＠女子寮


幸子「んぐぐ……！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ


幸子「うぅ……よいしょ、よいしょっ」ｽﾞﾘｽﾞﾘ


幸子「もう、少、し、で………ふぬぬ」ｽﾞﾘｽﾞﾘ


幸子「……………着いた……！！」

幸子「ふっふっふ……」


幸子「では、これをここに……んぬぬ」ｽﾞﾘｽﾞﾘ


幸子「置い、て……と！」


幸子「そこにボクが入り……」ﾖｼﾞﾖｼﾞ


幸子「よいしょっ」


幸子「では、いくとしますかね……！」


幸子「フフフ……驚かせてあげますよ！」


幸子「つかささん！！」

幸子「…」ｸﾞｸﾞｸﾞ


幸子「……くっ」


幸子「届かない……仕方ないです、立ちましょう」ｽｸｯ


幸子「えーいっ！」


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



幸子「ﾀｸﾊｲﾋﾞﾝﾃﾞｰｽ」



幸子「すかさず入る！！」ｶﾞﾊﾞｯ


幸子「フタ閉じてぇ！」ｶﾞｺｯ


幸子「くるまってぇ！」ﾇｸﾇｸ


幸子「待ちましょう！！」ﾋｿﾋｿ

幸子「（あぁ……完璧すぎますよ…）」


幸子「（完璧なボクの完璧な作戦……フフン♪）」


幸子「（宅配便だと勘違いしたつかささんは、不思議に思いながらこの謎の箱を開ける）」


幸子「（中にはカワイイボク）」


幸子「（ラブリーキュートな）」


幸子「（カワイイボク）」


幸子「（エターナルプリチーな）」


幸子「（カワイイボク！！）」

幸子「（驚いて声を上げてしまうんじゃないでしょうか……！）」


幸子「（きゃっ！とか、普段とは違った可愛い声が聞けるかも……！？）」


幸子「（つかささんが、きゃっ！って……ふ、ふふフ……ぅへへ………ぐへへ……」ﾆﾔﾆﾔ


―――――――――――――――
――――――――――
―――――


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾀｸﾊｲﾋﾞﾝﾃﾞｰｽ


つかさ「ん？宅配便……？」


つかさ「心当たりねーけど……出とっか」


つかさ「……にしても可愛い声だな」


つかさ「……幸子に似てるな」


つかさ「ま、気のせいっしょ」


ｽﾀｽﾀ

ｶﾞﾁｬｯ


つかさ「はいはい、っと」


つかさ「は？」


つかさ「んだこれ、箱？……プレゼントボックス？」


つかさ「……………………あー」


つかさ「成程ね」


つかさ「……はぁー。最近つれーわー。世界一可愛い幸子に会いてぇわー。っべーわー」



ｶﾞｯｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｯｶﾞﾀﾝ



つかさ「……ﾌﾌ」

幸子「（あわわわわ……）」ｶﾞﾀｯｶﾞﾀﾝ


幸子「（つかささん……そんなに、ボ、ボクに……//）」


幸子「（ハッ…！だ、ダメです落ち着きましょう！まずは作戦を遂行しないと……！！）」


幸子「（あ、甘えるのはっその後でも十分ですから！！）」


つかさ「んー？何だこの箱はー開けちまうかー」


幸子「（く、くる……！）」


ｶﾞｺｯ


つかさ「よっ幸――――



幸子「つかささーーーーん！！」ｶﾞﾊﾞｯ



つかさ「あぁっ！？」

幸子「つかささぁん……」ｽﾘｽﾘ


つかさ「よ、よっす幸子」


幸子「うぅ……久しぶりに会ったので、我慢出来ませんでした……」


つかさ「驚かすんじゃなかったのか……？まぁ…とりあえず部屋入るか」


幸子「…」ｽﾝｽﾝ


つかさ「こら」ﾍﾟｼ


幸子「ぁぅ」

つかさ「どしたいきなり」


幸子「驚かすつもりが……つい」


つかさ「いや結構驚いたけど」


幸子「うぅ……完璧な作戦だったのにー！」


つかさ「はは、甘かったな」


幸子「むぅ…………あっ！つかささん！！」


つかさ「ん？」

幸子「この前のお仕事！お一人で出演したらしいじゃないですか！」


つかさ「あーね、あの時。それがどした」


幸子「何でお一人だったんですか！！」


つかさ「あーそれは――――」


幸子「ボクと一緒に出たらよかったじゃないですか！！」


幸子「　ボ　ク　と　一　緒　に　！　！　」


つかさ「……すまん」


幸子「…」ｸﾞｽ

つかさ「アタシはさ、妥協したくねーの」


幸子「……だきょう」


つかさ「ん。ホラ、アタシまだアイドルとしてはペーペーじゃん？」


つかさ「で、幸子はすげー人気のアイドル。アタシはまだまだ追いつけないようなアイドル」


幸子「……あ、ありがとうございます」


つかさ「んなんで幸子と一緒に出て、アイドルの地位を上げようとは、アタシはヤなの」


つかさ「自分で、自分の力で頑張りたいの」


つかさ「だから、幸子とは一緒に出られない」

幸子「……分かりました、ごめんなさい」


つかさ「いや、気にするなって」


つかさ「自分の脚で歩いて追いつくから……イヤ、走ってくから。それまで、待っててくれよな」


幸子「……！……はいっ！」


つかさ「ん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


幸子「えへへ……♪」

つかさ「で、あの箱はなんなの」


幸子「あ、あれはですね……ほら？」


つかさ「……いや、わかんねーし」


幸子「…ほら……その……」ﾁﾗｯﾁﾗｯ


つかさ「……？」


幸子「……んがー！もう、プレゼントですよ！」


つかさ「プレゼント、って……お前が入って…………え？マジ？」

幸子「そうですよ！！もう！！」


ﾀｯﾀｯ


つかさ「あ、おい」


ﾖｼﾞﾖｼﾞ


幸子「来てください！！」


つかさ「お、おう」ｽﾀｽﾀ


幸子「ほら！！」




幸子「ボクがプレゼントですよ！フフーン♪誕生日、おめでとうございますっ！！」




つかさ「………あー……そういうことね」

幸子「忘れてたんですか……」


つかさ「うん」


幸子「ご自身の誕生日なのに」


つかさ「忙しいからな……割と忘れることはある」


幸子「もー……」


つかさ「んで、このプレゼントは貰っていい感じ？」


幸子「えぇ！勿論です！！」

幸子「どうですかどうですか！さぞ嬉しいことでしょう！！フフーン♪」


つかさ「うん、めっちゃ嬉しい」


幸子「ぁ……えへへっ、そうですかぁ♪」


つかさ「お前はホントに可愛いな」


幸子「そんなカワイイボクは、もうつかささんの物ですよ！！」


つかさ「そっか、じゃー……とりあえずぎゅってしとっかな」


幸子「そうしましょう！さぁ！さぁ！！」ﾊﾞﾝｻﾞｲ




つかさ「ん……ほら」ｷﾞｭ




幸子「あっ……えへへぇ♪つーかささん♪」ｷﾞｭｯ




つかさ「愛おし過ぎるだろ」





おしり

＼ﾜｯｼｮｲ／ぬかちゃんおめでとう！＼ﾜｯｼｮｲ／
前作です
【モバマス】P「渋谷凛6歳、歯医者へ行く」
【モバマス】P「渋谷凛6歳、歯医者へ行く」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424435308/)

一言で言うとそびえ立つクソ

ただ、周りからボロクソ言われながら完結まで続けられるメンタルは素晴らしい

次はメアリー・スー系「以外」のSSをよく読んで出直してくれ

>>25
傷付けてしまって(すまんな)
投降する時は必ずこの酉付いとるから、スレ開いてこの文字列が見えたらそっと閉じてくれや。その方がお互いええやろ？