花陽「雨にもまけず」 (37)


長靴が捗りすぎて書いた
りんぱなは正義にゃー
はじめまうす

*宮沢賢治は一切関係ありません

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星空家



ザーーー


凛「はぁー…」

花陽「どうしたの凛ちゃん? ため息ついちゃって」

凛「かよちん。どうしたもこうしたもないよ、見てよほら」

花陽「えっ?」


ザーーー


花陽「ああ…… ここのところずっとだよね」

凛「もう3日前からだよ? つまんないつまんなーい!」

花陽「し、しかたないよ。そういう時期なんだし」

凛「でもこのままじゃ遊べないよ。踊るのもできないし、凛いやだにゃー!」

花陽「凛ちゃん… 大人しく待つしかないよ」

凛「えー、どうにかならないかなぁ〜」


凛「凛のテレビ」

花陽「雨の話じゃなかったノォ!?」



ザーーー(砂嵐)


凛「何言ってるのかよちん? どう見てもテレビが壊れて映らないって話にゃ」

花陽「そうだけど、その、流れ的に納得いかないといいますか」

凛「流れって?」

花陽「なんでもないよ…」

凛「もー、なんで映らないんだろ? 修理に出したら直るかなぁ。これじゃマリ○もダン○ボも出来ないにゃー」

花陽「うん…」



ザーーー


凛「あーあ、早く梅雨終わんないかな。せっかくお休みなのに外で遊べないなんて」

花陽「そっちだよぉ、私が思ってたの」

凛「かよちん、梅雨っていつまで?」

花陽「えっ? うーん、6月いっぱいは続くし、7月あたまくらいまで…かな?」

凛「まだまだにゃ……はぁ… 凛、雨きらいだなー」



花陽「あ、いけない! そろそろ帰らなきゃ」

凛「えっ? かよちん、まだ晩ごはんの時間じゃなくない?」

花陽「今日お母さん帰りが遅くて、花陽が作ることになってるんだった。食材も買わなきゃだし… ごめんね凛ちゃん」

凛「そっかぁ。寂しいにゃー」

花陽「凛ちゃん… 大丈夫、また明日学校で会えるよ」

凛「それもそうにゃ! ばいばい、かよちん。雨だから気をつけてね」

花陽「うんっ。また明日ね、凛ちゃん」


凛「『また明日』」

凛「ーーーそれが、彼女の最期の言葉だったーーー」

花陽「凛ちゃん!? 不吉なモノローグ入れないでっ!」



ザーーー


花陽「それにしても、本当にやまないなぁ。おかけで気温はちょうどいいけど」テクテク


花陽「晩ごはん何にしよう。カレーは最近出たよね」

花陽「少し遅くなっちゃったし、お惣菜を足して楽しちゃおうかな?」

花陽「そうだ、そういえば商店街に最近…」

ピチャッ!

花陽「ぴゃあ!?」

花陽「…やっちゃった。ここの水たまり、気づきにくい上に深いから注意してたのに。足がびちゃびちゃだよぉ」



商店街



コロッケ屋「ジャンボメンチ3つお待ち」

花陽「ど、どうもっ」


花陽「すごいズッシリ。これで1つ100円ってお得だなぁ。しかも美味しいって噂だし」

花陽「お野菜も買ったから、あとはお家にあるもので作れるよね」

花陽「………」テクテク

花陽「うぅ… 足、冷たいし気持ち悪い…」ピチャピチャ


花陽「あれ、ここの靴屋さんリニューアルするんだ。セールしてる」

花陽「せっかくだからローファーの替えも準備しとこうかな? ちょっと見てみよう」

花陽「たぶん奥のほうに……」

花陽「ややっ?」

花陽「わ、これ……いいなぁ…」



翌日 放課後 講堂



海未「では、今日の練習はここまでですね」

穂乃果「えーっ!? もう?」

凛「全然動きたりないよー!」

海未「時間予約制なのですから仕方ないでしょう。久しぶりに全員で合わせられただけでも、よしとしなければ」

穂乃果「海未ちゃんのケチー」

凛「そうにゃそうにゃ!」

海未「私に言わないでください!」

穂乃果「ぶーぶー」

ことり「穂乃果ちゃん。海未ちゃんを困らせちゃダメだよ」

穂乃果「はーい…」

凛「ぶーぶー!」

花陽「凛ちゃんも。お片づけしよう?」

凛「はーい…」



穂乃果「みんな、じゃーねー!」


凛「かよちん、一緒にかーえろ!」

花陽「うんっ」



ザーーー


凛「よっと。相変わらず降っちゃってるにゃー」トントン

花陽「そうだねー。んっしょ…」ハキハキ

凛「あれ? かよちん、靴かえたんだ」

花陽「気づいてくれた? 長靴にしてみましたっ」

凛「すごーい! やっぱりかよちん、緑が似合うにゃ〜」

花陽「えへへ、ありがとう」



凛「っていうか、かよちん、こんな長靴持ってたっけ?」

花陽「ううん。実は昨日、商店街で買っちゃったんだ。晩ごはんの食材を買った帰りに」

凛「あっ、あの靴屋さんか! でも、あのお店もうすぐなくなるってお母さん言ってたような」

花陽「なくなるんじゃなくて、リニューアルみたいだよ」

凛「なぁんだ。潰れちゃうのかと思ったにゃ」



凛「でもなんで長靴なの? 雨だから?」

花陽「それもあるし、あと昨日、深い水たまりにはまっちゃって」

凛「それって、もしかして歩道橋近くの?」

花陽「そうそう。凛ちゃんも分かるんだね」

凛「あそこひどいよね! 雨降ってなくても、変に地面へこんでて危ないもん」

花陽「いつもは注意してたんだけど… それで足がびちゃびちゃになっちゃって」

凛「なるほど。でも長靴になったから、もう平気にゃー! 」

花陽「うんっ!」



翌日 放課後



凛「やっぱり雨にゃー」

花陽「やっぱり雨だね」

凛「あ、海未ちゃんが今日は練習中止だって。体育館も講堂も取れなかったみたい」

花陽「こう雨が続くと他の部活も中で練習するから、仕方ないよ」

凛「それじゃ仕方ないね。かよちん、帰ろっか!」

花陽「うん…… うん?」

凛「教科書置き勉しちゃうにゃ〜♪」ゴソゴソ

花陽「なんか凛ちゃん、嬉しそうじゃない? 気のせいかな」

凛「そう? そうかも!」

凛「なぜなら…」




凛「じゃーん!」スタッ

花陽「わぁっ、長靴!」

凛「凛も買っちゃった。かよちんと色違いのイエローだよ」

花陽「ほんとだ。すごく似合ってるよ、凛ちゃん!」

凛「かよちんとお揃いのものって、ちょっと久々じゃないかにゃ?」

花陽「そうかもっ。嬉しいなぁ」

凛「でっしょー?」

花陽「あ、それ真姫ちゃんのモノマネ?」

凛「そう! どうどう? 似てる?」

花陽「意外と…いや、だいぶ似てるかも」

凛「でっしょー?」

花陽「ふ、ふふっ。ちょっと凛ちゃん、真姫ちゃんに見つかったら大変だよ」

凛「今ならテンションあがってるから大丈夫にゃー!」

花陽「いやいや、凛ちゃんがあがってても…」



凛「それよりほら、かよちん早く! いざゆかん、雨の中へっ!」

花陽「あっ、待ってよぉ!」


凛「……あれ?」

花陽「うん?」

凛「あれあれ〜!?」

花陽「どうしたの? 凛ちゃん」

凛「………」

凛「傘がなくなってるにゃ…」

花陽「ええっ?」



花陽「教室には持っていってないの?」

凛「それはないよ! 朝、確かにここの傘立ての端っこに置いたの、覚えてるもん」

花陽「そっかぁ」

凛「盗まれたにゃ…」

花陽「うーん、あり得なくはないけど、誰かが間違えて持っていっちゃったのかもしれないよ?」

凛「凛のはちゃんと中にクラスと名前書いたシール貼ってあるし、開いたら分かると思うけどなぁ」



凛「うぅ、テンション下がるにゃー」

花陽「凛ちゃん…」

凛「別の人の傘をとるのは…ダメだよね」

花陽「だ、ダメだよ。それこそ悪循環が生まれちゃうよ」

凛「うむむ…」


凛「かよちん、傘一緒に入ってもいい?」

花陽「うんっ。もちろんいいよ」

凛「わーい! おじゃましまーす」ヒョイッ

花陽「傘、あんまり大きくなくてごめんね」

凛「ううん。入れてくれてありがとうにゃ」



凛「あれ? そこの赤毛の美少女はひょっとして」

真姫「…?」

花陽「真姫ちゃんっ」

真姫「あら、花陽に凛」


真姫「ずいぶんと仲睦まじいわね… あら?」

真姫「二人とも、長靴なんてはいてた?」

凛「新しく買ったにゃ」

花陽「かわいいし、水たまりも平気ですごく便利だよ」

真姫「へぇ…お揃いなのね。それに相合傘だなんて、ずいぶんと見せつけてくれるじゃない?」

凛「えっへへー。羨ましいでしょー?」

真姫「そうね。いいんじゃない、恋人みたいで」

凛「にゃっ!?」

花陽「こ、こいっ…!?///」カァァ

凛「り、凛たちまだそんなんじゃ…!///」テレテレ

真姫(ウブかッ!)



凛「それで、真姫ちゃんはなんでこんなとこで木みたいに突っ立ってるにゃ? いあいぎりで切られたい系?」

真姫「何系よそれ」

真姫「別に…ただ人を待ってるだけ」

花陽「!!」

凛「そ、それって…!」

真姫「先に言っとくけど、今凛と花陽が思ってるようなのじゃ絶対ないから」

凛「じゃあ、誰を待ってるの?」

真姫「どうしても言わなきゃダメ?」

凛「じー…」ドキドキ

花陽「じー…」ドキドキ

真姫「…わかったわよ。といっても、別に隠す必要もなかったんだけど」


真姫「パパを待ってるの」

凛・花陽「「!!?」」



凛「真姫ちゃんが……パパと…!?」

花陽「禁断ノ恋シチャッタノォ!!?」

真姫「はぁ!? どうしてそうなるのよっ!」


凛「なーんだ、ただのお迎えか」

花陽「えへへ、早とちりしちゃったね」

真姫「しないでしょ普通… まあ、珍しくパパが休みだからどこかディナーにでも行くかもしれないけど」

凛「や、やっぱり…!?」

花陽「『父と娘、夜のドライブ 〜ディナーはア・タ・シ〜』」

真姫「タイトルがなんかリアルだからやめてくれる!?」

凛「かよちん、お上手〜」

花陽「お褒めに預かりまして」

真姫「まったくあなた達は何考えて…… あ、来たわ」


ブロロロロ…


凛「左ハンドルにゃ…!」

花陽「か、かっこいい…」

まきパパ「お待たせ、真姫」

真姫「もう、遅かったじゃない」

まきパパ「はっは、ごめんごめん…… あっ」


まきパパ「なんか今のやりとり、デートの待ち合わせっぽいな!」

真姫「アンタもかっ!!」スパァン!

ほのパパ「痛いっ! 嬉しい!」



凛「いろんな意味で衝撃的なパパだったにゃ」

花陽「でもダンディな人だったね。真姫ちゃんのパパ、って感じがしたよ」



ザーーー


凛「また強くなってきたね、雨」

花陽「ますますやみそうにないね… 黒い雲がずっと続いてる」

凛「あっ! にこちゃん!」

花陽「えっ? どこどこ?」

凛「ほらあそこの雲! 歩道橋の上! 黒髪ツインテール!」

花陽「なんだ、雲かぁ。わ、でも本当に似てる!」

凛「だよねだよね、ここはいっちょ写メを…」

ピチャッ!

凛・花陽「「あっ…」」



花陽「また…同じ水たまりはまっちゃった」

凛「にこちゃんのせいにゃ」

花陽「ええっ? それはにこちゃんが可哀想だよぉ」

凛「………」

花陽「………」

凛「ぷっ」

花陽「ふふっ」

凛・花陽「「あははははは!」」



花陽「ね、平気でしょ?」ピチャッ

凛「うん。ローファーならアウトだったけど、長靴じゃびくともしないにゃ」ピッチャピッチャ

花陽「さっそく大活躍だね」

凛「ヘイヘイッ、ダン○ボしちゃうにゃ!」ピッチャピチャピチャピッチャピチャピチャ

花陽「ひゃあ! り、凛ちゃん、跳ねてる跳ねてる!」


凛「そうだ! いいこと考えたにゃ」

花陽「いいこと?」

凛「かよちん、長靴ぬいでよ」

花陽「えっ、ここで!? 濡れちゃうよぉ」

凛「左足だけ。凛につかまってていいから」

花陽「うーん? 左だけならまぁ…」ヌギヌギ



花陽「脱いだけど、これでいいの?」

凛「うん。それから凛も左足脱いで…」ヌギヌギ

花陽「…?」

凛「かよちんの長靴を凛がはいちゃうにゃ! じゃーん!」

花陽「わぁ、左右で色違い…!」

凛「どう? オシャレさんにゃ?」

花陽「うんっ、すごく可愛いよ! ○ッキーナみたい!」

凛「でっしょー?」

花陽「それはマッキーナだねっ!」

凛「………」

凛「ちょっと寒くないかにゃ? じゃ、凛はこれで」スッ

花陽「ちょっと凛ちゃん!? 花陽まだ片足だよぉ!」




ザーーー


凛「おなかすいたにゃー」

花陽「どこか寄り道しちゃう?」

凛「名案にゃ! ラーメン行こうよ!」

花陽「ら、ラーメンはちょっと… 晩ごはん前だし。商店街のクレープ屋さんは?」

凛「うーん、でも凛、今はなんとなく甘いものより辛いもの食べたいかなぁ」

花陽「そっか。サッと寄れるところでなんかあるかな?」

凛「マ○クは金曜に行ったし… スーパーの前の焼き鳥屋さんとか?」

花陽「あっ! いい…」

花陽「と思ったけど、あそこ、今もうやってないや」

凛「そうなの!? あそこの焼き鳥のタレ美味しかったのに、ショックにゃー」

花陽「うーん」

花陽「あ、じゃあ…」



コロッケ屋さん


凛「ここが新しく出来たコロッケ屋さん?」

花陽「うん! 一昨日おかずに買ったんだけど、味が少しだけ濃く作ってあってソースなしでもすごく美味しくて、白米とのマッチがそれはもう…」

凛「おじさーん!」

花陽「あ、り、凛ちゃん聞いてよぉ!」


コロッケ屋「らっしゃい」

凛「どれにしよっかなー。ポテサラ、メンチ… カレー味とかもあるんだ。全部1個80円かぁ」

花陽「どれも美味しいと思うけど、メンチは間違いなくおすすめだよ」

凛「迷うなぁ〜。かよちんは?」

花陽「花陽は…もう一回メンチにしようかな?」



凛「じゃあ凛もかよちんとおーなじ! おじさん、メンチコロッケふたつください!」

コロッケ屋「……これ」チョンチョン

凛「む?」

花陽「あ、そういえばジャンボサイズだと2個分で、お値段100円なのです!」

凛「そうなんだ! ならそうする? 凛は全然一緒に食べるのでもいいけど、かよちんもそれでいい?」

花陽「うんっ、私も全然いいよ」

凛「決まりっ。じゃあおじさん、それでお願いします!」

コロッケ屋「あいよ」



コロッケ屋「お待ち」

凛「わぁ、けっこうボリュームあるにゃ」

花陽「そうだね。それでいて美味しいから、人気出ると思うなぁ」

凛「んー、いい匂い! 早く食べよう!」ガサゴソ

花陽「あはは、歩きながら食べちゃおっか」


凛「…! かよちん! このコロッケ…」

花陽「えっ? あれっ…!?」

凛「元からこういう形なの?」

花陽「ううん。一昨日は普通に丸い感じだったよ」

凛「そ、そっか…」

花陽「う、うん…」

凛・花陽(ど、どうしてハート形なの…?///)



凛「………」

凛「かよちん。はい」

花陽「えっ… 凛ちゃん、これって」

凛「あ、あーんにゃ」

花陽「は、はい……ぱくっ」

花陽「うん、美味しい…」

凛「じゃ、今度は凛が傘もつから…」

花陽「あ、うん」

花陽「それじゃ凛ちゃ(以下略



花陽「美味しかったけど…」

凛「うん…」

花陽「な、なんか恥ずかしかったね」

凛「うん…」

花陽「凛ちゃん?」

凛「うん…… えっ?」

花陽「もしかして、あんまり美味しくなかった?」

凛「ええっ? そ、そんなことないよ? ただ…」

花陽「ただ?」

凛「あ、ううん。すごくおいしかったよ」

花陽「よかったぁ。花陽がおすすめしたから、もし好みじゃなかっら、すごく申し訳ないなって」

凛「本当においしかったよ! 凛、メンチ大好きにゃ!」

花陽「そっか。ふふっ」

凛(うぅ、恥ずかしくてあんまり味覚えてないにゃー…)



ザーーー


凛・花陽「………」テクテク


凛「あれ、かよちんの家、ここ曲がらないと遠回りじゃない?」

花陽「うん。でも今日はちょっと遠回りしたくって」

凛「雨なのに?」

花陽「雨だから…かな」

凛「ふうん? 凛はこっちが近いからいいけど」

花陽(傘持ってないから送っていく、なんて言ったら、凛ちゃん走って帰っちゃうよね)

凛「雨やまないね」

花陽「そうだね」

花陽(それに…もう少しだけ凛ちゃんと一緒いたいもん)



ザーーー


凛「………」テクテク

花陽「………」テクテク


凛「…かよちん」

花陽「なあに?」

凛「凛、ちょっとだけ変わったよ」

花陽「うん?」

凛「雨、少し好きになったかも」

花陽「あは… 花陽もね、今ちょうどそれ思ってたんだ」

凛「ほんと? かよちんと一緒にゃ」

花陽「えへへ… 凛ちゃんと一緒だ」



ザーーー


凛・花陽「………」テクテク


花陽(雨の日は、少ししんみりしちゃうけど、その分心が落ち着いて、物事をゆっくり考えられる)

花陽(そういうとき、私はいつもは考えないようなことを考えてしまう)

花陽(過去のこと、いまのこと、そして、これからのこと…… μ’sはどうなっていくんだろう、とか、将来は何を目指したらいいんだろう、とか)

花陽(凛ちゃんとはずっと一緒だけど、それがこれからも続いていくのかな、とか)



サーーー


凛「あ… 雨、少し弱くなったね」

花陽「あ、ほんとだ」


花陽(永遠に、なんて保証はない。ずっとかどうかなんて、そんなの誰にも分からない)

花陽(でも、だからこそ、誰かとずっと一緒にいたいって、そう思えるんじゃないかなと… 私は思います)



サーーー


花陽(大事なのは、ずっと一緒にいたいって気持ちを大事にすること。大事にすることが、きっと大事)

花陽(特別な関係 とか、1番好き とか、そういうのじゃなくてもよくって……)


凛「………」テクテク

花陽「………」テクテク


花陽(そばにいて、落ち着いていられるような)

花陽(「好き」とか「嫌い」とか、関係なく…… ただただ、気兼ねなく一緒にいられるような)





凛「ねぇ、かよちん」

花陽「なに? 凛ちゃん」



凛「手、つないでいい?」

花陽「……うんっ!」




花陽(そういうものに、私はなりたい)



翌日



真姫「あ、今朝は晴れてるのね。何日ぶりかしら」



真姫「んーっ、登校日和、です!って感じ?」テクテク

真姫「あがったばっかりなのね。虹が綺麗に…」

ピチャッ!

真姫「ヴェエエ…」


真姫「私も長靴にしようかな…」











花陽「雨にもまけず」

fin.




以上です。

関係ないって言ったけど最後だけ使わせていただきました
みんなも長靴はくにゃー

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