蛮な凡俗めが…!」

 竜巻ごと御門が大上段から切り裂く。
 しかし、突如として天井からレーザーが放たれて御門の背を直撃した。

 ズドォォォッ

 鋼車を断ち切る前に御門が前のめりに倒れ込んでしまう。

怜「御門っ…!」

御門「大丈夫だっつの…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜が洗脳の異能にかけられたよ(白目
 4~6 御門が洗脳の異能にかけられたよ。怜操作に変更されます
 7~9 洗脳の異能はそうそう簡単に使えないらしいね


鋼車「セブン――わたしのところへ、来い!」

怜「誰が、お前のところになんか…!」

 ピカァッ

御門「何だ、眩しっ――!?」

 鋼車が網膜を焼き焦がすような光を放った。
 目を伏せて御門が腕をひさしにしながら様子をうかがう。

鋼車「セブン、まずはその男から始末をしろ」

御門「はあ? 本格的に頭イカレてんじゃねえの?」

怜「…了解」

御門「えっ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜TUEEEEEEEE
 4~6 やべえ、叩き斬ったら死んじゃうし、でも手加減したら殺されそうだし…
 7~9 あっでも、手加減されてるっぽい…?


怜「三笠宮御門を、強制排除する」

宗門『怜の様子が変だぞ…!』

御門「おい、怜、お前――!?」

 ビュォォォォォッ

 凄まじい風が御門に襲いかかった。
 突風で吹き飛ばされそうになって踏ん張るが、御門を襲う風に乗りながら怜が突撃をしてくる。

宗門『御門、構えよ! 来るぞ!』

御門「つったって…!」

 宗門を構える怜だが、風向きが変化した。それまで踏ん張っていた方とは全く逆向き。
 易々と御門が姿勢を崩され、そのままふわりと風に持ち上げられてしまう。

怜「排除する」


 【安価下2】
 1 障壁だ、障壁!
 2 とりあえず、峰打ちで流し斬りするぜ!
 3 その他、どうする!?


御門「怜、待て、ストップ!」

怜「お前の命令は、受けつけない――!」

 バリィィィンッ

 御門が張った障壁は容易く打ち砕かれる。
 とっさに宗門を振るい上げるが、振り下ろす前に怜が到着し、腕を抑え込んできた。

怜「その動きは、熟知している」

御門「だったら何で、あんなのの命令聞くんだよ…!?」

鋼車「わたしの異能に、抗える者などはいないのだよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 おーう…
 4~6 おもっくそ殴り飛ばされちまったよ
 7~9 手が封じられたなら、足を出せばいいじゃない!


 ドッゴォォォォォッ

 怜の機械の重量を持った左腕が、御門の顔面を撃ち抜いた。
 激しく御門が殴り飛ばされて床を転がり、風の刃がさらに猛追してくるが、それを宗門で切り払う。

御門「目ぇ、覚ませ…!」

鋼車「ムダだ」

 切り裂いた風が、爆発をするように激しい風圧で御門を揺さぶった。
 その風の流れを読み切り、御門が断ち切る。訪れた凪ぎに怜は目を大きくしたが、思考は止まらなかった。

怜「僕の風を、止めることはできない」

 ビュォォォォォォッ

御門「何度だって、断ち切ってやらぁ…!」

怜「目前の事態にのみ対処をする限り、後手に回り続けることとなる」

怜「よって、お前の勝ち筋は見出されなくなる」

 ダンッ

御門「クソっ…!」

 ドガッ

 怜の蹴りを柄で受けるが、風で煽られた。
 それも切り裂くが、怜の腕が伸びてきて御門の髪を掴み、顔面に膝蹴りを叩き込まれる。

 ドッゴォォッ

御門「あがっ…!?」



 【直下 コンマ判定】
 1~3 じーざす!
 4~6 確実な排除のために両手足の破壊にかかってきたよ
 7~9 人斬りなめんな


怜「死ね、御門――」

 ビュォォォッ

御門「生身のくせに、戻ってんじゃねえよ…!」

 ブンッ
 ドッゴォォォォォッ

 怜の繰り出した手刀と、峰打ちでの宗門の一撃がかち合った。
 ギリギリと力が拮抗するが風に煽られた。だが、そのパターンはすでに御門も分かっていた。

 ダンッ

 障壁を張って、そこを足場にしながら姿勢を保つ。
 そのまま一瞬だけ緩んだ怜を弾き飛ばすが、負けじと怜も風の刃を放ち続ける。

 シュパァンッ

御門「てめえは、そうやって流れ続けるだけでいいのかよ…!?」

 風の刃を断ち切り、御門が怜に飛びかかる。
 怜も姿勢を立て直して左腕の拳を握りしめた。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜のが上手だった
 4~6 ぐはっ…でも、目的は果たした…
 7~9 断ち切るものは、洗脳だ


 ヒュオッ
 ドッゴォォォォォォッ

 刃を返して振られた宗門。
 それをかいくぐり、怜が御門の腹部に重い拳を叩き込んだ。

御門「っ…ぐ――」

鋼車「さあ、トドメを刺せ、セブン!」

怜「…了解」

 怜から放射状に風が広がっていき、――鋼車に風の刃が放たれた。

鋼車「っ…!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 チクショー、ハズした!
 4~6 チクショー、コートか!
 7~9 叩き込んだぜ、ベイベー!


 ズバァァッ

鋼車「セブ、ン――何で…!?」

御門「ざまあ…みやがれ…」ググッ

御門「てめえの異能だろ、怜を洗脳したのは…」ゼェゼェ

御門「んなもん、この俺にかかりゃぶった切るっつーの!」ビシッ

 口から血を吐き出したまま、御門が中指を立てて見せた。
 目に見えるものでも、目に見えぬものでも、平等に断ち切る、奇跡に対抗する技術。

怜「最悪の気分だよ…」

怜「でももう、その手にはかからない」グッ

鋼車「何故そうまでして、我が手を離れる…! 何度でも、洗脳をしてやるぞ、セブン…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 と、見せかけて今度は御門を洗脳してきおったー!?
 4~6 目を瞑れば、洗脳なんかされないでしょ、って考え
 7~9 障壁の異能――その真価は、要するに心の壁だよ! 洗脳から怜を守ってやるくらいたやすいぜ!!


御門「ハッ、んなもんに何度も怜を――」

 ピカァァァッ

怜「効いてないよ…!」ダッ

鋼車「セブン、その人間が死んでもいいのか?」

怜「っ――!?」

鋼車「剣士よ、セブンを斬れ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 思考能力を奪われて、本能のままに戦う人斬り様が爆誕やで…(白目←怜操作になります
 4~6 あれ、でも動きがおかしいぞっ!? 宗門ががんばってくれてるんだ!!
 7~9 あっ…え、そういう…? 筋金入りだなあ…


御門「…っ」ビクッ

鋼車「どうした!?」

怜「御門、ダメだ…! 目を覚まして…!」

宗門『御門! こんな者にいいように使われてお前はいいのか!?』

宗門『お前の剣は、誰のために振るう!?』

宗門『自らの意思をなくしてまで行使する力に、どのような意味があると言う!? 答えよ、御門!!』

鋼車「ええい…! だったらそこで、立ち尽くしていろ!」チャキッ

鋼車「お前さえ消えれば、セブンをまた洗脳することなど容易に完了する――!」

怜「やめろっ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門がぁー!
 4~6 御門をかばった怜がダメージをぉー!
 7~9 ATフィールド!!


 カチッ
 ドッゴォォォォォッ

 鋼車が星業銃を放った。
 一直線に御門を穿とうとして放たれた光線を、怜が左腕を使って止めに入る。

鋼車「ムダだ! 星業動力もなく動かしている腕などで、止められはせん…!」

 ドゴォッ

怜「ぐっ…!?」

鋼車「弾けてしまえ…!」

 左腕の機械義肢が耐えきれなくなり、光を帯びた。
 激しい爆発が引き起こされて、怜がそれに煽られて吹き飛ばされる。

鋼車「次は自前の体で庇うか、セブン!?」

鋼車「だがその体では換えは効かないぞ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門を庇って、怜が…
 4~6 死にかけだよ…
 7~9 次を撃たせる前に、捨て身でやる…!


 シュバァッ
 ズドドドドォォォッ

 鋼車がディスバージモードで星業銃を放った。
 御門の前に飛び出して怜が枝分かれをしていく、その分岐点で全てをその身で受け止めていく。

怜「っ…ふ…」グラッ

鋼車「それほどに死にたいのか」

鋼車「だったら、そのまま死ぬがいい!」


 【安価下2】
 怜操作
 1 例え死んでも、御門は守るよ。そういう約束をしてあるから…
 2 撃たせる前に仕留める! 間に合え!
 3 その他、どうする?


怜「死にたいんじゃない…」

怜「御門が生命の危機に瀕した際、最優先でそれを助命する」

怜「そう、約束をした。だから…守る――!」

鋼車「どうせ廃棄予定だったんだ、ならばそのまま死んでいけ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜さん、散る…
 4~6 御門が…!
 7~9 宗、門…?


 放たれた光条が、怜と御門を飲み込んでいく。
 全力の風をそれにぶつけ、怜が両手足を広げて背にした御門にそれをいかせないようにと受け止めた。

 ドッ
 ゴォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ

怜「っ…」

鋼車「お前の体が、生身でなかったなら耐えられたかも知れないな…」

鋼車「だが、しょせん、お前などは与えられた力の価値も分からぬ凡庸な小僧だったのだ」

怜「…御門…ごめん…」

怜「僕のワガママ…で――」

 ドサッ


                                          ―――――― DEAD END


 【残機4】

 途中までは良かったんだけどねえ…
 まあでも、あと4回はリトライできるし? どれだけ残機減るだろうね…


 【安価下2】
 リトライ先を選択してね
 1 >>216
 2 >>219
 3 >>221


御門「…っ」ビクッ

鋼車「どうした!?」

怜「御門、ダメだ…! 目を覚まして…!」

宗門『御門! こんな者にいいように使われてお前はいいのか!?』

宗門『お前の剣は、誰のために振るう!?』

宗門『自らの意思をなくしてまで行使する力に、どのような意味があると言う!? 答えよ、御門!!』

鋼車「ええい…! だったらそこで、立ち尽くしていろ!」チャキッ

鋼車「お前さえ消えれば、セブンをまた洗脳することなど容易に完了する――!」

怜「やめろっ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門がぁー!
 4~6 御門をかばった怜がダメージをぉー!
 7~9 ATフィールド!!


鋼車「死ね…!」

 カチッ
 ドッゴォォォォォッ

 鋼車が星業銃を放った。
 一直線に御門を穿とうとして放たれた光線の前に怜が立ちはだかる。

 だが、その寸前で光線は枝分かれをし、すり抜けていった。

怜「御門っ…!?」

 ズドドドドドッ

御門「っ…」ドサッ

鋼車「これで、死んだ。セブン、再びわたしに従うのだ!」

 ピカァッ


                                     ―――――― DEAD END


 おおーう…
 にしても、今日はまだ0が出てませんのう

 【残機3】
 何だかこれ…多すぎだろって思ってたけど…案外…足りない…かも…?


 【安価下2】
 リトライ先を選択してね
 1 >>216
 2 >>219
 3 >>221


御門「ハッ、んなもんに何度も怜を――」

 ピカァァァッ

怜「効いてないよ…!」ダッ

鋼車「セブン、その人間が死んでもいいのか?」

怜「っ――!?」

鋼車「剣士よ、セブンを斬れ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 思考能力を奪われて、本能のままに戦う人斬り様が爆誕やで…(白目←怜操作になります
 4~6 あれ、でも動きがおかしいぞっ!? 宗門ががんばってくれてるんだ!!
 7~9 あっ…え、そういう…? 筋金入りだなあ…


御門「――斬る」チャキ

怜「御門…!?」

 スパンッ

 容赦なく振られた刃。
 光を反射し、光の尾を伸ばして軌跡が残った。

怜「御門、目を覚まして…!」

御門「…」ジリ

 怜の言葉には聞く耳を持たず、御門がじりじりと怜との間合いをはかりながらにじり寄る。
 刃の切っ先が向けられているだけで、怜を凄まじいプレッシャーが襲っていた。

怜(これが…御門…)

怜(前々から…その気はあるように感じてたけど…)ゴクリ

鋼車「さっさと始末をしろ!」

御門「…」ダンッ


 【直下 コンマ判定】(人斬りの才覚-2)
 1~3 御門さんの人斬り覚醒状態はヤバいっすわ
 4~6 左腕持ってかれた(白目
 7~9 標的は何だっていいんだって。博士に向かってったよ


 出やがったな…

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 なーんて、洗脳かかったふり~♪
 奇数 アカン…どんな攻撃も、一撃必殺や…
 ※0は偶数扱いやねん


怜「御門…!」

御門「斬る――!」

 怜に斬りかかった御門が、宙でさらに踏み込んだ。
 障壁を足場にしながら怜を飛び越えて、鋼車に飛びかかる。

鋼車「何…!?」

 ダンッ

 さらに中空で障壁を足場に加速し、鋼車の懐で御門が刃を切り上げた。

 ズバァァァッ

怜「御門――?」

御門「ぶゎーか、かかってねえつってもめんどくせーから、かかったふりしてやったんだっつーの!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そうやって油断するからお前は!
 4~6 博士が反撃を試みるけど、そもそもが戦いなんて門外漢の博士の単純な攻撃なんて受けねえよ
 7~9 もう虫の息ですな、博士は


鋼車「っ…」チャキ

御門「んなもん、撃たせるか」ヒュバ

 スパァンッ
 ドゴォッ

鋼車「うぐおっ…!?」ドサッ

 御門に星業銃を向けた鋼車だったが、すかさず銃身を斬り飛ばされた。
 発射されようとしていたエネルギーが暴発して鋼車を吹き飛ばし、無様に床を転がる。

怜「…良かった…」

御門「物理的な強度は低いけど、精神干渉っつーの? そういうのには割と強めなんだよ、俺の異能は」

怜「…うん」

御門「で、だ…」

御門「どうすんだ?」

怜「…博士、あなたの思想は害悪だ」

怜「だからここで、僕が…あなたを、終わらせる――」

鋼車「ま、待て…待て、セブン…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファースト&セカンドが、駆けつけてきた…
 4~6 ファーストが駆けつけてきた…
 7~9 成敗


怜「博士、さようなら――」

 ビュォォォォッ

鋼車「セブン…この、裏切り者がァ――」

 ゴボォォッ

 鋼車の首を刎ねようとした風が、突如として現れた溶岩の壁にぶつかった。
 怜と御門が飛び退いて、飛び散った溶岩から距離を置く。

御門「この、異能…」

 カツカツ…

鋼車「ファースト…ファースト、お前が、お前こそが最高傑作だ…!」

鋼車「こいつらを早急に始末して、わたしの治療をしろ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファースト「…了解」
 4~6 ファースト「怜…一対一の決闘を申し込む」
 7~9 ファースト「…………博士、それはできない」鋼車「ファース――」


ファースト「…………博士、それはできない」

鋼車「ファース――」

ファースト「ここで、死んでくれ」

 ゴボォォッ

 博士を守っていた溶岩が、そのまま彼にあびせかかっていく――。


 【安価下2】
 1 最期を見届ける
 2 トドメを刺すのは怜の役目だろうが! って止める


鋼車「やめろ――やめろぉおおおおおおおお…」

 ドバァッ
 ブシュァァ…

 溶岩に飲み込まれ、その断末魔の叫びさえ溶けるようにして鋼車は消え去った。
 怜がファーストを振り返り、彼のブラウンの瞳をした義眼をじっと見つめる。

怜「…ファースト…」

御門(どーゆー風の吹き回しだ…?)

怜「…何で…あなたが…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファースト「怜、俺と戦え。そして、フォース・ナンバースを終わらせろ」
 4~6 ファースト「これでもう、しがらみは消え去った。怜、ともに来い」
 7~9 ファースト「俺は、フォース・ナンバースでも特別だ。生殖機能が残っている」


ファースト「怜、俺と戦え。そして、フォース・ナンバースを終わらせろ」

怜「…何で…?」

御門「おい、お宅、意味不明すぎんだろ」

ファースト「2人がかりでも構わん」

ファースト「俺達は、過去の遺物として、記録にさえ残らぬままに消え去るべき存在だ」

怜「そんなことはない」

ファースト「また、博士のような狂気に憑かれた者が現れれば、俺達のような存在が再び生み出されるだろう」

ファースト「この存在そのものが、再び後の世で多くの戦いを助長する」

ファースト「戦え、怜」

ファースト「お前が生きる未来に、争いの火種は必要がない」

御門「言ってることが意味不明すぎんぞ」

怜「…」

ファースト「…」

御門「おい!」

怜「【安価下2】」

 1 …嫌だ
 2 分かった
 3 その他、自由台詞


怜「分かった」

御門「怜…!?」

ファースト「それでいい」

怜「御門は、手を出さないで」

御門「あのな、お前――」

怜「でもファースト、教えてほしいことがある」

怜「何で…自分から滅びを願うの? ううん…自分の滅びを願ってまで、何で、僕を――」

ファースト「お前が俺にトドメを刺したら、教えてやる」


 【安価下2】
 怜操作
 1 まずは異能比べだね
 2 まずはファーストの内蔵兵器を確実に破壊・消耗させてこう
 3 その他、どうする?


怜「…行くよ、ファースト」グッ

ファースト「来い、怜!」

 ビュォォォォォッ
 ダンッ

 怜が風の推進力を受けながら飛び出した。
 ファーストが高速振動剣を展開して迎撃にかかるのは見越していた。
 頭を振りながらその一撃を避けて、至近距離で圧縮した風の塊をぶつける。

 ブワァァァァァッ

ファースト「ふんっ――」

 ゴボォォォッ

 ファーストが飛び退くと同時に溶岩が地面を浸蝕してせり上がった。
 怜が風を使いながら飛んでさらにファーストへ仕掛けていくが、ミサイルが射出される。

 ヒュォォォォォ
 ズドドドドドッ

 空中でミサイルを迎撃、爆発をさせ、その爆風で怜がさらなる加速をする。
 マッハを突破しようかという空気との摩擦をアームで強引に耐えながらファーストに迫り、左腕を叩き込んだ。

 パシッ
 グイッ
 バキバキィィッ

ファースト「っ――」

怜「機械的な動きは、手に取るように分かる」

 ファーストが受け止めるのも見越して、すかさずファーストの左腕を捻り折った。
 ひきちぎり、そのままバーニッシュをかけてファーストの左腕を叩き込む。

 ドッゴォォォォッ

ファースト「さすがだな、怜――!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 でも、ファーストさんTUEEEEEEEEEE
 4~6 けど、溶岩の異能が厄介すぎんよ!!
 7~9 不思議と優勢。本気出されてない…?


 ファーストが床に叩きつけられ、すぐさま起き上がる。
 だが、それを妨害する強風。それに紛れて怜が落下し、思いきり左腕を叩き落とした。

 ドッゴォォォォォッ

怜(おかしい――)

 無数の溶岩の塊が降り注ぎ、怜が強風でそれを煽った。
 表面の温度を下げて表面温度を下げてから、アームをかけた左腕で弾き飛ばしてファーストにぶつける。

 ドゴォッ

怜(何で、こんなに優勢なんだ?)

 さらに風の刃を全方位から放った。
 ファーストが両肩部、両膝からミサイルを射出して爆破させた。

 ドッゴォォォォォ

怜(ミサイルの空撃ち――)

 ダンッ

 爆風に紛れながらファーストが躍り出て、右腕の高速振動剣を振るった。
 それを後退しながら避けていくが、背後に溶岩の池が現れてバック転をしながらそれを飛び越える。

 ピピピ
 チャキッ
 ドッゴォォォォォォォッ

 空へ出た怜に星業銃が放たれるが、それをコートで受け流す。
 一見すると互いが攻防を後退しているようにも思われるが、怜は追い詰められるどころか思惑通りにことを進めすぎていた。


 【安価下2】
 1 真意は分からないけど、攻め立てる!
 2 本気じゃないなら、やらないよって宣言する


 スタッ

怜「ファースト、本気じゃないなら戦わないよ」

ファースト「…何故だ?」

怜「博士はすでに死んだ。だから僕は、もうフォース・ナンバースと敵対をする理由はない」

怜「これまでに何度、殺されかけていたって、僕は気にしない。どころか、同じ仲間だったのに手にかけるなんてしたくない」

ファースト「そうか」

怜「…」

ファースト「だったら――」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 ファースト「本気で、やるしかないな」
 7~9 ファースト「やはり…まだ俺にも、人の心というものは残っているんだな…」


ファースト「やはり…まだ俺にも、人の心というものは残っているんだな…」

怜「…消えないよ」

怜「シックス――フランシスが、言ってた」

怜「人間として生まれたきた以上、生まれ持った魂がある」

怜「肉体の何割が機械であろうと、血が通って生きているならば人間だ…って」

怜「人間である限り、その心だって消えやしない」

ファースト「…あれは本当の欠陥品だな」

ファースト「フォースとしては…だが」

怜「…ファースト、あなたは…」

ファースト「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファースト「…それでも、今はそれを押し殺そう。怜、お前を――排除する」
 4~6 ファースト「だが、その資格は俺にない。俺の誤りだ。…やはり自分の手で、終わらせる」
 7~9 ファースト「怜…許せ。お前は、俺の…」


ファースト「だが、その資格は俺にない。俺の誤りだ。…やはり自分の手で、終わらせる」

怜「資格――?」

 ドッゴォォォォ…

怜「っ…何だ、この振動…?」

御門「やべ、忘れてた…! ここ、解体されんぞ! 悠長なことしてる暇はねえ!」

怜「解体…?」

ファースト「行け、怜」

ファースト「赤の他人に、今やフォース・ナンバースでもないお前に、幕を引かせるのは俺の傲慢だ」

ファースト「どうせ取り壊されるのならば、効率的に俺がやる。3分だ」

ファースト「3分で出て行け。でなければ巻き込まれて死ぬぞ」

怜「ファースト、何を言ってる?」

御門「おいお前、ほんとは何がしてえんだよ!?」

ファースト「研究所の自爆装置を作動させる」

ファースト「外に行くのが難しければ、地下洞窟に行け。あそこまでは崩れん」

怜「【安価下2】」

 1 何でそこまで、死にたがるの?
 2 さっきの質問に、答えて。どうして、あなたは僕を気にかける?
 3 その他、自由台詞


怜「あなたを、死なせたくない」

ファースト「これ以上は、時間のムダだな」

ファースト「3分だ。時間内に行け」ウィ---ン

怜「嫌だ! ファースト、待って!」

 キィィィィン

 ファーストが高速飛行形態になり、飛び去っていく。
 振動が先ほどよりも強く建物を揺らし始めた。

御門「怜…長居してっと、本格的にやべえぞ!」

怜「でも…」

御門「怜!」

怜「【多数決】」

 【多数決】最速4票獲得選択肢を採用
 1 御門、先に脱出して! 僕は、ファーストを追う!
 2 ……っ…分かっ、た…


怜「御門、先に脱出して! 僕は、ファーストを追う!」

 ダッ
 ヒュォォォォォォッ

御門「おい、怜…! 怜…!?」

 怜が駆け出し、風に乗りながらファーストを追いかける。
 脱出を優先するか、怜を追うかと御門が歯噛みしながら思考を巡らせていると、近づいてくる足音を聞いた。

凪「おい、お前!」

御門「チビ…!」

凪「もう、すぐにここ崩すから、さっさと出ろ!」

御門「待て、今、連れが――」

怜「そろそろ、自重で崩壊すんだよ! 待てる時間なんかねえ! こっち来い!」

御門「怜っ…死ぬんじゃねえぞ――」

 ・
 ・
 ・

 昔、ある男がいた。
 ろくでなしを自称する、戦いしか知らない男だった。

 生きるか死ぬかの、スリルを求めて男は戦いを探し歩いた。
 行きついた、巨大な武器商社に所属し、そこでも戦いに明け暮れた。

 満たされることはなく、渇きばかりが男にはあった。
 戦いに理由はなく、生きることに目的はなく、満ち足りない何かへの渇きを、生死のくすぶる戦場で一時的に忘れようとしていた。

 そして、男はとうとう、無謀な戦いで死に瀕した。
 何と言うことはない、ただありふれてしまっていた戦いの、ただありふれてしまっていた死が、男の順番になっただけだった。

 とうとう死ぬのかという段になっても、不思議と死にたくないと思うことはなかった。
 このまま時が過ぎ行く中で、渇きにうめきながらいつか死ぬのならば――ここで楽になった方がいいのかも知れないとさえ思った。

 「協力をしたまえ、――よ」

 現れたマッド・サイエンティストは死に瀕した男に声をかける。
 死に往く身に何もできることはなく、ただ虚空を見つめるように狂人の顔を眺めていた。

 「その死を、わたしの力で乗り越える。
  これはただの実験だ。成功しようがしまいが、お前には何も関係がなかろう?

  どうせ、死ぬだけなのだ。
  生きていればみっけものと思い、協力をしたまえ――」

 感謝もなく、かと言って生かされたことへの憎悪もなく、受け入れた。
 再び目が覚めると身体が機械化されていた。フォース・ナンバーが誕生していた。

 それでも満たされることはなかった。
 後から加わってくる仲間は、瀕死の状態を救われたことに多少の恩義も感じていたが、男にはなかった。

 生きる理由はなく、死ぬ理由もなかった。
 ただ、肉体から解き放たれたことで渇きが消えていた。それだけが、救いだと思った。

 あらゆる任務をこなした。
 人を殺すことばかりだったが、どうとも思うことはなかった。

 だがある日、奇妙な任務を言い渡された。
 とある女に接触し、彼女から目当ての情報を奪取したら殺せ、ということだった。

 その女は初めて、美しいと思った。
 知的で、聡明で、とうに捨てた何かが蘇り、愛していた。だから、殺せなかった。

 目を盗んでは逢瀬を重ね、子の出産に立ち会った。
 死を回避することがコンセプトであった男は、生殖機能が残されていた。しかし、その女は殺される。

 狂人よりも遅れ、彼女の利用価値に気づいた者が情報を奪って殺した。
 残された子を、男は手に余した。どうしようもなく、その子どもを施設に置き去りにした。それなのに――


 「ファースト!」

 ああ、と男は一度は忘れた渇きに嘆息する。
 因果なものだった。連れてこられた時は気づかなかったが、境遇を知り、確信をしてしまった。

 知的で、聡明で、母を生き写しにしたかのようにそっくりな少年。
 因果を呪ってしまえるほど、心などというものは残っていないと思い込んでいた。実際、そうだった。

 改造をされる前に教え込んだものだ。
 狂人の異能で縛りつけた少年は、どんな技術も、どんな知識も、水を吸うスポンジのように自分のものにしていった。

 その役目を男は喜びもしなかったが、拒絶することもなかった。
 しかし、教えている時間はいつからか、再び彼の胸中に去来していた渇きを一時的に忘れさせていた。

 「嫌だ、あなたがこのまま死んでいくのを見たくないんだ!」

 「戯れ言を。ならば、このまま共に死を迎えるまでだ」

 それもいい。
 本当に男は、そう思っていた。

 すでにその生命は一度、終わっていた。
 授かってしまった2度目の生に未練はなく、女を愛し、子をもうけることまでできてしまった。

 幕を引くならば、崩壊を迎えた今しかないと感じていた。
 そして、それを他の誰でもなく、唯一残っている近親者にさせようと思った理由は――やはり、いまだ判然としない。

 迷いを抱いて。
 どこかで勘づいた真意に触れかけて。

 とうとう、ここまで追いかけてきた少年を男は特別に思う。
 ここで死なせてしまうのは惜しい。だが、自分が死ぬ時に、この特別な少年とともに逝けるのであれば――それもいいかも知れないと。

 「ファースト、放っておいてもいずれここは崩壊する!」

 「だが、それだけではここにいた者達の存在を、完全に消去しきることができない」

 「そんな必要はない。完全に消え去るなんてムリだ。全ての人の記憶を消すことができると思うの?」

 「怜、ここで死にたくなければ行け。最期の警告だ」

 「行かない。あなたを止める。
  あなたの口から、その真意を聞き出す。だから、ここで死なせはしない――!」

 残念だな――。
 風が男を包み込む。しかし、足が床を離れる前に、そのスイッチを押した。

 作動した自爆装置。
 1分間をカウントした後に、研究所を丸ごと吹き飛ばし、全ての情報を削除する。

 ハードも、ソフトも、ここにあったものは何もかもが消し去られる。
 警告音が響き渡る。少年がハッとして機器に近づいた。やはり、似ていた。

 「怜――」

 手を伸ばし、その柔らかな頬に触れた。
 温もりは伝わらず、少年には冷たい機械の手の感触だけが与えられる。

 「天宮怜、お前は――やはり、生きた方がいいだろう。
  お前が俺に蘇らせた感情に従おう。生きろ。強く、強く、――お前の母のように気高く、俺のようにはなるな」

 「ファース、ト――?」

 マグマが穴を空ける。
 溶解させて穴は、地下の海底洞窟まで続いている。

 爆発が始まった。
 その衝撃が少年を穴の底に叩きつけ、落としていく。これでいい。

 ようやくここで、終わる。
 渇きはいつしか忘れていた。
 目の前にある破壊の光が、ひどく美しく見えてしまった。


 【直下 コンマ判定】
 5以上で、成功
 0は、大成功


 ドッゴォォォォォォォォッ

怜「ファースト――父さん…お父さん――!」

 穴に落ちていく。
 その先にいた人影が怜を見下ろしていた。

 すぐに全てが、光に埋め尽くされていった。
 何もかもが飲み込まれて、伸ばした手は何も掴むことができずにいた。

 ドボンッ…

怜「っ…」

 海に落ちて、慌てて顔を水面に出す。
 降りそそぐ瓦礫が盛大に水面を揺らしながら怜を避けるように沈んでいった。

怜「…最後の言葉は…何…?」

怜「何で、お母さんのこと…俺のようにはって…じゃあ、ファーストは…」

 ヒュ----

 瓦礫に混じって落ちてきたものが、目に入った。
 それをキャッチすると、それは大きな結晶だった。

怜「EC――」

怜「グラスパーが、死んだ後に出てくる…」

 それは暖かかった。
 あまりにも暖かくて、じわりと視界が滲んだ。

 幕が引かれた。
 終わってしまったのだと、悟った。

怜「どうして…」

 理解できてしまうのが、悔しい。
 何も分からないまま、知らないままでいたかったのに、痛いほど分かってしまう。

 それが余計に悔しかった。

怜「分かりたくないよ…。嫌だ…嫌だって言ったのに…」

怜「どうして、頑ななんだ…。分かってよ…分かってたんなら――」

 言葉は嗚咽に紛れて吐き出せなくなった。
 ぎゅっとECを握り締めて、怜は泣きじゃくった。

 時間を忘れ、ずっと。
 冷たいはずの海水は温度を感じさせなかった。――それは、握り締めたECのせいかも知れなかった。



 【安価下2】
 1 怜視点
 2 御門視点


怜「…」

御門「怜っ…!」

怜「…御門…」

御門「お前、何で今、海から…まあいい、無事なら良かった」

怜「…うん」

御門「どうした? ファーストは?」

怜「…うん」

御門「うん、じゃ分かんねえよ」

怜「【安価下2】」

 1 …死んじゃったよ
 2 他の、皆は…?
 3 その他、自由台詞


怜「…死んじゃったよ」

御門「…何で、お前…あそこまで、あいつのこと…」

怜「…………よく、分からなかった」

怜「だけど、嫌だったんだ、本当に」

怜「死なれたくないって…理屈じゃなくて、そう感じた」

怜「どうして、だったと思う…?」

御門「知らねえよ…。分かったのか?」

怜「……うん」

怜「お父さん――だった、のかな…って」

御門「はあ?」

怜「最期に…言われたんだ」

怜「母親のように気高くいろ…俺のようにはなるな…って」

怜「それだけの言葉でさ、お父さんだったんだって」

御門「でも…だったら、何で今まで…?」

怜「分からないけど…お父さんだった。そう…信じることにした」

御門「…本当に、死んだのか?」

怜「これが…ECが、落ちてきた…。グラスパーが、強いチカラを持ったグラスパーが死んだ時に残る…チカラの塊で、グラスパーの魂って言われてる」

御門「でも、それがファーストのもんだって保証はねえだろ?」

怜「…保証はないけど…」

御門「どこだ? もう瓦礫の下だけど、まだかろうじて生きてるかも知れねえだろ」

御門「探すぞ」

怜「…いいよ…」

御門「いいのかよ?」

怜「だって…」

御門「……本当に死んだことにしていいのか?」

怜「…」

怜「【安価下2】」

 1 …うん
 2 …分かった、探そう…。せめて、弔ってあげたい…


怜「…分かった、探そう…。せめて、弔ってあげたい…」

御門「弔うじゃねえだろ」

怜「…」

御門「チッ…ほら、どの辺りだ?」

怜「…あっちだ」

 ザッ ザッ …

怜「これだ…この穴から、落とされた…」

御門「んじゃ、この辺だな」

怜「…」

御門「掘り起こすか…。しっかし、派手にやりやがって…危うく死ぬとこだったっつーの…」

怜「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 何も…
 7~9 残っていたのは、右手だけ…
  0  奇跡が


 ザクッ…
 ザクッ…

御門「ねえ…」

御門「何も…瓦礫が、どんだけ…!」

怜「…」ゴソゴソ

御門「くっそ、どこに…。ほんとにここか?」

怜「御門…もう、いいよ…」

御門「何が?」

怜「…いないんだ、もう」

御門「っ…まだ分かんねえだろ!」

怜「いいんだ、御門」

怜「…とっくにいないか、いたって何とも思ってないような人が親なんだろうって思ってた」

怜「だけど…そうじゃなかった」

怜「最期の最期に…僕に喋りかけてくれた」

怜「それだけでさ、嬉しいよ…」

怜「残念だけど、でも…諦めてたものが、転がり込んできたんだ」

怜「それだけでもう、僕は嬉しい。だからさ…」

御門「………んだよ」

怜「…」

御門「ばっからしい…。へいへい、分かりましたよ~っと…」

御門「んじゃ、もう終わりだ、これは」

御門「あー、めんどくさかった! ………………終わりだな、そうだな?」

怜「【安価下2】」

 1 うん。…ありがとう、御門
 2 …………何言ってるの?


怜「…………何言ってるの?」

御門「は?」

怜「終わりじゃないよ」

怜「これで、僕は過去を清算した」

怜「だからこれからは、明日のために始まるんだ」

御門「いやおい…」

怜「とりあえず、どうしようか…」

怜「御門の家に帰って…朋羅さんのところでもいいけど、あそこはオカマにされそうだし…」

怜「それで…」

御門「おい、待て、待て、怜」

怜「犬じゃないんだから、待てって…」

御門「は? これから? とりあえず?」

御門「俺がおかしいのか? 俺とお前は、ここで、すっぱり。ドゥーユーアンダスタン?」

怜「ノー」

御門「…」

怜「え? おかしいこと言った?」

御門「何でだよ? お前はお前で好きにしろよ、何でうちに居候しようとしてんだよ、しれっと」

怜「【安価下2】」

 1 …じゃ、御門とのことも清算しようか? 利子はつけないけど、きっちり取り立てるよ?
 2 約束したでしょ? 御門が生命の危機に瀕したら助命する、って。知らないとこで死にかけても、助けてあげられないよ?
 3 その他、自由台詞


怜「…じゃ、御門とのことも清算しようか? 利子はつけないけど、きっちり取り立てるよ?」

御門「は? 清算? 利子?」

怜「朝昼晩の食事提供」

御門「は?」

怜「救命行為。何回助けてあげたっけ…? あ、危険手当込みで計算するね?」

怜「えーと…あやふ屋で僕が稼いだお金を御門はいくら使ったっけ? 手持ち、いくら?」

怜「あ、そうそう。公共交通機関の利用料も僕が払ってたから、それも込みで…」

怜「毎朝起こしてあげたし…荷物持ちも僕だったよね」

怜「いくらだろ…?」

怜「まあ…積もり積もって、とりあえず500万円くらい?」ニッコリ

御門「…払えるか、ボケぇ!」

怜「利子つけないよ。とりあえず、24ヶ月分割だとして、月20万8333円でいい?」

怜「探偵って儲かるの? 月20万円以上を稼がなきゃ、カツカツだね」

御門「だから、払えるかっつーの! 払う気もねえ!」

怜「【安価下2】」

 1 じゃ、今は清算しないでおく? ちなみに、12円だけオマケで差し引いてあげてるんだよ?
 2 ふふっ…冗談だよ。でも、行き場もないからさ、しばらくいさせて。探偵業手伝ってあげてもいいよ?
 3 その他、自由台詞


怜「じゃ、今は清算しないでおく? ちなみに、12円だけオマケで差し引いてあげてるんだよ?」

御門「…」

怜「する? じゃ、契約書を…」

御門「するかぼけ!」

怜「うん、分かった」

御門「…はぁーっ…つか、500万ってガチかよ…? ちゃんと明細出せ」

怜「出せたらね」

御門「ああ?」

怜「帰ろう」

御門「…」

怜「帰って、1日でも早い返済のためにがんばって働いて」

怜「踏み倒したいんなら止めないけど、途中で清算したくなっても遅いから」

怜「どうせ、御門が死ぬまでに稼げる額なんてたかが知れてるし」

御門「あんだと、こら!」

怜「ほらほら、こっちこっち。ケガしてるんでしょ? 大声出して痛くない?」

御門「るっせ、ボケ! じゃあ逃げんな! こら、待て!」

怜「鬼さんこーちら」

 ・
 ・
 ・

デイモン「…一件落着、か?」

ハワード「知らない」

フラン「セカンドは、どうなった?」

デイモン「さあな…。あの爆発に巻き込まれてしまった…。よく分からない」

凪「つか、幸晴…死なない? だいじょぶ、これ…?」

デイモン「彼なら、セーラ嬢を元に戻せるんだったな?」

フラン「ああ、怜がそれで戻ったらしいし…。けど、セーラって…」

セーラ「…わた、し…は…生身に…戻…ば…死…のみ…」

セーラ「だ、が…生き…の…つか…た…」

セーラ「最期は…人ら…しく…逝…きた…」

フラン「でも、セーラ…」

デイモン「…彼女がそう望むのならば、止められはしないだろう」

ハワード「…凪、幸晴を蝶番のところへ放り込んだ後、その女の言うままにしてやれ」

凪「…でも…死ぬために、戻るって…」

フラン「だよな!?」

デイモン「尊厳を、彼女は取り戻したいのだろう。だが、その考えが改まることもあろう」

デイモン「それまでは、急ごしらえになってしまうが、俺が修復をしてやろう。来たまえ、セーラ嬢」

ハワード「行くぞ、凪」

凪「……うん」

デイモン「ではな、ハワード。また会おう」


 【多数決】最速4票獲得選択肢を採用
 怜&御門編最終章…
 1 怜のこれから
 2 剣士としての道

 さあ、どっちがいいかな?


 最終章は、御門スポットに決定
 怜スポットだったら、神子と結ばれた時点で終わりになってたけどね! まだちょびっと、続くんじゃよ
 …………ほんとにちょびっとだったら、いいんだけどね…(震え声

―――――

 ――北泉市・三笠宮家・本邸――

<ジリリリリリリリリリリッ

神子「うるさい…」

魁「…うるさい」コクコク

怜「………やっぱり、市販の目覚ましだとダメか…。数増やせばいいかな…?」

 スタスタ
 ガララッ

怜「御門、朝だよ」ユサユサ

御門「Zzz…」グオ-

怜「…」ハァ

怜「明日は目覚ましを5個にしてみよう…」

 ゴソゴソ

怜「御門、起きないと、もっとうるさく…ってどうせ聞いてないか」←フライパン&オタマ装備

怜「起きて、御門!」

 ガンガンガンガンガンッ

御門「っせぇええええ!」ガバッ

怜「起きないのが悪いんだよ」


 【安価下2】
 1 怜視点
 2 御門視点


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:白金
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム299/200 コート300/300 バーニッシュ342/200
    ピラー129/250 アンテナ197/200 ステルス98/300

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100 アーム502/200 コート166/300 バーニッシュ296/200
    ピラー125/250 ステルス138/300

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 春藤朋羅:オカマ 吸血鬼の異能 怜きゅんLOVE
 越山泰佑:エージェント 反応の異能
 垣沼太郎:天宮市繁華街のボス どっぷり黒い
 和名ヶ谷縛:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 鎖の異能 童顔
 デイモン・ファイアストーン:怪盗ロキ 斥力と撹乱の異能
 シモン・アスファート:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 竜化の異能
 フランシス・マウラ:フォース・ナンバー・シックス 怪盗ロキ一味
 シャルル・ルパン:ルパン13世 怪盗ロキ一味
 物部神子:煌輝の異能 家出少女 ワガママ さみしがり
 蔵屋敷銀侍:SAMURAI×ドルオタ=エセサムライ 強い
 高円宮夜子:高校生アイドル・百夜桜乃音姫の一員
 紫藤凪:御門と犬猿の仲
 吉前魁:孤児の少年 御門が保護
 忍川隼実:NINJA
 野老幸晴:回帰の異能
 セカンド:爆破の異能 生死不明
 セーラ・フォード:フォース・ナンバー・フォー


怜「仕事くるといいね、がんばって」

御門「仕事なんざなくてもいいっつの…」

怜「…餓死するよ?」

御門「するか。いざとなりゃ、ナマポだ」

怜「…ほんと、その考え方嫌い」

御門「はっきり言いやがって…」

怜「その気になれば、御門ってすごいのに」

御門「はっ、めんどくさくてやってられっか、ボケが」


 【安価下2】
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 299/200
   C コート 300/300
   D バーニッシュ 342/200
   E ピラー 83/250
   F アンテナ 139/200
   G ステルス 98/30
 2 コミュる
 3 探偵事務所で待機
 4 その他、自由行動


 【直下 コンマ判定】(精神:白金+20)(過去の清算+10)
 コンマ二桁分加算
 アーム 299/200

 ※怜は定まった願望がなかったけど、一応のシナリオクリアを遂げたので、願望達成ボーナスの代わりで補正つけてます


 アーム 333/200

怜「…」

怜「…毎日、毎日、家事をこなして…」

怜「何してるんだろ、僕…」

怜「……嫌じゃないのが、ちょっとね、逆にね…」

怜「はぁ…」


 【安価下2】
 1 コミュる
 2 探偵事務所で待機
 3 その他、自由行動


 こ、コミュの場合は、相手の併記をおなしゃす…!

 【安価下2】
 1 御門
 2 神子
 3 魁


怜「…」チラッ

神子「~♪」

魁「神子、手裏剣なげるの上手になったからみて!」

神子「ん? いいよ」

魁「えいっ」

 ペシッ

神子「でも、何か違うんじゃない? 投げ方…?」

魁「これじゃダメ…?」

神子「うーん…ゴムだから?」

魁「でも本物ないもん」

神子「だよねー…」

怜「………神子」

神子「うん? なーに?」

 ↓1~3 神子とのコミュ内容
 ※なければ「なし」でええで!
  ちなみに、コミュで一足飛びにおつきあいには、「なりません」
  まあでも、イベントのためのキッカケ作るくらいならいいけど、神子はATフィールド持ってるからね! 踏み込むとね、あれよ!

やはり本物はまだ早いか……


 >>393
 …な、何のことや…?
 魁にものほんの手裏剣はまだ早いってことなんか…? 先に別の消化しとくんで、どういう意味でのことか教えてくれたら助かります!

―――――

怜「…気持ちの整理、ついたかな…?」

神子「…気持ちの整理って…」

怜「その…告白の、件で…。どうかな…?」

神子「………ごめん…。やっぱり…」

怜「…うん」

怜「……ねえ、神子。話、聞いてくれるかな?」

神子「…どんな?」

怜「これまでの、僕のこと」

怜「知ってほしいな、って思うんだ。…だから、どうこうってわけじゃなくて…神子に、知ってほしいと思う。聞いてほしいんだ」

神子「…うん、いいよ」

怜「…お父さんと、会えたんだ――」

 ・
 ・
 ・

怜「……面白くない話で、ごめんね」

神子「ううん」

怜「…」

神子「…つらくないの? そうやって、自分のことを…そんなに、大変なこと、してきたのに…」

怜「つらくないって言ったら、嘘になる」

怜「だけど、この辛さも…胸がきゅってなることも…僕のものだから」

怜「どうして僕が、児童養護施設に預けられたのか、はっきりとはしない…」

怜「だけど何かの事情が…ううん、お父さんがお父さんだから、っていうことはまず間違いなくって…」

怜「…………それでもさ、想ってはくれていたのかな…って、思えた」

怜「お母さんのことは分からないけど、気高い人だったんだ、っていうことだけは、知れた」

怜「【安価下2】」

 1 だから…どんな形で離ればなれになっても、一度結ばれたんなら、何もかもがダメだったんだって、後ろ向きのものだけじゃないと思うんだ
 2 これは、僕のことで、神子の事情にあてはまるかは分からない。だけど…神子はちゃんと、お母さんと暮らしてた。それは、すごいことだよ
 3 その他、自由台詞


怜「だから…どんな形で離ればなれになっても、一度結ばれたんなら、何もかもがダメだったんだって、後ろ向きのものだけじゃないと思うんだ」

神子「…」

怜「…ためらう気持ちは、分かるよ」

怜「でも…確かめないことには、ずっとそのままだ」

怜「ねえ神子…怖いなら、僕が一緒にいる」

怜「結果がどうであれ、それを利用するような形で関係を迫ろうとも、思ってない」

怜「だけど…確かめて、みない…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 神子「……ごめん、怜…」
 6~9 神子「でも…それで本当に…ダメだったら…」怜「うん。だから、僕は強く言えない。決めるのは、神子だ」


神子「……ごめん、怜…」

怜「…」

神子「……」スタスタ

怜「…」

<ねえねえ、これは!?

怜「…肘が、違うよ」

 トテトテ

魁「神子は?」

怜「…行っちゃった。…また、振られちゃったよ…」

魁「…どんまい」ナデナデ

怜「……ありがとう」


 【安価下2】
 1 怜視点継続
 2 御門視点


 ――北泉市・三笠宮邸・探偵事務所――

御門「ふわぁぁぁ…」

宗門『御門、仕事はただ待っているだけではダメだ!』

宗門『こちらからセールスというものをかけていかねば!』

御門「めんどくせえ…んなことするかっつーの…」

宗門『御門!』

 ガチャ

宗門『む、客か?』


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魁がかまってほしそうにやって来た
 4~6 お、お、お、お前はー!?
 7~9 怜と会話した後の神子だよ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 客…だと…!? ネコ探し…? けっ!
 4~6 客…だと…!? なに、浮気してるんじゃないかって? 不倫調査? あー、めんどくせっ
 7~9 お、おおおお、幼馴染ー!?


依頼人「うちのコ、見つけてください」

御門「…1日5000円」

依頼人「じゃあ、この写真のコなので…」

依頼人「どうぞよろしく」

御門「…はぁー…」

依頼人「では」

 バタム

宗門『御門、仕事だ! さあ、張り切って探すぞ!』

御門「だりい…」

御門「こんな、どこにでもいるような三毛猫――ん?」

宗門『どうした?』

御門「…………こ、ここここっ…この、三毛猫っ…!」

宗門『愛らしいな、うむ』

御門「オスだ!!!」

宗門『む?』

御門「金だ、金の匂いがするぜぇええええええええ―――――――――――――――――――――――――っ!!」


 【安価下2】
 1 町内マタタビ大作戦!
 2 怜と神子と魁を動員して探しまくるぜ!
 3 その他、どうやって探す?


御門「よーしよし…」

御門「これで、マタタビにつられて、ネコがうじゃうじゃと寄ってくるはず…」

御門「そこを一網打尽にしてやりゃ、見つかるだろ…」

宗門『くぅっ…御門…! お前が、ここまで真剣に働く姿を見られるとは…!』

御門「うっしゃしゃしゃ…」

御門「オスの三毛猫飼ってるってことは、よっぽどの大金持ちだな…」

御門「あれこれとふっかけて、依頼料がっつりゲットだぜぇ…」

宗門『動機が不純すぎるぞ! 見直した我の純情ハートを返せ!!』

御門「るっせえ、なまくら!」

御門「純情じゃなくて純鉄ハードだろうが、てめえは!」

宗門『掛け合わせようとしたのは分かるが、強引だし、意味が分からんぞ!』

御門「だぁってろ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 マタタビを大量購入したのに、目当てのオス三毛猫が見つからん…!
 4~6 何か女が混ざってマタタビに酔ってる!
 7~9 見つけた、オスの三毛猫…! 待てーい!


<にゃー

<にゃーご

<にゃう?

<ふにゃ~

御門「おいおい…」

御門「何でこんだけマタタビ仕込んだのに、三毛猫が一匹もいねえんだよ…」

御門「ちっくしょ、お前らのマタタビじゃねえ、どっか行け! しっし!」

<ふしゃー!

御門「ちょっ…やめ、ひっかくな…!」

 ザシュシュッ
 バタッ

宗門『ネコに襲われてやられるとは…素のお前は弱すぎるな』

御門「ぢぐじょー…」ムクッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 苦労してたとこに依頼主から電話が…! ひょっこり帰ってきたらしい。1日もかかってないから、依頼料もなしねって!
 4~6 翌日まで粘ったけど見つからず…そして、依頼主から電話が。1日分の5000円しか儲けられなかった
 7~9 これは方法を変えた方がいいのかも知れない…


御門「こうなったら、方法を変えるか…」

御門「とりあえず、マタタビはこのままで釣れることを祈っておいて…」

宗門『今度はどうする?』

御門「どうすっか…めんどくせえ…」

御門「そもそも、ネコ探しなんざ探偵の仕事かっつーの…」


 【安価下2】
 1 そうだ、探偵らしく聞き込み調査だ
 2 ええい、人海戦術だ! 家で暇してるヤツらを動員!
 3 その他、妙案求む


―――――

 一旦、ここまでっす~
 ありがとうございました

 にしても、幼馴染出てこないね


 さ、行くぜ!!

 【直下 コンマ判定】
 聞き込み調査を開始したゼ!!!
 1~3 おいおいおい…何だか、変なことになってるぞ…?
 4~6 うーむ…情報が得られぬ
 7~9 おっとぉ!? 見つけた、あれか、あの三毛猫ちゃんなのか!?


御門「見かけたことないっすか?」

主婦A「ないわよ」

御門「どもー…」

 バタム

御門「…ない、か…」

御門「はぁ…ったく、何でネコ一匹のくせにここまで…」

御門「まあいい、次…」

御門「……お、口の軽そうな中年ババア発見…」

御門「どもー、すんません、ちょっといいすか?」

主婦B「何ですか?」

御門「三毛猫ちゃんが逃げちゃったみたいで、探してるんすけど…」

主婦B「三毛猫なんて、この辺じゃあんまり見かけないけど‥」

御門「そっすか…。あ、どうも、ありがとうございます」

御門「そうそう、奥さん、隣の奥様…下着がすっげえのですよ、ゴミ袋に入ってたんすけどね?」

御門「しかもあれ、旦那がしばらく帰ってないみたいっすよ?」

主婦B「あら、ほんと? どういうこと? ちょっと、詳しく教えてよ」

御門「いや、それが…」

宗門『何故、井戸端会議を…』

御門(こうやって溶け込むと情報集めやすくなんだよ…)

 ・
 ・
 ・

御門「さっぱり情報ねえ…」

御門「何でだよ!? 何で、こんな…ネコが…ネコのくせに…」グヌヌ

御門「まあいい、マタタビにひっかかってりゃ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ダメだ…もう帰る…
 4~6 おっと、電話が…徒労が水の泡だよ!
 7~9 いた!!!


<にゃー

<にゃおん

<にゃにゃーん

<にゃんにゃんっ

御門「うわ、ネコだらけ…」

宗門『おおお…』

御門「何でお前はちょっと恍惚としてんだよ…?」

御門「はぁ…三毛猫…どこだ…こんな中にいんのか――って、いた!」

三毛猫「ふみゃ?」クルッ

御門「よーし、そこにいろ…そこにいやがれよ…」ジリ

三毛猫「…」ジロッ

宗門『警戒されているぞ!』

御門「さあて…暴れんじゃねえ、ぞっ…!」ダッ

三毛猫「ふみゃーっ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 逃げた! 追う!
 4~6 取ったどぉ――痛い痛い痛い、ひっかくな、暴れるな、逃げ――逃げんなぁああああ!
 7~9 ひっかくなボケこらネコ、こら!


 ガシッ

御門「よっしゃ、取った!」

 ガリッ

御門「」

三毛猫「ふしゃー!」バタバタ

 ガリガリッ

御門「痛ってぇええええええええええええ―――――――――――――――――――――っ!!」

 バッ

三毛猫「にゃうっ…!」タタタッ

御門「てんめえ、逃げんな…!」

御門「こうなりゃあ――!」


 【安価下1】
 1 障壁の異能で囲い込む!!
 2 必殺・鰹節の舞い!!
 3 その他、どうする!?


御門「これで、どうだ!」

 シュバッ
 ドンッ

三毛猫「ふみゃっ!?」ゴロッ

御門「そこだぁああああああああ――――――――――――――――っ!!」ダッ

三毛猫「みゃ―――――――!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ぼろっぼろに引っ掻かれまくりながら、確保したぜ…
 4~6 はっはっはっ、ネコの分際で!
 7~9 ?「ネコをいじめるなー!」


 やっと、出たぜ!
 最終章になってだけど!!!

 【安価下1】
 御門の、幼馴染(♀)のお名前をおなしゃーす!!!!!!


愛香「ネコをいじめるなー!」

三毛猫「ふみゃっ…!」ダッ

御門「あ、ネコが――」

 ピョンッ

愛香「あれっ――?」ダキッ

三毛猫「にゃうん」スリスリ

御門「こんの、クソネ――」

愛香「御門?」

御門「ああっ…? ん…? 愛香…?」

三毛猫「ふしゃー!」ガリッ

御門「痛ってぇええええええええ――――――――――――――――っ!」

愛香「御門、何してんの? ダメだよ、ネコちゃん」ナデナデ

三毛猫「にゃう」

 ・
 ・
 ・

 ――北泉市・三笠宮家・探偵事務所――

依頼人「ありがとうございます、じゃあこれ、依頼料の5000円」

御門「ひっかかれたから治療費」

依頼人「ではこれで~」

三毛猫「にゃふっ」

 バタム

御門「………クソネコが…」

愛香「御門、ちゃんと探偵してたんだ?」

御門「ああ? つかお前、しばらく見なかったな…。何してたんだ?」

愛香「それはこっちの台詞! んもう…前みたいに家が隣同士だったらすぐ分かるのに、何ヶ月か留守にしてたでしょ?」

愛香「ふらって来ても誰もいなかったし…。大体、何してるも何も、高校生ですぅー」

御門「あっそ、んで女子高生様がどーして勝手に上がり込んでるんだ?」

愛香「いいじゃない、幼馴染なんだから。でも、意外。ちゃんと掃除してて…」

愛香「御門、真人間にでもなった?」

御門「はあ?」

 ガチャ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魁がきて、色々と勝手な誤解をうまれたよ
 4~6 神子がきて、勝手な誤解を抱かれたけど一瞬で否定されてぐぬぬってなったよ
 7~9 エプロンつけた怜がきて、腐った妄想が愛香さんの中で急速に膨れ上がったよ



怜「御門、おかえり。ご飯が…」

愛香「エプロン男子…! どうして御門の家に…!?」

愛香「それにそれに、おかえり? ご飯? エプロンつけてるし、まさか同棲!?」

愛香「ええ、ええええっ!? こんな身近ところで? ねえねねえ、どっちが受け!?」

怜「…えっと…?」

御門「…」

愛香「きっかけは? 何ヶ月になるの?」

愛香「あ、もしかしてだけどさ? 誘い受け? 何かそういう顔に見えるんだけど、どうどう?」

愛香「しかも、何これ、イケメン! 御門がどうしてこんな物件を…!?」

御門「【安価下1】」

 1 怜、何も見なかったことにして戻ってろ
 2 黙れ腐女子
 2 その他、自由台詞


御門「黙れ腐女子」

愛香「やだっ」プイッ

怜「どなた…?」

愛香「あ、全然、ぜーんぜんっ、2人の仲を引き裂こうとかそういうんじゃないから!」

愛香「まあ何、昔ね、ここのお家の横に住んでた幼馴染なんだけど、ぜーんぜんっ、ただの腐れ縁ってだけだから!」

愛香「あでも、安定期とかだったらこういう波乱があった方が色々とはかどるよね…?」

愛香「何を隠そう、御門の許嫁です!」キリッ

怜「…御門に…?」

御門「騙されんじゃねえよ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 愛香「えっ、忘れたの…?」御門「は?」愛香「…え、ほんとに?」御門「………は?」
 4~9 愛香「チッ…余計なことを…」怜「………ご飯、食べてく?」愛香「ええ、いいの!? じゃあ、お呼ばれちゃう!」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 怜「…だよね…」御門「許嫁じゃなくても…婚約者的なとこ…だけどな…クソが…」怜「え?」愛香「あ、全然気にしないで!」
 奇数 怜「…御門を末永く、よろしくお願いします」愛香「ええーっ!?」御門「違うから騙されるなっつーの!!」
 ※0は偶数扱い

 これは…どっちの方がいいんでしょう…?


怜「…だよね…」

御門「許嫁じゃなくても…婚約者的なとこ…だけどな…クソが…」

怜「え?」

愛香「あ、全然気にしないで!」

怜「えっ…?」

御門「田舎だから、勝手に取り決められてるだけだっつの…」

御門「その約束交わしたヤツが、うちでは全員逝ってるから反故だけどな」

愛香「反故なの、あれって?」

御門「反故でいいっつの…」

愛香「そこまでして、この人と…!」

御門「違えよ!!」

怜「御門に婚約者…婚約…結婚…相手がいる…」

怜「み…御門…」

御門「あん?」

愛香「おやおやっ!? これは、ハプニングの予感!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜「御門に…先を越されてるなんて…!」御門「おい、何悔しがってる?」
 4~6 怜「…この人逃したら…相手、いないんじゃない?」ゴクリ 御門「真顔で何言ってる?」
 7~9 怜「おめでとう!」ガシッ 御門「何でそんな満面の笑みなんだよ!?」


怜「おめでとう!」ガシッ

御門「何でそんな満面の笑みなんだよ!?」

怜「え、だって…友達の、祝い事…? だし」

御門「違うっつってんだろが!」

愛香「なんだ、その程度か…折角期待してたのに…」シュン

御門「何で露骨に残念がってんだよ!?」

怜「でも、幼馴染なんだよね…?」

愛香「ジェラシー? してる? ねえねえ、ジェラってる!?」

怜「あ、僕、好きな女の子いるから」

愛香「…チッ…」

怜(あ、何か御門っぽい)

御門「帰れよ、お前」

愛香「へいへい、帰りますよぉーっと」

怜「ご飯、食べてく? 折角の婚約者だし」

愛香「いいの!?」

御門「いらねえよ、腐女子にエサやってどうする? 繁殖するぞ」

愛香「しませんー!」

怜「…だって、御門、相手いなくなるよ?」

御門「お前はどこから目線なんだよ!? あと俺をなんだと思ってる!?」

怜「クズ」

愛香「あ、よく知ってるね」

御門「表出ろ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 今度は御門×魁に食いついてきた
 4~6 完全にペース握られてますわ
 7~9 折角だけどーって帰ってった


愛香「何そのコ!?」

御門「…訳ありで世話してんだよ…」

魁「…?」

愛香「ショタだ! ショタっこだ! え、何? ねえねえ、御門とは、どういう感じなの?」

魁「どういう?」

御門「ガキまでエサにしてんじゃねえよ…」

愛香「御門お兄ちゃん、って感じなの? それとも、パパ代わり? ねえねえ?」

魁「…せんせいの仇」

愛香「何それ!? シリアス系!? ストーリー重視!?」

御門「はぁー…」

愛香「そうか、つまり…!」

愛香「誰よりも大好きだった先生が御門のせいで故人になって、恨みを抱きつつも差し伸べられた手を握っちゃって…!」

御門(地味に当たってるのが何とも言えねえ…)

愛香「大嫌いな仇だけど、一緒に生活をしていく中で育まれてく関係性!」

愛香「うひゃーっ! 大好物です!!!!」フンス-

魁「…?」

御門「耳貸すな、頭が腐るぞ」

愛香「何ここ、何でこんなにしばらく来ない内に素敵な空間になってるの!?」

愛香「明日も明後日も、毎日寄るから! あ、安心して、邪魔はしないから…むふふっ」

怜(見境ないな…)

神子(何、この人…?)

御門(いつの間にこんな腐ったんだ、こいつ…)

魁(変なのだ)

愛香「ご飯もおいしいし!」パクパク


 【安価下1】
 そして、愛香は帰っていった…
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 502/200
   C コート 166/300
   D バーニッシュ 266/200
   E ピラー 125/250
   F アンテナ 0/200
   G ステルス 138/300
 2 コミュる
 3 その他、自由行動


 ん? 今、御門視点っす…ま、怜と御門がコミュるって意味なら、何も問題ないし…怜とコミュってことになりますが…

 【安価下1】
 1 それでいいよ
 2 1Dで


 まあ、誰にでもミスはあるし、>>1もよくミスってるんで…今回はコミュってことにしておきまする
 でもお互いにあんまり、ミスはしないようがんばりませうね! ………がんばりますんで…すんません、ご理解を…

―――――

御門「はぁー…」

御門「あんの腐女子…腐ってることがステータスだとか勘違いしてんじゃねえだろうな…?」

御門「痛々しい…」

怜「…結婚しないの?」

御門「だーかーらー…」

怜「でも御門、相手…」

御門「あのなあ? 好きでもねえ女と、何で結婚すんだ? なあ?」

御門「大体、結婚? はっ、めんどくさそうな行為のナンバーワンでもおかしくねえだろが」

怜「…ほんと、御門って…」

御門「んだよ?」

怜「クズだよねって…」


 ↓1~2 怜とのコミュ内容
 ※なければ「なし」でもおkっす


御門「ああ? 悪いかよ?」

怜「うん、悪い」

御門「けっ…」

御門「…まあでも、あいつにはあんま深いこと喋んなよ?」

怜「分かってるよ」

御門「ならいい」

怜「でも、御門でも誰かの心配ちゃんとしてるんだね」

御門「ああ?」

怜「そういう口止めを面倒臭がらなかったじゃない」

御門「こんなんで惜しんでたら、呼吸さえもだるくなってるっつの」

怜「どうだか…」

御門「…チッ…で、お前、神子とは?」

怜「っ…何で、神子?」

御門「んんー? 何か、今、へーんな反応したなあ?」

御門「また振られたか?」

怜「……………」

御門「えっ…マジかよ」

怜「…悪い?」ムスッ

御門「【安価下1】」

 1 ぷっw ぷぷぷーww
 2 お前、何回振られりゃ気が済むんだよ?ww あーっひゃひゃひゃwww
 3 その他、自由台詞で煽るなり、からかってみて!


御門「お前、何回振られりゃ気が済むんだよ?ww あーっひゃひゃひゃwww」

怜「…」ムッスゥゥ

御門「あーっはははははっ!」

怜「怒るよ?」グッ

御門「やめろ、お前、その腕、握力いくつなんだよ?」

怜「左腕なら500キロまでいける」

御門「やめろっ…!」

怜「じゃあからかわないでよ…」

御門「はぁー…ばっかだな、お前」

怜「御門よりは頭いいよ」

御門「いちいちいち、ヘコんで、気にしてんのがバカらしいんだよ」

怜「…何で?」

御門「いいじゃねえか、別に。何回振られようが」

御門「んなの気にするくれえなら、次どうやって口説くとか頭使えよ、ってこと」

怜「…それ、軽薄じゃない?」

御門「はあ? フツーに考えりゃ、何度もアタックかけられりゃ、その内折れるだろ」

怜「…そう?」

御門「ま、俺はめんどくせーから絶対やんねえけど」

怜「だろうね」

御門「…でもお前は、そんくらいした方がいいんじゃねえの?」

怜「…御門…」

御門「ま、夜にいちゃこらしてるの確認したらこっそりカメラで撮っといてやるよ」

怜「っ…何で、御門はそうやって…!」

御門「中学生カップル流出無修正! こりゃ、いくらで売れっかねえ…」

怜「カップル…」

御門「おい、そこじゃないだろ、引っかかるのは。うっかりしてんじゃねえ」

怜「ハッ…しないよ、そんなの」

御門「どーだか」



―――――

 今夜は、ここまでっす!
 ありがとうごぜえましたー!

 明日の更新から、さっさと最終章入ってくよ! 多分…


 ――オマケ・嬉しい事故?――

魁「見て、神子。あわあわ~」

神子「ふふっ…泡を、手でこうやって…指の間に膜張ってぇ…ふーっ」

魁「シャボン玉! 神子、今のもう1回!」

神子「もう1回だけだよ?」

 ワイワイ

 ――その頃

御門「早く風呂出ろっつーの…」イライラ

<あ、魁っ、そこだめ…!

御門「ん?」

<何これ? すごい!

<ダメ、ダメだからっ、そんなまじまじと…!

御門「これ、は…?」ゴクリ

怜「覗いたら、破裂させるよ」

御門「うおぉぉっ…!? お、お前…いつの間に…!? つか、何だよ、破裂させるって!?」

怜「どこ、とは言わないけど…タダじゃ済まさないよ?」

御門「…つか、誰が覗くなんて言った? ええ? それ、実はお前がいけないこととか想像しちゃったりしてるんでねえのぉ?」

怜「っ…!? ち、違う――否定する!」

怜「僕は別に、神子がお風呂に入ってるから御門を見張るなんて名目で、浴室に続くこの廊下を監視したんじゃない! あわよくばとかもない!」

御門「いや、めっちゃあるだろ…」

怜「ない、否定する、魁を羨ましく思ったりもしてない。だから違う。御門は誤解してる。それは僕への侮辱だ」

御門「そうやってムキになってるのがまた…」

怜「む…ムキになんて、なってないし…!」

魁「御門と怜、何してんの?」ポタポタ

御門「お前、裸で出てくんな。あと体拭け」

神子「魁、ダメだよ、ちゃんと体拭かないと湯冷め――」バタバタ

神子「えっ…? み、見ないでぇえええ――――――――――――――っ!!/////」バタバタ

魁「?」

 ブバァッ
 ドサッ

御門「怜っ…!? お前、そんな、古典的な鼻血を噴きながら倒れるなんて古典的な…!!」

怜「死んでも…いい…」バタッ

魁「怜、しんじゃうの? ダメ!」ユサユサ

怜「でも…御門が覗いたのは許さない――!」ビュォォォォォッ

御門「覗いてねええええええええええええええええ――――――――――――――――――――――――――っ!!」

魁「御門がとんでった…」

怜「魁…明日からは、お風呂は…僕と――」ガクッ

魁「やだ、神子がいい」

 問答無用で翌日から、魁を風呂に入れるのは怜になりましたとさ。
 そしてそのことを知った腐ったガールは、新たなカップリングを見つけて三笠宮邸がまた鼻血に汚れたそうです――。


 ――オマケ・踏みにじられるほどに天を目指せ――

幸晴「っ…ぅ――」パチッ

ボルト「わふっ」ペロッ

幸晴「…ボルト…? 何で…それより、ここ…ハワードさん、の…?」

 ガチャ

千景「起きたのか。蝶番を呼んでいる。治してもらえ」

蝶番「こんにちは~。ふふっ…ねぇ…今日は、どんな悲鳴聞かせてくれるのかしら…?」

幸晴「……負けた…の、か――」

 ――数分後

ハワード「で、何をしていた?」

幸晴「…新型星業兵器を使った爆弾のことで、探っていたんです」

凪「爆弾…グラバトの時の、あれ…? 何か分かったの?」

幸晴「…………どうして、僕の異能でも治せないのか。その仮説みたいなものだけは、分かったよ」

ハワード「未だ、宮藤湊や、萑部律――他にも多くの者が昏睡状態にあるそうだな。何故、お前の異能が通用しない?」

幸晴「ブリューナクは、それを発動していれば受けた異能を必ず遮断して効果を止められる」

凪「…そうなの?」

ハワード「確かに、そうだ。だが、それが何だ?」

幸晴「新型星業動力は集めた星のチカラをECみたいな結晶体になるその寸前状態にまで超圧縮をして、そこから漏れ出るエネルギーを使います」

幸晴「そして、その信管となるのがブリューナク。ブリューナクとブリューナクの激突による超爆発現象のようなものを爆弾にしたんです」

幸晴「ECとブリューナクは、どうやってそれができあがるか、っていう程度しか違いがありません」

幸晴「そして、新型星業動力で生成されるECは、アーティファクト・アース・クリスタル――AECって呼ばれているんです」

凪「ややこしい…。ハワード、分かってる?」

ハワード「続きを言え。凪、覚えろ」

幸晴「…とにかく、新型星業動力で生成されたAECを、ブリューナクで爆破させる。それが、あの爆弾の正体なんです」

幸晴「それで、ブリューナクの持つ性質が、AECっていうグラスパー数百人分にも及ぶ大量の星のチカラとともに一度に発散されたんです」

幸晴「AECで引き上げられた途方もないエネルギーのせいで、異能の効きが…そのものが、効果を及ぼさなくなってしまってる」

幸晴「…………僕は、そういう風に理解しました」

凪「…えーっと…ブリューナクパワー?」

幸晴「…端的に言えば…。て言うか、そういう理解…?」

ハワード「だが、俺は異能を問題なく使えている」

幸晴「ハワードさんはまだ、症状が軽いんだと思います。あの爆発を直近で浴びてはいなかったから」

凪「感謝しろよ、ハワード。俺がいなきゃ、ぶっ飛ばされてたんだから」

幸晴「ブリューナクを破るには、ブリューナクをぶつけるしか、ない…。だけど、それじゃ、無用な破壊しか引き起こされない…」

凪「…………じゃあ、もう…」

幸晴「でも、諦められない…。何か、方法を見つけ出すしか…ううん、見つけ出す…」

凪「何か、考えとかあんの?」

幸晴「ない。………ないけど、やるよ。……ありがとう、助けてくれて…」

ハワード「……ふんっ、あと3日だけ、ここにいろ。命令だ」

 何故、という言葉を出す前にハワードが部屋を出ていく。
 ため息をついてから凪がどこかへ電話をかけ、足に顔をすり寄せるボルトを撫でながら幸晴は命令に従っておこうと決めた。酷く、疲れていた。

というかなんでハワードがブリューナクの性質知ってるの、あと最強の一角の条件にブリューナクが使えるのって入ると思うんだ。


 3時のおやつは済ませました?
 ぼくは済ませたのでちょろちょろちょろ~っと、再開いたしますよ~

 >>483
 ハワードはブリューナク持ってるのと戦ったこともあるからね
 あとまだ、最強の一角に入れたとは明言してないよ!(言い逃れじゃないもん! ほんとだもん!)


 【安価下1】
 1 怜視点
 2 御門視点


 ――北泉市・スーパーマーケット――

怜「お金が…尽きそう…」

怜「御門は例え稼いでも生活費を入れてくるようなことしないし…」

怜「…今夜は、モヤシ…」ガサッ

怜「……でも…御門と僕だけならともかく、神子と魁にはちゃんと…」

怜「………むぅ…」

怜「…何か、稼ぎ口探した方がいい…?」

怜「あやふ屋――いや、ダメだ…水商売なんて、本来僕みたいな未成年がバイトする場所じゃない…」

怜「……どうすれば…」


 【安価下1】
 で、買い物済ませて帰ってきた主夫なりかけの怜さん
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 333/200
   C コート 300/300
   D バーニッシュ 342/200
   E ピラー 83/250
   F アンテナ 139/200
   G ステルス 98/30
 2 コミュる
 3 探偵事務所で待機
 4 道場に行ってみる
 5 その他、自由行動



 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:白金
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム333/200 コート300/300 バーニッシュ342/200
    ピラー129/250 アンテナ197/200 ステルス98/300

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100 アーム502/200 コート166/300 バーニッシュ296/200
    ピラー125/250 ステルス138/300

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 春藤朋羅:オカマ 吸血鬼の異能 怜きゅんLOVE
 越山泰佑:エージェント 反応の異能
 垣沼太郎:天宮市繁華街のボス どっぷり黒い
 和名ヶ谷縛:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 鎖の異能 童顔
 デイモン・ファイアストーン:怪盗ロキ 斥力と撹乱の異能
 シモン・アスファート:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 竜化の異能
 フランシス・マウラ:フォース・ナンバー・シックス 怪盗ロキ一味
 シャルル・ルパン:ルパン13世 怪盗ロキ一味
 物部神子:煌輝の異能 家出少女 ワガママ さみしがり
 蔵屋敷銀侍:SAMURAI×ドルオタ=エセサムライ 強い
 高円宮夜子:高校生アイドル・百夜桜乃音姫の一員
 紫藤凪:御門と犬猿の仲
 吉前魁:孤児の少年 御門が保護
 忍川隼実:NINJA
 野老幸晴:回帰の異能
 セカンド:爆破の異能 生死不明
 セーラ・フォード:フォース・ナンバー・フォー
 黒本愛香:御門の幼馴染 腐属性


 ――北泉市・三笠宮邸・道場――

魁「…」ウ---ン

怜「…魁?」

魁「あ、怜」パタパタ

怜「何してるの?」

魁「けーこ」

怜「…稽古…。ああ、御門には教わらないの?」

魁「だって御門痛くするんだもん」

怜「…ああ」


 【安価下1】
 1 がんばってね~
 2 じゃあ、みてあげようか?
 3 その他、自由


怜「…みてあげようか?」

魁「怜が?」

怜「うん」

魁「できるの?」

怜「御門ほどじゃないにしろ、割と何でもできるよ。剣しかり、戦い叱り――」パシッ

魁「痛くしない?」

怜「御門ほどひどくはしないよ」


 【直下 コンマ判定】(うっかり-2)
 1~3 あ、力加減間違った…ごめん魁
 4~6 手を抜きすぎて、思いっきり頭ぶっ叩かれた
 7~9 うっかりするはずないじゃん! ばっちりしごいたよ!


魁「…」ジリ

怜「…おいで」

魁「…やあっ!」

 ブンッ

怜「甘いね」

 バシッ
 ズバンッ

怜「――ふっ…」

 ドサッ

魁「い…たい…」

怜「あ…」

魁「痛くしないって、言ったのに…」

魁「御門の方が痛くない…」

怜「…ごめん、つい…」


 【安価下1】
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 333/200
   C コート 300/300
   D バーニッシュ 342/200
   E ピラー 83/250
   F アンテナ 139/200
   G ステルス 98/30
 2 コミュる
 3 探偵事務所で待機
 4 その他、自由行動


怜「大丈夫、魁?」

魁「うん…」

怜「…強いね、偉いよ」ナデ

魁「ほんと?」

怜「うん」

魁「今日の夜ごはんって何?」

怜「…何が、いいの?」

魁「怜のおいしいから何でも」

怜「…良かった…。心置きなく、これでモヤシできる…」


 ↓1~2 魁とのコミュ内容
 ※なければ「なし」でもええんやで


魁「モヤシ?」

怜「…おいしくするから」

魁「うん」

怜「ここでの生活は、もう馴れた?」

魁「うん」

怜「…そっか。これから、魁は御門と一緒にここで暮らすんだよね…」

怜「大丈夫そう?」

魁「怜もいるんでしょ?」

怜「…うーん、ずっとかは、正直なところ、分からないからな…」

魁「そうなの…?」

怜「でも、今すぐってわけじゃないから」

怜「…ねえ、魁。御門のこと、どう思ってる?」

魁「…わかんない」

怜「嫌い?」

魁「ううん」

怜「好き?」

魁「…ううん」

怜「普通?」

魁「うん。でも…よくわかんあい」

怜「……そっか…」

魁「怜と神子の方が御門より好き」

怜「でも、1番に手を繋ぎにいくのは御門だよね?」

魁「うん」

怜「……でも御門が1番じゃないの?」

魁「やさしくないもん」

怜「…よく分かんないね」

魁「うん」

怜(複雑なんだろうなあ…)

魁「…でもね」

怜「ん?」

魁「御門が剣ふってるのは、ちょっとだけかっこいいの」

怜「……そっか」


 【安価下1】
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 333/200
   C コート 300/300
   D バーニッシュ 342/200
   E ピラー 83/250
   F アンテナ 139/200
   G ステルス 98/30
 2 コミュる
 3 探偵事務所で待機
 4 その他、自由行動


 【直下 コンマ判定】(精神:白金+20)(過去の清算+10)
 コンマ二桁分加算
 ステルス 98/300


 ステルス 218/300

怜「…そろそろ、夕飯作ろう」

怜「そう言えば、御門の婚約者…今日も来るのかな…?」

怜「モヤシばっかりだしなあ…」

怜「…」

怜「…まあいっか」

怜「御門の稼ぎの結果だし…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門を呼びに行ったら、何か…
 4~6 やっぱり、お金稼がないとなあ、って
 7~9 平穏無事


御門「何だよ、このメシ」

怜「モヤシの炒め物、モヤシのスープ、モヤシのソテー、モヤシの和え物、モヤシの…」

御門「何でモヤシばっかなんだよ!? つか、炒め物とソテーって、これ、どう違うんだ!?」

怜「味つけ」

御門「はぁああああああっ!?」

怜「御門、お金がない」

御門「だから何だ?」

怜「結果が、この食卓」

御門「…」

怜「もっと働いて生活費を入れてくれないと、出稼ぎに出るしか…」

御門「お前さあ…そんなだから、あの腐女子にはすはすされんだぞ?」

御門「つーか、別にここにお前がいる必要はねえだろ? むしろ、お前ら、居候だぜぇ?」

御門「お前が金を出すってもんじゃねえの? 俺はホストじゃねえっつの」

怜「【安価下1】」

 1 …甲斐性なし
 2 じゃあ、稼いでくる
 3 その他、自由台詞


怜「じゃあ、稼いでくる」

御門「は?」

怜「…出稼ぎに行ってくる」

御門「お、おい」

怜「御門が稼げないんなら、僕が稼ぐしかない」

怜「合理的な判断」

御門「お前が行ったら三食カップ麺になっちまうだろうが」

怜「…じゃあ、神子と魁もまとめて僕が面倒見るから」

御門「…それはいいかもな…」

怜「御門…」

怜「【安価下1】」

 1 とにかく、1人でお金稼いで戻ってくるから
 2 …………………て、言う口実でのお願いなんだけど…
 3 その他、自由台詞


怜「とにかく、1人でお金稼いで戻ってくるから」

御門「え、マジで?」

怜「これ以上、ひもじい思いはさせたくないから」

怜「ご飯作ってて、僕がどんな気持ちだったか…」

御門「いやでも、お前が行ったら家事が…」

怜「その面倒臭がり、そろそろ直した方がいいよ…」


 【安価下1】
 1 早速行ってくる!
 2 明日の朝イチでいくわ!


怜「とにかく、朝イチで行くから」ガタッ

御門「おい、怜…」

怜「やめてよね、そういうの」

怜「…御門だって、何だかんだで僕に依存してるから腐女子のエサにされてるんでしょ」

御門「…」

怜「じゃあ、そういうことだから」


 【安価下1】
 1 コミュる
 2 荷造りすっか
 3 よし寝ましょう


怜「これはいる…」

怜「これもいる…」

 ゴソゴソ

怜「あとは…」

怜「……でも、この家が心配…」

怜「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 て言うか、誰か引き止めてよ…って寂しくなった怜さんでしたとさ
 4~6 御門がきたお
 7~9 神子がきた!!


御門「おい、怜」

怜「! …な、何?」

怜「引き止めるんなら、これからはじゃんじゃん御門に働いてもら――」

御門「出稼ぎってことは、仕送りするんだよな?」

御門「だったら、とりあえず10万円くれえは入れろよ」

怜「え」

御門「そしたらカップ麺だけじゃなくて、コンビニ弁当も食えるし、もっと入れてくれりゃ、外食だってできるだろ」

御門「金はあるに越したことねえし。ま、がんばれや」

怜「…」

怜「【安価下1】」

 1 …このクズ人間
 2 ……(絶句)
 3 その他、自由台詞


怜「…このクズ人間」

御門「ああ? 今さらかぁ?」ホジホジ

怜「…」

御門「んじゃ、そういうことだから」

 バタム

怜「…」

怜「クズ…」

怜「真性のクズだ…」

怜「……引き止めてくれたっていいのに…」


 【安価下1】
 1 そして怜は、とぼとぼと出稼ぎに行きました
 2 さて、御門視点といこうか


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:白金
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム333/200 コート300/300 バーニッシュ342/200
    ピラー129/250 アンテナ197/200 ステルス218/300

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100 アーム502/200 コート166/300 バーニッシュ296/200
    ピラー125/250 ステルス138/300

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 春藤朋羅:オカマ 吸血鬼の異能 怜きゅんLOVE
 越山泰佑:エージェント 反応の異能
 垣沼太郎:天宮市繁華街のボス どっぷり黒い
 和名ヶ谷縛:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 鎖の異能 童顔
 デイモン・ファイアストーン:怪盗ロキ 斥力と撹乱の異能
 シモン・アスファート:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 竜化の異能
 フランシス・マウラ:フォース・ナンバー・シックス 怪盗ロキ一味
 シャルル・ルパン:ルパン13世 怪盗ロキ一味
 物部神子:煌輝の異能 家出少女 ワガママ さみしがり
 蔵屋敷銀侍:SAMURAI×ドルオタ=エセサムライ 強い
 高円宮夜子:高校生アイドル・百夜桜乃音姫の一員
 紫藤凪:御門と犬猿の仲
 吉前魁:孤児の少年 御門が保護
 忍川隼実:NINJA
 野老幸晴:回帰の異能
 セカンド:爆破の異能 生死不明
 セーラ・フォード:フォース・ナンバー・フォー
 黒本愛香:御門の幼馴染 腐属性


―――――

 一旦ここまでっす~
 ありがとうございました

 再開予定は18時前後です


怜「…ほんとに行くよ?」

 シ----ン…

怜「…」

怜「…行ってきます…」

怜「はぁ…」

怜「…何でこんな目に…」

 トボトボ


 【安価下2】
 出稼ぎだよ! どこでどう稼ぐ?
 1 地下闘技場…?
 2 天宮市なら…
 3 人の多い東京まで行って…パフォーマー…
 4 その他、どうする?


怜「…とりあえず、天宮市に行くか…」

怜「あやふ屋なら宿代はただ…オカマにはされたくないけど…」

怜「…」

怜「…寂しい…」


 【安価下2】
 1 まだ怜視点?
 2 じゃ、御門視点いこっか!


 【直下 コンマ判定】
 1~3 乗り換えがてら東京に立ち寄ったら…
 4~6 あやふ屋に行ったら、朋羅さんがががが…
 7~9 無事に天宮市に到着して、オカマコースも完全回避したよ!


 ――天宮市・繁華街・オカマバー『あやふ屋』――

怜「やっと着いた…」

 ガチャ
 カラン…

朋羅「いらっしゃ――怜きゅーんっ!?」ガバッ

 ゴキゴキゴキィッ

怜「っ…痛っ…タップ、タップ!」バンバン

朋羅「ああん、もう、寂しかったんだから」

怜「お久しぶりです…」

朋羅「あら、御門ちゃん達は?」

怜「…出稼ぎで、僕だけです…」

朋羅「んまあ…じゃあ…」キラリ--ン

怜「…?」

朋羅「ふふふっ…今ね、ちょっとフロアレディーが足りなかったのよ♡」

怜「【安価下2】」

 1 …僕、レディーじゃないんで…
 2 あの僕…ノーマルなんで…
 3 未成年がこういうところで接客って良くないと思います…
 4 その他、自由台詞!
 ※アウチな選択肢選んじまったら…


怜「…僕、レディーじゃないんで…」

朋羅「あら、奇遇ね、わたしもよ♡」

怜「」

朋羅「チイママ~、怜きゅんに、かわいいドレスお願いね♡」

チイママ「はーい♡」ガシッ

怜「やだっ…僕は、オカマには――!」

朋羅「んふふ、怜きゅんなら、きっとお客さんがファンになっちゃうか・ら♡」

怜「やだぁああああああ―――――――――――――――っ!」



 【安価下2】
 1 まだ、怜なん?
 2 そろそろ御門いこ? ねっ?


怜「…」←露出多め化粧濃いめドレス

朋羅「んまっ、かわいいっ! お人形さんみたい!」

怜「…」

朋羅「はい、じゃあ、接客お願いね?」

朋羅「お客さんのお悩みを聞いて、お酒を作ってあげるの。いつも見てたでしょ?」

怜「…」

怜「はい…」


 【直下 コンマ判定】(律儀-2)
 1~4 職業オカマとして、全力でオカマになる怜さん…
 5~9 男としての主張を交えながらやってたんだけど、察しなマイノリティー層をハートキャッチしちゃった怜さん


 余計なとこで…

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 美男の娘として一晩で100万円近い売上を叩き出してしまった…出稼ぎがはかどります(白目
 奇数 あれ、何だろう…オカマになると、とっても自分の気持ちに素直になれるかも知れない…(迷走
 ※0は偶数扱いやでぇ…


怜「やだ、ヘンタイっ!」

怜「僕、男の子だけどオカマだから中身は女の子なの!」

怜「そんな風に僕の太腿さすって、何が楽しいの?」

怜「やめてよ、クズ! このクズ人間! メンタル紙くず! ――って、それは別の人だった」

怜「えー、でもでも、オカマだよ? なりたてだけど…」

怜「聞いてくれるの? 居候先の友達が甲斐性なさすぎて、居候してる身分で出稼ぎに出ちゃったんだよ、酷くない?」

怜「なりたくもないオカマにまでなってお金とか稼いでさあ!」

怜「ひどいよね、ねっ? うん、そう。…え?」

怜「楽しく…なってないよ」

怜「職業オカマだから、今だけだから」

怜「本当だよ! …うっ…ま、まあ…確かにちょっとはね…?」

怜「ちょびぃーっとは…何か、もうどうでもいいやな感じでやってたら、すこーしだけ、何か…うん、楽しいです…」

怜「素直になれる。うん、おじさんもやってみたら?」

怜「男の娘――違うし、オカマだし! 一人称? 朋羅ママみたいな口調にぃ…?」

怜「ええ…?」

怜「ちょびっとだけだよ…?」

怜「んもうっ、ほんっと、やんなっちゃうわよね! あたしったら、今何だか楽しくなっちゃってるもん!」

怜「素直って最高よ、最高!」

怜「………恥ずかしいよ…」


 【安価下2】
 1 これ以上、まだ怜の痛々しいところを見たいの?
 2 よし、じゃあ、御門視点でいいね? ねっ?


怜「ありがとうございましたー♡」

 バタム

怜「…ふぅ…」

朋羅「んま、怜きゅん、才能あるんじゃない?」

怜「ないです」

チイママ「ダメよ、怜きゅん。さっきみたいな調子で!」

怜「え~、やっだ~。あたし、男だもん、ただの職業オカマだもん」

朋羅「そうよ、それそれ~。ノリノリじゃない♡」

怜「仕事だからね♡」

チイママ「ほらほら、またお客さん来るわよ、怜きゅん♡」

怜「あら、やだもう~。いつか覚えてなさいよ~♡」


 【安価下2】
 来店したのは…ええい、サービスだよ、選んでいいよ!
 1 数ヶ月に1度くらいの頻度で訪れるキレイなお姉さんの常連さん2人
 2 常連の小動物系美人でやさしくて面倒見がよくて教育番組に出てもいいレベルと自称するお姉さん
 3 怪盗ロキ一味
 4 セ ー ラ さ ん


 カラン

朋羅「あらあら~♡ また来てくれたのね、いらっしゃい♡」

朋羅「このコ、新人の怜きゅん。かわいがってあげてね♡」

怜「怜です♡」キャピッ

千景「…見たことがあるような…」

怜「えっ…」

怜(あれ、どこで…あれ…?)ダラダラ

言子「はじめまして」

怜「ど、どうぞ~♡」

千景「…先日の仕事で、凪が言っていた元サイボーグの…」

怜「あの時の…」

言子「サイボーグ…?」

怜「もう、やだ~♡ あたし、オカマなのにサイボーグのはずないじゃない」

怜「ちんちんだって、ちゃんとついてんのよ! 何飲むの?」


 【安価下2】
 どんなトークするよ?
 1 恋バナ…
 2 悩み相談
   A 何故か怜が相談してる
   B 相談を受けるよ!
 3 その他、どんな話題やねん?


 【直下 コンマ判定】
 1~3 千景さんのお悩み・ものすごくバカな人がいて手を焼いてるんだけど、どうしたら手がかからなくなるかな?
 4~6 言子さんのお悩み・イギリスでできたお友達を呼ぼうと思うんだけど過保護すぎるお兄さんがいるから、男友達が呼べなさそう
 7~9 千景さんのお悩み・振られたんだけど別の人を好きになってもいいものなんだろうか?


怜「はいどうぞ、ソルティードッグとギネス」

言子「ありがと、怜…ちゃん?」

怜「何で悩むのよ!? 女の子にしか見えないでしょ、今は!?」

言子「そ、そうだね…」

怜「オカマなのに、失礼しちゃうっ!」プンプン

怜「ねえねえ、お姉さん、悩みとかないの?」

言子「あ、そう言えば…千景が…」

千景「…実は…」

怜(やだ~早く言ってよ!)

怜「あるんだ…」

千景「ん?」

怜「あ、あれっ…? な、何でもないの、うん。なになに~?」

千景「しばらく前に…好いていた男性に振られてしまった…」

怜「あら!」

千景「割と周囲は応援をしてくれていたんだが…この失恋のショックに塞ぎ込んでしまっていたら、フォローを受けてな…」

千景「…その…まだこれは、好きとかという感情ではないんだが」

千景「……こんなにすぐ、ころころと…好きな相手が変わっても、いいものなんだろうか…と…」

言子「いいと思うんだけどね」

怜「【安価下2】」

 1 いいじゃない、好きになっちゃったんなら!
 2 振られるって…つらいよね…ははは…
 3 その他、自由台詞


怜「いいじゃない、好きになっちゃったんなら!」

千景「だが…尻軽のような…」

怜「男の方がもっと節操ないわよ、んもう!」

怜「下半身が反応して、ちょっとお酒でも自分にでも酔っちゃえば押し倒しちゃうんだから!」

怜「大体、振られちゃったんなら好きにしたっていいじゃない!」

怜「で、ねえねえ、どんな人なの?」

言子「そうだよ、誰誰? 誰にそんなフォローされてたの?」

怜「教えなさいよ~」

言子「千景、誰?」

千景「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 別に誰っていうわけでもない疑問らしかった
 4~5 マジか
 6~7 おおう…?
 8~9 おー…
  0  え、そこ?


千景「…年下、なんだが…」

言子「勝正?」

千景「いや…」

言子「えっ…じゃあ、政仁くん…?」

千景「違う…」

言子「………凪!?」

千景「…ああ…」

怜(あれ? その人って…確か、えーと…御門を肥だめに落としたっていう…?)

言子「凪かぁ…」

怜「…で、好きなの?」

千景「いや…よくは分からないが…」

千景「だが、嫉妬混じりというか…。いいヤツではあるんだが、素直ではないし、可愛気もないし…」

千景「けどこう…」

言子「こう…?」

怜「好きなの?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 千景「……ボスがいつも凪を呼ぶ度に、こう…あの細い首を…くびって…」怜「それ違う」
 4~6 千景「頼もしいところが、最近はよくあってな…」言子「凪、成長したよねえ…」怜(分かんない…)
 7~9 千景「何となく、まあ…育ち盛りとか、そういうのもあるんだろうが…気にかけてしまうし…いつも、目で追ってると言うか…」


千景「……ボスがいつも凪を呼ぶ度に、こう…あの細い首を…くびって…」

怜「それ違う」

千景「違うか…?」

言子「…ジェラシーだよ、それ…」

怜「それとも、ヤンデレ? やだもう、こわい~♡」

千景「いやだが、別に嫌いではないんだ!」

言子「逆に怖いよ」

怜「気になり方が物騒なのよ、そんなのが恋だったら世の中、悲劇ばかりよ」

千景「やはり…違うか…何だか、安心をしたような…」

怜「安心してる場合じゃないわよ、その人が危ないじゃない!」

千景「いや、実際には何もしない」

言子「そりゃそうだよ」


 【安価下2】
 1 まだ、怜…?
 2 そろそろ、御門じゃダメっすか…?


 怜の人気っぷりが嬉しくもありつつ、御門スポットなのに全然進まねえという葛藤ががが…
 まあいいよ、うん、怜が愛されてるってことなんだよ…ね…?

―――――

怜「…疲れた…」ゲッソリ

チイママ「それじゃ、ママ、怜きゅん、お疲れさま~♡」

朋羅「お疲れさま~♡」

 バタム

朋羅「怜きゅんも、お疲れさま。はいこれ、今日のお給料ね♡」

怜「どうも…」

怜「…」ゴソゴソ

怜(心身を削りながら稼いだんだし…これが少なかったら…泣ける…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 4万円…
 4~6 10万円
 7~9 30万円!?
  0  40万円も!?


怜「…諭吉が、4人…」

朋羅「怜きゅん、水商売なんだからお客さんにお酒を飲ませて、お金落とさせないとダメよ?」

怜「…はい…」

朋羅「それじゃ、明日もがんばってね♡」

朋羅「あ、ちゃーんとお化粧落として寝るのよ、おやすみ~」

怜「…」

怜「…何してるんだ…僕…」


 【安価下2】
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 333/200
   C コート 300/300
   D バーニッシュ 342/200
   E ピラー 83/250
   F アンテナ 139/200
   G ステルス 218/30
 2 今から遊びにいってやるぅー!
 3 その他、自由行動


 【直下 コンマ判定】(精神:白金+20)(過去の清算+10)
 コンマ二桁分加算
 ポイント 100/100


 ポイント 153/100

怜「…」

怜「寝よう…」

 ゴロン

怜「…ちゃんと、御門達…ご飯食べてるかな…?」


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:白金
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント153/100 アーム333/200 コート300/300 バーニッシュ342/200
    ピラー129/250 アンテナ197/200 ステルス218/300

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100 アーム502/200 コート166/300 バーニッシュ296/200
    ピラー125/250 ステルス138/300

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 春藤朋羅:オカマ 吸血鬼の異能 怜きゅんLOVE
 越山泰佑:エージェント 反応の異能
 垣沼太郎:天宮市繁華街のボス どっぷり黒い
 和名ヶ谷縛:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 鎖の異能 童顔
 デイモン・ファイアストーン:怪盗ロキ 斥力と撹乱の異能
 シモン・アスファート:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 竜化の異能
 フランシス・マウラ:フォース・ナンバー・シックス 怪盗ロキ一味
 シャルル・ルパン:ルパン13世 怪盗ロキ一味
 物部神子:煌輝の異能 家出少女 ワガママ さみしがり
 蔵屋敷銀侍:SAMURAI×ドルオタ=エセサムライ 強い
 高円宮夜子:高校生アイドル・百夜桜乃音姫の一員
 紫藤凪:御門と犬猿の仲
 吉前魁:孤児の少年 御門が保護
 忍川隼実:NINJA
 野老幸晴:回帰の異能
 セカンド:爆破の異能 生死不明
 セーラ・フォード:フォース・ナンバー・フォー
 黒本愛香:御門の幼馴染 腐属性



 御門視点になりますよ~

 【安価下2】
 宗門の強制GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 502/200
   C コート 166/300
   D バーニッシュ 266/200
   E ピラー 125/250
   F アンテナ 0/200


 【直下 コンマ判定】(人斬りの才覚+20)
 コンマ二桁分加算
 アーム 502/200

 【下2 コンマ判定】
 1~3 変な依頼が舞い込んできたよ
 4~6 朝早くから怜にうらみつらみの電話をかけられたよ
 7~9 宗門にごちゃごちゃ言われて蔵の整理中


 ――北泉市・三笠宮邸・蔵――

 アーム 542/200

 ゴソゴソ

御門「ここも怜に掃除させときゃ良かったな…こんな埃まみれで…」

宗門『何を言うか、ここは歴史ある三笠宮の宝物が収められし場だぞ!?』

宗門『それが友であろうが、この場を他人に委ねるなどは笑止千万! さあ、整理をちゃんとしろ!』

御門「るっせえなあ…」

 ゴソゴソ

御門(金目のもんでも出てくりゃいいけど…期待できそうにはねえよなあ…)

御門「あー、めんどくせえ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 目覚めよ、人斬り!(御門のことではない)
 4~6 古い書物を発見! なになに…家宝の在処をここに記す…
 7~9 ま…まさかの、妖刀2本目…!?



―――――

 ちょっと、お手洗いさ行ってくるだよ


 ゴソゴソ

御門「ん?」

宗門『どうした?』

御門「何だ、これ…? 和綴じの、本…ぼろくさっ…」

宗門『おお、それは!?』

御門「あん? 何だ、金になんのか?」パラパラ

御門「カビ臭えなあ…」

宗門『お前は字が読めんのか!?』

御門「字ぃ…?」

御門「どれどれ、えーと…?」

御門「………家宝…の在処を…ここに記す…?」

御門「…家宝っ!? お宝か!?」

宗門『そうだ!』

御門「金目のもんか!?」

宗門『バカ者、家宝を金に換えようとする者がいるか!』

御門「んじゃいらねっ」

宗門『御門っ!』

御門「んだよ…?」

宗門『これが、今ここで御門に掘り起こされたことは、巡り合わせであろう』

宗門『さあ、三笠宮に伝わりし家宝を、今こそ!』

御門「伝わってねえだろ、ここにねえんだったら…」

宗門『行くのだ!!』

御門「話聞けよ…。しっかし、家宝ねえ…」

御門(まあでも…手に入れられりゃ、金にはなる…のか…?)

御門(このなまくらがどんだけ騒ぎ立てようが、手に入れちまえが質屋にでも持ってきゃいいし…?)

御門「【安価下2】」

 1 でもめんどくせえからパス…
 2 …しゃあねえ、行くか…


御門「…しゃあねえ、行くか…」

宗門『よし、よくぞ言った!』

宗門『さあ、その文書を読解せよ!』

御門「お前が読め」

宗門『我は妖刀だぞ! 読めるはずがあるか!?』

御門「…」

御門「…事務所に、古語辞典あったかな…?」ポリポリ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 とある、小さな島に祠があって、そこに眠ってるらしい。どこや!?
 4~6 なになに…三笠宮四天王がいて…それぞれに託した4つのカギを…だるっ!?
 7~9 ほほーん? 屋敷の下に洞窟がねえ…? 見たことねえけど…その奥、と…


 ――北泉市・三笠宮邸・探偵事務所――

御門「…島…か…」

御門「その…えーと、祠…?」

御門「そこに行けば眠ってる…か…」

御門「………肝心の場所はどこだよ!?」バシッ

宗門『乱暴に扱うでない!!』

御門「だぁーっ、めんどくせえ! どの島だよ!?」

御門「日本に島がいくつあると思ってんだ、把握してねえけど!」

御門「はぁ…くっそだりい…やめよっかな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そんなの宗門さんが許しませんよ!
 4~6 暇をもてあました腐女子が降臨しました
 7~9 神子&魁が暇潰しにやってきたよ


 ガチャ

御門「ん?」

魁「御門、ひまっ」

神子「怜もいないし、暇」

御門「あのなあ…」

神子「ん? 何それ?」

御門「…うちの家宝だと…」

魁「かほう…? ねてまて…?」

御門「アホか」

神子「へえー…楽しそう! 宝探し?」

御門「そうだな、だるくて、めんどくせー宝探しだな…」

魁「宝探ししたい!」

神子「したいよね」

魁「したい!」ギュッ

神子「お宝なんでしょ? いいじゃん、しようよ」グイグイ

御門「何で俺が…」

宗門『御門!』

御門「あーもー…めんどくせえ…分かった、分かった…」

御門「どっかの島にあるんだと…。それしか分かんねえ。あとは解読不能」

御門「お前ら、何かあたりつけろよ」ポイッ

神子「そんなこと言われても…」

魁「…へたな字」

神子「読めないよね、これ…」

御門「へいへい…もうすぐ夏だし、宝探しシーズンだし、それ解読できたらどこへなりとも連れてってやんよ」

神子「ほんとっ? よーし、魁、がんばろう」

魁「うんっ」

御門「あー、だる…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 まあでも、分かるはずないよねー…って
 4~6 腐女子降臨しろよ! 折角登場したんだから!
 7~9 柔軟な発想おそるべし!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 書物に描かれてた紋様を魁が邸内で見かけたことあるって言い出した
 奇数 三笠宮の家宝を狙った怪しい連中がタイミング良く、いきなり押し入ってきた!?
 ※0は偶数扱いなんよ!


魁「…ねえ神子、これ、どっかで見たことある。このお家の中で」スッ

神子「これって…この…紋様みたいの?」

魁「うん」

御門「ああ? どれ?」

魁「これ」

御門「…家紋…でもねえしな…。何だ、これ…?」

宗門『むむっ!?』

御門「ん?」

宗門『それは――!?』


 【直下 コンマ判定】
 1~3 頼りにならない妖刀さん…
 4~6 三笠宮が大昔に使っていた家紋なんだって。家紋って、変わるもんなんだ…
 7~9 妖刀・宗門を鍛えた刀鍛冶のものなんだって!!


宗門『その紋様、間違いない!』

宗門『この我を鍛えた、刀鍛冶が用いていた紋様だ』

御門「…何で、そんなのが…?」

神子「あ、またひとり言…」

魁「頭あれなの?」

神子「どうなんだろうね…」

御門「るっせえ、俺の頭は正常だ!」

宗門『なるほど…となると、あやつが家宝にも一枚噛んでいるのか』

御門「…とにかく、魁、これどこで見た?」

魁「…道場?」

御門「よっし、んじゃ、道場探してみっか」


 【安価下2】
 1 お前ら探しとけ
 2 御門も探すよ


 ――北泉市・三笠宮邸・道場――

御門「どこだよ…」

御門「ほんとに見たんだろうな?」

魁「多分…」

神子「でも、どこなんだろうね」

御門「しっかし…」

宗門『どうした、御門』

御門「いや…」

御門「【安価下2】」

 1 その刀鍛冶っての、どんなヤツなんだ?
 2 これで家宝ってのが何の価値もねえもんだったら、どうしてやろうかと…
 3 何でその刀鍛冶の紋様ってのが、うちにあるんだ…?


御門「その刀鍛冶っての、どんなヤツなんだ?」

宗門『うむ…』

御門「うむじゃねえよ」

宗門『どんな…と言われると難しいものだな』

御門「お前知ってんの?」

宗門『無論だ』


 【安価下2】
 宗門を鍛えた刀鍛冶さんのお名前おなしゃす!
 ※下の名前だけで、よろしくです

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 宗門『三笠宮の分家の者であり、何を隠そう、我が初めて斬り殺した男だ』
 4~6 宗門『ぶっちゃけ、我自身だ』御門「は?」
 7~9 宗門『お前の遠い先祖であるぞ』


宗門『お前の遠い先祖であるぞ』

御門「先祖…?」

宗門『名を宗春。そして、何を隠そう、我が最初の所有者の弟であったのだ』

御門「ほおーん…?」

宗門『どんな男かと問われれば…ふうむ…』

宗門『職人、とでも言うか。堅物、生真面目、実直、言葉足らず…そしてすぐに怒る』

御門「めんどくさそうだな、おい…」

宗門『宗春は第2子であり、家督を継ぎはしないはずだった』

宗門『しかし、本来、家督を継ぐべきであった兄が病で亡くなり、家督を継いだのだ』

宗門『そうして、脈々と現代まで三笠宮はその血を保ち、お前の代になっている』

宗門『しかし、剣の腕はからきしでな。最期まで我が声を聞くことはなかった』

御門「妖刀なんざを、どうしてこしらえたんだか…」

宗門『知りたいか?』

御門「ああ…?」

御門「【安価下2】」

 1 別にいいっつの、めんどくせー
 2 なんでだよ?


御門「なんでだよ?」

宗門『執念であった』

宗門『家督を継ぐこともできず、剣の才もなく、しかし…宗春には鍛冶の才能のみがあった』

宗門『戦乱の世だ、力がなく…何度も悔しい想いをしてきたのであろう』

宗門『己の無力さを、何者かに守られねばならぬかった境遇を、才のなさを、あの男は呪った』

宗門『そして行きついたのが、最強の刀であった』

宗門『その刀を握れば、どのような者であろうとも強い力を得られる。技量がなくとも、だ』

宗門『そんなものを目指して、ただその執念のみで打ち上げたものがこの妖刀・宗門であった』

御門「でも、結局は才能がねえとお前を抜くことさえできなかった…と」

宗門『うむ』

宗門『我を鍛えあげ、しかし、自分では振るうことさえもままならずに兄に我を献上した、あの顔…』

宗門『我が生みの親ながら、何ともひどい形相であった…』

御門「…ふーん…」

神子「御門くん、御門くん! あったよ、あった!」

魁「こっち!」

御門「ん?」

宗門『おお、見つかったか!』

御門「どこだよ?」

魁「あそこ」

神子「あの天井の梁のところ」

御門「…はぁー…よく、あんなん見っけたな…」

御門「そっか、お前がばったばったと仰向けにぶっ飛ばされてたから目についたのか…」

御門「つか、何であんなとこに…。でも、あんなん見っけたとこで…」

御門「それとも、あれが何かに繋がんのか…?」

神子「本に書いてないの?」

御門「つったって…」パサッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しげしげと眺めてたら…
 4~6 本めくってたら、紋様を真っ二つにしてる図が! …つまり、あれを切れ…と…?
 7~9 梁まで梯子で上って観察してたら、地図らしきものが!


御門「…何も書いてねえな。…梯子もってこい。とりあえず、見てみるか…」

神子「はい」

魁「おさえる?」

御門「すっ転んだらぶん殴るかんな」

 ギシギシ…

御門「どれどれー…?」

御門「…ん? こりゃ、何だ…? 地図…?」

御門「…とりあえず、カメラで撮ってっと…」パシャッ

御門「…何だ、こりゃ…?」

 スタッ

神子「どれどれ?」

魁「どこのちず?」

御門「知るかよ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 地図広げて一致する場所を探し始めることに
 4~6 んん? 何か、見覚えがあるような…ないような…
 7~9 宗門さん、さすがっす!


宗門『むむむっ!?』

御門「またか…」

神子「何が?」

魁「ひとりごと?」

宗門『これはもしや…あそこか!?』

御門「どこだよ?」

宗門『ここはその昔、三笠宮の所有をしていた土地だな』

御門「んなもんがあるんなら、さっさと言えっつの…」

御門「場所は?」

宗門『うむ…どこかの、湖の浮き島だったかと思うのだが…』

御門「湖…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 それだけしか手がかりないのかよ!?
 4~6 場所は特定したけど…今そこ、他人の土地になってる…
 7~9 順調すぎィ! 場所特定完了!


御門「――どれ、その場所は…」

 カタカタ

神子「何か、わくわくするね」

魁「うん」

御門「えーと…この辺だよなあ…」

御門「…割と遠目だな…」

御門「で、えーと…」

御門「ん?」

神子「どうしたの?」

魁「宝探しできる?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そこはかとなく、怪しい…これ多分、表には出てこないような人達の何かの拠点的な私有地だ…
 4~6 あかん、これ…ヤクザさん所有だ…
 7~9 うげげっ、これ…よその人様の土地だよ…


御門「…これ…絶対、カタギじゃねえ…」

魁「かたぎ…?」

神子「危ないひとだよ」

御門「めんどくせぇぇ…」

御門「んだよ、ムリゲーだろ、こんなん…」

御門「折角、借金取りとは縁切れたのに、今度はこれ…」

御門「勝手に何かしてもアウトだし、土地に入れてくれとか言えねえし…」

御門「最悪だ…」

神子「え、じゃあ宝探しできないの? これからだよ」

魁「したい!」

御門「あのなあ…」

魁「宝探し…」

神子「これから探検なのに…」

御門「…」

御門「【安価下2】」

 1 行きゃあいいんだろ、行きゃあ!
   A アポとってダメだったら諦めろよ!
   B こうなりゃ無断侵入だ! そんくれえで殺されりゃあしねえだろ!
 2 その他、自由台詞


御門「行きゃあいいんだろ、行きゃあ!」

御門「こうなりゃ無断親友だ! そんくれえで殺されりゃあしねえだろ!」

神子「やった!」

魁「探検!」

御門(こいつら、絶対に分かってねえ…)

御門(どうせ、何かあったら俺にヘイト集まるってのに…クソが…)

宗門『うむ! では、行くぞ!!』

御門「はぁ…めんどくせえ…」



―――――

 ちょびっと、休憩
 30分以内には…戻るはずなんで!
 ありがとうごぜえました!


 おっと、タイプミスを…
 再開するぞよ?

 【直下 コンマ判定】
 1~3 ヤクザさんがあぶにゃい連中とコネクションがあったりして、危険な感じっす
 4~6 実は古い伝承にあるお宝(三笠宮の家宝?)を目当てにして土地を買ったヤクザさんなんだよ!
 7~9 ヤクザと言えば、日本で一、二を争う勢力の美多組さんでしょう!


 おおっ、ようやく最終章にふさわしい感じに…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 ブラックライト…
 4~6 ぜ、ゼノアースさん…
 7~9 ナイトメア? 何だっけそれ?←


 ――北泉市・三笠宮家・本邸・居間――

神子「宝探し~♪」

魁「いつ行くの?」

御門「…準備したら」

御門(つーか…何だよ、このヤクザ…?)

御門(聞いたことねえし…何かのダミーか…? いやーな感じがすんだよなあ…)


 【安価下2】
 1 よくよく調べとく
 2 祠みたいなとこ入るらしいし…懐中電灯か、そういう装備必要やな
 3 気分が乗るまでぐだぐだしとこう…準備という名目で
 4 その他、どんな準備がいる?


御門「一応…」

御門「何もねえと祈りつつ…」

 カタカタ

御門「危ないこととかないでくれよ…」

御門「ちっちぇえチンピラ紛いのヤクザ屋さんでいてくれよ…」

 カタカタ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 何も情報なし!
 4~6 はっきりとは分からないけど…何もないのが逆に怖くて警戒
 7~9 あれ…? なになに…怪盗ロキが…何度かちょっかい…怪盗ロキがちょっかいてことは? 色々と…うん、黒いのは分かった


御門「……さっぱり何もねえ…」

御門「不自然だろ…」

御門「これ不自然すぎんだろぉ…」

御門「どうしろってんだよ…」

御門「絶対に何かあんだろ…マジ最悪だな…クソが…」

御門「めんどくせえ…絶対にこれ、めんどくせえやつだ…」

 ガリガリ

御門「…はぁー…」

御門「……しゃあねえ、引き伸したってどうせだし…さっさと済ませっか…」


 【安価下2】
 1 GS練習
   A ポイント 100/100
   B アーム 542/200
   C コート 166/300
   D バーニッシュ 266/200
   E ピラー 125/250
   F アンテナ 0/200
 2 コミュる
 3 その他、自由行動


 【直下 コンマ判定】(人斬りの才覚+20)
 コンマ二桁分加算
 アーム 542/200


 アーム MAX
 ガイア 40/400

御門「はぁー…寝よ」

御門「だりぃ…」

御門「めんどくせえ…」

御門「…怜さえいりゃ、この面倒を押しつけられたのに…」

御門「あいつ今ごろ…何してんだ…?」

御門「オカマにでもなってたらサイコーに笑ってやるんだけどな…」


 【安価下2】
 1 怜視点
 2 御門視点だよね?


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:白金
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント153/100 アーム333/200 コート300/300 バーニッシュ342/200
    ピラー129/250 アンテナ197/200 ステルス218/300

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100 アームMAX ガイア40/400 コート166/300 バーニッシュ296/200
    ピラー125/250 ステルス138/300

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 春藤朋羅:オカマ 吸血鬼の異能 怜きゅんLOVE
 越山泰佑:エージェント 反応の異能
 垣沼太郎:天宮市繁華街のボス どっぷり黒い
 和名ヶ谷縛:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 鎖の異能 童顔
 デイモン・ファイアストーン:怪盗ロキ 斥力と撹乱の異能
 シモン・アスファート:異能管理機関怪盗ロキ専任捜査官 竜化の異能
 フランシス・マウラ:フォース・ナンバー・シックス 怪盗ロキ一味
 シャルル・ルパン:ルパン13世 怪盗ロキ一味
 物部神子:煌輝の異能 家出少女 ワガママ さみしがり
 蔵屋敷銀侍:SAMURAI×ドルオタ=エセサムライ 強い
 高円宮夜子:高校生アイドル・百夜桜乃音姫の一員
 紫藤凪:御門と犬猿の仲
 吉前魁:孤児の少年 御門が保護
 忍川隼実:NINJA
 野老幸晴:回帰の異能
 セカンド:爆破の異能 生死不明
 セーラ・フォード:フォース・ナンバー・フォー
 黒本愛香:御門の幼馴染 腐属性


 ――日本・某所――

御門「さーて…まずは、湖をどう渡るか…」

神子「泳ぐ?」

御門「却下」

魁「おふね?」

御門「んなもんどこにあるんだよ」

神子「じゃあ、どうするの?」

御門「どうすっか…」


 【安価下2】
 1 ひとつしかない、あの橋をどうどう渡る? でも、百パー見つかるね
 2 障壁の異能を船代わりにして、手漕ぎでいくか…。脆いから途中で何かあったら…お察し
 3 その他、どうする?


魁「あの橋は?」

神子「あの島に続いてるし」

御門「あんなん、丸見えだろうが…」

御門「大体、橋の前に管理小屋みたいのあるし、端を渡った向こうの島にだって小屋があるだろ」

神子「でもそれ以外ないじゃん」

御門「そりゃそうなんだけど…」

魁「いかないの?」

御門「……しゃあねえな…」

御門「いちゃもんつけられたら、全力で走れよ」

神子「何か探検っぽいね!」

魁「うんっ」

御門「はぁ…誰も見張ってないといいな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 いきなり撃たれまくったよ!
 4~6 橋に近づいたら絶対にカタギじゃないのが出てきて警告されたよ
 7~9 橋を渡ってたら…


 スタスタ…

御門「何だ、静かだな…?」

魁「ねえねえ、顔映る。きれー」

神子「ほんとだ」

御門「たらたらしてんな、さっさと渡るぞ」

御門(何だ…?)

御門(無人か…? それなら、それでいいけど…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 橋のド真ん中で爆破された(白目
 4~6 橋のド真ん中まで来たら、前と後ろに銃持った人がぞろぞろぞろ…と出てきたら発砲されるよねー
 7~9 泳がされているのだよ!!


 ジャキジャキィッ

御門「あん?」

神子「あれっ?」

魁「人…」

御門「やっべ、前も後ろも…!?」

?「撃て」

 パァンッ
 パァンッ
 ズドドドドドドッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 うぎゃー!
 4~6 やべっ!?
 7~9 神子ナイス


御門「うおっ…!?」

 御門が後方に障壁を張り、前から撃たれる弾丸を宗門で弾き落としていく。
 障壁は銃弾が5発で破られるため、何重にもしながら防御をする。

御門「前も後ろもこんなじゃ、進めねえ…!」

魁「どうするの?」

神子「御門、どうにかして!」

御門「あのなあ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 グラスパーが出てきたー!
 4~6 どうしよう!?
 7~9 とりあえず切り抜けた!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ?「やっぱり僕がいないとダメ?」
 奇数 出てきたグラスパーが宗門を…!
 ※0は偶数扱いなんやで!


 ファ――――――

 【安価下2】
 ゼノアースのグラスパーさんのお名前おなしゃす!!
 ※外人名でも、日本人名でもおkよ


 まほろ…

 【安価下2】
 1 男?
 2 女?


蘇我「あの刀――撃ち方止め!」

蘇我「ようやく来たか、妖刀が…!」

 ダンッ

御門「発砲が終わった…?」

神子「前、前! 誰か来てる!」

御門「チッ…直接仕留めにきたか…!」

蘇我「その妖刀――貰い受ける…!」

宗門『何、我を!? ようやくモテ期か!?』


 【安価下2】
 まほろさんの異能とは!?

分割


 魅了、かぁ…
 地味にこいつも人気なのか…それとも、採用されなかったから何度も出てるのか…

 程度にもよるんだけど…これ、ぶっちゃけ戦いにさえならない危険性が激高くて…

 【直下 コンマ判定】
 偶数 魅了採用!
 奇数 ずらして>>706で…って、分割…?
 ※0は偶数ですよ


御門「くれてやれるんなら、くれてやりてえよ!」

 御門が宗門を抜いて斬りかかる。
 だが、その初撃を蘇我はコートで受け流し、御門の足を強烈な勢いで払った。

御門「うおっ――!?」

蘇我「だったら、もらってやる。お前のその才能を…!」

御門「わけの分からねえことを――!」ズシッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 全てのステータス(メタっぽい言い方だけど)を半分にされて、もう半分は奪い取られた
 4~6 剣の技量や、才能が、半減。そして、もう半分は蘇我に取られた
 7~9 バラバラの実ってことで


御門「あん――?」

 御門の腕に、腕がぶら下がっていた。
 強く引かれて、その重みで宗門が下がる。

魁「ちょん切れた!」

 ガシッ

蘇我「妖刀に選ばれるのが、自分だけだと思うな!」

宗門『むっ!? こいつ――!』

蘇我「とうとう手に入れたぞ、妖刀を…!」チャキッ

御門「取られ――えっ!?」

宗門『まさか、我を使いこなせるのか…!?』

蘇我「試し切りだ、まとめて、散れ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 うぎゃー!
 4~6 橋が落ちたー!
 7~9 よっしゃー妖刀と離れられたー!


御門「よっしゃあああああああ―――――――――――――――――っ!!」

 ブンッ
 スカッ

蘇我「っ…!?」

 蘇我が振るった刃を、偶発的に取ったガッツポーズで御門が避けた。

御門「これで俺は自由だぁああああああああああ―――――――――――――――――――――っ!!」

宗門『御門ぉおおおおおお――――――――――――――――――っ!』

御門「お前、それ、絶対に手放すなよ! また俺のとこに来たらぶった切るからな!?」

蘇我「は…?」

神子「御門くん…?」

魁「何でよろこんでるの…?」

御門「んじゃーな、宗門。せーせーするぜ」

蘇我「…」

御門「はぁー、すっきりした!」


 【安価下2】
 1 よし、帰ろう(晴れやか
 2 あ、ここに来た目的忘れてた
 3 あと、いきなり襲ってきたからその慰謝料で…


御門「よーし、引きあげ! お前ら、行くぞ」

神子「え…えっ? ねえ、御門くん?」

魁「宝探し…」

御門「はあ? バカ言ってんじゃねえよ、あんだけ撃たれまくっといてまだやれるかっつーの」

御門「死にたくねえだろっつーの。さっさと行くぞ~」

宗門『御門! この薄情者! お前はそんなで――!』

御門「怜から仕送りきてるし、夕飯はご馳走と行くか」

 スタスタ

宗門『御門ぉおおおおおおお――――――――――――――っ!』


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そう簡単に帰すかよ、って当然なったお(白目
 4~9 帰ってきちゃったよ…このクズ…


蘇我「待て」

御門「ああ? んだよ、悪ぅござんした、勝手に入って」

御門「帰らせろ」

蘇我「…そう簡単に、帰れると思ったか?」チャキッ

御門「はっ…?」

神子「え…ねえねえ、どうするの…?」

魁「…」ギュッ

宗門『御門、この者――強いぞ!』

蘇我「帰れるとは思うな。ここで、始末をする」チャキッ

御門「マジか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あかんあかん、獲物ないし、素の身体能力は弱いし…!
 4~6 湖の藻屑に…!?
 7~9 にげろー!


蘇我「ここで、死ね――!」

御門「うおっ――!?」

神子「え、えっ…えいっ!」

 カッ

 とっさに神子が異能を発動した。
 湖に注ぎ、水面に反射して煌めいていた光を増幅させ、凄まじい発光を引き起こす。

御門「目がっ…!」

神子「こっち! 魁も!」パシッ

 神子が御門と魁の手を引きながら走り出す。
 神子以外の全員が、視界を光に焼かれてしまっていた。


 【安価下2】
 1 とりあえず、家まで逃げたよ
 2 近くの町まで逃げてきたよ
 3 湖付近で身を潜めるよ


 ――雑木林――

御門「はぁっ…ふぅっ…」

神子「はぁ…はぁ…これで、大丈夫かな…?」

魁「刀は?」

御門「ふぅーっ…死ぬかと思った…」

神子「ねえ、刀、どうするの?」

魁「取られちゃったままでいいの?」

御門「いらねえよ、あんななまくら…」

神子「でも…」

御門「けど、物騒すぎんだろ…あいつら…」

魁「…剣ない御門は、かっこ悪い」

御門「ああ? 知るかよ、お前みてえなクソガキにかっこ良く思われようが、かっこ悪く見られようが、どうでもいいっつの」


 【安価下2】
 1 さて、銃刀法違反ってことで通報しとくか。その後でじっくり宝探しだぜ
 2 でもここまで来たし、今さら手ぶらで帰るのもやだし…どうにか、宝くらいは手に入れたいなあ
 3 よーし、一息ついたら帰ろう


御門「までも…やられっ放しじゃムカつくし」

御門「ぴぽぱぽぱーっとな…」

 prrrrr…

神子「どこに電話してるの?」

御門「あー、もしもし、警察?」

御門「何か、銃とか、刀とか持ってる物騒なヤツらいたんすけどー」

神子「通報?」

魁「かっこわるい…」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 悪戯とみなされた…(白目
 7~9 ざまあみろ!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 おろろ? 通報してから様子を見てたら…機関が動いてるし!
 奇数 あれ…? これ、警察じゃない…?
 ※0は偶数扱いやで


御門「おっ、車の音がしてきた…」

御門「日本の警察もがんばる時はがんばってくれんじゃねえの」

魁「パトカーじゃない」

神子「ほんとだ」

御門「覆面パトカー…? いやでも、そんな感じでもねえな…?」

御門「降りてきた――って…あれ、もしかして…機関…?」

 パシュンッ…

神子「うわっ…何か…ぞくってした」

魁「した」

御門「アンテナかよ…機関だな、ありゃ…」

神子「ねえねえ、あそこの人、こっち見てない?」

御門「アンテナで感知したんだろ…」


 【安価下2】
 1 まあいいや、様子を見とこう
 2 めんどくせえから、機関との接触は避けとこう


神子「…ねえ、こっち来てない?」

御門「別に悪いことはしてねえんだから堂々としてりゃいいだろ」

魁「きかん…って何?」

神子「グラスパーの警察…みたいな?」

御門「…はぁ…」

 ガサガサッ
 ザッ


 【直下 コンマ判定】
 やって来た機関の人は…
 1~3 武藤ちゃん&凛ちゃん!
 4~6 島津パパン!
 7~9 皆大好き碧石さん!
  0  あの、熱血アニオタが久々登場!!


碧石「…」ジッ

神子「…こ、こんにちは…」

魁「こんにちは…」

御門「あ、通報した者なんすけどー、ちょっと何、探検?」

御門「みたいなことをね、せまがれてしてたら急にばかすか撃たれたんすわ」

御門「いや、どうにかこうにか逃げられたんすけどね」

碧石「…そうか」

碧石「事情は分かった」

碧石「周囲を封鎖する。危険だから立ち去れ」


 【安価下2】
 1 言われた通りにする
 2 いや、実はね、さらに強盗まで被害遭っちゃってるんでー、って


御門「マジか…」

御門「ういっす~」

神子「えー? 宝探し…」

魁「しないの?」

御門「ぱくられた後ですりゃいいだろが…。さっさと行くぞ」

碧石「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 と、思ってたら…
 4~6 近くの町で一息ついてたら…
 7~9 え、何、碧石さんが近くで保護する…? 何で…?


御門「とりあえず、近くで待機しながら――」

 ガササッ

御門「あん?」

碧石「…」グッ

 バッ


 【安価下2】
 通報しやがって、って怒ってるヤクザさんグラスパーのお名前と、異能おなしゃす!

 【直下 コンマ判定】
 1~3 碧石さんの本日の異能は…炎! うん、無能の日だね
 4~6 水! …うん、ここ、水場から遠いし…
 7~9 植物! お、いける日やな
  0  重力! レアやな! 心強いね!


 何だ、沈黙って…
 何だ、虹って…

 【直下 コンマ判定】
 偶数 黙らせるんだよ! どうやったって物音を立てさせないんだよ!!
 奇数 虹を架けるんだ! きれーだろ!? そんだけ!? じゃあレインボー…雨の矢…よし、これでいこう!
 ※0は偶数扱いやで


セレス「ごきげんよう、よくも通報しやがりましたわね」

御門「ああん…? 何だ、こいつ…?」

神子「言葉遣いが…」

魁「変な人?」

碧石「…」ザッ

セレス「死にやがれございまし――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 めっちゃめちゃめちゃなスコール! そして、その雨粒が凶悪な威力を…!
 4~6 すんげースコールで視界が封じられて音もヤバいし…
 7~9 ベテランの碧石さんいけー!


 ザァァァ---------

御門「雨――?」

セレス「水も滴るいい女でして――」

 降りそそぐ雨に気を取られ、御門がちらと天を仰いだ瞬間。
 セレスがガイアを発動して御門に手袋をはめた拳で襲いかかった。

 ドッゴォォォォォッ

碧石「…」ジリッ

御門「うおっ…!?」

碧石「ここから見ていたなら、車へ向かえ。機関の者がいる」

碧石「グラスパーとて、子どもが戦う理由はない。ここは大人に、任せておけ」

魁「かっこいい…」

セレス「行かせるはずが、ないでしょう!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セレスつえーな。碧石さんが無能の日じゃなけりゃ…!
 4~6 碧石さんに任せてその場を離れたよ
 7~9 車に辿り着いたよ! そこにいたのは…!?


 満遍なく周囲に降りそそぐ雨が、碧石にだけ集中した。
 バケツをひっくり返したような土砂降りの雨が、さらに集められたことで、滝のごとく水流になる。

 ドッバァァァッ

碧石「っ…!」

セレス「わたくし、かわいいものには手をあげない主義ですの」

セレス「とりあえず、幻さんが始末していいって言ってたあなたから――!」ダッ

御門「うおっ…!?」


 【安価下2】
 1 障壁でふせーぐ!
 2 何か棒状のもの――
   A 木の枝!?
   B 折り畳み傘!?
 3 その他、どうする!?


御門「チクショー、何か武器――!」

魁「これ!」ポイッ

 パシッ
 シュパッ
 カチカチッ

 魁が投げて寄越した折畳み傘を御門が握り、伸ばした。
 セレスの攻撃をバーニッシュをかけた折り畳み傘で受け、そのまま流しながら切り裂く。

 ズバァッ

セレス「かわいくない――」

御門「コート…!?」

セレス「レディーに手をあげるなんて、サイテーよ、死になさい!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 碧石と同じく、ものすっごすぎて滝と化した雨に打たれて身動きが…!
 4~6 折り畳み傘が逝ったー!
 7~9 碧石さん!!


 ザッバァァァッ

御門「うぐおっ…!?」

セレス「そのまま死んじゃえ!」

神子「御門くんっ…!」

魁「御門…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門が逝ったー!
 4~6 南無大慈大悲救苦救難広大霊感白衣観世音!
 7~9 この男が来たからにはもう大丈夫!?


御門「やめっ――」

 セレスが拳を握り、その手袋が避けた。
 ガイアで高められた凶悪な威力の拳が身動きを封じられた御門の腹部を、穿ち抜く――。

 ズッドォォォォォッ

御門「っ――」ドサッ

 雨が風穴の空いた胸を通過していく。
 ばら撒かれた血はすぐに滲み、大地に溶けていった――。



                                          ―――――― DEAD END


 【残機2】

 あららら…
 宗門がないからねえ…

 【安価下2】
 リトライ先を選んでネ☆
 1 >>768
 2 >>774
 3 >>778


御門「チクショー、何か武器――!」

魁「これ!」ポイッ

 パシッ
 シュパッ
 カチカチッ

 魁が投げて寄越した折畳み傘を御門が握り、伸ばした。
 セレスの攻撃をバーニッシュをかけた折り畳み傘で受け、そのまま流しながら切り裂く。

 ズバァッ

セレス「かわいくない――」

御門「コート…!?」

セレス「レディーに手をあげるなんて、サイテーよ、死になさい!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 碧石と同じく、ものすっごすぎて滝と化した雨に打たれて身動きが…!
 4~6 折り畳み傘が逝ったー!
 7~9 碧石さん!!


 ザッバァァァッ

御門「うぐおっ…!?」

セレス「そのまま死んじゃえ!」

神子「御門くんっ…!」

魁「御門…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門が逝ったー!
 4~6 南無大慈大悲救苦救難広大霊感白衣観世音!
 7~9 この男が来たからにはもう大丈夫!?


 ギチギチギチ…

 セレスが放った拳が、突如として御門との間に挟まれた異形の手に受け止められた。
 魁の異能――その手を異形のものに変化をさせる特異なものだった。

 バッシィィィッ

魁「っ…!」

 ドゴォンッ

セレス「何なの、それ? かわいくない――」

御門「魁っ…!」

 その手ごと、御門と魁が殴り飛ばされてしまう。
 むくりとそれでも魁が起き上がって、不安そうな顔でちらと御門を見る。

魁「…」

セレス「気持ち悪い…おぞましい…」

セレス「いいわ、じゃあもう、まとめて消し飛ばしてあげる…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 レインボーがくるでぇー!
 4~6 鬼の手すごい
 7~9 油断したな! 無言になってた、ヤツを忘れただろう!?


セレス「雨なんて、異能の副産物よ!」

セレス「本当の攻撃はこっちなんだから、まとめておっ死んじゃいなさい!」

 カァッ

 雨が上がり、晴れ間が広がった。
 天からその眩い、七色の光がそこへ落下をする――。

 ダンッ

御門「おい、神子、どうにかしろ…!」

神子「ムリムリムリぃ!」

魁「っ…」

セレス「全員まとめて、あの世へ逝きやがれですわ――!?」

 ズドォォォッ

 高笑いしかけたセレスの背後から、碧石が仕掛けていた。
 問答無用でその後頭部に拳を叩き込み、さらにピラーを発動して倒れ込んだセレスの顔面を激しく打ち上げる。

セレス「っ、か――」

碧石「確保完了。例外なく、子どもは尊重されるべきだ」

 だめ押しとばかりに、さらに碧石が踵落としを見舞った。
 セレスが無様に地面に打ちつけられて、ピクピクと手足を痙攣させる。

御門「…強っ…」

魁「…かっこいい…」

神子「…機関ってすごい…」

碧石「…やはり、危険だ。ともに来い」

 ザッ

 【直下 コンマ判定】
 1~3 武藤ちゃんがきてた…武藤ちゃんかぁ…
 4~6 凛ちゃんがいるよ!
 7~9 烏代さんだよ!
  0  熱血アニオタさんだよ!


凛「碧石さん、どこに行ってたんすか? 突入準備ほったらかして…」

碧石「…民間人だ」

凛「マジかよ…。通報したってヤツ? あいつら、絶対に狙ってくるってのに…」

碧石「目の届くところへ置いた方がいい。すでに襲撃を受けている」

御門「機関なら民間人くれえ守ってくれよ~」ヒラヒラ

凛「調子に乗りやがって…」

凛「あ、でも…人数こっち少ないし…ねえ、碧石さん?」

碧石「…だが少年少女だ」

凛「頭硬いなあ…」ボソ

碧石「…」

凛「どうせ、このコらが撒いた種だし、いいでしょう」

凛「責任はあたしが」

碧石「…責任を取るなら、俺だ」

凛「じゃ、よろしくってことで」

碧石「…」

凛「そういうわけで、協力してもらうかんな」

御門「はあ?」

凛「文句あんなら、二文字で」

御門「嫌だ」

凛「明確な理由が提示されてないから却下」

御門「この、女…!」

魁「あのね、宝探しするの」

凛「…宝探し?」

神子「御門のお家の家宝が、あの島にあるんだって…。それで、刀とかも取られちゃったし」

凛「…じゃあ、尚更…。人数少ないし、ばらけないようにってことでいいすか、碧石さん」

碧石「…」ハァ

凛「それじゃそういうことで」

御門「機関は危ないことに民間人の少年少女を巻き込むかぁ…。これ、週刊誌にバラしたらどんなことになるんだか…」

凛「んん? やってみな、どうなっても知らないけど」

御門「っ…」

碧石「…行くぞ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 たんまり戦力が揃えられてる…
 4~6 いやでも機関はダテじゃないのう
 7~9 んん? 人が少ないなあ…どこに行ったんだろう?


 【安価下2】【安価下3】
 敵グラスパーのお出ましだよー!
 それぞれ、お名前&異能おなしゃす!!


陣馬「機関と、妖刀を持ってきた小僧どもか…」

大江戸「ガキだらけでここに乗り込むマネして、タダで済むと思ってんのか?」

凛「それはこっちの台詞――。碧石さん、やりますよ」

碧石「…」

御門(ま、見てるだけでいいや…)

魁「…」ギュッ

神子「大丈夫…なのかな…?」

大江戸「そうだな…。まずは、手枷足枷から、消しといてやる」ジャキィッ

陣馬「宝は、渡さないぞ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 自動追尾式(命中の異能)バーニッシュ・プラズマ機関銃乱れ撃ち…
 4~6 自動追尾式(命中の異能)ロケットランチャーぶっぱされた…
 7~9 自動追尾式(命中の異能)サブマシンガン乱れ撃ち


大江戸「ガキどもから、血祭りにしてやるよぉ!」

 ズドドドドドドドドッ

 大江戸が機関銃を撃ち出した。
 弾丸の一発ごとにバーニッシュ・プラズマがかけられ、神子と魁に向かっていく。

凛「外道が――!」

碧石「…!」

 ダッ

 凛と碧石がナイフを引き抜いて、バーニッシュ・プラズマを同じくかけたそれで弾丸を撃ち落としにかかる。

 ギィィンッ
 ガッ
 ヒュオンッ

 だが、弾丸は弾かれても尚、軌道を変更しながら神子と魁に飛来した。
 とっさに御門が折り畳み傘を広げ、バーニッシュをかけながら弾丸を受け止めるが、傘の膜を破ってさらに突き進んでくる。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門が身を挺して止めた…
 4~6 鬼の手!
 7~9 にゃんこの瞬発力なめちゃいかんぜよ!


 ギチギチギチ…

魁「っ…!」ブンッ

 ギャウンッ
 ズバァッ

 魁が手を変化させ、向かってきた弾丸を受け止めた。
 赤黒いその硬質な皮膚で受けてから、バーニッシュ・プラズマのかかった弾丸を弾き飛ばしてしまう。

大江戸「気色悪い異能だな」

碧石「ふんっ…!」ダンッ

陣馬「させねえよ…!」

 碧石が大江戸に飛びかかったが、横から陣馬が割って入って碧石のナイフに触れた。
 瞬間、そのナイフが消え去って碧石が拳だけを空振りして体勢を崩してしまう。

陣馬「お前も消えるか――?」

碧石「!?」

 陣馬が手を伸ばしたが、碧石は警戒してコートを発動する。
 だが、ただそっとなぞっただけだった。コートでアームが解除された瞬間を狙い、陣馬が碧石を蹴り上げる。

 ドゴォォッ

陣馬「生きものは消えねえよ!」

碧石「っ…」ズザァッ

凛「調子に乗るなよ、ヤクザが…!」

 凛が異能を発動し、大江戸に飛びかかった。
 だが、撃ち出される機関銃の弾丸はどこまでもしつこく凛を追いすがっていき、攻撃どころではなくなってしまう。

御門(これ、以外とヤバい連中じゃねえの…?)


 【安価下1】
 1 しゃあねえ、参戦だ!
 2 いやでも機関だし…


御門「仕方ねえな…任せて流れ弾で死ぬのは御免だ…」

 膜の破れた傘を畳み、柄だけを伸ばして下段に構える。
 とは言え、宗門がなければ身体能力は素の貧弱なものにアームをかけられる程度だった。

御門「魁、神子…お前らはお前らで、互いに守っとけよ」

御門「面倒見てやる余裕はねえ…!」

 ダッ


 【安価下1】
 1 大江戸に仕掛けよう
 2 陣馬に仕掛けよう

 A 斬る斬る斬る! 斬るぜい!
 B まあ、様子見しつつ…


御門「てめえの異能は、いきものには無害なんだよなあ!?」

陣馬「ハッ――」

御門「ぶった斬る…!」

 御門が傘を振るい、陣馬に叩きつける。
 だが、陣馬は片手でそれを受け、同時に傘を消し去った。

御門「ああっ――?」

陣馬「武器なら何だろうが、通用するかってんだ…!」ドゴォォッ

 御門の腹部を陣馬が蹴り飛ばし、碧石がそれを受け止めた。
 さらに陣馬がドスを抜いて斬りかかってくる。

碧石「っ…!」

 ズバァッ

 碧石の腕が深く引き裂かれ、血が舞う。
 しかし、振り切った陣馬の手を碧石が捕まえていた。

御門「そこか…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 消失の異能の、奥の手――
 4~6 でも御門のパンチはモヤシパンチ…アームかかっても…
 7~9 ドスを奪ったぜ! ちゃんとした刃物なら…!


御門「こなくそがァ…!」

 ブンッ
 ドガッ

碧石「…」シラ-

陣馬「ナメてんのか?」

御門「怜のうっかりが移ったのか…?」ワナワナ

陣馬「攻撃ってぇのは、こうするんだよ…!」

 ブンッ

 陣馬が碧石を放り投げにかかった。
 だが、碧石も負けじと素早い受け身を取ってから、逆にその力を利用して、陣馬を投げつけにかかる。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 でもムリがあって、御門と激闘
 4~6 やっぱムリだった
 7~9 碧石さんさすが!!


陣馬「そんな体勢で、何すんだよ…!」

碧石「っ…!」

 ドッゴォォォォッ

 力任せに押し切られて、碧石が地面に叩きつけられた。
 御門がそれを飛び越えながら、陣馬へ迫り、財布を繋いでるチェーンを投げる。

 ジャラッ

陣馬「ああっ…!?」

御門「ほら消してみろ…!」

 手首にからまったチェーンに陣馬が手を伸ばした。
 一瞬でチェーンが消え去り、思いきり引いていた御門がばたりと倒れ込む。

陣馬「何ムダなことしてやがる…!?」

御門「やっぱ――手で触らねえと消せねえか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 それを確かめたところで、武器がないんだけどね!
 4~6 碧石さんが大振りのナイフをくれたよ
 7~9 だったら次の実験だ!


陣馬「とっとと、死んどけ小僧――!」

 チャキィッ
 パァンッ

 バーニッシュ・プラズマのかかった弾丸が放たれる。
 すかさず碧石がガイアを発動し、手刀でそれを弾き飛ばした。

陣馬「チィッ…!」

碧石「っ…!」ダンッ

御門「武器、何か、武器がねえと――クソ、あのなまくらは必要な時にばっかいねえで…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魁がまた何か投げて寄越してくれ――おはしかよ…
 4~6 ええい、落ちてた枝でいいや!
 7~9 碧石さんが陣馬からドスを取り上げてくれた!


魁「御門っ…!」ポイッ

御門「あん? ――って、箸でどうしろってんだ!?」

魁「がんばって!」

御門「クソ、くそったれが…!」

御門「いいよ、やってやらァ…! 上等だ、箸一膳で、ぶった斬りゃあいいんだろうが…!」


 【直下 コンマ判定】(人斬りの才覚+3)
 1~4 ムリだった
 5~9 いけた…


御門「チョップスティックブレェエエエエエ―――――――――――――――ドっ!!」←ヤケ

 御門が箸を両手に1本ずつ持ちながら躍り出た。
 碧石が飛び退き、陣馬が手を繰り出す。

陣馬「そんなもんで、どうにかなると思うんじゃねえ…!」

御門「どうにかすんだよ、くそったれがァ!」

 パシッ
 シュバンッ

 左手の箸が、消される。
 だがそれは囮――本命の、右手の箸を振り上げ、陣馬の右手首を斬り飛ばした。

陣馬「何――!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あかん、奥の手が発動された…!
 4~6 がんばれ御門!
 7~9 ほんとにいっちゃった


御門「次はその首、はね飛ばす――!」

 ブンッ

陣馬「だったら、こうだ」

陣馬「消え失せろ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 一切の筋力を、消失させられた
 4~6 視力を、消失させられた
 7~9 異能と星のチカラを、消失させられた


 ズンッ

御門「っ…?」ドサァッ

御門(力が…消え失せ――)

陣馬「お前の筋力を、消失させた」

陣馬「じきに心臓さえも動かなくなる。そのまま死ね――」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 チートすぎんだろ、これ…残機が少ないねえ…
 7~9 碧石さん!!!!


 バシャッ…

陣馬「何だ…この臭い――?」

 カチッ
 シュボォォォッ

碧石「燃えろ」

 液体が、陣馬にぶちまけられた。
 懐から出されたジッポーが点火されて陣馬に触れる。

 ブワァアアアッ

陣馬「っ…熱っ――この程度の火なんざ、コートで…!」スルッ

碧石「炎と拳、どっちで苦しむかを選べ」

 コートで脱ぎ捨てられようと、ガソリンに引火した炎はそう消えない。
 炎は勢いを増しながら再び陣馬に襲いかかり、それと同時に碧石がピラーを発動。さらに、ガイアも使って拳を握りしめた。

陣馬「やめ――」

碧石「やめん。両方だ」

 ドッゴォォォォッ

 ピラーを破りながら碧石が拳を陣馬に叩き込んだ。
 同時に炎が陣馬の顔だけにまとわりついて、その酸素を燃焼させながら呼吸困難に陥らせる。

御門「っ――はぁっ…はぁっ…戻った…」

碧石「無事か」

御門「え、ああ…」


 【直下 コンマ判定】
 そして、凛ちゃんは…?
 1~3 苦戦中
 4~6 攻めあぐねてる
 7~9 撃破!


―――――

 こーこーまーでっす! 今夜は!
 どうもありがとうございました!


 ――オマケ・人生に悩む怜くん(16)――

怜「ママ、化粧ってこれくらいでどう?」

朋羅「あらっ、上手! ナチュラルメイクってやつ? 怜きゅん、そんなのなくてもかわいいけど、それするともっとステキ!」

チイママ「若いっていいわね…嫉妬しちゃう。きぃぃぃっ」

怜「やだもう、オカマの嫉妬は犬でもゲロ吐くわよ」

オカマ「「「おっほほほほ」」」

怜「――って、何でこんなの上手になってるの、僕は!」バシッ

朋羅「あら、素に戻った?」

チイママ「素でもないんじゃない? カツラもぎ取って叩きつけたし、怜きゅんっぽくないもの」

怜「うぅ…僕はこれから、どうなるんだ…」orz

朋羅「怜きゅん…」

朋羅「人生、悩みごとなんてつきないわよ」

朋羅「でもね、オカマはそんな悩みを抱えた人達を笑い飛ばしてあげるの」

朋羅「それが、オカマの挟持なの」

怜「ママ――って、朋羅さんのせいなのに…!」

朋羅「あら、ノリノリだったじゃない。ねー?」

チイママ「ねー♡」

怜「おろろろろ…」

朋羅「ちょっと、ゲロ吐くってあんまりじゃない!?」

怜「大体さ…お金を稼ぐために仕方なく…だから、マジメにオカマになってたのに…」

怜「だんだん、それがフツーみたいな感じで朋羅さんもチイママも接してくるしさ?」

怜「どんどんどんどん、オカマに浸蝕されてっちゃうみたいでこのままじけないって思っても、すぐ仕事の時間になっちゃうし…」

 ブツブツ
 イジイジ

朋羅「だって怜きゅん、似合うんだもん♡」

怜「似合いたくない…! 僕は男だ!」

朋羅「怜きゅんはどんなカッコでもかわいいし…試しに…。チイママ」

怜「え…?」

チイママ「じゃ、こっちの衣装ね♡」

 ――で

怜「いらっしゃいませ!」←男の娘にされた

酔客「んん~? 何でこの魔窟にこんなかわいいおにゃのこいるの?」

怜「僕、女の子じゃなくて男の子だよ。ほら、喉仏、ちょっと出てるでしょ」

朋羅「あら~、いらっしゃい♡ どうどう、怜きゅん、かわいくない? 男の娘なのよ~」

酔客「これが男のはず――」ガシッ

怜「ひゃっ…さ、触るな!///」ビュォォォォォッ

朋羅「怜きゅん、スカート、スカート!」

怜「うわっ…!?///」

酔客「よ…酔いが冷めて…逆に何かに目覚めそうな…。れ…怜きゅん…♡」ゴクリ

 その日の営業後、オカマでやるか、男の娘でやるかと迫られて眠れる夜を過ごした怜くんでした――。


 ――オマケ・嫌よ嫌よは好きのうち?――

 カラン

怜「いらっしゃいませ~♡」パチコ---ン ←お出迎えウインク

フラン「れ…い――?」

怜「」

フラン「い、いいいいっ…一体どうしたんだ、怜!? ま、まるで女の子みたいじゃないか!?」ガシッ

怜「あ、いやこれはその――やだもう~♡ お仕事よぅ、おしごと! それにまるで女の子って、オカマに失礼じゃないの?」

フラン「オカマ!? 怜、オカマになりたかったのか!?」

怜「仕事よ、し・ご・と♡」

フラン「仕事でオカマ…? 意味が分からないぞ、仕事を選べない何かが起きているのか!?」

フラン「怜、仕事は選べなくなったら終わりだってよく言うんだぞ!?」

怜「ああもう…何飲むの? ガソリン?」

フラン「今高騰してるから、軽油の方が――じゃなくてっ!」

怜「心配しなくても大丈夫よ、も~♡ フランったら、心配性ねっ」キャピッ

フラン「じゃあ怜は…自分で望んで、オカマの仕事をしてるのか!?」

怜「それは語弊が…。いいから、ほら、座って座って! 軽油なんてないから、スピリタス? ショット?」

フラン「す…すぴりた…?」

怜「ママ~♡ スピリタスのショット5杯おねがーい♡ 人間じゃないからきっと大丈夫だから~♡」

フラン「怜、ちゃんと俺の話を聞いてくれ!」

怜「はい、お酒。飲んで、飲んで」

フラン「飲んだら、ちゃんと聞くんだぞ…ゴクッ――ふぁっ…!?」シュボォッ

怜「燃えた…!? そっか、体内温度が人間と異なるから…!? 待ってて、フラン!」ビュォォォォォッ

フラン「中身が焼けるー!」ジタバタ

怜「あ、風で煽っちゃダメだった…。じゃあ、水を!」ビュォォォッ

 ザバァァンッ

フラン「はぁ…はぁ…焼けた…。怜、どうしてこんなことするんだ!? 嫌なのか、放っておいてくれってことなのか…!?」

怜「え、えーと…うっかり…」

フラン「うっかりオカマになったのか!?」

怜「違うよ!」

フラン「じゃあ、自分で好き好んでオカマをしてるのか!?」

怜「そうだよ! ――って、あれ? そうなの…? 違う、違うけど…いやでも…」

フラン「怜、一体どうしちゃったんだ!? そんなに悩んでるなら俺に相談してくれていいじゃないか!」

怜「いや、これには深い事情が…」

フラン「事情!? オカマにならざるをえない事情って――もしかして、怜…その年で!?」

怜「何を想像してるの!?」

フラン「怜っ…そっか、そうだったのか…。俺、怜のこと応援する…。自分を見失うよな!? オカマとして!」

怜「えっ、いや、あの…あああああっ! もう意味が分からない…やだ、もう思考放棄するー!」

フラン「怜、自分から逃げちゃダメだー!」

 オカマバーあやふ屋で、怜は色々と大切なものが、どんどんあやふやになっています。
 怜はちゃんとした男の子に戻れるのか、オカマに浸蝕されるのか、男の娘に進化をするのか、果たして――。


 いきまっせ?
 にしても…怜&御門編は長丁場ですね(白目

 まあ、次スレで終わる…かな? よね? うん、きっと

 【安価下1】
 凛ちゃんvs大江戸
 攻めあぐねてる模様
 1 もち、参戦! 武器はチョップスティックブレード(お箸)1本
 2 がんばり~


大江戸「ちょこまかしたとこで、俺の異能からは逃げられねえよォ!」

 群泳する魚のように弾丸が凛に向かって襲いかかっていく。
 それを凛は凄まじいまでの瞬発力と反射神経でひたすらに回避をしていくものの、時間を置けば放たれる弾丸が増えるばかりだった。

凛「しつこすぎる…!」

 ズザァッ
 ダンッ

 ズドドドドドドッ

 凛が足を止めながらピラーを発動した。
 弾丸がピラーにぶつかっていくが、完全に面として襲いかかった弾丸はピラーをぶち破ってしまう。

大江戸「いい声で鳴け、メスネコォ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 がんばって、凛ちゃん
 4~6 凛ちゃんなめたらいかんぜよ
 7~9 碧石さーん!


凛「泣いて許しを請うのはそっちだ…!」

 シュバッ

 ピラーを突き破った弾丸をコートで受け流し、一気に凛が大江戸に迫った。
 長く伸びた爪を振るい、大江戸の首を狙うが寸でのところで避けられて僅かに掠める。

大江戸「クソ、しつけえ…!」

凛「追いかけっこだ、ヤクザ野郎! 先にあたしが撃ち抜かれるか、お前の首がはね飛ばされるか…!」

 ダンッ

大江戸「だったら、これで、どうする!?」

 ブワァッ

 大江戸が手榴弾を大量にばら撒いた。
 信管が外れていき、爆発を起こしながら凛に向かっていく。
 爆発の中へ、尚も凛を追いすがる弾丸は飛び込んで彼女に襲いかかる。

 ズバァッ

大江戸「何――突破…!?」

凛「多少のダメージで、止まるはずないだろ! 機関をなめるな!」

 手榴弾の爆発を、コートで受け流すこともせずに凛は躊躇せず突破した。
 その身体が手榴弾の爆発によって傷ついていたが、衰えぬその速度と勢いは大江戸を震え上がらせる。

凛「お前みたいな悪党相手は、こちとら馴れてんだよ!」

 ズッバァァァッ

大江戸「ぐおっ…!?」

凛「チッ…毛並みが汚れちまったぜ」

 大江戸と交錯して凛が彼の後ろに出る。
 追いかけていた弾丸が大江戸を問答無用でぶち抜いていき、絶命したことで異能が解除された。

凛「また武藤にトリートメントさせるか…」

 凛が異能を解除し、倒れた大江戸を振り返ることもなく碧石に視線を投げた。

凛「つか、碧石さん、手伝ってくれていいのに…」

碧石「今日の俺は無能らしいから、遠慮をしておいた」

凛「嫁さんに言いつけますよ?」

碧石「…最初に俺を日替わりで無能呼ばわりし始めたのはあいつだ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 バラバラァッ!
 4~6 祠を発見! 中が洞窟になってますのう…
 7~9 しっかし、うじゃうじゃと敵が湧いてくる…。グラスパーじゃないのはいいんだけど…


 ザッザッ…

凛「これだけで終わりのはずもない…。一体、どこに行ったんだ…?」

碧石「…」

神子「ねえねえ、御門くん」ヒソ

御門「ああ?」

神子「どうするの? 何だか、機関の人いて心強いけど…でもさ? ここ、もう御門くんの土地じゃないし…」

神子「勝手に家宝持ってったら、泥棒にされちゃわない?」

御門「…」

御門「まあ…でも、元々は俺のもんだろ」

神子「御門くんのっていうか…御門くんのお家のじゃ…」

魁「ねえねえ御門、あれ何?」

御門「…祠…。そういや、あの中にお宝が…」


 【安価下1】
 1 よし、こっそり3人で祠に入るか
 2 でも何か絶対にありそうだし…機関の2人にも声かけて、とりあえず祠入りますか


御門「……よし、お前ら、こっそりあそこ行くぞ」

御門「家宝は俺のもんだ…。邪魔はさせねえ」

魁「宝探しっ?」

神子「大丈夫?」

御門「へっへっへっ…幸い、祠のことをあいつらは知らねえ」

御門「神隠しにあったとか思うんじゃねえの? よーし、行くぞ」

 ソソソ…


 【安価下1】
 無事に祠へ…でも何か入り組んでる!
 1 家宝の在処を示した本をめくって、何か正しい進路とかがないか探してみる
 2 あれだ、壁伝いに歩いていけば出口に辿り着くという…
 3 運任せだ、どうにかなっぺ! レッツ・探検


御門「暗いな…じめじめしてるし…」

魁「でも涼しい」

神子「ちょっと寒くない?」

御門「さーて…何かこう…ねえのかな…?」

御門「この島までは辿り着いたんだから、攻略本並みの働きしてくれねえかな…」パラパラ

神子「御門くん、それ読めるってすごいね」

魁「読んで!」

御門「読めるとこしか読めねえよ…」

御門「つっても…字が潰れてたり汚れてたりで、純粋によめなくなってる箇所もあるし…」

御門「んー…」

 パラパラ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 手がかり、ないね! そして、洞窟内に配置されてた敵グラスパー(白目
 4~6 手がかりないのう…
 7~9 んん? 正しい道には、正しい標…


 【安価下1】
 はい、グラスパーさんが出てきましたよ~
 お名前と、異能を、それぞれおなしゃーす


御門「さっぱり、分からん…」パタンッ

神子「えー?」

魁「じゃあ探検っ?」ワクワク

御門「…ま、てきとーに歩いて…」

 ザッ

Mr.L「んふふふっ…」

Mr.L「マホロに妖刀を贈与した殊勝な少年よ」

御門「っ…クソが、こんなとこまで…。お前ら、下がってろ…」

Mr.L「どうだねどうだね?」

Mr.L「正直ね、あれなのだよ」

Mr.L「我らは…そう、何というべきか、華に欠くのだ」

Mr.L「愛玩動物が欲しいのだよ、うん。だから、どうだね?」

Mr.L「そっちのJCとショタ、300万円で! あ、きみはいんないから帰っていいよ?」

御門「は…?」

Mr.L「足りない? じゃあ…350万円」

御門「【安価下1】」

 1 俺、そういうの大っ嫌いなんだよ
 2 100億兆円持ってくりゃ、考えてやるよ、クソったれが
 3 その他、自由台詞


御門「100億兆円持ってくりゃ、考えてやるよ、クソったれが」

Mr.L「決裂か」

Mr.L「だったら、無理やりにでも手に入れよう! そして愛でる!」

Mr.L「癒しは、偉大だ!」

御門「頭イッちゃってやがんな、こいつ…」

神子「何かこわい…」

魁「100億兆円あったら何かえる?」

御門「とにかく、てめえはぶった斬る…!」

 ダンッ

Mr.L「アハハハハッ、――それはムリだな!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 歪曲の異能で、御門だけが外の湖に落とされた…! しまった、神子と魁が!
 4~6 歪曲の異能で、御門だけが洞窟内のどっかに飛ばされた! しまった!?
 7~9 歪曲の異能で、間合いとか色々デタラメに! これやべえ、届かねえ!


御門「ナメんじゃねえ!」

 御門が1本だけの箸で果敢に斬りかかったが、瞬時に目の前からMr.Lが消えた。
 ――否、いきなり洞窟の岩壁が目の前に現れて、それに思いきりぶつかってひっくり返る。

御門「っ――痛ってぇぇ…!?」

御門「あんにゃろ、何をし――あれっ…?」

御門「…………ここ、えっ…どこだ…?」

御門「……まさか、異能…?」

御門「…おいおいおいおいおいおい」

御門「めんっどくせえ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 なんて言ってる場合じゃなく、ここにも敵が…(白目
 4~6 どうにか探して合流するか…
 7~9 ん? 何か、変な感じがする…


御門「何なんだよほんっと…」

御門「世の中…いや、外人ってのはロリコンとショタコンしかいねえのか…?」

御門「あの雨のもそんな感じだったしな…。気持ち悪ぃ…」

御門「…めんどくせえ…ああ、めんどくせ…」

 ザッ

御門「どんだけ広いかも分かってねえのに…つか、暗すぎなんだっつの…」

御門「陰気なとこだな…」

御門「なーんで、こんなとこに家宝なんざを…」

 ブツブツ…

御門「1円にもならなかったら、海に沈めてや――」ピクッ

御門「…ん?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 これは…殺気(白目
 4~6 宗門が近くにいる…?
 7~9 何だ、この感じは…? 宗門っぽいけど、違う…? あっちか!


 【直下 コンマ判定】
 さらに出てきた敵グラスパー
 その、お名前と異能おなしゃす


 あー…これ、あかんのう…
 御門編で残機なくなって御門死んじゃったら…これどうなるんやろな…怜がデバッてくんのか…

―――――

御門「…」

御門(殺気…? やっべえよ、ピリピリしすぎだろが…)

 ザッ

村正「Lめ…」

村正「すぐに俺の下へ邪魔者を寄越すとは、不届きな輩だ…」

御門「チッ…」

村正「だが、いいだろう」

村正「殺してしまえば、いいだけのこと…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 瘴気の異能――それは、まあ、猛毒の霧みたいなもんなんだけどね、洞窟だから換気できねーし、やばすぎよ!!
 4~6 うぴゃー、つおーい…あかーん、つか剣のない御門とかね、お嬢以下の身体能力だしね
 7~9 とりあえず、逃げ出した


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ??『妖刀もなしに、この地を訪れた子孫よ。貴様に、これを託そう』
 奇数 村正さんのメイン武器は、村正
 ※0は偶数扱いやねんで


??『妖刀もなしに、この地を訪れた子孫よ。貴様に、これを託そう』

御門「っ…何だ、この声…?」

村正「死ね、小僧――!」

御門「っ――まあいい、寄越すってんなら、もらってやらあ…!」ダッ

 村正が襲いかかるが、御門は背を向けて走り出した。
 よく分からない声がする方向へ一目散に走る。しめってつるりと滑る足場に気をつけながら全力で走った。

??『掴め』

??『それを用いて、悲願を果たせ――!」

 開けた場所へ出て、御門はその台座にあった刀を目に留めた。
 一見して宗門と見間違えたが、確かに違うものだということが分かった。

御門「刀さえありゃ、あんな野郎…!」

 パシッ


 【安価下1】
 家宝として保管されてきた、刀のお名前おなしゃす!!

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 持ち主の命を削り食らいながら強くなる妖刀だった
 4~6 血を吸うごとに強くなる妖刀だった
 7~9 宗門に選ばれなかった者のために作られた妖刀だったけど、今の御門は宗門を所持してないから手に入れられちゃった。ラッキー


 へ…変換が…
 す、すまん…すまん…

 【安価下1】
 1 安価は絶対
 2 別ので…併記おなしゃす…


 あ、尚…>>1の都合で申し訳ないことに名称変更とあいなりましたが…ほんとすみません
 コンマ、どうする…? まあ…うん…どっちもね…うん、まあ…って感じなんすけど…

 【安価下1】
 1 「2」だったことで
 2 「5」だったことで


御門「かかってきやがれ、クソボケがァ!」

村正「まさか、あれは――いや、どうでもいい! 殺すのみが、使命!」

 御門が白鞘に収められたままの宗光を振るい、襲ってきた村正に叩きつけた。

 バラァッ

 鞘の部分が真っ二つに剥がれ落ち、姿を現した刀身が村正を切りつける。
 纏われた星のチカラさえも切り裂き、体を庇った村正の腕から鮮血が噴いた。

村正「っ…何だ、その切れ味は…?」

御門「いいじゃねえか…。あのお喋りななまくらなんぞよか、ずっといい…」

御門「さあて、殺せるもんなら、殺してみやがれ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 とは言え、瘴気の異能はあかん…
 4~6 瘴気? んなもん滞留してる空気ごとぶった斬る!
 7~9 ガンガン行くぜ!


村正「戯れ言を!」

 ブワァァァァッ

 村正が異能を発動した。
 黒い霧状のそれに御門は警戒を見せたが、宗光を振り下ろす――。

 ブンッ
 スパァァァッ

村正「何…!?」

御門「いちいち驚いてんじゃねえ、ボケが」

御門「この世に斬れねえものが、あってたまるかよ…!」


 【安価下1】
 1 一刀両断!
 2 弄んでやらぁ!
 3 その他、自由!


 御門が躍り出て、宗光を振るう。
 村正はピラーを発動して障害物にしたが、障壁の異能で即席の足場を作り、それを蹴ることで御門は軌道変更と加速を同時に行った。

村正「それでも…!」

 ブワァァァァッ

 再び瘴気を発動し、御門を包み込む。
 瘴気は御門の呼吸さえも無視し、全身の肌からも滲むように体内へ潜っていく。

御門(全身が、熱く――毒だよな、要するにこりゃ…!)

御門「だが、んなもん、てめえを斬りゃあおしまいだ!!」

 ブゥンッ

村正「っ――!」

 ズッバァァァァァッ

 宗光が村正を袈裟懸けに切り裂いた。
 赤い線が刻まれ、そこからぷくりと血の泡が出る。
 ――そして、次の瞬間に線に沿うようにして村正の身体がずれた。

 ズルッ…
 ブシャアアッ

御門「へっ…ざまあみろ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 血を吸ったことで宗光が御門ののっとりを始めたぜぃ!
 4~6 血を吸っちゃった宗光が徐々に蝕み始めるぜ?
 7~9 血を吸ってパワーアップ!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 宗光の呪いなんぞで、生来の人斬りの素質を持つ御門がおかしくなるとでも?
 奇数 宗光が持ち主の御門を斬った…!? こいつ、見境ねえ!?
 ※0は偶数扱いなんや


御門「さて…神子と魁を――つっ…」

 ポタッ

御門「…ああ…?」

御門「何で、手が切れてる…?」

 ズズズ…

御門「っ――まさか! この、刀…?」

御門「おいおい…まさか…そんな…」

 ガタガタガタ

御門「震えるな…痛って…また切れた…!?」

御門「ダメだ、こんなん握ってられ…あ、あれっ…おい、手放せない…」

御門「ま…まさか、血を吸う妖刀的な…」

御門「持ち主も敵も…何もかも…?」

 ガタガタガタ

御門「…………やべえ…」


 【安価下1】
 1 …む、宗門! そうだ、宗門ならどうにかしてくれるんじゃね!?
 2 とにかく神子と魁を探そう…。敵さえ出てくりゃ、斬られはしないはず…!
 3 その他どうする!?


御門「そうだ、俺を飛ばした、あのヘンテコ変態…!」

御門「さっさとあいつを探して、神子と魁と合流して…ついでに、あのヘンテコ変態をぶった切って時間稼ぎして…!」

御門「このままじゃ、死ぬ…!」

 ダッ

御門(にしても、妖刀――まんま、妖刀だな…)

御門(敵がいて、それを斬ってりゃ無害だけど、敵が消えりゃ持ち主に噛みつくなんざ…)

御門(こんなん、辻斬りになるしかねえだろ…!)

 ガタガタガタ

御門「痛って…クソ、待ってろ、すぐに次の標的見つけてやらあ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 Mr.Lが今まさに、HENTAI行為を働こうと…!
 4~6 Mr.Lを発見!! 神子と魁もいる! けど――蘇我もいる!? 探す手間が色々省けたぜい!
 7~9 Mr.Lがいた! てめえ、神子と魁はどこやった!?


 またかよ!?

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 やっぱさ、最終局面にはこいつがいてくれないと
 奇数 Mr.Lがクソ野郎すぎて…
 ※0は偶数扱いなんや!


Mr.L「お嬢ちゃん、どうだろうか? 美しいと思わないかね? この画集は」

Mr.L「美しい裸婦を、似つかない様々な危惧で痛めつけ、辱め、だんだんと壊れていく様が丁寧に描かれているだろう?」

神子「んんーっ!」←猿ぐつわ&手足束縛

Mr.L「ああもう、たまらない。ぞくぞくしてきたっ…!」

Mr.L「少年よ、きみはどうだい?」

魁「んっ…!」←猿ぐつわ&手足束縛

Mr.L「ふふふっ…あっはっはっ…!」

Mr.L「初めてスナッフフィルムを見たのは、14歳のころだった…」

Mr.L「当時のわたしとそう年の変わらない少女がね、最初は抵抗をしていたんだが、ちゃんと死んでいくんだ」

Mr.L「ああ、あの興奮は素晴らしかった…」

Mr.L「だから今度は…わたしがそれを撮影し、この素晴らしい興奮を誰かに伝えるとしよう」

Mr.L「きみ達はその素材になる。なんて光栄なことだろうかと、涙を流して喜んでくれ」

Mr.L「さて…まずは服を剥ぐところからだ…。ふふふふっ…ああ、その恐怖に怯える顔がいい…」

Mr.L「興奮してきた…ふふっ…ふははっ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 間に合わない…
 4~9 間に合ったぁ!!!


御門「見っけたぞ、この変態野郎――!」

 ズバァァッ

Mr.L「んん?」

 洞窟内の一角。
 カーテンで仕切っていたその空間に御門が斬り込んでくる。

御門「そのまま、黙って死んどけや!」

Mr.L「全く、きみは美しくないから必要ないというのに…」

Mr.L「ああでも――そうかっ! 助けに来てくれたこの少年が、死んでいく様を見ればこのわたしの興奮も理解できるかねっ!?」

Mr.L「そうだ、ライブ中継してあげよう! きみらの素材は、この少年よりも上出来だ! その5倍の興奮があると思いたまえ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 Mr.L、つえー
 4~6 Mr.L、やりづれぇー
 7~9 外道に容赦も慈悲もねえ!


Mr.L「どんな死に方を希望――」

 ズイッ

御門「いいから、死ね!」

 ズバァァッ

 宗光を振るい、Mr.Lの首を刎ねにかかった。
 だが、刃の先端が折られたように一瞬で消えてしまって宗光の首に届かない。

Mr.L「死に方は問わないと…それが1番困るリクエストだというのに」

御門(異能――さっきは妙なとこにいきなり飛ばされて、今度は刀の先端だけ…!?)

御門(こいつの異能は、何だ…? ワープ的なもん…?)

 ヒュオッ

 御門がさらに刃を返しながら深く踏み込んだ。
 宗光の刀身だけでなく、腕までもが痛みもなく目の前から消えてしまう。

御門「壁――壁みてえなもんを作って、そっから先を別の場所に飛ばすのか…!」

Mr.L「それが分かって、どうするのかね?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ちなみに、飛ばされてるのは御門の背後でして…
 4~6 攻撃に転用するのは難しいと見た!
 7~9 てことは、そっちからの攻撃もできねえ!


 ズバァァッ

御門「ぐっ――!?」

 確かめるために踏み込み、振るった刃。
 それが御門の背を切り裂いて鮮血を散らした。

Mr.L「自らの刃で、死んでいくといい」

Mr.L「きみの攻撃はこのわたしには届かないのだ」

 ズザッ

御門(クソっ…このじゃじゃ馬刀…!)

御門(宗門だったら教えてくれたもんを…使えねえな…)

Mr.L「そら、どうした?」

Mr.L「何もしてこないなら――わたしは、自分の作業に取りかかろうじゃないか」

 Mr.Lが魁の方を向き、その手を伸ばす。
 ビクリと震え、息を飲んだのを見て、御門は思わず飛び出す。


 【安価下1】
 1 だったら、フェイントを交えてどこから仕掛けるか分からなくしてやる!
 2 障壁で魁を守っておいて、足元から洞窟の岩石を斬り砕いて浴びせてやる! イメージ的には飛天御剣流・土龍閃
 3 その他、どうする?


御門「だったら、こいつでどうだ!」

 障壁を張り、Mr.Lの伸ばした手から魁を守る。
 そのまま足元の岩石を宗光で切り崩し、一気に振り上げながら土石を巻き上げてMr.Lに叩きつける。

Mr.L「範囲で攻めてもムダだ」

 シュゥンッ

 巻き上げた土石が歪曲された空間に飲まれ、御門の頭上から降り注ぐ。
 それを払い飛ばすが、Mr.Lが御門を振り向いていた。

Mr.L「それに、こんなことだってできるんだ」

 パチン、と音を立ててMr.Lが折りたたみ式のノコギリを開いた。
 それを振り上げて何もない空で思いきり引くと、刃のみが御門の首に襲いかかる――。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 チートだ!! やばい!
 4~6 いや、避ければいいし――って、あれっ!?
 7~9 繋がった!! そこだ!


 すまん、ちとトイレ…
 遅れる…


御門「んなことできんのは、分かってんだよ…!」

 そのアクションを目にした時点で、御門は理解していた。
 素早くさらに駆け出すことで、ノコギリの刃を避けて一気に迫る。

Mr.L「だがしかし? 侮ってはいるようだ」

 グジャァァッ

 刃が、御門の眼前へ待ち受けるように現れた。
 どうにか顔を逸らしたが、右目の下から耳までにかかって引き裂かれて血が噴く。

御門「っ――」

Mr.L「さあ、どうするかな?」

Mr.L「その剣で自らを傷つけるか、じわじわと全身を刻まれながら解体されていくのがいいか」

Mr.L「どちらにせよ、きみが敵う可能性はない」


 【安価下2】
 1 チャンスは1度きり! あいつがまた空間歪曲して攻撃をしてきたら、逆にそこへ攻撃をしかける…!
 2 一か八か、障壁で御門自身とMr.Lとの間を遮断して、その戸惑った隙をつく!
 3 その他、どうする!?


御門「ああ?」

御門「ふざけたこと言ってんじゃねえよ、攻略法は見つけた」

御門「お前なんか、この妖刀のエサにしてやんよ!」

Mr.L「そうかね?」

Mr.L「だったら、やってみたまえ」

御門「お前の首を刎ねてやる。嫌なら、俺の首を先に刎ねるんだな!」

 ダッ

Mr.L「何度も何度も、バカかな、きみは」

Mr.L「ムダだと言っているのに」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 考えを見透かされてた(白目
 4~6 きた! いけるか!?
 7~9 ぶった斬ぃいいいいいいい――――――――――るっ!


御門「るっせえ、外道が!」

 ドゴォォォッ

 御門が再び、足元を削りながらMr.Lに浴びせかかった。
 今度はそれが背後から御門に襲いかかってきて、振り向きながら宗光で弾く。

 そうして作った隙を見せつけると、御門の読み通りにMr.Lがノコギリを振り上げた。
 すかさず障壁を張って土石を防いで、現れたノコギリの刃へ宗光を叩き込む――。

 ズドォォォッ

 御門の想像通りに空間を飛び越えて向こう側へ刃が突き出された。


 【直下 コンマ判定】
 でも、さらに空間が歪曲されて…
 1~3 御門の心臓ぐさーり
 4~6 御門の腹にぐさーり
 7~9 魁の眼前――
  0  出てこい!


御門「っ――」

Mr.L「そう、確かにこちらへ出てこよう」

Mr.L「そんなことを試みる輩はこれまでも数多くいたさ」

Mr.L「だから、出てきたところで、さらに歪曲させてやり返す――絶望的な気分だろう?」

Mr.L「じゃあ…そろそろ、死ぬ時間だ」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 残機1
 7~9 粘る…よ…


 【0】

御門「っ…ふ、が…」

Mr.L「まずは腰から2つに分けよう」

Mr.L「蒸れた血の香りはなんとも言い難い臭気を発するが、それもまたクセになる」

Mr.L「十人十色とばかりに、全く違う臭いがするのだよ」

Mr.L「これはエッセンスだ。雰囲気において、臭いというのは非常に重要な要素を持つ」

御門「っ…ざ、けんじゃ――」

Mr.L「ああ、もういいさ、喋らないで」

Mr.L「きみはただの、デモンストレーションなんだから」



 【直下 コンマ判定】
 1~3 雰囲気ぶち壊しな感じ
 4~6 えっ…え、えっ…?
 7~9 毒されてなかった


 ビュォォォォォッ

 風が吹く。
 突風にMr.Lが面食らって顔をかばった。

怜「――僕のお友達に、何してくれる?」

 バサバサァッ

 タータンチェックのスカートがはためいていた。秘所を隠す下着はグレーのボクサーパンツ。
 毛のない滑らかな太腿、ニーソックスからなる絶対領域の先には、服装からしてあり得ないはずのシンボルの存在感。

Mr.L「美しい――」

神子「んんっ…?」

魁「…?」

Mr.L「イイ…すごくイイ…!」

Mr.L「美しい! それにその性嗜好!!」

Mr.L「ああっ、目覚めてしまった! きみを解体して、穴を増やして――」

怜「黙れ、変態!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 空間歪曲セクハラ攻撃を受けた! 怜はたじたじだ!
 4~6 怜「僕はちゃんとした、男の娘だ!!!!」御門・神子「「」」魁「?」
 7~9 怜「て言うか、まじまじスカートの中見ないで!」


怜「て言うか、まじまじスカートの中見ないで!」

Mr.L「その恥じらい方…少女的ではなく、しかしかと言って完成された男性的なものではなく、その中間、中性!」

Mr.L「イイ…すごく、実に、エクセレェエエエ―――――――――――ント!!」

御門「…れ…怜…?」

怜「…とにかく今は、この変態を撃破する…!」

Mr.L「素晴らしい! 何だ、何なんだ、この興奮は…!?」

 巻き上げられた風がMr.Lを取り囲み、浮かび上がらせた。
 流動的に空間を支配する風は、どれだけ空間を捩じ曲げようとも遮断をしきることなどできない。

Mr.L「まさに天にも昇る心地…!」

怜「地獄逝きだよ――」

 ビュォォォォッ
 ズバズバァァァッ

 Mr.Lを風の刃が縦横無尽から切り裂いていく。
 たまりかねてMr.Lが空間を歪曲させて怜の眼前へと降り立つが、機械左腕が出てきた瞬間にその顔面をぶち抜く。

 ドッゴォォォォォッ

Mr.L「ふはっ…あははははっ!」

怜「ああもうっ――変態っていうのは、本当に…! て言うか、勝手に欲情しないでよ!」

 殴り飛ばしたMr.Lに怜が向かったが、空間歪曲で瞬時に彼の前に移動させられてしまう。
 思わずブレーキをかけようとしたが、Mr.Lは手にしているノコギリを引いた。

 ギィィィッ

Mr.L「何…!? 腕が――」

怜「この腕、特別性だから…!」

 ビュォォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォンッ

 風で逃げ場を消失させ、怜がMr.Lの顔面に二度目の鉄拳を叩き込んだ。
 頭骨が折り砕かれながらMr.Lは恍惚とした表情で文字通りに殴り飛ばされて岩壁に叩きつけられる。

 ドサァッ…

怜「…全く…変態め」

御門「【安価下2】」

 1 …いや、お前のその格好の方が変態だろ…
 2 ………まあ…いいか…
 3 その他、自由台詞


御門「いや、何か…どうした……?」

怜「何が?」クルッ

御門「…そのかっこ…」

怜「…」

御門「あと何かお前…化粧してる?」

怜「…///」

御門「照れてんじゃねえよ」

怜「ハッ――それどこじゃないよ」

怜「神子、魁…大丈夫?」

御門「……いや…俺、割と重傷…」

 ガタガタガタッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 宗光が勝手に御門を動かして、怜達に…!
 4~6 全然足りない宗光がまた御門を…! しかも、さっきよりヤバめに…!
 7~9 また斬られた…


御門「っ――」ダッ

御門「やめ、てめえ、なまくら…!」

怜「御門――?」クルッ

 ブゥンッ

怜「っ…何…!?」ズザァッ

御門「この、刀が勝手に…!」

怜「刀…!?」

御門「止まらねえんだよ、こいつ…!」

 ギィィィンッ

 宗光に突き動かされるようにして御門が怜に斬りかかる。
 左腕で怜が受け止めて、押し返そうとしたが後退をしながらも白刃は動いて怜の胸元を飾るリボンを切り裂いた。

御門「怜…そいつら連れて、どっか遠くに…!」

怜「僕の…おきにのリボン…!」

御門「お前本当にどうした…!?」

怜「ち、違う! 違うんだよ! オカマと男の娘の選択をされたから…!」

怜「せめてオカマよりはって、そういう判断の結果であって、男の娘になりたかったわけじゃ――!」

御門「そういう弁明今いらねえよ!」


 【安価下2】
 1 とりあえず、怜に神子と魁は任せてどっかへ逃げよう
 2 あでも、怜なら止めてくれたりしない!?
 3 その他、どうする?


御門「とにかくっ…!」

御門「後は頼んだぞ、俺は――お前らと近くにいたら斬っちまうから逃げる…!」

 ダッ

怜「あ、御門…! 違う、違うんだよ!?」

神子「怜…ひとつ、言ってもいい…?」

怜「っ…み、神子…これは、その…」

神子「…スカートは、膝上16.5センチだよ!」

怜「えっ…」

神子「短ければいいってものじゃないの、16.5センチなの!」

怜「…あ、はい…」

神子「あと、何かコーデが…」

怜「え、ダメかな…?」

神子「このスカート、使うの難しいよ」

怜「これしかなくて…」

神子「うーん…トップスはねえ…個人的には……」

怜「へえ…あ、うんうん…」

魁(お話はじめちゃった…)

魁(……御門…)


 【安価下2】
 1 怜視点
 2 御門視点


―――――

 ちょい、休憩さして
 あと、次スレ立てときました 【オリ設定・異能】星/欲しの物語【安価・コンマ】part30 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425809140/)

 テンプレ張って、誘導してから移動てことで…

 にしても……………30スレめかぁ…



 うむ、全くもってその通り
 W主人公だからね、仕方ないよね! ねっ!?
 開き直っては、ないよ!?

 あ、テンプレ貼り終わりました~
 もうしばらく、待っててくだされ~


あかん、>>1000ならに書きたいの3つある


 >>984 折角の1000なら3つ書いちゃえばいいんじゃない?

―――――

神子「あのね、怜はスタイルいいから、体の線とか見せた方がいいんだよ」

神子「割とタータンチェックスカートを上手に使ってるけど、何だかまだチグハグ感あるし…」

神子「うーん…やっぱり、スカート変えないと…」

怜「どんなのに?」

神子「花柄のミニとかは? それで、レギンス合わせて、Tシャツと…ベストとか」

神子「あ、かわいい花柄のミニあるから、貸したげよっか?」

怜「ほんと?」

神子「うん」

怜「【安価下2】

 1 レギンスって、ちょっと抵抗あるんだけど…
 2 ――って、こんなお喋りしてる場合じゃないし、貸してくれなくてもいいからっ…!
 3 その他、自由台詞


怜「レギンスって、ちょっと抵抗あるんだけど…」

神子「何で? 男の人も普通にはくよ?」

怜「でも何か…ダサくない?」

神子「着こなしだよ、着こなし!」

神子「ちゃんとオシャレにしてれば全然!」

怜「そう…?」

怜「…そうかな…?」

神子「でもそれ言ったら、怜…女の子の格好してるじゃん」

怜「」

神子「何で? 似合ってるけど」


 【安価下2】
 怜が女装してる理由とは!?
 1 こんな格好をするくらい苦労してお金稼いでたんだよ、ってアピールをするため
 2 う、うっかりだよ!
 3 その他、自由言い訳

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 怜さん、地味に目覚めつつある
 4~6 あくまで、お仕事のあれこれだからっていう体ではいるよ
 7~9 目覚めるはずないよ!
  0  悪いの、女装しちゃ!?←開き直る


 安価とコンマ把握次第、次スレいきます~


 うーん…あやふ屋の業は深い
 では、次スレにいきませう
 【オリ設定・異能】星/欲しの物語【安価・コンマ】part30 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425809140/)

 埋めちゃってくだされ~!


1000なら御門が三笠流剣術の極意を知り身体、頭脳、精神の強さが上がる

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