金髪毛虫

米

こ

春香「でも．．．でも、仕方ないじゃないですか！金髪毛虫の『米を万引きしないとこするぞ』って脅されて！！」

Ｐ「！！」

Ｐ「えっと．．．ミキが米を万引きしろって脅してきたってことか？」

春香「そうなんです．．．あの毛むくじゃら、『やらなきゃこするの★』とか言ってきて」

Ｐ「『こする』？いったい何をこすられるっていうんだ？」

春香「>>10です」

つむじ

春香「つむじです」

春香「私ってその日の髪形を決めるのにいつも３０分ぐらいかけてるんです」

春香「だからつむじをこすられると髪型のバランスがおかしくなって、３０分が台無しになっちゃうんです」

春香「しかもつむじをこすられることで便通が刺激されるし！お腹が『きゅるるー』って！！」

Ｐ「そんな理由で．．．」

Ｐ「だが、悪い。春香の言ってることを簡単に鵜呑みにすることはできない」

Ｐ「ミキをここに呼ぼう。あいつに真意を聞きださなくちゃな」

春香「！

春香「い、いやー。ミキを呼ぶ必要はないんじゃないですか？」

Ｐ「何言ってんだ？春香が万引きした原因はミキなんだろ？ならあいつからも話を聞かなくちゃならない」

春香「いや、その．．．」

春香「（くっ、ミキが来たらさっきまで私が言っていたことが嘘だってばれちゃう！）」

春香「（米を万引きした本当の理由、プロデューサーさんにだけはぜったいにばれるわけにはいけないのに！！）」

春香「（だってあの米．．．実はただの米じゃなくて>>15なんだから！）」

春香「（なんとかごまかし切らなきゃ！）」

タイ米

ミキ「どうしたのハニー？」

Ｐ「え？なんだ事務所にいたのかミキ」

春香「（なんでいるんだよ毛むくじゃらーー！！！！）」

ミキ「このお米どうしたの？」

Ｐ「．．．実はな、この米は春香が万引きしてきたものなんだ」

ミキ「は、春香が犯罪を犯したの！」

ミキ「？このお米もしかして．．．タイ米？」

春香「！」

ミキ「間違いないの。これはタイ米なの」

Ｐ「なに？．．．おい、春香」

春香「．．．」

Ｐ「タイ米って．．．どういうことだ？」

Ｐ「この．．．売国奴がああああああ！！！！！！！」

春香「ごめんなさい、ごめんなさいいいいいい！！」

ミキ「春香、最低なの。国産を選ばないなんて、信じられないの」

Ｐ「春香、お前は最低だな」

春香「ごめんなさいｸﾞｽｯ、本当にごめんなさいｸﾞｽｯ」

Ｐ「誤って済む問題じゃない」

Ｐ「俺言ったよな？『国産しか買うな』って」

Ｐ「外国産は信用できないんだよ！口が酸っぱくなるほど言っただろ！！」

春香「はい．．．」

ミキ「ねえハニー、春香への粛清はどうするつもりなの？」

ミキ「売国奴は粛清。当たり前のことなの」

Ｐ「．．．春香がタイ米を選んだのは俺の監督不行が原因だ」

春香「．．．」

Ｐ「お前を粛正するのはやめてやる。そのかわり制裁を与える」

Ｐ「春香、お前はこれから一生>>23を名乗るんだ」

無個性

Ｐ「春香、お前はこれから一生無個性を名乗るんだ」

春香「無個性．．．」

ミキ「ミキは売国奴でもいいと思うな」

Ｐ「どうせネットで散々無個性と呼ばれているんだ」

春香「．．．分かりました。恥ずかしいですが、私に反論する権利なんてないですから」

Ｐ「ああ、お前に権利なんてものはない」

Ｐ「すべてが平均、アイドルらしい輝きも感じない」

Ｐ「無個性という名前がお似合いだな」

春香「．．．はい」ｸﾞｽｯ

ミキ「売国奴でもいいと思うな」

春香「．．．」ｸﾞｽｯ

――横浜アリーナ――

無個性「みんなーー！私のことどう思うーー！？」

観客「無個性ー！！」

無個性「私の好きなところはーー！？」

観客「無個性ー！！」

無個性「個性的なアイドルと無個性なアイドル、どっちが好きー！？」

観客「無個性なアイドルー！！」

無個性「よっしゃー！新曲行くよー、『Ｎo　One's Personality』」




最初のころはストレスで髪の毛が抜けてつむじが大きくなったりしてたけど
最近は今の状況を楽しめるようになった

子の生活も悪くない
まあ、週に一回精神科医の先生にお世話になることで精神面をケアする必要があるけど




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

変な終わり方になってしまった

獣の奏者エリンの原作を昨日買いました
エリンのｓｓもそのうち書いてみたいです