ほむら「なにかスポーツがしたいわね」 (12)

ほむら「普段銃器の手入れかまどかをスト……愛でているだけだものね。運動不足は解消しなければならないわ」

ほむら「何をしようかしら……あら?」

ほむら「あれは、まどパン。飾ってあるものが落ちたのね」




ほむら「……」ジィーー




ほむら「そうね、野球をしましょう」

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マミホーム

さやか「草野球?随分急な話だねぇ」

マミ「で、私達に手伝ってほしいと?」

杏子「ムシャムシャ」

ほむら「ええ、そうよ。マミがショート、杏子がセカンド……さやかはセンターをやってもらうわ」

マミ「でも、私達野球経験なんて……それでもいい?」

おむら「構わないわ、私も初めてだもの」

マミ「そう……なら分かったわ、引き受けます。美樹さんは?」

さやか「あたしは全然構わないよ、体動かすのは好きだしさ!ね、キョーコもやろーよ野球」

杏子「まぁ一日中ゲーセンってのもあれだし、暇つぶしにはなるかな。いいぜ、やったるよ」

ほむら「……礼を言うわ、皆」

さやか「あれ?そう言えばまどかは?」

ほむら「まどかにはマネージャーを頼んであるわ。いいえ、むしろマネージャー以外認めないわ」キリッ!

さやか「何でまた」

ほむら「まどかのドジっぽいところは普段なら笑って許せるわ。ただ試合では一つのエラーが負けにつながる事がある」

さやか「それもそうだね」

ほむら「やるからには勝ちにいきたいのよ。まどかのエラーする姿を愛でるのに夢中になって負けてしまっては意味がないわ」

さやか「ってそれが理由かい!」

杏子「で、他のメンバーはどうすんのさ。テキトーに遊ぶぐらいならともかく、2ヶ月後の町内草野球大会出るんだったら、あたしらだけじゃ足りねーから後5人いるぞ」

ほむら「それに関しても手配してあるから安心して頂戴。ちなみにユニフォームも魔法少女服の応用で淫獣に用意させてるわ。一般人でも着られるように調整してね」ア、オカワリイタダケルカシラ?

マミ「随分用意周到ね……」

ほむら「これくらい当然よ」ファサッ

さやか「で、練習はいつからすんの?」

ほむら「明後日の日曜。公園のグラウンドよ」

さやか「わかった、明後日だね」

マミ「うまくできるかしら」

杏子「あたしら魔法少女だぜ、これくらい何とかなるっしょ?」

ほむら「大丈夫よマミ。使い魔を銃で撲[ピーーー]るあなたならいいバッターになれるわ」

マミ「」

>>3
ミスった

ほむら「大丈夫よマミ。使い魔を銃で撲殺するあなたならいいバッターになれるわ」

マミ「」

日曜日、グラウンド

QB「やあみんな。さっそくだけど、僕と契約して野球選手に―――」

ほむら「あら、おはようキュウべぇ」パーン!

QB「」チーン...

マミ「きゅーべぇぇぇぇぇ!」

杏子「挨拶ついでに撃つとか容赦ねぇな……」

さやか「あらぁ……」

QB2「まったく、朝からエキセントリックだねほむら」ハムハム、キュップイ!

ほむら「ごめんなさい。ストラックアウトの的に見えたのよ」

QB「酷いこじつけだね。あと、そもそもストラックアウトに銃は使わないよね」

ほむら「当然よ」ファサッ

さやか「ソレ使いどころ間違ってない?」

QB「さて、いろいろと確認事項があるから、まどかが助っ人たちを迎えに行ってる間に説明しておくね」

一同「はーい」

QB「まずはこれを配るね」ドーゾ

ほむら「あら、もう完成したのね。仕事が早いじゃない」

マミ「これは?」

さやか「透明の、ソウルジェム?」

杏子「それにちょっとシンプルで……ちっさいな」

QB「それは疑似ソウルジェム。生体情報を入力する事で、ユニフォームやバットなどの野球道具一式を召喚する事が出来る代物さ」

QB「普段の変身の様に念じてごらん。ユニフォーム姿になれるはずだよ」

パァァァ―――

マミ「うわぁ、ホントだわ……って、あれ?」



杏子「」フォームライドォ、カープ!キクチ!

さやか「」フォームライドォ、ベイスターズ!アラナミ!

ほむら「」フォームライドォ、ドラゴンズ!タニシゲ!







マミ「」フォームライドォ、ホークス!イ・デホ!







マミ「ってなんでよ!!」

マミ「訳が分からないわよ、私ショートなんでしょ?何で今宮か明石じゃないのよ……悪意を感じるわ」

ほむら「体型に引かれたのかしらね」

マミ「私あんなデブじゃない……っていうか太ってないわよ」

さやか「まぁまぁマミさん落ち着いて。偶々かもしれないし」

ほむら「新外国人。韓国の至宝、イ・マミ……」ボソ

マミ「」プチッ……

マミ「ティロ・フィナーレ(石直球)!」

ほむら「ごふっ!」

さやか「ま、マミさん!?」ガクガク

杏子「お、落ち着けよ」ブルブル

マミ「誰がデブですって……誰が韓国の至宝ですって……?」

ほむら「と、巴マ―――ズドン!―――ミ……」ピクピク

マミ『いい加減にしろよこの陰湿絶壁レズ』

しばらくして……

ほむら「ごめんなさい」

マミ「分かればいいのよ」プンスカプンッ!

QB「やあ、終わったかい?」

杏子「ああ……」

さやか「あはは……」

さやか「で、なんでみんな違うユニフォームなのさ。それに、これプロの奴だし」

QB「多分、各々が好きな球団のイメージが影響したんだろう。名前は多分守備位置の関係かな、例外はあるようだけど」

マミ「」←例外

杏子「ふーん。だからあたしは菊池なのか。どーせなら黒田がよかったんだけどなー、復帰するし」

さやか「じゃあ谷繁って事は、ほむらってまさかキャッチャーやるつもり?」

ほむら「ええそうよ」ファサッ

杏子「出来るのか?」

ほむら「ちゃんと出来るかは分からないけれど、やりたいのよ。これでも、リードや配球を考えるのは好きなのよ。フフフ」

さやか「いい笑顔しますなぁ。嫁にしちゃうぞぉ!」

ほむら「え、ちょっ、コラ!///」

杏子「な゛!ほ、ほむら!さやかを離せ!」

ほむら「捕まってるのはこっちよ!」




マミ「で、本当のユニフォームはどんな感じなのよキュゥべえ?」

QB「それは皆が集まってからでいいんじゃないかな。その方が壮観だろう?」

QB「とにかく、その疑似ソウルジェムにはもう一つ機能があって、自分やチームメイトの能力を数値で確認できるんだ」

マミ「へーえ」

ほむら「その機能、私が注文しておいたのよ。そうね、実際に私のを視てみるといいわ、某パワフルな野球ゲームみたいな表記でみられるから」

マミ「分かったわ」

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