鳴上「完二…ぱんつくれ」完二「な…何言ってんスか!?」(66)

八十稲羽 商店街…

陽介「よう!日曜の朝っぱらから二人で何やってんだ?」

鳴上「陽介…」

完二「先輩が…お、俺のパンツを……」ブツブツ…

陽介「おい、悠…完二のやつ何かあったのか…」ヒソヒソ…

鳴上「あぁ…パン作れと言ったら完二の様子がおかしくなった」

陽介「……」

エロいの書く気分じゃないから、ここ貰って良い?
書きたい人居ないなら書くよ?

ありがとう。

あとアニメ知らないから鳴上悠の呼び方だけ違ったらゴメン。

鳴上「どうした?」

陽介「いや…あいつもいよいよだと思ってな…」

鳴上「説明が悪かったかな…」

陽介「説明したのかよ!?」

鳴上「あぁ…でもな…」



少し前、回想

完二「ちょっ、何でですか!?そんなもんどうすんです!?」

鳴上「どうって、食べるんだが?」

完二「…」

完二「…正気っすか」

鳴上「実は昨日、千枝から貰ってな」

完二「里中…先輩の…」///

鳴上「食べようとしたんだが…」

完二「ぶっ…何でだよ!」

鳴上「一応貰ったんだし、悪いじゃないか…」

完二「す、すげぇすね…俺には無理っす」

鳴上「で…まぁ口に含んだんだが…」

完二「…」ゴクリ

鳴上「あり得ない酸味と、凄い臭いがしてな…飲み込めなかった」

鳴上「今度は雪子とりせも持ってくるらしいからその時の口直しに、な?」

完二「…」

完二「それで…お、俺のを…」ブツブツ



回想終わり

鳴上「伝わらなかったか…」

陽介「お前、わざとやってない?」

鳴上「?」

陽介「…」ハァ

陽介「あと、胃袋は大丈夫か?」

鳴上「よくぞ聞いてくれた!」ガシッ

鳴上「限界だ…」

鳴上「限界なんだ…」

陽介「悠…」ホロリ



夜、染め物屋

完二「先輩が…俺の…ぱ…パンツを…」

完二「…」///

完二「いやいや!ねぇだろ!ねぇだろうが!」

完二「断んねぇと…集まんのは3日後っつってたか…」



残り二日、通学路

完二「…」ブツブツ

直斗「おはようございます。巽君」スタスタ

完二「いや…でも…」ブツブツ

直斗「巽君?」

完二「ちげぇぞ!ごらぁ!そんなんじゃねぇからなぁ!」ブン

直斗「うわ!?」ドサッ

完二「へっ!?…な、直斗?」

直斗「ふぅ…まったく、危ないですよ?…悩み事ですか?」

完二「…いや…そんなんじゃ…」

完二「ねぇけどよ…」///

直斗「僕でよければ相談に乗りますよ?」

完二「…」ハァ

直斗「…」

完二「なぁ」

直斗「何です?」

完二「パパ、パ…パンツってさ…食えるのか?」

直斗「…」ブッ

直斗「な、何言ってるんです?…食べられる訳無いでしょう?」

直斗「その…」

直斗「大丈夫ですか?…ほら、頭とか…」

完二「正常に決まってんだろが!」

完二「はぁ、実はよ…」



直斗「…」

直斗「間違いだと思いますよ?」

完二「だ、だよな!」

直斗「仕方無いですね…僕が先輩に聞いてきます…」

完二「助かる、頼むぜ直斗」

直斗「任せてください」



放課後、教室

直斗「先輩、あの…」

鳴上「なんだ直斗?…珍しいな?」

直斗「あれ?皆さんいないんですね」キョロキョロ

鳴上「買い出しがあるとかで、陽介を連れて(拉致して)ジュネスに行ったぞ?」

直斗「そうですか、まぁ良いです」

直斗「あの…巽君に言った明後日の話なんですが…」

鳴上「!…直斗もパンつくれるのか!?」

ザワッ

直斗「ちょっ!そんな大声で…えぇぇ?」///

鳴上「いや、助かる。正直完二のだけだと心許なかったんだ…」

直斗「いや…僕はまだ…やるとは…」///

鳴上「頼む!」ガシッ

直斗「あ…あぅ…えっと」///

直斗「…で、でもそんなに酷いんですか?それも失礼な話だと思いますけど…」

鳴上「酷い。特に里中のはコンスタントに酷い…」

直斗「な、何度も!?」

鳴上「理解できない異臭がするんだ…味はまぁ甘かったり、苦かったりだが…」

直斗「も、もう…良いです」///

鳴上「よくない!頼む直斗!」

直斗「えぇぇ…」///

鳴上「頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む…



放課後、校門前

完二「どうだった?」

直斗「…」

直斗「…僕も渡す事になりました」

完二「悪化してんじゃねぇか!…え?ちょっ!?直斗の…?」

完二「ぶふっ」ブパッ

直斗「ちょっ!巽君、鼻血鼻血!」

完二「直斗の…」ダクダク

完二「…」///

完二「か、帰るわ…」ボトボト

直斗「大丈夫です?大丈夫なんですか!?…行っちゃった…」

直斗「でも、僕のパンツ…」

直斗「話を聞く限り、履いた上で渡すみたいだし…」

直斗「ボ、ボディーソープ買って帰ろう…」イソイソ



夜、染め物屋

完二「直斗のパ…パパ、パンツ」///

完二「…」

完二「先輩、俺のじゃ無くても良かったのか…」

完二「いやいやいやいや!何考えてんだ俺ぁ!」

完二「はぁ、こんなんだから花村先輩にからかわれんだよな…」



亀ですまんね。飯食いに出る。

残り一日、通学路

直斗「あ、おはようございます」

完二「お、おぅ」

直斗「…」///

完二「…」///

りせ「おーはよー♪…あ、もしかしてお邪魔だった?」

完二「ばっ!なっ!何言って…」///

直斗「おはようございます、久慈川さん」

りせ「あ!直斗君も明日来るんだよね?」

直斗「へっ?何故それを?」

りせ「先輩に聞いたんだよ?」

完二「も、もぅ逃げられねぇ…」

りせ「まぁでも助かるかも…ほら、先輩達のはあぁだし、私のって少しクセが強いから…」

直斗「クセ?」

りせ「私の趣味でいっつも最終的に真っ赤になっちゃうんだよね…刺激が強すぎちゃって…」

直斗「…」ブフッ

完二「…」グハッ

りせ「こないだなんて、焼けた鉄の味がするって言って食べてくれなかったし…」

直斗「く…久慈川さん?」

完二「いいんだ、直斗…そんなでも無きゃ、あの先輩が助けを求める訳ねぇだろ?」ヒソ

直斗「それもそうですね…」ヒソ

りせ「何か、失礼な事考えてない?」ムー



放課後、教室

陽介「明日…頑張れよ?」

鳴上「来ないのか!?」

陽介「明日…忙しいんだよ。本当に…本当にったら本当に…」

千枝「おっすー♪」

雪子「鳴上君?明日、楽しみだね!」

鳴上「…」

雪子「今度は凄い自信あるから、美味しいと思うの」

鳴上「期待…してヌよ…」

千枝「いやー、こないだはごめんね?…今度はちゃんとできるはずだからさ!」

陽介「お前ら…悠を殺すなよ…」

千枝「殺さないっつの!食べらんない物入れたのは最初だけだもん!」

陽介「一回でも入れたのかよ…」

雪子「あはははは…千枝ったら、臭い消しに消臭剤を…あははははははは!」バシッバシッ

陽介「笑えねぇ…」

鳴上「…」ゲンナリ



夜、染め物屋

完二「んー…やっぱ、飲み込み易さを考えりゃ、面積の少ないブーメランだよな…」

完二「こうなりゃ本気だ!…男、完二!先輩に完璧なパンツを食わせてやるぜ!」

完二「…」

完二「履くんだよな…」

完二「履くのかぁ…」

完二「朝、もっかいフロだな…」



同時刻、白鐘屋敷

直斗「…」ソワソワ

直斗「…買ってはみたけど…」

フリフリ

直斗「こんなモノ履けるわけ無い!」

直斗「ましてや、渡すなんて…」///

直斗「シンプルなタイプにしよう…うん、そうだ、そうしよう」コクコク

直斗「…」チラ

フリフリ

直斗「…」///ジタバタ



当日、堂嶋宅

菜々子「あ、いらっしゃい」ニコ

千枝「おっすおっすー♪」

完二「ぶぅーーっ!?」

鳴上「きたなっ」

完二「ちょっ!おま!…先輩、菜々子ちゃん居るじゃないっすか!?菜々子ちゃんは駄目っすよ!」ヒソヒソ

鳴上「いや、俺も止めたんだが…」

完二「もっと全力で止めてくださいよ!?馬鹿かあんた!?」ヒソヒソ

千枝「ねぇー?何話してんのー?」

鳴上「確かに…菜々子が金輪際パンを食べなくなる可能性もあるしな」フム

完二「そっすよ!パンを…パン?」

鳴上「いや、まぁパンと呼べるものが出来上がるかは謎だがな…」

完二「パン…パン…」

完二「パンかよ!?」

鳴上「…」ビクッ

完二「あ…」

千枝「何?どしたの?菜々子ちゃん驚いてんじゃん…」

完二「あーっ!や、やべぇ!」ダッ

鳴上「出てった…」

菜々子「どうしたんだろ?」



完二「直斗に伝えねぇと!こっちか?こっちから来んのか?…たぶん、こっちだ!」タッタッタ

タッタッタ…スタスタ…

直斗「着いた…着いたけど…」モジモジ

直斗「スースーする」///

りせ「あれ?…直斗くーん!」フリフリ

直斗「あ…久慈川さん…」

りせ「うそ!?な、直斗君がスカート!?」

直斗「そ、そんな驚かないでくださいよ!」///

雪子「珍しいって言うか、初めて見た」

直斗「うわ!?天城先輩、居たんですか!?」

雪子「さっき、そこでりせちゃんと会ってね…直斗君も鳴上君家でしょ?一緒に行こ?」

りせ「直斗君がそんな作戦に出るなんて…うかうかしてらんないかも…」

直斗「やっぱり、お二人共スカートですね…ですよね」

りせ「?」



完二「いねぇ!…まさかもう先輩ん家に!?」

完二「…やばい」

完二「うぉぉーっ!直斗ーっ!」ダダダダ



チッコッチッコッチッコッチッコッ…

鳴上「…」ゴクリ

千枝「…」チラ

雪子「…」チラ

りせ「…」チラ

直斗「…」///

菜々子「…」ニコニコ

千枝「さぁ…誰から行く?」

鳴上「逝くのは俺だけどな…」

雪子「ふふふ、今回は手加減しないよ?」

鳴上「できれば毎回そうしろ…」

りせ「安心して先輩♪私がハートに火を付けたげる♪」

鳴上「口の中が燃えるのだけは勘弁してくれ…」

直斗「じゃあ…その…僕から…」

鳴上「…」ホッ

りせ「今日の直斗君の積極性…侮れない…」ウヌヌ

千枝「まさか、超自信有りとか?」

直斗「い、いえ…初めてなので皆さんの出方を見ようと思ったんですが…恥ずかしすぎるので早く終わらせたいんです…」

雪子「あまり上手く行かなかったの?」

直斗「さぁ?僕には美味しさの基準がわからないので…」

鳴上「オリジナリティーは溢れてないか?」

直斗「いえ…その悩みましたが、一番シンプルなモノに…しました」

鳴上「最高だ直斗」ホッ

直斗「良かった…僕の選択は間違って無かったんですね…」

直斗「…」///

スー…ハー…

直斗「…」

直斗「…では」カチャ

スルスル…

一同「「!?」」

菜々子「?」

ダダダダ…

雪子「な、な、なな、直斗君!?」///

千枝「ちょまっ!待った待った!」///

りせ「直斗君!?それは大胆すぎるよ!先輩は目ぇ閉じて!見ちゃ駄目だからね!?」///

直斗「ちょっと!?皆さんどうしたんです!?」

千枝「こっちの台詞だっつーの!」///

りせ「先輩は私の下着の方が興味ありますよねー?」

千枝「どさくさに紛れて何言っとんじゃー!」

雪子「この娘達…危険!」ガシッ

直斗「うわ!危ないですって…そんな押さえ方したらスカートが…」ジタバタ

ダダダダ…ドンバタンッ

完二「直斗!…無事っ…ぉお」

完二「し…」ツー

完二「r…」バタリ

直斗「え?…あ!きゃっ!?」///バッ

ブシューーーーーーーーー!!

千枝「ギャー!?完二君が凄い量の鼻血を!」

雪子「あははは、噴水みたい!あははははは!」バシッバシッ

鳴上「…?」←目瞑ってる

りせ「直斗君は早く履いて!」

直斗「え?えぇ?」

菜々子「はい、タオル持ってきたよ」セッセセッセ

完二「直斗…すまん…」ブシュウワー

直斗「えぇぇ?」

千枝「うわー、あたしのパンが潰れちゃってるよー…踏んだの誰さ!」

雪子「あ!私のパンもだ!」

直斗「えぇぇぇ!?」///



雪子「ぱ…パンツを…あははははは!」

直斗「笑い事じゃありません!」///

千枝「完二君は?」

鳴上「風呂場で伸びてる」

りせ「って事は完二も?ぷぷっ」

雪子「そ、それでスカート!…スカートは、履いてっ…ぷふっ…あはははは!」バシッバシッ

千枝「笑いすぎだっつの!…しっかし完二君も酷い勘違いだね…ねぇ?」

直斗「うぅ…知りませんよ!」///

りせ「じゃあ…今日はお開きかな…直斗君こんなだし…」

千枝「ほーら雪子帰るよー」ガシッ

雪子「あははは!…誰かっ、止め…お腹…お腹痛い…あはははは!」ズルズル

りせ「じゃあ、先輩♪私も帰るね?」

りせ「…バ完二に後でちゃんと直斗君に謝る様に言っといてね」ヒソヒソ

直斗「じゃあ僕も、失礼…します…」

鳴上「すまなかった。俺の説明も解りづらかったな…」

直斗「いえ、大丈夫です…完二君も悪気は無かったんでしょうし…」

>>51
×完二君
○巽君

直斗「じゃあ僕も、帰りますね」

鳴上「あ、あと、ありがとう」

直斗「?」

鳴上「結果的に料理を食べずに済んだしな…」

直斗「ふふっ…どういたしまして」

直斗「そうだ…今度、美味しいパンでも持ってきますよ…では」

鳴上「あぁ…楽しみにしてる」



完二「ん…ここは…」

鳴上「俺の部屋だ」

完二「あ…すんません。俺、とんでもない勘違いを…」

鳴上「気にするな…それよりも、何かを伝えるべき相手が他に居ないか?」

完二「…あ」

完二「…そっすね…そっすよね!…あの、じゃあ…」

鳴上「行ってこい」

完二「うっす!」ダッ

鳴上「ははは…貧血で倒れるなよ?」



直斗「…」スタスタ

ダダダダ…

直斗「?」

ダダダダ…ズザザァ…

直斗「!?」

完二「ふー…」

直斗「…た、巽君!?」

完二「すまなかった直斗!本当にすまねぇ!」

直斗「へっ?」

直斗「…も、もう気にしてませんよ…それに先輩の話をしっかり聞かなかった僕のせいですし」

完二「んなこたぁねぇ!…そんじゃあ、俺の気が収まらねぇよ!」

直斗「…」

直斗「…」フフ

直斗「じゃあ…その…お願い、聞いてもらえます?」

完二「おっしゃ!何でも言ってくれ!」

直斗「一つは今日見たモノを忘れる事…で、出来るだけ早く」///

完二「お、おぅ…」///

直斗「それと、もう一つは…」

直斗「今度、先輩に美味しいパンを持っていく約束をしたんです。だから、僕と一緒に作ってくれる事」

完二「…」

直斗「僕、作り方知りませんから」

完二「お、おっし!…わかった!任せとけ!」

直斗「じゃあ、またあしt…」

完二「男、巽完二!やるからには、先輩に今までで一番旨いと言わせてやるぜ!」

直斗「えぇ…頼りにしてm…」

完二「うぉおおぉお!俺は男だーっ!」

完二「まず、材料からだ!…まだジュネスは開いてんな…行くぞ直斗!」

直斗「え!?今から!?」

完二「ぐずぐずすんな!閉まっちまうだろうが!」ダダダ…

直斗「ちょっ!ちょっちょっと!…もう」

完二「…」ダダダダ…

直斗「まったく」フフ

直斗「待ってくださいよ!巽君!」タッタッタ

………

……



チッコッチッコッチッコッチッコッ…

鳴上「…」チラ

鳴上「ちょうど、青春してる頃合いか…」

鳴上「しかし、直斗は本当に焦ってたんだな…」

鳴上「結局、パンツを履き忘れたまま帰ってしまった…」

鳴上「…」

鳴上「…」

鳴上「…」

鳴上「うん、旨い」

終わり

短いけど終わり。

スレタイからはこれ以上妄想出来なかった。
完二と直斗はいい距離感だから好き。

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