【遊戯王】主人公「デュエル…?」【安価・コンマ】 (520)

決闘都市での安価とコンマのデュエル生活。

・ライフは4000
・神、シグナー龍、ナンバーズは特別扱い
・唐突な腹パン、無慈悲なソリティア

では…おい、デュエルしろよ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424349265

では早速…

↓1 主人公の名前は…?

↓1 久野 照の性別は…?

めっちゃはやいやん(戦慄)

照の見た目は…?

↓1~3ぐらい

ボサボサの銀髪でポニテとはこれいかに…

照の性格は…?

↓1~3ぐらい

みんなはやすぎぃ!

名前~久野 照
性別~女
年齢~16
デッキ~?
見た目~身長小さめ。髪は綺麗な銀色で本人はポニテが好きだが、髪は実際ボサボサ
性格~ずぼらで男勝りな口調。周りにはクールに見せているが実は天然。

次スレからプロローグはいりま~す

2XXX年。人類は遂に決闘システム、ソリッドビジョンシステムを完成させた。


これの開発、実用化はデュエルをリアルなものにするだけにとどまらなかった。


ソリッドビジョンとは簡単に言えば、無からの創造。なにもないところからモンスターの触感、重量を再現しているのだ。

無からの創造…これは何を意味するのか。


そう、エネルギー問題への回答となるのだ。


エネルギー問題は何が原因かと言えば、原料に限りがあるということである。


石油、天然ガスはたまた水や食料。これらはいずれ枯渇するであろうものなのだ。


しかしソリッドビジョンの開発により全てがひっくり返ることになる。

モンスターの触感、重量の再現に成功していた科学者たちにとって、これは簡単なものだった。


唯一、心配なのは食べ物の味、風味がしっかりしているかということだったが、数年かからずにクリア。実用化まで到達した。


開発直後は安全面での不安からデモ活動などもあったが、現在ではどこでも普通に飲食されている。

さらにそれだけではない。ソリッドビジョンの考えを電波にも応用。


それによって昔はどこにでもあった電柱や電線、ケーブル等が完全に姿を消した。


ソリッドビジョンによって科学は2~300年ほど進んだと囁かれるほどである。


しかし…弊害ももちろんあった。

それは幽霊や神、オカルトの類いであった。


なまじ科学が進んだばかりに、どうやっても科学で解明できないこれらの現象に人々は頭を悩ませるばかりであった。


-神社で祈っていたら神様が降りてきた--人が死神に連れ去られるのを見た--本物の人魂を見た-
…など信じられないことばかりだ。

おっと…話が脱線しかけた。


決闘システムも昔とは測れないほど発展し遂には国際競技となった…。


国は今や、経済を左右するとまで言われる決闘で優位にたつために大規模の学校を…いや都市を作り上げた。


その名を…↓1

都市の名を『グランポリス』と言った。


この物語は決闘都市に引っ越してきた1人の女の子が光と闇の戦いに巻き込まれたり、もう1つの世界で戦ったりしちゃう物語。


…ここまで長いと思ってた人。大事なことはこれだ。


ソリッドビジョンの開発でエネルギー問題解決、電波にも応用された。

ソリッドビジョンってすげぇぇ!!!

…以上です。

長ったらしいプロローグお疲れ様です。


最初に私は基本9~10時更新します。なのでそのくらいになったら軽く覗くとよろしいかと…。


…もうちょい進んでもいいかな?

「ここがあなたの住む寮よ」


誰かに話しかけられる声がする。どうやら長いこと車に揺られてたので寝ていたようだ。


「あらあら、寝てたの?」


「うん。着いた…?」


眼をあけて焦点をあわせる。車の中が暗かったから外が眩しい。


「ええ、ここがこれからあなたの住むところよ」


ようやくピントがあってきた眼で周りを確認する。


…目の前に広がるでかい建物。これが私の住む寮らしいけど、前の校舎より大きいと…感じるまでもない。すごく大きい。


…これから私、どうなっちゃうんだろ。



ひとまず寮に荷物を置いて職員室へ。転校生だから当たり前だよね。


ここまで連れてきてくれた寮長さんについていく。


みんなはどうかわかんないけど、私は職員室って嫌い。あの窮屈な空気が私はたまらなく辛く感じる。…何て考えたら着いちゃった。

担任教師に軽く自己紹介して、教室まで案内してもらう。


…途中、転校の理由なんかを聞かれたけど流した。初対面でも聞いていいことと悪いことがあるでしょ。…5月っていう変な時期の転校はさ。


それからは良かった。朝のホームルームで自己紹介して自分の席に座る。周りからの視線が辛かったけどなんとか乗りきった。


…乗りきったと思ったけど忘れてた。転校生は最初のホームルームのあと質問攻めに合うのが普通だった。


…そして私は周りとの違いを思い知らされる。

「久野さんってさ何のデッキ使うの?」


「よかったら俺とデュエルしない?」


「学校終わったらショップ行こう」


当然、私は困惑する。そして…周りに向かってこう言うのだ。


「えっと…デュエルってなに?」


周りの視線が厳しくなる。それはそうだ…ここ『グランポリス』はデュエルのエリート学校。


なのに…私はデュエルについてなにも知らない。友達すらいない。


予期していたことだが…私の周りには誰もいなくなっていた。

◆出会いと始まり


昼休み。多くの生徒が購買のパン目当てに駆け出す決闘の時間。


そんななかクラスの窓際、1番後ろ…ラノベとかだと主人公席だとかなんとかの席に私は1人、頬ずえをついて外を見ていた。


ホームルームあとのデュエルを知らない宣言だが別に後悔はしていない。いずれわかることだし。


…それにここではデュエルでカーストができる。下手に嘘をついて上のやつらに眼をつけられるのは厄介だ。

でも…


「どれにするんだい?」


この学校にいる以上、デュエルは必須科目。避けられるものじゃない。


新入生用の初期デッキはあるがそれはあくまで初期。戦えるがそこまでの強さはない。


「うーん…」


あと言い忘れてた。私って結構負けず嫌いなんだ。


「これ!」


「はい、毎度あり」


おばちゃんにお金を渡して走り出す。迷っていたせいで結構時間がたっていたようだ。


次は移動教室。初日早々、悪いイメージはつけときたくない。

昼休みのあとの授業はなんとか間に合った。場所わからなかったから焦ったけど。


そして今日最後の授業はデュエルの実技。デッキなんて持ってない、カードだって昼休みに買ったパックだけ。…どうしろと。


「久野さんは今日は見学でいいわ。次からやってもらうから」


…どうやら天から助け船が来たらしい。まぁ見ているだけではなにも得られないだろうと思っていた。


…けれど10分、20分とたつと


…私の心臓が高鳴っているが聞こえた。


ルール何てさっぱりわからない…


どこが面白いのかわからない…


だけど…


どこかでやってみたいと感じていた。

-寮の屋上-


授業が終わったあとはどこも変わらないようだ。掃除して、部活しておしまい。


デュエルができない私に寄り付く人なんていないから、それはそれで気が楽だった。


寮の屋上はほんとは入っちゃダメだけど、無理くり入らせてもらった。どうやって…? 私の部屋が最上階だから登っただけよ。


学校事態が高いところに建てられているせいでここからだとよく星が見える。…こんな都会でも星なんて見えるんだ。


首が辛くなってきたから寝転がって、星を見続ける。ふとポケットに手を入れると触れるものが二つある。

パックと入学のときの手続きの紙。


手続きの紙のある部分が気になった。


『コース選択』


「コース? 私そんなの決めたっけ」


詳しい説明は下に…と。どれどれ。


-わが学園では各召喚のエキスパートを育成するために、1年生時は選択式の授業を行っております。
なお他のコースの召喚法を学びたい方は2年生になれば『総合コース』に移れますので問題ありません-


ふーん。でもあれ? 私ってどのコースにしたっけ?

↓1

『融合』『シンクロ』『エクシーズ』『ペンデュラム』から選んでください

そうそうエクシーズコースだったけな。名前がかっこいいから選んだ気もするけど…。


ついでに昼買ったパック。今開けちゃおう。


昔、こういうのを買うやつの気持ちがわからなかったけど今ならちょっとわかるかも。…確かにワクワクする。


「1…2…3…4…うーん」


こういうのって光ってるといいんだよね…。もしかして私って運悪い…!?


「運命の5枚目っ!」


怖くて目をつぶってしまった。うー…光ってますように。そっと眼を開ける。


「武神姫-アマテラス…?」


私が見たのは縁が黒いカードと…


『むにゃむにゃ…』


気持ち良さそうに眠っているカードのなかの何かだった…。

ここまでで。

皆さんのコメントが早すぎてビックリしてます。

ここからは他のキャラと絡みがあるのでキャラ安価を出します。

名前~
性別~
職業~
年齢~
デッキ~
見た目~
性格~

学年は現実と一緒(小6~12 中13~15 高16~18)と考えてもらってokです。

というわけで、では~

名前:蒼依雪華(あおいせつか)
性別:女
年齢:20
職業:新任教師
デッキ『列車デッキ(ランク10)』
着ている制服が何故かいつも継ぎ接ぎな為『ミス・パッチワーク』と呼ばれている
生き別れの弟が居るらしい
実は元ホームレス

名前~ 神園 秀 (かみぞの しゅう)
性別~ 男
職業~ 学生(融合コース)
年齢~ 16
デッキ~ E-HERO(イービルヒーロー)
見た目~ 黒髪短髪。制服は着崩している。年中腕まくりをしている。
性格~ いつも人を突き放してしまうが、困っている人は放っておけない根は善人。物心着いた頃から家族がいなく、人との関係を欲しているけど付き合い下手みたいな。

名前~あま
性別~女
職業~学生(エクシーズコース)
年齢~16
デッキ~マドルチェ
見た目~栗毛のショートボブ、中肉中背
性格~裏表がなく素直で明るいが、好き嫌いが激しい。ちっちゃい子が好み。

>>67
名前ミスった。天海 優香(あまみ ゆうか)でお願いします

名前:榊原 蒼弥(さかきばら そうや)
性別:男
職業:高校生(シンクロコース)
年齢:18
デッキ:TG
見た目:少しだけ青みががった黒髪の中性的な容姿のイケメン。身長は普通。
性格:冷静沈着。非常に面倒見が良く、後輩から慕われている。
その他:榊原明奈の実の弟(双子)。
バイクに乗っている姿が度々目撃されている。

名前:榊原 明奈(さかきばら はるな)
性別:女
職業:高校生(シンクロコース)
年齢:18
デッキ:代行天使
見た目:少々ボーイッシュな雰囲気。髪は長めだが普段はサイドテール。身長は女子にしては高め。
性格:ほぼ常時ハイテンション。理性なんてモノは弟に全部あげちゃったZE☆
その他:榊原蒼弥の実の姉(双子)。
蒼弥と組んだ時のタッグデュエルはデッキの相性もあいまってかなり強い。

名前~黒恫 紅霸(こくとう くれは)
性別~男子
職業~学生(総合コース)
年齢~17
デッキ~真紅眼
見た目~長めの黒髪を後ろで纏めている。顔は中の上程度で、身長は高め。
性格~学校きってのトラブルメーカーだが、飄々としていて憎めない人物。


名前~蒼樹 煉(あおき れん)
性別~女
職業~学生(総合コース)
年齢~17
デッキ~インフェルノイド
見た目~翠色の髪を三つ編みにしている常にジト目の美少女 身長は150cm位だが巨乳 瞳の色は虹色
性格~冷静沈着だが少し天然 友達想い 少々エッチ

他にもガチデッカーはいるだろうと思ってTGと代行投げたらけっこう浮いてるでござる

私は驚いて飛び起きる。誰だって本からお化けが出てきたら驚くでしょう? そんな感じ。


…ちょっとつついてみる。うん、ただの紙だ。


『うぅん…?』


けれどなかの彼女には影響があったらしい。起こしてしまった。


『…あなたが私の所有者?』


「え…あ、うん」


つい心にも思ってない返答してしまった。焦って取り消したかったが…


『そう…』


その一言を言ったあとまた寝てしまった。


もう1度、真上の星空を見て思う。…前途多難だな、と。

十分、星空を堪能したので部屋に戻る。今度は屋上の入り口から出る。登るのと違って降りるのは下を見なくちゃいけないから怖いんだ。


他の生徒に見つかることもなく、無事部屋に到着。ドアを開けて部屋に入る。


…だがここで違和感が。何でドアが開いたんだ、私は鍵をかけなかっただろうか?


いや、そんなことはない。絶対かけた、ということは…


…この部屋に誰かいる。

だけどこの部屋に隠れれる場所は1つしかない。…クローゼットの中だけ。


私は緊張しつつ、クローゼットの前まで移動して取っ手に手をかけようと手を伸ばす。


…だが私の手は取っ手をつかむことはなく。


「驚けぇ!」


手を伸ばしてがら空きとなっている腕の中に、頭についた大きな赤いリボン。そして本人いわくお気に入りのヘッドホンをかけた女の子が突っ込んできたのだった。

「にゃはは、ごめんごめん!」


椅子に座って私に謝罪してる人…先程の赤リボンとヘッドホンの女性。


彼女は燐音 桃音。私のルームメートだという。


改めて部屋を見渡す。確かに1人部屋にしては大きすぎる。彼女があまり私物をおかない質の人なので私が気づかなかっただけだが。


「これからよろしくー久野ぽん」


「久野ぽん?」


思わず聞き返す。なんだそのばとるーとかしか喋らなさそうなあだ名は。


「私、友達にあだ名で呼びたい人なんだ。なんか…こう親近感があるじゃない?」


くすくすと彼女は笑って言う。そのあとに私もあだ名でいいよ、と。


…私はこういうことにさっぱりセンスがない。彼女はもしかしたら期待しているのかもしれないが、ここはベタにいかせてもらいたい。


…桃さん。ありきたりだが私の考えられる最高の呼びな。


それを聞くと彼女はよろしくね、と微笑んだのだった。


翌日。今日も窓際に座る私の頭は重かった。


理由…? 『アマテラス』が夜中なのにうるさいからだ。


うーとかにゃーとかデュエルしたいとか。睡眠妨害にも程がある。途中で机の中に強制送還したほどだ。


しかもアマテラスの声は桃さんには聞こえてないとか。見せてもただのエクシーズカードと言われる始末。


…そういえば心なしか教室が騒がしい。朝のホームルームまでゆっくりしてたい私としては邪魔でしかない。

「天海が来るんだってよ…」


「え!? マジでか…」


おい、そこの男子ども。少し声がでかいんだよ、もう少し私に気を遣ってくれ。


その時、ドア付近の女子たちが一斉に動きを止める。なんだなんだ。


そのあと、今後私をずっと引っ張り回す暴君のようなやつがやって来た。


教室にやって来たやつを私がはじめて見ておぼえた感想は栗毛のショートボブ、ちょっとかわいい普通の女の子。


ただ問題はここから。あまつさえ昨日でクラスのみんなと隔たりができているなか…。


やつは私の席の前に座ったのだ。

彼女が座った瞬間、みんなの時計が動き出す。クラスに喧騒が戻ってくる。


…だがしかし男女ども。こっちを見てひそひそ話をするな。私だってこいつから嫌なオーラを感じているんだから。


「あんた、転校生?」


周りの視線を感じるのに集中していたせいで前のやつに対する警戒を怠っていた。


「お、おう。私は久野照。よろしく」


多少動揺しつつも普通の応答。


「…つまらない」


私に聞こえる声で彼女はそう言い、体を前にも戻した。

がんばれ

転校2日目。この日は実際ヤバかった。


他の生徒の話すのを聞き耳たてれば、私の前の…天海優香はそうとうやばいやつらしい。


授業中も話を聞かず、外ばっか見てるし。


…なんで外向いてるか知ってるのかという質問はなしだ。前の席だから自然と目に入ってしまうのだ。


…さらに面倒事がもうひとつ。

『テルー』


「アマちゃん。お願いだから静かにしてて」


そう、昨日の喋るカード。武神姫-アマテラスについてだ。


幸い、クラスの誰にも聞こえていないようだがカードに向かって喋る姿は100%不審者なので変な噂をたてられるのはよしたいところだ。


だが実際。アマテラスと会話してみると意思疏通はしっかりできるし、聞き分けはいい。ただ少し幼いというだけ。


だけど休み時間になるたびにデュエルしたいって言うのは勘弁してほしい。私はルールも怪しいし、デッキも初期のものだ。アマちゃんを出せる気どころか、ターンを進めれる気すらしないのだ。


こうして前の天海、手元のアマちゃん。この2つのせいで私のメンタルがガリガリと削られていった。

キーンコーンカーンコーン…


授業の収量を告げるベル。この音がなると一気に元気が出てくる、そんなことをみんなも体感したことがあるだろう。


周りでも、アイス食べに行くーとか部活行こうぜとやる気に満ちている姿を見ることができる。


…既に精神を削られた私にとってもベルの音は天国の訪れを感じさせるもの以外のなんでもなかった。


天海にへんにちょっかいをかけられる前に退散しよう。アマちゃんをポケットにいれたのを確認しつつ、教室を出る。ぐっばーい天海。


「あ、久野ぽん!」


…天海から逃げれたと思ったら教室の前に桃さんが。おお神よ、なぜ私を見放したのか。


「久野ぽん、自分のデッキ組んでないよね? ショップ紹介もかねてつれてってあげる!」


私をつかんでずりずり引っ張っていく桃さん。違う、私に必要なのはデッキじゃなくて休養なんだよ。


…しかしそんな私の思いと裏腹に桃さんの私を掴む力が弱まることはなかった。

ここで↓1安価

ショップの名前は…?

HINAMIZAWA

寄生虫がでそう

ずりずりされること5分。ついた場所は…


「ここ! ショップ『HINAMIZAWA』!」


なんだろう。ショップ名を聞いた瞬間私の胸を駆け巡ったのは、鉈を持った少女だ。


うん、なんの関係もない。桃さんに押されるまま私はショップへと入店することになる。


そして…


「チェーンの組み方がこうで…スペルスピードが…」


「エクシーズはレベルを持たないよ。レベル0っではないから」


「攻撃力が倍とか半減になったら固定化されるから」


な ん だ こ れ は…。スペルスピードぐらいまではよかった。ただエクシーズはレベルを持たないけどレベル0じゃないとか、タイミングを逃すとか。訳がわからんぞ。


「うーん。やっぱはじめは厳しいよねぇ」


そりゃそうだ。基本ルールだけで頭一杯だ。デッキ組むどころの話じゃないよ。


「やっぱそうよねぇ…。うーん」


桃さんが腕を組んで考え始める。乗るぐらいある胸が羨ましい。


「そうだ。久野ぽん、とりあえずデッキ作ろう。構築は私も手伝うから」

私はびくっとする。だって考えてほしい。


野球のルールを知ったからっていきなり打てるだろうか。いや絶対に…とは言えないがほとんど打てないだろう。


桃さんの言うことは今みたく、飛び級的なことなのだ。私はできないと首をぶんぶんふる。


「だーめ。さぁどんなデッキを組んでみたい? 大雑把でいいのよ?」


…この人には敵いそうがない。しかし私は決闘初心者。どんなもそんなもないのだ。

ふとポケットに手を入れる。


『テルー。くすぐったいー』


アマちゃんの声。そうだ、折角私のもとに来てくれたレア…なのかわからないカード。


このカードでデッキを組んだらどうだろう? アマちゃんのカードを桃さんに差し出す。


「武神姫-アマテラス…このカードを主軸にしたいのね?」


桃さんは少し考えると、顔をあげる。私は期待と少しの恐怖を覚えつつ桃さんを見返した。

リクエストありがとね。タッグデュエルや学年対決は用意してからじゃないと難しいけど…。

ところでベクター、こんなに先生が人気なのはお前の仕業か?

今日の更新は8時30分くらいだが、更新前に聞きたいことがあります。

照の担任は【蒼依雪華】 【朝霧 義経】【 イヴァン・イワンコフ】のうち誰がいいかということです。リクの内容にも関わるしね。

できれば意見がほしいのです。でははー

開始前にコンマ判定といきましょう。

00~33→【蒼依雪華】
34~66→【朝霧 義経】
67~99→【 イヴァン・ イワンコフ】

とします。↓1さんよろしくで~す。

朝霧 義経に決定になりました。担任は…なので残り2人もそのうち出てくることでしょう。

では開始~


「アマちゃ~ん」


カードをつっついても、振っても反応してくれない。…てかカードの中にいない。


むむむ…。これじゃ私がつまらない。天海はぶつぶつ何か言ってるし、クラスに友達なんていないし。


結局、今日は静かに1日が過ぎていった。…足りないと思うのはなんでだろ。

もう放課後。普通に授業して、普通に時間が過ぎていった。…つまらん、私も天海みたくなってしまったのだろうか。


アマちゃんも…。おや…。


『……』


むこう向いちゃって表情見せてくれないけど帰ってきていたようだ。てかカードから出れるのだろうか、ちょっと気になる。


アマちゃんを…カードをなでなで。地味に私はこれが好きだったりする…


「1年x組…久野、職員室の朝霧のとこまで来い、繰り返す…」


だったのに先生に呼ばれるとは…。私変なことしたかな…レポートふざけすぎたことぐらいしか覚えがない…。


よっと…勢いよく立ち上がって足早に職員室に向かう。今日はなんだか早く部屋に帰りたい気分だ。

コンコン…ノックしてから静かにドアを開ける。


「失礼しま~す」


…職員室内の全先生の視線が私に向けられる。私はこれが1番嫌いだ。凄く威圧される感じがする。


それを無視するかのように、一点しか見ないであるく。目的の先生が奥にいるのが辛い。


「…朝霧先生。何かようですか?」


男にしては痩せ型の…いや、そういうのはよしとこう。どんなデュエリストでも熊と戦えるぐらいの戦闘力は持ってるらしい。ソースは桃さん。


「ん、久野か。お前、今日は時間あるか?」


「え、あ、はい、ありますけど」


しまった、つい適当に相づちを売ってしまった…。


「よし…ついてこい」


席を立つ朝霧先生。あぁ…やばいパターンや、これ。せめて生きていられますようにと、願うのだった。

連れてこられたのは、進路相談に使うような小教室。結論から言えば、死ぬことはないのだが…。


「…先生」


「おう、どうした?」


あたかも普通のように私の目の前で腕を組んで座る先生。


「…この問題集は何ですか?」


私の手には『よくわかる! 決闘口座』というものが。これはもしや…。


「転校してきたお前への俺からのプレゼントだ」


ひぇぇぇ!! やっぱり決闘関連かよぉ…。しかも100ページびっしりと。


「俺、今日は部活休みだから下校時間までついてられるぞ」


そして私への唐突な死刑宣告。このときほどアマちゃんと合体したいと思うことはなかった。…私は諦めて問題集のページをめくった。

それから30分後…。私は引き続き問題と格闘していた。ルールに関しては桃さん効果である程度はできた。1番やばいのは…


「……」


朝霧先生からの無言の視線だよ! 何か話題をくれたらいいけど何もくれないからなおさらきついよ!


そんな感じで冷や汗をダラダラ流しながら次の問題へと向かう。なになに…ボチヤミサンタイの呪文で知られるモンスターとは? …知らん。


「おい、久野」


突然の朝霧先生からの声。目線を上にあげて朝霧先生を見る。


「お前、部活には入らないのか?」


…今の私にとって初手サイバー・エンドを融合するぐらい難しい問いだった。

「お前の編入試験の結果、見せてもらった。…決闘科目がすべて白紙なのをな」


う…痛いところをついてくるなぁ。聞きながら私にだんだんプレッシャーが…先生特有のものがかかってくる。


「転校生とはいえ、お前も俺の大事な教え子であるというのは変わらん。だから知っているぞ、お前がクラスの連中に『決闘のことは知らない』と言ったのはな」


うげ…そこまで知ってるの。誰やん、先生に話したやつ。


「あまり生徒間に入れない俺でもわかる。お前はクラスに馴染めてない。違うか…?」


先生が問いかけるようにこちらに視線を向ける。


「友達も知り合いもいない、さらに決闘もある。お前は…今、楽しいのか?」

楽しい…? そんなわけないでしょ。辛いし怖いし逃げたくなる。…でも私がいるのは自分の意思だし、あの子への贖罪。


「辛くない…と言えば嘘になるし逃げたくなることもあります。…でも」


先生をまっすぐ見つめる。次の一言を待っている感じだ。


「ここにいるのは私の意思だから。だから辛くても逃げるわけにはいかないんです…!」


口下手だからいい台詞なんて言えない。これで伝わらなければ仕方ない。


「そうか…。しっかり意思を持っているならばいいんだ。だけどな…」


「辛かったら先生も頼れ。先生っていうのは勉強を教えるためだけじゃなくて人生の先輩だからな。…話だけは聞いてやる」


私はこのとき、あぁ…この先生、いい人だなと感じていた。だが…

「ま、別にそれはいいんだ。問題はこれだ」


私の目の前に出される1枚の紙。中身は見なくてもわかる。…このまえの決闘理論のレポートだ。アマちゃんについて300文字くらい書いたの。


「別にお前がどうなろうと知ったこっちゃないが、出すもんは出してもらわないとなぁ…」


「書いたじゃないですか! 800文字越えてるし!」


「…兎と武神姫のことだけで字数制限は越えても内容がお粗末じゃ成績何てやらんぞ」


く…この。さっきまでいい先生の雰囲気だったのに…!


「そっちの問題集はやる。こっちのレポートは書き直しまではいかんがもっとデッキ内の可能性を探ってみろ。…明日までな」


既に問題で脳波やられてたが、このやり取りで止めを刺された…。がくっ。

その後、下校時間に私は解放された。問題集? 10ページくらいしか終わってないわ。


知恵熱でふらふらしている私が教室を出ようとしたところ


「部活だがな、入部するんだったらあと1週間だ。決めるんなら早く決めろ」


とか言われた。…入ったら勉強が追い付かなくなるわ。


「…大方、勉強が追い付かないとか思っていそうだが部活は結構大事だぞ。勉強なんかよりよっぽどな」


…知らんわ、そんなこと。一応、礼儀としてお礼してから立ち去る。もう2度とこんなことはごめんだ。

突然のコンマ。

↓1で30以下なら…?

◆遭遇、精霊持ち


うぅ…ふらふらする。無茶なことを2時間もやらされたからだ…。


ふらぁ…ふらぁ…とゆっくり歩く。集中力ももうない。次の曲がり角を曲がったら寮というところ。


「え?」


「きゃっ…!」


つい周りに気を使っていなかったせいか曲がり角で1人の女子とぶつかってしまった。…何でわかるかって? 声が高かったからね。


「ごめんごめん、大丈夫か?」


視線をぶつかった女生徒に向ければ、よく手入れされている黒髪。しかも腰までかかる長髪。人形的なかわいさを持つ女の子がそこにいた。


「あ…ご、ごめんなさい!」


すっと脇を抜けられて逃げられる。…私って怖いのかね。


『テルー。あの子』


久しぶりに聞いたアマちゃんの声。ポケットからカードを取り出す。


『あの子から精霊の匂いを感じるの』

2度目の私in部屋。ベッドにねっころがってアマちゃんとお話。


「本当にあの子なの?」


『ほんとーなの。カードショップでも同じ匂い感じた!』


おりょりょ? それは初耳だ。どーして言わなかったのかな? アマちゃん。カードをくすぐる。地味にアマちゃんはこれに弱い。


『だってぇ…捨てられると思ったのぉ…』


え…? どういうこと? アマちゃん泣き出しちゃったし…。


涙混じりのアマちゃんから聞いたことだと、私の前の持ち主が喋るアマちゃんを気味悪がって、人にあげたあげくその人がアマちゃんのことを捨てたのだとか…。なにそいつ許さん。


アマちゃんは今も泣き続けてる。私がそっとアマちゃんを撫でる。いや…撫でることしかできない。

撫でたところでアマちゃんの傷が癒える訳でもないけど…私はなで続ける。


「だいじょぶ…私はアマちゃんを見捨てないから」


今も私を縛り付ける忌々しい記憶。トラウマ持ちというところで私たちは似た者同士なのかもしれない。


桃さんが帰ってきて、カードを撫でるという奇行を発見されるまで私はずっとアマちゃんをなで続けた。


…のはよかったけど、レポートを書くのを忘れてた。現在の時刻AM1時。うん…おわた…。

区切りいいけどもうちょい続ける?

あ、また↓1コンマお願いします。

95以下なら昼休みにイベント(白目)

昼休み。今度はサモプリと闇の誘惑について補足して、余った部分はアマちゃんについて纏めたレポート改を朝霧先生に渡したあと。


後ろから猛スピードでなにかが突っ込んできている音がする。そりゃもう…ダダダ!っと。


そしてその音を出しているやつは私のポニテをがしっと捕まえると、そのまま走っていく。


理解が追い付かない私が出せるのは悲鳴の声だけだった…。


「うわぁぁぁぁ!!!」


…そして地味に引っ張られてるポニテが痛い。

私を…? 私のポニテを引っ張ってた奴は今は文化系の部室連前でスピードを緩めた。


引っ張られてる時に察したが、こんなことをする奴は…。


「…ふふん」


昨日までとは一切別人。誰もが驚くその大きな瞳の中に野望を溢れさせた天海である。


「…私ね、したいことがあるの。協力してちょうだい」


…してくださいとかじゃなくて、してちょうだいかい。あとポニテ離せ。


「あんたに言われて考えたわ。満足するには、なにか行動するしかないってね。だからまず、新しい部活を作るわ」


…天海らしいぶっ飛んだ発想といったところかな。とりあえずポニテを離せ。

正直、野望をもって突き進むであろう天海を止める手段などないのではないだろうか? そして天海からの無茶ぶりが私に下される。


「部室はね、見当がついてるの。ただね…先生の許可がないのよ」


…お前、まさか。


「そうよ。あんたなら許可もらえるんじゃない? 原則、部活強制のうちならね」


…つまりこいつは私が先生から部活に入れと言う静かなプレッシャーをかけられることを知っていたのだ。


確かに私が言えば、先生はok出さざる得ないのではないか? そもそも天海も問題児の一人だし、厄介事を片付けられるなら許可を出しても不思議ではない。


それに天海の目が拒否を受け入れてくれそうにない。それにこいつ、なにやるかわからないし。


私はふぅ…とため息をはくと職員室へ向かうのだった。

職員室。…正直、レポートの件があるし来たくはないのだがしょうがあるまい。


「しつれいしまーす…」


もう視線とかどうでもいいから朝霧先生のもとへと向かう。


「おう、どーした」


…良かった。まだレポートを見られてはいないようだ。さっさと用件をいっちゃおう。


「…新しい部活を作るので許可をください」


前置きをおかず、単刀直入に攻める。…どうだ?


↓1コンマ 10以下で…?

「ダメだ。ちゃんとした理由もなしに」


あかん。朝霧先生は理屈だと押しきれないから直球で言ったのに。どーすればいいんだ。


「ちょっと! 許可出しなさいよ!」


おーう。天海…心配になって来てくれたのかい? でも肩に全体重かけるのはやめてくれ。いくらお前が軽くてもわたしがもたない。


「それに作ろうとしているのは別に不埒な部じゃないわよ?」


ひょ?(虫野郎感) それは私も初耳だぞ。いったいどんな部なんだ?


「私が作るのは『楽しむ』のをモットーとした決闘同好会よ! 別に学校側からの部費は要らないわ!」


わーお、何て破格の条件。でもお前、同好会だからって好き勝手する気なんじゃ…ないよね?


「……」


朝霧先生は無言。あれ? これは押しきれるんじゃない?

「だが…」


「ならデュエルよ!」


朝霧先生が口を開く前に天海が大声を出す。…ここは職員室だぞ。


「ここは決闘学園。私たちが決闘に勝てば、文句はないんじゃない?」


…それは言えてるかもしれんが相手は先生だぞ? 勝機は…


「と、言うわけで任せた」


ぽんっと肩を叩かれる。ほぇ?


「わたしにもやることあるから、じゃ!」

言うことだけいって天海は出ていってしまった。…後ろからめっちゃ威圧感を感じる。見たくない。


「…教師に喧嘩を売るとはなめているなぁ」


ひぃぃぃ! 冷や汗が! 冷や汗がやばい!


「久野ぉ…覚悟はいいか?」


ひぇぇぇ! 私がいった訳じゃないのにぃ!


そして首根っこをガシッと捕まれると私は朝霧先生にずりずりと引きずられていった。

今日はここまで。

ようやくデュエルだよ! やったねたえちゃん!

判定方法は今回は某陰陽師系の人のを使わせてもらいます。後々オリジナル要素つけないと…。

今から判定ぶん投げても大丈夫?

今日の更新も無しかな

名前 和泉 夕湖 (いずみ ゆうこ)
性別 女
職業 デュエルのルールとマナー啓発キャンペーンのアイドル
年齢 18
デッキ EM
見た目 クールビューティー
性格 真面目で芯が強い

名前 夜行 鼎一 (やこう ていいち)
性別 男
職業 ジャッジ(本業は公式大会だが、野良だろうと呼べばどこでも来て、勝負を保証してくれる感じ)
年齢 60
デッキ なし
見た目 黒の礼服、髭を蓄え白髪のオールバック
性格 温和でジャッジの仕事に誇りを持っている

荒神 風音『あらがみかざね』年齢:23
性別:女
職業:料理人

使用デッキ『カラクリ』
容姿:赤髪の短髪 三日月の髪飾りがトレードマーク
基本的に動き易いスポーティーな服装を好む
バストは100センチ←ここ重要
『デンジャーダンジョン』という料理屋の店長で店員やファンからは『姉御』と呼ばれ慕われている
かつては暴走族のリーダーだった

今日は10時越えてからやります。

里のせいで構成書き直した訳じゃないよーホントダヨー(棒)

決闘場まで連れてこられた私。先生の顔は見えない。

「さぁ…ディスクを構えろ」


めっちゃオーラを出しつつディスクを構える先生。めっちゃ怖い…。


『デュエル~デュエル~♪』


アマちゃんまでノリノリだし。えーい、もうやけくそだ! 負けても知らん!


「「デュエル!」」

ディスクに先行と出る。ドローしないように注意して…。よし。


「レスキュー・ラビットを召喚!」


《レスキューラビット/Rescue Rabbit》 †

効果モンスター 星4/地属性/獣族/攻 300/守 100

「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。 このカードはデッキから特殊召喚できない。
(1):フィールドのこのカードを除外して発動できる。 デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。


「効果発動、ラビット自身を除外してセイバーザウルスを2体、特殊召喚!」


幸先よく手札に兎が。アマちゃん、めっちゃ目がキラキラしてるけど出番はまだだよ。


「セイバーザウルス2体でオーバーレイ、エクシーズ召喚! エヴォルカイザー・ラギア!」


《エヴォルカイザー・ラギア/Evolzar Laggia》 †

エクシーズ・効果モンスター ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
恐竜族レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動する。 魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。


生きた「神の宣告」ことラギアならほとんどの相手の動きを妨害できるだろう。…アマちゃん、がっかりした目でこっちを見ないで。良心が傷つくから。


「カードを2枚伏せてエンドです!」


照 手2 墓地0 除外1 伏せ2

エヴォルカイザー・ラギア(ORU2) A2400


ふぅと息をはく。よかった、初手バニラ5枚とか言う地獄を見なくて。


さて…先生はどんなデッキなんだ。


「俺のターンだな。ドロー」


勢いよくカードが抜かれる。…よく見えないようにドローできるよな…。


「俺は魔法族の里を発動する」

《魔法族の里/Secret Village of theSpellcasters》 †
フィールド魔法
自分フィールド上にのみ魔法使い族モンスターが存在する場合、 相手は魔法カードを発動できない。 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在しない場合、 自分は魔法カードを発動できない。

「なぁ!?」


驚いて声が出てしまう。カードに疎い私でも効果を知っている鬼畜カードだ。さらに私のデッキに魔法使い族何ていないし。


「ラギアの効果発動です! ORUを2つ使って、里の発動を無効にして破壊!」


里なんて発動されちゃたまったもんじゃない。でもこれで…


「俺はテラ・フォーミングを発動する」


…回避できてなかった。サーチカードによって里を手札に加え、発動されてしまった。


周りの景色が一変する。私はそれに気づかず、有効打のない手札を見つめるのだった。

「俺は召喚僧サモンプリーストを召喚する」

《召喚僧サモンプリースト/Summoner Monk》 †

効果モンスター(制限カード) 星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。 このカードを守備表示にする。 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードはリリースできない。
(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。 デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。


「召喚に成功したので守備表示に。さらにイリュージョンの儀式を捨てて、デッキから魔導戦士ブレイカーを特殊召喚だ」


流れるようなサモンじーちゃんによるレベル4調達。来るぞ、私。


「レベル4のサモンプリーストとブレイカーでオーバーレイ、エクシーズ召喚。ダウナード・マジシャン!」

《ダウナード・マジシャン/Downerd Magician》 †

エクシーズ・効果モンスター ランク4/闇属性/魔法使い族/攻2100/守 200 魔法使い族レベル4モンスター×2
このカードは自分のランク3以下のエクシーズモンスターの上に このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。 この方法によるエクシーズ召喚は自分のメインフェイズ2にしかできない。
このカードの攻撃力は、このカードのエクシーズ素材の数×200ポイントアップする。 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、 その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。 このカードが戦闘を行ったダメージ計算後、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く。

攻撃力2100? 攻撃力2400のラギアの敵じゃないよ(フラグ)


「ダウナード・マジシャンの攻撃力はORUの数×200アップする。よって2500だ」


「バトル。ダウナード・マジシャンでエヴォルカイザー・ラギアに攻撃」


「う…!」LP4000→3900


戦闘のせいで生まれた風が私を襲う。自慢のポニテが大きく揺れる。


「ダウナード・マジシャンは戦闘のあとORUを1つ取り除く。カードを1枚伏せてエンドだ」

朝霧 手1 墓地4 除外0 伏せ1

ダウナード・マジシャン(ORU1) 攻撃力2300

「ドロー!」


…事故った。ここに来て上級モンスターはあかんよ。ここは…


「罠発動です! 針虫の巣窟!」


効果は簡単。デッキの上から5枚墓地に送るだけ。いいの来てよ…。

(落ちたカード)オネスト、召喚僧サモンプリースト、エフェクト・ヴェーラー、ヴェルズ・ヘリオロープ、ネクロ・ガードナー


うーん…ネクガが落ちたのは嬉しいんだけど。いや、待てよ…


「さらに罠発動! 明と宵の逆転!」

《明と宵の逆転/Exchange of Night and Day》 †

永続罠 以下の効果から1つを選択して発動できる。 「明と宵の逆転」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
●手札から戦士族・光属性モンスター1体を墓地へ送る。 その後、そのモンスターと同じレベルの戦士族・闇属性モンスター1体をデッキから手札に加える。
●手札から戦士族・闇属性モンスター1体を墓地へ送る。 その後、そのモンスターと同じレベルの戦士族・光属性モンスター1体をデッキから手札に加える。

先生も一瞬、怪訝な顔になる。…マイナーなカードだしなぁ。


「効果発動です。私は戦士族、レベル8、光属性のギルフォード・ザ・ライトニングを墓地に送り…戦士族でレベル8の闇属性モンスターを手札に加えます。…これを」


そのカードを先生に見せる。先生の顔が驚愕に染まる。…あっちの方が強いしなぁ。



「私は墓地のオネスト、ヴェーラー、ギルフォード・ザ・ライトニングを除外。暗き夜に浮かびし伝説の剣士よ、月の光に隠れその一太刀で世界を斬れ!」


開闢の影に埋もれてしまったもうひとつのカオス・ソルジャーのカード。

「…カオス・ソルジャー-宵闇の使者!-」

《カオス・ソルジャー −宵闇の使者−/Black Luster Soldier - Envoy of the Evening Twilight》 †

効果モンスター 星8/闇属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。 自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターの数が同じ場合に、 その内のどちらかの属性を全て除外した場合のみ特殊召喚できる。 このカードの属性は「光」としても扱う。
このカードが特殊召喚に成功した時、 特殊召喚するために除外したモンスターの属性により、以下の効果を発動できる。 この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
●光:フィールド上のモンスター1体を選択して除外する。
●闇:相手の手札をランダムに1枚選び、相手のエンドフェイズ時まで裏側表示で除外する。

攻撃力の不足しがちな私のデッキの影のエース。決して開闢でいいとか言ってはいけない。


「さらにブラッド・ヴォルスを召喚、バトルです!」


アマちゃんも早く出たいのかうずうずしている。おっと、いまはそれどころじゃない。


「宵闇でダウナード・マジシャンを、ヴォルスでダイレクトアタック!」


「うぉ…!」LP4000→3300→1400


よし。一気にダメージを与えた…このままエン…。


『テルー! 魔法、使えるよー!』


(゜ロ゜)となる。そうだ、魔法族の里は発動プレイヤーの場に魔法使い族がいないと発動プレイヤーが魔法を使えなくなるんだった。


「私は…馬の骨の対価を発動。ブラッド・ヴォルスをコストに2枚ドロー。2枚伏せてエンドです」

照 手0 墓地12 除外4 伏せ2

カオス・ソルジャー-宵闇の使者- 攻撃力3000

対価でサイクロンでも引ければよかったんだけど、罠しか来ない。…さっさと里破壊したいんだけどなぁ。


「俺のターン、ドロー。モンスターとカードを伏せてエンドだ」

朝霧 手0 墓地6 除外0 伏せ1

モンスター(セット)


お…先生の動きが止まった? 決めるチャンスかなぁ?


「ドロー! 魔の試着部屋発動!」


《魔の試着部屋/Enchanting Fitting Room》
通常魔法
800ライフポイントを払う。自分のデッキの上からカードを4枚めくり、 その中のレベル3以下の通常モンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。 それ以外のカードはデッキに戻してシャッフルする。

「ライフを800払ってデッキを4枚めくります!」LP3900→3100

出たのは…


ジェネクス・コントローラー
ジェネクス・コントローラー
ハウンド・ドラゴン
マッド・ロブスター


…私、カードに選ばれ過ぎぃ。


「この4体を特殊召喚! ハウンド・ドラゴンにジェネクス・コントローラー、マッド・ロブスターにジェネクス・コントローラーをチューニング! シンクロ召喚、大地の騎士ガイアナイト!」


シンクロ召喚をしたとき、一瞬先生が焦ったような…? まぁいい、一気にいくよ!


「ガイアナイトでセットモンスターに攻撃!」


「このモンスターはメタモル・ポットだ! リバースして効果発動!」

《メタモルポット/Morphing Jar》 †

効果モンスター(制限カード) 星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
リバース:お互いの手札を全て捨てる。 その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。

桃音さんと先生どっちがいい?

先に2票入った方で再開します

桃ちゃんわかりました。


ほーかごー。訳のわからない決闘理論の授業のせいで頭がパンク状態の私です。ぷしゅー。


ペンデュラム召喚は魔法扱い? 神宣で防げる? 妨害されたらPゾーンだけじゃなくて召喚しようとしたモンスターも墓地送り?


決闘に慣れているみんなは普通のようだが、素人の私には厳しすぎるよぉ~。


…そして目の前の天海は何かA4の紙に書いている。他の人はわからないだろうけど、私にはわかる。…部の申請書だ。


書きおわったら何を言われるかわからん。退散退散。

クラスを出て、なんとなく1階の自販機で飲み物を買う。


学生は貧乏とはよく言ったもので、自販機の飲み物の値段が街のに比べて20円くらい安い。他のもこんくらいなら買えるんだけど…。


紙パックのジュースを飲みながら思う。新たな学校に来てもう2週間くらい過ぎた。だけどクラス内の友達はいない。天海? あれは友達じゃないだろ。


桃さんがいるから寮では寂しくないけどなんかなぁ…。


「三門さんもクラスに馴染めてないから…」


信の言葉が甦る。三門さんも辛いんだろうなぁ…。何かできたらいいんだけど。


「久野ぽーん!」


遠くから私を呼ぶ声がする。十中八九、桃さんである。

今日も誰でも目を引く赤いリボンをつけた私の同居人が登場する。


「久野ぽん、暇?」


「暇…ですね」


「じゃ、私に付き合って!」


ばっと手をとられると、走り出す桃さん。まさに天真爛漫な人である。


…こんな人がグランポリスで最強クラスの決闘者なんだから驚きである。

どこに買い物しに行く?

↓1と↓2

自由安価なのでどこでもええよ。

桃さんに連れてこられるまま、来たのはデュエルディスクの店。


「最近ディスクの調子が悪くてねぇ~」


と桃さん。適当に店を見てていーよと言われても見るものがないんですが…。


『わー!』


と思ったら興奮したのはアマちゃんでした。最近、アマちゃんがカードの外に出れることに気づきました。


私にしか見えない(と思う)アマちゃんがディスクを見て楽しそうにしているのを見て、ちょっと私もほっこりしました。

少したったら用事が終わったであろう桃さんがこっちに向かってくる。


で試運転したいから決闘しろと。結果? 負けたよ…。初手リミカイパワボン3サイドラとか積み込んでるでしょ…。


もうひとつ行きたいところがあるから移動してます。


歩きつつ、最近のたわいのない話をしてます。


桃さんからは、最近真紅眼使いがよく突っかかってくる…とかまた転校生が来るらしいとか。


私といえば…天海のことだったりとか、朝霧先生との決闘とか、キツネさんのこととか。


キツネの話をして「嘘でしょー」という桃さんだけど、あれは夢じゃないと思うんだよな…。

「人形屋さん…ですか?」


「そうそう! かわいいでしょ?」


店に入ってすぐ横にある「もふもふジャンクロン」という人形を見せてくる。


私は口調とか性格を見てわかると思うけど、こういうのはあまり得意な部類ではない。


…男子とそこら辺走り回っていたしね。…もうできないけど。


その点、眼をキラキラさせているのはアマちゃんだ。あれ…女子力負けてない?

この店では商品のほとんどが手作りらしい。


以前はどこにでもある普通の人形屋さんだったみたいだけど、ある人物が来てから一気に変わったらしい。


その見事な腕前で女子たちのハートをつかんで、すぐさま人気になったのだとか。


その人は「ミス・パッチワーク」と呼ばれているらしい。…誰なんだろ。


うちの学校にいるらしいけど…。うーん…。


正直、私には理解するのが難しい世界だったけど桃さんとアマちゃんが楽しそうだからいっか。

店のすぐ近くの壁に寄りかかって、空を見上げる。


桃さんがトイレに行っているのでそのためだ。だんだん周りが赤くなってくる。


今何時かな、とディスクについている時計を見る。現在4時43分…。うわ…。


ゾロ目ってなんか嬉しい気がするけど、4のゾロ目は不穏な気しかしないよ。


「…戦いたいんでしょ?」


どこからかそんな声が聞こえてくる。アマちゃんが急に立ち上がる。


『テルー! 近くにいる!』


なにがとは言わなくてもわかるだろう。精霊のカードをもった人物。桃さんには悪いけど、その人物を探して走り出した。

どこだ…どこだ!


アマちゃんの指示を頼りに精霊の反応を探す。聞きたいことはたくさんあるからな…。


「アマちゃん…どこ…?」


だいぶ走ったから息がきれかけている。くっそ…前までだったらこんなことには。


『……』


キョロキョロ辺りを見渡すアマちゃん。


『…わからない。…消えちゃった』


困惑したようにそう呟くアマちゃん。ふぅーと息をはく。涙眼になってるけどいいのよアマち
ゃん。今日見つからなくても…存在さえ確認できれば…。


アマちゃんに声をかけようとカードを持ち上げた瞬間、誰かに…カードを弾かれた。

『テルー!?』


驚いているアマちゃんのカードが落ちていく。後ろから誰かに手首を捕まれる。


必死に手首を捕まれている手を離そうとするが離れない。くっそ…何てちからだよ!


「お前…誰だ!?」


体を回転させて見ると、私と同じ髪の色で全く無表情の女がいた。

そいつの顔を見た瞬間、私のなかに得たいの知れない恐怖が生まれる。


「あなたも…私と一緒でしょ?」


手首を捕まれたまま壁に押し付けられる。追いかけるのに必死になってて裏路地に連れてこられているのに気づいてなかった。


「教師と戦っていたとき…楽しかったでしょう?」


私の足の間に片足を入れてくる…。く…この!


「なんで…そんなこと知ってる!?」


私がそういうとこいつは私の耳元に顔を近づけて


「だって…いつもあなたを見てるもの」

『テルー! テールー!』


アマちゃんが叫んでいるのも私には全然聞こえていない。いつもならカードから出てくるアマちゃんだけど、このときはなぜか出れないようだった。


「願いを叶えるなんて…関係ないでしょ?」


「なんの…ことだ」


「私もあなたも性格は違っても本質は同じ。戦うことでしか生きられない」


腕をつかんでいない方の手で私の頬をつかんで顔を近づけて来る。顔を背けたいけどなぜかまっすぐにしか見ることができない。

「やりたいんでしょ? デュエル…」


こんな緊急事態だけれどもデュエルの単語を聞いた瞬間、ドキンとする。


「久野ぽーん!!」


遠くから桃さんの声が聞こえる。よかった…助けに来てくれた!


その時、私の体にかけられていた力が一気になくなる。力がなくなり私の体は下に落ちていく。


「…また会いましょう。いつでも見ているから」


そう言って、彼女は裏路地の暗闇に消えていった。そのあと桃さんが来たけれども、アマちゃんの声も桃さんの声も私には全く届いていなかった…。

ここまで。

新テーマ「イグナイト」が判明しましたね。

武神サポート来ないかなぁ…(遠い目)

来たら私、大歓喜なんだけど。ではー

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