凛「……」

凛（私は、プロデューサーが好き）

凛（少し前から意識はしてたけど……）

凛（最近はプロデューサーを意識することが多くなった）

凛（立場上この想いは伝えられない、って分かってるんだけど……）

凛（ダメって思うほど、どんどんプロデューサーの事を考える）

凛（……この想いが伝えられたらいいのに）ﾊｧ

凛（早くしないと……この想いで胸が一杯になっちゃって張り裂けそう）



凛（……なんでこんな柄でもない事考えてるんだろ）

凛（いつから私はこんな乙女チックになったんだろ……）ｶｱｧ

凛（……キスがしたい）

凛（……いやいや、何考えてるの私は）ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

凛（でも、どうしよう。どんどんプロデューサーの事を……）

凛（他の子との、ちょっとした事でも嫉妬しちゃったり……我ながら嫌になってくる）ｳｰﾝ

凛（……出来るなら、プロデューサーの全部がほしいな）

凛（……『俺の人生半分やるから、お前の人生半分くれ』だっけ）

凛（奈緒が漫画のこと話してる時に、好きな漫画の名台詞、って言ってたね）

凛（私は、そんな事言われたら全部あげる、って言っちゃうかもね）ﾌﾌｯ

凛「……」

凛「プロデューサー、独り占めしたいな……あ」

凛「……加蓮、いつから居たの。ちょっと、違うんだって……」ｶｱｧ

凛「じゃあ……どこか、洋服屋とかないかな」

凛（これってもしかして、いわゆる……デート？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

凛（撮影の仕事が早めに終わって、時間もあるからって近くを歩いてるけど……）

凛（……いつも頑張ってくれてるんだから、仕事が早く終わったなら早めに休んでほしいな）ﾑｩ

凛（でもまあ……やっぱり素直に嬉しいかな）ﾌﾌｯ





凛（……）

凛（やっぱり、楽しい時間は早く過ぎるんだね）ﾊｧ

凛（あーあ、もう駅まで着いちゃった……）

凛（プロデューサーが恋をするなら）

凛（相手は私しかいないから）

凛（プロデューサーが恋をして、愛し合うのは）

凛（世界で、私しかいないからね）





凛（……なーんてね）ﾌﾌｯ

凛（……考えただけでも、ちょっと恥ずかしい）ｶｱｧ

凛（今の私は、プロデューサーが全て）

凛（みんなと会わせてくれて、色んな事を一緒に頑張ってくれて、アイドルとして立派にしてくれて）

凛（こんなに楽しい思いをさせてくれて……感謝してもしきれないね）

凛（今は、最初とはちょっと違う感情も持ってるけれど……）

凛（……いや、もしかしたら会った時から、私はこうなるって分かってたのかな）

凛（１２時を指したまま時計を止めて……長針と短針がずっと一緒のままでいたくなるって）

凛（プロデューサーを想うと、こんな気持ちになるなんて……）

凛（こんなに、人を強く想うのは初めてかな）

凛（純粋に人を好きになるなんて……驚きだね）

凛（私も案外、恋する乙女なんだね）ﾌﾌｯ

凛（……）





凛「～～ッ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

凛（今まで、どんだけ恥ずかしい妄想してるの私は！）ｶｱｧ

凛（絶対、人には言えない……）



凛（……加蓮にはバレてるんだった）

凛（うわーっ！ あの時の私をどうにかしてやりたいっ！）ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

凛「お疲れ様、プロデューサー」

凛「……ねえ、プロデューサー」

凛「私、今日１つ決めてきた事があるんだ」

凛「私……」










凛「私は、プロデューサーの事が好き」

凛「今夜、私に惚れさせるまで……」ｷﾞｭｯ

凛「抱きしめるの、やめないから。もう放さないよ」





凛「……もう、放したくないから」ｷﾞｭｳ

凛「敏腕プロデューサーと今話題のアイドルが付き合ったら……」

凛「私たち、間違いなく無敵だよ」

凛「トップアイドル、間違いなしだね」ﾌﾌｯ



凛「……私は、後悔なんてしてないよ」

凛「私が本当に恋してるのは」

凛「世界で、プロデューサーしかいないから」ﾆｺ





凛「んっ……」

凛「……ありがとう、プロデューサー」

凛「まあ、私はこうなるのが分かってたけどね♪」



凛「プロデューサーが恋をするなら」

凛「相手は私しかいないから」

凛「プロデューサーが恋をして、愛し合うのは」

凛「世界で、私しかいないから……ね？」ｸｽｯ










凛「私が、本当に愛してるのは」

凛「世界で、プロデューサーしかいないから」ﾆｺｯ