ディアン・ケト「…」(16)

ディアン・ケト「…」

先生「えー転校生のディアン・ケトさんだ。席は男の隣だな」
テクテク

男「よろしくなっ、ディアン・ケト」

ディアン・ケト「///」

~ピンポンパーン~

ムスカ「やぁごきげんよう、私はムスカ大佐だ。ここで諸君にディアン・ケトがどのような容姿なのか調べる機会を与えよう。」

ムスカ「三分間だけ待ってやる」

~ピンポンパンポーン~

男「これからよろしくな、ディアン・ケト!」

ディアン・ケト(年甲斐も無くときめいている私は…)

男「どうした、顔が赤いぞ」

ディアン・ケト「っ、食紅です」

男「そっか、食紅か…ん、口元に米粒がついてるぞ」

ヒョイパクッ

ディアン・ケト「!?」

男「ははっ、おっちょこちょいさんだな、ディアン・ケトは」

ディアン・ケト(こ、鼓動が早くなる…神よ…)

先生「そこー、おしゃべりはほどほどになー」

生徒A「いちゃついてますなぁー!」

一同「ハッハッハ」

男「か、からかうなよお前ら~」

ディアン・ケト「///」

それからしばらくして

俺とディアン・ケトは付き合うこととなった。

男「一緒に下校するか」

ディアン・ケト「ぅん!」

テクテク

男「…」

スッ

ディアン・ケト「!」

ディアン・ケト(手が…繋いでいいのかな…)

男「…」

ギュッ

ディアン・ケト(きゃっ!…もぅマヂムリ…ドキドキがとまらない!)

しかし幸せは長くは続かなかった。

ディアン・ケトはレイブされ

言葉を話せなくなってしまった。

それから俺は

ちょっと魔が差して

幼なじみと関係をもったが

幼なじみはメンヘラ気味で

なんやかんやあって刺された。

俺が。

それから程なくして

ディアン・ケトは精神的に立ち直り

言葉を話せるようになった。

俺は死にかけていた。

さらにそれからしばらくして

ディアン・ケトは俺の友と付き合うこととなった。

悩みを相談しているうちに

なんやかんやあったらしい。

そのころ俺は死にかけていた。

それから一年が過ぎ

ディアン・ケトは身ごもった。

そのころ俺は死にかけていた。

さらにそれから半年後

友は中退し

ディアン・ケトと結婚した。

そのころ俺には誰も見舞いに来なくなり
あいかわらず死にかけていた。

さらにさらに一年後

友が海外に出張となった。

ディアン・ケトは日本に残り子育てに専念した。

そのころ俺は

案の定死にかけていた。

さらにさらに三年後

友の浮気が発覚し

ディアン・ケトと離婚した。

そのころ俺は

一回死んだ。

そうして一年が過ぎ

十年が過ぎた。

俺は3回ほど死んだ。

なんやかんやあって

今、ディアン・ケトが

隣で笑っている。

俺にとって特別な存在なのです。

ディアン・ケト「もぅマヂムリ…一生放さない…」

おしまい

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