俺「えっ!? おっぱいを俺に移植するんですか!?!?」 (30)

斎藤 美緒 様

 堪え難い暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、会社から解雇を言い渡されました。
 やはり私が犯してしまった罪が重く響き、私に帰ってきてしまったようです。
 そこで私は以前からお誘いいただいておりました、実家へ一度帰省する事を考えております。
 ご迷惑をお掛けいたしますがよろしくお願いいたします。

  平成30年8月3日
             中野涼

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暑い日であった。
俺は朝日を浴びて目を覚ました。

俺はしばらくぼんやりとした後、スマートフォンを取り出した。
そしてブックマークからエロ漫画サイトへ飛んだ。

ここは俺のお気に入りのエロ漫画サイトで、知る人ぞ知る穴場サイトなのだ。

俺は検索欄に「レイプ」と打ち込み、検索ボタンをタップした。

「チッ……」

俺は人知れず舌打ちをした。

既に陰茎は起立しており、右手でさすっていたのにもかかわらず、新作のレイプものが無い。

左手でスマートフォンを操作するのは慣れたものだが、若干のストレスがたまるのは事実なのだ。

そこで俺は検索欄に「NTR 胸糞」と打ち込んだ。

「よし……」

俺は人知れず狂喜した。

新作は約12本。
その中から最良かつ優良な本をひと目で選び出す。

「これだな……」

仕事を失い、人と接する機会がなくなってからというもの、俺は絶えず独り言を言うことが多くなってきていた。
自分でもその異常性には気づいていたが、正直そんな些細なことはどうでも良かった。

俺はエロ漫画を読み進めていた。

画面では女学生が同級生のヤンキー数人に弱みをにぎられ、脅されている場面だ。
この女学生には出来立ての彼氏がいて、それがNTRに繋がるというわけか。

「へへっ。いいじゃん……」

俺は下卑た笑みを浮かべていた。
眼球にはスマートフォンの画面が反射し、口からよだれが垂れていた。

ここで質問だが皆さんはレイプもののエロ漫画やエロ動画を見るときに、誰に感情移入するだろうか?

レイプする側?

レイプされる側?

俺はレイプされる側に感情移入する人物であった。
つまり男のちんぽをぶち込まれる側、ホモで言うならネコ側であった。

「……」シコシコシコシコ

俺は早漏である。

大体2分で射精し、その後腹につく精液をじっと3分ほど眺めるのが趣味であった。

「うっ……出してっ!」シコシコシコシコトピュッ

そうして射精された精液は俺の腹につき、それはまだ濃い。
しかし皆さん知ってのとおり精液は空気に触れると変化する。
大体2分空気に触れるともうさらさらの精液になるのだ。

そしてその後俺は

「……うめえ」ズルズルズルズル

自分の精液を飲む。

決してうまくはない。
しかし俺の家の冷蔵庫には半分のニンジンと梅干しの種しかなかった。

貴重な栄養分はキャッチアンドリリース。その精神が大切なのだ。

こうして俺は朝食を食べ終えた。

俺は身長176センチ、97kgの肥満体質であったが、この精液ダイエットを始めてから68kgに痩せた。
腹筋はバキバキに割れ、腕の筋肉は岩のように変化した。

精液食により、なんのトレーニングをしてないにもかかわらず身体が鍛えられていくのだ。

「ふぅ……ほっ!」ブッブッブリュリュリュブチュブチュブリョリョ

俺はベッドから立ち上がるといつもの日程をクリアした。

つまり寝て、起きて、脱糞する。

このプロセスが大切なのだ。
もちろんトイレなどではダメであり。
ベッドから起き上がったその直後に脱糞しなくてはならない。

これは非常に高度なテクニックであり、実は立ったままでは脱糞を意図的にすることはかなり難しく、さらに腹筋の力を使ってはいけない。
腸内の運動と、肛門をゆるゆるにすることで可能となるかなり難しく技術なのだ。
ウソだと思う人は立ったまま脱糞してほしい。俺の言うことが分かると思う。

俺はパンツについた大便を感じながら、パンツとズボンを両方同時にぬいだ。
そしてそれを洗濯機に放り投げる。

この間約42秒

俺は気持ちよくなって上半身のパジャマもぬいだ。
これで全裸なわけだが、俺は笑顔だった。

目の前がバラ色に輝き、そして糞便の臭いはピザの匂いに変換された。

俺は床に転がっていた注射器を拾い上げると、腕の血管を見極め、注射した。

特になんの感慨もなく液体は血管へ入り込み、脳を巡回した。

「え? バスロマンって食べれるの?」

俺はそうつぶやくと床に転がっていたバスロマンの蓋を開け、粉状だったそれを食べ始めた。

「へぇ~。まずいなこれ」

「いや……まずくね?」

俺は再度つぶやいた。

その顔は怒りに震えており、裏切られた憤怒の感情に支配されていた。

「おい!!! ふざけんじゃね、ねねえぞ!!!!!」

俺はベッドを片手で持ち上げると窓に投げつけた。

窓が無様に割れるところを見ると、俺は笑いが止まらなくなった。

「ぶっほwwwwwwwwなんだあれwwwwwwww」

俺は笑いながら割れた窓に近づいた。

「まじかよwwwwwwww」

俺はちんぽを握りながらM字開脚した。
しかしその笑いは収まることを知らなかった。

なぜなのか。

なぜ俺は笑っているのか。

なぜ。

なぜ。

なぜ。

床は動かなかった。なぜそんなに余裕なのか。

今と昔、とおすぎる。俺に理解できない。

結局は、これだ。

宇宙を今こそ解き明かそう。

宇宙をただ一言で表そう。「ただ不可解である」

この気持ちをなんとするか。胸に刻もう。

俺がこうして窓のそばに立つことでなにか気持ちはあるだろうか。
ないのだ。
非常に大きな悲観は、非常に大きな楽観であることを、俺は今知ったのだ。

こうして俺は助走をつけ、窓から転落した。

「……中野さん……! 中野さん!」

声が聞こえる。
誰だろうか。

「中野さん。分かりますか。ここは病院ですよ」

そう医者は言った。
俺はすべてを理解した。

「ああ……窓から……」

「ええ。しかしあなたの部屋は1階ですよ」

ああ。そうだった。それを忘れていたのだ。

「しかし……ですね」

医者が言いづらそうに言う。

「なんなんすか?」

「あなたは胸を強く叩きつけてしまいました。……これは私どもも聞いたことのないこのなのですが、胸が壊死していまして、もう一刻も早く手術をしなければなりません」

なんと俺の胸が壊れてしまった。

あんなに精液食でムキムキになったのに、なんと情けない事か。

「そこで私達はSTAP細胞であなたの胸を作ったのですが……」

そう言って医者は細胞培養機を取り出した。

そこには見事なおっぱいがあった。
乳首はピンク色で、およそEカップはありそうは巨乳であった。

「えっ!? おっぱいを俺に移植するんですか!?!?」

俺は叫んだ。

「申し訳ありません……」

俺は顔に怒りをにじませて

「なんでSTAP細胞で作ったんだよ!!!! IPS細胞で作れよ!!!」

そう叫んだ。

「申し訳ありません……」

しかし俺の怒りは急速に冷めていた。

そう。おっぱいもいいかも……そう思い始めていたのだ。

乳首オナニーとかよさそうじゃないか。
それにおっぱいが触りたくなったら自分のを触ればいい。

これはいい。

「本当に申し訳ありません……。お詫びに代金は無料でいいです……」

「わかりました。よろしくお願いします」

こうして俺の胸におっぱいが装着された。

俺は装着されたおっぱいを触った。

……気持ちいい。

俺は射精した。

     ☆★終わり★☆

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