【艦これ】木曾「二人で一人の」天龍「仮面ライダー!」 (280)

【艦これ】天龍「なんで眼帯つけてんだ?」木曾「お前こそ」
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のスピンオフ的な

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―軽巡寮・天龍型の部屋―


天龍「…よっ」カチカチ

木曾「おーっす」ガチャ

天龍「そこだっ!」カチャ

木曾「何やってんだ?」

天龍「あっ!クソ、外した」カチカチ

木曾「……」

天龍「ちょ、うわやべ」ドーン

天龍「…くっそー…」

木曾「…何やってたんだよ」

天龍「なんだ木曾か…、フルブやってた」

木曾「機体は?」

天龍「フルクロス」

木曾「ふーん」

天龍「相方の支援がクソだった」

木曾「ごくろーさんだな」

天龍「マジでそれ」

木曾「それはそうとよ」

天龍「おう」

木曾「見ろよコレ」スッ

天龍「箱?」

木曾「おう」

天龍「どうかしたのかよ」

木曾「いや、さっき夕張の奴に渡されて」

天龍「ふーん」

木曾「…反応悪いな」

天龍「どーせまた実験だろ?」

木曾「多分なー」

天龍「…何が入ってんの?」

木曾「知らね」

天龍「開けてみようぜ」

木曾「危険な物かもしんねーぞ」

天龍「そうかぁ?大丈夫だろ」カパー

木曾「ってオイ!?話を聞けよ!」

天龍「木曾、なんだコレ?」

木曾「なんだよ…何が入ってんだ?」

天龍「こっコレは…アレじゃねーかよ!」

木曾「…ベルトだな」

天龍「すっげー」ジョーカー!

木曾「……」

天龍「よく出来てんなー」ジョー(ジョ(ジ(ジョーカー!

木曾「何だってまたこんなもんを…」

天龍「さぁな」

木曾「……」

天龍「……」

天龍「…コレガチで変身できるやつじゃねーのか?」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「ねぇよ」

天龍「いや、わかんねーじゃん」

木曾「まあいきなりただのオモチャ渡してくるのも不自然か…?」ウーン

天龍「ほらほら!やろうぜ!」

木曾「……」

天龍「木曾ー」

木曾「テンション高いな」

天龍「そんじゃ俺翔太郎だからお前フィリップな」

木曾「ったく…分かったよ」

天龍「行くぜ!」ジャキン

木曾「!?」フィーン

天龍「ベルトがもう一個…」

木曾「TVのまんまじゃねーか…」

天龍「ほら木曾!メモリ!」

木曾「うわコレ気絶するほうじゃんかよ…仕方ねーか」サイクロン!

天龍「変身!」ジョーカー!

サイクロン!ジョーカー!

W「「変わったー!?!?!」」

W(天龍)『すっげーすっげー!』ピョイーン

W(木曾)『自分が寝てるとこ見るって新鮮だな』

木曾「」

(※前は見えています)

W(天龍)『皆に自慢してこようぜ!』ブンブン

W(木曾)『お、おい!やめとけって!』

W(天龍)『振り切るぜ!』ダダッ

W(木曾)『それ2号のほうだろうが!』

W(天龍)『うおおおおお!』ドドド...

雷「!?」

暁「なによあれ…!?」

電「へ、変態さんなのです!」

W(天龍)『む?』キュピーン

響「…こっちに来る」

雷「電、隠れてなさい!」

W(天龍)『誰が変態だと!?』

電「わわっ!ごめんなさいなのです!」

暁「…って、その声、天龍?」

W(天龍)『おうよ!かっこいいだろ!』スッ

雷「よく見るとヒーローっぽいわね…」

響「確かに、仮面ライダーみたい」

W(天龍)『そう!俺の名は、ライダァァー…X!』ビシッ

W(木曾)『バカ!XじゃなくてWだろうが!』

W(天龍)『あ、そうだった』

電「?木曾さんの声も聞こえるのです!」

響「ハラショー」

暁「まったく、驚かさないでよね!」

W(天龍)『ヒーローは突然やってくるんだよ』

電「ちょ、ちょっと怖かったのです」

W(木曾)『…すまん、天龍の代わりに謝っとく』

W(天龍)『そんじゃ、他の奴らのところにも行ってくるぜ!』ダッシュ

W(木曾)『ってぉおい!!』

W(天龍)『クロックアーップ!』

雷「…行っちゃったわね」

響「ハラショー」

W(天龍)「俺、参上!」バァン!

曙「ちょっと!ドア壊さないで…って!?」

潮「ひぇええええ!?」

朧「へ、変態?!」

漣「憲兵を呼びましょう」ピポパ

W(天龍)『ま、待ってくれよ!』

W(木曾)『これは言い逃れできない…』

曙「もう!誰よアンタ!」

W(天龍)『お、俺だよ!オレオレ!』

朧「…詐欺?」

漣「やっぱり通報を」

W(天龍)『わああああああ!?』

~~~

漣「…なるほど、事情は大体わかりました」

朧「どういう技術なんだろう…?」

潮「すっ、凄い…」サワサワ

W(木曾)『潮、触り方がくすぐったい』

潮「あっ、すみません」

曙「…でも、ドアはちゃんと直してもらうから!」

W(天龍)『俺が悪かったよ…』

W(木曾)『…後で払っとくよ』

漣「はい、お願いします」

W(木曾)『天龍がな』

W(天龍)『ええぇ!?』

~甘味処 間宮~

W(天龍)『……』

W(木曾)『……』

W(天龍)『……』

W(木曾)『……』

W(天龍)『なんか活躍できることねーかなー』

W(木曾)『迷惑かけてばっかだからな』

W(天龍)『せめて敵が現れてくれれば…』

W(木曾)『だよなー…』


間宮(誰?…ど、どうすればいいのかしら?)

ウワアアアアア...

W『ん!?』

W(天龍)『この声って…』

W(木曾)『提督だ!』

W(天龍)『何かあったのかもしれねぇ…』

W(木曾)『っし、行くか!』ガラッ

間宮「あっ、ちょっと!」

W『…なんだ?』

間宮「どなたか存じませんけど、お代金払ってください!」

W『あっ、すいません』ペコリ

~執務室~

提督「お、落ち着け、なっ?」

??「私は冷静ですよ、提督?」

提督「婚期を逃したくないからって、俺に迫らなくても…!」

??「…じゃあ、提督が素敵な殿方を紹介してくれるとでも?」

提督「そ、それはー…」メソラシ

??「ないんですね?」

提督「ち、違うって!」

??「もういいです、提督」

??「可愛さ余って憎さ千倍とはこのこと」

提督「お…おい…何をする気だ…?」

??「一緒に逝きましょう?」ビースト!

提督「な、何だ…それは…!?」

ビースト・ドーパント「フフフ…」

W(天龍)『提督!?』

W(木曾)『無事か!?』

ビースト『あらら?邪魔が入ったわね…』

W(天龍)『テメェ、何者だ?』

ビースト『貴方に用はないわ、消えて!』バッ

W(天龍)『ぐっ!』ググ

W(木曾)『提督!今のうちに逃げろ!』

提督「だ、誰かは知らないが、助かった!」タタタ

ビースト『て、提督!待って!』

W(天龍)『行かせるわけねーだろ!』バキッ

ビースト『あうっ!?』

ビースト『もう!なんだって言うのよ!』ブゥン!

W『危ないな…!』

W(天龍)『おい木曾!地球の本棚で解析できないのかよ!』

W(木曾)『俺にそんな能力あるか!』

ビースト『ごちゃごちゃうるさいのよ!』バァン

W『ぅおあ!?』

W(木曾)『ちっ…とりあえずメモリを変えろ!』

W(天龍)『分かった!』メタル!

サイクロン!メタルゥ!

ビースト『色が変わった!?』

W(天龍)『よっし、これで本当にライダーX!だな!』

W(木曾)『早く行くぞ!』

ビースト『調子に乗らないで!』ブン!

W(天龍)『ライドルスティーック!』ガキン!

ビースト『あぁ?!』

W『せい!とう!やぁああああ!!』ブン!ブゥン!

ビースト『あっ!あぁ!?あ゛ああ!!』

W『トドメだ!』メタル!マキシマムドライブ!

W『メタルツイスター!』

ビースト『あああああああ!!!』ドゴーン!

W(天龍)『やったか!?』

W(木曾)『…いや、まだだ』

ビースト『フフフ…』

ビースト『私を侮らないで…!』

W(木曾)『飢えた“野獣”って訳か…』

W(天龍)『いくぞ木曾!』トリガー!

W(木曾)『おう!』ルナ!

ルナ!トリガァー!

ビースト『うああああっ!』ダダダ

W『はっ!』バキュン!バキュン!

ビースト『うぐぐ…』ブゥン!

W(木曾)『熱いの一発、食らってみるか?』ヒート!

ヒート!トリガァー!

W『はぁ!』ボゥッ!

ビースト『うぅ…!熱い!熱い…』

W(木曾)『足が止まった、今だ!』

W(天龍)『締めはやっぱコイツだよなぁ!』

サイクロン!ジョーカー!

W『喰らえ!』ジョーカー!マキシマムドライブ!

W『ジョーカーエクストリーム!』

ビースト『嫌…提督ッ…!』

ビースト『うあああああああああ!!!』チュドーン!!

W(天龍)『決まったな』

W(木曾)『一件落着、だな』

W(天龍)『そーいや、メモリ使ってたのって誰なんだ?』

W(木曾)『あそこに倒れてるな』

W(天龍)『げ…アレって…』

W『足柄か…』

足柄「う…ぅ…ん……」

W(天龍)『どうするよコレ…』

W(木曾)『運んどくか』

W『よっこらせ』

足柄「ぅぅ…ていとくー…」グスッ

~~~

結局、今回の事件は痴情の縺れが起こした一件だったようだ。

足柄が使った“BEAST”のガイアメモリの出自は、分からずじまいだった。

どうやら使用者の記憶を消す措置がなされていたらしい。

あの後提督が覚悟を決めて足柄の元に向かったが、足柄の方から拒否したらしい。

「私の暴走を止めてくれた殿方に恋してしまった」とか…。

ドーパント事件、今回だけの一件で終わるといいが…。

そう上手くは行かなさそうだ。


天龍「…これでよし、っと」

木曾「翔太郎の真似か」

天龍「おう!」

木曾「はい、コーヒー」

天龍「ありがとよ」ズズッ

木曾「ったく、苦労かけやがって」

天龍「でも楽しかったろ?」

木曾「まあな」

天龍「しっかし、なんで敵のメモリまであるんだか…」

木曾「そこんところは夕張に聞いても知らないの一点張りだしな」

天龍「…まだ、何かあるのかもなー」

木曾「考えすぎだろ」

天龍「だといいけどよ…」



~甘味処 間宮~

間宮「はい、どうぞ」

木曾「あざっす!」

天龍「相変わらずいいねぇ」

間宮「うふふっ、ゆっくりしていって」

伊良湖「間宮さん、休憩いいですか?」

間宮「あぁ、ちょっと待って」

間宮「お皿洗い、お願いできるかしら?」

伊良湖「わかりました」

木曾「……」

天龍「うんめ~」モグモグ

~~~

天龍「……」

木曾「……」

木曾「しっかし、最近仮面ライダーの噂で持ちきりだな」

天龍「…俺らも注目の的かと思いきや」

木曾「誰も正体を知らないなんてなー」

天龍「駆逐の連中がてっきり喋ってるもんだと思ってたのに…」

木曾「意外だったな、あいつらが何にも言わないなんて」

天龍「ちくしょー…俺も出撃メンバーに入るチャンスだったのによ…」

木曾「…それはないな、うん」

天龍「木曾…」


朝潮「ふぅ、任務終了です」

荒潮「疲れたわね~」

満潮「人使い荒いのよ、あんの提督ったら…」

大潮「それじゃ、みんなで間宮さんところにでも行きましょー!」

???「待って!」

朝潮「!だ、誰…?」

???「私がおいしいお菓子を…」スイーツ!

スイーツ・ドーパント「御馳走して差し上げますよ?」ヌッ

大潮「ひ、か、怪物…!」

八駆「「「いやああああ!!!」」」

イヤアアアアア!!


木曾「!」

天龍「今の声って…」

木曾「多分、八駆のやつらだ…」

天龍「いくぞ!」ダッ

木曾「おう!」ダッ

~~~

天龍「大丈夫か!?」

木曾「っ…!ドーパント!」

天龍「行くか!」

木曾「仕方ねぇ」

サイクロン!ジョーカー!

スイーツ『な、何者だ!?』

W『さぁ、お前の罪を数えろ!』

W(天龍)『てんめぇ!何しやがったんだこのやろぉ!』ガキッドゴォ

スイーツ『痛っ、痛い痛い!』

W(天龍)『ただじゃおかねぇぞこのヤロー!』ゲシィ

スイーツ『ひっ、ひえええ!』ブシュシュゥ

W(天龍)『ぶっ!?何だ!なんか出た!?』ドロドロ

W(木曾)『甘ったるい匂い…なんだこれ!』ドロォ

スイーツ『!…ああっ、休憩時間過ぎちゃう!』

W(天龍)『ちょ、コラ!待て!待ちやがれこの!』ズルッ

スイーツ『貴方に構っている暇はないの!さよなら!』ダダッ

W(木曾)『くっ、変なもんぶっかけやがって…」

W(天龍)「…ちっくしょー!逃げられたぁ…!』

~~~

木曾「大丈夫か?」

朝潮「…はい」

天龍「どこも調子の悪そうなとこはないな」

大潮「びっくりしました…」

木曾「あいつになにかされたか?」

荒潮「いえ、特には?」

満潮「ただ、これを貰ったわ」スッ

天龍「どれどれ…ケーキか」

木曾「なかなか良く出来てるな」

満潮「味見して欲しい、って頼まれたのよ」

天龍「あ、味見?」

荒潮「最初はとっても驚いたんだけど…」

朝潮「感想を聞かせてくれるだけでいいから、って…」

木曾「そこで、俺たちが駆けつけた、と」

朝潮「お二人が?」

大潮「その前に、仮面ライダーです!」

天龍(ああ、こいつら知らないのか…)

木曾「まぁ、今回は何もなくて良かったが、次は気をつけろよ」

八駆「「「はい!」」」


天龍「お菓子のドーパント、か…」

木曾「青葉に頼んで情報を集めてもらったんだが」

天龍「って…いつの間に?」

木曾「ちょっとな、んで結果の方なんだが」

天龍「どうだったんだ?」

木曾「どうやら同じような事件が浮かんできたらしい」

天龍「どういうことだよ?」

木曾「…ここ数日、艦娘相手にお菓子を配り歩く怪物が出没してるんだと」

天龍「なんだよそりゃ」

木曾「それと夕張に頼み込んで、色々調査してもらった」ピラッ

天龍「これは?」

木曾「採取したサンプルの成分分析」

木曾「ヤツが俺らにかけた液体の正体だよ」

天龍「“生クリーム”…」

木曾「…んで、ケーキの方がそれ」

天龍「異常なし、普通のケーキ、か…」

木曾「それから、奴が決まって言うセリフがあるらしい」

天龍「それって…?」

木曾「それは…―」

~甘味処 間宮~

間宮「はい、伊良湖ちゃん」

伊良湖「……」スッ

間宮「そっちのテーブルにお願いね」

伊良湖「…はい」

間宮「…?」

木曾「うっす」

天龍「お邪魔しますよ」

間宮「あら、いらっしゃい」

木曾「ちょっと、いいか?」

間宮「?」チラ

伊良湖「……」

~~~

天龍「艦娘に菓子を配り歩く怪物の正体…」

木曾「あんただよな、伊良湖?」

伊良湖「……」

天龍「お前は気づいてないかもしれないが――」

天龍「怪物が決まって言う台詞がある」

伊良湖「……!」

木曾「『間宮さんのより美味しいでしょ』…ってな…?」

伊良湖「!…そ、それは…違います」

木曾「艦娘の中にだって勿論料理上手はいる」

木曾「だが、怪物が配っていたお菓子の数々」

木曾「プロの技量がなければ難しい物ばかりだったよ」

伊良湖「……」

木曾「そんな技量を持っていて、尚且つ間宮さんに対抗意識を燃やす人物」

木曾「それに該当するのは、同じ給糧艦であるあんたくらいのものなんだよ」

天龍「さあ、白状しろ!」

伊良湖「…その通り、怪物の正体は、私です」

木曾「…なんで、こんな真似をしたんだ」

伊良湖「……」

伊良湖「…お二人だって!」

天龍「?」

伊良湖「お二人だって私と変わらないじゃありませんか!」

木曾「きゅ、急に何を」

伊良湖「私は!アニメに出られなかった!」

天龍「」

木曾「」

伊良湖「…確かに」

伊良湖「確かに間宮さんのことは尊敬しています」

伊良湖「でも、許せなかったんです」

伊良湖「なんであの人はアニメに出れたのに!」

伊良湖「私には、私には出番がないの、って!」

天龍「それは大人の事情で…」

木曾「そうだ、そんなことで優劣が決まるわけじゃ…」

伊良湖「うるさいですよ…」スッ

天龍「ガイアメモリ…」

木曾「それをこっちに渡してくれ!」

伊良湖「お断りします…」

天龍「メモリの力に我を失ってるのか…!」

伊良湖「このメモリさえあれば、私は!」スイーツ!

スイーツ『間宮さんを見返せる!』

天龍「ちくしょう…」

木曾「天龍、変身を!」

天龍「ああ!」

天龍・木曾「「変身!」」

サイクロン!ジョーカー!

W『さぁ、お前の罪を数えろ!』

スイーツ『うああっ!』ブシュビュゥ!

W(天龍)『クリーム攻撃か!』

W(木曾)『トリガーを使おう』

W(天龍)『合点だ!』トリガー!

サイクロン!トリガァー!

W「はぁっ!」バシュバシュゥ!

スイーツ『クリームが、弾かれた!?』

W(木曾)『次はこれだな』ルナ!

W(天龍)『覚悟しろよ!』ジョーカー!

ルナ!ジョーカー!

W『うりゃぁ!』ビヨヨヨーン

スイーツ『うわぁ!?』バシィ!ベシ!

W『とおりゃ!』グルグルー

スイーツ『ぐ…っ!この!』

W(天龍)『もう逃げられねーぞ!』

スイーツ『そんなことはないわ!』ドロロォ...

W(木曾)『身体が、クリーム状に!?』

W(天龍)『化け物め…!』

スイーツ『貴方たちには勝てそうもないし、逃げさせてもらいます』ダッ

W(天龍)『マズい、逃げられっぞ!』

W(木曾)『こんなこともあろうかと、足は用意しといた』スッ

W(天龍)『こ、これ、バイクじゃんか!』

W(木曾)『さあ、追うぞ!』

W(天龍)『いっくぜー!!』ドルンドルン

~~~

スイーツ『ここまでくれば、流石に…』

W(天龍)『それはどうかな?』

スイーツ『?!』

スイーツ『そ、そんな…先回りしてたの?!』

W(木曾)『…お前さっき、言ったよな?』

スイーツ『へ?』

W(木曾)『アニメに出れなくって悔しい、ってな』

スイーツ『そうよ、悪い?』

W(木曾)『確かにその通りだよ、でもな?』

W(木曾)『そんな奴は山ほどいるんだよ!』

スイーツ『くっ…』

W(天龍)『まるで自分だけが悲しみを背負ってるだなんて考えるな!』

W(天龍)『誰も望んでない、こんなことは!』

W(天龍)『さあ、変身を解いてメモリを渡せ!』

スイーツ『…嫌ですよ』

スイーツ『私はこの力で、間宮さんを超える』

スイーツ『いや…潰す!』

W(天龍)『そーかよ…』

W(天龍)『…ヒートジョーカーでいくぞ』

W(木曾)『ああ』ヒート!

ヒート!ジョーカー!

スイーツ『私は!アニメに出るんだあああああ!!!』ダダダ

ジョーカー!マキシマムドライブ!

W『ジョーカー!グレネード!』

スイーツ『ひ…っ!あっ!がっ!ぐはぁ!』ドガッ!ボコッ!

スイーツ『うわあああああ!!!』チュドーン!!!

W『………』

W『……』

~~~

~~~

こうして、今度の事件も幕を閉じた。

「アニメに出たい」。

たった一つの純粋な欲望が、彼女を変えてしまった。

同じく未登場組である俺たちも、そうなってしまいかねない危険性を秘めているのかもしれない。

もちろん、そんな風にはなりたくないが…。

ちなみにあの後、伊良湖は心を入れ替えてしっかり働いているそうだ。

雨降って地固まる、というのは、こういうことをいうのだろうか?


天龍「出来た!」

木曾「お前にしてはまともな文章だな」ハハッ

天龍「悪ぃかよ」

~軽巡寮・夕張の部屋~

夕張「遂に、完成よ」

夕張「…二つ目のベルト!」

??「夕張?用って、何かしら?」ガチャ

夕張「ふふっ、待ってたわ」

夕張「貴女に、これを」

??「これは…」

夕張「貴女ならきっと使いこなせるわ」

??「なんなの、これ?」

夕張「アクセルドライバー、よ…」


~夜・鎮守府~

川内「夜だ夜だ!夜戦の時間だー!」ドタドタ

神通「もう、姉さんは…」

那珂「夜ふかしはお肌の大敵なのにー…」

川内「夜といえば私の時間!さーぁ、いっくぞー!」

??「……」コォー...

神通「?誰でしょうか?」

那珂「こんばんわー!」

??「……!」コォー...

那珂「ひゃ!?冷たい!」

川内「!コイツ、人間じゃない…!」

??「……」コォー...

川内「何のつもりだ…!来るなら来い!」

神通「姉さん!」

川内「お前たちは早く行くんだ!」

川内「提督でも、誰でもいいから報告にいくんだ!」

那珂「そんなの…ダメだよ!」

??「……」ピキ...ピキ...

神通「う…っ…どんどん、寒く…」

川内「早くいけ!あたしがこいつを止めておける内に!」

神通「姉さん…分かりました!那珂ちゃん!」

那珂「う、うん!」

??「……」コォー...

川内「…来いよ…ビビってんのかい?」

??「…!」バッ

川内「…くっ!?」



神通「こっちです!」

衣笠「はいはい、なになに?」

鈴谷「何か只事じゃないみたいだね~」

那珂「あ!あれ!」

神通「姉さん?…姉さん!」タタッ

川内「…」

神通「姉さ…きゃ!」ピト

那珂「つ、冷たい…」ピト

鈴谷「す、凄い…凍ってる…」コンコン

川内「」カチーン

衣笠「どうなってるのよ…!?」


~食堂~

青葉「…っていうのが昨日の夜の三つの出来事!です」

木曾「三つもなかったろ」モグモグ

天龍「で、川内は?」

青葉「どうやら常温で解凍作業中のようです」

木曾「生きてるのか」モグモグ

青葉「心肺機能は持続してますし、気道は確保できてるみたいです」

天龍「…すげーな」カチャ

青葉「科学的に考えたら、まず不可能でしょうね」

天龍「…ドーパントの仕業か」

青葉「おそらく!」

天龍「クマ、バナナときて次は冷蔵庫か」

木曾「クマじゃなくて獣だしバナナじゃなくてお菓子だから」

天龍「?」

木曾「…もういいよお前」

天龍「おい!なんだよその言い方!」

木曾「俺が居なきゃ何も出来ないくせによくも…」

天龍「なんだと~!」

木曾「図星だな」

天龍「俺一人でだって捜査くらいできるっつーの!」

木曾「好きにしろ!」

天龍「そっちこそ!」

~~~

天龍「ったくよー…」

天龍「…少し、大人気なかったかな」

天龍「……」

天龍「…いや!俺だって出来るところをこの辺で見せとかないとな!」

天龍「待ってろよ!ドーパント!」

天龍「うおおおおおおお!!!」ダダダ

阿賀野「ちょっと!危ないじゃない!」

天龍「すまねぇ!」

矢矧「…ダブル、か」

阿賀野「矢矧?」

矢矧「あぁ、姉さん、何でもないわ」

龍田「天龍ちゃん?何やってるの?」

天龍「捜査だよ!そ・う・さ!」

龍田「うーん、私にはそういう風には見えないけど…」

天龍「ったく…」

龍田「木曾ちゃんに謝らなくっていいの?」

天龍「…アイツは…関係ないだろ」

龍田「どうせ喧嘩でもしたんでしょ?」

天龍「……」

龍田「わかるのよそのくらい」

天龍「龍田…」

龍田「こういうのは、早いほうがいいでしょ?」

天龍「……」

龍田「私達だってそうだったじゃない」

天龍「そう、だな…」

ビュゥッ

龍田「きゃ、冷たい…!」

天龍「変な風だな……!?」

??『……』ザッ

龍田「!か、か、怪物…」

天龍「こんなときにお出ましか…!」

??『フフフ…!』

天龍「変身だ!」ジョーカー!

天龍「……あれ?」

天龍「あ、そうか、ダブルは二人じゃないと変身できないのか…」

??『フッ!』バッ!

天龍「うお!あっぶねぇ!?」

??『凍リツキナサイ…』

天龍「そういう訳には行かないんだよ!」ブン!

??『グア!』

龍田「天龍ちゃん!」

天龍「龍田!早くいけ!」

??『ヨソ見シテイル場合…?』ブゥン!

天龍「ヤバ…!!」

ガキィン!

??『グ…!?』

天龍「だ、誰だ!?」

矢矧「はぁ、はぁ…間に合ってよかったわ」

天龍「や、矢矧…?」

矢矧「貴女、変身できないんでしょ?」

天龍「それはそうだけど…」

天龍「…って何でそれを!?」

矢矧「ここは私に任せて頂戴」ジャキン

天龍「それって…ベルト!?」

??『御託ハイイ…邪魔スルナ!』

矢矧「試運転と行こうかしら?」アクセル!

矢矧「変…身!」ギュィン!

ギュイィン!アクセル!

天龍「そ…その姿は!」

アクセル『さぁ…振り切るわ!』

??『ゴチャゴチャウルサイヨ!』

アクセル『はっ!』ズバン

??『グッ!』

アクセル『もう…この剣、重いのよ!』ズン!

??『ウウッ…!』

天龍「な、何がどうなってんだよ…?」

アクセル『そんな攻撃じゃ私は倒せないわよ!』ズバン!

??『ウウウ…!』

アクセル『これでトドメよ!』アクセル!マキシマムドライブ!

??『ハッ!』ピキピキ...

アクセル『はぁーっ!!』ドーン!

矢矧「ふぅ、やったわ…」

天龍「…矢矧…」

矢矧「天龍、ごめんなさいね」

天龍「お前は、いったい…?」


夕張「説明不足でしたね」カッカッ

天龍・矢矧「「夕張!」」

夕張「ダブルが二つの力の組み合わせによる強化とすれば」

夕張「アクセルはひとつのメモリを最大限に引き出した強化なの」

夕張「完成には時間がかかったけど…これでよりいいデータが採れると期待してるわ」

天龍「どういうことだ?」

矢矧「貴女はこれまで通り戦えばいいわ」

矢矧「木曾と一緒にね」

天龍「……ああ」

夕張「戦えないようであれば、そのベルトとメモリは返してもらいますよ?」

天龍「なんだと…?」

夕張「私としては、データさえ採れればいいですから」

天龍「…そうか」

夕張「いいんですか?このままだと…?」

矢矧「天龍…」

夕張「まあ、考える時間は幸いまだある」

夕張「正しい判断をしてく頂戴ね?」

天龍「……」

~~~

木曾「……」

球磨「たそがれてどうしちゃったクマ?」

多摩「喧嘩しちゃったらしいにゃ」

球磨「…ああ、なるほど」

木曾(アイツもすぐ泣きついてくるもんだと思ってたけど)

木曾(なんだかんだ自分で出来るのかな…)

木曾(俺のほうが、ガキなのかもしれないな…)

木曾「……」スッ

球磨「どこ行くクマ?」

木曾「天龍んとこ」バタン


~軽巡寮・天龍型の部屋~


天龍「……」ガチャ

龍田「天龍ちゃん!」

天龍「ああ、無事だったか、龍田」

龍田「うん…」

木曾「…天龍?いるか?」

天龍「木曾…!」

木曾「さっきは、悪かったよ」

天龍「俺もそう思ってたところだ」

木曾「…やっぱりな」

天龍「仲直り、だな」

木曾「…ああ」

龍田「ふふふっ」

木曾「何か見つかったか?」

天龍「…いや、何も」

木曾「だろうな」

天龍「だろうなって…」

木曾「ふっ、じゃあまずは川内のところへいくぞ」

天龍「おう!」

~空き部屋~

天龍「邪魔するぞ」

明石「どう、大淀?」

大淀「数値は安定してます、けど…」

明石「ダメ、みたいですね」

川内「」

神通「姉さん…」グス

那珂「うう…」

木曾「うっわー…この空気、きついなー」

天龍「本当に凍りついてるんだな…」

那珂「あ、木曾、天龍…」

木曾「おっす」

天龍「容態は?」

明石「安定していますよ」

大淀「氷は、溶けませんが…」

明石「まったく、どんな方法を使えばこんな綺麗に凍るのか…」

木曾「ふーん、凄いのか?」

明石「凄いなんてレベルじゃありませんよ」

明石「身体の内部を保った状態で外側だけ完璧に凍結させるなんて…」

天龍「凍らせるのとは、違うのか?」

大淀「ただ単純に低温にするだけでは、この芸当は難しいかと」

木曾「ふぅん…」

~廊下~

木曾「んで、ここが現場か…」

天龍「すっげ、この辺まだ凍ってるぜ」

木曾「天井のひび割れ…急激に低温にさらされたせいか」

天龍「なぁ」

木曾「ん?」

天龍「こいつを辿ってけば、見つかるんじゃないか?」

木曾「凍ってるところをか?」

天龍「お前が言ってたひび割れとか、壁紙が脆くなってるとか」

木曾「…ここもボロいからな、わかんねーぞ?」

天龍「それでもやるんだよ!」

木曾「仕方ねぇな、付き合ってやるよ!」

矢矧「……ふふ、上手く行ってるみたいね」コソッ

~~~

天龍「何にもねえぞ…?」

木曾「いや…ここの木の葉っぱ、霜焼けしてるな」

天龍「く、詳しいな…」

木曾「悪いかよ!」

~~~

那智「昨日の夜か…」ウーン

天龍「覚えてないか?」

足柄「それより仮面ライダー様は!?」

那智「すまないな…足柄は最近仮面ライダーで頭がいっぱいそうだ」ハァ...

足柄「私の心を奪ったまま現れないなんて、罪作りな人よね…」ポッ

木曾「あっ、はい」

~~~

隼鷹「昨日かあ…」

木曾「飲んでて忘れたとかやめてくれよ…?」

隼鷹「覚えてないな!」ケロッ

天龍「やっぱりかよ…」

隼鷹「あ、でもそういえば―――が…」

木曾「……」

天龍「……」

天龍・木曾「それだ!!」

隼鷹「へ?」

天龍「ありがとうございます!」ギュ

隼鷹「へ?あ、うん」

木曾「尊敬してます!」ギュ

隼鷹「えへへ、そーお?」

天龍「有力証言ゲットだな!」ダダ

木曾「あとはアリバイを探るだけだ!行くぜ!」ダダッ

隼鷹「えーっと…なんだったの…?」

~~~

天龍「よし、やっとか…!」

木曾「流石に、時間かかったな…」

天龍「ここに犯人がいるんだな」

木曾「…失礼するぜ」ガチャ

天龍「……川内を凍らせたのは、お前だな?」

木曾「黙ってても無駄だ!答えろ!」


木曾「初霜!」


初霜「……」

初霜「どうして、私だと?」

木曾「入念な捜査の結果だよ」

天龍「端的に言えば、ドーパントの足跡と」

木曾「お前の昨晩の行動がピッタリ一致した、って訳さ」

初霜「ふぅん…そうですか…」

木曾「上手くやったつもりかもしれないが、俺たちの目は誤魔化せない!」

初霜「片方、覆ってるのにですか?」クスクス

天龍「んなことは今関係ない、さあ、もうこんな真似はやめろ!」

初霜「……」

初霜「…嫌ですよ」

初霜「…私、この力を使ったのは昨日が初めてなんです」

初霜「今までは恐ろしくて使えなかった、でも今は…!」

初霜「この力が、私をもっと強くしてくれます!」

木曾「もう止められないみたいだな…!」

初霜「お二人も、氷の中に逝きたいですか?」アイスエイジ!

アイスエイジ・ドーパント『ふふふふ……』

木曾「俺たちも行くぞ!」サイクロン!

天龍「ああ!変身!」ジョーカー!

サイクロン!ジョーカー!

W『さぁ、お前の罪を数えろ!』

アイスエイジ『はあああぁぁ!!』サアァァァ...

W(天龍)『いっくぜー!』ダダダ

アイスエイジ『はっ!』バババ

W(木曾)『つららを弾丸にしてるのか!?』

W(天龍)『そっちが冷気ならこっちは火だ!』

ヒート!メタル!

アイスエイジ『色が変わったくらいで!』

W(木曾)『変わったのは色だけじゃないぜ!』

W(天龍)『ライドル脳天割り!』ブゥン!

アイスエイジ『うっ、炎か…!』

W(天龍)『どうだ!?』

アイスエイジ『ふふふ…勝ち誇らないで下さい!』キィィ...

W(木曾)『か、身体が凍る!?』

W(天龍)『うっそだろオイ!?』

アイスエイジ『このまま綺麗な彫刻にしてあげますよ!』

W『くっそー…』


「そこまでよ!」


W(天龍)『その声…!』

W(木曾)『?』

矢矧「待たせたわね」アクセル!

矢矧「変…身っ!」

ギュィイン!アクセル!

アクセル『さぁ…振り切るわ!』

アクセル『はぁああ!』エンジン!

アイスエイジ『ぐ…っ!!』

W(天龍)『矢矧!助かるぜ!』

W(木曾)『え?どうなってんの?』

アクセル『細かい話は後よ』

W(木曾)『お、おう…』

アイスエイジ『凍れ…みんな凍ってしまえ!!』バァン!

W『うおああああ?!』ビュウウ...

アクセル『凄い冷気…危険だわ!』ビュウウ...

アイスエイジ『この力…勝てる、やれます…!!』

W(天龍)『どうするんだよ!』

W(木曾)『アレで行く!ツインマキシマム!』ヒート!

W(天龍)『わかったぜ!』メタルゥ!

ヒート!メタル!マキシマムドライブ!

アクセル『凄い熱…これなら、あの冷気にも!』

W『っしゃ!行くぜ!!』ダダダ

アイスエイジ『こ、来ないで…!来ないでっ!』

W(天龍)『せいやぁーっ!!!』ブンッ!ブンッ!

アイスエイジ『ぁあああっ!?』ドゴォ

アイスエイジ『ぐぅううううう!!』ズシャァッ

W(天龍)『はぁ…はぁ…、今だ!』

アクセル『ええ!分かったわ!』

アクセル『初霜、ごめんなさいね』エンジン!

エンジン!マキシマムドライブ!

アクセル『行くわ!はっ!!』バッ

アイスエイジ『そ、そんな、』

アクセル『エースラッシャー!』ズバァン!

アイスエイジ『ああああああああ!!!』チュドーン!

アクセル『……』

W(天龍)『やったな!』

矢矧「…ええ、でも、彼女は…」

天龍「…初霜……」

木曾「まぁ、しばらく寝てれば大丈夫だろうさ」

初霜「ぅ…ぅうん…」

矢矧「そう、それならよかったわ…」

天龍「そういえば!川内は?!」

木曾「多分戻ってると思うが…見に行くか」

矢矧「そうね」

木曾「んじゃ、天龍、初霜を医務室へ連れてってやってくれ」

天龍「いや、俺もお前らと一緒に」

木曾「3人も行かなくて大丈夫だ、な?」

矢矧「そ、それもそうかしら?」

木曾「だとよ、初霜が起きる前に頼むな」

天龍「え、ちょっちょっとオイぃ!俺も!俺も後で行くから!おーい!?」

初霜「んん…ふぁ…?」

~~~

あの後、川内は無事に目を覚ましたらしい。

今では以前と変わらず夜戦バカっぷりを発揮しているとか…。

そして、I―iceage―のメモリ。

最適合者だった初霜は、小さな体にメモリの毒素を取り込んでしまった。

そのために、暴走を始めてしまったらしい。

幸い、再び犯行に至る前に止めることができてよかった。

夕張の概算によれば、Iのメモリの力を最大限に引き出せば――


木曾「…またやってんのか」ニヤニヤ

天龍「ッチ、いいとこで邪魔すんなよ!」

木曾「好きなようにすればいいけどよ」

天龍「なら口出しすんな!」

木曾「へいへい」


次回、仮面ライダーW!

霧島「鎮守府カレー大会、一位は比叡お姉様です!」

比叡「本当ですか!?やりました!」

木曾「ウソだろ、おい…」


矢矧「これが現場で回収したメモリよ」スコンブー

天龍「矢矧、お前…!」


W『コイツ、ちょこまかしやがって!』

??『あっははは!うっそぴょ~ん!!!』

これで決まりだ!

勢いでスレ立てしたので(ネタがもう)ないです

【Lの悪戯/カレーはお好き?】


ガヤガヤ ザワザワ

天龍「なんだか騒がしいな」

矢矧「確か、カレー大会でしたっけ?」

木曾「らしいな」

天龍「なんだそれ?カレーが食えるのか?」

木曾「ちっげーよバカ」

天龍「じゃあなんだっつーんだよ」

矢矧「腕に自信のある艦娘が、自慢のカレーで競うんです」

天龍「…なるほど」

木曾「この大会で優勝した艦娘のカレーが」

木曾「食堂のメニューに載るんだとよ」

天龍「そうだったのか…」

矢矧「あ、結果が決まるみたいよ?」

木曾「…見に行くか」

天龍「そーだな」

◇◇◇

霧島「…さて結果発表!です!」

霧島「名だたる艦娘を押しのけ、第一位に輝いたのはぁ…!」

霧島「エントリーNo.19!金剛型二番艦、比叡姉様です!」

ザワ..ザワザワ...

天龍・木曾「「えっ…?」」

比叡「やった!やりました!」

霧島「今夜は優勝者の作ったカレーが夕食に振舞われます!」

ザワザワ...ザワ..

木曾「ウソだろ、おい…」

天龍「クッソ不味いことで有名な比叡のカレーが、一位…?」

木曾「しかも夕食に出る、だと…?」

天龍・木曾「「悪夢だ…!」」ガクッ

矢矧「あ、はは…」

??「…」スッ

矢矧「…あれは…?」

矢矧「あれってまさか…!」タタッ

??『!』

矢矧「やっぱり、ドーパントね!」アクセル!

矢矧「変っ、身!」

アクセル『待ちなさい!』

??『仮面ライダー…!』

アクセル『はぁっ!』バッ

??『くっ…』

アクセル『ふっ、たぁっ!』バキッ

??『うぅ…《そんな攻撃、私には当たらない》!』

アクセル『なんですって…!?』ブン!

??『ふっふっふっふ…』

アクセル『どうして…私の攻撃が当たらない!?』スカッ

??『あーもう、しつこいなぁ…』

アクセル『こうなったら!』エンジン!マキシマムドライブ!

アクセル『ダイナミックエース!』ズバァッ!

??『うわっ!?私の…《私のメモリが壊れた》!?』

アクセル『…大したことなかったようね』

矢矧「…これが奴のメモリね」スッ

矢矧「二人のところへ戻りましょう」

~軽巡寮・球磨型の部屋~

矢矧「…というわけなの」

木曾「それが本当なら…」

天龍「比叡が優勝したのはドーパントの仕業…?」

矢矧「かも知れないわね」

木曾「…で、そのメモリは?」

矢矧「ああ、これ。これが現場で回収したメモリ」スッ

酢昆布の箱「」

天龍「え…矢矧…お前…?」

木曾「…大丈夫か?」

矢矧「?」

天龍「これはどう見たって…酢昆布だろ…」

矢矧「えっ嘘、えっ?」

木曾「ほい」スッ

矢矧「え…どうなってるの?!」

天龍「こっちが聞きてえよ」

木曾「お前も寝ぼけてたんじゃないか?」

矢矧「そんなはずは…」

天龍「…とりあえず、今晩の飯どうするよ?」

木曾「どうにかしねーとな…」

矢矧「……」

卯月「大変大変!大変だぴょん!」

天龍「どうした卯月?」

卯月「みんなが、鎮守府のみんなが…」

木曾「みんながどうした?」

卯月「様子がおかしいんだぴょん!」

天龍「様子がおかしい…って?」

卯月「とっとにかく!ついてくるぴょん!」グイグイ

木曾「おっとと、引っ張るなって!」

卯月「早く行くぴょん!」

卯月「こっちこっち!」

天龍「あれは…」

木曾「大井姉に北上姉…と、阿武隈?」


北上「大井っち~」

阿武隈「あわわわ…」

大井「北上さん!それは阿武隈です!」

北上「そうだっけ?でも抱き心地いいし」ギュー

阿武隈「ど、ど、どうなってるんですかぁ…?!」

大井「おかしな前髪のくせしてぇぇぇ…!」ギリッ

北上「大井っち、邪魔しないでよー…しっしっ」

大井「!?」

木曾「…これは緊急事態だな」

天龍「ヤバいな、うん」

卯月「三人だけじゃないぴょん!」


那珂「アイドルとか…へっ」

川内「那珂がアイドルの情熱を失った…?」

曙「提督大好き!潮!私この思いを伝えてくるわ!」ダッ

潮「曙ちゃん、頭打ったのかな…」

金剛「Hey!提督!私のburning hurt…受け止めて…?」チュッ

榛名「は、榛名は提督じゃありませ…むぐ…///?!」

天龍「…ただ事じゃないぞ、これは」

木曾「皆、まるで催眠にかかったみてーだ…」

矢矧「悪戯にしても、度が過ぎてるわ!」

??『ふふっ…』スッ

天龍「!ドーパントか!!」

木曾「お前がやったのか…!」

??『ぴんぽーん!そのとおり!』

矢矧「私が見たのと同じドーパントよ!やっぱりね…」

天龍「いくぞ!」ジョーカー!

木曾「りょーかい!」サイクロン!

天龍・木曾「「変身!」」サイクロン!ジョーカー!

矢矧「変…身っ!」アクセル!

??『たった二人でうー…私に敵うとでも?』

W(木曾)『どうかな!』

アクセル『はぁっ!』

??『よっ!』スッ

アクセル『すばしっこいわね…』

W(天龍)『矢矧!援護は任せろ!』トリガー!

サイクロン!トリガー!

??『!《赤いライダーはドーパント》…』

W(天龍)『はぁっ!!』バシュバシュッ!

アクセル『きゃっ!?敵はあっちでしょ!?』バチッ!

W(木曾)『バカ!どこ向かって撃ってんだ!?』

W(天龍)『俺にもわっかんねぇんだよ!』

??『混乱してるみたいだね?』

アクセル『もしや、貴方の能力なの!?』

??『そうだよ?』

比叡「ちょっと、ドタバタうるさいよー…って!」ガチャ

W(天龍)『なんでこのタイミングで入ってくるんだよ!』

比叡「へ?私?」

??『うーちゃ…私の力で、皆に魔法をかけたの!』

??『皆全然気づかないの!凄いよね!』

W(木曾)『…そうか、今分かった』

W(木曾)『奴は、皆に暗示をかけてるって訳か』

??『わお!ぴんぽんぴんぽんぴんぽーん!』

??『大正解でっす!』

アクセル『私の攻撃が当たらなかったのも…?』

??『いぇす!おっかしーよね!自分から攻撃を当てないようにしててさ!』

??『面白かったよ?あははははは!!』

??『今朝のカレー大会の結果だってそう!』

比叡「え…?」

W(木曾)『いや本人いる前で言っちゃ…』

??『じゃなきゃ、あんな見るからに不味いカレーが一位取れるわけないぴょん!』

??『あっはははははははは!!!』

比叡(私のカレー…)

比叡(私のカレーが、不味い…?)

比叡「……」プルプル

W(天龍)『比叡……』

W(木曾)『くっ……』

??『あれ?いたんだ?』

??『まあいいや、不味いってことが自分でも理解できてよかったかもね?』

W(天龍)『てんめぇ…!』グッ

W(木曾)『天龍、あれはアイツの本心じゃねぇ!』

W(木曾)『メモリの…ライアーの力に心を汚染されているだけだ!』

W(天龍)『だとしても…許せねぇ!』

ライアー・ドーパント『きゃはは!貴方たちに私は倒せない…ぴょん!』

W(天龍)『うおおお!』バッ

比叡「」スッ

W『えっ…?』

比叡「」ツカツカ

ライアー『んん?何ぴょん?』

比叡「」ボソボソ...

ライアー『何言ってるか聞こえないぴょん、ちゃんと喋って?』

比叡「気合い!入れて!殴りますッ!」バキィッ!

ライアー『ぶちょ!?』

比叡「誰のカレーが不味いって!?ええ!?」ドゴォ!ベキッ!

ライアー『ぶへっ!?きゃん!痛い!痛いぴょん?!』

W『うっわー…』

ライアー『こっ、この!』ベシ!

比叡「うわぁ!」ドサッ

ライアー『やられた…こうなったら!』ガシッ

木曾「」

W(木曾)『あっ!俺の体!』

ライアー『おさらばだぴょん!』ダダッ

W(木曾)『まっ、待て!俺の体返せよ!』

W(天龍)『って、木曾!?』

アクセル『二人とも待って!』

比叡「」キゼツ

アクセル『これ、どうしよ…』

アクセル『…まあ、いいか』ダッ

~鎮守府外~

ライアー『はぁ、はぁ…』フラフラ

??「大丈夫ですか?卯月」

ライアー『なんとか…ぴょん』

??「ご苦労でしたね」

W(木曾)『俺の体返せええええええ!!!』ドドドド

ライアー『ぴょ、ぴょん!?』

??「逃げなさい、ここは私に任せて」

ライアー『がってん承知、ぴょん!』スタコラサッサ

??「仮面ライダーの実力、見せてもらいますよ」ナスカ!

ナスカ・ドーパント『ふふふ…!』

W(木曾)『なにもんだ、テメェは…?』

ナスカ『名乗る必要はありません』

W(天龍)『今はお前に構う用事はないんだよ!』

ナスカ『…私にはありますけど?』バァッ!

W(天龍)『ぐっ…!』メタル!

サイクロン!メタル!

W(天龍)『ほっ!たあっっ!!』ガキィン!

ナスカ『ふふっ…その程度ですか?』

W(木曾)『舐めんなよ!』ルナ!

ルナ!メタル!

W『うおりゃ!たっ、とうっ!』バシッ!バキィ!

ナスカ『ふっ、てやぁ!』

W(天龍)『速い…!只者じゃないぜ!』

ナスカ『光栄です!』ガキィン!

W『ぐあああああああ!!!』バチバチッ!


◇◇◇


アクセル『二人とも、どこに…?』トボトボ

ライアー『ここまでくれば…』ヨタヨタ

アクセル『あ!』

ライアー『げっ』

アクセル『待ちなさい!』

ライアー『嫌に決まってるぴょん!』ダダッ

アクセル『私の本気、見せてあげるわ!』エンジン!マキシマムドライブ!

ライアー『ば、バイクに変形した!?』

アクセル『とうっ!』バルンバルン!

ライアー『いったい!?ちょ、ひき逃げは犯罪だって!?』

アクセル『よいしょ、木曾は返してもらったわ』ダキカカエ

木曾「」グデーン

ライアー『あっ…無い…あああーっ!?』

アクセル『さあ、喰らいなさい!絶望があなたの!』アクセル!マキシマムドライブ!

ライアー『う、嘘、嘘ぴょん…こんなの…』

ライアー『うーちゃんらしく…ないっ…!』

アクセル『ゴールよ!』ゲシィッ!

ライアー『きゃあああああああああ!!!』チュドーン!!

アクセル『…今度こそ、決まったわ』

◇◇◇


W『やっ!たっ!はぁっ!』キィン!キィン!

ナスカ『ほっ、はっ!!』ズバッ!

W『ぐっ…』ガクッ

ナスカ『…どうやらここまでのようね』スッ

W(天龍)『てめぇ、くそっ!』ガン!

ナスカ『また逢いましょう、W』バサァ

W『……』

W(天龍)『勝ち逃げかよ…!』

W(木曾)『奴は一体…誰なんだ…?』

~~~

今回の事件も、無事解決した。

木曾の体も元に戻り、卯月も心を入れ替えたそうだ。

聞く話によると卯月は、ほぼ毎週、比叡のカレーの味見をさせられるようになったとか。

…これで反省しないやつがいるなら、教えて欲しいくらいだ。

そしてあの青いドーパント。奴は一体、なんだったのだろうか。

サリ際に残した意味深なセリフ…。次会った時は、確実に決着をつけてやる。


木曾「お前タイプライターの使い方上手くなってるな」

天龍「そうかぁ?」

木曾「あ、それローマ字か」

天龍「うっせぇ…」

木曾「この前は一苦労だったな」

天龍「まさかあんな意味不明な能力のドーパントがいるなんてよ…」

木曾「しっかし、使ってたのが卯月で良かったよ」

天龍「?」

木曾「もっと頭のいいやつに渡ってたら…」

天龍「大惨事、だな…」

矢矧「二人とも、そろそろ夕飯を頂きましょ?」

天龍「おお、そうだな!」

木曾「今日は何なんだ?」

矢矧「比叡さんのカレーですって」

天龍・木曾「「……」」

天龍・木曾「「嫌だあああああああああ!!!!」」

次回、仮面ライダーW!

天龍「ゴキブリ人間?」

満潮「…らしいわよ」プイ


木曾「今度はエビ人間だと!?」

ドーパント『アノマロカリスよ!』ムキー!


ナスカ『実験は順調に進んでいるわ』


清霜「メモリ…これで私も、戦艦に…!」ギュッ

W『なれるわけねーだろ!』

これで決まりだ!

後付けでタイトル

>>34まで…【新たなるW/鎮守府の二人】

>>59まで…【Sの羨望/フィルムには写らない】

>>94まで…【溢れ出るI/新たなるライダー】

【Bになりたい/ハードワーカー・サブマリン】

◇ ◇ ◇

「……はぁ」

「ここに来たってことは、メモリが欲しいのね?」

「?!」

「…怖がらなくてもいいわ、ふふっ」

「貴女は…?」

「…強く、なりたいんでしょ?」

「でも、やっぱり…」

「…ガイアメモリは艦娘を進化させる力…、貴女にはその資格がある」

「!、なれるの、私も…戦艦クラスに、なれる?」

「……ええ、勿論よ」


~食堂~

天龍「ゴキブリ人間?」

満潮「…らしいわよ」プイ

荒潮「なんでも、夜の鎮守府を徘徊しているんだとか…」モグモグ

朝潮「もう、二人とも!食事中の会話は慎みなさい!」

満潮「いいじゃない、別に…」ムス

木曾「あぁすまん、俺たちが聞いたのが悪かったか」

朝潮「いっ、いえそんなことは…」

木曾「…情報提供、ありがとな」

荒潮「いえいえ、軽巡の先輩方のお願いでしたら」

◇ ◇ ◇

~??寮・談話室~

??「毎日、毎日、あんなところに出撃させられて…」

???「いよいよ堪忍袋の緒が切れたのね!」

???「ゴ[ピー]たちはともかく、新人二人まで酷使して!」

???「もう我慢の限界でち!」

???「こうなったら提督に実力行使なのね!」

??「…でも、メモリは……」

???「い、いっこしか買えなかったでちね」

???「は、[ピー]っちゃんは悪くないのね」

????「高かったもの、仕方ないわ」

???「それで、誰が使うでち…?」

????「……私がやるわ」

???「イ[ピー]ヤ…任せるのね!」

◇ ◇ ◇

天龍「これで何件目だ…?」

木曾「6?…いや7件目か」

矢矧「二人とも大変そうね」クスッ

天龍「矢矧か」

木曾「…そうだな」

天龍「探偵って大変だな…」グデーン

木曾「どうなってるんだよ、この鎮守府は…」

矢矧「……一体、だれがガイアメモリを流通させたのかしら?」

天龍「さあな…?」

木曾「……」

矢矧「……」

木曾「…夕張は?」

天龍「…なんだと?」

矢矧「…確かに、可能性はあるわね」

木曾「少なくとも、俺たちが知るうちでメモリの製法を知っているのはあいつだけだ」

天龍「でも前聞いたときは知らねぇって」

矢矧「本当の事を言ったとは限らないわ」

木曾「いつもの『実験』かもしれないしな」

天龍「…聞いてみる価値はある、か」

~軽巡寮・夕張の部屋~

天龍「夕張?いるか?」

夕張「…」カチャカチャ

木曾「何やってんだよ…って!?」

矢矧「そのメモリ、まさか?!」

夕張「もう、何よ?」

天龍「やっぱてめぇがドーパントのメモリを作ってたのか!」

夕張「!?ちっ、違うってば!」

天龍「じゃあこれはどう説明すんだよ!」

夕張「このメモリは貴女達のために用意してるのよ!」

天龍「えっ?」

木曾「そ、そうだったのか」

夕張「ふん…わかったらもう邪魔しないでくれる?」

矢矧「待って」

夕張「何よ」

矢矧「…本当に、貴女じゃないのね?」

夕張「…ええ」

天龍「…悪かった」ペコリ

夕張「いいわよ、別に」

◇ ◇ ◇

ガチャ

伊8「提督、お話したいことが」

提督「どうした?みんな、何かあったのか?」

伊19「話したいのはオリョクルの件についてなのね」

伊58「もうみんないっぱい、いっぱいでち」

伊168「いい加減、オリョクルは中止して欲しいわ」

提督「……」

伊8「提督?」

提督「…何かと思えば、お前たちはそんな話をしにきたのか?」

伊58「どういう事でち…?」

提督「うちは資源が少ない」

提督「オリョクルなしに立ち行かせることは不可能だ」キッパリ

伊19「そ、そんなわけないのね!」

伊58「まるゆやろーちゃんまで出撃させて、本当はゴーヤたちを虐めてるだけなんでち!」

提督「お前たちの憤慨はごもっともだが…俺は止める気はない」

伊8「なんだって…!?」

伊58「やっぱり提督は頷いてくれないでちね」

伊19「イムヤ!アレを使うのね!」

伊168「わかったわ」スッ

提督「お前たちもわかったら早く持ち場に…ん?」

伊168「今日という今日は、許さないんだから!」アノマロカリス!

提督「ひ…っ…それは!?」

アノマロカリス・ドーパント『伊号潜水艦の力、思い知らせてあげる!』キシャー!

~~~

天龍「…収穫はなしかぁ」トボトボ

木曾「そうだな」

天龍「…そういえば、矢矧は?」

木曾「阿賀野達と用がある~、とか言ってたぞ?」

天龍「そうかぁ…」

木曾「……」

天龍「俺ら、どうする?」

木曾「…たまには休憩しようぜ、俺らもさ」

天龍「だな」

潮「天龍さん!木曾さぁん!」アワアワ

木曾「…どうした?」

潮「あ、あのっ、てっ、提督が…提督がぁ!」

天龍「何だって…!?」

木曾「急ごう!」


◇ ◇ ◇

能代「阿賀野姉食べ過ぎ~」

阿賀野「だ、だって美味しいんだもの」

伊良湖「はい、どうぞ」

酒匂「ぴゃあっ!おいしそうだね!」

矢矧「ふふっ、そうね」

伊良湖「私が作ったんですよ?」

阿賀野「ええっ?」

能代「へぇ…伊良湖さんも作れるんですね?」

伊良湖「(ピキッ)えぇ、…そうなんです~」

酒匂「mgmg…うん!甘くてとっても美味しいよ!」

伊良湖「はい!たくさん食べてくださいね」

阿賀野「もちろんよ!」

能代「阿賀野姉~?」

阿賀野「ぁ、やっ、やっぱり今日はこの辺で!」

矢矧「ふふっ…」

矢矧「ん…?」チラ

ナスカ『…』スッ

矢矧「あれは…!」ガタッ

能代「や、矢矧!?」

阿賀野「ちょっと!急にどこ行くのよー!?」

矢矧「っと…みんなは先に戻ってて!」

阿賀野「でっ、でも…」

能代「!…わかったー!行っといで!」

酒匂「…どうしちゃったのかな?矢矧ちゃん?」

阿賀野「さぁ…?」

◇ ◇ ◇

矢矧(確か、こっちね……)タタッ

矢矧(!あれは…)コソーッ

清霜「あ、あの…」

ナスカ『…約束通り、用意できたかしら?』

清霜「はっ、はい!」

ナスカ『…よく出来ました、うふふ』

清霜「あ、ありがと…ございます」

ナスカ『…でも、その前に』

清霜「?」

ナスカ『…出ていらっしゃい』

矢矧「…気づいてたのね」スッ

清霜「矢矧、さん!」

ナスカ『私の邪魔は…やめていただけますか?』

矢矧「悪いけど、お断りよ!」アクセル!

矢矧「変…身っ!」

アクセル『さぁ、振り切るわ!』バッ

ナスカ『ふっ、いいでしょう…』ザッ

清霜「ひっ…逃げなきゃ!?」ダダッ

アクセル『はぁあっ!!』

ナスカ『ほっ!』

ガキィ...ン!

アクセル『ぐ…っ…』

ナスカ『…この程度かしら?』

アクセル『っ…たぁっ!』キィン!

ナスカ『ふふっ、…もっと楽しませて頂戴!』

ガキィン! ッキィン!

アクセル『っやぁっ!』エンジン!エレクトリック!

ナスカ『くっ…!?、やるじゃない…!』バチィッ!

アクセル『これで終わらせる!』アクセル!マキシマムドライブ!

アクセル『はぁぁぁっ!アクセル!グランツァー!!』ドガァッ!!

ナスカ『ぐっ!?』

アクセル『はぁっ、はぁっ……』

ナスカ『…なるほど、この力でメモリを破壊してきたのですね……』

アクセル『!?…、強い…』

ナスカ『今日はここまでに致しましょう』

アクセル『待ちなさい!』

ナスカ『私にもすべきことがあります』バサッ

アクセル『…くっ…』シュイン

矢矧「…二人に伝えなきゃ…!」ピッ


◇ ◇ ◇

~鎮守府中庭~

アノマロカリス『ふっ!』ガスッ

提督「うぁっ…!?」

伊19「イムヤ!やっちゃうのね!」

アノマロカリス『ふふふ…提督はどんな味かしら?』

提督「お、俺が、…俺が悪かった…!」

伊58「無様!無様でち!」

アノマロカリス『いい大人が情けないと思わないの?』ゲシッ!バキッ!

提督「ぅぅ…!っ、!ぐぁ…!」ズキズキ

伊58「イムヤ!とどめをさすでち!」

アノマロカリス『勿論…!』バッ!

提督「うわああああああああ(0M0;)!!!!」


「「待て!」」

伊58「だ、誰でちか!?」

W(天龍)『寄って集って何をしてるかと思えば…』

W(木曾)『情けないのはどっちかねぇ?』

伊8「だっ、だから誰?!」

W(天龍)『敢えて言うなら…正義の味方、か?』クイッ

伊58「そんな…誰にも見つからないようにしたはずでち!」

W(木曾)『親切な娘が教えてくれたんでね』

~~~

潮「ふぇえ…へっくしゅ!」

朧「潮、風邪?」

潮「???」

~~~

アノマロカリス『くっ…見たからには、生きては返さないんだから!』

W(木曾)『お、今度はエビ人間かぁ』

アノマロカリス『アノマロカリスよぉ!』プンスカ

伊19「いっ、イムヤ!あいつもやっちゃうのね!」

アノマロカリス『うう~…了解っ!』バッ

W『さぁ…お前らの罪を数えろ!』

アノマロカリス『たぁぁっ!!』バババ

W(天龍)『うお!?危な?!』

W(木曾)『牙の弾丸ってとこか、ちったあやるじゃねえか!』サイクロン!トリガー!

W『ほっ!』バァン!

伊19「色が変わった!?」

W(天龍)『とおらぁ!』バシュゥバシュン!!

アノマロカリス『痛!痛いって!…そんなの卑怯でしょ!』

W(天龍)『お断り…だぁ!』ベシン!バチィ!

アノマロカリス『うぐっ!?』ドサッ

伊58「イムヤ!ここは一時撤退でち!」

アノマロカリス『わ、わかったわ…!』バッ!

W(天龍)『まっ待てコノヤロー!』

W(木曾)『…ん?天龍、電話だ』

W(天龍)『ったく、なんだよこんな時に』ピッ

W(天龍)『…もしもし、矢矧か?』

W(天龍)『………なんだと!?』

W(木曾)『早く行くぞ!天龍!』

W(天龍)『っ、わかってる!』ダッ


提督「放置…しないでくれぇ…うっ」ガクッ

◇ ◇ ◇

~鎮守府・屋上~

ナスカ『…ここなら誰の邪魔も入らないわね』

清霜「……」

ナスカ『さぁ、貴女が欲しいのはどれかしら…?』

清霜「私は……このメモリで!」バード!

「なれるわけねーだろ?」バシュ!

清霜「ぅあ?!」パシッ

ナスカ『風の弾丸、ですって!?』

清霜「ぅあ?!」パシッ

ナスカ『風の弾丸、ですって!?』

清霜「ぁ…メモリが!?」

アノマロカリス『うぐっ…!、はぁっ…はぁ…やられた…』ザッ

清霜「?!」

ナスカ『イムヤ…!?』

W(天龍)『エビ野郎がお前の居場所を教えてくれたぜ?』チャキッ

ナスカ『くっ…仮面ライダー…!!!』

アノマロカリス『面目ないわ…』

W(天龍)『へへっ、惜しかったな』

W(木曾)『俺たちの仲間は二人だけじゃないんでね、間に合ってよかったぜ』

ナスカ『赤いライダーね…やはり潰しておくべきだったわ』

W(天龍)『…これ以上メモリをばら撒かせてたまっかよ!』サイクロン!メタル!

ナスカ『…いいわ、相手をしてあげましょう!』バッ!

清霜「わ…に、逃げなきゃ…」タタタ

ナスカ『イムヤ!清霜を捕まえて!』

アノマロカリス『わかったわ!』ガシィ

清霜「ひぃ!?」

アノマロカリス『悪いけど、おとなしくして!』

清霜「やだっ!?」ジタバタ

W(天龍)『清霜!…くっ!』ギギッ...

ナスカ『せっかくの資格者を、失うわけにはいかないの!』キィン!

W(天龍)『あーっ!矢矧!まだかよ!?』ルナ!メタル!

W『てりゃあ!』バキッ

ナスカ『っ!?』

矢矧「はぁ、はぁ…二人とも、待たせたわね!」ガチャ

W(木曾)『ったく、遅いぜ』

矢矧「…ごめんなさいね」アクセル!

矢矧「変…身っ!」

アクセル『ふっ…絶望が貴方の…ゴールよ!』

W(木曾)『これで形勢逆転か?』

ナスカ『おのれ…たぁぁっ!!』バッ

W『ふっ!』ヒート!メタル!

アクセル『はぁっ!』エンジン!ジェット!

ナスカ『うっ、ぐぁ…!?』バキィ

W(天龍)『同時に決めるぜ!』メタル!マキシマムドライブ!

アクセル『ええ!』エンジン!マキシマムドライブ!

W・アクセル『ライダーツインマキシマム!!』

ナスカ『な…くっ、落ちる…!?…うああああああ!!!』ヒュウウ...ドサッ

ナスカ『ぅくっ…!?ゴミ箱の中ぁ…!?』ガサッ

W(天龍)『また会おうぜ?』

ナスカ『ぅぅっ…!仮面ライダーぁぁぁ!』

アクセル『…さて、残るは貴方だけよ』

アノマロカリス『やれるものならやってみなさい…!』ガシッ

清霜「離して…!離してよっ!」

W(天龍)『人質の扱いがなってないんじゃねーかぁ?』ルナ!トリガァー!

W『ほっ!』バシュバシュン!

アノマロカリス『弾の軌道が曲がって…!?きゃぁっ!!』バッ

清霜「あっ!」タタッ

アクセル『…大丈夫ね?』スッ

清霜「は、はいっ!」

アクセル『ふふっ、よかったわ』

W(木曾)『さあ、マキシマムドライブだ』チャキッ

W(天龍)『たっぷり味わえよ!』トリガー!マキシマムドライブ!

アノマロカリス『くぅ…!、っそ、そんな…』オロオロ

W『トリガーフルバースト!!!』バシュンバシュンバシュゥン!!!

アノマロカリス『っきゃあああああああ!!!!』

チュドーン!!!

アノマロカリスメモリ「」ピシッ

伊168「ぅっ…うう」ガクッ


~~~


天龍「っあ~…」ダラーン

矢矧「いつものアレ、書かないの?」

天龍「…今日はいいや」

木曾「だらしがないやつだな…」ペチッ

天龍「痛って!んなにすんだよ!」

木曾「お前のアホ面も叩いたら直るかと思って」

天龍「そりゃねえだろ!?ほ、ほら、矢矧からも何か言ってくれよ」

木曾「矢矧だって俺と同じ考えだと思うけどな~?」

矢矧「ふふっ、そうね」

天龍「はっ…んなバカな…?」ガックシ

矢矧「あははっ」

木曾「バカはお前だよ」

天龍「言われなくてもわかってるっつーの!!」

木曾「…そういえば」

天龍「あん?」

木曾「潜水艦の連中、どうなったんだ?」

矢矧「ああ、出撃の回数、減らしてもらえたらしいわ」

天龍「さすがにあそこまでされたら提督も考え直すわな」

木曾「…でも、青いドーパントの正体は結局わからなかったか」

矢矧「清霜と潜水艦の娘たちの話を聞くには、奴はメモリを売る時には必ずドーパントの姿で接触しているらしいわ」

天龍「次は必ず尻尾を掴んでやる…!」グッ

木曾「天龍…」

次回、仮面ライダーW!

天龍「木曾が居ねえんだけど…」ガチャ

多摩「出撃したみたいにゃ」ゴロゴロ

天龍「矢矧も居ねえんだけど…」ガチャ

酒匂「矢矧ちゃんも出撃だって~」


電「は、はわわわわ…!」

雷「電!逃げて!」

ドーパント『いいですねぇその表情…今度の新刊の参考にさせて下さい!』


天龍「こうなったら、俺ひとりでもやってやる!」ジョーカー!

仮面ライダージョーカー『さぁ、お前の罪を数えろ!』

これで決まりだ!



【Tの追跡/探偵とは孤独なもの】



~軽巡寮・球磨型の部屋~

ガチャ

天龍「おーい、木曾」

球磨「クマ?」

天龍「あれ?木曾は?」

球磨「知らないクマ」

多摩「出撃したみたいにゃ」

天龍「……そうか」


~軽巡寮・阿賀野型の部屋~

ガチャ

天龍「…矢矧は?」

酒匂「いないよー、皆出撃しちゃったみたい」

天龍「…そうか」

酒匂「もうっ、皆して私をおいてけぼりにして…酷いよね!」

天龍「…あぁ、そう…だな」

◇ ◇ ◇

龍田「…へぇ、二人ともいないのね~」

天龍「ったく、俺はあっても遠征ばっかりだってのによ…」

龍田「なあに?寂しいの~?」

天龍「ばっ!?そんなんとちげぇし…!」

龍田「そうなの?うふふっ…」

<きゃああああああっ!!!

龍田「!天龍ちゃん!」

天龍「あっちから聞こえたな…行くぞ!」

ドーパント『ふっふっふっふっふっふ……』

電「は、はわわわわ…!」

雷「電!逃げて!」

ドーパント『いいですねぇその表情…今度の新刊の参考にさせて下さい!』バッ!

天龍「待ちやがれゴキブリ野郎!」

雷電「「天龍(さん)!!」」

天龍「雷!電!大丈夫か?」

ドーパント『くっ、邪魔が入りましたか…ですが!』

ドーパント『アナタも一緒に消えてもらいましょう!』ザッ!

天龍「無茶苦茶な奴だな…いいぜ!いくぞ木曾!」

天龍「あ……って、今日はいないんだったな…」

ドーパント『何をごちゃごちゃ言っているんですかぁ!?』ドンッ

天龍「っぐぁ!?」

ドーパント『口ほどにもないですね…』

天龍「うっせえ!こっからに決まってんだろ!」ジャキン!

天龍(この剣をまともに使うのも久しぶりだな…燃えるぜ!)

天龍「とぅらっ!」ブンッ

ドーパント『ほっ!』

天龍「ったぁっ!」ブンッ

ドーパント『遅い!』バキッ

天龍「っぐぁ!?」

電「天龍さん!」

天龍「くっそぉ…!コイツ、速ぇ…」

ドーパント『ふっふっふ…アナタの太刀筋、止まって見えますよ?』

天龍「避けてんじゃねぇぞ…クソ!」ブン

ドーパント『だから言ってるじゃないですか』ガシ

天龍「ってめぇ!離せ!くっ」

ドーパント『いいですよ…その表情…!』

天龍「趣味が悪いんだよ…ったぁ!」マエゲリ

ドーパント『う…っ、やりますね…』

ドーパント『ですが!』シャカシャカ

雷「きゃぁ!?」ガシ

電「ふわっ?!」ガシ

ドーパント『こうすれば手出しできない。そうですよね?』

天龍「てめぇ…二人を離せ!」

ドーパント『お断りです』

天龍「クソ……人質たぁ卑怯な真似しやがって……」

ドーパント『何とでも言えばいいですよ…私だって仲間を手にかけたくはない』

天龍「…仲間……?」

ドーパント『…今のは失言でしたかね…それでは』シュバッ

雷電「「うわぁぁああん!!」」

天龍「!まっ待て!二人を何処に連れて行く気だ!?!」


◇ ◇ ◇


提督「……なるほど、事情は把握した」

暁「天龍!あなたがついていながらこんな事態になるなんて…」

暁「二人にもしものことがあったら…ぐすっ、ひぐっ……」

響「…暁…よしよし」ナデナデ

天龍「……すまねぇ」

提督「…今、みんなが捜索に当たっている。」

提督「そう心配しなくとも、じきに見つかるだろう」

天龍「…だと、いいけどな」

提督「……天龍…」

ガチャ

霧島「司令、一通りの捜索、終了しました」

提督「お前たち、どうだった?」

秋雲「…ううん、全然見つからないです」

隼鷹「こっちもだよー…手がかりなーし」

霧島「…提督、監視カメラの映像などは残っていないのですか?」

提督「うむ…大淀に頼んで確認してもらおうか」

秋雲「………」


~鎮守府・管内監視室~

大淀(提督の指示通り、監視カメラの映像を確認しましょう…)

大淀「……」カタカタ

大淀「……」カタカタ

大淀「……」

大淀「!…これは……」

ドーパント『何をしているの?』

大淀「?!」

大淀「はっ…な、何…で……!?」

ドーパント『もう…いけないですね…』

ドーパント『こういうのは……!』ググッ

大淀「んん…!むぐ……!?」

ドーパント『ふふふふ……』ググググ...

大淀「く…っ、かふっ……ぁ…」

ドーパント『…知りすぎるのは、罪ですよ?』

大淀「ぅ………!」ガクッ

ドーパント『んふふふ……』


ガチャ


提督「大淀、映像のチェックは終わったか?」

提督「……随分荒れてるな…ん?」

大淀「」

提督「ぁ、お、大淀っ?!」

提督「おい、しっかりしろ!大淀!?」

提督「…し、し、死んでる……!!」


◇ ◇ ◇


~鎮守府・医務室~


ガラッ

天龍「おい!大淀が襲われたって本当か!?」

大淀「……」

明石「発見が早かったので、なんとか無事ですが…」

明石「まだ意識はもどっていませんし、呼吸器をつけていないと危険な状態です」

提督「何故、こちらの動きがバレたんだ…?」

天龍「…実は、さっきドーパントと遭遇したとき…」

天龍「アイツ、『仲間を手にかけたくない』って言ってたんだ」

天龍「…やっぱりヤツも、この鎮守府内の艦娘の誰かかもしれない」

提督「っ、だとしたら、どうしてこんな危険な真似を…!?」

天龍「それは…わからないけど……」

明石「…そういえば、気になることがあるんですけど」

天龍「何だ?」

明石「大淀は…首を絞められて気絶させられていたみたいなんです」

明石「それで、首のところが赤くなってるんですけど…」

明石「それと一緒に、首についていたものがあって…」

提督「…??」

天龍「…何だと?」

~鎮守府・管内監視室~


天龍「………」

天龍「…だいぶ荒らされてるな」

天龍「……」カタカタ

天龍(予想通り、映像は消されてたか…)

天龍「……ん?」

天龍「…これは…明石の言ってた…」

天龍「…もしかして……!」

一旦CM

~鎮守府・???~


電「うっ、うっ…うぇぇぇぇん……」

雷「泣かないで電!大丈夫よ!」

ドーパント『…いい泣き顔』

ドーパント『さっそくスケッチさせてもらおっと』

??「……どういうつもりですか?」

??『………』

??「こんな騒動を起こさせて、私たちに何の利益も…」

??『…私には関係ないわ』

??『私はただあの人さえいればいいの』

??「だったらどうして……!」

??『…あの人を楽しませるためよ』

??「っ…ガイアメモリの力を、そんなことのために……?」

??『………』

ドーパント『お二人さん、荒れてますね~?』

??「…誰のせいだと思ってるのかしら?」

??『……』

ドーパント『おや、これは手厳しい…でも』

ドーパント『…こうすれば、確実に来ますよ?』

ドーパント『仮面ライダーが…』

??「……好きにしなさい」

ドーパント『ふふん』

~鎮守府・食堂~

ナニアレー クスクス
テンリューマタヘンナコトヤッテルー


天龍「犯人はお前だな!?」

天龍「青葉ァ!!!」ドン!

青葉「あっ、壁ドンっ……///」

青葉「ってうぇえっ!?ちちち違いますよぉ!?」

天龍「いいや、お前だ!鞄の中見させてもらうぞ!」ゴソゴソ

青葉「や、ちょっとそんな駄目ですって!!」

天龍「うるせぇ!」ガサガサガサー

青葉「嫌ああああああああああああ!?!?!」


◇ ◇ ◇

天龍「っち、誤認逮捕だったか…」

青葉「うぅ…青葉のシークレットゾーンがぁ……」シクシク

天龍「わ、悪かったって……」

青葉「…もう情報あげませんよ?」

天龍「っ、それは困る!」

青葉「ふん!」

天龍「青葉ぁ……」

青葉「…でもなんで青葉だと思ったんですか?」

天龍「それは……」

~~~

ドーパント『いいですねぇその表情…今度の新刊の参考にさせて下さい!』

~~~

天龍「って言ってたから」

青葉「確かに青葉、言いそうですね」

天龍「だろ?」

青葉「天龍さんは、青葉がメモリを使ってマッチポンプを働こうとしていた、って言いたいんですよね?」

天龍「…おう」

青葉「でも、それだったら青葉じゃないです」

天龍「なんでだよ」

青葉「だって、青葉だったら写真をとります」

天龍「…それだったら、監視カメラの映像から引っ張れば」

青葉「あー…それを言われると、反論できないですけど…」エヘヘ

天龍「…やっぱりお前なんじゃないのか?」ジトー

青葉「あ、アリバイがあります!」

天龍「ほーん」

青葉「その時間青葉は確か……」

天龍「確か?」

青葉「確かー……」

天龍「………」

青葉「…一人でしたね」

天龍「やっぱお前なんじゃ」

青葉「っだったら!確かめに行きましょう!!」


~鎮守府・廊下~

天龍「…俺がドーパントと遭遇したのは、ここだ」

青葉「ふむふむ、なるほど…」

青葉「それでは、雷さんと電さん、天龍さん、ドーパントの位置関係をもう一度おさらいしてみましょう」

天龍「覚えてるぞ。俺がこっちから来て…」

天龍「二人はあの奥の物陰で、ドーパントに襲われてたんだ」

青葉「ほうほう…わかりました!」

天龍「……??」

青葉「あれを見てください!」ビシッ

天龍「…監視カメラだな」

青葉「立ち位置から考えて、皆さんのあのカメラだけにしか映りません」

青葉「そしてあのカメラから撮影できる範囲を考えると、ドーパントの台詞とは一致しないんです!」

天龍「…なるほど…そうか!」

天龍「あの位置にあるカメラで映るのは、ドーパントだけだ!」

天龍(そんな簡単なことに、どうして気づけなかったんだ…)

~~~

ドーパント『いいですねぇその表情…今度の新刊の参考にさせて下さい!』

~~~

青葉「その通り!この台詞の内容とは一致しないんです!」

青葉「そして監視カメラとは別にカメラを設置した形跡もない…」

青葉「青葉のアリバイ、証明されました!」

天龍「…だったら、犯人は一体……」

青葉「そうですねぇ……」

>>207
修正

(誤)青葉「立ち位置から考えて、皆さんのあのカメラだけにしか映りません」

(正)青葉「立ち位置から考えて、皆さんの姿はあのカメラだけにしか映りません」

青葉「もしかしたら、同業者だったり…なんて?」

天龍「…そんなやつ、居るか…?」

天龍「……いや…」

~~~

ドーパント『いいですねぇその表情…今度の新刊の参考にさせて下さい!』

ドーパント『いいですよ…その表情…!』

~~~

明石「…そういえば、気になることがあるんですけど」

明石「首についていたものがあって…」

~~~

天龍「……分かったかもしれない」

青葉「ええっ?!」

青葉「…なんだかいつもの天龍さんじゃないみたいです!」

天龍「フフッ、怖いか?」

青葉「かなり怖いです!」

天龍「よし、それじゃあ聞き込み開始だ!」

青葉「なんでですか?」

天龍「ヤツの居場所を突き止めるに決まってんだろ!」

青葉「あっ、そうでしたね」

夕張「その話、私にも一枚噛ませなさい」

天龍「夕張…」

夕張「ふふふっ…“コレ”を渡しに来たわ」


~鎮守府・空き倉庫~


天龍「……」

天龍「……声は、こっちか」タタタッ

天龍「おーい!!」

天龍「雷ー!電ぁー!」

雷「こっち!こっちよー!」

天龍「雷!!」

電「ぐすっ…天龍さんっ……」

雷「信じてたんだから!」

天龍「お前ら……」

ドーパント『そこまでですよ!』

ドーパント『…来ると思ってましたよ、ふふふっ』

天龍「いい加減正体を表せ!」

天龍「秋雲!!」

ドーパント『…ほーう』シュイィン

秋雲「バレちゃったか」

電「はわわっ!?」

雷「ど、どういうこと?!」

天龍「……どうしてこんなことをした?」

秋雲「いやぁ、最初はね?」

秋雲「ちょっと原稿に行き詰ってたから…試しにと思って使ってみたんだ」

秋雲「そしたらさ、予想以上にイイんだよね、コレ」

秋雲「今までぜんっぜん思いつかなかったようなストーリーとか構図とか」

秋雲「なんていうか、新境地?」

秋雲「ホント凄いよ、メモリはさぁ!」

天龍「……渡せ」

秋雲「へっ??」

天龍「メモリを渡せ。そうしないと、お前の体が…」

秋雲「うるさいよ…」

秋雲「自分でもよくわからないんだ。もう、何が正しいのか」

天龍「……秋雲…」

秋雲「もう何もかもどうでもいいの!」

秋雲「…ホントは、好きな絵が描きたかった」

秋雲「それだけだったのにね…!」

天龍「秋雲っ、お前……!」

秋雲「…邪魔しないで…これを奪われたら、私…」コックローチ!

コックローチ・ドーパント(秋雲)『もう何も、残らないよ…!!』

天龍「……そうかよ」

天龍「ガキのお守りすんのは俺の仕事だ」

天龍「こうなったら、俺ひとりでもやってやる!」ジョーカー!

天龍「変身…!」

仮面ライダージョーカー(天龍)『さぁ、お前の罪を数えろ!』

コックローチ『あああああああああ!!!』

ジョーカー『…俺が受け止めてやる、全部な』

コックローチ『うわぁっ!ああっ!!』ブンッ!ブン!

ジョーカー『はぁっ!』ドガッ!

コックローチ『っうあ゛ぁ!』

ジョーカー『っとりゃぁ!』バキッ

コックローチ『うぐっ……あぁぁ!!』

ジョーカー『っらぁっ!』ベキィ

コックローチ『はぁっ…うっ…うぅ……!』フラフラ

ジョーカー『……秋雲…もうやめろ!』

コックローチ『嫌!嫌だ!』

コックローチ『私からメモリを奪わないで!!』ギリギリ...

ジョーカー『首をっ…うっ、苦し……』

コックローチ『死ね…死んでしまえ……!』

ジョーカー『……もう、メモリブレイクしか…ない、っか…』ジョーカー!

コックローチ『あああぁぁぁっ!!』

ジョーカー『ぐ…っふ…はぁ、ライダー、パンチ!』マキシマムドライブ!

ジョーカー『っとりゃあっっ!!』ハラパンー

コックローチ『う……っ……!?』

コックローチ『あ…!嫌、そんな、やだ、やだぁ!』

コックローチ『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!!』

チュドーン!!!


ジョーカー『げほげほっ………』

秋雲「」

ジョーカー『……秋雲…』

ジョーカー『………』

ナスカ『…やっと、見つけたわ…仮面ライダー!』

ジョーカー『お前はっ…!!』

ナスカ『今日こそ決着を…!』

ジョーカー『ま、待て!まだ秋雲が……っぐ!』キィン!

ナスカ『今日は単色ですか…歯応えがないッ!』

ジョーカー『うるせえよ、っと!』ブン!

ナスカ『遅いッ!』

ジョーカー『ぐぁあっ!?』

秋雲「…ん、ぅう……?」

ジョーカー『あ、秋雲!逃げろ!』

秋雲「えっ、あっ…!?」

ナスカ『余所見をしすぎですよ!』ガキィ!

ジョーカー『うぐぁ!』

秋雲「あ、あぁぁ……!」タタタッ

ジョーカー『秋雲、逃げられたか……』ゼェゼェ...

ナスカ『……先程から脇見ばかり…』

ナスカ『私を…冒涜しているのですか…!!』ズバァッ!!!

ジョーカー『っぐあああああああああああああぁぁっっ!?!』バチバチバチッ.....

ナスカ『さらば…仮面ライダー……!』

ジョーカー『ぁ………』フラッ....シュイィン

天龍「ぅ…っ……」ドサッ

ナスカ『ふふふふふ……』

次回、仮面ライダーW!

木曾「天龍!死ぬな!!死ぬなよ!!」

天龍「………」


矢矧「青いドーパント…」

矢矧「まさか…貴女、だったのね…」

青葉「………」


木曾「これが俺とお前の新しい力だ!」

天龍「ああ!」

Wファングジョーカー『さぁ、お前の罪を…数えろ!』

これで決まりだ!

今回いろいろ仕込んだのに結局説明できないという
やっぱり推理モノは向いてないね

説明しておくと

・明石が発見したもの→インクの汚れ(絵を描くのに使っていた)

・秋雲の居場所特定できた理由→聞き込みで行動把握

久々に再開します



【Kが牙を剥く/風と共に去りぬ】


~鎮守府・母港~


ザザザザ...


木曾「……ふぅ、帰ったぜ」

矢矧「天龍、どうしてるかしら?」

木曾「どうせアホっ面して俺らが居ねえって喚いてんだろ」

矢矧「そうかもしれないわね」


<木曾さーん!矢矧さーん!


木曾「んぁ?」

青葉「良かった、やっと帰ってきたんですね」

矢矧「…何事かしら?」

青葉「実は…天龍さんが一人でドーパントと戦いに…!」

木曾「何だと?!」

矢矧「…行きましょう!」

木曾「…ああ!」


~鎮守府・空き倉庫~

天龍「ぅ…っ……」ドサッ

天龍「っ…クソ……ぁ…!」

天龍「ぅ………」ガク

ナスカ『ふふふふふ……』

ナスカ『大人しく、眠っていなさい…』バサァッ

木曾「…天龍!おい天龍!」

天龍「……」

木曾「しっかりしろ!おい!天龍!」

矢矧「ダメね、意識がない」

木曾「どうすればいいんだよ!?」

矢矧「落ち着いて。医務室に運びましょう」

木曾「そう、だな……分かった…」

~鎮守府・医務室~

ピッ ピッ ピッ

天龍「……」

木曾「……天龍」

矢矧「容態は?」

明石「…かなり危険ですね」

明石「今は機械で保たせていますが…このまま意識が戻らなければ…」

矢矧「…そう、なの」

スッ

木曾「………」

矢矧「…木曾、何処に行く気?」

木曾「……提督ん所」

ガララッ ピシャッ

矢矧「…天龍…早く、戻ってきてあげて」ギュ

天龍「……」

◇ ◇ ◇

木曾「…失礼します」

提督「…木曾か……」

木曾「…話、しに来た」

提督「天龍の件なら聞いている」

木曾「……その件で、俺なりに考えたんだけど」

提督「………」

木曾「…鎮守府を、閉めたほうがいいんじゃねぇかって」

提督「…何故かな」

木曾「俺が出てる間に天龍のやってた事、聞かせてもらった」

木曾「…アイツはバカだけど、バカなりに思ってることがある」

木曾「ココで、鎮守府で、皆と一緒に戦いたいって」

木曾「…でもよ……!」

木曾「こんな事件が続きまくってよ」

木曾「その結果があれじゃ…」

提督「……」

木曾「アイツが浮かばれねぇんだよ…」

提督「………」

提督「…気持ちは理解しているつもりだ」

木曾「!」

提督「俺も、このままでは良くないと思っていたところだ」

木曾「ってことは…!」

提督「大本営に正式に報告してみよう」

木曾「ありがとうございます!」


◇ ◇ ◇


ザワザワ ガヤガヤ


「鎮守府が閉鎖って本当?」

「ぽいー」

「皆お別れになっちゃうんですかね…」

「さみしいね~」


瑞鶴「翔鶴姉、聞いた?」

翔鶴「…ええ」

瑞鶴「どうなるんだろうね、ここ」

瑞鶴「あたしたちも、離れ離れになっちゃうのかな?」

翔鶴「大丈夫よ」

瑞鶴「え?」

翔鶴「そんなことにはならないわ」

翔鶴「絶対に…」

~ ~ ~


「…協力、だと?」

「ええ、貴女達二人にお願いしたいの」

「気が引けますね…」

「あたしもだ」

「…いいんですか?このままで」

「「………」」

「…私の指示に、従っていただけますね?」

「…わかりました…」

「仕方ねぇ、不本意だが…」

「…ありがとうございます」

◇ ◇ ◇

~鎮守府・提督執務室~

提督「……」

『邪魔するぜ?』

提督「!」

提督「誰だ!?」

<アームズ!

<トライセラトップス!

アームズ・ドーパント『…悪いな、提督』

トライセラトップス・ドーパント『少し、私達に付き合ってもらいますね?』

提督「ば、化物め…!来るな!」バァン!

アームズ『…そんな銃が効くとでも?』

提督「くそっ……なら!」カチ

ジリリリリリリリリリリリリ!!!

アームズ『!?』

トライセラトップス『非常ベル…ですか』

提督「じきに誰かがここに来る…お前たちを捕まえにな…!」

アームズ『あぁもう!こうなりゃ力尽くで…!』バッ!

バァン!

矢矧「させないわ!」

提督「矢矧か!」

矢矧「変っ身!」アクセル!

アクセル(矢矧)『私が相手をしてあげる!』

トライセラトップス『残念だけど、私たちにはそんな暇はありませんので』

アクセル『…何ですって?』

トライセラトップス『提督、一緒に来てください』

提督「何を言って…ぐっ!?」

トライセラトップス『…大人しくして。いいですね?』

提督「っぐ……」

アクセル『やめなさいっ!』バッ

アームズ『おーっと、殺り合いたいってんなら…あたしが遊んでやるよ!』

キィン! ガキィン!

アクセル『く、たぁっ!』

アームズ『やるねぇ…流石ぁ!』

ギギ....ッ...! バチバチィ!

アクセル『こんなことをして…何が狙い?』

アームズ『言う必要、無いっしょ!?』バッ!

アクセル『ぐっ!?!』

アームズ『……勝負アリ、ってとこだな?』

トライセラトップス『…行きましょう、姉さん』

アームズ『お、了解』

提督「放せ!うぐっ…!」

アクセル『まだ…まだ終わってなんか!』

アームズ『しつけぇぞ?お前は寝てろ』バァン!

アクセル『っぐぅ!?』

トライセラトップス『…それじゃ、埠頭脇の倉庫で待っていますね』

アクセル『なん…ですって…?』

~ ~ ~

青葉「だいぶやられたみたいですね…」

矢矧「私としたことが…ごめんなさい」ボロッ

木曾「相手は二人か…」

矢矧「…あの青いドーパントも一枚噛んでいるんじゃないかしら」

木曾「かもしれないな」

木曾「奴らは、埠頭の倉庫で待っている、って言ってたんだよな」

矢矧「待って!罠に決まってるわ。ここは慎重に…」

木曾「わかってる…確か、民間のだったよな?」

青葉「はい。業者の所有で、貸し出しを行っているそうですよ?」

木曾「だったら、そこに連絡して顧客のリストを洗えば…」

矢矧「犯人を特定できる…!」

青葉「一歩前進ですよ!青葉、さっそく行ってきます!」

「よう、楽しそうじゃねえか」

矢矧「貴女は…」

木曾「天龍!お前…バカ野郎!」ガバッ

天龍「っとと…やめろよ、俺にそっちのケはねぇぞ」

木曾「冗談言ってる場合か!……心配したんだからな」ギュゥ...

天龍「木曾……ごめん」

木曾「良かった、目覚めて。ホントに良かった…」

矢矧「貴女、身体の方、まだ治ってないでしょう?」

天龍「んなことはどうだっていい、俺にも協力させろよ」

天龍「どっちにしろ殴り込みに行かなきゃ、提督は助からねぇんだろ?」

青葉「確かに、そうですけど…」

木曾「けどよ…」

明石「天龍さん!ここにいたんですね!」

天龍「…あー…俺なら大丈夫だ!」

明石「勝手に抜け出して…、意識が戻ったとはいえ、絶対安静なんですよ?!」

木曾「天龍……」

矢矧「やっぱり、無理してたのね…」

天龍「てめえだって酷いツラしてんじゃねぇか…」

矢矧「貴女ほどじゃないわよ」

明石「とにかくっ!早く戻りましょう!」

天龍「うるっせえ!!」

木曾「天龍!落ち着け!」

明石「天龍さん……」

天龍「…はぁっ…はぁ……」

木曾「無理すんな、まだ戦えないに決まってるだろ!」

天龍「じゃあ大人しく指くわえて待ってろって言うのかよ?!」

木曾「俺はお前の為を思って…」

天龍「俺はもう嫌なんだよ!!」

天龍「手が届くのに、掴めるハズなのに!」

天龍「…誰かを助けられないのは、嫌なんだよ…!」

木曾「………」

矢矧「………」フイ

天龍「…明石」

明石「……はい」

天龍「…行かせてくれ」

明石「………」

天龍「……頼むっ…」

明石「…仕方ありません、今回だけですよ?」

天龍「…恩に着るぜ!」

明石「ただし、私も同伴させてもらいます!」

天龍「嘘だろ…」

明石「いざという時に、皆さんで対応できますか?」

木曾「うぐ」

矢矧「…無理ね」

明石「ドクターがいたほうが、安心でしょ!」

木曾「でも、大丈夫か?」

明石「何がですか?」

木曾「怪物…ドーパントのことだ」

明石「多少は怖いですけど…、ピンチのときは仮面ライダーが来てくれるんでしょ?」

木曾「(あっコイツ俺らの正体知らないんだった)」

木曾「…皆、作戦は明日決行だ!」

天龍「えっ!?今から行くんじゃないのかよ!?」

木曾「何言ってんだ…もう夜だろ…」

天龍「あ、そうだな」

青葉「それじゃあ、すぐに調査してきますっ!」

木曾「迷惑かけるな」

青葉「いえいえっ!」

矢矧「私は部屋に戻るわ。明日に備えたいしね」

木曾「ああ。しっかり休んでくれ」

明石「なら天龍さんも戻りましょうか」

天龍「ち、わかったよ…」

木曾「今日はもう大人しく寝とけよ」

天龍「お前に言われなくても…!」

明石「怒らないの!血圧安定してないんですから!」

天龍「俺は年寄りじゃねぇのに…」

木曾「ははっ」

天龍「そこ!笑うなぁ!」


◇ ◇ ◇

~翌日~

木曾「揃ったみたいだな?」

天龍「おう」

矢矧「そうね」

青葉「行きましょう!」

明石「はい!」

木曾「明石、天龍の調子は?」

明石「はい!点滴に修復剤を混ぜておいたのでバッチリです!」

天龍「おい!?大丈夫かよソレ!?」

明石「大丈夫ですよ~」

矢矧「青葉…クマが出来てるわよ?」

青葉「あっはは…昨日は寝る暇がなくって…」

木曾「おいおい、ぶっ倒れられたりしたら困るぜ?」

青葉「その代わりに!重要証拠はちゃーんと掴んできましたよ!」

矢矧「流石ね」

青葉「はい!頑張りました!」

木曾「皆、準備は出来たみたいだな」

木曾「行くぞ!」


◇ ◇ ◇

天龍「提督っ!」

木曾「無事か!?」

提督「」グッタリ

青葉「無事ではないみたいですが大丈夫みたいです!」

ナスカ『貴女達…のこのことやってきたのね?』

木曾「そりゃああんな挑発されたら、な?」

天龍「借りはきっちり返す。覚悟しろよ!」

ナスカ『貴女…立っていられないほどには痛めつけたはずなのに…!!』

天龍「手加減してくれてどうも」

ナスカ『おっ…おのれ!!!』

木曾「お前…いい加減正体を現したらどうだ?」

ナスカ『何ですって…?』

木曾「なあ、…翔鶴」

ナスカ『!!』

矢矧「青いドーパント…」

矢矧「まさか…貴女、だったのね…」

青葉「………」

明石「怪物が…翔鶴さん…?!」

ナスカドーパント→翔鶴「…青葉さんが…調べたのね?」

天龍「優秀な情報屋だろ?」

翔鶴「そうね、100点よ」

木曾「どうして、こんなことをする?」

天龍「お前のやってることは間違ってる!」

翔鶴「ガイアメモリは無限の可能性を持っているわ」

翔鶴「その力で進化することの何が間違っていると言うの?」

矢矧「その為に、艦娘の仲間を犠牲にして…」

木曾「これ以上、皆を悲しませるわけにいかないんだよ!」

翔鶴「よく言うじゃない…貴女たちだってメモリの力で戦えているに過ぎないというのに…」

天龍「それはっ…!」

翔鶴「何にせよ、私の前に立ち塞がるというのなら…」ナスカ!

翔鶴→ナスカ・ドーパント『まとめて消してあげる!』

天龍「俺たちも行くぜ!」ジョーカー!

木曾「ああ!」サイクロン!

天龍・木曾「「変身!!」」

サイクロン!ジョーカー!

W『さぁ、お前の罪を数えろ!』

矢矧「変っ身!!」アクセル!

アクセル『はっ!』


明石「」ポカーン

青葉「明石さんっ?」

明石「はっ…、あ、え?!」

明石「仮面ライダーって、え?」

青葉「はい!三人がライダーなんですっ!」

明石「…知ってたんですか?」

青葉「一応!」

明石「…この木曾さん、大丈夫なんですか?」

青葉「抜け殻ですから、ほら」グイグイ

W(木曾)『人の体で遊ぶなよ…』

青葉「意識はあちらに!」

明石「すっ、すごいですね…!」キラキラ

W(天龍)『…とにかく、これで2対1、いや3対1だぜ?』

アクセル『覚悟しなさい』ジャキン

ナスカ『…それはどうかしら?』

「悪りぃな」

「…仕方ないんです」

アクセル『貴女達は……!』

ナスカ『そう、私の代わりに実行犯を買ってくれたお二人です』

W(木曾)『摩耶…鳥海…何で……!』

摩耶「鎮守府を潰す?はっ、納得できる訳無いだろ?」

鳥海「…端的に言えば利害の一致、ということです」

ナスカ『これで3対3…いいえ、3対2ですね?』

W(天龍)『今までと同じように行くと思うなよ…!』

W(木曾)『行くぜ!』

アクセル『たぁっ!』

ナスカ『ほら、貴女達も』

摩耶「…はぁ、気が引けるねぇ」

鳥海「えぇ…」

アームズ! トライセラトップス!

摩耶→アームズ・ドーパント『やれるもんならやってみな!』

鳥海→トライセラトップス・ドーパント『はぁあっ!!』

バシッ! ギィン! ガッ!

W『はっ!たぁ!』

ナスカ『ぐっ!』

W(木曾)『ヒートメタルだ!』ヒート!

W(天龍)『おう!』メタル!

ヒート!メタル!

W(天龍)『いける!このまま押し切るぜ!』

ナスカ『それは…どうかしら…っ!?』


アームズ『おらぁ!』ブンッ

アクセル『はっ!』ガキン

トライセラトップス『隙ありです!』ガァン!

アクセル『くっ!』

アクセル『(2対1…流石に不利ね…)』

アクセル『でも…負けはしない!』エンジン!ジェット!

アクセル『はぁぁっ!!』

アームズ『っぐあっ!?』

トライセラトップス『きゃあああっ!!』

アクセル『まだ行くわ!』エンジン!エレクトリック!

アクセル『てりゃああああ!』

トライセラトップス『ひあっ、し、痺れ…っ…!』

アームズ『ビリビリ来るぜ…!やるなぁ!』

W『おらおらぁ!』

ナスカ『ふっ!』バッ!

W『な!?』

W『ぐぅっ!!』

ナスカ『…勢いが落ちてきたんじゃないかしら?』

W(天龍)『んなワケねぇよ…痛ッ!』

W(木曾)『天龍、お前、やっぱり…』

W(天龍)『心配すんな…俺は…っ…!』

ナスカ『雑談している場合ですか?!』

W(木曾)『やべ…』

ナスカ『たぁぁあああ!!!』ズバッ!

W『ぐああああああああ!!!!!』

アクセル『天龍っ!木曾!』

アームズ『余所見すんな!』ガン!

アクセル『あぁっ!?』

トライセラトップス『この…!』ブン!

アクセル『うぐ…っ……!!』バキッ

天龍「うっ…変身が……」

ナスカ『ふふふふふ……』

天龍「翔鶴ッ……」

ナスカ『貴女はここで終わるのよ…』

ナスカ『安心して?天龍さん、貴女のお友達も、提督も』

ナスカ『すぐにそっちに連れて行ってあげるわ』

天龍「畜生…ッ…」

木曾「待て!」

ナスカ『…木曾さん…先に死にたいの?』

木曾「俺を殺したいってんならやってみればいい…」

ナスカ『な、何を…』

木曾「でもあんたには無理だ…そうだろう?」

ナスカ『!!』

木曾「翔鶴…あんたは一度も、仲間に手をかけたことはない」

ナスカ『黙りなさい』

木曾「…本当は傷つけたくないんだ。失いたくないんだ」

ナスカ『黙れ、黙れっ!!』

ナスカ『私を惑わせないで…私は…私は!』

ナスカ『あああぁぁぁぁぁ!!!』バッ!

天龍「っ、木曾…!!!」

アクセル『木曾!!!』

木曾「……っ…!」


ガキィン!


木曾「……あれ…?」

ナスカ『な、何で……!?』

青葉「な、何がどうなって…」

明石「あ、あれです!」ユビサシ

青葉「え、えっ、なになに??」

ナスカ『これは……!』

<ギャオーン!

木曾「まさか!」

夕張《そう。新メモリが遂に完成したの》

夕張《牙の記憶。ファングメモリよ》

<ギャオーン!

木曾「よろしくな、ファング」

<ギャオギャオーン!!

天龍「…なかなか可愛いじゃん」

木曾「天龍」

木曾「これが…俺とお前の新しい力だ!」

天龍「…ああ!」

ナスカ『たかだかメモリが一つ増えたぐらいで…!』

天龍「それはどうだろうな?」

木曾「俺達の力…見せてやるぜ」

木曾「来いよ、ファング!」

<ギャオーン!

ファング!

ジョーカー!

天龍・木曾「「変身!!」」

ファング!ジョーカー!


アクセル『あれが、ファング…ジョーカー!』

ナスカ『…!?』


WFJ『さぁ、お前の罪を…数えろ!』

一旦CM
よい子は、寝よう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月25日 (水) 22:48:36   ID: e8jSGerM

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