タママ「軍曹さんー僕もガンプラ作りたいですぅー」(17)

立ったら書く

ケロロ「タママ二等!その心意気やよし!であります!」

ケロロ「そうでありますな……。初心者には、少々値が張るものの……」

ケロロ「mg(マスターグレード)を勧めるであります!」

タママ「mgですか?軍曹さん」

ケロロ「そう……初心者は『初めてだしぃ~300円くらいのが、いいよねぇ~』」

ケロロ「と、安易に考えがちなのでありますが」

ケロロ「それは大きな間違い!」

ケロロ「ガンダムにドッキングするのに、tinコッドに搭乗する様なものであります!」

ケロロ「そもそもガンプラとは」

タママ「あのー軍曹さん、早く買いに行きませんか?」

ケロロ「ゲ、ゲロ? そ、そうでありますな!」

ケロロ(ぬう……ここからが、いい所なのに……!)


タママ「それで軍曹さん、どこに行けば買えますか?」

ケロロ「もちろん街角の模型店はもちろん」

ケロロ「最近では、家電量販店でも売っているであります!」

ケロロ「特に吾輩のオススメは、ヨド○シカメ○でありますな!」

タママ「じゃあ、そこに行きましょう、軍曹さん」

ケロロ「よろしい!では、案内するであります!」

タママ「お願いしますですー」

こんな感じか?


――○ドバシ○メラ――

※注 ペコポン人変装用ケロンスーツを着用してます。

ケロロ「ムッホォォォォッ!! ガンプラ! ガンプラであります!!」

タママ「わあ、いっぱいありますねえ。 軍曹さん」

ケロロ「いいですなあ~…このむせ返るような、喧騒とプラスチックのニオイ……」

ケロロ「ヨ○バシよ! 吾輩は、帰ってきた!! であります!!」

タママ「?」


タママ「それで軍曹さん、ええと…mgって どれですー?」

タママ「この安売りされてる 山積みのやつですか?」

ケロロ「…………」

タママ「……? 軍曹さん?」

ケロロ「タママ二等……世の中には、触れちゃいけねぇモノってのが、あるんだ……」

タママ「え? でも絶賛放映中! とかって……」

ケロロ「ええーい! ともかく、mgはここじゃねえ!」

ケロロ「こっちに来るであります!」

タママ「は、はいですぅ~」


ケロロ「というわけで、到着~!」

タママ「へえ~、これがmgですか~」

ケロロ「そういえば、聞いていなかったでありますが」

ケロロ「どのくらいの予算を 持っているでありますか?」

タママ「んと……10万円くらいです」

ケロロ「な!? なんですとー!?」

タママ「す、少なかったですか?」

ケロロ「いやいや! 逆! 逆であります!」

ケロロ「つーか、なんでそんなに持ってんの!?」

タママ「毎月のお小遣いで20万くらい、ももっちにもらってるです」

ケロロ「あ……が……」

タママ「ホントは、もっともらってたんですけど、お菓子に使いすぎだって言われて」

タママ「減らされてしまいました~…」 テへ

ケロロ「…………」


ケロロ(な、なんという事だ……!)

ケロロ(タママ二等は、吾輩の年間予算並みの資金を)

ケロロ(毎月もらっていると言うのか!)

タママ「それで軍曹さん、僕にも組み立てられそうな優しいやつは、どれですか?」

ケロロ「!? っと! そ、そうでありましたな!」

ケロロ「む~……タママ二等は、プラモ自体、初めてでありますか?」

タママ「ん~と、ダン○ール戦記ってのなら、作った事あるですぅ」

ケロロ「おお、多少なりともキットには、触っているのでありますか!」

ケロロ「感心感心、であります!」 ナデナデ

タママ「えへへ~」 ///


ケロロ「それならば……吾輩としては、これをおススメするであります!」

タママ「え~っと…ジムですか?」

ケロロ「これは一年戦争時、連邦軍が開発した……」

ケロロ「っと! これを話すと長くなるので省くであります!」

タママ「はあ…?」

ケロロ「このジムキットは、mg最初期のガンダムをベースに簡素化したキットで」

ケロロ「吾輩が作ったmgの中では、一番優しいと思えたであります!」

ケロロ「もう10年も前のプラモなので、お値段もかなり値引きされ」

ケロロ「お財布にも優しい、お得感バリバリのキットであります!」

タママ「そうなんですか~」


タママ「僕はてっきり、ガンダムを進められるかと思ったですぅ」

ケロロ「もちろん最初期のガンダムなら、勧めるであります」

タママ「最初期……の?」

ケロロ「mgのファースト・ガンダムは、これまでに様々なバージョンが、作られているのであります」

ケロロ「バージョン1,5 バージョン2,0 カトキbar……」

ケロロ「いずれもフォルム、ディテール、プロポーションで改良されているでありますが」

ケロロ「その為、少々複雑な機構になっていたりしていて」

ケロロ「今のタママ二等には勧めにくい、と思うのであります!」

タママ「なるほどです~」

ケロロ「もちろん選ぶのは、タママ二等でありますから」

ケロロ「これカッコイイ! とかいう理由で選ぶのもアリであります!」

タママ「ふむふむぅ~」


タママ「じゃあ、軍曹さんに勧められたジムと……」

タママ「これ、かっこいいので、これも買っちゃうですぅ~」

ケロロ「ほほう! ガンキャノンとは、なかなかのチョイスでありますな!」

タママ「エへへ~。 そう言ってもらえると嬉しいです~」 ///

タママ「所で、軍曹さんは、買わないんですか?」

ケロロ「ゲ、ゲコッ!?」

ケロロ「い、いや、わ、吾輩は、その……」

タママ「……あのう、軍曹さん」

ケロロ「な、何でありますか? タママ二等」

タママ「良かったら……僕が、お金を出しましょうか?」

ケロロ「!? い、いや、流石にそれはっ……!」


タママ「いいんです。 元々、僕が軍曹さんにお願いして 来てもらったんですから」

タママ「そのお礼です。 どうか、受け取ってくださいですぅ」 ///

ケロロ「タママ二等……」

ケロロ「……くうっ!!」 ブワワッ!

ケロロ「吾輩はっ! 吾輩は、いい部下を持ったであります!」

ケロロ「感謝する、タママ二等! ありがたく受け取るであります!」

タママ「エへへ~。 軍曹さんに喜んでもらって嬉しいですぅ~」 ///


ケロロ「で、タママ二等、予算は いかほどいただけるので……?」

タママ「1万円くらいまでなら 良いですよ」 ニコ

ケロロ「ゲ、ゲコォッ!? そ、そんなに頂いちゃって、オッケーなのでありますか!?」

タママ「はいですぅ~」

ケロロ「ああ……タママ……ガンプラが見える……であります……」

タママ「軍曹さん?」

ケロロ「ゲ、ゲロ。 ちょ、ちょっと精神が、遊びに行ってしまったであります」

タママ「?」

ケロロ「じゃあ、吾輩、ちょっと選んでくるであります!」 トトトッ…

タママ「はいです」


ケロロ「待たせた、であります!」 キキィ~!

タママ「は、早いですね、軍曹さん……」

ケロロ「ムホッ! 前々から欲しいガンプラは、チェック済みなのであります!」

ケロロ「ついに出たrxシリーズ、最後の機体、ガンタンクと」

ケロロ「00(ダブルオー)のガンダムエクシアなのであります!」

ケロロ「後、少々余ったお金で、最初期のmg、ザクⅡを……ぬっふっふっ」

タママ「お? やりますか? 軍曹さん?」

ケロロ「モチのロンであります!」

     ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ……
     タマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマ……

ナレーション(アリー○ル・サーシェス)「おっと、出ましたね! 久しぶりの共鳴です!」


ケロロ「さて、共鳴も終わった所で……」

ケロロ「タママ二等、道具は持っているでありますか?」

タママ「道具? 持ってないです」

タママ「ダンボー○戦記の時は、爪切りで済ませましたし」

ケロロ「そうでありますか……。 やはり、聞いておいて良かったであります」

タママ「はあ……」

ケロロ「まあ、確かに爪切りでも何とかなるでは、ありますが」

ケロロ「工具用のニッパーくらいは、持っておいた方が良いであります」

タママ「そうなんですか?」

ケロロ「そうであります。 爪切りの形状では、ガンプラパーツにそぐわず」

ケロロ「予期せぬ傷を付けてしまう事が多々あり……」

ケロロ「何度、涙した事かっ……!」 ウルッ…



ナレ(フウセンカ○ラ)あー……、軍曹さん、やらかしちゃったんですねぇ……」

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