男『俺のクラスに魔王がいるんだけど』 (19)

他のスレのが行き詰まったから長編物の練習がてら勢いで書きます。

なので更新ペースは遅くなります。

長編は初です。

書き溜めも全然ないです。

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?『ふふふ…ここが人間界…』





?『勇者め…灯台下暗しとはこの事ぞ…』





?『ふふふふふふ……』








ゴゴゴゴゴゴゴ......




ーーーーーーーー
ーーー



春。



新たな生活がスタートする季節。



もちろん俺も例外ではなく、今年から晴れて男子高校生。馬鹿しかいない中学校とはおさらばだ。



始業式当日 朝


男宅




ジリリリリリリリリ...ジリリリリリリリリ...



男「んん……」モゾッ



ジリリリリリリリリ...ジリリリリリリリリ...



男「う"ぅ〜〜………」



ジリリリリリリリリリリリリリリリリ



男「……ぁああうるっせぇ!!」ガシャッ!!!



シィーーーン...



男「…よし」



男「ったく、最初から静かにしておけばいいものを…」モゾモゾ...



男「……すぅ」







妹「………」ジトッ



妹「…」トコトコ


男「すぅ…すぅ…」


妹「」イラッ


妹「…何が『…よし』だよ馬鹿兄貴ぃぃいい!!!」ガバァ


男「ふぇぇええ!?さっ、寒いっ!!」ブルブル


妹「寒いじゃないでしょ起きろ馬鹿!遅刻するよ!」


男「えぇ!?今何時!?」


妹「8時40分!!」


男「うそんっ!?」


妹「うん、嘘」


男「早く飯食わないと!!って……え?」


男「嘘?」


妹「うん」


妹「嘘だよ?」ケロッ


男「えっと…は?」


妹「目覚まし鳴ってすぐ起こしたのに遅刻なわけないじゃん」


男「…」


男「死ねよこのブス…」


妹「わざわざ時間通りに起こしてあげたのにその言い草ぁ?」


男「変に嘘つかなかったらお礼くらいしてたわカス」


妹「ふんっ、ざまみろ馬鹿兄貴」



数十分後


玄関




男「行ってきまーす」ガラッ


母「車に気をつけるのよー?」ヒョコッ


男「今日から電車だよー」


母「あら、そうだったわねぇ」


男「ったく、一回一緒に学校行っただろーに」ハァ


母「忘れたわよそんなの」クスクス


男「…あっそ」


男「まぁいいや、待ち合わせしてるしもう行くぞ」スタスタ


母「はいは〜い」


母「あっ、帰りにコンビニでファッション誌買ってきて〜」フリフリ


男「…めんどくせぇなぁ」




男「うーん…にしてもいい朝だ」スタスタ


男「新生活開始の日としてはサイコーの日だね」ノビィー


男「あとは目覚めさえ良ければな…」ウーン


友「よぉ、ずいぶんご機嫌じゃん?」ポムッ

男「おぉっ!?」ビクッ


男「あぁ、来たか。おーっす」


友「おうよ」


男「ついに中学脱出だな」


友「あぁ、問題児ばっかでだるかったな」


男「やっと落ち着いて学校生活を楽しめるよ」ハァ


友「ははっ、お前中学の頃いつもイライラしてたもんなぁ?」クスクス


友「だからこんな機嫌いいのか」


男「当たり前だろ?あんなクズの掃き溜め…虫酸が走る。清々するわ」


友「確かになぁ」クスクス

某K高校 校門前


ガヤガヤ...

男「やっと着いた…朝は意外と時間かかるな」


友「電車くっせぇ…」


男「言うなよ、思い出しちゃうだろ」


友「平日の朝はこんなきついのか…」


男「想像を絶してたな…っておい、クラス表張り出されてるぜ友」


友「まぁそりゃな」


男「どうかイレギュラーがいませんように…」


友「お前この前からそればっか言ってんな」ハァ


男「後から後悔しても遅いからな。やれるだけやっとくのさ」ナムナム


友「さいですか…」


友「まっ、いーや。親友の友君は男ちゃんと同じクラスかなーっと」キョロキョロ


男「おい男ちゃんってなんだ」


友「えっーと…おっ、同じじゃーん!」


男「うそっ、まじで?」ズイッ


友「まじまじ。ほれ」


男「ほんとだっ!」


男「やったな友、ぼっち回避じゃん」クスクス


友「誰がぼっちだ」


男「お前だよ友君」ニヤッ


友「俺はお前なんかいなくてもぼっちにはならねー」


男「強がんなって、素直によろこんどけよ」ポムッ


友「しばくぞ…」プルプル


男「あっ、やべぇ、始業式もう始まっちまうな。早く行こうぜ友!」タッタッタッ


友「あ、ちょっ、そっちは講堂......」


男「早くしろよーーー!!」ブンブン


友「…あの馬鹿!!」ダッ


数分後 教室


バタァン!!!!


男「セェェーーーーッフ!!!」


友「はぁっ、はぁっ...」


担任「おっ、やっと来たわね。もうギリギリよ」ムッチリ


二人(うわぁおっさん凄い筋肉…)


男「いやっ...ちょっと...道を間違えまして……」ゼェゼェ


担任「まったく…ほら、早く席につきなさい」


二人「は〜い...」


ザワザワ...クスクス...


男「…笑われてるな、友よ」


友「あぁ…さいっあくの高校デビューだ」


男「担任ムッキムキだしな」


友「それは関係ねぇ」


友「クラス表見ただけでテンション振り切りやがって…」ジトッ


男「仕方ないだろ?こんなこと聞いてない」


男「今時の高校は教室のモニターで始業式をするのか?馬鹿じゃないの?」


友「馬鹿はお前だばーか…」ハァ


始業式後 教室



担任「…よし、私がこれから一年間このクラスを受け持つ担任です。よろしくねん」


一同「よろしくお願いしまーす」


担任「はいよ。じゃ、とりあえず出欠とってくわね」


担任「って言っても私が目で見るだけなんだけど」


担任「えーっと、いないのは…男の隣か。そこの席は誰だったかなっと…」パラッ


男(いきなり遅刻か…また面倒くさそうなのが隣になったかな…)


担任「…これ、何て読むんだ?『ま』としか読みようがないよな…?」ブツブツ


男(ん?何ブツブツ言ってんだ?)


ゴゴゴ...


男(まぁどーでもいいや。いきなり遅刻するカスと付き合う気もないしな)


ゴゴゴゴゴ...


男(それより早く名前を読めよ、時間の無駄だろうが…)


ゴゴゴゴゴゴゴゴ......!!!


男「ん…?なんかゆれて……」グラグラ


ドォォォオオオオオオオオオオオオオン!!!!


一同「!!!!?」


男「うおおおおおお!!!?」ビクゥッ


モクモクモクモク......



ザワザワッ......


担任「げほっ、げほっ!!なっ、なんなのよこれぇ!!?」


男「くっそ…この煙なんだよっ…ゴホッ」ブンブン


ユラァ......


男(ん…?人影…?)


?「………」ドーン


男「って…え?へ?えぇ!!?」


男「おおお前、どこから出てきたぁ!!?」ガタガタ


?「………ふんっ」


男「なんで俺の隣の席に!?」


担任「煙の中から…人!!?」


担任「なっ、あんたまさか『ま』さんなの!?」


男「はぁ!?」


?「………」イラッ


?「………愚か者、我が名はm」


担任「男の隣だもんな…間違いないはずよ!!」バァン


男「い、いや…『ま』ってなんなんだよ!?」


?「………」



担任「だって漢字二文字よ!?苗字は一文字だけでしょ!?」


男「知らねーよ俺はまだ隣のやつの名前なんか見てねぇ!!」


?「…コホン」


?「えー、我がn」


担任「あっ、先生にそういう言葉遣い?こわぁい」キャピッ


男「ぐっ…こいつうっぜぇなぁぁ…!!」


?「……………っ!!」プルプル


担任「ダメじゃない生徒が先生にそんな口きいちゃあ」


男「このオカマがぁ…!!」


担任「あっ、いま禁句言っちゃったわね。男、お前初日から私の問題児リストn」


?「…話をきかんかボケぇぇぇぇぇええ!!!!」バァァン!!!


男「うえぇぇえ!!?」


担任「ひぃいっ!!?」


?「さっきから私の初出欠を妨げおって!!!」


男「初出欠ってなに!?」ガーンッ


?「馬鹿なのか?もしや貴様ら馬鹿なのか!?」


男「ばっ、馬鹿なわけあるか!!」


?「ふんっ、貴様は立派な馬鹿じゃ。私が今決めた。貴様は馬鹿」


男「っ、このクソがぁぁ…!!」イラッ


?「それよりも…」クルッ


?「おい、担任とやら」


担任「へっ?」


?「私の名前…もう一度言うてみぃ」


担任「え…えっと……『ま』?」


?「んなわけあるかっっ!!!」バァン


担任「ごめんなさいっ!!!」ビクッゥ


?「貴様漢字も読めんのか!?二文字続けて読まんか阿呆!!」


担任「え、でも続けたら苗字が…」


?「知るかボケっ!!」


担任「はいすみません!!!」


男(担任……)


?「ほれ、早くっ!!」


担任「は、はいぃ!!」


?「……っ」ソワソワ


担任「えぇ〜…では…」チラッ


?「……はよっ、はよっ」ボソッ


担任「えっと…『魔王』…さん…?」


魔王「ハイ元気でぇっす!!!」ドーンッ


男「………」


男「なんなんだこいつ……」ガーン

書き溜めなくなりました。

更新頻度は未定です。放置とかは絶対しませんが。

とりあえず他のスレ進めてきます



担任「と、とりあえず席についててちょうだい…」


魔王「うむ」ストッ


男「…」


男(え、なにこいつ、なに魔王って)


魔王「…おい、貴様」


男「へっ?あ、なに」


魔王「貴様名はなんと言う」


男「…男だけど」


魔王「男…なるほど」


魔王「私は魔王じゃ。よろしく頼む」


男(いやさっきさんざん聞いたし)



男「な、なぁ?魔王?」


魔王「む?いきなり呼び捨てとはいい度胸じゃな…」


男「…」


男「…魔王…様?とか?」


魔王「いや、呼び捨てで構わん」


男「そ、そうか」


男(じゃあなんでツッコンだんだよめんどくせぇ…)


魔王「で、何の用じゃ?」


男「あ、あぁ…さっき誰もいなかったその席から急に現れたよな?どーやったんだ?」


男「なんかマジックとかなのか?」


魔王「マジック?なんじゃそれは」


魔王「魔法に決まっておろう」バァン


男「…」


男(え?こいつガチで言ってるの?馬鹿じゃないの?)


男「あー…そうか、魔法か。初めて見たからよく分からなかったわ」ハァ


魔王「じゃろうな。空間魔法は限られた者しか使えぬ高等魔法じゃ」


男「いや知らねーけど」


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