キマリ「今日から働くことになった」(31)

キマリ「シンが居なくなってキマリは旅をする必要が無くなった」


キマリ「ユウナのガードの必要もなくなった。無職になった」


キマリ「リュックのコネでアルベドのコンビニで働くことになった」


キマリ「キマリはなんでもできるから問題ない」

コンビニ

リン「えっと、今日からここで働くことになったキマリさんです。
   今日一日指導はお願いします。」


店員「わかりました」


キマリ「宜しくお願いします。」


リン「じゃ、キマリさんがんばってください。ここの頑張り次第では、
   他の大きなショップで働いてもらうかもしれませんので」

店員「じゃあ一通りの流れを説明します。」


店員「接客は当たり前ですが、時間ごとにトイレ・ゴミ箱の掃除、
   商品の補充・棚卸・引き継ぎ時のレジの清算が大体メインです。」


キマリ「キマリはそういうことはやったことない」

店員「とりあえず未経験なんで、私がやることを見てて覚えてください」


キマリ「キマリは敵の技を覚えるのが得意だから問題ない。」


店員「私は敵じゃありませんからね・・・あ、お客さんだ!」


店員「いらっしゃいませ!!  はい、キマリさんも!!」

キマリ「・・・・・・・・・・」


店員「ちょ、ちょっとキマリさん! 接客の第一はいらっしゃいませですよ!」


キマリ「い、いらっしゃい・・・ませ」


店員「できれば笑顔でね。とりあえず後はお客さんの持ってきた商品を
   レジで精算して、お金をもらってお釣りがあれば返す。それだけです。」


キマリ「分かった。」

お客「すみません、これお願いします。」


店員「じゃぁキマリさん、精算お願いします」


キマリ「・・・・・ピッ・・・・ピッ   500ギルになります」


キマリ「1000ギルお預かりしましたので、300ギルのお返しになります」


店員・客「え?」

キマリ「なにか?」


店員「ちょっと、500ギルのおつりでしょ?」


キマリ「キマリはお金に困っている。手数料を差し引かしてもらった。
    キマリはシンを倒したガードだから当然。」

お客「な・・・・」


店員「すみません、500ギルのお返しになります。」

店員「キマリさん! 訳わかんないことしないでくださいね!
   貴方はガードだったかも知れませんが、今はバイトなんだから!」


店員「ちゃんと仕事をしてもらわないと困りますよ!・・・って、なに着替え店の?」


キマリ「もう午後8時になった。キマリは寝る時間。帰らせてもらう」


店員「だめだこりゃ」

ユウナ「どうしたのキマリ? 急に来て・・」


キマリ「キマリは食べるものがない。」


ユウナ「あ・・・・そうなんだ。」


ティーダ「どうしたんスかユウナ?」


ユウナ「キマリが・・・」

ティーダ「ど、どうする・・・?」

ユウナ「返すわけにもいかないし・・・今日だけ上がってもらおうか?」

ティーダ「そうだな、飯食ったら帰っるだろう」


ユウナ「良かったら一緒に晩御飯食べようか?」


キマリ「キマリは助かる」

ティーダいるのか

キマリ「おかわり」


ティーダ「もう10杯めっスよ・・・」


ユウナ「ごめん。今日だけだから急速で炊いてあげて。」


ティーダ「仕方ないっスね。 おかずもなくなりそうだ。」


ユウナ「ところでキマリは今何してるの?」


キマリ「リュックのコネで、コンビニでバイトを今日からすることになった。」

ユウナ「そっか。どうだったコンビニのバイトは?」


キマリ「キマリは必要ないと言われた」


ユウナ「え?」


キマリ「キマリは明日から来なくていいと言われた。」


ティーダ「そ、それは大変ッスね・・・」


ティーダ「ところで今どこに住んでるの?」


ティーダ「寺院を転々としている」


ティーダ(ホームレスじゃねぇかwwww)

訂正

ユウナ「そっか。どうだったコンビニのバイトは?」


キマリ「キマリは必要ないと言われた」


ユウナ「え?」


キマリ「キマリは明日から来なくていいと言われた。」


ティーダ「そ、それは大変ッスね・・・」


ティーダ「ところで今どこに住んでるの?」


キマリ「寺院を転々としている」


ティーダ(ホームレスじゃねぇかwwww)

キマリ「キマリは眠くなった」


ユウナ「え?」


キマリ「今日はここで寝ることにした」


ティーダ「まじっスか?」


キマリ「キマリはふかふかの布団じゃないと安眠できない。用意してくれ」


ティーダ「まじかよ・・・・」


ユウナ「今日だけだから・・・ね?」


ティーダ「仕方ないっスね・・・」

翌朝

キマリ「キマリは良く眠れた」


ティーダ「そりゃよかったッス」


ユウナ「今日はどうするの?」


キマリ「もう一度リュックの所に行ってくる」


ティーダ(ふぅ、助かったぜ)


キマリ「キマリは知っている」

ユウナ「な、なにを?」


キマリ「二人が声を殺して事に及んでいたことを知っている」


ユウナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」

ティーダ「だ、だからなんなんだよ!」


キマリ「では失礼」


ティーダ「なんなんだあいつは!!」

コンコンッ

リュック「開いてるよ~」


キマリ「邪魔する」


リュック「ちょっとキマリー!! 聞いたわよあんた!!」


リュック「せっかくリンさんに頼んで仕事貰ったのに、クビになったんだって?」


キマリ「キマリはああいったことは向いていない」


リュック「もう、せっかくいい仕事なのに。」


リュック「あんたこれからどうすんのよ?」

キマリ「しばらくユウナのところで世話になることにした」


リュック「世話になるってあんた、勝手に押しかけて行ったんでしょ?」


リュック「せっかくティーダ帰ってきて二人で生活してんだから邪魔しちゃだめよ!」


キマリ「キマリはお金も食べる物も家もない」


リュック「困ったわね・・・」

リュック「やっぱりガガゼトに帰って暮らせば?」


キマリ「ビランとエンケが居るから嫌なのだ」


キマリ「仕方ない。リュックのところで世話になるとしよう」


リュック「ちょっと、ここは駄目よ!! 私もやることあるんだから」

リュック「あ、そうだ! 今ビーカネル島でアルベドのホームの
     再建してるんだけどさ、キマリ行ってくる?」


キマリ「どういうことをするのだ?」


リュック「基本的には、大きな家を作るからそれの作業よ。
     力仕事が多いけど、キマリは大丈夫でしょ?」


キマリ「キマリは体力大丈夫。」


リュック「じゃぁ、オヤジとアニキに連絡しとくから頑張って!
     ちゃんと住むとこもあるから」

ビーカネル島

シド「おう、お前がキマリか! みっちりこき使ってやるからな!!」

アニキ「とりあえず、基礎工事の補助から始めてもらう。」


キマリ「わかった。キマリは何でもできる」


アニキ「よし、じゃあ早速みんなと作業に取り掛かってもらうか!」

3日後

リュック「オヤジ~! キマリは頑張ってる~?」


シド「あのロンゾは駄目だ。 話にならん!」


リュック「なんかやらかしたの?」


シド「ガガゼト育ちだから、暑いところは苦手なんだとよ!!
   全くあの図体で力もたいしてないし、使い物にならん」

リュック「マジで? 今はどこに?」


シド「海辺で海を見てやがるよ! さっさと連れて帰ってくれ!」

キマリ「・・・・・・・・・・・・・・・」


リュック「キマリ・・・・・・・・」


キマリ「リュック、私には砂漠での仕事は向いてなかったようだ」


リュック「あのさ・・・・もう面倒見れないからね・・・・・」


キマリ「リュックが面倒見てくれないのなら、誰がキマリを面倒見るのだ」

リュック「ちょ、なんか前にも似たような言葉聞いたことあるけど」


リュック「あんたの面倒なんか誰も見る義務もないし、見たくないんだからね!!」


リュック「あんたの兄弟だってちゃんとガガゼトで生活してんでしょう?
     だったらさっさと山に帰れよ糞ロンゾ!!」


キマリ「・・・・・・・・・・・・・・」


リュック(言い過ぎたかな・・・・でもこれぐらい言わないとこの馬鹿には効かないしね)

ビサイド

コンコンッ

ワッカ「誰だこんな時間に?」


キマリ「失礼する」


ワッカ「ど、どうしたんだよキマリ!!」


キマリ「・・・ッヒック ・・・・・ッヒック」


ワッカ「な、泣いてるのか? ま、まぁここでもなんだから上がれよ」


ルールー「どうしたの?」


ワッカ「いや、キマリが泣いてるんだ」

家の中

ワッカ「そうか、仕事にありつけず何も食って無かったのか」


キマリ「パクパク・・・・モグモグ・・・・」


ワッカ「キマリに向いてる仕事ねぇ・・・・」


キマリ「ムシャムシャ・・・・ゴクゴク・・・・・」


ルールー「それにしてもよく食べるわね・・・・・」


ワッカ「ま、とりあえず今日は向こうの部屋で休んでけよ!」


キマリ「申し訳ない」

翌朝

ワッカ「喜べキマリ! お前を必要としているところが見つかったぞ!」


キマリ「本当か?」


ワッカ「モンスター訓練所だ! 確かガガゼトから近かっただろう?」


キマリ「どういった仕事をするのだ?」


ワッカ「いやそこまではわかんないけど、とりあえず早急に来てほしいみたいだ」


キマリ「そうか。では行ってくる」

ルールー「やけに早く決まったのね」


ワッカ「まぁな。多分あそこぐらいしかあいつを欲しがるところはないな」


ルールー「そうね。彼は人間生活には溶け込めないもんね・・・」


ワッカ「だな。第一あんなの居たら邪魔だからなwww」


ルールー「そうねwwww」


ワッカ「旅の時も使えない。平和になっても使えない。
     やっぱキマリはキマリだな」

モンスター訓練所

爺「おう、お前さんが例の」


キマリ「キマリだ。ガガゼトから来た」


爺「ほう、ガガゼトにまだ捕まえてないのがいたのじゃな」


キマリ「え?」


爺「とりあえずついてきなされ」

爺「ここがお前さんの部屋じゃ」


キマリ「部屋って、モンスターがいっぱいいるのでは?」


爺「なにをおかしなことをいっとるんじゃ! お前さんも立派なモンスターじゃろ
  さあさぁ入った入った!」

ガチャンと鍵を掛けられた


キマリ「キマリはモンスターではない・・・・・」


爺「お前さんのバトル料金は500ギルぐらいかのぅ。」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom